JP2021021905A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙遅れが発生することに起因する生産性の低下を抑制する。
【解決手段】画像形成装置は、用紙搬送路に用紙を給紙する複数の給紙部と、用紙に画像を印刷する画像形成部と、用紙の給紙開始から所定位置に用紙の前端が到達するまでにかかった時間である到達所要時間が閾値時間よりも長くなる用紙遅れの発生頻度を示す用紙遅れ情報を給紙部ごとに記憶する記憶部と、給紙部ごとの用紙遅れ情報に基づき、複数の給紙部のそれぞれの用紙遅れの発生頻度を認識し、用紙遅れの発生頻度が所定値以下の給紙部を優先的に給紙元に設定し、給紙元の給紙部に用紙搬送路への用紙の給紙を行わせる制御部と、を備える。
【選択図】図8
【解決手段】画像形成装置は、用紙搬送路に用紙を給紙する複数の給紙部と、用紙に画像を印刷する画像形成部と、用紙の給紙開始から所定位置に用紙の前端が到達するまでにかかった時間である到達所要時間が閾値時間よりも長くなる用紙遅れの発生頻度を示す用紙遅れ情報を給紙部ごとに記憶する記憶部と、給紙部ごとの用紙遅れ情報に基づき、複数の給紙部のそれぞれの用紙遅れの発生頻度を認識し、用紙遅れの発生頻度が所定値以下の給紙部を優先的に給紙元に設定し、給紙元の給紙部に用紙搬送路への用紙の給紙を行わせる制御部と、を備える。
【選択図】図8
Description
本発明は、用紙搬送路に沿って搬送されている用紙に画像を印刷する画像形成装置に関する。
従来、用紙搬送路に沿って用紙を搬送し、搬送中の用紙に画像を印刷する画像形成装置が知られている。このような画像形成装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。
特許文献1の画像形成装置は、中間転写ベルトおよび中間転写ベルトに圧接する転写ローラーを備える。特許文献1の画像形成装置は、中間転写ベルト上にトナー像を転写(1次転写)する。そして、搬送中の用紙が転写ニップを通過するとき、中間転写ベルト上のトナー像を用紙に転写(2次転写)する。
特許文献1のような画像形成装置には、用紙搬送路に用紙を給紙するための給紙ローラーが設けられる。給紙ローラーは、カセットに収容されている用紙に当接した状態で回転することにより、用紙搬送路に用紙を給紙する。
ここで、給紙ローラーが用紙に対してスリップし、転写ニップへの用紙の到達が遅れる用紙遅れが発生する場合がある。この場合には、用紙が未だ転写ニップに到達していないにもかかわらず中間転写ベルト上のトナー像が転写ニップに到達する、という不都合が生じ得る。
そこで、特許文献1の画像形成装置は、転写ニップへの用紙の到達が遅れている場合、中間転写ベルトから転写ローラーを離間させる。また、中間転写ベルトをクリーニングするクリーナーも中間転写ベルトから離間させる。そして、中間転写ベルトにトナー像を担持させたまま、中間転写ベルトを少なくとも1周分だけ空回転させる。
特許文献1では、転写ニップへの用紙の到達が遅れている場合であっても、トナーが無駄に消費されるのを抑制することができる(用紙に転写されずに破棄されるトナーを減らすことができる)。しかし、中間転写ベルトを少なくとも1周分だけ空回転させる動作が入るので、生産性が低下する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、用紙遅れが発生することに起因する生産性の低下を抑制することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一局面による画像形成装置は、用紙を収容するカセットをそれぞれが含み、対応するカセットに収容されている用紙を用紙搬送路に給紙する複数の給紙部と、用紙搬送路に給紙された用紙に画像を印刷する画像形成部と、用紙の給紙開始から用紙搬送路の所定位置に用紙の前端が到達するまでにかかった時間である到達所要時間が予め定められた閾値時間よりも長くなる用紙遅れの発生頻度を示す用紙遅れ情報を給紙部ごとに記憶する記憶部と、記憶部に記憶されている給紙部ごとの用紙遅れ情報に基づき、複数の給紙部のそれぞれの用紙遅れの発生頻度を認識し、用紙遅れの発生頻度が所定値以下の給紙部を優先的に給紙元に設定し、給紙元の給紙部に用紙搬送路への用紙の給紙を行わせる制御部と、を備える。
本発明の構成では、用紙遅れが発生することに起因する生産性の低下を抑制することができる。
<画像形成装置の構成>
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、制御部1および記憶部2を備える。制御部1は、CPUを含む。制御部1は、制御プログラムおよび制御データに基づき、画像形成装置100を制御する。記憶部2は、ROM、RAMおよびHDDなどの記憶デバイスを含む。記憶部2は、制御プログラムおよび制御データを記憶する。記憶部2は、制御部1に接続される。制御部1は、記憶部2からの情報の読み出しおよび記憶部2への情報の書き込みを行う。
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、制御部1および記憶部2を備える。制御部1は、CPUを含む。制御部1は、制御プログラムおよび制御データに基づき、画像形成装置100を制御する。記憶部2は、ROM、RAMおよびHDDなどの記憶デバイスを含む。記憶部2は、制御プログラムおよび制御データを記憶する。記憶部2は、制御部1に接続される。制御部1は、記憶部2からの情報の読み出しおよび記憶部2への情報の書き込みを行う。
画像形成装置100は、画像読取部3および印刷部4を備える。制御部1は、画像読取部3の読取動作を制御する。また、制御部1は、印刷部4の印刷動作を制御する。
画像読取部3は、原稿を光学的に読み取る。画像読取部3による原稿の読み取りで得られる画像データは、たとえば、印刷ジョブに用いられる。画像読取部3は、光源およびイメージセンサーを備える。光源は、原稿に光を照射する。イメージセンサーは、原稿で反射された反射光を受光して光電変換する。
印刷部4は、実行ジョブが印刷ジョブである場合に動作する。印刷ジョブの実行時、印刷部4は、用紙S(図2参照)を搬送する。また、印刷部4は、用紙Sに印刷すべき画像を形成する。そして、印刷部4は、搬送中の用紙Sに画像を印刷する。たとえば、画像読取部3による原稿の読み取りを伴う印刷ジョブ(コピージョブ)では、画像読取部3による原稿の読み取りで得られた画像データに基づく画像の用紙Sへの印刷が印刷部4により行われる。
印刷部4は、図2に示すように、給紙部41を備える給紙部41は、用紙搬送路10(破線矢印で示す)に用紙Sを給紙する。
給紙部41は、図3に示すように、回転体410を含む。回転体410は、ローラーである。回転体410の設置数は、特に限定されない。たとえば、図3に示す回転体410は、給紙ローラーあるいはピックアップローラーと称される。
また、給紙部41は、カセットCAを含む。カセットCAには、用紙Sが収容される。カセットCAは、画像形成装置100に対して着脱可能である。カセットCA内の用紙Sは、リフト板LP上に載置される。
カセットCAへの用紙Sの収容作業は、ユーザーにより行われる。ユーザーは収容作業を行うとき、画像形成装置100からカセットCAを引き出した後、カセットCAに用紙Sを収容し、画像形成装置100にカセットCAを装着する。
回転体410は、用紙Sに当接した状態で回転する。回転体410が用紙Sに当接した状態で回転することにより、カセットCA内の用紙Sが引き出され、用紙搬送路10に用紙Sが給紙される。回転体410は、カセットCA内の用紙Sの上方に配置される。回転体410は、用紙搬送路10への用紙Sの給紙時、カセットCA内の用紙Sに上方から当接し、その状態で回転する。
用紙搬送路10に用紙Sが給紙されることによってカセットCA内の用紙Sが減ると、リフト板LPが上昇する。したがって、カセットCA内の用紙Sが減っても、カセットCA内の用紙Sに対して回転体410が当接した状態が維持される。
図示しないが、回転体410よりも用紙搬送方向下流側に設置された分離ローラー対を給紙部41に含めてもよい。分離ローラー対は、回転体410によりカセットCAから引き出された用紙Sを1枚ずつに分離する。
また、給紙部41は、給紙モーターFMを含む。給紙モーターFMの動力は、回転体410に伝達される。回転体410は、給紙モーターFMから動力を受けて回転する。給紙モーターFMは、給紙クラッチCLを介して、回転体410に連結される。給紙クラッチCLがオンすることにより、給紙モーターFMから回転体410に動力が伝達される。給紙クラッチCLがオフすることにより、回転体410がフリー状態となる。
なお、給紙部41は、画像形成装置100に複数設置される。すなわち、複数のカセットCAが画像形成装置100に装着される。複数のカセットCAは、画像形成装置100の上下方向に積層される。複数の給紙部41の回転体410は、それぞれ、対応するカセットCA内の用紙Sと当接可能な位置FPに設置される。複数の位置FPがそれぞれ給紙位置となる。複数の給紙部41は、それぞれ、対応する給紙位置FPから用紙搬送路10に用紙Sを給紙する。給紙部41の設置数は、特に限定されない。以下、4つの給紙部41が設置された画像形成装置100について説明するが、給紙部41の設置数は2つでもよいし5つ以上でもよい。
以下、最上段の給紙部41に符号411を付し、上から2段目の給紙部41に符号412を付し、上から3段目の給紙部41に符号413を付し、最下段の給紙部41に符号414を付して説明する場合がある。
変形例として、給紙モーターFMの設置数を1つとし、複数の給紙部41の給紙クラッチCLに同一の給紙モーターFMを接続してもよい。複数の給紙部41で同一の給紙モーターFMを共用する場合であっても、印刷ジョブで使用しない給紙部41の給紙クラッチCLをオフ状態に維持しておくことにより、印刷ジョブで使用する給紙部41に収容されている用紙Sだけを用紙搬送路10に給紙することができる。
給紙モーターFMおよび給紙クラッチCLは、制御部1に接続される。制御部1は、給紙モーターFMを制御する。また、制御部1は、給紙クラッチCLを制御する。制御部1は、給紙モーターFMおよび給紙クラッチCLの各制御を行うことにより、回転体410を適切に回転させる。すなわち、制御部1は、回転体410に回転動作を行わせたり、回転体410による回転動作を停止させたりする。
図2に戻り、用紙搬送路10に給紙された用紙Sは、用紙搬送路10に沿って搬送される。用紙搬送路10に沿って用紙Sを搬送するため、用紙搬送路10には搬送ローラー対42が設けられる。搬送ローラー対42の設置数は、特に限定されない。搬送ローラー対42の設置数は、用紙Sの搬送経路の長さなどに応じて変更可能である。搬送ローラー対42の設置位置についても、用紙Sの搬送経路の長さなどに応じて変更可能である。
印刷部4は、画像形成部43を備える。画像形成部43は、用紙Sに印刷すべき画像(トナー像)を形成し、形成した画像を用紙Sに印刷(転写)する。画像形成部43は、感光体ドラム431および転写ローラー432を備える。感光体ドラム431は、その周面上にトナー像を担持する。転写ローラー432は、感光体ドラム431に圧接し、感光体ドラム431との間で転写ニップを形成する。搬送中の用紙Sは、転写ニップを通過する。用紙Sが転写ニップを通過するとき、感光体ドラム431の周面上のトナー像が用紙Sに転写される。
図示しないが、画像形成部43は、帯電装置、露光装置および現像装置を備える。帯電装置は、感光体ドラム431の周面を帯電させる。露光装置は、感光体ドラム431の周面上に静電潜像を形成する。現像装置は、感光体ドラム431の周面上に形成された静電潜像をトナー像に現像する。
印刷部4は、定着部44を備える。定着部44は、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部44は、加熱ローラー441および加圧ローラー442を備える。加熱ローラー441は、ヒーター(図示せず)を内蔵する。加圧ローラー442は、加熱ローラー441に圧接し、加熱ローラー441との間で定着ニップを形成する。トナー像が転写された用紙Sは、定着ニップを通過する。このとき、用紙Sが加熱および加圧され、用紙Sにトナー像が定着される。定着ニップを通過した用紙Sは、排出トレイETに排出される。
また、図1に示すように、画像形成装置100は、操作パネル5を備える。操作パネル5は、タッチスクリーンおよびハードウェアボタンを含む。タッチスクリーンは、ソフトウェアボタンを配した画面を表示し、タッチ操作をユーザーから受け付ける。ハードウェアボタンは、操作パネル5に複数設けられる。ハードウェアボタンとしては、コピージョブの実行要求をユーザーから受け付けるスタートボタンなどがある。
コピージョブの実行要求を受け付けるとき、操作パネル5は、コピージョブで使用する給紙部41の指定をユーザーから受け付ける。言い換えると、操作パネル5は、コピージョブで使用する用紙Sの指定をユーザーから受け付ける。操作パネル5がコピージョブの実行要求を受け付けると(スタートボタンが操作されると)、制御部1は、画像読取部3に原稿の読み取りを行わせる。そして、制御部1は、画像読取部3による原稿の読み取りで得られた画像データに基づく画像の用紙Sへの印刷を印刷部4に行わせる。
ここで、印刷ジョブで使用可能な用紙S(用紙搬送路10に給紙可能な用紙S)の重さ属性は複数種ある。ユーザーによっては、或る給紙部41に収容されている用紙Sとは重さ属性が異なる用紙Sを他の給紙部41に収容する場合がある。
そこで、操作パネル5は、複数の給紙部41のそれぞれごとに、給紙部41に現在収容されている用紙Sの重さ属性の入力をユーザーから受け付ける。ユーザーは収容作業を行ったとき、収容した用紙Sの重さ属性を操作パネル5に入力する。記憶部2は、複数の給紙部41にそれぞれ収容されている用紙Sの重さ属性を示す重さ属性情報を記憶する。制御部1は、重さ属性情報に基づき、複数の給紙部41にそれぞれ収容されている用紙Sの重さ属性を認識する。たとえば、重さ属性として、第1属性(軽い)、第2属性(普通)および第3属性(重い)の3種類がある。
また、画像形成装置100は、通信部6を備える。通信部6は、通信用回路、通信用メモリーおよび通信用コネクターなどを含む。通信部6は、LANなどのネットワークNTに接続される。
制御部1は、通信部6を用いて、ネットワークNTに接続されたユーザー端末200と通信する。ユーザー端末200は、画像形成装置100のユーザーにより使用される。ユーザー端末200は、たとえば、パーソナルコンピューターである。
たとえば、ユーザー端末200から画像形成装置100に対して、PDL(ページ記述言語)データなどを含むジョブデータが送信される。ジョブデータには、ユーザー指定の給紙部41(ユーザー指定の用紙S)を示す情報が含まれる。制御部1は、通信部6がジョブデータを受信すると、ユーザーから印刷ジョブの実行要求を受け付けたと判断する。制御部1は、通信部6がジョブデータを受信すると、ジョブデータに基づき画像データを生成し、生成した画像データに基づく画像の用紙Sへの印刷を印刷部4に行わせる。
制御部1は、印刷ジョブを実行すると、実行した印刷ジョブに対応するジョブ履歴情報を記憶部2に記憶させる。ジョブ履歴情報には、対応する印刷ジョブの実行日時、対応する印刷ジョブの印刷枚数、対応する印刷ジョブで使用された用紙Sの紙種(重さ属性およびサイズ属性など)、および、対応する印刷ジョブで使用された給紙部41の識別子など、印刷ジョブに関する種々の情報が含められる。
ここで、制御部1は、用紙搬送路10における用紙Sの給送状態(用紙搬送路10への用紙Sの給紙状態および用紙搬送路10に給紙された用紙Sの搬送状態)を判断する給送状態判断処理を行う。給送状態判断処理を制御部1に行わせるため、画像形成装置100には、状態検知センサー40(「センサー」に相当)が設置される。状態検知センサー40は、制御部1に接続される。
状態検知センサー40は、図3に示すような位置DP(用紙搬送路10の所定位置)を検知位置とする。状態検知センサー40は、検知位置DPにおける用紙Sの搬送方向の前端の到達を検知する。また、状態検知センサー40は、検知位置DPにおける用紙Sの搬送方向の後端の通過を検知する。
状態検知センサー40は、発光部と受光部とを有する透過型の光センサーである。状態検知センサー40は、アクチュエーター(図示せず)を検知対象とする。アクチュエーターは、用紙搬送路10の内側に突出する。また、アクチュエーターは、回動可能に支持される。アクチュエーターは、検知位置DPに用紙Sの前端が到達すると用紙Sに押されて一方側に回動し、発光部と受光部との間の光路(検知領域)を遮蔽または開放する。一方で、アクチュエーターは、検知位置DPを用紙Sの後端が通過すると一方側とは逆の他方側に回動して元の位置に戻り、発光部と受光部との間の光路(検知領域)を開放または遮蔽する。
これにより、検知位置DPに用紙Sが無いときには、状態検知センサー40からは第1レベル(HレベルおよびLレベルの一方)の信号が出力される。検知位置DPに用紙Sが有るときには、状態検知センサー40からは第2レベル(HレベルおよびLレベルの他方)の信号が出力される。検知位置DPに用紙Sの前端が到達すると、状態検知センサー40の出力値が第1レベルから第2レベルに変化する。検知位置DPを用紙Sの後端が通過すると、状態検知センサー40の出力値が第2レベルから第1レベルに変化する。
制御部1は、状態検知センサー40の出力値に基づき、用紙搬送路10での用紙Sの給送状態を判断する。制御部1は、状態検知センサー40の出力値が第1レベルから第2レベルに変化したとき、状態検知センサー40が用紙Sの前端到達を検知した(検知位置DPに用紙Sの前端が到達した)と判断する。
用紙搬送路10には、図示しないが、状態検知センサー40の他に、対応する検知位置における用紙Sの有無に応じて出力値を変化させるセンサーが複数設置される。状態検知センサー40を含む複数のセンサーの各検知位置のうち、用紙搬送路10に給紙された用紙Sの前端が最初に到達する検知位置が状態検知センサー40の検知位置DPに設定される。
画像形成装置100に複数の給紙部41が設置されている場合には、給紙部41の設置数と同数の状態検知センサー40が画像形成装置100に設置される。複数の状態検知センサー40は、それぞれ、互いに異なる給紙部41に割り当てられる。
複数の状態検知センサー40は、それぞれ、対応する給紙部41の給紙位置FPから用紙Sの搬送経路に沿って所定距離を隔てた位置を検知位置DPとする。たとえば、給紙位置FPから検知位置DPまでの用紙Sの搬経経路L(図3では、太線矢印で示す)の長さは、全て同じである。
<時間計測処理>
制御部1は、印刷ジョブの実行要求を受け付けると、複数の給紙部41のいずれかを給紙元に設定する給紙元設定処理を行う。そして、制御部1は、印刷ジョブを開始する。このとき、制御部1は、給紙元に設定した給紙部41に用紙搬送路10への用紙Sの給紙を行わせる。すなわち、印刷ジョブでは、給紙元の給紙部41に収容されている用紙Sが使用される。給紙元設定処理については、後に詳細に説明する。
制御部1は、印刷ジョブの実行要求を受け付けると、複数の給紙部41のいずれかを給紙元に設定する給紙元設定処理を行う。そして、制御部1は、印刷ジョブを開始する。このとき、制御部1は、給紙元に設定した給紙部41に用紙搬送路10への用紙Sの給紙を行わせる。すなわち、印刷ジョブでは、給紙元の給紙部41に収容されている用紙Sが使用される。給紙元設定処理については、後に詳細に説明する。
制御部1は、印刷ジョブを開始して以降、給紙元の給紙部41が用紙Sを1枚給紙するごとに、時間計測処理を行う。以下に、時間計測処理について具体的に説明する。以下の説明では、便宜上、給紙元の給紙部41の回転体410を給紙元回転体410と称し、他の回転体410と区別する。また、給紙元の給紙部41に対応する状態検知センサー40を給紙元センサー40と称し、他の状態検知センサー40と区別する。
制御部1は、時間計測処理として、給紙元の給紙部41による用紙Sの給紙開始から、給紙元センサー40の検知位置DPに用紙S(今回給紙された用紙S)の搬送方向の前端が到達するまでにかかった時間である到達所要時間を計測する処理を行う。時間計測処理は、印刷ジョブで給紙元の給紙部41が給紙した全ての用紙Sを対象に行われる。印刷ジョブの印刷枚数がn枚であれば、時間計測処理はn回行われる。
ここで、給紙元回転体410が回転を開始することにより、給紙元の給紙部41による用紙Sの給紙が開始される。制御部1は、到達所要時間を計測するとき、給紙元回転体410の回転開始から計時を開始する。たとえば、給紙元回転体410が用紙Sに対してスリップしている場合にはスリップしていない場合に比べて、到達所要時間が長くなる。
制御部1は、給紙元の給紙部41による用紙Sの給紙が開始されて以降、給紙元の給紙部41に対応する給紙位置FPを用紙Sの搬送方向の後端が抜け切る前に、給紙元の給紙部41の給紙クラッチCLをオフすることにより、給紙元回転体410の回転を停止させる(給紙元回転体410をフリー状態にする)。制御部1は、次の用紙Sの給紙を給紙元の給紙部41に行わせるとき、給紙元の給紙部41の給紙クラッチCLをオンすることにより、給紙元回転体410を回転させる。そして、このとき、制御部1は、計時を再度開始する。
制御部1は、時間計測処理で計測した到達所要時間を給紙部41ごとに記憶部2に記憶させる。たとえば、制御部1は、時間計測処理を行うと、その都度、今回の時間計測処理で計測した到達所要時間を給紙元の給紙部41の識別子に対応付けて記憶部2に記憶させる。
さらに、制御部1は、今回の時間計測処理で到達所要時間を計測した用紙Sの重さ属性を認識し、認識した重さ属性を到達所要時間に対応付ける。すなわち、記憶部2には、複数の給紙部41のそれぞれの用紙遅れ情報が重さ属性ごとに記憶される。また、制御部1は、今回の時間計測処理の計測日時(あるいは、印刷ジョブの実行日時)を認識し、認識した計測日時を到達所要時間に対応付ける。
<情報更新処理>
記憶部2には、複数の給紙部41のそれぞれの用紙遅れ情報が記憶される。用紙遅れ情報は、給紙部41による用紙Sの給紙開始から状態検知センサー40の検知位置P(用紙搬送路10の所定位置)に用紙Sの搬送方向の前端が到達するまでにかかった時間(到達所要時間)が予め定められた閾値時間よりも長くなる用紙遅れの発生頻度を示す情報である。なお、閾値時間は、給紙部41による用紙Sの給紙開始から状態検知センサー40の検知位置DPに用紙Sの搬送方向の前端が到達するまでの理論時間に予め定められたマージン時間を加えた時間に設定される。閾値時間および理論時間は、予め記憶部2に記憶される。
記憶部2には、複数の給紙部41のそれぞれの用紙遅れ情報が記憶される。用紙遅れ情報は、給紙部41による用紙Sの給紙開始から状態検知センサー40の検知位置P(用紙搬送路10の所定位置)に用紙Sの搬送方向の前端が到達するまでにかかった時間(到達所要時間)が予め定められた閾値時間よりも長くなる用紙遅れの発生頻度を示す情報である。なお、閾値時間は、給紙部41による用紙Sの給紙開始から状態検知センサー40の検知位置DPに用紙Sの搬送方向の前端が到達するまでの理論時間に予め定められたマージン時間を加えた時間に設定される。閾値時間および理論時間は、予め記憶部2に記憶される。
制御部1は、予め定められた更新条件(「所定条件」に相当)が満たされたと判断すると、複数の給紙部41のそれぞれの用紙遅れ情報を更新する情報更新処理を行う。情報更新処理が行われるタイミングは、特に限定されない。
たとえば、画像形成装置100が納入されたとき、画像形成装置100の納入日時が操作パネル5に入力される。画像形成装置100の納入日時は、記憶部2に記憶される。そして、制御部1は、画像形成装置100が納入されて以降、所定日数(たとえば、1ヶ月〜数ヶ月)が経過するごとに、更新条件が満たされたと判断し、情報更新処理を行う。
また、操作パネル5は、情報更新処理の実行要求をユーザーから受け付ける。制御部1は、情報更新処理の実行要求を操作パネル5が受け付けると、更新条件が満たされたと判断し、情報更新処理を行う。
なお、印刷ジョブを実行するとき、その都度、制御部1が情報更新処理を行うよう構成してもよい。この構成では、制御部1は、情報更新処理を行ってから、給紙元設定処理を行う。
以下に、図4に示すフローチャートを参照し、制御部1が行う情報更新処理(用紙遅れ情報を更新する処理)の流れについて説明する。図4に示すフローは、更新条件が満たされたと制御部1が判断したときにスタートする。
ステップS1において、制御部1は、複数の給紙部41(給紙部411〜414)のうち1つを選択する。以下の説明では、ステップS1の処理で制御部1が選択した給紙部41を選択給紙部41と称する。
ステップS2において、制御部1は、複数種の重さ属性(第1〜第3属性)のうち1つを選択する。以下の説明では、ステップS2の処理で制御部1が選択した重さ属性を選択重さ属性と称する。
ステップS3において、制御部1は、直近の所定期間内に選択給紙部41が給紙した選択重さ属性の用紙Sの給紙枚数を認識する。ここで、直近の所定期間内に計測された到達所要時間のうち、選択給紙部41の識別子に対応付けられ、かつ、選択重さ属性に対応付けられた到達所要時間の保存数が給紙枚数として認識されてもよい。また、ジョブ履歴情報に基づき給紙枚数が認識されてもよい。
なお、所定期間は、たとえば、1ヶ月に設定される。所定期間の変更は、ユーザーが任意に行うことができる。所定期間の変更は、操作パネル5がユーザーから受け付ける。
ステップS4において、制御部1は、直近の所定期間(たとえば、1ヶ月)内に選択給紙部41が給紙した選択重さ属性の用紙Sのうち、到達所要時間が予め定められた閾値時間よりも長い用紙Sの枚数である遅れ枚数を認識する。ここで、直近の所定期間内に計測された到達所要時間であって、選択給紙部41の識別子に対応付けられ、かつ、選択重さ属性に対応付けられた到達所要時間のうち、閾値時間よりも長い到達所要時間の保存数が遅れ枚数として認識されてもよい。
ステップS5において、制御部1は、給紙枚数に対する遅れ枚数の比率を用紙遅れの発生頻度として求める。そして、ステップS6において、制御部1は、ステップS5の処理で求めた用紙遅れの発生頻度(給紙枚数に対する遅れ枚数の比率)を示す情報を、選択給紙部41に対応し、かつ、選択重さ属性に対応する用紙遅れ情報として新たに生成する。
また、制御部1は、生成した新たな用紙遅れ情報を記憶部2に記憶させる。このとき、制御部1は、選択給紙部41に対応し、かつ、選択重さ属性に対応する既存の用紙遅れ情報を記憶部2から消去する。すなわち、制御部1は、記憶部2に記憶されている既存の用紙遅れ情報を新たな用紙遅れ情報に書き換える。
なお、画像形成装置100の納入時点では、複数の給紙部41のそれぞれの用紙遅れ情報で示される用紙遅れの発生頻度は0に設定される。
ステップS7において、制御部1は、選択給紙部41の重さ属性ごとの用紙遅れ情報のうち、未更新の用紙遅れ情報が存在するか否かを判断する。言い換えると、制御部1は、未選択の重さ属性が存在するか否かを判断する。未選択の重さ属性が存在する(選択給紙部41の重さ属性ごとの用紙遅れ情報のうち未更新の用紙遅れ情報が残っている)と制御部1が判断した場合には、ステップS2に移行する。一方で、未選択の重さ属性が存在しない(選択給紙部41の重さ属性ごとの用紙遅れ情報を全て更新した)と制御部1が判断した場合には、ステップS8に移行する。
ステップS7からステップS2に移行すると、制御部1は、選択給紙部41の重さ属性ごとの用紙遅れ情報のうち未更新の用紙遅れ情報を1つ抽出し、抽出した用紙遅れ情報に対応する重さ属性を選択する(当該重さ属性が新たな選択重さ属性となる)。その後、制御部1は、ステップS3〜S6の各処理を行う。
ステップS8に移行した場合、制御部1は、未選択の給紙部41が存在するか否かを判断する。未選択の給紙部41が存在すると制御部1が判断した場合には、ステップS1に移行する。一方で、未選択の給紙部41が存在しないと制御部1が判断した場合には、本フローは終了する。
ステップS8からステップS1に移行すると、制御部1は、複数の給紙部41のうち、対応する用紙遅れ情報の更新を未だ行っていない給紙部41を1つ選択する(当該給紙部41が新たな選択給紙部41となる)。その後、制御部1は、ステップS2〜S7の各処理を行う。
用紙遅れ情報の概念図を図5に示す。図5では、複数の給紙部41のそれぞれの重さ属性ごとの用紙遅れ情報に対し、符号A11、A12、A13、A21、A22、A23、A31、A32、A33、A41、A42およびA43を付す。また、図5では、用紙遅れの発生頻度(給紙枚数に対する遅れ用紙の比率)を百分率で示す。
用紙遅れ情報A11は、給紙部411の第1属性に対応し、用紙遅れ情報A12は、給紙部411の第2属性に対応し、用紙遅れ情報A13は、給紙部411の第3属性に対応する。用紙遅れ情報A21は、給紙部412の第1属性に対応し、用紙遅れ情報A22は、給紙部412の第2属性に対応し、用紙遅れ情報A23は、給紙部412の第3属性に対応する。用紙遅れ情報A31は、給紙部413の第1属性に対応し、用紙遅れ情報A32は、給紙部413の第2属性に対応し、用紙遅れ情報A33は、給紙部413の第3属性に対応する。用紙遅れ情報A41は、給紙部414の第1属性に対応し、用紙遅れ情報A42は、給紙部414の第2属性に対応し、用紙遅れ情報A43は、給紙部414の第3属性に対応する。
図5に示す例では、給紙部411の重さ属性ごとの用紙遅れの発生頻度が全て0%(なし)となっている。給紙部413の重さ属性ごとの用紙遅れの発生頻度も全て0%(なし)となっている。これにより、給紙部411および413のいずれかを給紙元に設定すれば、用紙Sの重さ属性にかかわらず、用紙遅れの発生が抑制される。
また、給紙部412については、第1属性に対応する用紙遅れの発生頻度が5%となっており、第2属性に対応する用紙遅れの発生頻度が10%となっており、第3属性に対応する用紙遅れの発生頻度が30%となっている。たとえば、給紙部412の回転体410が劣化していれば(用紙Sに対してスリップし易くなっていれば)、図5に示すような結果となる。したがって、給紙部412が給紙元に設定されている場合には、給紙部411および413のいずれかが給紙元に設定されている場合に比べて、用紙遅れが発生し易くなる。
また、給紙部414については、第1属性に対応する用紙遅れの発生頻度は0%(なし)となっているが、第2属性に対応する用紙遅れの発生頻度および第3属性に対応する用紙遅れの発生頻度はそれぞれ5%および10%となっている。これにより、給紙部414に第1属性の用紙Sが収容されていれば、用紙遅れが発生する可能性は低いが、給紙部414に第2および第3属性のいずれかの用紙Sが収容されていれば、用紙遅れが発生し易くなる。
ここで、記憶部2には、複数の給紙部41のそれぞれの差分時間情報が記憶される。差分時間情報は、給紙部41による用紙Sの給紙開始から状態検知センサー40の検知位置DP(用紙搬送路10の所定位置)に用紙Sの搬送方向の前端が到達するまでにかかった時間(到達所要時間)と理論時間との差を示す情報である。
制御部1は、情報更新処理の一処理として、用紙遅れ情報を更新する処理に加え、差分時間情報を更新する処理を行う。すなわち、制御部1は、更新条件が満たされたと判断すると、差分時間情報の更新も行う。
以下に、図6に示すフローチャートを参照し、制御部1が行う情報更新処理(差分時間情報を更新する処理)の流れについて説明する。図6に示すフローは、更新条件が満たされたと制御部1が判断したときにスタートする。
ステップS11において、制御部1は、複数の給紙部41(給紙部411〜414)のうち1つを選択する。以下の説明では、ステップS11の処理で制御部1が選択した給紙部41を選択給紙部41と称する。
ステップS12において、制御部1は、複数種の重さ属性(第1〜第3属性)のうち1つを選択する。以下の説明では、ステップS12の処理で制御部1が選択した重さ属性を選択重さ属性と称する。
ステップS13において、制御部1は、直近の所定期間(たとえば、1ヶ月)内に計測した到達所要時間であって、選択給紙部41の識別子に対応付けられ、かつ、選択重さ属性に対応付けられた到達所要時間を抽出し、抽出した到達所要時間の平均時間を求める。そして、ステップS14において、制御部1は、平均時間から理論時間を引いた時間を差分時間として求める。
ステップS15において、制御部1は、ステップS14の処理で求めた差分時間を示す情報を、選択給紙部41に対応し、かつ、選択重さ属性に対応する差分時間情報として新たに生成する。また、制御部1は、生成した新たな差分時間情報を記憶部2に記憶させる。このとき、制御部1は、選択給紙部41に対応し、かつ、選択重さ属性に対応する既存の差分時間情報を記憶部2から消去する。すなわち、制御部1は、記憶部2に記憶されている既存の差分時間情報を新たな差分時間情報に書き換える。
なお、画像形成装置100の納入時点では、複数の給紙部41のそれぞれの差分時間情報で示される差分時間は0に設定される。
ステップS16において、制御部1は、選択給紙部41の重さ属性ごとの差分時間情報のうち、未更新の差分時間情報が存在するか否かを判断する。言い換えると、制御部1は、未選択の重さ属性が存在するか否かを判断する。未選択の重さ属性が存在する(選択給紙部41の重さ属性ごとの差分時間情報のうち未更新の差分時間情報が残っている)と制御部1が判断した場合には、ステップS12に移行する。一方で、未選択の重さ属性が存在しない(選択給紙部41の重さ属性ごとの差分時間情報を全て更新した)と制御部1が判断した場合には、ステップS17に移行する。
ステップS16からステップS12に移行すると、制御部1は、選択給紙部41の重さ属性ごとの差分時間情報のうち未更新の差分時間情報を1つ抽出し、抽出した差分時間情報に対応する重さ属性を選択する(当該重さ属性が新たな選択重さ属性となる)。その後、制御部1は、ステップS13〜S15の各処理を行う。
ステップS17に移行した場合、制御部1は、未選択の給紙部41が存在するか否かを判断する。未選択の給紙部41が存在すると制御部1が判断した場合には、ステップS11に移行する。一方で、未選択の給紙部41が存在しないと制御部1が判断した場合には、本フローは終了する。
ステップS17からステップS11に移行すると、制御部1は、複数の給紙部41のうち、対応する差分時間情報の更新を未だ行っていない給紙部41を1つ選択する(当該給紙部41が新たな選択給紙部41となる)。その後、制御部1は、ステップS12〜S16の各処理を行う。
差分時間情報の概念図を図7に示す。図7では、複数の給紙部41のそれぞれの重さ属性ごとの差分時間情報に対し、符号B11、B12、B13、B21、B22、B23、B31、B32、B33、B41、B42およびB43を付す。図7では、便宜上、到達所要時間(平均時間)を表記する。また、理論時間(たとえば、理論時間は1000msである)も表記する。
差分時間情報B11は、給紙部411の第1属性に対応し、差分時間情報B12は、給紙部411の第2属性に対応し、差分時間情報B13は、給紙部411の第3属性に対応する。差分時間情報B21は、給紙部412の第1属性に対応し、差分時間情報B22は、給紙部412の第2属性に対応し、差分時間情報B23は、給紙部412の第3属性に対応する。差分時間情報B31は、給紙部413の第1属性に対応し、差分時間情報B32は、給紙部413の第2属性に対応し、差分時間情報B33は、給紙部413の第3属性に対応する。差分時間情報B41は、給紙部414の第1属性に対応し、差分時間情報B42は、給紙部414の第2属性に対応し、差分時間情報B43は、給紙部414の第3属性に対応する。
<給紙元設定処理>
以下に、図8に示すフローチャートを参照し、制御部1が行う給紙元設定処理の流れについて説明する。図8に示すフローは、印刷ジョブの実行要求を受け付けたと制御部1が判断したときにスタートする。
以下に、図8に示すフローチャートを参照し、制御部1が行う給紙元設定処理の流れについて説明する。図8に示すフローは、印刷ジョブの実行要求を受け付けたと制御部1が判断したときにスタートする。
ステップS21において、制御部1は、印刷ジョブで用いる用紙Sとしてユーザーが指定した指定用紙Sの重さ属性を認識する。また、ステップS22において、制御部1は、複数の給紙部41のうち指定用紙Sを収容する給紙部41を認識する。
ここで、たとえば、指定用紙Sの重さ属性が第2属性であるとする。そして、図9に示すように、給紙部411および412にそれぞれ第2属性の用紙Sが収容されているとする。また、給紙部413および414にはそれぞれ他属性の用紙Sが収容されているとする。この例では、給紙部411および412がそれぞれ指定用紙Sを収容する給紙部41として認識される。
ステップS23において、制御部1は、指定用紙Sを収容する給紙部41が複数存在するか否かを判断する。指定用紙Sを収容する給紙部41が1つだけであると制御部1が判断した場合には、ステップS24に移行する。ステップS24に移行すると、制御部1は、指定用紙Sを収容する給紙部41を給紙元に設定する。
ステップS23において、指定用紙Sを収容する給紙部41が複数存在すると制御部1が判断した場合には、ステップS25に移行する。ステップS25に移行すると、制御部1は、記憶部2に記憶されている給紙部41ごとの用紙遅れ情報に基づき、指定用紙Sを収容する複数の給紙部41のそれぞれの用紙遅れの発生頻度を認識する。このとき、制御部1は、指定用紙Sの重さ属性と同じ重さ属性に対応する用紙遅れ情報で示される用紙遅れの発生頻度を認識する。図9に示す例では、給紙部411については用紙遅れの発生頻度が0%(なし)と認識され、給紙部412については用紙遅れの発生頻度が10%と認識される。
ステップS26において、制御部1は、指定用紙Sを収容する複数の給紙部41のそれぞれについて、ステップS25の処理で認識した用紙遅れの発生頻度が所定値以下であるか否かの確認を行う。また、当該確認の結果に基づき、制御部1は、用紙遅れの発生頻度が所定値以下の給紙部41が存在するか否かを判断する。用紙遅れの発生頻度が所定値以下の給紙部41が存在すると制御部1が判断した場合には、ステップS27に移行する。
ステップS27に移行すると、制御部1は、用紙遅れの発生頻度が所定値以下の給紙部41を給紙部41に設定する。たとえば、所定値は、「0」である。すなわち、直近に生成された用紙遅れ情報で示される用紙遅れの発生頻度が0%の給紙部41(用紙遅れが発生していない給紙部41)が優先的に給紙元に設定される。
なお、所定値の変更は、ユーザーが任意に行うことができる。所定値の変更は、操作パネル5がユーザーから受け付ける。
たとえば、図9に示す例では、給紙部411の第2属性(指定用紙Sの重さ属性)に対応する用紙遅れの発生頻度は0%であり、給紙部412の第2属性(指定用紙Sの重さ属性)に対応する用紙遅れの発生頻度は10%である。したがって、給紙部411が給紙元に設定される。
なお、指定用紙Sを収容する複数の給紙部41のそれぞれの用紙遅れの発生頻度が全て0%である場合には、たとえば、当該複数の給紙部41のうち、対応するカセットCAの装着位置が最上の給紙部41が給紙元に設定されてもよい。
ステップS26において、用紙遅れの発生頻度が所定値以下の給紙部41が存在しないと制御部1が判断した場合には、ステップS28に移行する。すなわち、指定用紙Sを収容する複数の給紙部41のそれぞれの用紙遅れの発生頻度が全て所定値を超えていると制御部1が判断した場合に、ステップS28に移行する。
ステップS28に移行すると、制御部1は、用紙遅れの発生頻度が所定値を超えている給紙部41を給紙元に設定する。たとえば、指定用紙Sを収容する複数の給紙部41(用紙遅れの発生頻度が所定値を超えている給紙部41)のうち、用紙遅れの発生頻度が最も低い給紙部41が給紙元に設定されてもよい。また、指定用紙Sを収容する複数の給紙部41(用紙遅れの発生頻度が所定値を超えている給紙部41)のうち、対応するカセットCAの装着位置が最上の給紙部41が給紙元に設定されてもよい。
なお、変形例として、指定用紙Sとは重さ属性が異なる用紙Sが印刷ジョブで使用されてもよい。
たとえば、指定用紙Sを収容する給紙部41は存在するが、当該給紙部41の用紙遅れの発生頻度が所定値を超えているとする。あるいは、指定用紙Sを収容する給紙部41が存在しないとする。
このような場合、変形例の構成では、制御部1は、用紙遅れの発生頻度が所定値以下の給紙部41が存在すれば、当該給紙部41に収容されている用紙Sの重さ属性が指定用紙Sと異なっていても、当該給紙部41を優先的に給紙元に設定する。あるいは、当該給紙部41の使用を許可するか否かの受け付けを操作パネル5に行わせ、許可する旨を受け付けた場合にのみ、当該給紙部41を給紙元に設定してもよい。
<タイミング設定処理>
たとえば、制御部1は、給紙元の給紙部41による用紙Sの給紙が開始されると、計時を開始する。そして、制御部1は、給紙元の給紙部41による用紙Sの給紙開始からの経過時間に基づき、静電潜像の書き出しタイミングを計る。
たとえば、制御部1は、給紙元の給紙部41による用紙Sの給紙が開始されると、計時を開始する。そして、制御部1は、給紙元の給紙部41による用紙Sの給紙開始からの経過時間に基づき、静電潜像の書き出しタイミングを計る。
ここで、標準タイミングが予め定められ、記憶部2に記憶される。標準タイミングは、用紙遅れが発生していない場合の理想的な静電潜像の書き出しタイミングである。用紙遅れが発生していない場合には、静電潜像の書き出しを標準タイミングで開始することにより、静電潜像を現像することで得られる感光体ドラム431上のトナー像をずれなく用紙Sに転写することができる。
しかし、用紙遅れが発生している場合、静電潜像の書き出しを標準タイミングで開始すると、用紙Sが未だ転写ニップに到達していないにもかかわらず感光体ドラム431上のトナー像が転写ニップに到達する、という不都合が生じ得る。この場合、感光体ドラム431の周面に対するクリーニング時に、感光体ドラム431上のトナー像が除去され、破棄される。その結果、トナーが無駄になる(トナー消費量が増大する)。
そこで、制御部1は、給紙元を設定した後、給紙元の給紙部41の用紙遅れの発生頻度に基づき、静電潜像の書き出しタイミングを調整するタイミング調整処理を行う。制御部1は、書き出しタイミングを調整してから、印刷部4に印刷を行わせる。
以下に、図10に示すフローチャートを参照し、制御部1が行うタイミング調整処理の流れについて説明する。図10に示すフローは、制御部1が給紙元を設定したときにスタートする。
ステップS31において、制御部10は、給紙元に設定されている給紙部41の用紙遅れの発生頻度を認識する。そして、ステップS32において、制御部31は、用紙遅れの発生頻度が所定値以下の給紙部41が給紙元に設定されているか否かを判断する。
ステップS32において、用紙遅れの発生頻度が所定値以下の給紙部41が給紙元に設定されていると制御部1が判断した場合には、ステップS33に移行する。ステップS33に移行すると、制御部1は、静電潜像の書き出しタイミングを標準タイミングに設定する。
ステップS32において、用紙遅れの発生頻度が所定値を超えている給紙部41が給紙部41に設定されていると制御部1が判断した場合には、ステップS34に移行する。ステップS34に移行すると、制御部4は、補正時間を設定する。そして、ステップS35において、制御部1は、静電潜像の書き出しタイミングを標準タイミングよりも補正時間だけ遅らせたタイミングに設定する。
ここで、補正時間の設定方法について説明する。制御部1は、給紙元の給紙部41に対応する差分時間情報で示される差分時間(ここでは、便宜上、対象差分時間と称する)を認識する。そして、制御部1は、対象差分時間以上の時間を補正時間に設定する。たとえば、制御部1は、対象差分時間に予め定められた補正用のマージン時間を加えた時間を補正時間に設定する。なお、補正時間の設定方法は、特に限定されない。対象差分時間以上の時間が補正時間として設定されればよい。
本実施形態の画像形成装置100は、上記のように、用紙Sを収容するカセットCAをそれぞれが含み、カセットCAに収容されている用紙Sを用紙搬送路10に給紙する複数の給紙部41と、用紙搬送路10に給紙された用紙Sに画像を印刷する画像形成部43と、用紙Sの給紙開始から用紙搬送路10の検知位置DP(所定位置)に用紙Sの前端が到達するまでにかかった時間である到達所要時間が予め定められた閾値時間よりも長くなる用紙遅れの発生頻度を示す用紙遅れ情報を給紙部41ごとに記憶する記憶部2と、記憶部2に記憶されている給紙部41ごとの用紙遅れ情報に基づき、複数の給紙部41のそれぞれの用紙遅れの発生頻度を認識し、用紙遅れの発生頻度が所定値以下の給紙部41を優先的に給紙元に設定し、給紙元の給紙部41に用紙搬送路10への用紙Sの給紙を行わせる制御部1と、を備える。
本実施形態の構成では、用紙遅れの発生頻度が所定値以下の給紙部41が優先的に給紙元に設定される。すなわち、用紙遅れの発生頻度が0%の給紙部41が存在すれば、当該給紙部41が給紙元に設定される。ここで、用紙遅れの発生頻度が0%であるということは、回転体410が略劣化していない(回転体410が用紙Sに対して略スリップしない)ということである。すなわち、用紙遅れの発生頻度が0%の給紙部41が給紙元に設定されることにより、用紙遅れが発生するのを抑制することができる。その結果、用紙遅れが発生することに起因する生産性の低下を抑制することができる。
なお、用紙遅れの発生頻度が0%の給紙部41が給紙元に設定された場合には、用紙Sが未だ転写ニップに到達していないにもかかわらず感光体ドラム431上のトナー像が転写ニップに到達する、という不都合の発生が抑制される。したがって、トナーが無駄に消費されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部1は、予め定められた更新条件(所定条件)が満たされたと判断したとき、給紙部41ごとの用紙遅れ情報を新たに生成し、記憶部2に記憶されている既存の用紙遅れ情報を新たな用紙遅れ情報に書き換える。ここで、給紙部41の回転体410は、経時的に劣化する。このため、用紙遅れ情報の更新が行われなければ、用紙遅れ情報で示される用紙遅れの発生頻度が比較的低くても、実際には用紙遅れが頻発している、という不都合が生じる。この場合には、用紙遅れの実際の発生頻度が高い給紙部41が給紙元に設定され得る。したがって、用紙遅れ情報の更新が行われるのが好ましい。
また、本実施形態では、上記のように、制御部1は、給紙部41が用紙Sを1枚給紙するごとに、到達所要時間を計測し、計測した到達所要時間を給紙部41ごとに記憶部2に記憶させる。そして、更新条件が満たされたと判断したとき、複数の給紙部41のそれぞれについて、制御部1は、直近の所定期間内における用紙Sの給紙枚数を認識し、直近の所定期間内に給紙された用紙Sのうち到達所要時間が予め定められた閾値時間よりも長い用紙Sの枚数である遅れ枚数を認識し、給紙枚数に対する遅れ枚数の比率を用紙遅れの発生頻度として求め、比率を示す情報を新たな用紙遅れ情報として生成する。すなわち、本実施形態では、用紙Sの給紙開始から検知位置DPに用紙Sの前端が到達するまでにかかった時間が実測され、実測時間に基づき、用紙遅れ情報が生成される(用紙遅れの発生頻度が求められる)。これにより、精度の高い用紙遅れ情報を得ることができる。
ここで、用紙遅れの発生頻度が所定値を超えている給紙部41が給紙元に設定されている場合には、用紙遅れの発生頻度が所定値以下の給紙部41が給紙元に設定されている場合よりも、用紙遅れが発生し易い。
そこで、本実施形態では、上記のように、制御部1は、用紙遅れの発生頻度が所定値を超えている給紙部41が給紙元に設定されている場合、静電潜像の書き出しタイミングを標準タイミングよりも遅くする。これにより、用紙Sが未だ転写ニップに到達していないにもかかわらず感光体ドラム431上のトナー像が転写ニップに到達する、という不都合の発生が抑制される。すなわち、トナーが無駄に消費されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部1は、更新条件が満たされたと判断したとき、複数の給紙部41のそれぞれについて、直近の所定期間内に計測した到達所要時間の平均時間から理論時間を引いた差分時間を求め、差分時間を示す差分時間情報を給紙部41ごとに記憶部2に記憶させる。そして、制御部1は、用紙遅れの発生頻度が所定値を超えている給紙部41が給紙元に設定されている場合、給紙元の給紙部に対応する差分時間情報で示される差分時間以上の時間を補正時間に設定する。これにより、容易に、補正時間を適切な時間に設定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、記憶部2は、複数の給紙部41のそれぞれの用紙遅れ情報を重さ属性ごとに記憶する。そして、制御部1は、給紙元を新たに設定するとき、印刷に用いる用紙Sとしてユーザーが指定した指定用紙Sの重さ属性を認識し、指定用紙Sを収容する給紙部41のうち、指定用紙Sの重さ属性と同じ重さ属性に対応する用紙遅れの発生頻度が所定値以下の給紙部41を優先的に給紙元に設定する。これにより、印刷ジョブで使用可能な用紙S(用紙搬送路10に給紙可能な用紙S)の重さ属性が複数種あっても、用紙遅れの発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、複数の給紙部41にそれぞれ割り当てられた複数の状態検知センサー40(センサー)が画像形成装置100に設置される。複数の状態検知センサー40は、それぞれ、対応する給紙部41の給紙位置FPから用紙Sの搬送経路に沿って所定距離を隔てた位置における用紙Sの有無に応じて出力値を変化させる。制御部1は、用紙Sの給紙開始から状態検知センサー40が用紙Sの有りを示す値を出力するまでの時間を到達所要時間として計測する。これにより、容易に、到達所要時間を計測することができる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 制御部
2 記憶部
10 用紙搬送路
40 状態検知センサー(センサー)
41 給紙部
43 画像形成部
100 画像形成装置
CA カセット
DP 検知位置(所定位置)
S 用紙
2 記憶部
10 用紙搬送路
40 状態検知センサー(センサー)
41 給紙部
43 画像形成部
100 画像形成装置
CA カセット
DP 検知位置(所定位置)
S 用紙
Claims (7)
- 用紙を収容するカセットをそれぞれが含み、前記カセットに収容されている前記用紙を用紙搬送路に給紙する複数の給紙部と、
前記用紙搬送路に給紙された前記用紙に画像を印刷する画像形成部と、
前記用紙の給紙開始から前記用紙搬送路の所定位置に前記用紙の前端が到達するまでにかかった時間である到達所要時間が予め定められた閾値時間よりも長くなる用紙遅れの発生頻度を示す用紙遅れ情報を前記給紙部ごとに記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されている前記給紙部ごとの前記用紙遅れ情報に基づき、複数の前記給紙部のそれぞれの前記用紙遅れの発生頻度を認識し、前記用紙遅れの発生頻度が所定値以下の前記給紙部を優先的に給紙元に設定し、前記給紙元の前記給紙部に前記用紙搬送路への前記用紙の給紙を行わせる制御部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、所定条件が満たされたと判断したとき、前記給紙部ごとの前記用紙遅れ情報を新たに生成し、前記記憶部に記憶されている既存の前記用紙遅れ情報を新たな前記用紙遅れ情報に書き換えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記給紙部が前記用紙を1枚給紙するごとに、前記到達所要時間を計測し、計測した前記到達所要時間を前記給紙部ごとに前記記憶部に記憶させ、
前記所定条件が満たされたと判断したとき、複数の前記給紙部のそれぞれについて、前記制御部は、
直近の所定期間内における前記用紙の給紙枚数を認識し、
直近の前記所定期間内に給紙された前記用紙のうち前記到達所要時間が前記閾値時間よりも長い前記用紙の枚数である遅れ枚数を認識し、
前記給紙枚数に対する前記遅れ枚数の比率を前記用紙遅れの発生頻度として求め、
前記比率を示す情報を新たな前記用紙遅れ情報として生成することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成部は、静電潜像を形成し、前記静電潜像を現像することで得られるトナー像を前記用紙搬送路に給紙された前記用紙に印刷し、
前記用紙遅れの発生頻度が前記所定値以下の前記給紙部が前記給紙元に設定されている場合、前記制御部は、前記静電潜像の書き出しタイミングを予め定められた標準タイミングに設定し、
前記用紙遅れの発生頻度が前記所定値を超えている前記給紙部が前記給紙元に設定されている場合、前記制御部は、補正時間を設定し、前記書き出しタイミングを前記標準タイミングよりも前記補正時間だけ遅らせたタイミングに設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記給紙部が前記用紙を1枚給紙するごとに、前記到達所要時間を計測し、計測した前記到達所要時間を前記給紙部ごとに前記記憶部に記憶させ、
前記制御部は、所定条件が満たされたと判断したとき、複数の前記給紙部のそれぞれについて、直近の所定期間内に計測した前記到達所要時間の平均時間から、前記用紙の給紙開始から前記所定位置に前記用紙の前端が到達するまでの理論時間を引いた差分時間を求め、前記差分時間を示す差分時間情報を前記給紙部ごとに前記記憶部に記憶させ、
前記制御部は、前記用紙遅れの発生頻度が前記所定値を超えている前記給紙部が前記給紙元に設定されている場合、前記給紙元の前記給紙部に対応する前記差分時間情報で示される前記差分時間以上の時間を前記補正時間に設定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記用紙搬送路に給紙可能な前記用紙の重さ属性は複数種あり、
前記記憶部は、複数の前記給紙部のそれぞれの前記用紙遅れ情報を前記重さ属性ごとに記憶し、
前記制御部は、前記給紙元を新たに設定するとき、印刷に用いる前記用紙としてユーザーが指定した指定用紙の前記重さ属性を認識し、前記指定用紙を収容する前記給紙部のうち、前記指定用紙の前記重さ属性と同じ前記重さ属性に対応する前記用紙遅れの発生頻度が前記所定値以下の前記給紙部を優先的に前記給紙元に設定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 複数の前記給紙部にそれぞれ割り当てられた複数のセンサーを備え、
複数の前記センサーは、それぞれ、対応する前記給紙部の給紙位置から前記用紙の搬送経路に沿って所定距離を隔てた位置における前記用紙の有無に応じて出力値を変化させ、
前記制御部は、前記用紙の給紙開始から前記センサーが前記用紙の有りを示す値を出力するまでの時間を前記到達所要時間として計測することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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