JP2005096686A - ピラーエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 袋体のサイズを小さくできるピラーエアバッグ装置を得る。
【解決手段】 ピラーエアバッグ装置10では、車両12のフロントピラー16に設けられたエアバッグ36がピラーアウタガーニッシュ52に被覆されて格納されている。ここで、フロントピラー16に衝突体が到来すると判断された際には、エアバッグ36が膨張されると共にピラーアウタガーニッシュ52が車幅方向内側へ回動されてエアバッグ36の車幅方向内側に配置される。このため、衝突体がピラーアウタガーニッシュ52に当接することで、ピラーアウタガーニッシュ52がメインエアバッグ46の広い範囲を押圧する。これにより、衝突体の衝突エネルギーを受けるためのメインエアバッグ46の受け荷重が大きくなり、衝突体の衝突エネルギーを吸収するためのメインエアバッグ46の吸収ストロークを短くできて、メインエアバッグ46のサイズを小さくできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のピラーに設けられた袋体を所定の機会に膨張させるピラーエアバッグ装置に関する。
ピラーエアバッグ装置としては、車両のフロントピラーに長手方向に沿ってエアバッグ袋体が配設されると共に、エアバッグ袋体がガーニッシュパネルに被覆されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このピラーエアバッグ装置では、車両のフロントバンパと歩行者との衝突を検出すると、エアバッグ袋体が膨張されると共に、この膨張されるエアバッグ袋体によってガーニッシュパネルが車幅方向外側へ回動展開されることで、エアバッグ袋体の車幅方向外側への膨張がガーニッシュパネルに阻害されて、エアバッグ袋体が車両前側へ向けて膨張される。これにより、エアバッグ袋体に車両前側かつ車幅方向内側から歩行者の頭部等の衝突体が到来する際には、衝突体がエアバッグ袋体に当接することで、衝突体の衝突エネルギーがエアバッグ袋体に吸収される構成である。
しかしながら、このピラーエアバッグ装置では、衝突体が歩行者の頭部等であって小さい場合に、衝突体がエアバッグ袋体の一部の狭い範囲のみを押圧する。このため、衝突体の衝突エネルギーを受けるためのエアバッグ袋体の受け荷重が小さくなり、衝突体の衝突エネルギーを吸収するためのエアバッグ袋体の吸収ストロークが長く必要になる。これにより、エアバッグ袋体のサイズを大きくする必要が発生することで、ピラーエアバッグ装置が大型化してフロントピラーの設計上の制約が大きくなる可能性がある。
特開2002−283939公報
本発明は上記事実を考慮し、袋体のサイズを小さくできるピラーエアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のピラーエアバッグ装置は、車両のピラーに設けられ、所定の機会に膨張される袋体と、前記袋体を被覆し、所定の機会に車幅方向内側へ回動されて膨張された前記袋体の車幅方向内側に配置される被覆部材と、を備えている。
請求項2に記載のピラーエアバッグ装置は、請求項1に記載のピラーエアバッグ装置において、前記ピラーに設けられ、所定の機会に膨張される前記袋体の車幅方向外側において膨張される追加袋体を備えた、ことを特徴としている。
請求項3に記載のピラーエアバッグ装置は、請求項1または請求項2に記載のピラーエアバッグ装置において、所定の機会に膨張された前記追加袋体の車幅方向外側への移動が支持部材に支持される、ことを特徴としている。
請求項1に記載のピラーエアバッグ装置では、車両のピラーに設けられた袋体が被覆部材に被覆されている。
ここで、所定の機会には、袋体が膨張されると共に、被覆部材が車幅方向内側へ回動されて膨張された袋体の車幅方向内側に配置される。このため、袋体に車幅方向内側から衝突体が到来する際には、衝突体が小さい場合でも、衝突体が被覆部材に当接することで、被覆部材が袋体の広い範囲を押圧する。これにより、衝突体の衝突エネルギーを受けるための袋体の受け荷重が大きくなり、衝突体の衝突エネルギーを吸収するための袋体の吸収ストロークを短くすることができて、袋体のサイズを小さくすることができる。
請求項2に記載のピラーエアバッグ装置では、ピラーに追加袋体が設けられており、所定の機会には、膨張される袋体の車幅方向外側において、追加袋体が膨張される。このため、袋体に車幅方向内側から衝突体が到来する際には、追加袋体が袋体の車幅方向外側への移動を阻害して袋体が衝突体の衝突エネルギーを良好に受けることができると共に、衝突体の衝突エネルギーを袋体のみならず追加袋体も吸収できる。これにより、衝突体の衝突エネルギーを効果的に吸収することができる。
請求項3に記載のピラーエアバッグ装置では、所定の機会に膨張された追加袋体の車幅方向外側への移動が支持部材に支持される。このため、袋体に車幅方向内側から衝突体が到来する際には、追加袋体が袋体の車幅方向外側への移動を確実に阻害して袋体が衝突体の衝突エネルギーを充分に受けることができると共に、衝突体の衝突エネルギーを袋体のみならず追加袋体も確実に吸収できる。これにより、衝突体の衝突エネルギーを確実かつ効果的に吸収することができる。
図1には、本発明の実施の形態に係るピラーエアバッグ装置10が適用されて構成された車両12が左斜め前方からの斜視図にて示されている。さらに、図2には、ピラーエアバッグ装置10の主要部が水平面における断面図にて示されており、図3には、ピラーエアバッグ装置10の主要部が分解斜視図にて示されている。なお、本実施の形態では、車両12の上方を「上方」とし、車両12の下方を「下方」とし、車両12の前方を「前方」とし、車両12の後方を「後方」とし、車両12の右方を「右方」とし、車両12の左方を「左方」とし、車両12の車幅方向内側を「内側」とし、車両12の車幅方向外側を「外側」とする。
本実施の形態に係る車両12は、ウインドシールドガラス14の左右両外側の角部において、ピラーとしてのフロントピラー16を備えており、各フロントピラー16は、左右の各ドアガラス18の前側に配置されている。また、本発明の実施の形態に係るピラーエアバッグ装置10は、各フロントピラー16に設けられている。
フロントピラー16とウインドシールドガラス14との間には、モールディング20が設けられており、モールディング20は、弾性を有して、フロントピラー16とウインドシールドガラス14との間をシールしている。また、フロントピラー16とドアガラス18との間には、支持部材としてのウエザーストリップ22が設けられており、ウエザーストリップ22は、弾性を有して、フロントピラー16とドアガラス18との間をシールしている。
フロントピラー16は、反車室24側における長尺屈曲板状のピラーアウタパネル16Aと、車室24側における長尺屈曲板状のピラーインナパネル16Bと、を有しており、ピラーアウタパネル16Aとピラーインナパネル16Bとが各幅方向両端部において互いに溶接にて結合されることで、ピラーアウタパネル16Aとピラーインナパネル16Bとによって5角形の筒部が形成されている。また、ピラーアウタパネル16Aには、長手方向に沿って、円状の挿通孔26が所定数(本実施の形態では3つ)貫通形成されると共に、ピラーインナパネル16Bには、長手方向に沿って、工具孔28が所定数(本実施の形態では3つ)貫通形成されており、各挿通孔26と各工具孔28とは互いに対向している。
本実施の形態に係るピラーエアバッグ装置10は、長尺略平板状のベースプレート30を備えており、ベースプレート30は、フロントピラー16(ピラーアウタパネル16A)の反車室24側に配置されている。ベースプレート30の幅方向中央には、長手方向に沿って、円状の貫通孔32が所定数(本実施の形態では3つ)貫通形成されており、各貫通孔32は各挿通孔26及び各工具孔28と互いに対向している。ベースプレート30の内側端には、長手方向に沿って、係止爪34が所定数(本実施の形態では3つ)一体に形成されており、各係止爪34はベースプレート30から車室24側へ突出している。
ベースプレート30の反車室24側には、布製で長尺矩形袋状のエアバッグ36が配置されており、エアバッグ36は2枚の長尺矩形状の布が全周において縫われてシールされることで構成されている。エアバッグ36は、幅方向中央において、2つに折り畳まれており(図3の2点鎖線参照)、折畳部であるエアバッグ36の幅方向中央は内側に配置されると共に、エアバッグ36の幅方向両端は外側に配置されている。エアバッグ36の車室24側部位の幅方向中央には、長手方向に沿って、円状の挿入孔38が所定数(本実施の形態では3つ)貫通形成されており、各挿入孔38は、各挿通孔26、各工具孔28及び各貫通孔32と互いに対向している。また、各挿入孔38の全周におけるエアバッグ36は、縫われてシールされている。
エアバッグ36の車室24側部位の幅方向中央よりも反車室24側には、長尺平板状のリテーナ40が配置されている。リテーナ40には、長手方向に沿って、所定数(本実施の形態では3つ)のボルト42が各ネジ部基端において貫通されており、各ボルト42の円盤状の頭部はリテーナ40の反車室24側の面に溶接されている。
各ボルト42のネジ部は、エアバッグ36の各挿入孔38、ベースプレート30の各貫通孔32及びピラーアウタパネル16Aの各挿通孔26に挿通されており、各ボルト42のネジ部には、ベースプレート30よりも先端側において、平面視U字形の湾曲板状とされて弾性を有するロックプレート44が嵌合係止されている。これにより、リテーナ40と各ロックプレート44との間に、エアバッグ36及びベースプレート30が挟まれて保持されている。さらに、エアバッグ36がリテーナ40によって分割されて、エアバッグ36の車室24側部位のリテーナ40よりも内側及びエアバッグ36の反車室24側部位が袋体としてのメインエアバッグ46にされると共に、エアバッグ36の車室24側部位のリテーナ40よりも外側が追加袋体としてのサブエアバッグ48にされている。
各ボルト42のネジ部には、ピラーアウタパネル16Aの各挿通孔26よりも先端側において、ピラーインナパネル16Bの各工具孔28から挿入された工具(図示省略)によって、ナット50が締結されている。これにより、各ロックプレート44が弾性変形された状態で、各ロックプレート44と各ナット50との間に、ピラーアウタパネル16Aが狭持されることで、ベースプレート30、エアバッグ36、リテーナ40、各ボルト42及び各ロックプレート44がフロントピラー16に取り付けられている。
エアバッグ36の反車室24側には、被覆部材としての長尺板状のピラーアウタガーニッシュ52(外装パネル)が配置されており、エアバッグ36は、ピラーアウタガーニッシュ52とフロントピラー16(ピラーアウタパネル16A)との間に格納されている。また、ピラーアウタガーニッシュ52は、樹脂製または薄肉の金属製とされて、変形可能とされている。
ピラーアウタガーニッシュ52の内側端には、長尺板状の係止部54が一体に形成されており、係止部54は、ピラーアウタガーニッシュ52の内側端から、ピラーアウタガーニッシュ52の車室24側において外側へ延伸している。係止部54には、長手方向に沿って、矩形状の係止孔56が所定数(本実施の形態では3つ)貫通形成されており、各係止孔56にベースプレート30の各係止爪34が挿通されることで、ピラーアウタガーニッシュ52が係止部54においてベースプレート30に係止されている。また、係止部54とウインドシールドガラス14との間には上記モールディング20が配置されており、モールディング20は、ピラーアウタガーニッシュ52とウインドシールドガラス14との間をシールすると共に、各係止孔56への各係止爪34の挿通が解除されることを阻止している。
ピラーアウタガーニッシュ52の外側端には、長尺板状の狭持部58が一体に形成されており、狭持部58は、ピラーアウタガーニッシュ52の外側端から、ピラーアウタガーニッシュ52の車室24側において内側へ延伸している。狭持部58は、ピラーアウタパネル16Aとベースプレート30との間に狭持されており、この狭持部58のピラーアウタパネル16Aとベースプレート30との間への狭持及び上記係止部54のベースプレート30への係止によって、ピラーアウタガーニッシュ52がフロントピラー16に取り付けられている。また、狭持部58とドアガラス18との間には上記ウエザーストリップ22が配置されており、ウエザーストリップ22はピラーアウタガーニッシュ52とドアガラス18との間をシールしている。
各エアバッグ36の車室24側部位の幅方向中央下端には、インフレータ60が接続されており、各インフレータ60は、各フロントピラー16下方の車両12内に固定されている。各インフレータ60は、コントローラ62に接続されており、コントローラ62は、車両12の前部内に固定されると共に、車両12の速度計(図示省略)に接続されている。コントローラ62は、センサ64に接続されており、センサ64は、車両12前端のフロントバンパ66内に配置されている。
ここで、車両12が走行中である際には、速度計がコントローラ62へ走行信号を送信する。さらに、フロントバンパ66に例えば歩行者の脚部等の衝突体68(図5参照)が衝突(接触)したことをセンサ64が感知した際には、センサ64がコントローラ62へ衝突信号を送信する。コントローラ62は、速度計から走行信号を受信すると共にセンサ64から衝突信号を受信し、かつ、フロントピラー16に例えば歩行者の頭部等の衝突体68が到来(飛来)すると判断した際(所定の機会)に、インフレータ60に着火信号を流す。
これにより、図4に示す如く、インフレータ60からエアバッグ36(メインエアバッグ46及びサブエアバッグ48)にガスが送られて、エアバッグ36が膨張展開されることで、膨張展開されるメインエアバッグ46の外側でサブエアバッグ48が膨張展開されて、メインエアバッグ46が前側へ膨張展開される。さらに、膨張展開されるエアバッグ36によって、ピラーアウタガーニッシュ52の狭持部58のピラーアウタパネル16Aとベースプレート30との間への狭持が解除されると共に、ピラーアウタガーニッシュ52(狭持部58を含む)が内側端を中心(起点)として内側へ回動展開されて、膨張展開されたエアバッグ36(メインエアバッグ46)の内側にピラーアウタガーニッシュ52が配置される。
このため、図5に示す如く、エアバッグ36に前側かつ内側から衝突体68が到来する際には、衝突体68がピラーアウタガーニッシュ52に当接して、ピラーアウタガーニッシュ52がエアバッグ36を押圧することで、サブエアバッグ48の外側への移動がウエザーストリップ22に支持されると共に、メインエアバッグ46の外側への移動がサブエアバッグ48に阻害されつつ、エアバッグ36が衝突体68の衝突エネルギーを変形により吸収して、衝突体68への衝撃が緩和される構成である。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のピラーエアバッグ装置10では、車両12のフロントピラー16に設けられたエアバッグ36(メインエアバッグ46及びサブエアバッグ48)が、ピラーアウタガーニッシュ52に被覆されて、ピラーアウタガーニッシュ52とフロントピラー16との間に格納されている。
ここで、コントローラ62が、車両12の走行中に速度計から走行信号を受信すると共に、フロントバンパ66への衝突体68の衝突によりセンサ64から衝突信号を受信し、かつ、フロントピラー16に衝突体68が到来する(エアバッグ36を膨張展開させるべき状態)と判断した際には、インフレータ60からエアバッグ36にガスが送られてエアバッグ36が膨張展開されると共に、膨張展開されるエアバッグ36によってピラーアウタガーニッシュ52が内側端を中心として内側へ回動展開されて膨張展開されたエアバッグ36(メインエアバッグ46)の内側に配置される。
このため、エアバッグ36に前側かつ内側から衝突体68が到来する際には、衝突体68が例えば歩行者の頭部の如く小さい場合でも、衝突体68がピラーアウタガーニッシュ52に当接することで、ピラーアウタガーニッシュ52がメインエアバッグ46の広い範囲を押圧する。これにより、衝突体68の衝突エネルギーを受けるためのメインエアバッグ46の受け荷重が大きくなり、衝突体68の衝突エネルギーを吸収するためのメインエアバッグ46の吸収ストロークを短くすることができて、メインエアバッグ46のサイズを小さくすることができる。したがって、ピラーエアバッグ装置10を小型化できてフロントピラー16の設計上の制約を小さくできると共に、フロントピラー16を大型化できて車両12の剛性を向上させることができる。
さらに、エアバッグ36が膨張展開される際には、膨張展開されるメインエアバッグ46の外側において、サブエアバッグ48が膨張展開される。このため、エアバッグ36に前側かつ内側から衝突体68が到来する際には、サブエアバッグ48がメインエアバッグ46の外側への移動を阻害してメインエアバッグ46が衝突体68の衝突エネルギーを良好に受けることができると共に、衝突体68の衝突エネルギーをメインエアバッグ46のみならずサブエアバッグ48も吸収できる。これにより、衝突体68の衝突エネルギーを効果的に吸収することができる。
しかも、膨張展開されて大きくなるメインエアバッグ46の外側への移動を、通常時膨張展開されずに小さなサブエアバッグ48が膨張展開されて大きくなることで阻害する。このため、メインエアバッグ46の外側への移動を阻害するサブエアバッグ48の通常時の体積を小さくすることができ、依然として、ピラーエアバッグ装置10を小型化できてフロントピラー16の設計上の制約を小さくできると共に、フロントピラー16を大型化できて車両12の剛性を向上させることができる。
また、サブエアバッグ48が膨張展開された際には、サブエアバッグ48の外側への移動がウエザーストリップ22に支持される。このため、エアバッグ36に前側かつ内側から衝突体68が到来する際には、サブエアバッグ48がメインエアバッグ46の外側への移動を確実に阻害してメインエアバッグ46が衝突体68の衝突エネルギーを充分に受けることができると共に、衝突体68の衝突エネルギーをメインエアバッグ46のみならずサブエアバッグ48も確実に吸収できる。これにより、衝突体68の衝突エネルギーを確実かつ効果的に吸収することができる。
しかも、サブエアバッグ48の外側への移動を支持する支持部材がウエザーストリップ22にされて特別に必要ないため、依然として、ピラーエアバッグ装置10を小型化できてフロントピラー16の設計上の制約を小さくできると共に、フロントピラー16を大型化できて車両12の剛性を向上させることができる。
また、ベースプレート30、エアバッグ36、リテーナ40、各ボルト42及び各ロックプレート44は、フロントピラー16への取り付け前にアッセンブリ化されているため、容易にフロントピラー16に取り付けることができる。
しかも、ピラーアウタガーニッシュ52の各係止孔56にベースプレート30の各係止爪34を挿通させることで、ピラーアウタガーニッシュ52をフロントピラー16への取り付け前にベースプレート30とアッセンブリ化できるため、ピラーアウタガーニッシュ52をも容易にフロントピラー16に取り付けることができる。
(変形例)
図6には、本実施の形態の変形例に係るピラーエアバッグ装置80の主要部が斜視図にて示されている。
本変形例に係るピラーエアバッグ装置80では、エアバッグ36が、折畳部である幅方向中央において、部分的に縫われてシールされており、エアバッグ36は、折畳部においても分割されている。これにより、2つに折り畳まれた状態におけるエアバッグ36は、反車室24側部位が袋体としてのメインエアバッグ82にされると共に、車室24側部位のリテーナ40よりも内側が追加袋体としてのサブエアバッグ84にされ、かつ、上記実施の形態と同様に車室24側部位のリテーナ40よりも外側が追加袋体としてのサブエアバッグ48にされている。
ところで、図7に示す如く、上記実施の形態と同様にインフレータ60からエアバッグ36(メインエアバッグ82及びサブエアバッグ48、84)にガスが送られて、エアバッグ36が膨張展開されることで、膨張展開されるメインエアバッグ82の外側でサブエアバッグ84が膨張展開されると共に、膨張展開されるサブエアバッグ84の外側でサブエアバッグ48が膨張展開されて、メインエアバッグ82が前側へ膨張展開される。さらに、膨張展開されるエアバッグ36によって、ピラーアウタガーニッシュ52の狭持部58のピラーアウタパネル16Aとベースプレート30との間への狭持が解除されると共に、ピラーアウタガーニッシュ52(狭持部58を含む)が内側端を中心(起点)として内側へ回動展開されて、膨張展開されたエアバッグ36(メインエアバッグ82)の内側にピラーアウタガーニッシュ52が配置される。
このため、エアバッグ36に前側かつ内側から衝突体68(例えば歩行者の頭部)が到来(飛来)する際には、衝突体68がピラーアウタガーニッシュ52に当接して、ピラーアウタガーニッシュ52がエアバッグ36を押圧することで、サブエアバッグ48の外側への移動がウエザーストリップ22に支持されると共に、サブエアバッグ84の外側への移動がサブエアバッグ48に阻害され、かつ、メインエアバッグ82の外側への移動がサブエアバッグ84に阻害されつつ、エアバッグ36が衝突体68の衝突エネルギーを変形により吸収して、衝突体68への衝撃が緩和される構成である。
ここで、本変形例に係るピラーエアバッグ装置80でも、上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
特に、エアバッグ36が膨張展開される際には、膨張展開されるメインエアバッグ82の外側において、サブエアバッグ48、84が膨張展開される。このため、エアバッグ36に前側かつ内側から衝突体68が到来する際には、サブエアバッグ48、84がメインエアバッグ82の外側への移動を阻害してメインエアバッグ82が衝突体68の衝突エネルギーを良好に受けることができると共に、衝突体68の衝突エネルギーをメインエアバッグ82のみならずサブエアバッグ48、84も吸収できる。これにより、衝突体68の衝突エネルギーを効果的に吸収することができる。
しかも、膨張展開されて大きくなるメインエアバッグ82の外側への移動を、通常時膨張展開されずに小さなサブエアバッグ48、84が膨張展開されて大きくなることで阻害する。このため、メインエアバッグ82の外側への移動を阻害するサブエアバッグ48、84の通常時の体積を小さくすることができ、依然として、ピラーエアバッグ装置80を小型化できてフロントピラー16の設計上の制約を小さくできると共に、フロントピラー16を大型化できて車両12の剛性を向上させることができる。
また、サブエアバッグ48、84が膨張展開された際には、サブエアバッグ48の外側への移動がウエザーストリップ22に支持されると共に、サブエアバッグ84の外側への移動がサブエアバッグ48に阻害される。このため、エアバッグ36に前側かつ内側から衝突体68が到来する際には、サブエアバッグ48、84がメインエアバッグ82の外側への移動を確実に阻害してメインエアバッグ82が衝突体68の衝突エネルギーを充分に受けることができると共に、衝突体68の衝突エネルギーをメインエアバッグ82のみならずサブエアバッグ48、84も確実に吸収できる。これにより、衝突体68の衝突エネルギーを確実かつ効果的に吸収することができる。
なお、上記実施の形態(変形例を含む)では、エアバッグ36を布製にした構成としたが、エアバッグ36を薄い金属製(例えば鉄製)にした構成としてもよい。この場合、エアバッグ36は、2枚の長尺矩形状の薄い金属を、全周及び各挿入孔38の全周において、接着または溶接してシールすることで、製作できる。
この場合には、エアバッグ36の厚さを低減できるため、ピラーアウタガーニッシュ52とフロントピラー16との間へのエアバッグ36の格納スペースを一層小さくすることができる。このため、ピラーエアバッグ装置10、80を一層小型化できてフロントピラー16の設計上の制約を一層小さくできると共に、フロントピラー16を一層大型化できて車両12の剛性を一層向上させることができる。
しかも、この場合等には、図8に示す如く、エアバッグ36に、折畳部である幅方向中央の折畳側の面において、長尺矩形状の当て布90(当て部材)を固定した構成としてもよい。これにより、エアバッグ36が幅方向中央において当て布90と共に折り畳まれて略U字状に丸く湾曲された状態に折り畳まれることで、エアバッグ36の幅方向中央に折れしわひいては割れが発生することを防止できる。
本発明の実施の形態に係る車両を示す左斜め前方からの斜視図である。 本発明の実施の形態に係るピラーエアバッグ装置の主要部を示す水平面における断面図である。 本発明の実施の形態に係るピラーエアバッグ装置の主要部を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るピラーエアバッグ装置においてエアバッグが展開膨張された際を示す水平面における断面図である。 本発明の実施の形態に係るピラーエアバッグ装置において展開膨張されたエアバッグに衝突体が到来する際を示す水平面における断面図である。 本発明の実施の形態の変形例に係るピラーエアバッグ装置におけるエアバッグ等を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の変形例に係るピラーエアバッグ装置においてエアバッグが展開膨張された際を示す水平面における断面図である。 本発明の実施の形態及びその変形例に係るピラーエアバッグ装置における別例のエアバッグ等を示す斜視図である。
符号の説明
10 ピラーエアバッグ装置
12 車両
16 フロントピラー(ピラー)
22 ウエザーストリップ(支持部材)
46 メインエアバッグ(袋体)
48 サブエアバッグ(追加袋体)
52 ピラーアウタガーニッシュ(被覆部材)
80 ピラーエアバッグ装置
82 メインエアバッグ(袋体)
84 サブエアバッグ(追加袋体)

Claims (3)

  1. 車両のピラーに設けられ、所定の機会に膨張される袋体と、
    前記袋体を被覆し、所定の機会に車幅方向内側へ回動されて膨張された前記袋体の車幅方向内側に配置される被覆部材と、
    を備えたピラーエアバッグ装置。
  2. 前記ピラーに設けられ、所定の機会に膨張される前記袋体の車幅方向外側において膨張される追加袋体を備えた、ことを特徴とする請求項1記載のピラーエアバッグ装置。
  3. 所定の機会に膨張された前記追加袋体の車幅方向外側への移動が支持部材に支持される、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のピラーエアバッグ装置。
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