JP2003229809A - メッセージ伝搬方法及びその方式 - Google Patents

メッセージ伝搬方法及びその方式

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JP2003229809A
JP2003229809A JP2002028281A JP2002028281A JP2003229809A JP 2003229809 A JP2003229809 A JP 2003229809A JP 2002028281 A JP2002028281 A JP 2002028281A JP 2002028281 A JP2002028281 A JP 2002028281A JP 2003229809 A JP2003229809 A JP 2003229809A
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Katsuhiro Yamanaka
克弘 山中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報の通知先が情報提供元に接した者に限定
されず、不特定多数まで拡大されず、情報提供元に近接
した一定の範囲の者となる情報伝搬方式を提供する。 【解決手段】 固定局８０又は携帯情報端末８１は、メ
ッセージ及びメッセージ転送回数を携帯情報端末８２に
送信する。携帯情報端末８２はメッセージを携帯情報端
末８３に転送し、メッセージ転送回数を１だけ減じ、更
に、メッセージを携帯情報端末８４に転送し、メッセー
ジ転送回数を１だけ減じる。携帯情報端末８２は、メッ
セージ転送回数が０回になったときに転送を終了する。
携帯情報端末８３は、受信したメッセージを携帯情報端
末８６に転送し、メッセージ転送回数を１だけ減じる。
携帯情報端末８３も、メッセージ転送回数が０回になっ
たときに転送を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、短距離の無線通信
手段を備えた携帯情報端末を用いて、前記無線通信手段
よりは広い限られた範囲に情報を発信する方法および装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】個人による「迷子のペットを見かけたら
連絡を下さい」という依頼や、小規模商店の「特価情
報」を発信する場合、家や店の前に張り紙をするのが最
も古典的な方法である。
【０００３】一方で、近年のインターネットの普及によ
り、個人で情報サーバを立ち上げたり、誰もが利用でき
る電子掲示板を利用したり、電子メールを大勢に送信す
ることで、より広範囲な情報発信も可能になっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法では、たまたま張り紙の前を通りかかった人しかそ
の情報を知り得ない。実際ペットなどは動き回るのでも
う少し広い範囲に通知をしたいと思うはずである。逆
に、後者の手段では、情報の展開される範囲が広すぎ
て、必要以上の人に情報が伝わり迷惑となることも現実
として起こっている。
【０００５】本発明は、発信する情報が有効であると、
発信者が適当と考えるある程度限られた範囲へ情報を配
信するための方法および装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の第１の観点によ
れば、メッセージ発信元の装置から第１の携帯端末にメ
ッセージを送信するステップと、１を超える整数ｎ以下
の全てのｉについて、ｉが小さい順に、第（ｉ−１）の
携帯端末から第（ｉ−１）の端末に遭遇する第ｉの端末
に前記メッセージを転送することを繰り返すステップ
と、を有することを特徴とするメッセージ伝搬方法が提
供される。
【０００７】本発明の第２の観点によれば、メッセージ
発信元の装置から第１の携帯端末にメッセージを送信す
るステップと、前記メッセージを前記メッセージ発信元
の装置から前記第１の携帯端末に送信した時から所定時
間を経過した時までの期間に、１を超える整数ｉについ
て、ｉが小さい順に、第（ｉ−１）の携帯端末から第
（ｉ−１）の端末に遭遇する第ｉの端末に前記メッセー
ジを転送することを繰り返すステップと、を有すること
を特徴とするメッセージ伝搬方法が提供される。
【０００８】本発明の第３の観点によれば、メッセージ
発信元の装置と、複数の携帯端末を備えるメッセージ伝
搬方式において、１の携帯端末が前記メッセージ発信元
の装置からメッセージを受信し、相互に遭遇する携帯端
末間で転送回数が所定回数になるまで前記メッセージの
転送を繰り返すことを特徴とするメッセージ伝搬方式が
提供される。
【０００９】本発明の第４の観点によれば、メッセージ
発信元の装置と、複数の携帯端末を備えるメッセージ伝
搬方式において、１の携帯端末が前記メッセージ発信元
の装置からメッセージを受信し、相互に遭遇する携帯端
末間で所定時間が経過するまで前記メッセージの転送を
繰り返すことを特徴とするメッセージ伝搬方式が提供さ
れる。
【００１０】本発明の第５の観点によれば、遭遇した第
１の他の携帯端末からメッセージを受信する手段と、前
記メッセージの寿命を判断する手段と、前記メッセージ
の寿命が残っている場合に、受信した前記メッセージを
遭遇した第２の他の携帯端末に送信する手段と、を備え
ることを特徴とする携帯端末が提供される。
【００１１】本発明の第５の観点による携帯端末におい
て、前記寿命は前記メッセージの携帯端末間の転送回数
であってもよく、当該携帯端末は、前記転送回数を減ず
る手段を更に備えていてもよい。
【００１２】本発明の第５の観点による携帯端末におい
て、前記寿命は前記メッセージの携帯端末間での転送が
開始されてからの期間であってもよい。
【００１３】
【発明の実施の形態】［実施の形態１］本発明の第一の
実施の形態は、発信したい情報を決められた回数だけ携
帯情報端末でリレーすることで、情報の配布範囲をある
程度限定することを特徴としている。
【００１４】最初に、図１を用いてシステム全体の動作
概要を説明する。動作概要の基本的な考え方は、以降の
実施の形態にも共通して当てはまる。
【００１５】まず、情報を発信したい人は、各所に設置
された固定局８０、または自らが持っている携帯情報端
末８１に発信したい情報とその情報を送信できる回数を
登録する。以下では、情報発信元である固定局８０また
は携帯情報端末８１からの送信も含め「３回まで情報を
送信できる」と登録したとして説明を行う。さらに、理
解しやすいように残り送信回数を吹き出し内に示した。
情報と送信回数の登録方法は特に限定されるものではな
く、固定局の場合ネットワーク経由でアップロード、も
しくは直接出向いて固定局が備える入力手段を用いるな
ど、携帯情報端末の場合それが備える入力手段を用いる
などといった方法が考えられる。また、情報の発信源で
ある固定局８０または携帯情報端末８１からの送信回数
は登録した送信回数とリンクする必要はなく、データを
削除するまで無制限でも、別の規則に従って決定しても
良い。
【００１６】固定局８０または携帯情報端末８１の周囲
を通りかかった携帯情報端末は、登録された情報とその
送信可能回数を受信する（図では３台が受信したとして
いる）。これらの携帯情報端末のうち携帯情報端末８２
が、移動途中のＡ地点、Ｂ地点、Ｃ地点で携帯情報端末
８３、携帯情報端末８４，携帯情報端末８５と出会った
とする。携帯情報端末８２は最初の情報源からの送信分
を差し引いて２回まで情報の送信が可能であるから、携
帯情報端末８３と携帯情報端末８４には受け取った情報
とその時点での残り送信可能回数を送信するが、携帯情
報端末８５には何も送信しない。ここで、「その時点で
の残り送信可能回数」とあるように、当然情報を送信す
るたびに送信可能回数を１ずつ減らしてゆく。
【００１７】同様に、Ａ地点で携帯情報端末８２から情
報を受け取った携帯情報端末８３は、その時点での残り
送信可能回数が１回となっているので、その後の移動で
出会った携帯情報端末８６に情報とその時点での残り送
信可能回数を送信するが、それ以降に出会う端末には何
も送信しない。
【００１８】ここで、携帯情報端末間、もしくは携帯情
報端末と固定局の通信に、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈの様な短
距離の通信方式を使用し、情報の送信可能回数をうまく
設定すれば、ある程度限られた範囲のみの情報伝達が可
能となる。
【００１９】次に、このような動作を実現するための携
帯情報端末の構成例について、図２のブロック図を用い
て説明する。以降では、上述の発信者が配布したい情報
をメッセージと呼称し、メッセージの送信可能回数をメ
ッセージ寿命と呼称する。
【００２０】図２によると、本発明の携帯情報端末は、
プログラム制御により動作するデータ処理装置１とデー
タを記憶するための記憶装置２と、他の携帯情報端末ま
たは固定局と短距離の無線通信手段を備える無線通信部
３と、タッチパネルやボタンなどで実現される入力部４
と、液晶ディスプレイなどで実現される出力部５で構成
される。
【００２１】記憶装置２には、受信した情報（以下メッ
セージと呼称）とその情報の発信可能回数（以下メッセ
ージ寿命）を記憶しておくメッセージおよびメッセージ
寿命記憶部２１が含まれる。
【００２２】また、データ処理装置１には、無線通信部
３で受信されたデータを解析し、その内容を適切な構成
要素に通知すると共に、正しいデータを受信できた場合
には無線通信部３を介してメッセージ受信確認通知を送
信する受信データ解析部１１と、受信データ解析部１１
から端末の探知またはメッセージ送信に対する受信確認
が通知された場合に、メッセージおよびメッセージ寿命
の送信または制御を行う送信メッセージ制御部１２と、
受信データ解析部１１より他の携帯情報端末または固定
局からのメッセージおよびメッセージ寿命の受信を通知
された場合に、それらをメッセージおよびメッセージ寿
命記憶部２１に記憶する受信メッセージ処理部１３と、
本発明に関係しない携帯情報端末としての一般的な機能
（ユーザインタフェースや受信したメッセージの管理な
ど）を担当する主制御部１４が含まれる。
【００２３】次に、本発明のポイントである、送信メッ
セージ制御部１２と受信メッセージ処理部１３の動作を
図３および図４を用いて説明する。
【００２４】図３は送信メッセージ処理部１２の動作を
説明する流れ図である。通常送信メッセージ処理部１２
は受信データ解析部１１から他の携帯情報端末を探知し
たことを示す通知を待ち続けており（ステップ９０）、
その通知を受けると送信すべきメッセージがあるかどう
かを判断する（ステップ９１）。
【００２５】ここで送信すべきメッセージが無ければ処
理を終了するが、送信すべきメッセージがある場合は、
まず最初のメッセージをメッセージおよびメッセージ寿
命記憶部２１から読み出し（ステップ９２）、そのメッ
セージの寿命が「０」で無いかどうか判断する（ステッ
プ９３）。寿命が残っていれば、メッセージおよびメッ
セージ寿命を無線通信部３を介して送信し（ステップ９
４）、相手先からのメッセージ受信確認通知を待つ（ス
テップ９５）。一定の期間内にメッセージ受信確認通知
が着信すれば、メッセージ寿命を−１して（ステップ９
７）次のメッセージの処理へ移る。逆に、ステップ９２
で読み出したメッセージの寿命が０となっていれば、そ
のメッセージおよびメッセージ寿命は送信せず、次のメ
ッセージの処理へ移る。
【００２６】また、メッセージおよびメッセージ寿命を
送信したにもかかわらず、一定時間内にメッセージ受信
確認通知が着信しなければ（ステップ９６でＮＯの場
合）、相手端末が通信範囲からはずれたと考えられるの
で処理を終了する。
【００２７】一方、図４は受信メッセージ処理部１３の
動作を説明する流れ図である。通常受信メッセージ処理
部１３は受信データ解析部１１からメッセージおよびメ
ッセージ寿命を受信したことを示す通知を待ち続けてい
る（ステップ１００）。その通知を受けると、同じメッ
セージばかりが蓄積されるのを防ぐため、そのメッセー
ジが以前に受けたものであるかどうかを判断する（ステ
ップ１０１）。判断方法は特に限定されるものではな
く、全文一致、ＩＤをあらかじめ埋め込んでおくなど様
々な方法が考えられる。
【００２８】同じメッセージがなければ、メッセージ寿
命を更新し（ステップ１０２）、メッセージ及びメッセ
ージ寿命を記憶部２１に保存する（ステップ１０３）。
【００２９】［実施の形態２］本発明の第二の実施の形
態は、メッセージ寿命として、送信可能な回数を用いる
のではなく、時間を用いることで情報の配布範囲をある
程度限定することを特徴としている。
【００３０】図５は、第二の実施の形態を実現するため
の構成例を示すブロック図である。第一の実施の形態と
の違いは、構成要素として計時部６が追加されているこ
とである。
【００３１】また、図６は、送信メッセージ制御部１２
の動作を示す流れ図である。第一の実施の形態における
送信メッセージ制御部１２の動作と比べると、図３のス
テップ９３に相当するステップ９８において、計時部６
でカウントされる日時や時刻を用いてメッセージ寿命で
設定された時刻や日時を過ぎているか否かを判断する点
と、送信先からメッセージ受信確認通知を受けてもメッ
セージ寿命の更新をする必要がない点が異なっている。
【００３２】同様に、受信メッセージ処理部１３の動作
においてもメッセージ寿命の更新（図４のステップ１０
２）は必要ではない（受信メッセージ処理部１３の流れ
は特に図示しない）。もちろん、メッセージ寿命の記述
形式によってはメッセージ寿命の更新が必要になるが、
それは本発明の範囲内である。
【００３３】以上、二つの実施の形態について説明した
が、本発明は、これらの形態のみに限られるものではな
い。ここでは人が持ち歩く携帯情報端末を用いたが、近
距離の無線通信機能を持ち移動する端末を用いて、条件
を満たす間リレー式に情報の転送を行う方法および装置
全てに適用可能である。
【００３４】
【発明の効果】以上説明したように、通信範囲の狭い
（数メートル程度）通信手段を持つ携帯情報端末により
リレー式にメッセージが伝わり、かつそのリレーされる
回数や時間を制限しているため、ある程度限られた範囲
にのみ情報の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の動作の概要を示す説明図
【図２】第一の実施の形態の構成を示すブロック図
【図３】第一の実施の形態における送信メッセージ処理
部の動作を示す流れ図
【図４】第一の実施の形態における受信メッセージ処理
部の動作を示す流れ図
【図５】第二の実施の形態の構成を示すブロック図
【図６】第二の実施の形態における送信メッセージ処理
部の動作を示す流れ図
【符号の説明】
１ データ処理装置 ２ 記憶装置 ３ 無線通信部 ４ 入力部 ５ 出力部 ６ 時計部 １１ 受信データ解析部 １２ 送信メッセージ制御部 １３ 受信メッセージ処理部 １４ 主制御部 ２１ メッセージおよびメッセージ寿命記憶部 ８０ 固定局 ８１〜８６携帯情報端末

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 メッセージ発信元の装置から第１の携帯
    端末にメッセージを送信するステップと、 １を超える整数ｎ以下の全てのｉについて、ｉが小さい
    順に、第（ｉ−１）の携帯端末から第（ｉ−１）の端末
    に遭遇する第ｉの端末に前記メッセージを転送すること
    を繰り返すステップと、 を有することを特徴とするメッセージ伝搬方法。
  2. 【請求項２】 メッセージ発信元の装置から第１の携帯
    端末にメッセージを送信するステップと、 前記メッセージを前記メッセージ発信元の装置から前記
    第１の携帯端末に送信した時から所定時間を経過した時
    までの期間に、１を超える整数ｉについて、ｉが小さい
    順に、第（ｉ−１）の携帯端末から第（ｉ−１）の端末
    に遭遇する第ｉの端末に前記メッセージを転送すること
    を繰り返すステップと、 を有することを特徴とするメッセージ伝搬方法。
  3. 【請求項３】 メッセージ発信元の装置と、複数の携帯
    端末を備えるメッセージ伝搬方式において、 １の携帯端末が前記メッセージ発信元の装置からメッセ
    ージを受信し、 相互に遭遇する携帯端末間で転送回数が所定回数になる
    まで前記メッセージの転送を繰り返すことを特徴とする
    メッセージ伝搬方式。
  4. 【請求項４】 メッセージ発信元の装置と、複数の携帯
    端末を備えるメッセージ伝搬方式において、 １の携帯端末が前記メッセージ発信元の装置からメッセ
    ージを受信し、 相互に遭遇する携帯端末間で所定時間が経過するまで前
    記メッセージの転送を繰り返すことを特徴とするメッセ
    ージ伝搬方式。
  5. 【請求項５】 遭遇した第１の他の携帯端末からメッセ
    ージを受信する手段と、 前記メッセージの寿命を判断する手段と、 前記メッセージの寿命が残っている場合に、受信した前
    記メッセージを遭遇した第２の他の携帯端末に送信する
    手段と、 を備えることを特徴とする携帯端末。
  6. 【請求項６】 請求項５に記載の携帯端末において、 前記寿命は前記メッセージの携帯端末間の転送回数であ
    り、 前記転送回数を減ずる手段を更に備えることを特徴とす
    る携帯端末。
  7. 【請求項７】 請求項５に記載の携帯端末において、 前記寿命は前記メッセージの携帯端末間での転送が開始
    されてからの期間であることを特徴とする携帯端末。
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