JP2008211367A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子ビューファインダが使用可能でありながら、撮像素子の温度上昇に伴う画質の劣化を防止することが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】被写体像を撮像して画像データとして取得する撮像手段を具備し、前記被写体像を光学的に観察する第1の観察形態と、前記被写体像を前記撮像手段により取得され表示手段に表示された画像によって電子的に観察する第2の観察形態とのいずれか一方を選択して前記被写体を観察することが可能な撮像装置において、前記撮像手段の温度を測定する温度検出手段と、前記第1の観察形態と前記第2の観察形態とを切換える観察形態切換手段と、前記温度が所定の第1の判定値を超えている場合には、前記観察切換手段による前記第1の観察形態から前記第2の観察形態への切換を禁止する制御手段と、を具備する構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、記被写体像を光学的に観察する第1の観察形態と、前記被写体像を撮像手段により取得され表示手段に表示された画像によって電子的に観察する第2の観察形態とのいずれか一方を選択して前記被写体を観察することが可能な撮像装置に関する。
いわゆるデジタルカメラである撮像装置(電子カメラ)において、ペンタプリズムやポロプリズム等の光学部材を用いて構成された光学式ファインダを介して被写体像を観察する形態と、液晶表示装置等の画像表示手段にCCD等の撮像素子で取得された画像データをライブビュー表示(スルー表示)することにより、該ライブビュー表示を介して電子的に被写体像を観察する形態との、2つの観察形態を具備するものが知られている。後者の観察形態は、電子ビューファインダ(EVF)と称されるものである。
このような、2つの観察形態を具備する電子カメラは、例えば特開2000−333064号公報に開示されている。
特開2000−333064号公報
ところで、光学式ファインダと電子ビューファインダとを具備した撮像装置では、電子ビューファインダの使用時に、撮像素子を連続的に駆動するためCCD等の撮像素子の温度が上昇してしまう。撮像素子の温度上昇はダークノイズあるいは固定パターンノイズと呼ばれるノイズの増加を招くため、電子ビューファインダの使用時には、得られる画像データの画質が劣化してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、電子ビューファインダが使用可能でありながら、撮像素子の温度上昇に伴う画質の劣化を防止することが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、被写体像を撮像して画像データとして取得する撮像手段を具備し、前記被写体像を光学的に観察する第1の観察形態と、前記被写体像を前記撮像手段により取得され表示手段に表示された画像によって電子的に観察する第2の観察形態とのいずれか一方を選択して前記被写体を観察することが可能な撮像装置であって、前記撮像手段の温度を測定する温度検出手段と、前記第1の観察形態と前記第2の観察形態とを切換える観察形態切換手段と、前記温度が所定の第1の判定値を超えている場合には、前記観察切換手段による前記第1の観察形態から前記第2の観察形態への切換を禁止する制御手段と、を具備することを特徴とする。
本発明のこのような構成によれば、撮像装置の温度が所定の第1の判定値を超えている場合に、電子ビューファインダが使用されることを禁止することが可能となる。よって、撮像素子の温度上昇に伴う画質の劣化を防止することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1から図11を参照して説明する。以下に述べる本実施形態は、撮像装置の一般として、レンズ交換が可能な一眼レフレックス方式のオートフォーカス型電子スチルカメラ(以下、一眼レフカメラと称する)に本発明を適用したものである。なお、電子スチルカメラは、一般に、電子カメラ、デジタルカメラ、デジタルスチルカメラ等と称されるものである。
図1は、一眼レフカメラの主要な構成を示すブロック図である。図2から図5は、一眼レフカメラにおいて実行されるメインルーチンのフローチャートである。図6及び図7は、タイマー割込みルーチンのフローチャートである。
まず、本実施形態の一眼レフカメラの構成を説明する。
本実施形態の撮像装置である一眼レフカメラ1は、カメラボディ部2と、該カメラボディに着脱可能なレンズユニット部3とを具備して構成される。なお、本実施形態に係る一眼レフカメラ1は、いわゆるレンズ交換式の一眼レフカメラであるが、本発明はこの形態に限られるものではなく、カメラボディ部とレンズユニット部とが一体に構成された一眼レフカメラであってもよい。
本実施形態の一眼レフカメラ1は、被写体像を結像するためのフォーカスレンズ200と、該フォーカスレンズ200の焦点面に配設され、結像された被写体像を光電変換して電気的な画像信号として出力する撮像素子130と、画像信号を変換して得られる被写体の画像データを表示する表示装置である液晶表示装置10とを具備している。撮像素子130は、例えばCCD(電荷結合素子)、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)あるいはその他の各種のタイプの撮像素子が適用され得る。
また、一眼レフカメラ1は、フォーカスレンズ200の光軸上に進退可能に配設された光路切換手段であるクイックリターンミラー170と、該クイックリターンミラー170が光軸上に進出した場合に、撮像素子130と光学的に等価となる位置に配設されたフォーカシングスクリーン161と、該フォーカシングスクリーン161に結像された被写体像を観察するための観察光学系であるペンタプリズム162及び接眼レンズ163とを具備して構成されている。
上述のような主要構成を有する本実施形態の一眼レフカメラ1は、観察光学系により光学的に被写体像を観察する第1の観察形態である光学ファインダモード(以下、OPTモードと称する)と、撮像素子130からの画像データを液晶表示装置10にライブビュー表示することで電子的に被写体像を観察する第2の観察形態である電子ビューファインダモード(以下、EVFモード)とを備えるものである。
一眼レフカメラ1による撮影時には、上述したOPTモード及びEVFモードのいずれか一方が選択される。なお、EVFモード時に被写体像をライブビュー表示する液晶表示装置10は、一眼レフカメラ1のカメラボディ部2の背面に配設される形態であってもよいし、接眼レンズ163からフォーカシングスクリーン161と光学的に等価な距離に配設される形態であってもよい。
一眼レフカメラ1のカメラボディ部2の構成について以下に説明する。
カメラボディ部2は、レンズユニット部3が装着されるマウント部の後方に配設された、上述したクイックリターンミラー170と、該クイックリターンミラー170の後方に配設されたシャッタ150と、撮像素子130と、観察光学系と、制御手段であるシステムコントローラ100と、液晶表示装置10とを主に具備して構成されている。
一眼レフカメラ1の動作を制御する制御手段であるシステムコントローラ100は、CPU101と複数のブロック回路により構成されている。該複数のブロック回路は、画像処理回路103、圧縮伸長回路104、外部メモリIF回路105、汎用I/O回路106、割込み制御回路107、タイマーカウンタ108、A/Dコンバータ109及び動きベクトル検出回路110等の機能ごとにブロック化された回路である。
CPU101と上記各ブロック回路とは、制御ラインやバスラインで電気的に接続されている。CPU101は、フラッシュROM120に格納されたプログラムコードに従って上記各ブロック回路を制御する。電力制御回路102は、システムコントローラ100の各回路ブロックへの電力供給を、CPU101からの指令に基づき制御する。
撮像素子130は、詳しくは後述するレンズユニット部3のフォーカスレンズ200により結像された被写体像をアナログ電気信号に光電変換し出力する。撮像素子インターフェイス回路(以下、撮像素子IF回路と称する)131は、撮像素子130を駆動し、撮像素子131から出力されたアナログ電気信号を所定の画像データに変換し出力する。
画像処理回路103は、撮像素子131から出力された画像データに対して、γ補正、色変換、画素変換等の所定の処理を施して出力する。
圧縮伸長回路104は、画像処理回路103により処理が施された画像データの圧縮動作、及び外部メモリインターフェイス回路(以下、外部メモリIF回路と称する)105から入力された圧縮された画像データの伸長動作を行う。
動きベクトル検出回路110は、一眼レフカメラ1のEVFモード時に電子的ぶれ補正動作を行う際に利用される回路である。EVFモード時には、所定のフレームレートで画像データが撮像素子130から取得される。ここで、動きベクトル検出回路110は、時間軸上で隣接した2つの画像データを比較することで、画像内の動きベクトル、すなわち一眼レフカメラ1のぶれ(振動)の方向と速度を検出し、出力する。この動きベクトル検出回路110による動きベクトルの検出動作は、画像データが取得される毎に実行されるものである。
CPU101は、この動きベクトル検出回路110により検出された動きベクトルに応じて、撮像素子130により取得された画像データ上の読出し位置を変更し、液晶表示装置10にライブビュー表示するための画像データを生成する。したがって、EVFモード時において液晶表示装置10に表示される被写体像は、一眼レフカメラ1のぶれが補正された状態で表示される。以後、この画像データ上の読み出し位置を補正することにより一眼レフカメラ1のぶれを補正する動作のことを、電子的ぶれ補正動作(第2のぶれ補正動作)と称することとする。なお、動きベクトル検出回路110の代わりに、一眼レフカメラ1の振動を検出するセンサを別途設けても良く、この振動検出センサとしては振動ジヤイロスコープ等を用いることが出来る。
外部メモリIF回路105は、メモリカード132、DRAM133及びフラッシュROM120とシステムコントローラ100のデータバスとのブリッジ機能を有する。
汎用I/O回路106は、システムコントローラ100に電気的に接続された操作スイッチ(以下、操作SWと称する)134の読み込み端子や周辺回路を制御する制御信号の出力端子として使用される。
割込み制御回路107は、操作SW134により割込み信号、及びタイマーカウンタ108による割込み信号等を生成する。タイマーカウンタ108は、図示しないクロック供給回路からのクロックをカウントしてシステム制御に必要なタイミング信号を生成する。クロック供給回路は、発振子の出力から、システムコントローラ100の動作に必要なクロックを生成し、各回路ブロックに供給する回路である。
A/Dコンバータ109は、一眼レフカメラ1に配設され、システムコントローラ100に電気的に接続された温度センサ140や測光センサ等のセンサからの入力信号をA/D変換する回路である。
電力回路136は、充電式電池であるバッテリー137の電圧をシステムコントローラ100とその周辺回路に必要な駆動電圧に変換して出力する回路である。システムコントローラ100からの指令に基づき、電力回路136による電力の分配が制御される。
フラッシュROM120には、一眼レフカメラ1の全体の動作を制御するための制御プログラムが記述されたプログラムコード、制御パラメータ、温度センサ140により測定された温度Tの値を記録したログデータ等が記録されている。
SDRAM133は、撮像素子IF回路131から出力された画像データの一時的な格納及びシステムコントローラ100のワークエリア等として使用される。
上述のように構成されたシステムコントローラ100は、フラッシュROM120に記録されている制御プログラムを読み出し、実行することにより、一眼レフカメラ1の全体の動作を制御するのである。
表示手段である液晶表示装置10は、液晶パネル11、バックライト13、液晶パネル駆動回路12及びバックライト駆動回路14を具備して構成されている。液晶パネル駆動回路12は、液晶パネル11を駆動する回路であり、液晶パネル11は、液晶パネル駆動回路12からの駆動信号に応じて、画像や文字、アイコン等の各種表示を行う。また、バックライト駆動回路14は、液晶パネル11を照明する照明素子であるバックライト13のLEDを駆動する回路である。
メモリカード132は、半導体の不揮発メモリや、小型のハードディスクドライブ等を具備し、一眼レフカメラ1に着脱自在に構成された記録媒体である。
時計回路(リアルタイムクロック)138は、年月日時分秒の時間データを生成し、システムコントローラ100へ出力する回路である。
USBコントローラ139は、一眼レフカメラ1と、USB(Universal Serial Bus)端子を介して電気的に接続されるパーソナルコンピュータや外部記録装置等の外部装置との間におけるデータの送受信の制御を行う回路である。
操作SW134は、本実施形態では、2段階式のレリーズSW、モード設定SW、ファインダモード選択SW、電源SW等により構成される、一眼レフカメラ1を操作するために利用されるスイッチ類により構成される。レリーズSWは、1stレリーズSWと2ndレリーズSWの2段階式のスイッチであり、レリーズSWをいわゆる半押しした状態で1stレリーズスイッチがON状態となり、レリーズSWをいわゆる全押しした状態で2ndレリーズSWがON状態となるものである。
撮像素子130は、フォーカスレンズ200により結像された被写体像をアナログ電気信号に光電変換し出力する。撮像素子インターフェイス回路(以下、撮像素子IF回路と称する)131は、撮像素子130を駆動し、撮像素子131から出力されたアナログ電気信号を所定の画像データに変換し出力する。
温度センサ140及び温度測定回路141は、撮像素子130の温度Tを検出するために設けられている。温度センサ140は、例えば、温度に応じて抵抗値が変化する素子や半導体温度センサが利用可能である。また、撮像素子130の温度をより正確に測定するために、撮像素子130を構成する回路内部に、半導体温度センサが形成されるものであってもよい。
撮像素子130を遮光・露光制御するために、撮像素子130の露光画側にはシャッタ150が配置されている。シャッタ駆動機構151は、シャッタ150の開閉を行う機構である。シャッタ駆動機構151中に設けられたアクチェータを駆動する電力は、シャッタ&ミラー駆動回路153から供給される。
クイックリターンミラー170は、フォーカスレンズ200の光路中でありフォーカスレンズ200が形成する像をフォーカシングスクリーン161ヘ導く位置であるDOWN位置と、フォーカスレンズ200の光路外へ退避しフォーカスレンズ200が形成する像を撮像素子へ導く位置であるUP位置とのいずれかに設定可能に配設された光路切換手段である。
クイックリターンミラー170は、ミラー駆動機構152によって駆動される。そしてミラー駆動機構152中に設けられたアクチェータを駆動する電力は、シャッタ&ミラー駆動回路153から供給される。
測光回路138は、光学ファインダを介して被写体像の明るさを測定するフォトダイオードを具備して構成される。測光回路138は、該フォトダイオードの出力を増幅して、輝度に応じた電気信号として、システムコントローラ100ヘ出力する。
クイックリターンミラー170の中央部には、光を所定の割合で透過する半透過領域が形成されている。クイックリターンミラー170がDOWN位置にある場合、この半透過領域を透過したフォーカスレンズ200の光束の一部は、サブミラー171により反射されてAF(Auto Focus)センサ165ヘと導かれる。このAFセンサ165は公知の位相差方式のAFセンサである。AFセンサ165は、焦点検出回路166によって制御される。
CPU101は、焦点検出回路166の出力に基づいて、フォーカスレンズ200が形成する像の位置と撮像素子130の受光面とのズレ量であるデフォーカス量を算出する。このデフォーカス量は、レンズユニット部3に設けられたレンズ制御マイクロコンピュータ208ヘ送信される。
次に、一眼レフカメラ1のレンズユニット部3の構成について、以下に説明する。本実施形態の一眼レフカメラ1のレンズユニット部3は、光学的なぶれ補正動作が可能なものである。
レンズユニット部3は、フォーカスレンズ200と、被写体光束の通過範囲を規定することにより光量を調節するための絞り202と、ぶれの補正を行うための補正レンズ204と、振動検出センサ207と、レンズ制御マイクロコンピュータ208とを具備して構成されている。
レンズユニット部3は、レンズ制御マイクロコンピュータ208によって制御される。レンズユニット部3が、カメラボディ部2に装着されることにより、レンズマイクロコンピュータ208とシステムコントローラ100は通信ライン180によって電気的に接続される。そしてシステムコントローラ100からの指令に応じてレンズ制御マイクロコンピュータ208は所定の動作を行う。また、レンズユニット部3には、図示しない電力線によって電力回路136から電力が供給される。
フォーカスレンズ200は、フォーカスレンズ駆動機構201により駆動される。フォーカスレンズ駆動機構200は、フォーカスレンズ200の全部又は一部を変位させるアクチュエータを具備して構成される。
フォーカスレンズ200の光束を制限する絞り202は、絞り202駆動するアクチュエータを具備した絞り駆動機構203によって駆動される。
フォーカスレンズ駆動機構201及び絞り駆動機構203のそれぞれのアクチュエータは、アクチェータ駆動回路206からの電力によって駆動される。レンズ制御マイクロコンピュータ208は、アクチェータ駆動回路206を介して、フォーカスレンズ200の位置及び絞りを所定値に設定することが可能である。
また、振動検出センサ207は、レンズユニット部3、すなわち一眼レフカメラ1のぶれ(振動)を検出し、ぶれの程度に応じた電気信号をレンズ制御マイクロコンピュータ208ヘ出力する。振動検出センサ207は、公知の小型のジャイロスコープが用いられている。
レンズユニット部3の光学系内には、該光学系の一部を構成する補正レンズ204が配設されている。補正レンズ204は、光軸に直交する平面上において変位可能に配設されており、補正レンズ204を変位させるアクチュエータを具備した補正レンズ駆動機構205により駆動される。補正レンズ駆動機構205のアクチュエータは、アクチェータ駆動回路206からの電力によって駆動される。レンズ制御マイクロコンピュータ208は、アクチェータ駆動回路206を介して、補正レンズ204の位置を所定値に設定することが可能である。
レンズ制御マイクロコンピュータ208は、補正レンズ204を振動検出センサ207の出力に応じて変位させる。この動作によって、レンズユニット部3すなわち一眼レフカメラ1にぶれが生じた場合においても、フォーカスレンズ200が形成する像を、フォーカシングスクリーン161上もしくは撮像素子130の受光面上において静止させることが可能となる。以後、この光学系の一部又は全部を変位させることにより焦点面上における被写体像のぶれを抑制し、一眼レフカメラ1のぶれを補正する動作のことを、光学的ぶれ補正動作(第1のぶれ補正動作)と称することとする。なお、振動検出センサ207はカメラボディ部2に配設されるものであってもよいし、光学的ぶれ補正動作を実現する機構もまた、カメラボディ部2に配設されるものであってもよい。
上述した構成を有する一眼レフカメラ1の、OPTモード時及びEVFモード時における基本的な動作について以下に説明する。
OPTモード時においては、クイックリターンミラー170がDOWN位置に設定され、フォーカシングスクリーン161上の像が、ペンタプリズム162と接眼レンズ163により構成される観察光学系である光学ファインダにより観察可能となる。また、OPTモード時においては、この測光回路138の出力に基づいて被写体の輝度が算出され、撮影条件が決定される。
また、OPTモード時においては、CPU101は、焦点検出回路166の出力に基づいて、フォーカスレンズ200が形成する像の位置と撮像素子130の受光面とのズレ量であるデフォーカス量を算出する。このデフォーカス量は、レンズユニット部3に設けられたレンズ制御マイクロコンピュータ208ヘ送信される。デフオーカス量に応じてフオーカスレンズ200の位置が制御されることにより、一眼レフカメラ1における焦点調節がなされる。すなわち、本実施形態の一眼レフカメラ1のOPTモード時においては、位相差AF方式が使用される。
また、OPTモード時においては、レンズユニット部3の補正レンズ204を振動検出センサ207の出力に応じて変位させることにより、一眼レフカメラ1のぶれを補正する光学的ぶれ補正動作が使用される。
一方、EVFモード時においては、クイックリターンミラー170がUP位置に設定され、かつシャッタ150が開放状態とされ、撮像素子130に結像された像が、液晶表示装置10にライブビュー表示されて観察可能となる。ここで、EVFモード時においては、クイックリターンミラー170がUP位置にあるため、測光回路138による被写体像の明るさの測定が不可能である。このため、EVFモード時においては、CPU101は、撮像素子130の出力から被写体の輝度が算出され、撮影条件が決定される。
EVFモード時には、AFセンサ165及び焦点検出回路166による位相差AFが不可能である。このため、EVFモード時には、撮像素子130から得られる画像データの所定の領域の鮮鋭度(コントラスト)を画像処理回路103によって検出し、この鮮鋭度が最大となるようにフォーカスレンズ200を駆動する、いわゆるコントラスト検出AF方式が使用される。
また、EVFモード時においては、画像データ上の読み出し位置を補正することにより一眼レフカメラ1のぶれを補正する、電子的ぶれ補正動作が使用される。ここで、本実施形態の構成によれば、EVFモード時においても光学的ぶれ補正動作が可能なものである。しかしながら、光学的ぶれ補正動作は機構的な動作を必要とするものであり、消費電力等の観点から長時間にわたり光学的ぶれ補正動作を行うことは好ましくないため、本実施形態の一眼レフカメラ1においては、EVFモード時に電子的ぶれ補正動作が使用されるのである。
以上に説明したように、本実施形態の一眼レフカメラ1は、OPTモード及びEVFモードからなる切換可能な観察手段(ファインダモード)と、位相差AFとコントラスト検出AFからなる切換可能な焦点調節手段と、測光回路164及び撮像素子130からなる切換可能な輝度測定手段と、光学的ぶれ補正動作と電子的ぶれ補正動作とからなる切換可能なぶれ補正手段と、を具備するものである。
ところで、一般に、撮像素子130は、温度の上昇に伴って発生するノイズが増加するため、撮像素子130の温度Tが上昇するほど、一眼レフカメラ1で得られる画像の画質が劣化してしまう。
そこで、本実施形態の一眼レフカメラ1では、撮像素子130の温度上昇に伴う画質の劣化を防止するために、撮像素子130の温度上昇の要因の一つである連続撮像動作、すなわちEVFモードを、撮像素子130の温度Tが所定の判定値である温度判定パラメータTth2未満の領域においてのみ許可している。
図8に、温度判定パラメータTth1及びTth2の値を定めたテーブルの一例を示す。また、図9に撮像素子130の温度に基づいたファインダモードの制御の概要を示す。
温度判定パラメータTth2(第2の判定値)は、図8のテーブルに示すように撮影モードに応じて変化する値であって、選択されている撮影モードにおいて、撮像素子130のノイズが取得画像に与える影響が許容できる範囲となる撮像素子130の温度Tの上限を規定する値である。すなわち、本実施形態の一眼レフカメラ1では、撮像素子130の温度Tが温度判定パラメータTth2未満であれば、取得される画像への撮像素子130の発生するノイズの影響は実質的に排除できるものとしている。
図9に示すように、本実施形態の一眼レフカメラ1は、撮像素子130の動作可能温度の上限温度THと下限温度TLとに挟まれた領域で撮影動作が可能である。なお、撮像素子130の温度Tと、一眼レフカメラ1の動作保障温度、すなわち一眼レフカメラ1が使用される環境の温度とは異なるものである。通常、撮像素子130の温度Tは、環境温度よりも高い値となり、例えばEVFモードのように連続撮像動作を行えば上昇するものである。
EVFモードは、撮像素子130の温度Tが、動作可能温度の下限温度TLから温度判定パラメータTth2の範囲(図9中R1)で利用可能であり、OPTモードは、撮像素子130の温度Tが動作可能温度の下限温度TLから上限温度THの範囲(図9中R2)で利用可能である。
また、EVFモードの状態において、撮像素子130の温度Tが温度判定パラメータTth2以上となった場合(図9中R4)には、ファインダモードを自動的にOPTモードへ変更する異常処理が実行される。
この異常処理は、後述する割込み処理により実行されるものであって、具体的にはクイックリターンミラー170をDOWN位置へ移動させ、シャッタ150を遮蔽状態に設定し、そして撮像素子130による画像データの取得を停止する処理である。
このように、本実施形態の一眼レフカメラ1では、EVFモードの使用を、温度判定パラメータTth2以上において禁止することにより、撮影時における撮像素子130の温度Tを、温度判定パラメータTth2未満に保つことが可能となる。したがって、本実施形態によれば、撮像素子130の温度上昇に伴う画質の劣化を防止することが可能となるのである。
また、本実施形態の一眼レフカメラ1の使用者によるファインダモードの変更操作は、温度判定パラメータTth2及びTth1により規定される範囲において許可される。温度判定パラメータTth1(第1の判定値)は、図8のテーブルに示すように撮影モードに応じて変化する値であって、Tth2よりも所定の値ΔTだけ低い値である。
具体的には、図9に示すように、一眼レフカメラ1では、使用者によるEVFモードからOPTモードへのファインダモードの変更操作は、撮像素子130の温度Tが、動作可能温度の下限温度TLから温度判定パラメータTth2の範囲(図9中R3)で許可される。撮像素子130の温度Tが、温度判定パラメータTth2から上限温度THの範囲(図9中、R4)においては、上述のように、自動的に異常処理によりEVFモードはOPTモードへ変更される。
一方、使用者によるOPTモードからEVFモードへのファインダモードの変更操作は、撮像素子130の温度Tが、動作可能温度の下限温度TLから温度判定パラメータTth1の範囲(図9中R5)で許可される。
ここで、温度判定パラメータTth2とTth1との差ΔTは、撮像素子130の温度Tが温度判定パラメータTth2付近である場合において、異常処理による自動的なEVFもーどからOPTモードへ変更動作と、操作者によるOPTモードからEVFモードへの手動の変更動作とが短期間中に頻繁に実行される防止するために設定されているものである。これにより、ファインダモードを短期間に高頻度に変更することでシステムが不安定になることを防止することが可能となる。
温度判定パラメータTth1及びTth2の値について説明する。本実施形態においては、温度判定パラメータTth1及びTth2は、図8に示すようなフラッシュROM120に記憶されたテーブルに基づいて設定される。
図8に示すように、常にTth2よりもTth1の値が所定の値だけ小さく、また記録する画像の画質が高いほど温度判定パラメータTth1及びTth2の値は共に小さく設定される。また、温度判定パラメータTth1及びTth2の値は、撮影モードが静止画撮影であるか動画撮影であるかによっても異なり、静止画撮影においても、夜景シーンであるか昼光下におけるシーンであるかによっても異なる。
これは、実際の一眼レフカメラ1の運用においては、最終的に記録される画像データの画素数や圧縮率等に応じて、ノイズによる影響の許容されるレベルが異なることによるものである。
例えば記録する画素数が多い又は圧縮率が低いほど、ノイズの影響は大きくなる。また、露光時間が長い夜景シーンを撮影する場合においては、露光時間の短い昼光において撮影する場合に比して、撮像素子130の暗電流によるノイズの影響が大きい。また、動画に比して、静止画へのノイズの影響は大きい傾向にある。
このため、ノイズの影響が大きい撮影モードであるほど、撮像素子130の温度Tをより低く保つ必要がある。したがって、温度判定パラメータTth1及びTth2の値は、ノイズの影響が大きい撮影モードであるほど、小さい値とされているのである。
なお、撮影モードと温度判定パラメータTth1及びTth2との対応テーブルは、一眼レフカメラ1の製造工程おいてフラッシュROM120に制御パラメータの一つとして記録されるものであるが、これらパラメータは使用者の好みによって設定可能とされてもよく、この場合、テーブルは所定の操作SWを操作することでユーザによって入力される。
以下に、上述の構成を有する本実施形態の一眼レフカメラ1において、システムコントローラ100のCPU101により実行される、メインルーチンについて図2から図5を参照して説明する。
起動プロセスには、電源オフ時にパワーSWが操作されることで一眼レフカメラ1のシステムが完全に停止した状態から起動するプロセスと、一眼レフカメラ1のシステムがスタンバイモードである状態から起動するプロセスとがある。
電源オフ時にパワーSWが操作者によりオン状態とされると、システムコントローラ100は動作を開始し、ステップS100において、メモリ初期化、IO初期化及び回路ブロック初期化等のシステムの初期設定動作を行う。
一方、スタンバイモード時に操作者により操作SW134に入力があると、システムコントローラ100は、ステップS101において、スタンバイモードから起動した際の初期設定動作が行われる。なお、本実施形態の一眼レフカメラ1のスタンバイモードについての詳細は後述するものである。
次に、ステップS102において、タイマーカウンタ108の設定を行う。タイマーカウンタ108から出力されるタイミング信号は、所定の時間ごと、例えば1秒ごとに生成される。このタイミング信号を契機として、詳しくは後述する図6及び図7に示すタイマー割込み処理が実行される。また、タイミング信号は、一眼レフカメラ1の撮影動作にも用いられるものである。
次に、ステップS110において、操作SW134のうちのモード設定SWの操作がなされたか否かを判定する。ここで、モード設定SWとは、一眼レフカメラ1の撮影モードを設定するためのスイッチである。また、撮影モードの設定とは、撮影される画質の設定、撮影されるシーンの設定、動画撮影及び静止画撮影の切換、連続撮影とシングル撮影の切換等の設定を使用者が選択する動作のことである。モード設定SWの操作がなされていればステップS111へ移行し、モード設定SWの操作がなされていなければ、ステップS113へ移行する。
ステップS110の判定において、モード設定SWの操作がなされたと判定した場合、ステップS111において、使用者により設定された撮影モードに対応した、画質、露出プログラム、撮影感度等の撮影条件が設定される。
次に、ステップS112において、設定された撮影モードに対応した、2つの温度判定パラメータTth1及びTth2がフラッシュROM120から読み出し、設定する。判定値Tth1及びTth2を設定して記憶した後に、メインルーチンの動作ループの先頭(ステップS110)へ移行する。
一方、ステップS110の判定において、モード設定SWの操作がなされていないと判定した場合、ステップS113において、操作SW134のうちのファインダモード選択SWの操作がなされたか否かを判定する。ここで、ファインダモード選択SWとは、一眼レフカメラ1における、使用者が被写体を観察する形態(ファインダモード)を選択するためのスイッチである。上述のように、本実施形態においては、ファインダモードは、光学ファインダを用いて被写体を観察するOPTモード、及び撮像素子で取得した被写体の画像データを液晶表示装置10を用いて観察するEVFモードのいずれかが選択される。ファインダモード選択SWの操作がなされていればステップS114へ移行し、ファインダモード選択SWの操作がなされていなければ、ステップS130へ移行する。
ステップS113の判定において、ファインダモード選択SWの操作がなされたと判定した場合、ステップS114において、現在のファインダモードが、第1観察形態であるOPTモードであるか、第2観察形態であるEVFモードであるかを判定する。ステップS114における判定がOPTモードの場合はステップS115へ移行し、EVFモードのときはステップS121へ移行する。
ステップS114における判定がOPTモードの場合、次にステップS115において、EVF禁止フラグの状態を判定する。ここで、EVF禁止フラグとは、制御パラメータの一つであり、この値が1の時は、ファインダモードの変更(OPTモードからEVFモードへの変更)が禁止されるものである。このEVF禁止フラグの設定は、後述するタイマー割込み処理において行われる。
ステップS115における判定において、EVF禁止フラグが1であった場合には、ステップS130へ移行する。一方、ステップS116における判定において、EVF禁止フラグが0であった場合には、ステップS116ヘ移行する。
ステップS116において、ファインダモードをEVFモードに設定し、OPTモードを終了する。次に、ステップS117において、撮像素子130へフォーカスレンズ200の形成した像を導くためにクイックリターンミラーをDOWN位置からUP位置へ移動し、さらにシャッタ150を開放状態に設定する。
次に、ステップ118において、撮像素子130から画像データを取込み、液晶表示装置10ヘ表示するために、撮像素子IF回路131、画像処理回路103、液晶パネル駆動回路12及びバックライト駆動回路14等の設定を行う。これによって被写体像が液晶表示装置10で観察可能な状態、すなわちEVFモードとなる。
次に、ステップS119において、ぶれ補正動作の方式の変更が行われる。具体的には、OPTモードからEVFモードへのファインダモードの変更に伴い、光学的ぶれ補正動作から、電子的ぶれ補正動作へぶれ補正動作の方式が変更される。上述の通り、電子的ぶれ補正動作は、機構的な動作を伴わないため、光学的ぶれ補正動作に比して低消費電力でぶれ補正動作を長時間継続することが可能である。
次に、ステップS120において、撮影アルゴリズムの継承動作を実施する。本実施形態の一眼レフカメラ1においては、被写体の輝度や被写体の色等を検出し、その検出結果に基づいて被写体像を最適の条件で取得するための撮影条件を算出している。撮影得条件とは、シャッタ速度、絞り値、γ補正、色変換条件等のことを指す。より具体的には、撮影領域(視野)内の所定の複数の位置における輝度情報や色情報を取得し、CPU101によりこれらの複数の情報に基づいて所定のAE(Auto Exposure)アルゴリズムが実行されることで、撮影条件は決定される。
ここで、本実施形態の一眼レフカメラ1は、上述したようにOPTモードとEVFモードとで、被写体の輝度等を測定する測光手段や被写体に焦点を合わせる焦点調節手段が異なるものである。このため、OPTモードとEVFモードとではそれぞれ異なるAEアルゴリズム及びAFアルゴリズムが用いられて撮影条件が決定される。
そこで、OPTモードとEVFモードとを切換えた場合に、同じ被写体でありながら双方のAEアルゴリズムで得られた撮影条件が異なってしまうということがないように、双方のアルゴリズム間でパラメータの受け渡しが行われる。
また、同様にAF動作においてもこの条件は守られるべきであり、OPTモードとEVFモードとを切換えた場合に、同じ被写体でありながら双方の合焦位置が異なってしまうということがないように、双方のアルゴリズム間でパラメータの受け渡しが行われる。以上が、ステップS120における撮影アルゴリズムの継承動作である。アルゴリズムの継承動作が終了したらS110へ移行する。
一方、ステップS114における判定がEVFモードの場合、次にステップS121において、ファインダモードをOPTモードに設定し、EVFモードを終了する。次に、ステップS122において、光学ファインダヘフォーカスレンズ200が結像する被写体像を導くためにクイックリターンミラー170をUP位置からDOWN位置へ移動し、さらにシャッタ150を遮蔽状態に設定する。
次に、ステップS123において、撮像素子130からの画像データを液晶表示装置10で表示するライブビュー動作を停止する。次に、ステップS124において、ぶれ補正動作を、電子的ぶれ補正動作から光学的ぶれ補正動作へ変更する。そして、ステップS125において、EVFモードにおけるAEアルゴリズム及びAFアルゴリズムによる結果が、OPTモードにおけるAEアルゴリズム及びAFアルゴリズムの結果と一致するようにパラメータの受け渡しを行う、上述した撮影アルゴリズムの継承動作を行う。そしてS110へ移行する。
ステップS113の判定において、ファインダモード選択SWの操作がなされていないと判定した場合、もしくは、ステップS115の判定においてEVF禁止フラグが0であった場合には、次にステップS130において、1stレリーズSWがONであるか否かを判定する。すなわち、レリーズSWが半押しされたか否かを判定する。1stレリーズSWがON状態である場合にはステップS131へ移行し、ON状態でない場合にはステップS170へ移行する。
なお、以下に述べるステップS131からステップS143における動作は、レリーズSWが半押しの状態、すなわち1stレリーズSWがON状態である場合の動作に関わるものである。
ステップS130の判定において、1stレリーズSWがON状態であると判定された場合には、次にステップS131において、現在のファインダモードが、OPTモードであるか、EVFモードであるかを判定する。ステップS131における判定がEVFモードの場合はステップS132へ移行し、OPTモードのときはステップS138へ移行する。
ステップS131における判定がEVFモードの場合、次にステップS132において、制御パラメータの一つである異常処理許可フラグをクリアし、その値を0とする。
異常処理許可フラグとは、撮像素子130の温度Tが温度判定パラメータTth2以上となった場合に、EVFモードをOPTモードへ自動的に変更する異常処理の実行を、許可するか否かを設定するフラグであり、0又は1の値が入力される。異常処理許可フラグが0に設定されている場合には、異常処理の実行が禁止され、異常処理許可フラグが1に設定されている場合には、異常処理の実行が許可される。
ここで、ステップS131において異常処理許可フラグを0とする、すなわち異常処理の実行を禁止するのは、EVFモード時において1stレリーズSWがON状態とされた場合に実行される撮像素子130の出力を用いたコントラスト検出方式のAFと撮影条件の決定(AE)の動作を完了させるためである。
次に、S133からS135において、コントラスト検出方式のAF動作を実行する。具体的には、ステップS133において、撮像素子130から出力される画像データから複数の測定ポイントにおけるコントラスト情報を取得する。この複数の測定ポイントの中からAFアルゴリズムに基づいて一点を選択する。AFアルゴリズムは例えば人の顔の特徴を画像データから検出して測定ポイントを探し出す。
次にステップS134及びS135において、選択した測定ポイントにおけるコントラストが最大になるように撮影レンズの位置を変位させる。コントラストが最大となり焦点が合った状態と判定されるとステップS136へ移行する。
次に、ステップS136において、撮像素子130から出力される画像データから複数の測定ポイントにおける輝度情報を取得する。そしてAEアルゴリズムに基づいて撮影条件を決定する。次に、ステップS137において、異常処理許可フラグの値を1とし、ステップS144へ移行する。
以上に述べたステップS133からS136の処理によって、被写体に焦点が合い、撮影条件が決定される。すなわち、2ndレリーズSWがON状態とされれば撮影動作が実行可能な状態となる。
一方、ステップS131における判定がOPTモードの場合、次にステップS138からS142において、位相差方式によるAF動作を実行する。ここでは、AFセンサ165に蓄積動作を実行させ、AFセンサ165のデータを読み出すことでデフォーカス量を求める。このデフォーカス量が所定の値以下、すなわち合焦状態になるとAF動作を終了しステップS143へ移行する。デフォーカス量が所定値より大きい時は、デフォーカス量をレンズ制御マイクロコンピュータ208ヘ送信する。そして、デフォーカス量に応じて、フォーカスレンズ200を駆動する。
次に、S143において、測光回路164から輝度データを取得する。そしてAEアルゴリズムに基づいて撮影条件を決定し、ステップS144へ移行する。
以上に述べたステップS138からS143の処理によって、被写体に焦点が合い、撮影条件が決定される。すなわち、2ndレリーズSWがON状態とされれば撮影動作が実行可能な状態となる。
上述した、ステップS131からS141における、レリーズSW半押し時の動作が終了した後に、ステップS144において、2ndレリーズSWがON状態であるか否かを判定する。すなわち、レリーズSWが全押しされたか否かを判定する。2ndレリーズSWがON状態である場合にはステップS150へ移行し、ON状態でない場合にはステップS145へ移行する。
ステップS144における判定において、2ndレリーズSWはON状態ではないと判定された場合には、次にステップS145において、1stレリーズSWの状態を判定する。ここで、1stレリーズSWがON状態であれば、レリーズSWは半押し状態のまま保持されているため、ステップS144へ戻る。一方、1stレリーズSWがOFF状態であれば、使用者がレリーズSWの操作を中止したと判断してステップS110へ移行する。
ステップS144における判定において、2ndレリーズSWはON状態であると判定された場合には、次にステップS150において、異常処理許可フラグの値を0とする。これは、以降の処理中において、異常処理が実行されることを禁止するためである。次に、ステップS151へ移行する。すなわち、以下に述べるステップS151からS165における動作は、レリーズSWが全押しされた状態、2ndレリーズSWがON状態である場合の動作に関わるものである。
次に、ステップS151において、現在のファインダモードが、OPTモードであるか、EVFモードであるかを判定する。ステップS151における判定がEVFモードの場合はステップS152へ移行し、OPTモードのときはステップS154へ移行する。
ステップS151における判定がEVFモードの場合、次にステップS152において、液晶表示装置10のライブビュー動作を停止するための処理を実行する。すなわち、撮像装置130からの画像データを液晶表示装置10に表示するために必要な回路の動作を停止し、そしてシャッタ150を遮蔽状態に設定する。次に、ステップS153において、電子ぶれ補正動作に関連する回路の動作を停止する。次にステップS156へ移行する。
一方、ステップS151における判定がOPTモードの場合、次にステップS154において、クイックリターンミラー170をDOWN位置からUP位置へ移動する。次に、ステップS155において、光学ぶれ補正動作を停止し、補正レンズ204のセンタリング動作を行うようにレンズ制御マイクロコンピュータ208ヘ指令する。レンズ制御マイクロコンピュータ208は、センタリング動作の指令を受けると補正レンズ204を移動範囲の中心へ移動する。次にステップS156へ移行する。
ステップS156において、撮像素子130の露光中に光学ぶれ補正動作を実行するために、ぶれ補正動作の開始をレンズ制御マイクロコンピュータ208ヘ指令する。次に、ステップS157において、既に決定されている撮影条件の絞り値及びシャッタスピードに応じて、絞り202及びシャッタ150を制御することにより、撮像素子130を露光する。これにより、撮影用の画像データが取得される。
次に、ステップS158において、光学ぶれ補正動作を停止し、補正レンズ204のセンタリング動作を行うようにレンズ制御マイクロコアピュータ208ヘ指令する。
ステップS159において、撮像素子130から出力された画像データに対し、決定された条件でγ補正及び色変換処理等の画像処理を行う。さらに動作モードに応じて画素数を変更後、圧縮された画像ファイルを作成する。画像ファイルはメモリカード132ヘ格納される。
次に、ステップS160において、現在のファインダモードが、OPTモードであるか、EVFモードであるかを判定する。ステップS160における判定がEVFモードの場合はステップS161へ移行し、OPTモードのときはステップS163へ移行する。
ステップS160における判定がEVFモードの場合、次にステップS161において、EVFモードを開始する、すなわち液晶表示装置10のライブビュー動作を開始するための処理を実行する。シャッタ150を開放状態に設定し、撮像装置130からの画像データを液晶表示装置10に表示するために必要な回路の動作を開始する。
次にステップS162において、電子ぶれ補正動作に関連する回路の動作を開始することで電子ぶれ補正動作を開始し、ステップS165へ移行する。
一方、ステップS160における判定がOPTモードの場合、次にステップS163において、クイックリターンミラーをDOWN位置へ移動し、OPTモードを開始する。次にステップS164において、光学的ぶれ補正動作の開始をレンズ制御マイクロコンピュータ208へ指令することで光学的ぶれ補正動作を開始し、ステップS165へ移行する。
ステップS165において、異常処理許可フラグの値を1とし、ステップS110へ移行する。以上が、一眼レフカメラ1においてレリーズSWが全押しされた場合に実行される撮影処理である。
一方、ステップS130の判定において、1stレリーズSWがON状態ではないと判定された場合には、次にステップS170において、操作SW134が最後に操作されてから所定の時間以上経過したか否かを判定する。ステップS170の判定において、操作SW134が最後に操作されてから所定の時間が経過したと判定された場合には、ステップS171へ移行し、続くスタンバイモードへの移行処理を行う。スタンバイモードとは、一眼レフカメラの消費電力を抑制するために、必要最低限の機能以外の回路ブロックの動作を停止した状態のことである。
次に、ステップS171において、スタンバイモード中に操作SW134が操作されると割込み信号が発生してCPU101が起動するように設定する。これは、操作SW134が操作された場合に、スタンバイモードを解除してメインルーチンを開始するためである。
次に、ステップS172において、現在の撮像素子130の温度Tが温度判定パラメータTth1よりも小さいか否かを判定する。温度TのデータはログデータとしてフラッシュROM120に格納されている。現在の撮像素子130の温度Tが、温度判定パラメータTth1より小さい場合は、ステップS174に移行し、スタンバイモードへの移行処理が実行される。
一方、現在の撮像素子130の温度Tが、温度判定パラメータTth1以上である場合には、ステップS173へ移行し、スタンバイモード中であっても撮像素子130の温度Tを測定するように設定する。S163においては、スタンバイモード中のタイマー割込みを許可し、スタンバイモードヘ移行する。スタンバイモード中は撮像素子130は駆動されないため、温度Tは下がる。
ここで、スタンバイモード時においても撮像素子130の温度Tの測定を続けるのは、スタンバイモード解除後に、EVFモードが選択可能かどうかの判定を直ちに行うことができるようにするためである。なお、スタンバイモード中のタイマー割込みの発生する周期は、通常の動作中の周期に比べて長くても良い。なぜならば、スタンバイモード中に駆動されない撮像素子130の温度Tが上昇することがないためである。
一方、ステップS170の判定において、操作SW134が最後に操作されてから所定の時間が経過していないと判定された場合には、ステップS180へ移行する。ステップS180において、操作SWの一つであるパワーSWがOFF状態であるか否かを判定する。ここで、パワーSWがOFF状態ではない、すなわちON状態であれば、ステップS110に移行し、メインルーチンの処理を続行する。
ステップS180において、操作SWの一つであるパワーSWがOFF状態であると判定された場合、ステップS181において、現在の現在のファインダモードが、OPTモードであるか、EVFモードであるかを判定する。
ステップS181における判定がEVFモードの場合はステップS182へ移行し、クイックリターンミラー170をUP位置からDOWN位置へ移動する。そしてシャッタ150を遮蔽状態に設定する。そしてステップS183へ移行し一眼レフカメラ1の全ての回路を停止し、システムを終了する。
ステップS181における判定がOPTモードの場合には、ステップS182の処理が不要であるため、そのままステップS183へ移行し一眼レフカメラ1の全ての回路を停止し、システムを終了する。
以上が、本実施形態の一眼レフカメラ1において実行されるメインルーチンの処理内容である。
次に、タイマー割込みに応じてシステムコントローラ100が実行するタイマー割込み処理を、図6及び7を参照して説明する。タイマー割込み処理は、上述したように、タイマーカウンタ108から所定の周期で出力されるタイミング信号を契機として、実行される処理である。
まず、ステップS200において、温度測定回路141の出力をAD変換し、撮像素子130の温度Tを測定する。次に、ステップS201において、温度Tの測定結果を、測定動作がなされた時間と共にフラッシュROM120に格納された温度ログデータに書き込み、温度ログデータを更新する。測定動作を行った時間は時計回路138から取得されるものである。
次に、ステップS202において、現在一眼レフカメラ1がスタンバイモード中であるか否かを判定する。スタンバイモード中ならば、ステップS203へ移行し、通常動作中であるならばステップS205へ移行する。
ステップS202の判定において、一眼レフカメラ1がスタンバイモード中であると判定された場合、ステップS203において、現在の撮像素子130の温度Tが温度判定パラメータTth1よりも小さいか否かを判定する。現在の撮像素子130の温度Tが、温度判定パラメータTth1よりも小さければ、ステップS204に移行し、スタンバイモード中のタイマー割込み処理の実行を禁止する。そしてスタンバイモードヘ移行する。ここで、スタンバイモード中におけるタイマー割込み処理を禁止する理由は、撮像素子130の温度Tが十分に下がっているため、温度Tを測定する理由が無くなったからである。
一方、ステップS203において、現在の撮像素子130の温度Tが温度判定パラメータTth1以上であれば、引き続き温度Tの測定が必要であるので、割込みを禁止することなくスタンバイモードヘ移行する。
一方、ステップS202の判定において、現在一眼レフカメラ1が通常動作中であると判定された場合には、次にステップS205において、異常処理許可フラグの状態を判定する。ここで、異常処理許可フラグの値が0ならば、割込みルーチンからメインルーチンヘ復帰する。すなわち、この場合においては、タイマー割込み処理は、温度Tの測定のみを行う。これは、タイマー割込み処理が、一眼レフカメラ1の撮影準備動作や撮影動作に影響を及ぼさないようにするためである。
例えば、EVFモード中の撮影準備動作としては、焦点調節動作(AF動作)や測光動作(AE動作)等が存在する。これらの撮影準備動作中にファインダモードをEVFモードからOPTモードへ切換えてしまうと、撮影準備動作が途中であっても終了してしまう。このため、ファインダモードがOPTモードに移行し終わってから、再度撮影準備動作をしなければならない。このような、撮影準備動作中にファインダモードの変更処理が実行されてしまうと、レリーズタイムラグが増大してしまい、結果、使用者は意図した撮影タイミングを逸してしまう恐れがある。そこで、撮影準備動作中においては、異常処理許可フラグは0に設定されるのである。
ステップS205の判定において、異常処理許可フラグの値が1であったならば、ステップS206へ移行する。
ステップS206及びステップS207においては、測定された撮像素子130の温度Tと、所定の判定値である温度判定パラメータTth1及びTth2との比較を行う。ここで、撮像素子130の温度Tが、Tth2≧T≧Tth1の条件を満たすならばステップS230へ移行する。また、撮像素子130の温度Tが、Tth1>Tの条件を満たすならばステップS220へ移行する。また、撮像素子130の温度Tが、T>Tth2の条件を満たすならばステップS210へ移行する。
ステップS210では、EVF禁止フラグの値を1とする。これにより、OPTモードからEVFモードへのファインダモードの変更が禁止される。この禁止状態は撮像素子130の温度が温度判定パラメータTth1未満になるまで維持される。
次にステップS211において、液晶表示装置10に、図10に示すような警告表示と温度データの表示を行う。この表示は、撮像素子130の温度Tが高くEVFモードが使用できないことを使用者へ告知するためのものである。
ここで、液晶表示装置10には、警告表示300とともに、温度Tの測定結果の時間推移が横軸を時間としたグラフ301として表示される。この表示はEVFモードが選択可能な状態となるまで維持され、グラフ301は、温度Tの測定が行われるごとに更新される。また、グラフ301には、温度判定パラメータTth1及びTth2を示す線302及び303も表示される。
使用者は、液晶表示装置10に表示され、随時更新されるグラフ301を観察することで、EVFモードが利用できるまでの経過時間の予測が可能となる。
次に、ステップS212において、現在のファインダモードが、OPTモードであるか、EVFモードであるかを判定する。ステップS160における判定がOPTモードの場合はメインルーチンヘ復帰する。
一方、ステップS160における判定がEVFモードの場合は、ステップS213へ移行し、ファインダモードをOPTモードに設定し、EVFモードを終了する。次に、ステップS214において、クイックリターンミラーをUP位置からDOWN位置へ移動し、さらにシャッタ150を遮蔽状態に設定する。
次に、ステップS215において、撮像素子130からの画像データを液晶表示装置10で表示するライブビュー動作を停止する。次に、ステップS216において、ぶれ補正動作を、電子的ぶれ補正動作から光学的ぶれ補正動作へ変更する。そして、ステップS217において、EVFモードにおけるAEアルゴリズム及びAFアルゴリズムによる結果が、OPTモードにおけるAEアルゴリズム及びAFアルゴリズムの結果と一致するようにパラメータの受け渡しを行う、撮影アルゴリズムの継承動作を行う。そしてメインルーチンへ復帰する。
ステップS220では、EVF禁止フラグの値を0とする。EVF禁止フラグがクリアされることにより、OPTモードからEVFモードへのファインダモードの変更処理が許可される。
次に、ステップS220において、液晶表示装置10における、図10に示した警告表示300及びグラフ301の表示を消去する。そしてメインルーチンへ復帰する。使用者は、液晶表示装置10の警告表示300及びグラフ301が消えたことで、ファインダモードの変更が可能な状態になったことを知ることができる。
ステップS230では、液晶表示装置10におけるグラフ300の表示を、新たな測定データを追記することで更新し、メインルーチンへ復帰する。
以上が、本実施形態の一眼レフカメラ1において実行されるタイマー割込み処理の処理内容である。
なお、本実施形態では、撮像素子130の温度Tが高くEVFモードが使用できない旨を警告する表示中にのみ温度データの表示を行う構成としたが、ユーザの便宜を図るため温度データを常に表示する構成にしてもよい。この場合、EVFモード中には被写体像と温度データとが液晶表示装置10上で重畳されて表示されると、被写体像の観察がし辛くなるため、警告の表示が行われている場合以外に温度データの表示を行う動作は、使用者が選択できる構成にすることも可能である。
また、本実施形態では、撮像素子130の温度Tの測定結果のみを考慮してEVFモードとOPTモードとの切換を制御しているが、例えば、一眼レフカメラ1に配設された他の温度が高くなる半導体素子の温度も考慮するようにしてもよい。
また、撮像素子130の温度分布は必ずしも均一なものでないため、撮像素子130の温度Tを測定する温度センサ140を複数配設し、そこから得られる複数の温度データを考慮してEVFモードとOPTモードとの切換を制御してもよい。
また、撮像装置としての一眼レフカメラ1が使用される状況によっては、取得する画像へのノイズの影響が大きくとも、EVFモードを使用して撮影できることが優先される場合も考えられる。また、自動的にファインダモードが変更されることが、使用者の撮影動作を妨げてしまう場合も考えられる。
このため、上述した実施形態では、画質を優先するために撮像素子130の温度Tが温度判定パラメータTth2以上である場合において、EVFモードの使用を禁止する構成のみを示しているが、撮影動作の即時性を優先するために、これらの制御を停止することが可能な動作モードも一眼レフカメラ1に具備されていることは言うまでもない。
また、本実施形態では、撮像素子130の温度Tの高温側の動作についてのみに着目しているものであるが、撮像素子が低温側においても出力する画像信号の劣化が生じる特性を有している場合、低温側にも本実施形態と同様に判定値を設けて制御を行うようにしてもよい。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態を図11から図18を参照して説明する。本実施形態の一眼レフカメラは、第1の実施形態に比べ、撮像素子のノイズレベルを測定する手段が異なるが異なる。よって、この相違点のみを説明し、第1の実施形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
上述した第1の実施形態においては、撮像素子130の温度Tを測定することで、予め求められた温度Tとノイズレベルとの関係から、撮像素子130に生じるノイズの大きさの度合い(ノイズレベル)を間接的に算出している。そして、この算出されたノイズレベルによって、OPTモードとEVFモードの切換を制御している。
これに対し、本実施形態においては、撮像素子130に、画像データを取得するための画素とは別に設けられ、遮光されたオプティカルブラック画素(以下、OB画素と称する)が形成されており、このOB画素の出力である暗電流に基づいて、撮像素子130のノイズレベルを求めるものである。すなわち本実施形態においては、OB画素のダークノイズ、あるいは固定パターンノイズ(Fixed Pattern Noise;以下、FPNと称する)を、撮像素子130の各画素のノイズレベルを代表する値として測定する。そして、この求められたノイズレベルを基にOPTモードとEVFモードの切換を制御する。
本実施形態に係る撮像装置であるデジタル一眼レフカメラ1aは、図11に示すように、第1の実施形態に比して、撮像素子130の温度を測定するための構成である温度センサ及び温度測定回路が省かれた構成を有するものである。
以下に、本実施形態の本実施形態の一眼レフカメラ1aにおいて、システムコントローラ100のCPU101により実行される、メインルーチンについて図12から図15を参照して説明する。なお、図12から図14における処理、すなわちステップS100からステップS165までの処理については、ステップS112における処理のみが異なる。
ステップS112は、第1の実施形態においては温度判定パラメータの設定を行っているが、本実施形態においては、ノイズ判定パラメータの設定を行う。すなわち、撮影モードに応じた、ノイズ判定パラメータをフラッシュROM120から読み出して設定する。この他のステップS100からステップS165までの処理については、第1の実施形態と同一であるのでその説明を省略する。
図13のステップS130の判定において、1stレリーズSWがON状態ではないと判定された場合には、次に図15のステップS300において、操作SW134が最後に操作されてから所定の時間以上経過したか否かを判定する。ステップS300の判定において、操作SW134が最後に操作されてから所定の時間が経過したと判定された場合には、ステップS301へ移行し、続くスタンバイモードへの移行処理を行う。
ステップS301において、スタンバイモード中に操作SW134が操作されると割込み信号が発生してCPU101が起動するように設定する。これは、操作SW134が操作された場合に、スタンバイモードを解除してメインルーチンを開始するためである。そしてステップS302において、スタンバイモードへの移行処理を実行する。
一方、ステップS300の判定において、操作SW134が最後に操作されてから所定の時間が経過していないと判定された場合には、ステップS310へ移行する。ステップS310において、操作SWの一つであるパワーSWがOFF状態であるか否かを判定する。ここで、パワーSWがOFF状態ではない、すなわちON状態であれば、ステップS110に移行し、メインルーチンの処理を続行する。
ステップS310において、操作SWの一つであるパワーSWがOFF状態であると判定された場合、ステップS311において、現在の現在のファインダモードが、OPTモードであるか、EVFモードであるかを判定する。
ステップS311における判定がEVFモードの場合はステップS312へ移行し、クイックリターンミラー170をUP位置からDOWN位置へ移動する。そしてシャッタを遮蔽状態に設定する。そしてステップS313へ移行し一眼レフカメラ1aの全ての回路を停止し、システムを終了する。
ステップS311における判定がOPTモードの場合には、ステップS312の処理が不要であるため、そのままステップS313へ移行し一眼レフカメラ1aの全ての回路を停止し、システムを終了する。
以上が、本実施形態の一眼レフカメラ1aにおいて実行されるメインルーチンの処理内容である。
次に、タイマー割込みに応じてシステムコントローラ100が実行するタイマー割込み処理を、図16及び17を参照して説明する。タイマー割込み処理は、タイマーカウンタ108から所定の周期で出力されるタイミング信号を契機として、実行される処理である。
まず、ステップS400において、現在のファインダモードが、OPTモードであるか、EVFモードであるかを判定する。ステップS400における判定がEVFモードの場合はステップS401へ移行し、OPTモードの場合は、ステップS420へ移行する。この判定が設けられている理由は、EVFモードであるならば、撮像素子130のOB画素からの出力を得るために必要な回路が動作しているので、OB画素の出力からノイズレベルを算出することが可能であるが、OPTモードの場合は撮像素子130が駆動されていないため、このような方法でのノイズレベルの算出が不可能となるからである。
ステップS400の判定がEVFモードであった場合は、次にステップS401において、撮像素子IF回路131を制御して、撮像素子130のOB画素の出力を読み出す。このOB画素の出力は、すなわち、撮像素子130の各画素のダークノイズのレベルに相当するものである。
次に、ステップS402において、測定されたOB画素の出力値を、測定動作がなされた時間と共にフラッシュROM120に格納された温度ログデータに書き込み、温度ログデータを更新する。
次に、ステップS403において、異常処理許可フラグの状態を判定する。ここで、異常処理許可フラグの値が0ならば、割込みルーチンからメインルーチンヘ復帰する。すなわち、この場合においては、タイマー割込み処理は、OB画素の出力の測定のみを行う。これは、タイマー割込み処理が、一眼レフカメラ1aの撮影準備動作や撮影動作に影響を及ぼさないようにするためである。
ステップS403の判定において、異常処理許可フラグの値が1であったならば、ステップS404へ移行する。
ステップS404においては、測定されたOB画素の出力(ダークノイズ)と、所定の判定値との比較を行う。ここで、OB画素の出力が判定値より大きければステップS405へ移行し、OB画素の出力が判定値未満であればメインルーチンへ復帰する。
なお、この判定値は一眼レフカメラ1aの撮影モードや撮影条件によって変更される値である。この判定値は、第1の実施形態で説明したように、フラッシュROM120に記憶された撮影モードや撮影条件等に応じて設定された判定値のテーブルを参照して設定されるものである。
具体的には、判定値は、撮像素子130のノイズが取得画像に与える影響が許容できる範囲となるノイズレベルの上限を規定する値である。すなわち、本実施形態の一眼レフカメラ1aでは、撮像素子130のOB画素の出力が判定値未満であれば、取得される画像への撮像素子130の発生するノイズの影響は実質的に排除できるものとしている。また、判定値は、ノイズの影響が大きい撮影モードであるほど、小さい値とされる。
次に、ステップS405において、EVF禁止フラグの値を1とする。これにより、OPTモードからEVFモードへのファインダモードの変更が禁止される。次にステップ406において、液晶表示装置10に、図18に示すような警告表示300と残り冷却時間304を表示する。この表示は、撮像素子130の温度が高くEVFモードが使用できないことを使用者へ告知するためのものである。
次に、ステップS407へ移行し、ファインダモードをOPTモードに設定し、EVFモードを終了する。次に、ステップS408において、クイックリターンミラーをUP位置からDOWN位置へ移動し、さらにシャッタ150を遮蔽状態に設定する。
次に、ステップS409において、撮像素子130からの画像データを液晶表示装置10で表示するライブビュー動作を停止する。次に、ステップS410において、ぶれ補正動作を、電子的ぶれ補正動作から光学的ぶれ補正動作へ変更する。そして、ステップS411において、EVFモードにおけるAEアルゴリズム及びAFアルゴリズムによる結果が、OPTモードにおけるAEアルゴリズム及びAFアルゴリズムの結果と一致するようにパラメータの受け渡しを行う、撮影アルゴリズムの継承動作を行う。
次に、ステップS412において、冷却時間の測定を開始する。本実施形態では、EVFモードの動作を禁止してから所定の時間の間は、撮像素子130を冷却するために撮像素子の動作を禁止する。そこで、撮像素子130の動作の停止後、タイマーカウンタ108からの信号出力のカウントを開始することで、冷却時間の測定を開始する。冷却時間の測定を開始後、メインルーチンヘ復帰する。
一方、ステップS400の判定がOPTモードであった場合は、次にステップS420において、冷却時間の測定中であるか否かを判定する。冷却時間の測定中であるならばステップS421へ移行し、測定中でないならばメインルーチンヘ復帰する。
ステップS421において、冷却時間が所定の時間以上であるか判定する。冷却時間が所定時間以上ならばステップS422へ移行し、冷却時間が所定時間未満ならばステップS425へ移行する。この判定用の所定時間は、フラッシュROMに記憶されているものである。
ステップS421の判定で、冷却時間が所定時間以上であったならば、次に、ステップS422において、EVF禁止フラグの値を0とする。すなわち、撮像素子130の動作を所定時間以上停止したため、撮像素子130の温度の低下によりノイズレベルがEVFの選択が可能な状態にまで低下しているとみなすのである。これにより、使用者は、OPTモードから、EVFモードへのファインダモードの変更を行うことが可能となる。
次に、ステップS423において、液晶表示装置10に表示していた警告表示を消去する。そしてステップS424において冷却時間の計測動作を停止し、メインルーチンヘ復帰する。
ステップS421の判定で、冷却時間が所定時間未満であったならば、ステップS425において、液晶表示装置10に表示している残り冷却時間304を更新する。ここで、晶表示装置10に表示している残り冷却時間304は、所定時間から、冷却時間を減算した値である。この表示により、使用者は、EVFモードが使用できるまでの時間を認識することができる。残り冷却時間304の更新後、メインルーチンヘ復帰する。
なお、本実施形態では、OPTモードが選択されている場合のタイマー割込み処理においては、OB画素の出力の測定を行わない構成とし、消費電力を抑える構成としているが、OPTモード時であっても、撮像素子130を駆動してOB画素の出力を定期的に測定する構成であってもよい。この場合、バッテリー137の残り充電電力量を考慮し、充電電力量が十分なときにのみOB画素の出力を測定するようにしてもよいし、また、外部電源から電力が供給されている場合にのみOB画素の出力を測定するようにしてもよい。
また、一眼レフカメラ1aは、第1の実施形態で示したような、撮像素子130の温度を測定する温度センサを具備し、OPTモード時には、該温度センサによって撮像素子130の温度を測定し、この測定結果から、撮像素子130のノイズレベルを算出するようにしてもよい。
上述した実施形態に基づいて、以下の構成を提案することができる。すなわち、
(付記1)
像を形成する撮影レンズと
上記像を光学的に観察するためのファインダと、
上記像を画像データとして取得する撮像素子と、
上記画像データを表示する表示モニタと、
上記撮像素子の温度を測定し温度データを出力する温度検出手段と、
選択スイッチと、
上記選択スイッチの操作に応じて、上記ファインダを用いて上記像を観察する第1観察形態と上記表示モニタを用いて上記像を観察する第2観察形態との何れかを設定する設定手段と、を有し、
上記第2観察形態が設定されている際に上記温度データが所定の判定値(判定値2)を超えると、第2観察形態から第1観察形態へ観察形態が変更されることを特徴とする撮像装置。
(付記2)
像を形成する撮影レンズと
上記像を光学的に観察するためのファインダと、
上記像を画像データとして取得する撮像素子と、
上記画像データを表示する表示モニタと、
上記撮像素子の温度を測定し温度データを出力する温度検出手段と、
選択スイッチと、
上記選択スイッチの操作に応じて、上記ファインダを用いて上記像を観察する第1観察形態と上記表示モニタを用いて上記像を観察する第2観察形態との何れかを設定する設定手段と、を有し、
上記温度データが所定の判定値(判定値1)を超えている際には、上記設定手段による第1観察形態から第2観察形態への変更が禁止されることを特徴とする撮像装置。
(付記3)
像を形成する撮影レンズと
上記像を光学的に観察するためのファインダと、
上記像を画像データとして取得する撮像素子と、
上記画像データを表示する表示モニタと、
上記撮像素子の温度を測定し温度データを出力する温度検出手段と、
選択スイッチと、
上記選択スイッチの操作に応じて、上記ファインダを用いて上記像を観察する第1観察形態と上記表示モニタを用いて上記像を観察する第2観察形態との何れかを設定する設定手段と、
上記温度データが第1判定値を超えている際には、上記設定手段による第1観察形態から第2観察形態への変更を禁止し、上記第2観察形態が設定されている際に上記温度データが第2判定値を超えると、第2観察形態から第1観察形態へ設定する制御手段と、を有し、
上記第1、第2判定値は、第1判定値<第2判定値の関係に設定されていることを特徴とする撮像装置。
(付記4)
上記電子撮像装置は更に、位相差方式の焦点検出センサを有し、上記第1観察形態が設定されると、上記焦点検出センサを用いて焦点検出動作を行い、上記第2観察形態が設定されると、撮像素子からの画像データに基づき焦点調節動作を行うことを特徴とする付記1乃至3に記載の撮像装置。
(付記5)
上記電子撮像装置は更に、ファインダを通過した光束から被写体の明るさを測定する測光回路を有し、上記第1観察形態が設定されると、上記測光回路を用いて被写体の輝度を測定し、上記第2観察形態が設定されると、撮像素子からの画像データに基づき被写体の明るさを測定することを特徴とする付記1乃至3に記載の撮像装置。
(付記6)
上記電子撮像素子は更に、光学的にぶれ補正を行う第1ぶれ補正手段と電子的にぶれ補正を行う第2ぶれ補正手段とを有し、上記第1観察形態が設定されると、上記第1ぶれ補正手段の動作を行い、上記第2観察形態が設定されると、上記第2ぶれ補正手段の動作を行うことを特徴とする付記1乃至3に記載の撮像装置。
(付記7)
上記判定値は撮影モードに応じて設定されることを特徴とする付記1乃至3に記載の撮像装置。
(付記10)
像を形成する撮影レンズと上記像を光学的に観察するためのファインダと、上記像を画像データとして取得する撮像素子と、上記画像データを表示する表示モニタと、上記撮像素子のダークノイズ(FPN)を測定するノイズ検出手段と、選択スイッチと、上記選択スイッチの操作に応じて、上記ファインダを用いて上記像を観察する第1観察形態と上記表示モニタを用いて上記像を観察する第2観察形態との何れかを設定する設定手段と、を有し、上記第2観察形態が設定されている際に上記ダークノイズの値が所定の判定値を超えると、第2観察形態から第1観察形態へ観察形態が変更されることを特徴とする撮像装置。
(付記11)
像を形成する撮影レンズと上記像を光学的に観察するためのファインダと、上記像を画像データとして取得する撮像素子と、上記画像データを表示する表示モニタと、上記撮像素子のダークノイズ(FPN)を測定するノイズ検出手段と、選択スイッチと、上記選択スイッチの操作に応じて、上記ファインダを用いて上記像を観察する第1観察形態と上記表示モニタを用いて上記像を観察する第2観察形態との何れかを設定する設定手段と、を有し、上記ダークノイズの値が所定の判定値を超えている際には、上記設定手段による第1観察形態から第2観察形態への変更が禁止されることを特徴とする撮像装置。
(付記13)
上記電子撮像装置は更に、位相差方式の焦点検出センサを有し、上記第1観察形態が設定されると、上記焦点検出センサを用いて焦点検出動作を行い、上記第2観察形態が設定されると、撮像素子からの画像データに基づき焦点調節動作を行うことを特徴とする付記10又は11に記載の撮像装置。
(付記14)
上記電子撮像装置は更に、ファインダを通過した光束から被写体の明るさを測定する測光回路を有し、上記第1観察形態が設定されると、上記測光回路を用いて被写体の輝度を測定し、上記第2観察形態が設定されると、撮像素子からの画像データに基づき被写体の明るさを測定することを特徴とする付記10又は11に記載の撮像装置。
(付記15)
上記電子撮像素子は更に、光学的にぶれ補正を行う第1ぶれ補正手段と電子的にぶれ補正を行う第2ぶれ補正手段とを有し、上記第1観察形態が設定されると、上記第1ぶれ補正手段の動作を行い、上記第2観察形態が設定されると、上記第2ぶれ補正手段の動作を行うことを特徴とする付記10又は11に記載の撮像装置。
(付記16)
上記判定値は撮影モードに応じてて設定されることを特徴とする付記10又は11に記載の撮像装置。
(付記20)
像を形成する撮影レンズと、上記像を画像データとして取得する撮像素子と、上記撮影レンズの光束より位相差方式でデフォーカス量を求め、このデフォーカス量に応じて撮影レンズ撮影の位置を制御する第1焦点調整手段と、上記撮像素子の取得した画像データのコントラストが最大になるように撮影レンズの位置を制御する第2焦点調整手段と、上記撮像素子の温度を測定し温度データを出力する温度検出手段と、選択スイッチと、上記選択スイッチの操作に応じて、上記第1焦点調整手段と第2焦点調整手段との何れかを設定する設定手段と、を有し、上記第2焦点調整手段の設定されている際に上記温度データが所定の判定値を超えると、第2焦点調整手段から第1焦点調整手段へ焦点調整手段を変更することを特徴とする撮像装置。
(付記21)
像を形成する撮影レンズと、上記像を光学的に観察するためのファインダと、上記像を画像データとして取得する撮像素子と、上記像の輝度をファインダの光束から測定する第1輝度測定手段と、上記像の輝度を撮像素子の出力から測定する第2輝度測定手段と、上記撮像素子の温度を測定し温度データを出力する温度検出手段と、選択スイッチと、上記選択スイッチの操作に応じて、第1輝度測定手段と第2輝度測定手段との何れかを選択する選択手段と、上記選択手段の選択した測定手段の測定結果に基づき撮影動作を行う制御手段と、を有し、上記第2輝度測定手段が設定されている際に上記温度データが所定の判定値を超えると、第2輝度測定手段から第1輝度測定手段へ輝度測定手段が変更されることを特徴とする撮像装置。
(付記22)
像を形成する撮影レンズと、上記像を画像データとして取得する撮像素子と、上記撮影レンズの一部を変位させて光学的にぶれ補正動作を行う第1ぶれ補正手段と、上記撮像素子からの画像データの取込み位置を変位させて電子的にぶれ補正動作を行う第2ぶれ補正手段と、上記撮像素子の温度を測定し温度データを出力する温度検出手段と、選択スイッチと、上記選択スイッチの操作に応じて、上記第1ぶれ補正手段と上記第2ぶれ補正手段との何れかを設定する設定手段と、を有し、上記第2ぶれ補正手段が設定されている際に上記温度データが所定の判定値を超えると、第2ぶれ補正手段から第1ぶれ補正手段へ補正手段が変更されることを特徴とする撮像装置。
なお、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う撮像装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
一眼レフカメラの主要な構成を示すブロック図である。 一眼レフカメラにおいて実行されるメインルーチンのフローチャートである。 一眼レフカメラにおいて実行されるメインルーチンのフローチャートである。 一眼レフカメラにおいて実行されるメインルーチンのフローチャートである。 一眼レフカメラにおいて実行されるメインルーチンのフローチャートである。 タイマー割込みルーチンのフローチャートである。 タイマー割込みルーチンのフローチャートである。 撮影モードと温度判定パラメータとの関係を定めたテーブルの一例である。 撮像素子の温度に基づいたファインダモードの制御の概要を説明する図である。 EVFモード禁止時の警告の表示例である。 一眼レフカメラの主要な構成を示すブロック図である。 一眼レフカメラにおいて実行されるメインルーチンのフローチャートである。 一眼レフカメラにおいて実行されるメインルーチンのフローチャートである。 一眼レフカメラにおいて実行されるメインルーチンのフローチャートである。 一眼レフカメラにおいて実行されるメインルーチンのフローチャートである。 タイマー割込みルーチンのフローチャートである。 タイマー割込みルーチンのフローチャートである。 EVFモード禁止時の警告の表示例である。
符号の説明
1 一眼レフカメラ、 2 カメラボディ部、 3 レンズユニット部、 10 液晶表示装置、 100 システムコントローラ、 120 フラッシュROM、 130 撮像素子、 134 操作SW、 140 温度センサ、 162 ペンタプリズム、 163 接眼レンズ、 170 クイックリターンミラー

Claims (14)

  1. 被写体像を撮像して画像データとして取得する撮像手段を具備し、前記被写体像を光学的に観察する第1の観察形態と、前記被写体像を前記撮像手段により取得され表示手段に表示された画像によって電子的に観察する第2の観察形態とのいずれか一方を選択して前記被写体を観察することが可能な撮像装置であって、
    前記撮像手段の温度を測定する温度検出手段と、
    前記第1の観察形態と前記第2の観察形態とを切換える観察形態切換手段と、
    前記温度が所定の第1の判定値を超えている場合には、前記観察切換手段による前記第1の観察形態から前記第2の観察形態への切換を禁止する制御手段と、を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記第2の観察形態が選択された状態において前記温度が所定の第2の判定値を超えた場合に、前記観察形態切換手段に対して、前記第2の観察形態から前記第1の観察形態へ切換える指示を出力することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の判定値は、前記第2の判定値よりも低い値であることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 位相差方式の焦点検出センサを具備し、
    前記第1の観察形態が選択されている場合には、前記焦点検出センサを用いて焦点検出動作を行い、前記第2の観察形態が設定される場合には、前記画像データに基づきコントラスト検出方式の焦点調節動作を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記被写体からの光束の明るさを測定する測光回路を具備し、
    前記第1の観察形態が選択されている場合には、前記測光回路を用いて前記被写体の輝度を測定し、前記第2の観察形態が選択されている場合には、前記画像データに基づいて前記被写体の輝度を測定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像装置のぶれを光学的に補正する光学的ぶれ補正手段と、
    前記撮像装置のぶれを電子的に補正する電子的ぶれ補正手段と、を具備し、
    前記第1の観察形態が選択されている場合には、前記光学的ぶれ補正手段を使用し、前記第2の観察形態が選択されている場合には、前記電子的ぶれ補正手段を使用することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記第1の判定値及び前記第2の判定値は、撮影モードに応じて設定されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  8. 被写体像を撮像して画像データとして取得する撮像手段を具備し、前記被写体像を光学的に観察する第1の観察形態と、前記被写体像を前記撮像手段により取得され表示手段に表示された画像によって電子的に観察する第2の観察形態とのいずれか一方を選択して前記被写体を観察することが可能な撮像装置であって、
    前記画像データに含まれるノイズレベルを検出するノイズレベル検出手段と、
    前記第1の観察形態と前記第2の観察形態とを切換える観察形態切換手段と、
    前記ノイズレベルが所定の判定値を超えている場合には、前記観察切換手段による前記第1の観察形態から前記第2の観察形態への切換を禁止する制御手段と、を具備することを特徴とする撮像装置。
  9. 前記撮像手段は、一部に遮光されたオプティカルブラック画素を具備し、
    前記ノイズレベル検出手段は、前記オプティカルブラック画素からの出力信号に基づいて前記ノイズレベルを検出することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記制御手段は、前記第2の観察形態が選択された状態において前記ノイズレベルが前記判定値を超えた場合に、前記観察形態切換手段に対して、前記第2の観察形態から前記第1の観察形態へ切換える指示を出力することを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  11. 位相差方式の焦点検出センサを具備し、
    前記第1の観察形態が選択されている場合には、前記焦点検出センサを用いて焦点検出動作を行い、前記第2の観察形態が設定される場合には、前記画像データに基づきコントラスト検出方式の焦点調節動作を行うことを特徴とする請求項8又は9に記載の撮像装置。
  12. 前記被写体からの光束の明るさを測定する測光回路を具備し、
    前記第1の観察形態が選択されている場合には、前記測光回路を用いて前記被写体の輝度を測定し、前記第2の観察形態が選択されている場合には、前記画像データに基づいて前記被写体の輝度を測定することを特徴とする請求項8又は9に記載の撮像装置。
  13. 前記撮像装置のぶれを光学的に補正する光学的ぶれ補正手段と、
    前記撮像装置のぶれを電子的に補正する電子的ぶれ補正手段と、を具備し、
    前記第1の観察形態が選択されている場合には、前記光学的ぶれ補正手段を使用し、前記第2の観察形態が選択されている場合には、前記電子的ぶれ補正手段を使用することを特徴とする請求項8又は9に記載の撮像装置。
  14. 前記第1の判定値及び前記第2の判定値は、撮影モードに応じて設定されることを特徴とする請求項8又は9に記載の撮像装置。
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