JP2004088165A - 来客通知システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、住人が不在である場合に住人が予め指定した転送先に来訪を通知することができる来客通知システムに関する。
【解決手段】本発明では、通信ライン24を介してロビーインターホンと住宅情報盤23との間で通話を行う来客通知システムにおいて、住宅情報盤23は、在宅情報を設定する在宅情報設定部56−1、転送先情報を設定する転送先情報設定部56−3、在宅情報格納部57−1と転送先情報格納部57−2とを持つ記憶部57、および、来客通知情報を受信した場合に在宅情報に基づいて留守である場合には転送先情報をロビーインターホンに送信する転送先検索部56−4を備え、ロビーインターホンは、呼出先の住宅情報盤23に来客通知情報を送信して転送先情報を受信した場合には、この転送先情報に基づいて転送先に来客通知情報を再送信するように構成する。
【選択図】 図3
【解決手段】本発明では、通信ライン24を介してロビーインターホンと住宅情報盤23との間で通話を行う来客通知システムにおいて、住宅情報盤23は、在宅情報を設定する在宅情報設定部56−1、転送先情報を設定する転送先情報設定部56−3、在宅情報格納部57−1と転送先情報格納部57−2とを持つ記憶部57、および、来客通知情報を受信した場合に在宅情報に基づいて留守である場合には転送先情報をロビーインターホンに送信する転送先検索部56−4を備え、ロビーインターホンは、呼出先の住宅情報盤23に来客通知情報を送信して転送先情報を受信した場合には、この転送先情報に基づいて転送先に来客通知情報を再送信するように構成する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、来訪者が宅内の住人に来訪を通知するための来客通知システムに関し、特に、住人が不在である場合に住人が予め指定した転送先に来訪を通知することができる来客通知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
マンションなどの集合住宅では、共同玄関である玄関ロビーなどに設置されるロビーインターホンと、各住戸に設置される住宅情報盤と、これらロビーインターホンと各住宅情報盤とを接続する通信回線とを備えた来客通知システムが使用されている。このような来客通知システムでは、ロビーインターホンで来訪者が訪問先の住戸番号を入力した後に住人を呼び出すべく呼出釦を押すと、ロビーインターホンが該住戸番号の住宅情報盤との間で例えばITU−T勧告H.323などに従って通信を確立することによって、来訪者は、該住戸番号の住人と画像を見ながら通話をすることができるようになっている。
【0003】
一方、集合住宅では、宅配業者が玄関ロビーより中に侵入することを防止したり住人の不在に備えたりするために、玄関ロビーまたはその近くに宅配ボックスを設置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の来客通知システムでは、ロビーインターホンは、来訪者が入力した住戸番号の住宅情報盤に対してしか呼出しを行わないため、該住戸番号の住戸に住む住人が集合住宅内の他の住戸に居たとしても呼出を受けることができず、該住戸番号の住人は、来訪者と通話ができないという問題があった。特に、来訪者が宅配業者などの場合には宅配物を受け取ることができず、結局、宅配業者は、宅配ボックスを利用せざるを得ないため、玄関ロビーなどに宅配ボックスを設置する必要があった。そして、そのために宅配ボックスの設置スペースの確保と設置費用とが必要となり、コストアップの問題も生じていた。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、住人が不在である場合に住人が予め指定した転送先に来客通知をすることができる来客通知システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために本発明に係る第1の手段では、呼出先に来客を通知するための来客通知情報を送信して呼出先と通話を行う来客通知装置と、通信回線を介して前記来客通知装置と接続され前記来客通知装置と通話を行う複数の来客応答装置とを有する来客通知システムにおいて、前記来客応答装置は、在宅であるか留守であるかを示す在宅情報を入力する在宅情報入力手段と、留守である場合の転送先を示す転送先情報を入力する転送先情報入力手段と、前記在宅情報と前記転送先情報とを記憶する記憶手段と、来客通知情報を受信した場合に、前記在宅情報に基づいて留守である場合には前記転送先情報を前記来客通知装置に送信する通信制御手段とを備え、前記来客通知装置は、呼出先の来客応答装置に来客通知情報を送信して転送先情報を受信した場合には、前記転送先情報に基づいて転送先に前記来客通知情報を再送信する通信制御手段を備えて構成する。
【0007】
また、本発明に係る第2の手段では、呼出先に来客を通知するための来客通知情報を送信して呼出先と通話を行う来客通知装置と、通信回線を介して前記来客通知装置と接続され前記来客通知装置と通話を行う複数の来客応答装置とを有する来客通知システムにおいて、前記来客応答装置は、在宅であるか留守であるかを示す在宅情報を入力する在宅情報入力手段と、留守である場合の転送先を示す転送先情報を入力する転送先情報入力手段と、前記在宅情報と前記転送先情報とを前記来客通知装置に送信する通信制御手段とを備え、前記来客通知装置は、前記在宅情報と前記転送先情報とを来客応答装置ごとに記憶する記憶手段と、呼出先に来客通知情報を送信する場合に該呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には該呼出先の来客応答装置に応じた転送先情報を前記記憶装置から検索して転送先に来客通知情報を送信する通信制御手段を備えて構成する。
【0008】
さらに、本発明に係る第3の手段では、呼出先に来客を通知するための来客通知情報を送信して呼出先と通話を行う来客通知装置と、通信回線を介して前記来客通知装置と接続され前記来客通知装置と通話を行う複数の来客応答装置とを有し、前記通信回線を介して前記来客通知装置と前記来客応答装置とに接続され前記来客通知装置と前記来客応答装置と管理する中央管理装置をさらに有する来客通知システムにおいて、前記来客応答装置は、在宅であるか留守であるかを示す在宅情報を入力する在宅情報入力手段と、留守である場合の転送先を示す転送先情報を入力する転送先情報入力手段と、前記在宅情報と前記転送先情報とを前記中央管理装置に送信する通信制御手段とを備え、前記中央管理装置は、前記在宅情報と前記転送先情報とを来客応答装置ごとに記憶する記憶手段と、前記来客応答装置から来客通知情報を受信した場合に該来客通知情報に基づく呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には該呼出先の来客応答装置に応じた転送先情報を前記記憶装置から検索して転送先に該来客通知情報を転送する通信制御手段を備えて構成する。
【0009】
このような構成の各来客通知システムでは、住人が在宅であるか留守であるかを示す在宅情報と、留守の場合に来客通知情報を転送する転送先を示す転送先情報とを記憶する記憶手段を持ち、住人の留守時に来訪者があった場合にこれら在宅情報と転送先情報とを参照して呼出のための来客通知情報を転送先に変えて送信する通信制御手段を持つので、来訪者の訪問先の住人が留守の場合でも転送先の住人に代理して応答してもらうことができる。また、本来客通知システムが集合住宅に適用され、来客通知装置が共同玄関に設置され、来客応答装置が各住戸にそれぞれ設置される場合に、或る住人が他の住戸を訪問する際に転送先を当該他の住戸に設定することで、当該住人に来訪者があった場合でも当該住人は、当該他の住戸の来客応答装置を用いて来訪者に応答することができる。
【0010】
そして、住人が呼出音を聞いた場合に呼出が自己のための来客通知か他人の来客通知の転送であるかを知ることができるようにする観点から、上述の各来客通知システムにおいて、直接前記来客応答装置は、受信した来客通知情報が転送であるか否かに応じて異なる呼出音を出力する呼出音出力手段を備えて構成する。
【0011】
また、呼出が転送である場合に住人が転送元を知ることができるようにする観点から、上述の各来客通知システムにおいて、前記来客応答装置は、受信した来客通知情報が転送である場合には転送元の情報を表示する表示手段を備えて構成する。
【0012】
さらに、転送先が留守である場合でも呼出をより確実にする観点や留守中の代理応答を容易に依頼できる人から転送されるようにする観点から、第1の手段の来客通知システムにおいて、前記来客応答装置の記憶手段は、転送先情報として優先度に応じた複数の転送先を記憶し、前記来客通知装置の通信制御手段は、転送先が留守である場合には前記優先度に応じて転送先を順次に変更して来客通知情報を転送することで構成する。第2の手段の来客通知システムにおいて、前記来客通知装置の記憶手段は、転送先情報として優先度に応じた複数の転送先を記憶し、前記来客通知装置の通信制御手段は、呼出先に来客通知情報を送信する場合に該呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には前記優先度に応じて転送先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から在宅であることを示すまで順次に検索し、検索した転送先に来客通知情報を転送することで構成する。第3の手段の来客通知システムにおいて、前記中央管理装置の記憶手段は、転送先情報として優先度に応じた複数の転送先を記憶し、前記中央管理装置の通信制御手段は、前記来客通知装置から来客通知情報を受信した場合に該来客通知情報に基づく呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には前記優先度に応じて転送先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から在宅であることを示すまで順次に検索し、検索した転送先に来客通知情報を転送することで構成する。
【0013】
また、留守中に呼出があったことやその場合に何処に転送したかを住人が簡便に知ることができるようにする観点から、第1の手段の来客通知システムにおいて、前記来客応答装置は、受信した来客通知情報を転送した場合には転送先の情報を表示する表示手段を備えて構成する。第2または第3の手段の来客通知システムにおいて、前記来客通知装置の通信制御手段または前記中央管理装置の通信制御手段は、来客通知情報を転送先に送信した場合には転送先の情報を呼出先の来客応答装置にさらに送信し、前記来客応答装置は、受信した転送先の情報を表示する表示手段を備えて構成する。
【0014】
そして、留守中に火災やガス漏れなどの住戸内の環境に異常があった場合に早期に対応することができるようにする観点から、第1の手段の来客通知システムにおいて、前記来客応答装置は、周囲の環境の異常を検出する環境異常検出センサを備え、前記来客応答装置の通信制御手段は、環境異常検出センサの検出結果が異常である場合には異常であることを示す環境異常情報を前記来客通知装置にさらに送信し、前記来客通知装置の通信制御手段は、前記環境異常情報を受信した場合には、前記転送先情報に基づいて転送先に前記環境異常情報をさらに送信することで構成する。第2または第3の手段の来客通知システムにおいて、前記来客応答装置は、周囲の環境の異常を検出する環境異常検出センサを備え、前記来客応答装置の通信制御手段は、環境異常検出センサの検出結果が異常である場合には異常であることを示す環境異常情報を前記来客通知装置または前記中央管理装置にさらに送信し、前記来客通知装置の通信制御手段または前記中央管理装置の通信制御手段は、前記環境異常情報を受信した場合には、前記転送先情報に基づいて転送先に前記環境異常情報をさらに送信することで構成する。
【0015】
また、来訪者の訪問内容に的確に応答することができる住人を当てることができるようにする観点から、第1の手段の来客通知システムにおいて、前記来客応答装置の記憶手段は、転送先情報として訪問要件に応じた複数の転送先を記憶し、 前記来客通知装置は、訪問要件を入力する訪問要件入力手段を備え、前記来客通知装置の通信制御手段は、転送先が留守である場合には前記訪問要件に応じた転送先に来客通知情報を転送するで構成する。第2の手段の来客通知システムにおいて、前記来客通知装置の記憶手段は、転送先情報として訪問要件に応じた複数の転送先を記憶し、前記来客通知装置は、訪問要件を入力する訪問要件入力手段を備え、前記来客通知装置の通信制御手段は、呼出先に来客通知情報を送信する場合に該呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には前記訪問要件に応じた転送先に来客通知情報を転送することで構成する。第3の手段の来客通知システムにおいて、前記中央管理装置の記憶手段は、転送先情報として訪問要件に応じた複数の転送先を記憶し、前記来客通知装置は、訪問要件を入力する訪問要件入力手段を備え、前記来客通知装置の通信制御装置は、入力された訪問要件を示す訪問要件情報を前記中央管理装置にさらに送信し、前記中央管理装置の通信制御手段は、前記来客通知装置から来客通知情報および訪問要件情報を受信した場合に該来客通知情報に基づく呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には前記訪問要件情報に基づく転送先に来客通知情報を転送することで構成する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
(第1の実施形態の構成)
本発明に係る第1の実施形態は、留守時に来客通知を他の住戸に転送するための情報が住戸内に設置される住宅情報盤内に格納されている場合である。
【0017】
図1は、来客通知システムの全体の構成を示す図である。図2は、第1の実施形態におけるロビーインターホンを示す図であり、図2(a)は、そのロビーインターホンの外観を示す図であり、図2(b)は、そのロビーインターホンの構成を示すブロック図である。図3は、第1の実施形態における住宅情報盤を示す図であり、図3(a)は、その住宅情報盤の外観を示す図であり、図3(b)は、その住宅情報盤の構成を示すブロック図である。なお、図1に破線で示す中央管理盤は、第3の実施形態における構成である。
【0018】
図1において、第1の実施形態における来客通知システム10は、ロビーインターホン22と、複数の住宅情報盤23と、これらロビーインターホン22と複数の住宅情報盤とを相互に接続する通信ライン24とを備えて構成される。なお、図1では、住宅情報盤23が8個の場合を示すが、これに限定されるものではなく、任意の個数に本発明は適用可能である。
【0019】
ロビーインターホン22は、集合住宅における共同玄関などに設置され、来訪者が住戸の住人に来訪を知らせたり、来訪者が住人とコミュニケーションを行ったりする機能などを備えたインターホンである。住宅情報盤23は、住戸ごとに住戸内に設置され、ロビーインターホン22を介して来訪者とコミュニケーションなどを行ったり、住戸内の環境を検出したりする機能などを備えたインターホンである。
【0020】
図2において、第1の実施形態におけるロビーインターホン22は、テンキー41、呼出釦42、表示部43、音声入力部44−1、音声出力部44−2、音声処理部44、画像入力部45−1、画像出力部45−2、画像処理部45、制御部46、記憶部47および通信部48を備えて構成される。
【0021】
テンキー41は、呼出先などを入力するための入力装置であり、本実施形態では呼出先を住戸番号で指定するので、例えば数字や#および*などの特種キーを入力可能な入力装置である。呼出釦42は、住宅情報盤23に呼出音を生じさせるためのスイッチであり、例えば、押し釦式スイッチである。表示部43は、テンキー41で入力された数字などを表示する表示装置であり、例えば、16セグメントLEDや16セグメントLCDである。音声入力部44−1は、来訪者の音声を入力するための装置であり、音声を電気信号に変換して音声処理部44に出力する。例えば、マイクロホンである。音声出力部44−2は、音声処理部44からの電気信号を音声に変換して外部に出力する装置であり、例えば、スピーカーである。音声処理部44は、音声入力部44−1からの電気信号を通信に適するように所定の処理を行って制御部46に出力すると共に、制御部46からの電気信号を音声出力部44−2の機器に適するように所定の処理を行って音声出力部44−2に出力する。画像入力部45−1は、来訪者などの被写体を撮像して画像信号を画像処理部45に出力する装置であり、例えば、CCD(Charge−Coupled Devices)カメラである。画像出力部45−2は、画像処理部45からの画像信号に応じて画像を表示する装置であり、例えば、CRTディスプレイ、LCDディスプレイおよび有機ELディスプレイなどである。画像処理部45は、画像入力部45−1からの電気信号を通信に適するように所定の処理を行って制御部46に出力すると共に、制御部46からの電気信号を画像出力部45−2の機器に適するように所定の処理を行って画像出力部45−2に出力する。
【0022】
制御部46は、来客通知作成部46−1を備えて構成され、テンキー41、呼出釦42、表示部43、音声処理部44、画像処理部45、記憶部47および通信部48に接続し、これら各機器を制御プログラムに従って制御する。例えば、マイクロプロセッサなどである。記憶部47は、制御プログラムやデータなどを記憶するメモリであり、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(ReadOnly Memory)である。通信部48は、ロビーインターホン22と住宅情報盤23との間でデータを交換することができるように、制御部46からの電気信号を変調して通信ライン24に出力するインターフェースである。
【0023】
図3において、住宅情報盤23は、テンキー51、決定釦52、表示部53、音声入力部54−1、音声出力部54−2、音声処理部54、画像入力部55−1、画像出力部55−2、画像処理部55、制御部56、記憶部57、通信部58および宅内環境センサ59を備えて構成される。
【0024】
テンキー51は、転送先などを入力するための入力装置であり、本実施形態では転送先を住戸番号で指定するので、例えば数字や#および*などの特種キーを入力可能な入力装置である。決定釦52は、テンキー51で入力した内容を確定して制御部56に出力するスイッチであり、例えば、押し釦式スイッチである。表示部53は、テンキー51で入力された数字などを表示する表示装置である。音声入力部54−1は、住人の音声を入力するための装置であり、音声を電気信号に変換して音声処理部54に出力する。音声出力部54−2は、音声処理部54からの電気信号を音声に変換して外部に出力する装置である。音声入力部54−1と音声出力部54−2とは、送受話器50に備えられ、音声出力部54−2は、さらに住宅情報盤23の本体にも備えられる。なお、音声出力は、送受話器50の音声出力部54−2および本体の音声出力部54−2の両方から出力するようにしてもよいし、#などの特種キーを押すたびに出力先をこれらの間で交互に切り換えるようにしてもよい。音声処理部54は、音声入力部54−1からの電気信号を通信に適するように所定の処理を行って制御部56に出力すると共に、制御部56からの電気信号を音声出力部54−2の機器に適するように所定の処理を行って音声出力部54−2に出力する。画像入力部55−1は、住人などの被写体を撮像して画像信号を画像処理部55に出力する装置である。画像出力部55−2は、画像処理部55からの画像信号に応じて画像を表示する装置である。画像処理部55は、画像入力部55−1からの電気信号を通信に適するように所定の処理を行って制御部56に出力すると共に、制御部56からの電気信号を画像出力部55−2の機器に適するように所定の処理を行って画像出力部55−2に出力する。
【0025】
制御部56は、在宅情報設定部56−1、在宅判定部56−2、転送先情報設定部56−3、転送先検索部56−4、来客・転送判定部56−5、異常判定部56−6を備えて構成され、テンキー51、決定釦52、表示部53、音声処理部54、画像処理部55、記憶部57、通信部58および宅内環境センサ59に接続し、これら各機器を制御プログラムに従って制御する。在宅情報設定部56−1は、テンキー51の入力に基づいて記憶部57内の在宅情報格納部57−1に住人が在宅か留守かを示す情報を格納する。在宅判定部56−2は、記憶部57内の在宅情報格納部57−1に格納されている情報に基づいて住人が在宅か留守かを判断する。転送先情報設定部56−3は、テンキー51の入力に基づいて記憶部57内の転送先情報格納部57−2にロビーインターホン22からの来客通知を転送する転送先の住戸を示す情報を格納する。転送先検索部56−4は、記憶部57内の転送先情報格納部57−2に格納されている情報を取得する。来客・転送判定部56−5は、ロビーインターホン22からの来客通知が、転送された来客通知か否かを判断すると共に、来客通知を受信した事実を記憶部57内の履歴格納部57−3に記録する。異常判定部56−6は、宅内環境センサ59からの検出信号に基づいて宅内環境が異常であるか否かを判断する。
【0026】
記憶部57は、在宅情報格納部57−1、転送先情報格納部57−2、履歴格納部57−3を備えて構成され、制御プログラムやデータなどを記憶するメモリである。通信部58は、ロビーインターホン22と住宅情報盤23との間でデータを交換することができるように、制御部56からの電気信号を変調して通信ライン24に出力するインターフェースである。宅内環境センサ59は、住戸内の環境を検出する検出器であり、例えば、火災の発生を検知するための煙センサ、ガス漏れを検知するためのガスセンサ、火災の発生を検知したりエアコンの温度を調節したりするための温度センサ、湿度を検出するための湿度センサ、侵入者を検知するための音センサ、防犯設定された場合に戸・窓等が開いたことを検知するための防犯センサなどである。なお、表示部53、音声入力部54−1、音声出力部54−2、画像入力部55−1、画像出力部55−2、制御部56および記憶部57の具体例は、それぞれ表示部43、音声入力部44−1、音声出力部44−2、画像入力部45−1、画像出力部45−2、制御部46および記憶部47と同様なので省略する。
【0027】
(第1の実施形態の動作)
まず、住人Aは、転送先を入力しようとする際に、住宅情報盤23のテンキー51の特種キー「*」を押すことによって、住宅情報盤23を転送先を入力するモードに変更する。そして、住人Aは、留守時に来客があった場合にその応対をしてもらう住人Bの住戸番号を住宅情報盤23のテンキー51から入力する。対応をしてもらう住人Bは、通信ライン24と接続する住宅情報盤23が設置されている住戸の住人から選択され、多くの場合、集合住宅内の隣人や友人が選択される。または、住人Aが、これから集合住宅内の住人B宅に出かける場合には、住人Bの住戸番号を入力しても良い。制御部56は、テンキー51から入力があると表示部53に入力された住戸番号を表示する。住人Aは、表示部53を参照することによって入力内容を確認し、決定釦52を押す。制御部56の転送先情報設定部56−1は、決定釦52が押されると、記憶部57の所定のアドレスに確保されている転送先情報格納部57−2に入力された住戸番号を格納する。
【0028】
住人Aは、留守にしようとする際に、住宅情報盤23のテンキー51の特種キー「#」を押す。制御部56は、テンキー51から入力があると表示部53に入力された「#」を表示する。住人Aは、表示部53を参照することによって入力内容を確認し、決定釦52を押す。制御部56の在宅情報設定部56−1は、決定釦52が押されると、記憶部57の所定のアドレスに確保されている在宅情報格納部57−1の記憶内容を確認し、記憶内容が在宅であることを示すコードである場合には、留守であることを示すコード例えば、9999を格納する。
【0029】
ここで、在宅情報設定部56−1が在宅情報格納部57−1の記憶内容を確認した際に、記憶内容が留守であることを示すコードである場合には、在宅であることを示すコード例えば、0000を格納する。このように特種キー「#」を入力・決定するごとに住宅情報盤23を在宅または留守に設定することができる。よって、住人Aが外出から帰った際には、テンキー51の特種キー「#」を押すことによって、住宅情報盤23を在宅に設定する。
【0030】
(訪問者の場合)
図4は、第1の実施形態における来客通知システムの動作を示すフローチャートである。
【0031】
図4において、来訪者Cは、玄関ロビーに着くと訪問先の住人Aとコミュニケーションを取るべく、訪問先の住人Aの住戸番号をロビーインターホン22のテンキー41から入力する(S10−L)。制御部46は、テンキー41から入力があると表示部43に入力された住戸番号を表示する。訪問者Cは、表示部43を参照することによって入力内容を確認し、呼出釦42を押す(S11−L)。制御部46の来客通知作成部46−1は、呼出釦42が押されると、来客がある旨を示す情報と来訪者の直接の訪問先である旨を示す情報とを含む来客通知情報を作成し、通信部48および通信ライン24を介して訪問先の住戸番号に対応する住宅情報盤23に当該来客通知情報を送信する(S12−L)。
【0032】
呼出先の住宅情報盤23Aの制御部56Aは、通信ライン24および通信部58Aを介して来客通知情報を受信すると、来客・転送判定部56−5Aを用いて転送された来客通知情報か否かを判断し、それに応じた音を音声出力部54−2Aから出力する(S13−H1)。例えば、来客通知情報が転送か否かに応じて、音声出力部54−2Aから出力される音の音程を変えたり、メロディーを変えたりする。このように来客通知情報が転送か否かに応じて音を変えることによって、住人は、来客通知が転送された通知であるか、訪問者からの直接の通知であるかを知ることができる。なお、上記のように住人Xの住宅情報盤23およびその構成を符号に添え字Xを付すことによって表記する。
【0033】
制御部56Aの在宅判定部56−2Aは、記憶部57Aの在宅情報格納部57−1Aに格納されているコードを参照することにより留守か在宅かを判定する(S14−H1)。在宅判定部56−2Aは、在宅の場合にはロビーインターホン22と通信を確立する(S15−H1)。これによって来訪者Cと住人Aは、ロビーインターホン22の音声入力部44−1、音声出力部44−2、画像入力部45−1および画像出力部45−2と、住宅情報盤23Aの音声入力部54−1A、音声出力部54−2A、画像入力部55−1Aおよび画像出力部55−2Aとを用いて音声および画像によってコミュニケーションを取ることができる。一方、留守の場合には在宅判定部56−2Aは、転送先検索部56−4Aを起動する。転送先検索部56−4Aは、記憶部57Aの転送先情報格納部57−2Aを検索し、転送先の住戸番号を取得し、来客通知情報を転送すべき旨を示す情報と転送先の住戸番号を示す情報と転送元の住戸番号を示す情報とを含む来客通知転送依頼情報を作成し、通信部58Aおよび通信ライン24を介してロビーインターホン22に返信する。さらに、転送先検索部56−4Aは、来客通知情報の転送先を示す情報、例えば住戸番号を履歴格納部57−3に格納する(S16−H1)。
【0034】
ロビーインターホン22の制御部46は、通信ライン24および通信部48を介して来客通知転送依頼情報を受信すると(S17−L)、来客通知作成部46−Lを用いて、来客通知転送依頼情報に基づいて、来客がある旨を示す情報と転送である旨を示す情報と転送元の住戸番号を示す情報とを含む来客通知情報を作成し、通信部48および通信ライン24を介して転送先の住戸番号に対応する住宅情報盤23に当該来客通知情報を送信する(S18−L)。
【0035】
転送先の住宅情報盤23Bの制御部56Bは、通信ライン24および通信部58Bを介して来客通知情報を受信すると、来客・転送判定部56−5Bを用いて転送された来客通知情報か否かを判断し、それに応じた音を音声出力部54−2Bから出力する。また、転送された来客通知情報である場合には、制御部56Bは、表示部53Bに転送元の住戸番号を表示する(S19−H2)、そして、制御部56Bは、ロビーインターホン22と通信を確立する(S20−H2)。
【0036】
以上のように、第1の実施形態に係る来客通知システムでは、住人Aが留守の場合に、ロビーインターホン22からの来客通知を転送先の住人Bに転送するので、住人Bは、住人Aに代わって訪問者Cの要件を聞き、それに応じた対応をすることができ、住人Aは、帰宅後に住人Bとコミュニケーションを図ることにより、訪問者C、訪問内容および住人Bの対応などを知ることができる。特に、訪問者Cが宅配業者などである場合には住人Bが代わりに受け取ることによって、宅配ボックスを設置する必要がなくなり、集合住宅建設費を削減することができる。そして、訪問者Cは、住人Aの郵便受けに不在者通知を入れたり、宅配物を届けるために再度住人A宅に訪れる必要もなくなる。
【0037】
一方、住人Aは、帰宅すると住宅情報盤23Aを在宅に設定すべく、住宅情報盤23Aのテンキー51Aの特種キー「#」を押す。特種キー「#」が押され決定釦52Aが押されると、制御部56Aは、前述のように在宅情報格納部57−1Aの記憶内容を在宅であることを示すコードに変更し、さらに、履歴格納部57−3Aの記憶内容を画像出力部55−2Aに表示する。これによって住人Aは、留守中に来訪者があったことおよび来客通知の転送先を知ることができる。なお、複数の来訪者があった場合にはその件数を表示してもよい。さらに、来訪時間を住人Aが知ることができるようにする観点から、履歴格納部57−3に転送時間をさらに格納するようにし、転送先と合わせて転送時間も表示するようにしてもよい。
【0038】
(宅内環境センサの動作)
宅内環境センサの動作について説明する。
【0039】
図5は、宅内環境センサの動作を示すフローチャートである。
【0040】
図5において、制御部56は、一定の間隔で宅内環境センサ59の出力をサンプリングする(S31)。次に、制御部56は、宅内環境センサ59の出力に基づいて宅内環境に異常が生じているか否かを判断する(S32)。例えば、宅内環境センサ59が煙センサである場合には、出力によって煙の有無を判断し、煙が基準以上である場合には火災発生と判断する。また例えば、宅内環境センサ59がガスセンサである場合には、出力によってガスの有無を判断し、ガスが基準以上である場合にはガス漏れ発生と判断する。判断の結果、異常が生じていない場合には、処理をS31に戻し、宅内環境を監視する。
【0041】
一方、判断の結果、異常が生じている場合には、制御部56の在宅判定部56−2は、記憶部57の在宅情報格納部57−1を参照することにより留守か在宅かを判定する(S33)。在宅判定部56−2は、在宅の場合には音声出力部54−2から異常を通知する音を出力する(S34)。これによって住人Aは、宅内環境の異常を知ることができ、異常が小さいうちに対処することができる。なお、異常通知は、音だけでなく室内照明を照度を変化、例えば、点滅させてもよい。
【0042】
一方、留守の場合には在宅判定部56−2は、転送先検索部56−4を起動する。転送先検索部56−4は、記憶部57の転送先情報格納部57−2を検索し、転送先の住戸番号を取得する(S35)。そして、転送先検索部56−4は、宅内環境に異常が生じた旨を示す情報と転送元の住戸番号を示す情報とを含む異常通知情報を作成し、通信部58および通信ライン24を介して転送すべき住戸番号の住宅情報盤23に送信する(S36)。送信された住宅情報盤23は、音声出力部54−2から異常を通知する音を出力する。これによって住人は、住人Aの宅内で異常が生じたことを知ることができ、異常が小さいうちに早期に対処することができる。
【0043】
なお、第1の実施形態において、ロビーインターホン22の制御部46は、図4のS18−Lにおいて、さらに画像出力部45−2に来客通知を転送する旨を表示してもよい。このような表示をすることによって、来訪者は、来客通知が転送されたことを知ることができ、訪問先の住人A以外の住人が応答した場合に驚くことがない。さらに、制御部46は、転送先の住戸番号を表示部53に表示するようにしても良い。このような表示をすることによって、訪問者は、転送先を知ることができる。
【0044】
また、第1の実施形態において、来客通知情報や異常通知情報の転送先を優先順位を付けて複数設定することができるようにしても良い。このように優先順位付きの複数の転送先を設定することによって、第1優先順位の転送先が留守である場合には、第2優先順位の転送先に転送し、第2優先順位の転送先が留守である場合には、第3優先順位の転送先に転送するなど、順次に転送を繰り返すことができ、より確実に訪問者の応対や異常の対処を図ることができる。このような場合に、例えば図6(a)に示すように、優先順位を転送先が転送先情報格納部57−2に格納される順番で表してもよいし、また例えば図6(b)に示すように、優先順位と転送先との対応関係を示すテーブルによって優先順位を表してもよい。ここで、各転送先が留守であるか否かは、S14−H1およびS16−H1の説明から分かるように、ロビーインターホン22は、転送先の住宅情報盤23から来客通知転送依頼情報を受信することによって判断することができる。
【0045】
さらに、第1の実施形態において、訪問要件ごとに転送先を変えるようにしてもよい。この場合には、訪問要件を例えば「1;宅配、2;訪問販売、3;友人の来訪、4;その他」のように予め既定しておく。そして、住宅情報盤23の転送先情報格納部57−2には、訪問要件と転送先との対応関係を示すテーブルを格納するようにする。また、ロビーインターホン22では、来訪者が呼出しを行う場合に、画像出力部45−2に「1;宅配、2;訪問販売、3;友人の来訪、4;その他」のメニューを表示させ、来訪者にテンキー41から入力させてから呼出釦42を押させるようにし、来客通知情報に訪問要件を示す情報も含ませるようにする。さらに、転送先検索部56−4に来客通知情報に基づいて訪問要件を判断させ、訪問要件に合わせた転送先を選択させるようにする。このように構成することにより、訪問要件に合わせて転送先を設定することができ、訪問要件に最適な住人を設定することができる。
【0046】
(第2の実施形態の構成)
次に、別の実施形態について説明する。第1の実施形態は、住人が在宅か留守かの情報と転送先の情報とを住宅情報盤の記憶部に備える構成であったが、第2の実施形態は、これら情報をロビーインターホンに備える構成の実施形態である。第2の実施形態における来客通知システムは、第1の実施形態における来客通知システム10と同様に、共同玄関などに設置されるロビーインターホン25と、各住戸に設置される複数の住宅情報盤26と、これらロビーインターホン25と複数の住宅情報盤26とを相互に接続する通信ライン24とを備えて構成され、ロビーインターホン25および所定の住宅情報盤26は、これらの間でインターホンとして機能する。
【0047】
図7は、第2の実施形態におけるロビーインターホンの構成を示すブロック図および在宅情報格納部と転送先情報格納部との構成を示す図である。図7(a)は、そのロビーインターホンの構成を示すブロック図であり、図7(b)は、在宅情報格納部の構成を示す図であり、図7(c)は、転送先情報格納部との構成を示す図である。図8は、第2の実施形態における住宅情報盤の構成を示すブロック図である。
【0048】
図7(a)において、第2の実施形態におけるロビーインターホン25は、テンキー41、呼出釦42、表示部43、音声入力部44−1、音声出力部44−2、音声処理部44、画像入力部45−1、画像出力部45−2、画像処理部45、制御部61、記憶部62および通信部48を備えて構成される。
【0049】
制御部61は、在宅情報設定部61−1、在宅判定部61−2、転送先情報設定部61−3、転送先検索部61−4、来客通知作成部61−5を備えて構成され、テンキー41、呼出釦42、表示部43、音声処理部44、画像処理部45、記憶部62および通信部48に接続し、これら各機器を制御プログラムに従って制御する。在宅情報設定部61−1は、各住宅情報盤26からそれぞれ送信された在宅情報に基づいて、各住宅情報盤26が設置される各住戸に住むそれぞれの住人が在宅か留守かを示す情報を住戸ごとに記憶部62内の戸別在宅情報格納部62−1に格納する。在宅判定部61−2は、テンキー41から入力された住戸番号に基づいて記憶部62内の戸別在宅情報格納部62−1に格納されている情報を参照して当該住戸番号の住戸に住む住人が在宅か留守かを判断する。転送先情報設定部61−3は、各住宅情報盤26からそれぞれ送信された在宅情報に基づいて、記憶部62内の戸別転送先情報格納部62−2にロビーインターホン25からの来客通知を転送する転送先の住戸を示す情報を住戸ごとに格納する。転送先検索部61−4は、テンキー41から入力された住戸番号に基づいて記憶部62内の戸別転送先情報格納部62−2に格納されている情報を取得する。
【0050】
記憶部62は、戸別在宅情報格納部62−1、戸別転送先情報格納部62−2を備えて構成され、制御プログラムやデータなどを記憶するメモリである。戸別在宅情報格納部62−1は、例えば、図7(b)に示すようなテーブルとして構成され、フィールドが各住戸を識別する戸識別コード63と在宅か否かを示す在宅情報64とから構成され、戸識別コード63ごとにレコードが作成される。戸識別コードは、例えば、各住戸に割り振られる住戸番号である。また例えば、各住宅情報盤のIPアドレスなどでもよい。戸別転送先情報格納部62−2は、例えば、図7(c)に示すようなテーブルとして構成され、フィールドが戸識別コード63と当該住戸に通知された来客通知情報を転送する転送先を示す転送先情報65とから構成され、戸識別コード63ごとにレコードが作成される。
【0051】
図8において、住宅情報盤26は、テンキー51、決定釦52、表示部53、音声入力部54−1、音声出力部54−2、音声処理部54、画像入力部55−1、画像出力部55−2、画像処理部55、制御部66、記憶部67および通信部58を備えて構成される。
【0052】
制御部66は、在宅情報送信部66−1、転送先情報送信部66−2および来客・転送判定部66−3を備えて構成され、テンキー51、決定釦52、表示部53、音声処理部54、画像処理部55、記憶部67および通信部58に接続し、これら各機器を制御プログラムに従って制御する。在宅情報送信部66−1は、テンキー51の入力に基づいて住人が在宅か留守かを示す情報を通信部58および通信ライン24を介してロビーインターホン25に送信する。転送先情報送信部66−2は、テンキー51の入力に基づいて留守の場合に来客通知を送信すべき住戸を示す情報を通信部58および通信ライン24を介してロビーインターホン25に送信する。来客・転送判定部66−3は、ロビーインターホン22からの来客通知が、転送された来客通知か否かを判断する。記憶部67は、制御プログラムやデータなどを記憶するメモリである。
(第2の実施形態の動作)
図9は、第2の実施形態における来客通知システムの動作を示すフローチャートである。
【0053】
図9において、まず、住人Aは、留守時に来客があった場合にその応対をしてもらう住人Bの住戸番号を住宅情報盤26Aのテンキー51Aから入力する。制御部66Aは、テンキー51Aから入力があると表示部53Aに入力された住戸番号を表示する。住人Aは、表示部53Aを参照することによって入力内容を確認し、決定釦52Aを押す。制御部66Aの転送先情報送信部66−2Aは、決定釦52Aが押されると、発信元を示す情報とテンキー51Aから入力された転送先を示す情報とを含む転送先情報を通信部58Aおよび通信ライン24を介してロビーインターホン25に送信する(S41−H1)。例えば、第2の実施形態におけるこの例では、発信元を示す情報は、住人Aの住戸番号であり、転送先を示す情報は、住人Bの住戸番号である。
【0054】
ロビーインターホン25の制御部61は、通信ライン24および通信部48を介して転送先情報を受信すると、転送先情報設定部61−1を用いて、記憶部62の所定のアドレスに確保されている戸別転送先情報格納部62−2に転送元(発信元)を示す情報と転送先を示す情報とを対応させて格納する(S42−L)。例えば、図7(c)に示すように、転送元の住戸番号を戸識別コード63のフィールドに格納し、転送先の住戸番号を転送先情報65のフィールドに格納する。
【0055】
住人Aは、留守にしようとする際に、住宅情報盤26Aのテンキー51Aの特種キー「#」を押す。制御部66Aは、テンキー51Aから入力があると表示部53Aに入力された「#」を表示する。住人Aは、表示部53Aを参照することによって入力内容を確認し、決定釦52Aを押す。制御部66Aの在宅情報送信部66−1Aは、決定釦52Aが押されると、発信元を示す情報とテンキー51Aから入力された留守であることを示す情報とを含む在宅情報を通信部58Aおよび通信ライン24を介してロビーインターホン25に送信する(S43−H1)。
【0056】
ロビーインターホン25の制御部61は、通信ライン24および通信部48を介して在宅情報を受信すると、在宅情報設定部61−1を用いて、記憶部62の所定のアドレスに確保されている戸別在宅情報格納部62−1の発信元に応じた記憶内容を確認し、記憶内容が在宅であることを示すコードである場合には、発信元を示す情報と留守であることを示す情報とを対応させて格納する(S44−L)。例えば、図7(b)に示すように、発信元の住戸番号を戸識別コード63のフィールドに格納し、留守であることを示す情報を在宅情報64のフィールドに格納する。
【0057】
ここで、在宅情報設定部61−1が戸別在宅情報格納部62−1の記憶内容を確認した際に、記憶内容が留守であることを示すコードである場合には、在宅であることを示すコードを格納する。このように特種キー「#」を入力・決定するごとに住宅情報盤26Aを在宅または留守に設定することができる。よって、住人Aが外出から帰った際には、テンキー51の特種キー「#」を押すことによって、住宅情報盤23を在宅に設定する。
【0058】
(訪問者の場合)
図9において、来訪者Cは、玄関ロビーに着くと訪問先の住人Aとコミュニケーションを取るべく、訪問先の住人Aの住戸番号をロビーインターホン25のテンキー41から入力する(S51−L)。制御部61は、テンキー41から入力があると表示部43に入力された住戸番号を表示する。訪問者Cは、表示部43を参照することによって入力内容を確認し、呼出釦42を押す(S52−L)。制御部61の在宅判定部61−2は、テンキー41から入力された住戸番号に基づいて戸別在宅情報格納部62−1を検索し、当該住戸番号に対応する在宅情報を参照することにより留守か在宅かを判定する(S53−L)。在宅の場合には在宅判定部61−2は、来客通知作成部61−5を起動する。来客通知作成部61−5は、来客がある旨を示す情報を含む来客通知情報を通信部48および通信ライン24を介してテンキー41から入力された住戸番号の住宅情報盤26Aに送信する(S55−L)。これによって来訪者Cと住人Aは、ロビーインターホン25および住宅情報盤26を用いて音声および画像によってコミュニケーションを取ることができる。一方、留守の場合には在宅判定部61−2は、転送先検索部61−4を起動する。転送先検索部61−4は、テンキー41から入力された住戸番号に基づいて戸別転送先情報格納部62−2を検索し、当該住戸番号に対応する転送先の情報を取得し、来客通知作成部61−5を起動する(S54−L)。来客通知作成部61−5は、来客がある旨を示す情報と転送である旨を示す情報と転送元の住戸番号を示す情報とを含む来客通知情報を作成し、通信部48および通信ライン24を介して転送先の住戸番号の住宅情報盤26に送信する(S55−L)。
【0059】
転送先の住宅情報盤26Bの制御部66Bは、通信ライン24および通信部58Bを介して来客通知情報を受信すると、来客・転送判定部66−3Bを用いて転送された来客通知情報か否かを判断し、それに応じた音を音声出力部54−2Bから出力する。また、転送された来客通知情報である場合には、制御部66Bは、表示部53Bに転送元の住戸番号を表示する(S56−H2)、そして、制御部66Bは、ロビーインターホン25と通信を確立する(S57−H2)。
【0060】
以上のように、第2の実施形態に係る来客通知システムでは、住人Aが留守の場合に、ロビーインターホン25は、来客通知を転送先の住人Bに転送するので、第1の実施形態に係る来客通知システムと同様に、住人Bは、住人Aに代わって訪問者Cの要件を聞き、それに応じた対応をすることができ、住人Aは、帰宅後に住人Bとコミュニケーションを図ることにより、訪問者C、訪問内容および住人Bの対応などを知ることができる。
【0061】
(第3の実施形態の構成)
次に、別の実施形態について説明する。第1の実施形態は、住人が在宅か留守かの情報と転送先の情報とを住宅情報盤の記憶部に備える構成であったが、第3の実施形態は、これら情報を中央管理盤に備える構成の実施形態である。第3の実施形態における来客通知システムは、第1の実施形態における来客通知システム10と同様に、共同玄関などに設置されるロビーインターホン28と、各住戸に設置される複数の住宅情報盤29と、これらロビーインターホン28と複数の住宅情報盤29とを相互に接続する通信ライン24とを備え、さらに、ロビーインターホン28と複数の住宅情報盤29とを集中管理する中央管理盤27を通信ライン24に接続して構成され、ロビーインターホン28および所定の住宅情報盤29は、これらの間でインターホンとして機能する。ここで、ロビーインターホン28は、訪問者があった場合に来客通知情報をまず訪問者がテンキー41から入力した住戸番号に対応する住宅情報盤29に送信するのではなく、中央管理盤27に送信する点を除き第1の実施形態のロビーインターホン23と同様なのでその説明を省略する。そして、住宅情報盤29は、在宅情報や転送先情報をロビーインターホン28に送信するのではなく、中央管理盤27に送信する点を除き第2の実施形態の住宅情報盤26と同様なのでその説明を省略する。
【0062】
図10は、第3の実施形態における中央管理盤の構成を示すブロック図および戸別在宅情報格納部と戸別転送先情報格納部との構成を示す図である。図10(a)は、その中央管理盤の構成を示すブロック図であり、図10(b)は、戸別在宅情報格納部および戸別転送先情報格納部との構成を示す図である。
【0063】
図10(a)において、第3の実施形態における中央管理盤27は、制御部71、記憶部72および通信部73を備えて構成される。
【0064】
制御部71は、在宅情報設定部71−1、在宅判定部71−2、転送先情報設定部71−3、転送先検索部71−4、来客通知作成部71−5を備えて構成され、記憶部72および通信部73に接続し、これら各機器を制御プログラムに従って制御する。在宅情報設定部71−1は、各住宅情報盤29からそれぞれ送信された在宅情報に基づいて、各住宅情報盤29が設置される各住戸に住むそれぞれの住人が在宅か留守かを示す情報を住戸ごとに記憶部72内の戸別在宅情報格納部72−1に格納する。在宅判定部71−2は、ロビーインターホン28から送信された来客通知情報の送信先の住戸番号に基づいて記憶部72内の戸別在宅情報格納部72−1に格納されている情報を参照して当該住戸番号の住戸に住む住人が在宅か留守かを判断する。転送先情報設定部71−3は、各住宅情報盤29からそれぞれ送信された在宅情報に基づいて、記憶部72内の戸別転送先情報格納部72−2にロビーインターホン28からの来客通知を転送する転送先の住戸を示す情報を住戸ごとに格納する。転送先検索部71−4は、ロビーインターホン28から送信された来客通知情報の送信先の住戸番号に基づいて記憶部72内の戸別転送先情報格納部72−2に格納されている転送先の情報を取得する。
【0065】
記憶部72は、戸別在宅情報格納部72−1および戸別転送先情報格納部72−2を備えて構成され、制御プログラムやデータなどを記憶するメモリである。戸別在宅情報格納部72−1および戸別転送先情報格納部72−2は、例えば、図10(b)に示すように一体のテーブルとして構成され、フィールドが各住戸を識別する戸識別コード76と在宅か否かを示す在宅情報77と当該住戸に通知された来客通知情報を転送する転送先を示す転送先情報78とから構成され、戸識別コード76ごとにレコードが作成される。
【0066】
通信部73は、ロビーインターホン28と住宅情報盤29と中央管理盤27との間でデータを交換することができるように、制御部71からの電気信号を変調して通信ライン24に出力するインターフェースである。
(第3の実施形態の動作)
図11は、第3の実施形態における来客通知システムの動作を示すフローチャートである。
【0067】
図11において、まず、住人Aは、留守時に来客があった場合にその応対をしてもらう住人Bの住戸番号を住宅情報盤29Aのテンキー51Aから入力する。制御部66Aは、テンキー51Aから入力があると表示部53Aに入力された住戸番号を表示する。住人Aは、表示部53Aを参照することによって入力内容を確認し、決定釦52Aを押す。制御部66Aは、決定釦52Aが押されると、発信元を示す情報とテンキー51Aから入力された転送先を示す情報とを含む転送先情報を通信部58Aおよび通信ライン24を介して中央管理盤27に送信する(S61−H1)。例えば、第3の実施形態におけるこの例では、発信元を示す情報は、住人Aの住戸番号であり、転送先を示す情報は、住人Bの住戸番号である。
【0068】
中央管理盤27の制御部71は、通信ライン24および通信部73を介して転送先情報を受信すると、記憶部72Aに発信元を示す情報と転送先を示す情報とを対応させて格納する(S62−C)。例えば、図10(b)に示すように、発信元の住戸番号を戸識別コード76のフィールドに格納し、転送先の住戸番号を転送先情報78のフィールドに格納する。
【0069】
住人Aは、留守にしようとする際に、住宅情報盤29Aのテンキー51の特種キー「#」を押す。制御部66Aは、テンキー51Aから入力があると表示部53Aに入力された「#」を表示する。住人Aは、表示部53Aを参照することによって入力内容を確認し、決定釦52Aを押す。制御部66Aは、決定釦52Aが押されると、発信元を示す情報とテンキー51Aから入力された留守であることを示す情報とを含む在宅情報を通信部58Aおよび通信ライン24を介して中央管理盤27に送信する(S63−H1)。
【0070】
中央管理盤27の制御部71は、通信ライン24および通信部73を介して在宅情報を受信すると、在宅情報設定部71−1を用いて、記憶部72の所定のアドレスに確保されている戸別在宅情報格納部72−1の発信元に応じた記憶内容を確認し、記憶内容が在宅であることを示すコードである場合には、発信元を示す情報と留守であることを示す情報とを対応させて格納する(S64−L)。
【0071】
ここで、在宅情報設定部71−1が戸別在宅情報格納部72−1の記憶内容を確認した際に、記憶内容が留守であることを示すコードである場合には、在宅であることを示すコードを格納する。このように特種キー「#」を入力・決定するごとに住宅情報盤29Aを在宅または留守に設定することができる。よって、住人Aが外出から帰った際には、テンキー51の特種キー「#」を押すことによって、住宅情報盤29を在宅に設定する。
(訪問者の場合)
図11において、来訪者Cは、玄関ロビーに着くと訪問先の住人Aとコミュニケーションを取るべく、訪問先の住人Aの住戸番号をロビーインターホン28のテンキー41から入力する(S71−L)。制御部46は、テンキー41から入力があると表示部43に入力された住戸番号を表示する。訪問者Cは、表示部43を参照することによって入力内容を確認し、呼出釦42を押す(S72−L)。制御部46の来客通知作成部46−1は、呼出釦42が押されると、来客がある旨を示す情報と来訪者の直接の訪問先である旨を示す情報と訪問先の住戸番号を示す情報とを含む来客通知情報を作成し、通信部48および通信ライン24を介して中央管理盤27に当該来客通知情報を送信する(S73−L)。
【0072】
中央管理盤27の制御部71は、通信ライン24および通信部73を介して来客通知情報を受信すると(S74−C)、在宅判定部71−2を用いて、受信した来客通知情報における訪問先の住戸番号を示す情報に基づいて戸別在宅情報格納部72−1を検索し、当該住戸番号に対応する在宅情報を参照することにより留守か在宅かを判定する(S75−C)。判定の結果、在宅の場合には在宅判定部71−2は、来客通知作成部71−5を起動する。来客通知作成部71−5は、来客がある旨を示す情報を含む来客通知情報を通信部48および通信ライン24を介して訪問先の住戸番号の住宅情報盤29に送信する(S76−C)。これによって来訪者Cと住人Aは、ロビーインターホン28および住宅情報盤29を用いて音声および画像によってコミュニケーションを取ることができる。一方、留守の場合には在宅判定部71−2は、転送先検索部71−4を起動する。転送先検索部71−4は、受信した来客通知情報における訪問先の住戸番号を示す情報に基づいて戸別転送先情報格納部72−1を検索し、当該住戸番号に対応する転送先の情報を取得し、来客通知作成部71−5を起動する(S79−C)。来客通知作成部71−5は、来客がある旨を示す情報と転送である旨を示す情報と転送元の住戸番号を示す情報とを含む来客通知情報を作成し、通信部73および通信ライン24を介して転送先の住戸番号の住宅情報盤29に送信する(S80−C)。
【0073】
転送先の住宅情報盤29Bの制御部66Bは、通信ライン24および通信部58Bを介して来客通知情報を受信すると、来客・転送判定部66−3を用いて転送された来客通知情報か否かを判断し、それに応じた音を音声出力部54−2Bから出力する。また、転送された来客通知情報である場合には、制御部66Bは、表示部53に転送元の住戸番号を表示する(S81−H2)、そして、制御部66Bは、ロビーインターホン28と通信を確立する(S82−H2)。
【0074】
以上のように、第3の実施形態に係る来客通知システムでは、住人Aが留守の場合に、中央管理盤27は、来客通知を転送先の住人Bに転送するので、住人Bは、住人Aに代わって訪問者Cの要件を聞き、それに応じた対応をすることができ、住人Aは、帰宅後に住人Bとコミュニケーションを図ることにより、訪問者C、訪問内容および住人Bの対応などを知ることができる。
【0075】
なお、第1ないし第3の本実施形態では、特種キー「#」によってそれぞれ留守か在宅かを入力するようにしたが、このような特種キーに限定されるものではなく、住戸番号を入力するためのキーを除けば何でも良い。
【0076】
なお、第2および第3の実施形態も第1の実施形態と同様に、住宅情報盤を宅内環境センサおよび異常判定部をさらに備えて構成し、住戸内の環境異常を検知し異常を検知した場合には住人の在宅状況に応じて異常検知を転送先に転送するようにしても良い。この場合には、住宅情報盤は、宅内環境センサの検出結果が異常である場合に異常であることを示す環境異常情報をロビーインターホンまたは中央管理盤に送信し、ロビーインターホンまたは中央管理盤は、図9のS53−L、S54−LおよびS55−Lと同様な動作や図11のS75−C、S79−CおよびS80−Cと同様の動作によって、この環境異常情報を受信した場合に転送先情報に基づいて転送先に環境異常情報を送信するようにすればよい。
【0077】
また、第2および第3の実施形態も第1の実施形態と同様に、優先順位を付けたり訪問要件ごとに分けたり転送先を複数設定することができるようにしてもよい。この場合には、ロビーインターホン25は、転送先情報として優先度に応じた複数の転送先を戸別転送先情報格納部62−2(図7)に記憶し、S53−L(図9)において、呼出先に来客通知情報を送信する場合に該呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を戸別在宅情報格納部62−1(図7)から検索し、在宅情報が留守である場合には優先度に応じて転送先の住宅情報盤26に応じた在宅情報を戸別在宅情報格納部62−1から在宅であることを示すまで順次に検索し、検索した転送先に来客通知情報を転送するようにすればよい。またこの場合には、中央管理盤27は、転送先情報として優先度に応じた複数の転送先を戸別転送先情報格納部72−2(図10)記憶し、S75−C(図11)において、ロビーインターホン28から来客通知情報を受信した場合にこの来客通知情報に基づく呼出先の住宅情報盤29に応じた在宅情報を戸別在宅情報格納部72−1(図10)から検索し、在宅情報が留守である場合には優先度に応じて転送先の住宅情報盤29に応じた在宅情報を戸別在宅情報格納部72−1から在宅であることを示すまで順次に検索し、検索した転送先に来客通知情報を転送するようにすればよい。
【0078】
【発明の効果】
以上のように、請求項1ないし請求項3に記載の発明に係る来客通知システムでは、住人が在宅であるか留守であるかを示す在宅情報と、留守の場合に来客通知情報を転送する転送先を示す転送先情報とを記憶する記憶手段を持ち、住人の留守時に来訪者があった場合にこれら在宅情報と転送先情報とを参照して呼出のための来客通知情報を転送先に変えて送信する通信制御手段を持つので、来訪者の訪問先の住人が留守の場合でも転送先の住人に代理して応答してもらうことができる。また、上述のように本来客通知システムが集合住宅に適用される場合に、或る住人が他の住戸を訪問する際に転送先を当該他の住戸に設定することで、当該住人に来訪者があった場合でも当該住人は、当該他の住戸の来客応答装置を用いて来訪者に応答することができる。
【0079】
そして、請求項4に記載の発明に係る来客通知システムでは、来客応答装置は、受信した来客通知情報が転送であるか否かに応じて異なる呼出音を出力するので、住人は、呼出音を聞いた場合に呼出が自己のための来客通知か他人の来客通知の転送であるかを知ることができる。
【0080】
また、請求項5に記載の発明に係る来客通知システムでは、来客応答装置は、受信した来客通知情報が転送である場合には転送元の情報を表示するので、呼出が転送である場合に住人は、転送元を知ることができる。
【0081】
さらに、請求項6ないし請求項8に記載の発明に係る来客通知システムでは、優先順位を付して複数の転送先情報を記憶手段に備えるので、転送先が留守である場合でも呼出をより確実にすることができ、また、留守中の代理応答を容易に依頼できる人から転送されるようにすることができる。
【0082】
また、請求項9および請求項10に記載の発明に係る来客通知システムでは、来客応答装置に転送先の情報を表示するようにしたので、留守中に呼出があったことやその場合に何処に転送したかを住人は、簡便に知ることができる。
【0083】
そして、請求項11および請求項12に記載の発明に係る来客通知システムでは、来客応答装置が、周囲の環境の異常を検出する環境異常検出センサを備え、異常である場合には異常であることを示す環境異常情報を転送先に送信するので、留守中に火災やガス漏れなどの住戸内の環境に異常があった場合に早期に対応することができる。
【0084】
さらに、請求項13ないし請求項15に記載の発明に係る来客通知システムでは、来訪者の訪問内容に応じて転送先を変更するので、来訪者の訪問内容に的確に応答することができる住人に転送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】来客通知システムの全体の構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態におけるロビーインターホンを示す図である。
【図3】第1の実施形態における住宅情報盤を示す図である。
【図4】第1の実施形態における来客通知システムの動作を示すフローチャートである。
【図5】宅内環境センサの動作を示すフローチャートである。
【図6】優先順位付き転送先情報における転送先情報と優先順位情報との関係を示す図である。
【図7】第2の実施形態におけるロビーインターホンの構成を示すブロック図および在宅情報格納部と転送先情報格納部との構成を示す図である。
【図8】第2の実施形態における住宅情報盤の構成を示すブロック図である。
【図9】第2の実施形態における来客通知システムの動作を示すフローチャートである。
【図10】第3の実施形態における中央管理盤の構成を示すブロック図および戸別在宅情報格納部と戸別転送先情報格納部との構成を示す図である。
【図11】第3の実施形態における来客通知システムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 来客通知システム
22 ロビーインターホン
23 住宅情報盤
41、51 テンキー
42 呼出釦
43、53 表示部
44、54 音声処理部
44−1、54−1 音声入力部
44−2、54−2 音声出力部
45、55 画像処理部
45−1、55−1 画像入力部
45−2、55−2 画像出力部
46、56、61、66、71 制御部
46−1、61−5 来客通知作成部
47、57、62、67、72 記憶部
52 決定釦
56−1、61−1 在宅情報設定部
56−2、61−2 在宅判定部
56−3、61−3 転送先情報設定部
56−4、61−4 転送先検索部
56−5、66−3 来客・転送判定部
56−6 異常判定部
57−1 在宅情報格納部
57−2 転送先情報格納部
57−3 履歴格納部
59 宅内環境センサ
62−1、72−1 戸別在宅情報格納部
62−2、72−2 戸別転送先情報格納部
66−1 在宅情報送信部
66−2 転送先情報送信部
【発明の属する技術分野】
本発明は、来訪者が宅内の住人に来訪を通知するための来客通知システムに関し、特に、住人が不在である場合に住人が予め指定した転送先に来訪を通知することができる来客通知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
マンションなどの集合住宅では、共同玄関である玄関ロビーなどに設置されるロビーインターホンと、各住戸に設置される住宅情報盤と、これらロビーインターホンと各住宅情報盤とを接続する通信回線とを備えた来客通知システムが使用されている。このような来客通知システムでは、ロビーインターホンで来訪者が訪問先の住戸番号を入力した後に住人を呼び出すべく呼出釦を押すと、ロビーインターホンが該住戸番号の住宅情報盤との間で例えばITU−T勧告H.323などに従って通信を確立することによって、来訪者は、該住戸番号の住人と画像を見ながら通話をすることができるようになっている。
【0003】
一方、集合住宅では、宅配業者が玄関ロビーより中に侵入することを防止したり住人の不在に備えたりするために、玄関ロビーまたはその近くに宅配ボックスを設置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の来客通知システムでは、ロビーインターホンは、来訪者が入力した住戸番号の住宅情報盤に対してしか呼出しを行わないため、該住戸番号の住戸に住む住人が集合住宅内の他の住戸に居たとしても呼出を受けることができず、該住戸番号の住人は、来訪者と通話ができないという問題があった。特に、来訪者が宅配業者などの場合には宅配物を受け取ることができず、結局、宅配業者は、宅配ボックスを利用せざるを得ないため、玄関ロビーなどに宅配ボックスを設置する必要があった。そして、そのために宅配ボックスの設置スペースの確保と設置費用とが必要となり、コストアップの問題も生じていた。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、住人が不在である場合に住人が予め指定した転送先に来客通知をすることができる来客通知システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために本発明に係る第1の手段では、呼出先に来客を通知するための来客通知情報を送信して呼出先と通話を行う来客通知装置と、通信回線を介して前記来客通知装置と接続され前記来客通知装置と通話を行う複数の来客応答装置とを有する来客通知システムにおいて、前記来客応答装置は、在宅であるか留守であるかを示す在宅情報を入力する在宅情報入力手段と、留守である場合の転送先を示す転送先情報を入力する転送先情報入力手段と、前記在宅情報と前記転送先情報とを記憶する記憶手段と、来客通知情報を受信した場合に、前記在宅情報に基づいて留守である場合には前記転送先情報を前記来客通知装置に送信する通信制御手段とを備え、前記来客通知装置は、呼出先の来客応答装置に来客通知情報を送信して転送先情報を受信した場合には、前記転送先情報に基づいて転送先に前記来客通知情報を再送信する通信制御手段を備えて構成する。
【0007】
また、本発明に係る第2の手段では、呼出先に来客を通知するための来客通知情報を送信して呼出先と通話を行う来客通知装置と、通信回線を介して前記来客通知装置と接続され前記来客通知装置と通話を行う複数の来客応答装置とを有する来客通知システムにおいて、前記来客応答装置は、在宅であるか留守であるかを示す在宅情報を入力する在宅情報入力手段と、留守である場合の転送先を示す転送先情報を入力する転送先情報入力手段と、前記在宅情報と前記転送先情報とを前記来客通知装置に送信する通信制御手段とを備え、前記来客通知装置は、前記在宅情報と前記転送先情報とを来客応答装置ごとに記憶する記憶手段と、呼出先に来客通知情報を送信する場合に該呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には該呼出先の来客応答装置に応じた転送先情報を前記記憶装置から検索して転送先に来客通知情報を送信する通信制御手段を備えて構成する。
【0008】
さらに、本発明に係る第3の手段では、呼出先に来客を通知するための来客通知情報を送信して呼出先と通話を行う来客通知装置と、通信回線を介して前記来客通知装置と接続され前記来客通知装置と通話を行う複数の来客応答装置とを有し、前記通信回線を介して前記来客通知装置と前記来客応答装置とに接続され前記来客通知装置と前記来客応答装置と管理する中央管理装置をさらに有する来客通知システムにおいて、前記来客応答装置は、在宅であるか留守であるかを示す在宅情報を入力する在宅情報入力手段と、留守である場合の転送先を示す転送先情報を入力する転送先情報入力手段と、前記在宅情報と前記転送先情報とを前記中央管理装置に送信する通信制御手段とを備え、前記中央管理装置は、前記在宅情報と前記転送先情報とを来客応答装置ごとに記憶する記憶手段と、前記来客応答装置から来客通知情報を受信した場合に該来客通知情報に基づく呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には該呼出先の来客応答装置に応じた転送先情報を前記記憶装置から検索して転送先に該来客通知情報を転送する通信制御手段を備えて構成する。
【0009】
このような構成の各来客通知システムでは、住人が在宅であるか留守であるかを示す在宅情報と、留守の場合に来客通知情報を転送する転送先を示す転送先情報とを記憶する記憶手段を持ち、住人の留守時に来訪者があった場合にこれら在宅情報と転送先情報とを参照して呼出のための来客通知情報を転送先に変えて送信する通信制御手段を持つので、来訪者の訪問先の住人が留守の場合でも転送先の住人に代理して応答してもらうことができる。また、本来客通知システムが集合住宅に適用され、来客通知装置が共同玄関に設置され、来客応答装置が各住戸にそれぞれ設置される場合に、或る住人が他の住戸を訪問する際に転送先を当該他の住戸に設定することで、当該住人に来訪者があった場合でも当該住人は、当該他の住戸の来客応答装置を用いて来訪者に応答することができる。
【0010】
そして、住人が呼出音を聞いた場合に呼出が自己のための来客通知か他人の来客通知の転送であるかを知ることができるようにする観点から、上述の各来客通知システムにおいて、直接前記来客応答装置は、受信した来客通知情報が転送であるか否かに応じて異なる呼出音を出力する呼出音出力手段を備えて構成する。
【0011】
また、呼出が転送である場合に住人が転送元を知ることができるようにする観点から、上述の各来客通知システムにおいて、前記来客応答装置は、受信した来客通知情報が転送である場合には転送元の情報を表示する表示手段を備えて構成する。
【0012】
さらに、転送先が留守である場合でも呼出をより確実にする観点や留守中の代理応答を容易に依頼できる人から転送されるようにする観点から、第1の手段の来客通知システムにおいて、前記来客応答装置の記憶手段は、転送先情報として優先度に応じた複数の転送先を記憶し、前記来客通知装置の通信制御手段は、転送先が留守である場合には前記優先度に応じて転送先を順次に変更して来客通知情報を転送することで構成する。第2の手段の来客通知システムにおいて、前記来客通知装置の記憶手段は、転送先情報として優先度に応じた複数の転送先を記憶し、前記来客通知装置の通信制御手段は、呼出先に来客通知情報を送信する場合に該呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には前記優先度に応じて転送先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から在宅であることを示すまで順次に検索し、検索した転送先に来客通知情報を転送することで構成する。第3の手段の来客通知システムにおいて、前記中央管理装置の記憶手段は、転送先情報として優先度に応じた複数の転送先を記憶し、前記中央管理装置の通信制御手段は、前記来客通知装置から来客通知情報を受信した場合に該来客通知情報に基づく呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には前記優先度に応じて転送先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から在宅であることを示すまで順次に検索し、検索した転送先に来客通知情報を転送することで構成する。
【0013】
また、留守中に呼出があったことやその場合に何処に転送したかを住人が簡便に知ることができるようにする観点から、第1の手段の来客通知システムにおいて、前記来客応答装置は、受信した来客通知情報を転送した場合には転送先の情報を表示する表示手段を備えて構成する。第2または第3の手段の来客通知システムにおいて、前記来客通知装置の通信制御手段または前記中央管理装置の通信制御手段は、来客通知情報を転送先に送信した場合には転送先の情報を呼出先の来客応答装置にさらに送信し、前記来客応答装置は、受信した転送先の情報を表示する表示手段を備えて構成する。
【0014】
そして、留守中に火災やガス漏れなどの住戸内の環境に異常があった場合に早期に対応することができるようにする観点から、第1の手段の来客通知システムにおいて、前記来客応答装置は、周囲の環境の異常を検出する環境異常検出センサを備え、前記来客応答装置の通信制御手段は、環境異常検出センサの検出結果が異常である場合には異常であることを示す環境異常情報を前記来客通知装置にさらに送信し、前記来客通知装置の通信制御手段は、前記環境異常情報を受信した場合には、前記転送先情報に基づいて転送先に前記環境異常情報をさらに送信することで構成する。第2または第3の手段の来客通知システムにおいて、前記来客応答装置は、周囲の環境の異常を検出する環境異常検出センサを備え、前記来客応答装置の通信制御手段は、環境異常検出センサの検出結果が異常である場合には異常であることを示す環境異常情報を前記来客通知装置または前記中央管理装置にさらに送信し、前記来客通知装置の通信制御手段または前記中央管理装置の通信制御手段は、前記環境異常情報を受信した場合には、前記転送先情報に基づいて転送先に前記環境異常情報をさらに送信することで構成する。
【0015】
また、来訪者の訪問内容に的確に応答することができる住人を当てることができるようにする観点から、第1の手段の来客通知システムにおいて、前記来客応答装置の記憶手段は、転送先情報として訪問要件に応じた複数の転送先を記憶し、 前記来客通知装置は、訪問要件を入力する訪問要件入力手段を備え、前記来客通知装置の通信制御手段は、転送先が留守である場合には前記訪問要件に応じた転送先に来客通知情報を転送するで構成する。第2の手段の来客通知システムにおいて、前記来客通知装置の記憶手段は、転送先情報として訪問要件に応じた複数の転送先を記憶し、前記来客通知装置は、訪問要件を入力する訪問要件入力手段を備え、前記来客通知装置の通信制御手段は、呼出先に来客通知情報を送信する場合に該呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には前記訪問要件に応じた転送先に来客通知情報を転送することで構成する。第3の手段の来客通知システムにおいて、前記中央管理装置の記憶手段は、転送先情報として訪問要件に応じた複数の転送先を記憶し、前記来客通知装置は、訪問要件を入力する訪問要件入力手段を備え、前記来客通知装置の通信制御装置は、入力された訪問要件を示す訪問要件情報を前記中央管理装置にさらに送信し、前記中央管理装置の通信制御手段は、前記来客通知装置から来客通知情報および訪問要件情報を受信した場合に該来客通知情報に基づく呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には前記訪問要件情報に基づく転送先に来客通知情報を転送することで構成する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
(第1の実施形態の構成)
本発明に係る第1の実施形態は、留守時に来客通知を他の住戸に転送するための情報が住戸内に設置される住宅情報盤内に格納されている場合である。
【0017】
図1は、来客通知システムの全体の構成を示す図である。図2は、第1の実施形態におけるロビーインターホンを示す図であり、図2(a)は、そのロビーインターホンの外観を示す図であり、図2(b)は、そのロビーインターホンの構成を示すブロック図である。図3は、第1の実施形態における住宅情報盤を示す図であり、図3(a)は、その住宅情報盤の外観を示す図であり、図3(b)は、その住宅情報盤の構成を示すブロック図である。なお、図1に破線で示す中央管理盤は、第3の実施形態における構成である。
【0018】
図1において、第1の実施形態における来客通知システム10は、ロビーインターホン22と、複数の住宅情報盤23と、これらロビーインターホン22と複数の住宅情報盤とを相互に接続する通信ライン24とを備えて構成される。なお、図1では、住宅情報盤23が8個の場合を示すが、これに限定されるものではなく、任意の個数に本発明は適用可能である。
【0019】
ロビーインターホン22は、集合住宅における共同玄関などに設置され、来訪者が住戸の住人に来訪を知らせたり、来訪者が住人とコミュニケーションを行ったりする機能などを備えたインターホンである。住宅情報盤23は、住戸ごとに住戸内に設置され、ロビーインターホン22を介して来訪者とコミュニケーションなどを行ったり、住戸内の環境を検出したりする機能などを備えたインターホンである。
【0020】
図2において、第1の実施形態におけるロビーインターホン22は、テンキー41、呼出釦42、表示部43、音声入力部44−1、音声出力部44−2、音声処理部44、画像入力部45−1、画像出力部45−2、画像処理部45、制御部46、記憶部47および通信部48を備えて構成される。
【0021】
テンキー41は、呼出先などを入力するための入力装置であり、本実施形態では呼出先を住戸番号で指定するので、例えば数字や#および*などの特種キーを入力可能な入力装置である。呼出釦42は、住宅情報盤23に呼出音を生じさせるためのスイッチであり、例えば、押し釦式スイッチである。表示部43は、テンキー41で入力された数字などを表示する表示装置であり、例えば、16セグメントLEDや16セグメントLCDである。音声入力部44−1は、来訪者の音声を入力するための装置であり、音声を電気信号に変換して音声処理部44に出力する。例えば、マイクロホンである。音声出力部44−2は、音声処理部44からの電気信号を音声に変換して外部に出力する装置であり、例えば、スピーカーである。音声処理部44は、音声入力部44−1からの電気信号を通信に適するように所定の処理を行って制御部46に出力すると共に、制御部46からの電気信号を音声出力部44−2の機器に適するように所定の処理を行って音声出力部44−2に出力する。画像入力部45−1は、来訪者などの被写体を撮像して画像信号を画像処理部45に出力する装置であり、例えば、CCD(Charge−Coupled Devices)カメラである。画像出力部45−2は、画像処理部45からの画像信号に応じて画像を表示する装置であり、例えば、CRTディスプレイ、LCDディスプレイおよび有機ELディスプレイなどである。画像処理部45は、画像入力部45−1からの電気信号を通信に適するように所定の処理を行って制御部46に出力すると共に、制御部46からの電気信号を画像出力部45−2の機器に適するように所定の処理を行って画像出力部45−2に出力する。
【0022】
制御部46は、来客通知作成部46−1を備えて構成され、テンキー41、呼出釦42、表示部43、音声処理部44、画像処理部45、記憶部47および通信部48に接続し、これら各機器を制御プログラムに従って制御する。例えば、マイクロプロセッサなどである。記憶部47は、制御プログラムやデータなどを記憶するメモリであり、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(ReadOnly Memory)である。通信部48は、ロビーインターホン22と住宅情報盤23との間でデータを交換することができるように、制御部46からの電気信号を変調して通信ライン24に出力するインターフェースである。
【0023】
図3において、住宅情報盤23は、テンキー51、決定釦52、表示部53、音声入力部54−1、音声出力部54−2、音声処理部54、画像入力部55−1、画像出力部55−2、画像処理部55、制御部56、記憶部57、通信部58および宅内環境センサ59を備えて構成される。
【0024】
テンキー51は、転送先などを入力するための入力装置であり、本実施形態では転送先を住戸番号で指定するので、例えば数字や#および*などの特種キーを入力可能な入力装置である。決定釦52は、テンキー51で入力した内容を確定して制御部56に出力するスイッチであり、例えば、押し釦式スイッチである。表示部53は、テンキー51で入力された数字などを表示する表示装置である。音声入力部54−1は、住人の音声を入力するための装置であり、音声を電気信号に変換して音声処理部54に出力する。音声出力部54−2は、音声処理部54からの電気信号を音声に変換して外部に出力する装置である。音声入力部54−1と音声出力部54−2とは、送受話器50に備えられ、音声出力部54−2は、さらに住宅情報盤23の本体にも備えられる。なお、音声出力は、送受話器50の音声出力部54−2および本体の音声出力部54−2の両方から出力するようにしてもよいし、#などの特種キーを押すたびに出力先をこれらの間で交互に切り換えるようにしてもよい。音声処理部54は、音声入力部54−1からの電気信号を通信に適するように所定の処理を行って制御部56に出力すると共に、制御部56からの電気信号を音声出力部54−2の機器に適するように所定の処理を行って音声出力部54−2に出力する。画像入力部55−1は、住人などの被写体を撮像して画像信号を画像処理部55に出力する装置である。画像出力部55−2は、画像処理部55からの画像信号に応じて画像を表示する装置である。画像処理部55は、画像入力部55−1からの電気信号を通信に適するように所定の処理を行って制御部56に出力すると共に、制御部56からの電気信号を画像出力部55−2の機器に適するように所定の処理を行って画像出力部55−2に出力する。
【0025】
制御部56は、在宅情報設定部56−1、在宅判定部56−2、転送先情報設定部56−3、転送先検索部56−4、来客・転送判定部56−5、異常判定部56−6を備えて構成され、テンキー51、決定釦52、表示部53、音声処理部54、画像処理部55、記憶部57、通信部58および宅内環境センサ59に接続し、これら各機器を制御プログラムに従って制御する。在宅情報設定部56−1は、テンキー51の入力に基づいて記憶部57内の在宅情報格納部57−1に住人が在宅か留守かを示す情報を格納する。在宅判定部56−2は、記憶部57内の在宅情報格納部57−1に格納されている情報に基づいて住人が在宅か留守かを判断する。転送先情報設定部56−3は、テンキー51の入力に基づいて記憶部57内の転送先情報格納部57−2にロビーインターホン22からの来客通知を転送する転送先の住戸を示す情報を格納する。転送先検索部56−4は、記憶部57内の転送先情報格納部57−2に格納されている情報を取得する。来客・転送判定部56−5は、ロビーインターホン22からの来客通知が、転送された来客通知か否かを判断すると共に、来客通知を受信した事実を記憶部57内の履歴格納部57−3に記録する。異常判定部56−6は、宅内環境センサ59からの検出信号に基づいて宅内環境が異常であるか否かを判断する。
【0026】
記憶部57は、在宅情報格納部57−1、転送先情報格納部57−2、履歴格納部57−3を備えて構成され、制御プログラムやデータなどを記憶するメモリである。通信部58は、ロビーインターホン22と住宅情報盤23との間でデータを交換することができるように、制御部56からの電気信号を変調して通信ライン24に出力するインターフェースである。宅内環境センサ59は、住戸内の環境を検出する検出器であり、例えば、火災の発生を検知するための煙センサ、ガス漏れを検知するためのガスセンサ、火災の発生を検知したりエアコンの温度を調節したりするための温度センサ、湿度を検出するための湿度センサ、侵入者を検知するための音センサ、防犯設定された場合に戸・窓等が開いたことを検知するための防犯センサなどである。なお、表示部53、音声入力部54−1、音声出力部54−2、画像入力部55−1、画像出力部55−2、制御部56および記憶部57の具体例は、それぞれ表示部43、音声入力部44−1、音声出力部44−2、画像入力部45−1、画像出力部45−2、制御部46および記憶部47と同様なので省略する。
【0027】
(第1の実施形態の動作)
まず、住人Aは、転送先を入力しようとする際に、住宅情報盤23のテンキー51の特種キー「*」を押すことによって、住宅情報盤23を転送先を入力するモードに変更する。そして、住人Aは、留守時に来客があった場合にその応対をしてもらう住人Bの住戸番号を住宅情報盤23のテンキー51から入力する。対応をしてもらう住人Bは、通信ライン24と接続する住宅情報盤23が設置されている住戸の住人から選択され、多くの場合、集合住宅内の隣人や友人が選択される。または、住人Aが、これから集合住宅内の住人B宅に出かける場合には、住人Bの住戸番号を入力しても良い。制御部56は、テンキー51から入力があると表示部53に入力された住戸番号を表示する。住人Aは、表示部53を参照することによって入力内容を確認し、決定釦52を押す。制御部56の転送先情報設定部56−1は、決定釦52が押されると、記憶部57の所定のアドレスに確保されている転送先情報格納部57−2に入力された住戸番号を格納する。
【0028】
住人Aは、留守にしようとする際に、住宅情報盤23のテンキー51の特種キー「#」を押す。制御部56は、テンキー51から入力があると表示部53に入力された「#」を表示する。住人Aは、表示部53を参照することによって入力内容を確認し、決定釦52を押す。制御部56の在宅情報設定部56−1は、決定釦52が押されると、記憶部57の所定のアドレスに確保されている在宅情報格納部57−1の記憶内容を確認し、記憶内容が在宅であることを示すコードである場合には、留守であることを示すコード例えば、9999を格納する。
【0029】
ここで、在宅情報設定部56−1が在宅情報格納部57−1の記憶内容を確認した際に、記憶内容が留守であることを示すコードである場合には、在宅であることを示すコード例えば、0000を格納する。このように特種キー「#」を入力・決定するごとに住宅情報盤23を在宅または留守に設定することができる。よって、住人Aが外出から帰った際には、テンキー51の特種キー「#」を押すことによって、住宅情報盤23を在宅に設定する。
【0030】
(訪問者の場合)
図4は、第1の実施形態における来客通知システムの動作を示すフローチャートである。
【0031】
図4において、来訪者Cは、玄関ロビーに着くと訪問先の住人Aとコミュニケーションを取るべく、訪問先の住人Aの住戸番号をロビーインターホン22のテンキー41から入力する(S10−L)。制御部46は、テンキー41から入力があると表示部43に入力された住戸番号を表示する。訪問者Cは、表示部43を参照することによって入力内容を確認し、呼出釦42を押す(S11−L)。制御部46の来客通知作成部46−1は、呼出釦42が押されると、来客がある旨を示す情報と来訪者の直接の訪問先である旨を示す情報とを含む来客通知情報を作成し、通信部48および通信ライン24を介して訪問先の住戸番号に対応する住宅情報盤23に当該来客通知情報を送信する(S12−L)。
【0032】
呼出先の住宅情報盤23Aの制御部56Aは、通信ライン24および通信部58Aを介して来客通知情報を受信すると、来客・転送判定部56−5Aを用いて転送された来客通知情報か否かを判断し、それに応じた音を音声出力部54−2Aから出力する(S13−H1)。例えば、来客通知情報が転送か否かに応じて、音声出力部54−2Aから出力される音の音程を変えたり、メロディーを変えたりする。このように来客通知情報が転送か否かに応じて音を変えることによって、住人は、来客通知が転送された通知であるか、訪問者からの直接の通知であるかを知ることができる。なお、上記のように住人Xの住宅情報盤23およびその構成を符号に添え字Xを付すことによって表記する。
【0033】
制御部56Aの在宅判定部56−2Aは、記憶部57Aの在宅情報格納部57−1Aに格納されているコードを参照することにより留守か在宅かを判定する(S14−H1)。在宅判定部56−2Aは、在宅の場合にはロビーインターホン22と通信を確立する(S15−H1)。これによって来訪者Cと住人Aは、ロビーインターホン22の音声入力部44−1、音声出力部44−2、画像入力部45−1および画像出力部45−2と、住宅情報盤23Aの音声入力部54−1A、音声出力部54−2A、画像入力部55−1Aおよび画像出力部55−2Aとを用いて音声および画像によってコミュニケーションを取ることができる。一方、留守の場合には在宅判定部56−2Aは、転送先検索部56−4Aを起動する。転送先検索部56−4Aは、記憶部57Aの転送先情報格納部57−2Aを検索し、転送先の住戸番号を取得し、来客通知情報を転送すべき旨を示す情報と転送先の住戸番号を示す情報と転送元の住戸番号を示す情報とを含む来客通知転送依頼情報を作成し、通信部58Aおよび通信ライン24を介してロビーインターホン22に返信する。さらに、転送先検索部56−4Aは、来客通知情報の転送先を示す情報、例えば住戸番号を履歴格納部57−3に格納する(S16−H1)。
【0034】
ロビーインターホン22の制御部46は、通信ライン24および通信部48を介して来客通知転送依頼情報を受信すると(S17−L)、来客通知作成部46−Lを用いて、来客通知転送依頼情報に基づいて、来客がある旨を示す情報と転送である旨を示す情報と転送元の住戸番号を示す情報とを含む来客通知情報を作成し、通信部48および通信ライン24を介して転送先の住戸番号に対応する住宅情報盤23に当該来客通知情報を送信する(S18−L)。
【0035】
転送先の住宅情報盤23Bの制御部56Bは、通信ライン24および通信部58Bを介して来客通知情報を受信すると、来客・転送判定部56−5Bを用いて転送された来客通知情報か否かを判断し、それに応じた音を音声出力部54−2Bから出力する。また、転送された来客通知情報である場合には、制御部56Bは、表示部53Bに転送元の住戸番号を表示する(S19−H2)、そして、制御部56Bは、ロビーインターホン22と通信を確立する(S20−H2)。
【0036】
以上のように、第1の実施形態に係る来客通知システムでは、住人Aが留守の場合に、ロビーインターホン22からの来客通知を転送先の住人Bに転送するので、住人Bは、住人Aに代わって訪問者Cの要件を聞き、それに応じた対応をすることができ、住人Aは、帰宅後に住人Bとコミュニケーションを図ることにより、訪問者C、訪問内容および住人Bの対応などを知ることができる。特に、訪問者Cが宅配業者などである場合には住人Bが代わりに受け取ることによって、宅配ボックスを設置する必要がなくなり、集合住宅建設費を削減することができる。そして、訪問者Cは、住人Aの郵便受けに不在者通知を入れたり、宅配物を届けるために再度住人A宅に訪れる必要もなくなる。
【0037】
一方、住人Aは、帰宅すると住宅情報盤23Aを在宅に設定すべく、住宅情報盤23Aのテンキー51Aの特種キー「#」を押す。特種キー「#」が押され決定釦52Aが押されると、制御部56Aは、前述のように在宅情報格納部57−1Aの記憶内容を在宅であることを示すコードに変更し、さらに、履歴格納部57−3Aの記憶内容を画像出力部55−2Aに表示する。これによって住人Aは、留守中に来訪者があったことおよび来客通知の転送先を知ることができる。なお、複数の来訪者があった場合にはその件数を表示してもよい。さらに、来訪時間を住人Aが知ることができるようにする観点から、履歴格納部57−3に転送時間をさらに格納するようにし、転送先と合わせて転送時間も表示するようにしてもよい。
【0038】
(宅内環境センサの動作)
宅内環境センサの動作について説明する。
【0039】
図5は、宅内環境センサの動作を示すフローチャートである。
【0040】
図5において、制御部56は、一定の間隔で宅内環境センサ59の出力をサンプリングする(S31)。次に、制御部56は、宅内環境センサ59の出力に基づいて宅内環境に異常が生じているか否かを判断する(S32)。例えば、宅内環境センサ59が煙センサである場合には、出力によって煙の有無を判断し、煙が基準以上である場合には火災発生と判断する。また例えば、宅内環境センサ59がガスセンサである場合には、出力によってガスの有無を判断し、ガスが基準以上である場合にはガス漏れ発生と判断する。判断の結果、異常が生じていない場合には、処理をS31に戻し、宅内環境を監視する。
【0041】
一方、判断の結果、異常が生じている場合には、制御部56の在宅判定部56−2は、記憶部57の在宅情報格納部57−1を参照することにより留守か在宅かを判定する(S33)。在宅判定部56−2は、在宅の場合には音声出力部54−2から異常を通知する音を出力する(S34)。これによって住人Aは、宅内環境の異常を知ることができ、異常が小さいうちに対処することができる。なお、異常通知は、音だけでなく室内照明を照度を変化、例えば、点滅させてもよい。
【0042】
一方、留守の場合には在宅判定部56−2は、転送先検索部56−4を起動する。転送先検索部56−4は、記憶部57の転送先情報格納部57−2を検索し、転送先の住戸番号を取得する(S35)。そして、転送先検索部56−4は、宅内環境に異常が生じた旨を示す情報と転送元の住戸番号を示す情報とを含む異常通知情報を作成し、通信部58および通信ライン24を介して転送すべき住戸番号の住宅情報盤23に送信する(S36)。送信された住宅情報盤23は、音声出力部54−2から異常を通知する音を出力する。これによって住人は、住人Aの宅内で異常が生じたことを知ることができ、異常が小さいうちに早期に対処することができる。
【0043】
なお、第1の実施形態において、ロビーインターホン22の制御部46は、図4のS18−Lにおいて、さらに画像出力部45−2に来客通知を転送する旨を表示してもよい。このような表示をすることによって、来訪者は、来客通知が転送されたことを知ることができ、訪問先の住人A以外の住人が応答した場合に驚くことがない。さらに、制御部46は、転送先の住戸番号を表示部53に表示するようにしても良い。このような表示をすることによって、訪問者は、転送先を知ることができる。
【0044】
また、第1の実施形態において、来客通知情報や異常通知情報の転送先を優先順位を付けて複数設定することができるようにしても良い。このように優先順位付きの複数の転送先を設定することによって、第1優先順位の転送先が留守である場合には、第2優先順位の転送先に転送し、第2優先順位の転送先が留守である場合には、第3優先順位の転送先に転送するなど、順次に転送を繰り返すことができ、より確実に訪問者の応対や異常の対処を図ることができる。このような場合に、例えば図6(a)に示すように、優先順位を転送先が転送先情報格納部57−2に格納される順番で表してもよいし、また例えば図6(b)に示すように、優先順位と転送先との対応関係を示すテーブルによって優先順位を表してもよい。ここで、各転送先が留守であるか否かは、S14−H1およびS16−H1の説明から分かるように、ロビーインターホン22は、転送先の住宅情報盤23から来客通知転送依頼情報を受信することによって判断することができる。
【0045】
さらに、第1の実施形態において、訪問要件ごとに転送先を変えるようにしてもよい。この場合には、訪問要件を例えば「1;宅配、2;訪問販売、3;友人の来訪、4;その他」のように予め既定しておく。そして、住宅情報盤23の転送先情報格納部57−2には、訪問要件と転送先との対応関係を示すテーブルを格納するようにする。また、ロビーインターホン22では、来訪者が呼出しを行う場合に、画像出力部45−2に「1;宅配、2;訪問販売、3;友人の来訪、4;その他」のメニューを表示させ、来訪者にテンキー41から入力させてから呼出釦42を押させるようにし、来客通知情報に訪問要件を示す情報も含ませるようにする。さらに、転送先検索部56−4に来客通知情報に基づいて訪問要件を判断させ、訪問要件に合わせた転送先を選択させるようにする。このように構成することにより、訪問要件に合わせて転送先を設定することができ、訪問要件に最適な住人を設定することができる。
【0046】
(第2の実施形態の構成)
次に、別の実施形態について説明する。第1の実施形態は、住人が在宅か留守かの情報と転送先の情報とを住宅情報盤の記憶部に備える構成であったが、第2の実施形態は、これら情報をロビーインターホンに備える構成の実施形態である。第2の実施形態における来客通知システムは、第1の実施形態における来客通知システム10と同様に、共同玄関などに設置されるロビーインターホン25と、各住戸に設置される複数の住宅情報盤26と、これらロビーインターホン25と複数の住宅情報盤26とを相互に接続する通信ライン24とを備えて構成され、ロビーインターホン25および所定の住宅情報盤26は、これらの間でインターホンとして機能する。
【0047】
図7は、第2の実施形態におけるロビーインターホンの構成を示すブロック図および在宅情報格納部と転送先情報格納部との構成を示す図である。図7(a)は、そのロビーインターホンの構成を示すブロック図であり、図7(b)は、在宅情報格納部の構成を示す図であり、図7(c)は、転送先情報格納部との構成を示す図である。図8は、第2の実施形態における住宅情報盤の構成を示すブロック図である。
【0048】
図7(a)において、第2の実施形態におけるロビーインターホン25は、テンキー41、呼出釦42、表示部43、音声入力部44−1、音声出力部44−2、音声処理部44、画像入力部45−1、画像出力部45−2、画像処理部45、制御部61、記憶部62および通信部48を備えて構成される。
【0049】
制御部61は、在宅情報設定部61−1、在宅判定部61−2、転送先情報設定部61−3、転送先検索部61−4、来客通知作成部61−5を備えて構成され、テンキー41、呼出釦42、表示部43、音声処理部44、画像処理部45、記憶部62および通信部48に接続し、これら各機器を制御プログラムに従って制御する。在宅情報設定部61−1は、各住宅情報盤26からそれぞれ送信された在宅情報に基づいて、各住宅情報盤26が設置される各住戸に住むそれぞれの住人が在宅か留守かを示す情報を住戸ごとに記憶部62内の戸別在宅情報格納部62−1に格納する。在宅判定部61−2は、テンキー41から入力された住戸番号に基づいて記憶部62内の戸別在宅情報格納部62−1に格納されている情報を参照して当該住戸番号の住戸に住む住人が在宅か留守かを判断する。転送先情報設定部61−3は、各住宅情報盤26からそれぞれ送信された在宅情報に基づいて、記憶部62内の戸別転送先情報格納部62−2にロビーインターホン25からの来客通知を転送する転送先の住戸を示す情報を住戸ごとに格納する。転送先検索部61−4は、テンキー41から入力された住戸番号に基づいて記憶部62内の戸別転送先情報格納部62−2に格納されている情報を取得する。
【0050】
記憶部62は、戸別在宅情報格納部62−1、戸別転送先情報格納部62−2を備えて構成され、制御プログラムやデータなどを記憶するメモリである。戸別在宅情報格納部62−1は、例えば、図7(b)に示すようなテーブルとして構成され、フィールドが各住戸を識別する戸識別コード63と在宅か否かを示す在宅情報64とから構成され、戸識別コード63ごとにレコードが作成される。戸識別コードは、例えば、各住戸に割り振られる住戸番号である。また例えば、各住宅情報盤のIPアドレスなどでもよい。戸別転送先情報格納部62−2は、例えば、図7(c)に示すようなテーブルとして構成され、フィールドが戸識別コード63と当該住戸に通知された来客通知情報を転送する転送先を示す転送先情報65とから構成され、戸識別コード63ごとにレコードが作成される。
【0051】
図8において、住宅情報盤26は、テンキー51、決定釦52、表示部53、音声入力部54−1、音声出力部54−2、音声処理部54、画像入力部55−1、画像出力部55−2、画像処理部55、制御部66、記憶部67および通信部58を備えて構成される。
【0052】
制御部66は、在宅情報送信部66−1、転送先情報送信部66−2および来客・転送判定部66−3を備えて構成され、テンキー51、決定釦52、表示部53、音声処理部54、画像処理部55、記憶部67および通信部58に接続し、これら各機器を制御プログラムに従って制御する。在宅情報送信部66−1は、テンキー51の入力に基づいて住人が在宅か留守かを示す情報を通信部58および通信ライン24を介してロビーインターホン25に送信する。転送先情報送信部66−2は、テンキー51の入力に基づいて留守の場合に来客通知を送信すべき住戸を示す情報を通信部58および通信ライン24を介してロビーインターホン25に送信する。来客・転送判定部66−3は、ロビーインターホン22からの来客通知が、転送された来客通知か否かを判断する。記憶部67は、制御プログラムやデータなどを記憶するメモリである。
(第2の実施形態の動作)
図9は、第2の実施形態における来客通知システムの動作を示すフローチャートである。
【0053】
図9において、まず、住人Aは、留守時に来客があった場合にその応対をしてもらう住人Bの住戸番号を住宅情報盤26Aのテンキー51Aから入力する。制御部66Aは、テンキー51Aから入力があると表示部53Aに入力された住戸番号を表示する。住人Aは、表示部53Aを参照することによって入力内容を確認し、決定釦52Aを押す。制御部66Aの転送先情報送信部66−2Aは、決定釦52Aが押されると、発信元を示す情報とテンキー51Aから入力された転送先を示す情報とを含む転送先情報を通信部58Aおよび通信ライン24を介してロビーインターホン25に送信する(S41−H1)。例えば、第2の実施形態におけるこの例では、発信元を示す情報は、住人Aの住戸番号であり、転送先を示す情報は、住人Bの住戸番号である。
【0054】
ロビーインターホン25の制御部61は、通信ライン24および通信部48を介して転送先情報を受信すると、転送先情報設定部61−1を用いて、記憶部62の所定のアドレスに確保されている戸別転送先情報格納部62−2に転送元(発信元)を示す情報と転送先を示す情報とを対応させて格納する(S42−L)。例えば、図7(c)に示すように、転送元の住戸番号を戸識別コード63のフィールドに格納し、転送先の住戸番号を転送先情報65のフィールドに格納する。
【0055】
住人Aは、留守にしようとする際に、住宅情報盤26Aのテンキー51Aの特種キー「#」を押す。制御部66Aは、テンキー51Aから入力があると表示部53Aに入力された「#」を表示する。住人Aは、表示部53Aを参照することによって入力内容を確認し、決定釦52Aを押す。制御部66Aの在宅情報送信部66−1Aは、決定釦52Aが押されると、発信元を示す情報とテンキー51Aから入力された留守であることを示す情報とを含む在宅情報を通信部58Aおよび通信ライン24を介してロビーインターホン25に送信する(S43−H1)。
【0056】
ロビーインターホン25の制御部61は、通信ライン24および通信部48を介して在宅情報を受信すると、在宅情報設定部61−1を用いて、記憶部62の所定のアドレスに確保されている戸別在宅情報格納部62−1の発信元に応じた記憶内容を確認し、記憶内容が在宅であることを示すコードである場合には、発信元を示す情報と留守であることを示す情報とを対応させて格納する(S44−L)。例えば、図7(b)に示すように、発信元の住戸番号を戸識別コード63のフィールドに格納し、留守であることを示す情報を在宅情報64のフィールドに格納する。
【0057】
ここで、在宅情報設定部61−1が戸別在宅情報格納部62−1の記憶内容を確認した際に、記憶内容が留守であることを示すコードである場合には、在宅であることを示すコードを格納する。このように特種キー「#」を入力・決定するごとに住宅情報盤26Aを在宅または留守に設定することができる。よって、住人Aが外出から帰った際には、テンキー51の特種キー「#」を押すことによって、住宅情報盤23を在宅に設定する。
【0058】
(訪問者の場合)
図9において、来訪者Cは、玄関ロビーに着くと訪問先の住人Aとコミュニケーションを取るべく、訪問先の住人Aの住戸番号をロビーインターホン25のテンキー41から入力する(S51−L)。制御部61は、テンキー41から入力があると表示部43に入力された住戸番号を表示する。訪問者Cは、表示部43を参照することによって入力内容を確認し、呼出釦42を押す(S52−L)。制御部61の在宅判定部61−2は、テンキー41から入力された住戸番号に基づいて戸別在宅情報格納部62−1を検索し、当該住戸番号に対応する在宅情報を参照することにより留守か在宅かを判定する(S53−L)。在宅の場合には在宅判定部61−2は、来客通知作成部61−5を起動する。来客通知作成部61−5は、来客がある旨を示す情報を含む来客通知情報を通信部48および通信ライン24を介してテンキー41から入力された住戸番号の住宅情報盤26Aに送信する(S55−L)。これによって来訪者Cと住人Aは、ロビーインターホン25および住宅情報盤26を用いて音声および画像によってコミュニケーションを取ることができる。一方、留守の場合には在宅判定部61−2は、転送先検索部61−4を起動する。転送先検索部61−4は、テンキー41から入力された住戸番号に基づいて戸別転送先情報格納部62−2を検索し、当該住戸番号に対応する転送先の情報を取得し、来客通知作成部61−5を起動する(S54−L)。来客通知作成部61−5は、来客がある旨を示す情報と転送である旨を示す情報と転送元の住戸番号を示す情報とを含む来客通知情報を作成し、通信部48および通信ライン24を介して転送先の住戸番号の住宅情報盤26に送信する(S55−L)。
【0059】
転送先の住宅情報盤26Bの制御部66Bは、通信ライン24および通信部58Bを介して来客通知情報を受信すると、来客・転送判定部66−3Bを用いて転送された来客通知情報か否かを判断し、それに応じた音を音声出力部54−2Bから出力する。また、転送された来客通知情報である場合には、制御部66Bは、表示部53Bに転送元の住戸番号を表示する(S56−H2)、そして、制御部66Bは、ロビーインターホン25と通信を確立する(S57−H2)。
【0060】
以上のように、第2の実施形態に係る来客通知システムでは、住人Aが留守の場合に、ロビーインターホン25は、来客通知を転送先の住人Bに転送するので、第1の実施形態に係る来客通知システムと同様に、住人Bは、住人Aに代わって訪問者Cの要件を聞き、それに応じた対応をすることができ、住人Aは、帰宅後に住人Bとコミュニケーションを図ることにより、訪問者C、訪問内容および住人Bの対応などを知ることができる。
【0061】
(第3の実施形態の構成)
次に、別の実施形態について説明する。第1の実施形態は、住人が在宅か留守かの情報と転送先の情報とを住宅情報盤の記憶部に備える構成であったが、第3の実施形態は、これら情報を中央管理盤に備える構成の実施形態である。第3の実施形態における来客通知システムは、第1の実施形態における来客通知システム10と同様に、共同玄関などに設置されるロビーインターホン28と、各住戸に設置される複数の住宅情報盤29と、これらロビーインターホン28と複数の住宅情報盤29とを相互に接続する通信ライン24とを備え、さらに、ロビーインターホン28と複数の住宅情報盤29とを集中管理する中央管理盤27を通信ライン24に接続して構成され、ロビーインターホン28および所定の住宅情報盤29は、これらの間でインターホンとして機能する。ここで、ロビーインターホン28は、訪問者があった場合に来客通知情報をまず訪問者がテンキー41から入力した住戸番号に対応する住宅情報盤29に送信するのではなく、中央管理盤27に送信する点を除き第1の実施形態のロビーインターホン23と同様なのでその説明を省略する。そして、住宅情報盤29は、在宅情報や転送先情報をロビーインターホン28に送信するのではなく、中央管理盤27に送信する点を除き第2の実施形態の住宅情報盤26と同様なのでその説明を省略する。
【0062】
図10は、第3の実施形態における中央管理盤の構成を示すブロック図および戸別在宅情報格納部と戸別転送先情報格納部との構成を示す図である。図10(a)は、その中央管理盤の構成を示すブロック図であり、図10(b)は、戸別在宅情報格納部および戸別転送先情報格納部との構成を示す図である。
【0063】
図10(a)において、第3の実施形態における中央管理盤27は、制御部71、記憶部72および通信部73を備えて構成される。
【0064】
制御部71は、在宅情報設定部71−1、在宅判定部71−2、転送先情報設定部71−3、転送先検索部71−4、来客通知作成部71−5を備えて構成され、記憶部72および通信部73に接続し、これら各機器を制御プログラムに従って制御する。在宅情報設定部71−1は、各住宅情報盤29からそれぞれ送信された在宅情報に基づいて、各住宅情報盤29が設置される各住戸に住むそれぞれの住人が在宅か留守かを示す情報を住戸ごとに記憶部72内の戸別在宅情報格納部72−1に格納する。在宅判定部71−2は、ロビーインターホン28から送信された来客通知情報の送信先の住戸番号に基づいて記憶部72内の戸別在宅情報格納部72−1に格納されている情報を参照して当該住戸番号の住戸に住む住人が在宅か留守かを判断する。転送先情報設定部71−3は、各住宅情報盤29からそれぞれ送信された在宅情報に基づいて、記憶部72内の戸別転送先情報格納部72−2にロビーインターホン28からの来客通知を転送する転送先の住戸を示す情報を住戸ごとに格納する。転送先検索部71−4は、ロビーインターホン28から送信された来客通知情報の送信先の住戸番号に基づいて記憶部72内の戸別転送先情報格納部72−2に格納されている転送先の情報を取得する。
【0065】
記憶部72は、戸別在宅情報格納部72−1および戸別転送先情報格納部72−2を備えて構成され、制御プログラムやデータなどを記憶するメモリである。戸別在宅情報格納部72−1および戸別転送先情報格納部72−2は、例えば、図10(b)に示すように一体のテーブルとして構成され、フィールドが各住戸を識別する戸識別コード76と在宅か否かを示す在宅情報77と当該住戸に通知された来客通知情報を転送する転送先を示す転送先情報78とから構成され、戸識別コード76ごとにレコードが作成される。
【0066】
通信部73は、ロビーインターホン28と住宅情報盤29と中央管理盤27との間でデータを交換することができるように、制御部71からの電気信号を変調して通信ライン24に出力するインターフェースである。
(第3の実施形態の動作)
図11は、第3の実施形態における来客通知システムの動作を示すフローチャートである。
【0067】
図11において、まず、住人Aは、留守時に来客があった場合にその応対をしてもらう住人Bの住戸番号を住宅情報盤29Aのテンキー51Aから入力する。制御部66Aは、テンキー51Aから入力があると表示部53Aに入力された住戸番号を表示する。住人Aは、表示部53Aを参照することによって入力内容を確認し、決定釦52Aを押す。制御部66Aは、決定釦52Aが押されると、発信元を示す情報とテンキー51Aから入力された転送先を示す情報とを含む転送先情報を通信部58Aおよび通信ライン24を介して中央管理盤27に送信する(S61−H1)。例えば、第3の実施形態におけるこの例では、発信元を示す情報は、住人Aの住戸番号であり、転送先を示す情報は、住人Bの住戸番号である。
【0068】
中央管理盤27の制御部71は、通信ライン24および通信部73を介して転送先情報を受信すると、記憶部72Aに発信元を示す情報と転送先を示す情報とを対応させて格納する(S62−C)。例えば、図10(b)に示すように、発信元の住戸番号を戸識別コード76のフィールドに格納し、転送先の住戸番号を転送先情報78のフィールドに格納する。
【0069】
住人Aは、留守にしようとする際に、住宅情報盤29Aのテンキー51の特種キー「#」を押す。制御部66Aは、テンキー51Aから入力があると表示部53Aに入力された「#」を表示する。住人Aは、表示部53Aを参照することによって入力内容を確認し、決定釦52Aを押す。制御部66Aは、決定釦52Aが押されると、発信元を示す情報とテンキー51Aから入力された留守であることを示す情報とを含む在宅情報を通信部58Aおよび通信ライン24を介して中央管理盤27に送信する(S63−H1)。
【0070】
中央管理盤27の制御部71は、通信ライン24および通信部73を介して在宅情報を受信すると、在宅情報設定部71−1を用いて、記憶部72の所定のアドレスに確保されている戸別在宅情報格納部72−1の発信元に応じた記憶内容を確認し、記憶内容が在宅であることを示すコードである場合には、発信元を示す情報と留守であることを示す情報とを対応させて格納する(S64−L)。
【0071】
ここで、在宅情報設定部71−1が戸別在宅情報格納部72−1の記憶内容を確認した際に、記憶内容が留守であることを示すコードである場合には、在宅であることを示すコードを格納する。このように特種キー「#」を入力・決定するごとに住宅情報盤29Aを在宅または留守に設定することができる。よって、住人Aが外出から帰った際には、テンキー51の特種キー「#」を押すことによって、住宅情報盤29を在宅に設定する。
(訪問者の場合)
図11において、来訪者Cは、玄関ロビーに着くと訪問先の住人Aとコミュニケーションを取るべく、訪問先の住人Aの住戸番号をロビーインターホン28のテンキー41から入力する(S71−L)。制御部46は、テンキー41から入力があると表示部43に入力された住戸番号を表示する。訪問者Cは、表示部43を参照することによって入力内容を確認し、呼出釦42を押す(S72−L)。制御部46の来客通知作成部46−1は、呼出釦42が押されると、来客がある旨を示す情報と来訪者の直接の訪問先である旨を示す情報と訪問先の住戸番号を示す情報とを含む来客通知情報を作成し、通信部48および通信ライン24を介して中央管理盤27に当該来客通知情報を送信する(S73−L)。
【0072】
中央管理盤27の制御部71は、通信ライン24および通信部73を介して来客通知情報を受信すると(S74−C)、在宅判定部71−2を用いて、受信した来客通知情報における訪問先の住戸番号を示す情報に基づいて戸別在宅情報格納部72−1を検索し、当該住戸番号に対応する在宅情報を参照することにより留守か在宅かを判定する(S75−C)。判定の結果、在宅の場合には在宅判定部71−2は、来客通知作成部71−5を起動する。来客通知作成部71−5は、来客がある旨を示す情報を含む来客通知情報を通信部48および通信ライン24を介して訪問先の住戸番号の住宅情報盤29に送信する(S76−C)。これによって来訪者Cと住人Aは、ロビーインターホン28および住宅情報盤29を用いて音声および画像によってコミュニケーションを取ることができる。一方、留守の場合には在宅判定部71−2は、転送先検索部71−4を起動する。転送先検索部71−4は、受信した来客通知情報における訪問先の住戸番号を示す情報に基づいて戸別転送先情報格納部72−1を検索し、当該住戸番号に対応する転送先の情報を取得し、来客通知作成部71−5を起動する(S79−C)。来客通知作成部71−5は、来客がある旨を示す情報と転送である旨を示す情報と転送元の住戸番号を示す情報とを含む来客通知情報を作成し、通信部73および通信ライン24を介して転送先の住戸番号の住宅情報盤29に送信する(S80−C)。
【0073】
転送先の住宅情報盤29Bの制御部66Bは、通信ライン24および通信部58Bを介して来客通知情報を受信すると、来客・転送判定部66−3を用いて転送された来客通知情報か否かを判断し、それに応じた音を音声出力部54−2Bから出力する。また、転送された来客通知情報である場合には、制御部66Bは、表示部53に転送元の住戸番号を表示する(S81−H2)、そして、制御部66Bは、ロビーインターホン28と通信を確立する(S82−H2)。
【0074】
以上のように、第3の実施形態に係る来客通知システムでは、住人Aが留守の場合に、中央管理盤27は、来客通知を転送先の住人Bに転送するので、住人Bは、住人Aに代わって訪問者Cの要件を聞き、それに応じた対応をすることができ、住人Aは、帰宅後に住人Bとコミュニケーションを図ることにより、訪問者C、訪問内容および住人Bの対応などを知ることができる。
【0075】
なお、第1ないし第3の本実施形態では、特種キー「#」によってそれぞれ留守か在宅かを入力するようにしたが、このような特種キーに限定されるものではなく、住戸番号を入力するためのキーを除けば何でも良い。
【0076】
なお、第2および第3の実施形態も第1の実施形態と同様に、住宅情報盤を宅内環境センサおよび異常判定部をさらに備えて構成し、住戸内の環境異常を検知し異常を検知した場合には住人の在宅状況に応じて異常検知を転送先に転送するようにしても良い。この場合には、住宅情報盤は、宅内環境センサの検出結果が異常である場合に異常であることを示す環境異常情報をロビーインターホンまたは中央管理盤に送信し、ロビーインターホンまたは中央管理盤は、図9のS53−L、S54−LおよびS55−Lと同様な動作や図11のS75−C、S79−CおよびS80−Cと同様の動作によって、この環境異常情報を受信した場合に転送先情報に基づいて転送先に環境異常情報を送信するようにすればよい。
【0077】
また、第2および第3の実施形態も第1の実施形態と同様に、優先順位を付けたり訪問要件ごとに分けたり転送先を複数設定することができるようにしてもよい。この場合には、ロビーインターホン25は、転送先情報として優先度に応じた複数の転送先を戸別転送先情報格納部62−2(図7)に記憶し、S53−L(図9)において、呼出先に来客通知情報を送信する場合に該呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を戸別在宅情報格納部62−1(図7)から検索し、在宅情報が留守である場合には優先度に応じて転送先の住宅情報盤26に応じた在宅情報を戸別在宅情報格納部62−1から在宅であることを示すまで順次に検索し、検索した転送先に来客通知情報を転送するようにすればよい。またこの場合には、中央管理盤27は、転送先情報として優先度に応じた複数の転送先を戸別転送先情報格納部72−2(図10)記憶し、S75−C(図11)において、ロビーインターホン28から来客通知情報を受信した場合にこの来客通知情報に基づく呼出先の住宅情報盤29に応じた在宅情報を戸別在宅情報格納部72−1(図10)から検索し、在宅情報が留守である場合には優先度に応じて転送先の住宅情報盤29に応じた在宅情報を戸別在宅情報格納部72−1から在宅であることを示すまで順次に検索し、検索した転送先に来客通知情報を転送するようにすればよい。
【0078】
【発明の効果】
以上のように、請求項1ないし請求項3に記載の発明に係る来客通知システムでは、住人が在宅であるか留守であるかを示す在宅情報と、留守の場合に来客通知情報を転送する転送先を示す転送先情報とを記憶する記憶手段を持ち、住人の留守時に来訪者があった場合にこれら在宅情報と転送先情報とを参照して呼出のための来客通知情報を転送先に変えて送信する通信制御手段を持つので、来訪者の訪問先の住人が留守の場合でも転送先の住人に代理して応答してもらうことができる。また、上述のように本来客通知システムが集合住宅に適用される場合に、或る住人が他の住戸を訪問する際に転送先を当該他の住戸に設定することで、当該住人に来訪者があった場合でも当該住人は、当該他の住戸の来客応答装置を用いて来訪者に応答することができる。
【0079】
そして、請求項4に記載の発明に係る来客通知システムでは、来客応答装置は、受信した来客通知情報が転送であるか否かに応じて異なる呼出音を出力するので、住人は、呼出音を聞いた場合に呼出が自己のための来客通知か他人の来客通知の転送であるかを知ることができる。
【0080】
また、請求項5に記載の発明に係る来客通知システムでは、来客応答装置は、受信した来客通知情報が転送である場合には転送元の情報を表示するので、呼出が転送である場合に住人は、転送元を知ることができる。
【0081】
さらに、請求項6ないし請求項8に記載の発明に係る来客通知システムでは、優先順位を付して複数の転送先情報を記憶手段に備えるので、転送先が留守である場合でも呼出をより確実にすることができ、また、留守中の代理応答を容易に依頼できる人から転送されるようにすることができる。
【0082】
また、請求項9および請求項10に記載の発明に係る来客通知システムでは、来客応答装置に転送先の情報を表示するようにしたので、留守中に呼出があったことやその場合に何処に転送したかを住人は、簡便に知ることができる。
【0083】
そして、請求項11および請求項12に記載の発明に係る来客通知システムでは、来客応答装置が、周囲の環境の異常を検出する環境異常検出センサを備え、異常である場合には異常であることを示す環境異常情報を転送先に送信するので、留守中に火災やガス漏れなどの住戸内の環境に異常があった場合に早期に対応することができる。
【0084】
さらに、請求項13ないし請求項15に記載の発明に係る来客通知システムでは、来訪者の訪問内容に応じて転送先を変更するので、来訪者の訪問内容に的確に応答することができる住人に転送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】来客通知システムの全体の構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態におけるロビーインターホンを示す図である。
【図3】第1の実施形態における住宅情報盤を示す図である。
【図4】第1の実施形態における来客通知システムの動作を示すフローチャートである。
【図5】宅内環境センサの動作を示すフローチャートである。
【図6】優先順位付き転送先情報における転送先情報と優先順位情報との関係を示す図である。
【図7】第2の実施形態におけるロビーインターホンの構成を示すブロック図および在宅情報格納部と転送先情報格納部との構成を示す図である。
【図8】第2の実施形態における住宅情報盤の構成を示すブロック図である。
【図9】第2の実施形態における来客通知システムの動作を示すフローチャートである。
【図10】第3の実施形態における中央管理盤の構成を示すブロック図および戸別在宅情報格納部と戸別転送先情報格納部との構成を示す図である。
【図11】第3の実施形態における来客通知システムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 来客通知システム
22 ロビーインターホン
23 住宅情報盤
41、51 テンキー
42 呼出釦
43、53 表示部
44、54 音声処理部
44−1、54−1 音声入力部
44−2、54−2 音声出力部
45、55 画像処理部
45−1、55−1 画像入力部
45−2、55−2 画像出力部
46、56、61、66、71 制御部
46−1、61−5 来客通知作成部
47、57、62、67、72 記憶部
52 決定釦
56−1、61−1 在宅情報設定部
56−2、61−2 在宅判定部
56−3、61−3 転送先情報設定部
56−4、61−4 転送先検索部
56−5、66−3 来客・転送判定部
56−6 異常判定部
57−1 在宅情報格納部
57−2 転送先情報格納部
57−3 履歴格納部
59 宅内環境センサ
62−1、72−1 戸別在宅情報格納部
62−2、72−2 戸別転送先情報格納部
66−1 在宅情報送信部
66−2 転送先情報送信部
Claims (15)
- 呼出先に来客を通知するための来客通知情報を送信して呼出先と通話を行う来客通知装置と、通信回線を介して前記来客通知装置と接続され前記来客通知装置と通話を行う複数の来客応答装置とを有する来客通知システムにおいて、
前記来客応答装置は、在宅であるか留守であるかを示す在宅情報を入力する在宅情報入力手段と、留守である場合の転送先を示す転送先情報を入力する転送先情報入力手段と、前記在宅情報と前記転送先情報とを記憶する記憶手段と、来客通知情報を受信した場合に、前記在宅情報に基づいて留守である場合には前記転送先情報を前記来客通知装置に送信する通信制御手段とを備え、
前記来客通知装置は、呼出先の来客応答装置に来客通知情報を送信して転送先情報を受信した場合には、前記転送先情報に基づいて転送先に前記来客通知情報を再送信する通信制御手段を備えること
を特徴とする来客通知システム。 - 呼出先に来客を通知するための来客通知情報を送信して呼出先と通話を行う来客通知装置と、通信回線を介して前記来客通知装置と接続され前記来客通知装置と通話を行う複数の来客応答装置とを有する来客通知システムにおいて、
前記来客応答装置は、在宅であるか留守であるかを示す在宅情報を入力する在宅情報入力手段と、留守である場合の転送先を示す転送先情報を入力する転送先情報入力手段と、前記在宅情報と前記転送先情報とを前記来客通知装置に送信する通信制御手段とを備え、
前記来客通知装置は、前記在宅情報と前記転送先情報とを来客応答装置ごとに記憶する記憶手段と、呼出先に来客通知情報を送信する場合に該呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には該呼出先の来客応答装置に応じた転送先情報を前記記憶装置から検索して転送先に来客通知情報を送信する通信制御手段を備えること
を特徴とする来客通知システム。 - 呼出先に来客を通知するための来客通知情報を送信して呼出先と通話を行う来客通知装置と、通信回線を介して前記来客通知装置と接続され前記来客通知装置と通話を行う複数の来客応答装置とを有し、前記通信回線を介して前記来客通知装置と前記来客応答装置とに接続され前記来客通知装置と前記来客応答装置と管理する中央管理装置をさらに有する来客通知システムにおいて、
前記来客応答装置は、在宅であるか留守であるかを示す在宅情報を入力する在宅情報入力手段と、留守である場合の転送先を示す転送先情報を入力する転送先情報入力手段と、前記在宅情報と前記転送先情報とを前記中央管理装置に送信する通信制御手段とを備え、
前記中央管理装置は、前記在宅情報と前記転送先情報とを来客応答装置ごとに記憶する記憶手段と、前記来客応答装置から来客通知情報を受信した場合に該来客通知情報に基づく呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には該呼出先の来客応答装置に応じた転送先情報を前記記憶装置から検索して転送先に該来客通知情報を転送する通信制御手段を備えること
を特徴とする来客通知システム。 - 前記来客応答装置は、受信した来客通知情報が転送であるか否かに応じて異なる呼出音を出力する呼出音出力手段を備えること
を特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の来客通知システム。 - 前記来客応答装置は、受信した来客通知情報が転送である場合には転送元の情報を表示する表示手段を備えること
を特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の来客通知システム。 - 前記来客応答装置の記憶手段は、転送先情報として優先度に応じた複数の転送先を記憶し、
前記来客通知装置の通信制御手段は、転送先が留守である場合には前記優先度に応じて転送先を順次に変更して来客通知情報を転送すること
を特徴とする請求項1に記載の来客通知システム。 - 前記来客通知装置の記憶手段は、転送先情報として優先度に応じた複数の転送先を記憶し、前記来客通知装置の通信制御手段は、呼出先に来客通知情報を送信する場合に該呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には前記優先度に応じて転送先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から在宅であることを示すまで順次に検索し、検索した転送先に来客通知情報を転送すること
を特徴とする請求項2に記載の来客通知システム。 - 前記中央管理装置の記憶手段は、転送先情報として優先度に応じた複数の転送先を記憶し、前記中央管理装置の通信制御手段は、前記来客通知装置から来客通知情報を受信した場合に該来客通知情報に基づく呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には前記優先度に応じて転送先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から在宅であることを示すまで順次に検索し、検索した転送先に来客通知情報を転送すること
を特徴とする請求項3に記載の来客通知システム。 - 前記来客応答装置は、受信した来客通知情報を転送した場合には転送先の情報を表示する表示手段を備えること
を特徴とする請求項1に記載の来客通知システム。 - 前記来客通知装置の通信制御手段または前記中央管理装置の通信制御手段は、来客通知情報を転送先に送信した場合には転送先の情報を呼出先の来客応答装置にさらに送信し、
前記来客応答装置は、受信した転送先の情報を表示する表示手段を備えること
を特徴とする請求項2または請求項3に記載の来客通知システム。 - 前記来客応答装置は、周囲の環境の異常を検出する環境異常検出センサを備え、前記来客応答装置の通信制御手段は、環境異常検出センサの検出結果が異常である場合には異常であることを示す環境異常情報を前記来客通知装置にさらに送信し、
前記来客通知装置の通信制御手段は、前記環境異常情報を受信した場合には、前記転送先情報に基づいて転送先に前記環境異常情報をさらに送信すること
を特徴とする請求項1に記載の来客通知システム。 - 前記来客応答装置は、周囲の環境の異常を検出する環境異常検出センサを備え、前記来客応答装置の通信制御手段は、環境異常検出センサの検出結果が異常である場合には異常であることを示す環境異常情報を前記来客通知装置または前記中央管理装置にさらに送信し、
前記来客通知装置の通信制御手段または前記中央管理装置の通信制御手段は、前記環境異常情報を受信した場合には、前記転送先情報に基づいて転送先に前記環境異常情報をさらに送信すること
を特徴とする請求項2または請求項3に記載の来客通知システム。 - 前記来客応答装置の記憶手段は、転送先情報として訪問要件に応じた複数の転送先を記憶し、
前記来客通知装置は、訪問要件を入力する訪問要件入力手段を備え、前記来客通知装置の通信制御手段は、転送先が留守である場合には前記訪問要件に応じた転送先に来客通知情報を転送すること
を特徴とする請求項1に記載の来客通知システム。 - 前記来客通知装置の記憶手段は、転送先情報として訪問要件に応じた複数の転送先を記憶し、前記来客通知装置は、訪問要件を入力する訪問要件入力手段を備え、前記来客通知装置の通信制御手段は、呼出先に来客通知情報を送信する場合に該呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には前記訪問要件に応じた転送先に来客通知情報を転送すること
を特徴とする請求項2に記載の来客通知システム。 - 前記中央管理装置の記憶手段は、転送先情報として訪問要件に応じた複数の転送先を記憶し、前記来客通知装置は、訪問要件を入力する訪問要件入力手段を備え、前記来客通知装置の通信制御装置は、入力された訪問要件を示す訪問要件情報を前記中央管理装置にさらに送信し、前記中央管理装置の通信制御手段は、前記来客通知装置から来客通知情報および訪問要件情報を受信した場合に該来客通知情報に基づく呼出先の来客応答装置に応じた在宅情報を前記記憶装置から検索し、該在宅情報が留守である場合には前記訪問要件情報に基づく転送先に来客通知情報を転送すること
を特徴とする請求項3に記載の来客通知システム。
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