JP4657851B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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本発明は、エアバッグを窓下から窓に沿って上方に展開させるエアバッグ装置に関する。
車両に設けられる乗員保護装置であるエアバッグ装置として、ドアのインナパネルとその車室内側を覆うライニングとの間に配設されたエアバッグを窓の内面に沿って上方に展開させるドアマウント型のエアバッグ装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特許第2941879号公報
上記と同様に、窓の内面に沿ってエアバッグを展開させる他のエアバッグ装置として、窓上のルーフサイドレールから下方にエアバッグを展開させるルーフサイドエアバッグがある。このルーフサイドエアバッグの場合、エアバッグの展開方向を安定させるように、ピラーとエアバッグとを連結させるテンションラインと呼ばれる部材が設けられている。これに対し、上記したドアマウント型のエアバッグ装置等、窓下から上方にエアバッグを展開させるエアバッグ装置の場合、構造上テンションラインを設けるのが困難で、エアバッグの展開方向が安定しなくなってしまう。
したがって、本発明は、窓下から上方にエアバッグを展開させるものであってもエアバッグの展開方向を安定させることができるエアバッグ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、窓(例えば実施形態における窓19)下のパネル(例えば実施形態におけるインナパネル16)と、下方に延出する支持板部(例えば実施形態における支持板部62)を有して前記パネルの車室内側を覆うライニング(例えば実施形態におけるドアライニング18)との間に配設され前記窓の内面に沿って上方に展開するエアバッグ(例えば実施形態におけるエアバッグ78)を有するエアバッグ装置(例えば実施形態におけるエアバッグ装置11)であって、前記エアバッグは、展開時の下部が前記パネルと上下方向において所定距離重複するように配設されており、前記ライニングとは別体であって、前記エアバッグの展開時の下部を前記パネルに押圧する押圧部材(例えば実施形態における板状部材82)が設けられており、該押圧部材は、該押圧部材に形成された取付穴(例えば実施形態における取付穴83)と、前記ライニングにおける前記エアバッグの展開時の回動中心である溝部(例えば実施形態における溝部70)より下部にある前記支持板部に形成された取付穴(例えば実施形態における取付穴71)とに挿通されて加締められるリベット(例えば実施形態におけるリベット84)で前記支持板部に固定されるとともに、上部が前記ライニングとは離れて延出していて、前記パネルがインナパネルであり、該インナパネルとで閉断面構造をなすインナ側補強パネル(例えば実施形態におけるインナ側補強パネル36)を有し、前記インナパネルと前記インナ側補強パネルとの接合部分に前記押圧部材が固定されていることを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、エアバッグを展開させると、その下部がパネルと上下方向において所定距離重複することになり、しかもパネルに押圧部材で押圧されることになって、展開方向を安定させることができる。また、エアバッグは、展開時に押圧部材でパネルに押し付けられることから、パネルとの接触面積が増大するため、乗員がエアバッグに接触した際の反力を増すことができ、エアバッグとしての性能が向上する。
本発明の第1実施形態のエアバッグ装置を図1〜図4を参照して以下に説明する。
図1は、第1実施形態のエアバッグ装置11が設けられた車両右側のドア12の断面を概略的に示すもので、紙面左側が車室内側、紙面右側が車室外側となっている。ここで、このエアバッグ装置11が設けられる車両は、ルーフが開閉可能または着脱可能なオープンルーフタイプの車両となっている。なお、以下においてはドア12が閉じられた状態をもって説明する。
ドア12は、車室外側に車両前後方向に沿って配置されて車室外側の意匠面を構成する金属製のアウタパネル15と、このアウタパネル15の車室内側に車両前後方向に沿って配設される金属製のインナパネル(パネル)16と、アウタパネル15とインナパネル16との間に車両前後方向に沿って配設されてこれらの間から上方に延出する昇降可能なウインドウガラス17と、インナパネル16の車室内側を覆って車室内側の意匠面を構成するドアライニング(ライニング)18とを有しており、アウタパネル15、インナパネル16およびドアライニング18の上側が窓19とされ、この窓19をその一部を構成するウインドウガラス17の昇降で開閉させる。言い換えれば、アウタパネル15、インナパネル16およびドアライニング18は窓19よりも下側つまり窓下に配置されている。金属製のアウタパネル15およびインナパネル16はドア12の高剛性部であってドア12の閉時には車体の一部を構成する。インナパネル16とドアライニング18との間の下部には、乗員のドア12との衝突時に乗員の腰付近の衝撃を吸収する下部衝撃吸収部材20が設けられている。
図2は、上記したドア12の上部の断面を詳細に示すもので、アウタパネル15は、車室外側の意匠面を構成する外板部21の車室内側かつ上側に斜めに延出する上部から折り返されて下方に延出する接合板部22を有しており、この接合板部22の下部の車室外側には、アウタパネル15の上部を補強するための金属製のアウタ側補強パネル24がその下部側をアウタパネル15側に近接させるように接合されている。そして、これらアウタパネル15およびアウタ側補強パネル24の接合部分から上側に、ウインドウガラス17との隙間をシールするアウタ側ウェザストリップ25が取り付けられている。ここで、アウタ側ウェザストリップ25は、上下の複数のシール舌片26とこれらの下側の略角棒状のシール部材27とでウインドウガラス17に接触してシールを行う。
インナパネル16の上部は、車室内側に配設される内側板部30と、内側板部30の上縁部から車室外側かつ上側に斜めに延出する段板部31と、段板部31の車幅方向外側の外縁部から上方かつ車室内側に斜めに延出する中間板部32と、中間板部32の上縁部から車室外側かつ上側に斜めに延出する段板部33と、段板部33の車幅方向外側の外縁部から上方かつ車室内側に斜めに延出する上板部34とを有しており、このインナパネル16の上部の車室外側には、インナパネル16の上部を補強するための金属製のインナ側補強パネル36が接合されている。
インナ側補強パネル36は、インナパネル16の内側板部30の車室外側に接合される内側板部37と、内側板部37の上縁部から車室外側かつ上側に斜めに延出するとともにインナパネル16の段板部31の下側に接合される段板部38と、段板部38の車幅方向外側の外縁部から上方かつ車室内側に斜めに延出するとともにインナパネル16の上板部34の車室外側に接合される上板部39とを有している。これにより、インナパネル16の段板部31、中間板部32、段板部33および上板部34と、インナ側補強パネル36の段板部38および上板部39とが閉断面構造をなしている。
そして、インナパネル16の上板部34およびインナ側補強パネル36の上板部39の接合部分の上部に、ウインドウガラス17との隙間をシールするインナ側ウェザストリップ42がこれら上板部34,39を挟持するように取り付けられている。つまり、インナ側ウェザストリップ42は、上板部34の車室内側に配置されるとともに車室外側に延出する複数の係止舌片43を有する挟持片部44と、上板部39の車室外側に配置される挟持片部45と、これら挟持片部44,45の上部同士を連結させる連結部46とを有しており、挟持片部44,45で上板部34,39を挟持する。また、インナ側ウェザストリップ42は、挟持片部45からウインドウガラス17の方向に延出してウインドウガラス17に接触する上下の複数のシール舌片47と、連結部46と略同一平面をなして車室内側に延出する当接舌片48とを有している。
ドアライニング18は、その中間部から下部までを構成するライニング本体51と、このライニング本体51とインナ側ウェザストリップ42との間に配置される上部ライニング52とを有している。
ライニング本体51の上部は、上下方向に延在する主板部54と主板部54の上端部から若干車室外側に突出する突出板部55とを有する比較的硬質なライニング芯材56と、このライニング芯材56の車室内側を覆う軟質なライニング基材58と、ライニング基材58の車室内側および上側を覆う表皮材59とを有している。
上部ライニング52は、略水平に配置されてライニング本体51の上部に載置される載置板部61と、この載置板部61の車室外側の外縁部から下方かつ車室外側に斜めに延出する支持板部62と、載置板部61の車室内側の内縁部から上方に延出する中間板部63と、この中間板部63の上縁部から湾曲しつつ上方かつ車室外側に延出する上板部64と、上板部64の車室外側の外縁部から下側に段差状をなして車室外側に延出する段板部65とを有する比較的硬質なライニング芯材66と、ライニング芯材66の車室内側および上側を全体的に覆う表皮材67と、ライニング芯材66の中間板部63から上板部64にかけての車室外側を覆う被覆材68とを有している。この上部ライニング52は、載置板部61の位置において、ライニング本体51の上部に接合固定されている。
そして、上部ライニング52の段板部65の位置の上側にインナ側ウェザストリップ42の当接舌片48が当接している。また、上部ライニング52のライニング芯材66における被覆材68で覆われた中間板部63および上板部64の境界位置には、車両前後方向に延在する溝部70が形成されている。さらに、上部ライニング52の支持板部62の位置には支持板部62および表皮材67を貫通する取付穴71が形成されている。
インナパネル16の内側板部30およびインナ側補強パネル36の内側板部37にはこれらを貫通する取付穴72が形成されている。第1実施形態のエアバッグ装置11のエアバッグモジュール76は、その下部の取付穴74に車室内側から挿通されたボルト75Aを、さらに取付穴72に挿通させた後、インナ側補強パネル36の内側板部37の車室外側に固定されたウェルドナット75Bに螺合させることで、インナパネル16の上部とドアライニング18の上部との間に配設されるように取り付けられている。エアバッグモジュール76は、取付穴74が形成された取付板部80から上方かつ車室外側に斜めに延出する支持板部77と、この支持板部77に取り付けられるとともに収縮状態で上側に順次積み重ねられるように折り畳まれるエアバッグ78と、燃焼により高圧ガス(流体)を発生する推薬を充填した図示略のインフレータと、エアバッグ78内の支持板部77側に嵌合され、インフレータとエアバッグ78の下部とを連結するパイプ79とを有している。ここで、エアバッグ78は、ガス導入部であるパイプ79に対し上側に順次積み重ねられるように折り畳まれるため、インフレータが発生するガスで展開する際には基本的に上側に膨脹部81を膨張させながら展開する。このとき、パイプ79の位置はインナパネル16の上端部よりも下側に配置されており、よって、このパイプ79の位置から上方に膨張するエアバッグ78の膨脹部81は、展開時の下部がインナパネル16と上下方向において所定距離重複する。
そして、第1実施形態のエアバッグ装置11は、エアバッグモジュール76と上部ライニング52との間に合成樹脂製(または金属製)の板状部材(押圧部材)82を有している。この板状部材82は、取付穴83を車両前後方向に複数有しており、各取付穴83の位置を上部ライニング52の取付穴71に合わせた状態でこれらに挿通されて加締められるリベット(取付部材)84で上部ライニング52に取り付けられる。上部ライニング52の溝部70はこの板状部材82のリベット84による上部ライニング52への取付位置よりも上側に配置されている。
板状部材82は、この取付状態において、ライニング芯材66の支持板部62に沿う姿勢つまり上側ほど車室内側に位置するように傾斜する姿勢で支持板部62に接合されるとともに支持板部62よりも上方に延出する主板部85と、この主板部85の下端縁部から下方に延出するとともに取付穴88においてエアバッグモジュール76用のボルト75Aに共締めされる接合板部86と、主板部85の上縁部から湾曲しつつ車室内側に、上部ライニング52の手前まで延出する湾曲板部87とを有する形状をなしている。ここで、板状部材82は、上記した主板部85、接合板部86および湾曲板部87のみを有している。板状部材82は、ライニング芯材66の支持板部62への接合位置よりも上端側が他の部材に何ら拘束されずに開放されている。
なお、インフレータとエアバッグ78とを接続するパイプ79の位置は板状部材82の上端部よりも下側に配置されており、よって、このパイプ79の位置から上方で膨張するエアバッグ78の膨脹部81は展開時の下部が板状部材82と上下方向において所定距離重複する。つまり、板状部材82は、エアバッグ78の展開時の膨脹部81の下部を車室内側で覆う。また、板状部材82とインナパネル16との距離はエアバッグ78の膨脹部81のこの方向の膨張厚よりも狭くなっており、よって、板状部材82は、エアバッグ78の展開時の膨脹部81の下部をインナパネル16に押圧つまり押し付ける。
第1実施形態のエアバッグ装置11においては、車両衝突時に例えば所定以上の重力加速度が検出される等の展開条件が整うとインフレータが点火し、折り畳まれたエアバッグ78がインフレータが発生するガスで膨張する。すると、エアバッグ78は、上側に順次重ねられるように折り畳まれていたことから、図2に二点鎖線で示すように、窓19の下側から上方に延出するように展開する。このとき、インフレータとエアバッグ78とを接続させるパイプ79の位置はインナパネル16の上端部および板状部材82の上端部のいずれよりも下側に配置されているため、エアバッグ78は、車室内側が板状部材82で案内され車室外側がインナパネル16で案内されて展開することになる。そして、エアバッグ78は、展開中に上部ライニング52の主として上板部64を押してその上部を脆弱な溝部70を中心に当接舌片48を越えるように回動させた後、上方の窓19のウインドウガラス17の内面に沿って上方に展開する。このとき、板状部材82とインナパネル16との距離はエアバッグ78の膨脹部81のこの方向の膨張厚よりも狭くなっているため、板状部材82がエアバッグ78の展開時の膨脹部81の下部をインナパネル16に押し付けることになり、その結果、エアバッグ78とインナパネル16との接触面積を大きくすることになる。
以上に述べた第1実施形態のエアバッグ装置11によれば、エアバッグ78が展開すると、その膨脹部81の下部がインナパネル16と上下方向において所定距離重複することになり、しかもインナパネル16に板状部材82で押圧されることになって、展開方向を安定させることができる。また、エアバッグ78は、展開時に板状部材82でインナパネル16に押し付けられることから、インナパネル16との接触面積が増大する。ここで、図3に示すように、エアバッグ78のインナパネル16との接触面積と、乗員がエアバッグ78に接触した際の反力(乗員を車室内側に押しとどめようとする力)との関係は接触面積が大きいほど反力が大きくなる比例関係をなしているため、接触面積が増大することで乗員がエアバッグ78に接触した際の反力を増すことができ、エアバッグ78としての性能が向上する。
また、エアバッグ78の展開時の膨脹部81の下部を車室内側で覆う、上端側が開放された板状部材82でエアバッグ78をインナパネル16に押し付けることになるが、この板状部材82は、容易に形成することができ、容易に取り付けることができる。したがって、コスト増を抑制することができる。
なお、上記第1実施形態では、板状部材82が、上部ライニング52にリベット84で取り付けられるとともにインナパネル16にもボルト75Aで取り付けられる場合を例にとり説明したが、図4に示すように、上部ライニング52のみに取り付けられる構造にしても良い。この場合は特に、板状部材82が上部ライニング52のみで支持されているため、エアバッグ78の展開時に、上部ライニング52が板状部材82よりも上側で折れ曲がるように溝部70を板状部材82よりも上側に設ける必要がある。
次に、参考技術のエアバッグ装置を図5〜図11を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
参考技術のエアバッグ装置11は、第1実施形態の板状部材82とは異なる構成でエアバッグ78の展開時における膨脹部81の下部をインナパネル16側に押圧する。
エアバッグ78は、第1実施形態のものも同様であるが、図5に示すように、車両前後方向に長い形状をなしており、図6に示すように、車室内側の基布89と車室外側の基布90とが縫製されて形成されている。しかも、エアバッグ78は、図5に示すように、展開時に膨張する膨脹部81として、上下方向に延在するように筒状に膨張するセル91が車両前後方向に複数並設されるように、基布89,90同士が縫製、接着あるいはジャガード織り等の織り込みで接合されて、膨張しない非膨脹部92がセル91の間となる位置に形成されることで、全体として板状に膨張する。
そして、参考技術では、非膨脹部92におけるエアバッグ78の展開時の下部となる位置とインナパネル16とを連結する布製で帯状の連結体94が車両前後方向に複数設けられ、これら連結体94が突っ張ることでエアバッグ78の展開時の下部をインナパネル16側に押圧する。
具体的に、図6〜図8に示すように、各非膨脹部92の下部に形成された取付穴96に連結体94を挿通させた状態で連結体94の一端側を非膨脹部92に例えば縫製で固定し、連結体94の他端に形成された取付穴97にボルト98を挿通させ、さらにボルト98をインナパネル16に形成された取付穴99に通した後、その車室外側に固定されたウェルドナット100に螺合させて、エアバッグ78の非膨脹部92とインナパネル16とを連結体94で連結させる。
このような参考技術のエアバッグ装置11によっても、エアバッグ78が展開すると、その膨脹部81の下部がインナパネル16と上下方向において所定距離重複することになり、しかも膨脹部81の下部がインナパネル16側に連結体94で押圧されることになって、展開方向を安定させることができる。また、エアバッグ78は、展開時に膨脹部81が連結体94でインナパネル16に押し付けられることから、インナパネル16との接触面積が増大するため、乗員がエアバッグ78に接触した際の反力を増すことができ、エアバッグ78としての性能が向上する。
また、参考技術のエアバッグ装置11では、エアバッグ78の非膨脹部92とインナパネル16とを連結する連結体94でエアバッグ78の展開時の膨脹部81の下部をインナパネル16側に押圧するため、このような連結体94は、エアバッグ78の展開前はエアバッグ78とともに折り畳むことができる。したがって、設置のためのスペースを小さくすることができる。
ここで、参考技術では、連結体94が布製で帯状をなす場合を例にとり説明したが、エアバッグ78の非膨脹部92の下部とインナパネル16側とを連結するものであればよく、例えば、図9〜図11に示すように、非膨脹部92の車室内側にブラケット102を当接させ、このブラケット102の取付穴103と非膨脹部92の取付穴104とにボルト(連結体)105を挿通させ、さらにボルト105をインナパネル16に形成された取付穴99に通した後、その車室外側に固定されたウェルドナット100に螺合させて、エアバッグ78の非膨脹部92とインナパネル16とをボルト105で連結させても良い。あるいは、連結体94でエアバッグ78の膨脹部81とインナパネル16とを連結させても良い。しかしながら、非膨脹部92とインナパネル16とを連結させた方が、連結体94のエアバッグ78への縫製が容易となり好ましい。さらには、第1実施形態の板状部材82と、参考技術の連結体94あるいはボルト105とを組み合わせても良い。
なお、以上においては、車両のドア12に設けられるエアバッグ装置11を例にとり説明したが、窓下に配設され窓の内面に沿って上方にエアバッグを展開させるものであれば、例えば、クーペタイプの車両のリヤサイドウインドウの下方に設けられるエアバッグ装置や、テールゲートのウインドウの下方に設けられるエアバッグ装置等にも適用可能である。
本発明の第1実施形態のエアバッグ装置が適用されたドアの概略断面図である。 本発明の第1実施形態のエアバッグ装置が適用されたドアの上部の断面図である。 エアバッグとインナパネルとの接触面積に対するエアバッグの反力の関係を示す特性線図である。 本発明の第1実施形態のエアバッグ装置の変形例が適用されたドアの上部の断面図である。 参考技術のエアバッグ装置を示す分解斜視図である。 参考技術のエアバッグ装置を示す分解断面図である。 参考技術のエアバッグ装置を示す分解断面図である。 参考技術のエアバッグ装置を示す断面図である。 参考技術のエアバッグ装置の変形例を示す分解斜視図である。 参考技術のエアバッグ装置の変形例を示す分解断面図である。 参考技術のエアバッグ装置の変形例を示す断面図である。
符号の説明
11 エアバッグ装置
16 インナパネル(パネル)
18 ドアライニング(ライニング)
19 窓
78 エアバッグ
82 板状部材(押圧部材)
94 連結体(押圧部材)
105 ボルト(押圧部材)

Claims (1)

  1. 窓下のパネルと、下方に延出する支持板部を有して前記パネルの車室内側を覆うライニングとの間に配設され前記窓の内面に沿って上方に展開するエアバッグを有するエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグは、展開時の下部が前記パネルと上下方向において所定距離重複するように配設されており、
    前記ライニングとは別体であって、前記エアバッグの展開時の下部を前記パネルに押圧する押圧部材が設けられており、
    該押圧部材は、該押圧部材に形成された取付穴と、前記ライニングにおける前記エアバッグの展開時の回動中心である溝部より下部にある前記支持板部に形成された取付穴とに挿通されて加締められるリベットで前記支持板部に固定されるとともに、上部が前記ライニングとは離れて延出していて、
    前記パネルがインナパネルであり、該インナパネルとで閉断面構造をなすインナ側補強パネルを有し、前記インナパネルと前記インナ側補強パネルとの接合部分に前記押圧部材が固定されていることを特徴とするエアバッグ装置。
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