JP2003291768A - 車両用乗員保護装置 - Google Patents

車両用乗員保護装置

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JP2003291768A JP2002097854A JP2002097854A JP2003291768A JP 2003291768 A JP2003291768 A JP 2003291768A JP 2002097854 A JP2002097854 A JP 2002097854A JP 2002097854 A JP2002097854 A JP 2002097854A JP 2003291768 A JP2003291768 A JP 2003291768A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、自動車の車室内側部に展開するカ
ーテンエアバッグに用いて好適の、車両用乗員保護装置
に関し、部品点数や組み付け工数の低減を図るととも
に、簡素な構成で確実にエアバッグが展開できるように
する。 【解決手段】 車体20の室内側に配設されたトリム材
15と、車体20とトリム材15との間に配設され室内
側に膨張展開しうるエアバッグ1と、車体20とトリム
材15との間に配設されるとともに車体20側に固定さ
れるエネルギ吸収部材4とをそなえ、エネルギ吸収部材
4が、エアバッグ1を内包保持する凹部5と、凹部5の
エアバッグ保持面51の背面でトリム材15方向に向か
って突設された複数のリブ41bとが一体に形成される
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車室内側
部に展開するカーテンエアバッグに用いて好適の、車両
用乗員保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の安全装備の1つとし
て運転席及び助手席のエアバッグが広く普及している。
また、上述のような前席のエアバッグに加えて、近年で
は車室内の側方で展開するようなエアバッグも普及しつ
つある。このような側方に設けられたエアバッグは、シ
ートの側方に設けられたいわゆるサイドエアバッグ以外
にも、図4に示すように、フロントピラー11からリヤ
ピラー13に亘って展開するいわゆるカーテンエアバッ
グ1が開発,実用化されている。
【0003】このようなカーテンエアバッグ(以下、単
にエアバッグという)1では、エアバッグ本体2はサイ
ドルーフレール(又はサイドルーフパネル)12部分近
傍に車長方向に沿って格納されており、車両側方から衝
突等により強い衝撃を受けると、車室内の側面を全体的
に覆うように広がって、乗員への衝撃(特に頭部への衝
撃)を緩和するようになっている。
【0004】以下、このようなカーテンエアバッグの取
り付け構造を図を用いて簡単に説明すると、図5は図4
におけるX−X断面図、図6は図5におけるA矢視図で
あってエネルギ吸収部材の形状を示す模式図である。図
5に示すように、車体20の側部上方には車長方向に沿
ってサイドルーフレール12が延在しており、このサイ
ドルーフレール12の車幅方向における一端側縁部12
aには、ルーフパネル21の縁部21a及びインナパネ
ル10の上端部10bがそれぞれ重合して接合されてい
る。
【0005】また、ルーフパネル21の車室内側はヘッ
ドライニング15により覆われており、このヘッドライ
ニング15とインナパネル10との間にカーテンエアバ
ッグ1のバッグ本体2が格納されている。ここで、バッ
グ本体2は長尺状に丸められて折り畳まれており、ホル
ダ3により車体20に保持されている。また、ヘッドラ
イニング15とエアバッグ本体2との間には、車両横転
時等における乗員の頭部への衝撃を緩和する目的で樹脂
製のエネルギ吸収部材(E/A材:Energy Absorptio
n)4が設けられている。なお、このE/A材4は、一
般にヘッドライニング15に接着されている。
【0006】また、E/A材4には、図6に示すよう
に、横方向に所定間隔毎に設けられるリブ41aと縦方
向に所定間隔毎に設けられるリブ41bとがそれぞれ交
叉して形成されている。また、これらのリブ41a,4
1bにより区画される空間は、ヘッドライニング15側
において開口しており、エアバッグ本体2に対向する側
は、底面42により閉塞されている。
【0007】そして、E/A材4に衝撃が加わると、上
記の各リブ41a,41bが潰れることでエネルギが吸
収されて、乗員の受ける衝撃が緩和されるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術では、ヘッドライニング15にE/A材
4を接着しているため、結果的にヘッドライニング15
の剛性が上がり、エアバッグ1の作動時にエアバッグ1
の展開の妨げになるという課題がある。また、このよう
なE/A材4のヘッドライニング15への接着は自動化
が困難であり、手作業により取り付けを行なっている。
このため、多大な工数が必要となり、コスト増を招くと
いう課題がある。また、E/A材4の重量がヘッドライ
ニング15に作用するため、ヘッドライニング15が垂
れ下がる原因となる。
【0009】さらには、従来の技術では、エアバッグ本
体2を取り付けるためのホルダ3等が必要となり、部品
点数が増大するという課題がある。ところで、特開20
00−85514号公報には、エアバッグをエネルギ吸
収部材で保持する構造が開示されている。この技術で
は、エネルギ吸収部材の下方にエアバッグを保持する部
分が形成されており、エネルギ吸収部とエアバッグ保持
部とがそれぞれが独立して形成されている。このため全
体の大型化が避けられず、このようなエネルギ吸収部材
をサイドルーフレールやピラー内に配設するのは困難で
ある。また、エネルギ吸収範囲がエアバッグ上部に限定
されるという課題もある。
【0010】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、部品点数や組み付け工数の低減を図るととも
に、簡素な構成で確実にエアバッグが展開できるように
した、車両用乗員保護装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の車両
用乗員保護装置は、車体の室内側に配設されたトリム材
と、上記車体と上記トリム材との間に配設され上記車体
の室内側に膨張展開しうるエアバッグと、上記車体と上
記トリム材との間に配設されるとともに上記車体側に固
定される樹脂製のエネルギ吸収部材とをそなえ、上記エ
ネルギ吸収部材は、上記車体側に形成され上記エアバッ
グを内包保持する凹部と、上記凹部の上記エアバッグ保
持面の背面で上記トリム材方向に向かって突設された複
数のリブとが一体に形成されていることを特徴としてい
る。
【0012】このような構成によれば、トリム材とエネ
ルギ吸収部材との接着作業が不要となり、作業の簡素化
及び工数の低減を図ることができる。また、エネルギ吸
収部材によりエアバッグを保持するので、従来必要であ
った保持部材が不要となり、部品点数を低減することが
できる。さらに、トリム材にエネルギ吸収部材の自重が
作用しないので、トリム材が変形するようなこともな
い。また、トリム材に過度の剛性が付与されることもな
く、エアバックの作動時にトリム材がエアバッグの展開
を阻害することもない。
【0013】なお、上記エアバッグは長尺状に折り畳ま
れ、上記凹部は、上記エアバッグの長手方向に沿って形
成される脆弱部を有しているのが好ましい。この場合に
は、エアバッグの展開時に脆弱部を基点に凹部が開いて
エアバッグの展開を阻害するような事態を回避できる。
また、上記エネルギ吸収部材は、上記凹部から延出し、
上記エネルギ吸収部材自体を上記車体側に取り付けるフ
ランジ部を有し、上記フランジ部及び上記凹部に、上記
エアバッグ展開時に上記リブが挿入可能なスリットが形
成されるのが好ましい。
【0014】この場合には、凹部の開く角度を大きくと
ることができ、エネルギ吸収部材がエアバッグの展開を
阻害するような事態を確実に回避できる。また、スリッ
トが形成された場合に較べて成形型の構造を大幅に簡素
化できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態にかかる車両用乗員保護装置について説明する
と、図1はその要部構成を示す模式的な断面図であって
図5に対応する図、図2はその要部の形状を示す模式的
な斜視図、図3はその要部としてのエネルギ吸収部材の
成形時の型抜きについて説明する図である。
【0016】図1に示すように、車体20の側部上方に
は車長方向に沿ってサイドルーフレール12が延在して
おり、このサイドルーフレール12の車幅方向における
一端側縁部12aには、ルーフパネル21の縁部21a
及びインナパネル10の上端部10bがそれぞれ重合し
て接合されている。また、ルーフパネル21の車室内側
はヘッドライニング(トリム材)15により覆われてお
り、このヘッドライニング15とインナパネル10との
間にエアバッグ1のエアバッグ本体2が格納されてい
る。なお、本実施形態ではエアバッグ本体2は長尺状に
丸められて(折り畳まれて)収納されている。
【0017】このエアバッグ1は、いわゆるカーテンエ
アバッグであって、フロントピラーとリヤピラーとの間
にかけて設けられており、車両側方から衝突等により強
い衝撃を受けると、車室内の側面を全体的に覆うように
車両側部上方から展開するようになっている。また、ヘ
ッドライニング15とエアバッグ本体2との間には、樹
脂により一体成形されたエネルギ吸収部材(E/A材:
Energy Absorption)4が設けられている。そして、本
発明の車両用乗員保護装置では、このE/A材4がエア
バッグ本体2を保持するホルダとしての機能を兼ね備え
て構成されている。
【0018】すなわち、上記のホルダ兼E/A材(以
下、単にE/A材ともいう)4は折り畳まれたエアバッ
グ本体2を保持しうる保持部(凹部)5と、この保持部
5のエアバッグ保持面51の背面でヘッドライニング1
5側に向かって突設された複数のリブ41とを備えて構
成されている。また、図2に示すように、リブ41は横
方向に形成されたリブ41aと縦方向に形成されたリブ
41b,41cとからなり、E/A材4に強い衝撃が加
わると、上記の各リブ41a〜41cが潰れることでエ
ネルギが吸収されて、乗員の受ける衝撃が緩和されるよ
うになっている。
【0019】なお、このようなリブ41a〜41cの
数,高さ,板圧及び形状等を適宜変更することにより、
E/A材4のエネルギ吸収特性を所望の特性に設定する
ことができるようになっている。また、保持部5はエア
バッグ本体2を収納するのに適した湾曲形状に形成され
ており、エアバッグ保持面51とインナパネル10との
間にエアバッグ2が収納されるようになっている。
【0020】さらに、保持部5の一端側にはこのホルダ
兼E/A材4を車体20に取り付けるためのフランジ部
6が形成されており、フランジ部6には図2に示すよう
なボルト穴53が形成されている。一方、図2に2点鎖
線で示すように、エアバッグ本体2の縁部2aにも、上
記ボルト穴53と対応する位置にボルト穴2bが形成さ
れている。そして、これらのボルト穴53,2bにボル
ト22(図1参照)を挿入して、E/A材4及びエアバ
ッグ本体2を車体20に取り付けるようになっている。
【0021】また、このE/A材4には、エアバッグ1
の長手方向(即ち、車長方向)に沿って脆弱部43が形
成されている。この脆弱部43は、図1及び図2に示す
ように、エアバッグ本体2を保持する保持部5の折り曲
げ部に形成されている。なお、脆弱部43は、例えばこ
の折り曲げ部分の板圧を他の部分よりも低減して、剛性
を低下させることにより形成されている。
【0022】そして、このような脆弱部43を形成する
ことにより、エアバッグ1の膨張展開時には、図1中に
おいて2点鎖線で示すように、脆弱部43を基点にして
保持部5が回動し、エアバッグ1の展開を阻害するよう
なことが防止されるようになっている。また、図2に示
すように、ホルダ兼E/A材4のフランジ部6及び保持
部5にスリット7が形成されている。これらのスリット
7は、脆弱部43を中心にして縦方向リブ41bと対称
な位置に形成されており、E/A材4の保持部5が脆弱
部43を基点にして開くと、縦方向リブ41bが上記ス
リット7に入り込むようになっている。
【0023】したがって、エアバッグ1の展開時に脆弱
部43を基点にして保持部5が旋回すると、縦方向リブ
41bが上記スリット7に入り込み、これにより保持部
5の回動可能な領域(揺動角度)が大幅に増加するよう
になっている。そして、このように保持部5を大きく回
動させることにより、エアバッグ本体2の作動時にエア
バック本体2の膨張展開を妨げるような事態を確実に回
避することができるようになっている。
【0024】また、このようなスリット7を形成するこ
とにより、E/A材4を容易に成形することができるよ
うになる。即ち、図3(b)に示すように、スリットを
設けずに縦方向のリブ41bを延長してリブ41bを連
続的に形成した場合には、この延長部のリブ(図中斜線
で示す部分)を形成するために、図3(a)に示すよう
に3方向に型抜きが必要となる。この場合、当然ながら
成形型も3分割構造の複雑なものとなり、コストや成形
工数等の点から好ましくない。
【0025】一方、スリット7を形成する場合には、上
述の延長部のリブを形成する必要がなく、図3(a)の
白抜き矢印で示す2方向の型抜きで済むので、E/A材
4の成形型を2分割構造の簡単なものとすることができ
る。なお、上述したようなE/A材4は車長方向に沿っ
て必要とされる場所に適宜設けられている。これは、車
長方向に沿って全面的に設ける場合よりも軽量化を図る
ことができるからである。
【0026】本発明の一実施形態に係る車両用乗員保護
装置は上述のように構成されているので、カーテンエア
バッグ1の取り付け時には、エアバッグ本体2とホルダ
兼E/A材4をボルト22により車体21に固定し、そ
の後ヘッドライニング15を取り付ける。したがって、
ヘッドライニング15にはE/A材4の自重が作用せ
ず、ヘッドライニング15の垂れ下がり等の変形を確実
に防止できる。また、従来のようにヘッドライニング1
5を接着する必要がないので作業の簡素化及び工数の低
減を図ることができ、コストを低減することができる。
【0027】また、エアバッグ1の非作動時にE/A材
4に強い衝撃が加わると、ヘッドライニング15により
ある程度のエネルギが吸収されるとともに、上記の各リ
ブ41a,41bが潰れることでエネルギが吸収され
て、乗員の受ける衝撃が緩和される。一方、エアバッグ
1の作動時には、エアバッグ本体2の膨張展開にともな
い、E/A材4の保持部5が脆弱部43を中心に回動す
る(図1の2点鎖線参照)とともに、ヘッドライニング
15が端部からめくれて、エアバッグ本体2が車室内に
膨出する。なお、このとき、E/A材4の縦方向リブ4
1bは、フランジ部6及び保持部5に形成されたスリッ
ト7内に入り込むので、保持部5を大きな角度で開くこ
とができ、エアバッグ本体2の膨張を妨げるような事態
が確実に回避される。
【0028】また、ヘッドライニング15とE/A材4
とを一体化していないため、ヘッドライニング15に過
度の剛性が付与されることもなく、エアバック1の作動
時において、エアバッグ本体2の膨張時にヘッドライニ
ング15が大きな抵抗となるような事態を回避できる。
また、E/A材4によりエアバッグ本体2を保持するの
で、従来必要であった保持部材(図5のホルダ3参照)
が不要となり、部品点数を低減することができる利点が
ある。また、E/A材4は樹脂による一体成形としてい
るので簡単に生産することができる利点もある。
【0029】また、E/A材4にスリット7を形成する
ことにより、E/A材4を容易に成形することができる
という利点がある。即ち、スリットを設けない場合に
は、図3(a)に示す3方向に型抜きが必要となるた
め、成形型が3分割構造のものとなり、成形型が複雑と
なりコストや成形工数が増大するという課題があるが、
上述したようなE/A材4では、2方向の型抜きで成形
できるため、成形型の構造を大幅に簡素化でき、成形工
数及び製造コストを低減することができるという利点が
ある。
【0030】なお、本発明の車両用乗員保護装置は上述
の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、本実
施形態では、サイドルーフパネル12に沿って設けられ
るカーテンエアバッグ1に適用した場合について説明し
たが、フロントピラー内やリヤピラー内、あるいはセン
タピラー内に設けられるエアバッグに本発明を適用して
もよい。また、本実施形態ではエアバッグ本体2が丸め
られて収納されているが、蛇腹状に折り畳んで収納して
よい。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の車両用乗員保護装置によれば、車体とトリム材と
の間にエアバッグを保持する樹脂製のエネルギ吸収部材
を設け、上記エネルギ吸収部材を車体側に取り付けると
いう簡素な構成により、従来必要であったトリム材とエ
ネルギ吸収部材との接着作業が不要となり、作業の簡素
化及び工数の低減を図ることができ、結果的にコストを
低減することができるという利点がある。また、エネル
ギ吸収部材によりエアバッグを保持するので、従来必要
であった保持部材が不要となり、部品点数を低減するこ
とができ、さらなるコストの低減を図ることができる利
点がある。さらに、トリム材にエネルギ吸収部材の自重
が作用しないので、トリム材の垂れ下がり等の変形を確
実に防止することができる利点がある。
【0032】また、トリム材とエネルギ吸収部材とを接
着等により一体化しないため、トリム材に過度の剛性が
付与されることもなく、エアバックの作動時にトリム材
がエアバッグの展開を阻害するような事態を回避できる
利点がある。また、請求項2記載の本発明の車両用乗員
保護装置によれば、エアバッグを長尺状に折り畳み、凹
部にエアバッグの長手方向に沿って脆弱部を形成するこ
とにより、エアバッグの展開時に脆弱部を基点に凹部が
開いてエアバッグの展開を阻害するような事態を回避す
ることができるという利点がある。
【0033】請求項3記載の本発明の車両用乗員保護装
置によれば、エネルギ吸収部材自体を車体側に取り付け
るフランジ部及び上記凹部に、エアバッグ展開時に上記
リブが挿入可能なスリットを形成するという簡素な構成
により、凹部の開く角度を大きくとることができ、エネ
ルギ吸収部材がエアバッグの展開を阻害するような事態
を確実に回避することができるという利点があるほか、
スリットが形成された場合に較べて成形型の構造を大幅
に簡素化でき、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる車両用乗員保護装
置の要部構成を示す模式的な断面図であって図5に対応
する図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる車両用乗員保護装
置の要部の形状を示す模式的な斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる車両用乗員保護装
置の要部としてのエネルギ吸収部材の成形時の型抜きに
ついて説明するための図である。
【図4】一般的なカーテンエアバッグについて説明する
ための図である。
【図5】従来の技術を説明するための図であって、図4
におけるX−X断面図である。
【図6】従来の技術を説明するための図であって、図5
におけるA矢視図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ 2 エアバッグ本体 4 E/A材(エネルギ吸収部材) 5 保持部(凹部) 6 フランジ部 7 スリット 15 ヘッドライニング(トリム材) 20 車体 41,41a〜41c リブ 43 脆弱部 51 エアバッグ保持面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の室内側に配設されたトリム材と、 上記車体と上記トリム材との間に配設され上記車体の室
    内側に膨張展開しうるエアバッグと、 上記車体と上記トリム材との間に配設されるとともに上
    記車体側に固定される樹脂製のエネルギ吸収部材とをそ
    なえ、 上記エネルギ吸収部材は、 上記車体側に形成され上記エアバッグを内包保持する凹
    部と、上記凹部の上記エアバッグ保持面の背面で上記ト
    リム材方向に向かって突設された複数のリブとが一体に
    形成されていることを特徴とする、車両用乗員保護装
    置。
  2. 【請求項2】 上記エアバッグは長尺状に折り畳まれ、 上記凹部は、上記エアバッグの長手方向に沿って形成さ
    れる脆弱部を有していることを特徴とする、請求項1記
    載の車両乗員保護装置。
  3. 【請求項3】 上記エネルギ吸収部材は、 上記凹部から延出し、上記エネルギ吸収部材自体を上記
    車体側に取り付けるフランジ部を有し、 上記フランジ部及び上記凹部に、上記エアバッグ展開時
    に上記リブが挿入可能なスリットが形成されていること
    を特徴とする、請求項1又は2記載の車両乗員保護装
    置。
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