JP4392168B2 - 銅めっき浴およびこれを用いる基板のめっき方法 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は、銅めっき浴およびこれを用いる基板のめっき方法に関し、さらに詳細には、シリコンウェハ等の半導体基板やプリント基板等、微細な回路パターンやブラインドビアホール、スルーホール等の微小孔等を有する基板に対して、高い信頼性で銅めっきを行うことのできる銅めっき浴およびこれを用いるめっき方法に関する。
【0002】
背景技術
近年、携帯端末機器、パソコン、ビデオ、ゲーム機等の電子機器の回路実装法として、ビルドアップ工法が適用されるようになってきた。このビルドアップ工法では、積層板に微小孔(スルーホールやビアホール)が設けられており、この微小孔内に析出させた金属によって、各回路層間の接続が行なわれることにより回路の多層化が可能となる。この微小孔のうち、ブラインドの微小孔であるビアホール(以下「ビアホール」という)内への金属の析出は、ビアホールめっきやビアフィリングによって行われている。
ところが、ビアホールの内側面および底面に金属皮膜を形成させるビアホールめっきでは、穴の上にさらに導体層を積み上げることは難しく、また、回路層間を接続するにあたって、十分な通電を保障するためには金属皮膜の析出エリアを増大させる必要があった。
一方、ビアホール内に金属を充填するビアフィリングを用いると、穴が完全に埋まり、しかもフィリングを行なった後のビアホール部分表面が平坦であれば穴の上にまたビアホールを形成できるのでダウンサイジングには非常に有利である。そのため、絶縁体(絶縁層)の平坦化には限界があるビアホールめっきに代わるものとして、層間の接続穴(ホール)を埋める、いわゆるビアフィリングの必要性が高まってきていた。
ところで、従来のビアフィリングには、(1)絶縁層と下の導体層との間にホールを形成したのち、電気銅めっきによってピラー(柱)やポストを形成し、表面に露出した析出銅を研磨により平滑化する方法、(2)無電解銅めっきを用いて穴の底部の導体層のみを活性化して無電解めっきで選択的に積み上げる方法、(3)穴に銅ペーストなどを埋め込む方法などが用いられてきた。
これらの方法のうち、(1)の方法では、かなりの厚さで析出した銅めっき層を研磨する必要があるという問題が、また、(2)の無電解めっきでは、必要な厚さの銅めっき層を得るのにかなりの時間を要するという問題がそれぞれあった。一方、(3)の方法は、簡便なものではあるが、ペーストは金属を溶剤などを用いて分散させているため、導電性の限界や充填後の体積減少による縮みやボイド(空隙)が発生したり、ホール内壁との剥離が生じることがあり、信頼性の面で大きな問題があった。
このようなことから、近年では電気めっきによってビアホール内を完全に充填する方法が提案されており、そのためのめっき液やめっき方法が開発されている。
しかしながら、これまでに提案されためっき液あるいはめっき方法も、実用上においては下記の点で種々の不具合が生じていた。すなわち、提案されているめっき液は、染料系などの強いレベラー成分を含有する液を用いてビアホールを埋め込むメカニズムを利用していることが多いが、このようなレベラー成分は拡散律速性が強く、拡散層の薄くなる表面に多く吸着して表面のめっき析出を抑制し、拡散層の厚い凹部、すなわちビアホール内のめっき析出を相対的に促進してビアフィリングを可能にするというものである。
しかし、この種のめっき液は、基板全面をめっきするいわゆるパネルめっき法には適しているが、あらかじめレジスト等で回路がパターニングされている基板や、スルーホールが混在する基板で使用すると、レベラー成分が拡散層の厚みやめっき流れの速さの影響を受けやすくなる。その結果、ビアや配線の中央と端部でのめっき膜の厚さが大きく異なったり、スルーホールの入り口のコーナー部やスルーホール内壁の片側部のめっきの厚さだけが極端に厚くなってしまい、積層性や電気的信頼性に問題を生じてしまうことがあった。
また、パルス波形を用いてめっきする方法も提案されているが、この方法では、設備費が高価となりコストアップになるばかりか、電流コントロールが煩雑であるという問題があった。
さらに、これまでのめっき液は、添加剤として3種類あるいはそれ以上の多成分を有し、分析管理が非常に困難であった。この分析管理が困難であることは、高度なフィリング性やパターンめっきにおける膜厚の均一性、あるいは物性を維持することが難しくなることにつながり、製品の歩留まりやコストに大きく影響を与えていた。
従って、基板のめっき、特に微小孔や微細配線溝を有する基板のめっきを、信頼性高く行うことにできる技術の提供が求められていた。
【0003】
発明の開示
本発明者らは、上記課題を解決すべく、銅めっき浴に関して長年に渡って検討を重ねた結果、一定の成分を含有した銅めっき浴を用いてめっきを行えば、優れたビアフィリング性とともに、めっきの均一性と、混在するスルーホールに対しても優れた均一性をも併せ持ち、さらに、微細な配線溝で回路パターンが形成された半導体ウェハやプリント基板等の電子回路用基板に対しても、電気的信頼性の高い銅めっきを行うことができることや、しかも当該めっき浴の主要成分が容易に分析できるものであることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、アミン類とグリシジルエーテルの反応縮合物および/または該縮合物の4級アンモニウム誘導体を含有することを特徴とする銅めっき浴を提供するものである。
また、本発明は、パターニングされた基板を導電化処理した後、上記銅めっき浴でめっきする基板のめっき方法を提供するものである。
更に、本発明は、上記銅めっき浴に使用される添加剤を提供するものである。
【0004】
発明を実施するために最良の形態
本発明の銅めっき浴は、必須成分としてアミン類とグリシジルエーテルの反応縮合物および/または該縮合物の4級アンモニウム誘導体を含有することを特徴とするものである。該成分は、基板表面や凸部の銅の析出を抑制し、凹部を優先的にめっきする、すなわち銅でフィリングするための添加成分として作用する。
この反応縮合物は、めっき浴の流れの速さや攪拌の強弱の影響を受けにくく、めっき浴中でも安定であるため、積層性や電気的信頼性の優れた銅めっきを行うことが可能となる。また、従来の添加剤と比較して、めっき浴に対して高濃度かつ多量に添加することが可能であり、その結果、分析管理が容易となるものである。
該反応縮合物のこのような性質は、詳細は明らかではないが、反応縮合物の構造に由来するものと推測される。すなわち、該縮合物は、縮合物分子中の窒素基がカチオン化されていなくても、めっき浴中では弱くカチオンに帯電していることによるものと考えられ、また、該縮合物の4級アンモニウム誘導体も、カチオン化されているため、同様な挙動を示すものと考えられる。
この反応縮合物の一方の原料であるアミン類の具体例としては、エチレンジアミン、トリメチルジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、N−フェニルエチレンジアミン、ジメチルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミノプロピルアミンなどが挙げられる。
また、反応縮合物の他方の原料となるグリシジルエーテルの具体例としては、フェニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、o−フェニルフェニルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、グリシジルメチルエーテル、グリシジルp−ニトロフェニルエーテル、グリシジルイソプロピルフェニルエーテル、グリシジルメトキシフェニルエーテル、グリシジル2−エチルフェニルエーテル、エチレングリコールグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリングリシジルエーテル、ポリグリセリン−ポリグリシジルエーテルなどが挙げられる。
このアミン類とグリシジルエーテルの反応縮合物または該縮合物の4級アンモニウム誘導体(以下、「反応縮合物等」ということもある)の具体例としては、例えば、以下の一般式(I)〜(IV)で示されるものが挙げられる。
【化1】
(nは1から10の整数を示し、R1、R2は同一または異なって、水素原子、置換していても良いC1〜C10のアルキル基または置換していても良いアルケニル基を示す)
【化2】
(nは1から10の整数を示し、R3〜R5は同一または異なって、水素原子、置換していても良いC1〜C10のアルキル基または置換していても良いアルケニル基を示し、X−はハロゲンイオンを示す)
【化3】
(nは1から10の整数を示し、R6〜R9は同一または異なって、水素原子、置換していても良いC1〜C10のアルキル基または置換していても良いアルケニル基を示す)
【化4】
(nは1から10の整数を示し、R10〜R15は同一または異なって、水素原子、置換していても良いC1〜C10のアルキル基または置換していても良いアルケニル基を示し、X−はハロゲンイオンを示す)
また、上記反応縮合物等の、好ましい具体的な化合物としては、例えば、以下の(V)〜(XX)で示されるものが挙げられる。
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
これらの反応縮合物等は、上記したアミン類とグリシジルエーテルを用いて常法に従って縮合反応、あるいは所望により4級アンモニウム化することにより得ることができるが、例えば以下のような方法で縮合反応させることにより得ることができる。
すなわち、上記の式(V)で表される化合物を調製するのであれば、エチレングリコールジグリシジルエーテルを水に溶解させ、50%ジメチルアミン水溶液を加えて室温中で約30分間攪拌し、反応液を減圧濃縮、減圧乾燥することにより得ることができる。
また、式(IX)で表される化合物(4級アンモニウム誘導体)を調製するのであれば、上記のように合成した式(V)の化合物をアセトン及び水に溶解させ、塩化アリルを加えて加熱還流させ、反応液を減圧濃縮、減圧乾燥させることにより得ることができる。他式で示される縮合物等も、これらに準じた手段により得ることができる。なお、これらの反応縮合物等は、例えば、KB−12(互応化学工業社製)等の商品名で市販されているので、これを利用しても良い。
上記アミン類とグリシジルエーテルの反応縮合物または該縮合物の4級アンモニウム誘導体は、一種を単独で、又は二種以上を組み合わせて使用することができる。また、該成分の濃度は、銅めっき浴の組成において10〜1000mg/Lであればよく、50〜500mg/Lであればより好ましい。
また、本発明の銅めっき浴に含有することが可能な銅イオン源としては、通常めっき浴に用いられる銅化合物であれば特に制限はなく利用することができる。その具体例としては、硫酸銅、酸化銅、塩化銅、炭酸銅、ピロリン酸銅や、メタンスルホン酸銅、プロパンスルホン酸銅等のアルカンスルホン酸銅、イセチオン酸銅、プロパノールスルホン酸銅等のアルカノールスルホン酸銅、酢酸銅、クエン酸銅、酒石酸銅などの有機酸銅及びその塩などが挙げられる。これらの銅化合物は、一種を単独で、又は二種以上を組み合わせて使用することができる。
また、かかる銅イオンの濃度は、銅めっき浴の組成において、25〜75g/Lであれば好ましく、35〜60g/Lであればより好ましい。
なお、本発明の銅めっき浴は、金属銅をその基本組成とするものでるが、例えば、Ge、Fe、In、Mn、Mo、Ni、Co、Pb、Pd、Pt、Re、S、Ti、W、Cd、Cr、Zn、Sn、Ag、As、Au、Bi、Rh、Ru、Ir等の金属を含有していてもよい。
一方、本発明の銅めっき浴に含有することが可能な有機酸あるいは無機酸は、銅を溶解しうるものであれば特に制約なく使用しうるが、その好ましい具体例としては、硫酸、メタンスルホン酸、プロパンスルホン酸等のアルカンスルホン酸類、イセチオン酸、プロパノールスルホン酸等のアルカノールスルホン酸類、クエン酸、酒石酸、ギ酸などの有機酸類などが挙げられる。これらの有機酸または無機酸は、一種を単独で、又は二種以上を組み合わせて使用することができる。なお、本発明の銅めっき浴は、酸性としておくことが好ましい。
この有機酸あるいは無機酸の濃度は、銅めっき浴の組成において、10〜200g/Lであれば好ましく、20〜100g/Lであればより好ましい。
さらに、本発明の銅めっき浴は、スルホアルキルスルホン酸およびその塩及びビススルホ有機化合物またはジチオカルバミン酸誘導体を含有させることができる。これらは、一般にキャリアー成分あるいはブライトナーとも呼ばれる添加成分であり、その具体例としては次のものが挙げられる。
(1) 次式(XXI)で表されるスルホアルキルスルホン酸およびその塩
【化21】
(式中、L1は炭素数1から18の飽和あるいは不飽和のアルキレン基を示し、M1は水素あるいはアルカリ金属を示す)
(2) 次式(XXII)で表されるビススルホ有機化合物
【化22】
(式中、X1およびY1は硫酸塩残基またはりん酸塩残基を示し、L2およびL3は炭素数1から18の飽和あるいは不飽和のアルキレン基を示す)
(3) 次式(XXIII)で表されるジチオカルバミン酸誘導体
【化23】
(式中、R3およびR4はいずれも水素原子または炭素数1から3の低級アルキル基、L4は炭素数3から6のアルキレン基を示し、X2は硫酸塩残基またはリン酸塩残基を示す。)
これらの成分は、一種を単独で、又は二種以上を組み合わせて使用することができる。また、その濃度は、銅めっき浴の組成において0.1〜200mg/Lが好ましく、0.3〜20mg/Lがより好ましい。
なお、本発明の銅めっき浴には、上記成分のほかに、塩素イオンが存在することが好ましく、その濃度は塩素濃度として0.01〜100mg/Lであることが好ましく、10〜60mg/Lであればより好ましい。
また、本発明で使用される銅めっき浴には、上記の成分以外に、一般的に銅めっきで用いられるポリエーテル類、具体的にはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、プルロニック型界面活性剤、テトロニック型界面活性剤、ポリエチレングリコール・グリセリルエーテル、ポリエチレングリコール・ジアルキルエーテルなどのいわゆるポリマー類や表面張力低減を目的とする湿潤剤類、レベラーと呼ばれるポリアルキレンイミン、アルキルイミダゾリン化合物、オーラミン及びその誘導体、フタロシアニン化合物、ヤーヌスグリンなどの有機染料などを含有させることができる。
本発明のめっき浴は、常法を用いて調製すればよく、その詳細は、各成分の組成や配合量等を考慮して適宜決定すればよい。
次に、以上説明した銅めっき浴を用い、本発明のめっき方法を実施するための好ましい手順について説明する。
本発明によりめっき方法の対象となる基板は、例えば、基板を導電皮膜でパターニングしたものであり、この基板には、穴径がφ30〜200μm程度、深さ(樹脂層の厚さ)が20〜100μm程度のブラインドビアホールを有していても良い。また、これらの基板には、上記ビアホールのほか、微細配線用のトレンチ(溝)や基板を貫通するスルーホール等が混在していても良い。
また、本発明のめっき方法は、その表面に微細な回路パターンが設けられた、シリコンウェハ等の半導体基板やプリント基板に対しても、電気的信頼性の高い銅めっきを行うことができる。この基板上の微細な回路パターンは、例えば、微細なトレンチ(溝)や孔により形成されるものであり、このトレンチや孔が金属銅で埋められることにより、回路配線となる。本発明におけるめっき方法の対象となる電子回路用基板としては、例えば、幅が0.05〜10μm程度、深さが0.4〜1μm程度のトレンチを有しているものが挙げられる。
これらの基板の具体的な例としては、ICベアチップが直接実装されるパッケージ基板などのプリント基板や、LSIなどが直接実装されるシリコンウェハ、更には半導体チップそのものの製造を目的としたシリコンウェハ基板等を挙げることができる。
これらの基板は、必要であれば常法で前処理を施してもよい。前処理としては、例えば、シリコンウェハ等のシリコン基板の場合には、Ta、TaN、TiN、WN、SiTiN、CoWP、CoWBなどによるバリア層を形成することが好ましい。
また、本発明のめっき方法を実施するには、銅めっきを行う前に、基板に対して給電層となる金属シード層を形成する等の導電化処理がされる。この導電化処理は、通常の導電化処理方法により行うことができ、例えば無電解めっきによる金属(カーボンを含む)被覆処理、カーボンやパラジウム等によるいわゆるダイレクトめっき処理工法、スパッタリング、蒸着または化学気相蒸着法(Chemical Vapor Deposition:CVD)等により行なうことができる。導電化処理はパターニングされた基板に対して施すのが一般的であるが、導電化処理を施した後に基板をパターニングしてもよい。
導電化処理された基板は、次いで、銅めっき浴で銅めっきされることになる。本発明の銅めっき浴は、通常の方法で調製され、また該銅めっき浴で銅めっきを行なう条件も、通常の硫酸銅めっきの条件に従えばよい。すなわち、液温23〜27℃程度、陰極電流密度1〜3A/dm2 程度でめっきを行えばよい。また、一般的にはエアレーション、ポンプ循環等による液攪拌を行なうことが好ましい。
以上説明した本発明の方法で、例えばパターニングされ、ブラインドビアホールを有する基板をめっきし、そのブラインドビアホールを完全に埋めるまでの時間は、ビアホールの径や深さにより異なるが、例えば穴の直径100μmで深さが50μmの穴を完全に埋めるためには、2A/dm2 の陰極電流密度で60分程度めっきすればよい。このときの表面(ビアホール以外の部分)のめっき厚は20μm程度となる。
また、半導体製造を目的としたシリコンウェハなどの基板であれば、例えば直径0.1〜0.5μm、深さ0.5〜1μm程度のビアホールや微細配線溝を完全埋めるためには、2A/dm2程度の陰極電流密度で150秒程度めっきすればよい。この時の表面(ビアホール以外の部分)のめっき厚は1μm程度となる。
また、本発明は、添加剤濃度の管理範囲が広いばかりでなく、従来困難であった添加剤の全成分が一般的な市販の電気化学計測CVS(Cyclic Voltammetric Stripping)法で容易に分析可能であることも大きな特徴の1つである。これにより、安定した添加剤濃度の維持管理ができ、高い品質と歩留まりが確保されることで大幅なコストダウンが可能となる。
【0005】
以上説明した本発明のめっき方法は、種々のめっきプロセスあるいは装置において実施可能であるが、次にこの方法を有利に実施することのできる装置の例として、めっき処理部を有する基板処理装置のいくつかの例を挙げる。
まず、図1は、本発明めっき方法を実施するめっき処理部を有する基板処理装置の一実施態様の平面配置図を示す図面である。図示するように、この基板処理装置は、半導体基板を収容した基板カセットの受け渡しを行う搬入・搬出エリア520と、めっき処理を含むプロセス処理を行うプロセスエリア530と、プロセス処理後の半導体基板の洗浄及び乾燥を行う洗浄・乾燥エリア540を具備する。洗浄・乾燥エリア540は、搬入・搬出エリア520とプロセスエリア530の間に配置されている。搬入・搬出エリア520と洗浄・乾燥エリア540の間には隔壁521を設け、洗浄・乾燥エリア540とプロセスエリア530の間には隔壁523を設けている。
隔壁521には、搬入・搬出エリア520と洗浄・乾燥エリア540との間で半導体基板を受け渡すための通路(図示せず)を設け、該通路を開閉するためのシャッター522を設けている。また、隔壁523にも洗浄・乾燥エリア540とプロセスエリア530との間で半導体基板を受け渡すための通路(図示せず)を設け、該通路を開閉するためのシャッター524を設けている。洗浄・乾燥エリア540とプロセスエリア530は独自に給排気できるようになっている。
上記構成の半導体基板配線用の基板処理装置はクリーンルーム内に設置され、各エリアの圧力は、
(搬入・搬出エリア520の圧力)>(洗浄・乾燥エリア540の圧力)>(プロセスエリア530の圧力)
に設定され、且つ搬入・搬出エリア520の圧力は、クリーンルーム内圧力より低く設定される。これにより、プロセスエリア530から洗浄・乾燥エリア540に空気が流出しないようにし、洗浄・乾燥エリア540から搬入・搬出エリア520に空気が流出しないようにし、さらに搬入・搬出エリア520からクリーンルーム内に空気が流出しないようにしている。
搬入・搬出エリア520には、半導体基板を収容した基板カセットを収納するロードユニット520aとアンロードユニット520bが配置されている。洗浄・乾燥エリア540には、めっき処理後の処理を行う各2基の水洗部541、乾燥部542が配置されると共に、半導体基板の搬送を行う搬送部(搬送ロボット)543が備えられている。ここに水洗部541としては、例えば前端にスポンジがついたペンシル型のものやスポンジ付きローラ形式のものが用いられる。乾燥部542としては、例えば半導体基板を高速でスピンさせて脱水、乾燥させる形式のものが用いられる。
プロセスエリア530内には、半導体基板のめっきの前処理を行う前処理槽531と、銅めっき処理を行うめっき槽(本発明のめっき装置、なお以下の各基板処理装置内のめっきを行う装置も同様である)532が配置されると共に、半導体基板の搬送を行う搬送部(搬送ロボット)533が備えられている。
図2は、基板処理装置内の気流の流れを示す。洗浄・乾燥エリア540においては、配管546より新鮮な外部空気が取込まれ、高性能フィルタ544を通してファンにより押込まれ、天井540aよりダウンフローのクリーンエアとして水洗部541、乾燥部542の周囲に供給される。供給されたクリーンエアの大部分は、床540bより循環配管545により天井540a側に戻され、再び高性能フィルタ544を通してファンにより押込まれて、洗浄・乾燥エリア540内に循環する。一部の気流は、水洗部541及び乾燥部542内からダクト552を通って排気される。
プロセスエリア530は、ウエットゾーンといいながらも、半導体基板表面にパーティクルが付着することは許されない。このためプロセスエリア530内に天井530aより、ファンにより押込まれて高性能フィルタ533を通してダウンフローのクリーンエアを流すことにより、半導体基板にパーティクルが付着することを防止している。
しかしながら、ダウンフローを形成するクリーンエアの全流量を外部からの給排気に依存すると、膨大な給排気量が必要となる。このため、室内を負圧に保つ程度の排気のみをダクト553よりの外部排気とし、ダウンフローの大部分の気流を、配管534、535を通した循環気流でまかなうようにしている。
循環気流とした場合に、プロセスエリア530を通過したクリーンエアは、薬液ミストや気体を含むため、これをスクラバ536及びミストセパレータ537,538を通して除去する。これにより天井530a側の循環ダクト534に戻ったエアは、薬液ミストや気体を含まないものとなり、再びファンにより押込まれて高性能フィルタ533を通ってプロセスエリア530内にクリーンエアとして循環する。
床部530bよりプロセスエリア530内を通ったエアの一部は、ダクト553を通って外部に排出され、薬液ミストや気体を含むエアがダクト553を通って外部に排出される。天井530aのダクト539からは、これらの排気量に見合った新鮮な空気がプロセスエリア530内に負圧に保った程度に供給される。
上記のように搬入・搬出エリア520、洗浄・乾燥エリア540及びプロセスエリア530のそれぞれの圧力は、
(搬入・搬出エリア520の圧力)>(洗浄・乾燥エリア540の圧力)>(プロセスエリア530の圧力)
に設定されている。従って、シャッター522,524(図2参照)を開放すると、これらのエリア間の空気の流れは、図3に示すように、搬入・搬出エリア520、洗浄・乾燥エリア540及びプロセスエリア530の順に流れる。また、排気はダクト552及び553を通して、図4に示すように、集合排気ダクト554に集められる。
図4は、基板処理装置がクリーンルーム内に配置された状態を示す外観図である。搬入・搬出エリア520のカセット受渡し口555と操作パネル556のある側面が仕切壁557で仕切られたクリーンルームのクリーン度の高いワーキングゾーン558に露出しており、その他の側面は、クリーン度の低いユーティリティゾーン559に収納されている。
上記のように、洗浄・乾燥エリア540を搬入・搬出エリア520とプロセスエリア530の間に配置し、搬入・搬出エリア520と洗浄・乾燥エリア540の間及び洗浄・乾燥エリア540とプロセスエリア530の間にはそれぞれ隔壁521を設けたので、ワーキングゾーン558から乾燥した状態でカセット受渡し口555を通して半導体基板配線用の基板処理装置内に搬入される半導体基板は、基板処理装置内でめっき処理され、洗浄・乾燥した状態でワーキングゾーン558に搬出されるので、半導体基板面にはパーティクルやミストが付着することなく、且つクリーンルーム内のクリーン度の高いワーキングゾーン558をパーティクルや薬液や洗浄液ミストで汚染することはない。
なお、図1及び図2では、基板処理装置が搬入・搬出エリア520、洗浄・乾燥エリア540、プロセスエリア530を具備する例を示したが、プロセスエリア530内又はプロセスエリア530に隣接してCMP装置を配置するエリアを設け、該プロセスエリア530又はCMP装置を配置するエリアと搬入・搬出エリア520の間に洗浄・乾燥エリア540を配置するように構成しても良い。要は半導体基板配線用の基板処理装置に半導体基板が乾燥状態で搬入され、めっき処理の終了した半導体基板が洗浄され、乾燥した状態で排出される構成であればよい。
上記例では、基板処理装置を半導体基板配線用のめっき装置を例に説明したが、基板は半導体基板に限定されるものではなく、まためっき処理する部分も基板面上に形成された配線部に限定されるものではない。
図5は、半導体基板配線用の他の基板処理装置の平面構成を示す図である。図示するように、半導体基板配線用の基板処理装置は、半導体基板を搬入する搬入部601、銅めっきを行う銅めっき槽602、水洗浄を行う水洗槽603,604、化学機械研磨(CMP)を行うCMP部605、水洗槽606,607、乾燥槽608及び配線層形成が終了した半導体基板を搬出する搬出部609を具備し、これら各槽に半導体基板を移送する基板移送手段(図示しない)が1つの装置として配置され、半導体基板配線用の基板処理装置を構成している。
上記配置構成の基板処理装置において、基板移送手段により、搬入部601に載置された基板カセット601−1から、配線層が形成されていない半導体基板を取り出し、銅めっき槽602に移送する。該銅めっき槽602において、配線溝や配線孔(コンタクトホール)からなる配線部を含む半導体基板Wの表面上に銅めっき層を形成する。
前記銅めっき槽602で銅めっき層の形成が終了した半導体基板Wを、基板移送手段で水洗槽603及び水洗槽604に移送し、水洗を行う。続いて該水洗浄の終了した半導体基板Wを基板移送手段でCMP部605に移送し、該CMP部605で、銅めっき層から配線溝や配線孔に形成した銅めっき層を残して半導体基板Wの表面上の銅めっき層を除去する。
続いて上記のように銅めっき層から配線溝や配線孔からなる配線部に形成した銅めっき層を残して半導体基板Wの表面上の不要の銅めっき層の除去が終了した半導体基板Wを、基板移送手段で水洗槽606及び水洗槽607に送り、水洗浄し、更に水洗浄の終了した半導体基板Wは乾燥槽608で乾燥させ、乾燥の終了した半導体基板Wを配線層の形成の終了した半導体基板として、搬出部609の基板カセット609−1に格納する。
図6は、半導体基板配線用の別の基板処理装置の平面構成を示す図である。図6に示す基板処理装置が図5に示す装置と異なる点は、銅めっき槽602、銅めっき膜の表面に保護膜を形成する蓋めっき槽612、CMP部615、水洗槽613、614を追加し、これらを含め1つの装置として構成した点である。
上記配置構成の基板処理装置において、配線溝や配線孔(コンタクトホール)からなる配線部を含む半導体基板Wの表面上に銅めっき層を形成する。続いて、CMP部605で銅めっき層から配線溝や配線孔に形成した銅めっき層を残して半導体基板Wの表面上の銅めっき層を除去する。
続いて、上記のように銅めっき層から配線溝や配線孔からなる配線部に形成した銅めっき層を残して半導体基板Wの表面上の銅めっき層を除去した半導体基板Wを水洗槽610に移送し、ここで水洗浄する。続いて、前処理槽611で、後述する蓋めっきを行うための前処理を行う。該前処理の終了した半導体基板Wを蓋めっき槽612に移送し、蓋めっき槽612で配線部に形成した銅めっき層の上に保護膜を形成する。この保護膜としては、例えばNi−B無電解めっき槽を用いる。保護膜を形成した後、半導体基板Wを水洗槽606,607で水洗浄し、更に乾燥槽608で乾燥させる。
そして、銅めっき層上に形成した保護膜の上部をCMP部615で研磨し、平坦化して、水洗槽613,614で水洗浄した後、乾燥槽608で乾燥させ、半導体基板Wを搬出部609の基板カセット609−1に格納する。
図7は、更に別の基板処理装置の平面構成を示す図である。この半導体基板処理装置は、ロード・アンロード部701、銅めっきユニット702、第1ロボット703、第3洗浄機704、反転機705、反転機706、第2洗浄機707、第2ロボット708、第1洗浄機709、第1ポリッシング装置710及び第2ポリッシング装置711を配置した構成である。第1ロボット703の近傍には、めっき前後の膜厚を測定するめっき前後膜厚測定機712、研磨後で乾燥状態の半導体基板Wの膜厚を測定する乾燥状態膜厚測定機713が配置されている。
第1ポリッシング装置(研磨ユニット)710は、研磨テーブル710−1、トップリング710−2、トップリングヘッド710−3、膜厚測定機710−4、プッシャー710−5を具備している。第2ポリッシング装置(研磨ユニット)711は、研磨テーブル711−1、トップリング711−2、トップリングヘッド711−3、膜厚測定機711−4、プッシャー711−5を具備している。
コンタクトホールと配線用の溝が形成され、その上にシード層が形成された半導体基板Wを収容したカセット701−1をロード・アンロード部701のロードポートに載置する。第1ロボット703は、半導体基板Wをカセット701−1から取り出し、銅めっきユニット702に搬入し、銅めっき膜を形成する。その時、めっき前後膜厚測定機712でシード層の膜厚を測定する。銅めっき膜の成膜は、まず半導体基板Wの表面の親水処理を行い、その後銅めっきを行って形成する。銅めっき膜の形成後、銅めっきユニット702でリンス若しくは洗浄を行う。時間に余裕があれば、乾燥してもよい。
第1ロボット703で銅めっきユニット702から半導体基板Wを取り出したとき、めっき前後膜厚測定機712で銅めっき膜の膜厚を測定する。その測定結果は、記録装置(図示せず)に半導体基板の記録データとして記録され、なお且つ、銅めっきユニット702の異常の判定にも使用される。膜厚測定後、第1ロボット703が反転機705に半導体基板Wを渡し、該反転機705で反転させる(銅めっき膜が形成された面が下になる)。第1ポリッシング装置710、第2ポリッシング装置711による研磨には、シリーズモードとパラレルモードがある。以下、シリーズモードの研磨について説明する。
シリーズモード研磨は、1次研磨をポリッシング装置710で行い、2次研磨をポリッシング装置711で行う研磨である。第2ロボット708で反転機705上の半導体基板Wを取り上げ、ポリッシング装置710のプッシャー710−5上に半導体基板Wを載せる。トップリング710−2はプッシャー710−5上の該半導体基板Wを吸着し、研磨テーブル710−1の研磨面に半導体基板Wの銅めっき膜形成面を当接押圧し、1次研磨を行う。該1次研磨では基本的に銅めっき膜が研磨される。研磨テーブル710−1の研磨面は、IC1000のような発泡ポリウレタン、又は砥粒を固定若しくは含浸させたもので構成されている。該研磨面と半導体基板Wの相対運動で銅めっき膜が研磨される。
銅めっき膜の研磨終了後、トップリング710−2で半導体基板Wをプッシャー710−5上に戻す。第2ロボット708は、該半導体基板Wを取り上げ、第1洗浄機709に入れる。この時、プッシャー710−5上にある半導体基板Wの表面及び裏面に薬液を噴射しパーティクルを除去したり、つきにくくしたりすることもある。
第1洗浄機709において洗浄終了後、第2ロボット708で半導体基板Wを取り上げ、第2ポリッシング装置711のプッシャー711−5上に半導体基板Wを載せる。トップリング711−2でプッシャー711−5上の半導体基板Wを吸着し、該半導体基板Wのバリア層を形成した面を研磨テーブル711−1の研磨面に当接押圧して2次研磨を行う。この2次研磨ではバリア層が研磨される。但し、上記1次研磨で残った銅膜や酸化膜も研磨されるケースもある。
研磨テーブル711−1の研磨面は、IC1000のような発泡ポリウレタン、又は砥粒を固定若しくは含浸させたもので構成され、該研磨面と半導体基板Wの相対運動で研磨される。このとき、砥粒若しくはスラリーには、シリカ、アルミナ、セリア等が用いられる。薬液は、研磨したい膜種により調整される。
2次研磨の終点の検知は、光学式の膜厚測定機を用いてバリア層の膜厚を測定し、膜厚が0になったこと又はSiO2からなる絶縁膜の表面検知で行う。また、研磨テーブル711−1の近傍に設けた膜厚測定機711−4として画像処理機能付きの膜厚測定機を用い、酸化膜の測定を行い、半導体基板Wの加工記録として残したり、2次研磨の終了した半導体基板Wを次の工程に移送できるか否かの判定を行う。また、2次研磨終点に達していない場合は、再研磨を行ったり、なんらかの異常で規定値を超えて研磨された場合は、不良品を増やさないように次の研磨を行わないよう基板処理装置を停止させる。
2次研磨終了後、トップリング711−2で半導体基板Wをプッシャー711−5まで移動させる。プッシャー711−5上の半導体基板Wは第2ロボット708で取り上げる。この時、プッシャー711−5上で薬液を半導体基板Wの表面及び裏面に噴射してパーティクルを除去したり、つきにくくすることがある。
第2ロボット708は、半導体基板Wを第2洗浄機707に搬入し、洗浄を行う。第2洗浄機707の構成も第1洗浄機709と同じ構成である。半導体基板Wの表面は、主にパーティクル除去のために、純水に界面活性剤、キレート剤、またpH調整剤を加えた洗浄液を用いて、PVAスポンジロールによりスクラブ洗浄される。半導体基板Wの裏面には、ノズルからDHF等の強い薬液を噴出し、拡散している銅をエッチングしたり、又は拡散の問題がなければ、表面と同じ薬液を用いてPVAスポンジロールによるスクラブ洗浄をする。
上記洗浄の終了後、半導体基板Wを第2ロボット708で取り上げ、反転機706に移し、該反転機706で反転させる。該反転させた半導体基板Wを第1ロボット703で取り上げ第3洗浄機704に入れる。第3洗浄機704では、半導体基板Wの表面に超音波振動により励起されたメガソニック水を噴射して洗浄する。そのとき純水に界面活性剤、キレート剤、またpH調整剤を加えた洗浄液を用いて公知のペンシル型スポンジで半導体基板Wの表面を洗浄してもよい。その後、スピン乾燥により、半導体基板Wを乾燥させる。
上記のように研磨テーブル711−1の近傍に設けた膜厚測定機711−4で膜厚を測定した場合は、そのままロード・アンロード部701のアンロードポートに載置するカセットに収容する。
図8は、別の他の基板処理装置の平面構成を示す図である。この基板処理装置の図7に示す基板処理装置と異なる点は、図7に示す銅めっきユニット702の代わりに蓋めっきユニット750を設けた点である。
銅膜を形成した半導体基板Wを収容したカセット701−1は、ロード・アンロード部701に載置される。半導体基板Wは、カセット701−1から取り出され、第1ポリッシング装置710または第2ポリッシング装置711に搬送されて、ここで銅膜の表面が研磨される。この研磨終了後、半導体基板Wは、第1洗浄機709に搬送されて洗浄される。
第1洗浄機709で洗浄された半導体基板Wは、蓋めっきユニット750に搬送され、ここで銅めっき膜の表面に保護膜が形成され、これによって、銅めっき膜が大気中で酸化することが防止される。蓋めっきを施した半導体基板Wは、第2ロボット708によって蓋めっきユニット750から第2洗浄機707に搬送され、ここで純水または脱イオン水で洗浄される。この洗浄後の半導体基板Wは、ロード・アンロード部701に載置されたカセット701−1に戻される。
図9は、更に別の他の基板処理装置の平面構成を示す図である。この基板処理装置の図8に示す基板処理装置と異なる点は、図8に示す第1洗浄機709の代わりにアニールユニット751を設けた点である。
前述のようにして、第1ポリッシング装置710または第2ポリッシング装置711で研磨され、第2洗浄機707で洗浄された半導体基板Wは、蓋めっきユニット750に搬送され、ここで銅めっき膜の表面に蓋めっきが施される。この蓋めっきが施された半導体基板Wは、第1ロボット703によって、蓋めっきユニット750から第3洗浄機704に搬送され、ここで洗浄される。
第1洗浄機709で洗浄された半導体基板Wは、アニールユニット751に搬送され、ここでアニールされる。これによって、銅めっき膜が合金化されて銅めっき膜のエレクトロンマイグレーション耐性が向上する。アニールが施された半導体基板Wは、アニールユニット751から第2洗浄機707に搬送され、ここで純水または脱イオン水で洗浄される。この洗浄後の半導体基板Wは、ロード・アンロード部701に載置されたカセット701−1に戻される。
図10は、上記した基板処理装置内での各工程の流れを示すフローチャートである。このフローチャートにしたがって、この装置内での各工程について説明する。先ず、第1ロボット831によりロード・アンロードユニット820に載置されたカセット820aから取り出された半導体基板は、第1アライナ兼膜厚測定ユニット841内に被めっき面を上にして配置される。ここで、膜厚計測を行うポジションの基準点を定めるために、膜厚計測用のノッチアライメントを行った後、銅膜形成前の半導体基板の膜厚データを得る。
次に、半導体基板は、第1ロボット831により、バリア層成膜ユニット811へ搬送される。このバリア層成膜ユニット811は、無電解Ruめっきにより半導体基板上にバリア層を形成する装置で、半導体装置の層間絶縁膜(例えば、SiO2)への銅拡散防止膜としてRuを成膜する。洗浄、乾燥工程を経て払い出された半導体基板は、第1ロボット831により第1アライナ兼膜厚測定ユニット841に搬送され、半導体基板の膜厚、即ちバリア層の膜厚を測定される。
膜厚測定された半導体基板は、第2ロボット832でシード層成膜ユニット812へ搬入され、前記バリア層上に無電解銅めっきによりシード層が成膜される。洗浄、乾燥工程を経て払い出された半導体基板は、第2ロボット832により含浸めっきユニットであるめっきユニット813に搬送される前に、ノッチ位置を定めるために第2アライナ兼膜厚測定器842に搬送され、銅めっき用のノッチのアライメントを行う。ここで、必要に応じて銅膜形成前の半導体基板の膜厚を再計測してもよい。
ノッチアライメントが完了した半導体基板は、第3ロボット833によりめっきユニット813へ搬送され、銅めっきが施される。洗浄、乾燥工程を経て払い出された半導体基板は、第3ロボット833により半導体基板端部の不要な銅膜(シード層)を除去するためにベベル・裏面洗浄ユニット816へ搬送される。ベベル・裏面洗浄ユニット816では、予め設定された時間でベベルのエッチングを行うとともに、半導体基板裏面に付着した銅をフッ酸等の薬液により洗浄する。この時、ベベル・裏面洗浄ユニット816へ搬送する前に、第2アライナ兼膜厚測定器842にて半導体基板の膜厚測定を実施して、めっきにより形成された銅膜厚の値を得ておき、その結果により、ベベルのエッチング時間を任意に変えてエッチングを行っても良い。なお、ベベルエッチングによりエッチングされる領域は、基板の周縁部であって回路が形成されない領域、または回路が形成されていても最終的にチップとして利用されない領域である。この領域にはベベル部分が含まれる。
ベベル・裏面洗浄ユニット816で洗浄、乾燥工程を経て払い出された半導体基板は、第3ロボット833で基板反転機843に搬送され、該基板反転機843にて反転され、被めっき面を下方に向けた後、第4ロボット834により配線部を安定化させるためにアニールユニット814へ投入される。アニール処理前及び/又は処理後、第2アライナ兼膜厚測定ユニット842に搬入し、半導体基板に形成された、銅膜の膜厚を計測する。この後、半導体基板は、第4ロボット834により第1ポリッシング装置821に搬入され、半導体基板の銅層、シード層の研磨を行う。
この際、砥粒等は所望のものが用いられるが、ディッシングを防ぎ、表面の平面度を出すために、固定砥粒を用いることもできる。第1ポリッシング終了後、半導体基板は、第4ロボット834により第1洗浄ユニット815に搬送され、洗浄される。この洗浄は、半導体基板直径とほぼ同じ長さを有するロールを半導体基板の表面と裏面に配置し、半導体基板及びロールを回転させつつ、純水又は脱イオン水を流しながら洗浄するスクラブ洗浄である。
第1の洗浄終了後、半導体基板は、第4ロボット834により第2ポリッシング装置822に搬入され、半導体基板上のバリア層が研磨される。この際、砥粒等は所望のものが用いられるが、ディッシングを防ぎ、表面の平面度を出すために、固定砥粒を用いることもできる。第2ポリッシング終了後、半導体基板は、第4ロボット834により、再度第1洗浄ユニット815に搬送され、スクラブ洗浄される。洗浄終了後、半導体基板は、第4ロボット834により第2基板反転機844に搬送され反転されて、被めっき面を上方に向けられ、更に第3ロボット833により基板仮置き台845に置かれる。
半導体基板は、第2ロボット832により基板仮置き台845から蓋めっきユニット817に搬送され、銅の大気による酸化防止を目的に銅面上にニッケル・ボロンめっきを行う。蓋めっきが施された半導体基板は、第2ロボット832により蓋めっきユニット817から第3膜厚測定器846に搬入され、銅膜厚が測定される。その後、半導体基板は、第1ロボット831により第2洗浄ユニット818に搬入され、純水又は脱イオン水により洗浄される。洗浄が終了した半導体基板は、第1ロボット831によりロード・アンロード部820に載置されたカセット820a内に戻される。
アライナ兼膜厚測定器841及びアライナ兼膜厚測定器842は、基板ノッチ部分の位置決め及び膜厚の測定を行う。
ベベル・裏面洗浄ユニット816は、エッジ(ベベル)銅エッチングと裏面洗浄が同時に行え、また基板表面の回路形成部の銅の自然酸化膜の成長を抑えることが可能である。図11に、ベベル・裏面洗浄ユニット816の概略図を示す。図11に示すように、ベベル・裏面洗浄ユニット816は、有底円筒状の防水カバー920の内部に位置して基板Wをフェイスアップでその周縁部の円周方向に沿った複数箇所でスピンチャック921により水平に保持して高速回転させる基板保持部922と、この基板保持部922で保持された基板Wの表面側のほぼ中央部上方に配置されたセンタノズル924と、基板Wの周縁部の上方に配置されたエッジノズル926とを備えている。センタノズル924及びエッジノズル926は、それぞれ下向きで配置されている。また基板Wの裏面側のほぼ中央部の下方に位置して、バックノズル928が上向きで配置されている。前記エッジノズル926は、基板Wの直径方向及び高さ方向を移動自在に構成されている。
このエッジノズル926の移動幅Lは、基板の外周端面から中心部方向に任意の位置決めが可能になっていて、基板Wの大きさや使用目的等に合わせて、設定値の入力を行う。通常、2mmから5mmの範囲でエッジカット幅Cを設定し、裏面から表面への液の回り込み量が問題にならない回転数以上であれば、その設定されたカット幅C内の銅膜を除去することができる。
次に、この洗浄装置による洗浄方法について説明する。まず、スピンチャック921を介して基板を基板保持部922で水平に保持した状態で、半導体基板Wを基板保持部922と一体に水平回転させる。この状態で、センタノズル924から基板Wの表面側の中央部に酸溶液を供給する。この酸溶液としては非酸化性の酸であればよく、例えばフッ酸、塩酸、硫酸、クエン酸、蓚酸等を用いる。一方、エッジノズル926から基板Wの周縁部に酸化剤溶液を連続的または間欠的に供給する。この酸化剤溶液としては、オゾン水、過酸化水素水、硝酸水、次亜塩素酸ナトリウム水等のいずれかを用いるか、またはそれらの組み合わせを用いる。
これにより、半導体基板Wの周縁部のエッジカット幅Cの領域では上面及び端面に成膜された銅膜等は酸化剤溶液で急速に酸化され、同時にセンタノズル924から供給されて基板の表面全体に拡がる酸溶液によってエッチングされ溶解除去される。このように、基板周縁部で酸溶液と酸化剤溶液を混合させることで、予めそれらの混合水をノズルから供給するのに比べて急峻なエッチングプロフィールを得ることができる。このときそれらの濃度により銅のエッチングレートが決定される。また、基板の表面の回路形成部に銅の自然酸化膜が形成されていた場合、この自然酸化物は基板の回転に伴って基板の表面全体に亘って広がる酸溶液で直ちに除去されて成長することはない。なお、センタノズル924からの酸溶液の供給を停止した後、エッジノズル926からの酸化剤溶液の供給を停止することで、表面に露出しているシリコンを酸化して、銅の付着を抑制することができる。
一方、バックノズル928から基板の裏面中央部に酸化剤溶液とシリコン酸化膜エッチング剤とを同時または交互に供給する。これにより半導体基板Wの裏面側に金属状で付着している銅等を基板のシリコンごと酸化剤溶液で酸化しシリコン酸化膜エッチング剤でエッチングして除去することができる。なおこの酸化剤溶液としては表面に供給する酸化剤溶液と同じものにする方が薬品の種類を少なくする上で好ましい。またシリコン酸化膜エッチング剤としては、フッ酸を用いることができ、基板の表面側の酸溶液もフッ酸を用いると薬品の種類を少なくすることができる。これにより、酸化剤供給を先に停止すれば疎水面が得られ、エッチング剤溶液を先に停止すれば飽水面(親水面)が得られて、その後のプロセスの要求に応じた裏面に調整することもできる。
このように酸溶液すなわちエッチング液を基板に供給して、基板Wの表面に残留する金属イオンを除去した後、更に純水を供給して、純水置換を行ってエッチング液を除去し、その後、スピン乾燥を行う。このようにして半導体基板表面の周縁部のエッジカット幅C内の銅膜の除去と裏面の銅汚染除去を同時に行って、この処理を、例えば80秒以内に完了させることができる。なお、エッジのエッジカット幅を任意(2mm〜5mm)に設定することが可能であるが、エッチングに要する時間はカット幅に依存しない。
めっき後のCMP工程前に、アニール処理を行うことが、この後のCMP処理や配線の電気特性に対して良い効果を示す。アニール無しでCMP処理後に幅の広い配線(数μm単位)の表面を観察するとマイクロボイドのような欠陥が多数見られ、配線全体の電気抵抗を増加させたが、アニールを行うことでこの電気抵抗の増加は改善された。アニール無しの場合に、細い配線にはボイドが見られなかったことより、粒成長の度合いが関わっていることが考えられる。つまり、細い配線では粒成長が起こりにくいが、幅の広い配線では粒成長に伴い、アニール処理に伴うグレン成長の過程で、めっき膜中のSEM(走査型電子顕微鏡)でも見えないほどの超微細ポアが集結しつつ上へ移動することで配線上部にマイクロボイド用の凹みが生じたという推測ができる。アニールユニットのアニール条件としては、ガスの雰囲気は水素を添加(2%以下)、温度は300〜400℃程度で1〜5分間で上記の効果が得られた。
図12及び図13は、アニールユニット814を示すものである。このアニールユニット814は、半導体基板Wを出し入れするゲート1000を有するチャンバ1002の内部に位置して、半導体基板Wを、例えば400℃に加熱するホットプレート1004と、例えば冷却水を流して半導体基板Wを冷却するクールプレート1006が上下に配置されている。また、クールプレート1006の内部を貫通して上下方向に延び、上端に半導体基板Wを載置保持する複数の昇降ピン1008が昇降自在に配置されている。更に、アニール時に半導体基板Wとホットプレート1004との間に酸化防止用のガスを導入するガス導入管1010と、該ガス導入管1010から導入され、半導体基板Wとホットプレート1004との間を流れたガスを排気するガス排気管1012がホットプレート1004を挟んで互いに対峙する位置に配置されている。
ガス導入管1010は、内部にフィルタ1014aを有するN2ガス導入路1016内を流れるN2ガスと、内部にフィルタ1014bを有するH2ガス導入路1018内を流れるH2ガスとを混合器1020で混合し、この混合器1020で混合したガスが流れる混合ガス導入路1022に接続されている。
これにより、ゲート1000を通じてチャンバ1002の内部に搬入した半導体基板Wを昇降ピン1008で保持し、昇降ピン1008を該昇降ピン1008で保持した半導体基板Wとホットプレート1004との距離が、例えば0.1〜1.0mm程度となるまで上昇させる。この状態で、ホットプレート1004を介して半導体基板Wを、例えば400℃となるように加熱し、同時にガス導入管1010から酸化防止用のガスを導入して半導体基板Wとホットプレート1004との間を流してガス排気管1012から排気する。これによって、酸化を防止しつつ半導体基板Wをアニールし、このアニールを、例えば数十秒〜60秒程度継続してアニールを終了する。基板の加熱温度は100〜600℃が選択される。
アニール終了後、昇降ピン1008を該昇降ピン1008で保持した半導体基板Wとクールプレート1006との距離が、例えば0〜0.5mm程度となるまで下降させる。この状態で、クールプレート1006内に冷却水を導入することで、半導体基板Wの温度が100℃以下となるまで、例えば10〜60秒程度、半導体基板を冷却し、この冷却終了後の半導体基板を次工程に搬送する。
なお、この例では、酸化防止用のガスとして、N2ガスと数%のH2ガスを混合した混合ガスを流すようにしているが、N2ガスのみを流すようにしてもよい。
図15ないし図23は、本発明の基板処理装置の更に他の例を示す図である。この基板処理装置は、図15に示すように、略円筒状で内部にめっき液45を収容するめっき処理槽46と、このめっき処理槽46の上方に配置されて基板Wを保持するヘッド部47とから主に構成されている。
前記めっき処理槽46には、上方に開放し、アノード48を底部に配置しためっき室49を有し、このめっき室49内にめっき液45を保有するめっき槽50が備えられている。前記めっき槽50の内周壁には、めっき室49の中心に向かって水平に突出するめっき液噴出ノズル53が円周方向に沿って等間隔で配置され、このめっき液噴出ノズル53は、めっき槽50の内部を上下に延びるめっき液供給路に連通している。
更に、この例では、めっき室49内のアノード48の上方位置に、例えば3mm程度の多数の穴を設けたパンチプレート220が配置され、これによって、アノード48の表面に形成されたブラックフィルムがめっき液45によって巻き上げられ、流れ出すことを防止するようになっている。
また、めっき槽50には、めっき室49内のめっき液45を該めっき室49の底部周縁から引抜く第1めっき液排出口57と、めっき槽50の上端部に設けた堰部材58をオーバフローしためっき液45を排出する第2めっき液排出口59と、この堰部材58をオーバフローする前のめっき液45を排出する第3めっき液排出口120が設けられ、更に、堰部材58の下部には、図21に示すように、所定間隔毎に所定幅の開口222が設けられている。
これによって、めっき処理時にあって、供給めっき量が大きい時には、めっき液を第3めっき液排出口120から外部に排出する共に、図21(a)に示すように、堰部材58をオーバフローさせ、更に開口222を通過させて第2めっき液排出口59からも外部に排出する。また、めっき処理時にあって、供給めっき量が小さい時には、めっき液を第3めっき液排出口120から外部に排出すると共に、図21(b)に示すように、開口222を通過させて第2めっき液排出口59からも外部に排出し、これによって、めっき量の大小に容易に対処できるようになっている。
更に、図21(d)に示すように、めっき液噴出ノズル53の上方に位置して、めっき室49と第2めっき液排出口59とを連通する液面制御用の貫通孔224が円周方向に沿った所定のピッチで設けられ、これによって、非めっき時にめっき液を貫通孔224を通過させ第2めっき液排出口59から外部に排出することで、めっき液の液面を制御するようになっている。なお、この貫通孔224は、めっき処理時にオリフィスの如き役割を果たして、ここから流れ出すめっき液の量が制限される。
図16に示すように、第1めっき液排出口57は、めっき液排出管60aを介してリザーバ226に接続され、このめっき液排出管60aの途中に流量調整器61aが介装されている。第2めっき液排出口59と第3めっき液排出口120は、めっき槽50の内部で合流した後、めっき液排出管60bを介して直接リザーバ226に接続されている。
このリザーバ226に入っためっき液45は、リザーバ226からポンプ228によりめっき液調整タンク40に入る。このめっき液調整タンク40には、温度コントローラ230や、サンプル液を取り出して分析するめっき液分析ユニット232が付設されており、単一のポンプ234の駆動に伴って、めっき液調整タンク40からフィルタ236を通して、めっき液45が銅めっき装置156のめっき液噴出ノズル53に供給されるようになっている。このめっき液調整タンク40から銅めっき装置156に延びるめっき液供給管55の途中に、二次側の圧力を一定にする制御弁56が備えられている。
図15に戻って、めっき室49の内部の周辺近傍に位置して、該めっき室49内のめっき液45の上下に分かれた上方の流れでめっき液面の中央部を上方に押上げ、下方の流れをスムーズにするとともに、電流密度の分布をより均一になるようにした鉛直整流リング62と水平整流リング63が該水平整流リング63の外周端をめっき槽50に固着して配置されている。
一方、ヘッド部47には、回転自在な下方に開口した有底円筒状で周壁に開口94を有するハウジング70と、下端に押圧リング240を取付けた上下動自在な押圧ロッド242が備えられている。ハウジング70の下端には、図19及び図20に示すように、内方に突出するリング状の基板保持部72が設けられ、この基板保持部72に、内方に突出し、上面の先端が上方に尖塔状に突出するリング状のシール材244が取付けられている。更に、このシール材244の上方にカソード電極用接点76が配置されている。また、基板保持部72には、水平方向に外方に延び、更に外方に向けて上方に傾斜して延びる空気抜き穴75が円周方向に沿って等間隔に設けられている。
これによって、図15に示すように、めっき液45の液面を下げた状態で、図19及び図20に示すように、基板Wを吸着ハンドH等で保持してハウジング70の内部に入れて基板保持部72のシール材244の上面に載置し、吸着ハンドHをハウジング70から引抜いた後、押圧リング240を下降させる。これにより、基板Wの周縁部をシール材244と押圧リング240の下面で挟持して基板Wを保持し、しかも基板Wを保持した時に基板Wの下面とシール材244が圧接して、ここを確実にシールし、同時に、基板Wとカソード電極用接点76とが通電するようになっている。
図15に戻って、ハウジング70は、モータ246の出力軸248に連結されて、モータ246の駆動によって回転するように構成されている。また、押圧ロッド242は、モータ246を囲繞する支持体250に固着したガイド付きシリンダ252の作動によって上下動するスライダ254の下端にベアリング256を介して回転自在に支承したリング状の支持枠258の円周方向に沿った所定位置に垂設され、これによって、シリンダ252の作動によって上下動し、しかも基板Wを保持した時にハウジング70と一体に回転するようになっている。
支持体250は、モータ260の駆動に伴って回転するボールねじ261と螺合して上下動するスライドベース262に取付けられ、更に上部ハウジング264で囲繞されて、モータ260の駆動に伴って、上部ハウジング264と共に上下動するようになっている。また、めっき槽50の上面には、めっき処理時にハウジング70の周囲を囲繞する下部ハウジング257が取付けられている。
これによって、図18に示すように、支持体250と上部ハウジング264とを上昇させた状態で、メンテナンスを行うことができるようになっている。また、堰部材58の内周面にはめっき液の結晶が付着し易いが、このように、支持体250と上部ハウジング264とを上昇させた状態で多量のめっき液を流して堰部材58をオーバフローさせることで、堰部材58の内周面へのめっき液の結晶の付着を防止することができる。また、めっき槽50には、めっき処理時にオーバフローするめっき液の上方を覆うめっき液飛散防止カバー50bが一体に設けられているが、このめっき液飛散防止カバー50bの下面に、例えばHIREC(NTTアドバンステクノロジ社製)等の超撥水材をコーティングすることで、ここにめっき液の結晶が付着することを防止することができる。
ハウジング70の基板保持部72の上方に位置して、基板Wの芯出しを行う基板芯出し機構270が、この例では円周方向に沿った4カ所に設けられている。図22は、この基板芯出し機構270の詳細を示すもので、これは、ハウジング70に固定した門形のブラケット272と、このブラケット272内に配置した位置決めブロック274とを有し、この位置決めブロック274は、その上部において、ブラケット272に水平方向に固定した枢軸276を介して揺動自在に支承され、更にハウジング70と位置決めブロック274との間に圧縮コイルばね278が介装されている。これによって、位置決めブロック274は、圧縮コイルばね278を介して枢軸276を中心に下部が内方に突出するように付勢され、その上面274aがストッパとしての役割を果たしブラケット272の上部下面272aに当接することで、位置決めブロック274の動きが規制されるようになっている。更に、位置決めブロック274の内面は、上方に向けて外方に拡がるテーパ面274bとなっている。
これによって、例えば搬送ロボット等の吸着ハンドで基板を保持しハウジング70内に搬送して基板保持部72の上に載置した際、基板の中心が基板保持部72の中心からずれていると圧縮コイルばね278の弾性力に抗して位置決めブロック274が外方に回動し、搬送ロボット等の吸着ハンドによる把持を解くと、圧縮コイルばね278の弾性力で位置決めブロック274が元の位置に復帰することで、基板の芯出しを行うことができるようになっている。
図23は、カソード電極用接点76のカソード電極板208に給電する給電接点(プローブ)77を示すもので、この給電接点77は、プランジャで構成されているとともに、カソード電極板208に達する円筒状の保護体280で包囲されて、めっき液から保護されている。
次に、この基板処理装置2−0によるめっき処理について説明する。
先ず、基板処理装置2−0に基板を受渡す時には、搬送ロボットの吸着ハンド(図示しない)と該ハンドで表面を下に向けて吸着保持した基板Wを、ハウジング70の開口94からこの内部に挿入し、吸着ハンドを下方に移動させた後、真空吸着を解除して、基板Wをハウジング70の基板保持部72上に載置し、しかる後、吸着ハンドを上昇させてハウジング70から引抜く。次に、押圧リング240を下降させて、基板Wの周縁部を基板保持部72と押圧リング240の下面で挟持して基板Wを保持する。
そして、めっき液噴出ノズル53からめっき液45を噴出させ、同時にハウジング70とそれに保持された基板Wを中速で回転させ、めっき液45が所定の量まで充たされ、更に数秒経過した時に、ハウジング70の回転速度を低速回転(例えば、100min−1)に低下させ、アノード48を陽極、基板処理面を陰極としてめっき電流を流して電解めっきを行う。
通電を終了した後、図21(d)に示すように、めっき液噴出ノズル53の上方に位置する液面制御用の貫通孔224のみからめっき液が外部に流出するようにめっき液の供給量を減少させ、これにより、ハウジング70及びそれに保持された基板をめっき液面上に露出させる。このハウジング70とそれに保持された基板Wが液面より上にある位置で、高速(例えば、500〜800min−1)で回転させてめっき液を遠心力により液切りする。液切りが終了した後、ハウジング70が所定の方向に向くようにしてハウジング70の回転を停止させる。
ハウジング70が完全に停止した後、押圧リング240を上昇させる。次に、搬送ロボット28bの吸着ハンドを吸着面を下に向けて、ハウジング70の開口94からこの内部に挿入し、吸着ハンドが基板を吸着できる位置にまで吸着ハンドを下降させる。そして、基板を吸着ハンドにより真空吸着し、吸着ハンドをハウジング70の開口94の上部の位置にまで移動させて、ハウジング70の開口94から吸着ハンドとそれに保持した基板を取り出す。
この基板処理装置2−0によれば、ヘッド部47の機構的な簡素化及びコンパクト化を図り、かつめっき処理槽46内のめっき液の液面がめっき時液面にある時にめっき処置を、基板受渡し時液面にある時に基板の水切りと受渡しを行い、しかもアノード48の表面に生成されたブラックフィルムの乾燥や酸化を防止することができる。
図24ないし図29は、本発明の銅めっき方法を利用する基板処理装置の更に他の別の例を示した図である。この基板処理装置には、図24に示すように、めっき処理及びその付帯処理を行う基板処理部2−1が設けられ、この基板処理部2−1に隣接して、めっき液を溜めるめっき液トレー2−2が配置されている。また、回転軸2−3を中心に揺動するアーム2−4の先端に保持され、基板処理部2−1とめっき液トレー2−2との間を揺動する電極部2−5を有する電極アーム部2−6が備えられている。
更に、基板処理部2−1の側方に位置して、プレコート・回収アーム2−7と、純水やイオン水等の薬液、更には気体等を基板に向けて噴射する固定ノズル2−8が配置されている。ここでは、3個の固定ノズル2−8が配置され、その内の1個を純水供給用に用いている。基板処理部2−1は、図25及び図26に示すように、めっき面を上にして基板Wを保持する基板保持部2−9と、この基板保持部2−9の上方で該基板保持部2−9の周縁部を囲むように配置されたカソード部2−10が備えられている。更に基板保持部2−9の周囲を囲んで処理中に用いる各種薬液の飛散を防止する有底略円筒状のカップ2−11が、エアシリンダ2−12を介して上下動自在に配置されている。
ここで、基板保持部2−9は、エアシリンダ2−12によって、下方の基板受け渡し位置Aと、上方のめっき位置Bと、これらの中間の前処理・洗浄位置Cとの間を昇降するようになっている。また基板保持部2−9は、回転モータ2−14及びベルト2−15を介して任意の加速度及び速度で前記カソード部2−10と一体に回転するように構成されている。この基板受け渡し位置Aに対向して、電解銅めっき装置のフレーム側面の搬送ロボット(図示せず)側には、基板搬出入口(図示せず)が設けられ、基板保持部2−9がめっき位置Bまで上昇したときに、基板保持部2−9で保持された基板Wの周縁部に下記のカソード部2−10のシール部材2−16とカソード電極2−17が当接するようになっている。一方、カップ2−11は、その上端が前記基板搬出入口の下方に位置し、図26の仮想線で示すように、上昇したときにカソード部2−10の上方に達するようになっている。
基板保持部2−9がめっき位置Bまで上昇した時に、この基板保持部2−9で保持した基板Wの周縁部にカソード電極2−17が押し付けられ基板Wに通電される。これと同時にシール部材2−16の内周端部が基板Wの周縁上面に圧接し、ここを水密的にシールして、基板Wの上面に供給されるめっき液が基板Wの端部から染み出すのを防止すると共に、めっき液がカソード電極2−17を汚染するのを防止している。
電極アーム部2−6の電極部2−5は、図27に示すように、揺動アーム2−4の自由端に、ハウジング2−18と、このハウジング2−18の周囲を囲む中空の支持枠2−19と、ハウジング2−18と支持枠2−19で周縁部を挟持して固定したアノード2−20とを有している。アノード2−20は、ハウジング2−18の開口部を覆っており、ハウジング2−18の内部には、吸引室2−21が形成されている。そして吸引室2−21には、図28及び図29に示すように、めっき液を導入排出するめっき液導入管2−28及びめっき液排出管(図示せず)が接続されている。さらにアノード2−20には、その全面に亘って上下に連通する多数の通孔2−20bが設けられている。
この実施の形態にあっては、アノード2−20の下面に該アノード2−20の全面を覆う保水性材料からなるめっき液含浸材2−22を取付け、このめっき液含浸材2−22にめっき液を含ませて、アノード2−20の表面を湿潤させることで、ブラックフィルムの基板のめっき面への脱落を防止し、同時に基板のめっき面とアノード2−20との間にめっき液を注入する際に、空気を外部に抜きやすくしている。このめっき液含浸材2−22は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、テフロン、ポリビニルアルコール、ポリウレタン及びこれらの誘導体の少なくとも1つの材料からなる織布、不織布またはスポンジ状の構造体、あるいはポーラスセラミックスからなる。
めっき液含浸材2−22のアノード2−20への取付けは、次のように行っている。即ち、下端に頭部を有する多数の固定ピン2−25を、この頭部をめっき液含浸材2−22の内部に上方に脱出不能に収納し軸部をアノード2−20の内部を貫通させて配置し、この固定ピン2−25をU字状の板ばね2−26を介して上方に付勢させることで、アノード2−20の下面にめっき液含浸材2−22を板ばね2−26の弾性力を介して密着させて取付けている。このように構成することにより、めっきの進行に伴って、アノード2−20の肉厚が徐々に薄くなっても、アノード2−20の下面にめっき液含浸材2−22を確実に密着させることができる。したがって、アノード2−20の下面とめっき液含浸材2−22との間に空気が混入してめっき不良の原因となることが防止される。
なお、アノードの上面側から、例えば径が2mm程度の円柱状のPVC(ポリ塩化ビニル)またはPET(ポリエチレンテレフタレート)製のピンをアノードを貫通させて配置し、アノード下面に現れた該ピンの先端面に接着剤を付けてめっき液含浸材と接着固定するようにしても良い。アノードとめっき液含浸材は、接触させて使用することもできるが、アノードとめっき液含浸材との間に隙間を設け、この隙間にめっき液を保持させた状態でめっき処理することもできる。この隙間は20mm以下の範囲から選ばれるが、好ましくは0.1〜10mm、より好ましくは1〜7mmの範囲から選ばれる。特に、溶解性アノードを用いた場合には、下からアノードが溶解していくので、アノードとめっき液含浸材の間隙は時間を経るにつれて大きくなり、0〜20mm程度の隙間ができる。
そして、前記電極部2−5は、基板保持部2−9がめっき位置B(図26参照)にある時に、基板保持部2−9で保持された基板Wとめっき液含浸材2−22との隙間が、0.1〜10mm程度、好ましくは0.3〜3mm、より好ましくは0.5〜1mm程度となるまで下降し、この状態で、めっき液供給管からめっき液を供給して、めっき液含浸材2−22にめっき液を含ませながら、基板Wの上面(被めっき面)とアノード2−20との間にめっき液を満たし、基板Wの上面(被めっき面)とアノード2−20との間にめっき電源から電圧を印加することで、基板Wの被めっき面にめっきが施される。
次に、この基板処理装置2−0によるめっき処理について説明する。
先ず、基板受け渡し位置Aにある基板保持部2−9にめっき処理前の基板Wを搬送ロボット68(図示しない)で搬入し、基板保持部2−9上に載置する。次にカップ2−11を上昇させ、同時に基板保持部2−9を前処理・洗浄位置Cに上昇させる。この状態で退避位置にあったプレコート・回収アーム2−7を基板Wの対峙位置へ移動させ、その先端に設けたプレコートノズルから、例えば界面活性剤からなるプレコート液を基板Wの被めっき面に間欠的に吐出する。この時、基板保持部2−9は回転しているため、プレコート液は基板Wの全面に行き渡る。次に、プレコート・回収アーム2−7を退避位置に戻し、基板保持部2−9の回転速度を増して、遠心力により基板Wの被めっき面のプレコート液を振り切って乾燥させる。
続いて、電極アーム部2−6を水平方向に旋回させ、電極部2−5がめっき液トレー2−2上方からめっきを施す位置の上方に位置させ、この位置で電極2−5をカソード部2−10に向かって下降させる。電極部2−5の下降が完了した時点で、アノード2−20とカソード部2−10にめっき電圧を印加し、めっき液を電極部2−5の内部に供給して、アノード2−20を貫通しためっき液供給口よりめっき液含浸材2−22にめっき液を供給する。この時、めっき液含浸材2−22は基板Wの被めっき面に接触せず、0.1〜10mm程度、好ましくは0.3〜3mm、より好ましくは0.5〜1mm程度に接近した状態となっている。
めっき液の供給が続くと、めっき液含浸材2−22から染み出したCuイオンを含んだめっき液が、めっき液含浸材2−22と基板Wの被めっき面との間の隙間に満たされ、基板Wの被めっき面にCuめっきが施される。この時、基板保持部2−9を低速で回転させても良い。
めっき処理が完了すると、電極アーム部2−6を上昇させた後に旋回させて、電極部2−5をめっき液トレー2−2上方へ戻し、通常位置へ下降させる。次に、プレコート・回収アーム2−7を退避位置から基板Wに対峙する位置へ移動させて下降させ、めっき液回収ノズル(図示しない)から基板W上のめっき液の残部を回収する。このめっき液の残部の回収が終了した後、プレコート・回収アーム2−7を待避位置に戻し、基板Wの中央部に純水を吐出し、同時に基板保持部2−9をスピードを増して回転させ基板Wの表面のめっき液を純水に置換する。
上記リンス終了後、基板保持部2−9をめっき位置Bから前処理・洗浄位置Cへ下降させ、純水用の固定ノズル2−8から純水を供給しつつ基板保持部2−9及びカソード部2−10を回転させて水洗を実施する。この時、カソード部2−10に直接供給した純水、又は基板Wの面から飛散した純水によってシール部材2−16、カソード電極2−17も基板Wと同時に洗浄することができる。
水洗完了後に、固定ノズル2−8からの純水の供給を停止し、更に基板保持部2−9及びカソード部2−10の回転スピードを増して、遠心力により基板Wの表面の純水を振り切って乾燥させる。併せて、シール部材2−16及びカソード電極2−17も乾燥される。上記乾燥が終了すると基板保持部2−9及びカソード部2−10の回転を停止させ、基板保持部2−9を基板受渡し位置Aまで下降させる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
【0006】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例になんら制約されるものではない
実 施 例 1
ビアホールフィリング性の評価:
図30に示すような構造のパターン基板を用意した(直径φ80μm、深さ40μmのブラインドビアホールと、直径150μmのパッドを有し、無電解銅めっきで導電化処理を施した)。この無電解銅めっきにはライザトロンプロセス(荏原ユージライト社製)を用いた。
次いで、この導電化処理を行ったパターニング基板に、後記の7つのめっき浴(本発明品1〜4及び比較品1〜3)を用いて銅めっきを行なった。また、銅めっきは、いずれも25℃、陰極電流密度2A/dm2で60分間、エアレーション攪拌下にて行った。
なお使用した比較品1と3は、一般的にプリント配線板用として使用されている添加剤を使用したものである。ただし、比較品1は本発明品1と同じ基本組成で添加剤のみを変えたものであり、比較品3は通常のプリント基板用に使用されている、いわゆるハイスロー浴組成である。また、比較品2は、ビアフィリングめっき用として市販されている添加剤を使用したものである。
めっき後のビアホールフィリング性の評価は、基板パターン部の断面を研磨し、顕微鏡にてめっき厚を測定する方法で行なった。めっき厚は、パッド部、ビアホール部を測定した。このうちパッド部は、図31に示すように、P1、P2の2箇所を、ビアホール部はビア中央Dを測定対象とし、測定値を比較してビアホールフィリング性を評価した。この結果を表1に示す。
(硫酸銅めっき浴の組成)
本発明品1:
1. 硫酸銅(5水塩) 225g/L
2. 硫酸(98%) 55g/L
3. 塩素イオン 60mg/L
4. アミン類と 250mg/L
グリシジルエーテルの反応縮合物*1
5. SPS*2 6mg/L
*1:KB12(互応化学工業社製)
*2:化合物(XXII)中、L2=L3=C3H6、
X1=Y1=SO3H
本発明品2:
1. 硫酸銅(5水塩) 150g/L
2. メタンスルホン酸(MSA) 80g/L
3. 塩素イオン 40mg/L
4. アミン類と 150mg/L
グリシジルエーテルの反応縮合物*1
5. MPS*3 0.5mg/L
*1:上記と同じ
*3:化合物(XXI)中、L1=C3H6、M1=Na
本発明品3:
1. 酸化第二銅 70g/L
2. メタンスルホン酸(MSA) 100g/L
3. 塩素イオン 40mg/L
4. アミン類と 100mg/L
グリシジルエーテルの反応縮合物*1
5. ジチオカルバミン酸誘導体*4 4mg/L
*1:上記と同じ
*4:化合物(XXIII)中、R3=R4=C2H5、L4=C3H6、
X2=SO3H
本発明品4:
1. 酸化第二銅 70g/L
2. プロパノールスルホン酸 80g/L
3. 塩素イオン 60mg/L
4. アミン類と 400mg/L
グリシジルエーテル反応縮合物 *1
5. SPS*2 2mg/L
*1:上記と同じ
*2:上記と同じ
比較品1:
1. 硫酸銅(5水塩) 225g/L
2. 硫酸(98%) 55g/L
3. 塩素イオン 60mg/L
4. キューブライトTH*5 5ml/L
*5: 荏原ユージライト社製
比較品2:
1. 硫酸銅(5水塩) 225g/L
2. 硫酸(98%) 55g/L
3. 塩素イオン 60mg/L
4. ビアフィリングめっき用光沢剤*6 20ml/L
*6: 荏原ユージライト社製
比較品3:
1. 硫酸銅(5水塩) 75g/L
2. 硫酸(98%) 180g/L
3. 塩素イオン 60mg/L
4. キューブライトTH*5 5ml/L
*5: 上記と同じ
( 結 果 )
【表1】
表1の結果より、従来から一般的にプリント基板用として使用されている添加剤を使用しためっき浴(比較品1)で銅めっきを行なうと、ブラインドビアホール内のめっき厚(D)は表面(P1およびP2:パッド部)と同等もしくは多少薄くなるのであるが、本発明品1〜4のめっき浴を用いることにより、ブラインドビアホール内を実質的な深さが60μmの穴を銅で埋めることが可能となった。
また、比較品2においては、ビアホールの充填は可能であったが、パッド部端部(P1;レジスト側)の膜厚がホール中央部(P2)に比べ厚くなる傾向が見られた。この状態は「インピーダンス特性」に悪影響を及ぼす可能性があり、また、積層時のレジスト塗布やvia on viaの形成が困難になるなどの点で好ましくない。それに対して、本発明品1〜4についてはいずれもこのような端部の膜厚が厚くなる現象は見られず、表面全体が平坦にめっきされていて良好であった。
実 施 例 2
パッド配線部膜厚均一性の評価:
MPUなどに用いられるパッケージ基板を模式化した、図32に示したパターン基板を作成した(線幅100μm、深さ30μm)。このパターン基板について、実施例1で用いた本発明品2と比較品2のめっき浴を用い、実施例1と同様のめっき条件でめっきを行ない、配線部の膜厚の均一性を評価した。
評価は実施例1と同様に、顕微鏡による断面膜厚測定法によりおこなった。めっき厚は、図33に示すように、それぞれライン端部(レジスト側)L1と中央部L2の2箇所を測定して、パッド配線部の膜厚均一性を評価した。結果を表2に示す。
( 結 果 )
【表2】
表2の結果のように、本発明品2では配線中央(L2)と端部(L1;レジスト側)はほぼ等しい高さにめっきされた。しかし、比較品2においては、実施例1のパッド部と同様にレジスト側(L1)の膜厚が中央部(L2)に比べて厚くなるという結果が確認できた。これらの結果は、従来のビアフィリング用のめっき液では拡散律速の添加剤作用を利用して穴埋めを可能としているため、液の流れ(攪拌の強さ=拡散層の厚さ)の影響を受けやすく、比較品2のように膜厚に差を生じやすくなるものと判断された。それに対し、本発明品で使用した添加剤は、液の流れの強さに関わらず拡散層の厚みが均一に形成されており、膜厚の均一性は極めて良好であった。
実 施 例 3
スルーホール均一電着性の評価:
実施例1及び2の結果から、本発明品はスルーホールめっきにも利用可能ではないかと考え、以下のようにしてスルーホール内の均一電着性を試験した。
すなわち、板厚1.6mmのFR−4基板に、直径1mmと0.3mmのスルーホールを開けたものを試料とし、これにあらかじめ実施例1と同様のライザトロンプロセスで無電解銅めっき処理し、無電解銅めっき0.5μmを成膜した。
この基板に対して、本発明品1と比較品2のめっき浴を用い、25℃、2A/dm2で、70分間スルーホールめっきを行なった。さらに比較評価用に、通常のスルーホール基板用めっき浴(比較品3)についても評価した。
また、均一電着性の算出については、図34に示すスルーホール内壁中央部(左L2と右R2)と基板表面(左L1と右R1)のめっき厚さを測定し、下記(X)式にてその比率を計算して均一電着性(%)を求めた。さらに、スルーホールコーナー部(左L3 右R3)の膜厚も測定した。直径1mmスルーホールの結果を
表3に、また同0.3mmスルーホールの結果を表4に示す。
(均一電着性の算出)
L2 + R2
均一電着性(%)= ──────────×100 ……(X)
L1 +R1
(結果:直径1mmスルーホール)
【表3】
【表4】
表3及び表4の結果のように、本発明品のめっき浴は通常のスルーホール基板用めっき浴と同等以上の均一電着性(スローイングパワー)を示した。一方、比較品2のめっき浴は、スルーホール内壁左右の膜厚差が大きく、またコーナー部片側の膜厚が極端に薄くなっており、熱サイクル試験等で回路が破断する危険性が高い。この膜厚の差が生じることも、上記の実施例2の結果と同様の理由によるためと考えられる。
実 施 例 4:
めっき皮膜物性の評価:
プリント基板用の銅めっきでは、成膜した銅の皮膜物性が重要視されるので、本発明品のめっき浴から得られる銅皮膜の物性を通常のプリント基板用めっき浴(比較品3)および下記の一般的な装飾用硫酸銅めっき品(比較品4)から得られた銅皮膜の物性を下記の測定を行うことで評価した。
(物性値の測定)
各めっき浴を用いてステンレス板に厚さ50μmの銅めっきを行なった後、120℃で60分アニーリングした。できた皮膜をステンレス板から剥がし、10mm幅の帯状テストピースとして、引張試験機(島津製作所製オートグラフ AGS−H500N)にて、皮膜の伸び率と抗張力を測定してめっき皮膜の物性を評価した。結果を表5に示す。
( 硫酸銅めっき浴組成 )
比較品4:
1. 硫酸銅(5水塩) 225g/L
2. 硫酸(98%) 55g/L
3. 塩素イオン 60mg/L
4. 装飾銅めっき用光沢剤*7 10ml/L
*7:UBAC#1(荏原ユージライト社製)
(結 果)
【表5】
実施例1から4の結果を、以下の基準により各項目について評価し、それをもととした総合評価を行った。結果を表6に示した。
(評価基準:各項目)
評 価 : 内 容
○ : 要求に対し適する
△ : やや不適
× : 不適
(評価基準:総合評価)
評 価 : 内 容
◎ : 全項目に適用可
△ : 一部の項目に適用可
× : 不適
(総合結果)
【表6】
以上に示したように、本発明品のめっき浴を使用することで、従来困難であったパターンめっき工法によるビアフィリングめっきが可能とされる。また、本発明品のめっき浴を用いればスルーホール・ビアホール混在のプリント基板をも1つのめっき浴で1工程で処理することができるので、ビルドアップ基板などの高性能で信頼性の高い微細パターンを有したプリント基板を、効率よく製造することが可能となる。
実 施 例 5
微細回路基板に対するめっき性の評価:
微細回路基板サンプルとして、図35に示すようなビアホール(直径0.2μm、深さ1μm(アスペクト比=5))が多数存在するシリコンウェハを用意した。この基板サンプルに対し、スパッタ法を用いて導電化処理を施し、銅のシード層を100nmの厚さで形成した。
上記のサンプル基板に、下記組成のめっき浴(本発明品5〜7)及び実施例等で使用した比較品1〜3のめっき浴を用い、温度を24℃、陰極電流密度を2.0A/dm2として、150秒間銅めっきを行った。
本発明品5:
1. 硫酸銅(5水塩) 180g/L
2. 硫酸(98%) 25g/L
3. 塩素イオン 10mg/L
4. アミン類と 200mg/L
グリシジルエーテルの縮合物*8
5. SPS*2 50mg/L
*2: 上記と同じ
*8: 式(XIII)の化合物
本発明品6:
1. 硫酸銅(5水塩) 180g/L
2. 硫酸(98%) 25g/L
3. 塩素イオン 30mg/L
4. アミン類と 200mg/L
グリシジルエーテルの縮合物*9
5. SPS*2 5mg/L
*2: 上記と同じ
*9: 式(XI)の化合物
本発明品7:
1. 硫酸銅(5水塩) 150g/L
2. メタンスルホン酸(MSA) 80g/L
3. 塩素イオン 40mg/L
4. アミン類と 200mg/L
グリシジルエーテルの縮合物*10
5. SPS*2 5mg/L
*2: 上記と同じ
*10: 式(XVI)の化合物
本発明品5〜7および比較品1〜3のめっき浴でめっきしたサンプル基板について、FIBで断面作成後、SEM(機種名S−4700:日立製作所社製)を用いてそのビアホール内を観察した。断面写真を図36〜40に示す。
図36〜38の結果より、本発明品5〜7のめっき浴でめっきしたサンプル基板のビアホール内は、ボトムボイドやシームボイドを生じることなく、良好なフィリング性を示すことが確認できた。また、本サンプルは、従来から問題となっている、オーバープレート(またはハンプ)とも呼ばれる、密パターンの厚膜化現象も認められないものであった。
一方、比較品1及び2のめっき浴でめっきしたサンプル基板のビアホール内は、図39に示すように、開孔部のピンチオフによるボイドが認められた。また、比較品3のめっき浴でめっきしたサンプル基板のビアホール内は、図40に示すようにシーム状のボイドが認められ、ともに電気的特性に悪影響を及ぼす危険性があることが確認できた。
本発明の銅めっき浴及びめっき方法を用いれば、優れたビアフィリング性とともに、めっきでの均一性と、混在するスルーホールに対しても優れた均一性をも併せ持ち、さらに、微細な配線溝で回路パターンが形成された半導体ウェハやプリント基板等の電子回路用基板に対しても、電気的信頼性の高い銅めっきを行うことができるものである。更にまた、全成分容易に分析可能なめっきをすることも可能である。よって、ビルドアップ基板などの高性能で信頼性の高い微細パターンを有したプリント基板や電子回路用基板を低コストで効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、本発明のめっき方法を使用する基板処理装置の一例を示す平面配置図である。
【図2】第2図は、第1図に示す基板処理装置内の気流の流れを示す図である。
【図3】第3図は、第1図に示す基板処理装置の各エリア間の空気の流れを示す図である。
【図4】第4図は、第1図に示す基板処理装置をクリーンルーム内に配置した一例を示す外観図である。
【図5】第5図は、基板処理装置の他の例を示す平面配置図である。
【図6】第6図は、基板処理装置の別の例を示す平面配置図である。
【図7】第7図は、基板処理装置の更に別の例を示す平面配置図である。
【図8】第8図は、基板処理装置の別の他の例を示す平面配置図である。
【図9】第9図は、基板処理装置の更に別の他の例を示す平面配置図である。
【図10】第10図は、本発明のめっき方法を使用する基板処理装置における各工程の流れを示すフローチャートである。
【図11】第11図は、ベベル・裏面洗浄ユニットを示す概要図である。
【図12】第12図は、アニールユニットの一例を示す縦断正面図である。
【図13】第13図は、第12図の平断面図である。
【図14】第14図は、銅めっきにより銅配線を形成する例を工程順に示す図である。
【図15】第15図は、基板処理装置の更に他の例を示す装置全体の断面図である。
【図16】第16図は、第15図の基板処理装置における、めっき液の流れの状態を示すめっき液フロー図である。
【図17】第17図は、第15図の基板処理装置における、非めっき時(基板受渡し時)における全体を示す断面図である。
【図18】第18図は、第15図の基板処理装置における、メンテナンス時における全体を示す断面図である。
【図19】第19図は、第15図の基板処理装置における、基板の受渡し時におけるハウジング、押圧リング及び基板の関係の説明に付する断面図である。
【図20】第20図は、第19図の一部拡大図である。
【図21】第21図は、第15図の基板処理装置における、めっき処理時及び非めっき時におけるめっき液の流れの説明に付する図である。
【図22】第22図は、第15図の基板処理装置における、芯出し機構の拡大断面図である。
【図23】第23図は、第15図の基板処理装置における、給電接点(プローブ)を示す断面図である。
【図24】第24図は、本発明のめっき方法を使用する基板処理装置の更に他の別の例を示す平面図である。
【図25】第25図は、第24図のA−A線断面図である。
【図26】第26図は、第24図の基板処理装置における、基板保持部及びカソード部の断面図である。
【図27】第27図は、第24図の基板処理装置における、電極アーム部の断面図である。
【図28】第28図は、第24図の基板処理装置における、電極アーム部のハウジングを除いた平面図である。
【図29】第29図は、第24図の基板処理装置における、アノードとめっき液含浸材を示す概略図である。
【図30】第30図は、実施例1で用いたプリント基板のブラインドビアホール部の構造を模式的に示した図面である。
【図31】第31図は、実施例1で用いたプリント基板についてパターンめっき後の断面膜厚さの測定箇所を示した図面である。
【図32】第32図は、実施例2で用いたパッケージ基板の配線部の構造を模式的に示した図面である。
【図33】第33図は、実施例2で用いたパッケージ基板について配線部めっき後の断面膜厚さの測定箇所を示した図面である。
【図34】第34図は、実施例3で用いたスルーホール基板のスルーホール断面構造とめっき後の膜厚さの測定箇所を示した図面である。
【図35】第35図は、実施例5で用いたシリコンウェハのビアホール内部を示した断面写真である。
【図36】第36図は、実施例5において、本発明品5の銅めっき浴でめっきした後のビアホール内部の断面写真である。
【図37】第37図は、実施例5において、本発明品6の銅めっき浴でめっきした後のビアホール内部の断面写真である。
【図38】第38図は、実施例5において、本発明品7の銅めっき浴でめっきした後のビアホール内部の断面写真である。
【図39】第39図は、実施例5において、比較品1及び2の銅めっき浴でめっきした後のビアホール内部の断面写真である。
【図40】第40図は、実施例5において、比較品3の銅めっき浴でめっきした後のビアホール内部の断面写真である。
Claims (24)
- 前記電気銅めっき浴が、25〜75g/Lの銅イオンを含有するものである請求項第1項記載の電気銅めっき浴。
- 前記アミン類とグリシジルエーテルの反応縮合物および/または該縮合物の4級アンモニウム誘導体の濃度が、10〜1000mg/Lである請求項第1項または第2項記載の電気銅めっき浴。
- 前記電気銅めっき浴が、10〜200g/Lの有機酸あるいは無機酸を含有するものである請求項第1項ないし第3項の何れかの項記載の電気銅めっき浴。
- 前記電気銅めっき浴が、スルホアルキルスルホン酸およびその塩、ビススルホ有機化合物及びジチオカルバミン酸誘導体よりなる群から選ばれる一種又は二種以上からなる成分を含有し、かつ該成分の濃度が0.1〜200mg/Lである請求項第1項ないし第4項の何れかの項記載の電気銅めっき浴。
- 酸性であることを特徴とする請求項第1項ないし第5項の何れかの項記載の電気銅めっき浴。
- 銅イオン源として、硫酸銅、酸化銅、塩化銅、炭酸銅、ピロリン酸銅、アルカンスルホン酸銅、アルカノールスルホン酸銅および有機酸銅よりなる群から選ばれる一種又は二種以上の銅化合物を使用する請求項第2項ないし第6項の何れかの項記載の電気銅めっき浴。
- 有機酸あるいは無機酸として、硫酸、アルカンスルホン酸及びアルカノールスルホン酸よりなる群から選ばれる一種又は二種以上を使用する請求項第4項ないし第7項の何れかの項記載の電気銅めっき浴。
- 前記電気銅めっき浴中に、更に塩素を含有するものである請求項第1項ないし第8項の何れかの項記載の電気銅めっき浴。
- 前記塩素の濃度が0.01〜100mg/Lである請求項第9項記載の電気銅めっき浴。
- 電気銅めっき浴中の基本組成および添加剤成分の全成分が分析管理可能である請求項第1項ないし第10項の何れかの項記載の電気銅めっき浴。
- 基板の導電化処理が、無電解めっきによる金属(カーボンを含む)被覆処理、カーボンやパラジウムによるダイレクトめっき処理工法、スパッタリング、蒸着または化学気相蒸着法(CVD)により行なわれたものである請求項第12項または第13項記載の基板の電気銅めっき方法。
- 前記電気銅めっき浴が、25〜75g/Lの銅イオンを含有するものである請求項第12項ないし14項の何れかの項記載の基板の電気銅めっき方法。
- 前記アミン類とグリシジルエーテルの反応縮合物および/または該縮合物の4級アンモニウム誘導体の濃度が、10〜1000mg/Lである請求項第12項ないし第15項の何れかの項記載の基板の電気銅めっき方法。
- 前記電気銅めっき浴が、10〜200g/Lの有機酸あるいは無機酸を含有するものである請求項第12項ないし第16項の何れかの項記載の基板の電気銅めっき方法。
- 前記電気銅めっき浴が、0.1〜200mg/Lのスルホアルキルスルホン酸およびその塩、ビススルホ有機化合物及びジチオカルバミン酸誘導体よりなる群から選ばれる一種又は二種以上を含有するものである請求項第12項ないし第17項の何れかの項記載の基板の電気銅めっき方法。
- 前記電気銅めっき浴が酸性である請求項第12項ないし第18項の何れかの項記載の基板の電気銅めっき方法。
- 銅イオン源として、硫酸銅、酸化銅、塩化銅、炭酸銅、ピロリン酸銅、アルカンスルホン酸銅、アルカノールスルホン酸銅および有機酸銅よりなる群から選ばれる一種又は二種以上の銅化合物を使用する請求項第15項ないし第19項の何れかの項記載の基板の電気銅めっき方法。
- 有機酸あるいは無機酸として、硫酸、アルカンスルホン酸またはアルカノールスルホン酸よりなる群から選ばれる一種又は二種以上を使用する請求項第17項ないし第20項の何れかの項記載の基板の電気銅めっき方法。
- 前記電気銅めっき浴中に、更に塩素を含有するものである請求項第12項ないし第21項の何れかの項記載の基板の電気銅めっき方法。
- 前記塩素の濃度が0.01〜100mg/Lである請求項第22項記載の基板の電気銅めっき方法。
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