JP5046042B2 - センターピラー上部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、
ルーフサイドレールの長手方向に沿うように折り畳まれたカーテンエアバッグのバッグ本体を、カーテンエアバッグブラケット(カーテンエアバッグ装置に設けられた車体への取付ブラケット)を介してセンターピラーの上端部側の前記ルーフサイドレールに支持させてあるセンターピラー上部構造に関する。
自動車のセンターピラーの上部においては、車内側に開放する縦断面コの字状のルーフサイドリンフォースの上下両端部にルーフサイドインナパネルの上下両端部を各別に溶接接合してルーフサイドレールを形成し、センターピラーリンフォースの上端部をルーフサイドリンフォースの車外側の側壁に車外側から重ね合わせて溶接接合してあった。
前記センターピラーリンフォースの上端部とルーフサイドリンフォースとを溶接接合する場合、一対の溶接ガンでこれらを挟み込んでスポット溶接する。しかしながら上記構造によれば、溶接接合の際に車内側から車外側に向かう一方の溶接ガンがルーフサイドインナパネルに遮られてルーフサイドリンフォースの車内側の溶接面に到達できない。そこで、ルーフサイドインナパネルに溶接作業用の開口を形成し、この開口に溶接ガンを挿入して溶接接合している。同様の技術として特許文献1の技術がある。
従来、インフレータから供給されたガスで膨張展開して乗員の頭部を保護する冒頭に記載のカーテンエアバッグを設けるとともに、ルーフサイドインナパネルに上記の開口を形成し、開口とカーテンエアバッグのバッグ本体を車幅方向で対向させたセンターピラー上部構造があった。
特開2000−185668号公報
上記従来の構造によれば、開口とカーテンエアバッグのバッグ本体が対向していたために、バッグ本体が、膨張展開時に開口の周縁部に引っかかりやすいという問題があった。この問題を解消するために、センターピラーリンフォースの上端部がルーフサイドリンフォースの長手方向中間部に連なるように、センターピラーリンフォースとルーフサイドリンフォースを一枚の金属板で一体にプレス加工により成形して前記スポット溶接を不要なものとして、ルーフサイドインナパネルの溶接作業用の開口をなくすことも考えられる。しかしながら、この手段によれば歩留まりが低く製作コストが高くなる。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、製作コストを高くすることなく、カーテンエアバッグのバッグ本体を円滑に膨張展開させることができるセンターピラー上部構造を提供する点にある。さらには、剛性のあるセンターピラー上部構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
ルーフサイドレールの長手方向に沿うように折り畳まれたカーテンエアバッグのバッグ本体を、カーテンエアバッグブラケットを介してセンターピラーの上端部側の前記ルーフサイドレールに支持させてあるセンターピラー上部構造であって、
前記ルーフサイドレールに形成した溶接作業用の開口を前記カーテンエアバッグブラケットで車内側から覆い隠してある点にある。(請求項1)
この構成によれば、ルーフサイドレールに形成した溶接作業用の開口を前記カーテンエアバッグブラケットで車内側から覆い隠してあるから、バッグ本体が、膨張展開時に開口の周縁部に引っかかることがない。従って、この引っかかりの防止の手段として、例えば、溶接接合する二つの部材同士を溶接接合に換えて一枚の金属板で一体にプレス加工により成形するといった製作コストが高くなる手段をとらなくても済む。また、別途開口を塞ぐ部材を設ける必要がなく、製造コストの低減と生産性の向上が可能となる。(請求項1)
本発明において、
前記溶接作業用の開口は、車幅方向で重ね合わされたセンターピラーリンフォースの上端部とルーフサイドレールとを溶接接合する溶接ガンを挿入するための開口であると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
バッグ本体が、膨張展開時に開口の周縁部に引っかかることを防止する手段として、センターピラーリンフォースとルーフサイドレールを、溶接接合に換えて一枚の金属板で一体にプレス加工により成形するといった製作コストが高くなる手段をとらなくても済む。また、剛性のあるセンターピラー上部構造を提供することが出来る。(請求項2)
本発明において、
前記開口を覆い隠す前記カーテンエアバッグブラケットの覆い隠し部を、上端部側ほど車内側に位置する傾斜壁に構成して、前記折り畳まれたバッグ本体を前記覆い隠し部で車外側の斜め上方から受け止め自在に構成してあると、膨張展開するカーテンエアバッグのバッグ本体を覆い隠し部で車外側の斜め上方から受け止めて、車内側の斜め下方の乗員側に向かわせやすくすることができ、バッグ本体をより円滑に膨張展開させることができる。(請求項3)
本発明において、
前記覆い隠し部に、縦断面において前記折り畳まれたバッグ本体の外周縁に沿うくの字状部を設けてあると、膨張展開するカーテンエアバッグのバッグ本体をくの字状部で車外側の斜め上方から受け止めて、車内側の斜め下方の乗員側により向かわせやすくすることができ、バッグ本体をより円滑に膨張展開させることができる。また、くの字状部はプレス加工等により簡単に形成することができて、製作コストを低廉化することができる。(請求項4)
本発明において、
前記カーテンエアバッグブラケットは、前記ルーフサイドレールの長手方向に沿うカーテンエアバッグ受け部と、このカーテンエアバッグ受け部から上方に突出して前記ルーフサイドレールに取り付けられる取り付け部とから成り、
前記取り付け部は、前記開口よりも車両前方側に位置する前側取り付け板と、前記開口よりも車両後方側に位置する後側取り付け板とから成り、
前記開口を覆い隠す前記カーテンエアバッグブラケットの覆い隠し部を、前記前側取り付け板又は前記後側取り付け板に前記長手方向で連ならせるとともに、その連ならせた前記前側取り付け板又は後側取り付け板と前記覆い隠し部との境界部を車内側に屈曲させて、前記覆い隠し部を、前記連ならせた前側取り付け板又は後側取り付け板よりも車内側に位置させてあると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
前記覆い隠し部を、前記連ならせた前側取り付け板又は後側取り付け板よりも車内側に位置させてあるから、覆い隠し部を開口の周縁部から車内側に離間させることができる。これにより、膨張展開するカーテンエアバッグのバッグ本体を覆い隠し部で受け止めてルーフサイドレール側から遠ざけることができ、バッグ本体をより円滑に膨張展開させることができる。また、覆い隠し部を、前側取り付け板又は後側取り付け板に前記長手方向で連ならせてあるから、前側取り付け板又は後側取り付け板で覆い隠し部を支持することができて、覆い隠し部の強度を強くすることができる。(請求項5)
本発明において、
前記開口の周りに設けた溶接部を前記カーテンエアバッグブラケットで車内側から覆い隠してあると、バッグ本体が、膨張展開時に溶接部のバリに引っかかることがない。従って、この引っかかりの防止の手段として、例えば、溶接接合する二つの部材同士を溶接接合に換えて一枚の金属板で一体にプレス加工により成形するといった製作コストが高くなる手段をとらなくても済む。また、センターピラー上部にパネルの接合部を配置でき、さらに、溶接作業用の開口の周りに剛性のあるパネルの接合部を配置できるので、剛性のあるセンターピラー上部構造を提供することが出来る。(請求項6)
本発明によれば、
製作コストを高くすることなく、カーテンエアバッグのバッグ本体を円滑に膨張展開させることができ、剛性を向上させるセンターピラー上部構造を提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1,図3にサイドボディアウタパネル1とセンターピラーリンフォース2とセンターピラーインナパネル3とセンターピラートリム4とを備えた自動車のセンターピラー構造を示してある。図1は、車体右側のセンターピラーとその周りの構造の縦断面図であり、図3のB−B断面図である。図3は、車内側から見た車体右側のセンターピラー上部構造を示す図である。この図3にはセンターピラートリム4とルーフライニング11は描いてない。図1における符号80は断面H字形のルーフモールである。
また、図8,図9に、サイドボディアウタパネル1とフロントピラーリンフォース5とフロントピラーインナパネル6とフロントピラートリム7とを備えた前記自動車のフロントピラー構造を示してある。図8は、車体右側のフロントピラー101とルーフライニング11を車内の下側から見た斜視図、図9は図8のA−A断面図である。
図11にも示すように、上記の自動車では、インフレータ9から供給されたガスで膨張展開するカーテンエアバッグ10をルーフサイドレール8に取り付け支持させてある。次に、上記のセンターピラー構造・フロントピラー構造・ルーフサイドレール8の構造について順に説明し、その後に、カーテンエアバッグの取り付け構造について説明する。
[センターピラー構造]
前記サイドボディアウタパネル1とセンターピラーリンフォース2とセンターピラーインナパネル3は金属板から成り、センターピラートリム4は樹脂板から成る。サイドボディアウタパネル1のセンターピラー部分とセンターピラーリンフォース2はセンターピラーに沿って車両の上下方向に長く配置され車内側W1(車幅方向内側)に開放した断面ハット形状に形成され、センターピラーインナパネル3とセンターピラートリム4はセンターピラーに沿って車両の上下方向に長く配置され車外側W2(車幅方向外側)に開放した断面ハット形状に形成されている。
そして、サイドボディアウタパネル1とセンターピラーリンフォース2とセンターピラーインナパネル3との車両上下方向に沿う前側フランジ同士、及び、車両上下方向に沿う後側フランジ同士を車幅方向で重ね合わせて溶接接合し、センターピラーの閉じ断面構造を構成している。そして、センターピラートリム4をセンターピラーインナパネル3に取り付けてある。
図1,図11に示すように、ルーフライニング11の側部中央に設けた下方に向かう中央側の接続端部52をセンターピラートリム4の背壁13の上端部に車外側W2から重ね合わせてある。
また図1,図4に示すように、ルーフサイドレール8(後述のルーフサイドインナパネル22)に車内側W1に膨出する膨出部22Bを設け、センターピラーインナパネル3とルーフサイドレール8の車内側W1に膨出する膨出部22Bとの間に中空部(開口部)14を形成している。この中空部14に、センターピラートリム4の断面L字形の取り付け部15を下方から挿入して、取り付け部15の上端部の車内側W1の面をルーフサイドレール8の膨出部22Bに当接させて、センターピラートリム4を取り付けてある。上記センターピラー100の上部の構造(センターピラー上部構造)については後でさらに詳しく説明する。
[フロントピラー構造]
図8,図9に示すように、サイドボディアウタパネル1とフロントピラーリンフォース5は横断面において車外側W2に膨出した屈曲形状に形成され、フロントピラーインナパネル6とフロントピラートリム7は横断面において車内側W1に膨出した屈曲形状に形成されている。フロントピラーリンフォース5とフロントピラーインナパネル6は金属板から成り、フロントピラートリム7は樹脂板から成る。
そして、サイドボディアウタパネル1とフロントピラーリンフォース5とフロントピラーインナパネル6との車両上下方向に沿う前側フランジ1F1,5F1,6F1同士、及び、車両上下方向に沿う後側フランジ1F2,5F2,6F2同士を重ね合わせて溶接接合し、フロントピラーの閉じ断面構造を構成している。そして、車両前方側Frのフロントピラートリム部分7Aに設けたフロントピラートリム7の取り付け部16をフロントピラーインナパネル6に取り付けてある。
互いに重ね合わされた前記3枚の後側フランジ1F2,5F2,6F2は、フロントドア用の開口の周縁を構成し、第1ウエザストリップ17の断面U字状の取付基部17Kを嵌合させてある。この第1ウエザストリップ17の車室内側となるリップ17Rがフロントピラートリム7の側部に圧接している。符号Gはフロントガラスであり、その側部に第2ウエザストリップ18の断面U字状の取付基部18Kを嵌合させてある。そして、第2ウエザストリップ18の一対のリップ18Rがサイドボディアウタパネル1の前側フランジ1F1と、この前側フランジ1F1から立ち上がるサイドボディアウタパネル部分とに各別に圧接している。
前記フロントピラートリム7の取り付け部16は、フロントピラートリム7の車外側W2の面7Nからフロントピラーインナパネル6側に向かって突出する棒状のピンから成り、このピンの先端膨出部16Sを、フロントピラーインナパネル6に形成した係合孔6Hにクリップ19を介して挿入係合させてある。後述するように、ルーフライニング11の前側の接続端部12がルーフライニング11の側部の前端部から下方に延びており、フロントピラートリム7の上端部に車外側W2から重なっている(図8,図9参照)。
[ルーフサイドレール8の構造]
図1,図4に示すように前記ルーフサイドレール8は、いずれも車両前後方向に長いルーフサイドリンフォース21とルーフサイドインナパネル22およびサイドボディアウタパネル1から成る。このうちのルーフサイドリンフォース21を車内側W1に開放する断面コの字状の膨出部21Bを備えた形状に形成し、ルーフサイドインナパネル22を下端側ほど車外側W2に位置する傾斜壁状に形成してある。
そして、ルーフサイドリンフォース21の膨出部21Bの上壁を車内側W1に延出して形成した接合部21S1と、ルーフサイドインナパネル22の上端部を車内側W1に折曲して形成した接合部22S1とを、前者が後者の上側に位置する状態に重ね合わせて溶接接合している。当該溶接接合箇所には、さらにサイドボディアウタパネル1の車内側W1の端縁とルーフパネルの側端縁が重ねられて、適宜パネルの組み合わせにて溶接接合されている。また、センターピラーの上方となる当該溶接接合箇所には、ルーフリンフォースの端縁がサイドボディアウタパネル1とルーフパネルの間に挟まれて、溶接接合されている。ルーフサイドレール8の下端部は、サイドボディアウタパネル1に形成した接合部と、ルーフサイドリンフォース21の下端部に形成した接合部と、ルーフサイドインナパネル22の側壁部の下端部に形成した接合部22S2(図4参照)とを車幅方向で重ね合わせて溶接接合してある。これにより、ルーフサイドレール8の閉じ断面を形成している。
図4に示すように、ルーフサイドインナパネル22は車両前方側Frの前側ルーフサイドインナパネル65と車両後方側の後側ルーフサイドインナパネル66とから成る2分割構造であり、前側ルーフサイドインナパネル65の車両後方の端部と後側ルーフサイドインナパネル66の車両前方側Frの端部とをセンターピラーの上方にて重ね合わせて溶接接合(スポット溶接)してある。詳細には、前側ルーフサイドインナパネル65の車両後方の端部には、後述する長方形状の溶接作業用の開口25が形成されるとともに、後述する第1カーテンエアバッグブラケット30を締め付け固定するための溶接ナットが取り付けられている。後側ルーフサイドインナパネル66の車両前方側Frの端部には、同様に長方形状の溶接作業用の開口25が形成される。そして、センターピラーの上方にて各パネルに形成された開口25が合致するように重ねられ、開口25の周縁および膨出部22Bにてスポット溶接され、車両の前後方向に長いルーフサイドインナパネル22が構成されている。図3にその溶接部50を示してある。このように、センターピラーの上方にて前側ルーフサイドインナパネル65と後側ルーフサイドインナパネル66が重ね合わせて溶接接合してあり、開口25を設けてもセンターピラーとルーフサイドレールとの接続部の剛性を向上させることが可能となる。
センターピラートリム4の取り付け部15が挿入されるルーフサイドインナパネル22の膨出部22Bは、センターピラーインナパネル3の背壁23の幅方向中央部の上方に位置し、車幅方向視で上下逆の台形状に形成されている。すなわち、前側ルーフサイドインナパネル65と後側ルーフサイドインナパネル66の接合部であって、センターピラーインナパネル3の背壁23よりも幅狭の部分の下半部を車内側W1に膨出させてルーフサイドインナパネル22の膨出部22Bを形成してある。膨出部22Bは上端部側ほど車内側W1に位置するように少し傾斜している(図1参照)。
このルーフサイドインナパネル22の膨出部22Bの上端部の上方に位置し、かつ、センターピラー100よりも幅広のルーフサイドインナパネル22の上下方向中間部61は、上端部側ほど車内側W1に位置するように、前記膨出部22Bよりも大きく傾斜している(図2参照)。そして、前記ルーフサイドインナパネル22の上端部から上下方向中間部にわたって、長方形状の溶接作業用の開口25を前記膨出部22Bの上方に位置する状態に形成してある。すなわち、上側ほど車内側W1に位置するようにルーフサイドインナパネル22に形成した傾斜面部49(図2参照)に前記開口25を形成してある。
図2に示すように、この開口25は、車幅方向で重ね合わされたセンターピラーリンフォース2の背壁26の突出上端部26J(図11も参照)とルーフサイドリンフォース21の膨出部21Bの車外側W2の側壁とを溶接接合するスポット溶接用の溶接ガン27を挿入するための開口である。この開口25によって、生産性の高いリンフォースの構成が可能となる。また、開口25を利用した溶接により、各リンフォースの車外側W2への突出部分同士を溶接結合することでリンフォースの剛性のある断面形状を連続させて、センターピラーとルーフサイドレールとの接続部の剛性を向上させることが可能となる。
[カーテンエアバッグの取り付け構造及びセンターピラー上部構造]
図11に示すように、前記カーテンエアバッグ10は、バッグ本体31と、バッグ本体31の車両前方側Frの端部から延出する帯状のテザー32と、バッグ本体31にガスを供給するインフレータ9とを備えている。
図1,図3,図5に示すように、ルーフサイドレール8の長手方向に沿うように断面円形に折り畳まれたカーテンエアバッグ10のバッグ本体31をルーフサイドレール8に第1カーテンエアバッグブラケット30を介して支持させ、図8,図9に示すように、バッグ本体31の車両前方側Frの端部から延出するテザー32の先端部をフロントピラー101に固定し、テザー32をフロントピラートリム7で覆い、図11に示すように、バッグ本体31の車両後方側の端部をルーフサイドインナパネル22の後端部に第2カーテンエアバッグブラケット34を介して支持させてカーテンエアバッグの取り付け構造を構成してある。
第1カーテンエアバッグブラケット30は、ルーフサイドレール8の長手方向に沿うカーテンエアバッグ受け部35と、カーテンエアバッグ受け部35から上方に突出して前記ルーフサイドレール8に取り付けられる取り付け部36とを備えている。カーテンエアバッグ受け部35の下半部は下側になるにつれて車内側W1に位置するように傾斜して、バッグ本体31が車内側W1に向かって膨張展開しやすくなるようにしてある。
カーテンエアバッグ受け部35の車両前後方向の端部とこれに連なる下端部は車外側W2に折曲している。このようにして、バッグ本体31がカーテンエアバッグ受け部35のエッジに接触しないうようにしてある。取り付け部36は、前記開口25よりも車両前方側Frに位置する前側取り付け板37と、開口25よりも車両後方側に位置する後側取り付け板38とから成り、前側取り付け板37と後側取り付け板38に円形のボルト挿通孔Hと長円形のボルト挿通孔Hを各別に形成してある。
図6(b)に示すように、第1カーテンエアバッグブラケット30の前端部側に位置する折り畳まれたバッグ本体31からは固定片39が上方に突出している。この固定片39を前側取り付け板37に車内側W1から重ね合わせるとともに、固定片39とほぼ同じ形状・大きさの固定板40を固定片39に車内側W1から重ね合わせ、固定板40を前側取り付け板37にかしめ固定して前側取り付け板37と固定板40で固定片39を挟持固定してある。そして、前記ボルト挿通孔Hに挿通させた取り付けボルト41で両取り付け板37,38をルーフサイドインナパネル22に車内側W1から取り付け固定してある。
図8,図11に示すように、バッグ本体31の車両前方側Frの端部から延出するテザー32の先端部からもテザー32と一体の長方形状の固定片39が前上方に突出している。この固定片39を一対の固定板40で挟み込み、一対の固定板40同士をかしめ固定して固定片39を挟持固定してある。一対の固定板40には中央にボルト挿通孔Hを形成してある。そして、前記ボルト挿通孔Hに挿通させた取り付けボルト41で両固定板40をフロントピラーインナパネル6に車内側W1から取り付け固定してある。このような挟持固定部42はバッグ本体31の長手方向の複数箇所に設けてあり、この挟持固定部42を取り付けボルト41でルーフサイドインナパネル22に車内側W1から取り付け固定してある(図11参照)。
図3,図6(a),図7(a)に示すように、第1カーテンエアバッグブラケット30の車両前方側Frの前半部側に位置するバッグ本体部分のうち、バッグ本体31の長手方向に間隔を空けて位置する複数のカーテンエアバッグ部分にそれぞれ結束テープ43を第1カーテンエアバッグブラケット30ごと巻回して、バッグ本体31を第1カーテンエアバッグブラケット30に固定してある。第1カーテンエアバッグブラケット30には、結束テープ43を巻回するための溝状の段差部60をプレス加工により形成してある。結束テープ43はバッグ本体31にインフレータ9からガスが供給されると容易に破断してバッグ本体31の膨張展開を妨げることがない。
図5,図6(a),図7(a)に示すように、カーテンエアバッグ受け部35の車両前方側Frの前半部と車両後方側の後半部との車外側W2の面には一対の支持板44を各別に固定してある。これらの支持板44は、カーテンエアバッグ受け部35に対する上側の取り付け固定部45と、車幅方向から見て下側ほどセンターピラー100の幅方向外方側に位置するように傾斜した下側の脚部46とから成る。脚部46は取り付け固定部45に対して車外側W2に屈曲しており、脚部46の下端部は脚部46の裏面側に折曲されている。そして、センターピラーインナパネル3の上端部に形成した幅方向外方側(センターピラー100の幅方向外方側)に張り出す一対の張り出し部47に前記一対の支持板44の脚部46を各別に受け止めさせてある(図3参照)。
図1,図3に示すように、前記溶接作業用の開口25を第1カーテンエアバッグブラケット30で車内側W1から覆い隠してある。前記開口25を覆い隠す第1カーテンエアバッグブラケット30の覆い隠し部48は、前記後側取り付け板38(前側取り付け板37であってもよい)に前記長手方向で連なっている。そして、その連なった後側取り付け板38と前記覆い隠し部48との境界部をプレス加工により車内側W1に屈曲させて、前記覆い隠し部48を、前記連ならせた後側取り付け板38よりも車内側W1に位置させてある。
前述のように前記開口25は、上側ほど車内側W1に位置するようにルーフサイドインナパネル22に形成した傾斜面部49(図2参照)に形成してあり、前記覆い隠し部48を傾斜面部49に対応させて上側ほど車内側W1に位置するように傾斜させてある。すなわち、覆い隠し部48を上端部側ほど車内側に位置する傾斜壁に構成して、前記折り畳まれたバッグ本体31を覆い隠し部48で車外側の斜め上方から受け止め自在に構成してある。そして、覆い隠し部48に、縦断面において前記折り畳まれたバッグ本体31の外周縁に沿うくの字状部70を設けてある。これにより、膨張展開するバッグ本体31をくの字状部70で車外側W2の斜め上方から受け止めて、車内側W1の斜め下方の乗員側により向かわせやすくすることができ、バッグ本体31をより円滑に膨張展開させることができる。
また、前側ルーフサイドインナパネル65の車両後方側の端部と後側ルーフサイドインナパネル66の車両前方側Frの端部との複数のスポット溶接部50(前記開口25の周りに設けたスポット溶接部に相当)を第1カーテンエアバッグブラケット30で車内側W1から覆い隠してある。
図8,図9,図11に示すように、フロントピラー101の上端部に接続するルーフライニング11の前側の接続端部12に、前記テザー32を係合保持する保持部20を設けてある。ルーフライニング11の前側の接続端部12はルーフライニング11の側部の前端部から下方に延びており、フロントピラートリム7の上端部に車外側W2から重なっている。図8における符号7Eはフロントピラートリム7の上端縁、12Eはルーフライニング11の前側の接続端部12の下端縁であり、前記接続端部12の下端縁12Eがフロントピラートリム7の上端縁7Eよりも下方に位置している。
前記保持部20は、ルーフライニング11の端部の車外側W2の面11Nに、テザー32の幅方向の両側部を各別に係合保持する一対の横断面L字形の保持片51を突設して構成してある。一対の横断面L字形の保持片51はルーフライニング11と同一の素材でルーフライニング11と一体に形成されている。また、前記保持部20をフロントピラートリム7の取り付け部16よりも車両後方側のルーフライニング部分11Aに設けてある。
[カーテンエアバッグ10の組み付け方法]
カーテンエアバッグ10の組み付け方法は次の通りである。
(1) カーテンエアバッグ10の製作
カーテンエアバッグ10のバッグ本体31をルーフサイドレール8の長手方向に沿うように折り畳み、バッグ本体31の固定片39を、前記固定板40と、第1カーテンエアバッグブラケット30の前側取り付け板37とで挟持固定し、複数のカーテンエアバッグ部分にそれぞれ結束テープ43を第1カーテンエアバッグブラケット30ごと巻回して、バッグ本体31を第1カーテンエアバッグブラケット30に固定する。
また図11に示すように、バッグ本体31の車両前方側Frの端部から延出するテザー32の固定片39を一対の固定板40で挟み込み、一対の固定板40同士をかしめ固定して固定片39を挟持固定する。このような挟持固定部42をバッグ本体31の長手方向の複数箇所に設ける(詳細については[カーテンエアバッグ10の取り付け構造]の欄を参照)。
(2) 前記バッグ本体31をルーフサイドレール8に第1カーテンエアバッグブラケット30と第2カーテンエアバッグブラケット34を介して支持させる。第1カーテンエアバッグブラケット30については、前側取り付け板37と後側取り付け板38のボルト挿通孔Hに挿通させた取り付けボルトで両取り付け板37,38をルーフサイドインナパネル22に車内側W1から取り付け固定する(前記複数の挟持固定部42の取り付けも同じようにして行う)。
(3) バッグ本体31の車両前方側Frの端部から延出するカーテンエアバッグ10のテザー32をルーフライニング11の保持部20に挿入して係合保持させる。そしてこのテザー32の先端部側に設けた一対の固定板40のボルト挿通孔Hに取付けボルトを挿通させて、両固定板40をフロントピラーインナパネル6に車内側W1から取り付け固定する。
(4) 上記(3)の工程の後に、フロントピラートリム7の取り付け部(ピン)16の先端膨出部16Sを、フロントピラーインナパネル6に形成した係合孔6Hにクリップ19を介して挿入係合させて、カーテンエアバッグ10のテザー32をフロントピラートリム7で覆う。
[別実施形態]
図10に示すように、前記ルーフライニング11の端部の車外側W2の面11Nとの間に車両後方側が開放したテザー収容溝67を形成する保持片51を前記ルーフライニング11の端部の車外側W2の面11Nに突設して前記保持部20を構成してあってもよい。
車体右側のセンターピラーとその周りの構造の縦断面図であり、図3のB−B断面図 ルーフサイドリンフォースとルーフサイドインナパネルの溶接接合工程を示す縦断面図であり、図4のC−C断面図 車内側から見たセンターピラー上部構造を示す図 カーテンエアバッグブラケットの取り付け前のセンターピラー上部構造を示す図 カーテンエアバッグブラケットを示す図 (a)は図3のD−D断面図(b)は図3のE−E断面図 (a)は図3のF−F断面図(b)は図3のJ−J断面図 車体右側のフロントピラーとルーフライニングを車内の下側から見た斜視図 図8のA−A断面図 別実施形態の図8のA−A断面図 車体右側のカーテンエアバッグの取り付け構造を示す斜視図
符号の説明
2 センターピラーリンフォース
8 ルーフサイドレール
10 カーテンエアバッグ
25 溶接作業用の開口
27 溶接ガン
30 カーテンエアバッグブラケット
31 バッグ本体
35 カーテンエアバッグ受け部
36 取り付け部
37 前側取り付け板
38 後側取り付け板
48 覆い隠し部
49 傾斜面部
50 溶接部
70 くの字状部
100 センターピラー
Fr 車両前方側
W1 車内側(車幅方向内側)

Claims (6)

  1. ルーフサイドレールの長手方向に沿うように折り畳まれたカーテンエアバッグのバッグ本体を、カーテンエアバッグブラケットを介してセンターピラーの上端部側の前記ルーフサイドレールに支持させてあるセンターピラー上部構造であって、
    前記ルーフサイドレールに形成した溶接作業用の開口を前記カーテンエアバッグブラケットで車内側から覆い隠してあるセンターピラー上部構造。
  2. 前記溶接作業用の開口は、車幅方向で重ね合わされたセンターピラーリンフォースの上端部とルーフサイドレールとを溶接接合する溶接ガンを挿入するための開口である請求項1記載のセンターピラー上部構造。
  3. 前記開口を覆い隠す前記カーテンエアバッグブラケットの覆い隠し部を、上端部側ほど車内側に位置する傾斜壁に構成して、前記折り畳まれたバッグ本体を前記覆い隠し部で車外側の斜め上方から受け止め自在に構成してある請求項1又は2記載のセンターピラー上部構造。
  4. 前記覆い隠し部に、縦断面において前記折り畳まれたバッグ本体の外周縁に沿うくの字状部を設けてある請求項3記載のセンターピラー上部構造。
  5. 前記カーテンエアバッグブラケットは、前記ルーフサイドレールの長手方向に沿うカーテンエアバッグ受け部と、このカーテンエアバッグ受け部から上方に突出して前記ルーフサイドレールに取り付けられる取り付け部とから成り、
    前記取り付け部は、前記開口よりも車両前方側に位置する前側取り付け板と、前記開口よりも車両後方側に位置する後側取り付け板とから成り、
    前記開口を覆い隠す前記カーテンエアバッグブラケットの覆い隠し部を、前記前側取り付け板又は前記後側取り付け板に前記長手方向で連ならせるとともに、その連ならせた前記前側取り付け板又は後側取り付け板と前記覆い隠し部との境界部を車内側に屈曲させて、前記覆い隠し部を、前記連ならせた前側取り付け板又は後側取り付け板よりも車内側に位置させてある請求項1〜4のいずれか一つに記載のセンターピラー上部構造。
  6. 前記開口の周りに設けた溶接部を前記カーテンエアバッグブラケットで車内側から覆い隠してある請求項1〜5のいずれか一つに記載のセンターピラー上部構造。
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