JP2004289657A - テレビドアホンシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】カメラ付き玄関子機をネットワークに接続可能にしシステム構成を容易且つ柔軟にする。
【解決手段】カメラ付き玄関子機100を、家庭内のテレビ302、電話装置303等の汎用機器を相互接続してデータの送受信を行なうホームネットワーク301に接続し、カメラ付き玄関子機100は、ホームネットワーク301を介して汎用機器302、303と接続する制御部102を備えている。また、ホームネットワーク301は、ホームネットワーク301に直接接続できない居室親機305が変換インターフェース用機器304を介して接続されている。
【選択図】図1
【解決手段】カメラ付き玄関子機100を、家庭内のテレビ302、電話装置303等の汎用機器を相互接続してデータの送受信を行なうホームネットワーク301に接続し、カメラ付き玄関子機100は、ホームネットワーク301を介して汎用機器302、303と接続する制御部102を備えている。また、ホームネットワーク301は、ホームネットワーク301に直接接続できない居室親機305が変換インターフェース用機器304を介して接続されている。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビドアホンシステムに係り、特にホームネットワークと接続し、そのネットワーク上の機器と連動することで親機と子機という基本的なシステム構成を廃し、高機能な子機と必要最低限の通話装置、表示装置やセンサなどで構成された簡潔なシステムを実現するテレビドアホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、このようなテレビドアホンシステムは図3に示すように、居室親機101とカメラ付き玄関子機102という基本構成で実現されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなテレビドアホンシステムは、カメラ付き玄関子機102からの呼び出しを居室親機101で検出し、また、カメラ付き玄関子機102で撮像された来訪者等の画像表示や録画といった画像の処理を居室親機101およびカメラ付き玄関子機102間のみで行っている。また、電気錠やセンサの制御についても同様に、居室親機101およびカメラ付き玄関子機102間のみで行っている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−314695号公報(第3−4頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のテレビドアホンシステムでは、専用の親機に接続可能な限定された子機で構成されることが多く、会話をする、映像を映し出すという機能で一般家庭に広く普及している電話機やテレビモニタなどの汎用機器(専用ではなく、積極的に他のリソースを取り込んで処理できる機器)との重複した使用が避けられなかった。そのため、テレビドアホンシステムは、例えば家庭内に通常あると考えられるテレビやビデオなどの映像機器や、電話装置などの会話を供する機器とは独立に設けられることになり、画像を見るといった同じ動作を別々の機器で行うことを利用者に強いていた。したがって、親機と子機という基本構成に縛られ、積極的にこれら外部の機器を利用しようというテレビドアホンシステムは存在しなかった。
【0006】
本発明は、このような従来の難点を解決するためになされたもので、玄関子機を高機能化しホームネットワークと接続することで親機以外の汎用機器を利用可能とし、システム構成を柔軟にできるテレビドアホンシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のテレビドアホンシステムは、1台または複数台のカメラ付き玄関子機を、家庭内の複数の電化製品及び住宅設備を相互接続してデータの送受信を行なうホームネットワークに接続し、カメラ付き玄関子機は、ホームネットワークを介してテレビ、電話装置等の汎用機器と接続する制御部を備えたものである。また、このホームネットワークは、ホームネットワークに直接接続できない汎用機器に変換インターフェースブロックを介して接続するものである。
【0008】
このようなテレビドアホンシステムによれば、カメラ付き玄関子機に備えられた制御部により、当該カメラ付き玄関子機と、ホームネットワークに直接接続させることができる家庭内の複数の電化製品(例えばテレビ、電話装置等の汎用機器)及び住宅設備との間でデータの送受信を行なうことができるようになる。また、ホームネットワークに直接接続できない汎用機器の場合には、変換インターフェースブロックを介してカメラ付き玄関子機に接続することができるので、当該カメラ付き玄関子機と、この汎用機器間でデータの送受信を行なうことができるようになる。
【0009】
また、本発明のテレビドアホンシステムにおいては、カメラ付き玄関子機と汎用機器間でホームネットワークを介して行なう通信をIEEE802.11a、IEEE802.11b等の無線通信機能ブロックにより行なうものである。これにより、カメラ付き玄関子機とホームネットワークとを有線接続することなくデータ伝送を実現できる。
【0010】
また、本発明のテレビドアホンシステムにおいては、カメラ付き玄関子機と汎用機器間でホームネットワークを介して行なう通信をH.323、SIP等の通信プロトコルブロックで実行すると共に、画像及び音声の伝送をMPEG等の圧縮音声・画像処理機能ブロックにより行なうものである。これにより、カメラ付き玄関子機と汎用機器間で音声、映像などのマルチメディア情報を低ビットレートで双方向で配信することができるようになる。
【0011】
また、本発明のテレビドアホンシステムにおいては、カメラ付き玄関子機は、汎用機器への呼出検出・通知処理制御等の制御機能ブロックを有し、制御機能ブロックを用いて汎用機器と通信を開始する通信プロトコルブロックを備えたものである。これにより、玄関子機から呼び出しがあったことを、ホームネットワークを介して汎用機器で確認できるようになる。
【0012】
また、本発明のテレビドアホンシステムにおいては、汎用機器からホームネットワークを介して伝送されてくる制御を受付け、ホームネットワークプロトコル処理するプロトコル処理機能ブロックを備えたものである。これにより、他のプロトコルとの変換なども行えるようになるので、例えば必要に応じて種々の汎用機器へ通話を開始したり、汎用機器からの要求で通話を開始したりすることもできるようになる。
【0013】
【発明の実態の形態】
以下、本発明のテレビドアホンシステムにおける好ましい実施の形態例について図面を参照して説明する。
【0014】
本発明のテレビドアホンシステムは図1に示すように、玄関などの戸外に設置され来訪者をカメラ104で撮像するカメラ付き玄関子機100と、カメラ付き玄関子機100と通話を行うと共にカメラ104で撮像した来訪者の画像を表示する居室親機305とを備え、これら機器はホームネットワーク301を介して接続されている。
【0015】
カメラ付き玄関子機100は、来訪者を撮像するためのカメラ104と共に、来訪者が居住者を呼出すための呼出ボタン101と、居住者と通話するための子機マイク106、子機スピーカ109とを備えている。
【0016】
具体的には、カメラ104はカメラA/D変換回路105を介して制御部102に接続され、呼出ボタン101は直接制御部102に接続され、マイク106はマイクA/D変換回路107、スピーカ109はD/A変換回路108をそれぞれ介して制御部102に接続されている。また、カメラ104は制御部102に接続されているカメラパンチルト機構110によって撮像方向をパンチルトすることができる。また、制御部102には、当該制御部102による各処理プログラムや設定情報の蓄積領域や作業領域として使用するFROM(flash ROM)113、SDRAM(synchronous dynamic RAM)114が接続されている。さらに、カメラ付き玄関子機100を家庭内に構築されているホームネットワーク301に接続するために、制御部102にはホームネットワークインターフェース(以下、「インターフェース」を「IF」とする。)103が接続されている。なお、制御部102には、電気錠111や警報用のセンサ112も接続されている。
【0017】
また、ホームネットワーク301には各々がIPアドレスを割り振られ直接接続できる汎用機器、例えばテレビ302や電話装置303が接続されており、また、居室親機305のようにホームネットワーク301に直接接続できない汎用機器の場合には、変換IFブロックであるホームゲートウェイなどのIPアドレスが割り振られる変換IF用機器304を介してホームネットワーク301に接続する。
【0018】
このような制御部102は図2に示すように、テレビ302、電話装置303、居室親機305等の汎用機器からホームネットワーク301、ホームネットワークIF103を介して伝送されてくる制御を受け付けホームネットワークプロトコル処理するプロトコル処理機能ブロックであるホームネットワークプロトコル処理回路202と、このホームネットワークプロトコル処理回路202に接続されカメラ付き玄関子機100とテレビ302、電話装置303、居室親機305間でホームネットワーク301を介して行う双方向通信をH.323、SIP(Session Initiation Protocol)等の音声、動画等のマルチメディア情報の通信プロトコルで行う通信プロトコルブロックである通信プロトコル処理回路203とを備えている。
【0019】
また、制御部102はカメラA/D変換回路105を介してカメラ104に接続される撮像処理回路204と、撮像処理回路204でサンプリングレートや解像度などが設定処理された画像データを低ビットレートにするMPEG(Moving Picture Experts Group)等による画像圧縮を行うための圧縮画像処理機能ブロックである画像データ圧縮処理回路205と、画像データ圧縮処理回路205で圧縮処理された画像データを転送するための画像データ転送処理回路206と、マイクA/D変換回路107を介してマイク106、D/A変換回路108を介してスピーカ109がそれぞれ接続され音声データを低ビットレートにするMPEG等による音声圧縮や音声伸張する圧縮処理機能ブロックである音声データ圧縮・伸張処理回路207と、音声データを転送するための音声データ転送処理回路208と、呼出ボタン101に接続されホームネットワーク301を介してカメラ付き玄関子機100に接続される汎用機器への呼出検出、通知処理制御等の機能を有する制御機能ブロックである呼出検出・通知処理回路201と、FROM113に接続され画像データ、音声データ、設定情報や処理プログラム等をFROM113に蓄積・保存する設定情報管理処理回路212とを備えている。また、制御部102は、電気錠111を制御する電気錠制御処理回路210と、センサ112を制御するセンサ制御処理回路211と、カメラパンチルト機構110を制御するカメラパンチルト制御処理回路209とを備えている。
【0020】
このような制御部102の各処理回路の接続は、撮像処理回路204が画像データ圧縮処理回路205に接続され、画像データ圧縮処理回路205が画像データ転送処理回路206を介して通信プロトコル処理回路203に接続されている。音声データ圧縮・伸張処理回路207は音声データ転送処理回路208を介して通信プロトコル処理回路203に接続されている。この音声データ圧縮・伸張処理回路207と画像データ圧縮処理回路205とは設定情報管理処理回路212に接続され、さらに設定情報管理処理回路212は通信プロトコル処理回路203とホームネットワークプロトコル処理回路202に接続されている。呼出検出・通知処理回路201は通信プロトコル処理回路203に接続されている。また、電気錠制御処理回路210、センサ制御処理回路211、カメラパンチルト制御処理回路209はそれぞれホームネットワークプロトコル処理回路202に接続されている。
【0021】
このように構成されたテレビドアホンシステムの動作について説明する。
【0022】
まず、来訪者からカメラ付き玄関子機100の呼出ボタン101で呼び出しがあると、制御部102の呼出検出・通知処理回路201がその呼び出しを検出し、音声再生・画像表示要求信号と共に呼出通知信号(以下、「呼出データ信号」とする。)を通信プロトコル処理回路203に送出する。通信プロトコル処理回路203はこの呼出データ信号を所定の通信プロトコルでホームネットワークプロトコル処理回路202に送出し、ホームネットワークプロトコル処理回路202は予め呼出ボタン101が呼出操作されると居室親機305に接続するように設定されているので、この所定の通信プロトコルで送出された呼出データ信号に居室親機305用の宛先IPアドレス等を付加してホームネットワークIF103に送出する。
【0023】
ホームネットワークIF103から居室親機305の宛先IPアドレス等が付加された呼出データ信号がホームネットワーク301に伝送されると、その通知を変換IF用機器304を介して居室親機305が受信する。居室親機305はその通知を受信すると、呼出発報と共に音声再生や画像表示などの機能を起動してカメラ付き玄関子機100と通信状態へと移行する。
【0024】
なお、カメラ104で撮像された画像はカメラA/D変換回路105でデジタルデータ化され、この画像データを撮像処理回路204でサンプリングレートや解像度などを設定処理し、画像データ圧縮処理回路205でデータサイズを調整して圧縮画像データとして画像データ転送処理回路206から通信プロトコル処理回路203へと送出される。また、マイク106で集音された音声はマイクA/D変換回路107でデジタルデータ化され、この音声データを音声データ圧縮・伸張処理回路207でデータサイズを調整して圧縮音声データとして音声データ転送処理回路208から通信プロトコル処理回路203へと送出される。
【0025】
通信プロトコル処理回路203は、この圧縮画像データや圧縮音声データ(以下、「マルチメディア情報信号」とする。)を所定の通信プロトコルでホームネットワークプロトコル処理回路202に送出し、ホームネットワークプロトコル処理回路202はこの所定の通信プロトコルで送出されたマルチメディア情報信号に居室親機305用の宛先IPアドレス等を付加してホームネットワークIF103に送出する。
【0026】
ホームネットワークIF103から居室親機305の宛先IPアドレス等が付加されたマルチメディア情報信号がホームネットワーク301に伝送されると、その通知を変換IF用機器304を介して居室親機305が受信する。居室親機305はその通知を受信すると通信状態に移行しているので、カメラ104で撮像された画像を表示しマイク106で集音した音声を再生することができる。
【0027】
また、居室親機305から音声データをカメラ付き玄関子機100へと送信すると、その音声データ信号が変換IF用機器304でカメラ付き玄関子機100用の宛先IPアドレス等が付加されてホームネットワーク301に伝送される。このカメラ付き玄関子機100用の宛先IPアドレス等が付加された音声データ信号がホームネットワーク301に伝送されると、その通知をカメラ付き玄関子機100のホームネットワークIF103が受信する。カメラ付き玄関子機100はその通知を受信すると通信状態に移行しているので、ホームネットワークプロトコル処理回路202がその音声データ信号がカメラ付き玄関子機100への通知であることを認識する。そして、その音声データ信号は通信プロトコル処理回路203を介して音声データ転送処理回路208に送出されるので、この音声データ転送処理回路208の制御により音声データ圧縮・伸張処理回路207で元の大きさのデータに伸張されD/A変換回路108に送出される。この音声データ信号はD/A変換回路108でアナログデータ化されスピーカ109から発報される。
【0028】
また、居室親機305でカメラ付き玄関子機100のカメラ104のパンチルト要求を行うと、そのパンチルト要求データ信号が変換IF用機器304でカメラ付き玄関子機100用の宛先IPアドレス等が付加されてホームネットワーク301に伝送される。このカメラ付き玄関子機100用の宛先IPアドレス等が付加されたパンチルト要求データ信号がホームネットワーク301に伝送されると、その通知をカメラ付き玄関子機100のホームネットワークIF103が受信する。カメラ付き玄関子機100はその通知を受信すると通信状態に移行しているので、ホームネットワークプロトコル処理回路202がそのパンチルト要求データ信号がカメラ付き玄関子機100への通知であることを認識する。ホームネットワークプロトコル処理回路202はそのパンチルト要求データ信号をカメラパンチルト制御処理回路209に送出するので、カメラパンチルト制御処理回路209はそのパンチルト要求データ信号に基づきカメラパンチルト機構110をパンチルト操作してカメラ104の撮像範囲を変更する。
【0029】
また、居室親機305で電気錠111の解錠や施錠の要求を行うと、その解錠(施錠)要求データ信号が変換IF用機器304でカメラ付き玄関子機100用の宛先IPアドレス等が付加されてホームネットワーク301に伝送される。このカメラ付き玄関子機100用の宛先IPアドレス等が付加された解錠(施錠)要求データ信号がホームネットワーク301に伝送されると、カメラ104のパンチルト要求と同様にその解錠(施錠)要求データ信号がホームネットワークIF103を介してホームネットワークプロトコル処理回路202へと送出される。ホームネットワークプロトコル処理回路202はその解錠(施錠)要求データ信号を電気錠制御処理回路210に送出するので、電気錠制御処理回路210はその解錠(施錠)要求データ信号に基づき電気錠111を解錠(施錠)する。
【0030】
また、居室親機305でセンサ112の駆動(停止)制御の要求を行うと、その駆動(停止)制御要求データ信号が変換IF用機器304でカメラ付き玄関子機100用の宛先IPアドレス等が付加されてホームネットワーク301に伝送される。このカメラ付き玄関子機100用の宛先IPアドレス等が付加された駆動(停止)制御要求データ信号がホームネットワーク301に伝送されると、カメラ104のパンチルト要求と同様にその駆動(停止)制御要求データ信号がホームネットワークIF103を介してホームネットワークプロトコル処理回路202へと送出される。ホームネットワークプロトコル処理回路202はその駆動(停止)制御要求データ信号をセンサ制御処理回路211に送出するので、センサ制御処理回路211はその駆動制御要求データ信号に基づきセンサ112を駆動(停止)する。
【0031】
なお、このセンサ112により来訪者等が検知されると、センサ制御処理回路211がセンサ検知信号をホームネットワークプロトコル処理回路202に送出し、ホームネットワークプロトコル処理回路202はこのセンサ検出信号に居室親機305用の宛先IPアドレス等を付加してホームネットワークIF103に送出する。
【0032】
ホームネットワークIF103から居室親機305の宛先IPアドレス等が付加されたセンサ検出信号がホームネットワーク301に伝送されると、その通知を変換IF用機器304を介して居室親機305が受信する。居室親機305はその通知を受信すると通信状態に移行しているので、センサ112が来訪者があることを検知したことを確認できる。
【0033】
このようなカメラ付き玄関子機100の制御部102の設定情報管理処理回路212による各種設定情報を変更する場合には、ホームネットワーク301に接続された専用のコントローラやパソコンなどの設定情報変更用機器306で行うことができ、この設定情報変更用機器306にインストールされているアプリケーション、例えば設定アプリケーションやHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、FTP(File Transfer Protocol)、SNTP(Simple Network Time Protocol)、電子メール等により実行される。
【0034】
例えばパソコン306でカメラ付き玄関子機100からの画像や音声を録画、録音するような設定変更を操作すると、当該パソコン306の設定変更機能によりホームネットワーク301→ホームネットワークIF103→ホームネットワークプロトコル処理回路202→通信プロトコル処理回路203を介して設定情報管理処理回路212で、画像データ圧縮処理回路205でデータサイズが調整された圧縮画像データや音声データ圧縮・伸張処理回路207でデータサイズが調整された圧縮音声データをFROM113の記憶領域に蓄積、保存することができるようになる。
【0035】
このようにFROM113に保存された圧縮画像データや圧縮音声データは、居室親機305から再生要求されると設定情報管理処理回路212の制御によりFROM113から取り出され、圧縮画像データは画像データ圧縮処理回路205、画像データ転送処理回路206を介して通信プロトコル処理回路203に送出され、また、圧縮音声データは音声データ圧縮・伸張処理回路207、音声データ転送処理回路208を介して通信プロトコル処理回路203に送出される。以後、上述したようにこのマルチメディア情報信号は、ホームネットワークプロトコル処理回路202→ホームネットワークIF103→ホームネットワーク301→変換IF用機器304を介して居室親機305に伝送されるので、居室親機305はカメラ104で撮像された画像やマイク106で集音した音声を再生することができる。
【0036】
なお、録画、録音された画像や音声をテレビ302や電話装置303で再生する場合には、例えばパソコン306でカメラ付き玄関子機100からの録画画像や録音音声をテレビ302や電話装置303で再生できるように設定変更を操作すると、当該パソコン306の設定変更機能によりホームネットワーク301→ホームネットワークIF103→ホームネットワークプロトコル処理回路202→通信プロトコル処理回路203を介して設定情報管理処理回路212で、ホームネットワークプロトコル処理回路202による宛先IPアドレスの割り当てがテレビ302や電話装置303に変更される。これにより、テレビ302や電話装置303はカメラ104で撮像された画像やマイク106で集音した音声を再生することができる。
【0037】
なお、上述した本発明の実施の一形態においては、カメラ付き玄関子機100と汎用機器302、303、305が有線接続されていたが、これに限らず、カメラ付き玄関子機100と汎用機器302、303、305間でホームネットワーク301を介して行う通信を無線LANに関する規格IEEE802.11a、IEEE802.11b等の無線通信プロトコルで行ってもよい。この場合、カメラ付き玄関子機100の制御部102のホームネットワークIF103に無線通信機能ブロックである無線通信回路115を接続させ、ホームネットワーク301に無線通信機能ブロックである無線通信機器311を接続させる。これにより、カメラ付き玄関子機100とホームネットワーク301とを無線にてデータ伝送を実現できる。
【0038】
また、ホームネットワーク301を利用してカメラ付き玄関子機100と汎用機器302、303、305間でデータ伝送を行っているので、ホームネットワーク301への接続機器には特に制限がなく、例えば公衆回線を利用してデータ転送を行うこともでき遠隔地でも利用することができるようになる。これにより、ホームネットワーク301への接続手段によっては遠隔地でも、カメラ104で撮像された画像を表示したりマイク106で集音した音声を発報したりでき、また、これらを再生することもできる。
【0039】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明のテレビドアホンシステムによれば、カメラ付き玄関子機をネットワークに接続可能にしたことによりネットワーク対応型の居室親機、テレビ、ビデオ、電話装置などの汎用機器を利用してカメラ付き玄関子機とデータ通信することができるようになったので、システム構成が容易且つ柔軟になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビドアホンシステムにおける好ましい実施の一形態例を示すブロック図。
【図2】本発明のテレビドアホンシステムの構成要件である制御回路の詳細を示すブロック図。
【図3】従来のテレビドアホンシステムを示すブロック図。
【符号の説明】
100・・・・・カメラ付き玄関子機
102・・・・・制御部
115・・・・・無線通信回路(無線通信機能ブロック)
201・・・・・呼出検出・通知処理回路(制御機能ブロック)
202・・・・・ホームネットワークプロトコル処理回路(プロトコル処理機能ブロック)
203・・・・・通信プロトコル処理回路(通信プロトコルブロック)
205・・・・・画像データ圧縮処理回路(圧縮音声・画像処理機能ブロック)
207・・・・・音声データ圧縮・伸張処理回路(圧縮音声・画像処理機能ブロック)
301・・・・・ホームネットワーク
302・・・・・テレビ(汎用機器)
303・・・・・電話装置(汎用機器)
304・・・・・変換インターフェース用機器(変換インターフェースブロック)
305・・・・・居室親機(汎用機器)
311・・・・・無線通信機能ブロック
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビドアホンシステムに係り、特にホームネットワークと接続し、そのネットワーク上の機器と連動することで親機と子機という基本的なシステム構成を廃し、高機能な子機と必要最低限の通話装置、表示装置やセンサなどで構成された簡潔なシステムを実現するテレビドアホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、このようなテレビドアホンシステムは図3に示すように、居室親機101とカメラ付き玄関子機102という基本構成で実現されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなテレビドアホンシステムは、カメラ付き玄関子機102からの呼び出しを居室親機101で検出し、また、カメラ付き玄関子機102で撮像された来訪者等の画像表示や録画といった画像の処理を居室親機101およびカメラ付き玄関子機102間のみで行っている。また、電気錠やセンサの制御についても同様に、居室親機101およびカメラ付き玄関子機102間のみで行っている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−314695号公報(第3−4頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のテレビドアホンシステムでは、専用の親機に接続可能な限定された子機で構成されることが多く、会話をする、映像を映し出すという機能で一般家庭に広く普及している電話機やテレビモニタなどの汎用機器(専用ではなく、積極的に他のリソースを取り込んで処理できる機器)との重複した使用が避けられなかった。そのため、テレビドアホンシステムは、例えば家庭内に通常あると考えられるテレビやビデオなどの映像機器や、電話装置などの会話を供する機器とは独立に設けられることになり、画像を見るといった同じ動作を別々の機器で行うことを利用者に強いていた。したがって、親機と子機という基本構成に縛られ、積極的にこれら外部の機器を利用しようというテレビドアホンシステムは存在しなかった。
【0006】
本発明は、このような従来の難点を解決するためになされたもので、玄関子機を高機能化しホームネットワークと接続することで親機以外の汎用機器を利用可能とし、システム構成を柔軟にできるテレビドアホンシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のテレビドアホンシステムは、1台または複数台のカメラ付き玄関子機を、家庭内の複数の電化製品及び住宅設備を相互接続してデータの送受信を行なうホームネットワークに接続し、カメラ付き玄関子機は、ホームネットワークを介してテレビ、電話装置等の汎用機器と接続する制御部を備えたものである。また、このホームネットワークは、ホームネットワークに直接接続できない汎用機器に変換インターフェースブロックを介して接続するものである。
【0008】
このようなテレビドアホンシステムによれば、カメラ付き玄関子機に備えられた制御部により、当該カメラ付き玄関子機と、ホームネットワークに直接接続させることができる家庭内の複数の電化製品(例えばテレビ、電話装置等の汎用機器)及び住宅設備との間でデータの送受信を行なうことができるようになる。また、ホームネットワークに直接接続できない汎用機器の場合には、変換インターフェースブロックを介してカメラ付き玄関子機に接続することができるので、当該カメラ付き玄関子機と、この汎用機器間でデータの送受信を行なうことができるようになる。
【0009】
また、本発明のテレビドアホンシステムにおいては、カメラ付き玄関子機と汎用機器間でホームネットワークを介して行なう通信をIEEE802.11a、IEEE802.11b等の無線通信機能ブロックにより行なうものである。これにより、カメラ付き玄関子機とホームネットワークとを有線接続することなくデータ伝送を実現できる。
【0010】
また、本発明のテレビドアホンシステムにおいては、カメラ付き玄関子機と汎用機器間でホームネットワークを介して行なう通信をH.323、SIP等の通信プロトコルブロックで実行すると共に、画像及び音声の伝送をMPEG等の圧縮音声・画像処理機能ブロックにより行なうものである。これにより、カメラ付き玄関子機と汎用機器間で音声、映像などのマルチメディア情報を低ビットレートで双方向で配信することができるようになる。
【0011】
また、本発明のテレビドアホンシステムにおいては、カメラ付き玄関子機は、汎用機器への呼出検出・通知処理制御等の制御機能ブロックを有し、制御機能ブロックを用いて汎用機器と通信を開始する通信プロトコルブロックを備えたものである。これにより、玄関子機から呼び出しがあったことを、ホームネットワークを介して汎用機器で確認できるようになる。
【0012】
また、本発明のテレビドアホンシステムにおいては、汎用機器からホームネットワークを介して伝送されてくる制御を受付け、ホームネットワークプロトコル処理するプロトコル処理機能ブロックを備えたものである。これにより、他のプロトコルとの変換なども行えるようになるので、例えば必要に応じて種々の汎用機器へ通話を開始したり、汎用機器からの要求で通話を開始したりすることもできるようになる。
【0013】
【発明の実態の形態】
以下、本発明のテレビドアホンシステムにおける好ましい実施の形態例について図面を参照して説明する。
【0014】
本発明のテレビドアホンシステムは図1に示すように、玄関などの戸外に設置され来訪者をカメラ104で撮像するカメラ付き玄関子機100と、カメラ付き玄関子機100と通話を行うと共にカメラ104で撮像した来訪者の画像を表示する居室親機305とを備え、これら機器はホームネットワーク301を介して接続されている。
【0015】
カメラ付き玄関子機100は、来訪者を撮像するためのカメラ104と共に、来訪者が居住者を呼出すための呼出ボタン101と、居住者と通話するための子機マイク106、子機スピーカ109とを備えている。
【0016】
具体的には、カメラ104はカメラA/D変換回路105を介して制御部102に接続され、呼出ボタン101は直接制御部102に接続され、マイク106はマイクA/D変換回路107、スピーカ109はD/A変換回路108をそれぞれ介して制御部102に接続されている。また、カメラ104は制御部102に接続されているカメラパンチルト機構110によって撮像方向をパンチルトすることができる。また、制御部102には、当該制御部102による各処理プログラムや設定情報の蓄積領域や作業領域として使用するFROM(flash ROM)113、SDRAM(synchronous dynamic RAM)114が接続されている。さらに、カメラ付き玄関子機100を家庭内に構築されているホームネットワーク301に接続するために、制御部102にはホームネットワークインターフェース(以下、「インターフェース」を「IF」とする。)103が接続されている。なお、制御部102には、電気錠111や警報用のセンサ112も接続されている。
【0017】
また、ホームネットワーク301には各々がIPアドレスを割り振られ直接接続できる汎用機器、例えばテレビ302や電話装置303が接続されており、また、居室親機305のようにホームネットワーク301に直接接続できない汎用機器の場合には、変換IFブロックであるホームゲートウェイなどのIPアドレスが割り振られる変換IF用機器304を介してホームネットワーク301に接続する。
【0018】
このような制御部102は図2に示すように、テレビ302、電話装置303、居室親機305等の汎用機器からホームネットワーク301、ホームネットワークIF103を介して伝送されてくる制御を受け付けホームネットワークプロトコル処理するプロトコル処理機能ブロックであるホームネットワークプロトコル処理回路202と、このホームネットワークプロトコル処理回路202に接続されカメラ付き玄関子機100とテレビ302、電話装置303、居室親機305間でホームネットワーク301を介して行う双方向通信をH.323、SIP(Session Initiation Protocol)等の音声、動画等のマルチメディア情報の通信プロトコルで行う通信プロトコルブロックである通信プロトコル処理回路203とを備えている。
【0019】
また、制御部102はカメラA/D変換回路105を介してカメラ104に接続される撮像処理回路204と、撮像処理回路204でサンプリングレートや解像度などが設定処理された画像データを低ビットレートにするMPEG(Moving Picture Experts Group)等による画像圧縮を行うための圧縮画像処理機能ブロックである画像データ圧縮処理回路205と、画像データ圧縮処理回路205で圧縮処理された画像データを転送するための画像データ転送処理回路206と、マイクA/D変換回路107を介してマイク106、D/A変換回路108を介してスピーカ109がそれぞれ接続され音声データを低ビットレートにするMPEG等による音声圧縮や音声伸張する圧縮処理機能ブロックである音声データ圧縮・伸張処理回路207と、音声データを転送するための音声データ転送処理回路208と、呼出ボタン101に接続されホームネットワーク301を介してカメラ付き玄関子機100に接続される汎用機器への呼出検出、通知処理制御等の機能を有する制御機能ブロックである呼出検出・通知処理回路201と、FROM113に接続され画像データ、音声データ、設定情報や処理プログラム等をFROM113に蓄積・保存する設定情報管理処理回路212とを備えている。また、制御部102は、電気錠111を制御する電気錠制御処理回路210と、センサ112を制御するセンサ制御処理回路211と、カメラパンチルト機構110を制御するカメラパンチルト制御処理回路209とを備えている。
【0020】
このような制御部102の各処理回路の接続は、撮像処理回路204が画像データ圧縮処理回路205に接続され、画像データ圧縮処理回路205が画像データ転送処理回路206を介して通信プロトコル処理回路203に接続されている。音声データ圧縮・伸張処理回路207は音声データ転送処理回路208を介して通信プロトコル処理回路203に接続されている。この音声データ圧縮・伸張処理回路207と画像データ圧縮処理回路205とは設定情報管理処理回路212に接続され、さらに設定情報管理処理回路212は通信プロトコル処理回路203とホームネットワークプロトコル処理回路202に接続されている。呼出検出・通知処理回路201は通信プロトコル処理回路203に接続されている。また、電気錠制御処理回路210、センサ制御処理回路211、カメラパンチルト制御処理回路209はそれぞれホームネットワークプロトコル処理回路202に接続されている。
【0021】
このように構成されたテレビドアホンシステムの動作について説明する。
【0022】
まず、来訪者からカメラ付き玄関子機100の呼出ボタン101で呼び出しがあると、制御部102の呼出検出・通知処理回路201がその呼び出しを検出し、音声再生・画像表示要求信号と共に呼出通知信号(以下、「呼出データ信号」とする。)を通信プロトコル処理回路203に送出する。通信プロトコル処理回路203はこの呼出データ信号を所定の通信プロトコルでホームネットワークプロトコル処理回路202に送出し、ホームネットワークプロトコル処理回路202は予め呼出ボタン101が呼出操作されると居室親機305に接続するように設定されているので、この所定の通信プロトコルで送出された呼出データ信号に居室親機305用の宛先IPアドレス等を付加してホームネットワークIF103に送出する。
【0023】
ホームネットワークIF103から居室親機305の宛先IPアドレス等が付加された呼出データ信号がホームネットワーク301に伝送されると、その通知を変換IF用機器304を介して居室親機305が受信する。居室親機305はその通知を受信すると、呼出発報と共に音声再生や画像表示などの機能を起動してカメラ付き玄関子機100と通信状態へと移行する。
【0024】
なお、カメラ104で撮像された画像はカメラA/D変換回路105でデジタルデータ化され、この画像データを撮像処理回路204でサンプリングレートや解像度などを設定処理し、画像データ圧縮処理回路205でデータサイズを調整して圧縮画像データとして画像データ転送処理回路206から通信プロトコル処理回路203へと送出される。また、マイク106で集音された音声はマイクA/D変換回路107でデジタルデータ化され、この音声データを音声データ圧縮・伸張処理回路207でデータサイズを調整して圧縮音声データとして音声データ転送処理回路208から通信プロトコル処理回路203へと送出される。
【0025】
通信プロトコル処理回路203は、この圧縮画像データや圧縮音声データ(以下、「マルチメディア情報信号」とする。)を所定の通信プロトコルでホームネットワークプロトコル処理回路202に送出し、ホームネットワークプロトコル処理回路202はこの所定の通信プロトコルで送出されたマルチメディア情報信号に居室親機305用の宛先IPアドレス等を付加してホームネットワークIF103に送出する。
【0026】
ホームネットワークIF103から居室親機305の宛先IPアドレス等が付加されたマルチメディア情報信号がホームネットワーク301に伝送されると、その通知を変換IF用機器304を介して居室親機305が受信する。居室親機305はその通知を受信すると通信状態に移行しているので、カメラ104で撮像された画像を表示しマイク106で集音した音声を再生することができる。
【0027】
また、居室親機305から音声データをカメラ付き玄関子機100へと送信すると、その音声データ信号が変換IF用機器304でカメラ付き玄関子機100用の宛先IPアドレス等が付加されてホームネットワーク301に伝送される。このカメラ付き玄関子機100用の宛先IPアドレス等が付加された音声データ信号がホームネットワーク301に伝送されると、その通知をカメラ付き玄関子機100のホームネットワークIF103が受信する。カメラ付き玄関子機100はその通知を受信すると通信状態に移行しているので、ホームネットワークプロトコル処理回路202がその音声データ信号がカメラ付き玄関子機100への通知であることを認識する。そして、その音声データ信号は通信プロトコル処理回路203を介して音声データ転送処理回路208に送出されるので、この音声データ転送処理回路208の制御により音声データ圧縮・伸張処理回路207で元の大きさのデータに伸張されD/A変換回路108に送出される。この音声データ信号はD/A変換回路108でアナログデータ化されスピーカ109から発報される。
【0028】
また、居室親機305でカメラ付き玄関子機100のカメラ104のパンチルト要求を行うと、そのパンチルト要求データ信号が変換IF用機器304でカメラ付き玄関子機100用の宛先IPアドレス等が付加されてホームネットワーク301に伝送される。このカメラ付き玄関子機100用の宛先IPアドレス等が付加されたパンチルト要求データ信号がホームネットワーク301に伝送されると、その通知をカメラ付き玄関子機100のホームネットワークIF103が受信する。カメラ付き玄関子機100はその通知を受信すると通信状態に移行しているので、ホームネットワークプロトコル処理回路202がそのパンチルト要求データ信号がカメラ付き玄関子機100への通知であることを認識する。ホームネットワークプロトコル処理回路202はそのパンチルト要求データ信号をカメラパンチルト制御処理回路209に送出するので、カメラパンチルト制御処理回路209はそのパンチルト要求データ信号に基づきカメラパンチルト機構110をパンチルト操作してカメラ104の撮像範囲を変更する。
【0029】
また、居室親機305で電気錠111の解錠や施錠の要求を行うと、その解錠(施錠)要求データ信号が変換IF用機器304でカメラ付き玄関子機100用の宛先IPアドレス等が付加されてホームネットワーク301に伝送される。このカメラ付き玄関子機100用の宛先IPアドレス等が付加された解錠(施錠)要求データ信号がホームネットワーク301に伝送されると、カメラ104のパンチルト要求と同様にその解錠(施錠)要求データ信号がホームネットワークIF103を介してホームネットワークプロトコル処理回路202へと送出される。ホームネットワークプロトコル処理回路202はその解錠(施錠)要求データ信号を電気錠制御処理回路210に送出するので、電気錠制御処理回路210はその解錠(施錠)要求データ信号に基づき電気錠111を解錠(施錠)する。
【0030】
また、居室親機305でセンサ112の駆動(停止)制御の要求を行うと、その駆動(停止)制御要求データ信号が変換IF用機器304でカメラ付き玄関子機100用の宛先IPアドレス等が付加されてホームネットワーク301に伝送される。このカメラ付き玄関子機100用の宛先IPアドレス等が付加された駆動(停止)制御要求データ信号がホームネットワーク301に伝送されると、カメラ104のパンチルト要求と同様にその駆動(停止)制御要求データ信号がホームネットワークIF103を介してホームネットワークプロトコル処理回路202へと送出される。ホームネットワークプロトコル処理回路202はその駆動(停止)制御要求データ信号をセンサ制御処理回路211に送出するので、センサ制御処理回路211はその駆動制御要求データ信号に基づきセンサ112を駆動(停止)する。
【0031】
なお、このセンサ112により来訪者等が検知されると、センサ制御処理回路211がセンサ検知信号をホームネットワークプロトコル処理回路202に送出し、ホームネットワークプロトコル処理回路202はこのセンサ検出信号に居室親機305用の宛先IPアドレス等を付加してホームネットワークIF103に送出する。
【0032】
ホームネットワークIF103から居室親機305の宛先IPアドレス等が付加されたセンサ検出信号がホームネットワーク301に伝送されると、その通知を変換IF用機器304を介して居室親機305が受信する。居室親機305はその通知を受信すると通信状態に移行しているので、センサ112が来訪者があることを検知したことを確認できる。
【0033】
このようなカメラ付き玄関子機100の制御部102の設定情報管理処理回路212による各種設定情報を変更する場合には、ホームネットワーク301に接続された専用のコントローラやパソコンなどの設定情報変更用機器306で行うことができ、この設定情報変更用機器306にインストールされているアプリケーション、例えば設定アプリケーションやHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、FTP(File Transfer Protocol)、SNTP(Simple Network Time Protocol)、電子メール等により実行される。
【0034】
例えばパソコン306でカメラ付き玄関子機100からの画像や音声を録画、録音するような設定変更を操作すると、当該パソコン306の設定変更機能によりホームネットワーク301→ホームネットワークIF103→ホームネットワークプロトコル処理回路202→通信プロトコル処理回路203を介して設定情報管理処理回路212で、画像データ圧縮処理回路205でデータサイズが調整された圧縮画像データや音声データ圧縮・伸張処理回路207でデータサイズが調整された圧縮音声データをFROM113の記憶領域に蓄積、保存することができるようになる。
【0035】
このようにFROM113に保存された圧縮画像データや圧縮音声データは、居室親機305から再生要求されると設定情報管理処理回路212の制御によりFROM113から取り出され、圧縮画像データは画像データ圧縮処理回路205、画像データ転送処理回路206を介して通信プロトコル処理回路203に送出され、また、圧縮音声データは音声データ圧縮・伸張処理回路207、音声データ転送処理回路208を介して通信プロトコル処理回路203に送出される。以後、上述したようにこのマルチメディア情報信号は、ホームネットワークプロトコル処理回路202→ホームネットワークIF103→ホームネットワーク301→変換IF用機器304を介して居室親機305に伝送されるので、居室親機305はカメラ104で撮像された画像やマイク106で集音した音声を再生することができる。
【0036】
なお、録画、録音された画像や音声をテレビ302や電話装置303で再生する場合には、例えばパソコン306でカメラ付き玄関子機100からの録画画像や録音音声をテレビ302や電話装置303で再生できるように設定変更を操作すると、当該パソコン306の設定変更機能によりホームネットワーク301→ホームネットワークIF103→ホームネットワークプロトコル処理回路202→通信プロトコル処理回路203を介して設定情報管理処理回路212で、ホームネットワークプロトコル処理回路202による宛先IPアドレスの割り当てがテレビ302や電話装置303に変更される。これにより、テレビ302や電話装置303はカメラ104で撮像された画像やマイク106で集音した音声を再生することができる。
【0037】
なお、上述した本発明の実施の一形態においては、カメラ付き玄関子機100と汎用機器302、303、305が有線接続されていたが、これに限らず、カメラ付き玄関子機100と汎用機器302、303、305間でホームネットワーク301を介して行う通信を無線LANに関する規格IEEE802.11a、IEEE802.11b等の無線通信プロトコルで行ってもよい。この場合、カメラ付き玄関子機100の制御部102のホームネットワークIF103に無線通信機能ブロックである無線通信回路115を接続させ、ホームネットワーク301に無線通信機能ブロックである無線通信機器311を接続させる。これにより、カメラ付き玄関子機100とホームネットワーク301とを無線にてデータ伝送を実現できる。
【0038】
また、ホームネットワーク301を利用してカメラ付き玄関子機100と汎用機器302、303、305間でデータ伝送を行っているので、ホームネットワーク301への接続機器には特に制限がなく、例えば公衆回線を利用してデータ転送を行うこともでき遠隔地でも利用することができるようになる。これにより、ホームネットワーク301への接続手段によっては遠隔地でも、カメラ104で撮像された画像を表示したりマイク106で集音した音声を発報したりでき、また、これらを再生することもできる。
【0039】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明のテレビドアホンシステムによれば、カメラ付き玄関子機をネットワークに接続可能にしたことによりネットワーク対応型の居室親機、テレビ、ビデオ、電話装置などの汎用機器を利用してカメラ付き玄関子機とデータ通信することができるようになったので、システム構成が容易且つ柔軟になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビドアホンシステムにおける好ましい実施の一形態例を示すブロック図。
【図2】本発明のテレビドアホンシステムの構成要件である制御回路の詳細を示すブロック図。
【図3】従来のテレビドアホンシステムを示すブロック図。
【符号の説明】
100・・・・・カメラ付き玄関子機
102・・・・・制御部
115・・・・・無線通信回路(無線通信機能ブロック)
201・・・・・呼出検出・通知処理回路(制御機能ブロック)
202・・・・・ホームネットワークプロトコル処理回路(プロトコル処理機能ブロック)
203・・・・・通信プロトコル処理回路(通信プロトコルブロック)
205・・・・・画像データ圧縮処理回路(圧縮音声・画像処理機能ブロック)
207・・・・・音声データ圧縮・伸張処理回路(圧縮音声・画像処理機能ブロック)
301・・・・・ホームネットワーク
302・・・・・テレビ(汎用機器)
303・・・・・電話装置(汎用機器)
304・・・・・変換インターフェース用機器(変換インターフェースブロック)
305・・・・・居室親機(汎用機器)
311・・・・・無線通信機能ブロック
Claims (6)
- 1台または複数台のカメラ付き玄関子機(100)を、家庭内の複数の電化製品及び住宅設備を相互接続してデータの送受信を行なうホームネットワーク(301)に接続し、
前記カメラ付き玄関子機は、前記ホームネットワークを介してテレビ、電話装置等の汎用機器(302、303)と接続する制御部(102)を備えたことを特徴とするテレビドアホンシステム。 - 前記ホームネットワークは、前記ホームネットワークに直接接続できない汎用機器(305)に変換インターフェースブロック(304)を介して接続することを特徴とする請求項1記載のテレビドアホンシステム。
- 前記カメラ付き玄関子機と前記汎用機器間で前記ホームネットワークを介して行なう通信をIEEE802.11a、IEEE802.11b等の無線通信機能ブロック(115、311)により行なうことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のテレビドアホンシステム。
- 前記カメラ付き玄関子機と前記汎用機器間で前記ホームネットワークを介して行なう通信をH.323、SIP等の通信プロトコルブロック(203)で実行すると共に、画像及び音声の伝送をMPEG等の圧縮音声・画像処理機能ブロック(205、207)により行なうことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のテレビドアホンシステム。
- 前記カメラ付き玄関子機は、前記汎用機器への呼出検出・通知処理制御等の制御機能ブロック(201)を有し、前記制御機能ブロックを用いて前記汎用機器と通信を開始する通信プロトコルブロック(203)を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のテレビドアホンシステム。
- 前記汎用機器から前記ホームネットワークを介して伝送されてくる制御を受付け、ホームネットワークプロトコル処理するプロトコル処理機能ブロック(202)を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のテレビドアホンシステム。
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