JP4341528B2 - 固体撮像素子の信号処理装置及び方法並びに撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、C−MOSイメージセンサ等の固体撮像装置から出力された画像信号に対して信号処理を行う固体撮像素子の信号処理装置及び方法、並びに、C−MOSイメージセンサ等の固体撮像装置を用いた撮像装置に関するものである。
近年、C―MOS型の半導体製造プロセスを用いたイメージセンサ(以下、C−MOSイメージセンサという。)が広く実用化されつつある。C−MOSイメージセンサでは、例えば、m列×n行のマトリクス状に配置された単位画素から得られる画素信号を、1画素ずつ順次読み出しをすることができる。具体的には、C−MOSイメージセンサは、垂直方向(カラム方向ともいう。)に並んだn個の単位画素から発生された画素信号を伝送するm本のカラム信号線と、水平方向に並んだm個毎に動作させる単位画素を選択するn本の水平選択線とが、格子状に配線されており、これらカラム信号線及び水平選択線によりn行×m列の単位画素を1つずつ順次にラスタスキャンして画像信号を生成する。
特開2002−125155号公報
C−MOSイメージセンサの中に、カラム信号線毎に増幅器(カラム増幅器という。)が設けられたC−MOSイメージセンサが知られている。このようなC−MOSイメージセンサのことを、カラムアンプ式C−MOSイメージセンサという。
カラムアンプ式C−MOSイメージセンサでは、カラム増幅器毎の増幅率の誤差により、画面の垂直方向の縞模様が発生してしまう。この縞模様は、撮像する被写体に関わらない固定のパターンで定常的に発生し、画質を劣化させる。以下、この縞模様のことを縦筋ノイズという。
このような縦筋ノイズは、より少なくすることが望ましい。縦筋ノイズを除去する方法が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された技術は、暗状態で撮像した画像信号を検出し、検出した画像信号をノイズ成分としてラインバッファに記憶しておき、撮像時に当該ノイズ成分を画像信号から減算するというものである。
しかしながら、この特許文献1に記載された技術では、温度ばらつき、カラムアンプのリニアリティのばらつきが存在するため、縦筋ノイズを完全には除去することができない。
本発明は、このような課題を解決することを目的としている。
本発明に係る固体撮像素子の信号処理装置は、受光面にマトリクス状に配置された画素のうちのカラム方向に並んだ画素から得られる画像信号を出力する出力系統を、内部に複数有する固体撮像素子の信号処理装置において、上記固体撮像素子からカラム毎に出力された画像信号の誤差値を累積加算し、加算の結果、得られた誤差値の合計値を加算したライン数で除して、カラム毎の誤差値を算出するためのラインメモリを備えた誤差算出手段と、上記固体撮像素子から出力された画像信号のレベルに応じて上記誤差算出手段によって算出したカラム毎の誤差値を補正する補正手段と、上記固体撮像素子の温度を検出する温度検出手段と、上記固体撮像素子から出力された画像信号から、上記補正手段により補正された誤差値を減算する減算手段とを備え、上記誤差算出手段は、上記固体撮像素子を遮光した場合又は上記固体撮像素子に対して一定光量の光を照射した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られた値を上記カラム毎に累積する処理を、撮像前に予め行うことによってカラム毎の誤差値を算出し、上記補正手段は、上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム位置に対応した誤差値を、上記温度検出手段により検出された温度に応じて補正し、補正した誤差値を上記減算手段に供給することを特徴とする。
本発明に係る固体撮像素子の信号処理方法は、受光面にマトリクス状に配置された画素のうちのカラム方向に並んだ画素から得られる画像信号を出力する出力系統を、内部に複数有する固体撮像素子から出力された画像信号の信号処理方法において、上記固体撮像素子を用いた撮像の前に予め、上記固体撮像素子を遮光した場合又は上記固体撮像素子に対して一定光量の光を照射した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られたカラム毎に出力された画像信号の誤差値をラインメモリを用いて累積加算し、加算の結果、得られた誤差値の合計値を加算したライン数で除することによってカラム毎の誤差値を算出しておき、上記固体撮像素子を用いた撮像時に、上記固体撮像素子の温度を検出し、上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム位置に対応した誤差値を、検出した温度に応じて補正し、上記固体撮像素子から出力された画像信号から、補正した誤差値を減算することを特徴とする。
本発明に係る撮像装置は、受光面にマトリクス状に配置された画素のうちのカラム方向に並んだ画素から得られる画像信号を出力する出力系統を、内部に複数有する固体撮像素子を用いた撮像装置において、上記固体撮像素子からカラム毎に出力された画像信号の誤差値を累積加算し、加算の結果、得られた誤差値の合計値を加算したライン数で除して、カラム毎の誤差値を算出するためのラインメモリを備えた誤差算出手段と、上記固体撮像素子の温度を検出する温度検出手段と、上記固体撮像素子から出力された画像信号のレベルに応じてラインメモリによって算出したカラム毎の誤差値を補正する補正手段と、上記固体撮像素子から出力された画像信号から、補正手段により補正された誤差値を減算する減算手段と、上記減算手段により誤差値が減算された画像信号を記録媒体に記録又は表示装置に表示する記録又は表示手段とを備え、上記誤差算出手段は、上記固体撮像素子を遮光した場合又は上記固体撮像素子に対して一定光量の光を照射した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られた値を上記カラム毎に累積する処理を、撮像前に予め行うことによってカラム毎の誤差値を算出し、上記補正手段は、上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム位置に対応した誤差値を、上記温度検出手段により検出された温度に応じて補正し、補正した誤差値を上記減算手段に供給することを特徴とする。
本発明に係る固体撮像素子の信号処理装置は、受光面にマトリクス状に配置された画素のうちのカラム方向に並んだ画素から得られる画像信号を出力する出力系統を、内部に複数有する固体撮像素子の信号処理装置において、上記固体撮像素子からカラム毎に出力された画像信号の誤差値を累積加算し、加算の結果、得られた誤差値の合計値を加算したライン数で除して、カラム毎の誤差値を算出するためのラインメモリを備えた誤差算出手段と、遮光時における上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム毎の誤差値である遮光時誤差値と、基準となる任意の一定光量の光を照射した時における上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム毎の誤差値である基準レベル誤差値とに基づき上記誤差算出手段によって算出した誤差値を補正する補正手段と、上記固体撮像素子から出力された画像信号から、補正手段により生成された誤差値を減算する減算手段と、上記固体撮像素子を遮光した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られた値を上記カラム毎に累積する処理を、撮像前に予め行うことによってカラム毎の遮光時誤差値を算出する遮光時誤差値算出手段と、上記固体撮像素子に一定光量を照射した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られた値を上記カラム毎に累積する処理を、撮像前に予め行うことによって基準レベル誤差値を算出する基準レベル誤差値算出手段とを備え、上記補正手段は、上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム位置に対応した上記遮光時誤差値及び基準レベル誤差値の両者を合成して誤差値を生成し、生成した誤差値を上記減算手段に供給することを特徴とする。
本発明に係る固体撮像素子の信号処理方法は、受光面にマトリクス状に配置された画素のうちのカラム方向に並んだ画素から得られる画像信号を出力する出力系統を、内部に複数有する固体撮像素子から出力された画像信号の信号処理方法において、上記固体撮像素子を用いた撮像の前に予め、上記固体撮像素子からカラム毎に出力された画像信号の誤差値を累積加算し、加算の結果、得られた誤差値の合計値を加算したライン数で除して、カラム毎の誤差値を、ラインメモリを用いて算出し、上記固体撮像素子を遮光した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られた値を上記カラム毎に累積し、累積した値をカラム毎の遮光時誤差値として算出するとともに、基準となる任意の光量の光を照射した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られた値を上記カラム毎に累積し、累積した値をカラム毎の基準レベル誤差値として算出し、上記固体撮像素子を用いた撮像時に、上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム位置に対応した上記遮光時誤差値及び基準レベル誤差値の両者に基づき上記ラインメモリによって算出した誤差値を補正し、上記固体撮像素子から出力された画像信号から、補正した誤差値を減算することを特徴とする。
本発明に係る撮像装置は、受光面にマトリクス状に配置された画素のうちのカラム方向に並んだ画素から得られる画像信号を出力する出力系統を、内部に複数有する固体撮像素子を用いた撮像装置において、上記固体撮像素子からカラム毎に出力された画像信号の誤差値を累積加算し、加算の結果、得られた誤差値の合計値を加算したライン数で除して、カラム毎の誤差値を算出するためのラインメモリを備えた誤差算出手段と、遮光時における上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム毎の誤差値である遮光時誤差値と、基準となる任意の一定光量の光を照射した時における上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム毎の誤差値である基準レベル誤差値とに基づき上記ラインメモリによって算出した誤差値を補正する補正手段と、上記固体撮像素子から出力された画像信号から、補正手段により生成された誤差値を減算する減算手段と、上記減算手段により誤差値が減算された画像信号を記録媒体に記録又は表示装置に表示する記録又は表示手段と、上記固体撮像素子を遮光した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られた値を上記カラム毎に累積する処理を、撮像前に予め行うことによってカラム毎の遮光時誤差値を算出する遮光時誤差値算出手段と、上記固体撮像素子に一定光量を照射した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られた値を上記カラム毎に累積する処理を、撮像前に予め行うことによってカラム毎の基準レベル誤差値を算出する基準レベル誤差値算出手段とを備え、上記補正手段は、上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム位置に対応した上記遮光時誤差値及び基準レベル誤差値の両者を合成して誤差値を生成し、生成した誤差値を上記減算手段に供給することを特徴とする。
本発明は、受光面にマトリクス状に配置された画素のうちのカラム方向に並んだ画素から得られる画像信号を出力する出力系統を、内部に複数有する固体撮像素子に対する信号処理装置及び方法、並びに、この固体撮像装置を用いた撮像装置である。本発明では、上記固体撮像素子を遮光又は一定光量の光を照射することにより当該固体撮像素子から画像信号を得て、その画像信号から黒レベル又は任意の基準レベルを減算して、カラム毎の誤差値を求める。そして、本発明では、撮像時に、この誤差値に基づく値を画像信号から減算して、固体撮像装置のカラム増幅器に起因する縞状のノイズを除去する。
さらに、本発明では、温度に応じて上記誤差値を補正し、補正した誤差値を画像信号から減算して、固体撮像装置のカラム増幅器に起因する縞状のノイズを除去する。
このことにより、本発明では、温度ばらつきが存在しても、確実に固体撮像装置のカラム増幅器に起因する縞状のノイズを除去することができる。
また、本発明では、遮光時における固体撮像素子の誤差値である遮光時誤差値と、一定光量の光を照射した時における固体撮像素子の誤差値である基準レベル誤差値とを補間して、固体撮像装置のカラム増幅器に起因する縞状のノイズを除去する。
このことにより、本発明では、カラムアンプのリニアリティのばらつきが存在しても、確実に固体撮像装置のカラム増幅器に起因する縞状のノイズを除去することができる。
以下、本発明が適用された電子式のビデオカメラ(以下、単にビデオカメラという。)について説明する。
図1に、本発明が適用されたビデオカメラ10のブロック構成図を示す。
ビデオカメラ10は、レンズユニット11と、C−MOS(Complementary - Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ12と、タイミングジェネレータ13と、アナログ信号処理部14と、メモリコントローラ15と、メモリ16と、カメラ信号処理部17と、システムコントローラ18とを備えている。
レンズユニット11には、フォーカスレンズ、ズームレンズ及び絞り羽根等、並びに、これらレンズ等を駆動する駆動部が設けられている。レンズユニット11は、被写体像を受光してC−MOSイメージセンサ12の受光面上に結像させる。
C−MOSイメージセンサ12は、受光面にマトリクス状に配置された単位画素を有しており、各単位画素が照射された光を光電変換する。C−MOSイメージセンサ12は、マトリクス状に配置された単位画素をスキャンして電気信号を読み出すことにより、画像信号を出力する。なお、C−MOSイメージセンサ12は、4本のカラムラインの画像信号が並列して出力されるカラムアンプ方式のC−MOSイメージセンサとなっている。
C−MOSイメージセンサ12により読み出された画像信号は、アナログ信号処理部14に供給される。
タイミングジェネレータ13は、信号読み出しタイミングや垂直同期信号等の各種の同期信号を発生し、各回路に供給する。
アナログ信号処理部14は、C−MOSイメージセンサ12から出力された4本の出力信号毎にサンプリング処理や増幅処理等のアナログ処理を行い、4本の出力信号毎にA/D変換を行ってデジタル化する。デジタル化された画像信号は、メモリコントローラ14により読み出され、一旦メモリ16に格納される。
メモリコントローラ14は、一旦メモリ16に格納された画像信号を1画素列単位で通常の画素順序で読み出し、カメラ信号処理部17に供給する。
カメラ信号処理部17は、入力された画像信号に対して、ガンマ補正やホワイトバランス等の調整を行う。さらに、カメラ信号処理部17は、入力された画像信号に対して、縦筋ノイズの除去処理を行う。カメラ信号処理部17は、信号処理を行った後に、NTSCや記録メディアに必要なフォーマットのビデオ信号に変換する。
なお、縦筋ノイズの除去処理部の構成及び処理内容については、詳細を後述する。
システムコントローラ18は、ビデオカメラ10の各部の制御を行う。
以上のようなビデオカメラ10では、被写体画像を撮像して、撮像した信号をビデオ信号として出力することができる。出力されたビデオ信号は、例えばハードディスクや光ディスクに記録され、また、LCDモニタ等のファインダに表示される。
つぎに、C−MOSイメージセンサ12の構成について説明する。
カラムアンプ方式のC−MOSイメージセンサ12の構成を図2に示す。
C−MOSイメージセンサ12は、m列×n行のマトリクス状に配置された複数個の単位画素21と、各単位画素21から出力される電気信号を伝送するm本のカラム信号線22(22−1,22−2,…,22−m)とを備えている。また、C−MOSイメージセンサ12は、水平方向に並んだm個の一群の単位画素に接続されたn本の水平選択線23(23−1,23−2,…,23―n)と、n本の水平選択線23に選択信号を供給する水平アドレス選択回路24とを備えている。
単位画素21は、図3に示すように、少なくともフォトディテクタ21Aと、C−MOSスイッチ21Bとを有している。フォトディテクタ21Aは、照射された光を受光して、光電変換を行い、受光光量に応じた電気信号を発生する。水平アドレス選択回路24から出力された水平選択線23は、C―MOSスイッチ21Bのゲートに接続されている。C−MOSスイッチ21Bは、水平アドレス選択回路24から水平選択線23を介して供給される選択信号によりオン/オフ制御される。また、垂直方向に並んだn個の一群の単位画素21は、いずれか一本のカラム信号線22に接続されている。
このような各単位画素21では、撮像時に、フォトディテクタ21Aから照射光量に応じた電気信号が発生する。各単位画素21では、水平アドレス選択回路24によりC―MOSスイッチ21Bがオンとされると、フォトディテクタ21Aが発生した電気信号が、接続されたカラム信号線22上に出力される。
C−MOSイメージセンサ12は、4個のカラム増幅器25(第1のカラム増幅器25A,第2のカラム増幅器25B,第3のカラム増幅器25C,第4のカラム増幅器25D)と、各カラム信号線22に接続されたm個のカラム選択スイッチ26(26−1,26−2,…,26−m)と、垂直アドレス選択回路27とを備えている。
m本のカラム信号線22は、カラム増幅器25に対応する本数(4本)が1セットとされ、それらが各カラム増幅器25に1つずつカラム選択スイッチ26を介して接続されている。すなわち、4本のセットのうち、1番目のカラム信号線22(22-1,22-5,…,22−(n−3))はカラム選択スイッチ26を介して第1のカラム増幅器25Aに接続され、2番目のカラム信号線22(22-2,22-6,…,22−(n−2))はカラム選択スイッチ26を介して第2のカラム増幅器25Bに接続され、3番目のカラム信号線22(22-3,22-7,…,22−(n−1))はカラム選択スイッチ26を介して第3のカラム増幅器25Cに接続され、4番目のカラム信号線22(22-4,22-8,…,22−n)はカラム選択スイッチ26を介して第4のカラム増幅器25Dに接続されている。
垂直アドレス選択回路27は、カラム選択スイッチ26をオン/オフするカラム選択信号を発生する。垂直アドレス選択回路27は、4本のセット単位でカラム選択スイッチ26をオン/オフを制御する。カラム選択スイッチ26がオンとなると、そのカラム信号線22に接続された単位画素21から出力された電気信号が、カラム増幅器25に増幅されて外部に出力される。
以上のようなC−MOSイメージセンサ12では、撮像時に、各単位画素21が光電変換して発生する電気信号が、水平アドレス選択回路24及び垂直アドレス選択27により順次走査されて、外部に出力される。この際、C−MOSイメージセンサ12では、垂直方向(カラム方向)に並んだ一群の単位画素21を、4列同時に並列出力する。このため、C−MOSイメージセンサ12では、非常に高速に信号の読み出しを行うことができる。
なお、本例では、4列を並列読み出するC−MOSイメージセンサ12を示しているが、本発明は、4列に限らない。また、内部で複数の読み出し線を有し、撮像素子から出力される直前に1出力にマルチプレクスされる場合も含む。
また、図4に示すように、各カラム信号線22に、アナログ/デジタル(A/D)変換器28を挿入して、デジタル出力をするようなC−MOSイメージセンサであってもかまわない。この場合、後段のアナログ信号処理部14は必要がなくなる。
さらに、本例では、イメージセンサとして、C−MOSイメージセンサ12を用いているが、本発明では、C−MOSイメージセンサに限らず、CCDイメージセンサを用いてもよい。
縦筋ノイズ除去処理
つぎに、カメラ信号処理部17内に設けられる縦筋ノイズの除去処理部について説明をする。
なお、以下、縦筋ノイズ除去処理部の具体例として、以下、第1から第4の縦筋ノイズ除去処理部を説明する。カメラ信号処理部17には、第1から第4の縦筋ノイズ除去処理部のいずれか一つを設けても良いし、これらを組み合わせて設けても良い。
第1の縦筋ノイズ除去処理部
図5は、第1の縦筋ノイズ除去処理部30のブロック構成図である。
第1の縦筋ノイズ除去処理部30は、図5に示すように、誤差値算出部31と、誤差値格納メモリ32と、ノイズ除去部33とを備えている。
誤差値算出部31は、C−MOSイメージセンサ12のカラム増幅器25の増幅率のばらつき等に応じて発生する縦筋ノイズを予め検出し、検出した縦筋ノイズ成分に応じたカラム毎の誤差値を算出し、その誤差値を誤差値格納メモリ32に格納する。ここで、予め縦筋のノイズを検出しておくとは、撮像動作の前までに検出するという意味であり、例えば、工場出荷時、電源投入時又はリセット時に検出することである。すなわち、この誤差値算出部31は、工場出荷時、電源投入時又はリセット時に動作する回路である。なお、本例では、誤差値算出部31をカメラ信号処理回路17の内部に設けられたハードウェアであるが、システムコントローラ18がソフトウェアにより当該誤差値算出部31と同等の処理を行っても良い。
誤差値格納メモリ32は、誤差値算出部31により算出された誤差値を保持しておくメモリであり、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。なお、電源投入時やオートブラック中にノイズを算出する場合には、誤差値格納メモリ32は不揮発性メモリである必要はない。誤差値格納メモリ32には、カラムアドレスに対応させて誤差値が格納されており、外部からカラムアドレスを指定することにより誤差値が読み出されるようになっている。
ノイズ除去部33は、本ビデオカメラ10での撮像動作中に、撮像して得られた画像信号から、誤差値格納メモリ32に格納された誤差値を用いて縦筋ノイズを除去する処理を行う。
誤差値算出部31について更に詳細に説明をする。
誤差値算出部31は、図5に示すように、画像信号の黒レベルを格納するメモリ41と、入力された画像信号からメモリ41に格納された黒レベルを減算する減算器42と、加算器43と、加算器43の出力結果を1水平ライン分遅延させるラインメモリ44とを備えている。なお、加算器43は、減算器42の出力値とラインメモリ44の出力値とを加算する。すなわち、加算器43とラインメモリ44とで、垂直ライン(カラムライン)方向に差分値を累積加算する累積加算回路を構成している。
このような構成の誤差値算出部31は、システムコントローラ18により動作制御される。システムコントローラ18は、工場出荷時、電源投入時又はリセット時等に、誤差値算出部31を用いて図6のフローチャートに示した誤差値算出処理を行う。
誤差値検出処理が開始されると、システムコントローラ18は、レンズユニット11等を制御して、C−MOSイメージセンサ12に照射される光を遮断する(ステップS1)。
続いて、システムコントローラ18は、遮光状態で撮像を行い、C−MOSイメージセンサ12から得られた例えば1画面分の画像信号をメモリ16に格納する。システムコントローラ18は、メモリ16に格納された1画面分の画像信号の画面所定領域の平均値を算出する。ここで得られた平均値は、画像信号の黒レベル(すなわち、0レベル)であると想定できる。システムコントローラ18は、算出した黒レベルをメモリ41に格納する(ステップS2)。
続いて、システムコントローラ18は、メモリ16に格納されている遮光状態で撮像された1画面分の画像信号を1画素毎順次に読み出し、減算器42に供給する。減算器42は、入力された画像信号の各画素値から、メモリ41に格納されている黒レベルを減算する(ステップS3)。この結果、各画素値に含まれている誤差成分が出力されることとなる。
続いて、減算器42から出力された誤差成分は、ラインメモリ44から出力された値と加算され、再度ラインメモリ44に格納される(ステップS4)。ラインメモリ44は、入力された信号を1水平ライン分遅延させて出力する(ステップS5)。また、ラインメモリ44の初期値は0となっている。
すなわち、加算器43及びラインメモリ44は、画像信号の誤差成分を、垂直方向(カラム方向)に累積加算する。
続いて、システムコントローラ18は、画面内の最下ラインまで累積加算処理を行ったか否かを判断する(ステップS6)。最下ラインまで累積加算処理がされると、ラインメモリ44に格納されている値をさらに加算したライン数で除算した値は、垂直列毎(カラム毎)の黒レベルからの誤差値となる。この値が、縦筋ノイズを表している。
システムコントローラ18は、最下ラインまで累積加算処理がされたと判断すると、ラインメモリ44に格納されている垂直列毎の誤差値を、誤差値格納メモリ32に格納する(ステップS7)。このとき、カラムアドレスに対応させて各誤差値を格納し、カラムアドレスを指定することにより誤差値が読み出させるようにしておく。
ステップS7の処理が終了すると、誤差値検出処理が終了する。
つぎに、ノイズ除去部33について説明をする。
ノイズ除去部33は、図5に示すように、画像信号のレベルに応じた補正ゲインGを発生する補正ゲイン発生部45と、誤差値格納メモリ32から読み出された誤差値に補正ゲインGを乗算する乗算器46と、入力された画像信号から乗算器46により補正された誤差値(補正誤差値)を減算する減算器47とを備えている。
このようなノイズ除去部33は、ビデオカメラ10が撮像動作をしている最中に処理を実行する。
ビデオカメラ10が撮像動作をしていると、撮像された画像信号が当該ノイズ除去部33に入力される。この画像信号は、1画素毎に減算器47に入力される。
誤差値格納メモリ32は、減算器47に入力された画素のカラムアドレスが入力される。誤差値格納メモリ32は、入力されたカラムアドレスに対応して誤差値を出力する。誤差値格納メモリ32から出力された誤差値は、乗算器46に入力される。
補正ゲイン発生部45は、減算器47に入力された画素が同時に入力される。補正ゲイン発生部45は、入力された画素のレベルに応じた補正ゲインGを発生する。
ノイズ除去部33では、以上のように補正ゲイン発生部45により算出された補正ゲインGが、乗算器46に供給される。
乗算器46では、誤差値格納メモリ32から出力された誤差値に、補正ゲインGを乗算し、減算器47に供給する。
減算器47では、補正ゲインGが乗算されて補正がされた誤差値(補正誤差値)を、入力された画素信号から減算する。
このように処理がされることによって、縦筋ノイズが除去された画像信号が、減算器47から出力される。
補正ゲイン発生部45の補正ゲインGの算出フローを図7に示す。
画像信号の最大レベルをVmとし、入力された画素のレベルをVtとすると、補正ゲイン発生部45は、例えば次のように補正ゲインGを算出する。
補正ゲイン発生部45は、入力された画素のレベルVtが、Vm以下であり、且つ、(3/4×Vm)より大きければ(ステップS11)、補正ゲインGの値を1.75とする(ステップS14)。
補正ゲイン発生部45は、入力された画素のレベルVtが、(3/4×Vm)以下であり、且つ、(2/4×Vm)より大きければ(ステップS12)、補正ゲインGの値を1.50とする(ステップS15)。
補正ゲイン発生部45は、入力された画素のレベルVtが、(2/4×Vm)以下であり、且つ、(1/4×Vm)より大きければ(ステップS13)、補正ゲインGの値を1.25とする(ステップS16)。
補正ゲイン発生部45は、入力された画素のレベルVtが、(1/4×Vm)以下であれば(ステップS13)、補正ゲインGの値を1.00とする(ステップS17)。
以上のように補正ゲイン発生部45は、入力された画像信号のレベルが大きければ、当該画像信号から減算する補正誤差値が小さくなるように、補正ゲインGを変化させている。このように変化させたのは、カラム増幅器のゲインばらつきは、入力された画像信号の大きさに応じて、大きくなるという特性を考慮したものである。
以上のように第1の縦筋ノイズ除去処理部30では、黒レベルからの差で表された誤差値をカラム増幅器毎に算出しておき、入力された画素のレベルに応じてその誤差値を補正する。このため、信号レベルに依存していない誤差値が保存される。そして、第1の縦筋ノイズ除去処理部30では、その補正した誤差値を画像信号から減算することにより、縦筋ノイズの除去を行っている。
第1の縦筋ノイズ除去処理部30では、このような処理を行うため、画像信号のレベルに応じて縦筋ノイズにバラツキが生じてしまっていても、確実に除去することができる。
なお、第1の縦筋ノイズ除去処理部30では、C−MOSイメージセンサ12を遮光して黒レベルから誤差値を算出しているが、C−MOSイメージセンサ12の各単位画素21のフォトディテクタ21Aが基準となる任意の光の光量(一定光量)を照射して、任意の基準レベルからの誤差値を算出してもよい。
第2の縦筋ノイズ除去処理部
つぎに、第2の縦筋ノイズ除去処理部について説明をする。なお、第2の縦筋ノイズ除去処理部を説明するにあたり、第1の縦筋ノイズ除去処理部30と同一の構成要素には図面中に同一の符号を付けて、その詳細な説明を省略する。
図8は、第2の縦筋ノイズ除去処理部50のブロック構成図である。
第2の縦筋ノイズ除去処理部50は、図8に示すように、誤差値算出部31と、誤差値格納メモリ32と、ノイズ除去部51とを備えている。
誤差値算出部31は、内部構成は、第1の縦筋ノイズ除去処理部30のものと同一である。ただし、第2の縦筋ノイズ除去処理部50では、誤差値算出部31を用いた誤差値検出処理を、C−MOSイメージセンサ12の温度が低温のとき、及び、C−MOSイメージセンサ12の温度が高温時のときで2回行う。
誤差値格納メモリ32には、低温時に検出したカラム毎の誤差値(低温時誤差値)と、高温時に検出したカラム毎の誤差値(高温時誤差値)とが格納される。誤差値格納メモリ32は、カラムアドレスに対応させて低温時誤差値及び高温時誤差値を格納しており、外部からカラムアドレスを指定することにより2つの誤差値が読み出されるようになっている。
ノイズ除去部51は、本ビデオカメラ10での撮像動作中に、撮像して得られた画像信号から、誤差値格納メモリ32に格納された誤差値を用いて縦筋ノイズを除去する処理を行う。
ノイズ除去部51は、図8に示すように、C−MOSイメージセンサ12の温度を検出する温度センサ52と、温度センサ52により検出された温度に応じた低温用補正ゲインG及び高温用補正ゲインGを発生する補正ゲイン発生部53と、誤差値格納メモリ32から読み出された低温時誤差値に低温用補正ゲインGを乗算する第1の乗算器54と、誤差値格納メモリ32から読み出された高温時誤差値に高温用補正ゲインGを乗算する第2の乗算器55と、第1の乗算器54の出力値と第2の乗算器55の出力値とを加算する加算器56と、加算器56から出力された補正誤差値を入力された画像信号から減算する減算器57とを備えている。
このようなノイズ除去部51は、ビデオカメラ10が撮像動作をしている最中に処理を実行する。
ビデオカメラ10が撮像動作をしていると、撮像された画像信号が当該ノイズ除去部51に入力される。
画像信号は、1画素毎に減算器57に入力される。
誤差値格納メモリ32は、減算器57に入力された画素のカラムアドレスが入力される。誤差値格納メモリ32は、入力されたカラムアドレスに対応した2つの誤差値(低温時誤差値,高温時誤差値)を出力する。誤差値格納メモリ32から出力された低温時誤差値は、第1の乗算器54に入力され、高温時誤差値は第2の乗算器55に入力される。
補正ゲイン発生部53は、温度センサ52により検出された温度が入力される。補正ゲイン発生部53は、入力された温度に応じて2つの補正ゲイン(低温用補正ゲインG及び高温用補正ゲインG)を発生する。
誤差値格納メモリ32から出力された低温時誤差値は、第1の乗算器54により低温用補正ゲインGが乗算され、誤差値格納メモリ32から出力された高温時時誤差値は、第2の乗算器55により高温用補正ゲインGが乗算される。そして、補正ゲインが乗算された2つの誤差値は、加算器56により加算されたのち、減算器57に供給される。
減算器57では、補正ゲインが乗算されて補正がされた誤差値(補正誤差値)を、入力された画素信号から減算する。
このように処理がされることによって、縦筋ノイズが除去された画像信号が、減算器57から出力される。
ここで、補正ゲイン発生部53により発生される低温用補正ゲインG及び高温用補正ゲインGは、低温時誤差値と高温時誤差値とを補間して、C−MOSイメージセンサ12の温度での誤差値が出力されるようなゲインとなっている。
具体的には、補正ゲイン発生部53は、図9に示すようなフローに基づき、低温用補正ゲインG及び高温用補正ゲインGを算出している。
まず、補正ゲイン算出部53は、温度センサ52により検出された温度に応じた変数bを算出する(ステップS21)。この変数bは、温度に対する1次関数で与えられる値であり、且つ、低温時誤差値を検出したときの温度に対する値が0、高温時誤差値を検出したときの温度に対する値が1である。
続いて、補正ゲイン算出部53は、低温用補正ゲインG=bとし、高温用補正ゲインG=(1−b)を算出する(ステップS22)。
続いて、補正ゲイン算出部53は、算出した低温用補正ゲインG及び高温用補正ゲインGを第1及び第2の乗算器54,55に供給する。
そして、低温時誤差値に低温用補正ゲインGが乗算され(ステップS23)、高温時時誤差値に高温用補正ゲインGが乗算され(ステップS24)、乗算結果が加算され(ステップS25)、画像信号から減算される(ステップS26)。
以上のように第2の縦筋ノイズ除去処理部50では、低温時及び高温時の誤差値をカラム増幅器毎に算出しておき、C−MOSイメージセンサ12の温度に応じて2つの誤差値を補間している。このため、温度特定に依存していない誤差値を生成することができる。
第2の縦筋ノイズ除去処理部50では、このような処理を行うため、温度に応じて縦筋ノイズにバラツキが生じてしまっていても、確実にそれを除去することができる。
第3の縦筋ノイズ除去処理部
つぎに、第3の縦筋ノイズ除去処理部について説明をする。なお、第3の縦筋ノイズ除去処理部を説明するにあたり、第1の縦筋ノイズ除去処理部30と同一の構成要素には図面中に同一の符号を付けて、その詳細な説明を省略する。
図10は、第3の縦筋ノイズ除去処理部60のブロック構成図である。
第3の縦筋ノイズ除去処理部60は、図10に示すように、誤差値算出部31と、誤差値格納メモリ32と、ノイズ除去部61とを備えている。
誤差値算出部31は、内部構成は、第1の縦筋ノイズ除去処理部30のものと同一である。ただし、第3の縦筋ノイズ除去処理部60では、誤差値算出部31を用いた誤差値検出処理として、C−MOSイメージセンサ12を遮光して黒レベルからの誤差値を算出する処理と、C−MOSイメージセンサ12に一定光量の光を照射して任意の基準レベルからの誤差値を算出する2つの処理を行っている。
誤差値格納メモリ32には、黒レベルを基準に検出したカラム毎の誤差値(黒レベル誤差値)と、任意の基準レベルを基準に検出したカラム毎の誤差値(基準レベル誤差値)とが格納される。誤差値格納メモリ32は、カラムアドレスに対応させて黒レベル誤差値及び基準レベル誤差値を格納しており、外部からカラムアドレスを指定することにより2つの誤差値が読み出されるようになっている。
ノイズ除去部61は、本ビデオカメラ10での撮像動作中に、撮像して得られた画像信号から、誤差値格納メモリ32に格納された誤差値を用いて縦筋ノイズを除去する処理を行う。
ノイズ除去部61は、図10に示すように、画像信号のレベルに応じた黒レベル用補正ゲインG及び基準レベル用補正ゲインGを発生する補正ゲイン発生部63と、誤差値格納メモリ32から読み出された黒レベル誤差値に黒レベル用補正ゲインGを乗算する第1の乗算器64と、誤差値格納メモリ32から読み出された基準レベル誤差値に基準レベル用補正ゲインGを乗算する第2の乗算器65と、第1の乗算器64の出力値と第2の乗算器65の出力値とを加算する加算器66と、加算器66から出力された補正誤差値を入力された画像信号から減算する減算器67とを備えている。
このようなノイズ除去部61は、ビデオカメラ10が撮像動作をしている最中に処理を実行する。
ビデオカメラ10が撮像動作をしていると、撮像された画像信号が当該ノイズ除去部61に入力される。
画像信号は、1画素毎に減算器67に入力される。
誤差値格納メモリ32は、減算器67に入力された画素のカラムアドレスが入力される。誤差値格納メモリ32は、入力されたカラムアドレスに対応した2つの誤差値(黒レベル誤差値,基準レベル誤差値)を出力する。誤差値格納メモリ32から出力された黒レベル誤差値は、第1の乗算器64に入力され、基準レベル誤差値は第2の乗算器65に入力される。
補正ゲイン発生部63は、減算器67に入力された画素が同時に入力される。補正ゲイン発生部63は、入力された画素のレベルに応じて2つの補正ゲイン(黒レベル用補正ゲインG及び基準レベル用補正ゲインG)を発生する。
誤差値格納メモリ32から出力された黒レベル誤差値は、第1の乗算器64により黒レベル用補正ゲインGが乗算され、誤差値格納メモリ32から出力された基準レベル誤差値は、第2の乗算器65により基準レベル用補正ゲインGが乗算される。そして、補正ゲインが乗算された2つの誤差値は、加算器66により加算されたのち、減算器67に供給される。
減算器67では、補正ゲインが乗算されて補正がされた誤差値(補正誤差値)を、入力された画素信号から減算する。
このように処理がされることによって、縦筋ノイズが除去された画像信号が、減算器67から出力される。
ここで、補正ゲイン発生部63により発生される黒レベル用補正ゲインG及び基準レベル用補正ゲインGは、黒レベル誤差値と基準レベル誤差値とを補間して、入力された画像信号のレベルに応じた誤差値が出力されるようなゲインとなっている。
具体的には、補正ゲイン発生部63は、図11に示すようなフローに基づき、黒レベル用補正ゲインG及び基準レベル用補正ゲインGを算出している。
まず、補正ゲイン算出部53は、入力された信号のレベルに応じた変数cを算出する(ステップS31)。この変数cは、信号レベルに対する1次関数で与えられる値であり、且つ、黒レベルに対する値が0、任意の基準レベルに対する値が1である。
続いて、補正ゲイン算出部53は、黒レベル用補正ゲインG=cとし、基準レベル用補正ゲインG=(1−c)を算出する(ステップS32)。
続いて、補正ゲイン算出部53は、算出した黒レベル用補正ゲインG及び基準レベル用補正ゲインGを第1及び第2の乗算器64,65に供給する。
そして、黒レベル誤差値に黒レベル用補正ゲインGが乗算され(ステップS33)、基準レベル誤差値に基準レベル用補正ゲインGが乗算され(ステップS34)、乗算結果が加算され(ステップS35)、画像信号から減算される(ステップS36)。
以上のように第3の縦筋ノイズ除去処理部60では、黒レベル及び任意の基準レベルの誤差値をカラム増幅器毎に算出しておき、画像信号のレベルに応じて2つの誤差値を補間している。このため、信号レベルに依存していない誤差値を生成することができる。
第3の縦筋ノイズ除去処理部60では、このような処理を行うため、信号レベルに応じて縦筋ノイズにバラツキが生じてしまっていても、確実にそれを除去することができる。
第4の縦筋ノイズ除去処理部
つぎに、第4の縦筋ノイズ除去処理部について説明をする。なお、第4の縦筋ノイズ除去処理部を説明するにあたり、第1の縦筋ノイズ除去部30と同一の構成要素には図面中に同一の符号を付けて、その詳細な説明を省略する。
図12は、第4の縦筋ノイズ除去処理部70のブロック構成図である。
第4の縦筋ノイズ除去処理部70は、図12に示すように、誤差値算出部31と、誤差値格納メモリ32と、ノイズ除去部71とを備えている。
誤差値算出部31は、内部構成は、第1の縦筋ノイズ除去処理部30のものと同一である。
誤差値格納メモリ32には、黒レベルを基準に検出したカラム毎の誤差値が格納される。誤差値格納メモリ32は、カラムアドレスに対応させて誤差値を格納しており、外部からカラムアドレスを指定することによりこの誤差値が読み出されるようになっている。
ノイズ除去部71は、本ビデオカメラ10での撮像動作中に、撮像して得られた画像信号から、誤差値格納メモリ32に格納された誤差値を用いて縦筋ノイズを除去する処理を行う。
ノイズ除去部71は、図12に示すように、画素の色成分に応じた補正ゲインGを発生する補正ゲイン発生部72と、誤差値格納メモリ32から読み出された誤差値に補正ゲインGを乗算する乗算器73と、乗算器73から出力された補正誤差値を入力された画像信号から減算する減算器74とを備えている。
このようなノイズ除去部71は、ビデオカメラ10が撮像動作をしている最中に処理を実行する。
ビデオカメラ10が撮像動作をしていると、撮像された画像信号が当該ノイズ除去部71に入力される。
画像信号は、1画素毎に減算器74に入力される。
誤差値格納メモリ32は、減算器74に入力された画素のカラムアドレスが入力される。誤差値格納メモリ32は、入力されたカラムアドレスに対応した誤差値を出力する。誤差値格納メモリ32から出力された誤差値は、乗算器73に入力される。
補正ゲイン発生部72には、減算器74に入力された画素の色情報が入力される。また、補正ゲイン発生部72には、画素の色成分毎に、補正用のゲインが登録してある。例えば、C−MOSイメージセンサ12のカラーフィルタの色(R、Gr、Gb、B)毎にゲインが登録してある。なお、C−MOSイメージセンサ12が原色フィルタを用いているならば、原色毎にゲインが登録されているが、補色フィルタであれば補色の色毎に登録される。
補正ゲイン発生部72は、入力された画素の色情報が入力される。補正ゲイン発生部72は、登録されている複数のゲインのうち、その色情報に対応したゲインを選択して、補正ゲインGとして出力する。
誤差値格納メモリ32から出力された誤差値は、乗算器73により補正ゲインGが乗算される。そして、補正ゲインが乗算された誤差値は減算器74に供給される。
減算器74では、補正ゲインが乗算されて補正がされた誤差値(補正誤差値)を、入力された画素信号から減算する。
このように処理がされることによって、縦筋ノイズが除去された画像信号が、減算器74から出力される。
具体的に、ノイズ除去部71の処理フローを図13に示す。
ノイズ除去部71は、図13に示すように、入力された画像信号は色成分を持っているか否かを判断する(ステップS41)。色成分を持っていれば、ノイズ除去部71は、色情報に基づき、補正ゲインGを選択する(ステップS42)。色成分を持っていなければ、補正ゲインGを1に設定する(ステップS43)。
そして、ノイズ除去部71は、誤差値に補正ゲインGを乗算し(ステップS44)、画像信号から乗算結果(補正された誤差値)を減算する(ステップS45)。
以上のように第4の縦筋ノイズ除去処理部70では、誤差値をカラム増幅器毎に算出しておき、画像信号の色成分に応じて誤差値を補正している。このため、例えば、色成分毎に依存しない、例えば、色成分毎に存在するレベル差に依存しない誤差値を生成することができる。
第4の縦筋ノイズ除去処理部70では、このような処理を行うため、色成分毎に縦筋ノイズにバラツキが生じてしまっていたとしても、確実にそれを除去することができる。
本発明が適用されたビデオカメラのブロック構成図である。 C−MOSイメージセンサの構成例を示す図である。 C−MOSイメージセンサ内の単位画素の構成例を示す図である。 A/D変換器が内蔵されたタイプのC−MOSイメージセンサの構成例を示す図である。 第1の縦筋ノイズ除去処理部のブロック構成図である。 第1の縦筋ノイズ除去処理部の誤差値算出処理のフォローチャートである。 第1の縦筋ノイズ除去処理部の補正ゲインの算出のフォローチャートである。 第2の縦筋ノイズ除去処理部のブロック構成図である。 第2の縦筋ノイズ除去処理部の補正ゲインの算出のフォローチャートである。 第3の縦筋ノイズ除去処理部のブロック構成図である。 第3の縦筋ノイズ除去処理部の補正ゲインの算出のフォローチャートである。 第4の縦筋ノイズ除去処理部のブロック構成図である。 第4の縦筋ノイズ除去処理部の補正ゲインの算出のフォローチャートである。
符号の説明
10 ビデオカメラ、12 C−MOSイメージセンサ、17 カメラ信号処理部、18 システムコントローラ、30,40,50,70 縦筋ノイズ除去処理部

Claims (14)

  1. 受光面にマトリクス状に配置された画素のうちのカラム方向に並んだ画素から得られる画像信号を出力する出力系統を、内部に複数有する固体撮像素子の信号処理装置において、
    上記固体撮像素子からカラム毎に出力された画像信号の誤差値を累積加算し、加算の結果、得られた誤差値の合計値を加算したライン数で除して、カラム毎の誤差値を算出するためのラインメモリを備えた誤差算出手段と、
    上記固体撮像素子から出力された画像信号のレベルに応じて上記誤差算出手段によって算出したカラム毎の誤差値を補正する補正手段と、
    上記固体撮像素子の温度を検出する温度検出手段と、
    上記固体撮像素子から出力された画像信号から、上記補正手段により補正された誤差値を減算する減算手段とを備え、
    上記誤差算出手段は、
    上記固体撮像素子を遮光した場合又は上記固体撮像素子に対して一定光量の光を照射した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られた値を上記カラム毎に累積する処理を、撮像前に予め行うことによってカラム毎の誤差値を算出し、
    上記補正手段は、
    上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム位置に対応した誤差値を、上記温度検出手段により検出された温度に応じて補正し、
    補正した誤差値を上記減算手段に供給する
    ことを特徴とする固体撮像素子の信号処理装置。
  2. 上記補正手段は、低温時に算出されたカラム毎の誤差値である低温時誤差値と、高温時に算出されたカラム毎の誤差値である高温時誤差値と、上記温度検出手段により検出された温度に応じてそれぞれ修正し、修正した低温時誤差値及び高温時誤差値を合成し、合成した誤差値を上記補正した誤差値として上記減算手段に供給すること
    を特徴とする請求項1記載の固体撮像素子の信号処理装置。
  3. 上記固体撮像素子は、
    少なくともフォトディテクタとMOSスイッチとを有し、マトリクス状に配置された複数の単位画素と、
    カラム方向に並んだ単位画素群毎に設けられており、各フォトディテクタにより検出された検出信号を伝送する複数のカラム信号線と、
    行方向に並んだ単位画素群毎に設けられており、上記MOSスイッチを制御して上記検出信号を読み出す単位画素を選択する水平選択線と、
    上記カラム信号線に伝送される検出信号を増幅する複数のカラム増幅器とを有し、
    マトリクス状に配置された複数の単位画素が順次選択されることにより画像信号を出力すること
    を特徴とする請求項1記載の固体撮像素子の信号処理装置。
  4. 受光面にマトリクス状に配置された画素のうちのカラム方向に並んだ画素から得られる画像信号を出力する出力系統を、内部に複数有する固体撮像素子から出力された画像信号の信号処理方法において、
    上記固体撮像素子を用いた撮像の前に予め、
    上記固体撮像素子を遮光した場合又は上記固体撮像素子に対して一定光量の光を照射した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られたカラム毎に出力された画像信号の誤差値をラインメモリを用いて累積加算し、加算の結果、得られた誤差値の合計値を加算したライン数で除することによってカラム毎の誤差値を算出しておき、
    上記固体撮像素子を用いた撮像時に、
    上記固体撮像素子の温度を検出し、
    上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム位置に対応した誤差値を、検出した温度に応じて補正し、
    上記固体撮像素子から出力された画像信号から、補正した誤差値を減算すること
    を特徴とする固体撮像素子の信号処理方法。
  5. 上記固体撮像素子は、
    少なくともフォトディテクタとMOSスイッチとを有し、マトリクス状に配置された複数の単位画素と、
    カラム方向に並んだ単位画素群毎に設けられており、各フォトディテクタにより検出された検出信号を伝送する複数のカラム信号線と、
    行方向に並んだ単位画素群毎に設けられており、上記MOSスイッチを制御して上記検出信号を読み出す単位画素を選択する水平選択線と、
    上記カラム信号線に伝送される検出信号を増幅する複数のカラム増幅器とを有し、
    マトリクス状に配置された複数の単位画素が順次選択されることにより画像信号を出力すること
    を特徴とする請求項4記載の固体撮像素子の信号処理方法。
  6. 受光面にマトリクス状に配置された画素のうちのカラム方向に並んだ画素から得られる画像信号を出力する出力系統を、内部に複数有する固体撮像素子を用いた撮像装置において、
    上記固体撮像素子からカラム毎に出力された画像信号の誤差値を累積加算し、加算の結果、得られた誤差値の合計値を加算したライン数で除して、カラム毎の誤差値を算出するためのラインメモリを備えた誤差算出手段と、
    上記固体撮像素子の温度を検出する温度検出手段と、
    上記固体撮像素子から出力された画像信号のレベルに応じてラインメモリによって算出したカラム毎の誤差値を補正する補正手段と、
    上記固体撮像素子から出力された画像信号から、補正手段により補正された誤差値を減算する減算手段と、
    上記減算手段により誤差値が減算された画像信号を記録媒体に記録又は表示装置に表示する記録又は表示手段とを備え、
    上記誤差算出手段は、
    上記固体撮像素子を遮光した場合又は上記固体撮像素子に対して一定光量の光を照射した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られた値を上記カラム毎に累積する処理を、撮像前に予め行うことによってカラム毎の誤差値を算出し、
    上記補正手段は、
    上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム位置に対応した誤差値を、上記温度検出手段により検出された温度に応じて補正し、
    補正した誤差値を上記減算手段に供給すること
    を特徴とする撮像装置。
  7. 上記固体撮像素子は、
    少なくともフォトディテクタとMOSスイッチとを有し、マトリクス状に配置された複数の単位画素と、
    カラム方向に並んだ単位画素群毎に設けられており、各フォトディテクタにより検出された検出信号を伝送する複数のカラム信号線と、
    行方向に並んだ単位画素群毎に設けられており、上記MOSスイッチを制御して上記検出信号を読み出す単位画素を選択する水平選択線と、
    上記カラム信号線に伝送される検出信号を増幅する複数のカラム増幅器とを有し、
    マトリクス状に配置された複数の単位画素が順次選択されることにより画像信号を出力すること
    を特徴とする請求項6記載の撮像装置。
  8. 受光面にマトリクス状に配置された画素のうちのカラム方向に並んだ画素から得られる画像信号を出力する出力系統を、内部に複数有する固体撮像素子の信号処理装置において、
    上記固体撮像素子からカラム毎に出力された画像信号の誤差値を累積加算し、加算の結果、得られた誤差値の合計値を加算したライン数で除して、カラム毎の誤差値を算出するためのラインメモリを備えた誤差算出手段と、
    遮光時における上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム毎の誤差値である遮光時誤差値と、基準となる任意の一定光量の光を照射した時における上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム毎の誤差値である基準レベル誤差値とに基づき上記誤差算出手段によって算出した誤差値を補正する補正手段と、
    上記固体撮像素子から出力された画像信号から、上記補正手段により生成された誤差値を減算する減算手段と、
    上記固体撮像素子を遮光した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られた値を上記カラム毎に累積する処理を、撮像前に予め行うことによってカラム毎の遮光時誤差値を算出する遮光時誤差値算出手段と、
    上記固体撮像素子に一定光量を照射した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られた値を上記カラム毎に累積する処理を、撮像前に予め行うことによって基準レベル誤差値を算出する基準レベル誤差値算出手段とを備え、
    上記補正手段は、
    上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム位置に対応した上記遮光時誤差値及び基準レベル誤差値の両者を合成して誤差値を生成し、
    生成した誤差値を上記減算手段に供給すること
    を特徴とする固体撮像素子の信号処理装置。
  9. 上記補正手段は、上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム位置に対応した遮光時誤差値及び基準レベル誤差値を、上記固体撮像素子から出力された画像信号のレベルに応じてそれぞれ修正し、修正した遮光時誤差値及び基準レベル誤差値を合成し、合成した誤差値を上記補正した誤差値として上記減算手段に供給すること
    を特徴とする請求項8記載の固体撮像素子の信号処理装置。
  10. 上記固体撮像素子は、
    少なくともフォトディテクタとMOSスイッチとを有し、マトリクス状に配置された複数の単位画素と、
    カラム方向に並んだ単位画素群毎に設けられており、各フォトディテクタにより検出された検出信号を伝送する複数のカラム信号線と、
    行方向に並んだ単位画素群毎に設けられており、上記MOSスイッチを制御して上記検出信号を読み出す単位画素を選択する水平選択線と、
    上記カラム信号線に伝送される検出信号を増幅する複数のカラム増幅器とを有し、
    マトリクス状に配置された複数の単位画素が順次選択されることにより画像信号を出力すること
    を特徴とする請求項8記載の固体撮像素子の信号処理装置。
  11. 受光面にマトリクス状に配置された画素のうちのカラム方向に並んだ画素から得られる画像信号を出力する出力系統を、内部に複数有する固体撮像素子から出力された画像信号の信号処理方法において、
    上記固体撮像素子を用いた撮像の前に予め、
    上記固体撮像素子からカラム毎に出力された画像信号の誤差値を累積加算し、加算の結果、得られた誤差値の合計値を加算したライン数で除して、カラム毎の誤差値を、ラインメモリを用いて算出し、
    上記固体撮像素子を遮光した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られた値を上記カラム毎に累積し、累積した値をカラム毎の遮光時誤差値として算出するとともに、
    基準となる任意の光量の光を照射した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られた値を上記カラム毎に累積し、累積した値をカラム毎の基準レベル誤差値として算出し、
    上記固体撮像素子を用いた撮像時に、
    上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム位置に対応した上記遮光時誤差値及び基準レベル誤差値の両者に基づき上記ラインメモリを用いて算出した誤差値を補正し、
    上記固体撮像素子から出力された画像信号から、補正した誤差値を減算すること
    を特徴とする固体撮像素子の信号処理方法。
  12. 上記固体撮像素子は、
    少なくともフォトディテクタとMOSスイッチとを有し、マトリクス状に配置された複数の単位画素と、
    カラム方向に並んだ単位画素群毎に設けられており、各フォトディテクタにより検出された検出信号を伝送する複数のカラム信号線と、
    行方向に並んだ単位画素群毎に設けられており、上記MOSスイッチを制御して上記検出信号を読み出す単位画素を選択する水平選択線と、
    上記カラム信号線に伝送される検出信号を増幅する複数のカラム増幅器とを有し、
    マトリクス状に配置された複数の単位画素が順次選択されることにより画像信号を出力すること
    を特徴とする請求項11記載の固体撮像素子の信号処理方法。
  13. 受光面にマトリクス状に配置された画素のうちのカラム方向に並んだ画素から得られる画像信号を出力する出力系統を、内部に複数有する固体撮像素子を用いた撮像装置において、
    上記固体撮像素子からカラム毎に出力された画像信号の誤差値を累積加算し、加算の結果、得られた誤差値の合計値を加算したライン数で除して、カラム毎の誤差値を算出するためのラインメモリを備えた誤差算出手段と、
    遮光時における上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム毎の誤差値である遮光時誤差値と、基準となる任意の一定光量の光を照射した時における上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム毎の誤差値である基準レベル誤差値とに基づき上記ラインメモリによって算出した誤差値を補正する補正手段と、
    上記固体撮像素子から出力された画像信号から、補正手段により生成された誤差値を減算する減算手段と、
    上記減算手段により誤差値が減算された画像信号を記録媒体に記録又は表示装置に表示する記録又は表示手段と、
    上記固体撮像素子を遮光した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られた値を上記カラム毎に累積する処理を、撮像前に予め行うことによってカラム毎の遮光時誤差値を算出する遮光時誤差値算出手段と、
    上記固体撮像素子に一定光量を照射した場合に、上記固体撮像素子の所定領域の画素から得られる画素信号の平均値を算出し、上記固体撮像素子の各画素から得られる画素信号から上記平均値を減算し、減算して得られた値を上記カラム毎に累積する処理を、撮像前に予め行うことによってカラム毎の基準レベル誤差値を算出する基準レベル誤差値算出手段とを備え、
    上記補正手段は、
    上記固体撮像素子から出力された画像信号のカラム位置に対応した上記遮光時誤差値及び基準レベル誤差値の両者を合成して誤差値を生成し、
    生成した誤差値を上記減算手段に供給すること
    を特徴とする撮像装置。
  14. 上記固体撮像素子は、
    少なくともフォトディテクタとMOSスイッチとを有し、マトリクス状に配置された複数の単位画素と、
    カラム方向に並んだ単位画素群毎に設けられており、各フォトディテクタにより検出された検出信号を伝送する複数のカラム信号線と、
    行方向に並んだ単位画素群毎に設けられており、上記MOSスイッチを制御して上記検出信号を読み出す単位画素を選択する水平選択線と、
    上記カラム信号線に伝送される検出信号を増幅する複数のカラム増幅器とを有し、
    マトリクス状に配置された複数の単位画素が順次選択されることにより画像信号を出力すること
    を特徴とする請求項13記載の撮像装置。
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