JP4426745B2 - 構内通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合住宅や病院等における映像・音声通信を行うための構内通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
構内通信システムの従来例として集合住宅用ホームオートメーションシステム(マンションHAシステム)構成を図18に示す。
【0003】
このマンションHAシステムは図示するようにロビーLBに設けられるロビーインターホン1、管理人室K等に設置されるホームオートメーション(HA)を統合するためのシステム親器2、各住戸Hに設置される住宅情報盤3及びドアホン子器4、各住戸H及び管理人室Kに設置される火災感知器等5から構成される。
【0004】
このマンションHAシステムでの映像・音声通信は住宅情報盤3とロビーインターホン1との間、又は住宅情報盤3とシステム親器2との間、更にはロビーインターホン1とシステム親器2との間で行われる。
【0005】
また、火災・非常の通報(警報用報知コマンドの伝達)は火災感知器5での火災検出時や、住宅情報盤3の非常ボタン(図示せず)の押し操作時に、住宅情報盤3とシステム親器2との間で行われる。
【0006】
ところでこのマンションHAシステムのロビーインターホン1、システム親器2、各住戸Hに設けられる住宅情報盤3の夫々の間を接続する配線の形態としては、映像用に1ペア、音声用に1ペア、火災・非常警報用に1ペアの計3ペアのペア線からなる信号線6…が用いられる。
【0007】
そして使用される信号の伝送方式として、映像信号にはアナログFM変調信号が、また音声信号にはベースバンド信号が用いられ、また火災・非常の通報(警報伝達)はポーリングセレクティング方式通信で行われているのが通常である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したマンションHAシステムでは、アナログ通信であるため、映像・音声通信で同時に1チャネル(通話)しか使用できず、しかも信号線が映像通信用、音声通信用、火災・非常の通報用に分かれているため、配線が複雑になるという問題がある。またこのマンションHAシステムにデータ通信を付加する場合、更に別の配線が必要となるため、機能拡張が困難であるという問題があった。
【0009】
本発明は、上述の点に鑑みて為されたものであって、その目的とするところは情報をローカルネットワークの同一の信号線によって同時に複数チャネルで伝送することが可能で、省配線が図れ、しかも機能拡張も容易な構内通信システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、構内に設けた音声通話を行う情報機器間の音声情報の伝送と、撮像カメラを備えた情報機器から映像をモニタするモニタ手段を備えた情報機器への映像情報の伝送と、警報用報知コマンドを発する手段を備えた情報機器から警報用報知コマンドを受けて警報を発する手段を備えた情報機器への警報用報知コマンドの伝送とを、ローカルネットワークを通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により行う構内通信システムにおいて、少なくとも映像情報に対応するパケット、音声情報に対応するパケットの送信を許可する特定の情報機器のアドレスを書き込んだ第1の制御パケット、および送信を許可する特定の情報機器を指定しない第2の制御パケットを各情報機器へ周期的に送信し、第1の制御パケットを受信した情報機器のうち前記特定の情報機器のみに映像情報、音声情報のパケットの一定期間の送信を許可し、第2の制御パケットを受信した情報機器には複数の情報機器間でパケットの一定期間の送信を許可するゲートキーパーをローカルネットワーク上に設置していることを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記映像情報、音声情報、警報用報知コマンドの処理を行う情報機器には、映像情報、音声情報を処理する第1の処理手段と、警報用報知コマンドを処理する第2の処理手段とを各別に備え、停電発生時に第2の処理手段のみ制御動作させることを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、停電発生時に警報用報知コマンドのみの伝送を行う手段を備えていることを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明では、請求項1乃至3の何れかの発明において、各情報機器間を接続するロールネットワークの信号線を集線装置によりスター結線し、集線装置には、通信が必要な情報機器のみに給電して起動させる給電手段を備えていることを特徴とする。
【0015】
請求項5の発明では、請求項1乃至4の何れかの発明において、構内通信に用いる情報の信号を発生する端末と、これら端末を複数接続するとともに、これら端末の出力信号を圧縮符号化して、IPプロトコルによるデジタル多重パケットによりローカルネットワークに伝送させる機器とで構成される情報機器を用いていることを特徴とする。
【0017】
請求項6の発明では、請求項1乃至5の何れかの発明において、ローカルネットワークを公衆網やインタネットの外部通信網にゲートウェイを介して接続し、該ゲートウェイには、ローカルネットワーク上での情報伝送に使用されるチャネル数や帯域に外部通信網からローカルネットワーク側へのデータ通信速度を調整する手段を備えていることを特徴とする。
【0018】
請求項7の発明では、請求項1乃至5の何れかの発明において、ローカルネットワークを公衆網やインタネットの外部通信網にゲートウェイを介して接続するとともに、情報機器に通信速度変換装置を介して汎用のコンピュータシステムを接続し、通信速度変換装置によりパーソナルコンピュータからゲートウェイ、公衆網経由でインターネットへのデータ通信を行う際のデータ通信速度を調整することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施形態により説明する。
【0020】
(実施形態1)
本実施形態は、複数棟からなるマンションHAシステムに適用したもので、図1に示すように各棟X1…のロビーLBに設けられるロビーインターホン1及び監視カメラ装置7、管理人室Kに設けられるシステム親器2、ゲートキーパー/ゲートウェイ機器(以下GK/GW機器と言う)8、10BASE−Tや100BASE−T仕様(イーサネット(R))のローカルネットワークの信号線Lを分岐するためのハブ10、更に各棟X1…のローカルネットワークの接続機器と、システム親器2及びGK/GW機器8との間のルーティングを行うためのルータ11…及び各ルータ11…に対してシステム親器2及びGK/GW機器8からのネットワークの信号線Lを分岐するためのハブ12、各住戸Hに設けられる住宅情報盤3、ドアホン子器4、各住戸H及び管理人室Kに設けられる火災感知器5から構成され、外部の公衆網PTに対してはGK/GW機器8を介して接続され、インターネット
INには公衆網PT上にアクセスポイントを設けたインターネット接続業者ISPを通じて接続される。また移動体通信網の基地局200を通じて移動体端末201との間での通信が行えるようになっている。
【0021】
そしてロビーインターホン1の撮像カメラ104(図5参照)、監視カメラ装置7の撮像カメラ74(図6参照))で夫々撮像して得られた映像信号及び、ロビーインターホン1,住宅情報盤3、システム親器2の音声入出力手段の入力音声信号は夫々の機器においてデジタル変換後、符号化され、更に後述するコマンド等とともにパケット化されて、同一の信号線L上にIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送方式により送信されるようになっている。
【0022】
尚本実施形態では、10BASE−Tに対応する伝送帯域を用いるが、必要となる伝送帯域に応じて、100BASEや1000BASE仕様等に変更することが可能である。
【0023】
次に本実施形態に用いる各機器の構成と機能について説明する。
【0024】
まず住宅情報盤3は図2に示すように、制御部30、記憶部31、操作部32、映像処理部33、表示部34、音声処理部35、音声入出力部36、ネットワーク用インターフェース部37、ドアホンインターフェース部38,センサインターフェース部39から構成された情報機器を構成する。
【0025】
次に住宅情報盤3での映像情報と音声情報の通信(映像情報については受信のみ)、警報コマンド通信、警報表示、警報音出力を行うための機能について以下に説明する。
【0026】
制御部30はデータのパケット/アンパケット化、及び各部の統括を行い、記憶部31は各種情報(映像情報、音声情報等)の保存を行い、操作部32は各種のキーを備え、非常釦操作や、呼び出し先の番号入力等を行う。
【0027】
ネットワーク用インターフェース部37は他の機器(ロビーインターホン1、監視カメラ装置7、システム親器2、GK/GW部8、他の住宅情報盤3)とのパケット通信(映像情報、音声情報、各種データ、各種コマンド)を行うための送受信手段を構成するもので、ローカルのIPアドレスが割り当てられている。
【0028】
ドアホンインターフェース部38はドアホン子器4との映像信号、音声信号の送受信を行い、センサインターフェース部39は火災感知器5からの警報用報知コマンドたる火災検出信号の検出を行う。
【0029】
映像処理部33はネットワーク用インターフェース部37より受信され制御部30でアンパケットされた映像情報、又は記憶部31に予め保存されている警報用の映像情報を復号化、D/A変換によるアナログ映像信号への変換を行う。
【0030】
表示部34は映像処理部33からのアナログ映像信号の画面出力を行うモニタを構成する。
【0031】
音声入出力部36はアナログ音声信号の入出力をマイク(図示せず)とスピーカ(図示せず)とで音声通話のための音声の入出力を行う。
【0032】
音声処理部35は制御部30でアンパケットされた音声情報、または記憶部31に予め保存されている警報用の音声情報の復号化、D/A変換によるアナログ音声信号への変換を行うとともに、音声入出力部36より入力したアナログ音声信号のA/D変換、符号化を行って制御部30へ渡す。
【0033】
而して住宅情報盤3では音声処理部33でA/D変換、符号化された音声情報を制御部30に渡し、制御部30では符号化された音声情報をパケット化し、このパケット化された音声情報を他のコマンドやデータとともにネットワーク用インターフェース部37からIPプロトコルによりローカルネットワークの信号線L上にデジタル多重パケットで送信される。
【0034】
また火災感知器5の火災検出や非常釦操作時に送出する警報用報知コマンドたるコマンドを含む各種コマンド、データは制御部30で生成されて、上述のように音声情報のパケットとともにネットワーク用インターフェース部37よりIPプロトコルによってパケット化されて伝送される(GK/GW機器8との間のコマンド通信については後述する)。
【0035】
GK/GW機器8は図3に示すように、制御部80、記憶部81、ネットワーク用インターフェース部82、ISDNインターフェース部83とから構成され、ISDN加入者回線網からなる公衆網PT、インターネットINへの接続及び、帯域管理を行う。
【0036】
制御部80は本実施形態で使用される10BASE−Tと、ISDNの信号変換、及び各部の統括を行い、記憶部81は現在使用されている帯域情報の保管を行う。またネットワーク用インターフェース部82はローカルなIPアドレスが割り当てられ、他機器(ロビーインターホン1、監視カメラ装置7、システム親器2、住宅情報盤3)とのIPプロトコルによるパケット通信(各種データ、各種コマンド)を行い、ISDNインターフェース部83は公衆網PT、及び公衆網PTを介したインターネットINとの通信を行う。
【0037】
而してGK/GW機器8のゲートウェイ機能部は、まず、ネットワーク用インターフェース部82より、外部のIPアドレスや電話番号宛のパケットを受信した場合、制御部80で信号変換(10BASE−T→ISDN)し、ISDNインターフェース部83より他のゲートウェイやインターネット接続業者ISPのアクセスポイントの電話番号へ発信し、回線接続後に音声情報、映像情報、相手先電話番号或いはIPアドレスのデータ等を転送する。
【0038】
また、ISDNインターフェース部83より着信し、外部からデータを受信した場合は、制御部80で信号変換(ISDN→10BASE−T)し、ネットワーク用インターフェース部84より、ローカルネットワーク上の他の機器へデータを転送する。
【0039】
尚本実施形態では、公衆網PTとしてISDN加入者網を例に挙げたが、アナログ電話網やADSL(Asymmetric Digital SubscriberLine)、CATV等にも対応することが可能である。
【0040】
一方GK/GW機器8のゲートキーパー機能は制御部80に搭載されており、各機器(ロビーインターホン1、住宅情報盤3、システム親器2、監視カメラ装置7)から送信される通信要求コマンドによって使用帯域を管理し、帯域が或る限界値以上になった場合は、通信要求を拒否することにより、使用帯域を制限する。
【0041】
システム親器2は図4に示すように、制御部20、記憶部21、操作部22、映像処理部23、表示部24、音声処理部25、音声入出力部26、ネットワーク用インターフェース部27、センサインターフェース部28から構成され、各部の機能としては住宅情報盤3の対応する各部の機能と同様な機能を有し、映像・音声、警報コマンド通信、警報表示、警報音出力を行い、更にその他の機能として住宅情報盤3からの火災発生や非常に対応する警報コマンドを受信した場合に、記憶部21に予め登録されている各住宅情報盤3のネットワーク用インターフェース部37のIPアドレス情報を参照し、他の複数の住宅情報盤3へ警報用報知コマンドをマルチキャスト通信する機能を持つ。
【0042】
ロビーインターホン1は図5に示すように、制御部100、記憶部101、操作部102、映像処理部103、撮像カメラ104、音声処理部105、音声入出力部106、ネットワーク用インターフェース部107から構成され、住宅情報盤3と同様に映像、音声通信機能を有するが、映像については撮像カメラ104から出力されるアナログ映像信号をキャプチャし、このアナログ映像信号を映像処理部103でA/D変換と、符号化を行い、この符号化された映像情報を更に制御部100でパケット化し、ネットワーク用インターフェース部107を通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送にて信号線L上に送信するようになっている。尚音声情報に関する通信処理は住宅情報盤3と同様に行われる。
【0043】
監視カメラ装置7は図6に示すように、制御部70、記憶部71、操作部72、映像処理部73、撮像カメラ74、 ネットワーク用インターフェース部75から構成されているもので、音声情報の通信機能は持たず、映像情報の送信機能のみを持ち、一定時間毎に映像情報をシステム親器2や住宅情報盤3に伝送するようなっている。操作部72は撮像カメラ74の撮像方向に調整やフォーカス調整を行うための操作手段を構成する。尚映像情報に関する通信処理はロビーインターホン1と同様に行われる。
【0044】
ここで本実施形態では、ロビーインターホン1が撮像カメラ104と映像処理手段103による映像入力手段を備え、音声処理部105及び音声入出力部106による音声出力手段及び音声入力手段を備えた情報機器を構成し、住宅情報盤3,システム親器2が映像処理部33,22及び表示部34、24による表示手段と、音声処理部35,25及び音声入出力部26による音声入出力手段を備えた情報機器を構成する。
【0045】
次にロビーインターホン1を例に挙げて本実施形態の映像情報・音声情報の伝送について説明する。
【0046】
まずロビーインターホン1が映像情報、音声情報を伝送する際、図7に示すように制御部100で通信開始要求コマンドを生成し、GK/GW機器8へIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により送信すると、通信開始要求コマンドを受信したGK/GW機器8は記憶部81にロビーインターホン1のIPアドレス、使用帯域量といった帯域情報を保存するとともに通信開始応答コマンドをIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により送信する。
【0047】
そして、ロビーインターホン1はGK/GW機器8からの通信開始応答コマンドを受信後、映像情報、音声情報を操作部102で入力された呼び出し番号(呼び出し先が例えば住宅情報盤3の場合には当該住戸情報盤3に割り当ててある番号)に対応する宛先IPアドレスをパケットの宛先ヘッダに書き込んだ上でIPプロトコルによるデジタル多重パケットによって伝送する。
【0048】
尚記憶部101には各呼び出し番号とそれに対応するIPアドレスの読替テーブルが格納されているものとする。
【0049】
またGK/GW機器8は記憶部81で帯域情報を管理するが、帯域が予め設定した値以上になった場合は、例えばロビーインターホン1からの通信開始要求コマンドを受信しても、GK/GW機器8は制御部80の判断の下で通信開始拒否コマンドを返信することで、映像情報、音声情報の伝送を拒否し、使用帯域を制限する。
【0050】
一方上記のパケットの宛先ヘッダに書き込まれたIPアドレスが割り当てられているIPアドレスと一致する住宅情報盤3では、ネットワーク用インターフェース部37を通じて受信したロビーインターホン1からの映像情報及び音声情報のパケットを制御部30でアンパケットする。そのアンパケットされた映像情報及び音声情報は映像処理部33及び音声処理部35で復号されるとともにD/A変換され、アナログ映像信号は表示部34へ、アナログ音声信号は音声入出力部36へ夫々入力して表示部34で映像が、音声入出力部36では音声が夫々再生される。
【0051】
また音声入出力部36で入力される音声信号は音声処理部35でA/D変換しされた後符号化され、この符号化された音声情報は処理部30にてパケット化され且つロビーインターホン1のIPアドレスが宛先としてヘッダに付与された上でネットワーク用インターフェース部37を通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送にてローカルネットワークの信号線1上に送信される。
【0052】
この住宅情報盤3から送出されるパケット化された音声情報はロビーインターホン1のネットワーク用インターフェース部107を通じて制御部100に取り込まれてアンパケットされた後、音声処理部105で復号されるとともにD/A変換され、音声入出力部106で再生される。
【0053】
このようにしてロビーインターホン1からは撮像カメラ104で撮像された映像と音声入出力部106で入力された音声の情報がIPプロトコルによるデジタル多重パケットで伝送され、受信側となる住宅情報盤3からは音声入出力部36で入力された音声の情報がIPプロトコルによるデジタル多重パケットで伝送されることになる。
【0054】
さて次に上述の映像情報、音声情報の伝送を終了する場合には、住宅情報盤3の操作部32若しくはロビーインターホン1の操作部102で終話操作を行うのであるが、この場合終話操作を行った側の制御部30又は100で通信終了コマンドを生成してGK/GW機器8へ送信して、GK/GW機器8に通信の終了を通知する。通信終了コマンドを受信したGK/GW機器8は記憶部81の該当する機器、この場合は呼び出し側となるロビーインターホン1の帯域情報を削除し、ロビーインターホン1へ通信終了応答コマンドを送信する。
【0055】
尚住宅情報盤3、システム親器2等の各機器が音声情報を伝送する場合、或いは監視カメラ装置7が映像情報を伝送する場合もロビーインターホン1と同様にGK/GW機器8との間の通信開始要求コマンド及び通信開始応答コマンドの送受に基づいて行う。勿論この場合も夫々の操作部32や22で入力される或いは72で設定されている呼び出し先番号に対応するIPアドレスがパケットの宛先ヘッダに書き込まれる。この場合も住宅情報盤3,システム親器2,監視カメラ装置7の記憶部31,21,71には呼び出し先番号とIPアドレスの読替用テーブルが格納されているものとする。
【0056】
また音声情報のIPプロトコルは一般的にVoIPと称せられるもので、ここではITU−T勧告.323やIETFが標準化を進めているMGCP等を用い、また映像情報のIPプロトコルも標準とされるものを用いることとする。
(実施形態2)
上記実施形態1では警報用報知コマンドも音声情報や映像情報と同様にデジタル多重パケットにより、ローカルネットワークで伝送しているが、本実施形態はローカルネットワークを用いてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送を行うのは、映像情報、音声情報のみとし、図8(a)(b)に示すように警報用報知コマンドの伝送用に設けた信号線SLを介して行うにしている。
【0057】
つまり住宅情報盤3には図8(b)に示すように情報伝送のための伝送制御部を、映像情報及び音声情報をローカルネットワークの信号線Lを介してデジタル多重パケット伝送によって伝送を行うための映像・音声伝送制御部300と、適宜な信号形態で警報用報知コマンドを送信するための報知コマンド伝送制御部301を設け、これら伝送制御部300,301を制御部30の制御により各別に伝送するようになっている。
【0058】
而して、通常時には両伝送制御部300,301により情報やコマンドを伝送し、電源部303への入力電源が停電したことを、停電検出部302が検出した場合、停電検出部302は停電検出信号を制御部30へ出力して停電発生を通知する。停電発生が通知された制御部30は映像・音声伝送制御部300に制御の停止を通知して音声情報、映像情報のデジタル多重パケットによる伝送を停止させる。そして制御部30の制御の下で報知コマンド伝送制御部301による警報用報知コマンドの信号線SLを介した伝送のみを可能とする。
【0059】
勿論電源部303には停電時のバックアップ電源(図示せず)が備わっており、停電発生時に少なくとも火災感知器、非常釦の信号入力系、制御部30,報知コマンド伝送制御部301への電源を供給するようになっている。
【0060】
又図8(b)は要部のみのブロックを図示し、住宅情報盤3として必要な、ドアホンインタフェース部、センサインタフェース部、映像処理部、音声処理部、表示部、音声入出力部、記憶部など図2の構成に準じるものは図示していないが、これら回路構成要素は備わっているものとする。また図2におけるネットワーク用インターフェース部の機能は映像・音声伝送制御部300に設けられているものとする。
【0061】
またシステム全体の構成は実施形態1に準ずるものとし、ここでは説明を省略し、図1と同じ構成要素には同じ符号を付す。
【0062】
尚制御部30を図9に示すように二つのCPU部30a、30bで構成してCPU部30aで映像・音声伝送制御部300の制御を、CPU部30bで報知コマンド伝送制御部301の制御を行うようにし、停電発生時にはCPU部30aは映像・音声伝送制御部300の動作を停止させるとともに、自己の動作を停止し、CPU部30bは停電した後もバックアップ電源により通常の動作を維持し報知コマンド伝送制御部301の動作を可能とするようにしても良い。
【0063】
またまたシステム全体では停電時にも動作を必要とする機器の回路にはバックアップ電源から電源が供給されるものとする。
(実施形態3)
実施形態2ではローカルネットワークを用いてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送を行うのは、映像情報、音声情報のみとし、図8(a)(b)に示すように警報用報知コマンドを専用の信号線SLを介して行う構成として停電対策を図ったものであるが、本実施形態は実施形態1と同様に映像情報、音声情報、警報用報知コマンドをIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送を行う場合において停電対策を図ったものである。
【0064】
つまり、本実施形態では、図10に示すように住宅情報盤3では、映像・音声用のネットワークインタフェース部の機能を持つ映像・音声伝送制御部300と、警報用報知コマンド用のネットワークインタフェース部の機能を持つ報知コマンド伝送制御部301を夫々設けるとともに、これら伝送制御部301の伝送信号を混合してローカルネットワークの信号線Lへ送り出すための混合回路304を設け、更にこれら伝送制御部300,301を制御する制御部30としては図9の場合と同様に夫々に対応して第1の処理手段たるCPU部30aと第2の処理手段たるCPU部30bを設けてある。
【0065】
而して、通常時にはCPU部3a、3bの制御の下で伝送制御部300,301を動作させ、夫々の伝送制御部300.301では対応する情報をデジタル多重パケット化し、混合回路304を介してローカルネットワークの信号線Lへ送出する。
【0066】
そして、電源部303への入力電源が停電したことを、停電検出部302が検出した場合、停電検出部302は停電検出信号を各CPU部30a,30bに出力する。停電検出信号を受け取ったCPU部30aは映像・音声伝送制御部300の動作を停止させるとともに、自己の動作を停止する。またCPU部30bは停電した後も電源部303に備わったバックアップ電源(図示せず)により通常の動作を維持し報知コマンド伝送制御部301の動作を可能とする停電時にはバックアップ電源によって少なくとも火災感知器、非常釦の信号入力系、報知コマンド伝送制御部301、混合回路304への電源を供給するようになっている。またシステム全体では停電時にも動作を必要とする機器の回路にはバックアップ電源から電源が供給されるものとする。
【0067】
尚図10は要部のみのブロックを図示し、住宅情報盤3として必要な、ドアホンインタフェース部、センサインタフェース部、映像処理部、音声処理部、表示部、音声入出力部、記憶部など図2の構成に準じるものは図示していないが、備わっているものとする。
【0068】
またシステム全体の構成は実施形態1に準ずるものとし、ここでは図示しない。
(実施形態4)
上記実施形態3では、警報用報知コマンドの伝送は、通常時も、停電時も同じ報知コマンド制御部301を用いているが、本実施形態では図11に示すように、通常時において、映像情報・音声情報・警報用報知コマンドを夫々デジタル多重パケット化して伝送を行う映像・音声・報知コマンド伝送制御部305と、停電時に警報用報知コマンドのみの伝送を行う報知コマンド伝送制御部306と、これらの伝送制御部305,306からの信号を停電検出部302からの停電検出信号の有/無に応じて切り替えてローカルネットワークの信号線Lへ送出させる切替回路307とを備えている。
【0069】
而して通常時は、制御部30により映像・音声・報知コマンド伝送制御部305のみを制御し、映像情報、音声情報、警報用報知コマンドのデジタル多重パケットによる伝送を行う。勿論通常時には停電が検出されていないため、切替回路307は映像・音声・報知コマンド伝送制御部305側を外部のローカルネットワークの信号線Lと接続している。
【0070】
次に停電が発生すると、停電検出回路302からの停電検出信号が制御部30及び切替回路307へ出力され、切替回路307は報知コマンド伝送制御部306側にローカルネットワークの信号線Lを接続し、制御部30は報知コマンド伝送制御部306のみを制御して、警報用報知コマンドのみを伝送させる。
【0071】
尚電源部303には停電時のバックアップ電源(図示せず)が備わっており、停電発生時に少なくとも火災感知器、非常釦の信号入力系、制御部30,報知コマンド伝送制御部306、切替回路307の電源を供給するようになっている。
【0072】
またシステム全体では停電時にも動作を必要とする機器の回路にはバックアップ電源から電源が供給されるものとする。
(実施形態5)
本実施形態ではローカルネットワーク用の各機器からの信号線Lをスター結線する集線装置たるハブ、例えばハブ10に、住宅情報盤3に直流を給電する給電回路を備えた点に特徴がある。具体的には図12(a)に示すようにハブ10内の伝送制御部101の出力に給電回路102…を設け、制御部101からの制御信号Sを受けた給電回路102から当該給電回路102に接続されるローカルネットワークの信号線Lに給電を行うようになっている。
【0073】
一方ローカルネットワークの信号線Lを介して給電を受ける住宅情報盤3においては、図12(b)に示すように給電された電力を受電する受電回路308をデジタル多重パケット化された音声情報・映像情報・報知コマンドの送受信を制御部30の制御の下で行う伝送制御部309の入力側に具備しており、受電回路308は受電した電力を電源部303に供給し、さらに内部回路へ電源部303から給電を行う。
【0074】
次に本実施形態の動作を、ロビー通話における例によって説明する。
【0075】
まず図13に示すようにロビーインターホン1からある住戸H0の住宅情報盤3を呼び出す操作が行われると、ロビーインターホン1から給電回路付きのハブ10に当該住戸H0への通話を指示するコマンドが送信され、そのコマンドはハブ10内の制御部101に取り込まれ、制御部101によりコマンド解析が為される。ここでコマンドが住戸H0への通話を指示するコマンドであるため、このコマンドに基づいて制御部101は住戸H0へ配線されるローカルネットワークの信号線Lに対する給電を給電回路102に対して指示し、当該給電回路102は住戸H0の住宅情報盤3への給電を開始する。給電を受けた当該住戸H0の住宅情報盤3の受電回路308は電源部303に対して給電を開始し、さらに電源部303は住宅情報盤3の内部回路に対する給電を開始する。この給電により、住宅情報盤3は起動することになって、ロビーインターホン1と住戸H0の住宅情報盤3との間の通話路が形成され、通話が可能となる。
【0076】
このように本実施形態ではハブ10の給電回路102からの直流給電が住宅情報盤3の起動信号として働くことになる。
【0077】
尚図12(b)には住宅情報盤3の要部のみのブロックを図示し、住宅情報盤3として必要な、ドアホンインタフェース部、センサインタフェース部、映像処理部、音声処理部、表示部、音声入出力部、記憶部など図2の構成に準じるものは図示していないが、これら回路構成要素は備わっているものとする。また図2におけるネットワーク用インターフェース部の機能は伝送制御部309に設けられているものとする。
【0078】
またシステム全体の構成は実施形態1に準ずるものとし、ここでは説明を省略し、図1と同じ構成要素には同じ符号を付す。
(実施形態6)
本実施形態は図14に示すように、ロビーインターホン1’の音声入出力部及び撮像カメラの映像出力部、監視カメラ装置7’の撮像カメラの映像出力部、宅配ボックス、郵便ボックス等の配達ボックスBXの配達検出部のような各種アナログ信号を出力するアナログ端末を接続し、これらアナログ端末の信号をIPプロトコルによるデジタル多重パケットによってローカルネットワークの信号線Lへ送出する住棟盤13を備えて点に特徴がある。この住棟盤13は、図15に示すように、上述したロビーインターホン1’の撮像カメラの映像出力部を接続する映像処理部130、音声入出部の音声信号を処理する音声処理部131、監視カメラ装置7’の撮像カメラの映像出力部を接続する映像処理部132、配達ボックスBXの配達検出部の出力を接続するインタフェース部133を備え、夫々の映像処理部130、132は入力する映像信号を,インターフェース部133は入力する配達検出信号を夫々A/D変換した後圧縮符号化した映像情報や検出情報を得て制御部134へ出力するデジタル信号処理機能を備え、また音声処理部131は入力する音声信号をA/D変換した後圧縮符号化した音声情報を得て制御部134へ出力するとともに、制御部134でアンパケット化された音声情報を伸張復号化した後D/A変換して出力音声信号を得るデジタル信号処理機能を備えている。
【0079】
制御部134は、入力する情報が住戸情報盤3等の端末に対して送信すべき情報であるか否かを判定し、送信すべき情報であれば、送信先のIPアドレス等を付与してパケット化するとともにある一定のタイミングで効率良く多重化して、ネットワーク用インターフェイス部135からローカルネットワークの信号線Lを介して端末に送信する機能と、住棟盤13のIPアドレス宛に送られてきた音声情報のパケットをネットワーク用インタフェース部135を介して取り込み、取り込んだ音声情報のパケットをアンパケット化して音声処理部131へ出力する機能とを備えている。尚記憶部136は各種情報(映像情報、音声情報等)の保存を行い、操作部137は各種のキーを備え、設定等の操作に用いる。
【0080】
ここではアナログ信号を出力する端末を接続する住棟盤13の例について説明を行ったが、デジタル信号を出力する端末を接続するインタフェース部を備えた住棟盤を設けても良い。
(実施形態7)
本実施形態は、ローカルネットワーク上にスロットを形成し、例えば図1に示すシステムに用いるGK/GW機器8のゲートキーパ機能に、図16に示すようにスロット番号(slot0…)と許可対象のアドレスを書き込んだ、映像情報、音声情報のパケットの送信を許可するマルチキャストの制御パケットXを、システムの各端末へ周期的に送出する機能を備え、制御パケットXを受信した端末は、自端末への送信許可かどうか判断し、自端末への送信許可であれば、送信待ちのパケットを許可された時間送出する。この動作を通信中の端末に対して周期的に繰り返す。尚図示例では送信開始の先頭のスロット番号0にはGK/GW機器8のアドレスを書き込んである。
【0081】
図16(b)は住戸情報盤3でのパケット送信例を示している。また図16で示す送信許可の制御パケットXには、特定の端末を指定しないものもあり、図16ではslot番号が(x)、アドレスが(xxx)の制御パケットXがそれに相当し、このパケット受信後の一定時間は例えば住宅情報盤3が自由にパケットを送出することを可能とする。この時間を用いて、通話開始時の呼制御等を行う。
【0082】
また図16中T1はロビーインターホン1(又は実施形態6のロビーインタホン1’)の映像情報、音声情報、更に監視カメラ装置7(又は実施形態6の監視カメラ装置7’)の映像情報の送信許可の期間、T2は住戸情報盤3間の音声情報の送信許可の期間、T3は上記の呼制御を行う通常のアクセス許可期間を示す。
【0083】
尚、ここでは、送信許可の制御パケットXを送出する端末をGK/GW機器8として説明したが、実施形態6の住棟盤13や実施形態1のシステム親器2でも同様に可能である。
【0084】
その他のシステム全体の構成は実施形態1に準ずるものとし、ここでは図示及び説明を省略する。
(実施形態8)
本実施形態は、図1、図3に示すGK/GW機器8において次にような機能を持たせたものである。
【0085】
この機能を図3を用いて説明する。
【0086】
まず外部の通信網であるインターネットINからシステムのローカルネット側へ通信されてくる情報、つまり下り情報をISDNインターフェイス部83を介して受信した制御部80はシステムの帯域情報を取得し、帯域情報から空き帯域を算出し、帯域に余裕があれば、下り情報をそのままのデータレートでシステムのローカルネットワーク側へ送信する。逆に帯域に余裕がなければ、下り情報の一部を送信し、残りを記憶部81に蓄積する。蓄積された情報は、順に、そのときの帯域余裕度にあわせて、送信する。蓄積された情報が存在する時に、次の下り情報を受信した場合には受信情報を蓄積している情報の後に順次蓄積していく。逆にシステムのローカルネットワークからインターネットINへのパケットは原則としてそのまま送信する。ただし、下りの情報量が増大し、GK/GW機器8の記憶部81にて蓄積不可能となる場合には制限を加える。つまり上りパケットを送信しないことにより、下りパケットを抑制できることになる。
【0087】
なお、図3では公衆網PTを用いているが、公衆網PT以外の手段(専用線、LAN等)でも同様に可能である。また公衆網PTとしてISDNを用いているが、ISDN以外の公衆網(例えば、ファイバー、ADSL、アナログ、PHS、携帯電話等)を用いても同様に可能である。
(実施形態9)
本実施形態はシステム構成として図1に示すような構成を用いるが、図17に示すように住宅情報盤3に通信速度変換装置14を介して汎用のコンピュータPCの10BASE−T等のLANポートに接続するLANポートを備えたものを用い、コンピュータPCから住宅情報盤3,システムのローカルネットワーク、GK/GW機器8を介して外部のインターネットINとの間での情報の送受信を可能としたもので、通信速度変換装置14により情報通信速度の調整を行うようになっている。
【0088】
ここで通信速度変換装置14の動作を図17を用いて説明する。コンピュータPCからのパケットをLANインターフェイス部140を介して受信した制御部141はシステムの帯域情報を取得し、帯域情報から空き帯域を算出し、帯域に余裕があれば(コンピュータPCからのパケットサイズではインターネットINからパケットサイズを推定することが困難であるため、事前の帯域制御は行いにくい。逆にコンピュータPCのユーザにとっては許可された通信は必ず返信が余分な遅延無く返ってくるというメリットがある)、コンピュータPCからのパケットを送信し、住宅情報盤3経由でシステムのローカルネットワークに送出される。送出されたパケットはシステムのローカルネットワーク経由でインターネットINに送信される。逆にインターネットINから到着した情報は住宅情報盤3経由で通信速度変換装置14のLANインタフェース部142に受信され、制御部141の制御の下でそのままコンピュータPCに送信される。この場合インターネットINからコンピュータPC方向は制御を行わない。
【0089】
尚、記憶部143は帯域情報等を記憶するためのものである。
【0090】
また図示例ではコンピュータPCと通信速度変換装置14との接続に10BASE−T等を用いているが、その他の通信手段(例えば、USB、シリアル、PHS等)でも同様に構成が可能である。また、通信速度変換装置14は住宅情報盤3に内蔵すること及び住宅情報盤3を介さず直接システムのローカルネットワークの信号線Lに接続することも可能である。
【0091】
【発明の効果】
請求項1の発明は、構内に設けた音声通話を行う情報機器間の音声情報の伝送と、撮像カメラを備えた情報機器から映像をモニタするモニタ手段を備えた情報機器への映像情報の伝送と、警報用報知コマンドを発する手段を備えた情報機器から警報用報知コマンドを受けて警報を発する手段を備えた情報機器への警報用報知コマンドの伝送とを、ローカルネットワークを通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により行うので、映像情報、音声情報、警報用報知コマンドを同一のローカルネットワークの信号線を用いて同時に複数チャネルで送受信することができ、その結果省配線が図れ且つ機能拡張も容易であるという効果があり、しかもIPプロトコルにより映像情報と、音声情報と、警報用報知コマンドとを多重化してローカルネットワークの信号線上に伝送させるため、同じローカルネットワークの信号線上でE−MailやWeb等のデータ通信も行うこともできるといった効果がある。
また、少なくとも映像情報に対応するパケット、音声情報に対応するパケットの送信を許可する特定の情報機器のアドレスを書き込んだ第1の制御パケット、および送信を許可する特定の情報機器を指定しない第2の制御パケットを各情報機器へ周期的に送信し、第1の制御パケットを受信した情報機器のうち前記特定の情報機器のみに映像情報、音声情報のパケットの一定期間の送信を許可し、第2の制御パケットを受信した情報機器には複数の情報機器間でパケットの一定期間の送信を許可するゲートキーパーをローカルネットワーク上に設置しているので、パケット同士の衝突が減少し、より高い伝送帯域を確保できるという効果がある。
【0093】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記映像情報、音声情報、警報用報知コマンドの処理を行う情報機器には、映像情報、音声情報を処理する第1の処理手段と、警報用報知コマンドを処理する第2の処理手段とを各別に備え、停電発生時に第2の処理手段のみ制御動作させるので、緊急性を要する警報用報知コマンドを停電発生時においても伝送することができ、その結果信頼性を高めることができるという効果があり、しかも停電時は第2の処理手段のみを動作させることにより、不要な消費電力を削減でき、供給電力に制限があるバックアップ電源にも対処可能なように低消費電力化が図れるという効果がある。
【0094】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、停電発生時に警報用報知コマンドのみの伝送を行うので、緊急性を要する警報用報知コマンドを停電発生時においても伝送することができ、その結果信頼性を高めることができるという効果があり、また伝送を警報用報知コマンドのみであるので、低消費電力の伝送が行え、供給電力に制限があるバックアップ電源にも対処可能なように低消費電力化が図れるという効果がある。
【0095】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかの発明において、各情報機器間を接続するローカルネットワークの信号線を集線装置によりスター結線し、集線装置には、通信が必要な情報機器のみに給電して起動させる給電手段を備えているので、通信が不要な情報機器への給電が行われないため、システム全体の低消費電力化ができるという効果がある。
【0096】
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかの発明において、構内通信に用いる情報の信号を発生する端末と、これら端末を複数接続するとともに、これら端末の出力信号を圧縮符号化して、IPプロトコルによるデジタル多重パケットによりローカルネットワークに伝送させる機器とで構成される情報機器を用いているので、不要なパケット衝突を回避でき、ネットワークの利用効率が上がり、より高い伝送帯域を確保できるという効果がある。
【0098】
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかの発明において、ローカルネットワークを公衆網やインタネットの外部通信網にゲートウェイを介して接続し、該ゲートウェイには、ローカルネットワーク上での情報伝送に使用されるチャネル数や帯域に外部通信網からローカルネットワーク側へのデータ通信速度を調整する手段を備えているので、映像情報、音声情報、警報用報知コマンド等のより優先度の高い通信の帯域を確保し且つ空き帯域を有効に活用したデータ通信が可能であるという効果がある。
【0099】
請求項7の発明は、請求項1乃至5の何れかの発明において、ローカルネットワークを公衆網やインタネットの外部通信網にゲートウェイを介して接続するとともに、情報機器に通信速度変換装置を介して汎用のコンピュータシステムを接続し、通信速度変換装置によりパーソナルコンピュータからゲートウェイ、公衆網経由でインターネットへのデータ通信を行う際のデータ通信速度を調整するので、映像情報、音声情報、警報用報知コマンド等のより優先度の高い通信の帯域を確保しかつ空き帯域を有効に活用したデータ通信が可能であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のシステム全体の構成図である。
【図2】同上に用いる住宅情報盤の回路構成図である。
【図3】同上に用いるゲートキーパー/ゲートウェイ機器の回路構成図である。
【図4】同上に用いるシステム親器の回路構成図である。
【図5】同上に用いるロビーインターホンの回路構成図である。
【図6】同上に用いる監視カメラ装置の回路構成図である。
【図7】同上におけるロビーインターホンとゲートキーパー/ゲートキーパー/ゲートウェイ機器との間におけるコマンド通信よる帯域管理の処理例の説明図である。
【図8】(a)は本発明の実施形態2のシステム構成図である。(b)は同上に用いる住宅情報盤の要部の回路構成図である。
【図9】同上に用いる住宅情報盤の別の例の要部の回路構成図である。
【図10】本発明の実施形態3に用いる住宅情報盤の要部の回路構成図である。
【図11】本発明の実施形態4に用いる住宅情報盤の要部の回路構成図である。
【図12】(a)は本発明の実施形態5に用いるハブの回路構成図である。(b)は同上に用いる住宅情報盤の要部の回路構成図である。
【図13】同上の動作説明用のシステム構成図である。
【図14】本発明の実施形態6のシステム構成図である。
【図15】同上に用いる住棟盤の回路構成図である。
【図16】本発明の実施形態7におけるゲートキーパー/ゲートキーパー機器の送信許可パケットの送出手順を示すタイミングチャートである。
【図17】本発明の実施形態9に用いる通信速度変換装置の回路構成図である。
【図18】従来例のシステム構成図である。
【符号の説明】
1 ロビーインターホン
2 システム親器
3 住宅情報盤
4 ドアホン子器
5 火災感知器
7 監視カメラ装置
8 ゲートキーパー/ゲートウェイ機器
10,12 ハブ
11 ルータ
X1,X2 棟
LB ロビー
H 住戸
L 信号線
PT 公衆網
ISP インターネット接続業者
IN インターネット
200 基地局
201 移動体通信端末
Claims (7)
- 構内に設けた音声通話を行う情報機器間の音声情報の伝送と、撮像カメラを備えた情報機器から映像をモニタするモニタ手段を備えた情報機器への映像情報の伝送と、警報用報知コマンドを発する手段を備えた情報機器から警報用報知コマンドを受けて警報を発する手段を備えた情報機器への警報用報知コマンドの伝送とを、ローカルネットワークを通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により行う構内通信システムにおいて、少なくとも映像情報に対応するパケット、音声情報に対応するパケットの送信を許可する特定の情報機器のアドレスを書き込んだ第1の制御パケット、および送信を許可する特定の情報機器を指定しない第2の制御パケットを各情報機器へ周期的に送信し、第1の制御パケットを受信した情報機器のうち前記特定の情報機器のみに映像情報、音声情報のパケットの一定期間の送信を許可し、第2の制御パケットを受信した情報機器には複数の情報機器間でパケットの一定期間の送信を許可するゲートキーパーをローカルネットワーク上に設置していることを特徴とする構内通信システム。
- 上記映像情報、音声情報、警報用報知コマンドの処理を行う情報機器には、映像情報、音声情報を処理する第1の処理手段と、警報用報知コマンドを処理する第2の処理手段とを各別に備え、停電発生時に第2の処理手段のみ制御動作させることを特徴とする請求項1記載の構内通信システム。
- 停電発生時に警報用報知コマンドのみの伝送を行う手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の構内通信システム。
- 各情報機器間を接続するローカルネットワークの信号線を集線装置によりスター結線し、集線装置には、通信が必要な情報機器のみに給電して起動させる給電手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載の構内通信システム。
- 構内通信に用いる情報の信号を発生する端末と、これら端末を複数接続するとともに、これら端末の出力信号を圧縮符号化して、IPプロトコルによるデジタル多重パケットによりローカルネットワークに伝送させる機器とで構成される情報機器を用いていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載の構内通信システム。
- ローカルネットワークを公衆網やインタネットの外部通信網にゲートウェイを介して接続し、該ゲートウェイには、ローカルネットワーク上での情報伝送に使用されるチャネル数や帯域に外部通信網からローカルネットワーク側へのデータ通信速度を調整する手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか記載の構内通信システム。
- ローカルネットワークを公衆網やインタネットの外部通信網にゲートウェイを介して接続するとともに、情報機器に通信速度変換装置を介して汎用のコンピュータシステムを接続し、通信速度変換装置によりパーソナルコンピュータからゲートウェイ、公衆網経由でインターネットへのデータ通信を行う際のデータ通信速度を調整することを特徴とする請求項1乃至5の何れか記載の構内通信システム。
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