JP5397622B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、ネットワークを介して接続された複数の画像形成装置の障害診断技術に関するものである。
従来、画像形成装置等で発生した障害を検知してユーザに報知する技術として、例えば、特許文献1が開示されている。
特許文献1によれば、複合機において障害が発生した際に、既に受け付けている各ジョブ(FAX送信ジョブ、FAX受信ジョブ、コピージョブ、プリントジョブ)に関与するユーザの内、障害に関係するジョブのユーザに対してのみ障害を通知することで、各ジョブの利用者に対して効率的に障害の発生を通知することができる。
特開平10−79826号公報
ところが、上記した特許文献1の技術は、障害が発生した際、この障害により影響されるユーザに対しては障害が効率良く通知されるものの、その障害に対する詳しい解析が行われていないため、例えば、印刷機能に係わる障害(この場合はFAXジョブ、コピージョブ、プリントジョブのユーザが通知対象となる)として、例えば、用紙ジャムが発生した場合は、ユーザがその障害の原因(例えば、用紙に問題があるのか、用紙の搬送機構に問題があるのか等)まで明確に把握することは困難であり、よって、ユーザが通知された障害に対して、迅速、且つ、的確な処理を行うことは難しかった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、ネットワークを介して接続された複数の画像形成装置の間で共通に発生しがちな障害の発生傾向を検知し、ユーザに報知することで、障害に対する迅速、且つ、的確な対処を可能にした画像形成装置を提供することを目的としている。
すなわち、本発明は、ネットワークを介して各々が通信可能に接続された画像形成装置であって、自装置で生じたエラー情報を取得する第1取得手段と、自装置のエラーの発生頻度が設定値より高いか否かを判断する第1判断手段と、自装置に発生したエラーの発生頻度が設定値より高いと判断されると、エラーの他装置での発生頻度を示す情報を他装置から取得する第2取得手段と、取得された他装置でのエラーの発生頻度が設定値より高いか否かを判断する第2判断手段と、第2判断手段がエラーの発生頻度が設定値より高いと判断すると、通常のエラーメッセージ表示を少なくとも自装置と他装置に共通のエラーが発生している旨を示す警告メッセージ表示に変更する報知手段と、
を備えることを特徴とする。
複数の画像形成装置が設置された環境で、共通に生じ易い障害の発生傾向を報知するようにしたので、ユーザは、この障害に係わる共通の要因を素早く推察して、障害が致命的な障害に拡大する前に、迅速、且つ、的確に対処することができる。
本発明のプリンタ装置が接続されたネットワークシステムの構成を示す図である。 プリンタ装置の機構的な構成を示す図である。 プリンタ装置の印刷動作を示すタイミング図である。 実施例1によるジャム処理を示すフローチャートである。 実施例1によるジャム情報の問い合せコマンド及び応答コマンドの形式を示す図である。 実施例1によるジャム警告メッセージの表示例を示す図である。 実施例2によるジャム処理を示すフローチャートである。 実施例2によるジャム情報の通知コマンドの形式を示す図である。
以下、図1〜図8を用いて、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を説明する。
先ず、図2に基づき、画像形成装置としてのプリンタ装置の構成を説明する。図2は、本発明が適用されたプリンタ装置の機構的な構成を示す図である。
図2において、符号20はプリンタ装置を示し、このプリンタ装置20の底部に未印刷の記録媒体Pが装填される記録媒体カセット1が配設されている。
この記録媒体カセット1の繰り出し側には、セパレータ3を対として記録媒体カセット1内の記録媒体Pを一枚ずつ分離し、破線で示す搬送路Aに繰り出して下流側の搬送路入口ローラ対6に突き当てる給紙ローラ2が配設されている。
給紙ローラ2は、図示しない給紙モータにより、図示しない給紙系駆動ギヤとバネ式クラッチを介して駆動される。記録媒体Pが搬送路入口ローラ対6によって搬送されている時、バネ式クラッチはバネ圧により切り離され、給紙ローラ2は自由回転できるようになっている。
上記搬送路入口ローラ対6の下流側に位置する現像ドラムユニット8は、トナーカートリッジ9、感光ドラム17、図示しない現像ローラ等を一体的に備え、露光ヘッド10の露光光により感光ドラム17表面に形成された静電潜像を現像ローラにてトナー現像すると共に、感光ドラム17の直下の転写ローラにより感光ドラム17上のトナー画像を記録媒体P上に転写する。
また、この現像ドラムユニット8の下流側には、該現像ドラムユニット8において記録媒体Pに転写されたトナー画像を熱と押圧力により記録媒体Pに定着させる定着ユニット18が配設されている。定着ユニット18は、図示しない定着熱発生体(例えば、ハロゲンランプ)が内蔵された定着ローラ11と、この定着ローラ11の周面に押圧されたバックアップローラ12を備える。
また、上記定着ユニット18の出口付近には、定着を終えて繰り出される(印刷済み)の記録媒体Pを搬送路Aに沿って搬送する排出ローラ対14が配設され、さらに、搬送路Aの下流端である媒体排出口には、排出ローラ対14により搬送されてくる記録媒体Pを装置上部の排紙スタッカ16に排出するための排出ローラ対15が配設されている。
尚、上述した搬送路入口ローラ対6から排出ローラ対15までの各ローラは、図示しない搬送モータにより、図示しない搬送系駆動ギヤを介して駆動されるようになっている。
また、搬送路入口ローラ対6には、図示しない電磁クラッチが設けられ、該電磁クラッチを介して搬送路入口ローラ対6と搬送系駆動ギヤとが連結されるようになっており、記録媒体Pを現像ドラムユニット8に向けて繰り出す時以外は、電磁クラッチをオフして搬送系駆動ギヤとの連結を解除することで、搬送路入口ローラ対6が記録媒体Pの移動に合わせて自由回転できるようになっている。
また、このプリンタ装置20における搬送路A上の各要所に、記録媒体Pの通過を検知するための複数のセンサが配設されている。
すなわち、給紙ローラ2と搬送路入口ローラ対6の間には、上流側より順に、給紙センサ4と搬送路入口センサ5が設けられ、搬送路入口ローラ対6と現像ドラムユニット8の間には、印刷開始タイミング検出センサ7が設けられ、定着ユニット18(定着ローラ11/バックアップローラ12)と排出ローラ対14の間には、搬送路出口センサ13が設けられている。
これら各センサによる媒体検知信号と記録媒体Pの搬送時間を監視して記録媒体Pの搬送障害(用紙ジャム)や記録媒体長異常の検知と、これら障害発生箇所の特定を行うことができる。
また、障害が検知されると記録媒体Pの搬送動作は直ちに停止され、同時にプリンタ装置の図示しない操作パネルにジャムのエラーメッセージが表示される(図6参照)。
この障害の発生により、搬送路A上に停止した状態となっている記録媒体Pは、図示しない装置カバーを開けることで、ユーザが簡単に除去できるようになっている。また、この装置カバーには、カバーの開閉を検知する図示しないカバーセンサが設けられている。
次に、図1に基づいて、本発明のシステム構成を説明する。図1は、本発明のプリンタ装置が接続されたネットワークシステムの構成を示す図である。
本実施形態によるシステムでは、複数のPC装置30、31・・・と複数のプリンタ装置20、21、22・・・等がネットワーク40(LAN:Local Area Network)を介して通信可能に接続されている。PC装置は、LAN40を介して、所定のプリンタ装置に印刷ジョブコマンドや画像形成データ(制御言語形式のデータ)等を送信する。
図1において、上記プリンタ装置20(自機)は、インタフェース制御部201、指示処理部202、画像処理部203、印刷エンジン部204、装置状態監視部206、故障診断部205等で構成されている。これらは、該プリンタ装置20に搭載された図示しないCPUが制御プログラムを実行することにより実現される機能部である。
上記インタフェース制御部201は、LAN40とのインタフェース制御を行い、LAN40を介して外部機器(PC装置、他のプリンタ装置)との間でデータの授受を行う。
上記指示処理部202は、インタフェース制御部201が受信したコマンドや画像形成データを解析する。
上記画像処理部203は、制御言語形式の画像形成データをプリンタ装置で印刷可能なビットマップのイメージデータに展開し、保存する。
上記印刷エンジン部204は、画像処理部203より入力されたイメージデータを記録媒体上に印刷すべく、プリンタ装置の各機構要素(モータ、クラッチ、帯電用電源等)の動作を制御する。
上記装置状態監視部206は、印刷エンジン部204が取得した各種センサ情報(上記した給紙センサ4、搬送路入口センサ5、印刷開始タイミング検出センサ7、搬送路出口センサ13、図示しないカバーセンサ等)やモータ制御情報等を収集・解析して、解析結果を故障診断部205に送出する。
上記故障診断部205は、上記解析結果より装置異常を判断し、装置状態監視部206にフィードバックする。また、故障診断部205は、インタフェース制御部201を介して、他のプリンタ装置からのジャム情報を取得する。
次に、図2と図3を参照して、上記印刷エンジン部204と装置状態監視部206の制御によるプリンタ装置20の印刷動作について説明する。図3は、プリンタ装置20の印刷動作を示すタイミング図である。
プリンタ装置20が外部のPC装置30、31等から印刷ジョブコマンドを受信することにより印刷動作が開始されると、先ず、給紙モータが駆動されて給紙ローラ2が回転し、記録媒体カセット1から記録媒体Pが搬送路A上に給紙される。該給紙動作により、時間t1後に給紙センサ4がオンになり、次いで時間t2後に搬送路入口センサ5がオンになる。搬送路入口センサ5のオンを確認して、さらに記録媒体Pを所定量搬送し、その先端を搬送路入口ローラ対6に突き当てた状態で給紙モータを停止させる。
ここで、時間t1の所定範囲内において給紙センサ4がオンしない場合は、給紙ジャムエラーとして検知される。本実施形態では、時間t1の所定範囲内において給紙センサ4がオンしない場合は、給紙モータの駆動を一旦停止し、一定時間経過後に再度給紙モータを駆動して給紙動作を行い、給紙センサ4のオンを確認する。係る給紙リトライ動作を2度繰り返しても給紙センサ4がオンしない場合に初めて給紙ジャムエラーと認識される。
また、給紙センサ4がオンした後、時間t2の所定範囲内において搬送路入口センサ5がオンしない場合は、給紙走行ジャムエラーとして検知される。給紙ジャムが検知されると記録媒体Pの搬送動作が直ちに停止するように、該当するモータの駆動が制御される(記録媒体Pの搬送停止は、以降のジャム検知についても同様である)。
次に、記録媒体Pが搬送路入口ローラ対6に突き当たった状態で、電磁クラッチ(図示せず)がオンされ、搬送モータの回転力を搬送路入口ローラ対6に伝達可能とすると共に、搬送モータ(図示せず)が駆動されて搬送路入口ローラ対6が回転する。該搬送路入口ローラ対6が回転すると、搬送時に生じたスキューが矯正された記録媒体Pが現像ドラムユニット8へと搬送される。
搬送路入口ローラ対6の回転開始から時間t3後に印刷開始タイミング検出センサ7がオンになったことを確認した後、記録媒体Pを定量搬送して該記録媒体Pが現像ドラムユニット8に達すると、上述した露光・現像プロセス(定着動作も含む)が開始される。尚、該露光・現像プロセスの開始タイミングで電磁クラッチはオフされ、搬送路入口ローラ対6は自由回転可能な状態となる。
この際、時間t3の所定範囲内において印刷開始タイミング検出センサ7がオンしない場合は、搬送路入口ジャムエラーとして検知される。
また、印刷開始タイミング検出センサ7がオンしてから、時間t4の所定範囲内において搬送路出口センサ13がオンしない場合は、搬送ジャムエラーとして検知される。
印刷開始タイミング検出センサ7のオフから記録媒体Pが所定量搬送されると、露光・現像プロセスは終了する。
この際、印刷開始タイミング検出センサ7のオンからオフまでの時間t5が記録媒体の搬送方向の長さと媒体搬送速度に基づいて算出された所定時間内に収まらない場合は、媒体長エラーとして検知される。
また、印刷開始タイミング検出センサ7がオフしてから時間t6の所定範囲内において搬送路出口センサ13がオフしない場合は、排出ジャムエラーとして検知される。
搬送路出口センサ13のオフから搬送モータが所定時間駆動されると、印刷済みの記録媒体Pは排紙スタッカ16に排出される。
次に、図4を参照して、上記故障診断部205による実施例1のジャム処理について説明する。図4は、実施例1によるジャム処理を示すフローチャートである。尚、以下のジャム検知に関する情報は、上記装置状態監視部206からの解析結果に基づくものである。
先ず、S101で自機プリンタ装置20にジャムが発生しているか否かが判断され、ジャムが発生していないと判断された場合は、本処理を終了する。
ジャムが発生していると判断された場合は、S102で、ジャム復旧のために、最後に装置カバーを開閉した後の印刷枚数n(すなわち、先のジャム解除後に印刷された枚数)と所定の閾値N0とが比較される。電源投入後にジャムが発生していない場合は、電源投入後の印刷枚数をnとして、閾値N0との比較が行なわれる。
尚、この閾値N0とは、ユーザの経験に基づいて設定されたジャムを誘発させずに連続的に印刷できる平均的な枚数のことである。
先のS102の判定で、印刷枚数n(以降、ジャム間隔nとする)が閾値N0に達していないと判断された場合(すなわち、ジャムの発生頻度が高い場合)は、最後に発生したジャムの復旧操作(ジャム紙の除去)が適切でなかったか、或いは、プリンタ装置20自体に何らかの機構的な問題が生じたために発生した自装置独自のジャムであると判断して本処理を終了する。但し、この場合も、操作パネルに、図6の通常のジャムエラーが表示される。
他方、S102の判定で、ジャム間隔nが閾値N0に達していると判断された場合は、S103で、ジャム間隔nの値は、エラー種別(給紙ジャム、給紙走行ジャム、搬送路入口ジャム、搬送ジャム、用紙長エラー、排出ジャム)毎に故障診断部205に用意されたジャム記録テーブル(図示しないRAM等の記憶手段)に登録される(第1取得手段)。
このジャム記録テーブルは、ジャム種別毎に平均ジャム間隔を計算するために用いられ、各ジャム記録テーブルの登録データ量が規定以上になると、FIFO(First−In、First−Out)方式で、古い登録データから順次破棄されていく。
次に、S104で、上記各ジャム記録テーブルの登録データより算出された平均ジャム間隔と、予めジャム種別毎に設定された診断閾値Njとが比較され(第1判断手段)、平均ジャム間隔が診断閾値Njより大きいと判断された場合は、ジャムの発生頻度は低いとして、本処理を終了する。
尚、診断閾値Njは、上記閾値N0と同様、ユーザの経験に基づいて設定された判断基準値である。
他方、先のS104の判定で、平均ジャム間隔が診断閾値Nj以下であると判断された場合は、ジャムの発生頻度は高いとし、S105で、故障診断部205は、インタフェース制御部201を介して他のプリンタ装置21、22に対して問い合わせコマンド(後述)を送出し、問い合わせコマンドの送出後は、S106で、送出した問い合わせコマンドに対する応答コマンド(後述)をインタフェース制御部201が受信するのを待つ(第2取得手段)。
図5に示すように、問い合わせコマンド(a)は、宛先、発信元、問い合わせ種別、機種情報で構成され、応答コマンド(b)は、宛先、発信元、問い合わせ種別、機種情報、情報ブロックで構成されている。
問い合わせコマンドの宛先は、LAN40に接続されている他機プリンタ装置21、22のアドレスを示し、応答コマンドの宛先は、問い合わせコマンドの発信元である自機プリンタ装置20のアドレスを示している。
問い合わせ種別は、エラー種別(給紙ジャム、給紙走行ジャム、搬送路入口ジャム、搬送ジャム、用紙長エラー、排出ジャム)を示し、また、機種情報には、装置の製造者(メーカー)や装置の機能情報(プリンタ装置では、プリンタ機能)等が含まれる。
応答コマンドの情報ブロックには、問い合わせに応答したプリンタ装置の平均ジャム間隔の値が格納されている。
問い合わせコマンドと応答コマンドは、プリンタ装置の製造者固有のフォーマットで成り、同機種のプリンタ装置間においては、フォーマットの内容を認識できるが、製造者の異なる異機種のプリンタ装置との間では、フォーマットの内容を認識することができないようになっている。
従って、インタフェース制御部201は、受信した応答コマンドの宛先が自機であり、且つ、機種情報(問い合わせ対象機器の製造者や機能情報)が自機のものと一致する場合にのみ、応答コマンドを有効として、該応答コマンドを故障診断部205に送出する。それ以外の応答コマンドについては、無効として故障診断部205には送出しない。
次に、S107で、有効とした応答コマンドの内の半数以上で平均ジャム間隔が診断閾値Nj以下であるか否かが判定される(第2判断手段)。
平均ジャム間隔が診断閾値Nj以上であると判断された場合は、本処理を終了する。また、平均ジャム間隔が診断閾値Nj以下と判断された場合は、同一製造者による装置の間で頻発している障害については、ジャムエラーの発生要因がLAN40に接続された各プリンタ装置の設置環境(例えば、温度、湿度、電源状態等)に問題があるか、或いは、使用されている記録媒体が製造者の推奨する規格に合致していないか、の何れかである可能性が高いと判断し、次のS108で、通常のジャムのエラー表示に加え、他の機器と共通のジャムが頻発している旨を示す警告メッセージがプリンタ装置の操作パネルに表示される(通知手段)。
図6は、上記したジャムの警告メッセージの表示例を示し、通常のジャムエラー表示と他の機器と共通のジャムの頻発を示すジャムエラー表示のジャム種別毎の表示例として(a)〜(f)が示されている。
図6の(a)は給紙ジャムエラー、(b)は給紙走行ジャムエラー、(c)は搬送路入口ジャムエラー、(d)は搬送ジャムエラー、(e)は用紙長エラー、(f)は排出ジャムエラーの表示例である。
また、図4には、図示されていないが、インタフェース制御部201が他機プリンタ装置21、22から問い合わせコマンドを受信した場合は、該問い合わせコマンドの機種情報が自機プリンタ装置20と一致する場合に限り、問い合わせコマンドの問い合わせ種別で示されるジャムの平均ジャム間隔を自機の故障診断部205に問い合わせて同じ種別のジャムの平均ジャム間隔の値を取得する。そして、問い合わせコマンドの発信元を宛先とする応答コマンドを作成し、情報ブロックに故障診断部205より取得した平均ジャム間隔の値を格納すると共に、発信先に自機プリンタ装置のアドレスを格納して返信する。
以上、実施例1によれば、複数のプリンタ装置が設置された環境(例えば、オフィスや学校等)で、共通に発生し易い障害の発生傾向を検知し、その旨をユーザに報知するようにしたので、ユーザは、各々ジャムエラーの発生に係わる共通の要因(例えば、ジャムエラーの場合では、使用している記録媒体が製造者の推奨規格から外れていたり、プリンタ装置の設置環境が製造者の推奨条件から外れていたりする)を素早く推察して、障害が致命的な障害に拡大する前に、迅速、且つ、的確に対処することができる。
次に、図7を参照して、故障診断部205の実施例2によるジャム処理について説明する。図7は、実施例2によるジャム処理を示すフローチャートである。尚、以下のジャムに関する情報は、上記装置状態監視部206からの解析結果に基づくものである。
S201の判定の元、自機プリンタ装置にジャムエラーが発生していない正常な状態においては、S202で、他機プリンタ装置21、22等から後述するジャム情報通知コマンドにより、ジャム情報を受信したが否かが継続的にチェックされており、S202において、他機からのジャム情報を受信すると、該ジャム情報は故障診断部205の記憶領域(例えば、図示しないRAM等の記憶手段)に保存される(第2取得手段)。尚、上記記憶領域にジャム情報を保存するための空き領域が無くなると、FIFO方式で古いジャム情報から順に破棄(上書き)されていく。
また、記憶領域に登録されるジャム情報は、機種情報(製造者、機能情報)が自機プリンタ装置のものと一致する他機プリンタ装置からの情報であり、且つ、平均ジャム間隔が診断閾値Nj以下であるジャムの発生頻度が高いジャムエラーについての情報である。
図8にジャム情報の通知コマンドの形式を示す。
図8に示すように、ジャム情報の通知コマンドは、宛先、発信元、通知種別、機種情報、情報ブロックで構成されており、この内、通知種別は、ジャム情報がどのジャム種別(給紙ジャム、給紙走行ジャム、搬送路入口ジャム、搬送ジャム、用紙長エラー、排出ジャム)に対応するものかを示しており、その他については、図5で示した応答コマンドの内容と同じである。
また、このジャム情報の通知コマンドは、プリンタ装置20の製造者固有のフォーマットで成り、同機種のプリンタ装置間においては、フォーマットの内容を認識できるが、製造者の異なる異機種のプリンタ装置との間では、フォーマットの内容を認識することができないようになっている。
先のS201の判定において、ジャムが発生していると判断された場合は、S204で、ジャム復旧のために、最後に装置カバーを開閉した後の印刷枚数n(すなわち、先のジャム解除後に印刷された枚数)と所定の閾値N0とが比較される。電源投入以降、ジャムが発生していない場合は、電源投入後の印刷枚数をnとして、閾値N0との比較が行なわれる。
尚、この閾値N0とは、ユーザの経験に基づいて設定されたジャムを誘発させずに連続的に印刷可能な平均的な枚数のことである。
先のS204の判定で、印刷枚数n(以降、ジャム間隔nとする)が閾値N0に達していないと判断された場合(すなわち、ジャムの発生頻度が高い場合)は、最後に発生したジャムの復旧操作(ジャム紙の除去)が適切でなかったか、或いは、プリンタ装置20自体に何らかの機構的な問題が生じているために発生した自機独自のジャムであると判断して本処理を終了する。
但し、この場合は、操作パネルに図6の通常のジャムエラーが表示される。
他方、S204判定で、ジャム間隔nが閾値N0に達していると判断された場合は、S205で、ジャム間隔nの値は、エラー種別(給紙ジャム、給紙走行ジャム、搬送路入口ジャム、搬送ジャム、用紙長エラー、排出ジャム)毎に故障診断部205に用意されたジャム記録テーブル(図示しないRAM等の記憶手段)に登録される(第1取得手段)。
このジャム記録テーブルは、ジャム種別毎に平均ジャム間隔を計算するために用いられ、各ジャム記録テーブルの登録データ量が規定以上になると、FIFO方式で、古い登録データから順に破棄(上書き)されていく。
次に、S206で、上記各ジャム記録テーブルの登録データより算出された平均ジャム間隔と、予めジャム種別毎に設定された診断閾値Njとが比較され、平均ジャム間隔が診断閾値Njより大きいと判断された場合は、ジャムの発生頻度は低いとして、本処理を終了する。尚、診断閾値Njは、上記閾値N0と同様、ユーザの経験に基づいて設定された判断基準値である。
他方、先の206の判定で、平均ジャム間隔が診断閾値Nj以下であると判断された場合は、ジャムの発生頻度は高いとして、S207で、故障診断部205は、インタフェース制御部201を介して他機プリンタ装置21、22に対してジャム情報の通知コマンドを送出し、自機で発生したジャム種別を知らせる。
次いで、S208で、故障診断部205は、先のS203で記憶領域に保存された他機プリンタ装置からのジャム情報を精査し、複数の他機プリンタ装置から、自機プリンタ装置で発生しているジャムと同じ種別のジャム情報を受信しているか否かを判定する(第2判断手段)。
同じ種別のジャム情報を受信していないと判断された場合は、本処理を終了する。また、複数の他機プリンタ装置から同じ種別のジャム情報を受信していると判断された場合は、同一製造者による装置の間で頻発している障害については、ジャムエラーの発生要因がLAN40に接続された各プリンタ装置の設置環境(例えば、温度、湿度、電源状態等)に問題があるか、或いは、使用されている記録媒体が製造者の推奨する規格に合致していないか、の何れかである可能性が高いと判断し、次のS209で、図6に示すように、通常のジャムのエラー表示に加え、他の機器と共通のジャムが頻発している旨を示す警告メッセージをプリンタ装置の操作パネルに表示する(通知手段)。
以上、実施例2によれば、自機プリンタ装置でジャムエラーが発生した場合は、他機プリンタ装置に対してジャム種別を知らせるジャム情報の通知コマンドを送出するようにしたので、実施例1の効果に加え、実施例1のように、ジャムエラー発生時に、他機プリンタ装置との間で問い合わせコマンドと応答コマンドによる多量の情報伝達を行う必要はなくなり、ネットワークを介した不要な通信を排除して効率良く障害の通知を行うことができ、且つ、通信コストも低減できる。
本実施形態では、ネットワークに接続される画像形成装置としてプリンタ装置(SPF:Single Function Printer)への適用例を示したが、この他、スキャナ装置、コピー機、或いはプリンタ機能に加え、スキャナ機能やFAX機能等を備える複合機(MFP:Multiple Function Printer)等にも勿論適用可能である。
また、本実施形態では、同一機種間(プリンタ装置間)で発生した障害診断について説明したが、これに限定されるものではなく、障害対象機器の製造者と一部の機能情報(プリンタ機能、スキャナ機能、FAX機能等)が共通する同類機種間、(例えば、同じ製造者による機器であって、プリンタ装置と該プリンタ装置と同じプリンタ機能を備えた複合機、或いは、スキャナ装置と該スキャナ装置と同じスキャナ機能を備えたコピー機等)も障害診断の対象機器とすることができる。
また、本実施形態では、障害の例としてプリンタ装置におけるジャムエラーを示したが、この他、プリンタ装置では、例えば、定着温度の異常、現像や転写における帯電圧の異常等、障害要因となる各種の検出事項を障害診断の対象とすることができる。
40 LAN(ネットワーク)
20、21、22 プリンタ装置(画像形成装置)

Claims (5)

  1. ネットワークを介して各々が通信可能に接続された画像形成装置であって、
    自装置で生じたエラー情報を取得する第1取得手段と、
    前記自装置のエラーの発生頻度が設定値より高いか否かを判断する第1判断手段と、
    前記自装置に発生したエラーの発生頻度が設定値より高いと判断されると、
    前記エラーの他装置での発生頻度を示す情報を他装置から取得する第2取得手段と、
    前記取得された他装置でのエラーの発生頻度が設定値より高いか否かを判断する第2判断手段と、
    前記第2判断手段が前記エラーの発生頻度が設定値より高いと判断すると、通常の前記エラーメッセージ表示を少なくとも自装置と他装置に共通の前記エラーが発生している旨を示す警告メッセージ表示に変更する報知手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記他装置のエラー発生頻度は、前記ネットワークを介して前記自装置が前記他装置に前記エラー発生頻度を含むエラー情報の問い合わせを行うことにより取得されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記他装置のエラー発生頻度は、当該他装置がエラー発生時に前記ネットワークに送出する前記エラー発生頻度を含むエラー情報を前記自装置が受信することにより取得されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2判断手段は、前記自装置のエラー発生頻度と前記他装置のエラー発生頻度の双方が所定のエラー発生頻度より高い場合に共通のエラーと判断することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 前記エラー発生頻度を取得可能な他装置は、前記自装置と同一製造者であって、且つ、少なくとも一部共通の機能を保有する画像形成装置であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の画像形成装置。
JP2009279255A 2009-12-09 2009-12-09 画像形成装置 Expired - Fee Related JP5397622B2 (ja)

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