JP2002307996A - ダンプ車輌の転倒防止装置及びその転倒防止方法 - Google Patents

ダンプ車輌の転倒防止装置及びその転倒防止方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業者の個人差にかかわらず、荷台をダンプさ
せる際の当該荷台の転倒を確実に防止して、ダンプ作業
を効率良く行うことができるダンプ車輌の転倒防止装置
及びその転倒防止方法を提供する。 【解決手段】車体2上に荷台3が傾倒可能に設けられた
ダンプ車輌1において、前記車体2の幅方向の傾斜角度
を検出する角度検出手段10と、該角度検出手段10で
検出される傾斜角度が設定角度以上になった場合に、動
力取出装置の接続を切断して荷台3のダンプ作動を規制
するダンプ作動規制手段とを備えている。また、角度検
出手段10で検出される傾斜角度が設定角度以上になっ
てから所定時間経過後に、ダンプ作動規制手段を作動さ
せる作動遅延手段が設けられている。さらに、ダンプ作
動規制手段による規制を解除する規制解除手段が、角度
検出手段が正常か否かを確認するための確認手段がそれ
ぞれ設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンプ車輌の転倒
防止装置及びその転倒防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車体上に荷台が傾倒可能に設けら
れたダンプ車輌が周知であり、当該車輌のエンジンと動
力取出装置とを接続することで、エンジンの動力を動力
取出装置により取出してポンプを駆動させ、このポンプ
の駆動によりダンプシリンダを作動させて荷台を傾倒さ
せている。
【0003】ところで、このダンプ車輌を傾斜地や不陸
になっている地面に停止すると、車輌全体が幅方向に傾
いた状態となる場合があり、この状態で荷台をダンプさ
せると車輌全体の重心が高くなるために当該車輌が不安
定となって転倒する危険があった。
【0004】このため、荷台をダンプさせる場合には、
車輌の傾き具合を作業者によって確認しながらダンプ作
動を操作し、車輌の転倒を回避する必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように作業者の個人的な確認により勘に頼ってダン
プ作動を操作すると、各作業者によってその判断がまち
まちになることは避けられず、その判断のバラツキによ
り転倒を引き起こす危険が高く、当該転倒を防止するた
めの対策としては信頼性が低いという問題があった。
【0006】また、逆に、転倒を引き起こす危険な傾斜
状態ではないにもかかわらず、危険と判断してダンプ操
作を行わない場合も生じ、作業を効率良く行えないこと
にもなっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のダ
ンプ車輌の転倒防止装置は、車体上に荷台が傾倒可能に
設けられたダンプ車輌において、前記車体の幅方向の傾
斜角度を検出する角度検出手段と、該角度検出手段で検
出される傾斜角度が設定角度以上になった場合に、動力
取出装置の接続を切断して荷台のダンプ作動を規制する
ダンプ作動規制手段とを備えたものである。
【0008】請求項2に係る発明のダンプ車輌の転倒防
止装置は、前記角度検出手段で検出される傾斜角度が設
定角度以上になってから所定時間経過後に、前記ダンプ
作動規制手段を作動させる作動遅延手段が設けられたも
のである。
【0009】請求項3に係る発明のダンプ車輌の転倒防
止装置は、前記ダンプ作動規制手段による規制を解除す
る規制解除手段が設けられたものである。
【0010】請求項4に係る発明のダンプ車輌の転倒防
止装置は、前記角度検出手段が正常か否かを確認するた
めの確認手段が設けられたものである。
【0011】請求項5に係る発明のダンプ車輌の転倒防
止方法は、車体上に荷台が傾倒可能に設けられたダンプ
車輌の転倒を防止するためのダンプ車輌の転倒防止方法
であって、前記車体の幅方向の傾斜角度を検出し、当該
傾斜角度が設定角度以上になった場合に、動力取出装置
の接続を切断して荷台のダンプ作動を規制することを特
徴とする。
【0012】請求項6に係る発明のダンプ車輌の転倒防
止方法は、前記傾斜角度が設定角度以上になってから所
定時間経過後に、前記荷台のダンプ作動を規制すること
を特徴とする。
【0013】請求項7に係る発明のダンプ車輌の転倒防
止方法は、前記荷台がダンプしている途中で前記傾斜角
度が設定角度以上になった場合には、前記荷台のダンプ
作動を規制しないことを特徴とする。
【0014】請求項8に係る発明のダンプ車輌の転倒防
止方法は、前記傾斜角度が設定角度以上になって荷台の
ダンプ作動を規制した場合には、傾斜角度が設定角度よ
りも小さい解除角度になれば上記規制を解除することを
特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0016】図1は、ダンプ車輌の概略の全体構成を示
している。
【0017】このダンプ車輌1は、車体2上に荷台3が
後部ヒンジ4を中心に傾倒可能に設けられたものであ
る。
【0018】具体的には、車体2と荷台3との間に図示
しないダンプシリンダ(図示省略)が設けられており、
図示はしないが車輌のエンジンと動力取出装置とを接続
することで、エンジンの動力を動力取出装置により取出
して油圧ポンプを駆動させ、この油圧ポンプの駆動によ
りダンプシリンダを作動させて荷台3を傾倒させてい
る。
【0019】図2は、上述したダンプ車輌において、荷
台3の傾倒を制御するための制御系を示すシーケンス回
路である。
【0020】図2において、SW1は、車輌の運転席に
設けられたエンジン操作スイッチに連動してON−OF
Fするメインスイッチで、エンジン操作スイッチがエン
ジン駆動位置にある状態でONに切り換わるようになさ
れている。
【0021】SW2はエンジンと動力取出装置(PT
O)との接続の断接を操作するPTO操作スイッチ、S
W3は後述するダンプ作動の規制を解除する解除操作ス
イッチ、SW4は後述する角度検出手段が正常に機能し
ているか否かを確認する確認操作スイッチである。
【0022】R1〜R3はリレーであり、r1〜r3は
各リレーR1〜R3の励磁・消磁により開閉される通常
開のリレー接点である。R4はリレーであり、r4aは
リレーR4の励磁・消磁により開閉される通常開のリレ
ー接点で、r4bは各リレーR4の励磁・消磁により開
閉される通常閉のリレー接点である。
【0023】SOLはPTO断接用のソレノイドであ
り、ソレノイドSOLの励磁によりPTOがエンジンに
接続されエンジンの動力を取り出すとともに、消磁によ
りPTOとエンジンとの接続が切断される。
【0024】一方、10は車輌の幅方向の傾斜角度を計
測する角度検出手段としての角度計であり、図1に示す
ように車体2の適所に設置されている。この角度計10
は、車輌の傾斜角度が設定角度以上傾いた際にOFFか
らONに切り換わるとともに、上記設定角度との間にあ
る幅を持たせた解除角度でONからOFFに切り換わる
ように構成されている。具体的な一例としては、傾斜角
度(設定角度)が4°でOFFからONに切り換わり、
ONからOFFへは傾斜角度(解除角度)が3°で切り
換わるように構成されており、このように1°の幅を持
たせることで、車輌の揺れなどで角度計10が安易に反
応しないようにしている。
【0025】11は上記角度計10の切り換わりを検知
してリレーR4の励磁・消磁を行うための制御リレーで
あって、角度計10がOFFからONに切り換わった
後、所定時間経過後にリレーR4を励磁するように構成
されている。
【0026】また、L1は後述するダンプ作動の規制制
御の有無を知られるランプ、L2は解除操作スイッチS
W3がONであることを知らせるランプ、L3は確認操
作スイッチSW4をONにした場合に角度検出手段が正
常に機能していることを知らせるランプ、BZは荷台3
のダンプ動作中に角度計がONに切り換わった際にこれ
を知らせるブザーである。
【0027】そして、PTO操作スイッチSW2、解除
操作スイッチSW3、ランプL1、L2及びブザーBZ
は、例えば運転席に設置された操作ボックス5(図1参
照)に配置される一方、確認操作スイッチSW4及びラ
ンプL3は、例えば角度計10の近傍にもしくは角度計
10と一体に設置されている。
【0028】次に、上述のように構成されたシーケンス
回路による荷台3の傾倒制御について説明する。
【0029】まず、荷台3を伏倒位置からダンプさせる
場合には、エンジン操作スイッチがエンジン駆動位置に
あり、エンジンが駆動している状態でPTO操作スイッ
チSW2をONにする。
【0030】この際、ダンプ車輌を停車させてダンプ作
業を開始しようとしたときに、角度計10で計測される
傾斜角度が設定角度、例えば4°以下であれば、荷台3
が伏倒位置からダンプする。
【0031】具体的には、PTO操作スイッチSW2を
ONにすることによりリレーR1が励磁されてリレー接
点r1が閉じ、これによりリレーR2及びR3が励磁さ
れてリレー接点r2が閉じて自己保持されるとともに、
リレー接点r3が閉じてソレノイドSOLが励磁され
る。これによりPTOがエンジンに接続されてエンジン
の動力をPTOを通じて取出し、この動力で油圧ポンプ
を駆動させて圧油をダンプシリンダに供給することで、
当該ダンプシリンダが伸長して荷台3を後部ヒンジ4を
中心にして上方にダンプさせる。なお、荷台3の伏倒は
制御弁の操作によりダンプシリンダを縮退させることで
行われる。
【0032】次に、ダンプ車輌を停車させてダンプ作業
を開始しようとしたときに、角度計10で計測される傾
斜角度が設定角度、例えば4°以上であった場合には、
ダンプ作動規制手段によって、以下のように荷台3はそ
のダンプ作動が規制され、荷台3のダンプ作動は行われ
ない。
【0033】即ち、車輌の傾斜角度が設定角度(例えば
4°)以上になっているため、角度計10がONになっ
ており、これによって制御リレー11を通じてリレーR
4が励磁されてリレー接点r4bが開になる。よって、
PTO操作スイッチSW2をONにすることでリレーR
1が励磁されてリレー接点r1が閉じても、リレーR2
及びR3が励磁されずに消磁のままとなる。この結果ソ
レノイドSOLが励磁されずにPTOがエンジンに接続
されず、油圧ポンプが作動しないので上述のようにダン
プシリンダが伸長作動することはない。
【0034】この際、ランプL1が点灯もしくは点滅す
るのと同時に、リレー接点r4aが閉じるのでブザーB
Zが鳴って、これらランプL1とブザーBZによりダン
プ作動規制手段によりダンプ作動の規制制御が行われて
いることを知らしめる。
【0035】よって、作業者は車輌の傾斜角度が設定角
度以上になっており、この状態で荷台3をダンプさせる
と車輌の転倒を引き起こす危険が高い状況であることが
分かる。従って、この停車位置では荷台3のダンプ作動
を行わず、車輌の傾斜角度が設定角度以下の場所に移動
することによって、転倒を引き起こすおそれのない安全
な状態で荷台3のダンプ作動を行うことができる。これ
により作業者の個人差にかかわらず、荷台3をダンプさ
せる際の当該荷台3の転倒を確実に防止することができ
る。
【0036】また、ダンプ車輌を停車させてダンプ作業
を開始しようとしたときに、車輌の揺れなどにより一時
的に傾斜角度が設定角度以上になって角度計10がOF
FからONに切り換わっても、切り換わってから所定時
間経過後に制御リレー11によりリレーR4を励磁する
作動遅延手段が作動するため、所定時間内に角度計10
がONからOFFに切り換われば、ダンプ作動の規制制
御が行われず、PTO操作スイッチSW2をONにする
ことにより、上述した如く荷台3をダンプ作動させるこ
とができる。
【0037】これにより車輌の転倒を引き起こすおそれ
の無い状況で、一時的な要因によって生じる無意味なダ
ンプ作動の規制制御を回避することができ、状況に応じ
た的確な規制制御を行うことができる。
【0038】さらに、角度計10は、前述したように設
定角度との間にある幅を持たせた解除角度でONからO
FFに切り換わるように構成しているため、OFFから
ONに一旦切り換わった後には、設定角度よりも小さい
解除角度(例えば3°)以下にならなければONからO
FFに切り換わることがない。
【0039】このため、車輌の転倒を引き起こす危険な
状況で、車輌の揺れなどの一時的な要因によって設定角
度以下になっても角度計10がONからOFFに切り換
わる上記解除角度に戻らない限り、ダンプ作動の規制制
御を維持することになる。これにより車輌の転倒を引き
起こす危険な状況での車輌の転倒を確実に防止すること
ができる。
【0040】一方、荷台3をダンプ作動させている途中
でOFFであった角度計10がONに切り換わった場合
には、前述したダンプ作動の規制制御は行わない。なぜ
ならこの状況でダンプ作動の規制制御を行うと、PTO
とエンジンとの接続が切断されることから油圧ポンプを
作動できないため、荷台3を伏倒させることができず、
転倒を引き起こす危険な状況から回避できないからであ
る。このため、リレーR3が励磁されてソレノイドSO
Lが励磁され上述のように一旦荷台3がダンプ作動する
と、リレーR2の励磁によりリレー接点r2が閉じて自
己保持するようにしている。これにより角度計10がO
Nに切り換わってリレーR4が励磁されるとリレー接点
r4bが開になるものの、リレーR3は消磁されずリレ
ー接点r2を通じて励磁された状態を維持することにな
る。従って、PTOとエンジンとの接続が切断されずに
油圧ポンプの作動を維持するため、荷台3を伏倒させる
ことによって転倒を引き起こす危険状態を回避すること
ができる。
【0041】また、ダンプ作動を規制制御する必要のな
い状況でも当該規制制御が実行されていたり、PTO操
作スイッチSW2による操作が不能になったなどの故障
により、荷台3をダンプ作動できない場合には、解除操
作スイッチSW3をONにすることで、規制解除手段を
作動させる。つまり、解除操作スイッチSW3をONに
するとソレノイドSOLが励磁されてPTOがエンジン
に接続されることから、荷台3のダンプ作動が可能にな
る。この際、ランプL2が点灯もしくは点滅し、これに
より作業者は解除操作スイッチSW3をONにした非常
時の状況での操作であることを確認することができる。
【0042】さらに、ダンプ作動の規制制御が正常に作
動されているか否かは、確認操作スイッチSW4をON
にして確認手段を作動させることで確認することができ
る。具体的な確認手順は、まずダンプ車輌を傾斜角度が
設定角度以上の所に停車させるか、角度計10を人為的
に傾けるなどして当該角度計10を故意にONにする。
この状態で確認操作スイッチSW4をONにすると、ダ
ンプ作動の規制制御が正常に作動していれば制御リレー
11からの通電によりランプL3が点灯もしくは点滅す
ることになる。従って、作業者はランプL3の点灯もし
くは点滅を見ることで、ダンプ作動の規制制御が正常に
作動されているか否かを容易に確認することができる。
【0043】図3は、前述した荷台3の傾倒をマイコン
により制御する場合の制御系の構成を示すブロック図で
ある。
【0044】図3において、SW2はPTO操作スイッ
チ、SW3は解除操作スイッチ、SW4は確認操作スイ
ッチであり、各操作スイッチSW2〜4の操作信号が制
御部20に入力される。
【0045】制御部20では、各操作スイッチSW2〜
4の操作信号の他、角度計10によって計測された車輌
の幅方向の傾斜角度が傾斜信号として入力されるととも
に、角度設定部21で設定された設定角度信号、並びに
タイマ22による設定時間信号が入力され、これら各信
号に基づいて前述したシーケンス回路と同様な制御を行
うようになされている。
【0046】具体的には、制御部20では、角度設定部
21で設定された設定角度と角度計10から入力された
傾斜角度を比較し、傾斜角度が設定角度以下であればP
TO操作スイッチSW2からの操作信号によりPTOソ
レノイドSOLを励磁させて荷台3のダンプ作動を許容
し、また、傾斜角度が設定角度以上であればPTO操作
スイッチSW2からの操作信号が入力された場合でもP
TOソレノイドSOLを励磁させることなく荷台3のダ
ンプ作動の規制制御を行い、これと同時にランプL1に
作動信号を出力して当該ランプL1を点灯もしくは点滅
させるとともに、ブザーBZに作動信号を出力して鳴ら
す。
【0047】また、上述のように傾斜角度が設定角度以
上になった場合には、傾斜角度が設定角度以上になって
からタイマ22で設定した所定時間経過後に荷台3のダ
ンプ作動を規制制御するようにしている。
【0048】さらに、傾斜角度が設定角度以上になって
荷台3のダンプ作動を規制した場合には、前述と同様に
傾斜角度が設定角度よりも小さい解除角度にならなけれ
ば上記規制を解除しない。
【0049】解除操作スイッチSW3から操作信号が入
力された際には、傾斜角度などにかかわらずPTOソレ
ノイドSOLを励磁させて荷台3のダンプ作動を許容す
るとともに、ランプL2を点灯もしくは点滅させる。
【0050】確認操作スイッチSW4から操作信号が入
力された際には、ダンプ作動の規制制御が正常に作動さ
れているか否かを制御部20の持つ判断機能により判断
し、正常であればランプL3を点灯もしくは点滅させ
る。
【0051】一方、荷台3をダンプ作動させている途中
で角度計10から入力される傾斜角度が設定角度以上に
なっても、前述の理由と同様の理由でダンプ作動の規制
制御は行わない。
【0052】このようにマイコンによる制御によっても
前述したシーケンス回路による制御と同様な各制御を行
うことができ、同様な効果を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ダ
ンプ作動規制手段により、角度検出手段で検出される傾
斜角度が設定角度以上になった場合に、動力取出装置の
接続を切断して荷台のダンプ作動を規制することで、作
業者の個人差にかかわらず、荷台3をダンプさせる際の
当該荷台3の転倒を確実に防止することができるととも
に、転倒を引き起こす危険な傾斜状態でない場所では、
ダンプ操作によりダンプ作業を確実に行うことができる
ため、当該ダンプ作業を効率良く行うことができる。
【0054】また、角度検出手段で検出される傾斜角度
が設定角度以上になってから所定時間経過後に、作動遅
延手段によりダンプ作動規制手段を作動させることで、
車輌の揺れなどにより一時的に傾斜角度が設定角度以上
になっても所定時間内に傾斜角度が設定角度以下になれ
ば、ダンプ作動の規制制御は行われない。これにより車
輌の転倒を引き起こすおそれの無い状況で、一時的な要
因によって生じる無意味なダンプ作動の規制制御を回避
することができ、状況に応じた的確な規制制御を行うこ
とができる。
【0055】さらに、規制解除手段によりダンプ作動規
制手段による規制を解除することで、故障などによって
ダンプ作動規制手段が作動して荷台のダンプ操作が行わ
れない場合でも、上記規制解除手段により荷台のダンプ
操作が可能になり、迅速に対応することができる。
【0056】また、確認手段により角度検出手段が正常
か否かを容易に確認することができるので、保守、点検
を容易に行うことができる。
【0057】さらに、傾斜角度が設定角度以上になって
荷台のダンプ作動を規制した場合には、傾斜角度が設定
角度よりも小さい解除角度になれば上記規制を解除する
ことで、車輌の転倒を引き起こす危険な状況で、車輌の
揺れなどの一時的な要因によって設定角度以下になって
も解除角度に戻らない限り、ダンプ作動の規制制御を維
持することになり、車輌の転倒を引き起こす危険な状況
での車輌の転倒を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダンプ車輌の全体の概略構成を示す側面図であ
る。
【図2】荷台の傾倒を制御するための制御系を示すシー
ケンス回路である。
【図3】荷台の傾倒をマイコンにより制御する場合の制
御系の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ダンプ車輌 2 車体 3 荷台 10 角度計 SW3 解除操作スイッチ SW4 確認操作スイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に荷台が傾倒可能に設けられたダ
    ンプ車輌において、 前記車体の幅方向の傾斜角度を検出する角度検出手段
    と、該角度検出手段で検出される傾斜角度が設定角度以
    上になった場合に、動力取出装置の接続を切断して荷台
    のダンプ作動を規制するダンプ作動規制手段とを備えた
    ことを特徴とするダンプ車輌の転倒防止装置。
  2. 【請求項2】 前記角度検出手段で検出される傾斜角度
    が設定角度以上になってから所定時間経過後に、前記ダ
    ンプ作動規制手段を作動させる作動遅延手段が設けられ
    たことを特徴とする請求項1記載のダンプ車輌の転倒防
    止装置。
  3. 【請求項3】 前記ダンプ作動規制手段による規制を解
    除する規制解除手段が設けられたことを特徴とする請求
    項1又は2記載のダンプ車輌の転倒防止装置。
  4. 【請求項4】 前記角度検出手段が正常か否かを確認す
    るための確認手段が設けられたことを特徴とする請求項
    1、2又は3記載のダンプ車輌の転倒防止装置。
  5. 【請求項5】 車体上に荷台が傾倒可能に設けられたダ
    ンプ車輌の転倒を防止するためのダンプ車輌の転倒防止
    方法であって、 前記車体の幅方向の傾斜角度を検出し、当該傾斜角度が
    設定角度以上になった場合に、動力取出装置の接続を切
    断して荷台のダンプ作動を規制することを特徴とするダ
    ンプ車輌の転倒防止方法。
  6. 【請求項6】 前記傾斜角度が設定角度以上になってか
    ら所定時間経過後に、前記荷台のダンプ作動を規制する
    ことを特徴とする請求項5記載のダンプ車輌の転倒防止
    方法。
  7. 【請求項7】 前記荷台がダンプしている途中で前記傾
    斜角度が設定角度以上になった場合には、前記荷台のダ
    ンプ作動を規制しないことを特徴とする請求項5又は6
    記載のダンプ車輌の転倒防止方法。
  8. 【請求項8】 前記傾斜角度が設定角度以上になって荷
    台のダンプ作動を規制した場合には、傾斜角度が設定角
    度よりも小さい解除角度になれば上記規制を解除するこ
    とを特徴とする請求項5、6又は7記載のダンプ車輌の
    転倒防止方法。
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