JP4387069B2 - ダンプ車輌の転倒防止装置及びその転倒防止方法 - Google Patents

ダンプ車輌の転倒防止装置及びその転倒防止方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダンプ車輌の転倒防止装置及びその転倒防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車体上に荷台が傾倒可能に設けられたダンプ車輌が周知であり、当該車輌のエンジンと動力取出装置とを接続することで、エンジンの動力を動力取出装置により取出してポンプを駆動させ、このポンプの駆動によりダンプシリンダを作動させて荷台を傾倒させている。
【0003】
ところで、このダンプ車輌を傾斜地や不陸になっている地面に停止すると、車輌全体が幅方向に傾いた状態となる場合があり、この状態で荷台をダンプさせると車輌全体の重心が高くなるために当該車輌が不安定となって転倒する危険があった。
【0004】
このため、荷台をダンプさせる場合には、車輌の傾き具合を作業者によって確認しながらダンプ作動を操作し、車輌の転倒を回避する必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のように作業者の個人的な確認により勘に頼ってダンプ作動を操作すると、各作業者によってその判断がまちまちになることは避けられず、その判断のバラツキにより転倒を引き起こす危険が高く、当該転倒を防止するための対策としては信頼性が低いという問題があった。
【0006】
また、逆に、転倒を引き起こす危険な傾斜状態ではないにもかかわらず、危険と判断してダンプ操作を行わない場合も生じ、作業を効率良く行えないことにもなっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のダンプ車輌の転倒防止装置は、車体上に荷台が傾倒可能に設けられたダンプ車輌において、前記車体の幅方向の傾斜角度を検出する角度検出手段と、車輌エンジンと接続してダンプシリンダ作動用の油圧ポンプを駆動させる動力取出装置と、動力取出装置との接続を切断して荷台のダンプ作動を規制するダンプ作動規制手段とを備え、前記ダンプ作動規制手段は、ダンプ作業開始時に前記角度検出手段で検出される傾斜角度が車輌の転倒を引き起こす危険な傾斜状態の設定角度以上である場合に動力取出装置の接続を規制する一方、荷台のダンプ作動時に前記角度検出手段で検出される傾斜角度が設定角度以上になった場合に動力取出装置の接続を維持するように構成されているものである。
【0008】
請求項2に係る発明のダンプ車輌の転倒防止装置は、前記ダンプ作業開始時において、前記角度検出手段で検出される傾斜角度が設定角度以上になってから所定時間経過後に、前記ダンプ作動規制手段を作動させる作動遅延手段が設けられたものである。
【0009】
請求項3に係る発明のダンプ車輌の転倒防止装置は、前記ダンプ作動規制手段による規制を解除する規制解除手段が設けられたものである。
【0010】
請求項4に係る発明のダンプ車輌の転倒防止装置は、前記角度検出手段が正常か否かを確認するための確認手段が設けられたものである。
【0011】
請求項5に係る発明のダンプ車輌の転倒防止方法は、車体上に荷台が傾倒可能に設けられたダンプ車輌の転倒を防止するためのダンプ車輌の転倒防止方法であって、前記車体の幅方向の傾斜角度を検出し、ダンプ作業開始時に前記傾斜角度が車輌の転倒を引き起こす危険な傾斜状態の設定角度以上である場合に動力取出装置の切断を維持して荷台のダンプ作動を規制し、また、荷台のダンプ作動時に前記傾斜角度が設定角度以上になった場合に動力取出装置の接続を維持して荷台のダンプ作動を規制しないことを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明のダンプ車輌の転倒防止方法は、前記ダンプ作業開始時において、前記傾斜角度が設定角度以上になってから所定時間経過後に、前記荷台のダンプ作動を規制することを特徴とする。
【0013】
請求項7に係る発明のダンプ車輌の転倒防止方法は、前記ダンプ作業開始時において、前記傾斜角度が設定角度以上になって荷台のダンプ作動を規制した場合には、傾斜角度が設定角度よりも小さい解除角度になれば上記規制を解除することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、ダンプ車輌の概略の全体構成を示している。
【0017】
このダンプ車輌1は、車体2上に荷台3が後部ヒンジ4を中心に傾倒可能に設けられたものである。
【0018】
具体的には、車体2と荷台3との間に図示しないダンプシリンダ(図示省略)が設けられており、図示はしないが車輌のエンジンと動力取出装置とを接続することで、エンジンの動力を動力取出装置により取出して油圧ポンプを駆動させ、この油圧ポンプの駆動によりダンプシリンダを作動させて荷台3を傾倒させている。
【0019】
図2は、上述したダンプ車輌において、荷台3の傾倒を制御するための制御系を示すシーケンス回路である。
【0020】
図2において、SW1は、車輌の運転席に設けられたエンジン操作スイッチに連動してON−OFFするメインスイッチで、エンジン操作スイッチがエンジン駆動位置にある状態でONに切り換わるようになされている。
【0021】
SW2はエンジンと動力取出装置(PTO)との接続の断接を操作するPTO操作スイッチ、SW3は後述するダンプ作動の規制を解除する解除操作スイッチ、SW4は後述する角度検出手段が正常に機能しているか否かを確認する確認操作スイッチである。
【0022】
R1〜R3はリレーであり、r1〜r3は各リレーR1〜R3の励磁・消磁により開閉される通常開のリレー接点である。R4はリレーであり、r4aはリレーR4の励磁・消磁により開閉される通常開のリレー接点で、r4bはリレーR4の励磁・消磁により開閉される通常閉のリレー接点である。
【0023】
SOLはPTO断接用のソレノイドであり、ソレノイドSOLの励磁によりPTOがエンジンに接続されエンジンの動力を取り出すとともに、消磁によりPTOとエンジンとの接続が切断される。
【0024】
一方、10は車輌の幅方向の傾斜角度を計測する角度検出手段としての角度計であり、図1に示すように車体2の適所に設置されている。この角度計10は、車輌の傾斜角度が設定角度以上傾いた際にOFFからONに切り換わるとともに、上記設定角度との間にある幅を持たせた解除角度でONからOFFに切り換わるように構成されている。具体的な一例としては、傾斜角度(設定角度)が4°でOFFからONに切り換わり、ONからOFFへは傾斜角度(解除角度)が3°で切り換わるように構成されており、このように1°の幅を持たせることで、車輌の揺れなどで角度計10が安易に反応しないようにしている。
【0025】
11は上記角度計10の切り換わりを検知してリレーR4の励磁・消磁を行うための制御リレーであって、角度計10がOFFからONに切り換わった後、所定時間経過後にリレーR4を励磁するように構成されている。
【0026】
また、L1は後述するダンプ作動の規制制御の有無を知られるランプ、L2は解除操作スイッチSW3がONであることを知らせるランプ、L3は確認操作スイッチSW4をONにした場合に角度検出手段が正常に機能していることを知らせるランプ、BZは荷台3のダンプ動作中に角度計がONに切り換わった際にこれを知らせるブザーである。
【0027】
そして、PTO操作スイッチSW2、解除操作スイッチSW3、ランプL1、L2及びブザーBZは、例えば運転席に設置された操作ボックス5(図1参照)に配置される一方、確認操作スイッチSW4及びランプL3は、例えば角度計10の近傍にもしくは角度計10と一体に設置されている。
【0028】
次に、上述のように構成されたシーケンス回路による荷台3の傾倒制御について説明する。
【0029】
まず、荷台3を伏倒位置からダンプさせる場合には、エンジン操作スイッチがエンジン駆動位置にあり、エンジンが駆動している状態でPTO操作スイッチSW2をONにする。
【0030】
この際、ダンプ車輌を停車させてダンプ作業を開始しようとしたときに、角度計10で計測される傾斜角度が設定角度、例えば4°以下であれば、荷台3が伏倒位置からダンプする。
【0031】
具体的には、PTO操作スイッチSW2をONにすることによりリレーR1が励磁されてリレー接点r1が閉じ、これによりリレーR2及びR3が励磁されてリレー接点r2が閉じて自己保持されるとともに、リレー接点r3が閉じてソレノイドSOLが励磁される。これによりPTOがエンジンに接続されてエンジンの動力をPTOを通じて取出し、この動力で油圧ポンプを駆動させて圧油をダンプシリンダに供給することで、当該ダンプシリンダが伸長して荷台3を後部ヒンジ4を中心にして上方にダンプさせる。なお、荷台3の伏倒は制御弁の操作によりダンプシリンダを縮退させることで行われる。
【0032】
次に、ダンプ車輌を停車させてダンプ作業を開始しようとしたときに、角度計10で計測される傾斜角度が設定角度、例えば4°以上であった場合には、ダンプ作動規制手段によって、以下のように荷台3はそのダンプ作動が規制され、荷台3のダンプ作動は行われない。
【0033】
即ち、車輌の傾斜角度が設定角度(例えば4°)以上になっているため、角度計10がONになっており、これによって制御リレー11を通じてリレーR4が励磁されてリレー接点r4bが開になる。よって、PTO操作スイッチSW2をONにすることでリレーR1が励磁されてリレー接点r1が閉じても、リレーR2及びR3が励磁されずに消磁のままとなる。この結果ソレノイドSOLが励磁されずにPTOがエンジンに接続されず、油圧ポンプが作動しないので上述のようにダンプシリンダが伸長作動することはない。
【0034】
この際、ランプL1が点灯もしくは点滅するのと同時に、リレー接点r4aが閉じるのでブザーBZが鳴って、これらランプL1とブザーBZによりダンプ作動規制手段によりダンプ作動の規制制御が行われていることを知らしめる。
【0035】
よって、作業者は車輌の傾斜角度が設定角度以上になっており、この状態で荷台3をダンプさせると車輌の転倒を引き起こす危険が高い状況であることが分かる。従って、この停車位置では荷台3のダンプ作動を行わず、車輌の傾斜角度が設定角度以下の場所に移動することによって、転倒を引き起こすおそれのない安全な状態で荷台3のダンプ作動を行うことができる。これにより作業者の個人差にかかわらず、荷台3をダンプさせる際の当該荷台3の転倒を確実に防止することができる。
【0036】
また、ダンプ車輌を停車させてダンプ作業を開始しようとしたときに、車輌の揺れなどにより一時的に傾斜角度が設定角度以上になって角度計10がOFFからONに切り換わっても、切り換わってから所定時間経過後に制御リレー11によりリレーR4を励磁する作動遅延手段が作動するため、所定時間内に角度計10がONからOFFに切り換われば、ダンプ作動の規制制御が行われず、PTO操作スイッチSW2をONにすることにより、上述した如く荷台3をダンプ作動させることができる。
【0037】
これにより車輌の転倒を引き起こすおそれの無い状況で、一時的な要因によって生じる無意味なダンプ作動の規制制御を回避することができ、状況に応じた的確な規制制御を行うことができる。
【0038】
さらに、角度計10は、前述したように設定角度との間にある幅を持たせた解除角度でONからOFFに切り換わるように構成しているため、OFFからONに一旦切り換わった後には、設定角度よりも小さい解除角度(例えば3°)以下にならなければONからOFFに切り換わることがない。
【0039】
このため、車輌の転倒を引き起こす危険な状況で、車輌の揺れなどの一時的な要因によって設定角度以下になっても角度計10がONからOFFに切り換わる上記解除角度に戻らない限り、ダンプ作動の規制制御を維持することになる。これにより車輌の転倒を引き起こす危険な状況での車輌の転倒を確実に防止することができる。
【0040】
一方、荷台3をダンプ作動させている途中でOFFであった角度計10がONに切り換わった場合には、前述したダンプ作動の規制制御は行わない。すなわち、リレーR3が励磁されてソレノイドSOLが励磁され上述のように一旦荷台3がダンプ作動すると、リレーR2の励磁によりリレー接点r2が閉じて自己保持するようにしている。これにより角度計10がONに切り換わってリレーR4が励磁されるとリレー接点r4bが開になるものの、リレーR3は消磁されずリレー接点r2を通じて励磁された状態を維持することになる。従って、PTOとエンジンとの接続が切断されずに油圧ポンプの作動を維持するため、荷台3を伏倒させることによって転倒を引き起こす危険状態を回避することができる。
【0041】
また、ダンプ作動を規制制御する必要のない状況でも当該規制制御が実行されていたり、PTO操作スイッチSW2による操作が不能になったなどの故障により、荷台3をダンプ作動できない場合には、解除操作スイッチSW3をONにすることで、規制解除手段を作動させる。つまり、解除操作スイッチSW3をONにするとソレノイドSOLが励磁されてPTOがエンジンに接続されることから、荷台3のダンプ作動が可能になる。この際、ランプL2が点灯もしくは点滅し、これにより作業者は解除操作スイッチSW3をONにした非常時の状況での操作であることを確認することができる。
【0042】
さらに、ダンプ作動の規制制御が正常に作動されているか否かは、確認操作スイッチSW4をONにして確認手段を作動させることで確認することができる。具体的な確認手順は、まずダンプ車輌を傾斜角度が設定角度以上の所に停車させるか、角度計10を人為的に傾けるなどして当該角度計10を故意にONにする。この状態で確認操作スイッチSW4をONにすると、ダンプ作動の規制制御が正常に作動していれば制御リレー11からの通電によりランプL3が点灯もしくは点滅することになる。従って、作業者はランプL3の点灯もしくは点滅を見ることで、ダンプ作動の規制制御が正常に作動されているか否かを容易に確認することができる。
【0043】
図3は、前述した荷台3の傾倒をマイコンにより制御する場合の制御系の構成を示すブロック図である。
【0044】
図3において、SW2はPTO操作スイッチ、SW3は解除操作スイッチ、SW4は確認操作スイッチであり、各操作スイッチSW2〜4の操作信号が制御部20に入力される。
【0045】
制御部20では、各操作スイッチSW2〜4の操作信号の他、角度計10によって計測された車輌の幅方向の傾斜角度が傾斜信号として入力されるとともに、角度設定部21で設定された設定角度信号、並びにタイマ22による設定時間信号が入力され、これら各信号に基づいて前述したシーケンス回路と同様な制御を行うようになされている。
【0046】
具体的には、制御部20では、角度設定部21で設定された設定角度と角度計10から入力された傾斜角度を比較し、傾斜角度が設定角度以下であればPTO操作スイッチSW2からの操作信号によりPTOソレノイドSOLを励磁させて荷台3のダンプ作動を許容し、また、傾斜角度が設定角度以上であればPTO操作スイッチSW2からの操作信号が入力された場合でもPTOソレノイドSOLを励磁させることなく荷台3のダンプ作動の規制制御を行い、これと同時にランプL1に作動信号を出力して当該ランプL1を点灯もしくは点滅させるとともに、ブザーBZに作動信号を出力して鳴らす。
【0047】
また、上述のように傾斜角度が設定角度以上になった場合には、傾斜角度が設定角度以上になってからタイマ22で設定した所定時間経過後に荷台3のダンプ作動を規制制御するようにしている。
【0048】
さらに、傾斜角度が設定角度以上になって荷台3のダンプ作動を規制した場合には、前述と同様に傾斜角度が設定角度よりも小さい解除角度にならなければ上記規制を解除しない。
【0049】
解除操作スイッチSW3から操作信号が入力された際には、傾斜角度などにかかわらずPTOソレノイドSOLを励磁させて荷台3のダンプ作動を許容するとともに、ランプL2を点灯もしくは点滅させる。
【0050】
確認操作スイッチSW4から操作信号が入力された際には、ダンプ作動の規制制御が正常に作動されているか否かを制御部20の持つ判断機能により判断し、正常であればランプL3を点灯もしくは点滅させる。
【0051】
一方、荷台3をダンプ作動させている途中で角度計10から入力される傾斜角度が設定角度以上になっても、前述の理由と同様の理由でダンプ作動の規制制御は行わない。
【0052】
このようにマイコンによる制御によっても前述したシーケンス回路による制御と同様な各制御を行うことができ、同様な効果を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、ダンプ作動規制手段により、角度検出手段で検出される傾斜角度が設定角度以上になった場合に、動力取出装置の接続を切断して荷台のダンプ作動を規制することで、作業者の個人差にかかわらず、荷台3をダンプさせる際の当該荷台3の転倒を確実に防止することができるとともに、転倒を引き起こす危険な傾斜状態でない場所では、ダンプ操作によりダンプ作業を確実に行うことができるため、当該ダンプ作業を効率良く行うことができる。
【0054】
また、角度検出手段で検出される傾斜角度が設定角度以上になってから所定時間経過後に、作動遅延手段によりダンプ作動規制手段を作動させることで、車輌の揺れなどにより一時的に傾斜角度が設定角度以上になっても所定時間内に傾斜角度が設定角度以下になれば、ダンプ作動の規制制御は行われない。これにより車輌の転倒を引き起こすおそれの無い状況で、一時的な要因によって生じる無意味なダンプ作動の規制制御を回避することができ、状況に応じた的確な規制制御を行うことができる。
【0055】
さらに、規制解除手段によりダンプ作動規制手段による規制を解除することで、故障などによってダンプ作動規制手段が作動して荷台のダンプ操作が行われない場合でも、上記規制解除手段により荷台のダンプ操作が可能になり、迅速に対応することができる。
【0056】
また、確認手段により角度検出手段が正常か否かを容易に確認することができるので、保守、点検を容易に行うことができる。
【0057】
さらに、傾斜角度が設定角度以上になって荷台のダンプ作動を規制した場合には、傾斜角度が設定角度よりも小さい解除角度になれば上記規制を解除することで、車輌の転倒を引き起こす危険な状況で、車輌の揺れなどの一時的な要因によって設定角度以下になっても解除角度に戻らない限り、ダンプ作動の規制制御を維持することになり、車輌の転倒を引き起こす危険な状況での車輌の転倒を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダンプ車輌の全体の概略構成を示す側面図である。
【図2】荷台の傾倒を制御するための制御系を示すシーケンス回路である。
【図3】荷台の傾倒をマイコンにより制御する場合の制御系の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ダンプ車輌
2 車体
3 荷台
10 角度計
SW3 解除操作スイッチ
SW4 確認操作スイッチ

Claims (7)

  1. 車体上に荷台が傾倒可能に設けられたダンプ車輌において、前記車体の幅方向の傾斜角度を検出する角度検出手段と、車輌エンジンと接続してダンプシリンダ作動用の油圧ポンプを駆動させる動力取出装置と、動力取出装置との接続を切断して荷台のダンプ作動を規制するダンプ作動規制手段とを備え、前記ダンプ作動規制手段は、ダンプ作業開始時に前記角度検出手段で検出される傾斜角度が車輌の転倒を引き起こす危険な傾斜状態の設定角度以上である場合に動力取出装置の接続を規制する一方、荷台のダンプ作動時に前記角度検出手段で検出される傾斜角度が設定角度以上になった場合に動力取出装置の接続を維持するように構成されていることを特徴とするダンプ車輌の転倒防止装置。
  2. 前記ダンプ作業開始時において、前記角度検出手段で検出される傾斜角度が設定角度以上になってから所定時間経過後に、前記ダンプ作動規制手段を作動させる作動遅延手段が設けられたことを特徴とする請求項1記載のダンプ車輌の転倒防止装置。
  3. 前記ダンプ作動規制手段による規制を解除する規制解除手段が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載のダンプ車輌の転倒防止装置。
  4. 前記角度検出手段が正常か否かを確認するための確認手段が設けられたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のダンプ車輌の転倒防止装置。
  5. 車体上に荷台が傾倒可能に設けられたダンプ車輌の転倒を防止するためのダンプ車輌の転倒防止方法であって、前記車体の幅方向の傾斜角度を検出し、ダンプ作業開始時に前記傾斜角度が車輌の転倒を引き起こす危険な傾斜状態の設定角度以上である場合に動力取出装置の切断を維持して荷台のダンプ作動を規制し、また、荷台のダンプ作動時に前記傾斜角度が設定角度以上になった場合に動力取出装置の接続を維持して荷台のダンプ作動を規制しないことを特徴とするダンプ車輌の転倒防止方法。
  6. 前記ダンプ作業開始時において、前記傾斜角度が設定角度以上になってから所定時間経過後に、前記荷台のダンプ作動を規制することを特徴とする請求項5記載のダンプ車輌の転倒防止方法。
  7. 前記ダンプ作業開始時において、前記傾斜角度が設定角度以上になって荷台のダンプ作動を規制した場合には、傾斜角度が設定角度よりも小さい解除角度になれば上記規制を解除することを特徴とする請求項5又は6記載のダンプ車輌の転倒防止方法。
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