JP2007083465A - 画像記録システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像記録の指示を受けてから処理を完了するまでの間、効率よく処理できるように複数の画像形成装置を選択的に動作させる。
【解決手段】 白黒の画像記録の指示を受けると、各画像形成装置が動作可能かチェックする。1つの画像形成装置だけが動作可能であれば、この画像形成装置が画像記録を処理する。各画像形成装置が動作可能であれば、現在の状態に関する現状情報に基づいて、処理させる画像形成装置を決定する。決められた画像形成装置が画像記録を処理する。
【選択図】 図5
【解決手段】 白黒の画像記録の指示を受けると、各画像形成装置が動作可能かチェックする。1つの画像形成装置だけが動作可能であれば、この画像形成装置が画像記録を処理する。各画像形成装置が動作可能であれば、現在の状態に関する現状情報に基づいて、処理させる画像形成装置を決定する。決められた画像形成装置が画像記録を処理する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、複数の画像形成装置を有し、コピー、ファックス、プリンタの各モードに応じて各画像形成装置が画像記録の処理を行う画像記録システムに関する。
複数のプリンタをネットワークに接続したプリンタシステムにおいて、画像記録の処理を行う場合、特許文献1に記載のように、それぞれのプリンタに関する情報に基づいてプリンタが選択される。
ここで、1つのプリンタに異常が発生すると、その時点で画像の記録が中断してしまう。このような不具合をなくすために、特許文献1、2に記載されているように、1つのプリンタに異常が発生したとき、画像データを他のプリンタに転送して、代わりに画像の記録を継続させる。
また、特許文献3には、複数の画像形成装置を組み合わせた複合画像形成装置が記載されている。この装置においても、1つの画像形成装置が動作不可能となったとき、他の画像形成装置が代行して画像を記録する。
特開平7−281850号公報
特開平6−35634号公報
特開平8−224946号公報
画像記録を効率的に処理するには、処理が中断したときに他の画像形成装置に代行させるだけでなく、画像記録の指示を受けたときにも、処理に適した画像形成装置を決めて、処理させる必要がある。
そこで、本発明は、上記に鑑み、複数の画像形成装置の現状を一元的に管理して、画像記録の指示を受けてから処理を完了するまでの間、効率よく処理できるように各画像形成装置を選択的に動作させることができる画像記録システムの提供を目的とする。
本発明は、複数の画像形成装置からなる画像記録システムであって、各画像形成装置の現在の状態に関する現状情報を管理する管理手段と、画像記録の指示を受けて、画像記録を処理する間、前記現状情報に基づいていずれの画像形成装置が処理を行うかを決定する実行手段とを備えたものである。
実行手段は、画像記録の指示を受けたとき、現状情報に基づいて複数の画像形成装置の中から処理に適した画像成形装置を決定する。また、実行手段は、画像記録の処理が中断したとき、他の画像成形装置に処理を移行させるか否かを決める。
詳しくは、実行手段は、画像記録の指示を受けたとき、まず入力された画像記録条件により、複数の画像形成装置の中から処理可能な画像形成装置を判別する。そして、処理可能な画像形成装置の中から現状情報に基づいて処理に適した画像形成装置を決める。画像記録の処理中、この処理が中断したとき、現状情報に基づいて、決定された画像形成装置にそのまま処理を続行させるか、あるいは他の画像形成装置に処理を移行させるのかを決める。
画像記録の指示を受けてから処理を完了するまでの間、効率よく処理できるとともに、各画像形成装置が均等に処理できるように、処理すべき画像形成装置は決定される。片寄った画像形成装置の使用がなくなり、画像形成装置が使用停止になる頻度が低減し、画像記録システムの使用効率が高まる。
すなわち、管理手段は、各画像形成装置における処理の停滞に関する現状情報を有し、実行手段は、処理の停滞が少ない画像形成装置に処理させるように決定する。処理の停滞はジョブ待ちの件数によって表され、処理の停滞が多いと、すぐに処理されない。処理の停滞が少ないと、すぐに処理でき、効率のよい処理を行える。
管理手段は、各画像形成装置におけるトラブルの発生に関する現状情報を有し、実行手段は、トラブルの発生が少ない画像形成装置に処理させるように決定する。トラブルの発生が多いと、処理が中断する可能性が高い。そこで、トラブルの発生の少ない画像形成装置が処理すると、中断する可能性は低く、効率のよい処理を行える。
管理手段は、各画像形成装置における点検時期に関する現状情報を有し、実行手段は、各画像形成装置の点検時期が同一時期となるように、各画像形成装置に処理を振り分ける。点検は、画像処理のカウント数が所定値に達したときに行われる。そこで、各画像形成装置のカウント数が等しくなるように、カウント数の少ない画像形成装置が処理するように決定する。このように、均等に処理を分担させることにより、同時期に点検を行うことができ、各画像形成装置を使用停止となる時間を短縮でき、画像記録システム全体の使用効率アップとなる。
管理手段は、各画像形成装置における消耗品の残量に関する現状情報を有し、実行手段は、各画像形成装置の消耗品の残量が均等となるように、各画像形成装置に処理を振り分ける。各画像形成装置の消耗品を均等に減らすために、消耗品の残量が多い画像形成装置が処理するように決定される。これによって、消耗品の交換時期や補給時期が同時期になり、画像形成装置の使用停止となる時間を短縮できる。
本発明によると、画像記録の指示を受けてから処理が完了するまでの間、現状情報に基づいて処理するのに最適な画像形成装置を決定する。したがって、効率的に処理を行え、システム全体の処理効率の向上を図れる。しかも、各画像形成装置に対して均等に処理を振り分けることにより、点検、修理、交換等の作業のためにシステム全体が使用停止となる頻度を少なくでき、使用効率が高まる。
本実施形態の画像記録システムを図1〜3に示す。本画像記録システムは、2つの画像形成装置1、2と、スキャナ装置3と、操作装置4と、後処理装置5と、記録紙搬送装置6とを備えている。第1の画像形成装置1にスキャナ装置3が搭載され、第1の画像形成装置1と第2の画像形成装置2とが連結され、第2の画像形成装置2に後処理装置5が接続される。
そして、各画像形成装置1、2とパソコン等の外部の情報処理装置7との通信を行うためにプリンタボード8が設けられている。プリンタボード8は、LAN等のネットワークに接続され、情報処理装置7との間でデータ通信を行う。プリンタボード8には、外部記憶装置としてハードディスク装置9が接続されている。さらに、各画像形成装置1、2は、ファクシミリ通信のためにモデムを介して電話回線に接続されている。
スキャナ装置3は、原稿台や自動原稿送り装置(ADF)にセットされた原稿を読み取って画像データを出力する。操作装置4は、操作キー4aと表示部4bを備えている。操作入力や各種の設定入力がされると、操作制御部10、11であるオペレーションコントロールユニット(OCU)は、各画像形成装置1、2に入力信号を伝える。
各画像形成装置1、2は、電子写真方式の画像形成装置であって、感光体12、帯電装置13、露光装置14、現像装置15、転写装置16、定着装置17、記録紙供給装置18を有する。第1の画像形成装置1は、白黒の画像を形成して、記録紙に記録する。第2の画像形成装置2は、カラーの画像を形成して、記録紙に記録する。記録紙供給装置18は、複数の用紙トレイ19と、手差しトレイ20と、記録紙を供給する給紙装置21および両面給紙装置22とを有する。
後処理装置5は、記録紙の仕分け、記録紙のステープル止め、製本、パンチ穴あけといった後処理を行う。後処理装置5は、サブ制御部30を備えており、サブ制御部30は、記録紙に対する後処理を制御する。記録紙搬送装置6は、第1の画像形成装置1からの記録紙を排出トレイ31に排出する排出路32、第2の画像形成装置2からの記録紙を後処理装置5の排出トレイ33に排出する排出路34、第1画像形成装置1から後処理装置5への搬送路35を備え、複数のローラによって記録紙を搬送する。搬送路35は、第2の画像形成装置2用の排出路34と合流して、後処理装置5の排出トレイ33に通じている。なお、第1の画像形成装置1専用の排出トレイ31は、図1では第1の画像形成装置1の上方に配され、図2では第2の画像形成装置2の上方に配されているが、いずれかに配されていればよい。
このように、画像記録システムは、2つのエンジンを有し、操作装置4、スキャナ装置3およびプリンタボード8の入力部と、後処理装置5や記録紙搬送装置6の出力部とを共用装置とするシステムとして構成され、コピーモード、プリンタモード、スキャナモードおよびファクシミリモードを実行するデジタル複合機として機能する。
そして、各画像形成装置1、2は、画像読取制御部40、41であるイメージコントロールユニット(ICU)と、画像記録制御部42、43であるプロセスコントロールユニット(PCU)とを備えている。第1の画像読取制御部40は、スキャナ装置3が読み取った画像データあるいは情報処理装置7からプリンタボード8を通じて入力された画像データを受け取って、ローカルメモリに記憶して、ハードディスク装置44に対して画像データの書き込み、読み取りを行う。また、画像データを情報処理装置7に送信するために、ローカルメモリから画像データをプリンタボード8に出力する。第2の画像読取制御部41も、スキャナ装置3からの画像データを除いて、同様に画像データに対する処理を行う。
各画像記録制御部42、43は、スキャナ装置3からの画像データ入力や情報処理装置7、ファクシミリ装置等の外部機器からの画像データ入力があると、操作装置4の入力情報や管理部45に記憶されている情報に基づいて各装置を制御する。すなわち、入力された画像データに対して、コピーモード、プリンタモード、スキャナモード、ファクシミリモードのいずれかに応じて、入力された画像データに対するジョブを実行する。管理部45は、装置全体の制御情報や設定情報等を記憶している。
第1の画像記録制御部42と第2の画像記録制御部43とは、双方向にデータ通信可能に接続され、第2の画像記録制御部43に後処理装置5のサブ制御部30が接続される。第1の画像記録制御部42が、メイン制御部として機能し、第2の画像記録制御部43を含めてシステム全体を制御する。
そして、第1の画像記録制御部42は、各画像形成装置1、2の現在の状態に関する現状情報を管理する管理手段と、画像記録の指示を受けてから画像記録の処理が完了するまでの間、現状情報に基づいていずれの画像形成装置1、2が処理を行うかを決定する実行手段とを備えている。
管理手段は、各画像形成装置1、2から現状情報を収集して、図4に示すような各画像形成装置1、2毎に現状情報を一覧にした管理テーブルを作成して、現状情報を一元的に管理する。管理テーブルは、管理部45に記憶される。
現状情報の内容としては、カウント数、点検情報、マシン状態、状況、ジョブ待ち、消耗品に関する情報、トラブルの発生履歴といったものである。カウント数は、画像記録のたびにカウントされた累積数である。また、白黒の画像記録とカラーの画像記録ごとにカウントされる。点検情報は、点検時期や点検内容に関する情報である。マシン状態は、正常あるいは異常といったように現在の異常の有無を示す。状況は、現在の動作がどのような状態にあるかを示し、動作中、一時停止中、待機中のいずれかとなる。ジョブ待ちは、未処理のジョブ数である。消耗品としては、各色のトナーや記録紙であり、これらの残量が情報となる。また、感光体やローラの寿命も消耗品に関する情報として管理される。
実行手段は、入力部を通じて画像記録の指示を受けたとき、2つの画像形成装置1、2が処理可能か判断する。一方だけが処理可能であれば、その画像形成装置1、2に処理を実行させる。両方が処理可能であれば、現状情報に基づいていずれかの画像形成装置1、2に決める。また、処理中、異常等によって処理が中断したとき、現状情報に基づいて処理中の画像形成装置1、2にそのまま続行させるか、他の画像形成装置1、2に処理を移行させるかを決める。
すなわち、実行手段は、画像記録の指示を受けて、処理させる画像形成装置1、2を決定するのに際し、どちらか一方の画像形成装置1、2に処理が片寄ることなく、均等に処理を分担できるように、処理させる画像形成装置1、2を振り分ける。また、処理が中断したときの画像形成装置1、2の決定に際しても、均等に処理を分担できるように、かつ効率よく処理できるように振り分ける。なお、これらの決定は、白黒の画像記録の処理を行う場合にされ、カラーの画像記録では、第2の画像形成装置2が処理する。
具体的な決定基準としては、次のとおりである。各画像形成装置1、2のジョブ待ちの件数に基づいて、件数が少ない装置に決める。トラブルの発生履歴に基づいて、トラブルの発生しにくい装置に決める。カウント数に基づいて、カウント数の少ない装置に決める。消耗品の残量に基づいて、残量が多い装置に決める。このように、個々の決定基準に基づいて、処理が一方に片寄らないように、かつ早く処理できるように、最適な画像形成装置1、2が決められる。なお、これらの決定基準を総合的に判断して、最適な画像形成装置1、2を決めてもよい。
画像記録の処理を行うときの第1の画像記録制御部42の動作を図5に基づいて説明する。入力部から画像記録の指示があると、入力された画像データが白黒画像データかカラー画像データかを判断する。白黒画像データのとき、各画像形成装置1、2によって処理可能であるので、各画像形成装置1、2のマシン状態をチェックする。両方とも正常であれば、いずれかの画像形成装置1、2を選択して、1つの画像形成装置1を決める。いずれか一方の画像形成装置1、2が異常であれば、正常な画像形成装置1、2が処理を行う。なお、ここでの説明では、第1の画像形成装置1が処理するものとする。そして、決定された画像形成装置1に画像データが送られ、画像が記録されて、記録紙が出力される。
各画像形成装置1、2において処理可能であるとき、第1の画像形成装置1が優先して処理するように決定される。通常、第2の画像形成装置2において、黒トナーがなくなっただけで、カラーの画像記録も処理不可能となる。このように白黒の画像記録では、第1の画像形成装置1によって優先的に処理させることにより、第2の画像形成装置2の黒色トナーの消費を減らすことができる。したがって、画像記録システムとしては、第2の画像形成装置2が最後まで処理可能に維持することができる。
カラー画像データのとき、第2の画像形成装置2が処理を行う。まず、マシン状態がチェックされ、動作可能のとき、画像が記録される。動作不可能のとき、現在、他のジョブを処理して、ジョブ待ちの場合であれば、ジョブが完了してから画像が記録される。
第2の画像形成装置2において、異常の発生等によって動作不可能の場合には、エラー表示によってユーザに報知する。紙切れや紙詰り等のような異常であれば、ユーザによって異常を解消できるので、記録紙を補給したり、記録紙を取り除いたりする作業が行われる。これによって、動作可能になると、画像が記録され、記録紙が出力される。一方、サービスマンによる対処が必要となる異常では、すぐに異常解除できない。このような場合には、ジョブキャンセルによって、画像記録の処理を中止する。
次に、白黒の画像記録の処理中、この処理が中断したときの第1の画像記録制御部42の動作を図6に基づいて説明する。決定された画像形成装置1において、ジョブのために画像データを呼び出してから、マシン状態をチェックする。動作可能であれば、画像が記録される。ここでも、第1の画像形成装置1に決定されているものとする。
この処理中に異常等が発生したとき、処理が中断する。まず、現状情報に基づいて他の画像形成装置2のマシン状態をチェックする。そして、そのまま処理を続行するか、他の画像形成装置2に移行するかを決める。
他の画像形成装置2によって遅滞なく処理を行える、あるいは均等化のために、他の画像形成装置2に処理を振り分けるのが都合よいといった場合には、他の画像形成装置2に処理が移行される。そして、他の画像形成装置2において、残りの画像が記録される。
逆に、他の画像形成装置2にジョブ待ちがある、あるいは均等化の点から、そのまま続行させるように決定された場合には、中断中であることを示すメッセージを表示する。軽微な異常であれば、ユーザによって復旧作業が行われ、異常が解消すると、残りの処理が続行される。しかし、異常を解消できない場合には、ジョブキャンセルによって、画像記録の処理を中止する。
ここで、異常の内容によって、第1の画像記録制御部42は、いずれの画像形成装置1、2が処理を行うかを決める。異常には、プロセス系の異常、システム系の異常、搬送系の異常、後処理装置5の異常、人為的原因等があげられる。プロセス系の異常としては、トナー不足、トナー濃度の低下、廃トナー満杯、定着温度の低下、感光体の寿命等である。システム系の異常としては、CPUの誤動作、ハードディスク装置44の容量不足、メモリ不足、通信エラー等である。搬送系の異常としては、原稿詰まり、給紙ミス、紙詰まり、記録紙切れ等である。後処理装置5の異常としては、ステープルの針切れ、針詰まり、紙詰まり、記録紙の折り畳み不良、記録紙の整合不良等である。人為的原因としては、ストップキーの操作、リセットキーの操作等である。
これらの異常には、軽微な異常と重大な異常とがある。そこで、第1の画像記録制御部42は、異常の軽重を判断して、処理すべき画像形成装置1を決める。すなわち、軽微な異常であれば、処理中の画像形成装置1に決定され、異常の解消後、処理中の画像形成装置1において画像記録を続行する。重大な異常であれば、異常の内容に基づいて、他方の画像形成装置2に残りの画像記録を移行させるかを判断する。
また、第1の画像記録制御部42は、異常の解消に対する難易度も判断する。異常解消が容易な場合、処理中の画像形成装置1に決定され、異常の解消後、画像記録を続行する。異常解消が困難な場合、異常の内容に基づいて、他方の画像形成装置2に残りの画像記録を移行させるかを判断する。
ただし、軽微な異常や異常解消が容易な場合であっても、他の画像形成装置2のカウント数が少なく、しかもジョブ待ちがなく、すぐに処理可能であれば、そのまま処理を続行させる代わりに、他の画像形成装置2に処理を移行するように決定する。
次に、具体的に異常が発生したときの処理に基づいて説明する。第1の画像形成装置1において、記録紙供給装置18で紙詰まりが発生した場合、図3に示すように、前面ドアを開いて、詰まった記録紙を取り除く。異常解消が容易であるので、そのまま処理を続行するように決定される。しかし、この取り除く作業では、時間を要する場合があるので、第1の画像記録制御部42は、第2の画像形成装置2の現状を判断して、そのまま処理を続行させる代わりに、第2の画像形成装置2に画像記録の処理を移行するように決定する。
なお、上記のように決定されるのは、共用装置を使用する場合、すなわち記録紙を後処理装置5の排出トレイ33に排出する場合である。記録紙の排出先が第1の画像形成装置1用の排出トレイ31である場合、1箇所にまとめて排出する必要があるので、第1の画像記録制御部42は、画像記録の中断する。そして、紙詰まりが解消されてから、第1の画像形成装置1が画像記録をそのまま続行する。すなわち、第1の画像記録制御部42は、実行中のジョブの画像記録条件に基づいて最終的に決定する。
第1の画像形成装置1の記録紙を後処理装置5から排出するときに、紙詰まりが記録紙搬送装置6で発生した場合、紙詰まりの箇所は、2つの画像形成装置1、2が共用する箇所である。この場合、第2の画像形成装置2で画像記録を継続しても、記録紙を搬送することはできない。第1の画像記録制御部42は、第1の画像形成装置1において処理を続行させるように決める。詰まった記録紙が取り除かれると、第1の画像形成装置1が残りの画像記録を続行する。
記録紙切れが発生した場合、第1の画像記録制御部42は、画像記録条件からいずれのモードでジョブが実行されているかを判断する。コピーモードの場合、ユーザが装置の近くにいるので、すぐに記録紙の補給を行える。そこで、軽微な異常かつ異常解消が容易であると判断して、そのまま処理を続行させるように決定する。記録紙が補給されると、第1の画像形成装置1が残りの画像記録を実行する。
プリンタモードあるいはファクシミリモードの場合、ユーザは装置の近くにいないことが多く、すぐに記録紙の補給が行われるとは限らない。そこで、第1の画像記録制御部42は、異常解消が困難であると判断して、第2の画像形成装置2による画像記録の継続に決定する。第2の画像形成装置2が残りの画像記録を行う。
なお、図7に示すように、各画像形成装置1、2における各種の記録紙の残量には多少がある。第1の画像記録制御部42は、第2の画像形成装置2への処理の移行を決定する際に、各用紙トレイ19に設けられた用紙残量センサの検知情報に基づいて、各用紙トレイ19の記録紙の残レベルを確認する。第2の画像形成装置2において、画像記録に必要な記録紙の残レベルが低いときには、第2の画像形成装置2への処理の移行は行わない。記録紙の残レベルが十分にあるときには、第2の画像形成装置2が画像記録を継続する。
記録紙に画像を記録するとき、図8に示すように、現像装置15から供給されたトナーによって感光体12にトナー像が形成され、トナー像が記録紙に転写され、定着装置17によってトナー像が定着される。なお、図9は、定着装置17を示し、50は鉄製薄肉定着ローラ、51は低熱容量ゴムローラ、52はヒータ、53は電源供給部、54は温度センサである。
複数の記録紙に連続して画像記録すると、定着ローラ50の表面から熱が奪われ、定着温度が低下する。温度センサ54が定着温度を検出しており、第1の画像記録制御部42は、定着温度低下を検知すると、画像記録を停止する。この場合、定着温度が規定温度まで上昇する時間は短時間ですむので、軽微な異常かつ異常解消が容易であると判断して、そのまま続行させるように決定する。定着温度が上昇すると、第1の画像形成装置1が残りの画像記録を行う。
また、画像記録のたびに現像装置15では、トナーが消費される。図10に示すように、現像装置15には、現像槽55内のトナー濃度を検出するトナー濃度センサ56と、トナー補給槽57のトナー残量を検出するトナー残量センサ58とが設けられている。なお、図中、59は現像ローラ、60、61は撹拌ローラ、62はトナー規制ローラ、63は第1規制部材、64は第2規制部材、65、66は滞留防止部材、67は流れ板、68はトナー補給ローラである。
トナー濃度が低下すると、画像記録が停止される。現像槽55にトナーを補給して撹拌し、トナー濃度を一定にする。この場合、トナー濃度が安定化するのに時間を要する。第1の画像記録制御部42は、重大な異常かつ異常解消が困難であると判断して、第2の画像形成装置2への処理の移行を決定する。また、トナー残量が少なくなったとき、トナーカートリッジによってトナーを補給しなければならず、作業に時間を要する。この場合も、第1の画像記録制御部42は、重大な異常かつ異常解消が困難であると判断して、第2の画像形成装置2への処理の移行を決定する。
第1の画像形成装置1において、システム系の異常が発生した場合、第1の画像記録制御部42は、第2の画像形成装置2の動作に影響する可能性があるので、重大な異常と判断して、そのまま処理を続行させるように決定する。また、後処理装置5で異常が発生した場合、第2の画像形成装置2の動作にも影響する。この場合、第1の画像記録制御部42は、重大な異常と判断して、そのまま処理を続行させるように決定する。人為的原因によって、画像記録の続行不可能となった場合、第1の画像記録制御部42は、軽微な異常と判断して、そのまま処理を続行させるように決定する。その後、操作入力があると、入力内容に応じて、画像記録が行われる。
ところで、上記の決定は、第1の画像記録制御部42により現状情報に基づいて自動的に判断される。しかし、ユーザによっては、指定した画像形成装置によって画像記録を処理させたい要望がある。そこで、画像形成装置の決定をユーザが指示できるマニュアルモードを設定する。第1の画像記録制御部42は、マニュアルモードが選択されたとき、指示された画像形成装置に処理を行わせる。また、処理中に中断した場合でも、指示された画像形成装置にそのまま処理を続行させる。
例えば、特殊な記録紙に画像を記録したい場合、この記録紙をいずれかの画像形成装置1、2に補給する。そして、マニュアルモードでこの画像形成装置1、2を指定して、画像記録の処理を行う。これによって、特別な画像記録に対して、専用の画像形成装置1、2として使用することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、第2の画像記録制御部がシステム全体を制御して、処理すべき画像形成装置をしてもよい。あるいは、2つの画像記録制御部以外に、システム全体を制御するメイン制御部を設けてもよく、メイン制御部が決定する。また、画像形成装置を3つ以上備えた画像記録システムとしてもよい。
1 第1の画像形成装置
2 第2の画像形成装置
3 スキャナ装置
4 操作装置
5 後処理装置
6 記録紙搬送装置
10、11 操作制御部
40、41 画像読取制御部
42 第1の画像記録制御部
43 第2の画像記録制御部
45 管理部
2 第2の画像形成装置
3 スキャナ装置
4 操作装置
5 後処理装置
6 記録紙搬送装置
10、11 操作制御部
40、41 画像読取制御部
42 第1の画像記録制御部
43 第2の画像記録制御部
45 管理部
Claims (8)
- 複数の画像形成装置からなる画像記録システムであって、各画像形成装置の現在の状態に関する現状情報を管理する管理手段と、画像記録の指示を受けて、画像記録を処理する間、前記現状情報に基づいていずれの画像形成装置が処理を行うかを決定する実行手段とを備えたことを特徴とする画像記録システム。
- 実行手段は、画像記録の処理が中断したとき、他の画像形成装置に処理を移行させるか否かを決めることを特徴とする請求項1記載の画像記録システム。
- 実行手段は、画像記録の指示を受けたとき、現状情報に基づいて複数の画像形成装置の中から処理に適した画像形成装置を決定することを特徴とする請求項1記載の画像記録システム。
- 実行手段は、画像記録の指示を受けたとき、複数の画像形成装置の中から処理可能な画像形成装置を判別して、現状情報に基づいて処理に適した画像形成装置を決めるとともに、画像記録の処理中、この処理が中断したとき、そのまま処理を続行させるか他の画像形成装置に処理を移行させるかを決めることを特徴とする請求項1記載の画像記録システム。
- 管理手段は、各画像形成装置における処理の停滞に関する現状情報を有し、実行手段は、処理の停滞が少ない画像形成装置に処理させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像記録システム。
- 管理手段は、各画像形成装置におけるトラブルの発生に関する現状情報を有し、実行手段は、トラブルの発生が少ない画像形成装置に処理させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像記録システム。
- 管理手段は、各画像形成装置における点検時期に関する現状情報を有し、実行手段は、各画像形成装置の点検時期が同一時期となるように、各画像形成装置に処理を振り分けることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像記録システム。
- 管理手段は、各画像形成装置における消耗品の残量に関する現状情報を有し、実行手段は、各画像形成装置の消耗品の残量が均等となるように、各画像形成装置に処理を振り分けることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像記録システム。
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2005
- 2005-09-21 JP JP2005273121A patent/JP2007083465A/ja active Pending
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