JP4413597B2 - 乗客コンベアの案内放送システム - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施の形態1に係るエスカレータの案内放送システムを示すブロック図である。図1において、装置本体1は、駆動用モータ2を制御してエスカレータの運転を制御するようになっている。駆動用モータ2には、速度検出器3が接続されている。速度検出器3は、駆動用モータ2の回転速度によりエスカレータの速度を検出する。装置本体1は、速度検出器3からの信号に基づいてエスカレータの運転速度を制御する。
また、装置本体1には、放送装置4が接続されている。放送装置4は、装置本体1からの指示により、乗客に対する案内放送を行うように構成されている。以下、装置本体1について詳述する。
案内放送情報d2は、乗客に対する音声メッセージである。案内放送情報d2には、例えば、通常運転時にアナウンスするための通常時メッセージd4,減速時にアナウンスするための減速時メッセージd5,待機時にアナウンスするための待機時メッセージd6,加速時にアナウンスするための加速時メッセージd7が含まれている。減速時メッセージd5は、例えば、「減速します。ご注意下さい。」等である。
所要時間情報d3は、案内放送情報d2による放送の開始から終了までの時間を示すデータである。
図2は、エスカレータの運転および案内放送情報d2を示す説明図である。図2によると、エスカレータは、通常の速度で運転(第1の速度運転)を行った後、減速を開始して待機運転(第2の速度運転)を行うようになっている。この場合、エスカレータの踏段が減速を開始するまでの残り時間d8が所定の時間になるまで、通常時メッセージd4が連続して放送される。そして、残り時間d8が所定の時間になると、減速時メッセージd5が放送されるようになっている。
実施の形態2は、待機運転(第1の速度運転)中のエスカレータが加速して通常運転(第2の速度運転)を行う場合のものである。この実施の形態2の全体構成は、実施の形態1の場合と同様である。なお、実施の形態1と同様の部分は、同一符号を付して重複説明を適宜省略する。
エスカレータの待機時、算出部13bは、メモリ12の運転時間データd1に基づいて、エスカレータが加速を開始するまでの残り時間d9を算出する(S201)。次に、判断部13cは、算出部13bにより算出された残り時間d9と待機時メッセージd5の所要時間情報d3とを比較し、残り時間d9が所要時間情報d3よりも長いかどうかを判断する(S202)。
実施の形態3は、所要時間情報d3が互いに異なる複数の減速時メッセージd5による案内放送を行う場合のものである。
実施の形態3に係る装置本体1cのメモリ12には、所要時間情報d3が異なる複数の案内放送情報d2も格納されている。ここでは、所要時間情報d3が例えば10秒の減速時メッセージd51と、所要時間情報d3が例えば15秒の減速時メッセージd52とを有する場合を例にして説明する。つまり、所要時間情報d3が長いものと短いものの2つの減速時メッセージd5を有する場合である。
その他の構成は、上記実施の形態1とほぼ同様である。なお、実施の形態1と同様の部分は、同一符号を付して重複説明を適宜省略する。
エスカレータの通常運転時、算出部13bは、メモリ12の運転時間データd1に基づいて、エスカレータが減速して待機するまでの残り時間d10を算出する(S301)。次に、判断部13cは、算出部13bにより算出された残り時間d10と、メッセージが長い減速時メッセージd52の所要時間情報d3とを比較し、残り時間d10が所要時間情報d3よりも長いかどうかを判断する(S302)。
具体的には、例えば、残り時間d10が10秒から14秒までの場合、出力部13dは、所要時間情報d3が10秒の減速時メッセージd51を選択して出力する。また、例えば、残り時間d10が15秒以上の場合、出力部13dは、所要時間情報d3が15秒の減速時メッセージd52を選択して出力することとなる。これにより、メッセージ長が異なる減速時メッセージd51およびd52のいずれか一方が乗客に対して放送されることとなる。
実施の形態4は、所要時間情報d3が互いに異なる複数の加速時メッセージd7による案内放送を行う場合のものである。
この実施の形態4に係る装置本体1dのメモリ12には、所要時間情報d3が異なる2つの加速時メッセージd71,d72が格納されている。ここでは、加速時メッセージd71は、所要時間情報d3が例えば10秒のメッセージであり、加速時メッセージd72は、所要時間情報d3が例えば15秒のメッセージである。
その他の構成は、上記実施の形態2,3とほぼ同様である。なお、実施の形態2,3と同様の部分は、同一符号を付して重複説明を適宜省略する。
エスカレータの待機運転時、算出部13bは、メモリ12の運転時間データd1に基づいて、エスカレータが加速して通常に運転するまでの残り時間d11を算出する(S401)。次に、判断部13cは、算出部13bにより算出された残り時間d11と、メッセージが長い加速時メッセージd72の所要時間情報d3とを比較し、残り時間d11が所要時間情報d3よりも長いかどうかを判断する(S402)。
具体的には、例えば、残り時間d11が10秒から14秒までの場合、出力部13dは、所要時間情報d3が10秒の加速時メッセージd71を選択して出力する。また、例えば、残り時間d11が15秒以上の場合、出力部13dは、所要時間情報d3が15秒の加速時メッセージd72を選択して出力することとなる。これにより、メッセージ長が異なる加速時メッセージd71およびd72のいずれか一方が乗客に対して放送されることとなる。
実施の形態5に係る装置本体1eのメモリ12には、案内放送情報d2の所要時間を示すカウント値(初期値)も予め格納されている。また、装置本体1eの算出部13bは、案内放送情報d2の経過時間をカウントするようになっている。
その他の構成は、実施の形態1の場合と同様である。
途中の場合、通常運転の時間を延長し、通常時メッセージd4の放送が終了した後、減速を開始して待機運転(第2の速度運転)を行うようになっている。なお、図10において、破線は、予め設定されている時間に従ってエスカレータを運転した場合に踏板が減速を開始するタイミングを示している。以下に、装置本体1eの動作を詳述する。
エスカレータの通常運転時、出力部13dは、メモリ12から読み出した通常時メッセージd4の放送の指示信号を放送装置4に出力する(S103)。これにより、通常時メッセージd4が乗客に対して放送されることとなる。
次に、判断部13cは、メモリ12の運転時間データd1に示された運転時間に基づいて、通常運転の期間が満了するかどうかを判断する(S502)。
そして、判断部13cの判断において、放送が途中であると判断された場合、算出部13bは、通常時メッセージd4の放送の経過時間に応じてメモリ12のカウント値を減算し続ける(S501〜S503)。
実施の形態6の全体構成は、実施の形態2,5の場合と同様である。
図12は、実施の形態6におけるエスカレータの運転を示す説明図である。図12によると、待機運転(第1の速度運転)中のエスカレータは、待機時メッセージd6の放送が
途中の場合、待機運転の時間を延長し、待機時メッセージd6の放送が終了した後、加速を開始して通常運転(第2の速度運転)を行うようになっている。なお、図12において、破線は、予め設定されている時間に従ってエスカレータを運転した場合に踏板が加速を開始するタイミングを示している。以下に、装置本体1fの動作を詳述する。
エスカレータの待機運転時、出力部13dは、メモリ12から読み出した待機時メッセージd6の放送の指示信号を放送装置4に出力する(S203)。これにより、待機時メッセージd6が乗客に対して放送されることとなる。
次に、判断部13cは、メモリ12の運転時間データd1に示された待機時間に基づいて、待機期間が満了するかどうかを判断する(S602)。
そして、判断部13cの判断において、放送が途中であると判断された場合、算出部13bは、待機時メッセージd6の経過時間に応じてメモリ12のカウント値を減算し続ける(S601〜S603)。
Claims (4)
- 乗客コンベアの複数の種類の案内放送情報を格納する記憶部と、
上記乗客コンベアの第1の速度運転時、第1の速度運転を第2の速度運転にするために変速を開始するまでの残り時間を求め、残り時間に応じた種類の案内放送情報を上記記憶部から選択して放送装置に出力する処理部と
を備え、
上記第1の速度運転時は、通常運転時であり、上記第2の速度運転時は、停止運転時であり、
上記案内放送情報には、通常運転時の案内放送情報と減速時の案内放送情報とが含まれ、
上記処理部は、上記通常運転時の案内放送情報の出力が終了するたびに、上記残り時間と、通常運転時の案内放送情報の所要時間とを比較し、上記残り時間が上記所要時間よりも短いと判断した場合は、減速時の案内放送情報を上記放送装置に出力する
ことを特徴とする乗客コンベアの案内放送システム。 - 乗客コンベアの複数の種類の案内放送情報を格納する記憶部と、
上記乗客コンベアの第1の速度運転時、第1の速度運転を第2の速度運転にするために変速を開始するまでの残り時間を求め、残り時間に応じた種類の案内放送情報を上記記憶部から選択して放送装置に出力する処理部と
を備え、
上記第1の速度運転時は、通常運転時であり、上記第2の速度運転時は、停止運転時であり、
上記案内放送情報には、通常運転時の案内放送情報と減速時の案内放送情報とが含まれ、
上記処理部は、上記通常運転時の案内放送情報の出力が終了するたびに、上記残り時間と、通常運転時の案内放送情報の所要時間とを比較し、上記残り時間が上記所要時間よりも長いと判断した場合は、通常運転時の案内放送情報を上記放送装置に出力する
ことを特徴とする乗客コンベアの案内放送システム。 - 乗客コンベアの複数の種類の案内放送情報を格納する記憶部と、
上記乗客コンベアの第1の速度運転時、第1の速度運転を第2の速度運転にするために変速を開始するまでの残り時間を求め、残り時間に応じた種類の案内放送情報を上記記憶部から選択して放送装置に出力する処理部と
を備え、
上記第1の速度運転時は、停止運転時であり、上記第2の速度運転時は、通常運転時であり、
上記案内放送情報には、停止時の案内放送情報と加速時の案内放送情報とが含まれ、
上記処理部は、上記停止時の案内放送情報の出力が終了するたびに、上記残り時間と、停止時の案内放送情報の所要時間とを比較し、上記残り時間が上記所要時間よりも短いと判断した場合は、加速時の案内放送情報を上記放送装置に出力する
ことを特徴とする乗客コンベアの案内放送システム。 - 乗客コンベアの複数の種類の案内放送情報を格納する記憶部と、
上記乗客コンベアの第1の速度運転時、第1の速度運転を第2の速度運転にするために変速を開始するまでの残り時間を求め、残り時間に応じた種類の案内放送情報を上記記憶部から選択して放送装置に出力する処理部と
を備え、
上記第1の速度運転時は、停止運転時であり、上記第2の速度運転時は、通常運転時であり、
上記案内放送情報には、停止時の案内放送情報と加速時の案内放送情報とが含まれ、
上記処理部は、上記停止時の案内放送情報の出力が終了するたびに、上記残り時間と、停止時の案内放送情報の所要時間とを比較し、上記残り時間が上記所要時間よりも長いと判断した場合は、停止時の案内放送情報を上記放送装置に出力する
ことを特徴とする乗客コンベアの案内放送システム。
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