JP4406407B2 - 磁気ランダムアクセスメモリ - Google Patents

磁気ランダムアクセスメモリ Download PDF

Info

Publication number
JP4406407B2
JP4406407B2 JP2006067963A JP2006067963A JP4406407B2 JP 4406407 B2 JP4406407 B2 JP 4406407B2 JP 2006067963 A JP2006067963 A JP 2006067963A JP 2006067963 A JP2006067963 A JP 2006067963A JP 4406407 B2 JP4406407 B2 JP 4406407B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
write
mtj element
lines
magnetization
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006067963A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007250584A (ja
Inventor
嘉晃 福住
正 甲斐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2006067963A priority Critical patent/JP4406407B2/ja
Priority to US11/455,644 priority patent/US20070211522A1/en
Publication of JP2007250584A publication Critical patent/JP2007250584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4406407B2 publication Critical patent/JP4406407B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • G11C11/165Auxiliary circuits
    • G11C11/1693Timing circuits or methods

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Mram Or Spin Memory Techniques (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Description

本発明は、磁気抵抗効果素子(magneto-resistive element)をメモリセルとする磁気ランダムアクセスメモリメモリ(MRAM: magnetic random access memory)に関する。
磁気ランダムアクセスメモリは、次世代新規メモリデバイスとして注目されており、実用化に向け、様々な研究、開発が行われている。しかし、そのために解決しなければならない課題として、低電流化、誤書き込み耐性の向上、チップサイズの縮小などの多くの問題が残存している。
従来の磁気ランダムアクセスメモリでは、これらの課題を解決するために、磁気抵抗効果素子の形状や、書き込み方式などの面からいくつかの提案がなされている。
例えば、磁気抵抗効果素子の形状の面からは、十字形、そらまめ(bean)形、台形、突起+方形、くびれ+方形などの形状が提案されている。また、書き込み方式の面からは、トグル(toggle)や、スピン注入(spin-injection)などの方式が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
しかし、磁気抵抗効果素子の形状に関しては、低電流化については一定の効果が得られるものの、それのみでは十分な誤書き込み耐性を得ることが難しく、また、形状が複雑になると、加工が困難になり、メモリセルの微細化が困難になると共に製造歩留りも低下する。
また、書き込み方式のうちトグル方式に関しては、誤書き込み耐性については一定の効果が得られるものの、低電流化が難しいという問題がある。さらに、スピン注入方式については、スピン注入電流(書き込み電流)の低減が難しいために、チップサイズの縮小や、素子破壊などの問題に対して十分に対応できない。
米国特許第6,545,906号明細書 米国特許第6,256,223号明細書
本発明の例では、誤書き込み耐性の向上、チップサイズの縮小、製造歩留りの向上などを実現できる磁気ランダムアクセスメモリについて提案する。
本発明の例に関わる磁気ランダムアクセスメモリは、互いに交差する第1及び第2書き込み線と、第1及び第2書き込み線の上部からみて、中心点が第1及び第2書き込み線の交差部に重ならない磁気抵抗効果素子とを備え、磁気抵抗効果素子の磁化容易軸方向の中心線と第1及び第2書き込み線の中心線とが三角形を構成する。
本発明の例に関わるデータ書き込み方法は、上述の磁気ランダムアクセスメモリを対象とし、第1書き込み線に第1書き込み電流が流れ、かつ、第2書き込み線に第2書き込み電流が流れている状態を作り、第1書き込み電流を切断した後に第2書き込み電流を切断することにより磁気抵抗効果素子に対して第1データを書き込み、第2書き込み電流を切断した後に第1書き込み電流を切断することにより磁気抵抗効果素子に対して第1データとは異なる第2データを書き込む。
本発明の例によれば、磁気ランダムアクセスメモリの誤書き込み耐性の向上、チップサイズの縮小、製造歩留りの向上などを実現できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の例を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
1. 概要
本発明の例は、書き込み電流により発生する磁場(電流磁場)を用いて書き込みを行う方式の磁気ランダムアクセスメモリに適用される。本発明の例では、誤書き込み耐性の向上、チップサイズの縮小、製造歩留りの向上などを実現するために、次のようなレイアウトを提案する。
一つは、磁気抵抗効果素子の中心点が互いに交差する2本の書き込み線の交差部に重ならず、かつ、磁気抵抗効果素子の磁化容易軸方向の中心線と2本の書き込み線の中心線とが三角形を構成するレイアウトである。
他の一つは、互いに交差する2本の書き込み線の交差部の中心点が磁気抵抗効果素子に重ならず、かつ、磁気抵抗効果素子の磁化容易軸方向の中心線と2本の書き込み線の中心線とが三角形を構成するレイアウトである。
また、本発明の例では、このようなレイアウトにおいて、2本の書き込み線の双方に書き込み電流が流れている状態を作り、かつ、2本の書き込み線に流れる書き込み電流の切断のタイミングをずらすことで磁気抵抗効果素子の残留磁化の状態を決定する。
この場合、2本の書き込み線に流れる書き込み電流の切断のタイミングを変えるだけで、磁気抵抗効果素子に書き込まれるデータの値を変えることができるため、ドライバ/シンカーを含む周辺回路の面積を小さくでき、チップサイズの縮小を実現できる。
また、2本の書き込み線のうちの1つのみに書き込み電流が流れている状態では、容易に磁化が反転しない磁区構造を作ることができるため、半選択セルに対する誤書き込み耐性を向上できる。
尚、本発明の例では、磁気抵抗効果素子の形状について制限を受けないため、四角形、楕円形、菱形、平行四辺形などの単純な形状を採用することにより、セルサイズの縮小と製造歩留り向上に貢献できる。
また、磁気抵抗効果素子の形状を、十字形、そらまめ形、台形、突起+方形、くびれ+方形などの形状にすれば、書き込み電流の低電流化に貢献できる。
2. 実施の形態
次に、最良と思われるいくつかの実施の形態について説明する。
(1) 構造
A. 構造例1
構造例1は、メモリセルが1つのMTJ(magneto tunnel junction)素子と1つのMOSトランジスタとから構成される1トランジスタ−1MTJタイプセルアレイ構造に関する。
図1は、構造例1に関わる磁気ランダムアクセスメモリのセルアレイ部を示している。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。
シリコン基板11の表面領域には、STI(shallow trench isolation)構造の素子分離絶縁層12が形成される。素子分離絶縁層12に囲まれた素子領域内には、読み出し選択スイッチとしてのMOSトランジスタが形成される。MOSトランジスタのゲート14は、例えば、読み出し選択線としてx方向に延びる。
ここで、MOSトランジスタの一部を破線で示したのは、MOSトランジスタの向き(チャネル長又はチャネル幅の方向)が特に制限されず、自由に設定できるという主旨である。
MOSトランジスタのソース/ドレイン拡散層13のうちの1つは、コンタクトプラグ15を介して中間層16に接続される。また、中間層16の側面及び下面には、ヨーク材(軟磁性材料)17が形成される。
このヨーク材17は、なくてもよいし、これに代わり、又は、これと共に、バリアメタルが形成されていてもよい。
中間層16は、コンタクトプラグ18を介して下部電極19に接続される。下部電極19上には、MTJ素子が形成される。MTJ素子上には、キャップ層20が形成される。
書き込み線Wupi,Wupi+1は、x方向に延びると共に、MTJ素子の一端に接続される。書き込み線Wupi,Wupi+1は、読み出し線としても機能する。また、書き込み線Wdownj,Wdownj+1は、y方向に延び、MTJ素子に接続されない。
書き込み線Wupi,Wupi+1と書き込み線Wdownj,Wdownj+1は、互いに交差し、その交差部では、書き込み線Wdownj,Wdownj+1上に書き込み線Wupi,Wupi+1が配置される。
書き込み線Wdownj,Wdownj+1は、例えば、金属から構成される導電線21と、その導電線21の側面及び下面に形成されるヨーク材22とから構成される。
同様に、書き込み線Wupi,Wupi+1は、例えば、金属から構成される導電線23と、その導電線23の側面及び上面に形成されるヨーク材24とから構成される。
MTJ素子は、書き込み線Wupi,Wupi+1と書き込み線Wdownj,Wdownj+1の交差部から少し外れた位置で、これら書き込み線Wupi,Wupi+1,Wdownj,Wdownj+1に対して斜めに配置されるレイアウトを有する。
具体的には、MTJ素子の中心点O1は、2本の書き込み線Wupi,Wdownjの交差部に重ならない。また、2本の書き込み線Wupi,Wdownjの交差部の中心点O2がMTJ素子に重ならない、ということもできる。
さらに、MTJ素子の磁化容易軸方向の中心線Ceと2本の書き込み線Wupi,Wdownjの中心線C1,C2とが三角形を構成する。
絶縁層25は、上述のセルアレイ部を覆っている。
このような構造によれば、後述する磁化反転原理又は書き込み方法を採用することにより、誤書き込み耐性の向上、チップサイズの縮小、製造歩留りの向上などの効果を得ることができる。
B. 構造例2
構造例2は、メモリセルが1つのMTJ素子のみから構成されるクロスポイントタイプセルアレイ構造に関する。
図3は、構造例2に関わる磁気ランダムアクセスメモリのセルアレイ部を示している。図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図である。
シリコン基板11の上部には、MTJ素子が形成される。MTJ素子は、下部電極19上に形成される。MTJ素子上にはキャップ層20が形成される。
シリコン基板11の表面領域には何も形成されていないが、この表面領域に周辺回路としてのMOSトランジスタを形成してもよい。
書き込み線Wupi,Wupi+1は、x方向に延びると共に、MTJ素子の一端に接続される。また、書き込み線Wdownj,Wdownj+1は、y方向に延びると共に、MTJ素子の他端に接続される。書き込み線Wupi,Wupi+1及び書き込み線Wdownj,Wdownj+1は、読み出し線としても機能する。
尚、書き込み線Wupi,Wupi+1とMTJ素子との間、及び、書き込み線Wdownj,Wdownj+1とMTJ素子との間、のいずれか一方に対して、整流素子を配置するのが好ましい。
例えば、書き込み線Wdownj,Wdownj+1とMTJ素子との間のコンタクトプラグを、pn接合又はショットキー接合を含む積層構造とする。これにより、読み出し時に、非選択のMTJ素子に流れるいわゆる回り込み電流(sneak current)を防止でき、読み出し信号量の増大を実現できる。
書き込み線Wupi,Wupi+1と書き込み線Wdownj,Wdownj+1は、互いに交差し、その交差部では、書き込み線Wdownj,Wdownj+1上に書き込み線Wupi,Wupi+1が配置される。
書き込み線Wdownj,Wdownj+1は、例えば、金属から構成される導電線21と、その導電線21の側面及び下面に形成されるヨーク材22とから構成される。
同様に、書き込み線Wupi,Wupi+1は、例えば、金属から構成される導電線23と、その導電線23の側面及び上面に形成されるヨーク材24とから構成される。
MTJ素子は、書き込み線Wupi,Wupi+1と書き込み線Wdownj,Wdownj+1の交差部から少し外れた位置で、これら書き込み線Wupi,Wupi+1,Wdownj,Wdownj+1に対して斜めに配置されるレイアウトを有する。
具体的には、構造例1と同様に、MTJ素子の中心点O1は、2本の書き込み線Wupi,Wdownjの交差部に重ならない。また、2本の書き込み線Wupi,Wdownjの交差部の中心点O2がMTJ素子に重ならない、ということもできる。
さらに、MTJ素子の磁化容易軸方向の中心線Ceと2本の書き込み線Wupi,Wdownjの中心線C1,C2とが三角形を構成する。
絶縁層25は、上述のセルアレイ部を覆っている。
このような構造においても、構造例1と同様に、後述する磁化反転原理又は書き込み方法の採用により、誤書き込み耐性の向上、チップサイズの縮小、製造歩留りの向上などの効果を得ることができる。
C. 構造例3
構造例3は、構造例1,2の変形例であり、シリコン基板上に複数のセルアレイ部を積み重ねた3次元構造に関する。
図5は、構造例3に関わる磁気ランダムアクセスメモリのセルアレイ部の概要を示している。
シリコン基板11上には、複数のブロックBLOCK1,BLOCK2,・・・BLOCKzが積み重ねられる。複数のブロックBLOCK1,BLOCK2,・・・BLOCKzの各々は、x方向及びy方向にアレイ状に配置される複数のMTJ素子を有する。
図6は、図5のセルアレイ部の断面構造を示したものであり、構造例1の変形例に相当する。
このセルアレイ構造では、1つのMOSトランジスタに、z個のMTJ素子が接続される。
最上段のブロックBLOCKzを除くz−1個のブロックBLOCK1,BLOCK2,・・・BLOCKz−1は、それぞれ同じ構造を有する。この構造は、図2の構造例1と比較すると、コンタクトプラグ26,29及び中間層27,28が新たに設けられている点を除き、同じである。また、最上段のブロックBLOCKzは、図2の構造例1と同じである。
その他の構造、特に、MTJ素子のレイアウトについては、構造例1と同じであるため、ここでは、その説明を省略する。
図7は、図5のセルアレイ部の断面構造を示したものであり、構造例2の変形例に相当する。
このセルアレイ構造は、クロスポイントタイプセルアレイをシリコン基板11上に積み重ねたものである。
ブロックBLOCK1,BLOCK2,・・・BLOCKzは、それぞれ同じ構造を有する。この構造は、図4の構造例2と同じである。MTJ素子のレイアウトについても、構造例2と同じであるため、ここでは、その説明を省略する。
このように、セルアレイ部を3次元構造とすれば、メモリ容量を増大させることによりビットコストを低く抑えることができる。
(2) 磁化反転原理1
磁化反転原理1は、アステロイド曲線の第1象限を利用する磁化反転原理に関する。
A. 回路
まず、磁化反転原理1に使用される書き込み回路について説明する。尚、説明を簡単にするため、読み出し回路については省略する。
図8は、書き込み回路の例を示している。
書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupnは、x方向に延びる。書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupnの一端には、書き込み線ドライバ30が接続され、他端には、書き込み線シンカー31が接続される。
また、書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownmは、y方向に延びる。書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownmの一端には、書き込み線ドライバ32が接続され、他端には、書き込み線シンカー33が接続される。
書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupnと書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownmの交差部から少し外れた位置には、MTJ素子がアレイ状に配置される。
この書き込み回路の特徴は、トグル書き込み方式を採用した場合と同様に、書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupn及び書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownmには、一方向に向かう書き込み電流Iup,Idownのみを流せばよい点にある。
つまり、書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupn又は書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownmの両端にそれぞれドライバ/シンカーを接続する必要がないため、書き込み回路の面積を小さくでき、チップ面積の縮小に貢献できる。
しかも、後述する磁化反転原理又は書き込み方法によれば、トグル書き込み方式のように書き込み動作前に読み出し動作を行う必要がないため、書き込み動作の高速化を実現できる。
B. 磁化反転原理1の説明
本発明の例に関わる磁化反転原理1の特徴は、2本の書き込み線のうちの1つに流れる書き込み電流により磁化制御できるMTJ素子のフリー層の面積又は体積を、MTJ素子のフリー層の全体の面積又は体積の1/2よりも小さくする点にある。
この場合、書き込み電流が流れる2本の書き込み線の交差部から少し外れた位置に配置される選択されたMTJ素子(選択セル)に関しては、これら2本の書き込み線に流れる書き込み電流によりフリー層の面積又は体積の過半の磁化を制御できるようになるため、磁化反転が可能になる。
これに対し、2本の書き込み線のうちの1つから書き込み電流による磁場を受ける半選択のMTJ素子(半選択セル)に関しては、フリー層の面積又は体積の1/2よりも小さい領域の磁化しか制御できないため、磁化反転できない。
以下、具体例について説明する。
・ 磁化反転原理1A
初期状態では、図9(a)に示すように、MTJ素子のフリー層の磁化は、左方向を向いているものとする。
まず、同図(b)に示すように、上側書き込み線Wupiに書き込み電流Iupを流し、MTJ素子のフリー層の磁化状態の一部を変える。この後、同図(c)に示すように、下側書き込み線Wdownjに書き込み電流Idownを流し、MTJ素子のフリー層の面積又は体積の過半の磁化状態を変える。
この後、同図(d)に示すように、下側書き込み線Wdownjに流れる書き込み電流Idownを切断すると、MTJ素子のフリー層の磁化の大部分は、右方向を向く。そして、同図(e)に示すように、上側書き込み線Wupiに流れる書き込み電流Iupを切断すると、MTJ素子のフリー層の磁化は、右方向を向く。
・ 磁化反転原理1B
初期状態では、図10(a)に示すように、MTJ素子のフリー層の磁化は、左方向を向いているものとする。
まず、同図(b)に示すように、下側書き込み線Wdownjに書き込み電流Idownを流し、MTJ素子のフリー層の磁化状態の一部を変える。この後、同図(c)に示すように、上側書き込み線Wupiに書き込み電流Iupを流し、MTJ素子のフリー層の面積又は体積の過半の磁化状態を変える。
この後、同図(d)に示すように、下側書き込み線Wdownjに流れる書き込み電流Idownを切断すると、MTJ素子のフリー層の磁化の大部分は、右方向を向く。そして、同図(e)に示すように、上側書き込み線Wupiに流れる書き込み電流Iupを切断すると、MTJ素子のフリー層の磁化は、右方向を向く。
・ 磁化反転原理1C
初期状態では、図11(a)に示すように、MTJ素子のフリー層の磁化は、左方向を向いているものとする。
まず、同図(b)に示すように、上側書き込み線Wupiに書き込み電流Iupを流すと同時に、下側書き込み線Wdownjに書き込み電流Idownを流し、MTJ素子のフリー層の面積又は体積の過半の磁化状態を変える。
この後、同図(c)に示すように、下側書き込み線Wdownjに流れる書き込み電流Idownを切断すると、MTJ素子のフリー層の磁化の大部分は、右方向を向く。そして、同図(d)に示すように、上側書き込み線Wupiに流れる書き込み電流Iupを切断すると、MTJ素子のフリー層の磁化は、右方向を向く。
・ 半選択セルの磁化状態
磁化反転原理1A,1B,1Cでは、上側書き込み線Wupiに書き込み電流Iupを流し、下側書き込み線Wdownjに書き込み電流Idownを流し、両電流の切断のタイミングをずらすことにより磁化反転を実現する。
ここで、例えば、図12(a)〜(c)に示すように、上側書き込み線Wupiに流れる書き込み電流Iupによる磁場のみが印加されるMTJ素子(半選択セル)においては、フリー層の全体の面積又は体積の1/2よりも小さい領域の磁化しか変わらないため、磁化反転することはない。
同様に、例えば、図13(a)〜(c)に示すように、下側書き込み線Wdownjに流れる書き込み電流Idownによる磁場のみが印加されるMTJ素子(半選択セル)においても、フリー層の全体の面積又は体積の1/2よりも小さい領域の磁化しか変わらないため、磁化反転することはない。
このように、半選択セルに対しては誤書き込みを有効に防止できる。
この効果は、例えば、素子サイズや、フリー層の交換結合定数などを調節することにより、書き込み電流Iup,Idownの値が極端に大きな値となるような場合であっても得ることが可能である。これにより、大きな書き込みマージンを有する磁気ランダムアクセスメモリを提供できる。
(3) 磁化反転原理2
磁化反転原理2は、アステロイド曲線の第3象限を利用する磁化反転原理に関する。
A. 回路
まず、磁化反転原理2に使用される書き込み回路について説明する。尚、説明を簡単にするため、読み出し回路については省略する。
図14は、書き込み回路の例を示している。
書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupnは、x方向に延びる。書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupnの一端には、書き込み線ドライバ34が接続され、他端には、書き込み線シンカー35が接続される。
また、書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownmは、y方向に延びる。書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownmの一端には、書き込み線ドライバ36が接続され、他端には、書き込み線シンカー37が接続される。
書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupnと書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownmの交差部から少し外れた位置には、MTJ素子がアレイ状に配置される。
この書き込み回路では、磁化反転原理1で説明したように、書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupn及び書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownmには、一方向に向かう書き込み電流Iup,Idownのみが流れる。
但し、磁化反転原理2では、アステロイド曲線の第3象限を利用するため、書き込み電流Iup,Idownの向きが磁化反転原理1とは逆になっている。
このような構成においても、書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupn又は書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownmの両端にそれぞれドライバ/シンカーを接続する必要がないため、書き込み回路の面積を小さくでき、チップ面積の縮小に貢献できる。
また、トグル書き込み方式のように書き込み動作前に読み出し動作を行う必要がないため、書き込み動作の高速化を実現できる。
B. 磁化反転原理2の説明
磁化反転原理2は、利用するアステロイド曲線の象限が異なる点を除き、磁化反転原理1と全く同じである。
本発明の例に関わる磁化反転原理2の特徴は、2本の書き込み線のうちの1つに流れる書き込み電流により磁化制御できるMTJ素子のフリー層の面積又は体積を、MTJ素子のフリー層の全体の面積又は体積の1/2よりも小さくする点にある。
この場合、書き込み電流が流れる2本の書き込み線の交差部から少し外れた位置に配置される選択されたMTJ素子(選択セル)に関しては、これら2本の書き込み線に流れる書き込み電流によりフリー層の面積又は体積の過半の磁化を制御できるようになるため、磁化反転が可能になる。
これに対し、2本の書き込み線のうちの1つから書き込み電流による磁場を受ける半選択のMTJ素子(半選択セル)に関しては、フリー層の面積又は体積の1/2よりも小さい領域の磁化しか制御できないため、磁化反転できない。
以下、具体例について説明する。
・ 磁化反転原理2A
初期状態では、図15(a)に示すように、MTJ素子のフリー層の磁化は、右方向を向いているものとする。
まず、同図(b)に示すように、上側書き込み線Wupiに書き込み電流Iupを流し、MTJ素子のフリー層の磁化状態の一部を変える。この後、同図(c)に示すように、下側書き込み線Wdownjに書き込み電流Idownを流し、MTJ素子のフリー層の面積又は体積の過半の磁化状態を変える。
この後、同図(d)に示すように、下側書き込み線Wdownjに流れる書き込み電流Idownを切断すると、MTJ素子のフリー層の磁化の大部分は、左方向を向く。そして、同図(e)に示すように、上側書き込み線Wupiに流れる書き込み電流Iupを切断すると、MTJ素子のフリー層の磁化は、左方向を向く。
・ 磁化反転原理2B
初期状態では、図16(a)に示すように、MTJ素子のフリー層の磁化は、右方向を向いているものとする。
まず、同図(b)に示すように、下側書き込み線Wdownjに書き込み電流Idownを流し、MTJ素子のフリー層の磁化状態の一部を変える。この後、同図(c)に示すように、上側書き込み線Wupiに書き込み電流Iupを流し、MTJ素子のフリー層の面積又は体積の過半の磁化状態を変える。
この後、同図(d)に示すように、下側書き込み線Wdownjに流れる書き込み電流Idownを切断すると、MTJ素子のフリー層の磁化の大部分は、左方向を向く。そして、同図(e)に示すように、上側書き込み線Wupiに流れる書き込み電流Iupを切断すると、MTJ素子のフリー層の磁化は、左方向を向く。
・ 磁化反転原理2C
初期状態では、図17(a)に示すように、MTJ素子のフリー層の磁化は、右方向を向いているものとする。
まず、同図(b)に示すように、上側書き込み線Wupiに書き込み電流Iupを流すと同時に、下側書き込み線Wdownjに書き込み電流Idownを流し、MTJ素子のフリー層の面積又は体積の過半の磁化状態を変える。
この後、同図(c)に示すように、下側書き込み線Wdownjに流れる書き込み電流Idownを切断すると、MTJ素子のフリー層の磁化の大部分は、左方向を向く。そして、同図(d)に示すように、上側書き込み線Wupiに流れる書き込み電流Iupを切断すると、MTJ素子のフリー層の磁化は、左方向を向く。
・ 半選択セルの磁化状態
磁化反転原理2A,2B,2Cでは、上側書き込み線Wupiに書き込み電流Iupを流し、下側書き込み線Wdownjに書き込み電流Idownを流し、両電流の切断のタイミングをずらすことにより磁化反転を実現する。
ここで、例えば、図18(a)〜(c)に示すように、上側書き込み線Wupiに流れる書き込み電流Iupによる磁場のみが印加されるMTJ素子(半選択セル)においては、フリー層の全体の面積又は体積の1/2よりも小さい領域の磁化しか変わらないため、磁化反転することはない。
同様に、例えば、図19(a)〜(c)に示すように、下側書き込み線Wdownjに流れる書き込み電流Idownによる磁場のみが印加されるMTJ素子(半選択セル)においても、フリー層の全体の面積又は体積の1/2よりも小さい領域の磁化しか変わらないため、磁化反転することはない。
このように、半選択セルに対しては誤書き込みを有効に防止できる。
この効果は、例えば、素子サイズや、フリー層の交換結合定数などを調節することにより、書き込み電流Iup,Idownの値が極端に大きな値となるような場合であっても得ることが可能である。これにより、大きな書き込みマージンを有する磁気ランダムアクセスメモリを提供できる。
(4) 書き込み方法
図20は、本発明の例に関わる書き込み方法を示している。
本発明の例に関わる書き込み方法の特徴は、2本の書き込み線の双方に書き込み電流が流れている状態を作り、この後、2本の書き込み線に流れる書き込み電流の切断のタイミングを制御することにより、“0”−書き込みと“1”−書き込みとを実現する点にある。
ここで、MTJ素子のピン層の磁化は、左向きに固定されているものと仮定する。そして、MTJ素子のピン層の磁化とフリー層の磁化が平行(parallel)のときを“0”状態(低抵抗状態)とし、反平行(anti-parallel)のときを“1”状態(高抵抗状態)とする。
例えば、“0”−書き込みの場合、下側書き込み線Wdownjに流れる書き込み電流Idownを時刻t4で切断した後、上側書き込み線Wupiに流れる書き込み電流Iupを時刻t5で切断すると、MTJ素子のフリー層の残留磁化の状態は左向きとなり、“0”−書き込みが実現できる。
また、“1”−書き込みの場合、上側書き込み線Wupiに流れる書き込み電流Iupを時刻t4で切断した後、下側書き込み線Wdownjに流れる書き込み電流Idownを時刻t5で切断すると、MTJ素子のフリー層の残留磁化の状態は右向きとなり、“1”−書き込みが実現できる。
このように、書き込み電流Iup,Idownの切断のタイミングを制御することによりMTJ素子に“0”/“1”データを書き込める。
尚、書き込み電流Iup,Idownを流すタイミングt1、t2、t3は、どのような関係にあっても構わない。
(5) 効果
以上、説明したように、本発明の例によれば、2本の書き込み線にそれぞれ与えられる電流パルスの立ち下りのタイミングを制御するだけで、所望のデータをMTJ素子に書き込むことができる。
しかも、電流パルスが進む方向は、書き込みデータの値によらず、常に一方向でよいため、書き込み回路の縮小によりチップ面積を小さくできる。
また、本発明の例による磁化反転原理又は書き込み方法によれば、トグル書き込みのように書き込みに先立って選択セルのデータを読み出す必要ないため、書き込み動作の高速化を実現できる。
半選択セルに対する誤書き込みの問題に対しては、MTJ素子のサイズや、フリー層の交換結合定数などを調節することにより、2本の書き込み線の一方のみに非常に大きな書き込み電流が流れても磁化反転が生じないようにすることが可能である。これにより、大きな書き込みマージンを持つ磁気ランダムアクセスメモリを実現できる。
本発明の例では、MTJ素子の形状については制限を受けないため、四角形、楕円形、菱形、平行四辺形などの単純な形状とすることで、メモリセルの微細化と製造歩留りの向上を図れる。
また、MTJ素子の形状を、十字形、そらまめ形、台形、突起+方形、くびれ+方形などの形状にすれば、書き込み電流の低電流化と誤書き込み耐性の向上とを同時に実現できる。
3. 変形例
本発明の例に関わる磁気ランダムアクセスメモリに関しては、様々な変形が可能であるため、そのうちのいくつかについて説明する。
図21は、変形例1を示している。
変形例1は、例えば、図8の回路と比較すると、MTJ素子の下側に配置される書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownnがx方向に延び、MTJ素子の上側に配置される書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupmがy方向に延びている点が異なる。
このため、書き込みドライバ38は、書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownnの一端(右端部)に接続され、書き込みシンカー39は、書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownnの他端(左端部)に接続される。
また、書き込みドライバ40は、書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupmの一端(上端部)に接続され、書き込みシンカー41は、書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupmの他端(下端部)に接続される。
図22は、変形例2を示している。
変形例2は、例えば、図14の回路と比較すると、MTJ素子の下側に配置される書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownnがx方向に延び、MTJ素子の上側に配置される書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupmがy方向に延びている点が異なる。
このため、書き込みドライバ42は、書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownnの一端(左端部)に接続され、書き込みシンカー43は、書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownnの他端(右端部)に接続される。
また、書き込みドライバ44は、書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupmの一端(下端部)に接続され、書き込みシンカー45は、書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupmの他端(上端部)に接続される。
図23は、変形例3を示している。
変形例3は、MTJ素子の向きに関する。
アステロイド曲線の第1象限を利用して書き込みを行う場合には、MTJ素子の向きは、P1に設定する。また、アステロイド曲線の第2、第3又は第4象限を利用して書き込みを行う場合には、MTJ素子の向きは、それぞれ、P1、P2又はP3に設定する。
また、2本の書き込み線の交差部には複数のMTJ素子を配置してもよい。例えば、図24に示すように、アステロイド曲線の第1及び第4象限を利用して書き込みを行うこともできる。
この場合、書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupnの一端には、書き込みドライバ/シンカー46が配置され、他端には、書き込みドライバ/シンカー47が配置される。また、書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownmの一端には、書き込みドライバ48が接続され、他端には、書き込みシンカー49が接続される。
図25は、変形例4を示している。
変形例4は、折り返し構造の書き込み線に関する。
2本の書き込み線のうちの1つ、本例では、書き込み線Wup1,・・・Wupnが折り返し構造を有する。この場合、アステロイド曲線の第1及び第4象限を利用して書き込みを行うため、y方向に隣接する2つのMTJ素子は、線対称に配置される。
書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupnの一端には、書き込みドライバ/シンカー50が配置され、他端には、書き込みドライバ/シンカー51が配置される。また、書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownmの一端には、書き込みドライバ/シンカー52が接続され、他端には、書き込みドライバ/シンカー53が接続される。
尚、書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupnと書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownmとの上下関係は逆にしてもよい。
図26は、変形例5を示している。
変形例5は、例えば、図8の回路と比較すると、MTJ素子が、書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupnと書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownmの交差部から少し外れた位置に、千鳥格子状に配置されている点が異なる。
書き込みドライバ54は、書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupnの一端に接続され、書き込みシンカー55は、書き込み線Wup1,Wup2,・・・Wupnの他端に接続される。
また、書き込みドライバ56は、書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownmの一端に接続され、書き込みシンカー57は、書き込み線Wdown1,Wdown2,・・・Wdownmの他端に接続される。
これら変形例1〜5においても、実施の形態で説明した効果と同様の効果を得ることができる。
4. MTJ素子
本発明の例においては、MTJ素子の形状については特に制限されない。
例えば、図27に示すように、十字形でもよいし、図28に示すように、そらまめ形でもよいし、図29に示すように、台形でもよいし、図30に示すように、突起+方形でもよい。
MTJ素子は、例えば、中心点O1が2本の書き込み線の交差部に重ならないように配置される。
また、MTJ素子の層構造についても特に制限されない。
例えば、MTJ素子は、図31に示すように、反強磁性層(pin layer)、ピン層(pinned layer)、トンネルバリア層、及び、フリー層(free layer)から構成される基本構造を有していてもよいし、図32に示すように、反強磁性結合する2つのフリー層(強磁性層)を有するSAF(synthetic anti-ferromagnetic)構造を有していてもよい。
MTJ素子の磁気異方性については、形状磁気異方性が支配的になるようにしてもよいし、また、誘導磁気異方性が支配的になるようにしてもよい。
MTJ素子の形状が複雑になった場合には、MTJ素子の中心点及び中心線については、以下のように定める。
図33に示すように、MTJ素子の磁化容易軸方向の最大長さをLmaxとし、困難軸方向の最大幅をWmaxとし、Lmax × Wmax の長方形を作る。
そして、MTJ素子の磁化容易軸方向の中心線Ceは、Wmaxを半分に分ける点を結ぶ線とし、MTJ素子の磁化困難軸方向の中心線Chは、Lmax を半分に分ける点を結ぶ線とする。また、MTJ素子の中心点O1は、中心線Ce,Chの交点とする。
5. その他
本発明の例によれば、磁気ランダムアクセスメモリの誤書き込み耐性の向上、チップサイズの縮小、製造歩留りの向上などを実現できる。
交差する2本の書き込み線については、ヨーク構造を採用することにより、MTJ素子のフリー層に効率よく磁場を印加できるようになるが、ヨーク構造を採用しなくても、上記効果を得ることができる。
MTJ素子の磁化容易軸方向の中心線Ceと2本の書き込み線の中心線C1,C2とがなす角度θ1,θ2は、共に、約45°とするのが好ましいが、これに限られず、0°<θ1,θ2<90°の範囲内で設定できる。但し、2本の書き込み線が直交する場合には、θ1+θ2=90°である。
セルアレイ構造については、1トランジスタ−1MTJタイプ、クロスポイントタイプ及びこれらの積層タイプに限られず、本発明の例は、例えば、はしご構造などのその他の構造にも適用可能である。
2本の書き込み線については、互いに直交しているのが好ましいが、0°<θ3<90°の範囲内で交差していればよい。また、交差する2本の書き込み線は、直線状にレイアウトしてもよいし、ジグザク状又はツイスト状にレイアウトしてもよい。
本発明の例は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、各構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を構成できる。例えば、上述の実施の形態に開示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよいし、異なる実施の形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
構造例1に関わるセルアレイ部を示す平面図。 図1のII−II線に沿う断面図。 構造例2に関わるセルアレイ部を示す平面図。 図3のIV−IV線に沿う断面図。 構造例3に関わるセルアレイ部を示す斜視図。 図5のセルアレイ部の断面構造を示す断面図。 図5のセルアレイ部の断面構造を示す断面図。 磁化反転原理1を行うための書き込み回路の例を示す図。 磁化反転原理1Aを示す図。 磁化反転原理1Bを示す図。 磁化反転原理1Cを示す図。 半選択セルの磁化状態を示す図。 半選択セルの磁化状態を示す図。 磁化反転原理2を行うための書き込み回路の例を示す図。 磁化反転原理2Aを示す図。 磁化反転原理2Bを示す図。 磁化反転原理2Cを示す図。 半選択セルの磁化状態を示す図。 半選択セルの磁化状態を示す図。 データ書き込み方法を示す図。 変形例1を示す図。 変形例2を示す図。 変形例3を示す図。 変形例3を示す図。 変形例4を示す図。 変形例5を示す図。 MTJ素子の形状の例を示す図。 MTJ素子の形状の例を示す図。 MTJ素子の形状の例を示す図。 MTJ素子の形状の例を示す図。 MTJ素子の層構造の例を示す図。 MTJ素子の層構造の例を示す図。 MTJ素子の中心線及び中心点を定める図。
符号の説明
11: シリコン基板、 12: 素子分離絶縁層、 13: ソース/ドレイン拡散層、 14: ゲート、 15,18,26,29: コンタクトプラグ、 16,27: 中間層、 17,22,24,28: ヨーク材(軟磁性材料)、 19: 下部電極、 20: キャップ層、 21,23: 導電線、 25: 絶縁層、 30,32,34,36,38,40,42,44,48,54,56: 書き込み線ドライバ、 31,33,35,37,39,41,43,45,49,55,57: 書き込み線シンカー、 46,47,50,51,52,53: 書き込み線ドライバ/シンカー。

Claims (4)

  1. 互いに交差する第1及び第2書き込み線と、前記第1及び第2書き込み線の上部からみて、中心点が前記第1及び第2書き込み線の交差部に重ならない磁気抵抗効果素子とを具備し、前記磁気抵抗効果素子の磁化容易軸方向の中心線と前記第1及び第2書き込み線の中心線とが三角形を構成することを特徴とする磁気ランダムアクセスメモリ。
  2. 請求項に記載の磁気ランダムアクセスメモリにおいて、
    前記第1書き込み線に第1書き込み電流が流れ、かつ、前記第2書き込み線に第2書き込み電流が流れている状態を作り、
    前記第1書き込み電流を切断した後に前記第2書き込み電流を切断することにより前記磁気抵抗効果素子に対して第1データを書き込み、
    前記第2書き込み電流を切断した後に前記第1書き込み電流を切断することにより前記磁気抵抗効果素子に対して前記第1データとは異なる第2データを書き込むことを特徴とするデータ書き込み方法。
  3. 前記第1及び第2書き込み電流の向きは、前記磁気抵抗効果素子に前記第1データを書き込むか又は前記第2データを書き込むかにかかわらず、常に同じであることを特徴とする請求項に記載のデータ書き込み方法。
  4. 前記第1及び第2書き込み電流の供給は、同時に開始されることを特徴とする請求項又はに記載のデータ書き込み方法。
JP2006067963A 2006-03-13 2006-03-13 磁気ランダムアクセスメモリ Expired - Fee Related JP4406407B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006067963A JP4406407B2 (ja) 2006-03-13 2006-03-13 磁気ランダムアクセスメモリ
US11/455,644 US20070211522A1 (en) 2006-03-13 2006-06-20 Magnetic random access memory

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006067963A JP4406407B2 (ja) 2006-03-13 2006-03-13 磁気ランダムアクセスメモリ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007250584A JP2007250584A (ja) 2007-09-27
JP4406407B2 true JP4406407B2 (ja) 2010-01-27

Family

ID=38478748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006067963A Expired - Fee Related JP4406407B2 (ja) 2006-03-13 2006-03-13 磁気ランダムアクセスメモリ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20070211522A1 (ja)
JP (1) JP4406407B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5446268B2 (ja) 2006-11-10 2014-03-19 日本電気株式会社 並列テスト回路と方法並びに半導体装置
US8264052B2 (en) * 2008-08-28 2012-09-11 Qualcomm Incorporated Symmetric STT-MRAM bit cell design
US10109674B2 (en) * 2015-08-10 2018-10-23 Qualcomm Incorporated Semiconductor metallization structure
JP6477752B2 (ja) * 2017-03-13 2019-03-06 Tdk株式会社 磁気センサ

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5640343A (en) * 1996-03-18 1997-06-17 International Business Machines Corporation Magnetic memory array using magnetic tunnel junction devices in the memory cells
US6130814A (en) * 1998-07-28 2000-10-10 International Business Machines Corporation Current-induced magnetic switching device and memory including the same
US6545906B1 (en) * 2001-10-16 2003-04-08 Motorola, Inc. Method of writing to scalable magnetoresistance random access memory element
KR20030034500A (ko) * 2001-10-23 2003-05-09 주식회사 하이닉스반도체 마그네틱 램
JP2003208784A (ja) * 2002-01-10 2003-07-25 Nec Corp 不揮発性磁気記憶装置
US6882553B2 (en) * 2002-08-08 2005-04-19 Micron Technology Inc. Stacked columnar resistive memory structure and its method of formation and operation
JP3818650B2 (ja) * 2002-10-07 2006-09-06 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 磁気記憶装置
US7023723B2 (en) * 2002-11-12 2006-04-04 Nve Corporation Magnetic memory layers thermal pulse transitions
US7027319B2 (en) * 2003-06-19 2006-04-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Retrieving data stored in a magnetic integrated memory
JP2005150156A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Toshiba Corp 磁気記憶装置
JP3977816B2 (ja) * 2004-03-16 2007-09-19 株式会社東芝 磁気ランダムアクセスメモリ及びその磁気ランダムアクセスメモリのデータ書き込み方法
JP2005310840A (ja) * 2004-04-16 2005-11-04 Toshiba Corp 磁気ランダムアクセスメモリ
JP4460965B2 (ja) * 2004-07-22 2010-05-12 株式会社東芝 磁気ランダムアクセスメモリ
KR100568542B1 (ko) * 2004-08-19 2006-04-07 삼성전자주식회사 자기 램 소자의 기록방법
JP4012196B2 (ja) * 2004-12-22 2007-11-21 株式会社東芝 磁気ランダムアクセスメモリのデータ書き込み方法
JP2006237329A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Toshiba Corp 磁気記憶装置及び磁気記憶装置の書き込み方法
JP2006286038A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Toshiba Corp 磁気ランダムアクセスメモリ及び磁気ランダムアクセスメモリの書き込み方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20070211522A1 (en) 2007-09-13
JP2007250584A (ja) 2007-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5505312B2 (ja) 磁気メモリ素子及び磁気ランダムアクセスメモリ
KR100310575B1 (ko) 비휘발성 자기 메모리 어레이
TWI803724B (zh) 自旋軌道轉矩mram中的共用自旋軌道轉矩寫入線
JP4580308B2 (ja) スピン注入を用いて磁気ラム素子を駆動させる方法、及び磁気ラム素子
JP5077732B2 (ja) 磁気メモリセル、磁気ランダムアクセスメモリ、半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP5076361B2 (ja) 半導体装置
US9093140B2 (en) Semiconductor memory device
EP1653475B1 (en) Multi-bit magnetic random access memory device and method for writing the same
US7990752B2 (en) Semiconductor memory
US20090014703A1 (en) Semiconductor memory device
US8174086B2 (en) Magnetoresistive element, and magnetic random access memory
JP2003060165A (ja) 半導体記憶装置
US8791534B2 (en) Magnetic memory device and magnetic memory
US9954029B2 (en) Resistance change memory
US7046546B1 (en) Semiconductor memory device
JPWO2006095389A1 (ja) 磁気メモリ装置並びにその読み出し方法及び書き込み方法
JP2010225783A (ja) 半導体記憶装置
US20130113058A1 (en) Magnetic memory element, magnetic memory and manufacturing method of the same
KR20150119894A (ko) 스위칭 전류 유도 자기장에 의해 향상된 stt-mram 설계
JP2008187048A (ja) 磁気抵抗効果素子
US20100309712A1 (en) Magnetic random access memory
JP4406407B2 (ja) 磁気ランダムアクセスメモリ
US8861251B2 (en) Semiconductor storage device
JP2008243933A (ja) 磁気ランダムアクセスメモリおよびこれを備えた記録装置
JP2011155222A (ja) 磁気ランダムアクセスメモリ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091013

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091106

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131113

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees