JP2016014831A - 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】給紙遅延ジャムの発生を抑制することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体と、像担持体に画像を形成する画像形成手段と、画像形成手段によって像担持体に形成された画像を所定の位置において記録材に転写する転写手段と、画像形成手段が前記像担持体に画像の形成を開始してから、前記所定の位置へ向けて記録材を給紙する給紙手段と、給紙手段と前記所定の位置の間に配置され、記録材の有無を検知する検知手段と、記録材の搬送を制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、CPU(制御手段)は、レジストセンサ(検知手段)による検知結果に基づいて、連続して複数の記録材に画像形成を行う場合の、先行する記録材に転写される画像の後端と後続の記録材に転写される画像の先端との間の画像形成間隔Tiを広げる。
【選択図】図2
【解決手段】像担持体と、像担持体に画像を形成する画像形成手段と、画像形成手段によって像担持体に形成された画像を所定の位置において記録材に転写する転写手段と、画像形成手段が前記像担持体に画像の形成を開始してから、前記所定の位置へ向けて記録材を給紙する給紙手段と、給紙手段と前記所定の位置の間に配置され、記録材の有無を検知する検知手段と、記録材の搬送を制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、CPU(制御手段)は、レジストセンサ(検知手段)による検知結果に基づいて、連続して複数の記録材に画像形成を行う場合の、先行する記録材に転写される画像の後端と後続の記録材に転写される画像の先端との間の画像形成間隔Tiを広げる。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像形成装置及び画像形成装置の制御方法に関し、特に、複写機、プリンタ、ファックス等の電子写真方式の画像形成装置に関する。
カラー画像形成装置には、レーザによって感光ドラム上に露光が行われる位置から二次転写が行われる位置までの距離が、用紙の給紙が開始される位置から二次転写が行われる位置までの距離よりも長いものがある。このようなカラー画像形成装置で中間転写体を用いている場合、レーザによる露光を先に開始して、その後、給紙動作を実施している。そして、感光ドラムから転写された中間転写体上のトナー像が用紙上の所定の位置に転写されるように、二次転写が行われる位置にトナー像が到達するタイミングと用紙が到達するタイミングを合わせている。複数の用紙に連続して画像形成を行う場合の画像形成間隔は、複数の用紙を連続して給紙する給紙間隔に給紙の遅れ量を付加して決定している。この場合、給紙の遅れ量は、画像形成装置で使用可能な種々の紙種の中で保証される用紙の最大の遅れ量を想定して決定され、これにより画像形成間隔が決定されている。
しかし、給紙動作時に突発的に用紙のスリップが発生し、想定される最大の遅れ量よりも給紙が遅れた場合には、二次転写が行われる位置に到達したトナー像に対して用紙の到達が間に合わず、給紙遅延ジャムとなる場合がある。この課題に対し、給紙時間を測定して、給紙時間が規定よりも遅れた場合には給紙動作のスタートを早める。これにより、二次転写が行われる位置にトナー像が到達するタイミングと用紙が到達するタイミングを合わせる構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、実際のユーザは想定外の用紙を使用するケースもある。特に炭酸カルシウムを多く含む用紙は、スリップが発生しやすいために給紙動作が遅れ、かつ遅れ量のばらつきも大きくなる。その場合、従来例のように、給紙動作を早めても、給紙遅延ジャムが発生する場合がある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、給紙遅延ジャムの発生を抑制することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)像担持体と、前記像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって前記像担持体に形成された画像を所定の位置において記録材に転写する転写手段と、前記画像形成手段が前記像担持体に画像の形成を開始してから、前記所定の位置へ向けて記録材を給紙する給紙手段と、前記給紙手段と前記所定の位置の間に配置され、記録材の有無を検知する検知手段と、記録材の搬送を制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、前記制御手段は、前記検知手段による検知結果に基づいて、連続して複数の記録材に画像形成を行う場合の、先行する記録材に転写される画像の後端と後続の記録材に転写される画像の先端との間の画像間隔を広げることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、給紙遅延ジャムの発生を抑制することができる。
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら詳しく説明する。
[画像形成装置]
実施例1の画像形成装置は、像担持体である中間転写ベルト方式のカラー画像形成装置である。図1(a)を用いて、給紙部からの本実施例の画像形成装置の構成及び動作について説明する。画像形成装置100は、ドラム状の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)1Yを備えており、感光ドラム1Yは図中矢印の方向(反時計回り方向)に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。感光ドラム1Yは回転の過程で、帯電ローラ2Yにより所定の極性、所定の電位に一様に帯電され、露光手段である露光装置3から照射された光ビームにより露光される。これにより、感光ドラム1Y上(感光体上)には、カラー画像のイエロー色成分像に対応した静電潜像が形成される。感光ドラム1Y上に形成された静電潜像は、現像位置において現像手段である現像器4Yにより現像され、トナー像として可視化される。
実施例1の画像形成装置は、像担持体である中間転写ベルト方式のカラー画像形成装置である。図1(a)を用いて、給紙部からの本実施例の画像形成装置の構成及び動作について説明する。画像形成装置100は、ドラム状の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)1Yを備えており、感光ドラム1Yは図中矢印の方向(反時計回り方向)に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。感光ドラム1Yは回転の過程で、帯電ローラ2Yにより所定の極性、所定の電位に一様に帯電され、露光手段である露光装置3から照射された光ビームにより露光される。これにより、感光ドラム1Y上(感光体上)には、カラー画像のイエロー色成分像に対応した静電潜像が形成される。感光ドラム1Y上に形成された静電潜像は、現像位置において現像手段である現像器4Yにより現像され、トナー像として可視化される。
中間転写体である中間転写ベルト10は無終端ベルトであり、張架部材によって張架され、感光ドラム1Yと当接した当接部で、感光ドラム1と略同一の周速度で回転駆動される。ここで、駆動ローラ11、テンションローラ12、補助ローラ18、19は、中間転写ベルト10の張架部材を構成している。感光ドラム1Y上に形成された第1色(例えばイエロー色)のトナー像は、感光ドラム1Yと中間転写ベルト10との当接部を通過する過程で、一次転写電圧を印加された一次転写ローラ14Yによって、中間転写ベルト10の上に転写される。尚、感光ドラム1Y表面に残留したトナーは、クリーニング装置5Yにより清掃、除去された後、次の画像形成プロセスに供せられる。
以下、第1色(例えば、イエロー色(Y))の画像形成と同様に、第2色(例えば、マゼンタ色(M))のトナー像、第3色(例えば、シアン色(C))のトナー像、第4色(例えば、ブラック色(K))のトナー像が形成される。そして、形成された各色のトナー像は中間転写ベルト10上(中間転写体上)に順次重ねて転写され、中間転写ベルト10上に目的のカラー画像に対応した合成カラー画像が得られる。以降、色を表す添え字Y、M、C、Kは、必要な場合を除いて省略する。
中間転写ベルト10上の4色のトナー像は、中間転写ベルト10と転写手段である二次転写ローラ20とで形成された二次転写ニップ部を通過する過程で、記録材Pに転写される。中間転写ベルト10上の4色のトナー像は、不図示の二次転写電源により二次転写電圧を印加された二次転写ローラ20によって、用紙カセット52から給紙ローラ50により給紙された記録材Pの表面に一括に転写される(以下、二次転写という)。以降、二次転写が行われる所定の位置を二次転写位置という。このとき、給紙モータ50bを駆動して給紙ソレノイド50aをオンにすることで、給紙モータ50bの回転がギアを介して伝達されて給紙ローラ50が回転する。給紙ソレノイド50aがオンしたことに連動して、用紙カセット52の昇降板54が上昇して、用紙カセット52に積載された記録材Pが給紙ローラ50に当接し、記録材Pの給紙動作が行われる。給紙手段である給紙ローラ50によって給紙された記録材Pは、レジストレーションローラ対51に到達し、検知手段であるレジストセンサ53がオンされる。より詳細には、レジストセンサ53は、記録材Pが到達していないときには例えばローレベルの信号を出力し、記録材Pの先端が到達するとハイレベルの信号を出力する。また、レジストセンサ53は、記録材Pの後端がレジストセンサ53を通過すると、ローレベルの信号を出力する。ここで、レジストセンサ53の出力がローレベルからハイレベルに変化したときをオン、ハイレベルからローレベルに変化したときをオフとする。このように、給紙ローラ50と二次転写位置の間に配置されたレジストセンサ53は、記録材Pの有無を検知する。
また、中間転写ベルト10上に形成された4色のトナー像が給紙ローラ50により給紙された記録材Pの所定の位置に転写されるようにするために、レジストレーションローラ対51の駆動タイミングの調整又は記録材Pの搬送速度の調整が行われる。記録材Pに中間転写ベルト10上の4色のトナー像が転写された後、4色のトナー像を担持した記録材Pは定着器30に導入され、定着器30により加熱及び加圧されることにより、4色のトナーが溶融し混色して、記録材Pに定着される。以上の動作により、記録材P上にフルカラーの画像が形成される。また、中間転写ベルト10の表面に残留したトナーは、ベルトクリーニング装置16により清掃、除去され、トナー回収容器17に収納される。
[画像形成装置のシステム構成]
図1(b)を用いて、画像形成装置のシステム構成を説明する。コントローラ部201は、ホストコンピュータ200、エンジン制御部202、コントロールパネル203のそれぞれと相互に通信が可能となっている。コントローラ部201は、ホストコンピュータ200から画像情報と印字命令を受信すると、受信した画像情報を解析してビットデータに変換する。そして、コントローラ部201は、ビデオインターフェイス部210を介して、記録材P毎に印字予約コマンド、印字開始コマンド、及びビデオ信号をエンジン制御部202に送信する。また、コントローラ部201は、コントロールパネル203に画像形成装置の状態に関する情報等をユーザに通知するために表示する。コントローラ部201は、エンジン制御部202に対してホストコンピュータ200からの印字命令に従って印字予約コマンドを送信する。また、コントローラ部201は、画像形成装置が印字可能な状態となったタイミングで、エンジン制御部202へ印字開始コマンドを送信する。
図1(b)を用いて、画像形成装置のシステム構成を説明する。コントローラ部201は、ホストコンピュータ200、エンジン制御部202、コントロールパネル203のそれぞれと相互に通信が可能となっている。コントローラ部201は、ホストコンピュータ200から画像情報と印字命令を受信すると、受信した画像情報を解析してビットデータに変換する。そして、コントローラ部201は、ビデオインターフェイス部210を介して、記録材P毎に印字予約コマンド、印字開始コマンド、及びビデオ信号をエンジン制御部202に送信する。また、コントローラ部201は、コントロールパネル203に画像形成装置の状態に関する情報等をユーザに通知するために表示する。コントローラ部201は、エンジン制御部202に対してホストコンピュータ200からの印字命令に従って印字予約コマンドを送信する。また、コントローラ部201は、画像形成装置が印字可能な状態となったタイミングで、エンジン制御部202へ印字開始コマンドを送信する。
エンジン制御部202は、コントローラ部201から受信した印字予約コマンドの順に印字動作を実行するための準備を行って、コントローラ部201から印字開始コマンドが送信されてくるまで待機する。エンジン制御部202は、コントローラ部201から印字開始コマンド(印字指示ともいう)を受信すると、コントローラ部201にビデオ信号の出力の基準タイミングとなる/TOP信号を出力し、受信した印字予約コマンドに従って印字動作を開始する。エンジン制御部202において、制御手段であるCPU101は、画像形成部102、定着制御部103、用紙搬送部104、給紙制御部105、転写制御部106を制御して、印字動作に必要な画像形成処理を実行する。CPU101は、ROM101aに記憶された各種プログラムに従って、RAM101bを作業領域として使用しながら、上述した各部を制御する。また、CPU101は、不揮発性メモリ107に種々の情報を記憶できる構成となっている。更に、CPU101は、タイマ機能を有しており、時間を計測することもできる。
図1に示す本実施例の画像形成装置は、次のような構成となっている。即ち、感光ドラム1の中で中間転写ベルト10の移動方向(図中、矢印)の最上流に位置する感光ドラム1Yの露光位置から二次転写位置までの距離が、給紙ローラ50により記録材Pの給紙が開始される位置から二次転写位置までの距離よりも長い。尚、本実施例では、中間転写ベルト10の移動方向の最上流には、感光ドラム1Yが配置されているが、他の色の感光ドラムが配置されても良く、この構成に限定されるものではない。
[給紙タイミング]
図2を用いて、/TOP信号の出力タイミングと、給紙ソレノイド50aをオンするタイミングについて説明する。図2(a)は、一例として2枚の記録材Pに連続して画像形成を行う動作(以下、2枚印字動作という)を実施したときの画像形成及び給紙のタイミングを示している。図2(a)(i)にはエンジン制御部202が出力する/TOP信号の出力タイミング、図2(a)(ii)には、第1色のビデオ信号、第2色のビデオ信号、第3色のビデオ信号、第4色のビデオ信号の出力タイミングをそれぞれ示す。図2(a)(iii)には給紙ソレノイド50aをオンするタイミング、図2(a)(iv)にはレジストセンサ53がオンとなるタイミングをそれぞれ示す。図2(a)(v)には給紙モータ50bの調整動作の状態、図2(a)(vi)には二次転写のタイミングをそれぞれ示す。横軸はいずれも時間を示す。
図2を用いて、/TOP信号の出力タイミングと、給紙ソレノイド50aをオンするタイミングについて説明する。図2(a)は、一例として2枚の記録材Pに連続して画像形成を行う動作(以下、2枚印字動作という)を実施したときの画像形成及び給紙のタイミングを示している。図2(a)(i)にはエンジン制御部202が出力する/TOP信号の出力タイミング、図2(a)(ii)には、第1色のビデオ信号、第2色のビデオ信号、第3色のビデオ信号、第4色のビデオ信号の出力タイミングをそれぞれ示す。図2(a)(iii)には給紙ソレノイド50aをオンするタイミング、図2(a)(iv)にはレジストセンサ53がオンとなるタイミングをそれぞれ示す。図2(a)(v)には給紙モータ50bの調整動作の状態、図2(a)(vi)には二次転写のタイミングをそれぞれ示す。横軸はいずれも時間を示す。
エンジン制御部202は、コントローラ部201から印字指示を受信すると、コントローラ部201にビデオ信号の出力の基準タイミングとなる/TOP信号を出力して印字動作を開始する(図2(a)(i))。コントローラ部201は、エンジン制御部202から受信した/TOP信号を基準として、第1色から第4色までのビデオ信号を順次出力して、画像形成を実施する。ここで、2枚印字動作の1枚目の記録材P(以下、用紙P1とする)に対するビデオ信号は、P1(1st)〜P1(4st)と示している。例えば、用紙P1に対する第1色のビデオ信号を、P1(1st)と表記している(図2(a)(ii))。また、2枚印字動作の2枚目の記録材P(以下、用紙P2とする)に対するビデオ信号は、P2(1st)〜P2(4st)と示している(図2(a)(ii))。尚、1st〜4stは、図1の第1色から第4色までの画像形成ステーション(図1中、1st〜4stと図示)に対応している。用紙P2に対するビデオ信号は、用紙P1に対する各ビデオ信号の送信が終了したタイミングから、時間Ti分の間隔を開けて出力されている(図2(a)(ii))。ここで、時間Tiを、連続して複数の記録材Pに画像形成を行う場合の、先行する用紙に転写される画像の後端と後続の用紙に転写される画像の先端との間の画像間隔である画像形成間隔Tiともいう。中間転写ベルト10上に形成された、用紙P1に対するトナー像の先端は、1枚目の/TOP信号が出力されたタイミングから時間Ti2が経過した後に、二次転写部へ到達する(図2(a)(vi))。
一方、エンジン制御部202は、用紙P1に対する第1色のビデオ信号P1(1st)の出力が開始されたタイミングを基準に、給紙ソレノイド50aをオンする(図2(a)(iii))。給紙ソレノイド50aがオンされると、用紙カセット52から用紙P1が給紙されて、レジストセンサ53に到達し、給紙モータ50bが停止される(矢印α、図2(a)(iv))。その後、中間転写ベルト10上のトナー像が二次転写位置に到達するタイミングに合うように中間転写ベルト10上のトナー像と用紙P1の位置合わせが行われ、給紙モータ50bが再駆動される(図2(a)(vi))。
次に、中間転写ベルト10上のトナー像の用紙P1への転写が開始されたタイミングを基準にして給紙ソレノイド50aがオンされ(矢印β)、用紙P2が用紙カセット52から給紙されて、レジストセンサ53に到達する(矢印γ、図2(a)(iv))。用紙P2を給紙するために給紙ソレノイド50aがオンされてから、用紙P2の到達によってレジストセンサ53がオンされるまでに要する時間は、Ttypminである(図2(a)(iii))。ここで、時間Ttypminは、画像形成装置の設計上想定される最短の給紙時間であり、想定最小給紙時間Ttypminという。この場合、レジストセンサ53で計測される用紙P1の後端と用紙P2の先端の間の時間(以下、紙間時間とする)は、Tpとなる(図2(a)(iv))。
その後、用紙P2は、中間転写ベルト10上のトナー像が二次転写位置に到達するタイミングに合わせて、給紙モータ50bの速度を調整(単に、速度調整ともいう)する制御である減速加速制御を実施する(図2(a)(v))。このように給紙モータ50bの減速加速制御を実施して用紙P2の搬送速度を調整することで、中間転写ベルト10上のトナー像と用紙P2の位置合わせが行われる。ここで、中間転写ベルト10上のトナー像と用紙Pの位置を合わせるためには、給紙モータ50bの速度調整は、遅くとも中間転写ベルト10上のトナー像が二次転写部へ到着するタイミングまでに完了していなければならない。このため、図2には、このタイミングを調整完了リミットとして記載している。尚、紙間時間Tpは、レジストセンサ53で検知可能な最小の紙間となるように設定されており、最小給紙間隔Tpともいう。従って、給紙ソレノイド50aがオンされたタイミングからレジストセンサ53がオンされるまでに要する時間が、想定最小給紙時間Ttypminよりも小さくなると、レジストセンサ53で用紙P1と用紙P2の紙間が検知できなくなる。これにより、レジストセンサ53によって用紙P2の先端を検知することができず、給紙遅延ジャムと判断される。
一方、図2(b)では、用紙P2を給紙するために給紙ソレノイド50aがオンされたタイミングから、用紙P2によってレジストセンサ53がオンされるまでに要する時間が、Ttypmaxの場合を示している(図2(b)(iii))。ここで、時間Ttypmaxは、画像形成装置の設計上想定される最長の給紙時間であり、所定の時間である想定最大給紙時間Ttypmaxともいう。この場合、レジストセンサ53で計測される用紙P1の後端と用紙P2の先端の紙間時間は、画像形成間隔Tiと同じ時間になる(図2(b)(iv))。レジストセンサ53で計測される用紙P1の後端と用紙P2の先端の紙間時間が画像形成間隔Tiと同じなので、その後、用紙P2については給紙モータ50bの速度は変更されない(図2(b)(v))。この場合、給紙モータ50bの速度の減速加速制御は実施されず、中間転写ベルト10上のトナー像と用紙P2の位置合わせが行われる。
尚、本実施例では、給紙モータ50bの速度調整の上限値を、記録材Pの給紙時と同じ速度にしている。このため、給紙ソレノイド50aがオンされたタイミングからレジストセンサ53がオンされるまでに要する時間が、想定最大給紙時間Ttypmaxよりも大きくなると、トナー像に対して用紙P2を合わせられなくなる。即ち、中間転写ベルト10上のトナー像が二次転写位置に到達するタイミングに、用紙P2の到達が間に合わなくなる。このため、給紙遅延ジャムと判断される。
以上のことから、給紙モータ50bの速度調整でトナー像に対して用紙P2の搬送速度を補正することが可能な最大の時間(以下、補正最大時間)Twは、次のように求められる。即ち、式1に示す通り、想定最小給紙時間Ttypminと、想定最大給紙時間Ttypmaxの差分となる。
Tw=Ttypmax−Ttypmin・・・(式1)
尚、想定最小給紙時間Ttypminと、想定最大給紙時間Ttypmaxは、次のようにして設定される。即ち、給紙ローラ50の外径の製造上のばらつきや、給紙ローラ50の使用が進んだことによる摩耗、印刷に対応している種々の用紙が長時間放置された後に給紙された場合等を考慮して設定される。また、想定最小給紙時間Ttypminと想定最大給紙時間Ttypmaxの値は、ROM101aに記憶されているものとする。
Tw=Ttypmax−Ttypmin・・・(式1)
尚、想定最小給紙時間Ttypminと、想定最大給紙時間Ttypmaxは、次のようにして設定される。即ち、給紙ローラ50の外径の製造上のばらつきや、給紙ローラ50の使用が進んだことによる摩耗、印刷に対応している種々の用紙が長時間放置された後に給紙された場合等を考慮して設定される。また、想定最小給紙時間Ttypminと想定最大給紙時間Ttypmaxの値は、ROM101aに記憶されているものとする。
本実施例のように、画像形成動作を給紙動作よりも先行して実施する場合、画像形成間隔Tiは、用紙P2の給紙時間がばらついても、給紙モータ50bの速度調整を行って補正することができるように設定されている。即ち、連続プリント中の画像形成間隔Tiは、最小給紙間隔Tpと、補正最大時間Twにより、以下の式2に従って決定される。
Ti=Tp+Tw・・・(式2)
Ti=Tp+Tw・・・(式2)
[画像形成間隔の変更制御]
図3を用いて、給紙時間を測定し、所定のタイミングよりも給紙が遅れた場合に、画像形成間隔Tiを変更する方法について説明する。尚、以降の説明では、n(n≧1)枚の記録材Pの連続印刷を行う場合について説明し、n枚目の記録材Pを用紙Pnとし、n枚目の記録材Pに対して測定された結果等には、添え字nを付すこととする。図3において、縦軸は用紙カセット52から記録材Pの給紙が開始(以下、給紙開始という)されてから、記録材Pがレジストセンサ53に到達するまでに要する時間(以下、給紙時間Tnという)である。CPU101は、タイマにより、給紙時間Tnを、各用紙Pnについて測定し、測定した各給紙時間Tnの最大値を、最大給紙時間TdtctmaxとしてRAM101bや不揮発性メモリ107等に記憶しておく。言い換えれば、CPU101は、給紙時間Tnを複数測定し、測定した複数の給紙時間Tnの中で最も長い給紙時間を最大給紙時間Tdtctmaxとする。以降、測定した給紙時間Tnの最大値を、第一の時間である測定最大給紙時間Tdtctmaxという。
図3を用いて、給紙時間を測定し、所定のタイミングよりも給紙が遅れた場合に、画像形成間隔Tiを変更する方法について説明する。尚、以降の説明では、n(n≧1)枚の記録材Pの連続印刷を行う場合について説明し、n枚目の記録材Pを用紙Pnとし、n枚目の記録材Pに対して測定された結果等には、添え字nを付すこととする。図3において、縦軸は用紙カセット52から記録材Pの給紙が開始(以下、給紙開始という)されてから、記録材Pがレジストセンサ53に到達するまでに要する時間(以下、給紙時間Tnという)である。CPU101は、タイマにより、給紙時間Tnを、各用紙Pnについて測定し、測定した各給紙時間Tnの最大値を、最大給紙時間TdtctmaxとしてRAM101bや不揮発性メモリ107等に記憶しておく。言い換えれば、CPU101は、給紙時間Tnを複数測定し、測定した複数の給紙時間Tnの中で最も長い給紙時間を最大給紙時間Tdtctmaxとする。以降、測定した給紙時間Tnの最大値を、第一の時間である測定最大給紙時間Tdtctmaxという。
図3(a)では、測定最大給紙時間Tdtctmaxが想定最大給紙時間Ttypmax以下である場合を示している(Tdtctmax≦Ttypmax)。この場合、最も給紙が遅れた場合でも、給紙モータ50bの速度調整により、中間転写ベルト10上のトナー像に対して用紙Pnの搬送のタイミングを合わせることができる。この場合、画像形成間隔Tiは、上述した式2の通りTi(=Tp+Tw)のタイミングで実施される。
一方、図3(b)は、測定最大給紙時間Tdtctmaxの方が、想定最大給紙時間Ttypmaxよりも大きい場合を示している(Tdtctmax>Ttypmax)。この場合、画像形成間隔Tiのままでは、最大給紙時間Tdtctmaxの方が想定最大給紙時間Ttypmaxよりも大きいため、上述したように給紙遅延ジャムが発生する。そこで、本実施例では、用紙Pnの給紙時間Tnが想定最大給紙時間Ttypmaxよりも大きくなった場合でも、給紙モータ50bの速度調整が実施できるように、補正最大時間Twを以下の式3のように、Tw’に変更する。
Tw’=Tw+(Tdtctmax−Ttypmax)・・・(式3)
Tdtctmax>Ttypmaxの場合
式3に示す通り、補正最大時間Tw’は、補正最大時間Twに対して、測定最大給紙時間Tdtctmaxと想定最大給紙時間Ttypmaxの差分だけ増加される。
Tw’=Tw+(Tdtctmax−Ttypmax)・・・(式3)
Tdtctmax>Ttypmaxの場合
式3に示す通り、補正最大時間Tw’は、補正最大時間Twに対して、測定最大給紙時間Tdtctmaxと想定最大給紙時間Ttypmaxの差分だけ増加される。
補正最大時間をTwからTw’に変更した場合、式2から最小給紙間隔Tpは変更できないため、画像形成間隔を以下の式4の通り変更する。
Ti’=Tp+Tw’・・・(式4)
式4の通り、画像形成間隔Ti’も同様に、測定最大給紙時間Tdtctmaxと想定最大給紙時間Ttypmaxの差分だけ増加する。即ち、測定最大給紙時間Tdtctmaxの方が想定最大給紙時間Ttypmaxよりも大きい場合には、画像形成間隔Tiを画像形成間隔Ti’に広げる。その結果、図4に示すように、画像形成間隔Ti’が画像形成間隔Tiよりも広がって、スループットは低下するが、給紙モータ50bの調整に必要な補正最大時間Tw’が設定される。
Ti’=Tp+Tw’・・・(式4)
式4の通り、画像形成間隔Ti’も同様に、測定最大給紙時間Tdtctmaxと想定最大給紙時間Ttypmaxの差分だけ増加する。即ち、測定最大給紙時間Tdtctmaxの方が想定最大給紙時間Ttypmaxよりも大きい場合には、画像形成間隔Tiを画像形成間隔Ti’に広げる。その結果、図4に示すように、画像形成間隔Ti’が画像形成間隔Tiよりも広がって、スループットは低下するが、給紙モータ50bの調整に必要な補正最大時間Tw’が設定される。
ここで、図4は、測定最大給紙時間Tdtctmaxが想定最大給紙時間Ttypmaxより大きくなった場合に、本実施例の処理を適用した場合の画像形成及び給紙のタイミングを示す図である。尚、図4(i)〜図4(vi)は、図2(a)(i)〜図2(a)(vi)に対応しており、説明は省略する。図4では、用紙P1の給紙時間Tに基づき求められた測定最大給紙時間Tdtctmaxにより、最大補正時間TwがTw’に変更され、画像形成間隔TiがTi’に変更されている。そして、用紙P2に対して変更された画像形成間隔Ti’で画像形成が実施されている様子が示されている。図4では、レジストセンサ53で検知される用紙P1の後端と用紙P2の先端の紙間時間が画像形成間隔Tiよりも大きくなったとしても、変更された補正最大時間Tw’の範囲内で給紙モータ50bの速度調整が実施される。その結果、図4では給紙遅延ジャムは発生しない。
[画像形成間隔の変更処理]
図5を用いて、給紙時間Tnを測定した結果から、画像形成間隔TiをTi’に変更するフローチャートについて説明する。尚、図5では、n+1枚(n≧1)の記録材Pに連続印刷を実施するとして説明し、n枚目の記録材Pを用紙Pn、給紙時間をTn等と記載する。また、以下の処理は、用紙カセット52から記録材Pが1枚給紙されるごとに、CPU101により実行される。ステップ(以下、Sとする)101でCPU101は、給紙ソレノイド50aをオンすることにより、用紙カセット52から用紙Pnの給紙を開始する。また、CPU101は、タイマをリセットしてタイマによる給紙時間Tnの計測を開始する(タイマスタート)。S102でCPU101は、用紙Pnがレジストセンサ53に到達したか否か、即ち、レジストセンサ53がオンしたか否かを判断する。S102でCPU101は、レジストセンサ53がオンしていないと判断した場合、S102の処理を繰り返す。S102でCPU101は、レジストセンサ53がオンしたと判断した場合、S103の処理に進む。S103でCPU101は、タイマによる計測を終了し(タイマストップ)、タイマを参照することにより、S101の給紙開始からレジストセンサ53がオンするまでの、給紙時間Tnを取得する。
図5を用いて、給紙時間Tnを測定した結果から、画像形成間隔TiをTi’に変更するフローチャートについて説明する。尚、図5では、n+1枚(n≧1)の記録材Pに連続印刷を実施するとして説明し、n枚目の記録材Pを用紙Pn、給紙時間をTn等と記載する。また、以下の処理は、用紙カセット52から記録材Pが1枚給紙されるごとに、CPU101により実行される。ステップ(以下、Sとする)101でCPU101は、給紙ソレノイド50aをオンすることにより、用紙カセット52から用紙Pnの給紙を開始する。また、CPU101は、タイマをリセットしてタイマによる給紙時間Tnの計測を開始する(タイマスタート)。S102でCPU101は、用紙Pnがレジストセンサ53に到達したか否か、即ち、レジストセンサ53がオンしたか否かを判断する。S102でCPU101は、レジストセンサ53がオンしていないと判断した場合、S102の処理を繰り返す。S102でCPU101は、レジストセンサ53がオンしたと判断した場合、S103の処理に進む。S103でCPU101は、タイマによる計測を終了し(タイマストップ)、タイマを参照することにより、S101の給紙開始からレジストセンサ53がオンするまでの、給紙時間Tnを取得する。
S104でCPU101は、S103で取得した給紙時間Tnと、既にRAM101b等に記憶されている過去に測定した給紙時間Tの中で最も大きい給紙時間である測定最大給紙時間Tdtctmaxを比較する。そして、CPU101は、給紙時間Tnが最大給紙時間Tdtctmax以下であるか否かを判断する。S104でCPU101は、給紙時間Tnが最大給紙時間Tdtctmax以下であると判断した場合は、処理を終了する。一方、S104でCPU101は、給紙時間Tnが最大給紙時間Tdtctmaxよりも大きいと判断した場合、S105の処理に進む。
S105でCPU101は、用紙Pnについて測定した給紙時間Tnがこれまで測定した給紙時間Tnの中で最大値となるので、測定最大給紙時間Tdtctmaxを給紙時間Tnで更新する。S106でCPU101は、測定最大給紙時間Tdtctmaxが、補正最大時間Twで設定されている予め決められた想定最大給紙時間Ttypmaxよりも大きいか否かを判断する。S106でCPU101は、測定最大給紙時間Tdtctmaxが想定最大給紙時間Ttypmax以下であると判断した場合は、処理を終了する。最大給紙時間Tdtctmaxが最大給紙時間Ttypmax以下である場合は、補正最大時間Tw内に給紙モータ50bの速度調整が可能であるため、補正最大時間Twと画像形成間隔Tiを維持する。一方、S106でCPU101は、測定最大給紙時間Tdtctmaxが想定最大給紙時間Ttypmaxよりも大きいと判断した場合、S107の処理に進む。S107でCPU101は、上述した式3により、補正最大時間Twを、補正最大時間Tw’に変更する。S108でCPU101は、上述した式4により、画像形成間隔Tiを、画像形成間隔Ti’に変更し、処理を終了する。
尚、画像形成装置が給紙口(用紙カセット52)を複数備える場合には、測定最大給紙時間Tdtctmaxは、表1に示すように、各給紙口毎にRAM101b等に記憶される構成とすることが望ましい。
例えば、画像形成装置が給紙口1と給紙口2のように、2つの用紙カセットを備えている場合、各給紙口について給紙時間Tnが測定されるように構成する。そして、給紙口1について測定された給紙時間Tnから測定最大給紙時間Tdtctmaxが、例えばXXミリ秒(msec)と求められ、RAM101b等に記憶される構成とする。また、給紙口2について測定された給紙時間Tnから測定最大給紙時間Tdtctmaxが、例えばYYミリ秒(msec)と求められ、RAM101b等に記憶される構成とする。
更に、測定最大給紙時間Tdtctmaxは、指定モード毎、環境毎に記憶される構成とすることで、より正確に補正最大時間Twを確保することができる。ここで、指定モードには、例えば、普通紙モードや厚紙モード等がある。また、環境としては、高温、高湿な環境や、低温、低湿な環境等がある。また、測定最大給紙時間Tdtctmaxは、不揮発性メモリ107に記憶することで、電源のオフオンによって記憶された情報が消去されないようにできる。このため、電源がオフされた後にオンされた場合でも、不揮発性メモリ107に記憶された測定最大給紙時間Tdtctmaxを用いることができる。また、ユーザによって記憶された情報をクリアする消去手段を備える構成とすることで、給紙ローラ50が交換された場合等に、記憶された情報をリセットすることが可能となる。更に、画像形成間隔Tiを変更する制御を、本体の使用時間に応じて実施するか否かを選択可能とする選択手段を備える構成にしても良い。例えば、使用初期の段階では画像形成間隔Tiを変更しないようにしても良い。また、画像形成間隔Tiを変更する制御を、ユーザにより実施するか否かを選択可能とする選択手段を備える構成にしても良い。尚、これらは、以下の実施例でも同様とする。
以上述べてきたように、CPU101は、レジストセンサ53による検知結果に基づいて、連続して複数の記録材Pに画像形成を行う場合の画像形成間隔を変更する構成である。このように、記録材Pの給紙状態に応じて画像形成間隔Tiを変更することで、記録材Pの給紙が想定以上に遅れた場合でも、中間転写ベルト10上のトナー像に対して記録材Pの到達を合わせることが可能となる。このため、記録材Pの給紙遅延ジャムが発生しにくい構成となる。また、記録材Pの給紙時間を測定し、測定された値の中で最大の給紙時間を記憶する構成である。このため、突発的な遅れが発生した場合も、記憶された情報が有効になるため、給紙遅延ジャムが発生しにくい構成となる。また、一度給紙遅延ジャムが発生したとしても、画像形成間隔を変更することによって、その後給紙遅延ジャムが頻発することを抑えることができる。
以上、本実施例によれば、給紙遅延ジャムの発生を抑制することができる。
実施例2の構成については、画像形成装置の構成やブロック図等については実施例1と同様とし、実施例1の構成と異なる部分のみ説明する。そして、実施例1の構成と同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。実施例1では、複数測定した給紙時間の中で最大値となった給紙時間を測定最大給紙時間Tdtctmaxとし、測定最大給紙時間Tdtctmaxから、画像形成間隔TiをTi’に変更する方法について説明した。本実施例では、給紙時間の平均値と分散値から、画像形成間隔TiをTi’に変更する方法について説明する。実施例1では、測定最大給紙時間Tdtctmaxを更新するタイミングで給紙遅延ジャムが発生するおそれがあるが、給紙時間の平均値と分散値を用いることで、給紙遅延ジャムの発生を抑制することを目的としている。
[画像形成間隔の変更制御]
図6を用いて、各記録材Pの給紙時間を測定し、記録材Pの給紙が遅れた場合に画像形成間隔TiをTi’に変更する方法について説明する。尚、本実施例でも、n+1枚(n≧1)の記録材Pに連続印刷を実施するとして説明し、n枚目の記録材Pを用紙Pn、給紙時間をTn等と記載する。また、図6の縦軸は実施例1で説明した図3と同じであるため、説明を省略する。CPU101は、給紙開始から用紙Pnがレジストセンサ53に到着するまでに要する給紙時間Tnを各用紙Pnについてタイマにより測定する。CPU101は、現在までに測定した給紙時間T1〜Tnから、給紙時間T1〜Tnの平均値(以下、測定平均給紙時間)Tdtctaveと、分散値Tbを算出し、これらに基づき最大給紙時間Tdtctmaxを決定する。尚、給紙時間T1〜Tn−1の値は、RAM101b等に記憶されているものとする。
図6を用いて、各記録材Pの給紙時間を測定し、記録材Pの給紙が遅れた場合に画像形成間隔TiをTi’に変更する方法について説明する。尚、本実施例でも、n+1枚(n≧1)の記録材Pに連続印刷を実施するとして説明し、n枚目の記録材Pを用紙Pn、給紙時間をTn等と記載する。また、図6の縦軸は実施例1で説明した図3と同じであるため、説明を省略する。CPU101は、給紙開始から用紙Pnがレジストセンサ53に到着するまでに要する給紙時間Tnを各用紙Pnについてタイマにより測定する。CPU101は、現在までに測定した給紙時間T1〜Tnから、給紙時間T1〜Tnの平均値(以下、測定平均給紙時間)Tdtctaveと、分散値Tbを算出し、これらに基づき最大給紙時間Tdtctmaxを決定する。尚、給紙時間T1〜Tn−1の値は、RAM101b等に記憶されているものとする。
図6(a)では、測定平均給紙時間Tdtctaveと分散値Tbから算出された測定最大給紙時間Tdtctmaxが、想定最大給紙時間Ttypmax以下である場合を示している。この場合、最も給紙が遅れた場合でも、給紙モータ50bの速度調整を実行することにより、中間転写ベルト10上のトナー像に対して記録材Pの到達タイミングを合わせることができる。この場合、画像形成間隔Tiは、式2の通りTi(=Tp+Tw)のタイミングで実施される。
一方、図6(b)は、測定平均給紙時間Tdtctaveと分散値Tbから算出した測定最大給紙時間Tdtctmaxが、想定最大給紙時間Ttypmaxよりも大きい場合を示している。この場合、測定最大給紙時間Tdtctmaxが想定最大給紙時間Ttypmaxよりも大きいため、画像形成間隔Tiのままでは給紙遅延ジャムが発生する。そこで、本実施例では、給紙時間Tnが想定最大給紙時間Ttypmaxよりも大きくなった場合でも、給紙モータ50bの速度調整を実行することができるように、補正最大時間Twを以下の式8のようにTw’に変更する。
Tw’=Tw+(Tdtctmax−Ttypmax)・・・(式8)
Tdtctmax>Ttypmaxの場合
式8の通り、補正最大時間Tw’は、補正最大時間Twに対して、測定最大給紙時間Tdtctmaxと想定最大給紙時間Ttypmaxの差分だけ増加される。
Tw’=Tw+(Tdtctmax−Ttypmax)・・・(式8)
Tdtctmax>Ttypmaxの場合
式8の通り、補正最大時間Tw’は、補正最大時間Twに対して、測定最大給紙時間Tdtctmaxと想定最大給紙時間Ttypmaxの差分だけ増加される。
補正最大時間Twを補正最大時間Tw’に変更した場合、式2の最小給紙間隔Tpは変更できないため、画像形成間隔Tiを以下の式9の通りTi’に変更する。
Ti’=Tp+Tw’・・・(式9)
式9の通り、画像形成間隔Ti’も補正最大時間Tw’と同様に、測定最大給紙時間Tdtctmaxと想定最大給紙時間Ttypmaxの差分だけ増加する。そのため、図4のように、画像形成間隔Ti’が広がって、スループットは低下する。しかし、補正最大時間Tw’が給紙モータ50bの速度調整に必要な分だけ増加するため、レジストセンサ53で計測される用紙Pnと用紙Pn+1の紙間時間が画像形成間隔Tiよりも大きいTi’となっても、給紙遅延ジャムが発生しない。
Ti’=Tp+Tw’・・・(式9)
式9の通り、画像形成間隔Ti’も補正最大時間Tw’と同様に、測定最大給紙時間Tdtctmaxと想定最大給紙時間Ttypmaxの差分だけ増加する。そのため、図4のように、画像形成間隔Ti’が広がって、スループットは低下する。しかし、補正最大時間Tw’が給紙モータ50bの速度調整に必要な分だけ増加するため、レジストセンサ53で計測される用紙Pnと用紙Pn+1の紙間時間が画像形成間隔Tiよりも大きいTi’となっても、給紙遅延ジャムが発生しない。
[画像形成間隔の変更処理]
図7を用いて、測定した用紙Pnの給紙時間Tnの平均値と分散値から、画像形成間隔TiをTi’に変更するフローチャートについて説明する。尚、以下の処理は、用紙カセット52から記録材Pが1枚給紙されるごとに、CPU101により実行される。また、図7のS201〜S203の処理は、実施例1で説明した図5のS101〜S103の処理と同じであり、説明を省略する。S204でCPU101は、S203で取得した用紙Pnについての給紙時間Tnを含む、n枚分の記録材Pについてのn個の給紙時間Tnを用いて、次の値を算出する。即ち、CPU101は、式5から測定平均給紙時間Tdtctaveを、式6から分散値Tbをそれぞれ算出して、式7から測定最大給紙時間Tdtctmaxを算出する。尚、S205〜S207の処理は、図5のS106〜S108の処理と同じであり、説明を省略する。このように、本実施例では、測定最大給紙時間Tdtctmaxの算出方法が実施例1とは異なっている。
図7を用いて、測定した用紙Pnの給紙時間Tnの平均値と分散値から、画像形成間隔TiをTi’に変更するフローチャートについて説明する。尚、以下の処理は、用紙カセット52から記録材Pが1枚給紙されるごとに、CPU101により実行される。また、図7のS201〜S203の処理は、実施例1で説明した図5のS101〜S103の処理と同じであり、説明を省略する。S204でCPU101は、S203で取得した用紙Pnについての給紙時間Tnを含む、n枚分の記録材Pについてのn個の給紙時間Tnを用いて、次の値を算出する。即ち、CPU101は、式5から測定平均給紙時間Tdtctaveを、式6から分散値Tbをそれぞれ算出して、式7から測定最大給紙時間Tdtctmaxを算出する。尚、S205〜S207の処理は、図5のS106〜S108の処理と同じであり、説明を省略する。このように、本実施例では、測定最大給紙時間Tdtctmaxの算出方法が実施例1とは異なっている。
尚、画像形成装置が給紙口(用紙カセット52)を複数備える場合には、表2に示すように、各給紙口毎に給紙時間Tを測定し、RAM101b等に測定した情報を記憶しておくことが望ましい。
表2は、2つの給紙口、給紙口1及び給紙口2毎に、記録材Pのn−9枚目からn枚目までの、合計10ページ分の給紙時間Tnの情報がRAM101b等に記憶されている場合を示している。例えば、給紙口1については、n−9枚目の給紙時間Tn−9はXX(n−9)、n−8枚目の給紙時間Tn−8はXX(n−8)、・・・、n枚目の給紙時間TnはXX(n)のように、記憶されている。給紙口2については、n−9枚目の給紙時間Tn−9はYY(n−9)、・・・、n枚目の給紙時間TnはYY(n)のように、記憶されている。尚、記録材Pの枚数は10ページ分が記憶されている例について説明したが、各画像形成装置の給紙性能に応じて最適化することが望ましい。
以上述べてきたように、本実施例では、記録材Pの給紙状態に応じて画像形成間隔Tiを調整するため、給紙遅延ジャムが発生しにくい構成となる。そして、測定平均給紙時間Tdtctaveと分散値Tbから測定最大給紙時間Tdtctmaxを算出する構成である。このため、適切な補正最大時間Tw’を設定することが可能となり、生産性を維持したまま、給紙遅延ジャムが発生しにくい構成となる。
以上、本実施例によれば、給紙遅延ジャムの発生を抑制することができる。
実施例3の構成については、画像形成装置の構成やブロック図等については実施例1と同様とし、実施例1及び実施例2と異なる部分のみ説明する。そして、実施例1及び実施例2と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。本実施例では、RAM101b等に記憶された現在まで給紙時間の平均値と分散値に基づいて、所定の枚数が印刷された後の給紙時間を予測して、画像形成間隔TiをTi’に変更する方法について説明する。本実施例では、実施例2に対して将来の給紙時間を予測するため、将来発生する可能性のある給紙遅延ジャムの発生を抑制することができる。尚、本実施例でも、n+1枚(n≧1)の記録材Pに連続印刷を実施するとして説明し、n枚目の記録材Pを用紙Pn、給紙時間をTn等と記載する。
[画像形成間隔の変更制御]
図8(a)で、現在までに測定した測定最大給紙時間Tdtctmaxと、測定平均給紙時間Tdtctaveのデータから、将来印刷する際の予測最大給紙時間Tprimaxと予測平均給紙時間Tpriaveを算出する方法について説明する。尚、現在までに測定した測定最大給紙時間Tdtctmax、測定平均給紙時間Tdtctaveの情報は、RAM101b等に記憶されているものとする。図8(a)は、横軸に記録材Pの枚数、縦軸に給紙時間を示すグラフである。図8(a)には、現在までにプリントした(n−99)〜(n−90)枚までの10枚、(n−9)〜(n)枚までの10枚の、それぞれの測定最大給紙時間Tdtctmax(黒い四角印)と測定平均給紙時間Tdtctave(黒い丸印)を示している。また、図8(a)には、将来印刷が行われる記録材Pの枚数である(n+81)〜(n+90)枚までの10枚の予測平均給紙時間Tpriave(白い丸印)と予測最大給紙時間Tprimax(白い四角印)を示している。
図8(a)で、現在までに測定した測定最大給紙時間Tdtctmaxと、測定平均給紙時間Tdtctaveのデータから、将来印刷する際の予測最大給紙時間Tprimaxと予測平均給紙時間Tpriaveを算出する方法について説明する。尚、現在までに測定した測定最大給紙時間Tdtctmax、測定平均給紙時間Tdtctaveの情報は、RAM101b等に記憶されているものとする。図8(a)は、横軸に記録材Pの枚数、縦軸に給紙時間を示すグラフである。図8(a)には、現在までにプリントした(n−99)〜(n−90)枚までの10枚、(n−9)〜(n)枚までの10枚の、それぞれの測定最大給紙時間Tdtctmax(黒い四角印)と測定平均給紙時間Tdtctave(黒い丸印)を示している。また、図8(a)には、将来印刷が行われる記録材Pの枚数である(n+81)〜(n+90)枚までの10枚の予測平均給紙時間Tpriave(白い丸印)と予測最大給紙時間Tprimax(白い四角印)を示している。
より詳細には、(n−99)〜(n−90)枚の測定最大給紙時間Tdtctmax、測定平均給紙時間Tdtctaveは、次のようにして算出したものである。CPU101は、用紙P(n−90)が給紙されると、給紙時間Tn−90を測定する。CPU101は、(n−99)〜(n−91)枚の給紙時間T(n−99)〜T(n−91)と測定した給紙時間Tn−90から、測定平均給紙時間Tdtctave(n−90)と分散値Tb(n−90)を算出する。ここで、(n−99)〜(n−91)枚の給紙時間T(n−99)〜T(n−91)は、RAM101b等に記憶されているものとする。そして、CPU101は、算出した測定平均給紙時間Tdtctave(n−90)と分散値Tb(n−90)から測定最大給紙時間Tdtctmax(n−90)を算出する。尚、測定最大給紙時間Tdtctmaxの算出方法は実施例2と同様であり、説明を省略する。(n−9)〜(n)枚目の記録材Pについての測定平均給紙時間Tdtctave(n)、測定最大給紙時間Tdtctmax(n)についても同様である。
予測平均給紙時間Tpriaveは式10、予測最大給紙時間Tprimaxについては式11の通り算出する。式10、式11は、言い換えれば、図8(a)に示す測定平均給紙時間Tdtctaveや測定最大給紙時間Tdtctmaxの傾きから、予測平均給紙時間Tpriaveや予測最大給紙時間Tprimaxを求めているともいえる。
Tpriave(n+90)=Tdtctave(n)+
(Tdtctave(n)−Tdtctave(n−90))・・・(式10)
Tprimax(n+90)=Tdtctmax(n)+
(Tdtctmax(n)−Tdtctmax(n−90))・・・(式11)
(※)Tpriave(n+90):(n+81)〜(n+90)枚の予測平均給紙時間
(※)Tdtctave(n):(n−9)〜(n)枚の測定平均給紙時間
(※)Tdtctave(n−90):(n−99)〜(n−90)枚の測定平均給紙時間
(※)Tprimax(n+90):(n+81)〜(n+90)枚の予測最大給紙時間
(※)Tdtctmax(n):(n−9)〜(n)枚の測定最大給紙時間
(※)Tdtctmax(n−90):(n−99)〜(n−90)枚の測定最大給紙時間
Tpriave(n+90)=Tdtctave(n)+
(Tdtctave(n)−Tdtctave(n−90))・・・(式10)
Tprimax(n+90)=Tdtctmax(n)+
(Tdtctmax(n)−Tdtctmax(n−90))・・・(式11)
(※)Tpriave(n+90):(n+81)〜(n+90)枚の予測平均給紙時間
(※)Tdtctave(n):(n−9)〜(n)枚の測定平均給紙時間
(※)Tdtctave(n−90):(n−99)〜(n−90)枚の測定平均給紙時間
(※)Tprimax(n+90):(n+81)〜(n+90)枚の予測最大給紙時間
(※)Tdtctmax(n):(n−9)〜(n)枚の測定最大給紙時間
(※)Tdtctmax(n−90):(n−99)〜(n−90)枚の測定最大給紙時間
予測最大給紙時間Tprimaxが想定最大給紙時間Ttypmaxよりも大きい場合、算出した第一の時間である予測最大給紙時間Tprimaxから、補正最大時間Tw’は、以下の式12により算出される。
Tw’=Tw+(Tprimax−Ttypmax)・・・(式12)
Tprimax>Ttypmaxの場合
また、補正最大時間Tw’の変更に伴って、画像形成間隔Ti’は式4と同様に算出する。
Tw’=Tw+(Tprimax−Ttypmax)・・・(式12)
Tprimax>Ttypmaxの場合
また、補正最大時間Tw’の変更に伴って、画像形成間隔Ti’は式4と同様に算出する。
式12及び式4の通り、補正最大時間Tw’は、補正最大時間Twに対して、予測最大給紙時間Tprimaxと想定最大給紙時間Ttypmaxの差分だけ増加される。また、画像形成間隔Ti’も補正最大時間Tw’と同様に、画像形成間隔Tiに対して、予測最大給紙時間Tprimaxと想定最大給紙時間Ttypmaxの差分だけ増加する。即ち、n枚目の記録材Pの給紙時間Tnが測定され、算出された予測最大給紙時間Tprimaxが想定最大給紙時間Ttypmaxを超える場合には、n+1枚目の用紙Pn+1から、変更後の画像形成間隔Ti’と補正最大時間Tw’が適用される。結果、図4のように、画像形成間隔Ti’が広がって、スループットは低下する。しかし、給紙モータ50bの速度調整に必要な分だけ補正最大時間Tw’を変更するため、給紙遅延ジャムが発生しない。また、本実施例の構成は、図8(a)のように、記録材Pの印刷枚数が増えるに従って徐々に給紙時間が遅れるような画像形成装置に好適である。このように記録材Pの印刷枚数が増えるに従って徐々に給紙時間が遅れるような場合でも、将来の予測最大給紙時間Tprimaxと予測平均給紙時間Tpriaveを予測することで、より給紙遅延ジャムが発生しにくい構成となる。
[画像形成間隔の変更処理]
図8(b)を用いて、給紙時間の平均値と分散値と、平均値の傾きから、画像形成間隔Tiを変更するフローチャートについて説明する。CPU101は、所定のカウンタによって、用紙カセット52から給紙された記録材Pの枚数(給紙枚数)Nを管理しているものとし、給紙ローラ50により記録材Pが給紙されるごとにカウンタに1を加算するものとする。尚、図8(b)のS301〜S304の処理は、図7のS201〜S204の処理と同様であり、説明を省略する。
図8(b)を用いて、給紙時間の平均値と分散値と、平均値の傾きから、画像形成間隔Tiを変更するフローチャートについて説明する。CPU101は、所定のカウンタによって、用紙カセット52から給紙された記録材Pの枚数(給紙枚数)Nを管理しているものとし、給紙ローラ50により記録材Pが給紙されるごとにカウンタに1を加算するものとする。尚、図8(b)のS301〜S304の処理は、図7のS201〜S204の処理と同様であり、説明を省略する。
S305でCPU101は、記録材Pの給紙枚数Nが100枚に達したか否かを判断する。S305でCPU101は、記録材Pの給紙枚数Nが100枚に達していないと判断した場合、S308の処理に進む。一方、S305でCPU101は、カウンタを参照して給紙枚数Nが、所定の枚数である100枚に達したと判断した場合は、カウンタをリセットしてS306の処理に進む。S306のCPU101は、S304で算出した情報に基づき、過去に測定してRAM101b等に記憶しておいた、(n−99)〜(n−90)枚、(n−9)〜(n)枚の情報を更新する。S307でCPU101は、S306で更新したデータから、将来プリントする枚数である(n+81)〜(n+90)枚までの10枚の予測平均給紙時間Tpriaveと予測最大給紙時間Tprimaxを算出し、RAM101b等に記憶する。より詳細には、CPU101は、S306で更新した測定平均給紙時間Tdtctaveを用いて式10から予測平均給紙時間Tpriaveを算出する。また、CPU101は、S306で更新した測定最大給紙時間Tdtctmaxを用いて式11から予測最大給紙時間Tprimaxを算出する。
S308でCPU101は、S307で算出した予測最大給紙時間Tprimaxが、補正最大時間Twで設定されている想定最大給紙時間Ttypmaxよりも大きいか否かを判断する。尚、S305で給紙枚数Nが100枚ではないと判断してS308の判断を行う場合には、CPU101は、RAM101b等に記憶されている予測最大給紙時間Tprimaxの値を用いる。カセット52から給紙された記録材Pの累計枚数が少なく、これまでに一度もS307において予測最大給紙時間Tprimaxを算出していない場合は、サンプル数が足りないとしてS308以降をスキップさせてもよい。もしくは、S304で算出した測定最大給紙時間Tdtctmaxと測定平均給紙時間Tdtctaveに基づき、予測最大給紙時間Tprimaxを算出してもよい。S308でCPU101は、予測最大給紙時間Tprimaxが想定最大給紙時間Trypmax以下であると判断した場合は、処理を終了する。S308でCPU101は、予測最大給紙時間Tprimaxが想定最大給紙時間Trypmaxより大きいと判断した場合は、S309の処理に進む。尚、S309、S310の処理は、図7のS206、207の処理と同様であり、説明を省略する。
尚、画像形成装置が給紙口(用紙カセット52)を複数備える場合には、表3に示すように、測定最大給紙時間Tdtctmaxと、測定平均給紙時間Tdtctaveは、各給紙口毎に算出された情報がRAM101b等に保存されることが望ましい。
ここで、表3は、記録材Pの(n−99)枚目から(n−90)枚までの10枚と、(n−9)枚目から(n)枚までの10枚の、それぞれの測定最大給紙時間Tdtctmaxと、測定平均給紙時間Tdtctaveのデータを各給紙口について示している。表3では、測定最大給紙時間TdtctmaxをXXmax2等、測定平均給紙時間TdtctaveをXXave2等としている。尚、本実施例では、記録材Pの100枚間隔で、各10枚分の測定平均給紙時間Tdtctaveと分散値Tbから測定最大給紙時間Tdtctmaxを算出した。そして、算出した測定平均給紙時間Tdtctaveと測定最大給紙時間tdtctmaxのデータをRAM101b等に保持する場合について説明した。しかし、測定平均給紙時間Tdtctaveや分散値Tbを算出する際の記録材Pの枚数や、図8(b)のS306で情報を更新する間隔の枚数(N)は、画像形成装置の給紙性能に応じて最適化することが望ましい。また、図8(a)や表3では、現在までの2つのタイミングで算出した情報に基づき、予測最大給紙時間Tprimaxを算出した。しかし、例えば、現在までの10のタイミングで算出した情報に基づく等、2以上の複数の過去の情報に基づいて、予測最大給紙時間Tprimaxを算出してもよい。
以上述べてきたように、本実施例では、記録材Pの給紙状態に応じて画像形成間隔Tiを調整するため、給紙遅延ジャムが発生しにくい構成となる。更に、給紙時間の平均値と、分散値と、平均値の傾きから将来の最大給紙時間を予測するため、適切な補正最大時間Tw’を設定することが可能となり、生産性を維持したまま、給紙ジャムが発生しにくい画像形成装置を提供することが可能となる。
以上、本実施例によれば、給紙遅延ジャムの発生を抑制することができる。
1 感光ドラム
10 中間転写ベルト
50 給紙ローラ
53 レジストセンサ
101 CPU
10 中間転写ベルト
50 給紙ローラ
53 レジストセンサ
101 CPU
Claims (32)
- 像担持体と、
前記像担持体に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段によって前記像担持体に形成された画像を所定の位置において記録材に転写する転写手段と、
前記画像形成手段が前記像担持体に画像の形成を開始してから、前記所定の位置へ向けて記録材を給紙する給紙手段と、
前記給紙手段と前記所定の位置の間に配置され、記録材の有無を検知する検知手段と、
記録材の搬送を制御する制御手段と、
を有する画像形成装置において、
前記制御手段は、前記検知手段による検知結果に基づいて、連続して複数の記録材に画像形成を行う場合の、先行する記録材に転写される画像の後端と後続の記録材に転写される画像の先端との間の画像間隔を広げることを特徴とする画像形成装置。 - 複数の感光体と、
前記感光体の露光位置に光ビームを照射し、潜像を形成する露光手段と、
前記露光手段により形成された前記感光体上の潜像を現像し、トナー像を形成する現像手段と、
前記現像手段により形成されたトナー像が転写される中間転写体と、を有し、
前記複数の感光体の中で前記中間転写体の移動方向の最上流に位置する感光体の露光位置から前記所定の位置までの距離が、前記給紙手段により記録材の給紙が開始される位置から前記所定の位置までの距離よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記給紙手段により記録材の給紙が開始されてから前記検知手段によって記録材が検知されるまでの時間に基づき第一の時間を求め、前記第一の時間が所定の時間よりも長い場合には、前記画像間隔を広げることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記第一の時間と前記所定の時間との差分に応じて、前記画像間隔を広げることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記給紙手段により記録材の給紙が開始されてから前記検知手段によって記録材が検知されるまでの時間を複数測定し、測定した複数の前記時間の中で最も長い時間を前記第一の時間とすることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記給紙手段により記録材の給紙が開始されてから前記検知手段によって記録材が検知されるまでの時間を複数測定し、測定した複数の前記時間の平均値と分散値を算出し、前記平均値及び前記分散値に基づき、前記第一の時間を求めることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、所定の枚数の記録材が給紙されるごとに前記平均値及び前記分散値を算出して複数の平均値及び分散値を取得し、取得した前記複数の平均値及び分散値に基づき前記所定の枚数の記録材が給紙された後に予測される平均値及び分散値を算出し、前記予測される平均値及び分散値に基づいて、前記第一の時間を求めることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記第一の時間を記憶する不揮発性の記憶手段を備えることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記給紙手段が交換されたことに応じて、前記記憶手段に記憶された前記第一の時間を消去する消去手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 記録材を積載する給紙口を複数備え、
前記制御手段は、複数の前記給紙口ごとに前記第一の時間を求めることを特徴とする請求項3乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、指定モードごとに前記第一の時間を求めることを特徴とする請求項3乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記指定モードとは、普通紙モード及び厚紙モードを含むことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記画像形成装置の環境ごとに前記第一の時間を求めることを特徴とする請求項3乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記画像間隔を広げた場合には、前記トナー像が前記所定の位置に到達するタイミングと記録材が前記所定の位置に到達するタイミングが合うように、前記記録材の搬送速度を調整することを特徴とする請求項2乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段により前記画像間隔を変更するか否かを選択する選択手段を備えることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記転写手段により先行する記録材へのトナー像の転写が開始されたタイミングに基づき、前記給紙手段により後続の記録材の給紙を開始させることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 像担持体と、前記像担持体に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって前記像担持体に形成された画像を所定の位置において記録材に転写する転写手段と、前記画像形成手段が前記像担持体に画像の形成を開始してから、前記所定の位置へ向けて記録材を給紙する給紙手段と、前記給紙手段と前記所定の位置の間に配置され、記録材の有無を検知する検知手段と、記録材の搬送を制御する制御手段と、を有する画像形成装置の制御方法において、
前記制御手段が、前記検知手段による検知結果に基づいて、連続して複数の記録材に画像形成を行う場合の、先行する記録材に転写される画像の後端と後続の記録材に転写される画像の先端との間の画像間隔を広げる変更工程を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 前記画像形成装置は、複数の感光体と、前記感光体の露光位置に光ビームを照射し、潜像を形成する露光手段と、前記露光手段により形成された前記感光体上の潜像を現像し、トナー像を形成する現像手段と、前記現像手段により形成されたトナー像が転写される中間転写体と、を有し、
前記複数の感光体の中で前記中間転写体の移動方向の最上流に位置する感光体の露光位置から前記所定の位置までの距離が、前記給紙手段により記録材の給紙が開始される位置から前記所定の位置までの距離よりも長いことを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置の制御方法。 - 前記変更工程において、前記制御手段が、前記給紙手段により記録材の給紙が開始されてから前記検知手段によって記録材が検知されるまでの時間に基づき第一の時間を求め、前記第一の時間が所定の時間よりも長い場合には、前記画像間隔を広げることを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記変更工程において、前記制御手段が、前記第一の時間と前記所定の時間との差分に応じて、前記画像間隔を広げることを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記変更工程において、前記制御手段が、前記給紙手段により記録材の給紙が開始されてから前記検知手段によって記録材が検知されるまでの時間を複数測定し、測定した複数の前記時間の中で最も長い時間を前記第一の時間とすることを特徴とする請求項19又は20に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記変更工程において、前記制御手段が、前記給紙手段により記録材の給紙が開始されてから前記検知手段によって記録材が検知されるまでの時間を複数測定し、測定した複数の前記時間の平均値と分散値を算出し、前記平均値及び前記分散値に基づき、前記第一の時間を求めることを特徴とする請求項19又は20に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記変更工程において、前記制御手段が、所定の枚数の記録材が給紙されるごとに前記平均値及び前記分散値を算出して複数の平均値及び分散値を取得し、取得した前記複数の平均値及び分散値に基づき前記所定の枚数の記録材が給紙された後に予測される平均値及び分散値を算出し、前記予測される平均値及び分散値に基づいて、前記第一の時間を求めることを特徴とする請求項22に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記第一の時間を不揮発性の記憶手段に記憶する記憶工程を備えることを特徴とする請求項19乃至23のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記給紙手段が交換されたことに応じて、前記記憶手段に記憶された前記第一の時間を消去する消去工程を備えることを特徴とする請求項24に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記変更工程において、前記制御手段が、記録材を積載する複数の給紙口ごとに前記第一の時間を求めることを特徴とする請求項19乃至25のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記変更工程において、前記制御手段が、指定モードごとに前記第一の時間を求めることを特徴とする請求項19乃至26のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記指定モードとは、普通紙モード及び厚紙モードを含むことを特徴とする請求項27に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記変更工程において、前記制御手段が、前記画像形成装置の環境ごとに前記第一の時間を求めることを特徴とする請求項19乃至28のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記制御手段が、前記画像間隔を広げた場合には、前記トナー像が前記所定の位置に到達するタイミングと記録材が前記所定の位置に到達するタイミングが合うように、前記記録材の搬送速度を調整する調整工程を備えることを特徴とする請求項18乃至29のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記制御手段により前記画像間隔を変更するか否かを選択する選択工程を備えることを特徴とする請求項18乃至30のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法。
- 前記制御手段が、前記転写手段により先行する記録材へのトナー像の転写が開始されたタイミングに基づき、前記給紙手段により後続の記録材の給紙を開始させる工程を備えることを特徴とする請求項18乃至31のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法。
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JP2014137763A JP2016014831A (ja) | 2014-07-03 | 2014-07-03 | 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 |
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JP2018084651A (ja) * | 2016-11-22 | 2018-05-31 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラム |
JP2021021905A (ja) * | 2019-07-30 | 2021-02-18 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
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