JP3425671B2 - サイドダンプバケット装置 - Google Patents

サイドダンプバケット装置

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JP3425671B2 JP2001170578A JP2001170578A JP3425671B2 JP 3425671 B2 JP3425671 B2 JP 3425671B2 JP 2001170578 A JP2001170578 A JP 2001170578A JP 2001170578 A JP2001170578 A JP 2001170578A JP 3425671 B2 JP3425671 B2 JP 3425671B2
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利孝 原島
正人 藤田
孝行 佐藤
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新キャタピラー三菱株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業車両に装備さ
れバケット内の積載物を前方の他に側方にも放出するこ
とができるサイドダンプバケット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ホイールローダのごとき作業車両に装備
されるバケット装置として、バケット内に収容された土
砂、雪などの積載物を、前方の他に左右の側方へも放出
(ダンプ)可能なサイドダンプバケット装置が知られて
いる。このバケット装置を用いることにより、トンネル
内、市街地など狭隘な作業現場において、積載物の積
込、放出などの作業、例えば土砂、雪などのトラックへ
の積込作業を、作業車両の少ない移動、動きで能率よく
行うことができる。
【0003】サイドダンプバケット装置は、作業車両の
上下方向に揺動可能なリフトアームの先端に取付けられ
たバケットサポートに、バケット本体の左右の両側部が
それぞれフック手段により着脱自在に把持され支持され
ている。そして、フック手段のいずれか一方を把持状態
に他方を非把持状態にして、バケット本体とバケットサ
ポートとの間に設けられたダンプシリンダにより把持状
態のフック手段の側を中心にバケット本体を揺動作動さ
せることにより、バケット本体内の積載物をサイドダン
プする。したがって、フック手段の把持状態を切換える
ことにより、バケット本体のダンプの方向が、左方又は
右方に設定される。前方へのダンプは左右のフック手段
両方を把持状態にして行われる。
【0004】図5を参照してこのサイドダンプバケット
装置の典型的なダンプ方向切換機構について説明する。
サイドダンプバケット装置は、左右一対のフック手段9
0a及び90b、フック手段90a及び90bを把持状
態と非把持状態との間で作動させる一対のフックシリン
ダ92a及び92b、並びにバケット本体(図示してい
ない)を把持状態のフック手段の側を中心に揺動作動さ
せるダンプシリンダ94を備えている。サイドダンプバ
ケット装置はまた、フックシリンダ92a及び92b各
々に作動油を供給し伸縮作動させるフック制御弁96、
フック制御弁96とフックシリンダ92a及び92b各
々の間に介在されフックシリンダ92a及び92b各々
の伸縮作動方向を切換える電磁弁からなる一対の把持切
換弁98a及び98b、ダンプシリンダ94に作動油を
供給するダンプ制御弁100、並びに把持切換弁98a
又は98bを選択し作動させる電気スイッチ102を備
えている。
【0005】ダンプ方向の設定について、一方のフック
手段90aを把持状態に他方のフック手段90bを非把
持状態にする「右ダンプ」の場合において説明する。電
気スイッチ102をC位置にして把持切換弁98bに通
電しその位置を切換える。この状態においてフック制御
弁96を操作し、フックシリンダ92a及び92bに作
動油を供給する。フックシリンダ92aは収縮作動して
フック手段90aを把持状態にし、フックシリンダ92
bは伸張作動してフック手段90bを非把持状態にす
る。この状態においてダンプシリンダ94をダンプ制御
弁100を操作し伸縮作動させると、バケット本体は把
持状態のフック手段90aの側を中心にしてダンプ作動
される。かくしてダンプ方向が設定される。「左ダン
プ」の場合はフック手段90aを非把持状態にしフック
手段90bを把持位置にする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したとおりの形態
の従来のサイドダンプバケット装置には、次のとおりの
解決すべき問題がある。
【0007】サイドダンプバケット装置を用いての作業
は、先ず所望のダンプ方向を電気スイッチ102で選択
し、フック制御弁96を操作してフックシリンダ92a
及び92bを作動させフック手段90a及び90bを把
持状態にあるいは非把持状態にし、ダンプの方向を決
め、その後ダンプ制御弁100を操作してダンプシリン
ダ94を作動させることにより行われる。このダンプ制
御弁100の操作、すなわちダンプシリンダ94の伸縮
作動は、フック手段90a又は90bが所定の把持状態
になった後で行う必要がある。したがって、運転者はフ
ック手段が確実に把持状態になっていることを十分に確
認する必要がある。またこのことは、作業の形態、現場
の状況などに応じてダンプの方向を切換えることの多い
場合には、運転者に作業を行う上で大きな負担となる。
【0008】本発明は上記事実に鑑みてなされたもの
で、その技術的課題は、ダンプ方向の設定に基づいて先
ずフック手段が自動的に作動され、把持状態に設定され
たフック手段が完全に把持状態になった後でないとダン
プシリンダを作動させることができないサイドダンプバ
ケット装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、バケット本体を着脱自在に把持するフック手段
と、該フック手段を把持状態と非把持状態との間で作動
させるフックシリンダの作動を制御するフック制御弁及
びフック制御弁をパイロット油により操作するフック操
作弁と、バケット本体をダンプさせるダンプシリンダの
作動を制御するダンプ制御弁及びダンプ制御弁をパイロ
ット油により操作するダンプ操作弁とを具備し、把持状
態に設定されたフック手段が、非把持状態のときには、
フック操作弁及びダンプ操作弁へのパイロット油の供給
を断ち、パイロット油をフック制御弁に直接供給し、把
持状態のときには、パイロット油をフック操作弁及びダ
ンプ操作弁に供給し、フック制御弁へのパイロット油の
直接の供給を断つためのパイロット切換手段を備えたこ
とを特徴とするサイドダンプバケット装置である。
【0010】そして、把持状態に設定されたフック手段
が把持状態になるまでは、フック制御弁にパイロット油
を直接供給してフックシリンダを作動させ、またダンプ
制御弁へのパイロット油の供給を断ってダンプシリンダ
を作動させることができないようにする。
【0011】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載のサイドダンプバケット装置において、フック操作弁
及びダンプ操作弁とパイロット油圧源との接続を開閉す
る開閉弁と、フック制御弁をタンク又はパイロット油圧
源に切換え接続する給排弁と、フック操作弁又は給排弁
から出力されるパイロット油の高圧側を選択してフック
制御弁に接続する選択弁をもつパイロット切換手段を備
えたものである。
【0012】そして、開閉弁によりフック操作弁及びダ
ンプ操作弁へのパイロット油を断続し、給排弁によりフ
ック制御弁へのパイロット油の供給を断続する。
【0013】請求項3に記載された発明は、請求項1又
は2記載のサイドダンプバケット装置において、該フッ
ク手段の、把持状態非把持状態を検出する検出手段を備
えているものである。
【0014】そして、検出手段によってフック手段の把
持状態非把持状態を検出する。請求項4に記載された発
明は、請求項2又は3記載のサイドダンプバケット装置
において、閉状態の該開閉弁を開状態に自在に切換可能
な解除手段を備えているものである。
【0015】そして、検出手段の不具合などにより開閉
弁が閉じたままになったときに、開閉弁の閉じ状態を解
除し開状態にすることにより、ダンプシリンダなどを作
動させることができるようにする。
【0016】請求項5に記載された発明は、請求項1か
ら4までのいずれかに記載のサイドダンプバケット装置
において、把持状態の設定されたフック手段が把持状態
にあることを示す表示手段を備えているものである。
【0017】そして、把持状態を表示手段によって確認
できるようにする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
サイドダンプバケット装置の好適実施形態を図示してい
る添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
【0019】図1〜図3を参照して説明すると、サイド
ダンプバケット装置は、バケット本体4の左右両側部を
バケットサポート8にそれぞれ着脱自在に把持する一対
のフック手段6a及び6bと、フック手段6a及び6b
各々を把持状態(図1における右側のフック手段6aの
状態)と非把持状態(図1における左側のフック手段6
bの状態)との間で作動させる一対のフックシリンダ1
0a及び10bと、フック手段6a及び6b各々を把持
状態、あるいは一方を把持状態他方を非把持状態とする
ように設定する把持切換手段14と、バケット本体4を
把持状態のフック手段(図1におけるフック手段6a)
の側を中心に揺動作動させるダンプシリンダ12と、フ
ックシリンダ10a及び10bへの作動油の供給を制御
するフック制御弁18と、ダンプシリンダ12への作動
油の供給を制御するダンプ制御弁22と、パイロット油
圧源であるパイロットポンプ28からのパイロット油を
供給してフック制御弁18を操作するフック操作弁1
6、及びダンプ制御弁22を操作するダンプ操作弁20
と、パイロットポンプ28の吐出パイロット油の流れを
切換えるパイロット切換手段24と、制御手段26とを
備えている。
【0020】パイロット切換手段24は、フック操作弁
16及びダンプ操作弁20とパイロットポンプ28とを
結ぶ油路30を開閉する開閉弁32と、フック制御弁1
8とフック操作弁16とを結ぶ油路34に設けられた選
択弁36と、選択弁36に接続され選択弁36をタンク
38又はパイロットポンプ28に切換え接続する給排弁
40とを備ている。
【0021】主として図1を参照してこのサイドダンプ
バケット装置の基本作動について説明する。サイドダン
プバケット装置の右側部に位置するフック手段6aは、
ピボット軸7aに取付けられたフック6cを備え、フッ
ク6cはフックシリンダ10aによって揺動作動され
る。左側部に位置するフック手段6bは、ピボット軸7
bに取付けられたフック6dを備え、フック6dはフッ
クシリンダ10bによって揺動作動される。フックシリ
ンダ10a及び10b各々は、収縮作動してフック手段
6a及び6bを把持状態に、伸張作動してそれぞれを非
把持状態にする。フック手段6aを把持状態にしてフッ
ク手段6bを非把持状態にしダンプシリンダ12を伸張
作動させると、バケット本体4は図1に二点鎖線で示す
ようにピボット軸7aを中心に矢印Rで示す方向に揺動
する。そして、バケット本体4内の積載物は右側にサイ
ドダンプされる。ダンプシリンダ12を収縮作動させる
と、バケット本体4は図1に実線で示す元の位置に戻さ
れる。
【0022】バケットサポート8は、作業車両に備えら
れた、リフトシリンダにより上下方向に揺動自在な周知
のリフトアーム(図示していない)の先端に、前方(図
2に矢印Fで示す方向)にダンプ自在に周知のチルトシ
リンダ(図示していない)を介して取付けられている。
【0023】上述のバケット本体4、フック手段6a及
び6b、バケットサポート8、フックシリンダ10a及
び10b、並びにダンプシリンダ12は周知のものであ
る。したがって、その詳細についての説明は省略する。
【0024】主として図3を参照して説明を続けると、
フック制御弁18は、4ポート2位置のパイロット操作
切換弁によって構成されている。パイロット油がパイロ
ット室18aに供給されない状態においては、ばね18
bによって図示の保持位置に位置付けられ、パイロット
室18aにパイロット油が供給された操作状態において
は、ばね18bに抗して切換えられ、作用位置に位置付
けられる。フック制御弁18は、油圧ポンプ42にポン
プ油路44を介して接続され、油タンク38にタンク油
路46を介して接続されている。フック制御弁18は、
フックシリンダ10a及び10bと、把持切換手段14
(把持切換手段14については後に詳述する)を介し
て、供給油路48及び戻り油路50により接続されてい
る。フック操作弁16は、周知の手動比例減圧弁で構成
されている。フック操作弁18を操作すると、操作量に
応じた圧力のパイロット油がフック制御弁18のパイロ
ット室18aに出力される。
【0025】供給油路48は分岐され、一方は後述する
把持切換弁52aを介してフックシリンダ10aに、他
方は後述する把持切換弁52bを介してフックシリンダ
10bにそれぞれ接続されている。戻り油路50も分岐
され、一方は把持切換弁52aを介してフックシリンダ
10aに、他方は把持切換弁52を介してフックシリン
ダ10bにそれぞれ接続されている。
【0026】フック制御弁18は、保持位置(図3に示
す位置)においては、ポンプ油路44、タンク油路4
6、供給油路48、及び戻り油路50それぞれの接続を
断っている。作用位置においては、ポンプ油路44を供
給油路48に、戻り油路50をタンク油路46にそれぞ
れ接続する。供給油路48には、フック制御弁18から
把持切換弁52a及び52bの方向への流れのみを許容
する逆止弁54が備えられている。
【0027】ダンプ制御弁22は、4ポート3位置のパ
イロット操作切換弁によって構成されている。パイロッ
ト油がパイロット室22a及び22bに供給されない状
態においては、ばね22c及び22dによって図示の保
持位置に位置付けられ、パイロット油がパイロット室2
2a又は22bに供給されると、ばね22c又は22d
に抗して切換えられ作用位置に位置付けられる。ダンプ
制御弁22は、ダンプシリンダ12のヘッド側にヘッド
油路56により接続され、ロッド側にロッド油路58に
より接続されている。保持位置においては、ポンプ油路
44、タンク油路46、ヘッド油路56、及びロッド油
路58それぞれの接続は断たれている。ダンプ制御弁2
2が一方の作用位置に切換えられると、ポンプ油路44
はヘッド油路56にロッド油路58はタンク油路46に
接続され、他方の作用位置に切換えられると、ポンプ油
路44はロッド油路58にヘッド油路56はタンク油路
46に接続される。ダンプ操作弁20は、周知の手動式
の比例減圧弁で構成されている。ダンプ操作弁20を操
作すると、操作量に応じた圧力のパイロット油がダンプ
制御弁22のパイロット室22a又は22bに出力され
る。
【0028】把持切換手段14は、前述の把持切換弁5
2a及び52bと、把持切換弁52a及び52bを切換
える切換設定手段である電気スイッチ60とを備えてい
る。把持切換弁52a及び52bは、4ポート2位置の
電磁切換弁により構成されている。非通電状態において
は、ばね52cによって、供給油路48をフックシリン
ダ10a及び10bのロッド側に、戻り油路50をヘッ
ド側に接続する位置に位置付けられる。通電状態におい
ては、ばね52cに抗して切換えられ、供給油路48を
フックシリンダ10a及び10bのヘッド側に、戻り油
路50をロッド側に接続する位置に位置付けられる。
【0029】フックシリンダ10a及び10bそれぞれ
のロッド側の油路には、リリーフ弁62が備えられてい
る。リリーフ弁62は、フックシリンダ10a及び10
bのロッド側から排出される作動油の圧力を所定の値に
規定する。逆に、このロッド側に流入する作動油は逆止
弁を介して自由に流入する。このリリーフ弁62は、フ
ック手段6a及び/又は6bを把持状態から非把持状態
にするときに、フックシリンダ10a及び/又は10b
からの戻り油が所定の圧力にならないと排出されないよ
うにして、フック手段が低い供給油圧力では非把持状態
にならないようにし、安定したフック解除が行われるよ
うにする。
【0030】電気スイッチ60は、メインスイッチ64
を介し電源66に接続されている。電気スイッチ60は
3位置を有し、把持切換弁52a及び52bを、いずれ
にも通電しない非操作位置Fと、把持切換弁52bのみ
に通電する一方操作位置Rと、把持切換弁52aのみに
通電する他方操作位置Lとに切換可能に構成されてい
る。位置Rはフック手段6aを把持状態にフック手段6
bを非把持状態に位置付ける「右ダンプ」を、位置Lは
フック手段6bを把持状態にフック手段6aを非把持状
態に位置付ける「左ダンプ」を、位置Fはフック手段6
a及び6bを把持位置に位置付ける「前ダンプ」を、そ
れぞれ設定する。電気スイッチ60のこの3位置の出力
端子は制御手段26にも接続されている。
【0031】電気スイッチ60は、蓋を備えたスイッチ
ボックス68に収容されている。この蓋は、ダンプシリ
ンダ12が収縮されバケット本体4がバケットサポート
8に戻されたときにのみ開けることができるように開閉
が規制されている。したがって、バケット本体4のダン
プ作動の途中においては電気スイッチ60を操作するこ
とができないようになっている。この開閉の制御は、例
えばダンプシリンダ12のロッドの伸縮位置を検出し、
所定の収縮位置になったときにのみ蓋の施錠を電気的に
解除することにより行うことができる(図示していな
い)。
【0032】パイロット切換手段24の開閉弁32は、
2ポート2位置の電磁切換弁で構成されている。開閉弁
32は、非通電状態においては、ばね32aによって油
路30を遮断する閉位置に位置付けられ、通電状態にお
いては、ばね32aに抗して切換えられ油路30を連通
する開位置に位置付けられる。給排弁40は、3ポート
2位置の電磁切換弁で構成されている。給排弁40は、
非通電状態においては、ばね40aによって選択弁36
につながる油路がタンク38に接続されるタンク位置に
位置付けられ、通電状態においては、ばね40aに抗し
て切換えられ選択弁36につながる油路がパイロットポ
ンプ28につながるポンプ位置に位置付けられる。選択
弁36はシャトル弁により構成され、接続されたフック
操作弁16及び給排弁40の高圧側のパイロット油をフ
ック制御弁18にパイロット油として接続する。開閉弁
32及び給排弁40は制御手段28からの出力により制
御される。
【0033】サイドダンプバケット装置は、検出手段7
0を備えている。検出手段70は、フック手段6aの把
持状態非把持状態をフックシリンダ10aの伸縮位置に
おいて検出するリミットスイッチ70aと、フック手段
6bの把持状態非把持状態をフックシリンダ10bの伸
縮位置において検出するリミットスイッチ70bとを備
えている。リミットスイッチ70a及び70bは、その
本体がフックシリンダ10a及び10bの本体にそれぞ
れ固定されている。リミットスイッチ70a及び70b
は、その断続によって把持状態か非把持状態かを検出
し、その状態が制御手段26に入力される。
【0034】サイドダンプバケット装置はまた、把持状
態の設定されたフック手段6a及び/又は6bが把持状
態にあることを示す表示手段72を備えている。表示手
段72は、把持状態にあるときに点灯するランプL、
F、Rを備えている。ランプFはフック手段6a及び6
bの両方が把持状態の「前ダンプ」のときに点灯し、ラ
ンプRはフック手段6aのみが把持状態の「右ダンプ」
のときに点灯し、ランプLはフック手段6bのみが把持
状態の「左ダンプ」のときに点灯する。これらの点灯、
消灯は、制御手段26により行われる。
【0035】制御手段26は、電磁リレー、スイッチな
どによって構成され下記のシーケンス制御を行う回路を
備えている。 (1)把持切換手段14により把持状態の設定されたフ
ック手段6a又は/及び6bが、検出手段70により把
持状態にない非把持状態にあることが検出されていると
きには、パイロット切換手段24の開閉弁32へは通電
しないで開閉弁32を閉位置にし、給排弁40には通電
し、給排弁40をパイロットポンプ28に接続するポン
プ位置に切換える。 (2)把持切換手段14により把持状態の設定されたフ
ック手段6a又は/及び6bが、検出手段70により把
持状態であることが検出されているときは、開閉弁32
に通電し開閉弁32を開位置にし、給排弁40へは通電
しないで給排弁40をタンク38に接続するタンク位置
にする。 (3)把持切換手段14により把持状態の設定されたフ
ック手段6a又は/及び6bが、検出手段70により把
持状態であることが検出されているときは、設定された
把持状態がフック手段6aのみのときはランプRを、フ
ック手段6bのみのときはランプLを、フック手段6a
及び6b両方のときはランプFを、それぞれ点灯する。
【0036】なお、電磁リレー、スイッチなどによる構
成に代えて、制御手段26を、マイクロコンピュータ、
電磁弁駆動器、電気スイッチなどにより構成して制御手
段27としてもよい。制御手段27を用いた回路図を図
4に示す。
【0037】サイドダンプバケット装置はさらに、非通
電状態の開閉弁32の閉位置を解除し開位置にすること
ができる解除手段である電気スイッチ74を備えてい
る。電気スイッチ74は、開閉弁32に電源66を断続
自在に接続するもので、通常はオフの位置に位置付けら
れておりオンすることにより開閉弁32に通電する。
【0038】この解除手段である電気スイッチ74は、
開閉弁32に電源66を断続自在に接続できるので、検
出手段70、制御手段26、電気配線などに損傷、不具
合が発生し開閉弁32への通電が断たれ、ダンプ操作弁
20、フック操作弁16へのパイロット油の流れが止め
られ、例えばダンプシリンダ12が作動途中で停止した
場合、開閉弁32に電源66を接続して開位置にしパイ
ロット油を流してダンプシリンダ12の作動を可能にす
る。
【0039】フック操作弁16、ダンプ操作弁20、把
持切換手段の電気スイッチ60、解除手段の電気スイッ
チ74、表示手段のランプR、F、Lなどは、作業車両
の運転席の近傍の、運転者が運転席に座ったままで操作
また視認し易い所に配置されている。
【0040】図1〜図3を参照して上述したとおりのサ
イドダンプバケット装置の作用について説明する。
【0041】(1)ダンプ作業が容易:ダンプ方向の設
定(右R、前F、左L)に基づいて先ず左右のフック手
段6a及び6bが自動的に作動され、把持状態の設定さ
れたフック手段が把持状態になった後でダンプシリンダ
12の伸縮作動が可能になる。したがって、フック手段
の把持状態に注意するための運転者の負担を大幅に減ら
すことができ、サイドダンプバケット装置によるダンプ
作業を容易に、効率良く行うことができる。
【0042】(2)フック手段の把持が確実:ダンプ作
業はフック手段が把持状態になったことが検出された後
でないとできない。すなわちフック手段は確実に把持さ
れる。
【0043】(3)非常停止機能:開閉弁32は、通電
が断たれると自動的に閉じ操作用のパイロット油を遮断
するので、検出手段70、制御手段26、電気配線など
に損傷、不具合が発生し通電が断たれた場合、作動中の
例えばダンプシリンダ12を自動的に停止させる非常停
止機能を備えている。したがってこの非常停止機能は、
損傷、不具合などが発生したままで作業を継続したとき
の誤作動も防止する。
【0044】(4)解除手段:上述の非常停止が発生し
た場合、解除手段74により開閉弁32を切換えて、パ
イロット油の遮断を解除し、ダンプシリンダ12を作動
させることができるので、バケット本体を安定姿勢に戻
して不具合個所の摘出、修理を行うことができる。
【0045】(5)把持状態の表示手段:フック手段6
a及び6bの把持状態を表示手段、ランプR、F、Lに
より表示したので、ダンプ方向を容易に認識することが
できる。
【0046】以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細
に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定される
ものではなく、例えば下記のように、本発明の範囲内に
おいてさまざまな変形あるいは修正ができるものであ
る。
【0047】(1)検出手段:本実施の形態において
は、フック手段6a及び6bの把持状態非把持状態を検
出する検出手段70として フックシリンダ10a及び
10bの伸縮位置を検出するリミットスイッチ70a及
び70bを備えているが、リミットスイッチに代えて、
近接スイッチ、あるいはフックシリンダ作動油の圧力に
より作動する圧力スイッチなどを用いることもできる。
【0048】(2)表示手段:本実施の形態において
は、表示手段のランプR、F、Lは、運転席の近傍に設
置されているが、運転席でなく運転席から目視可能なバ
ケットサポートの部分などに設置してもよい。また、ラ
ンプに代えて運転席の操縦装置の液晶パネル上に表示さ
せるようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明に従って構成されたサイドダンプ
バケット装置によれば、ダンプ方向の設定に基づいて先
ずフック手段が自動的に作動され、把持状態に設定され
たフック手段が完全に把持状態になった後でないとダン
プシリンダを作動させることができないサイドダンプバ
ケット装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたサイドダンプバケッ
ト装置の背面図。
【図2】図1のA−A矢印方向に見た側面図。
【図3】図1に示すサイドダンプバケット装置の、ダン
プ方向制御機構の回路図。
【図4】図3に示すダンプ方向制御機構の回路図の他の
実施の形態を示した図。
【図5】従来のサイドダンプバケット装置の、ダンプ方
向切換機構の回路図。
【符号の説明】
4:バケット本体 6a:フック手段 6b:フック手段 8:バケットサポート 10a:フックシリンダ 10b:フックシリンダ 12:ダンプシリンダ 14:把持切換手段 16:フック操作弁 18:フック制御弁 20:ダンプ操作弁 22:ダンプ制御弁 24:パイロット切換手段 26:制御手段 27:制御手段 28:パイロットポンプ(パイロット油圧源) 32:開閉弁 36:選択弁 38:タンク 40:給排弁 70:検出手段 70a:リミットスイッチ 70b:リミットスイッチ 72:表示手段 74:電気スイッチ(解除手段) R:ランプ F:ランプ L:ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 孝行 神奈川県相模原市田名3700番地 シーエ ム・カスタム プロダクト株式会社内 (56)参考文献 特開2000−144786(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 3/345 E02F 9/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バケット本体を着脱自在に把持するフッ
    ク手段と、該フック手段を把持状態と非把持状態との間
    で作動させるフックシリンダの作動を制御するフック制
    御弁及びフック制御弁をパイロット油により操作するフ
    ック操作弁と、バケット本体をダンプさせるダンプシリ
    ンダの作動を制御するダンプ制御弁及びダンプ制御弁を
    パイロット油により操作するダンプ操作弁とを具備し、 把持状態に設定されたフック手段が、非把持状態のとき
    には、フック操作弁及びダンプ操作弁へのパイロット油
    の供給を断ち、パイロット油をフック制御弁に直接供給
    し、把持状態のときには、パイロット油をフック操作弁
    及びダンプ操作弁に供給し、フック制御弁へのパイロッ
    ト油の直接の供給を断つためのパイロット切換手段を備
    えたことを特徴とするサイドダンプバケット装置。
  2. 【請求項2】 フック操作弁及びダンプ操作弁とパイロ
    ット油圧源との接続を開閉する開閉弁と、フック制御弁
    をタンク又はパイロット油圧源に切換え接続する給排弁
    と、フック操作弁又は給排弁から出力されるパイロット
    油の高圧側を選択してフック制御弁に接続する選択弁を
    もつパイロット切換手段を備えた、請求項1記載のサイ
    ドダンプバケット装置。
  3. 【請求項3】 該フック手段の、把持状態非把持状態を
    検出する検出手段を備えている、請求項1又は2記載の
    サイドダンプバケット装置。
  4. 【請求項4】 閉状態の該開閉弁を開状態に自在に切換
    可能な解除手段を備えている、請求項2又は3記載のサ
    イドダンプバケット装置。
  5. 【請求項5】 把持状態の設定されたフック手段が把持
    状態にあることを示す表示手段を備えている、請求項1
    〜4までのいずれかに記載のサイドダンプバケット装
    置。
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