JP5137487B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5137487B2
JP5137487B2 JP2007187141A JP2007187141A JP5137487B2 JP 5137487 B2 JP5137487 B2 JP 5137487B2 JP 2007187141 A JP2007187141 A JP 2007187141A JP 2007187141 A JP2007187141 A JP 2007187141A JP 5137487 B2 JP5137487 B2 JP 5137487B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
protector
retaining cover
engaging
engagement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007187141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009023439A (ja
Inventor
光宏 吉田
智理 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Plast Co Ltd filed Critical Nihon Plast Co Ltd
Priority to JP2007187141A priority Critical patent/JP5137487B2/ja
Publication of JP2009023439A publication Critical patent/JP2009023439A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5137487B2 publication Critical patent/JP5137487B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車両衝突時に展開して乗員を保護するエアバッグ装置、特に、車体の開口部の上縁に沿って設置されるエアバッグ装置に関するものである。
この種のエアバッグ装置は、一般に、車体の開口部例えば車両のサイドウインドウの上縁に沿ってエアバッグを折り畳んだ状態で取付けておき、車両の側面衝突時にエアバッグがカーテン状に膨張展開して乗員の頭部等を保護するようにしたものである。
このために、折り畳まれたエアバッグは、筒状に形成された保形カバーに収められて折り畳み姿を保持されており、且つ、車体の溶接部等によって干渉されないように、エアバッグの長手方向に沿ってプロテクターにより覆うように配置して当該プロテクターに組付けられおり、当該プロテクターを例えばブラケットを介して車体に装着することにより、エアバッグを車体に装着するようになっている。また、エアバッグ装置の搬送時、車体取付け作業時に、剛体でないエアバッグを掴む際に、プロテクターが骨材となり掴み易く、異物の混入を防止する機能を有している。
このように構成するエアバッグ装置において、従来技術におけるプロテクターに保形カバーにより折り畳み姿を保持されたエアバッグを配設する構成として、例えば、図13および図14に示すようなものが知られている(特許文献1および2参照)。
特開2003−237514公報。 特開2006−69248号公報。
図13および図14に示す従来の技術によれば、プロテクターaは、断面略コ字状(あるいはU字状やL字状の場合もある)に形成され、筒状に形成された可撓性ある保形カバーbに折り畳まれた状態で収められたエアバッグcを覆った状態に収容して、外周部に接着テープdを接着巻回することによって、エアバッグcおよび保形カバーbと共に一体的に組付けてユニット化されていた。
ところで、この種のエアバッグ装置は、車体の開口部に沿って設置された場合、エアバッグcが所定の方向に展開し膨張することにより、車室内の乗員をより安全に保護すべく意図しなければならないものである。
このために、上記した従来のエアバッグ装置においては、例えば、エアバッグcの膨張展開方向と保形カバーbの両端接合部e(あるいは描画したマーキング部等)とを対向一致させた状態で、保形カバーbに折り畳み状態のエアバッグaを収納すると共に、保形カバーbに収納されたエアバッグcをプロテクターaを介して車体に取付けた際に車体に対して所定位置になるように装着する必要があり、このために、エアバッグcが保形カバーbに収容された状態でプロテクターaと共に接着テープdにより固定するのであり、更に、乗員保護の観点から適正な膨張展開方向を考慮した上で、ユニット化された状態のエアバッグcを車体に装着する必要がある。
しかしながら、上記のように構成する従来技術は、いずれも、たとえ、エアバッグcの膨張展開方向と保形カバーbの両端接合部e(あるいは描画したマーキング部等)とを対向一致させた状態で、エアバッグcを保形カバーbに収納したとしても、接着テープdを用いて更にプロテクターaに組付ける場合に、作業者が、保形カバーbに収納されたエアバッグcをプロテクターaの所定位置に保持した状態で、接着テープdをプロテクターaおよび保形カバーbの外周を巻回させることになるが、この際、プロテクターaに対して保形カバーb延いてはエアバッグcが何ら位置決めされない状態であり、加えて、接着テープdが接着力を有するがために、保形カバーbの一部に接着した状態で、更に、プロテクターaおよび保形カバーbへの巻回作業を行ったような場合、当該巻回作業によりプロテクターaと保形カバーbとが接着テープdに引きずられてしまい、プロテクターaと保形カバーbおよびエアバッグcとが前記所定位置よりずれた状態で、ユニット化されてしまうことがあった。
そこで、本発明は、かかる点に鑑み、保形カバーに収容されたエアバッグをプロテクターに配設してユニット化するに際して、常に所定位置に配設された状態でユニット化されるようになしたエアバッグ装置を提供することを目的としている。
本発明に係るエアバッグ装置は、車体縦壁部の縁部に沿って折り畳んで収納されインフレータから供給されるガスによって前記車体縦壁部に沿って膨張展開するエアバッグと、該エアバッグの折り畳み姿を保持する保形カバーと、該保形カバーと共に折り畳まれた前記エアバッグに沿って配設されるプロテクターとを備えたエアバッグ装置であって、前記保形カバー又は前記プロテクターの何れか一方に一対の係合片を形成すると共に、他方に前記一対の係合片にそれぞれ係合する一対の係合部を形成して、前記各係合部に前記係合片をそれぞれ係合することにより前記保形カバーを介して前記エアバッグが前記プロテクターに配設されるように構成しており、更に、前記一対の係合片および前記一対の係合部の各係合部位が、前記エアバッグの長尺帯状の折り畳み姿における長尺軸線方向に対して交叉する方向の断面視において、互いに対向する位置に存していることを特徴とする。
かかる構成により、保形カバーにより折り畳み姿に保持されたエアバッグのプロテクターへの配設は、保形カバー又はプロテクターの何れか一方に形成した係合片を他方に形成した係合部に係合することにより行うのであるが、係合片および係合部いずれもプロテクター或いは保形カバーに形成されていることから位置決め固定されており、係合片を係合部に係合すれば必然的にエアバッグはその膨張展開方向をプロテクターとの関連において適正位置に位置決め保持された上で、プロテクターに配設されてユニット化することができることになり、プロテクターを介して車体に装着すれば、必然的に膨張展開方向が適正位置になるように装着されることになる。
また、本発明に係るエアバッグ装置は、車体縦壁部の縁部に沿って折り畳んで収納されインフレータから供給されるガスによって前記車体縦壁部に沿って膨張展開するエアバッグと、該エアバッグの折り畳み姿を保持する保形カバーと、該保形カバーと共に折り畳まれた前記エアバッグに沿って配設されるプロテクターとを備えたエアバッグ装置であって、 前記プロテクターに係合片を形成するとともに、前記保形カバーに係合部を形成して、該係合部に前記係合片を係合することにより前記保形カバーを介して前記エアバッグが前記プロテクターに配設されるように構成しており、更に、前記係合部が前記係合片を係入する入口側係合孔と該入口側係合孔に係入された後前記係合片係合る出口側係合孔から構成されていることを特徴とする
かかる構成により、プロテクターの係合片を、保形カバーの入口側係合孔に係入した後、係合片の先端側を出口側係合孔に突出させた状態で係合することにより、保形カバーにより折り畳み姿に保持されたエアバッグをプロテクターに配設することができることになり、係合片はプロテクターに形成されると共に入口側および出口側係合孔とは保形カバーに形成されていずれも位置決め固定されており、係合片を入り口側係合孔に係入した後出口側係合孔に突出係合すれば、必然的に、エアバッグは、その膨張展開方向をプロテクターとの関連において適正位置に位置決め保持された上で、プロテクターに配設されてユニット化することができることになる。
上記のように構成する本発明によれば、保形カバーにより折り畳み姿に保持されたエアバッグのプロテクターへの配設は、保形カバー又はプロテクターの何れか一方に形成した係合片を他方に形成した係合部に係合することにより行うのであるが、係合片および係合部いずれもプロテクター或いは保形カバーに形成されていることから位置決め固定されており、係合片を係合部に係合すれば必然的にエアバッグはその膨張展開方向をプロテクターとの関連において適正位置に位置決め保持された上で、プロテクターに組付けられユニット化することができることになり、プロテクターを介して車体に装着すれば、必然的に膨張展開方向が適正位置になるように装着されることになる。
次に、図1を用いて、車両の開口部に装着されるエアバッグ装置の一般的な概略構成について説明する。
図1において、エアバッグ装置1は、車体10の開口部10a例えばサイドウインドウ11の上方に沿って、フロントピラー部12からルーフサイドレール部13を通ってリヤーピラー部14に至る間に配置されている。
エアバッグ装置1は、一端側にインフレータ4が装着されたエアバッグ2と、エアバッグ2を折り畳んだ状態で長尺帯状をなす姿で収容する保形カバー3と、保形カバー3と共にエアバッグ2を車体10との干渉を防止した状態で不図示のブラケットを用いて車体に装着する複数のプロテクター5とを有して構成している。
次に、図2乃至図4を用いて、本発明に係る第1の実施の形態について、説明する。
図2は本発明に係る第1の実施の形態を採用した場合の図1のX円内における保形カバーに折り畳まれた状態で保持されたエアバッグとプロテクターとの分解斜視図、図3は同じく図1のX円内における保形カバーに折り畳まれた状態で保持されたエアバッグをプロテクターに配設した状態を描画した斜視図、図4は図3のA−A断面図である。
図2乃至図4において、エアバッグ2は、折り畳まれた状態を保持するために筒状に形成された例えば布材製の保形カバー3内に収容されている。
このとき、例えば、エアバッグ2の膨張展開方向と保形カバー3の両端接合部3aとを一致させた状態で、エアバッグ2は保形カバー3内に収容されていることになる。
なお、保形カバー3におけるエアバッグ2の膨張展開方向に一致させる基準は、両端接合部3aに限るものではなく、例えば、保形カバー3の外側部に描画したマーキングなどの場合もある。
プロテクター5は、樹脂成形品等の硬質材料を断面コ字状に成形して構成しており、両対向側壁部5a、5aにおける先端から二条の切欠きによって形成された互いに対向する一対の係合片6−1、6−1を有して構成している。
両係合片6−1、6−1には、それぞれ先端部に外方(即ち互いに反対方向)に突出するように係合鉤部6−1a、6−1aが形成されている。
また、保形カバー3は、係合片6−1、6−1がそれぞれ係合する係合部7−1、7−1を有して構成している。
係合部7−1、7−1は、それぞれ、係合片6−1、6−1が先ず係入する入口側係合孔7−1a、7−1aと、入口側係合孔7−1a、7−1aのそれぞれに係入した係合片6−1、6−1の先端を突出させた状態で係合鉤部6−1a、6−1aが係合する出口側係合孔7−1b、7−1bとで、構成している。
かかる構成において、予めエアバッグ2は、長尺帯状に折り畳んだ状態で両端接合部3aを接合しない基布の状態の保形カバー3により被覆し、被覆後、保形カバー3の両端部を縫合或いは接着とすることにより両端接合部3aを形成して、折り畳んだ姿に保形保持されることになる(図4の二点鎖線視参照)。
このとき、エアバッグ2の膨張展開方向と両端接合部3aとは例えば一致させている。その後、保形カバー3に収容されたエアバッグ2は、プロテクター5の開口部側から挿入し、車室内に膨張展開するために一部が保形カバー3と共に露出した状態で覆われることになる。
そして、プロテクター5の係合片6−1、6−1は、エアバッグ2の挿入過程において、先ず、係合鉤部6−1a、6−1a側から、保形カバー3の入口側係合孔7−1a、7−1aに係入させ、その後、保形カバー3とプロテクター5との間を潜らせながら、出口側係合孔7−1b、7−1bに係合させることになる。
この結果、係合片6−1、6−1の係合鉤部6−1a、6−1aが出口側係合孔7−1b、7−1bにそれぞれ係合することにより、エアバッグ2が保形カバー3と共にプロテクター5に組付け配設され、ユニット化されることになる。そして、図4に示すように、係合片6−1、6−1と係合部7−1、7−1とがそれぞれ形成する係合部位は、エアバッグ2の長尺帯状の折り畳み姿における長尺軸線方向に対して交叉する方向の断面視において、互いに対向する位置に存していることになる。
このようにユニット化された状態において、エアバッグ2は、その膨張展開方向がプロテクター5の所定位置に配置されることになり、プロテクター5を不図示のブラケットを用いて車体10に装着すれば、側突時等において、所定の方向に膨張展開して、乗員を衝撃から保護することになる。
以上のように構成することにより、保形カバー3により折り畳み姿に保持されたエアバッグ2のプロテクター5への組付け配設は、プロテクター5の係合片6−1、6−1を、保形カバー3の入口側係合孔7−1a、7−1aにそれぞれ係入した後、係合片6−1、6−1の先端側の係合鉤部6−1a、6−1aを出口側係合孔7−1b、7−1bに突出させた状態で係合することにより行っており、保形カバー3により折り畳み姿に保持されたエアバッグ2をプロテクター5に組付け配設することができることになる。
そして、係合片6−1、6−1をプロテクター5に形成すると共に、入口側係合孔7−1a、7−1aおよび出口側係合孔7−1b、7−1bを保形カバー3に形成していることから、いずれも固定的に位置決めされており、係合片6−1、6−1を入り口側係合孔7−1a、7−1aにそれぞれ係入した後、出口側係合孔7−1b、7−1bに突出係合すれば、必然的に、エアバッグ2は、その膨張展開方向をプロテクター5との関連において適正位置に位置決め保持した上で、プロテクター5に組付け配設されユニット化することができることになる。
次に、図5に示す本発明に係る第2の実施の形態について説明する。
図5に示す本発明に係る第2の実施の形態においては、プロテクター5は、例えば樹脂成形品等の硬質材料を断面略L字状に成形されて構成しており、プロテクター5の両側壁部5a、5aを切欠くことによりそれぞれ係合片6−2、6−2を有して構成している。
両係合片6−2、6−2には、それぞれ先端部に外方に突出するように係合鉤部6−2a、6−2aが形成されている。
また、保形カバー3は、例えば布材からなり、係合片6−2、6−2がそれぞれ係合する係合部7−2、7−2を有して構成している。
係合部7−2、7−2は、それぞれ、係合片6−2、6−2が先ず係入する入口側係合孔7−2a、7−2aと、入口側係合孔7−2a、7−2aのそれぞれに係入した後、係合片6−2、6−2の先端を突出させた状態で係合鉤部6−2a、6−2aが係合する出口側係合孔7−2b、7−2bとで構成している。
かかる構成において、エアバッグ2は、第1の実施の形態と同様に折り畳み姿で保形カバー3に収容保持され状態で、プロテクター5の開口部側から挿入し、保形カバー3と共に覆われ、プロテクター5の係合片6−2、6−2は、エアバッグ2の挿入過程において、先ず、係合鉤部6−2a、6−2a側から、保形カバー3の入口側係合孔7−2a、7−2aに係入させ、その後、保形カバー3とプロテクター5との間を潜らせながら、出口側係合孔7−2b、7−2bに係合させることになる。
この結果、係合片6−2、6−2の係合鉤部6−2a、6−2aが出口側係合孔7−2b、7−2bにそれぞれ係合することにより、エアバッグ2は車室内に膨張展開するために一部を保形カバー3と共に露出した状態でプロテクター5に組付け配設され、ユニット化されることになる。そして、図5に示すように、係合片6−2、6−2と係合部7−2、7−2とがそれぞれ形成する係合部位は、エアバッグ2の長尺帯状の折り畳み姿における長尺軸線方向に対して交叉する方向の断面視において、互いに対向する位置に存していることになる。
このようにユニット化された状態において、エアバッグ2は、その膨張展開方向がプロテクター5の所定位置に配置されることになり、プロテクター5を不図示のブラケットを用いて車体10に装着すれば、側突時等において、所定の方向に膨張展開して、乗員を衝撃から保護することになる。
以上のように構成することにより、保形カバー3により折り畳み姿に保持されたエアバッグ2のプロテクター5への組付け配設は、プロテクター5の係合片6−2、6−2を、保形カバー3の入口側係合孔7−2a、7−2aに係入した後、係合片6の先端側の係合鉤部6−2a、6−2aを出口側係合孔7−2b、7−2bに突出させた状態で係合することにより、保形カバー3により折り畳み姿に保持されたエアバッグ2をプロテクター5に組付け配設することができることになり、係合片6−2、6−2をプロテクター5に形成すると共に、入口側係合孔7−2a、7−2aおよび出口側係合孔7−2b、7−2bを保形カバー3に形成していることから、いずれも固定的に位置決めされていることになり、係合片6−2、6−2を入り口側係合孔7−2a、7−2aにそれぞれ係入した後、出口側係合孔7−2b、7−2bにそれぞれ突出係合すれば、必然的に、エアバッグ2は、その膨張展開方向をプロテクター5との関連において適正位置に位置決め保持した上で、プロテクター5に組付け配設されユニット化することができることになる。
次に、本発明に係る第3の実施の形態について、図6および図7を用いて説明する。
図6および図7に示す第3の実施の形態においては、プロテクター5は、例えば樹脂成形品等の硬質材料を断面コ字状に形成して構成しており、両対向側壁部5a、5aと天壁部5bとが交差する角部5c、5cをそれぞれ切り欠くことによって貫通孔5d、5dが形成され、更に、貫通孔5d、5dにおける両対向側壁部5a、5a側に互いに対向するように立設された係合片を構成する一対の突状係合片6−3、6−3を有して構成している。
両突状係合片6−3、6−3には、それぞれ先端部に外方に突出するように係合鉤部6−3a、6−3aが形成されている。
他方、保形カバー3は、例えば布材等から構成し、互いに対向するように一対の舌状片3b、3bが形成されており、舌状片3b、3bには、それぞれ、係合部を構成する係合孔7−3、7−3が形成されている。
かかる構成において、上記の実施の形態と同様に、保形カバー3に折り畳んだ姿で保形保持されたエアバッグ2は、プロテクター5の開口部側から挿入し、車室内に膨張展開するために一部が保形カバー3と共に露出した状態で覆われることになる。
そして、このようなプロテクター5へのエアバッグ2の挿入過程において、保形カバー3の舌状片3b、3bをプロテクター5の貫通孔5d、5dにそれぞれ挿通し、しかる後、プロテクター5の突状係合片6−3、6−3を舌状片3b、3bに形成した係合孔7−3、7−3にそれぞれ係合する。
この結果、係合孔7−3、7−3から外方に突出した係合鉤部6−3a、6−3aが係合孔7−3、7−3に係合することにより、エアバッグ2は、その膨張展開方向をプロテクター5との関連において適正位置に位置決め保持した上で、プロテクター5に組付け配設されユニット化することができることになる。そして、図7に示すように、突状係合片6−3、6−3と係合孔7−3、7−3とがそれぞれ形成する係合部位は、エアバッグ2の長尺帯状の折り畳み姿における長尺軸線方向に対して交叉する方向の断面視において、互いに相対向する位置に存していることになる。
従って、突状係合片6−3、6−3がプロテクター5に形成されると共に、舌状片3b、3bが保形カバー3に形成されて、いずれも固定的に位置決めされていることになり、突状係合片6−3、6−3を舌状片3b、3bに設けた係合孔7−3、7−3に係合すれば、エアバッグ2は、その膨張展開方向をプロテクター5との関連において適正位置に位置決め保持した上で、プロテクター5に組付け配設されユニット化することができることになる。
次に、本発明に係る第4の実施の形態について、図8を用いて説明する。
図8に示す第4の実施の形態においては、プロテクター5は、例えば樹脂成形品等の硬質材料を断面コ字状に成形することにより構成しており、両対向側壁部5a、5aの先端部に係合片6−4、6−4を形成し、係合片6−4、6−4は、その先端部に外方に突出するように係合鉤部6−4a、6−4aが形成されている。
また、保形カバー3は、樹脂成形品のような硬質材料を筒状に成形して構成しており、互いの対向するように外方に断面コ字状にて延在する突出片部3b、3bが形成され、突出片3b、3bには、係合部を構成する係合孔7−4、7−4がそれぞれ形成されている。
かかる構成において、上記の実地の形態と同様に、保形カバー3に折り畳んだ姿で保形保持されたエアバッグ2を、プロテクター5の開口部側から挿入し、保形カバー3と共に覆う。
そして、このようなプロテクター5へのエアバッグ2の挿入過程において、係合片6−4、6−4を共に内方に弾性変形しながら、保形カバー3の突出片部3b、3bに形成した係合孔7−4、7−4に係入していき、係合孔7−4、7−4を係合鉤部6−4a、6−4aが貫通したことにより、係合片6−4、6−4の弾性変形が付勢力により復元して、係合鉤部6−4a、6−4aがプロテクター5の係合片6−4、6−4をそれぞれ係合することになる。
この結果、係合孔7−4、7−4から外方に突出した係合鉤部6−4a、6−4aが係合孔7−4、7−4に係合することにより、エアバッグ2は、その膨張展開方向をプロテクター5との関連において適正位置に位置決め保持した上で、プロテクター5に組付け配設されユニット化することができることになる。そして、図8に示すように、突状係合片6−4、6−4と係合孔7−4、7−4とがそれぞれ形成する係合部位は、エアバッグ2の長尺帯状の折り畳み姿における長尺軸線方向に対して交叉する方向の断面視において、互いに対向する位置に存していることになる。

従って、突状係合片6−4、6−4がプロテクター5に形成されていると共に、突出片部3b、3bが保形カバー3に形成されて、いずれも固定的に位置決めされることになり、突状係合片6−4、6−4を突出片部3b、3bに設けた係合孔7−4、7−4に係合すれば、エアバッグ2は、その膨張展開方向をプロテクター5との関連において適正位置に位置決め保持した上で、プロテクター5に組付け配設されユニット化することができることになる。
図9及び図10に示す第5の実施の形態においては、プロテクター5は、やはり樹脂成形品等の硬質材料を断面コ字状に成形して構成しており、保形カバー3は、樹脂成形品等の硬質材料により割り溝3dを有して筒状に成形して構成しており、さらに、保形カバー3の割り溝3dに対抗する部分には、エアバッグ2が膨張展開する際に開裂する開裂溝3cが形成されている。
そして、エアバッグ2をプロテクター5に組付け配設するための係合片6−5、6−5は、保形カバー3に形成されているとともに、係合部を構成する係合孔7−5、7−5は、プロテクター5の両対向側壁部5a、5aにそれぞれ形成されている点を特徴とするものである。
かかる構成において、エアバッグ2をプロテクター5に組付け配設してユニット化するには、先ず、エアバッグ2は、折畳んだ姿で保形カバー3の割り溝3dから挿入して、保形カバー3を弾性変形的に拡径しながら保形カバー3内に挿入し、挿入後保形カバー3が元の形状に復帰させた状態で、保形カバー3に覆われた状態で保形保持されることになる。
次に、エアバッグ2をプロテクター5に組付け配設してユニット化するのであるが、先ず、エアバッグ2は、保形カバー3に折り畳んだ姿で、プロテクター5の開口部側から挿入し、保形カバー3と共に覆っておく。
そして、このようなプロテクター5へのエアバッグ2の挿入過程において、保形カバー3の係合片6−5、6−5を共に内方に弾性変形しながら、プロテクター5の係合孔7−5、7−5に係入していき、係合孔7−5、7−5を係合片6−5、6−5が貫通してプロテクター5の外方に突出したことにより、係合片6−5、6−5の弾性変形が付勢力により復元して、プロテクター5の係合片6−5、6−5にそれぞれ係合することになり、エアバッグ2は、その膨張展開方向をプロテクター5との関連において適正位置に保持された上で、プロテクター5に組付け配設されユニット化することができることになる。
従って、係合片6−5、6−5が保形カバー3に形成され、係合孔7−5、7−5がプロテクター5に形成されていることから、いずれも固定的に位置決めされていることになり、係合片6−5、6−5を係合孔7−5、7−5に係合すれば、エアバッグ2は、その膨張展開方向をプロテクター5との関連において適正位置に位置決め保持した上で、プロテクター5に組付け配設されユニット化することができることになる。
図11及び図12に示す第6の実施の形態においては、プロテクター5は、やはり樹脂成形品等の硬質材料を断面コ字状に成形して構成しており、保形カバー3は、同様に樹脂成形品等の硬質材料により比較的幅広の割り溝3dを有して構成しており、さらに、保形カバー3の割り溝3dに対向する部分には、エアバッグ2が膨張展開した際に開裂する開裂溝3cが形成されている。
そして、前記第5の実施の形態と同様に、エアバッグ2をプロテクター5に組付け配設するための係合片6−6、6−6は、保形カバー3に形成されているとともに、係合部を構成する係合孔7−6、7−6は、プロテクター5に形成されている。
保形カバー3に形成した係合片6−6、6−6は、略卍状を呈して互いに係合し合えるように構成しており、また、係合孔7−6、7−6は、互いに対向するように、プロテクター5の天面壁部5bに形成されている。
かかる構成において、エアバッグ2をプロテクター5に組付け配設してユニット化するには、先ず、エアバッグ2は、折畳んだ姿で保形カバー3の割り溝3dから挿入して、保形カバー3を弾性変形的に拡径しながら保形カバー3内に挿入し、挿入後保形カバー3が元の形状に復帰させた状態で、保形保持されることになる。
次に、保形カバー3により折畳んだ姿で保形カバー3により保形保持されたエアバッグ2は、係合片6−6、6−6の係合関係を解いた状態で、プロテクター5の開口部側から挿入し、保形カバー3と共に覆っておく。
次に、互いに係合関係が解かれている係合片6−6、6−6は、それぞれプロテクター5の係合孔7−6、7−6に挿入してプロテクター5の外方に突出させた後、互いに係合させることになり、この結果、エアバッグ2は、その膨張展開方向をプロテクター5との関連において適正位置に保持された上で、プロテクター5に組付け配設されユニット化することができる。
以上説明したように、本発明は、保形カバーにより折り畳み姿に保持されたエアバッグのプロテクターへの組付け配設は、保形カバー又はプロテクターの何れか一方に形成した係合片を、他方に形成した係合部に係合することにより、必然的にエアバッグが、その膨張展開方向を適正位置に保持した上で、プロテクターに組付け配設されユニット化することができることになり、プロテクターを介して車体に装着すれば、必然的に膨張展開方向がプロテクターとの関連において適正位置になるように装着されることになるために、車両衝突時に展開して乗員を保護するエアバッグ装置、特に、車体の開口部の縁部に沿って設置されるエアバッグ装置等に好適であるといえる。
エアバッグ装置を備えた車両の開口部付近を描画した概略側面図である。 本発明に係る第1の実施の形態を採用した場合の図1のX円内における保形カバーに折り畳まれた状態で保持されたエアバッグとプロテクターとの分解斜視図である。 同じく図1のX円内における保形カバーに折り畳まれた状態で保持されたエアバッグをプロテクターに組付け配設した状態を描画した斜視図である。 図3のA−A断面図である。 本発明に係る第2の実施の形態を採用した場合の図4と同様な断面図である。 本発明に係る第3の実施の形態を採用した場合の図1のX円内における保形カバーに折り畳まれた状態で保持されたエアバッグとプロテクターとの分解斜視図である。 図6のB−B断面図である。 本発明に係る第4の実施の形態を採用した図4と同様な断面図である。 本発明に係る第5の実施の形態を採用した場合の図1のX円内における保形カバーに折り畳まれた状態で保持されたエアバッグとプロテクターとの分解斜視図である。 図9のC−C断面図である。 本発明に係る第6の実施の形態を採用した場合の図1のX円内における保形カバーに折り畳まれた状態で保持されたエアバッグとプロテクターとの分解斜視図である。 図11のD−D断面図である。 従来の技術における保形カバーに折り畳まれた状態で保持されたエアバッグをプロテクターに組付け配設した状態を描画した斜視図である。 図13のE−E断面図である。
符号の説明
1 エアバッグ装置
2 エアバッグ
3 保形カバー
3b 舌状片
4 インフレータ
5 プロテクター
6−1、6−2、6−3,6−4、6−5、6−6 係合片
7−1、7−2、7−3、7−4、7−5、7−6 係合孔(係合部)


Claims (2)

  1. 車体縦壁部の縁部に沿って折り畳んで収納されインフレータから供給されるガスによって前記車体縦壁部に沿って膨張展開するエアバッグと、該エアバッグの折り畳み姿を保持する保形カバーと、該保形カバーと共に折り畳まれた前記エアバッグに沿って配設されるプロテクターとを備えたエアバッグ装置であって、
    前記保形カバー又は前記プロテクターの何れか一方に一対の係合片を形成すると共に、他方に前記一対の係合片にそれぞれ係合する一対の係合部を形成して、前記各係合部に前記係合片をそれぞれ係合することにより前記保形カバーを介して前記エアバッグが前記プロテクターに配設されるように構成しており、
    更に、前記一対の係合片および前記一対の係合部の各係合部位が、前記エアバッグの長尺帯状の折り畳み姿における長尺軸線方向に対して交叉する方向の断面視において、互いに対向する位置に存していることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 車体縦壁部の縁部に沿って折り畳んで収納されインフレータから供給されるガスによって前記車体縦壁部に沿って膨張展開するエアバッグと、該エアバッグの折り畳み姿を保持する保形カバーと、該保形カバーと共に折り畳まれた前記エアバッグに沿って配設されるプロテクターとを備えたエアバッグ装置であって、
    前記プロテクターに係合片を形成すると共に、前記保形カバーに係合部を形成し、該係合部に前記係合片を係合することにより前記保形カバーを介して前記エアバッグが前記プロテクターに配設されるように構成しており、
    更に、前記係合部が前記係合片を係入する入口側係合孔と該入口側係合孔に係入された後に前記係合片が係合する出口側係合孔から構成されていることを特徴とするアバッグ装置。
JP2007187141A 2007-07-18 2007-07-18 エアバッグ装置 Expired - Fee Related JP5137487B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007187141A JP5137487B2 (ja) 2007-07-18 2007-07-18 エアバッグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007187141A JP5137487B2 (ja) 2007-07-18 2007-07-18 エアバッグ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009023439A JP2009023439A (ja) 2009-02-05
JP5137487B2 true JP5137487B2 (ja) 2013-02-06

Family

ID=40395688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007187141A Expired - Fee Related JP5137487B2 (ja) 2007-07-18 2007-07-18 エアバッグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5137487B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5574656B2 (ja) * 2009-09-25 2014-08-20 オートリブ ディベロップメント エービー カーテンエアバッグ装置
JP2012179923A (ja) 2009-09-25 2012-09-20 Autoliv Development Ab カーテンエアバッグ装置
EP2666677B1 (en) * 2011-01-17 2017-06-14 Autoliv Development AB Cover and air bag device
JP5626121B2 (ja) * 2011-05-26 2014-11-19 豊田合成株式会社 頭部保護エアバッグ装置
JP5839449B2 (ja) * 2011-06-24 2016-01-06 芦森工業株式会社 エアバッグ装置
WO2013011900A1 (ja) * 2011-07-19 2013-01-24 芦森工業株式会社 エアバッグ装置
EP3360733B1 (en) * 2017-02-09 2019-10-09 Autoliv Development AB Airbag module with a container and a flexible cover

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3925226B2 (ja) * 2002-02-12 2007-06-06 タカタ株式会社 カーテンエアバッグ及びカーテンエアバッグ装置
JP4403028B2 (ja) * 2004-06-30 2010-01-20 オートリブ ディベロップメント エービー 頭部保護用エアバッグの車体への取付装置
JP4343062B2 (ja) * 2004-08-31 2009-10-14 本田技研工業株式会社 カーテンエアバッグ装置
JP4313278B2 (ja) * 2004-09-22 2009-08-12 本田技研工業株式会社 車両用乗員保護装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009023439A (ja) 2009-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5137487B2 (ja) エアバッグ装置
JP4887352B2 (ja) カーテンエアバックと自動車
JP6054637B2 (ja) エアバッグ装置
JP4408884B2 (ja) 膝保護用エアバッグ装置
JP6386361B2 (ja) 車両用カーテンエアバッグを収納したルーフヘッドライニング構造
US7481449B2 (en) Airbag device for driver's seat
WO2012099105A1 (ja) カバー及びエアバッグ装置
JPWO2005056348A1 (ja) 車両のエアバッグ装置
JP6107629B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP2008285110A (ja) 歩行者用エアバッグ装置及び歩行者用エアバッグ装置付き自動車
JP5688071B2 (ja) エアバッグ
JP5746666B2 (ja) 車両用カーテンエアバッグ及びその取付構造
JP2005178608A (ja) カーテンエアバッグのガイド装置及びカーテンエアバッグ装置
JP2005162201A (ja) 車両のフロントピラートリム結合構造
JP4453493B2 (ja) 助手席用エアバッグ装置
WO2011102225A1 (ja) ニーエアバッグ
JP5368779B2 (ja) エアバッグ及びエアバッグの折り畳み方法
JP4604930B2 (ja) 運転席用エアバッグ装置とそのエアバッグの折り畳み方法
JP2006151176A (ja) カーテンエアバッグ
JP5552445B2 (ja) カバー
WO2016035457A1 (ja) 助手席用エアバッグ及びそれを備えるエアバッグ装置
JP4259197B2 (ja) 頭部エアバッグ装置の配設部構造
JP5618564B2 (ja) ガス整流装置
JP2006213113A (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP2014181005A (ja) 車両用内装材の取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120814

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5137487

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees