JP4343062B2 - カーテンエアバッグ装置 - Google Patents
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Description
一般に、サイドカーテンエアバッグ装置のバッグは、車両の前席側方から後席側方に亘って展開するため長尺であり、折り畳んだ状態では可撓性があって長尺帯状(あるいは棒状)の形態をなす。
特許文献1には、折り畳まれたバッグを長手方向所定間隔おきに束ねるテープの一側面にマークを付しておき、このマークが車室内に向くように目視で確認しながらバッグを車体に取り付けることにより、バッグの捩れを防止する技術が開示されている。
そこで、この発明は、バッグの捩れを防止することができ、しかも、車体への取り付けが容易で、運搬性にも優れたカーテンエアバッグ装置を提供するものである。
折り畳まれた状態で車体(例えば、後述する実施例における車体100)の開口部(例えば、後述する実施例におけるサイドウィンドウ101)の上方に沿って配置されるバッグ(例えば、後述する実施例におけるバッグ3)と、
前記バッグの長手方向に沿って複数配置され、前記バッグの車外側に添って車体に面して配置される垂直部(例えば、後述する実施例における垂直部73)と前記バッグの上方に配置される水平部(例えば、後述する実施例における水平部74)により断面L字形に形成され、前記バッグと前記車体との干渉を防止するプラスチック製のプロテクター(例えば、後述する実施例におけるプロテクター7A,7B)と、
前記バッグと前記車体との間に介在して該バッグを該車体に取り付けるとともに前記プロテクターを支持するブラケット(例えば、後述する実施例におけるブラケット5C,5E)と、
を備え、互いに隣接する前記プロテクター同士が前記バッグの長手方向に離間していることを特徴とするカーテンエアバッグ装置(例えば、後述する実施例におけるサイドカーテンエアバッグ装置1)である。
このように構成することにより、車体に取り付ける前の段階では、折り畳まれた状態のバッグをプロテクターとプロテクターの間において折り曲げることができ、コンパクトに折り曲げた状態で搬送することができる。また、折り畳まれた状態のバッグを車体に取り付けるときには、プロテクターの存在によりバッグの捩れを防止することができる。さらに、車体にバッグを取り付けた後においては、プロテクターによって、バッグ展開時にバッグが車体と干渉するのを阻止することができる。
また、プロテクターによりバッグの捩れを防止することができるので、バッグを正しく車体に取り付けることができるとともに、作業性が向上し、生産性が向上するという優れた効果が奏される。
一方、バッグの展開時にバッグが車体に干渉するのをプロテクターが阻止するので、バッグを正しく展開させることができるという優れた効果が奏される。
サイドカーテンエアバッグ装置1は、車体100に取り付ける前の時点で図1に示すようにユニット化されている。サイドカーテンエアバッグユニット(以下、エアバッグユニットと略す)2は、折り畳まれて長尺の帯状をなすナイロン製のバッグ3と、バッグ展開用のガスを発生させるインフレータ4と、バッグ3を車体100に取り付けるための6つのブラケット5A〜5Fと、インフレータ4を車体100に取り付けるためのブラケット6と、バッグ3と車体100との干渉を防止するための2つのプロテクター7A,7Bと、を主要構成としている。
バッグ3を車体100に固定するブラケット5A〜5Fは、バッグ3の長手方向に互いに離間して配置されている。
バッグ3の先部はブラケット5Fを介してフロントピラー部102に固定される。詳述すると、バッグ3の先部に設けられた耳部(図示略)がブラケット5Fに支持され、ブラケット5Fがボルト(図示略)でフロントピラー部102に固定される。バッグ3の先部を拘束するテープ20は、ブラケット5Fの上から巻回されている。
また、バッグ3は、ブラケット5B,5C,5Dを介してルーフサイドレール部103に固定され、ブラケット5Eを介してフロントピラー部102に固定されている。
プロテクター7Aはブラケット5Cに支持されるとともにブラケット5Bに連係しており、プロテクター7Bはブラケット5Eに支持されるとともにブラケット5Dに連係している。
図2はエアバッグユニット2を車内側に面して配置される側から見たブラケット5C周辺の斜視図、図3はブラケット5C周辺の拡大斜視図、図4はバッグ3の一部を透視して示すブラケット5C周辺の拡大斜視図、図5は図2で示すされる部分をその裏側(すなわち、サイドレール部103に面して配置される側)から見た斜視図、図6はプロテクター7Aの一部を拡大して示す斜視図である。
なお、ブラケット5Cは台座部54に挿通されるボルト90によってサイドレール部103に固定される。
なお、完成されたエアバッグユニット2において、ブラケット5Cの端部とプロテクター7Bの端部はバッグ3の長手方向に離間して配置されており、この離間寸法は、バッグ3の折り返しが可能な最小寸法に設定されている。
また、プロテクター7A,7Bはバッグ3の捩れを阻止するので、エアバッグユニット2を車体100に取り付ける際にバッグ3が捩られて車体100に取り付けられるのを防止することができる。なお、ブラケット5Cとプロテクター7Bとの離間寸法が小さいので、この間においてバッグ3が捩られることもない。したがって、エアバッグユニット2を容易に且つ正しく車体100に取り付けることができ、作業性が向上し、生産性が向上する。
さらに、エアバッグユニット2を車体100に取り付けた後においては、バッグ3が展開する時に、バッグ3が車体100に干渉するのをプロテクター7A,7Bが阻止するので、バッグを正しく展開させることができる。
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例では、1つのバッグに対してプロテクターを2つ設けたが、プロテクターを3つ以上設けることも可能である。
また、前述した実施例では、1つのプロテクターに対して2つのブラケットを配置したが、ブラケットの数は限定されない。
3 バッグ
5C,5E ブラケット
7A,7B プロテクター
100 車体
101 サイドウィンドウ(開口部)
Claims (1)
- 折り畳まれた状態で車体の開口部の上方に沿って配置されるバッグと、
前記バッグの長手方向に沿って複数配置され、前記バッグの車外側に添って車体に面して配置される垂直部と前記バッグの上方に配置される水平部により断面L字形に形成され、前記バッグと前記車体との干渉を防止するプラスチック製のプロテクターと、
前記バッグと前記車体との間に介在して該バッグを該車体に取り付けるとともに前記プロテクターを支持するブラケットと、
を備え、互いに隣接する前記プロテクター同士が前記バッグの長手方向に離間していることを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
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