JP2002362293A - 乗員拘束装置 - Google Patents

乗員拘束装置

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JP2002362293A JP2001175069A JP2001175069A JP2002362293A JP 2002362293 A JP2002362293 A JP 2002362293A JP 2001175069 A JP2001175069 A JP 2001175069A JP 2001175069 A JP2001175069 A JP 2001175069A JP 2002362293 A JP2002362293 A JP 2002362293A
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直彦 斉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のセルを備えて折り畳み線に沿って折り
畳まれたエアバッグをスムーズに展開させる。 【解決手段】 エアバッグ21はインフレータ30に接
続された上部連通路29から下方に分岐する複数のセル
28を備えており、セル28を上部連通路29に連通さ
せる端部a〜oは、エアバッグ21を折り畳む折り畳み
線Lに対して上下方向に不揃いに配置される。従って、
複数のセル28の端部a〜oに時間差をもってガスを流
入させ、全てのセル28が上下方向の中央部で同時にV
字状に折れ曲がってしまう事態を回避し、エアバッグ2
1をスムーズに展開させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体のドア開口部
の上縁に沿って折り畳み状態のエアバッグを配置し、車
両の衝突時にインフレータが発生するガスでエアバッグ
を膨張させて車室の側部内面に沿ってカーテン状に展開
させる乗員拘束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる乗員拘束装置は、例えば、特開2
000−33847号公報、特開平11−235965
号公報により公知である。この種の乗員拘束装置のエア
バッグは、その長手方向に延びる折り畳み線に沿ってジ
クザグに折り畳まれており、エアバッグはインフレータ
に連なる上部連通路から下向きに延びる複数のセルにガ
スを供給することで展開するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エアバッグ
の上部連通路に連なるセルの上端の位置がエアバッグの
折り畳み線に沿って整列していると、エアバッグを膨張
させるガスの圧力が全てのセルに均等に配分されてしま
い、個々のセルが上下方向の中央位置で二つ折りに折れ
曲がる状態になってスムーズな展開が妨げられる場合が
あった。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、複数のセルを備えて折り畳み線に沿って折り畳まれ
たエアバッグをスムーズに展開させることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、車体のドア開
口部の上縁に沿って折り畳み状態のエアバッグを配置
し、車両の衝突時にインフレータが発生するガスでエア
バッグを膨張させて車室の側部内面に沿ってカーテン状
に展開させる乗員拘束装置において、エアバッグはイン
フレータが発生するガスで膨張する複数のセルを備えて
おり、セルの端部を車体前後方向に延びるエアバッグの
折り畳み線に対して上下方向に不揃いに配置したことを
特徴とする乗員拘束装置が提案される。
【0006】上記構成によれば、インフレータが発生す
るガスで膨張する複数のセルの端部を、車体前後方向に
延びるエアバッグの折り畳み線に対して上下方向に不揃
いに配置したので、複数のセルの端部に時間差をもって
ガスを流入させ、個々のセルが上下方向の中央位置で二
つ折りに折れ曲がるのを防止してエアバッグをスムーズ
に展開させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】図1〜図12は本発明の第1実施例を示す
もので、図1は自動車の車室内部を示す斜視図、図2は
乗員拘束装置のエアバッグが展開した状態を示す、前記
図1に対応する図、図3はエアバッグが展開した乗員拘
束装置の拡大図、図4は乗員拘束装置の分解斜視図、図
5は図1の5−5線拡大断面図、図6は図1の6−6線
拡大断面図、図7は図1の7−7線拡大断面図、図8は
図1の8−8線拡大断面図、図9は図3の9−9線拡大
断面図、図10は図5の10−10線拡大断面図、図1
1は図4の11方向矢視図、図12は図7の12方向矢
視図である。
【0009】図1に示すように、車両の車体側面にはフ
ロントピラー11およびセンターピラー12間にフロン
トドア13が取り付けられるドア開口部14が形成さ
れ、センターピラー12およびリヤピラー15間にリヤ
ドア16が取り付けられるドア開口部17が形成され
る。フロントピラー11の上端とリヤピラー15の上端
とを接続するように車体前後方向に延びるルーフサイド
レール18(図5参照)はフロントドア13およびリヤ
ドア16のドア開口部14,17の上縁を区画してお
り、このルーフサイドレール18に沿って乗員拘束装置
Cが設けられる。尚、乗員拘束装置Cは、実質的に同一
構造のものが車体の左右両側にそれぞれ設けられている
が、以下その代表として車体の右側に設けられたものに
ついて説明する。
【0010】図2に示すように、車両の側面衝突時ある
いはロールオーバー時に所定値以上の加速度が検出され
ると、車体の内部側面、即ちフロントピラー11、セン
ターピラー12、リヤピラー15、フロントドア13の
ドアガラス13aおよびリヤドア16のドアガラス16
aと、フロントシートおよびリヤシートに座った乗員と
の間に遮るように、乗員拘束装置Cのエアバッグ21が
ドア開口部14,17の上縁から下向きにカーテン状に
展開する。
【0011】図3に示すように、車体前後方向に延びる
エアバッグ21は略同一形状の第1基布25および第2
基布26(図9参照)を2重に重ね合わせて縫製27し
たものであり、その縫製27によって複数個(例えば1
3個)のセル28…と、上部連通路29とが形成され
る。リヤピラー15の内部に収納されたインフレータ3
0から前方に延びるガス供給パイプ31の前端は上部連
通路29内に挿入され、その上部連通路29から下向き
に分岐する前記13個のセル28…の下端は閉塞され
る。ガス供給パイプ31が上部連通路29内に挿入され
る部分は金属バンド等で固定され、ガスが漏れないよう
にシールされる。エアバッグ21の上縁に沿って形成し
た上部連通路29の下方に連なる13個のセル28…の
上端の位置、つまり13個のセル28…の端部a〜o
は、エアバッグ21の折り畳み線Lに対して整列してお
らず、高い位置と低い位置とに交互に配置される。
【0012】尚、エアバッグ21のフロントピラー11
の後側に対応する位置と、センターピラー12の後側に
対応する位置とには、セル28…が形成されない非膨張
部21b,21cが設けられる。
【0013】エアバッグ21の上縁に沿って複数個(例
えば5個の)の衝撃吸収部材支持部21a…が設けられ
ており、コルゲートパイプよりなる衝撃吸収部材33が
前記衝撃吸収部材支持部21a…によってエアバッグ2
1と一体化される。図10に示すように、衝撃吸収部材
33は中央のアルミニウム製の本体部33aと内外の紙
製の被覆33b,33cとを積層して円形断面の蛇腹状
に形成したもので、外部からの荷重により潰れて有効な
衝撃吸収効果を発揮する。ルーフ34はアウター部材3
5、センター部材36およびインナー部材37から構成
されており、エアバッグ21の後側の4個の衝撃吸収部
材支持部21a…の上端は各2本のボルト38,38で
インナー部材37に固定される(図5〜図7参照)。フ
ロントピラー11はアウター部材39、センター部材4
0およびインナー部材41から構成されており、エアバ
ッグ21の前端の衝撃吸収部材支持部21aの上端は2
本のボルト38,38でインナー部材41に固定される
(図8参照)。
【0014】このように、折り畳んだエアバッグ21と
衝撃吸収部材33とを予め一体化してモジュールを構成
したので、それらを別個に車体に取り付ける場合に比べ
て取付作業が容易になり、作業能率の向上および組付精
度の向上が可能になる。しかも折り畳んだエアバッグ2
1およびコルゲートパイプより衝撃吸収部材33は共に
可撓性を有しているため、湾曲したルーフサイドレール
18に沿うように配置することが容易である。
【0015】図4から明らかなように、折り畳み状態の
エアバッグ21は、不織布で形成したエアバッグカバー
42の内部に収納される。エアバッグカバー42は、長
方形の布片を筒状にして下縁に沿って縫製したもので、
ルーフサイドレール18に対向する側面に容易に破断す
るスリット42a…がミシン目状に形成される。またエ
アバッグ21の上端から突出する衝撃吸収部材支持部2
1a…が、エアバッグカバー42の上面に形成した開口
42b…を通過して上方に突出する。
【0016】図5から明らかなように、アウター部材4
3、センター部材44およびインナー部材45から構成
されたルーフサイドレール18の下端には、リヤドア1
6(あるいはフロントドア13)に当接可能なウエザー
ストリップ46が設けられる。ルーフ34の下面に沿う
ように配置された合成樹脂製のルーフガーニッシュ47
の端縁は、ルーフサイドレール18の下端から車室側に
突出したウエザーストリップ46の端縁に係止される。
車室に対向するルーフガーニッシュ47の下面は表皮材
49で被覆されており、この表皮材49はルーフガーニ
ッシュ47の端縁において下面側から上面側に回り込ん
でいる。これにより、衝撃が加わったときに合成樹脂製
のルーフガーニッシュ47の端縁が割れて飛散するのを
防止することができる。
【0017】図4および図6から明らかなように、ルー
フサイドレール18から下向きに延びるセンターピラー
12はアウトサイドパネル65、スチフナ66およびセ
ンターピラーインナー67から構成されており、ルーフ
34のインナー部材37とセンターピラー12のセンタ
ーピラーインナー67とに亘ってフロントブラケット5
0が装着される。フロントブラケット50は金属板を折
り曲げたもので、その上部がルーフ34のインナー部材
37に重ねられた状態で、エアバッグ21の衝撃吸収部
材支持部21aと共に2本のボルト38,38で固定さ
れ、またその下部がセンターピラー12のセンターピラ
ーインナー67に2本のボルト51,51で固定され
る。
【0018】フロントブラケット50の中間には車室側
に突出する突出部52が形成されており、突出部52の
上面に形成したガイド面52aが折り畳んだエアバッグ
21の下端に対向するとともに、突出部52の下面に形
成した2個の係止孔52b,52bに、センターピラー
ガーニッシュ53の上部内面に突設した係止爪53a,
53aが係合する。尚、センターピラーガーニッシュ5
3の内面には、乗員の二次衝突の衝撃を吸収すべく多数
の衝撃吸収リブ(図示せず)が形成される。
【0019】しかして、特別のクリップ等を用いること
なく、センターピラーガーニッシュ53の上部をセンタ
ーピラー12に固定することができ、しかもクリップを
用いた場合に比べてセンターピラーガーニッシュ53を
強固に固定することができる。そしてルーフガーニッシ
ュ47の下縁が、フロントブラケット50の突出部52
の頂面52cとセンターピラーガーニッシュ53の上端
内面との間に挟まれて固定される。
【0020】図4、図7および図12から明らかなよう
に、ルーフサイドレール18から下向きに延びるリヤピ
ラー15はアウター部材54、センター部材55および
インナー部材56から構成されており、ルーフ34のイ
ンナー部材37とリヤピラー15のインナー部材56と
に亘ってリヤブラケット57が装着される。リヤブラケ
ット57はフロントブラケット50と略同一形状であ
り、その上部がルーフ34のインナー部材37に重ねら
れた状態で、エアバッグ21の衝撃吸収部材支持部21
aと共に2本のボルト38,38で固定され、その下部
がリヤピラー15のインナー部材56に2本のボルト5
8,58で固定される。リヤブラケット57の中間には
車室側に突出する突出部59が形成されており、突出部
59の上面に形成したガイド面59aが折り畳んだエア
バッグ21の下端に対向する。
【0021】リヤピラー15のインナー部材56にクリ
ップ60で固定されたリヤピラーガーニッシュ61は、
その上端に車体外側に折れ曲がったフランジ61aを備
えており、ルーフガーニッシュ47の下縁にも前記リヤ
ピラーガーニッシュ61のフランジ61aに突き合わさ
れるフランジ47aが形成される。ルーフガーニッシュ
47のフランジ47aは、下向きに突出する複数個(実
施例では5個)の係止爪47b…を備えており、これら
の係止爪61b…はリヤピラーガーニッシュ61のフラ
ンジ61aの裏面に係合する。尚、リヤピラーガーニッ
シュ61の内面には、乗員の二次衝突の衝撃を吸収すべ
く多数の衝撃吸収リブ(図示せず)が形成される。
【0022】図2、図8および図11に示すように、フ
ロントピラー11の前面にはラバー部材62を介してフ
ロントガラス63の側縁が支持されており、このラバー
部材62とフロントピラー11の後面に設けたウエザー
ストリップ48との間に、断面が弧状に湾曲するフロン
トピラーガーニッシュ64が取り付けられる。フロント
ピラーガーニッシュ64の上半部は中空であり、そこに
エアバッグ21の前端の折り畳まれた非膨張部21b
と、衝撃吸収部材33の前端部とが収納される。そして
エアバッグ21および衝撃吸収部材33が収納されない
フロントピラーガーニッシュ64の下半部の内面には、
衝撃吸収用の多数の衝撃吸収リブ64a…が一体に形成
される。
【0023】このように、フロントピラーガーニッシュ
64の上半部に衝撃吸収部材33を収納し、フロントピ
ラーガーニッシュ64の下半部に多数の衝撃吸収リブ6
4a…を形成したことにより、フロントピラー11内に
エアバッグ21の前端部を収納しながら、フロントピラ
ー11の全長に亘って衝撃吸収効果を発揮させることが
できる。しかもエアバッグ21の前端部を収納するフロ
ントピラーガーニッシュ64の上半部に衝撃吸収リブ6
4a…が形成されていないため、エアバッグ21の展開
時にフロントピラーガーニッシュ64を容易に撓ませて
エアバッグ21のスムーズな展開を可能にし、かつフロ
ントピラーガーニッシュ64の一部が割れて飛散するの
を確実に防止することができる。
【0024】図1に示すように、前部側突センサ71お
よび後部側突センサ72が電子制御ユニット73に接続
されており、電子制御ユニット73が両加速度センサ7
1,72からの信号に基づいて車両の側面衝突(あるい
は車両のロールオーバー)1検知すると、エアバッグ2
1を展開すべくインフレータ30に作動信号を出力す
る。
【0025】次に、上記実施例の作用について説明す
る。
【0026】車両の側面衝突が検知されるとインフレー
タ30が作動し、インフレータ30内に蓄圧されていた
ガスがガス供給パイプ31および上部連通路29を経て
13個のセル28…に流入し、それら13個のセル28
…を膨張させる。エアバッグ21の膨張によりエアバッ
グカバー42のスリット42a…が破断し、拘束を解か
れたエアバッグ21が下方に展開する。
【0027】折り畳み線Lに沿って折り畳まれたエアバ
ッグ21は、ガスが上部連通路29からセル28…に流
入することで展開を開始するが、セル28…の端部a〜
o位置がエアバッグ21の折り畳み線Lに対して上下方
向に不揃いに配置されているので、ガスが各々のセル2
8…に時間差をもって流入する。このように各々のセル
28…に時間差をもってガスを供給することで、全部の
セル28が上下方向の中間部で同時にV字状に折れ曲が
ってしまう事態を回避し、エアバッグ21をスムーズに
展開させることができる。
【0028】図5に示すように、フロントドア13およ
びリヤドア16のドア開口部14,17では、展開する
エアバッグ21の圧力でルーフガーニッシュ47の下縁
が下方に押し下げられてウエザーストリップ46との係
合が外れ、そこに形成された開口を通ってエアバッグ2
1が車室内に下向きに展開する。
【0029】また図6に示すように、センターピラー1
2の位置では、展開するエアバッグ21の圧力でルーフ
ガーニッシュ47の下縁が下方に押し下げられてセンタ
ーピラーガーニッシュ53の上端との係合が外れ、そこ
に形成された開口を通ってエアバッグ21が車室内に下
向きに展開する。
【0030】ところで、センターピラー12の車室側側
面を覆うセンターピラーガーニッシュ53は、センター
ピラー12ではなくフロントブラケット50に固定され
ているため、車両が側面衝突してルーフサイドレール1
8に対してセンターピラー12の上部が変形しても、フ
ロントブラケット50の上部に支持したエアバッグ21
とセンターピラーガーニッシュ53との位置関係が変化
し難くなる。従って、センターピラーガーニッシュ53
をクリップではなく係止爪53a,53aでフロントブ
ラケット50に強固に固定したことと相俟って、展開す
るエアバッグ21がセンターピラーガーニッシュ53の
上端に引っ掛かり難くして確実な展開を保証することが
できる。
【0031】しかも、展開するエアバッグ21は、フロ
ントブラケット50の突出部52の傾斜したガイド面5
2aに案内されて車室内に向けて斜め下方に案内される
ため、センターピラーガーニッシュ53との干渉を回避
してエアバッグ21を一層スムーズに展開させることが
できる。
【0032】また図7に示すように、リヤピラー15の
位置では、展開するエアバッグ21の圧力でルーフガー
ニッシュ47の下縁が下方に押し下げられてリヤピラー
ガーニッシュ61の上端との係合が外れ、そこに形成さ
れた開口を通ってエアバッグ21が車室内に下向きに展
開する。このとき、展開するエアバッグ21は、リヤブ
ラケット57の突出部59の傾斜したガイド面59aに
案内されて車室内に向けて斜め下方に案内されるため、
リヤピラーガーニッシュ47との干渉を回避してエアバ
ッグ21をスムーズに展開させることができる。
【0033】更に、ルーフガーニッシュ47の下縁近傍
は突出部59の頂面59bとリヤピラーガーニッシュ6
1のフランジ61aとにより両側から挟まれて位置決め
されるため、両者のフランジ47a,61aは段差を発
生せずに突き合わされて美観が向上する。しかもエアバ
ッグ21の展開時にルーフガーニッシュ47の係止爪4
7b…が撓んでリヤピラーガーニッシュ61のフランジ
61aから簡単に外れるため、ルーフガーニッシュ47
とリヤピラーガーニッシュ61との間にエアバッグ21
が展開する開口を確実に形成することができる。仮に、
ルーフガーニッシュ47の下縁全体をリヤピラーガーニ
ッシュ61の上縁の裏面に係合させると、エアバッグ2
1の展開時にルーフガーニッシュ47の下縁をリヤピラ
ーガーニッシュ61の上縁からスムーズに分離させるの
が難しくなる。
【0034】また図8に示すように、フロントピラー1
1の位置では、展開するエアバッグ21の圧力でフロン
トピラーガーニッシュ64の後縁が下方に押し下げられ
てウエザーストリップ48との係合が外れ、そこに形成
された開口を通ってエアバッグ21が車室内に下向きに
展開する。
【0035】側面衝突により発生する加速度が所定値以
下の場合には乗員拘束装置Cは作動しないが、その衝撃
で乗員がルーフサイドレール18に臨むルーフガーニッ
シュ47の下縁、あるいはフロントピラーガーニッシュ
64の上部に二次衝突した場合には、コルゲートパイプ
よりなる衝撃吸収部材33が押し潰されて衝撃を吸収す
るだけでなく、折り畳まれたエアバッグ21も衝撃吸収
効果を高める機能を発揮する。このとき、衝撃吸収部材
33はルーフ34のインナー部材37あるいはフロント
ピラー11のインナー部材41に当接する状態で支持さ
れているため(図5〜図8参照)、それらインナー部材
37,41に押し付けられて確実に圧潰し、二次衝突の
衝撃を効果的に吸収することができる。
【0036】次に、図13に基づいて本発明の第2実施
例を説明する。
【0037】第1実施例のエアバッグ21は13個のセ
ル28…の端部a〜oが1個おきに上下に配置されてい
るが、第2実施例のエアバッグ21は13個のセル28
…の端部a〜oが2個おきに上下に配置されている。こ
の第2実施例によっても、第1実施例と同じ作用効果を
達成することができる。
【0038】次に、図14に基づいて本発明の第3実施
例を説明する。
【0039】第1実施例および第2実施例のエアバッグ
21のセル28…は上下方向に延びる筒状に形成されて
いるが、第3実施例のエアバッグ21のセル28…は曲
線状の縫製27によってJ字状やU字状に形成されてお
り、これらのセル28…の端部p〜uはエアバッグ21
の折り畳み線Lに対して上下方向に不揃いに配置されて
いる。この第3実施例によっても、第1実施例および第
2実施例と同じ作用効果を達成することができる。
【0040】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0041】例えば、エアバッグ21のセル28…の形
状は実施例のものに限定されず、任意の形状を採用する
ことができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、インフレータが発生するガスで膨張する複数
のセルの端部を、車体前後方向に延びるエアバッグの折
り畳み線に対して上下方向に不揃いに配置したので、複
数のセルの端部に時間差をもってガスを流入させ、個々
のセルが上下方向の中央位置で二つ折りに折れ曲がるの
を防止してエアバッグをスムーズに展開させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の車室内部を示す斜視図
【図2】乗員拘束装置のエアバッグが展開した状態を示
す、前記図1に対応する図
【図3】エアバッグが展開した乗員拘束装置の拡大図
【図4】乗員拘束装置の分解斜視図
【図5】図1の5−5線拡大断面図
【図6】図1の6−6線拡大断面図
【図7】図1の7−7線拡大断面図
【図8】図1の8−8線拡大断面図
【図9】図3の9−9線拡大断面図
【図10】図5の10−10線拡大断面図
【図11】図4の11方向矢視図
【図12】図7の12方向矢視図
【図13】本発明の第2実施例に係る、前記図3に対応
する図
【図14】本発明の第3実施例に係る、前記図3に対応
する図
【符号の説明】
14 ドア開口部 17 ドア開口部 21 エアバッグ 28 セル 30 インフレータ a〜u 端部 L 折り畳み線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 落合 史治 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 斉田 直彦 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 斉藤 雄一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D054 AA02 AA03 AA04 AA06 AA07 AA16 AA18 AA20 BB26 BB30 CC04 CC08 CC29 CC34 CC42 DD13 EE09 EE14 EE20 FF04 FF17 FF20

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のドア開口部(14,17)の上縁
    に沿って折り畳み状態のエアバッグ(21)を配置し、
    車両の衝突時にインフレータ(30)が発生するガスで
    エアバッグ(21)を膨張させて車室の側部内面に沿っ
    てカーテン状に展開させる乗員拘束装置において、 エアバッグ(21)はインフレータ(30)が発生する
    ガスで膨張する複数のセル(28)を備えており、セル
    (28)の端部(a〜u)を車体前後方向に延びるエア
    バッグ(21)の折り畳み線(L)に対して上下方向に
    不揃いに配置したことを特徴とする乗員拘束装置。
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