JP3937799B2 - 構内通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合住宅や病院等における映像や音声、更に警報用報知コマンド情報の通信を行うための構内通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
構内通信システムの従来例として集合住宅用ホームオートメーションシステム(マンションHAシステム)構成を図15に示す。
【0003】
このマンションHAシステムは図示するようにロビーLBに設けられるロビーインターホン1、管理人室K等に設置されるホームオートメーション(HA)を統合するためのシステム親器2、各住戸Hに設置される住宅情報盤3及びドアホン子器4、各住戸H及び管理人室Kに設置される火災感知器等5から構成される。
【0004】
このマンションHAシステムでの映像・音声通信は住宅情報盤3とロビーインターホン1との間、又は住宅情報盤3とシステム親器2との間、更にはロビーインターホン1とシステム親器2との間で行われる。
【0005】
また、火災・非常の通報(警報用報知コマンドの伝達)は火災感知器5での火災検出時や、住宅情報盤3の非常ボタン(図示せず)の押し操作時に、住宅情報盤3とシステム親器2との間で行われる。
【0006】
ところでこのマンションHAシステムのロビーインターホン1、システム親器2、各住戸Hに設けられる住宅情報盤3の夫々の間を接続する配線の形態としては、映像用に1ペア、音声用に1ペア、火災・非常警報用に1ペアの計3ペアのペア線からなる信号線6…が用いられる。
【0007】
そして使用される信号の伝送方式として、映像信号にはアナログFM変調信号が、また音声信号にはベースバンド信号が用いられ、また火災・非常の通報(警報伝達)はポーリングセレクティング方式通信で行われているのが通常である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したマンションHAシステムでは、アナログ通信であるため、映像・音声通信で同時に1チャネル(通話)しか使用できず、しかも信号線が映像通信用、音声通信用、火災・非常の通報用に分かれているため、配線が複雑になるという問題がある。またこのマンションHAシステムにデータ通信を付加する場合、更に別の配線が必要となるため、機能拡張が困難であるという問題があった。
【0009】
本発明は、上述の点に鑑みて為されたものであって、その目的とするところは情報をローカルネットワークの同一の信号線によって同時に複数チャネルで伝送することが可能で、省配線が図れ、しかも機能拡張も容易な構内通信システムを提供することにあり、加えて請求項1の発明の目的とするところは、外出先の携帯電話等の電話機へ火災発生や非常発生等の異常を知ることができる構内通信システムを提供することにある。
【0010】
また請求項2の発明の目的とするところは、外出先の電子メール対応の携帯電話等メイラー搭載端末で留守時の映像を確認することができる構内通信システムを提供することにある。
【0011】
更に請求項3、請求項4の発明の目的とするところは、受信側で音声情報のパケット受信エラーがあった場合でも,違和感のない音声を再生することができる構内通信システムを提供することにある。
【0012】
また更に請求項5、請求項6、請求項7の発明の目的とするところは、使用帯域が混雑している場合等に映像のフレームレートを落とすことで使用帯域を抑えることができる構内通信システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1の発明では、構内に設けた音声通話を行う情報機器間の音声情報の伝送と、撮像カメラを備えた情報機器から映像をモニタするモニタ手段を備えた情報機器への映像情報の伝送とを、構内のローカルネットワークを通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により行う構内通信システムであって、警報用報知コマンドを発する手段を備え、上記警報用報知コマンドの伝送を上記ローカルネットワークを通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により行う情報機器と、外部の公衆網と構内のローカルネットワークとの間に介在し、上記警報用報知コマンドを受信すると公衆網を経由して外部の電話機に音声メッセージで火災・非常通報する手段を備えたゲートウェイ機能付きゲートキーパーとを設け、上記ゲートウェイ機能付きゲートキーパーは、IPプロトコルを用いて1つのみの接続端で上記ローカルネットワークと通信可能に接続するネットワークインターフェース部と、IPプロトコルを用いて1つのみの接続端で上記外部の公衆網と通信可能に接続するインターフェース部とを備え、上記情報機器各種から送信される通信要求コマンドによって使用帯域を管理し、帯域が或る限界値以上になった場合に通信要求を拒否することにより使用帯域を制限するものであり、上記ローカルネットワーク内のローカル伝送と、上記ゲートウェイ機能付きゲートキーパーを介する上記ローカルネットワークと上記外部の公衆網との間の転送とのいずれもが、IPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送で実行することを特徴とする。
【0014】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、映像情報を受信する情報機器には、受信した圧縮化されている映像情報を添付ファイルとした電子メールを生成するとともに、該電子メールを予め設定されているメールアドレス宛に送信するメール送信手段を備えていることを特徴とする。
【0015】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、音声情報の授受を行う情報機器に、他の情報機器との間で音声情報の授受を行っているときに受信した音声情報のパケットが欠落したことを検知すると、予め記憶してある背景雑音情報で欠落パケットの音声情報を補間する手段を備えていることを特徴とする。
【0016】
請求項4の発明では、請求項1又は2の発明において、音声情報の授受を行う情報機器に、他の情報機器との間で音声情報の授受を行っているときに受信した音声情報のパケットが欠落したことを検知すると、欠落パケットの一つ前のパケットの音声情報で欠落パケットの音声情報を補間する手段を備えていることを特徴とする。
【0017】
請求項5の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項の発明において、映像情報を情報機器間で授受を行っている時に、映像のフレームレートを調整操作する機能を映像情報の授受を行う情報機器に備えていることを特徴とする。
【0018】
請求項6の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項の発明において、ゲートウェイ機能付きゲートキーパーは、情報機器間で映像情報の授受を行っている時に、現在使用している帯域に応じて映像のフレームレートを調整指示する機能を備えたことを特徴とする。
【0019】
請求項7の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項の発明において、情報機器間で映像情報の授受を行っているときに、映像情報のパケットの衝突回数や送信待ち時間のようなパケット送信状況を検出し、該検出内容に応じて映像のフレームレートを調整する機能を、映像情報を送信する情報機器に備えていることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施形態により説明する。
【0021】
(実施形態1)
本実施形態は、請求項1の発明に対応するものであり、複数棟からなるマンションHAシステムに適用したもので、図1に示すように各棟X1…のロビーLBに設けられるロビーインターホン1及び監視カメラ装置7、管理人室Kに設けられるシステム親器2、ゲートキーパー/ゲートウェイ機器(以下GK/GW機器と言う)8、10BASE−Tや100BASE−T仕様(イーサネット(R))のローカルネットワークの信号線Lを分岐するためのハブ10、更に各棟X1…のローカルネットワークの接続機器と、システム親器2及びGK/GW機器8との間のルーティングを行うためのルータ11…及び各ルータ11…に対してシステム親器2及びGK/GW機器8からのネットワークの信号線Lを分岐するためのハブ12、各住戸Hに設けられる住宅情報盤3、ドアホン子器4、各住戸H及び管理人室Kに設けられる火災感知器5から構成され、外部の公衆網PTに対してはGK/GW機器8を介して接続され、インターネットINには公衆網PT上にアクセスポイントを設けたインターネット接続業者ISPを通じて接続される。また移動体通信網の基地局200を通じて移動体端末201との間での通信が行えるようになっている。
【0022】
そしてロビーインターホン1の撮像カメラ104(図5参照)、監視カメラ装置7の撮像カメラ74(図6参照)で夫々撮像して得られた映像信号及び、ロビーインターホン1,住宅情報盤3、システム親器2の音声入出力手段の入力音声信号は夫々の機器においてデジタル変換後、符号化され、更に後述するコマンド等とともにパケット化されて、同一の信号線L上にIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送方式により送信されるようになっている。
【0023】
尚本実施形態では、10BASE−Tに対応する伝送帯域を用いるが、必要となる伝送帯域に応じて、100BASEや1000BASE仕様等に変更することが可能である。
【0024】
本実施形態に用いる各機器の構成と機能について以下に説明する。
【0025】
まず住宅情報盤3は図2に示すように、制御部30、記憶部31、操作部32、映像処理部33、表示部34、音声処理部35、音声入出力部36、ネットワーク用インタフェース部37、ドアホンインタフェース部38,センサインタフェース部39から構成された情報機器を構成する。
【0026】
次に住宅情報盤3での映像情報と音声情報の通信(映像情報については受信のみ)、警報コマンド通信、警報表示、警報音出力を行うための機能について以下に説明する。
【0027】
制御部30はデータのパケット/アンパケット化、及び各部の統括を行い、記憶部31は各種情報(映像情報、音声情報等)の保存を行い、操作部32は各種のキーを備え、非常釦操作や、呼び出し先の番号入力等を行う。
【0028】
ネットワーク用インタフェース部37は他の機器(ロビーインターホン1、監視カメラ装置7、システム親器2、GK/GW部8、他の住宅情報盤3)とのパケット通信(映像情報、音声情報、各種データ、各種コマンド)を行うための送受信手段を構成するもので、ローカルのIPアドレスが割り当てられている。
【0029】
ドアホンインタフェース部38はドアホン子器4との映像信号、音声信号の送受信を行い、センサインタフェース部39は火災感知器5からの警報用報知コマンドたる火災検出信号の検出を行う。
【0030】
映像処理部33はネットワーク用インタフェース部37より受信され制御部30でアンパケットされた映像情報、又は記憶部31に予め保存されている警報用の映像情報を復号化、D/A変換によるアナログ映像信号への変換を行う。
【0031】
表示部34は映像処理部33からのアナログ映像信号の画面出力を行うモニタを構成する。
【0032】
音声入出力部36はアナログ音声信号の入出力をマイク(図示せず)とスピーカ(図示せず)とで音声通話のための音声の入出力を行う。
【0033】
音声処理部35は制御部30でアンパケットされた音声情報、または記憶部31に予め保存されている警報用の音声情報の復号化、D/A変換によるアナログ音声信号への変換を行うとともに、音声入出力部36より入力したアナログ音声信号のA/D変換、符号化を行って制御部30へ渡す。
【0034】
而して住宅情報盤3では音声処理部33でA/D変換、符号化された音声情報を制御部30に渡し、制御部30では符号化された音声情報をパケット化し、このパケット化された音声情報を他のコマンドやデータとともにネットワーク用インタフェース部37からIPプロトコルによりローカルネットワークの信号線L上にデジタル多重パケットで送信される。
【0035】
また火災感知器5の火災検出や非常釦操作時に送出する警報用報知コマンド情報たるコマンドを含む各種コマンド、データは制御部30で生成されて、上述のように音声情報のパケットとともにネットワーク用インタフェース部37よりIPプロトコルによってパケット化されて伝送される(GK/GW機器8との間のコマンド通信については後述する)。
【0036】
GK/GW機器8は図3に示すように、制御部80、記憶部81、ネットワーク用インタフェース部82、ISDNインタフェース部83とから構成され、ISDN加入者回線網からなる公衆網PT、インターネットINへの接続及び、帯域管理を行う。
【0037】
制御部80は本実施形態で使用される10BASE−Tと、ISDNの信号変換、及び各部の統括を行い、記憶部81は現在使用されている帯域情報の保管を行う。またネットワーク用インタフェース部82はローカルなIPアドレスが割り当てられ、他機器(ロビーインターホン1、監視カメラ装置7、システム親器2、住宅情報盤3)とのIPプロトコルによるパケット通信(各種データ、各種コマンド)を行い、ISDNインタフェース部83は公衆網PT、及び公衆網PTを介したインターネットINとの通信を行う。
【0038】
而してGK/GW機器8のゲートウェイ機能部は、まず、ネットワーク用インタフェース部82より、外部のIPアドレスや電話番号宛のパケットを受信した場合、制御部80で信号変換(10BASE−T→ISDN)し、ISDNインタフェース部83より他のゲートウェイやインターネット接続業者ISPのアクセスポイントの電話番号へ発信し、回線接続後に音声情報、映像情報、相手先電話番号或いはIPアドレスのデータ等を転送する。
【0039】
また、ISDNインタフェース部83より着信し、外部からデータを受信した場合は、制御部80で信号変換(ISDN→10BASE−T)し、ネットワーク用インタフェース部84より、ローカルネットワーク上の他の機器へデータを転送する。
【0040】
尚本実施形態では、公衆網PTとしてISDN加入者網を例に挙げたが、アナログ電話網やADSL(Asymmetric Digital SubscriberLine)、CATV等にも対応することが可能である。
【0041】
一方GK/GW機器8のゲートキーパー機能は制御部80に搭載されており、各機器(ロビーインターホン1、住宅情報盤3、システム親器2、監視カメラ装置7)から送信される通信要求コマンドによって使用帯域を管理し、帯域が或る限界値以上になった場合は、通信要求を拒否することにより、使用帯域を制限する。
【0042】
システム親器2は図4に示すように、制御部20、記憶部21、操作部22、映像処理部23、表示部24、音声処理部25、音声入出力部26、ネットワーク用インタフェース部27、センサインタフェース部28から構成され、各部の機能としては住宅情報盤3の対応する各部の機能と同様な機能を有し、映像・音声、警報コマンド通信、警報表示、警報音出力を行い、更にその他の機能として住宅情報盤3からの火災発生や非常に対応する警報コマンドを受信した場合に、記憶部21に予め登録されている各住宅情報盤3のネットワーク用インタフェース部37のIPアドレス情報を参照し、他の複数の住宅情報盤3へ警報用報知コマンド情報をマルチキャスト通信する機能を持つ。
【0043】
ロビーインターホン1は図5に示すように、制御部100、記憶部101、操作部102、映像処理部103、撮像カメラ104、音声処理部105、音声入出力部106、ネットワーク用インタフェース部107から構成され、住宅情報盤3と同様に映像、音声通信機能を有するが、映像については撮像カメラ104から出力されるアナログ映像信号をキャプチャし、このアナログ映像信号を映像処理部103でA/D変換と、符号化を行い、この符号化された映像情報を更に制御部100でパケット化し、ネットワーク用インタフェース部107を通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送にて信号線L上に送信するようになっている。尚音声情報に関する通信処理は住宅情報盤3と同様に行われる。
【0044】
監視カメラ装置7は図6に示すように、制御部70、記憶部71、操作部72、映像処理部73、撮像カメラ74、 ネットワーク用インタフェース部75から構成されているもので、音声情報の通信機能は持たず、映像情報の送信機能のみを持ち、一定時間毎に映像情報をシステム親器2や住宅情報盤3に伝送するようなっている。操作部72は撮像カメラ74の撮像方向に調整やフォーカス調整を行うための操作手段を構成する。尚映像情報に関する通信処理はロビーインターホン1と同様に行われる。
【0045】
ここで本実施形態では、ロビーインターホン1が撮像カメラ104と映像処理手段103による映像入力手段を備え、音声処理部105及び音声入出力部106による音声出力手段及び音声入力手段を備えた情報機器を構成し、住宅情報盤3,システム親器2が映像処理部33,22及び表示部34、24による表示手段と、音声処理部35,25及び音声入出力部26による音声入出力手段を備えた情報機器を構成する。
【0046】
次にロビーインターホン1を例に挙げて本実施形態の映像情報・音声情報の伝送について説明する。
【0047】
まずロビーインターホン1が映像情報、音声情報を伝送する際、図7に示すように制御部100で通信開始要求コマンドを生成し、GK/GW機器8へIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により送信すると、通信開始要求コマンドを受信したGK/GW機器8は記憶部81にロビーインターホン1のIPアドレス、使用帯域量といった帯域情報を保存するとともに通信開始応答コマンドをIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により送信する。
【0048】
そして、ロビーインターホン1はGK/GW機器8からの通信開始応答コマンドを受信後、映像情報、音声情報を操作部102で入力された呼び出し番号(呼び出し先が例えば住宅情報盤3の場合には当該住戸情報盤3に割り当ててある番号)に対応する宛先IPアドレスをパケットの宛先ヘッダに書き込んだ上でIPプロトコルによるデジタル多重パケットによって伝送する。
【0049】
尚記憶部101には各呼び出し番号とそれに対応するIPアドレスの読替テーブルが格納されているものとする。
【0050】
またGK/GW機器8は記憶部81で帯域情報を管理するが、帯域が予め設定した値以上になった場合は、例えばロビーインターホン1からの通信開始要求コマンドを受信しても、GK/GW機器8は制御部80の判断の下で通信開始拒否コマンドを返信することで、映像情報、音声情報の伝送を拒否し、使用帯域を制限する。
【0051】
一方上記のパケットの宛先ヘッダに書き込まれたIPアドレスが割り当てられているIPアドレスと一致する住宅情報盤3では、ネットワーク用インタフェース部37を通じて受信したロビーインターホン1からの映像情報及び音声情報のパケットを制御部30でアンパケットする。そのアンパケットされた映像情報及び音声情報は映像処理部33及び音声処理部35で復号されるとともにD/A変換され、アナログ映像信号は表示部34へ、アナログ音声信号は音声入出力部36へ夫々入力して表示部34で映像が、音声入出力部36では音声が夫々再生される。
【0052】
更にまた音声入出力部36で入力される音声信号は音声処理部35でA/D変換しされた後符号化され、この符号化された音声情報は処理部30にてパケット化され且つロビーインターホン1のIPアドレスが宛先としてヘッダに付与された上でネットワーク用インタフェース部37を通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送にてローカルネットワークの信号線1上に送信される。
【0053】
この住宅情報盤3から送出されるパケット化された音声情報はロビーインターホン1のネットワーク用インタフェース部107を通じて制御部100に取り込まれてアンパケットされた後、音声処理部105で復号されるとともにD/A変換され、音声入出力部106で再生される。
【0054】
このようにしてロビーインターホン1からは撮像カメラ104で撮像された映像と音声入出力部106で入力された音声の情報がIPプロトコルによるデジタル多重パケットで伝送され、受信側となる住宅情報盤3からは音声入出力部36で入力された音声の情報がIPプロトコルによるデジタル多重パケットで伝送されることになる。
【0055】
さて次に上述の映像情報、音声情報の伝送を終了する場合には、住宅情報盤3の操作部32若しくはロビーインターホン1の操作部102で終話操作を行うのであるが、この場合終話操作を行った側の制御部30又は100で通信終了コマンドを生成してGK/GW機器8へ送信して、GK/GW機器8に通信の終了を通知する。通信終了コマンドを受信したGK/GW機器8は記憶部81の該当する機器、この場合は呼び出し側となるロビーインターホン1の帯域情報を削除し、ロビーインターホン1へ通信終了応答コマンドを送信する。
【0056】
尚住宅情報盤3、システム親器2等の各機器が音声情報を伝送する場合、或いは監視カメラ装置7が映像情報を伝送する場合もロビーインターホン1と同様にGK/GW機器8との間の通信開始要求コマンド及び通信開始応答コマンドの送受に基づいて行う。勿論この場合も夫々の操作部32や22で入力される或いは72で設定されている呼び出し先番号に対応するIPアドレスがパケットの宛先ヘッダに書き込まれる。この場合も住宅情報盤3,システム親器2,監視カメラ装置7の記憶部31,21,71には呼び出し先番号とIPアドレスの読替用テーブルが格納されているものとする。
【0057】
また音声情報のIPプロトコルは一般的にVoIPと称せられるもので、ここではITU−T勧告.323やIETFが標準化を進めているMGCP等を用い、また映像情報のIPプロトコルも標準とされるものを用いることとする。
【0058】
ところで本実施形態では、警報用報知コマンドに基づいて外部に所定の電話番号先へ音声メッセージに伝える手段を備えている。
【0059】
つまり図8に示すように住宅情報盤3のセンサインタフェース部39で火災感知器5より火災検出信号が入力されると、又は操作部32の非常釦の操作情報が入力されると制御部30は予め記憶部31に登録している送信先(通報先)の電話番号を取り出し,この電話番号を含む警報用報知コマンド情報を生成し、IPプロトコルによるデジタル多重パケットによりGK/GW機器8へ送信する。GK/GW機器8は警報用報知コマンド情報をネットワーク用インタフェース部82を介して制御部80に取り込み、この警報用報知コマンド情報を取り込んだ制御部80は警報用報知コマンド情報に含まれる電話番号の電話機(本実施形態では携帯電話201)に対してISDNインタフェース部83を介して発呼し、ISDN等の公衆網PTと基地局200を介して呼び出し先の携帯電話201との間で通話路が確立すると、記憶部81に保存されている火災発生や非常発生の音声メッセージから警報用報知コマンド情報の内容に対応するメッセージを携帯電話201へ送信して火災発生や非常発生を伝えるのである。これにより外部の通報先へ火災発生や非常発生を通報することができることになる。
【0060】
(実施形態2)
本実施形態は請求項2の発明に対応するものであって、図9に示すようにパケットでロビーインターホン1や監視カメラ装置7等送られてきた映像情報をネットワーク用インタフェース部37を介して取り込んだ住宅情報盤3の制御部30はアンパケット化した後、圧縮した映像情報として一旦記憶部31に記憶しておき、この記憶した圧縮された映像情報を添付ファイルとした電子メール(以下E−Mailと言う)(M)を制御部30に備えた電子メール送信機能により自動的に作成して記憶部31に予め登録してあるメール送信先アドレスへ転送する点に特徴がある。
【0061】
而して送信されたE−Mail(M)はGK/GW機器8の制御部80にネットワーク用インタフェース部82を通じて取り込まれ、制御部80では取り込んだE−Mail(M)をローカルネットワークの信号形態からISDNの信号形態に変換して、ISDNインタフェース部83を通じて公衆網PTよりインターネット接続業者ISPのゲートウェイ機器(GW0)に送信する。このインターネット接続業者ISPのゲートウェイ機器(GW0)はE−Mail(M)を元の信号に戻し、インターネット接続業者ISPのメールサーバ(MS0)へ送信し、メールサーバ(MS0)は受信したE−Mail(M)をインターネットINより、送信先のアドレスを管理するメールサーバ(MS1)へ送信する。このようにして、最終的にE−Mail(M)を受信した(送信先アドレスを管理する)メールサーバ(MS1)がゲートウェイ(GW1)を介して送信先のE−Mail機能付携帯電話201等に基地局200を介して配信する。これによりE−Mail(M)に添付されている映像情報が外出先の携帯電話201等で伸張されて表示器で再生されることで確認できることになる。
【0062】
尚その他の構成及び動作は実施形態1と同じあるので、図示及び説明を省略する。
【0063】
(実施形態3)
本実施形態は請求項3の発明に対応するものであって、図10に示すように、例えば住宅情報盤3、3間で音声情報の授受を行っている際に、一方の住宅情報盤3から音声情報のパケット(例えば図10に示す”音声3”)を受信している時に当該パケットが欠落してパケット受信エラーが発生した場合(図において×で示す)、受信エラーとなった音声情報のパケットの代わりに受信側の住宅情報盤3の制御部30の記憶部31に予め記憶してある背景雑音情報(NS)を取り出して、欠落パケットの代わりにパケットの列(図において”音声1”、”音声2”と示す。)の本来欠落したパケットが入る位置に配置して音声処理部35に送信することによって欠落パケットの音声情報を背景雑音情報(NS)で補間する点に特徴がある。
【0064】
尚住宅情報盤3を含むその他の構成及び動作は実施形態1と同じあるので、図示及び説明を省略する。また本実施形態の補間処理の機能は実施形態2に対応するシステムにも適用できる。更に本実施形態の補間処理の機能は,住宅情報盤3に限らず、システム親器2やロビーインターホン1での音声通信においても適用できる。
【0065】
(実施形態4)
本実施形態は請求項4の発明に対応するものであって、図11に示すように例えば、住宅情報盤3の制御部30の制御の下で、現在受信しようとする音声情報のパケットの一つ前のパケットの音声情報を記憶部31に保存して受信エラーが発生した場合に、記憶部31に記憶している一つ前のパケットの音声情報で欠落パケットの音声情報を補間する点に特徴がある。
【0066】
つまり図11に示すように、例えば住宅情報盤3、3間で音声情報の授受を行っている際に、一方の住宅情報盤3から音声情報のパケット(例えば図10に示す”音声3”)を受信している時に当該パケットが欠落してパケット受信エラーが発生した場合(図において×で示す)、受信エラーとなった音声情報のパケットの代わりに受信側の住宅情報盤3の制御部30は記憶部31に記憶している一つ前のパケットの音声情報(図では”音声2”と示す)を読み出して、欠落パケットの代わりにパケットの列(図において”音声1”、”音声2”と示す。)の本来欠落パケットが入る位置に配置して音声処理部35に送信することによって一つの前のパケットの音声情報で補間するのである。
【0067】
尚住宅情報盤3を含むその他の構成及び動作は実施形態1と同じあるので、図示及び説明を省略する。本実施形態の補間処理の機能は実施形態2に対応するシステムにも適用できる。また本実施形態の補間処理機能を,住宅情報盤3に限らず、システム親器2やロビーインターホン1での音声通信においても適用できる。
【0068】
(実施形態5)
本実施形態は請求項5の発明に対応するものであって、図12に示すようにロビーインターホン1から住宅情報盤3に映像情報のパケット(図12では”映像1”、”映像2”…と示す)を送信する時、ロビーインターホン1の操作部102からの操作情報に応じて制御部100(図5参照)の制御の下で、ロビーインターホン1から住宅情報盤3に送信する映像情報のフレームレート(1秒間に送信するフレーム数)を変更する機能を持たせた点に特徴があり、図12(a)の場合はフレーム数が例えば30fpsであるが、上記操作により図12(b)に示すようにフレーム数を15fpsに変更することが可能となる。
【0069】
尚ロビーインターホン1を含むその他の構成及び動作は実施形態1と同じあるので、図示及び説明を省略する。勿論本実施形態の機能は実施形態2〜4に対応するシステムにも適用できる。
【0070】
(実施形態6)
本実施形態は請求項6の発明に対応するものであって、図13に示すように帯域管理を行うGK/GW機器8の制御部80(図3参照)が、現在使用されている帯域に応じて,ロビーインターホン1へ映像情報のフレームレート値を含む制御コマンド情報(CM)をパケット化して送信し、制御コマンド(CM)を受信したロビーインターホン1の制御部100(図5参照)は住宅情報盤3に送信する映像情報のフレームレート(1秒間に送信するフレーム数)を自動的に変更する機能を持たせた点に特徴があり、図13(a)の場合はフレーム数が例えば30fpsであるが、図13(b)は上記制御コマンド(CM)によりフレーム数が15fpsに変更されている状態を示す。
【0071】
尚ロビーインターホン1及びGK/GW機器8を含むその他の構成及び動作は実施形態1と同じあるので、図示及び説明を省略する。勿論本実施形態の機能は実施形態2〜4に対応するシステムにも適用できる。
(実施形態7)
本実施形態は請求項7の発明に対応するものであって、図14に示すようにロビーインターホン1から住宅情報盤3に映像情報を送信する時に、ロビーインターホン1のネットワーク用インタフェース部107(図5参照)で他の機器が送信する情報のパケットとの衝突回数や他の機器によるパケット送信に対する待ち時間等のパケット送信状況を検出する機能を持たせ、その検出値に基づいてロビーインターホン1は制御部100の制御の下で住宅情報盤3に送信する映像情報のフレームレート(1秒間に送信するフレーム数)を自動的に変更する点に特徴があり、図14(a)の場合はフレーム数が例えば30fpsであるが、図14(b)は上記制御によりフレーム数が15fpsに変更されている状態を示す。
【0072】
尚ロビーインターホン1及びGK/GW機器8を含むその他の構成及び動作は実施形態1と同じあるので、図示及び説明を省略する。勿論本実施形態の機能は実施形態2〜4に対応するシステムにも適用できる。
【0073】
【発明の効果】
請求項1の発明は、構内に設けた音声通話を行う情報機器間の音声情報の伝送と、撮像カメラを備えた情報機器から映像をモニタするモニタ手段を備えた情報機器への映像情報、警報用報知コマンド情報の伝送とを、構内のローカルネットワークを通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により行う構内通信システムであるので、映像情報、音声情報、警報用報知コマンド情報を同一のローカルネットワークの信号線を用いて同時に複数チャネルで送受信することができ、その結果省配線が図れ且つ機能拡張も容易であるという効果があり、しかも外部の公衆網と構内のローカルネットワークとの間に介在し、上記警報用報知コマンドを受信すると公衆網を経由して外部の電話機に音声メッセージで火災・非常通報する手段を備えたゲートウェイとを設けているので、外出先の携帯電話等の電話機へ火災発生や非常発生等の異常を知らせることができるという効果がある。
【0074】
請求項2の発明は、構内に設けた音声通話を行う情報機器間の音声情報の伝送と、撮像カメラを備えた情報機器から映像をモニタするモニタ手段を備えた情報機器への映像情報の伝送とを、構内のローカルネットワークを通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により行う構内通信システムであるので、映像情報、音声情報を同一のローカルネットワークの信号線を用いて同時に複数チャネルで送受信することができ、その結果省配線が図れ且つ機能拡張も容易であるという効果があり、しかも映像情報を受信する情報機器には、受信した圧縮化されている映像情報を添付ファイルとした電子メールを生成するとともに、該電子メールを予め設定されているメールアドレス宛に送信するメール送信手段を備えているので、外出先の電子メール対応の携帯電話等メイラー搭載端末で留守時の映像を確認することができるという効果がある。
【0075】
請求項3の発明は、構内に設けた音声通話を行う情報機器間の音声情報の伝送と、撮像カメラを備えた情報機器から映像をモニタするモニタ手段を備えた情報機器への映像情報の伝送とを、構内のローカルネットワークを通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により行う構内通信システムであるので、映像情報、音声情報を同一のローカルネットワークの信号線を用いて同時に複数チャネルで送受信することができ、その結果省配線が図れ且つ機能拡張も容易であるという効果があり、しかも音声情報の授受を行う情報機器に、他の情報機器との間で音声情報の授受を行っているときに受信した音声情報のパケットが欠落したことを検知すると、予め記憶してある背景雑音情報で欠落パケットの音声情報を補間する手段を備えているので、受信側で音声情報のパケット受信エラーがあった場合でも,違和感のない音声を再生することができるという効果がある。
【0076】
請求項4の発明は、構内に設けた音声通話を行う情報機器間の音声情報の伝送と、撮像カメラを備えた情報機器から映像をモニタするモニタ手段を備えた情報機器への映像情報の伝送とを、構内のローカルネットワークを通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により行う構内通信システムであるので、映像情報、音声情報を同一のローカルネットワークの信号線を用いて同時に複数チャネルで送受信することができ、その結果省配線が図れ且つ機能拡張も容易であるという効果があり、しかも音声情報の授受を行う情報機器に、他の情報機器との間で音声情報の授受を行っているときに受信した音声情報のパケットが欠落したことを検知すると、欠落パケットの一つ前のパケットの音声情報で補間するので、受信側で音声情報のパケット受信エラーがあった場合でも,違和感のない音声を再生することができるという効果がある。
【0077】
請求項5の発明は、構内に設けた音声通話を行う情報機器間の音声情報の伝送と、撮像カメラを備えた情報機器から映像をモニタするモニタ手段を備えた情報機器への映像情報の伝送とを、構内のローカルネットワークを通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により行う構内通信システムであるので、映像情報、音声情報を同一のローカルネットワークの信号線を用いて同時に複数チャネルで送受信することができ、その結果省配線が図れ且つ機能拡張も容易であるという効果があり、しかも映像情報を情報機器間で授受を行っている時に、映像のフレームレートを調整操作する機能を映像情報の授受を行う情報機器に備えているので、使用帯域が混雑している場合等に映像のフレームレートを落とすことで使用帯域を抑えることができるという効果がある。
【0078】
請求項6の発明は、構内に設けた音声通話を行う情報機器間の音声情報の伝送と、撮像カメラを備えた情報機器から映像をモニタするモニタ手段を備えた情報機器への映像情報の伝送とを、構内のローカルネットワークを通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により行う構内通信システムであるので、映像情報、音声情報を同一のローカルネットワークの信号線を用いて同時に複数チャネルで送受信することができ、その結果省配線が図れ且つ機能拡張も容易であるという効果があり、しかも情報機器間で映像情報の授受を行っている時に、現在使用している帯域に応じて映像のフレームレートを調整指示する機能を備えたゲートキーパーを設けているので、使用帯域が混雑している場合等に映像のフレームレートを落とすことで使用帯域を抑えることができるという効果がある。
【0079】
請求項7の発明は、構内に設けた音声通話を行う情報機器間の音声情報の伝送と、撮像カメラを備えた情報機器から映像をモニタするモニタ手段を備えた情報機器への映像情報の伝送とを、構内のローカルネットワークを通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により行う構内通信システムであるので、映像情報、音声情報、警報用報知コマンド情報を同一のローカルネットワークの信号線を用いて同時に複数チャネルで送受信することができ、その結果省配線が図れ且つ機能拡張も容易であるという効果があり、しかも情報機器間で映像情報の授受を行っているときに、映像情報のパケットの衝突回数や送信待ち時間のようなパケット送信状況を検出し、該検出内容に応じて映像のフレームレートを調整する機能を、映像情報を送信する情報機器に備えているので、使用帯域が混雑している場合等に映像のフレームレートを落とすことで使用帯域を抑えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のシステム全体の構成図である。
【図2】同上に用いる住宅情報盤の回路構成図である。
【図3】同上に用いるゲートキーパー/ゲートウェイ機器の回路構成図である。
【図4】同上に用いるシステム親器の回路構成図である。
【図5】同上に用いるロビーインターホンの回路構成図である。
【図6】同上に用いる監視カメラ装置の回路構成図である。
【図7】同上に用いるロビーインターホンとゲートキーパー/ゲートウェイ機器との間におけるコマンド通信よる帯域管理の処理例の説明図である。
【図8】同上に用いる住宅情報盤とゲートキーパー/ゲートウェイ機器との間における警報用報知コマンド情報の処理例の説明図である。
【図9】本発明の実施形態2に用いる住宅情報盤とゲートキーパー/ゲートウェイ機器との間における映像情報の処理例の説明図である。
【図10】本発明の実施形態3に用いる住宅情報盤のパケット欠落時の処理例の説明図である。
【図11】本発明の実施形態4に用いる住宅情報盤のパケット欠落時の処理例の説明図である。
【図12】本発明の実施形態5における映像情報のフレーム数の変更処理例の説明図である。
【図13】本発明の実施形態6における映像情報のフレーム数の変更処理例の説明図である。
【図14】本発明の実施形態7における映像情報のフレーム数の変更処理例の説明図である。
【図15】従来例のシステム構成図である。
【符号の説明】
1 ロビーインターホン
2 システム親器
3 住宅情報盤
4 ドアホン子器
5 火災感知器
7 監視カメラ装置
8 ゲートキーパー/ゲートウェイ機器
10,12 ハブ
11 ルータ
X1,X2 棟
LB ロビー
H 住戸
L 信号線
PT 公衆網
ISP インターネット接続業者
IN インターネット
200 基地局
201 移動体通信端末

Claims (7)

  1. 構内に設けた音声通話を行う情報機器間の音声情報の伝送と、撮像カメラを備えた情報機器から映像をモニタするモニタ手段を備えた情報機器への映像情報の伝送とを、構内のローカルネットワークを通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により行う構内通信システムであって、警報用報知コマンドを発する手段を備え、上記警報用報知コマンドの伝送を上記ローカルネットワークを通じてIPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送により行う情報機器と、外部の公衆網と構内のローカルネットワークとの間に介在し、上記警報用報知コマンドを受信すると公衆網を経由して外部の電話機に音声メッセージで火災・非常通報する手段を備えたゲートウェイ機能付きゲートキーパーとを設け、上記ゲートウェイ機能付きゲートキーパーは、IPプロトコルを用いて1つのみの接続端で上記ローカルネットワークと通信可能に接続するネットワークインターフェース部と、IPプロトコルを用いて1つのみの接続端で上記外部の公衆網と通信可能に接続するインターフェース部とを備え、上記情報機器各種から送信される通信要求コマンドによって使用帯域を管理し、帯域が或る限界値以上になった場合に通信要求を拒否することにより使用帯域を制限するものであり、上記ローカルネットワーク内のローカル伝送と、上記ゲートウェイ機能付きゲートキーパーを介する上記ローカルネットワークと上記外部の公衆網との間の転送とのいずれもが、IPプロトコルによるデジタル多重パケット伝送で実行することを特徴とする構内通信システム。
  2. 像情報を受信する情報機器には、受信した圧縮化されている映像情報を添付ファイルとした電子メールを生成するとともに、該電子メールを予め設定されているメールアドレス宛に送信するメール送信手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の構内通信システム。
  3. 声情報の授受を行う情報機器に、他の情報機器との間で音声情報の授受を行っているときに受信した音声情報のパケットが欠落したことを検知すると、予め記憶してある背景雑音情報で欠落パケットの音声情報を補間する手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の構内通信システム。
  4. 声情報の授受を行う情報機器に、他の情報機器との間で音声情報の授受を行っているときに受信した音声情報のパケットが欠落したことを検知すると、欠落パケットの一つ前のパケットの音声情報で欠落パケットの音声情報を補間する手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の構内通信システム。
  5. 像情報を情報機器間で授受を行っている時に、映像のフレームレートを調整操作する機能を映像情報の授受を行う情報機器に備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の構内通信システム。
  6. ゲートウェイ機能付きゲートキーパーは、情報機器間で映像情報の授受を行っている時に、現在使用している帯域に応じて映像のフレームレートを調整指示する機能を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の構内通信システム。
  7. 報機器間で映像情報の授受を行っているときに、映像情報のパケットの衝突回数や送信待ち時間のようなパケット送信状況を検出し、該検出内容に応じて映像のフレームレートを調整する機能を、映像情報を送信する情報機器に備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の構内通信システム。
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