JP4351819B2 - 半導体装置及び不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
半導体装置及び不揮発性半導体記憶装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置及び半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に用いられている半導体装置について、不揮発性半導体記憶装置を例にとりその回路構成を図14に示す。この不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルアレイMCA、アドレスバッファABF、カラムデコーダCDC、ローデコーダRDC、センスアンプS/A、ヒューズ用レジスタFRG、入出力バッファIOBF、パワーオンリセット回路PORC、制御回路CT101、電圧生成回路VGCを備えている。
【0003】
メモリセルアレイMCAは、データを格納する通常のメモリセル領域MC1、MC2の他に、メモリセル領域MC1、MC2に存在する不良個所を他の冗長回路に置き換えるための置換データや、タイマ調整や電圧調整のためのトリミングデータ等、電源投入後に読み出す必要のあるデータ(以下、ヒューズデータという)を格納するROMヒューズRFを有している。
【0004】
アドレスバッファABFに入力されたデータのうち、カラムアドレスがカラムデコーダCDCに入力されてデコードされ、ローアドレスがローデコーダRDCに入力されてデコードされ、指定されたアドレスにおいてメモリセルアレイMCAにおけるメモリセルMC1、MC2へのデータの書き込み又は読み出しが行われる。データが読み出される時はセンスアンプS/A、入出力バッファIOBFを介して出力され、書き込まれる時は入出力バッファIOBFを介してデータがメモリセルアレイMCAに与えられる。また、ROMヒューズRFに格納されたヒューズデータは、センスアンプS/A、カラムデコーダCDCを介してヒューズ用レジスタFRGに与えられて保持される。
【0005】
電圧生成回路VGCは、外部から供給された電源電圧VCCを用いて、参照電圧Vrefやプログラム電圧Vpg等の各種電圧を生成する。
【0006】
パワーオンリセット回路PORCは、電源が投入されて電源電圧がパワーオン検知レベルV2に到達するまでの間はローレベルのパワーオンリセット信号PWONRSTnを出力し、パワーオン検知レベルV2に到達すると、このことを検知してハイレベルのパワーオンリセット信号PWONRSTnを制御回路CT101に出力する。
【0007】
制御回路CT101は、このパワーオンリセット信号PWONRSTnに基づいて、装置全体、図示された回路としてはアドレスバッファABF、ヒューズ用レジスタFRG、カラムデコーダCDC、センスアンプS/A、ローデコーダRDC、電圧生成回路VGCに初期化するための制御信号を与えて初期化する。
【0008】
ここで、装置全体を初期化するとき、ROMヒューズRFに記憶されている上述のヒューズデータを読み出してラッチしておく必要がある。レーザで溶断されるヒューズで構成されたヒューズ回路にヒューズデータが記憶されている場合は、このヒューズ回路を読むことになる。この際に、ヒューズ回路を読み出す読み出し回路は、CMOSロジック回路として構成されており、読み出し回路が活性化される電源電圧のレベルは、CMOSロジック回路が動作し始める電圧Vlgc以上に設定される。
【0009】
しかし、図14に示されたように不揮発性半導体記憶装置においては、ヒューズデータを格納するために、メモリセルアレイMCAにおける特定の領域(ROMヒューズRF)を割り当てて使用することができる。
【0010】
この場合には、装置の初期化のときに、通常のデータと同様にヒューズデータを読み出さなくてはならないので、このデータをROMヒューズRFから読み出す動作を行う(以下、この動作をROM読み出しという)。
【0011】
この場合、パワーオン検知レベルV2は、図15に示されたように、少なくとも読み出し動作が可能な最低電圧V1より高く設定されなければならない。ここで、電源が投入されてレベルが上昇していく過程において、時点T2において読み出し動作が可能になる最低動作電圧V1に到達し、さらに時点T3になりパワーオン検知レベルV2(V2>V1)になるとROM読み出しを開始するように設定され、時点T3から時点T4までの間この読み出しが行われるとする。
【0012】
このROM読み出しは、電源の投入(パワーオン)時に自動的に行われるのが望ましく、電源を投入して初期化するパワーオンリセットの直後に開始する。このROM読み出しを制御する信号は、パワーオンリセット回路PORCから出力されたパワーオンリセット信号PWONRSTnを受ける制御回路CT101において生成される。
【0013】
パワーオンリセット検知回路PORCには、例えば図16に示された回路が用いられる。電源電圧VCCが抵抗R1、R2で分割され、分割されたレベルN1がPチャネルトランジスタPT1のゲートに与えられる。電源電圧VCC端子と接地端子との間にPチャネルトランジスタPT1とデプレッション型トランジスタDT1、抵抗R3とが接続されており、トランジスタPT1のドレインとトランジスタDT1のドレインとの接続点の電位がインバータ列で構成された遅延回路INCで遅延された後、パワーオンリセット信号PWONRSTnとして出力される。
【0014】
制御回路CT101の回路構成は、図17に示されるようであり、パワーオンリセット信号PWONRSTnを与えられる。このパワーオンリセット信号PWONRSTnは、その他の制御回路OCT、パルス発生回路PG11、ROM読み出し制御回路RRCとに与えられる。
【0015】
パルス発生回路PG11は、インバータIN11で反転し遅延回路DLで遅延したパワーオンリセット信号PWONRSTnとパワーオンリセット信号PWONRSTnとをNAND回路NA11に与えて、遅延時間分だけローレベルになる信号を生成し、インバータIN12で反転して起動パルスROMRDSTTをセット端子Setを入力する。
【0016】
ROM読み出し制御回路RRCは、電源投入後にローレベルにあるパワーオンリセット信号PWONRSTnがリセット端子/Resetに与えられてリセットされた後、起動パルスROMRDSTTを入力されるとROM読み出しを開始させるため制御信号をROM読み出しを行う各回路に出力する。
【0017】
ここで、パワーオンリセット信号PWONRSTnの生成は、図16に示されたようにPチャネルトランジスタPT1の閾値電圧のばらつきが反映される。このため、図15に示された電圧V2を検知するレベルが変動することになる。そこで、パワーオンリセット信号PWONRSTnを生成するときのパワーオン検知レベルV2は、電源電圧スペックに対して大きくマージンを有するように設定されていた。
【0018】
その結果、パワーオン検知レベルV2は読み出し動作が可能な電圧V1近傍の非常に低い電圧に設定され、低い電源電圧でのROM読み出し動作を余儀なくされていた。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
このような読み出し動作が可能な電圧V1近傍でROM読み出しを開始することにより、従来は次のような問題があった。
【0020】
まず、電源電圧が低い状態でROM読み出し動作を開始すると、読み出しに必要な大きい消費電流に耐え切れずに電源電圧が若干低下することがある。これにより、読み出し動作可能な電圧V1より低下し、チップの初期データとして重要なヒューズデータを正確に読み出すことができずに、その後の動作に支障を与えるおそれがあった。
【0021】
また、ROM読み出しを行った後、回路不具合や回路を構成する素子特性のばらつき、製造プロセスの変動や不良等により読み出しデータにエラーがあると判定された場合、再度ROM読み出しを行わないと不良個所を冗長回路に置き換えることができず装置全体を使用することができなくなる。
【0022】
このような場合、再度ROM読み出しを開始するように自動シーケンスを組むと、何度ROM読み出しを行ってもフェイルとなり、永久にROM読み出しを繰り返すこととなる。
【0023】
本発明は上記事情に鑑み、開発段階等において、装置の動作に不良が発生した場合、ROM読み出し動作を行う回路と他の回路とを切り分けて、いずれに不良の原因があるかを特定し、あるいは電源電圧の低下によりROM読み出しに不良が発生することを防止することが可能な半導体装置及び不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明の不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルアレイにおける第1の領域を第2の領域に置き換えるための置換データを含むヒューズデータを格納するヒューズデータ格納部と、前記ヒューズデータ格納部から前記ヒューズデータを読み出すヒューズデータ読み出し部と、活性化されると、前記ヒューズデータ読み出し部に前記ヒューズデータを読み出させるための制御信号を出力する読み出し制御回路と、前記読み出し制御回路の活性化又は非活性化を、外部からの入力に従って行う活性化制御回路とを備え、前記活性化制御回路は、この活性化制御回路に接続されたパッドをさらに有し、前記外部からの入力は、前記パッドへの電圧の印加により行われ、前記活性化制御回路は、電源が投入されて電圧が所定レベルに到達するとパワーオンリセット信号を出力するパワーオンリセット回路と、前記パッドに入力された電圧が第1のレベルにある場合、前記パワーオンリセット信号が出力されると前記読み出し制御回路を活性化して前記制御信号を出力させ、前記パッドに入力された電圧が第2のレベルにある場合、前記パワーオンリセット信号が出力されても前記読み出し制御回路を非活性化して前記制御信号を出力させない活性化決定回路とをさらに備えることを特徴とする。
【0030】
あるいは、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルアレイにおける第1の領域を第2の領域に置き換えるための置換データを含むヒューズデータを格納するヒューズデータ格納部と、前記ヒューズデータ格納部から前記ヒューズデータを読み出すヒューズデータ読み出し部と、活性化されると、前記ヒューズデータ読み出し部に前記ヒューズデータを読み出させるための制御信号を出力する読み出し制御回路と、前記読み出し制御回路の活性化又は非活性化を、外部からの入力に従って行う活性化制御回路とを備え、前記活性化制御回路は、この活性化制御回路に接続されたパッドと、電源が投入されて電圧が所定レベルに到達するとパワーオンリセット信号を出力するパワーオンリセット回路と、前記パッドに入力された電圧が第1のレベルにある場合、前記パワーオンリセット信号が出力されると第1の活性化信号を出力し、前記パッドに入力された電圧が第2のレベルにある場合、前記パワーオンリセット信号が出力されても前記第1の活性化信号を出力しない第1の活性化回路と、所定のコマンドが入力されると第2の活性化信号を出力し、前記所定のコマンドが入力されない間は前記パワーオンリセット信号の出力にかかわらず前記第2の活性化信号を出力しない第2の活性化回路と、前記第1の活性化信号又は前記第2の活性化信号の少なくともいずれか一方が出力されると、前記読み出し制御回路を活性化して前記制御信号を出力させる活性化決定回路とを備えることを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0037】
(1) 第1の実施の形態
図1に、本発明の第1の実施の形態における回路構成を示す。本実施の形態は、図17に示された従来の制御回路CT101と異なり、入力パッドPD11に印加された電圧に従って、電源投入後に自動的にROM読み出しを起動するか否かを制御する構成を有する。図14に示された装置全体の概略構成において、制御回路CT101に関する構成が相違する点を除いて、他の共通する要素については説明を省略する。
【0038】
入力パッドPD11には、電源投入後に自動的にROM読み出しを起動しない場合は、ハイレベルの電圧PRDIS(Power−on Read Disable)(例えば2.5V)が印加され、ROM読み出しを自動的に起動する場合はローレベル(例えばグランドレベル)が印加される。印加された電圧は、入力バッファIBFにより増幅された後、制御回路CT11が有するNOR回路NR11の一方の入力端子に入力される。
【0039】
制御回路CT11は、その他の制御回路OCT、パルス発生回路PG11、NOR回路NR11、ROM読み出し制御回路CT11を有する。
【0040】
ローレベルのパワーオンリセット信号PWONRSTnが、その他の制御回路OCT、パルス発生回路PG11に与えられ、またROM読み出し制御回路RRCのリセット端子/Resetに与えられてリセットされる。その後、電源電圧がパワーオン検知レベルに到達すると、パワーオンリセット回路PORCから出力されるパワーオンリセット信号PWONRSTnがローレベルからハイレベルに変化する。
【0041】
その他の制御回路OCTは、ROM読み出し以外の動作、例えばメモリセルMC1、MC2への書き込み、読み出しに必要な制御信号を、その動作を行う回路に出力する。
【0042】
パルス発生回路PG11は、図17に示されたパルス発生回路PG11と同様な構成を有し、ハイレベルのパワーオンリセット信号PWONRSTnが与えられると、ROM読み出しを開始させるための所定期間ローレベルになるパルスが発生される。
【0043】
このパルスは2入力のNOR回路NR11の他方の端子に入力され、一方の端子には上述したように端子PD11に入力されたハイレベル又はローレベルの電圧が入力される。
【0044】
本実施の形態における電源電圧VCC、端子PD11に入力される電圧PRDIS、パワーオンリセット信号PWONRSTn、NOR回路NR11から出力される起動信号ROMRDSTTの動作波形を図2のタイムチャートに示す。
【0045】
電源が投入されると、電源電圧VCCが徐々に上昇していく。電源電圧VCCがパワーオン検知レベルに到達すると、パワーオンリセット信号PWONRSTnが実線のようにハイレベルに変化する。
【0046】
端子PD11に入力された電圧PRDISが一点鎖線で示されたようにローレベルである場合、NOR回路NR11からはパルス発生回路PG11からのパルスが反転され、一点鎖線で示されたハイレベルの起動信号ROMRDSTTとしてROM読み出し制御回路RRCのセット端子Setに入力され、ROM読み出しに必要な制御信号が出力される。この結果、電源投入後にパワーオン検知レベルに到達すると自動的にROM読み出しが起動される。
【0047】
逆に、実線で示されたようにハイレベルの信号PRDISが端子PD11に入力されると、パルス発生回路PG11からの出力レベルを問わず、NOR回路NR11の出力レベルは、実線で示されたように強制的にローレベルに固定される。この結果、ROM読み出し制御回路RRCのセット端子Setにはハイレベルの起動信号ROMRDSTTが入力されず、電源投入後にパワーオン検知レベルに到達してもROM読み出しは自動的に起動されない。即ち、電源投入後、ROM読み出しを自動起動せずにユーザからのコマンドの入力を待つ状態となる。
【0048】
開発段階等において、装置を動作させて不良が発生した場合、いずれの箇所に原因があるか特定することは重要である。また上述したように、ROM読み出し動作には電源電圧の低下が原因となって不良が発生しやすい。そこで、本実施の形態に従い、入力パッドPD11に電圧PRDISとしてハイレベルを印加し、電源投入後にパワーオン検知レベルに到達しても自動的にROM読み出しを起動せずに動作させる。そして、異常が検出されない場合には、動作不良がROM読み出しを行う箇所にあることを特定することができる。また、異常が検出された場合には、他の回路部分に動作不良の原因があることを突き止めることができるので、故障個所の特定に寄与することができる。
【0049】
さらに、ユーザからの要望により、ROM読み出しを自動起動させる場合、あるいはさせない場合のいずれに仕様が決定された場合にも、本実施の形態によれば容易に対応することができる。
【0050】
即ち、ROM読み出しを自動起動させず、電源を投入してパワーオン検知レベルに到達した後、ユーザが供給するプログラムからROM読み出しコマンドが与えられてROM読み出しを行うように仕様が決まった場合にも、入力パッドPD11を図示されていない電源電圧VCC端子にワイヤボンディング等により接続して電位をハイレベルに固定することにより、簡単に仕様を変更することが可能である。
【0051】
(2) 第2の実施の形態
本発明の第2の実施の形態について、その構成を示した図3を用いて説明する。本実施の形態は、ROM読み出しをコマンドの入力を待って開始する。
【0052】
本実施の形態における制御回路CT21は、その他の制御回路OCT、コマンドバッファCMB21、パルス発生回路PG21、ROM読み出し制御回路RRCを備えている。
【0053】
パワーオンリセット回路PORCから出力されたパワーオンリセット信号PWONRSTnは、その他の制御回路OCT、コマンドバッファCMB21、さらにROM読み出し制御回路RRCのリセット端子/Resetに入力される。
【0054】
コマンドバッファCMB21は、ユーザのプログラムからROM読み出しコマンドを与えられて保持し、パルス発生回路PG21に与える。パルス発生回路PG21は、コマンドを与えられると所定期間ハイレベルになる起動パルスを出力してROM読み出し制御回路RRCのセット端子Setに入力する。これにより、ROM読み出し制御回路RRCは、この起動パルスを与えられるとROM読み出しを開始するよう制御信号を出力する。
【0055】
本実施の形態では、電源投入後、パワーオン検知レベルに到達した後自動的にROM読み出しが起動されず、ROM読み出しコマンドを入力することが必要である。
【0056】
従って、ユーザが作成したプログラムによってROM読み出しコマンドが制御回路CT21に与えられる時点では、既に電源電圧が仕様で定められているレベルまで到達している。このため、ROM読み出しを自動的に起動させる場合に問題となるパワーオン検知レベルのばらつきや、ROM読み出し時に消費電流が増加して電源電圧が低下し、ROM読み出しを失敗する等の問題の発生が回避される。
【0057】
(3) 第3の実施の形態
本発明の第3の実施の形態の構成を図4に示す。本実施の形態は、上記第1の実施の形態の構成と第2の実施の形態の構成とを合成したものに相当する。
【0058】
即ち、図1に示された第1の実施の形態における入力パッドPD11、入力バッファIBF、その他の制御回路OCT、パルス発生回路PG11、NOR回路NR11と、図2に示された第2の実施の形態におけるコマンドバッファCMB21、パルス発生回路PG21と、さらにNOR回路NR11の出力とパルス発生回路PG21の出力とを入力するNOR回路NR31及びその出力を反転するインバータIN31と、インバータIN31の出力をセット端子Setに入力され、パワーオンリセット信号PWONRSTnをリセット端子/Resetに入力されるROM読み出し制御回路RRCとを備えている。
【0059】
先ず、上記第1の実施の形態と同じ構成を備えたことで、同様な作用、効果を発揮する。電源が投入されて電源電圧がパワーオン検知レベルに到達すると、パワーオンリセット回路PORCからハイレベルのパワーオンリセット信号PWONRSTnが出力される。
【0060】
パルス発生回路PG11にこのパワーオンリセット信号PWONRSTnのローレベルからハイレベルへのトリガー信号が与えられると、所定期間ローレベルになるパルスが発生され、2入力のNOR回路NR11の他方の端子に入力され、一方の端子には端子PD11に入力されたハイレベル又はローレベルの電圧が入力される。
【0061】
端子PD11に入力された電圧PRDISがローレベルである場合、NOR回路NR11からはパルス発生回路PG11からのパルスが反転され、ハイレベルの起動信号ROMRDSTTとしてROM読み出し制御回路RRCのセット端子Setに入力され、制御信号が出力される。これにより、電源投入後にパワーオン検知レベルに到達すると自動的にROM読み出しが起動される。
【0062】
逆に、ハイレベルの信号PRDISが端子PD11に入力された場合は、ROM読み出し制御回路RRCのセット端子Setにハイレベルの起動信号ROMRDSTTが入力されず、電源投入後にパワーオン検知レベルに到達してもROM読み出しは自動的に起動されない。即ち、電源投入後、ROM読み出しを自動起動せずにユーザのコマンドの入力を待つ状態となる。
【0063】
この場合は、上記第2の実施の形態と同じ構成を備えたことにより、コマンドが入力されるとコマンドバッファCMB21に保持され、パルス発生回路PG21に与える。パルス発生回路PG21はコマンドを与えられると、所定期間ハイレベルになる起動パルスを出力してROM読み出し制御回路RRCのセット端子Setに入力する。これにより、ROM読み出し制御回路RRCは、ROM読み出しを開始するよう制御信号を出力する。
【0064】
本実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と同じ構成を備えたことにより、同様な作用、効果を奏する。
【0065】
装置を動作させて不良が発生した場合、いずれの箇所に原因があるか特定するため、入力パッドPD11にハイレベルの電圧PRDISを印加してROM読み出しの自動起動を停止させる。異常が検出されない場合は動作不良がROM読み出しを行う回路にあることを特定することができ、異常が検出された場合は他の回路部分に動作不良の原因があることを特定することが可能である。
【0066】
また、ユーザからの要望により、ROM読み出しを自動起動させる場合、あるいはさせない場合のいずれに仕様が決定された場合にも、入力パッドPD11に印加する電圧を設定することにより、容易に対応することができる。
【0067】
即ち、ROM読み出しを自動起動させず、電源を投入してパワーオン検知レベルに到達した後、ユーザが供給するプログラムからROM読み出しコマンドが与えられてROM読み出しを行うように仕様が決まった場合は、入力パッドPD11を図示されていない電源電圧VCC端子にワイヤボンディング等により接続して電位をハイレベルに固定することにより、簡単に仕様を設定することが可能である。
【0068】
逆に、プログラムからのコマンドの入力を待たずにROM読み出しを自動起動させる場合には、入力パッドPD11を図示されていない接地端子Vssにワイヤボンディング等により接続してローレベルに固定することで、仕様の設定を容易に行うことができる。
【0069】
また、上記第2の実施の形態と同じ構成を備えたことにより、同様の作用、効果を発揮する。即ち、ユーザが作成したプログラムによってROM読み出しコマンドが制御回路CT21に与えられる時点では、既に電源電圧が仕様で定められているレベルまで到達している。従って、ROM読み出しを自動的に起動させる場合に問題となるパワーオン検知レベルのばらつきや、ROM読み出し時に消費電力が増加して電源電圧が低下し、ROM読み出しを失敗する等の問題の発生が回避される。
【0070】
(4) 第4の実施の形態
本発明の第4の実施の形態について、その構成を示した図5を用いて説明する。本実施の形態は、図4に示された上記第3の実施の形態の構成において、電圧PRDISを印加する入力パッドPD11、この電圧PRDISを与えられて保持する入力バッファIBFを削除したものに相当する。これに伴い、入力バッファIBFから出力された電圧PRDISを一方の入力端子に入力され、他方の入力端子にパルス発生回路PG11からの出力を与えられるNOR回路NR11を、インバータIN41に置き換えている。
【0071】
上記第3の実施の形態と同様に、電源が投入されて電源電圧がパワーオン検知レベルに到達すると、パワーオンリセット回路PORCからハイレベルのパワーオンリセット信号PWONRSTnが出力される。
【0072】
パルス発生回路PG11にこのパワーオンリセット信号PWONRSTnが与えられると、所定期間ローレベルになるパルスが発生され、インバータIN41に入力されて反転され、ハイレベルの起動信号ROMRDSTTとしてNOR回路NR31の一方の端子に入力される。これにより、NOR回路NR31の他方の端子のレベルにかかわらず、ローレベルの出力がなされ、インバータIN31により反転されて、起動パルスがROM読み出し制御回路RRCのセット端子Setに入力され、制御信号が出力される。これにより、電源投入後にパワーオン検知レベルに到達すると自動的にROM読み出しが起動される。
【0073】
このようなパワーオン検知レベルに到達後にROM読み出しを自動起動する系統とは別に、本実施の形態はコマンドの入力によりROM起動を行う系統を有する。ユーザが供給したプログラムからROM読みだしコマンドが入力されると、コマンドバッファCMB21に保持され、パルス発生回路PG21に与えられる。パルス発生回路PG21はこのコマンドを与えられると、所定期間ハイレベルになる起動パルスを出力し、NOR回路NR31の他方の端子に入力されてローレベルの出力がなされ、インバータIN31により反転されて起動パルスがROM読み出し制御回路RRCのセット端子Setに入力される。これにより、コマンドの入力によってもROM読み出しの起動が可能となる。
【0074】
ここで、ROM読み出し制御回路RRCにおけるROM読み出しの制御フローは、図6に示されたとおりである。
【0075】
ROM読み出し制御回路RRCのセット端子Setに起動パルスが入力されると、ステップS10として制御動作を開始する。
【0076】
ステップS12として、ROM読み出しが行われる。
【0077】
ステップS14として、読み出したデータのチェックが行われ、データに不良がなければ次のステップS16へ移行し、不良がある場合はステップS12へ戻って再びROM読み出しが行われる。
【0078】
データに不良がない場合は、ステップS16においてこのデータをセンスアンプS/Aで増幅して読み出した結果を、ヒューズ用レジスタFRGに与えて保持する。そして、ステップS18へ移行して制御動作を終了する。
【0079】
ここで、ステップS12、S14、S16のいずれかの段階において、再度セット端子Setに起動パルスが入力された場合は、ステップS10に戻り、上記処理を繰り返すことになる。
【0080】
逆に、ステップS12、S14、S16のいずれかの段階において、リセット端子/Resetにリセット信号が入力された場合は、ステップS18へ移行して制御動作を終了する。
【0081】
従って、電源投入後、電源電圧VCCがパワーオン検知レベルに到達してパルス発生回路PG11がパルスを発生し、起動パルスROMRDSTTがROM読み出し制御回路RRCのセット端子Setに入力されてステップS10により制御動作が開始し、ステップS12におけるROM読み出し動作が行われている途中で、ROM読み出しコマンドが入力されてパルス発生回路PG21からもパルスが発生し、起動パルスROMRDSTTがROM読み出し制御回路RRCのセット端子Setに入力されると、再度ステップS10からの制御動作が開始されることになる。
【0082】
本実施の形態によれば、電源投入後にパワーオン検知レベルに到達すると自動的にROM読み出しを起動するが、コマンドの入力によってもROM読み出しを行うことが可能である。よって、ユーザの仕様に応じて、ROM読み出しを自動的に起動する場合、コマンドの入力によりROM読み出しを行う場合のいずれに対しても回路の変更を伴うことなく対応することが可能である。また、自動的にROM読み出しを起動している最中においてもコマンドの入力によって再度起動をかけることができるので、コマンドを入力するタイミングについて規定する必要がなく、いずれの仕様にも臨機応変に対応することができる。
【0083】
(5) 第5の実施の形態
本発明の第5の実施の形態における構成を図7に示す。
【0084】
上述したように、ROM読み出しが不良となる原因は、図15に示されたメモリの読み出しが可能となる動作最低電圧V1と関係がある。本実施の形態は、ROM読み出しに不良が発生した場合に、この動作最低電圧V1を調べるのに有効である。
【0085】
本実施の形態は、二つのパワーオンリセット回路PORC51及びパワーオンリセット回路PORC52と、入力バッファIBF51と、制御回路CT51とを備えている。
【0086】
パワーオンリセット回路PORC52は、図8に示されたように、電源投入後電源電圧VCCが上昇していき時点T51で電圧Vpwon2に到達すると、ハイレベルのパワーオンリセット信号PWONRST2nを出力する。この電圧Vpwon2は、通常のパワーオンリセット信号PWONRSTnがローレベルからハイレベルに変化するパワーオン検知レベルVpwon1よりも低く設定されている。パワーオンリセット回路PORC51は、電源電圧VCCが上昇していき時点T52で電圧Vpwon1に到達すると、ハイレベルのパワーオンリセット信号PWONRSTnを出力する。この電圧Vpwon1は、通常のパワーオン検知レベルと同レベルに設定されている。
【0087】
入力パッドPD51には、ROM起動を行う場合はハイレベルの電圧PRDIS、ROM起動を阻止する場合はローレベルの電圧PRDISが入力され、入力バッファIBF51はこの電圧PRDISを増幅して出力する。
【0088】
制御回路CT51は、インバータIN51及びIN52、SR型フリップフロップSR51、NAND回路NA51及びNA52、周辺回路PCを備える。
【0089】
SR型フリップフロップSR51は、ローレベルのパワーオンリセット信号PWONRST2nが反転されてリセット端子Rに与えられてリセットされ、ハイレベルのパワーオンリセット信号PWONRSTnがセット端子Sに与えられるとセット状態になる。SR型フリップフロップSR51からの出力は、NAND回路NA51の一方の入力端子に入力される。NAND回路NA51の他方の入力端子には、入力バッファIBF51から出力された電圧PRDISが入力され、NAND演算が行われてNAND回路NA52の一方の入力端子に与えられる。NAND回路NA52の他方の入力端子には、パワーオンリセット信号PWONRSTnがインバータIN51により反転されて与えられ、NAND演算が行われ、その結果が周辺回路PCに出力される。
【0090】
上記構成を備えた本実施の形態の動作について、以下に述べる。
【0091】
図8に示されたように、電源電圧が上昇してVCCレベルに到達した後、下降していく場合を考える。電源投入後、電源電圧のレベルが電圧Vpwon2未満である段階を時点A、電圧Vpwon2を超えてパワーオン検知レベルである電圧Vpwon1に到達していない段階を時点B、電圧Vpwon1を超えた段階を時点C、一旦電圧Vpwon1を超えた後、電圧が下降して電圧Vpwon1よりも低くなるが、電圧Vpwon2より高い段階を時点Dとする。
【0092】
電圧PRDISをローレベルに固定したときにおいて、電源電圧VCCの上昇及び下降に伴い、それぞれの時点A〜Dにおけるパワーオン検知レベルPWONRSTn、リセット信号LOWVDDのレベルの変化を図9に示す。さらに、電源電圧VCCの上昇に伴い、電圧PRDISをハイレベルとするときにおける、電源電圧VCCの上昇及び下降に伴いそれぞれの時点A〜Dでのパワーオン検知レベルPWONRSTn、リセット信号LOWVDDのレベルの変化を図10に示す。
【0093】
さらに、入力バッファIBF51の出力レベル(電圧PRDIS)をa、パワーオンリセット回路PORC51の出力レベル(パワーオンリセット信号PWONRSTn)をb、パワーオンリセット回路PORC52の出力レベル(パワーオンリセット信号PWONRST2n)をc、このパワーオンリセット回路PORC52の出力レベルを反転したインバータIN52の出力レベルをd、パワーオンリセット回路PORC51の出力レベルを反転したインバータIN51の出力レベルをe、SR型フリップフロップSR51の出力レベルをf、NAND回路NA51の出力レベルをg、NAND回路NA52の出力レベル(リセット信号LOWVDDn)をhとする。そして、電圧PRDISをローレベルに固定したときの各出力レベルa〜hを図11に、電圧PRDISを電源電圧VCCの上昇に従ってハイレベルにしたときの各出力レベルa〜hを図12にそれぞれ示す。
【0094】
ここで、一旦電圧Vpwon1を超えた後、電圧が下降して電圧Vpwon1よりも低くかつ電圧Vpwon2より高い時点Dについて着目する。電圧PRDISをローレベルに固定したときは、図11に示されたように、リセット信号LOWVDDn(出力レベルh)がハイレベルからローレベルに反転して周辺回路PCに与えられ、リセットが行われる。
【0095】
これに対し、電圧PRDISをハイレベルにした場合は、図12に示されたように、リセット信号LOWVDDn(出力レベルh)は時点Cと同様にハイレベルを維持するので、リセットは行われない。
【0096】
このように、本実施の形態によれば、電源電圧VCCが上昇してパワーオン検知レベルに等しいVpwon1に到達してハイレベルのパワーオンリセット信号PWONRSTnを出力し、リセット信号LOWVDDnを一旦出力した後は、これより低いパワーオンリセット信号PWONRST2nより低く低下しない限り、再びリセット信号LOWVDDnを出力することがない。これにより、1回目のパワーオン検知レベルに到達した時のみ、ローレベルのリセット信号LOWVDDnを出力して周辺回路PCをリセットすることができる。
【0097】
ここで、パワーオンリセット回路PORC52が検知する電圧Vpwon2は、装置の動作が可能なロジック回路の動作最低電圧V1に設定されているので、1回目にパワーオン検知レベルV2に到達した後に電源電圧VCCが低下した場合にも、ロジック回路の動作最低電圧V1以上であれば装置はリセットされないことになる。従って、電源電圧VCCが、ロジック回路の動作最低電圧V1以上のレベルにおいて装置の動作状態を試験することが可能となる。言い換えると、装置の動作最低電圧がどこにあるかを調べることができる。
【0098】
(6) 第6の実施の形態
本発明の第6の実施の形態について、その構成を示した図13を用いて説明する。本実施の形態は、パワーオンリセット回路PORC61と制御回路CT61を備え、制御回路CT61は、インバータIN61及びIN62、SR型フリップフロップSR61、その他の制御回路OCT、コマンドバッファCMB61及びCMB62、パルス発生回路PG61及びPG62、ROM読み出し制御回路RRCを有する。本実施の形態は、他の用途で用いられているコマンド、例えばリセットコマンド等を、ROM読み出し起動用のコマンドとして併用する点に特徴がある。以下、リセットコマンドをROM読み出し起動用のコマンドとして併用する場合を例にとり説明する。
【0099】
リセットコマンドは、通常動作において入力された場合は、動作中の回路を初期化(例えば、周辺回路のレジスタのリセット等)を行わせるものである。しかし、本実施の形態では、このリセットコマンドが電源投入直後に入力された場合は、ROM読み出し起動用のコマンドとして解釈し、ROM読み出しを開始する。このリセットコマンドをROM読み出し起動用のコマンドとして解釈するか否かは、シフトレジスタSR61の状態に従って行う。
【0100】
即ち、電源が投入され、パワーオン検知レベルに到達する前までは、パワーオンリセット回路PORC61からローレベルのパワーオンリセット信号PWONRSTnが出力され、インバータIN61によって反転された後、SR型フリップフロップSRのリセット端子Rに入力されてリセットされる。このローレベルのパワーオンリセット信号PWONRSTnは、その他の制御回路OCT、コマンドバッファCMB61及びCMB62、ROM読み出し制御回路RRCのリセット端子/Resetにも入力され、リセットされる。
【0101】
SR型フリップフロップSRがリセットされると、SR型フリップフロップSRから出力されるバッファ選択信号が第1のレベル(例えばローレベル)にある。この場合は、第1のレベルのバッファ選択信号がコマンドバッファCMB61に与えられて非選択状態になり、この選択信号がインバータIN62により反転され第2のレベル(例えばハイレベル)がコマンドバッファCMB62に入力されて選択状態になる。
【0102】
この状態ではリセットコマンドがROM読み出し起動用のコマンドとして解釈される。リセットコマンドが入力されると、コマンドバッファCMB61及びCMB62に与えられ、選択されたコマンドバッファCMB62に保持されて出力され、パルス発生回路PG62に与えられて起動パルスが発生する。この起動パルスがROM読み出し制御回路RRCのセット端子Setに入力され、ROM読み出しが起動される。
【0103】
一旦ROM読み出しが起動すると、この起動パルスがシフトレジスタSRのセット端子Sに入力され、セット状態になる。これにより、シフトレジスタSRから出力されるコマンド選択信号は、第2のレベルに切り替わる。この選択信号がコマンドバッファCMB61に入力されると選択状態になり、反転された第1のレベルのバッファ選択信号がコマンドバッファCMB62に入力されると非選択状態になる。
【0104】
この状態でリセットコマンドがコマンドバッファCMB61及びCMB62に入力されると、コマンドバッファCMB62からはリセットコマンドが出力されないのでパルス発生回路PG62からは起動パルスが出力されない。一方、コマンドバッファCMB61からリセットコマンドが出力され、パルス発生回路PG61に与えられ、リセット用の信号がその他の制御回路OCTに与えられ、リセットに必要な制御信号が各回路に出力されてリセットされる。
【0105】
本実施の形態によれば、リセットコマンド等のように既に用いられているコマンドをROM読み出し起動用コマンドとして併用することにより、ROM読み出し起動用に専用のコマンドを設ける必要が無い。
【0106】
また、リセットコマンドをROM読み出し起動用に用いる場合に、既存の製品において、仕様において電源投入直後にリセットコマンドを入力することをユーザに推奨していたとすると、新たにROM読み出し起動用コマンドを入力することを推奨することなく、既存の仕様通りにリセットコマンドの入力を推奨することで、既存の製品における動作と上記実施の形態に従ったROM読み出しの起動との間で、互換性をとることができる。
【0107】
上述した実施例はいずれも一例であり、本発明を限定するものではなく、本発明の技術的範囲を超えない範囲で様々に変形することが可能である。また上記実施の形態では、いずれも不揮発性半導体記憶装置を例にとり説明したが、他の半導体装置に対しても同様に本発明を適用することができる。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の半導体装置及び不揮発性半導体装置によれば、ROM読み出し等の初期化を行うか否かを、外部からの電圧に従って決定することにより、動作不良が発生した場合に初期化を行わずに動作させることができるため、動作不良の原因が初期化動作にあるか他の箇所にあるかを突き止めて不良箇所を特定することができ、また外部からのコマンドの入力を待って初期化を行う場合には、電源投入後に自動的に初期化を起動させるときの電圧変動による初期化不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による不揮発性半導体装置の構成を示したブロック図。
【図2】同不揮発性半導体装置における動作波形を示したタイムチャート。
【図3】本発明の第2の実施の形態による不揮発性半導体装置の構成を示したブロック図。
【図4】本発明の第3の実施の形態による不揮発性半導体装置の構成を示したブロック図。
【図5】本発明の第4の実施の形態による不揮発性半導体装置の構成を示したブロック図。
【図6】同不揮発性半導体装置におけるROM読み出しの手順を示したフローチャート。
【図7】本発明の第5の実施の形態による不揮発性半導体装置の構成を示したブロック図。
【図8】同不揮発性半導体装置において、電源電圧のレベルとパワーオンリセット及びセットとの関係を示した説明図。
【図9】同不揮発性半導体装置における動作波形を示したタイムチャート。
【図10】同不揮発性半導体装置における動作波形を示したタイムチャート。
【図11】同不揮発性半導体装置における各信号のレベルを示した説明図。
【図12】同不揮発性半導体装置における各信号のレベルを示した説明図。
【図13】本発明の第6の実施の形態による不揮発性半導体装置の構成を示したブロック図。
【図14】本発明の適用が可能な不揮発性半導体装置の構成を示したブロック図。
【図15】通常の不揮発性半導体装置における電源電圧とROM読み出し動作との関係を示した説明図。
【図16】図14に示された装置におけるパワーオンリセット回路の構成を示したブロック図。
【図17】図14に示された装置における制御回路の構成を示したブロック図。
【符号の説明】
PD11、PD51 入力パッド
IBF、IBF51 入力バッファ
PORC、PORC51、PORC52 パワーオンリセット回路
CT11、CT21、CT31、CT41、CT51、CT61 制御回路
OCT その他の制御回路
PG11、PG21、PG61、PG62 パルス発生回路
NR11、NR31 NOR回路
RRC ROM読み出し制御回路
CMB21、CMB61、CMB62 コマンドバッファ
IN31、IN51、IN52、IN61、IN62 インバータ
NA51、NA52 NAND回路
PC 周辺回路
Claims (2)
- メモリセルアレイにおける第1の領域を第2の領域に置き換えるための置換データを含むヒューズデータを格納するヒューズデータ格納部と、
前記ヒューズデータ格納部から前記ヒューズデータを読み出すヒューズデータ読み出し部と、
活性化されると、前記ヒューズデータ読み出し部に前記ヒューズデータを読み出させるための制御信号を出力する読み出し制御回路と、
前記読み出し制御回路の活性化又は非活性化を、外部からの入力に従って行う活性化制御回路と、
を備え、
前記活性化制御回路は、この活性化制御回路に接続されたパッドをさらに有し、前記外部からの入力は、前記パッドへの電圧の印加により行われ、
前記活性化制御回路は、
電源が投入されて電圧が所定レベルに到達するとパワーオンリセット信号を出力するパワーオンリセット回路と、
前記パッドに入力された電圧が第1のレベルにある場合、前記パワーオンリセット信号が出力されると前記読み出し制御回路を活性化して前記制御信号を出力させ、前記パッドに入力された電圧が第2のレベルにある場合、前記パワーオンリセット信号が出力されても前記読み出し制御回路を非活性化して前記制御信号を出力させない活性化決定回路と、
をさらに備えることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - メモリセルアレイにおける第1の領域を第2の領域に置き換えるための置換データを含むヒューズデータを格納するヒューズデータ格納部と、
前記ヒューズデータ格納部から前記ヒューズデータを読み出すヒューズデータ読み出し部と、
活性化されると、前記ヒューズデータ読み出し部に前記ヒューズデータを読み出させるための制御信号を出力する読み出し制御回路と、
前記読み出し制御回路の活性化又は非活性化を、外部からの入力に従って行う活性化制御回路と、
を備え、
前記活性化制御回路は、
この活性化制御回路に接続されたパッドと、
電源が投入されて電圧が所定レベルに到達するとパワーオンリセット信号を出力するパワーオンリセット回路と、
前記パッドに入力された電圧が第1のレベルにある場合、前記パワーオンリセット信号が出力されると第1の活性化信号を出力し、前記パッドに入力された電圧が第2のレベルにある場合、前記パワーオンリセット信号が出力されても前記第1の活性化信号を出力しない第1の活性化回路と、
所定のコマンドが入力されると第2の活性化信号を出力し、前記所定のコマンドが入力されない間は前記パワーオンリセット信号の出力にかかわらず前記第2の活性化信号を出力しない第2の活性化回路と、
前記第1の活性化信号又は前記第2の活性化信号の少なくともいずれか一方が出力されると、前記読み出し制御回路を活性化して前記制御信号を出力させる活性化決定回路と、
を備えることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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