JP4381909B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体基板や液晶デバイス等に用いるガラス基板などに対し所定の処理を行う複数の処理ユニットを備える基板処理装置における雰囲気制御に関する。
半導体デバイス、液晶デバイス等の製造工程において、半導体基板やガラス基板などに種々の処理を行う基板処理装置が用いられる。このような基板処理装置においては、1つの処理工程を担う処理ユニットを複数設け、多ユニット化による並行処理によって、スループットの向上を図っている。
しかし、多ユニット化を単純に導入すると、同じ処理工程を実行させてもユニットが異なれば完全に同一の処理を実行することはできず、処理後の基板の品質に差を生じるという問題がある。この品質の差をユニット間差と呼ぶ。
そこで、ユニット間差を生じさせないように、処理工程における温度や薬液の流量、吐出タイミングなどのパラメータを一致させる技術が提案されている。例えば、これらのパラメータが略同一になるように補正する基板処理装置が特許文献1,2に記載されている。
一方、多ユニット化には、フットプリントの増加を招来するという問題があり、これを解決するために、増加した複数の処理ユニットを互いに積層するという技術も提案されている。
特開2004−025058公報 特開2004−031671公報
ところが、特許文献1および2に記載されているパラメータ(処理結果に影響を与えるとして提案されているパラメータ)を一致させるように制御したとしても、依然としてユニット間差が生じているという問題があった。特に、複数の処理ユニットを積層した場合に、このユニット間差が顕著になるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、多ユニット化によるフットプリントの増加を抑制しつつ、ユニット間差を抑制することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、基板を処理する基板処理装置であって、各々が積層配置されており、基板に対して同一の処理を行う複数の処理ユニットと、前記複数の処理ユニットに気体を供給する供給手段と、前記複数の処理ユニットにおける処理結果が略同一となるように、前記複数の処理ユニットにおける気圧を制御する気圧制御手段と、を備え、前記複数の処理ユニットは、互いに高さ位置が異なるものを含み、前記気圧制御手段は、前記供給手段から供給される気体を各処理ユニットに分配するための配給路と、各処理ユニットに対応して設けられるとともに、各処理ユニットにおける気圧が略同一となるように、前記配給路から各処理ユニットに供給される気体の供給量を調整する調整板と、を有し、前記配給路から各処理ユニットに供給される気体の前記供給量が、対応する調整板の回転角度が予め求められた設定に応じて個別に制御されることによって、気圧に関するユニット間差が抑制されることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る基板処理装置であって、前記供給手段が、前記複数の処理ユニットに供給する前記気体の温度および湿度を調整する調整手段を備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る基板処理装置であって、前記供給手段は、前記気体を前記複数の処理ユニットに対して上方から供給することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係る基板処理装置であって、前記気圧制御手段が、前記複数の処理ユニット内の雰囲気を排出する排出手段を備え、前記排出手段による前記雰囲気の排出量を制御することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明に係る基板処理装置であって、前記排出手段は、前記雰囲気を前記複数の処理ユニットの下方から排出することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明に係る基板処理装置であって、前記複数の処理ユニットは、基板に所定の処理液を塗布することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項6の発明に係る基板処理装置であって、前記複数の処理ユニットが、基板を保持しつつ回転させる回転機構と、前記回転機構により保持された前記基板を覆うカップと、前記回転機構により回転する前記基板の表面に前記所定の処理液を吐出するノズルとを備え、前記気圧制御手段は、前記カップ内の気圧を制御することを特徴とする。
また、請求項8の発明は、基板処理方法であって、各々が積層配置された複数の処理ユニットによって、基板に対して同一の処理を行う基板処理工程と、前記複数の処理ユニットにおける処理結果が略同一となるように、前記複数の処理ユニットにおける気圧を、対応する調整板により制御する気圧制御工程と、を有し、前記複数の処理ユニットは、互いに高さ位置が異なるものを含み、前記気圧制御工程は、配給路から各処理ユニットに分配される気体の供給量を調整することによって、各処理ユニットにおける気圧を略同一とし、前記配給路から各処理ユニットに供給される気体の前記供給量が、対応する調整板の回転角度が予め求められた設定に応じて個別に制御されることによって、気圧に関するユニット間差が抑制される。
また、請求項9の発明は、請求項8の発明に係る基板処理方法であって、前記複数の処理ユニットに供給する気体の温度および湿度を調整する調整工程をさらに有することを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項8または請求項9の発明に係る基板処理方法であって、前記気圧制御工程において、前記気体は、前記複数の処理ユニットに対して上方から供給されることを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項8ないし請求項10のいずれかの発明に係る基板処理方法であって、前記気圧制御工程において、前記複数の処理ユニットから排出する雰囲気の排出量を制御することを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項11の発明に係る基板処理方法であって、前記気圧制御工程において、前記雰囲気は、前記複数の処理ユニットの下方から排出されることを特徴とする。
また、請求項13の発明は、請求項8ないし請求項12のいずれかの発明に係る基板処理方法であって、前記基板処理工程において、基板に所定の処理液が塗布されることを特徴とする。
また、請求項14の発明は、請求項13の発明に係る基板処理方法であって、前記基板処理工程は、基板を覆うカップ内で基板を保持しつつ回転させる回転工程と、前記回転工程が実行されている間に、回転する前記基板の表面に前記所定の処理液を吐出する工程とを有し、前記気圧制御工程では、前記カップ内の気圧が制御されることを特徴とする。
請求項1ないし請求項14に記載の発明は、基板に対して同一の処理を行う複数の処理ユニットにおける処理結果が略同一となるように、複数の処理ユニットにおける気圧を制御することにより、ユニット間差を抑制することができる。
本願記載の発明では、予め設定された値に応じて、複数の処理ユニットにおける気圧を制御することにより、処理結果が略同一となるように容易に制御することができる。
本願記載の発明では、複数の処理ユニット内の気圧を計測するセンサの検出結果に応じて、複数の処理ユニットにおける気圧が略同一となるように気圧を制御することにより、処理結果が略同一となるように容易に制御することができる。
また、請求項1ないし請求項14に記載の発明では、互いに高さ位置が異なる複数の処理ユニットについて気圧の制御を行うことにより、従来ユニット間差が特に大きかった構成においてもユニット間差を抑制することができる。
また、請求項1ないし請求項14に記載の発明では、気体の供給量を制御することにより、容易に気圧を制御することができる。
請求項2および請求項9に記載の発明では、複数の処理ユニットに供給する気体の温度および湿度を調整することにより、処理ユニット内の雰囲気を容易に処理に適した条件にすることができる。
請求項3および請求項10に記載の発明では、気体を複数の処理ユニットに対して、上方から供給することにより、処理に適した気流を効率よく発生させることができるため、パーティクルなどを効率よく排出することができる。
請求項4および請求項11に記載の発明では、雰囲気の排出量を制御することにより、容易に気圧を制御することができる。
請求項5および請求項12に記載の発明では、雰囲気を複数の処理ユニットの下方から排出することにより、処理に適した気流を効率よく発生させることができるため、パーティクルなどを効率よく排出することができる。
請求項6および請求項13に記載の発明では、基板に所定の処理液を塗布する複数の処理ユニットについて気圧を制御することにより、従来ユニット間差が大きかった処理について、ユニット間差を抑制することができる。
請求項7および請求項14に記載の発明では、カップ内の気圧を制御することにより、塗布処理の処理結果に対する影響が大きい空間の気圧を制御することができる。したがって、効果的に気圧を制御することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
<1. 第1の実施の形態>
<全体構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る基板処理装置100の平面図である。基板処理装置100は、半導体基板(以下、単に「基板」という)に対し、所定の回路パターンを形成するためのフォトリソグラフィー工程に係る、レジスト塗布処理、現像処理やそれらに伴う所定の熱処理、薬液処理等を担う装置である。なお、図1において、図示および説明の都合上、Z軸方向が鉛直方向を表し、XY平面が水平面を表すものとして定義するが、それらは位置関係を把握するために便宜上定義するものであって、以下に説明する各方向を限定するものではない。以下の図についても同様である。
図1に示すように、本実施の形態に係る基板処理装置100は、インデクサブロック(IDブロック)1と、反射防止膜処理ブロック(BARCブロック)2と、レジスト膜処理ブロック(SCブロック)3と、現像処理ブロック(SDブロック)4と、インタフェイスブロック(IFBブロック)5とから主に構成される。基板処理装置100においては、これらの5つのブロックが上記の順に隣接配置されている。また、IFBブロック5の側方には、レジスト膜に対し所定の回路パターンを露光する処理を担う露光装置(ステッパ)STPが、隣接して配置されている。各ブロックは、個別にフレーム(枠体)に組み付けられ、各ブロックのフレームを上記の順に連結することにより、基板処理装置100が構成されている。
基板処理装置100は、各ブロックが互いに隣接配置されて構成されているが、動作制御については、「セル」と呼ばれる構成要素単位を基準に行われる。各セルは、原則として、基板Wに所定の処理を行う少なくとも1つの処理ユニット、および、該処理ユニットに対して基板の受け渡しをする一の搬送機構を含む被制御ユニットと、該被制御ユニットを制御するセルコントローラとから構成される。
さらに、基板処理装置100は、各セルコントローラを統括制御するメインコントローラMcを備える。メインコントローラMcは、本実施の形態に係る基板処理装置100が設置される半導体製造行程の全体を管理する図示しないホストコンピュータとの間で通信可能に構成されている。
基板処理装置100は、あらかじめ設定されたレシピデータに従って、メインコントローラMcおよび各セルコントローラが各部を制御することにより動作する。レシピデータには、各セルにおける基板の出入り口となる基板載置部PASSの指定、搬送順序やタイミング等についての設定である搬送設定や、各処理ユニットにおける処理条件についての設定である処理条件設定が各セルに対応させて記述されている。レシピデータは、例えば、カセット1個分の基板や、所定枚数の基板など、1枚または複数枚の基板の集合である所定の基板処理単位ごとに定められる。これより、基板処理装置100は、基板処理単位ごとに処理手順が定められてなる基板群について、各基板に所定の処理を行う装置であるともいえる。
また、基板処理装置100においては、気体供給機構50(図4)によって各ブロック内に清浄空気がダウンフローの状態で供給されている。これにより、各ブロック内おいて、パーティクルの巻き上がりや気流によるプロセスへの悪影響が回避される。また、各ブロック内は外部に対して若干陽圧に保たれており、パーティクルや汚染物質の侵入などを防いでいる。特に、BARCブロック2内の気圧はIDブロック1内の気圧よりも高くなるように設定されている。これにより、IDブロック1内の雰囲気がBARCブロック2に流入しないので、外部の雰囲気の影響を受けずに各処理ブロックで処理を行うことができる。なお、メインコントローラMc(セルコントローラ)および気体供給機構50による各セルの気圧制御については、後述する。
<ブロック構成>
IDブロック1は、基板処理装置100の外部からの未処理の基板Wの受け入れや、逆に処理済の基板Wの外部への払い出しを担う部位である。IDブロック1には、所定枚数の基板Wを多段に収納可能なカセットCを複数個(図1においては4個)並べて載置するカセット載置台6と、カセットCから未処理の基板Wを順に取り出して後段の処理へと供するとともに、処理済の基板Wを受け取って再びカセットCへと順に収納するインデクサ用搬送機構7とを備えている。
インデクサ用搬送機構7は、カセット載置台6にY軸方向に水平移動可能な可動台7aと、可動台7a上にあって基板Wを水平姿勢で保持する保持アーム7bと、保持アーム7bの先端部分の内側に突出する複数本のピン10c(図1には3個の場合を図示)とを備えている(図1参照)。保持アーム7bは、Z軸方向への上下移動、水平面内の旋回移動、および旋回半径方向への進退移動がそれぞれ可能に設けられている。基板Wは、ピン10cによって水平姿勢で保持される。
IDブロック1における基板Wの受け渡しについて概説する。まず、インデクサ用搬送機構7が、所定のカセットCに対向する位置にまで水平移動する。続いて、保持アーム7bが昇降および進退移動することにより、そのカセットCに収納されている未処理の基板Wを取り出す。保持アーム7bに基板Wを保持した状態で、インデクサ用搬送機構7が、後述する基板載置部PASS1、PASS2に対向する位置にまで水平移動する。そして、保持アーム7b上の基板Wを基板払出し用の上側の基板載置部PASS1に載置する。基板戻し用の下側の基板載置部PASS2に処理済みの基板Wが載置されている場合、インデクサ用搬送機構7は、その処理済みの基板Wを保持アーム7b上に受け取って、所定のカセットCに処理済みの基板Wを収納する。以下、同様にカセットCから未処理基板Wを取り出して基板載置部PASS1に搬送するとともに、処理済み基板Wを基板載置部PASS2から受け取ってカセットCに収納するという動作を繰り返し行う。
図2は、後述する薬液処理部LPの配置構成を示す、基板処理装置100の正面図である。図3は、図2と同じ方向(−Y方向)からみた場合の、後述する熱処理部TPの配置構成を示す図である。以下、図1ないし図3に基づいて、BARCブロック2、SCブロック3、SDブロック4について説明する。
BARCブロック2は、フォトレジスト膜の下部に、露光装置STPにおける露光時に発生する定在波やハレーションを減少させるための反射防止膜を形成する処理を担う。BARCブロック2は、基板Wの表面に反射防止膜を塗布する処理を担う第1塗布処理部8と、塗布に際し必要な熱処理を行う第1熱処理部9と、第1塗布処理部8および第1熱処理部9に対して基板Wの受け渡しをする第1主搬送機構10Aとを備える。
SCブロック3は、反射防止膜が形成された基板W上にフォトレジスト膜を形成する処理を担う。なお、本実施の形態では、フォトレジストとして化学増幅型レジストを用いる。SCブロック3は、フォトレジスト膜を塗布する処理を担う第2塗布処理部20と、塗布に際し必要な熱処理を行う第2熱処理部16と、第2塗布処理部20および第2熱処理部16に対して基板Wの受け渡しをする第2主搬送機構10Bとを備える。
SDブロック4は、露光装置STPにおいて所定の回路パターンが露光された基板Wに対して現像処理をする機構である。SDブロック4は、現像液により現像処理を行う現像処理部40と、現像処理に際し必要な熱処理を行う第3熱処理部31と、現像処理部40および第3熱処理部31に対して基板Wの受け渡しをする第3主搬送機構10Cとを備える。
以上のBARCブロック2、SCブロック3、およびSDブロック4においては、それぞれ、第1主搬送機構10A、第2主搬送機構10B、および第3主搬送機構10C(以下、これらを「主搬送機構10」と総称する)を間に挟み、第1塗布処理部8、第2塗布処理部20、および現像処理部40(以下、これらを「薬液処理部LP」と総称する)が装置正面側に位置するように、そして、第1熱処理部9、第2熱処理部16、および第3熱処理部31(以下、これらを「熱処理部TP」と総称する)が装置背面側に位置するように配置されている。すなわち、各部においてそれぞれに所定の薬液を用いた処理を行う薬液処理部LPと、各部においてそれぞれに熱処理を担う熱処理部TPとが、主搬送機構10を介在させて離間して備わるので、熱処理部TPから薬液処理部LPへの熱的影響が抑制される。また、本実施の形態に係る基板処理装置100においては、熱処理部TPの正面側(主搬送機構10側)に図示しない熱隔壁が設けられており、この熱隔壁によっても、薬液処理部LPへの熱的影響が回避される態様となっている。
図2に示すように、薬液処理部LPを構成する第1塗布処理部8、第2塗布処理部20、および現像処理部40においては、いずれも、複数の処理ユニットが積層配置されている。
第1塗布処理部8においては、3つの第1塗布処理ユニット8a〜8cが積層配置されている。第1塗布処理ユニット8a〜8cはそれぞれ、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック11、スピンチャック11上に保持された基板W上に反射防止膜用の塗布液を供給するノズル12などを備えている。
同様に、第2塗布処理部20においては、3つの第2塗布処理ユニット20a〜20cが積層配置されている。第2塗布処理ユニット20a〜20cはそれぞれ、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック21、スピンチャック21上に保持された基板W上にレジスト膜用の塗布液を供給するノズル22などを備えている。
さらに、現像処理部40においては、5つの現像処理ユニット40a〜40eが積層配置されている。現像処理ユニット40a〜40eはそれぞれ、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック41、スピンチャック41上に保持された基板W上に現像液を供給するノズル42などを備えている。
図3に示すように、熱処理部TPを構成する第1熱処理部9、第2熱処理部16、および第3熱処理部31においては、それぞれに、複数の処理ユニットが2列に積層配置されている。
第1熱処理部9においては、基板Wを所定の温度にまで加熱し、当該温度に保持可能な複数の加熱プレートHP、基板Wを所定の温度にまで冷却し当該温度に保持可能な複数の冷却プレートCP、基板Wに対するレジスト膜の密着力強化のために、HMDS(へキサメチルジシラザン)の蒸気雰囲気で基板Wを熱処理する複数のアドヒージョン処理ユニットAHLが処理ユニットとして備わり、それぞれが所定の位置に積層配置されている。また、下部には、熱処理部TPの各部を制御するヒータコントローラCONTが配置されている。なお、図3中において「×」印で示した箇所は、配管配線部が備わっていたり、処理ユニットを追加するための空きスペースとして確保されている箇所である。
同様に、第2熱処理部16および第3熱処理部31においても、複数の加熱プレートHP、複数の冷却プレートCPなどが処理ユニットとして備わる。各処理ユニットが2列に積層配置されている点は、第1熱処理部9と同様である。なお、第3熱処理部31には、後述する基板載置部PASS7,PASS8も備わっている。
なお、加熱プレートHPの一部には、加熱後の基板Wを一時的に載置するための基板仮置部19(図1参照)に設けられる仮置部付加熱プレート(図示せず)を採用すればよい。この場合、加熱された基板Wはいったん基板仮置部19に載置され、主搬送機構10Bないし10Cは、基板仮置部19にアクセスして基板Wを受け取ることができる。加熱プレートHPに対して直接に基板Wの受け渡しをしないので、主搬送機構10Bおよび10Cに対する熱的影響が最小限に抑制されるという利点がある。図1には、第2熱処理部16および第3熱処理部31に基板仮置部19が備わる態様を例示的に示している。
次に、主搬送機構10(10A〜10C)について説明する。なお、後述するIFBブロック5に備わる第4主搬送機構10Dも同様に構成されている。
主搬送機構10においては、基台10d上に2個の保持アーム10a,10bが上下に備わっている(ただし、図1には1個のみ図示)。保持アーム10a,10bは、略C字状の先端部分を有しており、この先端部分の内側に突出する複数本のピン10c(図1には3個の場合を図示)によって基板Wを水平姿勢で保持することができる。保持アーム10a、10bは、図示しない駆動機構によって、水平面内の旋回移動、Z軸方向の昇降移動、および旋回半径方向の進退移動が可能に構成されている。
IFBブロック5は、基板処理装置100と、隣接して備わる露光装置STPとの間の基板Wの受け渡しを担う。IFBブロック5は、露光装置STPとの間で基板Wの受け渡しをするインタフェイス用搬送機構35と、フォトレジストが塗布された基板Wの周縁部を前もって露光する2つのエッジ露光ユニットEEWと、露光装置STPが基板Wの受け入れが出来ない場合に、一時的に基板Wを収納する送り用バッファSBFと、露光後の基板Wを後段の処理部が処理できない場合に基板Wを収納する戻し用バッファRBFと、第4主搬送機構10Dとインタフェイス用搬送機構35との間で基板Wの受け渡しを行う後述する基板載置部PASS9、PASS10と、該エッジ露光ユニットEEWとSDブロック4に備わる加熱プレートHPとに隣接し、これらに対して基板Wを受け渡しする第4主搬送機構10Dとを主として備えている。このうち、2つのEEW、戻し用RBF、基板載置部PASS9,PASS10は、上からこの順に積層配置されている。また、基板載置用送り用バッファSBFおよび戻し用バッファRBFはいずれも、複数枚の基板Wを多段に収納できる収納棚から構成されている。
エッジ露光ユニットEEWは、図2に示すように、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック36、スピンチャック36上に保持された基板Wの周縁を露光する光照射器37などを備えている。2つのエッジ露光ユニットEEWは、IFBブロック5の中央部分に積層配置されている。
図2に示すように、インタフェイス用搬送機構35は、水平方向(Y軸方向)に移動可能な可動台35aと、この可動台35a上にあって基板Wを保持する保持アーム35bとを備えている。保持アーム35bは、図示しない駆動手段によって、昇降・旋回および旋回半径方向に進退移動可能とされている。インタフェイス用搬送機構35の水平方向の可動範囲は、積層された基板載置部PASS9,PASS10の下方位置P1にまで延びており、この下方位置P1で、露光装置STPとの間で基板Wの受け渡しが行われる。また、インタフェイス用搬送機構35の可動範囲の他端位置P2では、基板載置部PASS9,PASS10に対する基板Wの受け渡しと、送り用バッファSBFに対する基板Wの受け渡しとを行えるようになっている。
<セル間の基板の受け渡し>
次に、基板処理装置100における基板Wの受け渡しについて、隣接するブロック間における受け渡しを中心に説明する。基板処理装置100においては、隣接するブロック同士の境界部に、互いの雰囲気を遮断することを目的とする隔壁13がそれぞれ設けられている。そして、それぞれの隔壁13には、基板Wを載置するための基板載置部PASS1〜PASS6が、当該隔壁13を部分的に貫通させて、上下に2個一組で設けられている。なお、基板Wを大まかに冷却するための複数の冷却プレートWCPが基板載置部PASS4,PASS6の下方に設けられている。
いま、IDブロック1とBARCブロック2との間には上段側から順に基板載置部PASS1,PASS2が、BARCブロック2とSCブロック3との間には同様に基板載置部PASS3,PASS4が、SCブロック3とSDブロック4との間には、同様にPASS5,PASS6が、それぞれ設けられている。
また、SDブロック4とIFBブロック5との間で基板Wを受け渡すための基板載置部PASS7およびPASS8は、SDブロック4の第3熱処理部31に設けられている。さらに、上述したように、IFBブロック5には基板載置部PASS9およびPASS10が備わっている。これらを総称して基板載置部PASSと称する。
基板載置部PASS1〜PASS10には、それぞれ、基板Wを支持可能な図示しない複数本の支持ピンと、光学式センサSとがそれぞれ設けられている。該光学式センサSは、基板Wが支持ピン上に載置されているか否かを検出するために備わる。
なお、10個の基板載置部PASS1〜PASS10は、5カ所に上下2段に設けられているが、それぞれ上段側に備わる基板載置部PASSには、原則として、IDブロック1から露光装置STPに向かって基板Wを搬送する方向(これを「送り方向」と称する)の受け渡しに際して使用される。一方、下段側に備わる基板載置部PASSには、原則として、露光装置STPからIDブロック1に向かって基板を搬送する方向(これを「戻り方向」と称する)の受け渡しに際して使用される。
<セルにおける搬送動作>
基板処理装置100では、上述のように、セルを単位として制御が行われることから、基板処理装置100は独立して動作する6つのセルを並設して構成されたものであり、各セル間の基板の受け渡しを、基板載置部PASS1〜PASS10を介して行っている、と考えることができる。
ここで、各セルにおける搬送動作、つまりは、隣接するセル間の基板の受け渡し、および、セル内の基板の受け渡しについて、SCセルC3を例にとって説明する。
なお、SCセルC3においては、基板載置部PASS3が、送り方向において、隣接するBARCセルC2から基板Wを受け入れるための入口となる。各セルにおいて、このように送り方向において基板Wの入口となる基板載置部PASSを、以下、「送り入口パス」SIと称する。同様に、送り方向の出口を「送り出口パス」SO、戻り方向の入り口を「戻り入口パス」RI、戻り方向の出口を「戻り出口パス」ROと称する。SCセルC3については、基板載置部PASS5,PASS6,PASS4が、順にこれらに相当する。
BARCセルC2に備わる第1主搬送機構10Aにより、SCセルC3にとっての送り入口パスSIである基板載置部PASS3に未処理基板Wが載置されると、基板載置部PASS3に備わる光学式センサSがこれを検知する。SCセルC3の制御を担うセルコントローラCT3は、このとき発せられる載置状態信号に応答して、SCセルC3に備わる第2主搬送機構10Bを制御し、所定のタイミングによって、載置された基板Wを受け取らせる。その際、第2主搬送機構10Bが、戻り出口パスROに相当する基板載置部PASS4を介してBARCセルC2に戻す基板Wを保持しているのであれば、その払い出しも行わせる。
基板Wの受け渡しを行うために、第2主搬送機構10Bは、保持アーム10a,10bを基板載置部PASS3,PASS4に対向する位置にまで一体に昇降および旋回移動させる。そして、まず、一方の保持アーム10bに保持している処理済みの基板Wを、戻り出口パスROである基板載置部PASS4に載置する。その後、送り入口パスSIである基板載置部PASS3に載置されている基板Wを、空の状態になった一方の保持アーム10bを再び駆動して、その保持アーム10b上に受け取る。すなわち、保持アーム10bだけを使って基板Wの受け渡し動作を行う。
この受け渡し動作によって、基板載置部PASS3は空状態になり、基板載置部PASS4には基板が載置された状態となる。それぞれに備わる光学式センサSによってその状態は検知され、それぞれの状態を示す信号が、BARCセルC2のセルコントローラCT2へと伝達されることになる。BARCセルC2においては、この信号に応答することにより、次後の基板Wの受け渡しが可能となる。
基板載置部PASS3,PASS4に対する基板Wの受け渡しが終わると、第2主搬送機構10Bは、レシピデータRDの設定内容に基づくセルコントローラCT3の制御に従って、受け取った基板Wを、原則として所定の処理ユニットヘと搬送する。SCセルC3の場合、具体的には、冷却プレートCP、加熱プレートHP、第2塗布処理ユニット20a〜20cのいずれかが搬送先となる。第2主搬送機構10Bは、基板Wを保持していない空の状態の保持アーム10aと、基板Wを保持している保持アーム10bとを一体に昇降・旋回移動させて、搬送先となる処理ユニットに対向させる。通常、この搬送先となる処理ユニットには、先行して処理されている基板Wが入っている。そこで、まず、空の保持アーム10aを前進移動させて、その処理ユニットにおいて処理された基板Wを受け取り、続いて、基板Wを保持した保持アーム10bを前進移動させて、基板Wを該処理ユニットの所定位置に載置する。
第2主搬送機構10Bは、以降も同様に、レシピデータRDに基づくセルコントローラCT3の制御に従い、保持アーム10a,10bにより、所定の処理ユニットとの間で基板の受け渡しを行う。すなわち、基板Wを保持していない一方の保持アームによって該処理ユニットで処理された基板Wを受け取り、入れ替わりに、もう一方の保持アームで保持していた基板Wを該処理ユニットの所定位置に載置する。ただし、加熱プレートHPで加熱処理がなされた基板Wを受け取る場合だけは、保持アーム10a,10bのうちのいずれか一方のみを用いるように制御される。これにより、保持アーム10a,10bから基板Wに与える熱的影響を抑制するとともに、その熱的影響の「変動」を最小限度に抑えることができる。
このようにして、いくつかの処理ユニットに順次受け渡されて、レシピデータRDに定められた所定の処理がなされた基板Wは、SCセルC3からSDセルC4へと受け渡すべく、送り出口パスSOに相当する基板載置部PASS5に載置されることとなる。その際の手順は、BARCセルC2からSCセルC3に基板が受け渡される際と同様である。なお、レシピデータRDの設定内容によっては、セル内で所定の処理を行った基板Wを、後段のセルにおける処理に供することなく、戻り出口パスROに相当する基板処理部PASS4からBARCセルC2側へと戻す場合、受け取った基板Wに対し処理ユニットによる処理を行うことなく直ちにSDセル4へと払い出す場合も、基本的な動作は同様である。また、露光等の処理を経て戻り方向をIDセルC1へと基板Wを戻す場合は、戻り入口パスRIに相当する基板処理部PASS6から基板Wを受け取って、所定のタイミングでそのまま戻り出口パスROに相当する基板処理部PASS4へと払い出すことになるが、これらの受け渡し動作も、上述と同様に行われることになる。
以上に示したように、SCセルC3においては、セルコントローラCT3が、レシピデータRDの設定に従って、第2主搬送機構10Bと各処理ユニットとの動作を制御するが、送り入口パスSIあるいは戻り入口パスRIに基板Wが載置されたことを示す所定の信号に応答して、動作が行われることを除けば、セル内の処理は、隣接するセルとは独立に行われることになる。
他のセルにおいても、処理対象が異なるだけで、その点については同様である。すなわち、各セルコントローラCT1〜CT6は、それぞれに対応する送り入口パスSIあるいは戻り入口パスRIに載置された基板Wを受け取り、所定の処理ユニットヘ順次に搬送し、所定の処理がなされた基板Wを送り出口パスSOもしくは戻り出口パスROに載置することによって完結する一連の制御を、各々独立して行うようになっている。これは、レシピデータRDがセルを単位として、具体的には、処理ユニットあるいは基板載置部PASSから受け取った基板Wを搬送機構によってどこに搬送させるか、その際にどのようなタイミングと優先順位で搬送を実行するか、およびそれぞれの処理ユニットでどのような条件で基板Wを処理するか、についてセル単位で設定されることで実現されている。
これは、基板処理装置100においては、各セルにおける搬送および処理が、レシピデータRDに基づいて各セルごとに独立に行われ、その結果として、全体の処理が行われることを意味する。全体の処理基板Wの出入り口となるせいぜい4つの基板載置部PASSにおける基板Wの載置状況を参照することを除くと、隣接するセル間における基板Wの受け渡しそのものを直接には制御対象としないので、あるセルにおける動作が他のセルに与える影響を小さくすることができる。よって、装置全体として制御が単純化されるとともに、レシピデータRDにおいて容易かつ柔軟な動作設定も可能である。
よって、各セルコントローラCT1〜CT6は、対応する各セル内における搬送機構による基板Wの受け渡しと、セルに含まれる処理ユニットの動作だけを制御対象とするので、隣接するセル内での動作内容を考慮する必要がない。従って、各セルコントローラCT1〜CT6における制御の負担は、比較的軽くなり、全体の搬送動作を一括制御する従来の制御方法に比べて、全体の制御も容易になる。
また、従来の制御方法の場合、新たに処理ユニット等が追加されると、制御プログラムを大幅に修正する必要が生じるが、本発明の場合は、新たにセルを追加しても、該セルに係るレシピデータRDを付加すればよく、隣接する既存のセルの制御内容に影響を与えることはない。よって、セルの追加を容易かつ柔軟に行うことができる。例えば、SCセルC3とSDセルC4との間に、レジスト膜の厚みや線幅を検査する検査処理ユニットやセル内の搬送を担う搬送機構とを含むセルを追加する態様などが考えられる。
<気圧制御>
以上のような構成を有する基板処理装置100では、各セルの処理ユニットごとに気圧の制御が行われる。この様子を、第2塗布処理部20および現像処理部40を例に説明する。図4は、第2塗布処理部20および現像処理部40に清浄な空気が供給される様子を示す図である。図5は、第2塗布処理部20の各第2塗布処理ユニット20a〜20cから内部雰囲気が排気される様子を示す図である。
気体供給機構50は、空気の温度および湿度を調整する調整機構51を備えており、調整機構51によって調整した清浄な空気を各セルに向けて供給する。これにより、基板処理装置100は、各セル(処理ユニット)において実行される処理に適した雰囲気を形成することができる。なお、気体供給機構50が供給する気体は空気に限られるものではないが、空気や窒素ガスといった不活性ガスが好ましい。
第2塗布処理部20は、気体供給機構50から供給される空気を各第2塗布処理ユニット20a〜20cに分配するための配給路32を備える。同様に、現像処理部40は、気体供給機構50から供給される空気を各現像処理ユニット40a〜40eに分配するための配給路33を備える。
第2塗布処理部20の各第2塗布処理ユニット20a〜20cは、前述のスピンチャック21およびノズル22の他に、調整板23、吸気用フィルタユニット24および一対の排気用ファンユニット25を備える。
調整板23は、配給路32から各第2塗布処理ユニット20a〜20cに空気を導く配管の開度を調整する。配管の開度は、大きいほど内部に導かれる空気の供給量が増加し、小さいほど空気の供給量が減少する。すなわち、基板処理装置100では、セルコントローラCT3が各調整板23の回転角度を調整することによって、各第2塗布処理ユニット20a〜20cに供給される空気の供給量を調整する。
空気の供給量が増加すれば、各第2塗布処理ユニット20a〜20cの内部気圧は上昇する。したがって、基板処理装置100は、調整板23の回転角度を調整し、空気の供給量を調整することによって、各第2塗布処理ユニット20a〜20cの気圧を制御する。
吸気用フィルタユニット24は、配給路32から取り込んだ空気をフィルタを通して各第2塗布処理ユニット20a〜20c内に供給することにより、空気からパーティクルを除去する。基板処理装置100の各部には、気体供給機構50から清浄な空気が供給されるが、各第2塗布処理ユニット20a〜20cに到達するまでに、この空気に配給路32等の配管内に存在する粉塵が混入する可能性もある。しかし、基板処理装置100は、吸気用フィルタユニット24により、各第2塗布処理ユニット20a〜20c内に清浄な空気を供給することができ、粉塵等が飛散することを防止することができる。
一対の排気用ファンユニット25は、各第2塗布処理ユニット20a〜20cの下方に取り付けられており、セルコントローラCT3からの制御信号によって回転速度および回転方向を調整することができる回転モータと、当該回転モータによって回転するファンとから構成される。排気用ファンユニット25は、ファンが所定の向きに回転することによって内部雰囲気を排気路34に向けて排気する。また、ファンの回転数を調整することにより、内部雰囲気の排気量を増減させることができる。
内部雰囲気の排気量が増加すれば、各第2塗布処理ユニット20a〜20cの内部気圧は下降する。したがって、基板処理装置100は、ファンの回転速度を調整し、内部雰囲気の排気量を調整することによっても、各第2塗布処理ユニット20a〜20cの気圧を制御することができる。
また、吸気用フィルタユニット24は、図4に示すように、各第2塗布処理ユニット20a〜20cの上部に取り付けられているため、空気は各第2塗布処理ユニット20a〜20cの上方から内部に供給される。また、排気用ファンユニット25は、各第2塗布処理ユニット20a〜20cの下方に取り付けられているため、内部雰囲気は各第2塗布処理ユニット20a〜20cの下方から排気路34に排出される。これによって、基板処理装置100は、各第2塗布処理ユニット20a〜20cの内部に効率よくダウンフローを形成することができる。
第2塗布処理部20と同様に、現像処理部40の各現像処理ユニット40a〜40eは、調整板43、吸気用フィルタユニット44および一対の排気用ファンユニット45を備える。また、複数の現像処理ユニット40a〜40eは5段に積層されていることを除けば、構造および機能は、第2塗布処理部20とほぼ同様である。
図6は、本実施の形態における第2塗布処理部20の動作を示す流れ図である。第2塗布処理部20のセルコントローラCT3は、まず、初期設定(ステップS1)において、各調整板23の回転角度および各排気用ファンユニット25のファンの回転速度など、予めレシピとして記憶されている設定値を取得する。
この設定値は、基板Wに応じて、各第2塗布処理ユニット20a〜20cにおける処理結果が略同一となるように、予め実験等で求められ記憶されている。本実施の形態における基板処理装置100では、まず、各排気用ファンユニット25のファンをすべて同じ所定の回転数(固定値)で回転させるとともに、気体供給機構50からの空気の供給量(送風量)を所定値(固定値)にする。この状態で、各調整板23の回転角度を様々に変更しつつ、各第2塗布処理ユニット20a〜20cにおいて塗布処理実験を行い、処理後の基板Wを評価する。そして、各第2塗布処理ユニット20a〜20cにおける処理結果が略同一となる各調整板23の回転角度の組合せを決定し、これを各調整板23の設定値とする。
全ての排気用ファンユニット25について、同じ回転数でファンを回転させたとしても、個体差や気圧の違いなどの理由から排気量が同じになるとは限らない。また、気体供給機構50の空気の送風量を一定にしても、気体供給機構50から各第2塗布処理ユニット20a〜20cに供給される空気の供給量は、各第2塗布処理ユニット20a〜20cまでの供給路の距離差や高低差などにより微妙に異なる。
本実施の形態における基板処理装置100は、このような様々な要因から生じる気圧に関するユニット間差を、各調整板23の回転角度を予め求めた設定値に応じて個別に制御し、各第2塗布処理ユニット20a〜20cへの空気の供給量を制御することによって解消するのである。
なお、基板処理装置100は、前述のように内部雰囲気の排気量についても、ユニット間差を解消するための制御が可能な構成である。したがって、空気の供給量だけでなく、内部雰囲気の排気量についても同時に制御するようにしてもよい。また、空気の供給量(調整板23の回転角度)を固定して、内部雰囲気の排気量のみを制御するようにしてもよい。
初期設定が終了すると、第2塗布処理部20は気体供給機構50からの空気の供給が開始されるまで待機し(ステップS2)、空気の供給が開始されると、ステップS1で取得した設定値に応じて、各第2塗布処理ユニット20a〜20cの調整板23の回転角度をそれぞれ決定する。
このようにして、セルコントローラCT3は、各第2塗布処理ユニット20a〜20cに供給される空気の供給量をそれぞれ決定する(ステップS3)。すなわち、ステップS3により、設定値に応じて空気の供給量が制御され、所定の供給量(流量)の空気が各第2塗布処理ユニット20a〜20cの上方から吸気用フィルタユニット24を介して内部に供給される。なお、気体供給機構50は、空気の供給を開始するまでに、調整機構51により調整工程(図示せず)を実行し、供給する空気の温度および湿度を予め調整しておく。
また、ステップS3と並行して、ステップS1で取得した設定値(固定値)に応じて、各第2塗布処理ユニット20a〜20cの排気用ファンユニット25のファンを設定されている回転速度とする。これにより、セルコントローラCT3は、各第2塗布処理ユニット20a〜20cから排出される内部雰囲気の排気量を決定する(ステップS4)。すなわち、ステップS3,S4が主に気圧制御工程の開始に相当する。
各第2塗布処理ユニット20a〜20cの気圧の制御が完了すると、処理対象となる基板WがBARCブロック2からPASS3に搬送されるまで待機する(ステップS5)。
PASS3が備える光学式センサSが基板Wを検出すると、セルコントローラCT3は、光学式センサSから発せられる載置状態信号に応答して、第2主搬送機構10Bを制御して、載置された基板Wを受け取らせる。さらに、セルコントローラCT3は、第2主搬送機構10Bを制御して、受け取った基板Wを第2塗布処理ユニット20a〜20cのいずれかに搬入させる(ステップS6)。
基板Wが搬入された第2塗布処理ユニット20a〜20cは、スピンチャック21で基板Wを保持しつつ回転させ、ノズル22から塗布液を吐出して塗布処理を行う(ステップS7)。塗布処理が終了した基板Wは、再び第2主搬送機構10Bによって取り出され、後工程に搬送される(ステップS8)。基板処理装置100では、塗布処理が終了するまでの間も、調整板23、排気用ファンユニット25による気圧の制御は継続されているため、塗布処理を行う際の処理条件の再現性は確保されている。
なお、BARCブロックからPASS3に載置された基板Wについて、第2塗布処理部による塗布処理に先立って、冷却あるいは加熱処理などが必要な場合には、セルコントローラCT3はこれらの基板Wを、一旦冷却プレートCPや加熱プレートHPに搬送した後、各塗布処理ユニット20a〜20cに搬送する。また、より詳しくは、セルコントローラCT3は、ステップS6〜S8の実行中にもステップS5を実行して、新たな基板Wが搬送されてくるのを監視している。
図7は、従来の装置および基板処理装置100における処理結果を示す図である。図7における塗布ユニットA〜Cは、3段に積層されて配置されており、塗布ユニットAが最下段、塗布ユニットCが最上段の塗布ユニットである。図7における「平均膜厚」は、各塗布ユニットで処理された基板Wに形成された薄膜の膜厚を、直径に沿って計測した値の平均値である(単位:nm)。なお、図7は、気圧の制御以外の均一性調整を行った状態の塗布ユニットについて、その処理結果を示している。
図8は、従来の装置で処理された3枚の基板Wについて、直径に沿った膜厚の変化を示す図である。また、図9は、基板処理装置100で処理された3枚の基板Wについて、直径に沿った膜厚の変化を示す図である。図8および図9では、グラフの重なり具合が各塗布ユニットにおいて処理された基板Wのユニット間差の大小を示す。
基板処理装置100では、第2塗布処理ユニット20a〜20cが互いに積層されており、それらは互いの高さ位置が異なる。このように、高さ位置の異なる処理ユニットに対して、従来の装置のような単純なダウンフローを発生させると、高い位置にある処理ユニット(ダウンフローの吹き出し口に近く、気圧が高い)と、低い位置にある処理ユニット(排気口に近く、気圧が低い)との間の気圧の差が大きくなる。特に、塗布処理のように気圧の影響を受けやすい処理を行う処理ユニットについては、平面的に配置する場合に比べて、ユニット間差が顕著となる。
このようなユニット間差は、図7を見ても明らかである。従来の装置の処理結果では、最も平均膜厚が薄い基板W(塗布ユニットCで処理された基板W)と、最も平均膜厚が厚い基板W(塗布ユニットBで処理された基板W)とでは、0.7[nm]ものユニット間差が生じており、図8における各基板Wのグラフの重なり具合もよくない。
一方、気圧の制御を行った基板処理装置100では、図8および図10に示すように、最も平均膜厚が薄い基板Wと、最も平均膜厚が厚い基板Wとでは、ユニット間差が0.3[nm]に抑えられており、図9における各基板Wのグラフのバラツキが少ないことがわかる。
以上のように、第1の実施の形態における基板処理装置100は、同一の処理を行う複数の処理ユニット(第2塗布処理ユニット20a〜20cなど)における処理結果が略同一となるように、複数の処理ユニットにおける気圧を制御することにより、ユニット間差を抑制することができる。
また、予め設定された値に応じて、複数の処理ユニットにおける気圧を制御することにより、複数の処理ユニットにおける処理結果が略同一となるように容易に制御することができる。
また、基板処理装置100は、略同一の処理を行う複数の処理ユニットが、互いに高さ位置が異なるものを含んでいる。したがって、従来の装置に比べて気圧を制御する効果が高い。
また、各調整板23の回転角度を制御して、気体供給機構50による空気の供給量を制御することにより、容易に気圧を制御することができる。
気体供給機構50が、供給する空気の温度および湿度を調整する調整機構51を備えていることにより、処理ユニットにおける処理条件を適切に調整することができる。
また、複数の処理ユニットに対して、上方から空気を供給するとともに、下方から内部雰囲気を排出することにより、パーティクルを効率よく排出することができる。
<2. 第2の実施の形態>
第1の実施の形態における基板処理装置100は、設定値に応じて、各処理ユニットにおける処理結果が略同一となるように制御していたが、気圧を制御する手法は、フィードフォワード制御に限られるものではない。例えば、処理中の計測値に応じてリアルタイム制御を行ってもよい。
図10は、このような原理に基づいて構成した第2の実施の形態における第2塗布処理部20を示す図である。第2の実施の形態における基板処理装置100は、第1の実施の形態における基板処理装置100の各第2塗布処理ユニット20a〜20cに相当する構成が、各第2塗布処理ユニット20d〜20fに変更されている以外は、第1の実施の形態における基板処理装置100とほぼ同様の構成である。なお、第1の実施の形態における基板処理装置100と同様の構成については、同符号を付し、適宜説明を省略する。
各第2塗布処理ユニット20d〜20fは、スピンチャック21が保持した基板Wを覆うカップ26と、カップ26内に配置される気圧センサ27とを備える。カップ26は、基板Wの回転によって振り切られて飛散する塗布液を受け止めて、所定の回収機構に回収させる機能を有する。また、気圧センサ27は、各第2塗布処理ユニット20d〜20f内、特にカップ26内の気圧を測定して、所定のタイミングでセルコントローラCT3に測定結果(検出結果)を伝達する。
以上のような構成を有する第2の実施の形態における基板処理装置100の動作について説明する。なお、第1の実施の形態における基板処理装置100の動作と同様の動作については適宜説明を省略する。
まず、第2の実施の形態における基板処理装置100は、図6に示すステップS1ないしS6までの処理については、第1の実施の形態における基板処理装置100と同様の動作を行う。
次に、ステップS7の塗布処理において、基板Wがスピンチャック21に保持されると、カップ26が所定の位置まで上昇して、基板Wがカップ26の内部に収容される。この時点で、気圧センサ27がセルコントローラCT3に気圧の測定結果を伝達する。
セルコントローラCT3は、塗布処理開始時の気圧として設定されている値と、測定結果とを比較し、測定結果における気圧が低い場合には、調整板23の回転角度を水平に近づけて開度を開く。一方、測定結果における気圧が高い場合には、調整板23の回転角度を垂直に近づけて開度を閉じる。このようにして、カップ26内の気圧が所定の値になると、基板Wを回転させつつ、ノズル22から塗布液を吐出させて塗布処理を行う。
これにより、各第2塗布処理ユニット20d〜20fにおいて塗布処理が行われる場合には、カップ26内の気圧が所定値(同じ値)に制御される。したがって、本実施の形態における基板処理装置100は、各第2塗布処理ユニット20d〜20fにおける処理結果が略同一となるように、容易に気圧を制御することができる。
ステップS7の塗布処理が終了すると、ステップS8を実行することにより、塗布処理が終了した基板Wを後工程に搬送するため、第2塗布処理ユニット20d〜20fから基板Wを搬出する。
以上のように、第2の実施の形態における基板処理装置100においても、第1の実施の形態における基板処理装置100と同様の効果を得ることができる。
また、各気圧センサ27からの測定結果に応じて、各カップ26内の気圧が略同一となるように、各調整板23の回転角度を制御して、気圧を制御することにより、各第2塗布処理ユニット20d〜20fにおいて、特に塗布処理における影響の大きいカップ26内の気圧を略同一とすることができ、処理結果が略同一となるように容易に制御することができる。
また、気圧センサ27を設けてリアルタイム制御することによって、例えば、吸気用フィルタユニット24の経時変化などにも柔軟に対応することができる。
なお、BARCブロック2の第1塗布処理ユニット8a〜8cや、現像処理部40の現像処理ユニット40a〜40eについても、第2塗布処理ユニット20d〜20fのように気圧センサを備える構造としてもよい。
<3. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
例えば、複数の処理ユニットにおける気圧の制御は、フィードバック制御であってもよい。すなわち、基板処理装置100で処理した基板Wに形成された薄膜の膜厚を検査装置等で検査し、その検査結果に応じて、調整板23,43の回転角度や排気用ファンユニット25,45のファンの回転速度を制御するようにしてもよい。
また、上記実施の形態における基板処理装置100の動作は、図6に示す順序で実行されることに限定されるものではない。すなわち、同様の効果が得られる順序であれば、各ステップの実行順序が適宜変更されてもよい。
また、第2の実施の形態における基板処理装置100において、気圧センサ27がカップ26内の気圧を測定するタイミングは、ここに示すタイミングに限られるものではない。例えば、定期的に測定してセルコントローラCT3に通知するようにしてもよい。
本発明に係る基板処理装置の平面図である。 薬液処理部の配置構成を示す、基板処理装置の正面図である。 熱処理部の配置構成を示す図である。 第1の実施の形態における第2塗布処理部および現像処理部に清浄な空気が供給される様子を示す図である。 第1の実施の形態における第2塗布処理部の各第2塗布処理ユニットから内部雰囲気が排気される様子を示す図である。 第1の実施の形態における第2塗布処理部の動作を示す流れ図である。 従来の装置と第1の実施の形態における基板処理装置とにおける処理結果を示す図である。 従来の装置で処理された3枚の基板について、直径に沿った膜厚の変化を示す図である。 第1の実施の形態における基板処理装置で処理された3枚の基板について、直径に沿った膜厚の変化を示す図である。 第2の実施の形態における第2塗布処理部を示す図である。
符号の説明
100 基板処理装置
3 SCブロック
20 第2塗布処理部
20a〜20f 第2塗布処理ユニット
21,41 スピンチャック
22,42 ノズル
23,43 調整板
24,44 吸気用フィルタユニット
25,45 排気用ファンユニット
26 カップ
27 気圧センサ
4 SDブロック
40 現像処理部
40a〜40e 現像処理ユニット
50 気体供給機構
51 調整機構
Mc メインコントローラ
CT1〜CT6 セルコントローラ
W 基板

Claims (14)

  1. 基板を処理する基板処理装置であって、
    各々が積層配置されており、基板に対して同一の処理を行う複数の処理ユニットと、
    前記複数の処理ユニットに気体を供給する供給手段と、
    前記複数の処理ユニットにおける処理結果が略同一となるように、前記複数の処理ユニットにおける気圧を制御する気圧制御手段と、
    を備え、
    前記複数の処理ユニットは、互いに高さ位置が異なるものを含み、
    前記気圧制御手段は、
    前記供給手段から供給される気体を各処理ユニットに分配するための配給路と、
    各処理ユニットに対応して設けられるとともに、各処理ユニットにおける気圧が略同一となるように、前記配給路から各処理ユニットに供給される気体の供給量を調整する調整板と、
    を有し、
    前記配給路から各処理ユニットに供給される気体の前記供給量が、対応する調整板の回転角度が予め求められた設定に応じて個別に制御されることによって、気圧に関するユニット間差が、抑制されることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記供給手段が、
    前記複数の処理ユニットに供給する前記気体の温度および湿度を調整する調整手段、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記供給手段は、前記気体を前記複数の処理ユニットに対して上方から供給することを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記気圧制御手段が、
    前記複数の処理ユニット内の雰囲気を排出する排出手段、
    を備え
    前記排出手段による前記雰囲気の排出量を制御することを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項4に記載の基板処理装置であって、
    前記排出手段は、前記雰囲気を前記複数の処理ユニットの下方から排出することを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記複数の処理ユニットは、基板に所定の処理液を塗布することを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項6に記載の基板処理装置であって、
    前記複数の処理ユニットが、
    基板を保持しつつ回転させる回転機構と、
    前記回転機構により保持された前記基板を覆うカップと、
    前記回転機構により回転する前記基板の表面に前記所定の処理液を吐出するノズルと、
    を備え、
    前記気圧制御手段は、前記カップ内の気圧を制御することを特徴とする基板処理装置。
  8. 板処理方法であって、
    各々が積層配置された複数の処理ユニットによって、基板に対して同一の処理を行う基板処理工程と、
    前記複数の処理ユニットにおける処理結果が略同一となるように、前記複数の処理ユニットにおける気圧を、対応する調整板により制御する気圧制御工程と、
    を有し、
    前記複数の処理ユニットは、互いに高さ位置が異なるものを含み、
    前記気圧制御工程は、配給路から各処理ユニットに分配される気体の供給量を調整することによって、各処理ユニットにおける気圧を略同一とし、
    前記配給路から各処理ユニットに供給される気体の前記供給量が、対応する調整板の回転角度が予め求められた設定に応じて個別に制御されることによって、気圧に関するユニット間差が抑制される基板処理方法
  9. 請求項8に記載の基板処理方法であって、
    前記複数の処理ユニットに供給する気体の温度および湿度を調整する調整工程をさらに有することを特徴とする基板処理方法
  10. 請求項8または請求項9に記載の基板処理方法であって、
    前記気圧制御工程において、前記気体は、前記複数の処理ユニットに対して上方から供給されることを特徴とする基板処理方法。
  11. 請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の基板処理方法であって、
    前記気圧制御工程において、前記複数の処理ユニットから排出する雰囲気の排出量を制御することを特徴とする基板処理方法。
  12. 請求項11に記載の基板処理方法であって、
    記気圧制御工程において、前記雰囲気は、前記複数の処理ユニットの下方から排出されることを特徴とする基板処理方法。
  13. 請求項8ないし請求項12のいずれかに記載の基板処理方法であって、
    前記基板処理工程において、基板に所定の処理液が塗布されることを特徴とする基板処理方法。
  14. 請求項13に記載の基板処理方法であって、
    前記基板処理工程は、
    基板を覆うカップ内で基板を保持しつつ回転させる回転工程と、
    前記回転工程が実行されている間に、回転する前記基板の表面に前記所定の処理液を吐出する工程と、
    を有し、
    前記気圧制御工程では、前記カップ内の気圧が制御されることを特徴とする基板処理方法。
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