JP2005162201A - 車両のフロントピラートリム結合構造 - Google Patents

車両のフロントピラートリム結合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構造で、エアバッグクッションが展開される時、フロントピラートリムがフロントピラーインナパネルから完全に離脱することを防止するようにした車両のフロントピラートリム結合構造を提供する。
【解決手段】本発明に係る車両のフロントピラートリム結合構造は、係止孔が備えられたフロントピラーインナパネルと；前記フロントピラーインナパネルに固定されるフロントピラートリムと；前記フロントピラートリムの内側面から突出して前記係止孔を貫通する係合突起と；前記フロントピラーインナパネルとフロントピラートリムとが形成する空間の中の前記係合突起の付近では、前記フロントピラーインナパネルとフロントピラートリムとの下側連結部及び前記係合突起の間の空間に位置するように設けられるエアバッグクッションと；を含んで構成される。
【選択図】図２

Description

本発明は、カーテンエアバッグモジュールを備えた車でフロントピラーインナパネルに装着されるフロントピラートリムの結合構造に関する。
カーテンエアバッグモジュールは、側面衝突事故が発生したり、または車両が転覆する場合、搭乗者の側面を衝撃力から保護する役目を果たす。
フロント側カーテンエアバッグモジュールは、エアバッグクッションがフロントピラーインナパネルとフロントピラートリムとの間の空間に装着された構造である。
カーテンエアバッグモジュールが作動すれば、エアバッグクッションがフロントピラートリムとフロントピラーインナパネルとの間の空間を拡大しながら搭乗者の側面に膨脹するが、この時フロントピラートリムはフロントピラーインナパネルから完全に離脱しないことが好ましい。
なぜならば、フロントピラートリムがフロントピラーインナパネルから完全に離脱されると、搭乗者に衝突して、むしろ搭乗者に傷害を加える物体として作用するおそれがあるためである。例えば、特許文献１にはエアバッグクッションが作動した時にフロントピラートリムが、折れずに、しなやかに曲がるように凹溝を形成する技術が開示されている。しかし、フロントピラートリムが搭乗者に当たらないようにするためには、フロントピラーの飛散を確実に抑える構造が望まれる。
特開２００１−２１９８０３号公報
本発明の目的は、簡単な構造で、エアバッグクッションが展開される時、フロントピラートリムがフロントピラーインナパネルから完全に離脱することを防止できるようにした車両のフロントピラートリム結合構造を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明に係る車両のフロントピラートリム結合構造は、係止孔が備えられたフロントピラーインナパネルと；前記フロントピラーインナパネルに固定されるフロントピラートリムと；前記フロントピラートリムの内側面から突出して前記係止孔を貫通する係合突起と；前記フロントピラーインナパネルとフロントピラートリムとが形成する空間の中の前記係合突起の付近で、前記フロントピラーインナパネルとフロントピラートリムとの下側連結部及び前記係合突起の間の空間に位置するように設けられるエアバッグクッションと；を含んで構成されたことを特徴とする。
本発明に係る車両のフロントピラートリム結合構造によれば、フロントピラートリムに形成された係合突起がフロントピラーインナパネルに形成された係止孔に係止されながら、フロントピラートリムがフロントピラーインナパネルに結合しており、エアバッグクッションの展開時に係止孔内に位置した係合突起の締結力によりフロントピラートリムがフロントピラーインナパネルから完全に分離しなくなり、また、組立作業工数が短縮されて製造原価が節減できることはもちろん、作業性の向上を通じて全体的な車両の生産性が増大する効果がある。
以下、本発明の実施例を添付された例示図面によって詳述する。
本発明に係る車両のフロントピラートリム結合構造は図１及び図２に示すように、係止孔２ｃが備えられたフロントピラーインナパネル２と、フロントピラーインナパネル２に固定されるフロントピラートリム３と、フロントピラートリム３の内側面から突出して係止孔２ｃを貫通する係合突起３ｃと、フロントピラーインナパネル２とフロントピラートリム３とが形成する空間（Ｓ１）の中の係合突起３ｃの付近で、フロントピラーインナパネル２とフロントピラートリム３との下側連結部及び係合突起３ｃとの間の空間（Ｓ２）に位置するように設けられるエアバッグクッション１とを含んで構成される。
フロントピラーインナパネル２及びフロントピラートリム３の下側連結部は、ウェザーストリップ４を通じて気密が維持されるように連結され、フロントピラーインナパネル２及びフロントピラートリム３の上側連結部は、ウェザーシールドガラス５と密着しながら別途のウェザーストリップ（図示せず）を通じて気密が維持されるように結合される。
係止孔２ｃの直径は、係合突起３ｃの直径より多少大きい寸法で形成され、さらにエアバッグクッション１の展開時には圧力によって係合突起３ｃが係止孔２ｃから一部が引き出されるが、完全に抜けて離脱しない大きさとして形成されることが好ましい。
さらに、係合突起３ｃの全長Ｌ１はフロントピラートリム３の内側面から係止孔２ｃまでの直線長さＬ２より所定の長さ以上長く形成されることが好ましいが、これはフロントピラーインナパネル２とフロントピラートリム３との間にポルディングされたエアバッグクッション１が展開されたとしても、係合突起３ｃが係止孔２ｃから離脱しないようにするためである。
もし、エアバッグクッション１が展開される時、係合突起３ｃが係止孔２ｃから完全に離脱されれば、フロントピラートリム３がフロントピラーインナパネル２から分離して搭乗者に負傷を加える心配があるため、エアバッグクッション１の展開時に係合突起３ｃが係止孔２ｃから離脱しないようにする構成は非常に重要である。
本実施例で、フロントピラートリム３の内側面から係止孔２ｃまでの直線長さＬ２より最小限１．５倍以上の長さＬ１を有するように形成した。
一方、図１で引用符号７は、フロントピラートリム３をフロントピラーインナパネル２に仮結合させるクリップ部材である。
そして、フロントピラーインナパネル２には、クリップ部材７の締結のための締結孔が備えられているが、本発明の図面では示されておらず、またクリップ部材７はエアバッグクッション１の展開圧力によって締結孔から容易に分離する構造を有する。
従って、車両走行中、人体に傷害を加えるほどの大きい衝撃力が車体側に伝達されれば、インフレータが爆発してガスを発生し、このガスの圧力によってフロントピラーインナパネル２とフロントピラートリム３との間の空間に折り畳まれていたエアバッグクッション１は、図３に示すようにフロントピラートリム３の下端部（Ａ）をフロントピラーインナパネル２から拡がるようにしながら車体の下方に展開されて、フロントドアの内側を覆うようになる。
一方、エアバッグクッション１の展開圧力によってフロントピラーインナパネル２から拡がる動きをしていたフロントピラートリム３は、図３に示すように係合突起３ｃが係止孔２ｃ内から完全に外れ出ずに固定される固定力によって、それ以上の動きが制限され、これによってフロントピラートリム３は、エアバッグクッション１が展開されたとしてもフロントピラーインナパネル２から完全に分離しなくなる。
上記のような本発明の構造は、エアバッグクッション１の展開時に、フロントピラートリム３に備えられた係合突起３ｃとフロントピラーインナパネル２に備えられた係止孔２ｃとの結合力によって、フロントピラートリム３がフロントピラーインナパネル２から完全に分離しないようにして、搭乗者を保護することができる。
また、本発明の構造は、フロントピラートリム３をフロントピラーインナパネル２に装着する時、係合突起３ｃを係止孔２ｃに単純に係止するだけでよいので、作業工数の短縮及び製造原価を節減できる利点を有し、同時に作業性の向上にも役立ち、全体的に車両の生産性が増大される利点も期待することができる。
一方、エアバッグクッション１の展開時に、係合突起３ｃが係止孔２ｃから完全に離脱しないようにすることをさらに確かにするために、係合突起の外側表面及び係止孔の内側表面に摩擦力を増加させることができる凹凸、ねじ山などを追加して加工することができる。
本発明の結合構造を説明するためのフロントピラーインナパネルとフロントピラートリムの分離斜視図である。 フロントピラーインナパネルとフロントピラートリムとが結合された状態を図１のＩＩ−ＩＩ線に沿って示した部分断面図である。 図２と比較してエアバッグクッションの展開時のフロントピラートリムの作動状態を示す断面図である。
符号の説明
１ エアバッグクッション
２ フロントピラーインナパネル
２ｃ 係止孔
３ フロントピラートリム
３ｃ 係合突起

Claims (2)

  1. 係止孔が備えられたフロントピラーインナパネルと；
    前記フロントピラーインナパネルに固定されるフロントピラートリムと；
    前記フロントピラートリムの内側面から突出して前記係止孔を貫通する係合突起と；
    前記フロントピラーインナパネルとフロントピラートリムとが形成する空間の中の前記係合突起の付近で、前記フロントピラーインナパネルとフロントピラートリムとの下側連結部及び前記係合突起の間の空間に位置するように設けられるエアバッグクッションと；
    を含んで構成されたことを特徴とする車両のフロントピラートリム結合構造。
  2. 前記係合突起は、前記エアバッグクッションの展開時に前記係止孔から離脱しないように、前記フロントピラートリムの内側面から前記係止孔までの直線長さより最小限１．５倍以上の長さを有するように形成されることを特徴とする請求項１に記載の車両のフロントピラートリム結合構造。
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