JP6300146B2 - 通信制御装置、および通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、映像信号を授受するインターホンシステム等に用いられる通信制御装置、および通信システムに関するものである。
従来、集合住宅用のインターホンシステムは、集合住宅の共用玄関(ロビー)に共用部装置(ロビーインターホン装置)を設置し、集合住宅の各住戸内には住戸端末(住宅情報盤)を設置している。そして、ロビーの来訪者は、共用部装置で所望の住戸内の住戸端末を呼び出し、住戸内の家人と通話を行うことができる。さらに、共用部装置にカメラを設け、住戸端末にモニタ画面を設けており、カメラで撮像した共用玄関の来訪者の画像を住戸端末のモニタ画面に表示することができる。
そして、共用部装置は、デジタルの映像信号を送信しており、住戸端末に映像信号を送信するとき、映像信号のパケットの衝突回数や送信待ち時間等の送信状況を検出し、この検出内容に応じて映像のフレームレートを調整している。すなわち、従来の集合住宅用のインターホンシステムでは、使用帯域が混雑している場合に、共用部装置が送信する映像信号のフレームレートを落とすことで、使用帯域を抑えている(例えば、特許文献1参照)。なお、共用部装置が送信する映像信号は、デジタルの映像信号である。
特開2003−134268号公報
集合住宅用のインターホンシステムでは、棟毎に共用玄関を2カ所に設けて、共用玄関毎に共用部装置を設ける場合がある。すなわち、1つのインターホンシステムに2台の共用部装置を設けており、インターホンシステムに構築された伝送路において同時に接続可能な共用部装置と住戸端末との間の通信回線の最大数は「2」となる。この場合、各共用部装置は、デジタルの映像信号を送信しており、送信する映像信号のビットレートは、他の共用部装置の通信状況に関わらず、映像情報に割り当て可能なビットレートの最大値(最大ビットレート)の半分(1/2)に設定されていた。すなわち、共用部装置が送信する映像信号のビットレートは、伝送路において同時に接続可能な通信回線の最大数「2」で最大ビットレートを除した平均ビットレート(最大ビットレート/通信回線の最大数)に設定されていた。
これは、2台の共用部装置が同時に映像信号を送信する場合に輻輳等の通信障害を抑制するためであり、映像信号のビットレートは平均ビットレートに予め設定されていた。映像信号のビットレート(映像ビットレート)とは、単位時間あたりに送信できる映像信号のデータ量であり、以下、単にビットレートと称すことがある。
上述の特許文献1のように、使用帯域が混雑している場合に、共用部装置が送信する映像信号のフレームレートを落とす構成であっても、通常のフレームレートは、平均ビットレートに設定されていた。
したがって、従来構成では、1台の共用部装置のみが映像信号を送信している場合でも、映像信号のビットレートは平均ビットレートに設定されるので、伝送路の伝送容量を有効に利用しているとは言い難く、高品質の映像を提示することができなかった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の共用部装置が映像信号を同時に送信する場合に輻輳等の通信障害を抑制でき、且つ伝送路の伝送容量を有効に使用して映像品質を高くすることができる通信制御装置、および通信システムを提供することにある。
本発明の通信制御装置は、集合住宅の共用玄関に設置されて伝送路を介した通信を行い、撮像装置が撮像した映像信号を送信する複数の共用部装置と、前記集合住宅の複数の住戸のそれぞれに設置されて前記伝送路を介した通信を行い、受信した前記映像信号を表示する住戸端末とを備える通信システムに用いられる通信制御装置であって、前記共用部装置および前記住戸端末と前記伝送路を介して通信することによって、前記共用部装置と前記住戸端末との間の通信を制御する制御部を具備し、前記制御部は、複数の前記共用部装置のうち第1の共用部装置のみがいずれかの前記住戸端末へ映像信号を送信している場合、前記第1の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを、前記伝送路において同時に接続可能な前記共用部装置と前記住戸端末との間の通信回線の最大数で前記伝送路の最大ビットレートを除した平均ビットレートより高い値である第1のビットレートに設定し、前記第1の共用部装置のみがいずれかの前記住戸端末へ前記映像信号を送信しているときに、複数の前記共用部装置のうち第2の共用部装置から他の前記住戸端末へ前記映像信号を送信する処理が開始されると判断した場合、前記第1の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを、前記第1のビットレートより低い第2のビットレートに設定することを特徴とする。
この発明において、前記制御部は、前記第1の共用部装置のみがいずれかの前記住戸端末へ前記映像信号を送信しているときに、前記第2の共用部装置から他の前記住戸端末へ前記映像信号を送信する処理が開始されると判断した場合、前記第1の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを前記第2のビットレートに設定した後に、前記第2の共用部装置と前記他の住戸端末とを通信接続させることが好ましい。
この発明において、前記制御部は、前記第1の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを前記第2のビットレートに設定してから所定時間が経過した後に、前記第2の共用部装置と前記他の住戸端末とを通信接続させることが好ましい。
この発明において、前記制御部は、前記第1の共用部装置のみがいずれかの前記住戸端末へ前記映像信号を送信しているときに、前記第2の共用部装置から他の前記住戸端末へ前記映像信号を送信する処理が開始されると判断した場合、前記第2の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを、前記第2のビットレート以下である第3のビットレートに設定することが好ましい。
この発明において、前記第2のビットレートと前記第3のビットレートとの和は、前記平均ビットレートの2倍に等しいことが好ましい。
この発明において、前記制御部は、前記第1の共用部装置と前記第2の共用部装置との両方が前記映像信号を送信しているときに、前記第1の共用部装置による前記映像信号の送信処理が完了した場合、前記第2の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを前記第1のビットレートに設定し、前記第2の共用部装置による前記映像信号の送信処理が完了した場合、前記第1の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを前記第1のビットレートに設定し、前記第1の共用部装置による前記映像信号の1回の送信処理に対して、前記映像信号のビットレートを高くなる方向に切り替える回数に上限を設け、前記第2の共用部装置による前記映像信号の1回の送信処理に対して、前記映像信号のビットレートを高くなる方向に切り替える回数に上限を設けることが好ましい。
この発明において、前記共用玄関における人の存在を検知する人検出部が前記人の存在を検知した旨の信号を、前記制御部が受信した場合、前記制御部は、この共用玄関に設置された前記共用部装置から前記住戸端末へ前記映像信号を送信する処理が開始されると判断することが好ましい。
この発明において、前記制御部は、前記第1のビットレートと前記第2のビットレートとの差を所定値以下に設定することが好ましい。
この発明において、前記制御部は、前記共用部装置のそれぞれと前記住戸端末のそれぞれとの間におけるビットレートの測定データを収集し、前記収集したビットレートの測定データに基づいて前記最大ビットレートを決定することが好ましい。
本発明の通信システムは、集合住宅の共用玄関に設置されて伝送路を介した通信を行い、撮像装置が撮像した映像信号を送信する複数の共用部装置と、前記集合住宅の複数の住戸のそれぞれに設置されて前記伝送路を介した通信を行い、受信した前記映像信号を表示する住戸端末と、前記共用部装置および前記住戸端末と前記伝送路を介して通信することによって、前記共用部装置と前記住戸端末との間の通信を制御する通信制御装置とを備え、前記通信制御装置は、複数の前記共用部装置のうち第1の共用部装置のみがいずれかの前記住戸端末へ映像信号を送信している場合、前記第1の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを、前記伝送路において同時に接続可能な前記共用部装置と前記住戸端末との間の通信回線の最大数で前記伝送路の最大ビットレートを除した平均ビットレートより高い値である第1のビットレートに設定し、前記第1の共用部装置のみがいずれかの前記住戸端末へ前記映像信号を送信しているときに、複数の前記共用部装置のうち第2の共用部装置から他の前記住戸端末へ前記映像信号を送信する処理が開始されると判断した場合、前記第1の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを、前記第1のビットレートより低い第2のビットレートに設定することを特徴とする。
以上説明したように、本発明の通信制御装置、通信システムでは、映像信号を送信している共用部装置の台数が増えた場合、映像信号の送信中である共用部装置のビットレートを低下させる。而して、複数の共用部装置が映像信号を同時に送信する場合に輻輳等の通信障害を抑制できる。さらに、1台の共用部装置のみが映像信号を送信している場合、映像信号のビットレートは、伝送路の最大ビットレートの半分より高いビットレートに設定される。
したがって、本発明では、複数の共用部装置が映像信号を同時に送信する場合に輻輳等の通信障害を抑制でき、且つ伝送路の伝送容量を有効に使用して映像品質を高くすることができるという効果がある。
実施形態における通信システムの構成を示すブロック図である。 同上の通信処理を示すシーケンス図である。 同上の共用部装置の別の構成を示すブロック図である。 同上の通信制御装置の別の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
本実施形態の通信システムとして、図1に示す集合住宅用のインターホンシステムを例示する。本システムは、集合住宅の共用玄関(ロビー)に設置される共用部装置1(ロビーインターホン装置)と、集合住宅の各住戸内に設置される住戸端末2(住宅情報盤)と、通信制御装置3とで構成される。共用部装置1、住戸端末2、通信制御装置3は、通信線で構成される伝送路4に接続して、互いに通信可能に構成される。伝送路4は、複数の分岐器(図示なし)を設けて、住戸端末2は、各分岐器で分岐された分岐線に接続されている。
共用部装置1は、図1に示すように、制御部10、撮像装置11、エンコーダ12、通話処理部13、マイクロホン14、スピーカ15、操作部16、伝送処理部17を備える。
撮像装置11は、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどの固体撮像素子、レンズ、映像処理回路等で構成される。そして、撮像装置11は、共用玄関の来訪者を撮像し、デジタルの映像信号を生成する。エンコーダ12は、映像信号に圧縮処理を施して、圧縮した映像信号を伝送処理部17へ出力する。さらに、エンコーダ12は、圧縮後の映像信号のビットレートを、制御部10からの指示によって調整する機能を有しており、送信される映像信号のビットレートが設定される。
マイクロホン14は、来訪者の音声を集音し、集音した音声を電気信号(送話音声信号)に変換して、通話処理部13へ出力する。スピーカ15は、通話処理部13から受話音声信号を入力され、受話音声を出力する。
通話処理部13は、音声スイッチやエコーキャンセラなどを具備し、伝送処理部17から入力される受話音声信号、マイクロホン14から入力される送話音声信号を信号処理することでハウリングやエコーを抑制して良好なハンズフリー通話を実現する。また、通話処理部13は、受話音声信号および送話音声信号のA/D変換機能、D/A変換機能も有する。なお、通話処理部13で処理された送話音声信号が伝送処理部17に出力される。
操作部16は、来訪者が訪問先の住戸の住戸番号を入力するためのテンキースイッチまたはタッチパネル等で構成される。操作部16が来訪者によって操作されると、操作部16から訪問先の住戸(の住戸端末2)に対する呼び出しの操作信号が制御部10へ出力される。
制御部10は、CPUやメモリなどのハードウェアと、CPUで実行される種々のプログラム(ソフトウェア)とで構成される。制御部10は、操作部16から出力された操作信号、通信制御装置3から送信された制御信号が入力されると、操作信号および制御信号に応じた処理を実行する。また、制御部10は、通信制御装置3へ送信する制御信号を生成する機能も有する。
伝送処理部17は、住戸端末2、通信制御装置3との間で伝送路4を介したパケット伝送を、例えばキャリア検知多重アクセス衝突検出(CSMA/CD)方式によって行うものである。伝送処理部17は、制御部10で作成される制御信号、通話処理部13で作成される送話音声信号、撮像装置11からエンコーダ12を介して入力される映像信号をそれぞれパケット化して、伝送路4に送出する。
また、伝送処理部17は、伝送路4を流れる電気信号をビット列に変換(復調)し、復調されたビット列からパケット(受話音声信号、制御信号)を復号化する。なお、伝送処理部17は、復号化したパケットのアドレスが自己のアドレス(共用部装置1毎のアドレス)に一致しない場合は当該パケットを破棄する。一方、アドレスが一致する場合、伝送処理部17は、復号化したパケットのデータフィールドに含まれるデータが音声データ(受話音声信号)であれば、通話処理部13に受話音声信号を出力する。また、アドレスが一致する場合、伝送処理部17は、復号化したパケットのデータフィールドに含まれるデータが制御データ(制御信号)であれば、制御部10に制御信号を出力する。
住戸端末2は、図1に示すように、制御部20、通話処理部21、マイクロホン22、スピーカ23、表示部24、操作部25、伝送処理部26を備える。
マイクロホン22は、来訪者と通話する家人の音声を集音し、集音した音声を電気信号(送話音声信号)に変換して、通話処理部21へ出力する。スピーカ23は、通話処理部21から受話音声信号を入力され、受話音声を出力する。
通話処理部21は、音声スイッチやエコーキャンセラなどを具備し、伝送処理部26から入力される受話音声信号、マイクロホン22から入力される送話音声信号を信号処理することでハウリングやエコーを抑制して良好なハンズフリー通話を実現する。また、通話処理部21は、受話音声信号および送話音声信号のA/D変換機能、D/A変換機能も有する。なお、通話処理部21で処理された送話音声信号が伝送処理部26に出力される。
表示部24は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示デバイスと、表示デバイスを駆動して映像を表示させる映像処理回路とを有する。表示部24は、伝送処理部26から出力される映像信号をデコードして元の映像を再構成し、再構成した映像を表示する。
操作部25は、タッチパネル、押釦スイッチなどの入力デバイスを有する。操作部25が住戸内の家人によって操作されると、操作部25から、操作入力に応じた操作信号が制御部20へ出力される。
制御部20は、CPUやメモリなどのハードウェアと、CPUで実行される種々のプログラム(ソフトウェア)とで構成される。制御部20は、操作部25から出力された操作信号、通信制御装置3から送信された制御信号が入力されると、操作信号および制御信号に応じた処理を実行する。また、制御部20は、通信制御装置3へ送信する制御信号を生成する機能も有する。
伝送処理部26は、共用部装置1、通信制御装置3との間で伝送路4を介したパケット伝送を、例えばCSMA/CD方式によって行うものである。伝送処理部26は、制御部20で作成される制御信号、通話処理部21で作成される送話音声信号をそれぞれパケット化して、伝送路4に送出する。
また、伝送処理部26は、伝送路4を流れる電気信号をビット列に変換(復調)し、復調されたビット列からパケット(受話音声信号、制御信号、映像信号)を復号化する。なお、伝送処理部26は、復号化したパケットのアドレスが自己のアドレス(住戸端末2毎のアドレス)に一致しない場合は当該パケットを破棄する。一方、アドレスが一致する場合、伝送処理部26は、復号化したパケットのデータフィールドに含まれるデータが音声データ(受話音声信号)であれば、通話処理部21に受話音声信号を出力する。また、アドレスが一致する場合、伝送処理部26は、復号化したパケットのデータフィールドに含まれるデータが制御データ(制御信号)であれば、制御部20に制御信号を出力する。また、アドレスが一致する場合、伝送処理部26は、復号化したパケットのデータフィールドに含まれるデータが映像データ(映像信号)であれば、表示部24に映像信号を出力する。
通信制御装置3は、図1に示すように、制御部30、伝送処理部31を備える。
制御部30は、CPUやメモリなどのハードウェアと、CPUで実行される種々のプログラム(ソフトウェア)とで構成される。制御部30は、共用部装置1、住戸端末2から送信された制御信号が入力されると、制御信号に応じた処理を実行する。また、制御部30は、共用部装置1、住戸端末2へ送信する制御信号を生成する機能も有する。
伝送処理部31は、共用部装置1、住戸端末2との間で伝送路4を介したパケット伝送を、例えばCSMA/CD方式によって行うものである。伝送処理部31は、制御部30で作成される制御信号をパケット化して、伝送路4に送出する。
また、伝送処理部31は、伝送路4を流れる電気信号をビット列に変換(復調)し、復調されたビット列からパケット(制御信号)を復号化する。なお、伝送処理部31は、復号化したパケットのアドレスが自己のアドレス(通信制御装置3のアドレス)に一致しない場合は当該パケットを破棄する。一方、アドレスが一致する場合、伝送処理部31は、復号化したパケットのデータフィールドに含まれるデータが制御データ(制御信号)であれば、制御部30に制御信号を出力する。
本実施形態では、集合住宅の1つの棟に共用玄関を2カ所設けており、共用部装置1は、2カ所の共用玄関のそれぞれに設置される。そして、伝送路4において同時に接続可能な共用部装置1と住戸端末2との間の通信回線の最大数は「2」となる。以降、2つの共用部装置1を区別する場合、共用部装置1a,1bの符号を付す。また、各住戸内に設置される住戸端末2を区別する場合、住戸端末2a,2b,...の符号を付す。また、送話音声信号、受話音声信号を一括して、音声信号と称す。
そして、共用部装置1、住戸端末2、通信制御装置3は、伝送路4を介して、映像信号、音声信号、制御信号の各パケットを、例えばCSMA/CD方式で多重伝送している。このCSMA/CD方式は、伝送路4上に一定時間(フレーム間ギャップ)以上無信号状態が続くと、任意の通信端末が送信可能となる通信方式である。CSMA/CD方式を用いる通信端末は、無信号を検出するためのキャリア信号検出機能と、信号の衝突を検出する衝突検出機能とを有している。信号の衝突が検出された場合、通信端末は送信を一時停止し、所定時間後に再び信号の送信を試みる。
以下、インターホンシステムの動作について、図2を用いて説明する。なお、図2では、主に映像信号、制御信号の流れを示しており、映像信号をAn、制御信号をBn、各部での処理をCnとしている(n=1,2,3,...)。なお、本システムにおいて、通信端末同士の通信には、例えばSIP(Session Initiation Protocol)などの呼制御プロトコルが用いられる。
まず、共用部装置1a(第1の共用部装置)と住戸端末2aとが既に通信接続しており、一人目の来訪者が共用部装置1aを用いて、住戸端末2aを用いる家人と通話している。共用部装置1aは、住戸端末2aへ映像信号A1、音声信号を送信し、住戸端末2aは、共用部装置1aへ音声信号を送信している。住戸端末2aは、共用部装置1aから受信した音声信号をスピーカ23から出力し、共用部装置1aから受信した映像信号A1を表示部24に表示している。共用部装置1aは、住戸端末2aから受信した音声信号をスピーカ15から出力する。
このとき、共用部装置1aの伝送処理部17は、映像信号A1のビットレートを1024kbps(第1のビットレート)に設定している。通信回線の最大数「2」である伝送路4において、映像情報に割り当て可能なビットレートの最大値(最大ビットレート)は1024kbpsであり、映像信号A1のビットレートは、この最大ビットレート(100%)に設定されている。したがって、住戸端末2aの表示部24に表示される映像の品質は、高品質となる。
なお、第1のビットレートは、伝送路4の通信回線の最大数「2」で伝送路4の最大ビットレート「1024kbps」を除した平均ビットレート「512kbps」より高い値に設定される。
共用部装置1aと住戸端末2aとが通信接続している状態で、二人目の来訪者が共用部装置1b(第2の共用部装置)の操作部16を操作し、住戸端末2bに対する呼び出しの操作信号が共用部装置1bの制御部10へ出力される。共用部装置1bの制御部10は、伝送処理部17に指示して、通信制御装置3へ接続要求B1を送信させる。
通信制御装置3では、伝送処理部31が接続要求B1を受信し、制御部30へ接続要求B1を出力する。接続要求B1を入力された制御部30は、伝送処理部31に指示して、共用部装置1bへ暫定応答B2を送信させる。共用部装置1bでは、伝送処理部17が暫定応答B2を受信し、制御部10へ暫定応答B2を出力する。暫定応答B2を入力された制御部10は、待機状態となる。
通信制御装置3の制御部30は、共用部装置1と住戸端末2との間で通信接続している回線数、各共用部装置1が送信する映像信号のビットレートを管理する機能を有する。そして、制御部30は、接続要求B1を受信したことによって、共用部装置1aと住戸端末2aとの通信接続中に、共用部装置1bから住戸端末2bへ映像信号を送信する処理が開始されると判断する。すなわち、制御部30は、共用部装置1と住戸端末2との間で通信接続している回線数が「1」から「2」に増えると判断する。そして、制御部30は、共用部装置1と住戸端末2との間で通信接続している回線数が「2」に増えた場合でも、映像情報による通信負荷を平均ビットレートの2倍(2×512kbps)以下に収めるために、共用部装置1a,1bが送信する各映像信号のビットレートを決定する。具体的に、制御部30は、共用部装置1aが送信する映像信号のビットレートを768kbps(第2のビットレート)とし、共用部装置1bが送信する映像信号のビットレートを256kbps(第3のビットレート)とすることを決定する(処理C1)。この場合、第3のビットレートは、第2のビットレートより低いビットレートに設定される。さらに、第2のビットレートと第3のビットレートとの和は、平均ビットレートの2倍(1024kbps=2×512kbps)に等しい。
そして、通信制御装置3の制御部30は、伝送処理部31に指示して、共用部装置1aへメッセージB3を送信させる。メッセージB3は、映像信号のビットレートを768kbpsに設定させるビットレート設定のコマンドを含んでいる。共用部装置1aでは、伝送処理部17がメッセージB3を受信し、制御部10へメッセージB3を出力する。メッセージB3を入力された制御部10は、伝送処理部17に指示して、通信制御装置3へ成功応答B4を送信させる。さらに、制御部10は、エンコーダ12に指示して、映像信号のビットレートを、1024kbpsから768kbpsに低下させる(処理C2)。以降、共用部装置1aは、ビットレート768kbpsの映像信号A2を住戸端末2aへ送信する。住戸端末2aは、ビットレート768kbpsで送信された映像信号A2を受信して、表示部24に表示する。
通信制御装置3の制御部30は、共用部装置1aによる映像信号のビットレートを768kbpsに低下させた後、伝送処理部31に指示して、住戸端末2bへ接続要求B5を送信させる。具体的に、制御部30は、共用部装置1aから成功応答B4を受信してから所定の待機時間が経過した時点で、伝送処理部31に指示して、住戸端末2bへ接続要求B5を送信させる。この待機時間は、共用部装置1aが映像信号のビットレートを1024kbpsから768kbpsに低下させる処理(C2)を完了させるのに十分な時間が設定される。つまり、制御部30は、共用部装置1aから送信された成功応答B4を受信してから(制御部30が共用部装置1aにおける映像信号のビットレートを768kbpsに設定してから)、待機時間が経過した後に共用部装置1bと住戸端末2bとを通信接続させる。
例えば、共用部装置1のエンコーダ12が、H.264を用いて映像信号に圧縮処理を施すとする。この場合、共用部装置1aが送信する映像信号のビットレートを1024kbpsから768kbpsに低下させた直後に、共用部装置1bが映像信号の送信を開始すると、共用部装置1a,1bの両方からIフレームパケットが同時に流れる可能性がある。Iフレームパケットは情報量が多いため、共用部装置1a,1bの両方からIフレームパケットが同時に流れるとパケットロスの確率が高くなる。そこで、制御部30は、共用部装置1aのビットレートを768kbpsに設定した後、待機時間が経過した時点で共用部装置1bと住戸端末2bとを通信接続させることで、伝送路4を流れるIフレームパケットのピーク量を低減させて、パケットロスを抑制する。
そして、通信制御装置3が住戸端末2bへ送信する接続要求B5は、住戸端末2bへの接続要求のコマンドだけでなく、ビットレート確認のコマンドも含んでいる。接続要求B5に含まれるビットレート確認のコマンドは、映像信号のビットレートを256kbpsに設定することの可否を住戸端末2bに対して確認するコマンドである。
住戸端末2bでは、伝送処理部26が接続要求B5を受信し、制御部20へ接続要求B5を出力する。接続要求B5を入力された制御部20は、住戸端末2bがビットレート256kbpsの映像信号に対応できるか否か(ビットレート256kbpsの映像信号を受信して、表示可能か否か)を判定する。この場合、住戸端末2bはビットレート256kbpsの映像信号に対応できるので、住戸端末2bの制御部20は、伝送処理部26に指示して、通信制御装置3へ暫定応答B6を送信させる。通信制御装置3では、伝送処理部31が暫定応答B6を受信し、制御部30へ暫定応答B6を出力する。
なお、本シーケンスでは、共用部装置1aから住戸端末2aへ送信される映像信号のビットレートを1024kbpsから768kbpsに変更している。このとき、通信制御装置3は、映像信号のビットレートを768kbpsに設定することの可否を、住戸端末2aに確認していない。しかし、通信制御装置3は、共用部装置1aと住戸端末2aとの間の通信接続を確立するときに、映像信号のビットレートを1024kbpsに設定することの可否を住戸端末2aに対して既に確認している。この確認時に、住戸端末2aは、ビットレート1024kbpsの映像信号に対応できる旨の信号(暫定応答)を通信制御装置3へ送信している。一方、今回のビットレートの変更は、住戸端末2aへ送信される映像信号のビットレートが、1024kbpsから768kbpsに低下する方向に変更される。したがって、通信制御装置3は、住戸端末2aはビットレート768kbpsの映像信号にも対応可能であると判断して、再度の確認を省略している。
さらに、接続要求B5を受信した住戸端末2bでは、制御部20が、通話処理部21に指示して、予め通話処理部21に格納している音声データを用いてスピーカ23から呼出音を出力させる。さらに、制御部20は、伝送処理部26に指示して、呼出中であることを通知する呼出中信号B7を通信制御装置3へ送信させる。また、制御部20は、表示部24、伝送処理部26に指示して、ビットレート256kbpsの映像信号に対応するための処理を実行する(処理C3)。
そして、通信制御装置3では、伝送処理部31が呼出中信号B7を受信し、制御部30へ呼出中信号B7を出力する。呼出中信号B7を入力された制御部30は、伝送処理部31に指示して、共用部装置1bへ送信開始信号B8を送信させる。送信開始信号B8は、共用部装置1bへの送信開始要求のコマンドだけでなく、映像信号のビットレートを256kbpsに設定させるビットレート設定のコマンドも含んでいる。
共用部装置1bでは、伝送処理部17が送信開始信号B8を受信し、制御部10へ送信開始信号B8を出力する。送信開始信号B8を入力された制御部10は、エンコーダ12に指示して、映像信号のビットレートを256kbpsに設定させる。そして、共用部装置1bでは、撮像装置11が起動し、伝送処理部17は、ビットレート256kbpsの映像信号A3を住戸端末2bへ送信する。住戸端末2bは、ビットレート256kbpsで送信された映像信号A3を受信して、表示部24に表示する。すなわち、共用部装置1bは、送信開始信号B8の受信をトリガとして、映像信号A3を送信する。
そして、家人が住戸端末2bの表示部24に映った来訪者を確認した後、来訪者との通話を行うのであれば、操作部25を操作して応答操作を行い、応答の操作信号が住戸端末2bの制御部20へ出力される。住戸端末2bの制御部20は、伝送処理部26に指示して、通信制御装置3へ成功応答B9を送信させる。
通信制御装置3では、伝送処理部31が成功応答B9を受信し、制御部30へ成功応答B9を出力する。成功応答B9を入力された制御部30は、伝送処理部31に指示して、共用部装置1bへ成功応答B10を送信させる。
共用部装置1bでは、伝送処理部17が成功応答B10を受信し、制御部10へ成功応答B10を出力する。成功応答B10を入力された制御部10は、伝送処理部17に指示して、通信制御装置3へ肯定応答B11(ACK)を送信させる。
通信制御装置3では、伝送処理部31が肯定応答B11を受信し、制御部30へ肯定応答B11を出力する。肯定応答B11を入力された制御部30は、伝送処理部31に指示して、住戸端末2bへ肯定応答B12を送信させる。
住戸端末2bでは、伝送処理部26が肯定応答B12を受信し、制御部20へ肯定応答B12を出力する。肯定応答B12を入力された制御部20は、共用部装置1bと住戸端末2bとの間で通信接続が確立されたことを認識する。
以降、共用部装置1bは、ビットレート256kbpsの映像信号を住戸端末2bへ送信する。住戸端末2bは、ビットレート256kbpsで送信された映像信号を受信して、表示部24に表示する。さらに、共用部装置1bと住戸端末2bとの間では、音声信号の授受も行われる。つまり、共用部装置1bは、成功応答B10の受信をトリガとして、映像・音声信号A4を送信する。
すなわち、共用部装置1aと住戸端末2aとの間の通信接続中に、共用部装置1bと住戸端末2bとの間で通信接続が発生すると、共用部装置1aはビットレート768kbpsで映像信号を送信し、共用部装置1bは、ビットレート256kbpsで映像信号を送信する。
上述のインターホンシステムでは、1台の共用部装置1のみが映像信号を送信している場合、映像信号のビットレートは、平均ビットレート512kbpsより高い1024kbpsに設定される。すなわち、1台の共用部装置1のみが映像信号を送信している場合、この1台目の共用部装置1が送信する映像信号には、伝送路4の通信回線の最大数で伝送路4の最大ビットレートを除した平均ビットレートより高い伝送容量が割り当てられる。そして、2台目の共用部装置1が映像信号を送信する場合、1台目の共用部装置1が送信する映像信号のビットレートを低下させ、2つの通信回線に割り当てられた伝送容量の空き容量を、2台目の共用部装置1が送信する映像信号に割り当てる。ここで、2つの通信回線に割り当てられた伝送容量は、2×平均ビットレートである。
したがって、映像信号を送信している共用部装置1の台数が1台の場合でも、伝送路4の伝送容量を有効に利用でき、表示される映像を高品質とすることができる。また、映像信号を送信している共用部装置1の台数が増えた場合には、映像信号の送信中である共用部装置1のビットレートを低下させるので、複数の共用部装置1が映像信号を同時に送信する場合に輻輳等の通信障害を抑制できる。すなわち、本通信システムは、通信制御装置3を用いることによって、伝送路4の伝送容量を有効に利用して映像品質を高くすることができ、且つ輻輳等の通信障害を抑制して複数の同時通話にも対応可能である。
そして、共用部装置1aと住戸端末2aとの間の通信接続と、共用部装置1bと住戸端末2bとの間の通信接続とが同時に成立しているときに、共用部装置1bと住戸端末2bとの間の通信が切断されたとする。この場合、通信制御装置3の制御部30は、伝送処理部31に指示して、映像信号のビットレートを1024kbpsに設定させるメッセージを共用部装置1aへ送信させる。共用部装置1aでは、受信したメッセージに基づいて、送信する映像信号のビットレートを、768kbpsから1024kbpsに変更する。
また、共用部装置1aと住戸端末2aとの間の通信接続と、共用部装置1bと住戸端末2bとの間の通信接続とが同時に成立しているときに、共用部装置1aと住戸端末2aとの間の通信が切断されたとする。この場合、通信制御装置3の制御部30は、伝送処理部31に指示して、映像信号のビットレートを最大1024kbpsに設定させるメッセージを共用部装置1bへ送信させる。共用部装置1bでは、受信したメッセージに基づいて、送信する映像信号のビットレートを、256kbpsから最大1024kbpsに変更する。
ここで、共用部装置1bが送信する映像信号のビットレートの変更後の値は、最大1024kbpsであり、1024kbps未満であってもよい。これは、共用部装置1bが送信する映像信号のビットレートを、256kbpsから1024kbpsに変更すると、変更前と変更後とのビットレートの変動幅が大きくなる。したがって、住戸端末2bで映像を見ている家人は、映像品質が大きく変わったことによって違和感を感じる可能性がある。そこで、通信制御装置3は、共用部装置1bが送信する映像信号のビットレートの変更後の値を1024kbps未満とすることによって、映像品質の大きな変動を抑制して、家人の違和感を低減させている。
以降、ある共用部装置1と住戸端末2との間の通信接続が発生しているときに、他の共用部装置1と住戸端末2との間で映像信号の送信処理が開始される場合、通信制御装置3によって映像信号のビットレートが上記同様に設定、変更される。
上述のように、通信制御装置3は、共用部装置1と住戸端末2との間の通信接続数が減少した場合、通信接続中の共用部装置1が送信する映像信号のビットレートを増加させる。しかし、映像信号のビットレートを頻繁に変更すると、住戸端末2で映像を見ている家人は、映像に違和感を感じる可能性がある。
そこで、通信制御装置3の制御部30は、共用部装置1による映像信号の1回の送信処理(1通話)に対して、映像信号のビットレートを高くなる方向に切り替える回数に上限回数Nを設ける。この上限回数Nは0回以上に設定される。なお、上限回数が0回の場合、通信制御装置3の制御部30は、共用部装置1と住戸端末2との間の通信接続数が減少した場合でも、映像信号のビットレートを高くなる方向に切り替える処理を行わない。
また、共用部装置1の制御部10は、図3に示すように、共用玄関に設けた人検出部5の出力に接続されてもよい。この場合、制御部10は、人検出部5が共用玄関の来訪者を検出すると、伝送処理部31に指示して、通信制御装置3へ人検出信号を送信させる。通信制御装置3では、伝送処理部31が人検出信号を受信し、制御部30へ人検出信号を出力する。
例えば、共用部装置1aと住戸端末2aとの間の通信接続中に、共用部装置1bから人検出信号が送信されたとする。この場合、通信制御装置3の制御部30は、伝送処理部31に指示して、映像信号のビットレートを768kbpsに設定させるメッセージを共用部装置1aへ送信させる。共用部装置1aでは、受信したメッセージに基づいて、送信する映像信号のビットレートを、1024kbps(第1のビットレート)から768kbps(第2のビットレート)に変更する。すなわち、通信制御装置3の制御部30は、共用玄関に設置された人検出部5が来訪者の存在を検知した旨の信号(人検知信号)を受信した場合、この共用玄関に設置された共用部装置1bから住戸端末2へ映像信号を送信する処理が開始されると判断する。そして、制御部30は、通信接続中の共用部装置1aが送信する映像信号のビットレートを予め低下させておく。
そして、通信制御装置3の制御部30は、来訪者の操作によって共用部装置1bから送信された住戸端末2bとの接続要求を受信すると、共用部装置1bと住戸端末2bとの間の通信接続を成立させる。このとき、共用部装置1bが送信する映像信号のビットレートは、256kbps(第3のビットレート)に設定される。また、通信制御装置3は、共用部装置1aが送信する映像信号のビットレートを予め低下させているので、共用部装置1bが映像信号のビットレートを切り替えるために要する時間(切替待ち時間)を短縮できる。
また、上述の構成では、第1のビットレートを1024kbps、第2のビットレートを768kbpsとしている。第1のビットレートと第2のビットレートとの差が大きい場合、住戸端末2の表示部24に表示される映像品質の差も大きくなり、住戸端末2で映像を見ている家人は、ビットレートの切り替え時において映像に違和感を感じる可能性がある。特に、ビットレートが高い高画質の映像から、ビットレートが低い低画質の映像に切り替わった場合に、家人は画質の劣化を感じやすい。
そこで、第1のビットレートと第2のビットレートとの差を所定値以下に抑えて、第3のビットレートを、人の視聴に耐え得る最低ビットレートに設定することが好ましい。
また、第2のビットレートを512kbps、第3のビットレートを512kbpsに設定して、第2のビットレートと第3のビットレートとを同値にしてもよい。すなわち、第3のビットレートは、第2のビットレート以下であればよい。
また、通信制御装置3は、図4に示すようにビットレート測定部32を備えて、ビットレート測定部32が、通信接続中の共用部装置1と住戸端末2との間で送受信される映像信号の実際のビットレートを測定してもよい。制御部30は、ビットレート測定部32によるビットレートの測定データを収集する。すなわち、制御部30は、共用部装置1のそれぞれと住戸端末2のそれぞれとの間における映像信号のビットレートの測定データを収集する。そして、制御部30は、収集したビットレートの測定データに基づいて、映像情報に割り当て可能な最大ビットレートを決定する。この最大ビットレートは、共用部装置1の台数、住戸端末2の台数、伝送路4の長さ、配線トポロジー等に依存する。
また、共用部装置1を3台以上備えて、同時に接続可能な共用部装置1と住戸端末2との間の通信回線の最大数を3以上としてもよい。この場合も、同時に接続可能な通信回線の最大数で伝送路4の最大ビットレートを除した値を、平均ビットレートとする。
上述の通信制御装置3は、複数の共用部装置1と、住戸端末2とを備える通信システムに用いられる。共用部装置1は、集合住宅の共用玄関に設置されて伝送路4を介した通信を行い、撮像装置11が撮像した映像信号を送信する。住戸端末2は、集合住宅の複数の住戸のそれぞれに設置されて伝送路4を介した通信を行い、受信した映像信号を表示する。通信制御装置3は、共用部装置1および住戸端末2と伝送路4を介して通信することによって、共用部装置1と住戸端末2との間の通信を制御する制御部30を具備する。制御部30は、複数の共用部装置1のうち共用部装置1a(第1の共用部装置)のみがいずれかの住戸端末2(2a)へ映像信号を送信している場合、共用部装置1aが送信する映像信号のビットレートを、伝送路4の最大ビットレートの半分より高い値である第1のビットレートに設定する。また、通信制御装置3は、共用部装置1aのみがいずれかの住戸端末2(2a)へ映像信号を送信しているときに、複数の共用部装置1のうち共用部装置1b(第2の共用部装置)から他の住戸端末2(2b)へ映像信号を送信する処理が開始されると判断したとする。この場合、通信制御装置3は、共用部装置1aが送信する映像信号のビットレートを、第1のビットレートより低い第2のビットレートに設定する。
上述の通信システムは、集合住宅の共用玄関に設置されて伝送路4を介した通信を行い、撮像装置11が撮像した映像信号を送信する複数の共用部装置1を備える。さらに通信システムは、集合住宅の複数の住戸のそれぞれに設置されて伝送路4を介した通信を行い、受信した映像信号を表示する住戸端末2を備える。さらに通信システムは、共用部装置1および住戸端末2と伝送路4を介して通信することによって、共用部装置1と住戸端末2との間の通信を制御する通信制御装置3を備える。そして、通信制御装置3は、複数の共用部装置1のうち共用部装置1a(第1の共用部装置)のみがいずれかの住戸端末2(2a)へ映像信号を送信している場合、共用部装置1aが送信する映像信号のビットレートを、伝送路4の最大ビットレートの半分より高い値である第1のビットレートに設定する。また、通信制御装置3は、共用部装置1aのみがいずれかの住戸端末2(2a)へ映像信号を送信しているときに、複数の共用部装置1のうち共用部装置1b(第2の共用部装置)から他の住戸端末2bへ映像信号を送信する処理が開始されると判断したとする。この場合、通信制御装置3は、共用部装置1aが送信する映像信号のビットレートを、第1のビットレートより低い第2のビットレートに設定する。
1(1a,1b) 共用部装置
2(2a,2b,...) 住戸端末
3 通信制御装置
11 撮像装置
24 表示部
30 制御部

Claims (10)

  1. 集合住宅の共用玄関に設置されて伝送路を介した通信を行い、撮像装置が撮像した映像信号を送信する複数の共用部装置と、前記集合住宅の複数の住戸のそれぞれに設置されて前記伝送路を介した通信を行い、受信した前記映像信号を表示する住戸端末とを備える通信システムに用いられる通信制御装置であって、
    前記共用部装置および前記住戸端末と前記伝送路を介して通信することによって、前記共用部装置と前記住戸端末との間の通信を制御する制御部を具備し、
    前記制御部は、
    複数の前記共用部装置のうち第1の共用部装置のみがいずれかの前記住戸端末へ映像信号を送信している場合、前記第1の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを、前記伝送路において同時に接続可能な前記共用部装置と前記住戸端末との間の通信回線の最大数で前記伝送路の最大ビットレートを除した平均ビットレートより高い値である第1のビットレートに設定し、
    前記第1の共用部装置のみがいずれかの前記住戸端末へ前記映像信号を送信しているときに、複数の前記共用部装置のうち第2の共用部装置から他の前記住戸端末へ前記映像信号を送信する処理が開始されると判断した場合、前記第1の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを、前記第1のビットレートより低い第2のビットレートに設定する
    ことを特徴とする通信制御装置。
  2. 前記制御部は、前記第1の共用部装置のみがいずれかの前記住戸端末へ前記映像信号を送信しているときに、前記第2の共用部装置から他の前記住戸端末へ前記映像信号を送信する処理が開始されると判断した場合、前記第1の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを前記第2のビットレートに設定した後に、前記第2の共用部装置と前記他の住戸端末とを通信接続させることを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを前記第2のビットレートに設定してから所定時間が経過した後に、前記第2の共用部装置と前記他の住戸端末とを通信接続させることを特徴とする請求項2記載の通信制御装置。
  4. 前記制御部は、前記第1の共用部装置のみがいずれかの前記住戸端末へ前記映像信号を送信しているときに、前記第2の共用部装置から他の前記住戸端末へ前記映像信号を送信する処理が開始されると判断した場合、前記第2の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを、前記第2のビットレート以下である第3のビットレートに設定することを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の通信制御装置。
  5. 前記第2のビットレートと前記第3のビットレートとの和は、前記平均ビットレートの2倍に等しいことを特徴とする請求項4記載の通信制御装置。
  6. 前記制御部は、
    前記第1の共用部装置と前記第2の共用部装置との両方が前記映像信号を送信しているときに、
    前記第1の共用部装置による前記映像信号の送信処理が完了した場合、前記第2の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを前記第1のビットレートに設定し、
    前記第2の共用部装置による前記映像信号の送信処理が完了した場合、前記第1の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを前記第1のビットレートに設定し、
    前記第1の共用部装置による前記映像信号の1回の送信処理に対して、前記映像信号のビットレートを高くなる方向に切り替える回数に上限を設け、
    前記第2の共用部装置による前記映像信号の1回の送信処理に対して、前記映像信号のビットレートを高くなる方向に切り替える回数に上限を設ける
    ことを特徴とする請求項4または5記載の通信制御装置。
  7. 前記共用玄関における人の存在を検知する人検出部が前記人の存在を検知した旨の信号を、前記制御部が受信した場合、前記制御部は、この共用玄関に設置された前記共用部装置から前記住戸端末へ前記映像信号を送信する処理が開始されると判断することを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載の通信制御装置。
  8. 前記制御部は、前記第1のビットレートと前記第2のビットレートとの差を所定値以下に設定することを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の通信制御装置。
  9. 前記制御部は、前記共用部装置のそれぞれと前記住戸端末のそれぞれとの間におけるビットレートの測定データを収集し、前記収集したビットレートの測定データに基づいて前記最大ビットレートを決定することを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載の通信制御装置。
  10. 集合住宅の共用玄関に設置されて伝送路を介した通信を行い、撮像装置が撮像した映像信号を送信する複数の共用部装置と、
    前記集合住宅の複数の住戸のそれぞれに設置されて前記伝送路を介した通信を行い、受信した前記映像信号を表示する住戸端末と、
    前記共用部装置および前記住戸端末と前記伝送路を介して通信することによって、前記共用部装置と前記住戸端末との間の通信を制御する通信制御装置とを備え、
    前記通信制御装置は、
    複数の前記共用部装置のうち第1の共用部装置のみがいずれかの前記住戸端末へ映像信号を送信している場合、前記第1の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを、前記伝送路において同時に接続可能な前記共用部装置と前記住戸端末との間の通信回線の最大数で前記伝送路の最大ビットレートを除した平均ビットレートより高い値である第1のビットレートに設定し、
    前記第1の共用部装置のみがいずれかの前記住戸端末へ前記映像信号を送信しているときに、複数の前記共用部装置のうち第2の共用部装置から他の前記住戸端末へ前記映像信号を送信する処理が開始されると判断した場合、前記第1の共用部装置が送信する前記映像信号のビットレートを、前記第1のビットレートより低い第2のビットレートに設定する
    ことを特徴とする通信システム。
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