以下、本発明のインターホンシステムを適用した実施の形態例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例によるインターホンシステムの具体的な構成を示すブロック図である。このインターホンシステムは、当該システムが適用される所定のエリア内で特定の住戸の住戸外、例えば、住戸玄関の周囲近傍に設置され来訪者が在室者を呼出して通話を行うインターホン子機1と、前述のような所定のエリア内で異なる場所、例えば、複数の住戸毎の住戸内にそれぞれ設置され来訪者からの呼出しに応答した在室者が通話を行う複数のインターホン親機、ここでは、6台のインターホン親機(以下、第1乃至第6のインターホン親機という)2a、2b、2c、2d、2e、2fと、インターホン子機1及び第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fを相互に接続するLAN(、WAN)等の汎用ネットワーク3とを有している。
なお、同図において、複数のインターホン親機の設置台数については、前述のような6台に限定されるものではなく、当該システムが適用される所定のエリアの規模や大きさに対応させて任意の台数を適用することができる。また、インターホン子機1及び汎用ネットワーク3間、第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2f及び汎用ネットワーク3間はそれぞれ、図示のような有線による接続の態様に限定されるものではなく、不図示の無線による接続の態様も好適とされる。さらに、汎用ネットワーク3を経由して相互に接続されるインターホン子機1及び第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fの設置場所については、前述のような住戸外(住戸玄関)及び住戸内に限定されるものではなく、例えば、公共施設や複数の駅等に対応させた所定の場所に設置することもできる。
次に、同図に示すインターホン子機1は、自子機に割当てられた固有の識別符号としての例えば、IPアドレスである子機ID(「ID−1」)を有しており、子機操作部10、撮像部11、子機マイク12、子機スピーカ13、子機制御部14及び子機I/F(インターフェース)15が備えられている。
このインターホン子機1において、子機操作部10は、来訪者が在室者を呼出すための呼出操作を行うものであって、例えば、呼出(押圧)ボタンで構成されている。また、撮像部11は、来訪者の映像や住戸玄関の周囲近傍の映像(監視映像を含む)を撮像し、所定の信号処理により例えば、ユニキャストでRTSPを用いた映像信号を生成するものであって、例えば、CCD、CMOS等の各種の映像撮像媒体で構成されている。さらに、子機マイク12及び子機スピーカ13は、来訪者が在室者との間で通話を行うための音声(送話音声、受話音声)を入出力するものである。なお、撮像部11によれば、不図示の人体感知センサ等が有する人体感知機能に連動させて、インターホン子機1の周囲近傍に人体の存在が感知されたときに、その動作を能動として映像信号を生成することもできる。
子機制御部14は、前述のようなインターホン子機1の構成各部を制御するにあたって、例えば、子機操作部10の使用による呼出検出、撮像部11で生成された映像信号の信号処理及び通話時に音声信号(子機音声信号、親機音声信号)の送受信を行う機能等を備えている。また、子機I/F15は、子機制御部14及び汎用ネットワーク3間の信号伝送路を形成し、形成された信号伝送路を経由して各種信号の送受信を行うものである。
次に、同図に示す第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fはそれぞれ同様な構成であって、自親機に割当てられた固有の識別符号としての例えば、IPアドレスである親機ID(「ID−2a」、「ID−2b」、「ID−2c」、「ID−2d」、「ID−2e」、「ID−2f」)を有しており、親機操作部20、表示部21、親機マイク22、親機スピーカ23、親機制御部24及び親機I/F25が備えられている。
これら第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fにおいて、親機操作部20は、インターホン子機1から汎用ネットワーク3を経由して伝送されてくる、又は自インターホン親機を除く他のインターホン親機から汎用ネットワーク3を経由して転送されてくる呼出信号(呼出転送信号)をもとに報知される来訪者からの呼出しに在室者が応答して親機マイク22及び親機スピーカ23の使用による通話を開始させる応答操作やその通話を終了させる終話操作が行われる通話操作部200と、インターホン子機1から汎用ネットワーク3を経由して伝送されてくる呼出信号(及び映像信号)を自親機を除く1台又は複数台の他のインターホン親機に転送させるための転送先を親機IDに割当てて設定するとともに自インターホン親機を転送モードに設定するための設定操作部201とを有している。なお、通話操作部200としては、例えば、通話(押圧)ボタンや表示部21の前面に配置されるタッチパネル等で構成されている。また、設定操作部201としては、例えば、インターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fの機器内部のDIPスイッチや表示部21の前面に配置されるタッチパネル等で構成されている。
なお、親機操作部20の設定操作部201の使用によりインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2f毎に設定される信号転送先のインターホン親機は、図2のテーブル図に示すように、親機IDに割当てられて例えば、親機制御部24に記憶されている。ここでは、〔1〕第1のインターホン親機2aからの信号転送先は第2、第3のインターホン親機2b、2c(の2台)、〔2〕第2のインターホン親機2bからの信号転送先は第1のインターホン親機2a(の1台)、〔3〕第3のインターホン親機2cからの信号転送先は第4乃至第6のインターホン親機2d、2e、2f(の3台)、〔4〕第4のインターホン親機2dからの信号転送先は「なし(0台)」、〔5〕第5のインターホン親機2eからの信号転送先は第6のインターホン親機2f(の1台)、〔6〕第6のインターホン親機2fからの信号転送先は第5のインターホン親機2e(の1台)、であるとして、それぞれの親機IDが設定されているものとし、これらの設定は容易に変更可能である。
表示部21は、インターホン子機1から汎用ネットワーク3を経由して伝送されてくる、又は自インターホン親機を除く他のインターホン親機から汎用ネットワーク3を経由して転送されてくる映像信号(映像転送信号)をもとに撮像部11で撮像された映像を表示するものであって、例えば、LCD、有機ELディスプレイ等の各種の表示媒体で構成されている。なお、表示部21は、前述のような映像表示のみならず、映像信号とともに伝送又は転送されてくる呼出信号をもとに来訪者からの呼出しがあることを示す例えば、文字メッセージや絵データ等を表示することもできる。
親機マイク22及び親機スピーカ23は、在室者が来訪者との間で通話を行うための音声(送話音声、受話音声)を入出力するばかりでなく、来訪者からの呼出しがあることを示す例えば、呼出音や音声メッセージ等を出力することもできる。
親機制御部24は、前述のようなインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fの構成各部を制御するものであって、例えば、インターホン子機1の子機操作部10の使用による来訪者からの呼出しを検出してその報知を行う呼出報知制御、撮像部11で生成された映像信号の信号処理及び通話時に音声信号(親機音声信号、子機音声信号)の送受信を行う機能、及び(親機操作部20の)設定操作部201の使用による信号転送先の情報をもとに自親機を除く1台又は複数台の他のインターホン親機に呼出信号及び映像信号を転送する機能等を備えている。また、親機I/F25は、親機制御部24及び汎用ネットワーク3間の信号伝送路を形成し、形成された信号伝送路を経由して各種信号の送受信を行うものである。
なお、(親機操作部20の)設定操作部201の使用による信号転送先の情報を記憶する情報保存機能は、前述のような親機制御部24に備える態様に限定されるものではなく、例えば、親機制御部24と別体で当該親機制御部により書込み・読出し制御される、不図示の記憶部として備えることもできる。
このように構成された本発明の実施例によるインターホンシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
「第1の呼出・映像転送動作」
第1の呼出・映像転送動作として、当該システムが適用される所定のエリア内で特定の住戸の住戸外、例えば、住戸玄関に居る来訪者が、図1に示すインターホン子機1の子機操作部10を使用して呼出操作を行うと、この操作を検出した子機制御部14は、例えば、SIP対応の信号フォーマットで自インターホン子機1に割当てられた子機ID「ID−1」と、第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fのうち呼出相手先として予め設定されている何れか1のインターホン親機、ここでは、第1のインターホン親機2aを指定する親機ID「ID−2a」とを付加した呼出信号(以下、第1の呼出信号という)を生成する。また、子機制御部14で生成された第1の呼出信号は、子機I/F15から汎用ネットワーク3を経由して第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fの親機I/F25にそれぞれ伝送される。
また、インターホン子機1の子機制御部14によれば、前述のような子機操作部10の使用による来訪者からの呼出しを検出すると、撮像部11を能動とする。この制御により、撮像部11で生成された映像信号が、例えば、エンコーダ処理や信号増幅等された後、SIP対応の信号フォーマットで自インターホン子機1に割当てられた子機ID「ID−1」及び第1のインターホン親機2aを指定する親機ID「ID−2a」を付加した当該信号(以下、第1の映像信号という)で、子機I/F15から汎用ネットワーク3を経由して第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fの親機I/F25にそれぞれ伝送される。
ここで、第1乃第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fの親機制御部24はそれぞれ、親機I/F25を経由して受信した第1の呼出信号及び第1の映像信号のうち、少なくとも第1の呼出信号に付加されている親機ID「ID−2a」と自インターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fに割当てられた親機ID「ID−2a」、「ID−2b」、「ID−2c」、「ID−2d」、「ID−2e」、「ID−2f」とを照合する。ここでは、第1のインターホン親機2aの親機制御部24のみ、親機IDが「ID−2a」で一致するため、この親機制御部24は、同様に付加されている子機ID「ID−1」に該当するインターホン子機1で呼出操作を行った来訪者からの呼出しがあることを検出し、その旨の呼出音や音声メッセージ等を親機スピーカ23から出力させて呼出報知を行うことができるばかりでなく、表示部21を能動とする。
また、第1のインターホン親機2aの親機制御部24は、親機I/F25を経由して受信した第1の映像信号に付加されている親機ID「ID−2a」についても自インターホン親機2aに割当てられた親機ID「ID−2a」と一致するため、受信した第1の映像信号を例えば、デコード処理や信号増幅等して表示部21に送出することで、来訪者の映像を表示部21に表示させることができるばかりでなく、この表示部21には、来訪者からの呼出しがあることを示す文字メッセージや絵データ等を表示(呼出表示)させることもできる。
さらに、第1のインターホン親機2aの親機制御部24は、前述のような呼出検出を行ったとき、親機操作部20の設定操作部201の使用により自インターホン親機2aが転送モードであると、この設定操作部201の使用で設定・記憶されている信号転送先のインターホン親機について図2のテーブル図を参照し、第2、第3のインターホン親機2b、2cに割当てられた親機ID「ID−2b」、「ID−2c」を検出するとともに、これら親機ID「ID−2b」、「ID−2c」と、信号転送先に該当する親機IDが2個の複数であることを示す輻輳制御コマンドと、自インターホン親機2aにおける転送回数であってその初期値に固定値を加算又は減算した転送回数情報とをそれぞれ、インターホン子機1からの第1の呼出信号及び第1の映像信号に付加した、呼出転送信号(以下、第1の呼出転送信号という)及び映像転送信号(以下、第1の映像転送信号という)を生成する。これら第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号は、第1のインターホン親機2aの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3を経由して(自インターホン親機2aを除く)第2乃至第6のインターホン親機2b、2c、2d、2e、2fの親機I/F25と、第1のインターホン親機2aの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3を経由してインターホン子機1の子機I/F15とにそれぞれ伝送される。
なお、前述の転送回数の初期値としては、信号転送先でその回数情報に後述する固定値を加算するにあたっての加算用初期値とされる例えば、「1」、又は信号転送先でその回数情報から後述する固定値を減算し、その回数情報が所定の値に至ったときに自インターホン親機が最終の信号伝送先と規定するにあたっての減算用初期値とされる例えば、「1」を、それぞれ適用するものとし、これらの初期値は任意の値で設定できるものであり、減算用初期値に該当する「10」とは、信号転送先のインターホン親機についての最大数を示すものである。
また、第1のインターホン親機2aの親機制御部24で算出される転送回数情報とは、加算用初期値「1」から固定値である例えば、「1」を加算した転送回数情報「2」、又は減算用初期値「10」から固定値である例えば、「1」を減算した転送回数情報「9」とする。
インターホン子機1の子機制御部14によれば、子機I/F15を経由して受信した第1のインターホン親機2aからの第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号のうち、少なくとも第1の呼出転送信号に付加されている親機ID「ID−2b」、「ID−2c」が自インターホン子機1に割当てられた子機ID「ID−1」と一致しないため、通常、受信した第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号が無効な信号であると判断して破棄する。
一方、第2乃至第6のインターホン親機2b、2c、2d、2e、2fの親機制御部24はそれぞれ、親機I/F25を経由して受信した第1のインターホン親機2aからの第1の呼出転送信号及び第1の映像伝送信号のうち、少なくとも第1の呼出転送信号に付加されている親機ID「ID−2b」、「ID−2c」と自インターホン親機2b、2c、2d、2e、2fに割当てられた親機ID「ID−2b」、「ID−2c」、「ID−2d」、「ID−2e」、「ID−2f」とを照合する。ここでは、第2、第3のインターホン親機2b、2cの親機制御部24のみ、親機IDが「ID−2b」、「ID−2c」でそれぞれ一致する。
次に、前述のように親機IDが「ID−2b」、「ID−2c」でそれぞれ一致した第2、第3のインターホン親機2b、2cの親機制御部24のうち、第2のインターホン親機2bの親機制御部24は、親機I/F25を経由して受信した第1のインターホン親機2aからの第1の呼出転送信号に付加されている子機ID「ID−1」に該当するインターホン子機1で呼出操作を行った来訪者からの呼出しがあることを検出し、その旨の呼出音や音声メッセージ等を親機スピーカ23から出力させて呼出報知を行うことができるばかりでなく、表示部21を能動とする。
また、第2のインターホン親機2bの親機制御部24は、親機I/F25を経由して受信した第1のインターホン親機2aからの第1の映像転送信号に付加されている親機ID「ID−2b」についても自インターホン親機2bに割当てられた親機ID「ID−2b」と一致するため、受信した第1の映像転送信号を例えば、デコード処理や信号増幅等して表示部21に送出することで、来訪者の映像を表示部21に表示させることができるばかりでなく、この表示部21には、来訪者からの呼出しがあることを示す文字メッセージや絵データ等を表示(呼出表示)させることもできる。
さらに、第2のインターホン親機2bの親機制御部24は、前述のような第1のインターホン親機2aから汎用ネットワーク3を経由した転送呼出しに基づく呼出検出を行ったとき、親機操作部20の設定操作部201の使用により自インターホン親機2bが転送モードであると、この設定操作部201の使用で設定・記憶されている信号転送先のインターホン親機について図2のテーブル図を参照し、第1のインターホン親機2aに割当てられた親機ID「ID−2a」を検出するとともに、この親機ID「ID−2a」及び前述の輻輳制御コマンドと、自インターホン親機2bにおける転送回数情報として、加算用初期値「2」又は減算用初期値「9」に固定値、例えば、「1」を加算又は減算して得られる転送回数情報(加算用転送回数情報「3」又は減算用転送回数情報「8」)とをそれぞれ、受信した第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号に付加する。このような信号処理で生成された第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号は、第2のインターホン親機2bの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3を経由して(自インターホン親機2bを除く)第1、第3乃至第6のインターホン親機2a、2c、2d、2e、2fの親機I/F25と、第2のインターホン親機2bの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3を経由してインターホン子機1の子機I/F15とにそれぞれ伝送される。
インターホン子機1の子機制御部14によれば、子機I/F15を経由して受信した第2のインターホン親機2bからの第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号のうち、少なくとも第1の呼出転送信号に付加されている親機ID「ID−2a」が自インターホン子機1に割当てられた子機ID「ID−1」と一致しないため、通常、受信した第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号が無効な信号であると判断して破棄する。
一方、第1、第3乃至第6のインターホン親機2a、2c、2d、2e、2fの親機制御部24はそれぞれ、親機I/F25を経由して受信した第2のインターホン親機2bからの第1の呼出転送信号及び第1の映像伝送信号のうち、少なくとも第1の呼出転送信号に付加されている親機ID「ID−2a」と自インターホン親機2a、2c、2d、2e、2fに割当てられた親機ID「ID−2a」、「ID−2c」、「ID−2d」、「ID−2e」、「ID−2f」とを照合する。ここでは、第1のインターホン親機2aの親機制御部24のみ、親機IDが「ID−2a」で一致する。
また、第1のインターホン親機2aの親機制御部24は、前述のように親機IDが「ID−2a」で一致するものの、受信した第1の呼出転送信号に輻輳制御コマンドが付加されており信号転送先のインターホン親機が複数台であることから、その後のタイミングにおける動作として、自インターホン親機2a以降の信号転送が不可能であると判断する。この親機制御部24は、前述の呼出信号の受信時のような呼出報知及び映像信号に基づく映像表示の各動作を行うことはなく、受信した第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号を破棄することで、汎用ネットワーク3が有する所定の帯域(周波数帯域)に輻輳が発生することを防止でき、安定した高品質のネットワーク通信が可能となる。
次に、前述のように親機IDが「ID−2b」、「ID−2c」でそれぞれ一致した第2、第3のインターホン親機2b、2cの親機制御部24のうち、第3のインターホン親機2cの親機制御部24は、親機I/F25を経由して受信した第1のインターホン親機2aからの第1の呼出転送信号に付加されている子機ID「ID−1」に該当するインターホン子機1で呼出操作を行った来訪者からの呼出しがあることを検出するにあたり、その後のタイミングにおける動作として、親機操作部20の設定操作部201の使用により自インターホン親機2cが転送モードであると、この設定操作部201の使用で設定・記憶されている信号転送先のインターホン親機について図2のテーブル図を参照し、第4乃第6のインターホン親機2d、2e、2fに割当てられた親機ID「ID−2d」、「ID−2e」、「ID−2f」を検出するものの、受信した第1の呼出転送信号には輻輳制御コマンドが付加されており信号転送先のインターホン親機が複数台であることから、自インターホン親機2c以降の信号転送が不可能であると判断する。この親機制御部24は、前述の第2のインターホン親機2bのような呼出報知及び映像表示の各動作を行うことはなく、受信した第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号を破棄することで、汎用ネットワーク3が有する所定の帯域(周波数帯域)に輻輳が発生することを防止でき、安定した高品質のネットワーク通信が可能となる。
なお、第1の呼出・映像転送動作において、インターホン子機1の子機操作部10の使用による呼出操作が、異なるタイミングで複数回行われた場合には、子機制御部14から子機I/F15、汎用ネットワーク3を経由して第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fの親機I/F25にそれぞれ伝送される第1の呼出信号についても、その操作タイミングに対応して複数回伝送されることになる。このような複数回に亘る呼出操作が行われた場合であっても、第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fのうち、少なくともインターホン子機1からの呼出相手先である第1のインターホン親機2aについては、前述と同様な信号転送の動作を行うことができる。
また、第1の呼出・映像転送動作によれば、第1のインターホン親機2aの親機制御部24における第1の呼出信号の受信時の呼出報知及び第1の映像信号に基づく映像表示を確認した在室者、及び第2のインターホン親機2bの親機制御部24における第1の呼出転送信号の受信時の呼出報知及び第1の映像転送信号に基づく映像表示を確認した在室者のうち、何れか1の在室者であって親機操作部20の通話操作部200を使用して最先のタイミングで応答操作を行うと、この操作を検出した親機制御部24及びインターホン子機1の子機制御部14の制御により、在室者が使用する親機マイク22から親機制御部24、親機I/F25、汎用ネットワーク3、(インターホン子機1の)子機I/F15、子機制御部14を経由して子機スピーカ13までの信号伝送路と、来訪者が使用する子機マイク12から子機制御部14、子機I/F15、汎用ネットワーク3、(第1又は第2のインターホン親機2a、2bの)親機I/F25、親機制御部24を経由して親機スピーカ23までの信号伝送路とがそれぞれ形成され、形成された双方向の信号伝送路を経由して音声信号を送受信することで通話を成立させることができ、特に、在室者にとっては、応答操作前から継続して伝送されてくる映像信号をもとに表示部21に表示されている来訪者の映像を確認しながらの通話が可能となる。
さらに、第1の呼出・映像転送動作によれば、例えば、前述のような呼出報知及び映像表示の各動作や通話動作が終了したタイミングにおいて、第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fのうち、少なくともインターホン子機1からの呼出相手先である第1のインターホン親機2aと、このインターホン親機2aの信号転送先である第2、第3のインターホン親機2b、2cについてはそれぞれ、親機操作部20の設定操作部200を使用することで転送モードを解除することができる。
「第2の呼出・映像転送動作」
次に、第2の呼出・映像転送動作として、前述の第1の呼出・映像転送動作と同様、図1に示すインターホン子機1の子機操作部10を使用して来訪者が呼出操作を行った場合で、この操作を検出した子機制御部14により指定される呼出相手先として第1のインターホン親機2aが予め設定されているときの動作であり、前述のような第2のインターホン親機2bから汎用ネットワーク3、親機I/F25経由して信号転送されてくる第1の呼出転送信号及び第1の映像伝送信号を受信した第1、第3乃至第6のインターホン親機2a、2c、2d、2e、2fの親機制御部24はそれぞれ、少なくとも第1の呼出転送信号に付加されている親機ID「ID−2a」と自インターホン親機2a、2c、2d、2e、2fに割当てられた親機ID「ID−2a」、「ID−2c」、「ID−2d」、「ID−2e」、「ID−2f」とを照合する。ここでは、第1のインターホン親機2aの親機制御部24のみ、親機IDが「ID−2a」で一致する。
ここで、第1のインターホン親機2aの親機制御部24は、前述のように親機IDが「ID−2a」で一致した後の動作であり、前述の第1の呼出・映像転送動作時とは異なる別途な動作として図2のテーブル図を参照し、信号転送先として第2、第3のインターホン親機2b、2cに割当てられた親機ID「ID−2b」、「ID−2c」を検出するとともに、これら親機ID「ID−2b」、「ID−2c」と、信号転送先に該当する親機IDが2個の複数であることを示す輻輳制御コマンドと、自インターホン親機2aにおける転送回数情報として、前述の加算用転送回数情報「2」又は減算用転送回数情報「9」から固定値である「1」を加算又は減算して得られる転送回数情報(加算用転送回数情報「3」又は減算用転送回数情報「8」)とをそれぞれ、受信した第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号に付加する。このような信号処理で生成された第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号は、第1のインターホン親機2aの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3、(自インターホン親機2aを除く)第2乃至第6のインターホン親機2b、2c、2d、2e、2fの親機I/F25を経由して親機制御部24と、第1のインターホン親機2aの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3、インターホン子機1の子機I/F15を経由して子機制御部14とにそれぞれ伝送されるものの、親機IDが「ID−2b」、「ID−2c」でそれぞれ一致する第2、第3のインターホン親機2b、2cの親機制御部24のうち、第2のインターホン親機2bの親機制御部24によれば、第1のインターホン親機2aから汎用ネットワーク3を経由した転送呼出しに基づく呼出検出を行うことができる。
また、第2のインターホン親機2bの親機制御部24は、前述の呼出検出を行った後のタイミングで図2のテーブル図を参照し、信号転送先として第1のインターホン親機2aに割当てられた親機ID「ID−2a」を検出するとともに、この親機ID「ID−2a」及び前述の輻輳制御コマンドと、自インターホン親機2bにおける転送回数情報として、前述の加算用転送回数情報「3」又は減算用転送回数情報「8」から固定値である「1」を加算又は減算して得られる転送回数情報(加算用転送回数情報「4」又は減算用転送回数情報「7」)とをそれぞれ、受信した第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号に付加する。このような信号処理で生成された第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号は、第2のインターホン親機2bの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3、(自インターホン親機2bを除く)第1、第3乃至第6のインターホン親機2a、2c、2d、2e、2fの親機I/F25を経由して親機制御部24と、第2のインターホン親機2bの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3、インターホン子機1の子機I/F15を経由して子機制御部14とにそれぞれ伝送されるものの、親機IDが「ID−2a」で一致する第1のインターホン親機2aの親機制御部24のみ、第2のインターホン親機2bから汎用ネットワーク3を経由した転送呼出しに基づく呼出検出を行うことができる。
さらに、第1のインターホン親機2aの親機制御部24は、前述の呼出検出を行った後のタイミングで図2のテーブル図を参照し、信号転送先として第2、第3のインターホン親機2b、2cに割当てられた親機ID「ID−2b」、「ID−2c」を検出するとともに、これら親機ID「ID−2b」、「ID−2c」及び前述の輻輳制御コマンドと、自インターホン親機2aにおける転送回数情報として、前述の加算用転送回数情報「4」又は減算用転送回数情報「7」から固定値である「1」を加算又は減算して得られる転送回数情報(加算用転送回数情報「5」又は減算用転送回数情報「6」)とをそれぞれ、受信した第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号に付加する。このような信号処理で生成された第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号は、第1のインターホン親機2aの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3、(自インターホン親機2aを除く)第2乃至第6のインターホン親機2b、2c、2d、2e、2fの親機I/F25を経由して親機制御部24と、第1のインターホン親機2aの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3、インターホン子機1の子機I/F15を経由して子機制御部14とにそれぞれ伝送されるものの、親機IDが「ID−2b」、「ID−2c」でそれぞれ一致する第2、第3のインターホン親機2b、2cの親機制御部24のうち、第2のインターホン親機2bの親機制御部24によれば、第1のインターホン親機2aから汎用ネットワーク3を経由した転送呼出しに基づく呼出検出を行うことができる。
前述の説明から明らかなように、汎用ネットワーク3を経由した第1、第2のインターホン親機2a、2bの相互間における信号転送の動作は、何れかの親機の親機制御部24で検出される転送回数情報としての加算用転送回数情報が所定の回数である例えば、「10」に至ったとき、又は減算用転送回数情報が所定の回数である例えば、「1」に至ったときまで繰返され、これら所定の回数に至った以降、受信した第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号にかかる転送の動作を停止して破棄することで、汎用ネットワーク3が有する所定の帯域(周波数帯域)に輻輳が発生することを防止でき、安定した高品質のネットワーク通信が可能となる。
なお、第2の呼出・映像転送動作において、インターホン子機1の子機操作部10の使用による呼出操作が、異なるタイミングで複数回行われた場合には、前述の第1の呼出・映像転送動作時と同様、子機制御部14から子機I/F15、汎用ネットワーク3を経由して第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fの親機I/F25にそれぞれ伝送される第1の呼出信号についても、その操作タイミングに対応して複数回伝送されることになる。このような複数回に亘る呼出操作が行われた場合であっても、第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fのうち、少なくともインターホン子機1からの呼出相手先である第1のインターホン親機2aについては、前述と同様な信号転送の動作を行うことができる。
また、第2の呼出・映像転送動作によれば、第1のインターホン親機2aの親機制御部24における第1の呼出信号の受信時の呼出報知及び第1の映像信号に基づく映像表示を確認した在室者、及び第2、第3のインターホン親機2b、2cの親機制御部24における第1の呼出転送信号の受信時の呼出報知及び第1の映像転送信号に基づく映像表示を確認した在室者のうち、何れか1の在室者であって親機操作部20の通話操作部200を使用して最先のタイミングで応答操作を行うと、この操作を検出した親機制御部24及びインターホン子機1の子機制御部14の制御により、在室者が使用する親機マイク22から親機制御部24、親機I/F25、汎用ネットワーク3、(インターホン子機1の)子機I/F15、子機制御部14を経由して子機スピーカ13までの信号伝送路と、来訪者が使用する子機マイク12から子機制御部14、子機I/F15、汎用ネットワーク3、(第1、第2又は第3のインターホン親機2a、2b、2cの)親機I/F25、親機制御部24を経由して親機スピーカ23までの信号伝送路とがそれぞれ形成され、形成された双方向の信号伝送路を経由して音声信号を送受信することで通話を成立させることができ、特に、在室者にとっては、応答操作前から継続して伝送されてくる映像信号をもとに表示部21に表示されている来訪者の映像を確認しながらの通話が可能となる。
さらに、第2の呼出・映像転送動作によれば、前述の第1の呼出・映像転送動作と同様、例えば、呼出報知及び映像表示の各動作や通話動作が終了したタイミングにおいて、第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fのうち、少なくともインターホン子機1からの呼出相手先である第1のインターホン親機2aと、このインターホン親機2aの信号転送先である第2、第3のインターホン親機2b、2cについてはそれぞれ、親機操作部20の設定操作部200を使用することで転送モードを解除することができる。
「第3の呼出・映像転送動作」
次に、第3の呼出・映像転送動作として、前述の第1、第2の呼出・映像転送動作と同様、図1に示すインターホン子機1の子機操作部10を使用して来訪者が呼出操作を行った場合で、この操作を検出した子機制御部14により指定される呼出相手先として第1のインターホン親機2aが予め設定されているときの動作であり、第3のインターホン親機2cの親機制御部24は、前述のような親機I/F25を経由して受信した第1のインターホン親機2aからの第1の呼出転送信号に付加されている子機ID「ID−1」に該当するインターホン子機1で呼出操作を行った来訪者からの呼出しがあることを検出するにあたって、第1、第2の呼出・映像転送動作時とは異なる別途な動作として、親機操作部20の設定操作部201の使用により自インターホン親機2cが転送モードであると、この設定操作部201の使用で設定・記憶されている信号転送先のインターホン親機について図2のテーブル図を参照し、第4乃第6のインターホン親機2d、2e、2fに割当てられた親機ID「ID−2d」、「ID−2e」、「ID−2f」を検出するものの、受信した第1の呼出転送信号には輻輳制御コマンドが付加されており信号転送先のインターホン親機が複数台であることから、親機ID「ID−2d」、「ID−2e」、「ID−2f」のうち何れか1の親機IDを信号転送先として選択する。
ここでは、親機ID「ID−2d」、「ID−2e」、「ID−2f」のうち例えば、先頭の当該親機IDである「ID−2d」が選択されたものと仮定すると、第3のインターホン親機2cの親機制御部24は、この親機ID「ID−2d」及び前述の輻輳制御コマンドと、自インターホン親機2cにおける転送回数情報として、加算用転送回数情報「2」又は減算用転送回数情報「9」から、固定値である「1」を加算又は減算して得られる転送回数情報(加算用転送回数情報「3」又は減算用転送回数情報「8」)とをそれぞれ、受信した第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号に付加する。このような信号処理で生成された第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号は、第3のインターホン親機2cの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3を経由して(自インターホン親機2cを除く)第1、第2、第4乃至第6のインターホン親機2a、2b、2d、2e、2fの親機I/F25と、第3のインターホン親機2cの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3を経由してインターホン子機1の子機I/F15とにそれぞれ伝送される。
インターホン子機1の子機制御部14によれば、子機I/F15を経由して受信した第3のインターホン親機2cからの第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号のうち、少なくとも第1の呼出転送信号に付加されている親機ID「ID−2d」が自インターホン子機1に割当てられた子機ID「ID−1」と一致しないため、通常、受信した第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号が無効な信号であると判断して破棄する。
一方、第1、第2、第4乃至第6のインターホン親機2a、2b、2d、2e、2fの親機制御部24はそれぞれ、親機I/F25を経由して受信した第3のインターホン親機2cからの第1の呼出転送信号及び第1の映像転送信号のうち、少なくとも第1の呼出転送信号に付加されている親機ID「ID−2d」と自インターホン親機2a、2b、2d、2e、2fに割当てられた親機ID「ID−2a」、「ID−2b」、「ID−2d」、「ID−2e」、「ID−2f」とを照合する。
ここでは、第4のインターホン親機2dの親機制御部24のみ、親機IDが「ID−2d」で一致するため、この親機制御部24は、同様に付加されている子機ID「ID−1」に該当するインターホン子機1で呼出操作を行った来訪者からの呼出しがあるにあたり、受信した第1の呼出転送信号に輻輳制御コマンドが付加されており信号転送先のインターホン親機が複数台であることから呼出報知及び映像信号に基づく映像表示の各動作を行うことはなく、親機操作部20の設定操作部201の使用により自インターホン親機2dが転送モードであると、この設定操作部201の使用で設定・記憶されている信号転送先のインターホン親機について図2のテーブル図を参照するものの該当する親機IDがないため、呼出報知後及び映像表示後のタイミングにおいて第1の呼出転送信号及び第1の第1の映像転送信号を汎用ネットワーク3に送出することなく破棄することで、汎用ネットワーク3が有する所定の帯域(周波数帯域)に輻輳が発生することを防止でき、安定した高品質のネットワーク通信が可能となる。
なお、第3の呼出・映像転送動作において、インターホン子機1の子機操作部10の使用による呼出操作が、異なるタイミングで複数回行われた場合には、前述の第1、第2の呼出・映像転送動作と同様、子機制御部14から子機I/F15、汎用ネットワーク3を経由して第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fの親機I/F25にそれぞれ伝送される第1の呼出信号についても、その操作タイミングに対応して複数回伝送されることになる。このような複数回に亘る呼出操作が行われた場合であっても、第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fのうち、少なくともインターホン子機1からの呼出相手先である第1のインターホン親機2aについては、前述と同様な転送動作を行うことができる。
また、第3の呼出・映像転送動作によれば、前述の第1、第2の呼出・映像転送動作と同様、例えば、呼出報知及び映像表示の各動作や通話動作が終了したタイミングにおいて、第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fのうち、少なくともインターホン子機1からの呼出相手先である第1のインターホン親機2aと、このインターホン親機2aの信号転送先である第2、第3のインターホン親機2b、2cについてはそれぞれ、親機操作部20の設定操作部200を使用することで転送モードを解除することができる。
さらに、第3の呼出・映像転送動作において、第3のインターホン親機2cの親機制御部24によれば、信号転送先として第4のインターホン親機2dが選択されるように、親機ID「ID−2d」、「ID−2e」、「ID−2f」のうち先頭の親機「ID−2d」を選択したが、この態様に限定されるものではなく、親機「ID−2e」、「ID−2f」のうち何れかを信号転送先として選択することもでき、この選択は親機制御部24の制御に起因するものである。
「第4の呼出・映像転送動作」
次に、第4の呼出・映像転送動作として、当該システムが適用される所定のエリア内で特定の住戸の住戸外、例えば、住戸玄関に居る来訪者が、図1に示すインターホン子機1の子機操作部10を使用して呼出操作を行うと、この操作を検出した子機制御部14は、例えば、SIP対応の信号フォーマットで自インターホン子機1に割当てられた子機ID「ID−1」と、第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fのうち呼出相手先として予め設定されている何れか1のインターホン親機、ここでは、第5のインターホン親機2eを指定する親機ID「ID−2e」とを付加した呼出信号(以下、第2の呼出信号という)を生成する。また、子機制御部14で生成された第2の呼出信号は、前述の第1の呼出信号と同様な信号伝送路を経由して第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fの親機I/F25にそれぞれ伝送される。
また、インターホン子機1の子機制御部14によれば、前述のような子機操作部10の使用による来訪者からの呼出しを検出すると、撮像部11を能動とする。この制御により、撮像部11で生成された映像信号が、例えば、エンコーダ処理や信号増幅等された後、SIP対応の信号フォーマットで自インターホン子機1に割当てられた子機ID「ID−1」及び第5のインターホン親機2eを指定する親機ID「ID−2e」を付加した当該信号(以下、第2の映像信号という)で、前述の第1の映像信号と同様な信号伝送路を経由して第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fの親機I/F25にそれぞれ伝送される。
ここで、第1乃第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fの親機制御部24はそれぞれ、親機I/F25を経由して受信した第2の呼出信号及び第2の映像信号のうち、少なくとも第2の映像信号に付加されている親機ID「ID−2e」と自インターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fに割当てられた親機ID「ID−2a」、「ID−2b」、「ID−2c」、「ID−2d」、「ID−2e」、「ID−2f」とを照合する。ここでは、第5のインターホン親機2eの親機制御部24のみ、親機IDが「ID−2e」で一致するため、この親機制御部24は、同様に付加されている子機ID「ID−1」に該当するインターホン子機1で呼出操作を行った来訪者からの呼出しがあることを検出し、その旨の呼出音や音声メッセージ等を親機スピーカ23から出力させて呼出報知を行うことができるばかりでなく、表示部21を能動とする。
また、第5のインターホン親機2eの親機制御部24は、親機I/F25を経由して受信した第2の映像信号に付加されている親機ID「ID−2e」についても自インターホン親機2eに割当てられた親機ID「ID−2e」と一致するため、受信した第2の映像信号を例えば、デコード処理や信号増幅等して表示部21に送出することで、来訪者の映像を表示部21に表示させることができるばかりでなく、この表示部21には、来訪者からの呼出しがあることを示す文字メッセージや絵データ等を表示(呼出表示)させることもできる。
また、第5のインターホン親機2eの親機制御部24は、前述のような呼出検出を行ったとき、親機操作部20の設定操作部201の使用により自インターホン親機2eが転送モードであると、この設定操作部201の使用で設定・記憶されている信号転送先のインターホン親機について図2のテーブル図を参照し、第6のインターホン親機2fに割当てられた親機ID「ID−2f」を検出するとともに、この親機ID「ID−2f」と、自インターホン親機2eにおける転送回数であってその初期値に固定値を加算又は減算した転送回数情報とをそれぞれ、インターホン子機1からの第2の呼出信号及び第2の映像信号に付加した、呼出転送信号(以下、第2の呼出転送信号という)及び映像転送信号(以下、第2の映像転送信号という)を生成する。これら第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号は、第5のインターホン親機2eの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3を経由して(自インターホン親機2eを除く)第1乃至第4、第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2fの親機I/F25と、第5のインターホン親機2eの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3を経由してインターホン子機1の子機I/F15とにそれぞれ伝送される。なお、信号転送先に該当する親機IDは1個であるため、第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号に輻輳制御コマンドが付加されることはない。
ここで、第5のインターホン親機2eの親機制御部24で算出される転送回数情報とは、加算用初期値「1」から固定値である例えば、「1」を加算した転送回数情報「2」、又は減算用初期値「10」から固定値である例えば、「1」を減算した転送回数情報「9」とする。
インターホン子機1の子機制御部14によれば、子機I/F15を経由して受信した第5のインターホン親機2eからの第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号のうち、少なくとも第2の呼出転送信号に付加されている親機ID「ID−2f」が自インターホン子機1に割当てられた子機ID「ID−1」と一致しないため、通常、受信した第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号が無効な信号であると判断して破棄する。
一方、第1乃至第4、第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2fの親機制御部24はそれぞれ、親機I/F25を経由して受信した第5のインターホン親機2eからの第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号のうち、少なくとも第2の呼出転送信号に付加されている親機ID「ID−2f」と自インターホン親機2a、2b、2c、2d、2fに割当てられた親機ID「ID−2a」、「ID−2b」、「ID−2c」、「ID−2d」、「ID−2f」とを照合する。
ここでは、第6のインターホン親機2fの親機制御部24のみ、親機IDが「ID−2f」で一致するため、この親機制御部24は、親機I/F25を経由して受信した第2の呼出転送信号に付加されている子機ID「ID−1」に該当するインターホン子機1で呼出操作を行った来訪者からの呼出しがあることを検出し、その旨の呼出音や音声メッセージ等を親機スピーカ23から出力させて呼出報知を行うことができるばかりでなく、表示部21を能動とする。
また、第6のインターホン親機2fの親機制御部24は、親機I/F25を経由して第5のインターホン親機2eからの受信した第2の映像転送信号に付加されている親機ID「ID−2f」についても自インターホン親機2fに割当てられた親機ID「ID−2f」と一致するため、受信した第2の映像転送信号を例えば、デコード処理や信号増幅等して表示部21に送出することで、来訪者の映像を表示部21に表示させることができるばかりでなく、この表示部21には、来訪者からの呼出しがあることを示す文字メッセージや絵データ等を表示(呼出表示)させることもできる。
さらに、第6のインターホン親機2fの親機制御部24は、前述のような第5のインターホン親機2eから汎用ネットワーク3を経由した転送呼出しに基づく呼出検出を行ったとき、親機操作部20の設定操作部201の使用により自インターホン親機2fが転送モードであると、この設定操作部201の使用で設定・記憶されている信号転送先のインターホン親機について図2のテーブル図を参照し、第5のインターホン親機2eに割当てられた親機ID「ID−2e」を検出するとともに、この親機ID「ID−2e」と、自インターホン親機2fにおける転送回数情報として、前述の加算用転送回数情報「2」又は減算用転送回数情報「9」から固定値である「1」を加算又は減算して得られる転送回数情報(加算用転送回数情報「3」又は減算用転送回数情報「8」)とをそれぞれ、受信した第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号に付加する。このような信号処理で生成された第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号は、第6のインターホン親機2fの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3を経由して(自インターホン親機2fを除く)第1乃至第5のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2eの親機I/F25と、第6のインターホン親機2fの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3を経由してインターホン子機1の子機I/F15とにそれぞれ伝送される。
インターホン子機1の子機制御部14によれば、子機I/F15を経由して受信した第6のインターホン親機2fからの第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号のうち、少なくとも第2の呼出転送信号に付加されている親機ID「ID−2e」が自インターホン子機1に割当てられた子機ID「ID−1」と一致しないため、通常、受信した第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号が無効な信号であると判断して破棄する。
一方、第1乃至第5のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2eの親機制御部24はそれぞれ、親機I/F25を経由して受信した第6のインターホン親機2fからの第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号のうち、少なくとも第2の映像転送信号に付加されている親機ID「ID−2e」と自インターホン親機2a、2b、2c、2d、2eに割当てられた親機ID「ID−2a」、「ID−2b」、「ID−2c」、「ID−2e」とを照合する。
ここでは、第5のインターホン親機2eの親機制御部24のみ、親機IDが「ID−2e」で一致するため、この親機制御部24は、同様に付加されている子機ID「ID−1」に該当するインターホン子機1で呼出操作を行った来訪者からの呼出しがあることを検出し、その旨の呼出音や音声メッセージ等を親機スピーカ23から出力させて呼出報知を行うことができるばかりでなく、表示部21を能動とする。
また、第5のインターホン親機2eの親機制御部24は、親機I/F25を経由して受信した第6のインターホン親機2fからの第2の映像転送信号についても親機ID「ID−2e」が自インターホン親機2eに割当てられた親機ID「ID−2e」と一致するため、受信した第2の映像転送信号をデコード処理や信号増幅等して表示部21に送出することで、来訪者の映像を表示部21に再表示させることができるばかりでなく、この表示部21には、来訪者からの呼出しがあることを示す文字メッセージや絵データ等を再表示(呼出表示)させることもできる。
また、第5のインターホン親機2eの親機制御部24は、前述のような第6のインターホン親機2fから汎用ネットワーク3を経由した転送呼出しに基づく呼出検出を行ったとき、その後のタイミングにおける第1の動作として図2のテーブル図を参照し、信号転送先として第6のインターホン親機2fに割当てられた親機ID「ID−2f」を検出するとともに、この親機ID「ID−2f」と、自インターホン親機2eにおける転送回数情報として、前述の加算用転送回数情報「3」又は減算用転送回数情報「8」から固定値である「1」を加算又は減算して得られる転送回数情報(加算用転送回数情報「4」又は減算用転送回数情報「7」)とをそれぞれ、受信した第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号に付加する。このような信号処理で生成された第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号は、第5のインターホン親機2eの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3を経由して(自インターホン親機2eを除く)第1乃至第4、第5のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2fの親機I/F25を経由して親機制御部24と、第5のインターホン親機2eの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3、インターホン子機1の子機I/F15を経由して子機制御部14とにそれぞれ伝送されるものの、親機IDが「ID−2f」」で一致する第6のインターホン親機2fの親機制御部24のみ、第5のインターホン親機2eから汎用ネットワーク3を経由した転送呼出しに基づく呼出検出を行うことができる。
また、第6のインターホン親機2fの親機制御部24は、前述の呼出検出を行った後のタイミングで図2のテーブル図を参照し、信号転送先として第5のインターホン親機2eに割当てられた親機ID「ID−2e」を検出するとともに、この親機ID「ID−2e」と、自インターホン親機2eにおける転送回数情報として、前述の加算用転送回数情報「4」又は減算用転送回数情報「7」から固定値である「1」を加算又は減算して得られる転送回数情報(加算用転送回数情報「5」又は減算用転送回数情報「6」)とをそれぞれ、受信した第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号に付加する。このような信号処理で生成された第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号は、第6のインターホン親機2fの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3、(自インターホン親機2fを除く)第1乃至第5のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2eの親機I/F25を経由して親機制御部24と、第6のインターホン親機2fの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3、インターホン子機1の子機I/F15を経由して子機制御部14とにそれぞれ伝送されるものの、親機IDが「ID−2e」で一致する第5のインターホン親機2eの親機制御部24のみ、第6のインターホン親機2fから汎用ネットワーク3を経由した転送呼出しに基づく呼出検出を行うことができる。
さらに、第5のインターホン親機2eの親機制御部24は、前述の呼出検出を行った後のタイミングで図2のテーブル図を参照し、信号転送先として第6のインターホン親機2fに割当てられた親機ID「ID−2f」を検出するとともに、この親機ID「ID−2f」と、自インターホン親機2eにおける転送回数情報として、前述の加算用転送回数情報「5」又は減算用転送回数情報「6」から固定値である「1」を加算又は減算して得られる転送回数情報(加算用転送回数情報「6」又は減算用転送回数情報「5」)とをそれぞれ、受信した第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号に付加する。このような信号処理で生成された第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号は、第5のインターホン親機2eの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3、(自インターホン親機2eを除く)第2乃至第6のインターホン親機2b、2c、2d、2e、2fの親機I/F25を経由して親機制御部24と、第5のインターホン親機2eの親機制御部24から親機I/F25、汎用ネットワーク3、インターホン子機1の子機I/F15を経由して子機制御部14とにそれぞれ伝送されるものの、親機IDが「ID−2f」で一致する第6のインターホン親機2fの親機制御部24のみ、第5のインターホン親機2eから汎用ネットワーク3を経由した転送呼出しに基づく呼出検出を行うことができる。
前述の説明から明らかなように、汎用ネットワーク3を経由した第5、第6のインターホン親機2e、2fの相互間における信号転送の動作は、何れかの親機の親機制御部24で検出される転送回数情報としての加算用転送回数情報が所定の回数である例えば、「10」に至ったとき、又は減算用転送回数情報が所定の回数である例えば、「0」に至ったときまで繰返され、所定の回数に至った以降、受信した第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号にかかる転送の動作を停止して破棄することで、汎用ネットワーク3が有する所定の帯域(周波数帯域)に輻輳が発生することを防止でき、安定した高品質のネットワーク通信が可能となる。
なお、第4の呼出・映像転送動作において、第5のインターホン親機2eの親機制御部24によれば、汎用ネットワーク3を経由して受信する呼出信号及び映像信号として、インターホン子機1から送信されてくる呼出信号及び映像信号と、第6のインターホン親機2fから転送されてくる呼出信号及び映像信号(第2の呼出転送信号及び第2の映像転送信号)とのように、異なる送信元からの複数の当該信号を受信し、それぞれのタイミングで転送回数情報に固定値を加算又は当該転送回数情報から固定値を減算して得られる加算用転送回数情報又は減算用転送回数情報が所定の回数に至るまでの間、信号転送を行ったが、この態様に限定されるものではない。例えば、何れか1の当該呼出信号及び当該映像信号のみを残して他の当該呼出信号及び当該映像信号については破棄することで、汎用ネットワーク3が有する所定の帯域(周波数帯域)に輻輳が発生することを防止でき、安定した高品質のネットワーク通信が可能となる。
また、第4の呼出・映像転送動作において、インターホン子機1の子機操作部10の使用による呼出操作が、異なるタイミングで複数回行われた場合には、子機制御部14から子機I/F15、汎用ネットワーク3を経由して第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fの親機I/F25にそれぞれ伝送される第2の呼出信号についても、その操作タイミングに対応して複数回伝送されることになる。このような複数回に亘る呼出操作が行われた場合であっても、第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fのうち、少なくともインターホン子機1からの呼出相手先である第5のインターホン親機2eについては、前述と同様な信号転送の動作を行うことができる。
また、第4の呼出・映像転送動作によれば、第5のインターホン親機2eの親機制御部24における第2の呼出信号又は呼出転送信号の受信時の呼出報知、及び第2の映像信号又が映像転送信号に基づく映像表示を確認した在室者と、第6のインターホン親機2fの親機制御部24における第2の呼出転送信号の受信時の呼出報知及び第2の映像転送信号に基づく映像表示を確認した在室者のうち、何れか1の在室者であって親機操作部20の通話操作部200を使用して最先のタイミングで応答操作を行うと、この操作を検出した親機制御部24及びインターホン子機1の子機制御部14の制御により、在室者が使用する親機マイク22から親機制御部24、親機I/F25、汎用ネットワーク3、(インターホン子機1の)子機I/F15、子機制御部14を経由して子機スピーカ13までの信号伝送路と、来訪者が使用する子機マイク12から子機制御部14、子機I/F15、汎用ネットワーク3、(第5又は第6のインターホン親機2e、2fの)親機I/F25、親機制御部24を経由して親機スピーカ23までの信号伝送路とがそれぞれ形成され、形成された双方向の信号伝送路を経由して音声信号を送受信することで通話を成立させることができ、特に、在室者にとっては、応答操作前から継続して伝送されてくる映像信号をもとに表示部21に表示されている来訪者の映像を確認しながらの通話が可能となる。
さらに、第4の呼出・映像転送動作によれば、例えば、前述のような呼出報知及び映像表示の各動作や通話動作が終了したタイミングにおいて、第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fのうち、少なくともインターホン子機1からの呼出相手先である第5のインターホン親機2eと、このインターホン親機2eの信号転送先である第6のインターホン親機2fについてはそれぞれ、親機操作部20の設定操作部200を使用することで転送モードを解除することができる。
本発明のインターホンシステムにおいては、特定の実施の形態をもって説明してきたが、この形態に限定されるものでなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られた如何なる構成の当該システムであっても採用できるということはいうまでもないことである。
具体的に、本発明の実施例においては、インターホン子機1から汎用ネットワーク3を経由して第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fに伝送する呼出信号及び映像信号と、第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fのうち汎用ネットワーク3を経由して特定のインターホン親機間で転送される呼出信号(呼出転送信号)及び映像信号(映像転送信号)とをそれぞれ、個別の当該信号として説明したが、このような信号伝送の形態に限定されるものではない。例えば、呼出時においては、同一のフレーム内に設けられる複数のスロットに呼出信号(呼出転送信号)及び映像信号(映像転送信号)をそれぞれ割当てる信号フォーマットを適用することができるばかりでなく、通話時においては、同一のフレーム内に設けられる複数のスロットに音声信号及び映像信号(映像転送信号)をそれぞれ割当てる信号フォーマットを適用することができる。
また、本発明の実施例においては、インターホン子機1に撮像部11を、第1乃至第6のインターホン親機2a、2b、2c、2d、2e、2fに表示部21を、それぞれ備えた構成の所謂、映像撮像機能及びその表示機能を有するインターホンシステムを適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、映像撮像機能及びその表示機能を不備とするインターホンシステムを適用することもできる。すなわち、映像信号の伝送・転送が行われないインターホンシステムである。