JP4379197B2 - 搬送装置,報知方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、記録用紙を搬送する搬送装置に関する。
従来、記録用紙を搬送する搬送装置を内蔵するプリンタなどにおいては、例えば、搬送エラーなどに起因して搬送機能を正常化させるためのメンテナンスが必要になった際に、このようなトラブルの発生をユーザに通知することによって、ユーザ自身が搬送機能を正常化するためのメンテナンスを行う、サービスマンにメンテナンスを依頼する、といった処置をとることが一般的である。
このように、トラブルの発生をユーザに通知するための技術としては、例えば、エラー(給紙ミス)と判断される一連の動作が所定回数以上繰り返されても給紙が正常に行われない場合を搬送エラー(給紙エラー)の発生と判断し、エラーメッセージを表示するように構成されたものが提案されている(特許文献1参照)。
この技術であれば、ユーザは、搬送エラーが発生したことをエラーメッセージで確認できるが、この構成では、単に搬送エラーの発生を報知することしかできないため、ユーザに対し、どのような処置を経て搬送装置による搬送機能を正常化すべきか、といったことまで充分に把握させることができるとはいえない。そして、どのような処置をとるべきかを充分に把握できなかったユーザが適切な処置をとることができなければ、搬送機能を正常化させることができない。
そこで、適切な処置を経て搬送機能を正常化させることができるようにするために、例えば、搬送エラーの発生(給紙ローラオンから給紙センサオンまでの時間が所定時間以上となった)時に、通信回線(電話回線)を介して接続されたサービスセンタ側のホスト(パソコン36)への通知を行う(特許文献2参照)、といった技術を利用することが考えられる。
このような技術を利用すれば、搬送エラーが発生したことを、搬送装置に熟知したサービスセンタのサービスマンが確認することになるため、このサービスマンが搬送装置の設置場所まで出向いて適切なメンテナンスを行うことにより、搬送装置の搬送機能を間違いなく正常化させることができる。
特開2003−063670号公報(例えば、段落[0043]など) 特開平06−080277号公報
しかし、上述したように、サービスセンタ側のホストに対して通知を行う構成では、搬送機能を正常化させるのに必要なメンテナンスの程度に拘わらず、サービスセンタへの通知が行われてしまうため、サービスマンが搬送装置の設置場所へ出向く機会が不必要に多くなってしまう虞がある。
例えば、搬送装置は、多くの機械要素から構成されているため、周辺環境の変化や僅かなゴミの混入などによって偶発的に搬送エラーが惹き起こされる可能性があるが、この場合の搬送エラーは、例えば、給紙ローラの交換等の本質的なメンテナンスが必要ないものや、内部の清掃など容易なメンテナンスにより充分に搬送機能の正常化が可能なものであるため、サービスセンタ側への通知を行うまでもないといえる。
このように、従来の技術では、搬送エラーの発生状況に拘わらず画一的な報知を行うことしかできないために、例え、サービスマンの来訪が不要な場合でも結果としてサービスマンの来訪を招来することとなり、適切な報知を行うことができているとはいえなかった。
本発明は、この課題に対してなされたものであり、その目的は、搬送エラーの発生状況に応じて適切な報知を行うための技術を提供することである。
上記課題を解決するため請求項1に記載の搬送装置は、被記録媒体を搬送する搬送手段と、該搬送手段による被記録媒体の搬送が正常に行われたか否かを判定するエラー判定手段と、該搬送手段による被記録媒体の搬送状況を監視する状況監視手段と、該状況監視手段により監視されている搬送状況に応じて、搬送手段が被記録媒体を搬送する搬送機能の正常化に必要なメンテナンスの程度を示すメンテナンスレベルを判定するレベル判定手段と、該レベル判定手段により判定されたメンテナンスレベルに応じた態様によって、該メンテナンスレベルのメンテナンスにて搬送機能を正常化すべき旨を報知する報知手段と、を備え、状況監視手段は、現在までにエラー判定手段により搬送が正常に行われなかったと判定された累積回数に基づく値である累積エラー値をカウントしており、エラー判定手段により搬送が正常に行われなかったと判定された場合に、累積エラー値に所定の第1の値を加算する一方、累積エラー値に所定の第1の値を加算した後、エラー判定手段により搬送が正常に行われたと判定された場合に、累積エラー値から第1の値より小さい第2の値を減算することにより、累積エラー値のカウントを行い、レベル判定手段は、状況監視手段により監視されている累積エラー値が所定の累積しきい値より小さければ、メンテナンスレベルが第1エラーレベルであると判定する一方、累積エラー値が累積しきい値以上であれば、メンテナンスレベルが第1エラーレベルより重度のメンテナンスが必要な第2エラーレベルであると判定する。
このように構成された搬送装置によれば、被記録媒体の搬送状況に応じて搬送機能の正常化に必要なメンテナンスレベルを判定し、このメンテナンスレベルのメンテナンスにより搬送機能を正常化すべき旨を報知することができる。これにより、被記録媒体の搬送状況に応じた態様により適切な報知を行うことができる。
そのため、例えば、搬送状況に応じたエラーメッセージの表示により報知を行う場合であれば、エラーメッセージの内容で示されるメンテナンスレベルのメンテナンスで搬送機能を正常化(または回復)させるべき旨をユーザに把握させることができ、ユーザによる適切な処置を経て搬送機能を正常化させることができる。また、搬送状況に応じたエラーメッセージのサービスセンタ側への通知により報知を行う場合であれば、エラーメッセージの内容に応じて、サービスセンタ側でメンテナンスレベルを把握することができるため、本質的なメンテナンスが必要であると把握される場合にのみ、サービスマンが出向いて修理するようにすれば、搬送装置の設置場所へ出向く機会が不必要に多くなってしまうこともない。
また、請求項1に記載の搬送装置によれば、搬送手段により被記録媒体の搬送が正常に行われなかったエラー回数に応じてメンテナンスレベルを判定し、このレベルのメンテナンスにより搬送機能を正常化すべき旨を報知することができる。
また、請求項1に記載の搬送装置によれば、累積エラーに応じてメンテナンスレベルを判定し、そのメンテナンスレベルのメンテナンスにより搬送機能を正常化すべき旨を報知することができる。
また、累積エラーは、現在までにエラー判定手段により搬送が正常に行われなかったと判定された累積回数に基づく値であり、このが多くなるほど、搬送装置が劣化していることを示しているといえるため、搬送装置が劣化しているか否かを状況監視手段により長期的に監視することができる。
また、請求項1に記載の搬送装置によれば、搬送が正常に行われなければエラー回数が積算されていくが、搬送が正常に行われる毎にエラー回数が少しずつ減算されていくため、偶発的に発生した搬送エラーによりエラー回数が加算されたとしても、以後の搬送が数回正常に行われることで、偶発的な搬送エラーによるエラー回数の加算分,つまり偶発的な搬送エラーの影響を相殺することができる。
また、請求項2に記載されているように、状況監視手段は、エラー判定手段により搬送が正常に行われなかったと判定された場合に、累積エラー値に所定の第3の値を加算する一方、エラー判定手段により搬送が正常に行われたと判定された場合に、累積エラー値から第3の値より大きい第4の値を減算することにより、累積エラー値のカウントを行っても良い。
このように構成すれば、搬送が正常に行われなければエラー回数が積算されていくが、搬送が正常に行われると、搬送が正常に行われなかったときの加算値よりも大きな値がエラー回数から減算されるため、搬送が正常に行われない状況が連続して発生しない限り、エラー回数が大きな値になることはない。つまり、搬送が正常に行われない状況が連続して発生し、搬送手段による搬送が正常に行えなくなったときにのみ、エラー回数が大きな値となり、これにより、レベル判定手段が第2エラーレベルであると判定することになる。よって、上述のように大きな値をエラー回数から減算するように構成することは、搬送手段による搬送が正常に行えなくなった場合のように、重度のメンテナンスが必要になったことを検出するために適しているといえる。
また、この構成においては、レベル判定手段により第1エラーレベルと判定するにあたり、エラー判定手段により搬送が正常に行われなかったと連続した判定された連続エラー回数を併せて用いるように構成してもよい。
このためには、例えば、請求項に記載のように、前記状況監視手段は、前記累積エラー、および、前記エラー判定手段により搬送が正常に行われなかったと連続して判定された連続エラー回数をカウントしており、前記レベル判定手段は、前記状況監視手段により監視されている搬送状況に基づいて、前記累積エラーが前記累積しきい値より小さい状態で前記連続エラー回数が所定の連続しきい値以上となった場合に、前記メンテナンスレベルが前記第1エラーレベルであると判定する、ように構成すればよい。
このように構成すれば、累積エラーおよび連続エラー回数に応じてメンテナンスレベルが第1エラーレベルであると判定し、このレベルのメンテナンスにより搬送機能を正常化すべき旨を報知することができる。
また、連続エラー回数のみが多くなった状況は、搬送装置の劣化以外の要因、例えば、搬送装置周辺の環境変化や内部へのゴミの混入などにより、短期間の間に搬送が連続して正常に行われなかった状況と推測できる。そのため、状況監視手段で連続エラー回数を監視することによって、搬送装置の劣化以外の要因でメンテナンスが必要な状況になったか否かを短期的に監視することができる。
また、上述したように、連続エラー回数を監視する構成においては、請求項に記載のように、前記状況監視手段により監視されている連続エラー回数が前記連続しきい値に到達するまでの間、前記エラー判定手段により搬送が正常に行われなかったと判定される毎に、前記搬送手段による搬送を繰り返し再試行させる再試行手段を備える、とよい。
このように構成すれば、連続エラー回数が連続しきい値に到達するまでの間であれば、搬送が正常に行われなかったと判定される毎に搬送手段による搬送を繰り返し再試行させることができる。
また、上述したように、第1エラーレベルは、第2エラーレベルよりも軽度なメンテナンスにより搬送機能を正常化させることができるメンテナンスレベルであるため、この第1エラーレベルがユーザによるメンテナンスにて搬送機能を正常化可能なメンテナンスレベルである場合には、第1エラーレベルのメンテナンスによりメンテナンスすべき旨をユーザに報知するように構成することが望ましい。
このためには、例えば、請求項に記載のように、前記報知手段は、前記レベル判定手段により判定されたメンテナンスレベルが、第1エラーレベルであると判定された場合、ユーザに第1エラーレベルのメンテナンスにて搬送機能を正常化すべき旨のメッセージを通知して、前記状況監視手段は、前記報知手段によりメッセージが通知された以降、ユーザによりメンテナンスが終了した旨の操作を受けた際に、累積エラー値のカウント値をリセットせず、前記連続エラー回数のカウント値をリセットする、ように構成すればよい。
このように構成すれば、レベル判定手段により第1エラーレベルであると判定された場合に、このレベルのメンテナンスでメンテナンスすべき旨をユーザに通知することができ、ユーザによるメンテナンスを経て搬送機能を正常化することができる。
また、第2エラーレベルは、第1エラーレベルよりも重度なメンテナンスでなければ、搬送機能を正常化させることができないメンテナンスレベルであるため、この第2エラーレベルが重度,つまり搬送機能を正常化することが容易でないメンテナンスレベルである場合には、第2エラーレベルのメンテナンスによりメンテナンスすべき旨をサービスセンタ側に報知するように構成することが望ましい。
このためには、例えば、請求項に記載のように、前記報知手段は、前記レベル判定手段により判定されたメンテナンスレベルが、第2エラーレベルであると判定された場合、当該搬送装置とデータ通信可能なホストコンピュータに対し、当該搬送装置が第2エラーレベルのメンテナンスにて搬送機能を正常化する必要がある旨のメッセージを送信して、前記状況監視手段は、前記報知手段によりメッセージが送信された際、前記エラーのカウント値をリセットする、ように構成すればよい。
このように構成すれば、レベル判定手段により第2エラーレベルであると判定された場合に、このレベルのメンテナンスでメンテナンスすべき旨をサービスセンタ側に通知することができ、このサービスセンタ側のサービスマンによるメンテナンスを経て搬送機能を正常化することができる。
また、搬送装置が、上述のように第1エラーレベルである場合にユーザへの通知を行う構成であれば、第2エラーレベルの場合にのみサービスセンタ側への報知を行うことができる。そのため、重度のメンテナンスが必要である場合にのみ、サービスマンが出向いて修理するようにすることができ、結果、搬送装置の設置場所へ出向く機会が不必要に多くなってしまうこともない。
また、上述したレベル判定手段によりメンテナンスレベルが第2エラーレベルであると判定された場合には、搬送装置の動作を停止させるように構成することが望ましい。第2エラーレベルは、搬送装置の劣化により発生するものであると考えられるため、搬送装置の動作を継続させてしまうと、この劣化の影響で搬送装置が異常な動作をしてしまう危険があるからである。
このように動作を停止させるためには、例えば、請求項に記載のように、前記レベル判定手段によりメンテナンスレベルが第2エラーレベルであると判定された際、当該搬送装置の動作を停止させる動作停止手段を備えるとよい。
このように構成すれば、メンテナンスレベルが第2エラーレベルである場合、動作停止手段により搬送装置の動作を停止させることができるため、搬送装置が異常な動作をしてしまうことを防止できる。
また、請求項に記載の搬送装置は、前記状況監視手段は、前記搬送手段により被記録媒体の搬送が開始された回数である総搬送回数をカウントしており、前記レベル判定手段は、前記状況監視手段により監視されている前記総搬送回数が所定の搬送しきい値以上であれば、前記メンテナンスレベルが、当該搬送装置の使用状態に起因するメンテナンスが必要である消耗レベルであると判定する、ように構成されている。
このように構成すれば、搬送手段による搬送が行われた回数が搬送しきい値以上になった際に、メンテナンスレベルが消耗レベルであると判定し、その旨を報知することができる。そのため、「搬送しきい値」を、例えば、搬送手段による被記録媒体の搬送が正常に行える枚数に設定しておくことにより、使用状態によって消耗した構成要素,例えば、給紙ローラ等の部品や搬送用のモータ等を交換する等のメンテナンスが必要である旨を報知することができる。
また、このような消耗レベルは、ユーザによるメンテナンスでは搬送機能を正常化させることは困難であると考えられるため、請求項に記載のように、前記報知手段は、前記レベル判定手段により判定されたメンテナンスレベルが前記消耗レベルであると判定された場合、データ通信可能なホストコンピュータに対し、当該搬送装置が前記消耗レベルのメンテナンスにて前記搬送機能を正常化する必要がある旨のメッセージを送信して、前記状況監視手段は、前記報知手段によりメッセージが送信された際、前記総搬送回数のカウント値をリセットする、ように構成するとよい。
このように構成すれば、レベル判定手段により消耗レベルであると判定された場合に、このレベルのメンテナンスでメンテナンスすべき旨をサービスセンタ側に通知することができ、このサービスセンタ側のサービスマンによるメンテナンスを経て搬送機能を正常化することができる。
なお、上述したレベル判定手段によりメンテナンスレベルが消耗レベルであると判定された場合は、搬送が行われた回数が多くなっただけで、搬送手段による搬送が直ちに行えなくなる訳ではない。そのため、請求項10に記載のように、前記レベル判定手段によりメンテナンスレベルが前記消耗レベルであると判定された場合、前記搬送機能を維持する、ように構成すればよい。
このように構成すれば、メンテナンスレベルが消耗レベルである場合であっても、搬送装置の動作は停止することはないため、搬送手段による搬送を継続的に行うことができ、ユーザまたはサービスマンによる任意のタイミングでメンテナンスを行えるようにすることができる。
また、上述した累積しきい値,連続しきい値,搬送しきい値については、あらかじめ定められた値としておけばよいが、任意の値に変更できるように構成してもよい。この後者の場合には、請求項11に記載のように、当該搬送装置外部からの指令を受けて、前記しきい値として設定される値を任意に変更可能な設定変更手段を備えるとよい。
このように構成すれば、各しきい値を外部からの指令により任意の値に変更することができる。
また、上述したように、ホストコンピュータにメッセージを送信することにより報知を行う構成において、このメッセージについては、レベル判定手段により判定されたメンテナンスレベルのメンテナンスにて搬送機能を正常化すべき旨が示されていればよいが、その他の情報が含まれていてもよい。
例えば、請求項12に記載のように、前記報知手段がホストコンピュータに対して送信するメッセージには、当該搬送装置に関する情報が含まれている、とよい。この場合、サービスセンタ側では、メンテナンスにより搬送機能を正常化すべき旨の他、メッセージに含まれる情報により搬送装置がどのようなものであるかについても把握することができ、より適切なメンテナンスに役立てることができる。
より具体的な情報の内容としては、請求項13に記載のように、前記状況監視手段による監視状況を示す情報が含まれている、とよい。この場合、サービスセンタ側では、メンテナンスにより搬送機能を正常化すべき旨の他、メッセージに含まれる情報により搬送装置の搬送状況についても把握することができる。
また、請求項14に記載の報知方法は、搬送手段による被記録媒体の搬送が正常に行われたか否かを判定するエラー判定手順と、搬送手段による被記録媒体の搬送状況を監視する状況監視手順と、該状況監視手順において監視されている搬送状況に応じて、搬送手段が被記録媒体を搬送する搬送機能の正常化に必要なメンテナンスの程度を示すメンテナンスレベルを判定するレベル判定手順と、該レベル判定手順により判定されたメンテナンスレベルに応じた態様によって、該メンテナンスレベルのメンテナンスにて搬送機能を正常化すべき旨を報知する報知手順と、を備え、状況監視手順において、現在までにエラー判定手順にて搬送が正常に行われなかったと判定された累積回数に基づく値である累積エラー値をカウントしており、エラー判定手順にて搬送が正常に行われなかったと判定された場合に、累積エラー値に所定の第1の値を加算する一方、累積エラー値に所定の第1の値を加算した後、エラー判定手順にて搬送が正常に行われたと判定された場合に、累積エラー値から第1の値より小さい第2の値を減算することにより、累積エラー値のカウントを行い、レベル判定手順において、状況監視手順にて監視されている累積エラー値が所定の累積しきい値より小さければ、メンテナンスレベルが第1エラーレベルであると判定する一方、累積エラー値が累積しきい値以上であれば、メンテナンスレベルが第1エラーレベルより重度のメンテナンスが必要な第2エラーレベルであると判定することを特徴とする。
また、請求項15に記載の報知方法は、搬送手段による被記録媒体の搬送が正常に行われたか否かを判定するエラー判定手順と、搬送手段による被記録媒体の搬送状況を監視する状況監視手順と、該状況監視手順において監視されている搬送状況に応じて、搬送手段が被記録媒体を搬送する搬送機能の正常化に必要なメンテナンスの程度を示すメンテナンスレベルを判定するレベル判定手順と、該レベル判定手順により判定されたメンテナンスレベルに応じた態様によって、該メンテナンスレベルのメンテナンスにて搬送機能を正常化すべき旨を報知する報知手順と、を備え、状況監視手順において、現在までにエラー判定手順にて搬送が正常に行われなかったと判定された累積回数に基づく値である累積エラー値をカウントしており、エラー判定手順にて搬送が正常に行われなかったと判定された場合に、累積エラー値に所定の第3の値を加算する一方、累積エラー値に所定の第3の値を加算した後、エラー判定手順にて搬送が正常に行われたと判定された場合に、累積エラー値から第3の値より大きい第4の値を減算することにより、累積エラー値のカウントを行い、レベル判定手順において、状況監視手順にて監視されている累積エラー値が所定の累積しきい値より小さければ、メンテナンスレベルが第1エラーレベルであると判定する一方、累積エラー値が累積しきい値以上であれば、メンテナンスレベルが第1エラーレベルより重度のメンテナンスが必要な第2エラーレベルであると判定することを特徴とする。
このような方法により報知を行う場合、請求項1や請求項2に記載の搬送装置と同様の作用,効果を得ることができる。
また、この報知方法においては、累積エラー、および、搬送が正常に行われなかったと連続して判定された連続エラー回数をカウントしておき、累積エラーが累積しきい値より小さい状態で連続エラー回数が所定の連続しきい値以上となった場合に、メンテナンスレベルが第1エラーレベルであると判定する、ようにしてもよい。この場合、請求項に記載の搬送装置と同様の作用,効果を得ることができる。
また、この報知方法においては、連続エラー回数が連続しきい値に到達するまでの間、搬送が正常に行われなかったと判定される毎に、搬送手段による搬送を繰り返し再試行させるようにするとよい。この場合、請求項に記載の搬送装置と同様の作用,効果を得ることができる。
また、連続エラー回数を監視する場合には、メンテナンスレベルが第1エラーレベルであると判定された場合、ユーザに連続エラーレベルのメンテナンスにて搬送機能を正常化すべき旨のメッセージを通知して、このメッセージを通知した以降、ユーザによりメンテナンスが終了した際に、連続エラー回数のカウント値をリセットする、ようにするとよい。この場合、請求項に記載の搬送装置と同様の作用,効果を得ることができる。
また、第1,第2エラーレベルであると判定する場合には、メンテナンスレベルが第2エラーレベルであると判定された場合、ホストコンピュータに対し、第2エラーレベルのメンテナンスにて搬送機能を正常化する必要がある旨のメッセージを送信して、このメッセージを送信した際、累積エラー回数のカウント値をリセットする、ようにするとよい。この場合、請求項に記載の搬送装置と同様の作用,効果を得ることができる。
また、メンテナンスレベルが前記第2エラーレベルであると判定された際には、搬送手段による搬送に係る動作を停止させるようにするとよい。この場合、請求項に記載の搬送装置と同様の作用,効果を得ることができる。
また、上述の各報知方法においては、搬送手段により被記録媒体を搬送した総搬送回数をカウントしておき、この総搬送回数が所定の搬送しきい値以上であれば、メンテナンスレベルが、搬送手段の使用状態に起因するメンテナンスが必要である消耗レベルであると判定する、ようにするとよい。この場合、請求項に記載の搬送装置と同様の作用,効果を得ることができる。
また、この報知方法においては、メンテナンスレベルが消耗レベルであると判定された場合、ホストコンピュータに対し、消耗レベルのメンテナンスにて搬送機能を正常化する必要がある旨のメッセージを送信して、このメッセージを送信した際、総搬送回数のカウント値をリセットする、ようにしてもよい。この場合、請求項に記載の搬送装置と同様の作用,効果を得ることができる。
また、この報知方法では、メンテナンスレベルが前記消耗レベルであると判定された場合、搬送機能による搬送が実現可能な状態を維持する、こととするとよい。この場合、請求項10のいずれかに記載の搬送装置と同様の作用,効果を得ることができる。
また、請求項16に記載のプログラムは、請求項1から13のいずれかに記載のエラー判定手段,状況監視手段,レベル判定手段および報知手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムである。このようなプログラムにより制御されるコンピュータシステムは、請求項1から13のいずれかに記載の搬送装置の一部を構成することができる。
また、これらプログラムにおいては、さらに、請求項から13のいずれかに記載の再試行手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムとしてもよい。この場合、コンピュータシステムは、請求項から13のいずれかに記載の搬送装置の一部を構成することができる。
また、これらプログラムにおいては、さらに、請求項から13のいずれかに記載の動作停止手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムとしてもよい。この場合、コンピュータシステムは、請求項から13のいずれかに記載の搬送装置の一部を構成することができる。
また、これらプログラムにおいては、請求項11から13のいずれかに記載の設定変更手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムとしてもよい。この場合、コンピュータシステムは、請求項11から13のいずれかに記載の搬送装置の一部を構成することができる。
なお、これらのプログラムは、コンピュータによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものであって、例えば、FD,CD−ROM,メモリーカードなどの記録媒体、インターネットなどの通信回線網を介して、コンピュータシステム,または,コンピュータシステムを利用するユーザに提供されるものである。なお、このプログラムをユーザに提供する場合には、コンピュータシステムのハードディスクやメモリにプレインストールされた状態で提供する形態であってもよい。また、このプログラムを実行するコンピュータシステムとしては、例えば、搬送装置に搭載されたコンピュータシステム,搬送装置とデータ通信可能な他のコンピュータなどが利用できる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
複合機1は、ファクシミリ機能,プリンタ機能,複写機能,スキャナ機能などを有する装置であって、図1に示すように、筐体2の上面に配置された各種キーからなる操作パネル3,操作パネル3の後側に配置された液晶ディスプレイからなる表示部4,表示部4の後側に配置された原稿セット部5,筐体2の前側に配置されている記録排紙トレイ6,記録排紙トレイ6の上部に配置されている読取排紙トレイ7,原稿セット部5の後側に配置された給紙装置10などを備えている。
給紙装置10は、図2に示すように、シート状の記録用紙を収納する収納部12,収納部12に収納される記録用紙の下端部側に位置する媒体保持部14,収納部12に収納された記録用紙を給紙方向(図2における矢印Aの方向)へ搬送する給紙ローラユニット16などからなり、収納部12に収納された記録用紙の下端部と媒体保持部14との摩擦によって、収納部12から記録用紙を1枚ずつ抽出して給紙を行う装置である。
この給紙装置10では、図3に示すように、給紙ローラユニット16における給紙ローラ16aを回転させることによって、収納部12にセットされた記録用紙のうち、最上部の記録用紙Pを、媒体保持部14に押しつける方向へ搬送する。これにより、この記録用紙Pは、その曲がりやすさに応じて突出部材20の突出部22を下端部で押し下げながら、突出部22に沿って搬送方向へ徐々に変位していく。そして、この記録用紙Pは、その下端部が媒体保持部14の上面14aに接触するまで突出部22に沿って変位した後、この上面14aに沿った方向,つまり給紙方向へ搬送されていくことになる。
また、複合機1は、図4に示すように、複合機1全体の動作を制御するCPU112,CPU112による処理手順などを記憶するROM114,CPU112による処理結果などを記憶するRAM116,各種機能における設定内容などを記憶するEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-only Memory )118,給紙装置10の動作を制御する給紙制御回路120,記録用紙からの画像の読み取りを行うスキャナ部122,記録用紙への画像の形成を行うプリンタ部124,複合機1を通信回線網Nへ接続する通信制御部126などをバス128にて接続することにより制御系統を構成している。
このように構成された複合機1について、それぞれ処理内容の異なる複数の実施形態を順に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
[第1実施形態]
以下に、CPU112が給紙装置10に給紙を行わせる動作,即ち画像形成処理の処理手順を図5に基づいて説明する。
まず、変数「Retry 」がリセット(Retry ←0)される(s110)。この変数「Retry 」は、給紙装置10に連続して給紙エラーが発生した回数(連続エラー回数)を積算する変数としてRAM116内の所定の記憶領域に記憶されるものである。
次に、給紙装置10に記録用紙がセットされているか否かがチェックされる(s120)。ここでは、給紙装置10に設けられた用紙検出センサ(不図示)からの検出結果によって、給紙装置10に記録用紙がセットされているか否かが判定される。なお、この用紙検出センサにより記録用紙の有無を判定するための構成については、周知であるため詳細な説明は省略する。
このs120の処理で、記録用紙がセットされていないと判定されれば(s120:NO)、給紙装置10へ記録用紙をセットすべき旨が報知された後(s130)、記録用紙のセットを終了した旨の操作が操作パネル3により行われるまでs130の処理が繰り返し実行される(s140:NO)。このs130の処理では、記録用紙の補給が必要である旨のメッセージ「用紙をセットして下さい」を、表示部4に表示させることにより報知が行われる。
この後、記録用紙のセットが終了した旨の操作が行われた場合(s140:YES)、または、上述したs120の処理で記録用紙がセットされていた場合(s120:YES)、給紙制御回路120を介して給紙装置10の給紙動作が実行される(s150)。ここでは、給紙装置10の給紙ローラユニット16によって、収納部12にセットされた最上部の記録用紙を給紙方向へ搬送する(図3参照)。
次に、給紙エラーが発生しているか否かがチェックされる(s160)。ここでは、s150の処理で給紙装置10に給紙動作を開始させてから所定時間以内に、プリンタ部124に設けられた給紙検出センサ(不図示)により記録用紙の搬送が検出されなければ、プリンタ部124まで記録用紙が正常に搬送されてきていないこととなるため、給紙エラーが発生していると判定する。なお、この給紙検出センサにより判定するための構成については、周知であるため詳細な説明は省略する。
このs160の処理で、給紙エラーが発生していないと判定された場合(s160:NO)、プリンタ部124まで搬送されてきた記録用紙に対する画像の形成をプリンタ部124に実行させる(s170)。ここでは、プリンタ部124によって、搬送されてきた記録用紙への画像の形成が行われ、更に記録用紙は記録排紙トレイ6まで搬送される。
この後、次のページとして形成すべき画像が存在すれば(s180:YES)、s110の処理へ戻って次のページに対する本画像形成処理を実行する一方、次のページとして形成すべき画像が存在しなければ(s180:NO)、本画像形成処理を終了する。
また、上述したs160の処理で、給紙エラーが発生したと判定された場合(s160:YES)、変数「Retry 」が1だけインクリメント(Retry ←Retry +1)され(s190)、変数「Count 」も1だけインクリメント(Count ←Count +1)される(s200)。この変数「Count 」は、給紙装置10に給紙エラーが発生した回数(累積エラー回数)を積算する変数としてEEROM118内の所定の記憶領域に記憶された変数であって、初期設定(工場出荷時)において「0」がセットされている。
次に、変数「Count 」が所定のしきい値(本実施形態においては30回)Kに到達している(Count =K)か否かがチェックされる(s210)。
このs210の処理で、変数「Count 」が所定のしきい値Kに到達していないと判定されれば(s210:NO)、変数「Retry 」が「最大リトライ回数L(本実施形態においては、3回)」に到達している(Retry =L)か否かがチェックされる(s220)。
このs220の処理で、最大リトライ回数Lに到達していないと判定されれば(s220:NO)、s150の処理へ戻って給紙動作が繰り返される。一方、最大リトライ回数Lに到達したと判定されれば(s220:YES)、給紙装置10の給紙ローラユニット16(給紙ローラ16a)を清掃すべき旨が報知される(s230)。このs230の処理では、給紙ローラユニット16の清掃が必要である旨のメッセージ「給紙ローラを清掃して下さい」を、表示部4に表示させることにより報知が行われる。このように、本実施形態においては、給紙エラーの発生した累積回数(変数「Count 」)が少ない(しきい値Kに到達していない)ときに、連続して給紙エラーの発生した回数(変数「Retry 」)が最大リトライ回数Lに到達した状況を、給紙ローラユニット16を清掃する程度(メンテナンスレベル)のメンテナンスで記録用紙を搬送する搬送機能を正常化(または回復)させることができる状態であると判定し、給紙ローラユニット16を清掃すべき旨が報知される。
この報知が行われた後、給紙ローラユニット16の清掃を終了した旨の操作が操作パネル3により行われるまでs230の処理が繰り返し実行され(s240:NO)、この操作が行われたら(s240:YES)、s110の処理へ戻って、本画像形成処理が最初から繰り返される。
また、上述したs210の処理で、変数「Count 」が所定のしきい値Kに到達したと判定されれば(s210:YES)、給紙装置10のメンテナンスが必要である旨が報知される(s250)。ここでは、給紙装置10のメンテナンスが必要である旨のメッセージを、サービスセンタ側のホストコンピュータに自動的に送信することにより報知が行われる。なお、このメッセージには、本複合機1および給紙装置10の製造番号(またはロット番号),変数「Count 」の値,変数「Retry 」の値なども含まれており、サービスセンタ側では、これら情報に基づいて複合機1において搬送機能を正常化するのに必要なメンテナンスの程度(メンテナンスレベル)を特定することができる。また、本複合機1および給紙装置10の製造番号(またはロット番号)がメッセージに含まれているので、給紙エラーの発生する頻度の高い製造番号(またはロット番号)を統計的に認識することができ、サービスセンタ側は今後の対策に生かすことができる。
そして、変数「Count 」がリセット(Count←0)され(s260)、給紙装置10の
動作が停止された後(s270)、本画像形成処理は終了される。このように、本実施形態においては、給紙エラーの発生した累積回数(変数「Count 」)が多くなった(しきい値Kに到達していない)状況を、給紙ローラユニット16の交換等といった重度のメンテナンスでなければ搬送機能を正常化させることができない状況であると判定し、給紙装置10のメンテナンスが必要である旨のメッセージをサービスセンタ側のホストコンピュータに送信している。
[第1実施形態の効果]
このように構成された複合機1の給紙装置10によれば、図5におけるs210,s220の処理により搬送機能の正常化に必要なメンテナンスの程度(メンテナンスレベル)を判定し、このメンテナンスレベルに応じて、ユーザへのメッセージの通知,または,サービスセンタ側へのメッセージの送信により報知を行うことができる。これにより、s210,s220の処理で判定される記録用紙の搬送状況に応じた態様により適切な報知を行うことができる。
ここで、例えば、同図s230の処理でメッセージをユーザに通知する場合であれば、このメッセージで示される内容のメンテナンスで搬送機能を正常化させるべき旨をユーザに把握させることができるため、ユーザによる適切な処置を経て搬送機能を正常化させることができる。また、同図s250の処理でメッセージのサービスセンタ側へ送信する場合であれば、このメッセージで示される内容に応じてサービスセンタ側でメンテナンスレベルを把握することができるため、サービスマンが複合機1の設置場所へ出向いて修理することにより搬送機能を正常化させることができる。
また、図5の画像形成処理においては、s210,s220の処理で給紙エラー(累積エラー回数および連続エラー回数)の発生回数に応じてメンテナンスレベルを判定し、そのメンテナンスレベルのメンテナンスにより搬送機能を正常化すべき旨を同図s230,s250の処理で報知することができる。
また、図5における画像形成処理においては、s210の処理で累積エラー回数に応じてメンテナンスレベルを判定している。この累積エラー回数は、現在までに給紙エラーが発生した累積回数であり、この回数が多くなるほど、給紙装置10が劣化していることを示しているといえるため、給紙装置10が劣化しているか否かを累積エラー回数に基づいて長期的に監視することができる。
また、図5における画像形成処理においては、s220の処理で連続エラー回数に応じてメンテナンスレベルを判定している。この連続エラー回数のみが多くなった状況は、給紙装置10の劣化以外の要因、例えば、複合機1周辺の環境変化や内部へのゴミの混入などにより、短期間の間に搬送が連続して正常に行われなかった状況であると推測できる。そのため、s220の処理で連続エラー回数をチェックすることによって、給紙装置10の劣化以外の要因でメンテナンスが必要な状況になったか否かを短期的に監視することができる。
また、図5におけるs220の処理で変数Retryがしきい値Lに到達していない場合に
は、同図s150の処理へ戻って給紙動作をやり直すように構成されているため、変数Retryがしきい値Lに到達するまでの間であれば、給紙エラーが発生する毎に給紙動作を繰
り返し再試行させることができる。
また、図5における画像形成処理においては、累積エラー回数が多くなった場合,つまり本質的なメンテナンスでなければ搬送機能を正常化させることができない状況のときにのみ、s250の処理で給紙装置10のメンテナンスが必要である旨のメッセージをサービスセンタ側へ送信している。そのため、重度のメンテナンスが必要である場合にのみ、サービスマンが出向いて修理するようにすることができ、結果、サービスマンが複合機1の設置場所へ出向く機会が不必要に多くなってしまうことがない。
また、図5における画像形成処理においては、累積エラー回数が多くなった場合には、同図s270の処理で給紙装置10の動作を停止させている。累積エラー回数が多くなった状況は、重度のメンテナンスでなければ搬送機能を正常化させることができない状況であるため、給紙装置10の動作を継続させてしまうことにより、給紙装置10が異常な動作をしてしまう危険がある。よって、本実施形態のように、給紙装置10の動作を停止させることは、給紙装置10が異常な動作をしてしまうことを防止するために好適である。
また、図5におけるs250の処理で送信されるメッセージには、本複合機1および給紙装置10の製造番号,変数「Count 」の値,変数「Retry 」の値などが含まれている。そのため、サービスセンタ側では、メンテナンスにより搬送機能を正常化すべき旨の他、メッセージに含まれる情報により複合機1または給紙装置10がどのようなものであるか,どのような使用状況であるのかについても把握することができ、より適切なメンテナンスに役立てることができる。また、本複合機1および給紙装置10の製造番号(またはロット番号)がメッセージに含まれているので、給紙エラーの発生する頻度の高い製造番号(またはロット番号)を統計的に認識することができ、サービスセンタ側は今後の対策に生かすことができる。
[第2実施形態]
本実施形態における複合機1は、画像形成処理の一部が第1実施形態と異なっているだけであるため、その相違点についてのみ説明する。
本実施形態における画像形成処理では、変数「Count 」が、累積エラー回数に基づく値である累積エラー値として用いられ、図6に示すように、まず、s200の処理で変数「Count 」に所定の加算値αが加算(Count ←Count +α)される(s200)。この加算値αは、本実施形態においては「2」であり、「1」よりも大きな値が望ましい。
また、s170の処理で画像の形成がプリンタ部124により実行された後、変数「Retry 」が「0」であるか否かがチェックされる(s171)。
このs171の処理で、変数「Retry 」が「0」でなければ(s171:NO)、変数「Count 」が後述する減算値β(本実施形態においては「1」)以上であるか否かがチェックされ(s172)、変数「Count 」が減算値β以上であれば(s172:YES)、変数「Count 」から所定の減算値βが減算(Count ←Count −β)された後で(s174)、s180の処理が実行される。一方、s172の処理で、変数「Count 」が減算値β以上でなければ(s172:NO)、変数「Count 」に「0」がセット(Count ←0)された後で(s173)、s180の処理が実行される。この減算値βは、本実施形態においては「1」であるが、上述の加算値αよりも小さな値であれば、「1」以外の値でもよい。
一方、s171の処理で変数「Retry 」が「0」であれば(s171:YES)、変数「Count 」からの減算が行われることなくs180の処理が実行される。
このように、本実施形態においては、s171の処理で変数「Retry 」が「0」でない場合,つまり本画像形成処理の実行中に給紙エラーが発生していた場合にのみ、変数「Count 」から減算値βが減算される。
[第2実施形態の効果]
このように構成された複合機1の給紙装置10においては、第1実施形態と同様の構成から得られる作用,効果の他に、以下に示すような作用,効果を得ることができる。
この給紙装置10では、給紙エラーが発生すれば図5におけるs200の処理で累積エラー値(変数「Count 」の値)が積算されていくが、給紙が正常に行われる毎に、同図s174の処理で累積エラー値が少しずつ減算されていく。そのため、偶発的に発生した給紙エラーにより累積エラー値が加算されていたとしても、以後の給紙が数回正常に行われることで、偶発的な給紙エラーによる累積エラー値の加算分,つまり偶発的な搬送エラーの影響を相殺することができる。
また、図6におけるs200の処理で変数「Count 」に加算される加算値αは、第1実施形態での加算値「1」よりも大きな値(α=2)であるため、同じように給紙エラーが発生する状況であれば、第1実施形態の構成と比べて変数「Count 」の値がしきい値Kに到達するタイミングが早くなる。そのため、本実施形態の構成であれば、給紙装置10に実質的な不具合が生じたことに起因して累積エラーが多発するようになった場合には、第1実施形態の構成よりも早期に、s250の処理によるサービスセンタ側への報知を行うことができる。この効果は、加算値αの値が大きいほど顕著である。
[第3実施形態]
本実施形態における複合機1は、画像形成処理の一部が第1実施形態と異なっているだけであるため、その相違点についてのみ説明する。
本実施形態における画像形成処理では、図7に示すように、まず、s150の処理の後、変数「Total 」が1だけインクリメントされ(s152)、s160の処理が実行される。この変数「Total 」は、給紙装置10により給紙を行った総給紙回数を積算する変数としてEEROM118内の所定の記憶領域に記憶された変数であって、初期設定(工場出荷時)において「0」がセットされている。
また、s210の処理で「NO」と判定された際、変数「Total 」が所定のしきい値J(本実施形態においては、100,000)以上(Total≧J)の値になっているか否か
をチェックする(s212)。
このs212の処理で、変数「Total 」がしきい値J以上の値になっていないと判定されれば(s212:NO)、s220の処理へ移行する一方、変数「Total 」がしきい値J以上の値になっていると判定されれば(s212:YES)、給紙装置10のメンテナンスが必要である旨が報知される(s184)。その後、変数「Total 」がリセット(Total ←0)され(s186)、本画像形成処理が終了する。ここでは、図5におけるs250の処理と同様に、サービスセンタ側のホストコンピュータにメッセージを送信することにより報知が行われる。また、変数「Total 」がしきい値J以上の値になっている場合には、給紙の行われた回数が多くなっただけで、給紙装置10による給紙が直ちに行えなくなる訳ではないため、s212の処理で変数「Total 」がしきい値J以上の値になっていると判定されたときには、給紙装置10の動作は停止されることなく本画像形成処理が終了される。
また、s180の処理で「NO」と判定された場合、s212の処理と同様、変数「Total 」がしきい値J以上の値になっているか否かがチェックされ(s182)、変数「Total 」がしきい値J以上の値になっていないと判定されれば(s182:NO)、本画像形成処理は終了されるが、変数「Total 」がしきい値J以上の値になっていると判定されれば(s182:YES)、s184の処理が実行される。
このように、本実施形態においては、総給紙回数(変数「Total 」)が多くなった(しきい値Jに到達した)状況が、消耗した給紙ローラユニット16の部品を交換するなどといった程度(メンテナンスレベル)のメンテナンスで記録用紙を搬送する搬送機能を正常化(または回復)させる必要がある状況として判定され、給紙装置10のメンテナンスが必要である旨のメッセージが送信される。
また、s260の処理では、変数「Count 」だけでなく、変数「Total」についてもリ
セット(Total ←0)がされる。
[第3実施形態の効果]
このように構成された複合機1の給紙装置10によれば、第1実施形態と同様の構成により得られる作用,効果の他、以下に示すような作用,効果を得ることができる。
この給紙装置10では、変数「Total 」がしきい値J以上の値になった場合には、図7におけるs184の処理で、給紙の行われた回数が多くなったことによるメンテナンス(例えば、消耗した部品を交換する等)が必要である旨を報知することができる。
また、この報知は、サービスセンタ側のホストコンピュータに対してメッセージとして送信されるため、このサービスセンタ側のサービスマンによるメンテナンスを経て給紙装置10の搬送機能を正常化することができる。
また、図7におけるs212の処理で変数「Total 」がしきい値J以上の値になっていると判定されたときには、給紙装置10の動作を停止させることなく画像形成処理を終了するように構成されている。このように、変数「Total 」がしきい値J以上の値になっている状態は、単に給紙の行われた回数が多くなっただけで、給紙装置10による給紙が直ちに行えなくなる訳ではない。そのため、このようなときに給紙装置10の動作を停止させずに搬送機能を維持することによって、給紙装置10による給紙を継続的に行うことができるようにし、ユーザまたはサービスマンによる任意のタイミングでメンテナンスを行えるようにすることができる。
[変形例]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、本発明の搬送装置を給紙装置に適用した構成を例示したが、本発明の搬送装置は、記録用紙を搬送するための装置であれば、給紙装置以外の装置に適用することもできる。
また、上記実施形態においては、累積エラー回数或いは累積エラー値(変数「Count 」)および連続エラー回数(変数「Total 」)によりメンテナンスレベルを判定するように構成されたものを例示したが、累積エラー回数或いは累積エラー値と、連続エラー回数とのうちのいずれか一方、または、給紙装置10の搬送状況を示す他のパラメータに基づいて、メンテナンスレベルを判定するように構成してもよい。
また、第2実施形態においては、図6におけるs200の処理で変数「Count 」に加算する加算値αを、同図s174の処理で変数「Count 」から減算される減算値βよりも大きな値とした構成を例示した。しかし、この加算値α,減算値βについては、加算値αを減算値βより小さな値としてもよい。この場合、例えば、加算値αを「1」とし、減算値βを「2」とすればよい。
このように構成した場合、給紙エラーが発生する毎に図5におけるs200の処理で累積エラー値が積算されていくが、給紙が正常に行われると、同図s174の処理で給紙が正常に行われなかったときよりも大きな減算値βが累積エラー値から減算される。そのため、給紙が正常に行われない状況が連続して発生しない限り、累積エラー値が大きな値になることはない。つまり、給紙が正常に行われない状況が連続して発生し、給紙装置10(給紙ローラユニット16)による給紙が正常に行えなくなったときにのみ、累積エラー値が大きな値となり、これにより、s250の処理へ移行することになる。よって、上述のように大きな減算値βを累積エラー値から減算するように構成することは、給紙装置10による搬送が正常に行えなくなった場合のように、本質的なメンテナンスが必要になったことを検出するために適しているといえる。
また、上記実施形態において、画像形成処理で使用されるしきい値(L,K,J)については、EEPROM118に記憶されるものとし、操作パネル3により所定の手順に従った操作が行われた際に任意の値に変更されるように構成してもよい。また、通信回線網N側(例えば、サービスセンタ)からの指令に基づいて、任意の値に変更されるように構成してもよい。このように構成すれば、ユーザまたはサービスセンタ側が、変更報知処理で使用される「しきい値」を任意に変更することができる。
また、上記実施形態における画像形成処理には、図8に示すように、第2実施形態における変数「Count 」に加算値α,減算値βを加減算する構成と、第3実施形態における総給紙回数をチェックする構成とを両方備えることもできる。
[本発明との対応関係]
上記説明した実施形態において、給紙装置10および給紙装置10の制御に関する構成が本発明における搬送装置であり、記録用紙が本発明における被記録媒体であり、給紙ローラユニット16が本発明における搬送手段である。
また、図5〜図8におけるs110,s152,s174,s186,s190,s210,s260の処理は本発明における状況監視手段であり、s182,s210,s212,s220の処理は本発明におけるレベル判定手段であり、s184,s230,s250の処理は本発明における報知手段であり、s160の処理は本発明におけるエラー判定手段であり、s220の処理は本発明における再試行手段であり、s270の処理は本発明における動作停止手段である。
また、図5〜図8におけるs220の処理で「YES」と判定された場合のメンテナンスレベルが本発明における第1エラーレベルであり、s210の処理で「YES」と判定された場合のメンテナンスレベルが本発明における第2エラーレベルであり、s212,s182の処理で「YES」と判定された場合のメンテナンスレベルが本発明における消耗レベルである。
また、図6,図8におけるs200の処理で変数「Count 」に加算される加算値αは本発明における第1の値であり、s174の処理で変数「Count 」から減算される減算値βは本発明における第2の値である。
また、加算値αを減算値βより小さな値とした場合における加算値αは本発明における第3の値であり、減算値βは本発明における第4の値である。
また、画像形成処理で使用されるしきい値を任意に変更可能とした場合において、操作パネル3の操作を受けてしきい値を変更,または,通信回線網N側からの指令に基づいてしきい値を変更する処理を行うCPU112は、本発明における設定変更手段である。
複合機を示す斜視図 給紙装置を示す斜視図 給紙装置により給紙が行われる様子を示す図 複合機の制御系統を示すブロック図 第1実施形態における画像形成処理の手順を示すフローチャート 第2実施形態における画像形成処理の手順を示すフローチャート 第3実施形態における画像形成処理の手順を示すフローチャート 別の実施形態における画像形成処理の手順を示すフローチャート
1…複合機、2…筐体、3…操作パネル、4…表示部、5…原稿セット部、6…記録排紙トレイ、7…読取排紙トレイ、10…給紙装置、12…収納部、14…媒体保持部、16…給紙ローラユニット、16a…給紙ローラ、20…突出部材、22…突出部、112…CPU、114…ROM、116…RAM、118…EEPROM、120…給紙制御回路、122…スキャナ部、124…プリンタ部、126…通信制御部、128…バス。

Claims (16)

  1. 被記録媒体を搬送する搬送手段と、
    該搬送手段による被記録媒体の搬送が正常に行われたか否かを判定するエラー判定手段と、
    該搬送手段による被記録媒体の搬送状況を監視する状況監視手段と、
    該状況監視手段により監視されている搬送状況に応じて、前記搬送手段が被記録媒体を搬送する搬送機能の正常化に必要なメンテナンスの程度を示すメンテナンスレベルを判定するレベル判定手段と、
    該レベル判定手段により判定されたメンテナンスレベルに応じた態様によって、該メンテナンスレベルのメンテナンスにて前記搬送機能を正常化すべき旨を報知する報知手段と、を備え
    前記状況監視手段は、現在までに前記エラー判定手段により搬送が正常に行われなかったと判定された累積回数に基づく値である累積エラー値をカウントしており、前記エラー判定手段により搬送が正常に行われなかったと判定された場合に、前記累積エラー値に所定の第1の値を加算する一方、前記累積エラー値に所定の第1の値を加算した後、前記エラー判定手段により搬送が正常に行われたと判定された場合に、前記累積エラー値から第1の値より小さい第2の値を減算することにより、前記累積エラー値のカウントを行い、
    前記レベル判定手段は、前記状況監視手段により監視されている前記累積エラー値が所定の累積しきい値より小さければ、メンテナンスレベルが第1エラーレベルであると判定する一方、前記累積エラー値が前記累積しきい値以上であれば、メンテナンスレベルが第1エラーレベルより重度のメンテナンスが必要な第2エラーレベルであると判定する
    ことを特徴とする搬送装置。
  2. 被記録媒体を搬送する搬送手段と、
    該搬送手段による被記録媒体の搬送が正常に行われたか否かを判定するエラー判定手段と、
    該搬送手段による被記録媒体の搬送状況を監視する状況監視手段と、
    該状況監視手段により監視されている搬送状況に応じて、前記搬送手段が被記録媒体を搬送する搬送機能の正常化に必要なメンテナンスの程度を示すメンテナンスレベルを判定するレベル判定手段と、
    該レベル判定手段により判定されたメンテナンスレベルに応じた態様によって、該メンテナンスレベルのメンテナンスにて前記搬送機能を正常化すべき旨を報知する報知手段と、を備え、
    前記状況監視手段は、現在までに前記エラー判定手段により搬送が正常に行われなかったと判定された累積回数に基づく値である累積エラー値をカウントしており、前記エラー判定手段により搬送が正常に行われなかったと判定された場合に、前記累積エラー値に所定の第3の値を加算する一方、前記累積エラー値に所定の第3の値を加算した後、前記エラー判定手段により搬送が正常に行われたと判定された場合に、前記累積エラー値から第3の値より大きい第4の値を減算することにより、前記累積エラー値のカウントを行い、
    前記レベル判定手段は、前記状況監視手段により監視されている前記累積エラー値が所定の累積しきい値より小さければ、メンテナンスレベルが第1エラーレベルであると判定する一方、前記累積エラー値が前記累積しきい値以上であれば、メンテナンスレベルが第1エラーレベルより重度のメンテナンスが必要な第2エラーレベルであると判定する
    ことを特徴とする搬送装置。
  3. 前記状況監視手段は、前記累積エラー、および、前記エラー判定手段により搬送が正常に行われなかったと連続して判定された連続エラー回数をカウントしており、
    前記レベル判定手段は、前記状況監視手段により監視されている搬送状況に基づいて、前記累積エラーが前記累積しきい値より小さい状態で前記連続エラー回数が所定の連続しきい値以上となった場合に、前記メンテナンスレベルが前記第1エラーレベルであると判定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の搬送装置。
  4. 前記状況監視手段により監視されている前記連続エラー回数が前記連続しきい値に到達するまでの間、前記エラー判定手段により搬送が正常に行われなかったと判定される毎に、前記搬送手段による搬送を繰り返し再試行させる再試行手段を備えている
    ことを特徴とする請求項に記載の搬送装置。
  5. 前記報知手段は、前記レベル判定手段により判定されたメンテナンスレベルが、第1エラーレベルであると判定された場合、ユーザに第1エラーレベルのメンテナンスにて搬送機能を正常化すべき旨のメッセージを通知して、
    前記状況監視手段は、前記報知手段によりメッセージが通知された以降、ユーザによりメンテナンスが終了した旨の操作を受けた際に、前記累積エラー値のカウント値をリセットせず、前記連続エラー回数のカウント値をリセットする
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の搬送装置。
  6. 前記報知手段は、前記レベル判定手段により判定されたメンテナンスレベルが、第2エラーレベルであると判定された場合、当該搬送装置とデータ通信可能なホストコンピュータに対し、当該搬送装置が第2エラーレベルのメンテナンスにて搬送機能を正常化する必要がある旨のメッセージを送信して、
    前記状況監視手段は、前記報知手段によりメッセージが送信された際、前記累積エラーのカウント値をリセットする
    ことを特徴とする請求項からのいずれかに記載の搬送装置。
  7. 前記レベル判定手段によりメンテナンスレベルが第2エラーレベルであると判定された際、当該搬送装置の動作を停止させる動作停止手段を備えている
    ことを特徴とする請求項からのいずれかに記載の搬送装置。
  8. 前記状況監視手段は、前記搬送手段により被記録媒体の搬送が開始された回数である総搬送回数をカウントしており、
    前記レベル判定手段は、前記状況監視手段により監視されている前記総搬送回数が所定の搬送しきい値以上であれば、前記メンテナンスレベルが、当該搬送装置の使用状態に起因するメンテナンスが必要である消耗レベルであると判定する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の搬送装置。
  9. 前記報知手段は、前記レベル判定手段により判定されたメンテナンスレベルが前記消耗レベルであると判定された場合、データ通信可能なホストコンピュータに対し、当該搬送装置が前記消耗レベルのメンテナンスにて前記搬送機能を正常化する必要がある旨のメッセージを送信して、
    前記状況監視手段は、前記報知手段によりメッセージが送信された際、前記総搬送回数のカウント値をリセットする
    ことを特徴とする請求項に記載の搬送装置。
  10. 前記レベル判定手段によりメンテナンスレベルが前記消耗レベルであると判定された場合、前記搬送機能を維持する
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の搬送装置。
  11. 当該搬送装置外部からの指令を受けて、前記しきい値として設定される値を任意に変更可能な設定変更手段を備えている
    ことを特徴とする請求項から1のいずれかに記載の搬送装置。
  12. 前記報知手段がホストコンピュータに対して送信するメッセージには、当該搬送装置に関する情報が含まれている
    ことを特徴とする請求項6または請求項9に記載の搬送装置。
  13. 前記報知手段がホストコンピュータに対して送信するメッセージには、前記状況監視手段による監視状況を示す情報が含まれている
    ことを特徴とする請求項12に記載の搬送装置。
  14. 搬送手段による被記録媒体の搬送が正常に行われたか否かを判定するエラー判定手順と、
    前記搬送手段による被記録媒体の搬送状況を監視する状況監視手順と、
    該状況監視手順において監視されている搬送状況に応じて、前記搬送手段が被記録媒体を搬送する搬送機能の正常化に必要なメンテナンスの程度を示すメンテナンスレベルを判定するレベル判定手順と、
    該レベル判定手順により判定されたメンテナンスレベルに応じた態様によって、該メンテナンスレベルのメンテナンスにて前記搬送機能を正常化すべき旨を報知する報知手順と、を備え、
    前記状況監視手順において、現在までに前記エラー判定手順にて搬送が正常に行われなかったと判定された累積回数に基づく値である累積エラー値をカウントしており、前記エラー判定手順にて搬送が正常に行われなかったと判定された場合に、前記累積エラー値に所定の第1の値を加算する一方、前記累積エラー値に所定の第1の値を加算した後、前記エラー判定手順にて搬送が正常に行われたと判定された場合に、前記累積エラー値から第1の値より小さい第2の値を減算することにより、前記累積エラー値のカウントを行い、
    前記レベル判定手順において、前記状況監視手順にて監視されている前記累積エラー値が所定の累積しきい値より小さければ、メンテナンスレベルが第1エラーレベルであると判定する一方、前記累積エラー値が前記累積しきい値以上であれば、メンテナンスレベルが第1エラーレベルより重度のメンテナンスが必要な第2エラーレベルであると判定する
    ことを特徴とする報知方法。
  15. 搬送手段による被記録媒体の搬送が正常に行われたか否かを判定するエラー判定手順と、
    前記搬送手段による被記録媒体の搬送状況を監視する状況監視手順と、
    該状況監視手順において監視されている搬送状況に応じて、前記搬送手段が被記録媒体を搬送する搬送機能の正常化に必要なメンテナンスの程度を示すメンテナンスレベルを判定するレベル判定手順と、
    該レベル判定手順により判定されたメンテナンスレベルに応じた態様によって、該メンテナンスレベルのメンテナンスにて前記搬送機能を正常化すべき旨を報知する報知手順と、を備え、
    前記状況監視手順において、現在までに前記エラー判定手順にて搬送が正常に行われなかったと判定された累積回数に基づく値である累積エラー値をカウントしており、前記エラー判定手順にて搬送が正常に行われなかったと判定された場合に、前記累積エラー値に所定の第3の値を加算する一方、前記累積エラー値に所定の第3の値を加算した後、前記エラー判定手順にて搬送が正常に行われたと判定された場合に、前記累積エラー値から第3の値より大きい第4の値を減算することにより、前記累積エラー値のカウントを行い、
    前記レベル判定手順において、前記状況監視手順にて監視されている前記累積エラー値が所定の累積しきい値より小さければ、メンテナンスレベルが第1エラーレベルであると判定する一方、前記累積エラー値が前記累積しきい値以上であれば、メンテナンスレベルが第1エラーレベルより重度のメンテナンスが必要な第2エラーレベルであると判定する
    ことを特徴とする報知方法。
  16. 請求項1から13のいずれかに記載のエラー判定手段,状況監視手段,レベル判定手段および報知手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラム。
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