JP2019018990A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】他の画像形成装置の状況を利用して、適切なタイミングで給紙遅れの対策処理を開始できるようにする。【解決手段】画像形成システムは、複数の画像形成装置と管理サーバーと、を含む。それぞれの画像形成装置は、遅れ発生率、環境情報、累計枚数を管理サーバーに送信する。第1判定値未満、かつ、第2判定値以上の遅れ発生率を受信したとき、管理サーバーは、当該遅れ発生率を送信した第1装置と類似環境にある第1類似装置から第1通知対象装置を抽出し、第1通知対象装置に対策通知を送信する。対策通知を受信した画像形成装置は給紙遅れの発生を防止用の対策処理を給紙部に実行させる。【選択図】図8

Description

本発明は、印刷に用いる用紙を給紙する画像形成システムに関する。
プリンター、複合機、複写機、ファクシミリ装置のような画像形成装置がある。画像形成装置は用紙を収容する。そして、セットされた用紙を送り出す(給紙する)ローラーが設けられる。ローラーは用紙との摩擦で摩耗する。摩耗が進むに従い、給紙の遅れが増える。さらに摩耗が進むと、ローラーを回転させても用紙を送り出すことができなくなる(無給紙ジャム)。寿命が尽きる前にローラーを交換する必要がある。しかし、ローラーの摩耗の進行速度は、画像形成装置の使用環境による。そこで、ローラーの寿命を予測する技術の一例が特許文献1に記載されている。
具体的に、特許文献1には、シートを搬送する回転体を含み、回転体の消耗による搬送性能の低下を検出し、回転体の稼働時間を計測し、回転体が消耗により搬送不能となる直前の限界消耗度を予め記憶し、回転体が消耗により搬送不能となる時期を予測し、検出した回転体の消耗度と、計測した回転体の稼動期間と、限界消耗度とを利用し、回転体が消耗により搬送不能となる寿命時期を、予測関数によって算出するシート搬送装置が記載されている。これにより、精度高くローラの寿命を予測しようとする(特許文献1:請求項1、段落[0010]等参照)。
特開2003−261237号公報
給紙のたびに用紙と給紙用ローラーとの摩擦が繰り返される。給紙用ローラーは次第に摩耗する。摩耗するほど給紙用ローラーの径が小さくなる。また、摩耗するほど、スリップが生じやすくなる。給紙用ローラーの給紙能力は次第に低下する。その結果、摩耗するほど、給紙遅れが生じやすくなる。また、用紙の紙粉も給紙遅れの原因の1つである。給紙用ローラーに付着した紙粉は、摩擦力を低下させる。給紙の遅れにより、単位時間あたりの印刷枚数が、画像形成装置の仕様を満たさなくなる場合がある。そのため、給紙遅れが生じないようにすべきである。
適切なタイミングで給紙遅れの対策を開始すれば、給紙遅れが無い状態、又は、給紙遅れが少ない状態を長くすることができる。給紙遅れの対策の対策は、はやめに開始することが好ましい。しかし、給紙用ローラーの摩耗の進行速度は、画像形成装置の使用状況(設置環境)に応じて変わる。給紙遅れの対策の実行開始時点を適切に設定することが難しいという問題がある。
特許文献1記載の技術は、用紙到達の遅れの時間拡大に基づきローラーの寿命を予測する。特許文献1記載の技術は、寿命到達までに次第に拡大する給紙遅れを許容する。むしろ、給紙遅れの対策を行えば、消耗度を正確に検出できず、正確にローラーの寿命を予測できなくなる可能性がある。従って、上記の問題を解決することはできない。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、他の画像形成装置の状況を利用して、適切なタイミングで給紙遅れの対策処理を開始できるようにする。
上記課題解決のため、請求項1に係る画像形成システムは、複数の画像形成装置と、管理サーバーと、を含む。それぞれの前記画像形成装置は、給紙部、給紙センサー、計時部、通信部、記憶部、制御部を含む。前記給紙部は給紙を行う給紙回転体を含む。前記給紙センサーは、前記給紙回転体よりも用紙搬送方向下流側に設けられ、用紙の到達、通過を検知する。前記計時部は、前記給紙回転体の回転開始から前記給紙センサーが用紙先端を検知するまでの所要時間を測る。前記通信部は前記管理サーバーと通信する。前記記憶部は、使用状況に関する環境情報と、前記給紙部が給紙した累計枚数を記憶する。前記制御部は、前記所要時間に基づき給紙遅れが発生したか否かを判定する。前記制御部は、一定枚数を給紙するごとに、前記一定枚数を給紙する間に前記給紙遅れが発生した割合である遅れ発生率を求める。前記制御部は、前記遅れ発生率、前記環境情報、及び、前記累計枚数を前記管理サーバーに向けて前記通信部に送信させる。前記管理サーバーは、サーバー通信部、サーバー記憶部、サーバー処理部を含む。サーバー通信部は、それぞれの前記画像形成装置と通信する。サーバー記憶部は、それぞれの前記画像形成装置から前記サーバー通信部が受信した前記環境情報、前記遅れ発生率、及び、前記累計枚数を記憶する。予め定められた第1判定値未満、かつ、予め定められた第2判定値以上の前記遅れ発生率を前記サーバー通信部が受信したとき、前記サーバー処理部は、前記第1判定値未満かつ前記第2判定値以上の前記遅れ発生率を送信した前記画像形成装置である第1装置を認識する。前記サーバー処理部は、前記環境情報に基づき、前記第1装置と類似環境にある前記画像形成装置である第1類似装置を判定する。前記サーバー処理部は、前記第1類似装置から第1通知対象装置を抽出する。前記サーバー処理部は、前記第1通知対象装置に向けて、対策通知を前記サーバー通信部に送信させる。前記第1通知対象装置は、前記第1類似装置のうち、前記第1装置の前記累計枚数よりも前記累計枚数が少ない前記給紙部を含む前記画像形成装置である。前記通信部が前記対策通知を受信したとき、前記制御部は、前記給紙遅れの発生を防止するための対策処理を前記給紙部に実行させる。
本発明によれば、画像形成装置の使用状況に応じ、適切なタイミングで給紙遅れの対策処理を開始することができる。類似環境にある画像形成装置での使用実績に基づき、対策処理の必要性を通知することができる。
実施形態に係る画像形成システムの一例を示す図である。 実施形態に係る画像形成装置の一例を示す図である。 実施形態に係る給紙部の一例を示す図である。 実施形態に係る画像形成装置の給紙関係部分の一例を示す図である。 実施形態に係る管理サーバーの一例を示す図である。 実施形態に係る各画像形成装置の給紙時の処理の一例を示す図である。 実施形態に係る遅れ発生率の算出処理の流れの一例を示す図である。 実施形態に係る管理サーバーへの情報の送信の流れの一例を示す図である。 実施形態に係る管理サーバーの処理の流れの一例を示す図である。 実施形態に係る対策通知を受信した画像形成装置の処理の流れの一例を示す図である。 実施形態に係る対策通知設定画面の一例を示す図である。 実施形態に係る画像形成装置での対策処理の自動解除の一例を示す図である。
以下、図1〜図12を用いて本発明の実施形態を説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定せず、単なる説明例にすぎない。
(画像形成システム100)
図1に基づき、実施形態に係る画像形成システム100の一例を説明する。図1は、実施形態に係る画像形成システム100の一例を示す図である。
画像形成システム100は、複数の画像形成装置1と管理サーバー2を含む。各画像形成装置1と管理サーバー2は通信可能に接続される。例えば、各画像形成装置1と管理サーバー2はネットワーク300を介して通信する。画像形成装置1はプリンターでもよい。また、画像形成装置1は複合機でもよい。画像形成装置1はプリンター、複合機以外の印刷装置でもよい。
(画像形成装置1)
次に、図2に基づき、実施形態に係る画像形成装置1の一例を説明する。図2は、実施形態に係る画像形成装置1の一例を示す図である。本説明では、画像形成装置1として、プリンターを例に挙げて説明する。
画像形成装置1は制御部10を含む。制御部10は画像形成装置1の動作を制御する。制御部10はCPU10aと画像処理部10bを含む基板である。CPU10aは画像形成装置1に関する制御、演算を行う集積回路である。CPU10aは、記憶部11に記憶されるプログラム、データに基づき画像形成装置1の各部の制御を行う。また、CPU10aは、記憶部11に記憶されるプログラム、データに基づき、各種の演算処理を行う。
コンピューター200から受信したプリントジョブデータに基づき、画像処理部10bは印刷に用いる画像データを生成する。プリントジョブデータはページ記述言語で記述されたデータを含む。画像処理部10bはページ記述言語で記述されたデータを解析する。解析結果に基づき、画像処理部10bは画像データを生成する。また、プリントジョブデータに含まれる設定データに基づき、画像処理部10bは濃度変換や拡大、縮小のような画像処理を画像データに施す。
記憶部11は、ROM11a、RAM11b、HDD11cを含む。記憶部11は、画像形成装置1の制御用の設定データ、画像データのようなデータや制御用のプログラムを記憶する。
画像形成装置1は、操作パネル12を含む、操作パネル12は、表示パネル12a、タッチパネル12b、ハードキー12cを含む。制御部10は、各種設定画面、操作用画像を表示パネル12aに表示させる。操作用画像は、例えば、ボタン、キー、タブである。制御部10は、メッセージを表示パネル12aに表示させる。表示パネル12aに対し、タッチパネル12bが取り付けられる。タッチパネル12bはタッチ位置を検知する。タッチパネル12bの出力に基づき、制御部10は操作された操作用画像を認識する。
また、画像形成装置1は印刷部13を含む。印刷部13は、給紙部3、搬送部13a、画像形成部13b、定着部13cを含む。制御部10は、給紙部3、搬送部13a、画像形成部13b、定着部13cの動作を制御する。言い換えると、制御部10は、給紙、用紙搬送、トナー像の形成、転写、定着のような印刷関連処理を制御する。印刷ジョブのとき、制御部10は、給紙部3に用紙を1枚ずつ供給させる。制御部10は、供給された用紙を搬送部13aに搬送させる。制御部10は、画像データに基づくトナー像を画像形成部13bに形成させる。制御部10は、搬送される用紙へのトナー像の転写を画像形成部13bに行わせる。制御部10は用紙のトナー像を定着部13cに定着させる。搬送部13aは定着後の用紙を機外に排出する。印刷済の用紙は、排出トレイ(不図示)に排出される。
また、画像形成装置1は通信部14を含む。通信部14は、通信用の各種ソケット、通信用回路、通信用ソフトウェアを備える。通信部14はネットワーク300と通信可能に接続される。通信部14は、ネットワーク300を介して、PCやサーバーのようなコンピューター200と通信する。通信部14は、コンピューター200から送信されたプリントジョブデータを受信する。制御部10は、受信したプリントジョブデータに基づく印刷を印刷部13に行わせる。また、通信部14は、ネットワーク300を介して、管理サーバー2と通信できる。
(給紙部3)
次に、図3、図4を用いて、実施形態に係る給紙部3の一例を説明する。図3は、実施形態に係る給紙部3の一例を示す図である。図4は、実施形態に係る画像形成装置1のうち、給紙に関係する部分の一例を示す図である。
図3は、給紙部3(用紙を送り出す部分)を拡大した図である。図3に示す給紙部3は用紙を上方に送り出す。図3の破線は、用紙の搬送方向を示す。給紙部3は、給紙を行う給紙回転体4を含む。給紙回転体4として、給紙ローラー40、第1捌きローラー41、第2捌きローラー42が設けられる。また、図3に示すように、給紙部3は、用紙カセット31、用紙トレイ32を含む。用紙トレイ32が用紙カセット31内に設けられる。用紙束が用紙トレイ32にセットされる。用紙トレイ32の用紙搬送方向下流側の端部が上方に持ち上げられる。用紙トレイ32の最上位の用紙は、給紙ローラー40と接する。
給紙モーター33(図4参照)は、給紙ローラー40、第1捌きローラー41、第2捌きローラー42を回転させる。以下の説明では、給紙ローラー40、第1捌きローラー41、及び、第2捌きローラー42を給紙回転体4と総称することがある。給紙時、制御部10は給紙モーター33を回転させる。給紙ローラー40の周面と紙面の摩擦により、用紙が用紙搬送方向下流側に送り出される。第1捌きローラー41と第2捌きローラー42は、重送された用紙を捌く。給紙モーター33の回転時、第1捌きローラー41は、用紙を下流に送る。第2捌きローラー42は、用紙を用紙トレイ32に戻す。これにより、重送があったとき、下側の用紙は用紙トレイ32方向に戻される。なお、搬送力は、第2捌きローラー42よりも第1捌きローラー41の方が大きい。
また、給紙センサー5が各捌きローラーの用紙搬送方向下流側に設けられる。給紙センサー5の出力レベル(HighとLow)は、用紙の存在を検知しているか否かにより変わる。つまり、給紙センサー5は供給用紙の到達、通過を検知する。給紙センサー5の出力は、制御部10に入力される。給紙センサー5の出力に基づき、制御部10は、給紙センサー5の設置位置への用紙の到達と通過を認識する。例えば、給紙センサー5は、透過型の光センサーである。給紙センサー5は他種のセンサーでもよい。
(管理サーバー2)
次に、図5を用いて、実施形態に係る管理サーバー2の一例を説明する。図5は、実施形態に係る管理サーバー2の一例を示す図である。
管理サーバー2は、サーバー処理部20、サーバー記憶部21、サーバー通信部22を含む。サーバー処理部20はサーバーCPU20aを備える。サーバー処理部20は、管理サーバー2を制御する。サーバー処理部20は、演算、処理を行う。サーバー記憶部21は、RAM11b、ROM11a、HDD11cを含む。サーバー通信部22は、ネットワーク300を介し、それぞれの画像形成装置1と通信する。サーバー処理部20は、サーバー通信部22が各画像形成装置1から受信したデータをサーバー記憶部21に記憶させる。サーバー記憶部21は、各画像形成装置1から受信したデータを不揮発的に記憶する(蓄積する)。サーバー記憶部21が蓄積するデータについては後述する。
(各画像形成装置1の給紙時の処理)
次に、図4、図6を用いて、実施形態に係る各画像形成装置1の給紙時の処理の一例を説明する。図6は実施形態に係る画像形成装置1の給紙時の処理の一例を示す図である。
制御部10は給紙を制御する。記憶部11に記憶されたプログラム、データに基づき、制御部10は給紙回転体4の動作を制御する。また、制御部10は計時回路10c(計時部に相当)を含む。給紙センサー5の出力に基づき、計時回路10cは、給紙ローラー40(給紙回転体4)の回転開始から給紙センサー5が用紙先端を検知するまでの所要時間T1を測る。なお、制御部10のCPU10aが所要時間T1を測ってもよい。
次に、図6を用いて、各画像形成装置1での給紙時の処理の流れの一例を説明する。図6のスタートは、制御部10が給紙を給紙部3に開始させる時点である。例えば、通信部14がプリントジョブデータを受信したとき、制御部10は、給紙を開始させる。制御部10は、用紙1枚ごとに図6のフローチャートを実行する。
まず、制御部10は、給紙モーター33を回転させ、給紙を開始する(ステップ♯11)。これにより、給紙回転体4の回転が開始される。あわせて、制御部10(計時回路10c)は、所要時間T1の計測を開始する(ステップ♯12)。制御部10は、給紙センサー5が用紙の先端の到達を検知したか否かを確認する(ステップ♯13)。給紙センサー5が先端到達を検知したとき(ステップ♯13のYes)、制御部10(計時回路10c)は、今回の給紙の所要時間T1を確定する(ステップ♯14)。そして、制御部10は、確定した所要時間T1を記憶部11に記憶させる(ステップ♯15)。更に、制御部10は累計枚数P1の値を記憶部11に更新させる(ステップ♯16)。記憶部11は累計枚数P1を不揮発的に記憶する。累計枚数P1は給紙部3が給紙した用紙の累計値である。具体的に、制御部10は、累計枚数P1の値に1を加算させる。
一方、給紙センサー5が先端到達を検知していないとき(ステップ♯13のNo)、制御部10は、無給紙ジャムが発生したか否かを判定する(ステップ♯17)。制御部10は、所要時間T1が予め定められた上限時間T2を超えたとき、無給紙ジャムが発生したと判定する。上限時間T2は、記憶部11に不揮発的に記憶される(図3参照)。制御部10は、記憶部11と通信可能である。
なお、制御部10はリトライを1又は複数回行ってもよい。リトライは、給紙ローラー40の一時停止と回転の再開である。制御部10は、リトライによる給紙ローラー40の回転再開ごとに、所要時間T1の計時を開始する。そして、複数回連続して所要時間T1が予め定められた上限時間T2を超えたとき、制御部10は、無給紙ジャムが発生したと認識する。
無給紙ジャムが発生していないと判定したとき(ステップ♯17のNo)、フローは、ステップ♯13に戻る。一方、無給紙ジャム発生と判定したとき(ステップ♯17のYes)、制御部10は、無給紙ジャムエラーを表示パネル12aに表示させる(ステップ♯18)。また、制御部10は、プリントジョブデータを送信したコンピューター200に向けて、無給紙ジャム発生通知を通信部14に送信させてもよい。また、制御部10は、給紙モーター33を含む印刷部13の動作を停止させる。そして、本フローは終了する(エンド)。無給紙ジャム発生時、ジャム処理が使用者により行われる。
(遅れ発生率R1の算出処理)
次に、図7を用いて、実施形態に係る各画像形成装置1での遅れ発生率R1の算出処理の一例を説明する。図7は実施形態に係る遅れ発生率R1の算出処理の流れの一例を示す図である。
各画像形成装置1の制御部10は、一定枚数給紙するごとに、遅れ発生率R1を求める。一定枚数は、適宜定めることができる。例えば、一定枚数は、500〜1000枚程度とすることができる。一定枚数をmとすると、制御部10は、累計枚数P1がmの整数倍になったとき、遅れ発生率R1を求める。遅れ発生率R1は、一定枚数に対する給紙遅れが発生した枚数の比である。制御部10は、各給紙で計測された所要時間T1に基づき、給紙遅れが発生した枚数を判定する。以下、図7を用いて、遅れ発生率R1の算出処理の一例を説明する。
図7のスタートは、累計枚数P1が一定枚数の整数倍となった時点である。まず、制御部10は、一定期間内に給紙された用紙の各所要時間T1を読み出す(ステップ♯21)。一定期間は、前に累計枚数P1が一定枚数の整数倍となった時点から現時点までである。一定枚数をm、現在の累計枚数P1を一定枚数mで除した値をnとする。制御部10は、(m(n−1)+1)枚目からmn枚目までの用紙の所要時間T1を読み出す。
制御部10は所要時間T1に基づき、給紙遅れ発生枚数を数える(ステップ♯22)。制御部10は、所要時間T1が許容値A0を超えた枚数を、給紙遅れ発生枚数としてカウントする。許容値A0は予め定められる(図4参照)。許容値A0は機種ごとに定められる。許容値A0は、画像形成装置1の仕様上の単位時間当たりの印刷枚数とのかねあいで定め得る。例えば、画像形成装置1の仕様上の単位時間当たりの印刷枚数を満たせなくなる所要時間T1を許容値A0と定めることができる。
そして、制御部10は遅れ発生率R1を求める(ステップ♯23)。遅れ発生率R1は、給紙遅れ発生枚数を一定枚数で除した値である。制御部10は、求めた遅れ発生率R1を不揮発的に記憶部11に記憶させる(ステップ♯24、図4参照)。
制御部10は、求めた遅れ発生率R1が第1判定値A1以上であるか否かを確認する(ステップ♯25)。第1判定値A1以上のとき(ステップ♯25のYes)、制御部10は、交換報知を表示パネル12aに表示させる(ステップ♯26)。交換報知は給紙回転体4の交換が必要になったことを示すメッセージである。そして、本フローは終了する。
第1判定値A1未満のとき(ステップ♯25のNo)、制御部10は、求めた遅れ発生率R1が第2判定値A2以上であるか否かを確認する(ステップ♯27)。求めた遅れ発生率R1が第2判定値A2以上のとき(ステップ♯27のYes)、制御部10は、対策処理を行う設定を行う(ステップ♯28)。そして、本フローは終了する(エンド)。以後、制御部10は、対策処理を給紙部3に実行させる。一方、求めた遅れ発生率R1が第2判定値A2未満のとき(ステップ♯27のNo)、制御部10は給紙回転体4の摩耗に関する問題は生じていないとみなす。そのため、特別な処理を行うことなく、本フローは終了する(エンド)。
第1判定値A1と第2判定値A2は予め定められる。記憶部11は、第1判定値A1と第2判定値A2を不揮発的に記憶する(図4参照)。第1判定値A1は第2判定値A2よりも大きい。第1判定値A1は給紙回転体4の寿命が尽きたか否かを判定するための値である。摩耗が進むに従い、給紙遅れが発生しやすくなる。給紙遅れの発生率は平均的に高くなってゆく。無給紙ジャムの頻発前から、給紙遅れが特に発生しやすくなる。第1判定値A1は、無給紙ジャムの頻発直前の遅れ発生率R1を基準に定めることができる。
第2判定値A2は、対策処理を行うか否かを判定するための値である。給紙回転体4の摩耗が進むに従って、給紙遅れが発生しやすくなる。ある程度、給紙回転体4の摩耗が進むと、実際の単位時間あたりの印刷枚数が、仕様上の印刷枚数を下回ることがある。このような印刷速度の低下を防ぐため、給紙回転体4を早めに交換することが考えられる。しかし、給紙回転体4の早めの交換は維持管理費の上昇を招く。給紙遅れが生じ始めても、直ちに無給紙ジャムが頻発するわけではない。給紙回転体4を最後まで使い切る(用い尽くす)ことが好ましい。そこで、制御部10は対策処理を給紙部3に行わせる。対策処理により、制御部10は、給紙回転体4を用い尽くすまでの間に生ずる給紙遅れをできるだけ少なくする。
図4を用いて、対策処理の一例を説明する。対策処理を行うとき、制御部10は、給紙回転体4(給紙ローラー40)と用紙の接触圧を第1接触圧とする。また、対策処理を行わないとき、制御部10は、給紙回転体4(給紙ローラー40)と用紙の接触圧を第2接触圧とする。第1接触圧は、第2接触圧よりも大きい。一般に、接触圧が大きいほど、スリップが生じにくい。
制御部10は、給紙回転体4(給紙ローラー40)と用紙の接触圧を制御する。制御部10は、用紙トレイ32上の用紙と給紙ローラー40が接している状態で、給紙ローラー40を回転させる。給紙部3はリフトモーター34を含む(図4参照)。給紙部3は、リフトモーター34の動力を用いて、用紙トレイ32を上昇させる機構を含む。給紙時、制御部10は用紙トレイ32を上昇させる。用紙トレイ32を上昇させていくうちに、用紙と給紙ローラー40が接する。
ここで、給紙ローラー40は上下方向で揺動可能となっている。用紙と給紙ローラー40の接触後、用紙トレイ32を上昇させると、給紙ローラー40が持ち上げられる。制御部10は、給紙ローラー40が上限に到達するまでリフトモーター34を回転させる。給紙ローラー40の上限到達を検知するための上限検知センサー35が設けられる(図3、図4参照)。上限検知センサー35の出力は、給紙ローラー40が上限位置に有るか否かで変わる。上限検知センサー35の出力は制御部10に入力される。上限検知センサー35の出力に基づき、制御部10は、給紙ローラー40が上限位置にあるか否かを認識する。給紙ローラー40が上限位置になったと認識したとき、制御部10は、リフトモーター34を停止させる。
対策処理を行うとき、制御部10は、給紙ローラー40が上限位置になったと認識してから第1時間が経過したとき、リフトモーター34を停止させる。対策処理を行わないとき、制御部10は、給紙ローラー40が上限位置になったと認識してから第2時間が経過したとき、リフトモーター34を停止させる。第1時間は第2時間よりも長い。そのため、対策処理を行うとき、給紙ローラー40は用紙に強く押しつけられる。つまり、接触圧を大きくする。
また、対策処理を行うとき、制御部10は給紙ローラー40の回転加速度を第1加速度としてもよい。また、対策処理を行わないとき、制御部10は、給紙ローラー40の回転加速度を第2加速度としてもよい。第1加速度は第2加速度よりも小さい。制御部10は給紙モーター33の加速を制御する。対策処理を行うとき、給紙ローラー40の回転の加速を緩やかにする。対策処理として、スリップを生じにくくする処理を行う。
また、対策処理を行うとき、制御部10は、給紙モーター33(給紙ローラー40)の加速後の回転速度(定常回転速度)を第1速度としてもよい。また、対策処理を行わないとき、制御部10は、給紙ローラー40の定常回転速度を第2速度としてもよい。第1速度は第2速度よりも遅い。制御部10は給紙モーター33の回転速度を制御する。対策処理を行うとき、給紙ローラー40の回転速度を落とす。このように、各画像形成装置1では、交換報知及び対策処理を行うことができる。
(情報の送信)
次に、図4、図8を用いて、各画像形成装置1から管理サーバー2への情報の送信の流れの一例を説明する。図8は、実施形態に係る管理サーバー2への情報の送信の流れの一例を示す図である。
各画像形成装置1の制御部10は、管理サーバー2に向けて、情報を通信部14に送信させる。管理サーバー2は、各画像形成装置1からの情報を蓄積する。画像形成装置1による情報の送信時点は適宜定めることができる。例えば、制御部10は、予め定められた周期で情報を管理サーバー2に送信してもよい。また、制御部10は、予め定められたトリガーに基づき、情報を管理サーバー2に送信してもよい。以下の説明では、遅れ発生率R1を求めたとき、画像形成装置1が管理サーバー2に情報を送信する例を説明する。そのため、図8のスタートは、遅れ発生率R1を求めた時点である。
まず、画像形成装置1の制御部10は、管理サーバー2に向けて、自機を示す情報(自機情報ia)を通信部14に送信させる(ステップ♯31)。例えば、制御部10は、画像形成装置1の製造番号、機種番号、ネットワーク300アドレスを含む自機情報iaを通信部14に送信させる。次に、制御部10は、管理サーバー2向けて、求めた遅れ発生率R1と、遅れ発生率R1を求めたときの累計枚数P1を通信部14に送信させる(ステップ♯32)。更に、制御部10は、管理サーバー2に向けて、環境情報i0を通信部14に送信させる(ステップ♯33→エンド)。
環境情報i0は、位置情報i1、温度情報i2、湿度情報i3、用紙情報i4を含む。環境情報i0には、他種の情報を含めてもよい。各画像形成装置1の記憶部11は、位置情報i1、温度情報i2、湿度情報i3、用紙情報i4を記憶する。位置情報i1は、画像形成装置1の設置場所を示す情報である。温度情報i2は、設置場所の温度を示す情報である。湿度情報i3は、設置場所の湿度を示す情報である。用紙情報i4は、給紙部3に収容される用紙の種類を示す情報である。
操作パネル12は、設置場所の設定を受け付ける。例えば、国、住所、フロア、使用者の会社名、オフィス名といった設置場所を示す情報を入力することができる。制御部10は、操作パネル12に入力された情報を位置情報i1として記憶部11に記憶させる(図4参照)。
また、各画像形成装置1は、温度センサー15と湿度センサー16を含む(図1参照)。温度センサー15と湿度センサー16の出力は、制御部10に入力される。温度センサー15の出力に基づき、制御部10は、設置環境の温度を認識する。また、湿度センサー16の出力に基づき、設置環境の湿度を認識する。制御部10は、温度と湿度の計測結果(認識結果)を記憶部11に不揮発的に記憶させる。制御部10は、予め定められた計測時点に温度と湿度を認識する。例えば、制御部10は、画像形成装置1の主電源が投入されたとき、温度と湿度を認識する。
制御部10は、最新の温度計測結果を温度情報i2として、管理サーバー2に送信させてもよい。また、制御部10は、一定期間内の温度の計測結果の平均値を温度情報i2として、管理サーバー2に送信させてもよい。制御部10は、一定期間内の温度の計測結果の全てを温度情報i2として、管理サーバー2に送信させてもよい。制御部10は、最新の湿度計測結果を湿度情報i3として、管理サーバー2に送信させてもよい。また、制御部10は、一定期間内の湿度の計測結果の平均値を湿度情報i3として、管理サーバー2に送信させてもよい。
また、操作パネル12は、記憶部11の収容用紙に関する設定を受け付ける。例えば、使用者は、記憶部11の用紙の種類を設定することができる。例えば、用紙の種類は、厚紙、普通紙、再生紙、ざら紙の中から選択することができる。制御部10は、操作パネル12に入力された情報を位置情報i1として記憶部11に記憶させる(図4参照)。
(情報受信時の処理)
次に、図5、図9を用いて、実施形態に係る管理サーバー2の処理の流れの一例を説明する。図9は、実施形態に係る管理サーバー2の処理の流れの一例を示す図である。
図9のスタートは、管理サーバー2(サーバー通信部22)が何れかの画像形成装置1から、自機情報ia、遅れ発生率R1、累計枚数P1、環境情報i0を受信した時点である。まず、サーバー処理部20は、受信した自機情報iaに基づき、画像形成装置1ごとに、受信した情報(自機情報ia、遅れ発生率R1、累計枚数P1、環境情報i0)をサーバー記憶部21に記憶させる(ステップ♯41、図5参照)。サーバー記憶部21は、多数の画像形成装置1の情報を蓄積できる。図5では、画像形成装置1A、画像形成装置1B、画像形成装置1Cの情報を蓄積している状態を例示している。管理サーバー2は、管理する全ての画像形成装置1の情報を蓄積する。このように、サーバー記憶部21は、各画像形成装置1から受信した環境情報i0を蓄積する。サーバー記憶部21は、遅れ発生率R1、累計枚数P1、環境情報i0、自機情報iaのそれぞれの最新値を記憶する。なお、サーバー記憶部21も第1判定値A1と第2判定値A2を記憶する。
次に、サーバー処理部20は、受信した遅れ発生率R1が第1判定値A1未満かつ第2判定値A2以上であるか否かを確認する(ステップ♯42。第2判定値A2≦遅れ発生率R1<第1判定値A1)。サーバー処理部20は、対策処理が必要な遅れ発生率R1を受信したか否かを確認する。
第1判定値A1未満かつ第2判定値A2以上未満の遅れ発生率R1を受信したとき(ステップ♯42のYes)、サーバー処理部20は、第1装置を認識する(ステップ♯43)。第1装置は、第1判定値A1未満かつ第2判定値A2以上の遅れ発生率R1を送信した画像形成装置1である。受信した自機情報iaに基づき、サーバー処理部20は、第1装置を認識する。
次に、サーバー処理部20は、各画像形成装置1の環境情報i0に基づき、第1類似装置を判定する(ステップ♯44)。第1類似装置は、管理サーバー2が管理する(通信可能な)画像形成装置1のうち、第1装置と類似環境にある画像形成装置1である。
サーバー処理部20は、位置情報i1に基づき、第1類似装置を判定してもよい。例えば、サーバー処理部20は、第1装置に位置的に近い画像形成装置1を第1類似装置と判定する。例えば、サーバー処理部20は、第1装置と同じフロアに設置された画像形成装置1を第1類似装置と判定してもよい。また、サーバー処理部20は、第1装置と同じ市町村の画像形成装置1を第1類似装置と判定してもよい。行政区を基準に類似判定がなされてもよい。管理サーバー2では、類似と扱う範囲を設定することができる。
サーバー処理部20は、温度情報i2に基づき、第1類似装置を判定してもよい。例えば、サーバー処理部20は、第1装置と温度情報i2が同じ画像形成装置1を第1類似装置と判定してもよい。また、サーバー処理部20は、第1装置の温度情報i2と許容温度差以内の温度情報i2を有する画像形成装置1を第1類似装置と判定してもよい。
サーバー処理部20は、湿度情報i3に基づき、第1類似装置を判定してもよい。例えば、サーバー処理部20は、第1装置と湿度情報i3が同じ画像形成装置1を第1類似装置と判定してもよい。また、サーバー処理部20は、第1装置の湿度情報i3と許容湿度差以内の湿度情報i3を有する画像形成装置1を第1類似装置と判定してもよい。
また、サーバー処理部20は、用紙情報i4に基づき、第1類似装置を判定してもよい。例えば、サーバー処理部20は、第1装置と用紙情報i4が同じ画像形成装置1を第1類似装置と判定する。例えば、第1装置の給紙部3が厚紙を収容しているとき、サーバー処理部20は、厚紙を収容する画像形成装置1を第1類似装置と判定してもよい。
さらに、位置情報i1、温度情報i2、湿度情報i3、用紙情報i4の複数を組み合わせて、第1類似装置を判定してもよい。組み合わせる情報が多いほど、第1類似装置を絞り込む条件が厳しくなる。例えば、位置情報i1、温度情報i2、湿度情報i3及び用紙情報i4の全てを組み合わせるとき、サーバー処理部20は、各画像形成装置1のうち、第1装置に位置的に近い画像形成装置1を1次抽出する。また、サーバー処理部20は、1次抽出した画像形成装置1のうち、第1装置と温度情報i2が同じ、又は、差が許容温度差以内の画像形成装置1を2次抽出する。また、サーバー処理部20は、2次抽出した画像形成装置1のうち、第1装置と湿度情報i3が同じ、又は、差が許容湿度差以内の画像形成装置1を3次抽出する。また、サーバー処理部20は、3次抽出した画像形成装置1のうち、第1装置と用紙情報i4が同じ画像形成装置1を4次抽出する。サーバー処理部20は、4次抽出後に残る画像形成装置1を第1類似装置と判定してもよい。
また、サーバー処理部20は、用紙の種類を複数の種類をグループに分けてもよい。例えば、サーバー処理部20は、スリップのしやすさに基づき、グループ分けする。サーバー処理部20は、滑りやすい用紙を第1グループとする。例えば、サーバー処理部20は、厚紙とざら紙を第1グループに分類する。また、サーバー処理部20は、第1グループよりも滑りにくい用紙を第2グループとする。例えば、サーバー処理部20は、普通紙と再生紙を第2グループに分類する。そして、サーバー処理部20は、第1装置の給紙部3に収容された用紙が属するグループと同じグループの用紙を収容する画像形成装置1を、第1類似装置と判定してもよい。また、サーバー処理部20は、第1装置の給紙部3に収容された用紙が属するグループと異なるグループの用紙を収容する画像形成装置1を、第1類似装置と判定しない。
次に、サーバー処理部20は、第1類似装置から第1通知対象装置を抽出する(ステップ♯45)。第1通知対象装置は、第1類似装置のうち、第1装置の給紙部3の累計枚数P1よりも累計枚数P1が少ない給紙部3を含む画像形成装置1である。つまり、累計枚数P1が先行する画像形成装置1の情報を、後続の画像形成装置1の制御に利用する。
次に、サーバー処理部20は、第1通知対象装置に向けて、対策通知をサーバー通信部22に送信させる(ステップ♯46)。また、サーバー処理部20は、対策通知とともに、第1装置の累計枚数P1をサーバー処理部20に送信させる(ステップ♯46)。そして、本フローを終了する(エンド)。
受信した遅れ発生率R1が第1判定値A1未満かつ第2判定値A2以上でないとき(ステップ♯42のNo)、サーバー処理部20は、受信した遅れ発生率R1が第1判定値A1以上か否かを確認する(ステップ♯47)。言い換えると、サーバー処理部20は、交換通知が必要な遅れ発生率R1を受信したか否かを確認する。
受信した遅れ発生率R1が第1判定値A1未満のとき(ステップ♯47のYes)、遅れ発生率R1は第1判定値A1未満、かつ、第2判定値A2である。遅れ発生率R1は低い状態である。そのため、特に対策を取る必要はない。そこで、ステップ♯47のNoの場合、本フローは終了する(エンド)。
一方、受信した遅れ発生率R1が第1判定値A1以上のとき(ステップ♯47のYes)、サーバー処理部20は、第2装置を認識する(ステップ♯48)。第2装置は、第1判定値A1以上の遅れ発生率R1を送信した画像形成装置1である。サーバー処理部20は、受信した自機情報iaに基づき、第2装置を認識する。次に、サーバー処理部20は、各画像形成装置1の環境情報i0に基づき、第2類似装置を判定する(ステップ♯49)。第2類似装置は、管理サーバー2が管理する(通信可能な)画像形成装置1のうち、第2装置と類似環境にある画像形成装置1である。サーバー処理部20は、各画像形成装置1の環境情報i0に基づき、第2類似装置を抽出する。第2類似装置の判定手法は、第1類似装置の判定手法と同様である。従って、援用するものとして、説明を省略する。
次に、サーバー処理部20は、第2類似装置から第2通知対象装置を抽出する(ステップ♯410)。第2通知対象装置は、第2類似装置のうち、第2装置の給紙部3の累計枚数P1よりも累計枚数P1が少ない給紙部3を含む画像形成装置1である。つまり、累計枚数P1が先行する画像形成装置1の情報を、後続の画像形成装置1の制御に利用する。次に、サーバー処理部20は、第2通知対象装置に向けて、注意喚起通知をサーバー通信部22に送信させる(ステップ♯411)。また、サーバー処理部20は、対策通知とともに、第2装置の累計枚数P1をサーバー処理部20に送信させる(ステップ♯411)。そして、本フローを終了する(エンド)。
通信部14が管理サーバー2からの注意喚起通知を受信したとき、制御部10は、他の画像形成装置1(第2装置)で給紙回転体4の交換が必要になった旨のメッセージを表示パネル12aに表示させる。また、制御部10は、受信した累計枚数P1(第2装置の累計枚数P1)を表示パネル12aに表示させる。これにより、寿命が尽きるまで給紙可能な枚数の一例を使用者に示すことができる。
(対策通知受信時の処理)
次に、実施形態に係る対策通知を受信した画像形成装置1の処理の流れの一例を説明する。図10は、実施形態に係る対策通知を受信した画像形成装置1の処理の流れの一例を示す図である。図11は、実施形態に係る対策通知設定画面6の一例を示す図である。
図10のスタートは、通信部14が管理サーバー2からの対策通知を受信した時点である。制御部10は、対策通知に基づく対策処理が許可されているか否かを確認する。許可、不許可は、対策通知設定画面6で予め設定することができる。
操作パネル12に所定の操作がなされたとき、制御部10は、対策通知設定画面6を表示パネル12aに表示させる。対策通知設定画面6には、許可ボタンB1と不許可ボタンB2が設けられる。対策通知に基づく対策処理を許可するとき、使用者は許可ボタンB1を操作する。操作パネル12は、許可ボタンB1への操作を許可操作として受け付ける。対策通知に基づく対策処理を許可しないとき、使用者は不許可ボタンB2を操作する。操作パネル12は、不許可ボタンB2への操作を不許可操作として受け付ける。対策通知設定画面6での設定結果は記憶部11に記憶される。記憶部11は、対策通知に基づく対策処理の許可、不許可の設定を記憶する。初期設定は、許可である。
対策通知に基づく対策処理を許可しない設定がなされているとき(ステップ♯51のNo)、制御部10は、対策通知に基づく対策処理を給紙部3に実行させない(ステップ♯52)。そして、本フローを終了する(エンド)。
対策通知に基づく対策処理を許可する設定がなされているとき(ステップ♯51のYes)、制御部10は、予めなされた設定に基づき、対策処理の開始タイミングを設定する(ステップ♯53)。そして、本フローは終了する(エンド)。ステップ♯53の結果、制御部10は、設定した開始タイミングから、給紙部3に対策処理を開始させる。
対策通知に基づく対策処理の開始タイミングを設定することができる。対策通知設定画面6でタイミングを設定することができる。開始タイミングの設定のため、3つのラジオボタンが設けられる。また、設定枚数入力欄L1も設けられる。
対策通知の受信時に対策処理を開始したいとき、使用者は、第1ラジオボタンRB1を操作する。操作パネル12は、第1ラジオボタンRB1への操作を、対策通知の受信時に対策処理を開始する設定として受け付ける。第1ラジオボタンRB1が選択されているとき、制御部10は、前記通信部14が対策通知を受信したときから、対策処理を給紙部3に開始させる。
以下では、管理サーバー2から受信した第1装置の累計枚数P1を第1枚数と称する。そして、累計枚数P1が第1枚数になったときに対策処理を開始したいとき、使用者は、第2ラジオボタンRB2を操作する。操作パネル12は、第2ラジオボタンRB2への操作を、自機の累計枚数P1が第1枚数になったときに対策処理を開始する設定として受け付ける。第2ラジオボタンRB2が選択されているとき、制御部10は、給紙部3の累計枚数P1が第1枚数になったとき、対策処理を給紙部3に開始させる。
累計枚数P1が第1枚数よりも少ない枚数の時点で対策処理を開始したいとき、使用者は第3ラジオボタンRB3を操作する。操作パネル12は、第3ラジオボタンRB3への操作を、自機の累計枚数P1が第1枚数よりも少ない枚数の時点で対策処理を開始する設定として受け付ける。また、設定枚数入力欄L1により、対策処理を開始する時点を設定することができる。設定枚数入力欄L1をタッチしたとき、制御部10は、数字入力用のソフトウェアキーボードを表示パネル12aに表示させる。このソフトウェアキーボードにより、設定枚数を入力することができる。
制御部10は、入力された設定枚数を記憶部11に不揮発的に記憶させる。第3ラジオボタンRB3が選択されているとき、制御部10は、累計枚数P1が第1枚数よりも設定枚数だけ少ない枚数になった時点から対策処理を給紙部3に開始させる。
(対策処理の自動解除)
次に、図12を用いて、実施形態に係る各画像形成装置1での対策処理の自動解除の一例を説明する。図12は、実施形態に係る各画像形成装置1での対策処理の自動解除の一例を示す図である。
画像形成装置1の設置環境に応じ、給紙回転体4の摩耗が進む。例えば、環境温度が低いとき、給紙回転体4の硬度が上がり、摩耗しやすくなる。類似する環境に設置された画像形成装置1では、それぞれの給紙回転体4の摩耗の進行速度は近いと予測される。そこで、管理サーバー2は、対策処理が必要な画像形成装置1と類似する環境に設置された画像形成装置1に対策通知を通知する。
しかし、類似環境にあっても、対策処理が必要になるタイミング(対策処理を開始すべき累計枚数P1)は、必ずしも一致しない。対策処理が不要な場合もある。対策処理では、接触圧を高める。摩擦が大きいので、高い接触圧は、摩耗の進行を速める場合がある。そこで、制御部10は、不要な対策処理を自動的に解除する。図11を用いて自動解除を説明する。
図12のスタートは、対策処理を開始した時点である。制御部10は、対策処理の実行中、予め定められた監視枚数連続して給紙遅れが発生しなかったか否かの確認を続ける(ステップ♯61、ステップ♯61のNo→ステップ♯61)。監視枚数は、適宜定めることができる。例えば、監視枚数は、50〜100枚程度とすることができる。
監視枚数連続して給紙遅れが発生しなかったとき(ステップ♯61のNo)、制御部10は、対策処理の実行を解除する(ステップ♯62)。そして、本フローは終了する。なお、対策通知に基づく対策処理を実行しているときのみ、制御部10は、対策処理の実行を解除してもよい。
このようにして、実施形態に係る画像形成システム100は、複数の画像形成装置1と、管理サーバー2と、を含む。それぞれの画像形成装置1は、給紙部3、給紙センサー5、計時部(計時回路10c)、通信部14、記憶部11、制御部10を含む。給紙部3は給紙を行う給紙回転体4(給紙ローラー40、第1捌きローラー41、第2捌きローラー42)を含む。給紙センサー5は、給紙回転体4よりも用紙搬送方向下流側に設けられ、用紙の到達、通過を検知する。計時部は、給紙回転体4の回転開始から給紙センサー5が用紙先端を検知するまでの所要時間T1を測る。通信部14は管理サーバー2と通信する。記憶部11は、使用状況に関する環境情報i0と、給紙部3が給紙した累計枚数P1を記憶する。制御部10は、所要時間T1に基づき給紙遅れが発生したか否かを判定する。制御部10は、一定枚数を給紙するごとに、一定枚数を給紙する間に給紙遅れが発生した割合である遅れ発生率R1を求める。制御部10は、遅れ発生率R1、環境情報i0、及び、累計枚数P1を管理サーバー2に向けて通信部14に送信させる。管理サーバー2は、サーバー通信部22、サーバー記憶部21、サーバー処理部20を含む。サーバー通信部22は、それぞれの画像形成装置1と通信する。サーバー記憶部21は、それぞれの画像形成装置1からサーバー通信部22が受信した環境情報i0、遅れ発生率R1、及び、累計枚数P1を記憶する。予め定められた第1判定値A1未満、かつ、予め定められた第2判定値A2以上の遅れ発生率R1をサーバー通信部22が受信したとき、サーバー処理部20は、第1判定値A1未満かつ第2判定値A2以上の遅れ発生率R1を送信した画像形成装置1である第1装置を認識する。サーバー処理部20は、環境情報i0に基づき、第1装置と類似環境にある画像形成装置1である第1類似装置を判定する。サーバー処理部20は、第1類似装置から第1通知対象装置を抽出する。サーバー処理部20は、第1通知対象装置に向けて、対策通知をサーバー通信部22に送信させる。第1通知対象装置は、第1類似装置のうち、第1装置の累計枚数P1よりも累計枚数P1が少ない給紙部3を含む画像形成装置1である。通信部14が対策通知を受信したとき、制御部10は、給紙遅れの発生を防止するための対策処理を給紙部3に実行させる。
これにより、複数の画像形成装置1で情報を共有することができる。各画像形成装置1から情報を収集することができる。そして、対策処理が必要なほど遅れ発生率R1が上昇した画像形成装置1(第1装置)と類似環境にある画像形成装置1に対策通知を出すことができる。給紙遅れが多発する前から、対策処理を開始することができる。画像形成装置1の使用状況に応じて、対策処理を開始する時点を定めることができる。他の画像形成装置1の状況を利用して、対策処理を開始する時点を定めることができる。
また、それぞれの画像形成装置1は、操作を受け付ける操作パネル12を含む。対策通知に基づく対策処理を許可する設定がなされているとき、制御部10は、対策通知に基づく対策処理を給紙部3に実行させる。対策通知に基づく対策処理を許可しない設定がなされているとき、制御部10は、対策通知に基づく対策処理を給紙部3に実行させない。これにより、対策通知を受けたとき、対策処理を行うか否かを各画像形成装置1で設定することができる。使用者の判断に基づき、画像形成装置1の動作をさせることができる。
また、対策通知の受信時に対策処理を開始する設定がなされている場合、制御部10は、通信部14が対策通知を受信したときから対策処理を給紙部3に開始させる。これにより、対策通知を受信したときから対策処理を開始させることができる。
また、サーバー処理部20は、対策通知とともに第1装置の累計枚数P1である第1枚数をサーバー通信部22に送信させる。給紙部3の累計枚数P1が第1枚数になったときに対策処理を開始する設定がなされている場合、給紙部3の累計枚数P1が第1枚数になったとき、制御部10は、対策処理を給紙部3に開始させる。これにより、使用状況が類似する第1装置の情報に基づき、給紙遅れが多くなる可能性が高い時点から対策処理を開始することができる。
また、サーバー処理部20は、対策通知とともに第1装置の累計枚数P1である第1枚数をサーバー通信部22に送信させる。累計枚数P1が第1枚数よりも予め定められた設定枚数だけ少ない枚数になった時点から対策処理を開始する設定がなされている場合、制御部10は、累計枚数P1が第1枚数よりも予め定められた設定枚数だけ少ない枚数になった時点から対策処理を給紙部3に開始させる。これにより、第1装置の情報に基づき、使用状況が類似する画像形成装置1で給紙遅れが多くなる前から早めに対策処理を開始することができる。
また、制御部10は、給紙回転体4と用紙の接触圧を制御する。対策処理を実行するときの接触圧を、対策処理を実行しないときの接触圧よりも大きくする。これにより、対策処理を行うとき、接触圧を高めることができる。給紙回転体4と用紙の摩擦を強めることができる。給紙遅れを生じにくくすることができる。
また、対策処理の実行中、予め定められた監視枚数連続して給紙遅れが発生しなかった場合、制御部10は、対策処理の実行を解除する。これにより、対策処理の必要が無い場合、接触圧を自動的に元に戻すことができる。接触圧を小さくするので、摩耗の進行速度を下げることができる。
それぞれの画像形成装置1は、表示パネル12aを含む。第1判定値A1以上の遅れ発生率R1をサーバー通信部22が受信したとき、サーバー処理部20は、第1判定値A1以上の遅れ発生率R1を送信した画像形成装置1である第2装置を認識する。サーバー処理部20は、第2装置の環境情報i0に基づき、第2装置と類似環境にある画像形成装置1である第2類似装置を判定する。サーバー処理部20は、第2類似装置から第2通知対象装置を抽出する。サーバー処理部20は、第2通知対象装置に向けて、注意喚起通知と、第2装置の累計枚数P1をサーバー通信部22に送信させる。第2通知対象装置は、第2類似装置のうち、第2装置の給紙部3の累計枚数P1よりも累計枚数P1が少ない給紙部3を含む画像形成装置1である。通信部14が注意喚起通知を受信したとき、制御部10は、注意喚起通知と、通信部14が受信した累計枚数P1で給紙回転体4の交換が必要になったことを示す交換報知を表示パネル12aに表示させる。これにより、類似環境にある画像形成装置1で給紙回転体4の交換が必要になった枚数を各画像形成装置1に報知させることができる。給紙回転体4の交換時期の目安を画像形成装置1の使用者に知らせることができる。
また、環境情報i0は、画像形成装置1の設置場所を示す情報と、設置場所の温度を示す情報と、設置場所の湿度を示す情報と、給紙部3に収容される用紙の種類を示す情報の何れか1つ又は複数を含む。これにより、サーバー処理部20(管理サーバー2)は、第1装置と類似環境にある画像形成装置1を適切に判定することができる。
また、サーバー処理部20は、種類を複数のグループの何れかに分類し、第1装置が収容する用紙のグループと異なるグループの用紙を収容する画像形成装置1を、第1類似装置と判定しない。これにより、各画像形成装置1が収容する用紙の種類に基づき、第1類似装置を抽出することができる。
本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、画像形成システムに使用可能である。
100 画像形成システム 1 画像形成装置
10 制御部 10c 計時回路(計時部)
11 記憶部 12 操作パネル
14 通信部 2 管理サーバー
20 サーバー処理部 21 サーバー記憶部
22 サーバー通信部 3 給紙部
4 給紙回転体 40 給紙ローラー(給紙回転体)
41 第1捌きローラー(給紙回転体) 42 第2捌きローラー(給紙回転体)
5 給紙センサー A1 第1判定値
A2 第2判定値 P1 累計枚数
R1 遅れ発生率 i0 環境情報
i1 位置情報 i2 温度情報
i3 湿度情報 i4 用紙情報

Claims (10)

  1. 複数の画像形成装置と、管理サーバーと、を含み、
    それぞれの前記画像形成装置は、
    給紙を行う給紙回転体を含む給紙部と、
    前記給紙回転体よりも用紙搬送方向下流側に設けられ、用紙の到達、通過を検知する給紙センサーと
    前記給紙回転体の回転開始から前記給紙センサーが用紙先端を検知するまでの所要時間を測る計時部と、
    前記管理サーバーと通信する通信部と、
    使用状況に関する環境情報と、前記給紙部が給紙した累計枚数を記憶する記憶部と、
    前記所要時間に基づき給紙遅れが発生したか否かを判定し、一定枚数を給紙するごとに、前記一定枚数を給紙する間に前記給紙遅れが発生した割合である遅れ発生率を求め、前記遅れ発生率、前記環境情報、及び、前記累計枚数を前記管理サーバーに向けて前記通信部に送信させる制御部と、を含み、
    前記管理サーバーは、
    それぞれの前記画像形成装置と通信するサーバー通信部と、
    それぞれの前記画像形成装置から前記サーバー通信部が受信した前記環境情報、前記遅れ発生率、及び、前記累計枚数を記憶するサーバー記憶部と、
    サーバー処理部と、を備え、
    予め定められた第1判定値未満、かつ、予め定められた第2判定値以上の前記遅れ発生率を前記サーバー通信部が受信したとき、
    前記サーバー処理部は、
    前記第1判定値未満かつ前記第2判定値以上の前記遅れ発生率を送信した前記画像形成装置である第1装置を認識し、
    前記環境情報に基づき、前記第1装置と類似環境にある前記画像形成装置である第1類似装置を判定し、
    前記第1類似装置から第1通知対象装置を抽出し、
    前記第1通知対象装置に向けて、対策通知を前記サーバー通信部に送信させ、
    前記第1通知対象装置は、前記第1類似装置のうち、前記第1装置の前記累計枚数よりも前記累計枚数が少ない前記給紙部を含む前記画像形成装置であり、
    前記通信部が前記対策通知を受信したとき、
    前記制御部は、前記給紙遅れの発生を防止するための対策処理を前記給紙部に実行させることを特徴とする画像形成システム。
  2. それぞれの前記画像形成装置は、操作を受け付ける操作パネルを含み、
    前記対策通知に基づく前記対策処理を許可する設定がなされているとき、
    前記制御部は、前記対策通知に基づく前記対策処理を前記給紙部に実行させ、
    前記対策通知に基づく前記対策処理を許可しない設定がなされているとき、
    前記制御部は、前記対策通知に基づく前記対策処理を前記給紙部に実行させないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記対策通知の受信時に前記対策処理を開始する設定がなされている場合、
    前記制御部は、前記通信部が前記対策通知を受信したときから前記対策処理を前記給紙部に開始させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記サーバー処理部は、前記対策通知とともに前記第1装置の前記累計枚数である第1枚数を前記サーバー通信部に送信させ、
    前記給紙部の前記累計枚数が前記第1枚数になったときに前記対策処理を開始する設定がなされている場合、
    前記給紙部の前記累計枚数が前記第1枚数になったとき、
    前記制御部は、前記対策処理を前記給紙部に開始させることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成システム。
  5. 前記サーバー処理部は、前記対策通知とともに前記第1装置の前記累計枚数である第1枚数を前記サーバー通信部に送信させ、
    前記累計枚数が前記第1枚数よりも予め定められた設定枚数だけ少ない枚数になった時点から前記対策処理を開始する設定がなされている場合、
    前記制御部は、前記累計枚数が前記第1枚数よりも予め定められた設定枚数だけ少ない枚数になった時点から前記対策処理を前記給紙部に開始させることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の画像形成システム。
  6. 前記制御部は、
    前記給紙回転体と用紙の接触圧を制御し、
    前記対策処理を実行するときの前記接触圧を、前記対策処理を実行しないときの前記接触圧よりも大きくすることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成システム。
  7. 前記対策処理の実行中、予め定められた監視枚数連続して前記給紙遅れが発生しなかった場合、
    前記制御部は、前記対策処理の実行を解除することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成システム。
  8. それぞれの前記画像形成装置は、表示パネルを含み、
    前記第1判定値以上の前記遅れ発生率を前記サーバー通信部が受信したとき、
    前記サーバー処理部は、
    前記第1判定値以上の前記遅れ発生率を送信した画像形成装置である第2装置を認識し、
    前記第2装置の前記環境情報に基づき、前記第2装置と類似環境にある画像形成装置である第2類似装置を判定し、
    前記第2類似装置から第2通知対象装置を抽出し、
    前記第2通知対象装置に向けて、注意喚起通知と、前記第2装置の前記累計枚数を前記サーバー通信部に送信させ、
    前記第2通知対象装置は、前記第2類似装置のうち、前記第2装置の前記給紙部の前記累計枚数よりも前記累計枚数が少ない前記給紙部を含む前記画像形成装置であり、
    前記通信部が前記注意喚起通知を受信したとき、
    前記制御部は、前記注意喚起通知と、前記通信部が受信した前記累計枚数で前記給紙回転体の交換が必要になったことを示す交換報知を前記表示パネルに表示させることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像形成システム。
  9. 前記環境情報は、前記画像形成装置の設置場所を示す情報と、前記設置場所の温度を示す情報と、前記設置場所の湿度を示す情報と、前記給紙部に収容される用紙の種類を示す情報の何れか1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の画像形成システム。
  10. 前記サーバー処理部は、前記種類を複数のグループの何れかに分類し、前記第1装置が収容する用紙の前記グループと異なる前記グループの用紙を収容する前記画像形成装置を、前記第1類似装置と判定しないことを特徴とする請求項9の何れか1項に記載の画像形成システム。
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