JP4112879B2 - 電解処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板(被処理基板)の表面(被処理面)にめっきやエッチング等の電解処理を施す電解処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体基板上に配線回路を形成するための金属材料として、アルミニウム又はアルミニウム合金に代えて、電気抵抗率が低くエレクトロマイグレーション耐性が高い銅(Cu)を用いる動きが顕著になっている。この種の銅配線は、CVD、スパッタリング及びめっきといった手法によって、基板のほぼ全表面に銅を成膜して基板の表面に設けた微細凹みの内部に銅を埋め込み、余剰な銅を化学機械的研磨(CMP)により除去する、いわゆる、ダマシンプロセスによって一般に形成される。
【0003】
図23(a)〜(c)は、この種の銅配線基板Wの製造例を工程順に示すもので、図23(a)に示すように、半導体素子を形成した半導体基材1上の導電層1aの上にSiO2酸化膜や他のLow−k材等からなる絶縁層2を堆積し、この絶縁層2の内部に、例えばリソグラフィ・エッチング技術によりコンタクトホール3と配線用溝4を形成し、その上にTaN等からなるバリア層5、更にその上に電解めっきの給電層としてシード層7を形成する。バリア層5としては、Ta/TaN混合層,TiN,WN,SiTiN,CoWP,CoWB等も考えられる。
【0004】
そして、図23(b)に示すように、基板Wの表面に銅めっきを施すことで、基板Wのコンタクトホール3及び配線用溝4内に銅を充填するとともに、絶縁層2上に銅膜6を堆積する。その後、化学機械的研磨(CMP)により、絶縁層2上の銅膜6を除去して、コンタクトホール3及び配線用溝4に充填させた銅膜6の表面と絶縁層2の表面とをほぼ同一平面にする。これにより、図23(c)に示すように、銅膜6からなる配線を形成する。
【0005】
ところで基板Wの被めっき面(被処理面)を下に向けてめっきするいわゆるフェースダウン型めっき装置では、図3に示すように、外周近傍にカソード電極との接点を持つ基板Wの被めっき面Sをめっき槽210内においてめっき液Q表面に接液し、アノード200中央に設けた開口201の下側から上側に向けてめっき液を噴出して被めっき面Sに当てながらアノード200と基板W間に通電して被めっき面Sのめっきを行なう泉型が一般的である。
【0006】
基板Wの被めっき面Sを接液するめっき液Qの表面は、図4に示すように、その中央が滑らかに盛り上がっていることが望ましい。何故なら先ず接液時に被めっき面Sの中央がめっき液に触れ、その後接液面が周囲に広がっていくことで、被めっき面Sとめっき液の間に気泡等が残ることなく瞬時に被めっき面S全体を接液でき、これによって均一なめっきが行えるからである。まためっき処理中においても被めっき面Sに乱れのないめっき液の流れを与えることは、均一なめっき処理を行うのに好適である。そしてこのようなめっき液の乱れの無いめっき液面を形成するためには、図3に示すように基板Wとアノード200の間隔、即ち極間距離を大きく取り、急激な流れの方向変換をやめ、且つ急激な流路の断面積変化を少なくするようにすればよい。このようにすれば、めっき液の流れは層流になり、形成されるめっき膜には欠陥が少なくなる。
【0007】
しかしながら、極間距離を大きく取ると、被めっき面Sにおける電場がカソード電極に近い外周部分に集中してしまい、被めっき面S内でのめっき膜厚均一性を向上させるのに難があった。またアノード200中央に開口201を設けるため、さらにめっき膜厚均一性の向上が阻害されていた。
【0008】
デバイスの世代が進むに従って、シード層の厚さは徐々に薄くなり、70nm世代ではさらに薄くなり40nmにもなろうとしている。この場合、めっき前の基板Wのシート抵抗が上昇するため、外周側により電場が集中することになる。これを解決させるにはめっき液の抵抗を上げるか、極間距離を短くするのが有効である。基板Wとアノード200の極間距離を短くするには、図5に示すように、めっき液Qの導入を、基板Wとアノード200の間の外周側から中央に向けて水平噴射するように行なう水平噴射型とすればよい。このように構成すれば、極間距離が短くなるばかりか、アノード200に開口を設ける必要も無く、被めっき面S内でのめっき膜厚均一性が向上する。
【0009】
しかしながらこの方式の場合、噴射されためっき液同士が中央部分において衝突して逆向きとなり、流れのせん断が発生して乱れが生じるので、図4に示すような乱れのないめっき液面にするのは困難である。特にこの方式の場合、ノズル220から水平噴射するめっき液は、これを中央部分まで到達させるために強く噴出しなければならないが、これによってノズル220の噴射口で渦が発生し易くなりさらにめっき液の流れを乱し、アノード200表面に生成されるブラックフイルムを舞い上げ、被めっき面S上にパーティクルとして付着して欠陥を生じさせる恐れが生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、被処理基板表面の電解処理を欠陥なく均一に行うことができる電解処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため請求項1に記載の発明は、陽極と陰極の一方の電極との接点を持つ被処理基板と前記被処理基板に対峙させた他方の電極との間に電解液を満たして被処理基板表面の電解処理を行なう電解処理装置において、多孔体からなる板状の一対の部材を隙間を介して対向設置するようにリング状のスペーサ部材の上下面に取り付けることで箱体を形成してなる整流ボックスを具備し、この整流ボックスを前記被処理基板と他方の電極の間の電解液中に設置し、さらに前記スペーサ部材中の複数部分に前記隙間の周囲から中央に向けて電解液を注入してこの隙間部分に予圧を与える電解液注入手段を取り付け、前記整流ボックスの内部に前記電解液注入手段によって電解液を注入することで前記被処理基板と他方の電極のそれぞれに対向する側の面を透して被処理基板側の領域と他方の電極側の領域の両者に向けて電解液を分流して送り出すことを特徴とする電解処理装置である。
【0012】
整流ボックスを設けることで電解液は、整流ボックスの内部から被処理基板と他方の電極の両者に向けて分流して外部に送り出され、整流ボックス内へ逆流することなく、被処理基板側の領域と他方の電極側の領域を通って排出される。このため他方の電極側の領域で生じるパーティクルが被処理基板側に悪影響を及ぼすことは無くなる。他方の電極をアノードとした場合、アノード表面に形成されるブラックフィルムは整流ボックス内が予圧状態となり、アノード側に対向する側の多孔体の流れが下方向となるため、多孔体にブラックフィルムが吸着することなく、多孔体の定期的洗浄も不要となる。
また電解液注入手段から注入された電解液は中央付近で衝突して上下に分流し、整流ボックスを透過して反転し、整流ボックスの外部において電解液の流入方向とは反対方向に流れていくが、多孔板が電解液の逆流によって生じる流れのせん断、せん断によって生じるうずなどの乱れを緩和する。このため流体の流れはスムーズになり、電解液注入手段によって注入された電解液の多くは容易に中央部まで到達してスムーズに反転でき、効果的な電解処理が行える。
【0013】
請求項2に記載の発明は、前記整流ボックスを構成する多孔体は、多孔質体又は多数のパンチング穴状の開口を有する樹脂体によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の電解処理装置である。
【0014】
特に多孔質体は、気孔径を小さくできて開口率を大きく取れるので、電解液の透過を阻害することなくパーティクルの通過を阻止できるので好適である。
【0017】
請求項3に記載の発明は、前記整流ボックスの前記被処理基板に対向する側の面は、その面の中央部分における電解液の通過流量が、周囲部分における電解液の通過流量よりも多くなる通過流量制御構造となっていることを特徴とする請求項1又は2記載の電解処理装置である。
【0018】
請求項4に記載の発明は、前記通過流量制御構造は、前記整流ボックスの被処理基板に対向する側の面の中央部分の開口率を周囲部分の開口率よりも大きくするか、或いは前記整流ボックスの被処理基板に対向する側の面の中央部分の厚みを周囲部分の厚みよりも薄くするか、或いは前記整流ボックスの被処理基板に対向する側の面の中央部分に開口を設けることによって構成されていることを特徴とする請求項3記載の電解処理装置である。
【0019】
このような通過流量制御構造にすることで、整流ボックス中央の電解液通過流量を周囲部分に比べて多くするように制御でき、被処理基板の効果的な電解処理が行える。
【0020】
請求項5に記載の発明は、前記整流ボックスから被処理基板と他方の電極の両者に向けて分流していく電解液の分流比率が所定の比率となるように、整流ボックスの被処理基板と他方の電極に対向するそれぞれの面を構成する多孔体の開口率及び/又は板厚を異ならせたことを特徴とする請求項1乃至4の内の何れか1項記載の電解処理装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかるめっき装置の概略断面図である。同図に示すようにこのめっき装置は、めっき槽10の底部11にアノード20を設置し、アノード20の上にアノード20と平行に対峙するように基板ホルダ30によって保持された基板(被処理基板)Wを設置し、基板Wとアノード20の間にめっき液Qを満たすとともに、基板Wとアノード20の間のめっき液Q中に整流ボックス50を設置して構成されている。なお図1は、基板ホルダ30で基板Wを保持してめっき液Qの液面を上昇させためっき位置にあるときの状態を示している。以下各構成部品について説明する。
【0022】
めっき槽10は概略円形の容器であって、その底部11のアノード20の周囲にアノード側めっき液排出路13を等間隔に複数個(この実施形態では下記するめっき液噴射ノズル65の数と同一個数)設け、また側壁15の内側に周壁16を設けることでその外側にオーバーフロー液回収槽17を形成して構成されている。そしてアノード側めっき液排出路13から排出されためっき液と、オーバーフロー液回収槽17に回収されためっき液は、それぞれ配管71,73によって循環槽74に回収し、配管75及びポンプPによって下記する整流ボックス50のめっき液噴射ノズル65に供給するように構成されている(この循環機構を電解液循環機構という)。また周壁16の内側であって整流ボックス50の上面外周から斜め内側上方に向かってリング状の電場集中防止部材19が突出するように設けられ、これによってカソードとなる被めっき面Sの外周部分への電場集中を防止するようにしている。
【0023】
アノード20は円板状であって、銅にリンを含有させた含リン銅等の溶解性のものが使用されており、めっき槽10の底部11中央にその表面が露出するように取り付けられている。なおアノード20として不溶解性のものを使用しても良い。
【0024】
基板ホルダ30は、下方に開口した有底円筒状で周壁に開口32aを有するハウジング32と、このハウジング32の内部に配置した押圧リング34とを有している。ハウジング32はモータ36の出力軸に連結され、押圧リング34は、ハウジング32に下向きに取り付けたシリンダ38のシリンダロッド39に連結されている。ハウジング32の下端には、内方に突出するリング状の基板保持部42が設けられ、基板保持部42に、内方に突出し、上面の先端が上方に尖塔状に突出するリング状のシール材44が取り付けられている。更に、シール材44の外方に複数のカソード電極用接点46が配置されている。
【0025】
これによって、めっき液Qの液面を下げた状態で、基板Wを吸着ハンド等で保持してハウジング32の内部に入れて基板保持部42のシール材44の上面に載置し、吸着ハンドをハウジング32から引き抜いた後、押圧リング34を下降させる。これにより、基板Wの周縁部をシール材44と押圧リング34の下面で挟持して基板Wを保持し、しかも基板Wを保持した時に基板Wの下面とシール材44が圧接して、ここを確実にシールし、同時に、基板Wの被めっき面Sに設けたシード層7(図23(a)参照)とカソード電極用接点46とが通電してシード層7がカソードとなるようになっている。
【0026】
図2は整流ボックス50を示す図であり、図2(a)は概略平面図、図2(b)は図2(a)のA−A断面矢視図である。同図及び図1に示すように整流ボックス50は、多孔質体製で板状の上下一対のカソード側部材51及びアノード側部材55を、リング状のスペーサ部材61の上下面に取り付け、スペーサ部材61中に8個のめっき液噴射ノズル65を取り付けることで構成されている。即ち整流ボックス50は、カソード側部材51及びアノード側部材55を隙間58を介して対向設置して1つの箱体(ボックス)を形成して構成されている。
【0027】
カソード側部材51は略円板状であって、中央に開口53を設け、また外周から中央に向けて面全体が徐々に上方向に傾斜するように(扁平な円錐状となるように)形成されている。一方アノード側部材55は円板状であって、前記カソード側部材51と同様の多孔質体で構成されている。
【0028】
カソード側部材51とアノード側部材55の材質としては、ポリプロピレンやポリエチレン等の樹脂製の多孔質体(多数の微細な穴を持つ物質、ポーラス状の物質)を用いるが、セラミックの多孔質体であっても良い。この多孔質体は液体を含浸して通過する性質を有し、本発明においてはその気孔径が1μm〜100μm、さらに好ましくは10μm〜30μm、その開口率が5%〜50%、更に好ましくは20%〜40%のものが好適である。これらの気孔径と開口率は、カソード側部材51及びアノード側部材55が整流板としての機能を有すると同時に、めっき液噴射ノズル65から噴射されためっき液が隙間58部分に与える圧力(予圧)によって、カソード側部材51及びアノード側部材55の両者を透過してスムーズに外部に送り出されるのに好適な範囲である。
【0029】
スペーサ部材61はポリプロピレンやフッ素樹脂等の成形品であり、等間隔に8個のめっき液噴射ノズル(めっき液注入手段)65が内側向きに、即ちカソード側部材51とアノード側部材55が形成する隙間58の周囲部分から中央部分に向けてめっき液を注入するように設置されている。
【0030】
なお図1に示すように、基板Wとアノード20の間に整流ボックス50を設置することで整流ボックス50の上下に、それぞれ基板側領域A1とアノード側領域A2とが形成される。
【0031】
次にこのめっき装置によるめっき処理方法について説明する。先ず搬送ロボットの吸着ハンドとこの吸着ハンドで被めっき面を下に向けて吸着保持した基板Wをハウジング32の開口32aからこの内部に挿入し、吸着ハンドを下方に移動させた後、真空吸着を解除して、基板Wをハウジング32の基板保持部42上に載置し、しかる後、吸着ハンドを上昇させてハウジング32から引き抜く。次に、押圧リング34を下降させて基板Wの周縁部を基板保持部42と押圧リング34の下面で挟持して基板Wを保持する。
【0032】
そしてポンプPを駆動してめっき液噴射ノズル65からめっき液を整流ボックス50内に噴射し、同時にハウジング32とそれに保持された基板Wを中速で回転させ、めっき液Qが所定の量まで充たされ、更に数秒経過したときに、ハウジング32の回転速度を低速回転(例えば100回転/min)に低下させ、アノード20とカソードとなる基板Wの被めっき面Sに設けたシード層7(図23(a)参照)との間にめっき電流を流して電気めっきを行う。めっき液流量は通常3L/min程度が望ましい。
【0033】
ここで各めっき液噴射ノズル65から噴射されためっき液は、何れも整流ボックス50の隙間58の部分の中央に向かい、整流ボックス50内に予圧を与えながら、中央付近で衝突してその流れは上側に向かって反転していく流れと、下側に向かって反転していく流れとに分流する。上側に向かって反転した流れは開口53及びその周囲のカソード側部材51の内部を透過してカソード側領域A1に入って被めっき面Sに向かい、被めっき面Sの中央付近から略放射状に外周方向に向けて流れ、周壁16を越えてオーバーフロー液回収槽17に回収され排出される。一方下側に向かって反転した流れはアノード側部材55の内部を透過してアノード側領域A2に導入され、アノード20の中央付近から略放射状に外周方向に向けて流れ、アノード側めっき液排出路13から排出される。言い換えれば整流ボックス50内に形成される予圧とめっき液Qのヘッドの合成圧力によりめっき液Qは整流ボックス50の上下面からそれぞれ外方に出ていく流れを作り出している。
【0034】
排出されためっき液は何れも循環槽74に集められ、ポンプPによって再び循環されて各めっき液噴射ノズル65から噴射される。なお各めっき液噴射ノズル65から噴射されためっき液の一部は、中央部分に到達する前に上下に分流してそれぞれカソード側部材51とアノード側部材55を透過してカソード側領域A1とアノード側領域A2に導入される。
【0035】
なお上記実施形態においてカソード側部材51の中央に開口53を設けたのは、めっき液噴射ノズル65側で生じた気泡を基板側領域A1に向けて排出するためであり、必ずしも必要ない。同様にカソード側部材51を傾斜面にしたのもめっき液噴射ノズル65側で生じた気泡を開口53に向けて移動し易くするためで、必ずしも必要ない。
【0036】
ところで本発明においては、整流ボックス50を設置することで、めっき液の流れを理想的なものに整流し、被めっき面S内におけるめっき膜厚の均一化と欠陥の生じにくいめっき膜の形成とを図るようにしているが、これは以下の理由による。
【0037】
▲1▼アノード側領域A2に分流してアノード20上を放射状に広がっていくめっき液は、アノード側部材55がめっき液の流れの方向を整流するので、一旦整流ボックス50の下方に流出しためっき液は整流ボックス50内へ戻りにくく、その逆流は防止され、その流れは全てアノード側めっき液排出路13に向かう。このためアノード20の表面に生成されて剥がれたブラックフィルムは全てアノード側めっき液排出路13に向かい、めっき槽10内に残らず、被めっき面Sのめっき膜に悪影響を及ぼすことはない。従って生成されるめっき膜に欠陥が生じにくくなる。アノード側めっき液排出路13から排出されためっき液はめっき液噴射ノズル65に循環される前にフィルタなどによって取り除けば良い。
【0038】
▲2▼めっき液噴射ノズル65から噴射されためっき液と整流ボックス50の上下で反転しためっき液の境界において生じる流れのせん断が、両方の流れを仕切るカソード側部材51とアノード側部材55によって防止されるので、めっき液の流れはスムーズになり、めっき液噴射ノズル65から噴射されためっき液の流れの多くは容易に中央部まで到達して反転でき、カソード側領域A1においては多くのめっき液が基板Wの中央から被めっき面Sに沿ってオーバーフロー液回収槽17方向に向かい、効果的なめっきが行える。
【0039】
▲3▼カソード側部材51とアノード側部材55と液の流入口であるめっき液噴射ノズル65とを一体にしたボックスに形成したので、めっき液噴射ノズル65からめっき液を噴出することでボックス内に予圧を与えてその圧力をその外部の圧力よりも大きくすることができ、整流ボックス50の上下面から外部に流出しためっき液が再び整流ボックス50内に逆流するのを防止できるばかりか、カソード側部材51やアノード側部材55の開口率や厚みの構造(通過流量制御構造)を制御することで、めっき液の流れを最適なものにすることができる。例えばアノード側部材55全体の開口率・厚みを均一にすることでアノード側部材55全面に渡り均一な流出流れを作ったり、カソード側部材51の中央部の開口率を周辺部よりも高くすることで(又は中央部の厚みを周辺部よりも薄くするか或いは開口53を設けることで)カソード側部材51の中央部に多くのめっき液が周り込むようにしたりする。これによって図4に示すような中央が滑らかに盛り上がるめっき液面を形成でき、基板Wの被処理面Sにその中央部分から外周に向けて気泡が入ることなく瞬時に接液することができる。なおアノード側部材55の各部の開口率や厚みを変更することで各部の流出流量を変更するように制御しても良い。また整流ボックス50から基板Wとアノード20の両者に向けて分流していくめっき液の分流比率を所定の比率になるように制御したい場合は、カソード側部材51の開口率又は板厚とアノード側部材55の開口率又は板厚とを異ならせるようにすれば良い。例えばカソード側部材51の開口率をアノード側部材55の開口率よりも高くして(又はカソード側部材51の厚みをアノード側部材55の厚みよりも薄くして)カソード側部材51側に透過していくめっき液の量を多くしたりすることができる。
【0040】
▲4▼めっき液噴射ノズル65から噴出しためっき液の流れは渦を生じ、隣同士のめっき液噴射ノズル65の噴流が干渉し合うことで乱れを生じるが、本発明の場合は整流ボックス50内を噴流が移動することでこの乱れは緩和される。特に本発明においては前記▲2▼で述べたように、流れのせん断が防止されてめっき液の流れがスムーズになるので、めっき液噴射ノズル65から噴出するめっき液の流速を遅くしてもよく、従って噴出しためっき液の流れに渦自体が生じにくく、噴流の干渉による乱れがさらに生じにくくなる。
【0041】
以上のようにしてめっきを終了した後、めっき槽10のめっき液Qを抜き、ハウジング32及びそれに保持した基板Wを露出させる。この状態でハウジング32とそれに保持した基板Wを高速(例えば、500〜800回転/min)で回転してめっき液を遠心力により液切りする。液切りが終了した後、ハウジング32が所定の方向に向くようにしてハウジング32の回転を停止させる。
【0042】
ハウジング32が完全に停止した後、押圧リング34を上昇させ、次に搬送ロボット吸着ハンド等を吸着面を下に向けてハウジング32の開口32aからこの内部に挿入し、吸着ハンドが基板を吸着できる位置まで吸着ハンドを下降させる。そして基板Wを吸着ハンドにより真空吸着し、吸着ハンドをハウジング32の開口32aの上部まで移動させて、ハウジング32の開口32aから吸着ハンドとそれに保持した基板Wを取り出す。
【0043】
図6は、前述のめっき装置を備えた基板処理装置の平面配置図を示す。図示するように、この基板処理装置は、半導体基板を収容した基板カセットの受け渡しを行う搬入・搬出エリア520と、プロセス処理を行うプロセスエリア530と、プロセス処理後の半導体基板の洗浄及び乾燥を行う洗浄・乾燥エリア540を具備する。洗浄・乾燥エリア540は、搬入・搬出エリア520とプロセスエリア530の間に配置されている。搬入・搬出エリア520と洗浄・乾燥エリア540には隔壁521を設け、洗浄・乾燥エリア540とプロセスエリア530の間には隔壁523を設けている。
【0044】
隔壁521には、搬入・搬出エリア520と洗浄・乾燥エリア540との間で半導体基板を受け渡すための通路(図示せず)を設け、該通路を開閉するためのシャッター522を設けている。また、隔壁523にも洗浄・乾燥エリア540とプロセスエリア530との間で半導体基板を受け渡すための通路(図示せず)を設け、該通路を開閉するためのシャッター524を設けている。洗浄・乾燥エリア540とプロセスエリア530は独自に給排気できるようになっている。
【0045】
上記構成の半導体基板配線用の基板処理装置はクリーンルーム内に設置され、各エリアの圧力は、
(搬入・搬出エリア520の圧力)>(洗浄・乾燥エリア540の圧力)>(プロセスエリア530の圧力)
に設定され、且つ搬入・搬出エリア520の圧力は、クリーンルーム内圧力より低く設定される。これにより、プロセスエリア530から洗浄・乾燥エリア540に空気が流出しないようにし、洗浄・乾燥エリア540から搬入・搬出エリア520に空気が流出しないようにし、さらに搬入・搬出エリア520からクリーンルーム内に空気が流出しないようにしている。
【0046】
搬入・搬出エリア520には、半導体基板を収容した基板カセットを収納するロードユニット520aとアンロードユニット520bが配置されている。洗浄・乾燥エリア540には、めっき処理後の処理を行う各2基の水洗部541、乾燥部542が配置されると共に、半導体基板の搬送を行う搬送部(搬送ロボット)543が備えられている。ここに水洗部541としては、例えば前端にスポンジがついたペンシル型のものやスポンジ付きローラ形式のものが用いられる。乾燥部542としては、例えば半導体基板を高速でスピンさせて脱水、乾燥させる形式のものが用いられる。
【0047】
プロセスエリア530内には、半導体基板のめっきの前処理を行う前処理槽531と、銅めっき処理を行うめっき槽(本発明のめっき装置、なお以下の各基板処理装置内のめっきを行う装置も同様である)532が配置されると共に、半導体基板の搬送を行う搬送部(搬送ロボット)533が備えられている。
【0048】
図7は、基板処理装置内の気流の流れを示す。洗浄・乾燥エリア540においては、配管546より新鮮な外部空気が取込まれ、高性能フィルタ544を通してファンにより押込まれ、天井540aよりダウンフローのクリーンエアとして水洗部541、乾燥部542の周囲に供給される。供給されたクリーンエアの大部分は、床540bより循環配管545により天井540a側に戻され、再び高性能フィルタ544を通してファンにより押込まれて、洗浄・乾燥エリア540内に循環する。一部の気流は、水洗部541及び乾燥部542内からダクト552を通って排気される。
【0049】
プロセスエリア530は、ウエットゾーンといいながらも、半導体基板表面にパーティクルが付着することは許されない。このためプロセスエリア530内に天井530aより、ファンにより押込まれて高性能フィルタ533を通してダウンフローのクリーンエアを流すことにより、半導体基板にパーティクルが付着することを防止している。
【0050】
しかしながら、ダウンフローを形成するクリーンエアの全流量を外部からの給排気に依存すると、膨大な給排気量が必要となる。このため、室内を負圧に保つ程度の排気のみをダクト553よりの外部排気とし、ダウンフローの大部分の気流を、配管534、535を通した循環気流でまかなうようにしている。
【0051】
循環気流とした場合に、プロセスエリア530を通過したクリーンエアは、薬液ミストや気体を含むため、これをスクラバ536及びミトセパレータ537,538を通して除去する。これにより天井530a側の循環ダクト534に戻ったエアは、薬液ミストや気体を含まないものとなり、再びファンにより押込まれて高性能フィルタ533を通ってプロセスエリア530内にクリーンエアとして循環する。
【0052】
床部530bよりプロセスエリア530内を通ったエアの一部は、ダクト553を通って外部に排出され、薬液ミストや気体を含むエアがダクト553を通って外部に排出される。天井530aのダクト539からは、これらの排気量に見合った新鮮な空気がプロセスエリア530内に負圧に保った程度に供給される。
【0053】
上記のように搬入・搬出エリア520、洗浄・乾燥エリア540及びプロセスエリア530のそれぞれの圧力は、
(搬入・搬出エリア520の圧力)>(洗浄・乾燥エリア540の圧力)>(プロセスエリア530の圧力)
に設定されている。従って、シャッター522,524(図6参照)を開放すると、これらのエリア間の空気の流れは、図7に示すように、搬入・搬出エリア520、洗浄・乾燥エリア540及びプロセスエリア530の順に流れる。また、排気はダクト552及び553を通して、図9に示すように、集合排気ダクト554に集められる。
【0054】
図8は、基板処理装置がクリーンルーム内に配置された一例を示す外観図である。搬入・搬出エリア520のカセット受渡し口555と操作パネル556のある側面が仕切壁557で仕切られたクリーンルームのクリーン度の高いワーキングゾーン558に露出しており、その他の側面は、クリーン度の低いユーティリティゾーン559に収納されている。
【0055】
上記のように、洗浄・乾燥エリア540を搬入・搬出エリア520とプロセスエリア530の間に配置し、搬入・搬出エリア520と洗浄・乾燥エリア540の間及び洗浄・乾燥エリア540とプロセスエリア530の間にはそれぞれ隔壁521を設けたので、ワーキングゾーン558から乾燥した状態でカセット受渡し口555を通して半導体基板配線用の基板処理装置内に搬入される半導体基板は、基板処理装置内でめっき処理され、洗浄・乾燥した状態でワーキングゾーン558に搬出されるので、半導体基板面にはパーティクルやミストが付着することなく、且つクリーンルーム内のクリーン度の高いワーキングゾーン558をパーティクルや薬液や洗浄液ミストで汚染することはない。
【0056】
なお、図6及び図7では、基板処理装置が搬入・搬出エリア520、洗浄・乾燥エリア540、プロセスエリア530を具備する例を示したが、プロセスエリア530内又はプロセスエリア530に隣接してCMP装置を配置するエリアを設け、該プロセスエリア530又はCMP装置を配置するエリアと搬入・搬出エリア520の間に洗浄・乾燥エリア540を配置するように構成しても良い。要は半導体基板配線用の基板処理装置に半導体基板が乾燥状態で搬入され、めっき処理の終了した半導体基板が洗浄され、乾燥した状態で排出される構成であればよい。
【0057】
上記例では、基板処理装置を半導体基板配線用のめっき装置を例に説明したが、基板は半導体基板に限定されるものではなく、まためっき処理する部分も基板面上に形成された配線部に限定されるものではない。また、上記例では銅めっきを例に説明したが、銅めっきに限定されるものではない。
【0058】
図10は、半導体基板配線用の他の基板処理装置の平面構成を示す図である。図示するように、半導体基板配線用の基板処理装置は、半導体基板を搬入する搬入部601、銅めっきを行う銅めっき槽602、水洗浄を行う水洗槽603,604、化学機械研磨(CMP)を行うCMP部605、水洗槽606,607、乾燥槽608及び配線層形成が終了した半導体基板を搬出する搬出部609を具備し、これら各槽に半導体基板を移送する図示しない基板移送手段が1つの装置として配置され、半導体基板配線用の基板処理装置を構成している。
【0059】
上記配置構成の基板処理装置において、基板移送手段により、搬入部601に載置された基板カセット601−1から、配線層が形成されていない半導体基板を取り出し、銅めっき槽602に移送する。該銅めっき槽602において、配線溝や配線孔(コンタクトホール)からなる配線部を含む半導体基板Wの表面上に銅めっき層を形成する。
【0060】
前記銅めっき槽602で銅めっき層の形成が終了した半導体基板Wを、基板移送手段で水洗槽603及び水洗槽604に移送し、水洗を行う。続いて該水洗浄の終了した半導体基板Wを基板移送手段でCMP部605に移送し、該CMP部605で、銅めっき層から配線溝や配線孔に形成した銅めっき層を残して半導体基板Wの表面上の銅めっき層を除去する。
【0061】
続いて上記のように銅めっき層から配線溝や配線孔からなる配線部に形成した銅めっき層を残して半導体基板Wの表面上の不要の銅めっき層の除去が終了した半導体基板Wを、基板移送手段で水洗槽606及び水洗槽607に送り、水洗浄し、更に水洗浄の終了した半導体基板Wは乾燥槽608で乾燥させ、乾燥の終了した半導体基板Wを配線層の形成の終了した半導体基板として、搬出部609の基板カセット609−1に格納する。
【0062】
図11は、半導体基板配線用の他の基板処理装置の平面構成を示す図である。図11に示す基板処理装置が図10に示す装置と異なる点は、銅めっき槽602、銅めっき膜の表面に保護膜を形成する蓋めっき槽612、CMP部615、水洗槽613、614を追加し、これらを含め1つの装置として構成した点である。
【0063】
上記配置構成の基板処理装置において、配線溝や配線孔(コンタクトホール)からなる配線部を含む半導体基板Wの表面上に銅めっき層を形成する。続いて、CMP部605で銅めっき層から配線溝や配線孔に形成した銅めっき層を残して半導体基板Wの表面上の銅めっき層を除去する。
【0064】
続いて、上記のように銅めっき層から配線溝や配線孔からなる配線部に形成した銅めっき層を残して半導体基板Wの表面上の銅めっき層を除去した半導体基板Wを水洗槽610に移送し、ここで水洗浄する。続いて、前処理槽611で、後述する蓋めっきを行うための前処理を行う。該前処理の終了した半導体基板Wを蓋めっき槽612に移送し、蓋めっき槽612で配線部に形成した銅めっき層の上に保護膜を形成する。この保護膜としては、例えばNi−B無電解めっき槽を用いる。保護膜を形成した後、半導体基板Wを水洗槽606,607で水洗浄し、更に乾燥槽608で乾燥させる。
【0065】
そして、銅めっき層上に形成した保護膜の上部をCMP部615で研磨し、平坦化して、水洗槽613,614で水洗浄した後、乾燥槽608で乾燥させ、半導体基板Wを搬出部609の基板カセット609−1に格納する。
【0066】
図12は半導体基板配線用の他の基板処理装置の平面構造を示す図である。図示するように、この基板処理装置は、ロボット616を中央に配置し、その周囲のロボットアーム616−1が到達する範囲に銅めっきを行う銅めっき槽602、水洗槽603、水洗槽604、CMP部605、蓋めっき槽612、乾燥槽608及びロード・アンロード部617を配置して1つの装置として構成したものである。なお、ロード・アンロード部617に隣接して半導体基板の搬入部601及び搬出部609が配置されている。
【0067】
上記構成の半導体基板配線用の基板処理装置において、半導体基板の搬入部601から配線めっきの済んでいない半導体基板がロード・アンロード部617に移送され、該半導体基板をロボットアーム616−1が受け取り、銅めっき槽602に移送し、該めっき槽で配線溝や配線孔からなる配線部を含む半導体基板の表面上に銅めっき層を形成する。該銅めっき層の形成された半導体基板をロボットアーム616−1によりCMP部605に移送し、該CMP部605で銅めっき層から配線溝や配線孔からなる配線部に形成した銅めっき層を残して半導体基板Wの表面上の余分な銅めっき層を除去する。
【0068】
表面の余分な銅めっき層が除去された半導体基板はロボットアーム616−1により、水洗槽604に移送され、水洗処理された後、前処理槽611に移送され、該前処理槽611でカバーメッキ前の前処理が行われる。該前処理の終了した半導体基板はロボットアーム616−1により、カバーメッキ槽612に移送され、該カバーメッキ槽612で、配線溝や配線孔からなる配線部に形成され銅めっき層の上に保護膜を形成する。保護膜が形成された半導体基板はロボットアーム616−1により、水洗槽604に移送されここで水洗処理された後、乾燥槽608に移送され、乾燥した後、ロード・アンロード部617に移送される。該配線めっきの終了した半導体基板は搬出部609に移送される。
【0069】
図13は、他の半導体基板処理装置の平面構成を示す図である。この半導体基板処理装置は、ロード・アンロード部701、銅めっきユニット702、第1ロボット703、第3洗浄機704、反転機705、反転機706、第2洗浄機707、第2ロボット708、第1洗浄機709、第1ポリッシング装置710及び第2ポリッシング装置711を配置した構成である。第1ロボット703の近傍には、めっき前後の膜厚を測定するめっき前後膜厚測定機712、研磨後で乾燥状態の半導体基板Wの膜厚を測定する乾燥状態膜厚測定機713が配置されている。
【0070】
第1ポリッシング装置(研磨ユニット)710は、研磨テーブル710−1、トップリング710−2、トップリングヘッド710−3、膜厚測定機710−4、プッシャー710−5を具備している。第2ポリッシング装置(研磨ユニット)711は、研磨テーブル711−1、トップリング711−2、トップリングヘッド711−3、膜厚測定機711−4、プッシャー711−5を具備している。
【0071】
コンタクトホールと配線用の溝が形成され、その上にシード層が形成された半導体基板Wを収容したカセット701−1をロード・アンロード部701のロードポートに載置する。第1ロボット703は、半導体基板Wをカセット701−1から取り出し、銅めっきユニット702に搬入し、銅めっき膜を形成する。その時、めっき前後膜厚測定機712でシード層の膜厚を測定する。銅めっき膜の成膜は、まず半導体基板Wの表面の親水処理を行い、その後銅めっきを行って形成する。銅めっき膜の形成後、銅めっきユニット702でリンス若しくは洗浄を行う。時間に余裕があれば、乾燥してもよい。
【0072】
第1ロボット703で銅めっきユニット702から半導体基板Wを取り出したとき、めっき前後膜厚測定機712で銅めっき膜の膜厚を測定する。その測定結果は、記録装置(図示せず)に半導体基板の記録データとして記録され、なお且つ、銅めっきユニット702の異常の判定にも使用される。膜厚測定後、第1ロボット703が反転機705に半導体基板Wを渡し、該反転機705で反転させる(銅めっき膜が形成された面が下になる)。第1ポリッシング装置710、第2ポリッシング装置711による研磨には、シリーズモードとパラレルモードがある。以下、シリーズモードの研磨について説明する。
【0073】
シリーズモード研磨は、1次研磨をポリッシング装置710で行い、2次研磨をポリッシング装置711で行う研磨である。第2ロボット708で反転機705上の半導体基板Wを取り上げ、ポリッシング装置710のプッシャー710−5上に半導体基板Wを載せる。トップリング710−2はプッシャー710−5上の該半導体基板Wを吸着し、研磨テーブル710−1の研磨面に半導体基板Wの銅めっき膜形成面を当接押圧し、1次研磨を行う。該1次研磨では基本的に銅めっき膜が研磨される。研磨テーブル710−1の研磨面は、IC1000のような発泡ポリウレタン、又は砥粒を固定若しくは含浸させたもので構成されている。該研磨面と半導体基板Wの相対運動で銅めっき膜が研磨される。
【0074】
銅めっき膜の研磨終了後、トップリング710−2で半導体基板Wをプッシャー710−5上に戻す。第2ロボット708は、該半導体基板Wを取り上げ、第1洗浄機709に入れる。この時、プッシャー710−5上にある半導体基板Wの表面及び裏面に薬液を噴射しパーティクルを除去したり、つきにくくしたりすることもある。
【0075】
第1洗浄機709において洗浄終了後、第2ロボット708で半導体基板Wを取り上げ、第2ポリッシング装置711のプッシャー711−5上に半導体基板Wを載せる。トップリング711−2でプッシャー711−5上の半導体基板Wを吸着し、該半導体基板Wのバリア層を形成した面を研磨テーブル711−1の研磨面に当接押圧して2次研磨を行う。この2次研磨ではバリア層が研磨される。但し、上記1次研磨で残った銅膜や酸化膜も研磨されるケースもある。
【0076】
研磨テーブル711−1の研磨面は、IC1000のような発泡ポリウレタン、又は砥粒を固定若しくは含浸させたもので構成され、該研磨面と半導体基板Wの相対運動で研磨される。このとき、砥粒若しくはスラリーには、シリカ、アルミナ、セリア等が用いられる。薬液は、研磨したい膜種により調整される。
【0077】
2次研磨の終点の検知は、光学式の膜厚測定機を用いてバリア層の膜厚を測定し、膜厚が0になったこと又はSiO2からなる絶縁膜の表面検知で行う。また、研磨テーブル711−1の近傍に設けた膜厚測定機711−4として画像処理機能付きの膜厚測定機を用い、酸化膜の測定を行い、半導体基板Wの加工記録として残したり、2次研磨の終了した半導体基板Wを次の工程に移送できるか否かの判定を行う。また、2次研磨終点に達していない場合は、再研磨を行ったり、なんらかの異常で規定値を超えて研磨された場合は、不良品を増やさないように次の研磨を行わないよう半導体基板処理装置を停止させる。
【0078】
2次研磨終了後、トップリング711−2で半導体基板Wをプッシャー711−5まで移動させる。プッシャー711−5上の半導体基板Wは第2ロボット708で取り上げる。この時、プッシャー711−5上で薬液を半導体基板Wの表面及び裏面に噴射してパーティクルを除去したり、つきにくくすることがある。
【0079】
第2ロボット708は、半導体基板Wを第2洗浄機707に搬入し、洗浄を行う。第2洗浄機707の構成も第1洗浄機709と同じ構成である。半導体基板Wの表面は、主にパーティクル除去のために、純水に界面活性剤、キレート剤、またpH調整剤を加えた洗浄液を用いて、PVAスポンジロールによりスクラブ洗浄される。半導体基板Wの裏面には、ノズルからDHF等の強い薬液を噴出し、拡散している銅をエッチングしたり、又は拡散の問題がなければ、表面と同じ薬液を用いてPVAスポンジロールによるスクラブ洗浄をする。
【0080】
上記洗浄の終了後、半導体基板Wを第2ロボット708で取り上げ、反転機706に移し、該反転機706で反転させる。該反転させた半導体基板Wを第1ロボット703で取り上げ第3洗浄機704に入れる。第3洗浄機704では、半導体基板Wの表面に超音波振動により励起されたメガソニック水を噴射して洗浄する。そのとき純水に界面活性剤、キレート剤、またpH調整剤を加えた洗浄液を用いて公知のペンシル型スポンジで半導体基板Wの表面を洗浄してもよい。その後、スピン乾燥により、半導体基板Wを乾燥させる。
【0081】
上記のように研磨テーブル711−1の近傍に設けた膜厚測定機711−4で膜厚を測定した場合は、そのままロード・アンロード部701のアンロードポートに載置するカセットに収容する。
【0082】
図14は、他の半導体基板処理装置の平面構成を示す図である。この半導体基板処理装置の図13に示す半導体基板処理装置と異なる点は、図13に示す銅めっきユニット702の代わりに蓋めっきユニット750を設けた点である。
【0083】
銅膜を形成した半導体基板Wを収容したカセット701−1は、ロード・アンロード部701に載置される。半導体基板Wは、カセット701−1から取り出され、第1ポリッシング装置710または第2ポリッシング装置711に搬送されて、ここで銅膜の表面が研磨される。この研磨終了後、半導体基板Wは、第1洗浄機709に搬送されて洗浄される。
【0084】
第1洗浄機709で洗浄された半導体基板Wは、蓋めっきユニット750に搬送され、ここで銅めっき膜の表面に保護膜が形成され、これによって、銅めっき膜が大気中で酸化することが防止される。蓋めっきを施した半導体基板Wは、第2ロボット708によって蓋めっきユニット750から第2洗浄機707に搬送され、ここで純水または脱イオン水で洗浄される。この洗浄後の半導体基板Wは、ロード・アンロード部701に載置されたカセット701−1に戻される。
【0085】
図15は、更に他の半導体基板処理装置の平面構成を示す図である。この半導体基板処理装置の図14に示す半導体基板処理装置と異なる点は、図14に示す第1洗浄機709の代わりにアニールユニット751を設けた点である。
【0086】
前述のようにして、第1ポリッシング装置710または第2ポリッシング装置711で研磨され、第2洗浄機707で洗浄された半導体基板Wは、蓋めっきユニット750に搬送され、ここで銅めっき膜の表面に蓋めっきが施される。この蓋めっきが施された半導体基板Wは、第1ロボット703によって、蓋めっきユニット750から第3洗浄機704に搬送され、ここで洗浄される。
【0087】
第1洗浄機709で洗浄された半導体基板Wは、アニールユニット751に搬送され、ここでアニールされる。これによって、銅めっき膜が合金化されて銅めっき膜のエレクトロンマイグレーション耐性が向上する。アニールが施された半導体基板Wは、アニールユニット751から第2洗浄機707に搬送され、ここで純水または脱イオン水で洗浄される。この洗浄後の半導体基板Wは、ロード・アンロード部701に載置されたカセット701−1に戻される。
【0088】
図16は、基板処理装置の他の平面配置構成を示す図である。図16において、図13と同一符号を付した部分は、同一又は相当部分を示す。この基板研磨装置は、第1ポリッシング装置710と第2ポリッシング装置711に接近してプッシャーインデクサー725を配置し、第3洗浄機704と銅めっきユニット702の近傍にそれぞれ基板載置台721、722を配置し、第1洗浄機709と第3洗浄機704の近傍にロボット723を配置し、第2洗浄機707と銅めっきユニット702の近傍にロボット724を配置し、更にロード・アンロード部701と第1ロボット703の近傍に乾燥状態膜厚測定機713を配置している。
【0089】
上記構成の基板処理装置において、第1ロボット703は、ロード・アンロード部701のロードポートに載置されているカセット701−1から半導体基板Wを取り出し、乾燥状態膜厚測定機713でバリア層及びシード層の膜厚を測定した後、該半導体基板Wを基板載置台721に載せる。なお、乾燥状態膜厚測定機713が、第1ロボット703のハンドに設けられている場合は、そこで膜厚を測定し、基板載置台721に載せる。第2ロボット723で基板載置台721上の半導体基板Wを銅めっきユニット702に移送し、銅めっき膜を成膜する。銅めっき膜の成膜後、めっき前後膜厚測定機712で銅めっき膜の膜厚を測定する。その後、第2ロボット723は、半導体基板Wをプッシャーインデクサー725に移送し搭載する。
【0090】
〔シリーズモード〕
シリーズモードでは、トップリングヘッド710−2がプッシャーインデクサー725上の半導体基板Wを吸着し、研磨テーブル710−1に移送し、研磨テーブル710−1上の研磨面に該半導体基板Wを押圧して研磨を行う。研磨の終点検知は上記と同様な方法で行い、研磨終了後の半導体基板Wはトップリングヘッド710−2でプッシャーインデクサー725に移送され搭載される。第2ロボット723で半導体基板Wを取り出し、第1洗浄機709に搬入し洗浄し、続いてプッシャーインデクサー725に移送し搭載する。
【0091】
トップリングヘッド711−2がプッシャーインデクサー725上の半導体基板Wを吸着し、研磨テーブル711−1に移送し、その研磨面に該半導体基板Wを押圧して研磨を行う。研磨の終点検知は上記と同様な方法で行い、研磨終了後の半導体基板Wは、トップリングヘッド711−2でプッシャーインデクサー725に移送され搭載される。第3ロボット724は、半導体基板Wを取り上げ、膜厚測定機726で膜厚を測定した後、第2洗浄機707に搬入し洗浄する。続いて第3洗浄機704に搬入し、ここで洗浄した後にスピンドライで乾燥を行い、その後、第3ロボット724で半導体基板Wを取り上げ、基板載置台722上に載せる。
【0092】
〔パラレルモード〕
パラレルモードでは、トップリングヘッド710−2又は711−2がプッシャーインデクサー725上の半導体基板Wを吸着し、研磨テーブル710−1又は711−1に移送し、研磨テーブル710−1又は711−1上の研磨面に該半導体基板Wを押圧してそれぞれ研磨を行う。膜厚を測定した後、第3ロボット724で半導体基板Wを取り上げ、基板載置台722上に載せる。
【0093】
第1ロボット703は、基板載置台722上の半導体基板Wを乾燥状態膜厚測定機713に移送し、膜厚を測定した後、ロード・アンロード部701のカセット701−1に戻す。
【0094】
図17は、基板処理装置の他の平面配置構成を示す図である。この基板処理装置では、シード層が形成されていない半導体基板Wに、シード層及び銅めっき膜を形成し、研磨して回路配線を形成する基板処理装置である。
【0095】
この基板研磨装置は、第1ポリッシング装置710と第2ポリッシング装置711に接近してプッシャーインデクサー725を配置し、第2洗浄機707とシード層成膜ユニット727の近傍にそれぞれ基板載置台721、722を配置し、シード層成膜ユニット727と銅めっきユニット702に接近してロボット723を配置し、第1洗浄機709と第2洗浄機707の近傍にロボット724を配置し、更にロード・アンロード部701と第1ロボット703の近傍に乾燥状態膜厚測定機713を配置している。
【0096】
第1ロボット703でロード・アンロード部701のロードポートに載置されているカセット701−1から、バリア層が形成されている半導体基板Wを取り出して基板載置台721に載せる。次に第2ロボット723は、半導体基板Wをシード層成膜ユニット727に搬送し、シード層を成膜する。このシード層の成膜は無電解めっきで行う。第2ロボット723は、シード層の形成された半導体基板をめっき前後膜厚測定機712でシード層の膜厚を測定する。膜厚測定後、銅めっきユニット702に搬入し、銅めっき膜を形成する。
【0097】
銅めっき膜を形成後、その膜厚を測定し、プッシャーインデクサー725に移送する。トップリング710−2又は711−2は、プッシャーインデクサー725上の半導体基板Wを吸着し、研磨テーブル710−1又は711−1に移送し研磨する。研磨後、トップリング710−2又は711−2は、半導体基板Wを膜厚測定機710−4又は711−4に移送し、膜厚を測定し、プッシャーインデクサー725に移送して載せる。
【0098】
次に、第3ロボット724は、プッシャーインデクサー725から半導体基板Wを取り上げ、第1洗浄機709に搬入する。第3ロボット724は、第1洗浄機709から洗浄された半導体基板Wを取り上げ、第2洗浄機707に搬入し、洗浄し乾燥した半導体基板を基板載置台722上に載置する。次に、第1ロボット703は、半導体基板Wを取り上げ乾燥状態膜厚測定機713で膜厚を測定し、ロード・アンロード部701のアンロードポートに載置されているカセット701−1に収納する。
【0099】
図17に示す基板処理装置においても、回路パターンのコンタクトホール又は溝が形成された半導体基板W上にバリア層、シード層及び銅めっき膜を形成して、研磨して回路配線を形成することができる。
【0100】
バリア層形成前の半導体基板Wを収容したカセット701−1を、ロード・アンロード部701のロードポートに載置する。そして、第1ロボット703でロード・アンロード部701のロードポートに載置されているカセット701−1から、半導体基板Wを取り出して基板載置台721に載せる。次に、第2ロボット723は、半導体基板Wをシード層成膜ユニット727に搬送し、バリア層とシード層を成膜する。このバリア層とシード層の成膜は、無電解めっきで行う。第2ロボット723は、めっき前後膜厚測定機712で半導体基板Wに形成されたバリア層とシード層の膜厚を測定する。膜厚測定後、銅めっきユニット702に搬入し、銅めっき膜を形成する。
【0101】
図18は、基板処理装置の他の平面配置構成を示す図である。この基板処理装置は、バリア層成膜ユニット811、シード層成膜ユニット812、めっきユニット813、アニールユニット814、第1洗浄ユニット815、ベベル・裏面洗浄ユニット816、蓋めっきユニット817、第2洗浄ユニット818、第1アライナ兼膜厚測定器841、第2アライナ兼膜厚測定器842、第1基板反転機843、第2基板反転機844、基板仮置き台845、第3膜厚測定器846、ロード・アンロード部820、第1ポリッシング装置821、第2ポリッシング装置822、第1ロボット831、第2ロボット832、第3ロボット833、第4ロボット834を配置した構成である。なお、膜厚測定器841,842,846はユニットになっており、他のユニット(めっき、洗浄、アニール等のユニット)の間口寸法と同一サイズにしているため、入れ替え自在である。
【0102】
この例では、バリア層成膜ユニット811は、無電解Ruめっき装置、シード層成膜ユニット812は、無電解銅めっき装置、めっきユニット813は、電解めっき装置を用いることができる。
【0103】
図19は、この基板処理装置内での各工程の流れを示すフローチャートである。このフローチャートにしたがって、この装置内での各工程について説明する。先ず、第1ロボット831によりロード・アンロードユニット820に載置されたカセット820aから取り出された半導体基板は、第1アライナ兼膜厚測定ユニット841内に被めっき面を上にして配置される。ここで、膜厚計測を行うポジションの基準点を定めるために、膜厚計測用のノッチアライメントを行った後、銅膜形成前の半導体基板の膜厚データを得る。
【0104】
次に、半導体基板は、第1ロボット831により、バリア層成膜ユニット811へ搬送される。このバリア層成膜ユニット811は、無電解Ruめっきにより半導体基板上にバリア層を形成する装置で、半導体装置の層間絶縁膜(例えば、SiO2)への銅拡散防止膜としてRuを成膜する。洗浄、乾燥工程を経て払い出された半導体基板は、第1ロボット831により第1アライナ兼膜厚測定ユニット841に搬送され、半導体基板の膜厚、即ちバリア層の膜厚を測定される。
【0105】
膜厚測定された半導体基板は、第2ロボット832でシード層成膜ユニット812へ搬入され、前記バリア層上に無電解銅めっきによりシード層が成膜される。洗浄、乾燥工程を経て払い出された半導体基板は、第2ロボット832により含浸めっきユニットであるめっきユニット813に搬送される前に、ノッチ位置を定めるために第2アライナ兼膜厚測定器842に搬送され、銅めっき用のノッチのアライメントを行う。ここで、必要に応じて銅膜形成前の半導体基板の膜厚を再計測してもよい。
【0106】
ノッチアライメントが完了した半導体基板は、第3ロボット833によりめっきユニット813へ搬送され、銅めっきが施される。洗浄、乾燥工程を経て払い出された半導体基板は、第3ロボット833により半導体基板端部の不要な銅膜(シード層)を除去するためにベベル・裏面洗浄ユニット816へ搬送される。ベベル・裏面洗浄ユニット816では、予め設定された時間でベベルのエッチングを行うとともに、半導体基板裏面に付着した銅をフッ酸等の薬液により洗浄する。この時、ベベル・裏面洗浄ユニット816へ搬送する前に、第2アライナ兼膜厚測定器842にて半導体基板の膜厚測定を実施して、めっきにより形成された銅膜厚の値を得ておき、その結果により、ベベルのエッチング時間を任意に変えてエッチングを行っても良い。なお、ベベルエッチングによりエッチングされる領域は、基板の周縁部であって回路が形成されない領域、または回路が形成されていても最終的にチップとして利用されない領域である。この領域にはベベル部分が含まれる。
【0107】
ベベル・裏面洗浄ユニット816で洗浄、乾燥工程を経て払い出された半導体基板は、第3ロボット833で基板反転機843に搬送され、該基板反転機843にて反転され、被めっき面を下方に向けた後、第4ロボット834により配線部を安定化させるためにアニールユニット814へ投入される。アニール処理前及び/又は処理後、第2アライナ兼膜厚測定ユニット842に搬入し、半導体基板に形成された、銅膜の膜厚を計測する。この後、半導体基板は、第4ロボット834により第1ポリッシング装置821に搬入され、半導体基板の銅層、シード層の研磨を行う。
【0108】
この際、砥粒等は所望のものが用いられるが、ディッシングを防ぎ、表面の平面度を出すために、固定砥粒を用いることもできる。第1ポリッシング終了後、半導体基板は、第4ロボット834により第1洗浄ユニット815に搬送され、洗浄される。この洗浄は、半導体基板直径とほぼ同じ長さを有するロールを半導体基板の表面と裏面に配置し、半導体基板及びロールを回転させつつ、純水又は脱イオン水を流しながら洗浄するスクラブ洗浄である。
【0109】
第1の洗浄終了後、半導体基板は、第4ロボット834により第2ポリッシング装置822に搬入され、半導体基板上のバリア層が研磨される。この際、砥粒等は所望のものが用いられるが、ディッシングを防ぎ、表面の平面度を出すために、固定砥粒を用いることもできる。第2ポリッシング終了後、半導体基板は、第4ロボット834により、再度第1洗浄ユニット815に搬送され、スクラブ洗浄される。洗浄終了後、半導体基板は、第4ロボット834により第2基板反転機844に搬送され反転されて、被めっき面を上方に向けられ、更に第3ロボット833により基板仮置き台845に置かれる。
【0110】
半導体基板は、第2ロボット832により基板仮置き台845から蓋めっきユニット817に搬送され、銅の大気による酸化防止を目的に銅面上にニッケル・ボロンめっきを行う。蓋めっきが施された半導体基板は、第2ロボット832により蓋めっきユニット817から第3膜厚測定器846に搬入され、銅膜厚が測定される。その後、半導体基板は、第1ロボット831により第2洗浄ユニット818に搬入され、純水又は脱イオン水により洗浄される。洗浄が終了した半導体基板は、第1ロボット831によりロード・アンロード部820に載置されたカセット820a内に戻される。
【0111】
アライナ兼膜厚測定器841及びアライナ兼膜厚測定器842は、基板ノッチ部分の位置決め及び膜厚の測定を行う。
【0112】
ベベル・裏面洗浄ユニット816は、エッジ(ベベル)銅エッチングと裏面洗浄が同時に行え、また基板表面の回路形成部の銅の自然酸化膜の成長を抑えることが可能である。図20に、ベベル・裏面洗浄ユニット816の概略図を示す。図20に示すように、ベベル・裏面洗浄ユニット816は、有底円筒状の防水カバー920の内部に位置して基板Wをフェイスアップでその周縁部の円周方向に沿った複数箇所でスピンチャック921により水平に保持して高速回転させる基板保持部922と、この基板保持部922で保持された基板Wの表面側のほぼ中央部上方に配置されたセンタノズル924と、基板Wの周縁部の上方に配置されたエッジノズル926とを備えている。センタノズル924及びエッジノズル926は、それぞれ下向きで配置されている。また基板Wの裏面側のほぼ中央部の下方に位置して、バックノズル928が上向きで配置されている。前記エッジノズル926は、基板Wの直径方向及び高さ方向を移動自在に構成されている。
【0113】
このエッジノズル926の移動幅Lは、基板の外周端面から中心部方向に任意の位置決めが可能になっていて、基板Wの大きさや使用目的等に合わせて、設定値の入力を行う。通常、2mmから5mmの範囲でエッジカット幅Cを設定し、裏面から表面への液の回り込み量が問題にならない回転数以上であれば、その設定されたカット幅C内の銅膜を除去することができる。
【0114】
次に、この洗浄装置による洗浄方法について説明する。まず、スピンチャック921を介して基板を基板保持部922で水平に保持した状態で、半導体基板Wを基板保持部922と一体に水平回転させる。この状態で、センタノズル924から基板Wの表面側の中央部に酸溶液を供給する。この酸溶液としては非酸化性の酸であればよく、例えばフッ酸、塩酸、硫酸、クエン酸、蓚酸等を用いる。一方、エッジノズル926から基板Wの周縁部に酸化剤溶液を連続的または間欠的に供給する。この酸化剤溶液としては、オゾン水、過酸化水素水、硝酸水、次亜塩素酸ナトリウム水等のいずれかを用いるか、またはそれらの組み合わせを用いる。
【0115】
これにより、半導体基板Wの周縁部のエッジカット幅Cの領域では上面及び端面に成膜された銅膜等は酸化剤溶液で急速に酸化され、同時にセンタノズル924から供給されて基板の表面全体に拡がる酸溶液によってエッチングされ溶解除去される。このように、基板周縁部で酸溶液と酸化剤溶液を混合させることで、予めそれらの混合水をノズルから供給するのに比べて急峻なエッチングプロフィールを得ることができる。このときそれらの濃度により銅のエッチングレートが決定される。また、基板の表面の回路形成部に銅の自然酸化膜が形成されていた場合、この自然酸化物は基板の回転に伴って基板の表面全体に亘って広がる酸溶液で直ちに除去されて成長することはない。なお、センタノズル924からの酸溶液の供給を停止した後、エッジノズル926からの酸化剤溶液の供給を停止することで、表面に露出しているシリコンを酸化して、銅の付着を抑制することができる。
【0116】
一方、バックノズル928から基板の裏面中央部に酸化剤溶液とシリコン酸化膜エッチング剤とを同時または交互に供給する。これにより半導体基板Wの裏面側に金属状で付着している銅等を基板のシリコンごと酸化剤溶液で酸化しシリコン酸化膜エッチング剤でエッチングして除去することができる。なおこの酸化剤溶液としては表面に供給する酸化剤溶液と同じものにする方が薬品の種類を少なくする上で好ましい。またシリコン酸化膜エッチング剤としては、フッ酸を用いることができ、基板の表面側の酸溶液もフッ酸を用いると薬品の種類を少なくすることができる。これにより、酸化剤供給を先に停止すれば疎水面が得られ、エッチング剤溶液を先に停止すれば飽水面(親水面)が得られて、その後のプロセスの要求に応じた裏面に調整することもできる。
【0117】
このように酸溶液すなわちエッチング液を基板に供給して、基板Wの表面に残留する金属イオンを除去した後、更に純水を供給して、純水置換を行ってエッチング液を除去し、その後、スピン乾燥を行う。このようにして半導体基板表面の周縁部のエッジカット幅C内の銅膜の除去と裏面の銅汚染除去を同時に行って、この処理を、例えば80秒以内に完了させることができる。なお、エッジのエッジカット幅を任意(2mm〜5mm)に設定することが可能であるが、エッチングに要する時間はカット幅に依存しない。
【0118】
めっき後のCMP工程前に、アニール処理を行うことが、この後のCMP処理や配線の電気特性に対して良い効果を示す。アニール無しでCMP処理後に幅の広い配線(数μm単位)の表面を観察するとマイクロボイドのような欠陥が多数見られ、配線全体の電気抵抗を増加させたが、アニールを行うことでこの電気抵抗の増加は改善された。アニール無しの場合に、細い配線にはボイドが見られなかったことより、粒成長の度合いが関わっていることが考えられる。つまり、細い配線では粒成長が起こりにくいが、幅の広い配線では粒成長に伴い、アニール処理に伴うグレン成長の過程で、めっき膜中のSEM(走査型電子顕微鏡)でも見えないほどの超微細ポアが集結しつつ上へ移動することで配線上部にマイクロボイド用の凹みが生じたという推測ができる。アニールユニットのアニール条件としては、ガスの雰囲気は水素を添加(2%以下)、温度は300〜400℃程度で1〜5分間で上記の効果が得られた。
【0119】
図21及び図22は、アニールユニット814を示すものである。このアニールユニット814は、半導体基板Wを出し入れするゲート1000を有するチャンバ1002の内部に位置して、半導体基板Wを、例えば400℃に加熱するホットプレート1004と、例えば冷却水を流して半導体基板Wを冷却するクールプレート1006が上下に配置されている。また、クールプレート1006の内部を貫通して上下方向に延び、上端に半導体基板Wを載置保持する複数の昇降ピン1008が昇降自在に配置されている。更に、アニール時に半導体基板Wとホットプレート1008との間に酸化防止用のガスを導入するガス導入管1010と、該ガス導入管1010から導入され、半導体基板Wとホットプレート1004との間を流れたガスを排気するガス排気管1012がホットプレート1004を挟んで互いに対峙する位置に配置されている。
【0120】
ガス導入管1010は、内部にフィルタ1014aを有するN2ガス導入路1016内を流れるN2ガスと、内部にフィルタ1014bを有するH2ガス導入路1018内を流れるH2ガスとを混合器1020で混合し、この混合器1020で混合したガスが流れる混合ガス導入路1022に接続されている。
【0121】
これにより、ゲート1000を通じてチャンバ1002の内部に搬入した半導体基板Wを昇降ピン1008で保持し、昇降ピン1008を該昇降ピン1008で保持した半導体基板Wとホットプレート1004との距離が、例えば0.1〜1.0mm程度となるまで上昇させる。この状態で、ホットプレート1004を介して半導体基板Wを、例えば400℃となるように加熱し、同時にガス導入管1010から酸化防止用のガスを導入して半導体基板Wとホットプレート1004との間を流してガス排気管1012から排気する。これによって、酸化を防止しつつ半導体基板Wをアニールし、このアニールを、例えば数十秒〜60秒程度継続してアニールを終了する。基板の加熱温度は100〜600℃が選択される。
【0122】
アニール終了後、昇降ピン1008を該昇降ピン1008で保持した半導体基板Wとクールプレート1006との距離が、例えば0〜0.5mm程度となるまで下降させる。この状態で、クールプレート1006内に冷却水を導入することで、半導体基板Wの温度が100℃以下となるまで、例えば10〜60秒程度、半導体基板を冷却し、この冷却終了後の半導体基板を次工程に搬送する。
【0123】
なお、この例では、酸化防止用のガスとして、N2ガスと数%のH2ガスを混合した混合ガスを流すようにしているが、N2ガスのみを流すようにしてもよい。
【0124】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
【0125】
例えば上記実施形態では整流ボックス50を構成するカソード側部材51とアノード側部材55を構成する多孔体として多孔質体を用いたが、絶縁性の樹脂板(樹脂体)に多数の微細なパンチング穴状の開口を設けたもので構成してもよい。パンチング穴状の開口を設けた多孔体の場合は、その気孔径が0.5mm〜5.0mm、さらに好ましくは1.0mm〜4.0mm、その開口率が5%〜50%、さらに好ましくは10%〜30%のものが好適である。但し多孔質体の場合に比べて気孔径は大きくなるので、多孔質体の場合に比べてパーティクルの通過を許す恐れがあり、開口率を大きくしても微細な気孔径を維持できる多孔質体の方がより好ましい。さらに多孔体として樹脂で構成した多孔性膜を用いてもよい。
【0126】
また上記実施形態では、本発明を電解めっきに適用した場合について説明したが、電流方向を逆転させることで、つまり、この装置をそのまま用い、電源の極性を反転させることで電解エッチングに用いることができ、この場合、エッチングの均一性を向上させることができる。
【0127】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、被処理基板表面の電解処理を欠陥なく均一に行えるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるめっき装置の概略断面図である。
【図2】整流ボックス50を示す図であり、図2(a)は概略平面図、図2(b)は図2(a)のA−A断面矢視図である。
【図3】泉型のめっき装置の概略構成図である。
【図4】基板W接液時のめっき液Q表面の状態を示す図である。
【図5】水平噴射型のめっき装置の概略構成図である。
【図6】基板処理装置を示す平面配置図である。
【図7】図6に示す基板処理装置内の気流の流れを示す図である。
【図8】図6に示す基板処理装置の各エリア間の空気の流れを示す図である。
【図9】図6に示す基板処理装置をクリーンルーム内に配置した一例を示す外観図である。
【図10】基板処理装置の他の例を示す平面配置図である。
【図11】基板処理装置の更に他の例を示す平面配置図である。
【図12】基板処理装置の更に他の例を示す平面配置図である。
【図13】基板処理装置の更に他の例を示す平面配置図である。
【図14】基板処理装置の更に他の例を示す平面配置図である。
【図15】基板処理装置の更に他の例を示す平面配置図である。
【図16】基板処理装置の更に他の例を示す平面配置図である。
【図17】基板処理装置の更に他の例を示す平面配置図である。
【図18】基板処理装置の更に他の例を示す平面配置図である。
【図19】図18に示す基板処理装置における各工程の流れを示すフローチャートである。
【図20】ベベル・裏面洗浄ユニットを示す概要図である。
【図21】アニールユニットの一例を示す縦断正面図である。
【図22】図21の平断面図である。
【図23】銅めっきにより銅配線を形成する例を工程順に示す図である。
【符号の説明】
10 めっき槽
13 アノード側めっき液排出路
15 側壁
16 周壁
17 オーバーフロー液回収槽
19 電場集中防止部材
20 アノード(他方の電極)
30 基板ホルダ
50 整流ボックス
51 カソード側部材
53 開口
55 アノード側部材
58 隙間
61 スペーサ部材
65 めっき液噴射ノズル(めっき液注入手段)
A1 基板側領域
A2 アノード側領域
W 基板(被処理基板)
S 被めっき面
Q めっき液(電解液)

Claims (5)

  1. 陽極と陰極の一方の電極との接点を持つ被処理基板と前記被処理基板に対峙させた他方の電極との間に電解液を満たして被処理基板表面の電解処理を行なう電解処理装置において、
    多孔体からなる板状の一対の部材を隙間を介して対向設置するようにリング状のスペーサ部材の上下面に取り付けることで箱体を形成してなる整流ボックスを具備し、この整流ボックスを前記被処理基板と他方の電極の間の電解液中に設置し、さらに前記スペーサ部材中の複数部分に前記隙間の周囲から中央に向けて電解液を注入してこの隙間部分に予圧を与える電解液注入手段を取り付け、
    前記整流ボックスの内部に前記電解液注入手段によって電解液を注入することで前記被処理基板と他方の電極のそれぞれに対向する側の面を透して被処理基板側の領域と他方の電極側の領域の両者に向けて電解液を分流して送り出すことを特徴とする電解処理装置。
  2. 前記整流ボックスを構成する多孔体は、多孔質体又は多数のパンチング穴状の開口を有する樹脂体によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の電解処理装置。
  3. 前記整流ボックスの前記被処理基板に対向する側の面は、その面の中央部分における電解液の通過流量が、周囲部分における電解液の通過流量よりも多くなる通過流量制御構造となっていることを特徴とする請求項1又は2記載の電解処理装置。
  4. 前記通過流量制御構造は、前記整流ボックスの被処理基板に対向する側の面の中央部分の開口率を周囲部分の開口率よりも大きくするか、或いは前記整流ボックスの被処理基板に対向する側の面の中央部分の厚みを周囲部分の厚みよりも薄くするか、或いは前記整流ボックスの被処理基板に対向する側の面の中央部分に開口を設けることによって構成されていることを特徴とする請求項3記載の電解処理装置。
  5. 前記整流ボックスから被処理基板と他方の電極の両者に向けて分流していく電解液の分流比率が所定の比率となるように、整流ボックスの被処理基板と他方の電極に対向するそれぞれの面を構成する多孔体の開口率及び/又は板厚を異ならせたことを特徴とする請求項1乃至4の内の何れか1項記載の電解処理装置。
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