JP6417028B2 - カーテンエアバッグ用ストラップの保持部材、カーテンエアバッグ装置、並びに車両用カーテンエアバッグの設置構造 - Google Patents

カーテンエアバッグ用ストラップの保持部材、カーテンエアバッグ装置、並びに車両用カーテンエアバッグの設置構造 Download PDF

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Description

本発明は、カーテンエアバッグ本体の展開膨張によってストラップが引き出される際に、ストラップがフロントピラーガーニッシュに引っ掛かることを防止することが可能で、当該フロントピラーガーニッシュの破壊を防ぐことができ、高い安全性で乗員を保護することができるカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材、車両用カーテンエアバッグ装置、並びに車両用カーテンエアバッグの設置構造に関する。
収納状態のカーテンエアバッグ本体を、車体のルーフサイドレール付近に取り付けるときに、カーテンエアバッグ本体とフロントピラーとを連結するストラップを車体に保持する構造として、特許文献1及び2が知られている。
特許文献1の「カーテンエアバッグ対応車体ピラートリムのこう造」は、カーテンエアバッグが展開する際にカーテンエアバッグ用ストラップの引き出し性を損なうことなく、ピラートリムの構造を製造コストを抑え、且つ品質を安定させる構造を提供することを課題とし、トリムカバーとエネルギー吸収用リブとが一体に成形され、エアバッグ用ストラップはリブの端部とピラーの間の間隙に収納され、リブの略中央部の厚手方向に、該リブの車体ピラー側端部から前記トリムカバーの内面に至るスリットが設けられ、車両衝突時等にはカーテンエアバッグが展開するにしたがって、その展開力によりエアバッグ用ストラップがスリットを広げることにより、リブと一体成形されたトリムカバーを押し広げて開口部を形成しつつ、位置乃至位置の方向に引き出され、カーテンエアバッグが車内側面にカーテン状に展開するように構成されている。
特許文献1では、エアバッグ用ストラップは、エネルギー吸収用リブの端部とピラーの間の間隙に収納されることだけで、車体側に保持されている。ストラップは、カーテンエアバッグの展開作用により、リブの車体ピラー側端部からトリムカバーの内面に至るスリットを広げることによって形成される開口部(ドアフィニッシャーとトリムカバーの隙間)から、直ちに車内に向かって引き出されるようになっている。
特許文献2の「乗員保護装置」は、簡単な構成により、エアバッグのストラップ等が確実に引き出されるようにした乗員保護装置を提供することを課題とし、ピラー内部においてクリップによりストラップを保持し、当該クリップの保持部における上段折返し部分がピラートリムとヘッドライニングとの境界部を跨ぐように、クリップを固定することにより、エアバッグが展開してストラップが引き出される際に、ストラップがピラートリムの上端部に接触することを防止するように構成されている。
特許文献2では、クリップによって、ピラートリムの上端部をストラップから遮ることにより、ストラップがピラートリムの上端部に接触しないようにしている。クリップは、ストラップを、車室内側及び車室外側に対し、中立に保持している。
特開2001−213255号公報 特開2004−338439号公報
カーテンエアバッグ本体とフロントピラーとを連結するストラップは、ルーフサイドレール側から、上記特許文献にも開示されているように、ピラー等のフロントピラーに沿って延設されている。ストラップは、トリムカバーやピラートリムなど、フロントピラー側に離脱可能に装着されたフロントピラーガーニッシュで覆われている。
ストラップは、カーテンエアバッグ本体の展開膨張時、その展開力を利用してフロントピラー側からフロントピラーガーニッシュを離脱させ、当該離脱によって生じた間隙から車体の内方(車室内側)に引き出される。ストラップは、間隙から引き出される際、フロントピラーガーニッシュに引っ掛かり、引っ掛かった状態でさらに引き出されることで、フロントピラーガーニッシュを破壊してしまうことが考えられる。
殊に、ストラップは、ルーフサイドレールを覆うルーフガーニッシュとフロントピラーを覆うフロントピラーガーニッシュとの継ぎ目位置を通過するため、この継ぎ目位置でフロントピラーガーニッシュに引っ掛かるおそれが高かった。
フロントピラーガーニッシュは、車体の内方に面して設けられていることから、フロントピラーガーニッシュが当該車体の内方に向かって破壊される事態が発生すると、乗員を十分安全に保護することができないおそれがあるという課題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、カーテンエアバッグ本体の展開膨張によってストラップが引き出される際に、ストラップがフロントピラーガーニッシュに引っ掛かることを防止することが可能で、当該フロントピラーガーニッシュの破壊を防ぐことができ、高い安全性で乗員を保護することができるカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材、車両用カーテンエアバッグ装置、並びに車両用カーテンエアバッグの設置構造を提供することを目的とする。
本発明に係るカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材は、カーテンエアバッグ本体の端部を車体のピラーと連結するストラップを離脱可能に保持し、該ストラップを保持した状態で該車体に取り付け可能なカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材であって、上記車体へ取り付けたときに該車体の外側方向かつ当該車体の下方へ向かうスロープを有し;上記カーテンエアバッグ本体の収納状態で、上記ストラップを該スロープの上面上に保持可能であり;該スロープが、該カーテンエアバッグ本体の展開膨張に応じて移動する該ストラップを、該車体の外方へ向けて案内可能であり;前記スロープの下端部の少なくとも一部には、該スロープに対し屈曲されて、前記車体へ取り付けたときに該車体の外側方向へ向かって延出され、上記ストラップをさらに該車体の外方へ向けて案内し移動させる延長部が備えられることを特徴とする。
前記延長部は、前記車体へ取り付けたときに車体前後方向の前方側に位置するように設けられることが望ましい。
本発明に係るカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材は、カーテンエアバッグ本体の端部を車体のピラーと連結するストラップを離脱可能に保持し、該ストラップを保持した状態で該車体に取り付け可能なカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材であって、上記車体へ取り付けたときに該車体の外側方向かつ当該車体の下方へ向かうスロープを有し;上記カーテンエアバッグ本体の収納状態で、上記ストラップを該スロープの上面上に保持可能であり;該スロープが、該カーテンエアバッグ本体の展開膨張に応じて移動する該ストラップを、該車体の外方へ向けて案内可能であり;前記スロープは、前記車体へ取り付けたときに車体前後方向の前方側または後方側の少なくともいずれか一方に位置され、該スロープの下端部へ向かうに従って車体前後方向へ次第に広がるスロープ拡大部を含むことを特徴とする。前記スロープ拡大部は、前記車体へ取り付けたときに車体前後方向の前方側に位置するように設けられることが望ましい。
本発明に係るカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材は、カーテンエアバッグ本体の端部を車体のピラーと連結するストラップを離脱可能に保持し、該ストラップを保持した状態で該車体に取り付け可能なカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材であって、上記車体へ取り付けたときに該車体の外側方向かつ当該車体の下方へ向かうスロープを有し;上記カーテンエアバッグ本体の収納状態で、上記ストラップを該スロープの上面上に保持可能であり;該スロープが、該カーテンエアバッグ本体の展開膨張に応じて移動する該ストラップを、該車体の外方へ向けて案内可能であり;前記スロープに隣接して、前記ストラップを該スロープに向かって押圧して圧接させる押圧体が設けられ;前記押圧体には、前記ストラップが離脱可能に係止されて、該ストラップを前記スロープの上面上に位置決めする係止部が設けられていることを特徴とする。前記スロープは、補強リブで補強されていることが望ましい。
本発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、上記カーテンエアバッグ用ストラップの保持部材を用い、フロントピラー及び該フロントピラーに連なるルーフサイドレールを含む車体と、該ルーフサイドレール付近に収納状態で設けられ、該車体下方へ向かって展開膨張可能なカーテンエアバッグ本体と、収納状態の該カーテンエアバッグ本体の車体前後方向前部から該フロントピラーに沿って延設され、該カーテンエアバッグ本体と該フロントピラーとを連結するストラップとを備え、上記車体に取り付け可能な上記保持部材に、上記ストラップが離脱可能に保持されることを特徴とする。
本発明に係る車両用カーテンエアバッグの設置構造は、上記カーテンエアバッグ用ストラップの保持部材を用い、フロントピラー及び該フロントピラーに連なるルーフサイドレールを含む車体と、該フロントピラーにこれを該車体の内方から覆って設けられ、該フロントピラーに離脱可能に係止される第1係止縁部を有するフロントピラーガーニッシュと、該ルーフサイドレールにこれを車体の内方から覆って設けられ、該第1係止縁部に連なる形態で、該ルーフサイドレールに離脱可能に係止される第2係止縁部を有するルーフガーニッシュと、該ルーフガーニッシュと該ルーフサイドレールとの間に収納状態で設けられ、該第2係止縁部を該ルーフサイドレールから離脱させて該車体下方へ向かって展開膨張可能なカーテンエアバッグ本体と、収納状態の該カーテンエアバッグ本体の車体前後方向前部から該フロントピラーに沿って、該フロントピラーと該フロントピラーガーニッシュとの間に延設され、該カーテンエアバッグ本体と該フロントピラーとを連結するストラップとを備え、上記フロントピラーガーニッシュ及び上記ルーフガーニッシュの少なくともいずれか一方で覆われた位置に位置させて上記車体に取り付け可能な上記保持部材に、上記ストラップが離脱可能に保持されることを特徴とする。
前記フロントピラーガーニッシュの前記第1係止縁部と前記フロントピラーとの係止は、前記車体の外方に向けられていることが好ましい。
前記スロープは、その端末が前記第1係止縁部もしくは前記第2係止縁部近傍に位置されることが望ましい。前記保持部材は、前記ルーフガーニッシュと前記フロントピラーガーニッシュとの継ぎ目位置もしくはその近傍に設けられることが好ましい。
本発明にかかるカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材、車両用カーテンエアバッグ装置、並びに車両用カーテンエアバッグの設置構造にあっては、カーテンエアバッグ本体の展開膨張によってストラップが引き出される際に、ストラップがフロントピラーガーニッシュに引っ掛かることを防止することができ、当該フロントピラーガーニッシュの破壊を防ぐことができて、高い安全性で乗員を保護することができる。
本発明に係るカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材、車両用カーテンエアバッグ装置、並びに車両用カーテンエアバッグの設置構造の好適な実施形態を示す側面図である。 図1に示したカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材、車両用カーテンエアバッグ装置、並びに車両用カーテンエアバッグの設置構造を下方から見上げた様子を示す見上げ図である。 図1中、A−A線矢視断面図である。 図1に示したカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材を説明する図であって、図4(A)は正面図、図4(B)は一部破断側面図、図4(C)は底面図、図4(D)は背面図である。 図4に示した保持部材の変形例を説明する図であって、図5(A)は正面図、図5(B)は底面図である。
以下に、本発明にかかるカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材、車両用カーテンエアバッグ装置、並びに車両用カーテンエアバッグの設置構造の好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材、車両用カーテンエアバッグ装置、並びに車両用カーテンエアバッグの設置構造を示す側面図、図2は、図1に示したカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材、車両用カーテンエアバッグ装置、並びに車両用カーテンエアバッグの設置構造を下方から見上げた様子を示す見上げ図、図3は、図1中、A−A線矢視断面図、図4は、図1に示したカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材を説明する図であって、図4(A)は正面図、図4(B)は一部破断側面図、図4(C)は底面図、図4(D)は背面図である。図1〜図3は、右ハンドル車の運転席周辺に対応した図である。
以下の説明中、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、並びに「後」の文言はそれぞれ、車体を基準として、上方へ向かう方向、下方へ向かう方向、右側へ向かう方向、左側へ向かう方向、走行方向前方へ向かう方向、並びに走行方向後方へ向かう方向を指す。また、「外」及び「内」の文言はそれぞれ、車体の中から車外を見る方向及び車体の外から車内を見る方向を指す。
車体1の前席周辺の車体構造は従来周知であって、図1〜図3に示すように、屋根を構成するルーフパネル2、ルーフパネル2の車体左右方向の両端縁に配設されるルーフサイドレール3、ルーフサイドレール3から車体前後方向に、おおよそ斜め前方へ配設されるフロントピラー4等を主体として構成されている。フロントピラー4とルーフサイドレール3とは、車体前後方向に連なるように配設されている。
ルーフパネル2からダッシュボードにわたってフロントウインドシールド5が設けられている。ルーフサイドレール3からフロントピラー4にわたる領域は、フロントドアによって、車体1の外方から区画されている。ルーフパネル2及びルーフサイドレール3には、車体1の内方からこれらを覆って、装飾部材としてルーフガーニッシュ6が設けられ、フロントピラー4にも同様に、車体1の内方からこれを覆って、フロントピラーガーニッシュ7が設けられている。
ルーフガーニッシュ6は、車体左右方向の端縁部分が車両前後方向に沿って延び、この端縁部分は図3に示すように、ルーフサイドレール3側に設けられたオープニングトリム8によって、当該ルーフサイドレール3に対し離脱可能に係止される第2係止縁部6aとされる。
第2係止縁部6aは後述するように、カーテンエアバッグ本体9がその展開膨張作用でルーフガーニッシュ6を押圧することによって、オープニングトリム8から離脱される。第2係止縁部6aがルーフサイドレール3から離脱されることで、カーテンエアバッグ本体9は、車体1の内方で、当該車体下方へ向かって展開膨張される。
フロントピラーガーニッシュ7も同様に、フロントピラー4において、車体左右方向の端縁部分がフロントピラー4の長さ方向に沿って延び、この端縁部分は、フロントピラー4側に設けられたオープニングトリムによって、当該フロントピラー4に対し離脱可能に係止される第1係止縁部7aとされる。
フロントピラーガーニッシュ7の第1係止縁部7aは後述するように、カーテンエアバッグ本体9の展開膨張に応じて引張され移動されて引き出されるストラップ10により、オープニングトリムから離脱される。第1係止縁部7aがフロントピラー4から離脱されることにより、ストラップ10は、車体1の内方で、展開膨張したカーテンエアバッグ本体9とフロントピラー4との間に張り渡される。
第1係止縁部7aは、フロントピラーガーニッシュ7において、車体1の内方側ではなく、車体1の外方側に設定され、これにより、第1係止縁部7aとフロントピラー4との係止は、第1係止縁部7aがフロントピラー4から離脱されるときに、両者の離隔によって生じる隙間が車体1の外方に向くように、車体1の外方に向けられる。
第1係止縁部7aと第2係止縁部6aとは、カーテンエアバッグ本体9及びストラップ10が車体1の内方に一連に連続して配されるように、フロントピラー4からルーフサイドレール3にわたりこれらから一続きで離脱可能に、相互に連なる形態で配される。従ってまた、フロントピラーガーニッシュ7とルーフガーニッシュ6とは、それらが連なる継ぎ目11を介して、一連に連続するように設けられる。
この構成から、第2係止縁部6aも、ルーフガーニッシュ6において、車体1の内方側ではなく、車体1の外方側に設定され、これにより、第2係止縁部6aとルーフサイドレール3との係止は、第2係止縁部6aがルーフサイドレール3から離脱されるときに、両者の離隔によって生じる隙間が車体1の外方に向くように、車体1の外方に向けられる。
カーテンエアバッグは、長さ方向が車体前後方向に沿うように設けられるカーテンエアバッグ本体9と、カーテンエアバッグ本体9をルーフサイドレール3に取付支持する取付タブ12と、カーテンエアバッグ本体9の前部(前端部)9aから延設され、カーテンエアバッグ本体9とフロントピラー4とを連結して、車体1の内方におけるカーテンエアバッグ本体9の展開膨張挙動をコントロールするストラップ10と、ストラップ10を、傾斜配置のフロントピラー4の中央部や下端部側に連結固定する連結タブ13とを含んで構成される。
カーテンエアバッグ本体9は、収納状態で、ルーフサイドレール3付近、具体的にはルーフサイドレール3とこれを覆うルーフガーニッシュ6との間に、取付タブ12を介して当該ルーフサイドレール3に取り付けられ、ルーフガーニッシュ6に隠蔽されて設けられる。
ストラップ10は、収納状態のカーテンエアバッグ本体9の車体前後方向前部9aからフロントピラー4に沿って、ルーフサイドレール3とルーフガーニッシュ6との間から、フロントピラー4とフロントピラーガーニッシュ7との間にわたって延設され、連結タブ13を介してフロントピラー4に連結されて、フロントピラーガーニッシュ7やルーフガーニッシュ6に隠蔽されて設けられる。
上述したように、フロントピラーガーニッシュ7やルーフガーニッシュ6は、第1及び第2係止縁部6a,7aを介して、フロントピラー4やルーフサイドレール3から離脱可能であって、これにより、カーテンエアバッグ本体9は、収納状態から車体下方へ向かって展開膨張可能に設けられ、ストラップ10も、これらガーニッシュ6,7から引き出し可能に設けられる。
車体1には、カーテンエアバッグ本体9の収納状態で、ストラップ10を離脱可能に保持するための保持部材14が設けられる。保持部材14は、ストラップ10を保持した状態で車体1に取り付け可能に構成される。すなわち、保持部材14は、車体1に取り付けたとき、ストラップ10を保持することが可能である。本実施形態では、保持部材14は、フロントピラーガーニッシュ7及びルーフガーニッシュ6で覆われた位置に位置させて、フロントピラー4もしくはルーフサイドレール3に設けられる。保持部材14は、フロントピラーガーニッシュ7またはルーフガーニッシュ6のいずれか一方に覆われる位置に設けられていても良い。
詳細には、保持部材14は、ルーフガーニッシュ6とフロントピラーガーニッシュ7との継ぎ目11位置もしくはその近傍に設けられる。図示例では、保持部材14が継ぎ目11位置に位置するようにして、ルーフサイドレール3側に取り付けられている。
しかしながら、保持部材14は、継ぎ目11位置に位置するようにして、フロントピラー4側に取り付けるようにしてもよい。さらには、図1中、仮想線で示すように、保持部材14は、継ぎ目11位置の近傍であれば、継ぎ目11位置よりもルーフサイドレール3側に寄せて、当該ルーフサイドレール3に取り付けてもよく、あるいは、継ぎ目11位置よりもフロントピラー4側に寄せて、当該フロントピラー4に取り付けるようにしてもよい。
保持部材14は、図3及び図4に示すように、ルーフサイドレール3に形成された装着穴15に差し込まれて係合される係合部16を有する取付ベース17と、取付ベース17から下方へ向けて延設されたスロープ18と、スロープ18の両側に位置させて、取付ベース17から下方へ向けて延設された一対の押圧体19とから構成される。図4(A)は、保持部材14を車体1の内方から見た正面図である。
保持部材14は、これら係合部16を有する取付ベース17、スロープ18及び押圧体19が一体的に形成されて構成される。保持部材14は、合成樹脂製であっても、金属製であってもよい。取付ベース17は、表面が車体1の外方に面し、裏面が車体1の内方に面する、おおよそ矩形枠状に形成される。
係合部16は、取付ベース17に基端が接合され、先端が取付ベース17の表面側から外方へ横向きに突出される挿入突起16aと、挿入突起16aの先端に形成され、窄まるように弾性変形される断面U字状のストッパ16bとから構成される。
係合部16は、挿入突起16aが装着穴15に挿入されると、装着穴15によってストッパ16bが窄まるように弾性変形されつつ当該装着穴15を通過し、その後、ストッパ16bが弾性復原することで装着穴15に対し係合される。これにより、保持部材14の取付ベース17は、ルーフサイドレール3に取付固定される。
スロープ18は、車体1へ取り付けたときに、車体1の外側方向かつ車体1の下方へ向かうように形成される。言い換えれば、下向き傾斜が車体1の外方へ向かうように形成される。従って、保持部材14の車体1への取付状態では、スロープ18は、その傾斜が車体1の外方に面するように、取付ベース17の表面側から車体1の外方へ迫り出すように形成される。
また、スロープ18については図3に示すように、取付ベース17がルーフサイドレール3に取付固定されると、下向き傾斜の端末となる下端部18aが、ルーフガーニッシュ6の第2係止縁部6aに面するようにして、もしくは向かい合うようにして、当該第2係止縁部6a近傍に位置される。保持部材がフロントピラーに取付固定される場合には、スロープ18の下端部18aは、フロントピラーガーニッシュ7の第1係止縁部7aに面するようにして、もしくは向かい合うようにして、当該第1係止縁部7a近傍に位置される。
スロープ18の上面上には、カーテンエアバッグ本体9の収納状態で、ルーフサイドレール3側からフロントピラー4側へ延設されるストラップ10が保持可能に当接される。スロープ18は、カーテンエアバッグ本体9の展開膨張に応じて移動され、フロントピラーガーニッシュ7の、車体1の外方側に設定された第1係止縁部7aをフロントピラー4から離脱させるストラップ10を、車体1の外方へ向けて案内可能とされる。
スロープ18には、傾斜方向へ移動されるストラップ10によって撓むなどの変形が生じないように補強するために、取付ベース17の裏面側に位置させて、スロープ18の傾斜方向に沿う複数の補強リブ18bが形成される。
押圧体19は、取付ベース17に基端が接合され、先端がスロープ18の下端部18a付近まで延出されたアーム状に形成され、スロープ18に隣接して当該スロープ18と並行に設けられる。アーム状の押圧体19は、取付ベース17側を支点として、弾性的に可撓変形自在に形成される。
押圧体19は、その弾性で、スロープ18上に当接されたストラップ10を上方からスロープ18へ向かって押圧する。すなわち、ストラップ10は、押圧体19の下を潜って、隣接するスロープ18上に当接され、これにより、ストラップ10は、スロープ18の両側で押圧体19により押し下げられ、スロープ18に圧接される。
押圧体19の先端側には、これをスロープ18側へ向かって屈曲させることによって、押圧体19の弾性によりスロープ18上のストラップ10に離脱可能に係止されて、ストラップ10をスロープ18上に位置決めする係止部19aが設けられる。
次に、本実施形態に係るカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材、車両用カーテンエアバッグ装置、並びに車両用カーテンエアバッグの設置構造の作用について説明する。ルーフサイドレール3には予め、係合部16によって、保持部材14が取付固定されている。カーテンエアバッグが作動される前は、カーテンエアバッグ本体9は収納状態で、取付タブ12を介してルーフサイドレール3に支持固定されている。
ストラップ10は、ルーフサイドレール3側からフロントピラー4に沿わせて設けられ、連結タブ13を介してフロントピラー4に連結固定されている。ストラップ10はまた、フロントピラーガーニッシュ7とルーフガーニッシュ6との継ぎ目11位置で、保持部材14の係止部19aによりスロープ18上に位置決めされ、押圧体19で押圧されて、当該スロープ18上に圧接されている。
カーテンエアバッグが作動されると、カーテンエアバッグ本体9は、その展開膨張作用でルーフガーニッシュ6を押圧し、第2係合縁部6aをルーフサイドレール3のオープニングトリム8から離脱させ、この離脱によって、ルーフガーニッシュ6とルーフサイドレール3との間から飛び出し、車体1の内方で、当該車体下方へ向かって展開し膨張する。
カーテンエアバッグ本体9の展開膨張作用に応じて、ストラップ10が移動し始める。ストラップ10は、フロントピラー4の中央部等に連結固定され、カーテンエアバッグ本体9は、当該連結固定位置よりも上方のルーフサイドレール3側から下方へ展開膨張されるため、保持部材14のスロープ18上では、ストラップ10に下向きの力が作用する。この下向きの力により、ストラップ10は、スロープ18に案内されて、下方へかつ車体1の外方に向かって移動される。
スロープ18の下端部18aがルーフガーニッシュ6の第2係止縁部6a近傍に位置しているため、継ぎ目位置11において、当該下端部18aに達したストラップ10は、スロープ18による案内にしたがって、車体1の外方へ向けてルーフガーニッシュ6を押圧し、第2係合縁部6aをルーフサイドレール3のオープニングトリム8から離脱させ、この離脱によって、ルーフガーニッシュ6とルーフサイドレール3との間から車体1の外方へ向けて引き出される。
これと並行して、フロントピラー4においては、ストラップ10は、車体1の外方へ向けてフロントピラーガーニッシュ7を押圧し、第1係合縁部7aをフロントピラー4のオープニングトリムから離脱させ、この離脱によって、フロントピラーガーニッシュ7とフロントピラー4との間から車体1の外方へ向けて引き出される。
ストラップ10は、その後、車体1の内方で展開膨張したカーテンエアバッグ本体9に引張されて、車体1の内方で張り渡される。
第1係止縁部7a及び第2係止縁部6aが、フロントピラーガーニッシュ7及びルーフガーニッシュ6において車体1の外方側に設定されていて、第1係止縁部7aとフロントピラー4との係止及び第2係止縁部6aとルーフサイドレール3との係止が、これら係止縁部6a,7aがフロントピラー4やルーフサイドレール3から離脱されるときに、両者の離隔によって生じる隙間が車体1の外方に向くように、車体1の外方に向けられているため、この構成によってさらに、ストラップ10は、円滑に車体1の外方へ向かって引き出される。
以上説明した本実施形態に係るカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材、車両用カーテンエアバッグ装置、並びに車両用カーテンエアバッグの設置構造にあっては、カーテンエアバッグ本体9の前部9aを車体1のフロントピラー4と連結するストラップ10を離脱可能に保持し、ストラップ10を保持した状態で車体1に取り付け可能なカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材14は、車体1へ取り付けたときに車体1の外側方向かつ当該車体1の下方へ向かうスロープ18を有し;カーテンエアバッグ本体9の収納状態で、ストラップ10をスロープ18の上面上に保持可能であり;スロープ18が、カーテンエアバッグ本体9の展開膨張に応じて移動するストラップ10を、車体1の外方へ向けて案内可能であり、そしてまた、車両用カーテンエアバッグ装置及び車両用カーテンエアバッグの設置構造が当該カーテンエアバッグ用ストラップの保持部材14を備えて構成されているので、カーテンエアバッグ本体9の展開膨張によってストラップ10が引き出される際、スロープ18によってストラップ10は車体1の外方へ向けて案内されて、当該ストラップ10が、フロントピラーガーニッシュ7とフロントピラー4の間で車体1の内方へ向かって(乗員に向かって)移動してくることを阻止でき、座席に座っている乗員に面するフロントピラーガーニッシュ7等に、ストラップ10が引っ掛かることを防止できて、これにより、フロントピラーガーニッシュ7が車体1の内方に向けて飛散するなどの破壊を防ぐことができ、高い安全性で乗員を保護することができる。
ルーフサイドレール3及びフロントピラー4がそれぞれ、これらに離脱可能に係止されて設けられるルーフガーニッシュ6及びフロントピラーガーニッシュ7によって車体1の内方から覆われることにより、カーテンエアバッグ本体9のルーフガーニッシュ6からの飛び出しを円滑に確保できると共に、ストラップ10のフロントピラーガーニッシュ7からの引き出しを円滑化でき、引き出し作用を円滑化できることにより、フロントピラーガーニッシュ7がストラップ10によって破壊される事態を適切に防ぐことができる。
詳細には、スロープ18によって車体1の外方への移動が案内されるストラップ10が、フロントピラーガーニッシュ7の第1係止縁部7aをフロントピラー4から離脱させるので、ストラップ10がフロントピラーガーニッシュ7に引っ掛かることを大きく抑制することができる。
少なくとも、フロントピラーガーニッシュ7の第1係止縁部7aとフロントピラー4との係止が、車体1の外方に向けられているので、好ましくは、ルーフガーニッシュ6の第2係止縁部6aとルーフサイドレール3との係止が、車体1の外方に向けられることにより、スロープ18で案内されるストラップ10は、フロントピラーガーニッシュ7等から引き出されるとき、確実に車体1の外方へ向かって引き出されることとなり、座席に座っている乗員に面する車体1の内方で、ストラップ10がフロントピラーガーニッシュ7に引っ掛かることがなくなり、これにより、フロントピラーガーニッシュ7が破壊することも、その破壊が車体1の内方に向けて発生することも防止できて、高い安全性で乗員を保護することができる。
本実施形態では、スロープ18の端末である下端部18aが、ルーフガーニッシュ6の第2係止縁部6a近傍に位置されるので、ストラップ10が、第2係止縁部6a以外の箇所に移動してしまってルーフガーニッシュ6、ひいてはフロントピラーガーニッシュ7の破壊を誘引してしまうことがないと共に、ストラップ10により、第2係止縁部6aがルーフサイドレール3から的確に離脱されて、当該ストラップ10の引き出し作用を確実化することができる。保持部材14をフロントピラー4に取付設置した場合も、同様の作用効果が得られることはもちろんである。
保持部材14が、ルーフガーニッシュ6とフロントピラーガーニッシュ7との継ぎ目11位置もしくはその近傍に設けられるので、ストラップ10がフロントピラーガーニッシュ7に引っ掛かりやすい継ぎ目11位置もしくはその近傍において、保持部材14によって、引っ掛かりが生じ難い方向へ、ストラップ10の移動方向を規制することができ、これによりストラップ10の引っ掛かりを原因とするフロントピラーガーニッシュ7の破壊を皆無とすることができる。
保持部材14には、スロープ18に隣接して、ストラップ10をスロープ18に向かって押圧して圧接させる押圧体19が設けられているので、押圧体19で常時ストラップ10をスロープ18上に保持することができ、車体1の走行などでストラップ10が位置ずれしてスロープ18から離脱することを防止でき、保持部材14によって得られるストラップ10の作動信頼性を向上することができる。
押圧体19には、ストラップ10に離脱可能に係止されて、ストラップ10をスロープ18上に位置決めする係止部19aが設けられているので、カーテンエアバッグを車体1に設置するとき、ストラップ10を保持部材14に取り付ける際、係止部19aの係止作用により、設置作業性を向上できると共に、押圧体19と相俟って、ストラップ10をスロープ18上に常時確実に保持して、ストラップ10が不意に離脱してしまうことを防止できる。
スロープ18は、補強リブ18bで補強されているので、傾斜方向へ移動されるストラップ10によってスロープ18に撓むなどの変形が生じることを防止でき、スロープ18でストラップ10を適切に案内することができる。
図5には、カーテンエアバッグ用ストラップの保持部材の変形例が示されている。図5(A)は正面図、図5(B)は底面図である。この変形例の保持部材14は、図5(A)中、B−B線矢視断面が図4(B)の形態とほぼ同一である。この変形例では、押圧体19の両側にスロープ18が一対形成されている。
図5(B)に示すように、スロープ18の下端部18aには、スロープ18に対し屈曲されて、延長部18cが一体的に形成される。延長部18cは、スロープ18の下端部18aの少なくとも一部に形成されていればよい。延長部18cは、車体1へ取り付けたときに、車体1の外側方向へ向かって延出される。図示例にあっては、延長部18cは、片方のスロープ18に形成されている。しかしながら、両方のスロープ18に形成してもよいことはもちろんである。
本変形例では、スロープ18に延長部18cを形成しているので、延長部18cが形成されない場合に、スロープ18から離脱したストラップ10が直ちに車体1の内方へ向かう場合に比して、ストラップ10を時間的にも距離的にも、さらに車体1の外方へ向けて案内し移動させることができ、座席に座っている乗員に面するフロントピラーガーニッシュ7等に、ストラップ10が引っ掛かることをさらに確実に防止することができる。これにより、フロントピラーガーニッシュ7が車体1の内方に向けて飛散するなどの破壊を防ぐことができ、高い安全性で乗員を保護することができる。
本変形例では、延長部13cは、車体1へ取り付けたときに車体前後方向の前方側に位置するように設けられている。これにより、フロントピラーガーニッシュ7側で、ストラップ10を確実に車体1の外方へ向けて案内することができ、フロントピラーガーニッシュ7が車体1の内方に向けて飛散するなどの破壊をさらに適切に防止することができる。
図5に示すように、スロープ18には、スロープ拡大部18dが一体的に形成される。スロープ拡大部18dは、車体1へ取り付けたときに車体前後方向の前方側または後方側の少なくともいずれか一方に位置され、スロープ18の下端部18aへ向かうに従って車体前後方向へ次第に広がるように形成される。図示例では、スロープ拡大部18dは、車体1へ取り付けたときに車体前後方向の前方側に位置するように設けられている。その形態は、車体前後方向前方側へ次第に広がるように形成されている。スロープ拡大部18dにより、スロープ18の車両前後方向長さを延長することができ、フロントピラーガーニッシュ7側におけるストラップ10の移動を、スムーズに車体1の外方へ向かって案内することができる。
また、スロープ拡大部18dは、次第に広がるように形成されるので、移動を妨げる摩擦が不必要に発生することを防止でき、適切にカーテンエアバッグ本体9を展開膨張させることができる。
図示例では、延長部18cは、スロープ18及びスロープ拡大部18d双方の下端部18aから延出されている。これにより、延長部18cによって得られる作用効果を増強することができる。
図示例にあっては、スロープ拡大部18dは、車両前後方向前方側に位置するスロープ18のみに形成されているが、必要に応じて、車両前後方向後方側に位置するスロープ18にも、形成してもよいことはもちろんである。
以上のような変形例であっても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
以上に述べたカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材、車両用カーテンエアバッグ装置、並びに車両用カーテンエアバッグの設置構造は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施形態例も、各種の方法で実施または遂行できる。特に、本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさおよび構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
1 車体
3 ルーフサイドレール
4 フロントピラー
6 ルーフガーニッシュ
6a 第2係止縁部
7 フロントピラーガーニッシュ
7a 第1係止縁部
9 カーテンエアバッグ本体
10 ストラップ
11 ルーフガーニッシュとフロントピラーガーニッシュとの継ぎ目
14 保持部材
18 スロープ
18a スロープの下端部
18b 補強リブ
18c 延長部
18d スロープ拡大部
19 押圧体
19a 係止部

Claims (11)

  1. カーテンエアバッグ本体の端部を車体のピラーと連結するストラップを離脱可能に保持し、該ストラップを保持した状態で該車体に取り付け可能なカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材であって、
    上記車体へ取り付けたときに該車体の外側方向かつ当該車体の下方へ向かうスロープを有し;上記カーテンエアバッグ本体の収納状態で、上記ストラップを該スロープの上面上に保持可能であり;該スロープが、該カーテンエアバッグ本体の展開膨張に応じて移動する該ストラップを、該車体の外方へ向けて案内可能であり;前記スロープの下端部の少なくとも一部には、該スロープに対し屈曲されて、前記車体へ取り付けたときに該車体の外側方向へ向かって延出され、上記ストラップをさらに該車体の外方へ向けて案内し移動させる延長部が備えられることを特徴とするカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材。
  2. 前記延長部は、前記車体へ取り付けたときに車体前後方向の前方側に位置するように設けられることを特徴とする請求項1に記載のカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材。
  3. カーテンエアバッグ本体の端部を車体のピラーと連結するストラップを離脱可能に保持し、該ストラップを保持した状態で該車体に取り付け可能なカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材であって、
    上記車体へ取り付けたときに該車体の外側方向かつ当該車体の下方へ向かうスロープを有し;上記カーテンエアバッグ本体の収納状態で、上記ストラップを該スロープの上面上に保持可能であり;該スロープが、該カーテンエアバッグ本体の展開膨張に応じて移動する該ストラップを、該車体の外方へ向けて案内可能であり;前記スロープは、前記車体へ取り付けたときに車体前後方向の前方側または後方側の少なくともいずれか一方に位置され、該スロープの下端部へ向かうに従って車体前後方向へ次第に広がるスロープ拡大部を含むことを特徴とするカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材。
  4. 前記スロープ拡大部は、前記車体へ取り付けたときに車体前後方向の前方側に位置するように設けられることを特徴とする請求項3に記載のカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材。
  5. カーテンエアバッグ本体の端部を車体のピラーと連結するストラップを離脱可能に保持し、該ストラップを保持した状態で該車体に取り付け可能なカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材であって、
    上記車体へ取り付けたときに該車体の外側方向かつ当該車体の下方へ向かうスロープを有し;上記カーテンエアバッグ本体の収納状態で、上記ストラップを該スロープの上面上に保持可能であり;該スロープが、該カーテンエアバッグ本体の展開膨張に応じて移動する該ストラップを、該車体の外方へ向けて案内可能であり;前記スロープに隣接して、前記ストラップを該スロープに向かって押圧して圧接させる押圧体が設けられ;前記押圧体には、前記ストラップが離脱可能に係止されて、該ストラップを前記スロープの上面上に位置決めする係止部が設けられていることを特徴とするカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材。
  6. 前記スロープは、補強リブで補強されていることを特徴とする請求項1〜5いずれかの項に記載のカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材。
  7. 請求項1〜6いずれかの項に記載のカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材を用い、
    フロントピラー及び該フロントピラーに連なるルーフサイドレールを含む車体と、該ルーフサイドレール付近に収納状態で設けられ、該車体下方へ向かって展開膨張可能なカーテンエアバッグ本体と、
    収納状態の該カーテンエアバッグ本体の車体前後方向前部から該フロントピラーに沿って延設され、該カーテンエアバッグ本体と該フロントピラーとを連結するストラップとを備え、
    上記車体に取り付け可能な上記保持部材に、上記ストラップが離脱可能に保持されることを特徴とする車両用カーテンエアバッグ装置。
  8. 請求項1〜6いずれかの項に記載のカーテンエアバッグ用ストラップの保持部材を用い、
    フロントピラー及び該フロントピラーに連なるルーフサイドレールを含む車体と、
    該フロントピラーにこれを該車体の内方から覆って設けられ、該フロントピラーに離脱可能に係止される第1係止縁部を有するフロントピラーガーニッシュと、
    該ルーフサイドレールにこれを車体の内方から覆って設けられ、該第1係止縁部に連なる形態で、該ルーフサイドレールに離脱可能に係止される第2係止縁部を有するルーフガーニッシュと、
    該ルーフガーニッシュと該ルーフサイドレールとの間に収納状態で設けられ、該第2係止縁部を該ルーフサイドレールから離脱させて該車体下方へ向かって展開膨張可能なカーテンエアバッグ本体と、
    収納状態の該カーテンエアバッグ本体の車体前後方向前部から該フロントピラーに沿って、該フロントピラーと該フロントピラーガーニッシュとの間に延設され、該カーテンエアバッグ本体と該フロントピラーとを連結するストラップとを備え、
    上記フロントピラーガーニッシュ及び上記ルーフガーニッシュの少なくともいずれか一方で覆われた位置に位置させて上記車体に取り付け可能な上記保持部材に、上記ストラップが離脱可能に保持されることを特徴とする車両用カーテンエアバッグの設置構造。
  9. 前記フロントピラーガーニッシュの前記第1係止縁部と前記フロントピラーとの係止は、前記車体の外方に向けられていることを特徴とする請求項8に記載の車両用カーテンエアバッグの設置構造。
  10. 前記スロープは、その端末が前記第1係止縁部もしくは前記第2係止縁部近傍に位置されることを特徴とする請求項8または9に記載の車両用カーテンエアバッグの設置構造。
  11. 前記保持部材は、前記ルーフガーニッシュと前記フロントピラーガーニッシュとの継ぎ目位置もしくはその近傍に設けられることを特徴とする請求項8〜10いずれかの項に記載の車両用カーテンエアバッグの設置構造。
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