JP4353567B2 - 保持装置および撮像方法 - Google Patents

保持装置および撮像方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4353567B2
JP4353567B2 JP02049699A JP2049699A JP4353567B2 JP 4353567 B2 JP4353567 B2 JP 4353567B2 JP 02049699 A JP02049699 A JP 02049699A JP 2049699 A JP2049699 A JP 2049699A JP 4353567 B2 JP4353567 B2 JP 4353567B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
illumination
suction nozzle
holding
backlight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP02049699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000223900A (ja
Inventor
信介 須原
裕司 勝見
次郎 児玉
範明 岩城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Machine Manufacturing Co Ltd filed Critical Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority to JP02049699A priority Critical patent/JP4353567B2/ja
Priority to US09/478,912 priority patent/US6437333B1/en
Priority to EP00300258A priority patent/EP1024685B1/en
Priority to DE60011155T priority patent/DE60011155T2/de
Publication of JP2000223900A publication Critical patent/JP2000223900A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4353567B2 publication Critical patent/JP4353567B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/08Monitoring manufacture of assemblages
    • H05K13/081Integration of optical monitoring devices in assembly lines; Processes using optical monitoring devices specially adapted for controlling devices or machines in assembly lines
    • H05K13/0812Integration of optical monitoring devices in assembly lines; Processes using optical monitoring devices specially adapted for controlling devices or machines in assembly lines the monitoring devices being integrated in the mounting machine, e.g. for monitoring components, leads, component placement

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気部品(電子部品を含む)等の保持対象物を保持する保持装置ならびに保持装置に保持された対象物を撮像する撮像方法に関するものであり、特に、対象物の照明の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記保持装置および撮像方法は、例えば、電気部品をプリント基板に装着する電気部品装着装置において使用されている。電気部品装着装置は、部品供給装置から供給される電気部品を保持装置により受け取り、プリント基板上の所定位置に装着するものであるが、保持装置による電気部品の保持位置が正規の位置からずれている場合には、そのずれ分だけ上記所定の位置からずれた位置に保持装置を移動させ、電気部品をプリント基板に装着させれば、保持位置のずれにもかかわらず、電気部品を正確な位置に装着することができる。そのためには、部品保持装置による電気部品の保持位置のずれを検出することが必要である。また、電気部品に付されている文字やバーコード等を読み取って、保持されている電気部品がいかなるものであるかを認識することが必要になる場合もある。これら電気部品の保持位置の検出や種類の認識のために、電気部品の像を撮像装置により取得することが広く行われており、その際、電気部品の形態や撮像の目的によって、電気部品のシルエット像を取得することが望ましい場合と、正面像を取得することが望ましい場合とがある。電気部品のシルエット像を取得するためには、電気部品を背後から照明することが必要であり、正面像を取得するためには、電気部品の前方から照明することが必要である。
【0003】
保持装置を、電気部品を吸着ノズルに吸着して保持するものとし、その吸着された電気部品を前方から照明するフロントライト照明装置と、背後から照明するバックライト照明装置との両方を設ければ、撮像装置によりシルエット像と正面像とを選択的に取得することが可能となり、保持装置を汎用性の高いものとすることができる。しかしながら、従来のバックライト照明装置の発光面は比較的明るかったため、バックライト照明装置を対象物の背後に配置した状態で、フロントライト照明装置により照明して対象物の正面像を取得すれば、対象物の像と共に明るい背景の像も取得され、画像処理時に対象物の像を確実に抽出することが困難であり、誤った画像処理結果が得られることがあった。正面像取得時にはバックライト照明装置が背後に位置しない状態にすればよいのであるが、そのために装置の構造が複雑となってコスト高となる別の問題が発生する。その上、正面像の取得とシルエット像の取得との交替を頻繁に行う必要がある場合には、この交替作業に時間を要し、作業能率が低下する問題が発生する。
【0004】
また、従来は、吸着ノズルとバックライト照明装置の主要部とを一体的に設けることが広く行われていた。例えば、発光ダイオード等の点状光源を複数個と、それら点状光源から放射された照明光を拡散させてほぼ均一な照明光とする拡散層とを含む発光板が吸着ノズルに固定され、あるいは、外部から照射される紫外線を吸収して可視光を放射する発光板、外部から照射される照明光を反射させる反射板、外部から照射される照明光を拡散させて吸着ノズルに向かって放射する拡散ブロック等が吸着ノズルに固定されていたのである。
【0005】
しかし、バックライト照明装置の主要部を吸着ノズルと一体的に設ければ、吸着ノズルが高価となる。保持すべき電気部品の種類に応じて吸着ノズルが交換される場合には、多数の吸着ノズルが必要となり、それらすべてにバックライト照明装置主要部を一体的に設ければ、設備コストが特に高くなる。また、バックライト照明装置主要部が発光源を備えている場合には、その発光源に給電する必要があり、吸着ノズルの交換に伴う給電回路の接点の摩耗,損傷や、接点からの電気ノイズの発生の問題も生じる。
【0006】
以上の説明は、電気部品を保持する保持装置,搬送装置,撮像装置等を例として行ったが、保持対象物はこれに限定されるわけではなく、画像処理による認識や、保持位置,寸法の検出等のために、撮像が必要な物体の保持装置,搬送装置,撮像装置等において共通に生じる問題である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用および効果】
そこで、本発明は、上記保持装置等において、正面像とシルエット像とを選択的に取得することを容易にすることを課題としてなされたものであり、本発明によって、保持対象物を負圧により吸着する吸着ノズルと、その吸着ノズルにより保持された保持対象物を前方から照明するフロントライト照明装置と、背後から照明するバックライト照明装置とを含み、前記吸着ノズルに保持された保持対象物をベースに対して静止して設けられた撮像装置に前記吸着ノズルの先端に対向する方向から撮像させる保持装置であって、前記フロントライト照明装置が、前記ベースに対して静止して設けられ、前記吸着ノズルに保持された保持対象物の正面に可視光を照射するものであり、前記バックライト照明装置が、前記吸着ノズルと共に前記撮像装置に対向する位置へ移動可能に設けられ、(a)赤外線を含む光を放射する複数の発光素子を含んで前記吸着ノズルの基端部の周囲に配設され、吸着ノズルの先端側を向いた光放射面から赤外線を含む光を放射する光放射部と、(b)その光放射部の光放射面を覆う状態で設けられた、前記可視光を殆ど反射しないことにより暗色で、赤外線を透過させる赤外線透過フィルタとを含むものであり、かつ、前記複数の発光素子と前記フロントライト照明装置とが択一的に発光させられることを特徴とする保持装置が得られる。
本発明によって、また、保持装置の吸着ノズルにより保持された撮像対象物を撮像する方法であって、(A)可視光と赤外線とに感度を有する撮像装置をベースに対して静止した状態で配置する工程と、(B)前記撮像対象物の前方に、可視光により撮像対象物を照明するフロンライト照明装置を前記ベースに対して静止した状態で配置する工程と、(C)(a)赤外線を含む光を放射する複数の発光素子を含んで前記吸着ノズルの基端部の周囲に配設され、吸着ノズルの先端側を向いた光放射面から赤外線を含む光を放射する光放射部と、(b)その光放射部の光放射面を覆う状態で設けられた、前記可視光を殆ど反射しないことにより暗色で、赤外線を透過させる赤外線透過フィルタとを含むバックライト照明装置を、前記吸着ノズルと共に前記ベースに対して移動可能に配置する工程と、(D)前記バックライト照明装置および撮像対象物を前記撮像装置に対向させた状態で、前記バックライト照明装置を作動させることなく、そのバックライト照明装置の前記暗色の赤外線透過フィルタを背景とし、前記フロントライト照明装置を作動させて、撮像対象物を前記撮像装置により撮像して正面像を取得する正面像取得工程と、(E)前記バックライト照明装置および撮像対象物を前記撮像装置に対向させた状態で、前記フロントライト照明装置を作動させることなく、前記バックライト照明装置を作動させ、撮像対象物を前記撮像装置により撮像してシルエット像を取得するシルエット像取得工程とを含む撮像方法が得られる。
赤外線透過フィルタは黒色等暗色とすることが可能であり、本発明に従ってバックライト照明装置の発光板の表面を赤外線透過フィルタによって覆っておけば、保持対象物の正面像を取得するために可視光を放射するフロントライト照明装置による照明が行われる際、保持対象物の背景が暗色となる。背景が明るい場合には、撮像装置により保持対象物の正面像と共に明るい背景の像が取得され、画像処理時に保持対象物を確実に抽出することが困難になるのであるが、背景が暗色であれば、保持対象物を確実に抽出することが可能となる。一方、保持対象物のシルエット像を取得する必要がある場合には、バックライト照明装置の赤外線を含む光を放射する複数の発光素子を発光させれば、それら発光素子から放射される光のうち可視光成分が赤外線透過フィルタによって遮断され、赤外線が透過させられる。したがって、撮像装置として赤外線に感光するものを採用すれば、保持対象物のシルエット像が得られる。フロントライト照明装置とバックライト照明装置との切換えを行うのみで、正面像とシルエット像とを選択的に取得できるのであり、使い勝手のよい保持装置が得られる。また、撮像装置として、可視光と赤外線との両方に感度を有するものを採用すれば、正面像とシルエット像との両方を共通の撮像装置で取得することが可能となり、装置コストの低減を図ることができる。
さらに、本発明によって、下記各態様の保持装置,搬送装置,撮像システムおよび撮像方法が得られる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴やそれらの組合わせが以下のものに限定されると解釈されるべきではない。
なお、以下の態様項の中には、補正によって、特許請求の範囲に記載の発明でも、それの下位概念の発明でもなくなったものも存在するが、特許請求の範囲に記載の発明を理解する上で有益な記載を含んでいるため、そのまま残すこととする。
(1)保持対象物を負圧により吸着する吸着ノズルと、その吸着ノズルにより保持された保持対象物を前方から照明するフロントライト照明装置と、背後から照明するバックライト照明装置とを含む保持装置であって、
前記フロントライト照明装置が、前記吸着ノズルに保持された保持対象物の正面に可視光を照射するものであり、前記バックライト照明装置が、(1)前記吸着ノズルの基端部の周囲に配設され、吸着ノズルの先端側を向いた発光面から光を放射する発光板と、(2)その発光板の発光面を覆う状態で設けられた暗色の赤外線透過フィルタとを含むものである保持装置。
(2)前記発光板が、前記発光面に沿って複数の発光素子が並べられたものであり、その発光面を覆う状態で拡散板が配設され、複数の発光素子からそれぞれ放射される光が拡散板により拡散させられて実質的に均一な照明光とされる (1)項に記載の保持装置。
一面に沿って複数の発光素子を並べれば、その一面を発光面として光を放射する発光板を得ることができるのであるが、発光面における光の分布が不均一になることを避け得ない。しかし、発光面を拡散板により覆い、発光面から放射された光を拡散させれば、光の分布の不均一を低減させ、実質的に均一な照明光を得ることができる。なお、拡散板と赤外線透過フィルタとは、それぞれの機能を果たす層を積層して構成してもよく、一層で両方の機能を果たすものとしてもよい。
(3)前記バックライト照明装置の主要部と、前記吸着ノズルとが別体に構成され、それらバックライト照明装置主要部と吸着ノズルとが保持装置本体に、常には吸着ノズルに吸着された保持対象物がバックライト照明装置により背後から照明され、必要に応じて、バックライト照明装置主要部を保持装置本体に残して吸着ノズルのみを取り外し可能に取り付けられた (1)項または (2)項に記載の保持装置。
このように構成された保持装置においては、必要に応じて、バックライト照明装置主要部を保持装置本体に残して、吸着ノズルのみを取り外すことができる。したがって、例えば、吸着ノズルを保持対象物に合わせて交換する必要がある場合には、1つのバックライト照明装置主要部に対して複数種類の吸着ノズルを選択的に取り付けることにより、バックライト照明装置主要部を共用することができ、装置コストの低減を図ることができる。また、吸着ノズルの交換に伴ってバックライト照明装置主要部を保持装置本体に対して着脱する必要がなく、バックライト照明装置主要部への給電回路の接点の摩耗,損傷や接点からの電気ノイズの発生の問題を解消することができる。
なお、バックライト照明装置の一部が吸着ノズルと一体的に構成され、吸着ノズルと共に保持装置本体に対して着脱されるようにしてもよく、バックライト照明装置の全体が保持装置本体に残され、吸着ノズルのみが取り外されるようにしてもよい。また、本項の特徴は、バックライト照明装置が照明光として赤外線を放射するものではない場合にも適用可能であり、フロントライト照明装置と組み合わせて使用されないバックライト照明装置に適用することも可能である。
(4)前記バックライト照明装置主要部が、
内周面から照明光を放射する筒状照明部と、
その筒状照明部から半径方向外向きに延び出し、一面から前記筒状照明部の中心線に平行な方向に照明光を放射するフランジ状照明部と
を含み、かつ、前記吸着ノズルが、
前記筒状照明部の内側に嵌合可能であり、筒状照明部から放射される照明光を筒状照明部の中心線に平行な方向の照明光に変更する照明光変換部と、
その照明光変換部の一端から前記筒状照明部の中心線と平行に延びる吸着管と
を含み、その吸着ノズルの前記吸着管が延び出す側とは反対側の端部が前記保持装置本体に着脱可能に取り付けられる (3)項に記載の保持装置。
本態様においては、吸着ノズルが、バックライト照明装置の一部である照明光変換部を吸着管と共に備えており、その吸着ノズルが保持装置本体に取り付けられた状態では、照明光変換部が筒状照明部内に位置し、筒状照明部の内周面から放射される照明光を、筒状照明部の中心線に平行な方向の照明光に変更する。したがって、吸着管の近傍においても保持対象物は背後から照明され、撮像装置により良好なシルエット像が取得される。
なお、筒状照明部は、内周面の横断面形状が円形であるものとすることが望ましいが、正方形等他の形状のものとすることも可能である。また、本項に記載の特徴は、 (3)項に記載の特徴とは別個に採用することも可能である。すなわち、バックライト照明装置主要部を保持装置本体に残して吸着ノズルのみを取り外し得るという特徴を備えない保持装置に採用することも可能なのである。
(5)前記筒状照明部と前記フランジ状照明部との少なくとも一方が、格子状に配列された複数の発光素子と、それら発光素子から放射された照明光を拡散させてほぼ均一な照明光とする拡散層とを含む (4)項に記載の保持装置。
本態様においては、発光素子への給電が必要であるが、吸着ノズルの取り外し時にもバックライト照明装置は保持装置本体に残されるため、給電回路に、頻繁に接続,分離される接点を設ける必要がなく、接点の損傷や電気ノイズの発生等の問題を解消することができる。
(6)前記照明光変換部が、前記吸着管と同軸にかつその吸着管の先端から遠ざかるにつれて半径が大きくなるテーパ反射面を含む (4)項または (5)項に記載の保持装置。
テーパ反射面を利用すれば、筒状照明部の内周面から半径方向内向きに放射される照明光の向きを、容易に吸着管にほぼ平行な向きに変更することができる。
(7)前記照明光変換部が、前記筒状照明部から放射された照明光を内部で拡散させ、前記吸着管側の面から照明光を放射する拡散ブロックを含む (4)項または (5)項に記載の保持装置。
拡散ブロックは、筒状照明部の内周面から放射された照明光を外周面で受け、内部で拡散させて全体が明るくなる。それによって、吸着管側の面から吸着管に吸着された保持対象物に向かって照明光が放射される。
(8)さらに、
前記保持装置本体に前記吸着管の軸線に平行な方向に移動可能に保持された保持ロッドと、
その保持ロッドの先端部に前記吸着ノズルを着脱可能に取り付ける取付装置と、
前記保持ロッドを軸方向に駆動することにより、前記筒状照明部に対して前記照明光変換部を筒状照明部の中心線に平行な方向に移動させ、前記吸着管を軸方向に進退させる保持ロッド駆動装置と
を含む (4)項ないし (7)項のいずれか1つに記載の保持装置。
本態様においては、照明光変換部および吸着管を含む吸着ノズルが保持ロッドを介して保持装置本体に取り付けられ、保持ロッドが保持ロッド駆動装置により保持装置本体に対して軸方向に相対移動させられることによって、吸着管が軸方向に進退させられる。したがって、例えば、この進退を利用して、吸着管に保持対象物を保持させ、あるいは保持対象物を載置面上に載置させることができる。すなわち、保持対象物が電気部品である場合には、部品供給装置から電気部品を取り出させ、プリント基板に装着させることができるのである。そして、その場合、バックライト照明装置主要部を吸着ノズルと共に進退させる必要がないため、振動,騒音の発生を回避しつつ迅速に進退させ、装着能率を向上させることができる。また、既に装着されている電気部品とバックライト照明装置主要部との干渉を回避し、あるいは電気部品に対する吸着ノズルの接触力やプリント基板に対する電気部品の押付力の制御を良好に行うことが可能となる。
(9)前記筒状照明部と前記照明光変換部との隙間に対向して配設され、その隙間を経て照明光を前記吸着管側へ放射する補助照明部を含む (4)項ないし (8)項のいずれか1つに記載の保持装置。
本態様によれば、筒状照明部と照明光変換部との隙間にも補助照明部により照明光が照射されるため、均一なバックライトが得られ、良好なシルエット像の取得が可能となる。
(10) (1)項ないし (9)項のいずれか1つに記載の保持装置と、
その保持装置を前記吸着ノズルの軸線に直角な方向に移動させる移動装置と、
その移動装置による前記保持装置の移動領域中の予め定められた位置に前記保持装置が移動させられた状態で、その保持装置に対向する状態で配設され、その保持装置に保持された保持対象物を撮像する撮像装置と
を含む搬送装置。
本態様の搬送装置によれば、保持装置に保持対象物を保持させ、移動装置により移動させて撮像装置に対向させ、保持対象物の正面像とシルエット像とを選択的に取得することができる。そして、これら正面像やシルエット像の画像処理を行うことにより、保持対象物の特定,保持位置や寸法の検出等を行うことができる。例えば、保持対象物が電気部品である場合に、部品供給装置から電気部品を受け取って搬送し、プリント基板に装着する途中で、電気部品の撮像を行い、画像処理によって吸着ノズルによる電気部品の保持位置誤差を検出し、その誤差を修正してプリント基板に装着することができるのである。
(11)前記吸着ノズルが複数種類収納されるノズルストッカと、
前記移動装置に前記保持装置を前記ノズルストッカに対向する位置へ移動させ、保持装置に保持されている吸着ノズルとノズルストッカに収納されている吸着ノズルとを交換させるノズル交換制御装置と
を含む(10)項に記載の搬送装置。
本態様によれば、保持対象物の搬送のための移動装置を吸着ノズルの交換にも利用することができ、吸着ノズルの自動交換が可能な搬送装置を安価に製造することができる。
(12)保持装置の保持部により保持された撮像対象物を前方から可視光により照明するフロントライト照明装置と、
可視光に感度を有し、前記フロントライト照明装置により照明されている撮像対象物を撮像する第1撮像装置と、
(1)前記保持装置の保持部により保持された撮像対象物の背後に配設され、保持部側を向いた発光面から光を放射する発光板と、(2)その発光板の発光面を覆う状態で設けられた暗色の赤外線透過フィルタとを含むバックライト照明装置と、
赤外線に感度を有し、前記バックライト照明装置により照明されている撮像対象物を撮像する第2撮像装置と
を含む撮像システム。
本撮像システムによれば、バックライト照明装置により撮像対象物を背後から赤外線により照明して良好なシルエット像を取得することができる。また、正面像取得時には、バックライト照明装置の赤外線透過フィルタを暗い背景として利用することにより、画像処理の容易な正面像を得ることができる。撮像対象物の良好な正面像とシルエット像とを選択的に取得することが容易になるのである。
(13)可視光と赤外線との両方に感度を有する撮像装置が、前記第1撮像装置と前記第2撮像装置とを兼ねている(12)項に記載の撮像システム。
本態様によれば、1つの撮像装置を可視光による正面像の取得と赤外線によるシルエット像の取得とに兼用することができ、装置コストの低減を図ることができる。
(14)保持装置により保持された撮像対象物を撮像する方法であって、
前記保持装置の保持部の背後に、(1)保持部側を向いた発光面から光を放射する発光板と、(2)その発光板の発光面を覆う状態で設けられた暗色の赤外線透過フィルタとを含むバックライト照明装置を配置する工程と、
前記撮像対象物の前方に、可視光により撮像対象物を照明するフロンライト照明装置を配置する工程と、
前記バックライト照明装置の前記赤外線透過フィルタを背景とし、前記フロントライト照明装置を作動させて、撮像対象物を可視光に感度を有する撮像装置により撮像して正面像を取得する正面像取得工程と、
前記バックライト照明装置を作動させ、撮像対象物を赤外線に感度を有する撮像装置により撮像してシルエット像を取得するシルエット像取得工程と
を含む撮像方法。
前記(12)項に記載の撮像システムと同様の効果が得られる。
(15)可視光と赤外線との両方に感度を有する撮像装置を、前記正面像取得工程に使用される可視光に感度を有する撮像装置と、前記シルエット像取得工程に使用される赤外線に感度を有する撮像装置とに共用する(14)項に記載の撮像方法。
前記(13)項に記載の撮像システムと同様の効果が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明を、保持対象物としての電気部品の一種である電子部品を、回路基材の一種であるプリント基板に装着する電子部品装着システムに適用した場合の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1において10はベースであり、ベース10上には、電子部品搬送装着装置12,電子部品供給装置14およびプリント基板搬送装置16が設けられている。プリント基板搬送装置16は、X軸方向(図1において左右方向)に配設された基板コンベア18を有し、プリント基板20は基板コンベア18により搬送されるとともに、図示しない位置決め支持装置により予め定められた電子部品装着位置に位置決めされ、支持される。
【0009】
基板コンベア18の水平面内においてX軸方向と直交するY軸方向の一方の側に、電子部品供給装置14(図1に二点鎖線で示す)が設けられている。電子部品供給装置14は、X軸方向に並べられた多数の電子部品供給カートリッジ22を有し、位置を固定して設けられている。
【0010】
電子部品搬送装着装置12は、部品保持具30(図2参照)がX軸方向およびY軸方向に直線移動させられて電子部品32を搬送し、装着するものとされている。そのため、ベース10の基板コンベア18のY軸方向における両側にはそれぞれ、ボールねじ34がX軸方向に平行に設けられるとともに、X軸スライド36に設けられた図示しない2個のナットの各々に螺合されており、これらボールねじ34がそれぞれX軸移動用サーボモータ38によって回転させられることにより、X軸スライド36がX軸方向に移動させられる。なお、ベース10上には、2つのボールねじ34の下側にそれぞれ図示しない案内部材たるガイドレールが設けられており、X軸スライド36は図示しない被案内部材たるガイドブロックにおいてガイドレールに摺動可能に嵌合され、移動を案内される。
【0011】
X軸スライド36上には、図2に示すように、ボールねじ40がY軸方向に平行に設けられるとともに、Y軸スライド42が図示しないナットにおいて螺合されている。ボールねじ40がY軸移動用サーボモータ44(図1参照)によって回転させられることにより、Y軸スライド42は案内部材たる1対のガイドレール46に案内されてY軸方向に移動させられる。
以上ベース10,ナット,ボールねじ34,X軸移動用サーボモータ38およびX軸スライド36と、ナット,ボールねじ40,Y軸移動用サーボモータ44およびY軸スライド42とがXYロボット48を構成している。
【0012】
Y軸スライド42の垂直な側面60には、図2に示すように、部品保持具30が昇降可能かつ回転可能に取り付けられるとともに、部品保持具30を昇降させる昇降装置62,部品保持具30により保持された電子部品32を軸線まわりに回転させる回転装置64,プリント基板20に設けられた基準マークを撮像するCCDカメラ66(図1参照)が設けられている。
【0013】
部品保持具30は、電子部品32を吸着する吸着ノズル68と、吸着ノズル68を保持するホルダ70とを備えている。ホルダ70はスプライン軸72を有し、スリーブ74のスプライン孔76に嵌合されている。スリーブ74は、Y軸スライド42の側面60に突設されたアーム78に上下方向の軸線まわりに回転可能かつ軸方向に移動不能に嵌合されており、スリーブ74のアーム78から突出した下端部には、バックラッシュ除去のために1対の歯車80,82が設けられ、回転装置64の回転用サーボモータ84の回転出力軸86に固定されて回転用サーボモータ84により回転させられる歯車88に噛み合わされている。それによりスプライン軸72は、歯車88,80,82およびスリーブ74を介して回転用サーボモータ84により自身の軸線のまわりに精度良く回転させられ、部品保持具30が上下方向に延び、スプライン軸72の軸線と一致する回転軸線のまわりに回転させられる。回転用サーボモータ84は正,逆両方向に回転し、その回転角度は回転角度検出手段の一種であるエンコーダ90により検出され、部品保持具30の回転角度が取得される。
【0014】
また、スプライン軸72の上端部には、係合部材100が相対回転可能かつ軸方向に相対移動不能に取り付けられるとともに、係合部材100から水平に延び出させられた係合片102は、ボールねじ104に螺合されたナット106に固定されている。ボールねじ104は、Y軸スライド42の側面60に上下方向に延びる軸線のまわりに回転可能かつ軸方向に移動不能に取り付けられており、ボールねじ104がタイミングプーリ108,110,タイミングベルト112を介して昇降用サーボモータ114によって回転させられることにより、ナット106が昇降させられるとともに、係合部材100,ホルダ70,部品保持具30が昇降させられる。
【0015】
昇降用サーボモータ114は正,逆両方向に回転させられ、その回転角度は回転角度検出手段の一種であるエンコーダ116により検出されて部品保持具30の昇降距離が取得される。本実施形態における部品保持具30は、電子部品32の吸着,装着時には、図2に示す下降開始位置(上昇端位置)から下の部品吸着・装着領域で昇降させられる。なお、昇降用サーボモータ114,前記X軸移動用サーボモータ38およびY軸移動用サーボモータ44は、電動モータの一種である電動回転モータであって、回転角度および回転速度の精度の良い制御が可能なモータである。サーボモータに代えてステップモータを用いてもよい。
【0016】
スプライン軸72の下端部には、吸着ノズル68が保持されている。吸着ノズル68は負圧により電子部品32を吸着するものである。スプライン軸72内には通路132が形成され、その通路132のポート134は、図示しないバキューム源に接続されており、それら通路132とバキューム源との間に設けられた電磁方向切換弁136(図5参照)の切換えにより、吸着ノズル68がバキューム源と大気とに選択的に連通させられ、電子部品32を吸着、解放する。
【0017】
吸着ノズル68は、図2および3に示すように、アダプタ150を介してスプライン軸72に同軸に取り付けられている。アダプタ150は、スプライン軸72の下端部に設けられたノズル保持部152に形成された嵌合穴154に軸方向に相対移動可能に嵌合されている。アダプタ150は、ノズル保持部152に等角度間隔に設けられた複数の保持部材156(図2および3には代表的に1個のみ図示されている)によって保持されるとともに、付勢手段を構成する弾性部材たるばね部材の一種である圧縮コイルスプリング158により、ノズル保持部152から下方へ突出する向きに付勢されている。
【0018】
ノズル保持部152には、スプライン軸72の軸線に平行に延びる複数の切欠162が等角度間隔に形成され、前記複数の保持部材156の各々が回動可能に嵌合されるとともに、ノズル保持部152に巻き付けられたリング状のばね部材164によってノズル保持部152に保持されている。保持部材156の切欠162に嵌合された部分の上側には、ノズル保持部152の中心側に突出する突部166が設けられるとともに、ノズル保持部152に形成された切欠168に嵌入させられており、この突部166の切欠168の底面への当接部を中心として保持部材156がその長手方向に直角で、ノズル保持部152の保持部材156が取り付けられた部分に対する接線方向に延びる軸線まわりに回動可能である。
【0019】
さらに、保持部材156の突部166の上側には操作部170が突設され、ノズル保持部152に形成された切欠172に嵌入させられている。保持部材156は、切欠162への嵌合と、操作部170の切欠172への嵌入とによって、スプライン軸72の軸線と直交する軸線まわりの回動が阻止されている。
【0020】
保持部材156の下部は、アダプタ150の大径の係合部174に形成された切欠176に嵌合されており、ノズル保持部152とアダプタ150との相対回転を阻止している。また、保持部材156の下端部にはアダプタ150側へ突出する係合突部178が突設され、この係合突部178が係合部174に下方から係合することにより、アダプタ150の嵌合穴154からの抜出しを防止している。アダプタ150をノズル保持部152から取り外す際には、スプライン軸72を前記下降開始位置より下降させ、この状態で前記操作部170を押して保持部材156をばね部材164の付勢力に抗して回動させ、係合突部178と係合部174との係合を解くことにより、アダプタ150をノズル保持部152から外すことができる。アダプタ150の下向きの端面は、スプライン軸72の軸線に対して直角な平面を成し、当接面180とされている。
【0021】
吸着ノズル68は、合成樹脂製の吸着管保持体190および吸着管保持体190に同軸に保持された吸着管192を有している。吸着管保持体190の吸着管192側とは反対側の端部は嵌合部194とされ、この嵌合部194においてアダプタ150に設けられた被嵌合部としての嵌合穴196に嵌合されるとともに、ばね部材204によりアダプタ150からの離脱を防止されている。吸着管保持体190は、先端ほど小径の段付円筒形を成し、その段付部において吸着管保持体190の中心線に直角な平面である当接面198が形成されている。また、嵌合部194の先端部には、先端に向かうにつれて小径となるテーパ面200が形成されている。ばね部材204はほぼコの字形を成し、コの字の一対の腕部においてアダプタ150に形成された一対の切欠206に嵌合されるとともに、それら一対の腕部が嵌合穴196の内周面よりも内側に突出する締まり勝手とされている。また、それら腕部間の先端部は互いに接近する向きに曲げられ、ばね部材204のアダプタ150からの脱落が防止されている。
【0022】
嵌合部194のテーパ面200によりばね部材204の一対の腕部が押し広げられつつ嵌合部194が嵌合穴196に嵌合されれば、ばね部材204は嵌合部194に形成された円環状の嵌合溝210に嵌入し、嵌合部194に係合して吸着管保持体190を保持するとともに、嵌合穴196内に引き込む。ばね部材204のアダプタ150に対する取付位置は、嵌合部194が嵌合穴196に嵌合された状態で、ばね部材204の円形断面の中心位置に対して、半円形断面の嵌合溝210の中心位置が下方へずれた状態となる位置とされており、ばね部材204は嵌合溝210の溝側面の上側の部分に係合して吸着管保持体190を嵌合穴196内に引き込む。その際嵌合部194の当接面198がアダプタ150の当接面180と当接することにより、吸着ノズル68が位置決めされるとともに、吸着ノズル68のスプライン軸72に対する傾きが防止される。吸着ノズル68は、ばね部材204の引込力を超える力をアダプタ150から抜け出す方向に加えることによりアダプタ150から取り外すことができる。本実施形態においては、スプライン軸72がアダプタ150と共同して、吸着ノズル68を着脱可能に保持する保持ロッドを構成している。保持ロッドに部品吸着ノズルを着脱可能に保持させる手段としては、上記ばね部材204以外にも、負圧力,磁力等により部品吸着ノズルを保持ロッドに着脱可能に保持させる形態のものを採用可能である。
【0023】
吸着管保持体190は、嵌合部194とは反対側の端部にブロック部220を備えている。ブロック部220は、嵌合部190より大径の円筒形を成している。ブロック部220は、製造の都合上別体とされた上部222と下部224とが一体化されることにより構成されている。上部222は、嵌合部190と一体的に形成され、下部224には、その下面226から吸着管保持体190の中心線に平行に延び出す状態で吸着管192が取り付けられている。上部222と下部224との接合部側の各端面は、それぞれ吸着管192と同軸でありかつ吸着管192の先端から遠ざかるにつれて大径となる向きに45度傾斜させられたテーパ面228,230とされている。これらテーパ面228,230の間には、テーパ面228,230に対応するテーパ状の反射面232が形成されている。本実施形態においては、上部222のテーパ面228にアルミニウムまたは銀等の層234が蒸着等により形成され、その層234の下面が反射面232とされている。なお、下部224のテーパ面230に反射面を蒸着により形成することも可能であるし、反射面を銀鏡反応等により形成することも可能である。さらに、吸着管保持体190の上部222を金属製とし、上部222のテーパ面228を鏡面に研磨することによりテーパ反射面を形成することも可能である。ブロック部220の下部224は透明な合成樹脂製であり、それの下面226には、黒色等暗色の赤外線透過フィルタ240が設けられている。この赤外線透過フィルタ240は、赤外線フィルタ層と拡散層とが積層されたものであって、可視光線を遮断し、赤外線を透過させるとともに拡散させる。拡散板としても機能するのである。
【0024】
Y軸スライド42の前記側面60にはまた、前記下降開始位置にある吸着ノズル68の周囲を囲む状態で、主照明部248が同軸に設けられている。この主照明部248は、上記ブロック部220および後述の補助照明部290と共に、バックライト照明装置250を構成している。主照明部248は、円筒形の筒状照明部252と、筒状照明部252の下端部から半径方向外向きに延び出す円形フランジ状のフランジ状照明部254とを備え、フランジ状照明部254において図示しないブラケットを介してY軸スライド42の側面60に取り付けられている。筒状照明部252およびフランジ状照明部254は、吸着管保持体190の周囲を僅かに隙間を隔てて囲むように配置されており、吸着ノズル68は、主照明部248の内側において軸方向に相対移動可能である。なお、図3においては、判り易くするために、吸着管保持体190と主照明部248との間の隙間が実際よりもやや広めに示されている。
【0025】
筒状照明部252は、円板状のプリント基板に多数の発光ダイオードが格子状に配列されて取り付けられた発光体258を備え、プリント基板の発光ダイオードが取り付けられていない側の面において円筒状の支持筒260に支持され、発光面262が内周側に向くように配設されている。これらプリント基板および発光ダイオードについては、一般に知られたものであるため、図示および詳細な説明を省略する。支持筒260は、図示しないリード線によって後述の駆動回路に接続されている。駆動回路から電流が供給されれば、筒状照明部252の発光面262から内周側、つまり吸着ノズル68に向かって照明光が放射される。なお、筒状照明部252の発光ダイオードとして、赤外線を多く含む光を放射するものが選択されている。
【0026】
筒状照明部252の発光面262から照明光が吸着ノズル68の吸着管保持体190に向かって軸方向に直角な向きに放射されれば、吸着管保持体190の反射面232に当たって照明光の向きが軸方向下向きに変換される。照明光はブロック部220の下部224を透過し、赤外線透過フィルタ240により赤外線以外の成分を除去されるとともに、赤外線が拡散させられる。その結果、吸着管192に保持された電子部品32が、実質的に均一な赤外線のみによって背後から照明されることとなる。
【0027】
フランジ状照明部254は、筒状照明部252と同様、プリント基板に多数の発光ダイオードが格子状に配列された発光体270が円環状の支持板272に支持され、発光面274が吸着管192側である下向きとなるように配設されている。また、支持板272の下面には、発光面274を覆う状態で円環状の赤外線透過フィルタ278が設けられている。発光体270および赤外線透過フィルタ278は前記発光体258および赤外線透過フィルタ240と同様のものであり、下方へ実質的に均一な赤外線が放射される。フランジ状照明部254の駆動回路は、本実施形態のように筒状照明部252の駆動回路と共通とすることも可能であるし、別々に設けることも可能である。
【0028】
筒状照明部252より上方には、補助照明部290が前記筒状照明部252と吸着管保持体190との隙間に対向して設けられている。補助照明部290も、図示しないブラケットを介してY軸スライド42の側面60に取り付けられている。補助照明部290は、円環状の支持板292内に配設された発光体294を有し、支持板292の下面には、フランジ状照明部254と同様、発光体294の発光面296を覆う状態で、円環状の赤外線透過フィルタ300が設けられている。発光体294および赤外線透過フィルタ300は前記発光体258および赤外線透過フィルタ240と同様のものである。したがって、補助照明部290からは、実質的に均一な赤外線のみが放射され、吸着管保持体190と筒状照明部252との隙間を経て吸着管192側へ照射される。
【0029】
ベース10上の、Y軸方向において電子部品供給装置14とプリント基板搬送装置16との間の位置には、電子部品32の保持姿勢を撮像する撮像装置としてのCCDカメラ310が設けられている。CCDカメラ310はレンズ系およびCCDを備えており、吸着管192がCCDカメラ310の真上に位置する撮像位置に部品保持具30が位置決めされた状態において、吸着管192に保持された電子部品32を間に挟んでバックライト照明装置250と対向するように設けられている。CCDカメラ310の周囲にはリングランプ320が設けられ、図示しないブラケットを介してベース10に取り付けられている。リングランプ320は、吸着管192に保持された電子部品32の正面に可視光を照射するものであり、フロントライト照明装置として機能する。なお、本実施形態におけるCCDカメラ310は、可視光にも赤外線にも感度を有するものである。
【0030】
ベース10上の、Y軸方向において電子部品供給装置14とプリント基板搬送装置16との間の位置にはさらに、ノズルストッカ330が設けられている。本実施形態におけるノズルストッカ330は、未だ公開されていない特願平10−21087号に記載のノズルストッカと同様の構成を有するものであるため、その詳細な図示および説明は省略し、以下に簡単に説明する。
【0031】
ノズルストッカ330は、図4に示すように、ノズル保持部材332と離脱防止板334とを備えている。吸着ノズル68には、吸着管192の直径を異にする複数種類の吸着ノズル68があり、電子部品32の形状,寸法に応じた吸着管192を有する吸着ノズル68が電子部品32の吸着,装着に使用され、ノズルストッカ330には、複数種類の吸着ノズル68が収納されている。板状を成すノズル保持部材332には複数のノズル保持穴340(図4には1個のみ図示)が形成され、各吸着ノズル68が嵌合されている。ノズル保持穴340は段付穴であり、ノズル保持穴340の小径穴部342の直径は、最も大きい吸着管192が嵌合可能な大きさとされ、大径穴部344の直径は、吸着管保持体190のブロック部220よりも僅かに大きくされている。
【0032】
離脱防止板334は、ノズル保持穴340を覆う薄い板状を成し、複数の円形穴部350(図4には1個のみ図示)と、隣接する円形穴部350をつなぐつなぎ部352とを有する。円形穴部350はそれぞれ、ノズル保持穴340の大径穴部344より僅かに大きい径を有し、ノズル保持穴340のノズル保持部材332の長手方向および長手方向に直角な幅方向における形成ピッチと等しいピッチで形成されている。つなぎ部352は、吸着管保持体190のブロック部220の直径より小さい幅(離脱防止板334の板面に平行な平面内において離脱防止板334の幅方向の寸法)を有し、離脱防止板334の複数のつなぎ部352をそれぞれ画定する一対ずつの突部が離脱防止部354を構成している。各対の2個の離脱防止部354は、離脱防止板334の幅方向に距離を隔てて対向して設けられている。
【0033】
離脱防止版324は、離脱防止板移動装置360(図5参照)によりノズル保持部材332に対して長手方向に相対移動させられ、離脱防止部354がノズル保持穴340上に位置し、吸着ノズル68のノズル保持部材332からの離脱を防止する作用位置と、円形穴部350とノズル保持穴340との位置がほぼ一致して吸着ノズル68のノズル保持部材332からの離脱を許容する退避位置とに移動させられる。離脱防止板移動装置360は、例えばエアシリンダを備えるものとすることができる。
【0034】
本電子部品装着システムは、図5に示す制御装置370により制御される。この制御装置370は、PU372,ROM374,RAM376およびそれらを接続するバス378を有するコンピュータ380を主体とするものである。バス378には入力インタフェース382を介してCCDカメラ66,310,エンコーダ90,116,入力装置384等が接続されている。入力装置384は、作業者により操作可能なキーボード,操作盤等を含んでいる。バス378にはまた、出力インタフェース386および駆動回路400,401,402,403,404,405,406,407,408を介して、基板コンベア18,X軸移動用サーボモータ38,Y軸移動用サーボモータ44,回転用サーボモータ84,昇降用サーボモータ114,電磁方向切換弁136,筒状照明部252,フランジ状照明部254,補助照明部290,リングランプ320,離脱防止板移動装置360等が接続されている。ROM374には、電子部品32の吸着,装着等に必要な種々のプログラム等が格納されている。
【0035】
以上のように構成された電子部品装着システムは、電子部品供給装置14から電子部品32を受け取ってプリント基板20に装着するものであり、部品の受取位置と装着位置との間においてCCDカメラ310により電子部品32のシルエット像または正面像が取得される。これらシルエット像または正面像のデータ処理により、吸着ノズル68による電子部品32の保持方位(回転位置)および位置のずれが取得され、吸着ノズル68の回転および部品保持具30の停止位置の修正によって保持方位および位置のずれが修正され、プリント基板20に装着される。
【0036】
電子部品32の受取り時には、部品保持具30が、X軸スライド36,Y軸スライド42の移動により、複数の電子部品供給カートリッジ22のうち、受け取るべき電子部品32を供給する電子部品供給カートリッジ22上に吸着管192が位置決めされた状態において、昇降装置62によって下降開始位置より下降させられ、吸着管192が電子部品32の上面に当接させられる。当接後も僅かに下降させられるのであるが、吸着管192が圧縮コイルスプリング158を圧縮してスプライン軸72に対して移動することにより、電子部品32,吸着管192の破損が回避される。この状態において吸着管192がバキューム源に連通させられ、電子部品32を吸着する。
【0037】
その後、部品保持具30が上昇させられ、XYロボット48が移動させられて吸着管192がCCDカメラ310の真上である撮像位置に位置決めされる。そして、吸着管192に保持されている電子部品32のシルエット像または正面像が取得されるのであるが、例えば、電子部品32が図2に示すフラットパッケージ型の電子部品32のように、電子部品の本体の側面からリードが外向きにかつ水平に延び出させられた形態の電子部品である場合には、電子部品32のシルエット像の取得が選択される。電子部品32のシルエット像が撮像される際には、制御装置370によりバックライト照明装置250がON状態にされるとともに、リングランプ320がOFF状態にされる。したがって、フランジ状照明部254からの赤外線が電子部品32を背後から照明するとともに、筒状照明部252からの照明光が反射面232により軸方向下向きに変換され、赤外線透過フィルタ240により赤外線のみとされかつ均一化されて、吸着管192の近傍において電子部品32を背後から照明する。また、吸着管保持体190と筒状照明部252との隙間にも補助照明部290により赤外線が照射される。つまり、バックライト照明装置250の赤外線により電子部品32およびその周囲が背後から均一に照明されるのであり、その結果、CCDカメラ310の固体撮像素子面に電子部品32のシルエット像が結ばれる。CCDカメラ310は赤外線に感光するものであり、背景が明るい鮮明なシルエット像が取得される。
【0038】
吸着管192に保持された電子部品32がシルエット像では十分な情報が得られないものである場合、例えば、PLCC型電子部品のように、電子部品のリードが本体の側面から延び出させられるとともに先端が内向きにJ字型に曲げられ、本体の外周縁より内側に位置するようにされた電子部品や、リードが本体の裏面に垂直にかつ格子状に配置されているピングリッドアレイ(PGA)型電子部品等である場合、電子部品32の正面像の取得が選択される。電子部品32の正面像が撮像される際には、リングランプ320がON状態にされるとともに、バックライト照明装置250がOFF状態にされる。したがって、吸着管192に保持された電子部品32には、リングランプ320により正面から可視光が照射され、その反射光がCCDカメラ310に入射する。CCDカメラ310は赤外線と可視光との両方に感光するものであるが、バックライト照明装置250はOFF状態にあって赤外線は放射されていないため、可視光に基づく電子部品32の正面像が取得される。電子部品32の裏面がリングランプ320により照明される際、電子部品32の背後に位置するバックライト照明装置250にも可視光が照射されるのであるが、ブロック部220,フランジ状照明部254および補助照明部290は暗色の赤外線透過フィルタ240,278,300により覆われているため、殆どの可視光が吸収され、電子部品32が明るく、背景が暗い、画像処理に適した画像を得ることができる。
【0039】
CCDカメラ310により取得された電子部品32のシルエット像または正面像のデータ、またはそれらが二値化されたデータが制御装置370に供給され、制御装置370において画像処理され、電子部品32が予定されたものであるか否かの判定、ならびに、保持方位および保持位置の検出が行われる。保持方位および保持位置の検出の際には、取得された電子部品32のシルエット像または正面像と制御装置370のROM374に予め記憶させられている正規の像とが比較され、電子部品32の中心線まわりの角度誤差Δθと中心位置誤差ΔXおよびΔYとが演算される。取得されるのが正面像である場合には、電子部品32の裏面に付されている文字やバーコードの像が取得され、制御装置370において解析されて、電子部品32がいかなる種類のものであるかが認識されるようにすることもできる。
【0040】
上記のように画像処理が行われている間に電子部品32が装着位置に移動させられるのであるが、移動の終了前に画像処理が終了しており、回転用サーボモータ84により吸着管192が回転させられて角度誤差Δθが解消されるとともに、中心位置誤差ΔXおよびΔYが解消される位置へ部品保持具30が移動させられる。したがって、吸着管192が電子部品装着位置に位置決めされた状態では、プリント基板20と電子部品32とは装着に適した相対位相および相対位置となっているのであり、部品保持具30が下降させられ、吸着管192に保持された電子部品32がプリント基板20の所定の位置に押し付けられ、接着等によって固定される。その後、電磁方向切換弁136の切換えにより吸着管192が大気に連通させられることによって電子部品32が解放され、吸着管192が上昇させられて、1個の電子部品32のプリント基板20への装着が完了する。なお、電子部品32のリードに曲がり等が検出された場合や、予定された電子部品ではない場合(予定の姿勢とは異なる姿勢で吸着された電子部品も予定された電子部品ではないとされる)等、プリント基板20に装着すべきでない場合には、その電子部品32を廃棄する等適宜の処理がなされる。
【0041】
電子部品32の装着の際、現にホルダ70に保持されている吸着ノズル68がその電子部品32の保持に不向きなものである場合には、吸着ノズル68の交換が行われる。部品保持具30は、電子部品供給装置14へ電子部品32を取り出しに行く途中でノズルストッカ330上へ移動し、吸着ノズル68の交換を行う。本実施形態においては、吸着ノズル68の交換時には、ホルダ70が保持している吸着ノズル68はその吸着ノズル68が保持されていた元のノズル保持穴340に戻されるが、同じ種類の吸着ノズル68が保持されていた別のノズル保持穴340、あるいは種類の異なる吸着ノズル68が保持されていたノズル保持穴340に戻されるようにしてもよい。
【0042】
ホルダ70が保持している吸着ノズル68の種類,その吸着ノズル68が保持されていたノズル保持穴340の位置等のデータはコンピュータ380のRAM376に記憶されており、そのデータに基づいてホルダ70が所定の空のノズル保持穴340上へ移動させられる。この時期には、ノズルストッカ330において離脱防止板334が離脱防止板移動装置360により退避位置へ移動させられており、その状態でノズル保持部材332が図示しない昇降装置により上昇させられるとともに、ホルダ70が昇降装置62により下降させられ、吸着ノズル68がノズル保持穴340内に嵌入させられる。この際、余分な下降は圧縮コイルスプリング158の圧縮により吸収される。その後、離脱防止板334が作用位置に移動させられ、離脱防止部354がブロック部220の上向きの端面の上方に位置して、吸着ノズル68のノズル保持穴340からの離脱を防止する状態となる。ホルダ70が上昇位置へ移動させられ、離脱防止部354により吸着ノズル68にばね部材204の保持力より大きい引抜方向の力が加えられれば、吸着ノズル68の嵌合部194がアダプタ150の嵌合穴196から離脱し、吸着ノズル68のノズルストッカ330への戻し動作が終了する。
【0043】
このようにして吸着ノズル68をノズルストッカ330に戻したホルダ70は、図4に示すように、XYロボット48により、ノズルストッカ330に収納されている吸着ノズル68のうち、次に使用される吸着ノズル68上方へ移動させられる。ホルダ70が下降させられ、アダプタ150の嵌合穴196内に吸着ノズル68の嵌合部194が嵌合されて、ばね部材204により保持される。その後、離脱防止板334が退避位置へ移動させられ、ホルダ70が上昇させられて吸着ノズル68がノズルストッカ330から取り出される。次いで、離脱防止板334が作用位置へ移動させられ、ノズル保持部材332に保持された吸着ノズル68の飛出しが防止される。以上のようにして吸着ノズル68の交換が終了したならば、部品保持具30は電子部品供給装置14へ移動させられ、電子部品32を取り出す。前述のように撮像位置において電子部品32のシルエット像または正面像の一方が取得され、電子部品32の保持位置誤差の修正等適宜の処理が行われた後、電子部品32がプリント基板20に装着される。
【0044】
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、Y軸スライド42,部品保持具30,昇降装置62,回転装置64,バックライト照明装置250,リングランプ320等により保持装置の一種である電子部品保持装置が構成され、Y軸スライド42が保持装置本体として機能するようにされている。また、吸着管192が保持装置の保持部を構成している。さらに、スプライン軸72およびアダプタ150を備えたホルダ70が保持ロッドを構成し、アダプタ150およびばね部材204が取付装置を、昇降装置62が保持ロッドを軸方向に進退させる保持ロッド駆動装置をそれぞれ構成している。XYロボット48が移動装置を構成し、CCDカメラ310が第1撮像装置と第2撮像装置とを兼ねる撮像装置を構成している。吸着管保持体190のブロック部220が照明光変換部を構成し、反射面232がテーパ反射面を構成している。発光体258,270,294の発光ダイオードが発光素子を構成し、発光素子は点状光源の一形態である。筒状照明部252,フランジ状照明部254,補助照明部290およびブロック部220が発光板として機能し、発光体270,294の発光面274,296とブロック部220の下面226とが発光板の発光面として機能している。また、赤外線透過フィルタ240,278,300が拡散層を兼ねている。
【0045】
本実施形態によれば、バックライト照明装置250とリングランプ320とを切り換えるのみで、電子部品32のシルエット像と正面像とを電子部品32の種類等に応じて選択的に取得することができる。電子部品32のシルエット像取得時には、バックライト照明装置250により背後から照射される赤外線によって背景が十分明るくなり、良好なシルエット像が得られる一方、電子部品32の正面像取得時には、バックライト照明装置250に設けられた赤外線透過フィルタ240,278,300が暗色の背景として機能するため、電子部品32の像を確実に取得することができる。正面像取得時にはバックライト照明装置250を撮像位置から移動させる必要がなく、装置全体の構造が複雑になることが回避される。また、CCDカメラ310を赤外線にも可視光にも感光するものとすることにより、撮像装置を複数設ける必要がなくなり、装置コストを低減することができる。さらに、バックライト照明装置250の主要部を吸着ノズル68とは別体に設けることにより、吸着ノズル68が交換されてもバックライト照明装置250の主要部は同じものを使用することができるため、設備コストが低減される。また、吸着ノズル68の進退が軽快となり、装着作業を迅速に行うことができる。本実施形態における昇降装置62は吸着ノズル68による電子部品32の取出し,装着作業および吸着ノズル68の交換作業に共通して使用できる。
【0046】
本実施形態における昇降装置62および回転装置64に代えて、特開平8−78882号に記載のように、保持ロッドとしてのスプライン軸とボールねじとを相対回転可能かつ軸方向には相対移動不能に連結し、Z軸モータの作動により上記ボールねじとスプライン軸とが一体的に昇降させられ、θ軸モータの作動によりスプライン軸がボールねじに対して回転させられる形態の昇降装置および回転装置とすることも可能であるし、保持ロッド駆動装置を流体圧シリンダにより構成する等、その他種々の形態のものを採用可能である。また、点状光源として、多数の光ファイバから成る発光体等その他の形態の光源を使用することも可能であるし、撮像装置をラインセンサにより構成することも可能である。
【0047】
前記実施形態においては、バックライト照明装置250の主要部およびフロントライト照明装置としてのリングランプ320がY軸スライド42に取り付けられ、Y軸スライド42が保持装置本体として機能するようにされていたが、ホルダ70および吸着ノズル68を保持ヘッドと考え、ホルダ70を保持ヘッド本体と考えて、ホルダ70にバックライト照明装置250の主要部とフロントライト照明装置の少なくとも一部とを取り付けることも可能であり、ホルダ70に相当するものを1個の移動部材や回転盤に取り付け、それら移動部材,回転盤や、ホルダに相当するものにバックライト照明装置250の主要部とフロントライト照明装置の少なくとも一部とを取り付けることも可能である。
本発明は、以上の実施形態以外にも、前記〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用および効果〕の項に記載された形態を始め、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である保持装置を備えた電子部品装着システムを概略的に示す平面図である。
【図2】上記電子部品装着システムの保持装置を撮像装置と共に示す正面図(一部断面)である。
【図3】上記保持装置の吸着ノズル,ホルダおよびバックライト照明装置を示す正面断面図である。
【図4】上記電子部品装着システムにおける吸着ノズルの交換を説明するための図である。
【図5】上記電子部品装着システムを制御する制御装置のうち、本発明に関連の深い部分を示すブロック図である。
【符号の説明】
12:電子部品搬送装着装置 30:部品保持具 32:電子部品 42:Y軸スライド 48:XYロボット 62:昇降装置 68:吸着ノズル 70:ホルダ 72:スプライン軸 150:アダプタ 190:吸着管保持体 192:吸着管 220:ブロック部 232:反射面
240,278,300:赤外線透過フィルタ 250:バックライト照明装置 252:筒状照明部 254:フランジ状照明部 258,270,294:発光体 262,274,296:発光面 310:CCDカメラ 320:リングランプ

Claims (5)

  1. 保持対象物を負圧により吸着する吸着ノズルと、その吸着ノズルにより保持された保持対象物を前方から照明するフロントライト照明装置と、背後から照明するバックライト照明装置とを含み、前記吸着ノズルに保持された保持対象物をベースに対して静止して設けられた撮像装置に前記吸着ノズルの先端に対向する方向から撮像させる保持装置であって、
    前記フロントライト照明装置が、前記ベースに対して静止して設けられ、前記吸着ノズルに保持された保持対象物の正面に可視光を照射するものであり、前記バックライト照明装置が、前記吸着ノズルと共に前記撮像装置に対向する位置へ移動可能に設けられ、(a)赤外線を含む光を放射する複数の発光素子を含んで前記吸着ノズルの基端部の周囲に配設され、吸着ノズルの先端側を向いた光放射面から赤外線を含む光を放射する光放射部と、(b)その光放射部の光放射面を覆う状態で設けられた、前記可視光を殆ど反射しないことにより暗色で、赤外線を透過させる赤外線透過フィルタとを含むものであり、かつ、前記複数の発光素子と前記フロントライト照明装置とが択一的に発光させられることを特徴とする保持装置。
  2. 前記バックライト照明装置の主要部と、前記吸着ノズルとが別体に構成され、それらバックライト照明装置の主要部と吸着ノズルとが保持装置本体に、常には吸着ノズルに吸着された保持対象物がバックライト照明装置により背後から照明され、必要に応じて、バックライト照明装置の主要部を保持装置本体に残して吸着ノズルを取り外し可能に取り付けられた請求項1に記載の保持装置。
  3. 前記バックライト照明装置の主要部が、
    内周面から照明光を放射する筒状照明部と、
    その筒状照明部から半径方向外向きに延び出し、一面から前記筒状照明部の中心線に平行な方向に照明光を放射するフランジ状照明部と
    を含み、かつ、前記吸着ノズルが、
    前記筒状照明部の内側に嵌合可能であり、筒状照明部から放射される照明光を筒状照明部の中心線に平行な方向の照明光に変更する照明光変換部と、
    その照明光変換部の一端から前記筒状照明部の中心線と平行に延びる吸着管と
    を含み、前記照明光変換部の前記吸着管が延び出す側とは反対側の端部が前記保持装置本体に着脱可能に取り付けられる請求項2に記載の保持装置。
  4. 前記バックライト照明装置が、前記筒状照明部と前記照明光変換部との隙間に対向して配設され、その隙間を経て照明光を前記吸着管側へ放射する補助照明部を含む請求項3に記載の保持装置。
  5. 保持装置の吸着ノズルにより保持された撮像対象物を撮像する方法であって、
    可視光と赤外線とに感度を有する撮像装置をベースに対して静止した状態で配置する工程と、
    前記撮像対象物の前方に、可視光により撮像対象物を照明するフロンライト照明装置を前記ベースに対して静止した状態で配置する工程と、
    (a)赤外線を含む光を放射する複数の発光素子を含んで前記吸着ノズルの基端部の周囲に配設され、吸着ノズルの先端側を向いた光放射面から赤外線を含む光を放射する光放射部と、(b)その光放射部の光放射面を覆う状態で設けられた、前記可視光を殆ど反射しないことにより暗色で、赤外線を透過させる赤外線透過フィルタとを含むバックライト照明装置を、前記吸着ノズルと共に前記ベースに対して移動可能に配置する工程と、
    前記バックライト照明装置および撮像対象物を前記撮像装置に対向させた状態で、前記バックライト照明装置を作動させることなく、そのバックライト照明装置の前記暗色の赤外線透過フィルタを背景とし、前記フロントライト照明装置を作動させて、撮像対象物を前記撮像装置により撮像して正面像を取得する正面像取得工程と、
    前記バックライト照明装置および撮像対象物を前記撮像装置に対向させた状態で、前記フロントライト照明装置を作動させることなく、前記バックライト照明装置を作動させ、撮像対象物を前記撮像装置により撮像してシルエット像を取得するシルエット像取得工程と
    を含む撮像方法。
JP02049699A 1999-01-28 1999-01-28 保持装置および撮像方法 Expired - Lifetime JP4353567B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02049699A JP4353567B2 (ja) 1999-01-28 1999-01-28 保持装置および撮像方法
US09/478,912 US6437333B1 (en) 1999-01-28 2000-01-07 Holding apparatus, transferring apparatus, image taking system, and image taking method
EP00300258A EP1024685B1 (en) 1999-01-28 2000-01-14 Holding apparatus, transferring apparatus, image taking system, and image taking method
DE60011155T DE60011155T2 (de) 1999-01-28 2000-01-14 Haltevorrichtung, Transfervorrichtung , Bildaufnahme-vorrichtung und Methode

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02049699A JP4353567B2 (ja) 1999-01-28 1999-01-28 保持装置および撮像方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000223900A JP2000223900A (ja) 2000-08-11
JP4353567B2 true JP4353567B2 (ja) 2009-10-28

Family

ID=12028781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02049699A Expired - Lifetime JP4353567B2 (ja) 1999-01-28 1999-01-28 保持装置および撮像方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6437333B1 (ja)
EP (1) EP1024685B1 (ja)
JP (1) JP4353567B2 (ja)
DE (1) DE60011155T2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030002654A (ko) * 2001-06-29 2003-01-09 메카텍스 (주) 칩 픽 엔 플레이스장치
US6866417B2 (en) * 2002-08-05 2005-03-15 Fmc Technologies, Inc. Automatically measuring the temperature of food
US20070040108A1 (en) * 2005-08-16 2007-02-22 Wenstrand John S Optical sensor light switch
JP4840920B2 (ja) * 2006-09-14 2011-12-21 富士機械製造株式会社 電子部品装着機
US7731190B2 (en) * 2006-10-05 2010-06-08 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Gripper control system using a servo driven CAM and a method for use thereof
JP2013206910A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Sony Corp 照明装置、撮像装置、部品実装装置、及び基板の製造方法
CN112752497A (zh) * 2020-11-30 2021-05-04 广州兴锐网络科技有限公司 一种基于智能制造的音箱电路板用免拆卸装配装置

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4628464A (en) * 1983-10-07 1986-12-09 Westinghouse Electric Corp. Robotic system for mounting electrical components
JPH0797019B2 (ja) * 1986-06-12 1995-10-18 松下電器産業株式会社 部品認識用照明方法及びその装置
JPS6354000A (ja) 1986-08-22 1988-03-08 三洋電機株式会社 電子部品の位置検出装置
JPH07920Y2 (ja) 1987-07-16 1995-01-11 富士機械製造株式会社 吸着部を有する投光器
US4785322A (en) 1987-12-10 1988-11-15 Polaroid Corporation Infrared wink ranging system
CA1285661C (en) * 1988-08-19 1991-07-02 Randy Tsang Automatic visual measurement of surface mount device placement
US4951383A (en) * 1988-11-14 1990-08-28 Sanyo Electric Co., Ltd. Electronic parts automatic mounting apparatus
JPH0775817B2 (ja) * 1989-02-27 1995-08-16 富士機械製造株式会社 電子部品の保持位置検出装置
US5420691A (en) * 1991-03-15 1995-05-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Electric component observation system
JPH04320906A (ja) 1991-04-19 1992-11-11 Sanyo Electric Co Ltd 電子部品自動装着装置
JP3080749B2 (ja) * 1992-01-21 2000-08-28 松下電器産業株式会社 電子部品実装機
US5214841A (en) 1992-09-23 1993-06-01 Emhart Inc. Machine for placing surface mount components
JPH07126036A (ja) 1993-10-29 1995-05-16 Ohara Inc 近赤外透過黒色フィルター用ガラス
JP3064781B2 (ja) 1993-12-28 2000-07-12 富士機械製造株式会社 電子部品保持装置
JP3402752B2 (ja) 1994-05-31 2003-05-06 三洋電機株式会社 電子部品自動装着装置
JPH0878882A (ja) 1994-09-02 1996-03-22 Fuji Mach Mfg Co Ltd 対回路基板トランスファ作業装置
JPH1093300A (ja) 1996-09-13 1998-04-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品装着装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6437333B1 (en) 2002-08-20
JP2000223900A (ja) 2000-08-11
EP1024685A3 (en) 2001-03-07
EP1024685B1 (en) 2004-06-02
DE60011155T2 (de) 2005-06-23
EP1024685A2 (en) 2000-08-02
DE60011155D1 (de) 2004-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8973255B2 (en) Circuit-substrate-related-operation performing apparatus
JP4616514B2 (ja) 電気部品装着システムおよびそれにおける位置誤差検出方法
JP4834449B2 (ja) 電子部品装着ヘッド及び電子部品装着装置
JP4576062B2 (ja) リード位置検出方法,電気部品装着方法およびリード位置検出装置
JPWO2003088730A1 (ja) 対基板作業システム
JP2002204096A (ja) 電気部品装着システムおよび電気部品装着方法
JP4516220B2 (ja) 部品装着精度関連部分の相対位置関係取得方法および電気部品装着システム
JP4331301B2 (ja) 電気部品装着機および電気部品装着方法
JP7002831B2 (ja) 部品実装機
JP3242492B2 (ja) 実装機の部品認識装置
JP2000031697A (ja) 電子部品実装装置における電子部品認識装置および電子部品認識方法
JP5253540B2 (ja) 電子部品装着装置
JP4353567B2 (ja) 保持装置および撮像方法
JP4607313B2 (ja) 電子部品装着システム
JP4147505B2 (ja) 保持ヘッド
JP4227833B2 (ja) 部品実装装置
JP2002127065A (ja) ノズル取付装置
EP1187525B1 (en) Suction nozzle, and electric-component-position detecting apparatus
JP2001156498A (ja) 表面実装部品装着機における持ち帰り電子部品の検出方法
JP4540837B2 (ja) 電気部品装着システムおよびそれにおける相対位置関係取得方法
JP2002368489A (ja) 電気部品供給方法および電気部品装着システム
JP7266945B2 (ja) ワーク吸着装置
JP4047012B2 (ja) 撮像装置、および、それが設けられた電気部品装着システム
JPH05299890A (ja) 部品装着装置
JP2006059981A (ja) 部品搬送装置、表面実装機および部品試験装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090721

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130807

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term