JP2008285110A - 歩行者用エアバッグ装置及び歩行者用エアバッグ装置付き自動車 - Google Patents

歩行者用エアバッグ装置及び歩行者用エアバッグ装置付き自動車 Download PDF

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Abstract

【課題】モールディングの機能を担う歩行者用エアバッグ装置と、歩行者用エアバッグ装置にモールディングの機能を担わせた歩行者用エアバッグ装置付き自動車を提供する。
【解決手段】歩行者用エアバッグ装置10は、車体1のAピラー2に沿って車体前後方向に延在するベースプレート20と、このベースプレート20に沿って配置されたエアバッグ30の折り畳み体と、このエアバッグ30の折り畳み体を覆うカバー40と、該エアバッグ30の前端に接続されたインフレータ60等を備えている。カバー40は、Aピラー2とウィンドシールド4との交叉隅部を覆うモールディングを兼ねるものである。歩行者用エアバッグ装置10は、カバー40がAピラー2とウィンドシールド4との交叉隅部に配置され、ベースプレート20の後端側のアンカー部21が車体1のルーフサイドレール3に固定されると共に、該ベースプレート20の前端側に固定されたインフレータ60が車体1のフードリッジ5に固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体のAピラーに沿ってエアバッグを膨張させ、歩行者等(歩行者や二輪車乗員など)がAピラーに直に当ることを防止するための歩行者用エアバッグ装置と、この歩行者用エアバッグ装置を搭載した自動車に関する。
この種の歩行者用エアバッグ装置付き自動車として、特開2005−96686号公報には、車体のAピラーに沿ってエアバッグ折り畳み体を配置し、このエアバッグ折り畳み体を覆うように該Aピラーにピラーアウターを装着したものが記載されている。このAピラーに装着するエアバッグ装置は、Aピラー自体が幅の狭い構造であるため、従来のカーテンエアバッグなどに比べ、よりコンパクトな配置や取付が必要とされる。
同号公報の歩行者用エアバッグ装置付き自動車にあっては、エアバッグが膨張すると、該ピラーアウターがエアバッグに押されて開き出し、このエアバッグがAピラーに沿って膨張展開する。
特開2005−96686号公報
上記特開2005−96686号の歩行者用エアバッグ装置付き自動車にあっては、ウィンドシールドのAピラー側の縁部を覆うようにモールディングが設けられているが、更なる効果的な配置構造が求められていた。
本発明は、かかるモールディングの機能を担う歩行者用エアバッグ装置と、この歩行者用エアバッグ装置にモールディングの機能を担わせた歩行者用エアバッグ装置付き自動車を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の歩行者用エアバッグ装置付き自動車は、車体のAピラーに沿って配置されたエアバッグ折り畳み体と、該エアバッグ折り畳み体を覆うカバーと、該エアバッグを膨張させるインフレータとを有する歩行者用エアバッグ装置を搭載した自動車において、該歩行者用エアバッグ装置は、車体のAピラーとウィンドシールドとの交叉隅部に配置されており、該カバーの少なくとも一部が該ウィンドシールドの側縁の前面側を覆っていることを特徴とするものである。
請求項2の歩行者用エアバッグ装置付き自動車は、請求項1において、該Aピラーは、Aピラー本体と、該Aピラー本体の外面に配置されたピラーアウターとを備えてなり、前記歩行者用エアバッグ装置は、該ピラーアウターとウィンドシールドとの交叉隅部に配置されていることを特徴とするものである。
請求項3の歩行者用エアバッグ装置付き自動車は、請求項1又は2において、前記カバーは、ウィンドシールドの側縁の上端から下端まで延在していることを特徴とするものである。
請求項4の歩行者用エアバッグ装置付き自動車は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記カバーは、前記エアバッグ折り畳み体の下側を覆うロワカバーと、該エアバッグ折り畳み体の上側を覆うアッパーカバーとを備えており、該ロワカバー及びアッパーカバーの前記ピラーアウターと反対側の縁部同士が、前記エアバッグの膨張時に離反しうるように係合していることを特徴とするものである。
本発明(請求項5)の歩行者用エアバッグ装置は、車体のAピラーに沿って配置されるエアバッグ折り畳み体と、該エアバッグ折り畳み体を覆うカバーと、該エアバッグを膨張させるインフレータとを有する歩行者用エアバッグ装置において、該歩行者用エアバッグ装置は、車体のAピラーとウィンドシールドとの交叉隅部に配置され、該カバーの少なくとも一部が該ウィンドシールドの側縁の前面側を覆うことを特徴とするものである。
請求項6の歩行者用エアバッグ装置は、請求項5において、前記歩行者用エアバッグ装置は、車体のピラーアウターとウィンドシールドとの交叉隅部に配置されることを特徴とするものである。
請求項7の歩行者用エアバッグ装置は、請求項5又は6において、前記カバーは、車体のウィンドシールドの側縁の上端から下端まで延在することを特徴とするものである。
請求項8の歩行者用エアバッグ装置は、請求項5ないし7のいずれか1項において、前記カバーは、前記エアバッグ折り畳み体の下側を覆うロワカバーと、該エアバッグ折り畳み体の上側を覆うアッパーカバーとを備えており、該ロワカバー及びアッパーカバーの前記ピラーアウターと反対側の縁部同士が、前記エアバッグの膨張時に離反しうるように係合していることを特徴とするものである。
本発明(請求項1)の歩行者用エアバッグ装置付き自動車にあっては、車体のAピラーとウィンドシールドとの交叉隅部に歩行者用エアバッグ装置が配置され、この歩行者用エアバッグ装置のエアバッグ折り畳み体を覆うカバーの少なくとも一部がウィンドシールドの側縁の前面側を覆っているため、Aピラーとこのウィンドシールドの側縁との交叉隅部にモールディングを設けることが不要である。また、これにより、歩行者用エアバッグ装置付き自動車の組み立て作業が簡易なものとなる。
請求項2の歩行者用エアバッグ装置付き自動車にあっては、歩行者用エアバッグ装置がモールディングの如くピラーアウターとウィンドシールドとの交叉隅部を覆ったものとなる。また、この請求項2の歩行者用エアバッグ装置付き自動車にあっては、Aピラーの設計の自由度も高い。
請求項3の歩行者用エアバッグ装置付き自動車にあっては、カバーがウィンドシールドの側縁の上端から下端まで延在しているので、このウィンドシールドの側縁の略全体にわたってモールディングを設けることが不要である。また、ウィンドシールドの側縁がその上端から下端までカバーによって連続して覆われているので、見栄えもよい。
請求項4の歩行者用エアバッグ装置付き自動車にあっては、カバーは、エアバッグ折り畳み体の下側を覆うロワカバーと、エアバッグ折り畳み体の上側を覆うアッパーカバーとを備えており、これらのピラーアウターと反対側の縁部同士が、エアバッグの膨張時に離反しうるように係合したものとなっている。このカバーは、ロワカバーとアッパーカバーとの継ぎ目が正面から見えにくいため、見栄えがよい。エアバッグが膨張するときには、ロワカバー及びアッパーカバーのピラーアウターと反対側の縁部同士が離反して該アッパーカバーが上方へ開き出し、エアバッグがAピラーに沿って膨張展開する。
本発明(請求項5)の歩行者用エアバッグ装置は、車体のAピラーとウィンドシールドとの交叉隅部に配置され、モールディングの機能を担う。
請求項6の歩行者用エアバッグ装置は、ピラーアウターとウィンドシールドとの交叉隅部を覆う。この請求項6の歩行者用エアバッグ装置を用いることにより、自動車のAピラーの設計の自由度が高いものとなる。
請求項7の歩行者用エアバッグ装置にあっては、カバーがウィンドシールドの側縁の上端から下端まで延在するので、このウィンドシールドの側縁の略全体にわたってモールディングを不要とすることができる。また、ウィンドシールドの側縁がその上端から下端までカバーによって連続して覆われるので、見栄えもよい。
請求項8の歩行者用エアバッグ装置にあっては、カバーは、エアバッグ折り畳み体の下側を覆うロワカバーと、エアバッグ折り畳み体の上側を覆うアッパーカバーとを備えており、これらのピラーアウターと反対側の縁部同士が、エアバッグの膨張時に離反しうるように係合したものとなっている。このカバーは、ロワカバーとアッパーカバーとの継ぎ目が正面から見えにくいため、見栄えがよい。エアバッグが膨張するときには、ロワカバー及びアッパーカバーのピラーアウターと反対側の縁部同士が離反して該アッパーカバーが上方へ開き出し、エアバッグがAピラーに沿って膨張展開する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
第1図は実施の形態に係る歩行者用エアバッグ装置付き自動車のAピラー付近の斜視図、第2図及び第3図はそれぞれ第1図のII−II線及びIII−III線に沿う断面図、第4図はエアバッグ膨張時の第2図と同様部分の断面図である。
また、第5図及び第6図はこの自動車に搭載された歩行者用エアバッグ装置の斜視図、第7図はこの歩行者用エアバッグ装置の分解斜視図、第8図及び第9図は第5図のVIII−VIII線に沿う断面斜視図、第10図(a)〜(c)はこの歩行者用エアバッグ装置のベースプレートの構成図、第11図(a),(b)はこの歩行者用エアバッグ装置のアッパーカバーの構成図、第12,13,14,15図は、それぞれ、第11図(a)のXII−XII線、XIII−XIII線、XIV−XIV線及びXV−XV線に沿う断面図、第16図(a),(b)はこの歩行者用エアバッグ装置のロワカバーの構成図、第17,18,19図は、それぞれ、第16図(a)のXVII−XVII線、XVIII−XVIII線及びXIX−XIX線に沿う断面図、第20図は第16図(a)のXX−XX線に沿う端面図、第21,22,23図は、この歩行者用エアバッグ装置の組み立て手順を示す分解斜視図、第24,25図は、それぞれ、第23図のXXIV−XXIV線及びXXV−XXV線に沿う断面図である。
なお、第6図は第5図のVI方向から見た斜視図であり、第9図は第8図のIX方向から見た断面斜視図である。第10図(a)はベースプレートの側面図であり、第10図(b)は第10図(a)のB部分の上面図、第10図(c)は第10図(b)のC−C線に沿う断面図である。第11図(a)はアッパーカバーの側面図であり、第11図(b)はこのアッパーカバーの上面図である。第16図(a)はロワカバーの側面図であり、第16図(b)はこのロワカバーの上面図である。
以下の説明において、前後方向、左右方向及び上下方向とは、歩行者用エアバッグ装置が自動車の車体に設置された状態における車体前後方向、左右方向(車体幅方向)及び上下方向と合致する。
第2〜4図の通り、この実施の形態では、Aピラー2は、Aピラー本体2aと、該Aピラー本体2aの外面に配置されたピラーアウター2bとを備えてなる。
この実施の形態では、歩行者用エアバッグ装置10は、このAピラー2のピラーアウター2bのウィンドシールド4側の側面に沿って配置される。この歩行者用エアバッグ装置10は、該ピラーアウター2bのウィンドシールド4側の側面に沿って車体前後方向に延在するベースプレート20と、このベースプレート20に沿って配置されたエアバッグ30の折り畳み体と、このエアバッグ30の折り畳み体を覆うカバー40と、ダクト32を介して該エアバッグ30の前端に接続されたインフレータ60等を備えている。この実施の形態では、該カバー40は、エアバッグ30の折り畳み体の下側を覆うロワカバー40Lと、エアバッグ30の折り畳み体の上側を覆うアッパーカバー40Uとからなる。
第10図に示すように、この実施の形態では、ベースプレート20は細長い帯板状のものである。このベースプレート20は、長手方向を略前後方向とし、且つ板面をピラーアウター2bのウィンドシールド4側の側面に向い合わせるようにして配置されている。なお、第10図(a)においては、このベースプレート20の左端側が車体設置時における後端側であり、右端側が車体設置時における前端側である。
ベースプレート20は、この実施の形態では金属板よりなるが、ベースプレート20の材質はこれに限定されない。
ベースプレート20の後端側には、車体1のルーフサイドレール3への取付用のアンカー部21が設けられている。この実施の形態では、該アンカー部21は、ベースプレート20の上縁部から側方へ向って略L字形に曲成された突片よりなる。符号21aは、このアンカー部21に設けられた、ボルト又はリベット等の留付具が挿通される挿通孔を示している。
ベースプレート20の前端側には、インフレータ固定部22が設けられている。この実施の形態では、該インフレータ固定部22は、第10図(a)の通り、ベースプレート20の前端付近において、該ベースプレート20の上縁及び下縁をそれぞれ切り欠くようにして括れを形成し、この括れに後述のバンド61を掛止させうるようにしたものである。
第10図(a)の通り、ベースプレート20の長手方向の途中部には、該ベースプレート20の板面を貫通するようにして、このベースプレート20にロワカバー40Lを固定するための留付具としてのリベット70が挿通される複数(この実施の形態では6個)のリベット挿通孔23と、後述の掛止片6が差し込まれる複数(この実施の形態では5個)のスリット24とが設けられている。この実施の形態では、これらのリベット挿通孔23とスリット24とは、それぞれ、ベースプレート20の長手方向に所定の間隔をおいて交互に配置されている。ただし、リベット挿通孔23及びスリット24の個数及び配置はこれに限定されない。例えば、リベット挿通孔23とスリット24とは交互に配置されていなくてもよく、両者の個数が異なっていてもよい。例えば、スリット24、スリット24、リベット挿通孔23、スリット24、スリット24のような配列であってもよい。
なお、この実施の形態では、第10図(a)に示すように、ベースプレート20の下縁から各スリット24の前端側に向って切欠き部24aが形成され、この切欠き部24aを通して各スリット24の前端側がベースプレート20の下縁に連通している。
ベースプレート20の下縁には、後述のロワカバー40Lの各係止部46のスリット46dに係合する複数(この実施の形態では6個)の係止片25aと、アッパーカバー40Uの各係止部53のスリット53dに係合する複数(この実施の形態では5個)の係止片25bとが設けられている。第10図(a)の通り、この実施の形態では、各係止片25a,25bは、ベースプレート20の下縁から下方に向って突設された爪状の突片よりなる。これらの係止片25a,25bは、それぞれ、該ベースプレート20の長手方向に所定の間隔をおいて交互に配設されている。
なお、この実施の形態では、各係止片25aは各リベット挿通孔23の真下付近に配置されており、各係止片25bは、各スリット24の後端部付近の下方に配置されている。ただし、各係止片25a,25bの個数及び配置はこれに限定されない。
ベースプレート20の上縁のうち、最もベースプレート20の後端側に配置されたリベット挿通孔23とアンカー部21との途中位置には、アッパーカバー40Uの後縁が係合する凹部26aが設けられている。また、ベースプレート20の上縁のうち、最もベースプレート20の前端側に配置されたリベット挿通孔23と前記インフレータ固定部22との途中位置には、アッパーカバー40Uの前縁が係合する凹部26bが設けられている。この実施の形態では、ベースプレート20のうち、これらの凹部26a,26b同士の間の長さが、Aピラー2の長さと略同等となっている。
エアバッグ30は、Aピラー2に沿って膨張可能なチューブ状のものである。このエアバッグ30の膨張時の長さは、Aピラー2の長さよりも長く、Aピラー2の前方のフードヒンジ付近まで覆いうる長さであることが好ましい。ただし、エアバッグ30の膨張時の長さはこれに限定されるものではない。第7図の通り、このエアバッグ30は、通常時(非膨張時)には、前後方向に細長く折り畳まれている。このエアバッグ30の下縁からは、このエアバッグ30の折り畳み体をベースプレート20に沿って配置したときに各リベット挿通孔23と重なり合う位置関係にて、該リベット挿通孔23と同数個(即ち、この実施の形態では6個)の耳状の取付片31が突設されている。各取付片31には、該リベット挿通孔23と重なるリベット挿通孔31aが設けられている。
エアバッグ30の前端からは、ガス導入用のダクト32が延出している。このダクト32の先端にインフレータ60が接続されている。
カバー40は、この実施の形態では、Aピラー2のピラーアウター2bとウィンドシールド4との間のモールディングを兼ねるものであり、第2図のように、該ピラーアウター2bのウィンドシールド4側の側面とウィンドシールド4の前面との交叉隅部に配置される。このカバー40(ロワカバー40L及びアッパーカバー40U)は、通常のモールディングと同様のゴム又は軟質合成樹脂と、意匠を構成する硬質樹脂よりなる。ただし、カバー40の材質はこれに限定されない。また、ロワカバー40Lとアッパーカバー40Uとが異なる材質により構成されてもよい。
この実施の形態では、該カバー40の上面(後述のアッパーカバー40Uの主板部51)がピラーアウター2bの外面と略面一状に連続したものとなっているが、これに限定されるものではなく、このカバー40の上面が該ピラーアウター2bの外面から後退していてもよく、張り出していてもよい。
ロワカバー40Lは、この実施の形態では、ピラーアウター2bのウィンドシールド4側の側面に沿って車体前後方向に延在する長函状のものである。このロワカバー40L内にエアバッグ30の折り畳み体が収容されている。第16図(a),(b)及び第2図に示すように、このロワカバー40Lは、ウィンドシールド4の前面に重なる底板部41と、該底板部41のAピラー2側及びAピラー2と反対側の側縁からそれぞれ立ち上がるサイド壁42,43と、該底板部41の後端及び前端からそれぞれ立ち上がるエンド壁44,45とを有し、上面が開放している。
このロワカバー40LのAピラー2側のサイド壁42の外側面(ロワカバー40Lの外側を向いた面)に沿ってベースプレート20が配置されている。
底板部41の下面のAピラー2側の側縁から、下方へ向かって立ち下がる複数の立下片46aが突設されている。第16図(a)の通り、この実施の形態では、ロワカバー40Lの長手方向に所定の間隔をおいて6個の立下片46aが設けられており、各立下片46aは、各々の該長手方向における中間付近が、ベースプレート20の各リベット挿通孔23の配置位置と略合致する位置関係にて配置されている。
第18図の通り、各立下片46aは、サイド壁42を部分的に下方へ延長するようにして形成されており、そのAピラー2側の面が該サイド壁42の外側面と面一状に連続し、且つAピラー2と反対側の面が、後述の開口48を通って該サイド壁42の内側面(ロワカバー40Lの内側を向いた面)と面一状に連続している。
各立下片46aの下縁から、Aピラー2側へ向って張り出す張出片46bが突設されている。また、この張出片46bのAピラー2側の縁部から、上方へ向って立ち上がる立上片46cが立設されている。この立上片46cと立下片46aとの間隔は、ベースプレート20の厚さと略同等となっており、これらの間にベースプレート20の下縁が係合している。即ち、この実施の形態では、これらの立下片46a、張出片46b及び立上片46cにより、該ベースプレート20の下縁への係止部46が構成されている。
この実施の形態では、各係止部46の張出片46bに、ベースプレート20の下縁から下方へ突出した前記係止片25aが係合するスリット46dが設けられている。
サイド壁42と各立下片46aとの連続面のうち、各係止部46にベースプレート20の下縁が係合した状態において該ベースプレート20の各リベット挿通孔23と対面する位置に、それぞれ、このリベット挿通孔23と重なり合うリベット挿通孔47が設けられている。また、第16図(b)のように、底板部41のうちこれらのリベット挿通孔47に臨む位置には、それぞれ、エアバッグ30の各取付片31が引き通される開口48が設けられている。図示の通り、各開口48は、サイド壁42の内側面に接するように形成されている。
この実施の形態では、各係止部46の立上片46cの上縁のうち、各リベット挿通孔47と対面する位置に、各リベット挿通孔47と同心状に略半円形の切欠き46eが形成されている。この半円形の切欠き46eの径は、リベット70の頭部71の径よりも大きなものとなっている。
サイド壁42のうち、ベースプレート20が各係止部46に係合した状態において該ベースプレート20の各スリット24と対面する位置には、それぞれ、このスリット24と重なり合うスリット49が設けられている。この実施の形態では、各スリット49は、サイド壁42の下縁と底板部41のAピラー2側の縁部との交叉隅部を切り欠くようにして形成されている。
第17〜20図に示すように、Aピラー2と反対側のサイド壁43の上縁及び各エンド壁44,45の上縁には、それぞれ、側方へ向って張り出す爪状の係合部50が設けられている。
第20図に示すように、ロワカバー40Lの前端側のエンド壁45には、エアバッグ30とインフレータ60とを連結したダクト32が挿通される開口45aが設けられている。この実施の形態では、エンド壁45の上縁からこの開口45aにかけて、ダクト32をこの開口45a内に入り込ませるための切り込み45bが設けられている。
符合41aは、底板部41の下面の周縁に沿って延設されたリップ部を示している。第2図のように、ロワカバー40Lをウィンドシールド4の前面に沿って配置した場合には、このリップ部41aが該ウィンドシールド4に密着する。
アッパーカバー40Uは、ロワカバー40Lの上面を覆う主板部51と、該主板部51のAピラー2側の縁部から下方へ立ち下がる脚状片52等を有している。
このアッパーカバー42Uは、ロワカバー40Lのサイド壁42に沿って配置されたベースプレート20のさらにAピラー2側に脚状片52が重ね合わされるようにして配置されている。
第11図(a)に示すように、脚状片52の下縁のうち、ロワカバー40Lの各係止部46の立上片46cと重なる位置には、この立上片46cが係合する凹部52aがそれぞれ設けられている。また、各凹部52aの上縁のうち、立上片46cの上縁の前記切欠き46eと対面する位置には、この切欠き46eと対をなす略半円形の切欠き52bが設けられている。この切欠き52bの径も、リベット70の頭部71の径よりも大きなものとなっている。各立上片46cが各凹部52aに係合することにより、これらの半円形の切欠き46e,52b同士が合体して、ベースプレート20の各リベット挿通孔23と同心状に、リベット70の頭部71よりも大径の円形の開口が形成される。
脚状片52のうち、隣り合う凹部52a,52a同士の間の部分は、それぞれ、ベースプレート20に沿って下方へ立ち下がる立下片53aとなっている。各立下片53aの下端は、各凹部52aにロワカバー40Lの各係止部46が係合した状態において、各係止部46の立下片46aの下端と略同じ高さに位置する。各立下片53aの下端から、ベースプレート20の下側へ張り出すように張出片53bが突設されており、この張出片53bの張り出し方向先端側の縁部から、ベースプレート20のロワカバー40L側の面に沿って立ち上がる立上片53cが立設されている。
即ち、これらの立下片53a、張出片53b及び立上片53cにより、アッパーカバー40Uにも、ロワカバー40Lの各係止部46と同様の、ベースプレート20の下縁への係止部53が形成されている。
各係止部53の張出片53bには、ベースプレート20の下縁から下方へ突出した前記係止片25bが係合するスリット53dが設けられている。
脚状片52のうち、ベースプレート20の下縁が各係止部53に係合した状態においてベースプレート20の各スリット24と対面する位置には、それぞれ、このスリット24と重なり合うスリット54が設けられている。
また、ベースプレート20の各切欠き部24aと重なるように、各係止部53の立下片53aの下縁から各スリット54の前端側に向って切欠き部54aが形成されている。この切欠き部54aは、各係止部53の張出片53b及び立上片53cにも連続しており、この切欠き部54aにより、各係止部53が前半側53Fと後半側53Rとに二分されている。
各係止部53の前半側53Fには、ベースプレート20の切欠き部24aよりも前側の下縁が係合し、後半側53Rには、ベースプレート20の該切欠き部24aよりも後側の下縁が係合する。前記スリット53dは、この後半側53Rの張出片53bに設けられている。
主板部51のAピラー2と反対側の縁部と、前端側及び後端側の両縁部とに沿って、ロワカバー40Lのサイド壁43の外側面及び各エンド壁44,45の外側面にそれぞれ重なるように下方へ向って延出する延出片55が形成されている。この延出片55は、主板部51の前端縁から該主板部51のAピラー2と反対側の縁部を通って該主板部51の後端縁まで連続して延設されている。この延出片55の延在方向の両端側は、脚状片52の前縁及び後縁にそれぞれ連なっている。
この延出片55の該サイド壁43及びエンド壁44,45との対峙面には、これらのサイド壁43及びエンド壁44,45の上縁に設けられた爪状の前記係合部50と弾性的に係合可能な凸条57が設けられている。
主板部51のうち、この延出片55よりも該主板部51の中央側からは、ロワカバー40Lのサイド壁43の内側面及び各エンド壁44,45の内側面にそれぞれ重なるように下方へ向って立ち下がる立下壁56が突設されている。この立下壁56は、延出片55と略平行に延設されている。
インフレータ60は、この実施の形態では、第5〜7図のようにロッド状のものであり、その長手方向の一端側にガス噴出口(図示略)が設けられ、他端側に、イニシエータ(符号略)が設けられている。このインフレータ60は、その長手方向を車体前後方向とし、且つガス噴出口を車体後方側に向けた姿勢で、ベースプレート20の前端側のインフレータ固定部22に沿って配置され、バンド61でこのインフレータ固定部22に縛り付けられるようにして固定されている。
図示は省略するが、このインフレータ60には、このインフレータ60を車体1のフードリッジ5に固定するためのブラケットが装着されている。
次に、この歩行者用エアバッグ装置10の組み立て手順について説明する。
まず、第7図のように、エアバッグ30を前後方向に細長く折り畳むと共に、この折り畳み体の前端側のダクト32にインフレータ60を接続したものを準備する。なお、このエアバッグ30の折り畳み体は、通常、その周囲を取り巻くように装着された保形材(図示略)により保形された状態となっている。この保形材は、エアバッグ30が膨張するときには破れるか又は断裂するようになっている。
次いで、第21図のように、このエアバッグ30の折り畳み体をロワカバー40L内に配置する。この際、エアバッグ30の各取付片31をロワカバー40Lの底部の各開口48に通して該ロワカバー40Lの下方に引き出す。また、該ロワカバー40Lの前端側のエンド壁45の切り込み45bを押し広げるようにして、ダクト32を該エンド壁45の開口45a内に入り込ませる。
また、第21,22図のように、このロワカバー40Lのサイド壁42の外側面に沿ってベースプレート20を配置し、その下縁を各係止部46に係合させる。この際、ベースプレート20の下縁の各係止片25aを各係止部46のスリット46dにそれぞれ係合させる。
そして、インフレータ60をバンド61でこのベースプレート20のインフレータ固定部22に固定する。
なお、エアバッグ30をロワカバー40L内に配置する前にベースプレート20をロワカバー40Lにセットしておいてもよい。
その後、各開口48からロワカバー40Lの下方に引き出されたエアバッグ30の各取付片31を、該ロワカバー40Lの各リベット挿通孔47に重ね合わせ、第22図のように、互いに重なり合った取付片31、ロワカバー40L及びベースプレート20のリベット挿通孔31a,47,23にリベット70を挿通し、リベッター(図示略)でこのリベット70をカシメる。この結果、エアバッグ30の各取付片31とロワカバー40Lとが該リベット70によってベースプレート20に固定される。
次に、脚状片52をこのベースプレート20の外側に重ね、且つ主板部51をロワカバー40L上に被せるようにして、アッパーカバー40Uをロワカバー40Lに装着する。この際、アッパーカバー40Uの係止部53,53同士の間の凹部52aにロワカバー40Lの各係止部46を係合させると共に、アッパーカバー40Uの各係止部53を、ロワカバー40Lの係止部46,46同士の間でベースプレート20の下縁に係合させる。このとき、ベースプレート20の下縁の各係止片25bを各係止部53のスリット53dに係合させる。
なお、先に各係止部53をベースプレート20の下縁に引掛けてから脚状片52をベースプレート20の外側に沿わせるようにしてもよく、先に脚状片52をベースプレート20の外側に重ねてから、各係止部53を下方へ引張るようにして、各係止部53をベースプレート20の下縁に係合させてもよい。
次いで、主板部51の周囲の延出部55と立下壁56との間にロワカバー40Lのサイド壁43及び各エンド壁44,45の上縁を押し込み、該サイド壁44及び各エンド壁の係合部50を延出部55の裏側の凸条57に弾性的に係合させて主板部51をロワカバー40Lに固定する。この際、主板部51の後端縁を、ベースプレート20の後端側の上縁の凹部26aに係合させると共に、主板部51の前端縁を、ベースプレート20の前端側の上縁の凹部26bに係合させる。
これにより、エアバッグ30の折り畳み体がこれらのロワカバー40L及びアッパーカバー40Uからなるカバー40によって覆われた状態となる。なお、この状態において、アンカー部21を含むベースプレート20の後端側は、カバー40の後端から後方に延出し、インフレータ固定部22を含むベースプレート20の前端側は、カバー40の前端から前方へ延出している。
この結果、第5,6図に示す歩行者用エアバッグ装置10が構成される。
なお、この実施の形態では、第2図に示すように、ロワカバー40Lの各切欠き46eとアッパーカバー40Uの各切欠き52bとが合体することにより形成される、ベースプレート20の各リベット挿通孔23と同心状の円形の開口は、それぞれリベット70の頭部71よりも大径となっている。従って、このリベット70によっては、アッパーカバー40Uはベースプレート20に固定されない。
ただし、この切欠き46e,52bからなる開口をリベット70の頭部71よりも小径とし、アッパーカバー40Uもこのリベット70によってベースプレート20に固定されるように構成してもよい。あるいは、これとは別のリベット等の留付具により、アッパーカバー40Uを別途ベースプレート20に固定するようにしてもよい。
この歩行者用エアバッグ装置10は、予め上記のようにして組み立てられ、ユニット化された状態で出荷される。
このユニット化された歩行者用エアバッグ装置10を自動車組み立て工場に搬入し、車体1に取り付ける。前述の通り、この歩行者用エアバッグ装置10のカバー40は、Aピラー2のピラーアウター2bとウィンドシールド4との間のモールディングを兼ねるものである。このカバー40を、その長手方向を車体前後方向として、該ピラーアウター2bのウィンドシールド4側の側面とウィンドシールド4の前面との交叉隅部に配設する。
この実施の形態では、第3図に示すように、ピラーアウター2bのウィンドシールド4側の側面のうち、カバー40(アッパーカバー40U)の各スリット54との対面予定域から、それぞれ該歩行者用エアバッグ装置10側へ向って掛止片6が突設されている。歩行者用エアバッグ装置10を車体1に設置する場合には、各掛止片6をカバー40の各スリット54に差し込む。該掛止片6は、このスリット54を通ってベースプレート20のスリット24(及びロワカバー40Lのスリット49)に入り込む。これにより、歩行者用エアバッグ装置10が所定の取付位置に掛止される。
この歩行者用エアバッグ装置10は、カバー40の全長がAピラー2の全長と略同等となっており、該カバー40がAピラー2の上端から下端まで延在したものとなる。そして、このカバー40の後端から後方に延出したベースプレート20の後端側のアンカー部21が、該Aピラー2の後端に連なる車体1のルーフサイドレール3の前端付近に重なる。また、このカバー40の前端から前方に延出したインフレータ固定部22に固定されたインフレータ60は、Aピラー2の前端に連なる車体1のフードリッジ5の後端付近に配置される。
その後、該アンカー部21をボルト又はリベット等の固着具(図示略)でルーフサイドレール3に固定し、インフレータ60をそのブラケットを介してフードリッジ5に固定することにより、歩行者用エアバッグ装置10の取り付け作業が完了する。
その後、インフレータ60のイニシエータに、車体1のインフレータ制御回路(図示略)からの通電用のハーネス(図示略)が接続される。
この歩行者用エアバッグ装置10付き自動車にあっては、Aピラー2のピラーアウター2bとウィンドシールド4との交叉隅部に歩行者用エアバッグ装置10が配置され、この歩行者用エアバッグ装置10のカバー40がウィンドシールド4の側縁の前面側を覆っているため、この交叉隅部にモールディングを設けることが不要である。また、これにより、この歩行者用エアバッグ装置10付き自動車は、組み立て作業が簡易である。
この歩行者用エアバッグ装置10付き自動車にあっては、Aピラー2の設計の自由度も高い。
この実施の形態では、カバー40がAピラー2の上端から下端まで、即ちウィンドシールド4の側縁の上端から下端まで延在しているので、このウィンドシールド4の側縁の略全体にわたってモールディングを設けることが不要である。また、ウィンドシールド4の側縁がその上端から下端までカバー40によって連続して覆われているので、見栄えもよい。
この実施の形態では、カバー40は、エアバッグ30の折り畳み体の下側を覆うロワカバー40Lと、エアバッグ30の折り畳み体の上側を覆うアッパーカバー40Uとを備えており、このアッパーカバー40Uの主板部51のAピラー2と反対側の縁部と前端縁及び後端縁とが、ロワカバー40Lのサイド壁43の上縁及び各エンド壁44,45の上縁にそれぞれ係合したものとなっている。従って、このカバー40は、ロワカバー40Lとアッパーカバー40Uとの継ぎ目が正面から見えにくいため、見栄えがよい。
この実施の形態では、歩行者用エアバッグ装置10をAピラー2に沿って配置したときに、該Aピラー2から延出した掛止片6をスリット54,24,49に差し込むことにより、この歩行者用エアバッグ装置10が所定の取り付け位置に仮留めされる。そして、この状態で、ベースプレート20の後端側のアンカー部21をルーフサイドレール3に固定すると共に、前端側のインフレータ固定部22に固定されたインフレータ60をフードリッジ5に固定することができるので、このアンカー部21のルーフサイドレール3への固定作業及びインフレータ60のフードリッジ5への固定作業を容易に行うことができる。
また、このように歩行者用エアバッグ装置10をAピラー2に対し掛止片6で掛止することができるので、この歩行者用エアバッグ装置10をAピラー2に対してボルト・ナット留めすることが不要であり、この歩行者用エアバッグ装置10の取り付け作業が容易である。
この歩行者用エアバッグ装置10の作動は次の通りである。
図示は省略するが、この歩行者用エアバッグ装置10が搭載された自動車には、該自動車が歩行者等と衝突したことを検知するか、又はこの自動車と歩行者等との衝突を予知するための各種センサが設けられている(なお、検知センサと予知センサの双方が設けられていてもよい。)。前記インフレータ制御回路は、これらのセンサからの検知又は予知信号に基づいて、インフレータ60のイニシエータを起動させる。
このイニシエータの起動によりインフレータ60からガスが噴出し、このインフレータ60からのガスによりエアバッグ30が膨張する。このエアバッグ30の膨張圧により、アッパーカバー40Uの凸条57がロワカバー40Lの係合部50から外れる。その後、このエアバッグ30は、第4図のように、アッパーカバー40Uの主板部51を押し開いてAピラー2の前面を覆うように膨張する。
なお、エアバッグ30が膨張するときに、各カバー40L,40Uに対してベースプレート20から離反する方向へ力が加えられるが、この実施の形態では、各カバー40L,40Uは、各々の係止部46,53がベースプレート20の下縁に係合しているので、このベースプレート20から離反する方向への力にしっかりと対抗することができる。
また、この実施の形態では、各カバー40L,40Uにそれぞれ複数の係止部46,53が設けられ、且つこれらの係止部46,53がベースプレート20の長手方向において交互に該ベースプレート20の下縁に係合しているので、このベースプレート20から離反する方向への力によって各カバー40L,40Uに生じる応力が広く分散される。
上記の実施の形態は本発明の一例を示すものであり、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態では、カバー40は、エアバッグ30の折り畳み体の下側を覆うロワカバー40Lと上側を覆うアッパーカバー40Uとから構成されているが、カバーの構成はこれに限定されるものではない。例えば、カバーは、エアバッグ30の折り畳み体の左側を覆うレフトカバーと右側を覆うライトカバーとから構成されてもよく、あるいは、エアバッグ30の折り畳み体の斜め下側を覆う第1カバーと、これと反対側の斜め上側を覆う第2カバーとから構成されてもよい。
本発明においては、歩行者用エアバッグ装置の構成は上記の実施の形態のものに限定されない。また、この歩行者用エアバッグ装置の車体への固定方法は任意であり、上記の実施の形態の構成に限定されない。
上記の実施の形態では、歩行者用エアバッグ装置10は車体1の右側(乗員にとっての右側)のAピラー2に取り付けられているが、当然ながら、車体1の左側(乗員にとっての左側)のAピラーに取り付けられる構成とすることもできる。この場合、歩行者用エアバッグ装置10の構成を上記の実施の形態と左右逆にすればよい。
実施の形態に係る歩行者用エアバッグ装置付き自動車のAピラー付近の斜視図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図1のIII−III線に沿う断面図である。 エアバッグ膨張時の図2と同様部分の断面図である。 図1の自動車に搭載された歩行者用エアバッグ装置の斜視図である。 図5のVI方向から見た歩行者用エアバッグ装置の斜視図である。 図5の歩行者用エアバッグ装置の分解斜視図である。 図5のVIII−VIII線に沿う断面斜視図である。 図8のIX方向から見た断面斜視図である。 (a)図は図5の歩行者用エアバッグ装置のベースプレートの側面図、(b)図は(a)図のB部分の上面図、(c)図は(b)図のC−C線に沿う断面図である。 (a)図は図5の歩行者用エアバッグ装置のアッパーカバーの側面図、(b)図はアッパーカバーの上面図である。 図11(a)のXII−XII線に沿う断面図である。 図11(a)のXIII−XIII線に沿う断面図である。 図11(a)のXIV−XIV線に沿う断面図である。 図11(a)のXV−XV線に沿う断面図である。 (a)図は図5の歩行者用エアバッグ装置のロワカバーの側面図、(b)図はロワカバーの上面図である。 図16(a)のXVII−XVII線に沿う断面図である。 図16(a)のXVIII−XVIII線に沿う断面図である。 図16(a)のXIX−XIX線に沿う断面図である。 図16(a)のXX−XX線に沿う端面図である。 図5の歩行者用エアバッグ装置の組み立て手順を示す分解斜視図である。 図5の歩行者用エアバッグ装置の組み立て手順を示す分解斜視図である。 図5の歩行者用エアバッグ装置の組み立て手順を示す分解斜視図である。 図23のXXIV−XXIV線に沿う断面図である。 図23のXXV−XXV線に沿う断面図である。
符号の説明
1 車体
2 Aピラー
3 ルーフサイドレール
4 ウィンドシールド
5 フードリッジ
6 掛止片
10 歩行者用エアバッグ装置
20 ベースプレート
21 アンカー部
22 インフレータ固定部
23 リベット挿通孔
24 スリット
30 エアバッグ
31 取付片
40 カバー
40L ロワカバー
40U アッパーカバー
46 係止部
53 係止部
60 インフレータ

Claims (8)

  1. 車体のAピラーに沿って配置されたエアバッグ折り畳み体と、該エアバッグ折り畳み体を覆うカバーと、該エアバッグを膨張させるインフレータとを有する歩行者用エアバッグ装置を搭載した自動車において、
    該歩行者用エアバッグ装置は、車体のAピラーとウィンドシールドとの交叉隅部に配置されており、該カバーの少なくとも一部が該ウィンドシールドの側縁の前面側を覆っていることを特徴とする歩行者用エアバッグ装置付き自動車。
  2. 請求項1において、該Aピラーは、Aピラー本体と、該Aピラー本体の外面に配置されたピラーアウターとを備えてなり、
    前記歩行者用エアバッグ装置は、該ピラーアウターとウィンドシールドとの交叉隅部に配置されていることを特徴とする歩行者用エアバッグ装置付き自動車。
  3. 請求項1又は2において、前記カバーは、ウィンドシールドの側縁の上端から下端まで延在していることを特徴とする歩行者用エアバッグ装置付き自動車。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記カバーは、前記エアバッグ折り畳み体の下側を覆うロワカバーと、該エアバッグ折り畳み体の上側を覆うアッパーカバーとを備えており、
    該ロワカバー及びアッパーカバーの前記ピラーアウターと反対側の縁部同士が、前記エアバッグの膨張時に離反しうるように係合していることを特徴とする歩行者用エアバッグ装置付き自動車。
  5. 車体のAピラーに沿って配置されるエアバッグ折り畳み体と、該エアバッグ折り畳み体を覆うカバーと、該エアバッグを膨張させるインフレータとを有する歩行者用エアバッグ装置において、
    該歩行者用エアバッグ装置は、車体のAピラーとウィンドシールドとの交叉隅部に配置され、該カバーの少なくとも一部が該ウィンドシールドの側縁の前面側を覆うことを特徴とする歩行者用エアバッグ装置。
  6. 請求項5において、前記歩行者用エアバッグ装置は、車体のピラーアウターとウィンドシールドとの交叉隅部に配置されることを特徴とする歩行者用エアバッグ装置。
  7. 請求項5又は6において、前記カバーは、車体のウィンドシールドの側縁の上端から下端まで延在することを特徴とする歩行者用エアバッグ装置。
  8. 請求項5ないし7のいずれか1項において、前記カバーは、前記エアバッグ折り畳み体の下側を覆うロワカバーと、該エアバッグ折り畳み体の上側を覆うアッパーカバーとを備えており、
    該ロワカバー及びアッパーカバーの前記ピラーアウターと反対側の縁部同士が、前記エアバッグの膨張時に離反しうるように係合していることを特徴とする歩行者用エアバッグ装置。
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