JP5421703B2 - 画像信号処理装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像信号処理装置および撮像装置に関する。
デジタルカメラなどの撮像装置には、静止画像や動画像を撮像するためのCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等の撮像素子が用いられることがある。この撮像素子では、供給される各種の基準電源電圧の変動などの影響により、複数の画素が行に沿った方向及び列に沿った方向に配列された画素配列における各画素からの出力信号が揺らされることがある。
このようなもののうち、画素配列における一行の読み出し時間よりも長い周期の、比較的緩やかな電源変動などに起因する出力信号の揺られは、複数行に渡ってそのレベルが変動していく。このため、出力信号に応じた画像において、垂直方向のシェーディングは横縞状のノイズとなって現れる。更にその中でも比較的変動が早いものは、より細かい横縞状のノイズとなって現れる。
ところで、これらの電源変動が原因の垂直シェーディングによるノイズは、各撮影ごとに決まったパターンで発生するわけではなく、各撮影ごとに異なった形状となって現れる。このため、予め用意しておいた補正データを使用すると補正の精度が低下するので、撮影と同時に補正を行うか、もしくは、少なくともその撮影画像自体から補正データを作成し、補正しなければならない。また、撮像装置の使い勝手を考えると、その補正の処理時間を多くかけることはできない。
それに対して、このような各撮像毎にその形状が変化する垂直シェーディング成分を、撮像素子内で光学的に遮光された水平オプティカルブラック領域(水平OB領域)の出力値を用いて補正する方法がある。
具体的には、画像エンジンなどのデジタル信号処理回路において、水平OB領域の出力に対し、行ごとの平均値を算出し、その算出した補正値を対応する行の有効領域の出力信号から一律に減算する。あるいは、撮像素子の出力信号に対し、アナログ信号処理を行うアナログ信号処理回路の水平OBクランプ回路を用いて、各行の水平OB領域の平均出力値がその行のダークレベルとなるようにレベルシフトしていく。このように、水平OB領域の出力信号がダークレベルとなるように行毎の出力信号を補正していけば、垂直シェーディング成分が水平方向に一律である場合、垂直シェーディング成分を補正することができる。
ところで、水平OB領域の配置としては、読み出し方向の先頭側に相当する一辺に配置されることが多いが、他に、その対向する辺にも水平OB領域を配置する撮像素子もある。画素配列における水平方向の位置によって垂直シェーディング形状が異なる場合、一方の辺の水平OB領域の出力信号をもとに補正を行うよりは、左右両辺の水平OB領域の出力信号をもとに補正を行う方が、その補正効果は大きくなると考えられる。この際、行毎に左右の水平OB領域の出力信号の平均値を用いてその行の有効領域を補正する方法が一般的に用いられる。
また、左右の水平OB領域の出力信号のレベル差を見て、それらの値の補間によってその間にある有効領域のダークレベルを推測することで、補正を行うと同時に、水平方向の変化分も低減させるような2次元シェーディング補正も考えられる。この場合、画素毎に補正値が異なり、補正値の演算及び補正に特別なシステムが必要となる。なお、水平方向の位置によって垂直シェーディング形状が異なる現象が発生する原因としては、例えば、各種電源電圧や基準電圧の電位が、配線インピーダンス等の影響により、画素配列内でレベル差を有してしまうことなどが考えられる。
一方、上記した背景技術に関連する技術として、特許文献1に記載された技術がある。特許文献1には、CCD撮像チップ3において、エリア部21の上下にOB領域22aを配し、上下のOB領域22aのシェーディング成分を検出することが記載されている。そして、検出されたシェーディング成分に基づいて、エリア部21全体における黒レベルを推定演算し、その黒レベルを画像信号から減算する。これにより、特許文献1によれば、シェーディング成分を較正した画像情報(全体画像)を得ることができるとされている。
特開平06−078224号公報
一方、画像信号処理装置を含む撮像装置には、ライブビュー時の拡大表示、動画記録時のデジタルズーム、静止画撮影時のトリミング機能など、有効領域の一部の部分領域を切り出して表示もしくは記録するモードを有しているものが多い。この部分領域に対応した部分画像は、有効領域内における位置によって垂直シェーディングの形状が異なる場合に、有効領域内における部分領域の位置によって異なる形状の垂直シェーディング成分を含むことになる。このような部分画像に対して、有効領域全体を表示・記録する際と同様の補正を行ってしまうと、有効領域内における部分領域の位置によっては、図6に示すように、十分な補正効果が得られない可能性がある。
図6は、部分画像を切り出す際の垂直シェーディング補正の方法及びその効果について説明する図である。図6a)は、垂直シェーディング補正を行う元画像であり、左右の水平OB領域を用いて行う補正の効果を説明すべく、画素配列における左右で垂直シェーディングの形状が異なる場合の画像を示している。
図6b)、図6c)は、それぞれ、図6a)における画素配列左側の水平OB領域及び画素配列右側の水平OB領域の各出力に対し、行ごとの平均値を算出して生成した画像データである。図6d)は、図6b)、図6c)の画像データを加算平均した補正データである。
図6e)は、図6a)の元画像に対し、各行の有効領域の出力に対して、図6d)の補正データを一律に減算することで生成される補正後の画像である。以上、一連の手順によって、有効領域全体に対しての垂直シェーディング補正は施される。図6e)の画像に示されるように、この垂直シェーディング補正方法によれば、図6a)の元画像に対して垂直シェーディングによるノイズが全体として低減されるが、画像における左右端部近傍のシェーディングパターンが残ってしまう。
ここで、画像(画素配列)の一部である部分画像(部分領域)を切り出す場合について考える。画像における水平方向中央部から切り出された部分画像に比べて、画像における水平方向左右端部から切り出された部分画像は多くの垂直シェーディング成分を含むと考えられる。図6f)、図6g)、図6h)は、それぞれ、図6e)における部分領域61、62、63のそれぞれの出力に対し、行ごとの平均値を算出して生成した画像データである。水平方向の中央部にある部分領域62の画像データのレベル(図6g)参照)に比べて、左右端部寄りにある部分領域61、63の画像データのレベル(図6f)、図6h)参照)には、垂直シェーディング成分が多く残ってしまっていることがわかる。
本発明の目的は、画像信号処理装置において、有効領域の一部の部分領域に対応した画像を記録又は表示するモードにおけるシェーディング補正の精度を向上することにある。
本発明の1つの側面に係る画像信号処理装置は、光に応じた画像信号をそれぞれ生成する複数の有効画素が行に沿った方向および列に沿った方向に配列された有効領域と、前記有効領域に隣接して前記有効領域の前記行に沿った方向における第1の側に配置された領域であり基準信号をそれぞれ生成する複数の第1の遮光画素が配列された第1の遮光領域と、前記有効領域に隣接して前記有効領域を挟んで前記行に沿った方向における前記第1の側と反対の第2の側に配置された領域であり基準信号をそれぞれ生成する複数の第2の遮光画素が配列された第2の遮光領域とを含む画素配列を有する撮像素子から出力される前記画像信号に所定の補正処理を施す画像信号処理装置であって、前記複数の第1の遮光画素から出力される第1の基準信号に応じて第1の基準データを生成する第1の生成手段と、前記複数の第2の遮光画素から出力される第2の基準信号に応じて第2の基準データを生成する第2の生成手段と、前記第1の基準データと前記第2の基準データとを用いることにより、前記列に沿った方向における一次元のシェーディング補正データを生成する第3の生成手段と、前記列に沿った方向における一次元のシェーディング補正データを用いて前記複数の有効画素から出力される画像信号のシェーディングを補正する補正手段と、前記有効領域の一部である部分領域に対応した画像を記録又は表示するモードにおいて、前記有効領域における前記部分領域の前記行に沿った方向の位置に応じて、前記第3の生成手段が前記第1の基準データと前記第2の基準データとをそれぞれ行ごとに加重平均することで、前記部分領域の各々に対応した前記列に沿った方向における一次元のシェーディング補正データを生成するように制御し、前記補正手段が前記部分領域ごとに対応する前記列に沿った方向における一次元のシェーディング補正データを用いて前記複数の有効画素から出力される画像信号のシェーディングを補正するように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、画像信号処理装置において、有効領域の一部の部分領域に対応した画像を記録又は表示するモードにおけるシェーディング補正の精度を向上することができる。
実施形態に係る撮像装置の実施形態の構成を示すブロック図。 実施形態の撮像素子の画素構成を説明する構成図。 実施形態の撮像装置における垂直シェーディング補正方法を説明する図。 実施形態のデジタル信号処理回路周辺を説明するブロック図。 実施形態の垂直シェーディング補正処理を説明するフローチャート。 背景技術を説明する図。
本発明の実施形態に係る撮像装置100の構成を、図1を用いて説明する。101は、レンズおよび絞りからなる光学系である。102は、メカニカルシャッタ(メカシャッタと図示する)である。103は、被写体像を画像信号に変換する撮像素子である。104は、撮像素子103から出力される画像信号に対してアナログ信号処理を行うアナログ信号処理回路である。105は、アナログ信号処理回路104の内部において相関二重サンプリング(CDS)処理を行うCDS回路である。
106は、アナログ信号処理回路104の内部においてアナログ信号を増幅させる信号増幅器である。107は、アナログ信号処理回路104の内部において水平OBクランプを行うクランプ回路である。108は、アナログ信号処理回路104の内部においてアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器である。110は、撮像素子103およびアナログ信号処理回路104を動作させる信号を発生するタイミング信号発生回路である。
111は、光学系101、メカニカルシャッタ102および撮像素子103の駆動回路である。112は、撮影した画像データに必要なデジタル信号処理を行うデジタル信号処理回路(画像信号処理装置)である。113は、信号処理された画像データを記憶する画像メモリである。114は、撮像装置100から取り外し可能な画像記録媒体(記録媒体と図示する)である。115は、信号処理された画像データを画像記録媒体114に記録する記録回路である。
116は、信号処理された画像データを表示する画像表示装置である。117は、画像表示装置116に画像を表示する表示回路である。118は、撮像装置100の各部を全体的に制御するシステム制御部である。119は、システム制御部118で実行される制御方法を記載したプログラム、プログラムを実行する際に使用されるパラメータやテーブル等の制御データ、および、キズアドレス等の補正データを記憶しておく第1の記憶部である。第1の記憶部119は、例えば、ROMなどの不揮発性メモリである。
120は、第1の記憶部119に記憶されたプログラム、制御データおよび補正データを転送して記憶しておき、システム制御部118が撮像装置を制御する際に使用する第2の記憶部である。第2の記憶部120は、例えば、RAMなどの揮発性メモリである。また、121は、撮像素子103あるいはその周辺回路の温度を検出する温度検出回路である。122は、撮像素子103の蓄積時間を設定する蓄積時間設定部である。123は、ISO感度設定などの撮影条件設定や、静止画撮影と動画撮影の切り替えなどを行う、撮影モード設定部である。本実施形態における各種トリミングモードを設定するのも、この撮影モード設定部123である。
次に、上述のように構成された撮像装置100を用いた撮影動作について説明する。撮影動作に先立ち、撮像装置100の電源投入時等のシステム制御部118の動作開始時において、第1の記憶部119から必要なプログラム、制御データおよび補正データを第2の記憶部120に転送して記憶しておくものとする。また、これらのプログラムやデータは、システム制御部118が撮像装置100の各部を制御する際に使用する。それとともに、これらのプログラムやデータは、必要に応じて、追加のプログラムやデータを第1の記憶部119から第2の記憶部120に転送したり、システム制御部118が直接第1の記憶部119内のデータを読み出して使用したりするものとする。
駆動回路111は、システム制御部118から受けた制御信号に応じて、光学系101における絞りとレンズとを駆動する。光学系101は、適切な明るさに設定された被写体像を撮像素子103の撮像面(画素配列)上に形成する。
また、駆動回路111は、静止画像撮影時において、システム制御部118からの制御信号に応じて、必要な露光時間で撮像素子103を露光/遮光するようにメカニカルシャッタ102を駆動する。このとき、撮像素子103が電子シャッタ機能を有する場合は、メカニカルシャッタ102と電子シャッタ機能とを併用して、必要な露光時間を確保してもよい。
また、駆動回路111は、動画像撮影時において、システム制御部118からの制御信号に応じて、撮影中常に撮像素子103が露光されるように、メカニカルシャッタ102を開放状態に維持する。撮像素子103は、タイミング信号発生回路110から供給された動作パルスに応じて駆動され、被写体像を光電変換により画像信号に変換してアナログ画像信号として出力する。
アナログ信号処理回路104は、タイミング信号発生回路110から供給された動作パルスに応じて、撮像素子103から出力されたアナログ画像信号に対してアナログ信号処理を行う。具体的には、CDS回路105が、アナログ画像信号からクロック同期性ノイズを除去するCDS処理を行って信号増幅器106へ出力する。
信号増幅器106は、受けた信号に対して、入射光量に応じて設定された増幅率(ゲイン)で増幅しクランプ回路107へ出力する。クランプ回路107は、受けた信号に対して、水平OB領域から出力された基準信号(基準電圧)に応じたクランプ動作を行ってA/D変換器108へ出力する。A/D変換器108は、受けた信号に対してA/D変換処理を行うことにより、デジタル画像信号を生成してデジタル信号処理回路112へ出力する。
デジタル信号処理回路112は、受けたデジタル画像信号に対して、システム制御部118から受けた制御信号に応じて、各種のデジタル信号処理を行うことにより、画像データを生成する。この各種のデジタル信号処理は、本実施形態に係るデジタル画像信号中の水平OB領域の信号の平均処理による垂直シェーディング補正データ作成及び、その補正データを用いた垂直シェーディング補正処理を含む。
また、各種のデジタル信号処理は、デジタル画像信号に対する、色変換、ホワイトバランス、ガンマ補正等の画像処理、解像度変換処理、画像圧縮処理等を含む。このとき、画像メモリ113は、信号処理中のデジタル画像信号を一時的に記憶したり、信号処理されたデジタル画像信号である画像データを記憶したりする。デジタル信号処理回路112で信号処理された画像データや画像メモリ113に記憶されている画像データは、記録回路115において画像記録媒体114に適したデータに変換されて画像記録媒体114に記録される。
画像記録媒体114に適したデータは、例えば、階層構造を持つファイルシステムデータである。あるいは、画像データは、デジタル信号処理回路112で解像度変換処理を実施された後、表示回路117において画像表示装置118に適した信号(例えばNTSC方式のアナログ信号等)に変換されて画像表示装置118に表示される。
ここで、デジタル信号処理回路112は、受けたデジタル画像信号に対して、システム制御部118から受けた制御信号に応じて、信号処理をせずにデジタル画像信号をそのまま画像データとして、画像メモリ113や記録回路115に出力してもよい。
また、デジタル信号処理回路112は、システム制御部118から要求があった場合に、信号処理の過程で生じたデジタル画像信号や画像データに関する各種の情報を出力してもよい。この各種の情報は、例えば、画像の空間周波数、指定領域の平均値、圧縮画像のデータ量等の情報、あるいは、それらから抽出された情報を含む。さらに、記録回路115は、システム制御部118から要求があった場合に、画像記録媒体114の種類や空き容量等の情報をシステム制御部118に出力する。
さらに、画像記録媒体114に画像データが記録されている場合の再生動作について説明する。記録回路115は、システム制御部118から受けた制御信号に応じて、画像記録媒体114から画像データを読み出す。デジタル信号処理回路112は、システム制御部118から受けた制御信号に応じて、画像データが圧縮画像データであった場合に、画像伸長処理を行い、伸長後の画像データを画像メモリ113に記憶する。画像メモリ113に記憶された画像データは、デジタル信号処理回路112で解像度変換処理を実施された後、表示回路117において画像表示装置116に適した信号に変換されて画像表示装置116に表示(再生)される。
次に、撮像素子103の構成について、図2を用いて説明する。撮像素子103は、画素配列PAを含む。画素配列PAは、有効領域204、第1の水平OB領域(第1の遮光領域)202、第2の水平OB領域(第2の遮光領域)203、及び垂直OB領域201を有する。有効領域204には、複数の有効画素が行に沿った方向及び列に沿った方向に配列されている。複数の有効画素のそれぞれは、遮光されていない光電変換部を含む。
光電変換部は、暗電流成分に応じた電荷を蓄積するとともに、光に応じた電荷を発生させて蓄積する。すなわち、有効画素における光電変換部は、光に応じた画像信号を生成する。光電変換部は、例えば、フォトダイオードである。
第1の水平OB領域202は、有効領域204に左側(第1の側)で行に沿った方向に隣接している。第1の水平OB領域202では、複数の第1の遮光画素が行に沿った方向及び列に沿った方向に配列されている。複数の第1の遮光画素のそれぞれは、(アルミニウム等の遮光膜により)遮光された光電変換部を含む。光電変換部は、光をほとんど受けないので、暗電流成分に応じた電荷を蓄積する。すなわち、第1の遮光画素における光電変換部は、基準信号(第1の基準信号)を生成する。なお、第1の遮光画素は、基準信号を生成して出力するように構成されていれば、光電変換部を含まないものであるか、もしくは光電変換部を含んではいるが、その光電変換部で発生した電荷に応じた信号を出力しないよう構成されたものであっても構わない。
第1の水平OB領域202は、第1の演算領域205を含む。第1の演算領域205は、第1の水平OB領域202の全体もしくは一部で構成される。第1の演算領域205は、本実施形態にかかる垂直シェーディング補正で用いる後述の第1の補正データを作成するのに用いられる領域である。第2の水平OB領域203は、有効領域204に右側(有効領域204を挟んで第1の側と反対の第2の側)で行に沿った方向に隣接して配置されている。
第2の水平OB領域203では、複数の第2の遮光画素が行に沿った方向及び列に沿った方向に配列されている。複数の第2の遮光画素のそれぞれは、(アルミニウム等の遮光膜により)遮光された光電変換部を含む。光電変換部は、光をほとんど受けないので、暗電流成分に応じた電荷を蓄積する。すなわち、第2の遮光画素における光電変換部は、基準信号(第2の基準信号)を生成する。なお、第2の遮光画素は、基準信号を生成して出力するように構成されていれば、光電変換部を含まないものであるか、もしくは光電変換部を含んではいるが、その光電変換部で発生した電荷に応じた信号を出力しないよう構成されたものであっても構わない。
第2の水平OB領域203は、第2の演算領域206を含む。第2の演算領域206は、第2の水平OB領域203の全体もしくは一部で構成される。第2の演算領域206は、本実施形態にかかる垂直シェーディング補正で用いる後述の第2の補正データを作成するのに用いられる領域である。なお、第1の演算領域205及び第2の演算領域206の具体的な使い分けの方法等については、後述の図3で説明する本実施形態の垂直シェーディング補正方法の説明及び、図5で説明する本実施形態のフローチャートの説明の中で言及する。
垂直OB領域201は、有効領域204に上側(第3の側)で列に沿った方向に隣接している。垂直OB領域201では、複数の第3の遮光画素が行に沿った方向及び列に沿った方向に配列されている。複数の第3の遮光画素のそれぞれは、(アルミニウム等の遮光膜により)遮光された光電変換部を含む。光電変換部は、光をほとんど受けないので、暗電流成分に応じた電荷を蓄積する。すなわち、第3の遮光画素における光電変換部は、基準信号を生成する。なお、第3の遮光画素は、基準信号を生成して出力するように構成されていれば、光電変換部を含まないものであるか、もしくは光電変換部を含んではいるが、その光電変換部で発生した電荷に応じた信号を出力しないよう構成されたものであっても構わない。垂直OB領域201は、水平シェーディング補正で用いる補正データを生成するのに用いられる領域である。
次に、本実施形態の撮像装置におけるトリミングモードでの垂直シェーディング補正処理を、図3を用いて説明する。トリミングモードは、有効領域の一部の(有効領域からトリミングされた)部分領域に対応した画像(部分画像)を記録又は表示するモードである。図3を用いて説明する垂直シェーディング補正方法は、画素配列における部分領域の水平方向の位置に応じて補正データを切り替えて補正を行う方法である。
図3a)は、本実施形態の垂直シェーディング補正方法を用いて垂直シェーディング補正を行う元画像である。この元画像は、画素配列における左右で垂直シェーディングの形状が異なっている。図3a)の部分領域31、32、33の各領域に対応した画像を記録又は表示する場合について説明する。ここでは、図3a)における第1の演算領域205及び第2の演算領域206の各々の中心間の距離を1としたときに、各部分領域の水平方向の中心位置が次のようになっている場合を例にとって説明する。
部分領域31の中心は、第1の演算領域205の中心から1/5の距離の位置にあり、第2の演算領域206の中心から4/5の距離の位置にある。部分領域32の中心は、第1の演算領域205の中心から1/2の距離の位置にあり、第2の演算領域206の中心から1/2の距離の位置にある。部分領域33の中心は、第1の演算領域205の中心から4/5の距離の位置にあり、第2の演算領域206の中心から1/5の距離の位置にある。
図3b)、図3c)は、それぞれ、図3a)における第1の演算領域205及び第2の演算領域206の各々の出力に対し、行ごとの平均値(代表値)を算出して生成した第1の基準データ及び第2の基準データである。すなわち、第1の基準データは、第1の演算領域205における複数の第1の遮光画素から出力される第1の基準信号に応じて生成されたデータである。第2の基準データは、第2の演算領域206における複数の第2の遮光画素から出力される第2の基準信号に応じて生成されたデータである。図3d)、図3e)、図3f)は、それぞれ、第1の基準データ及び第2の基準データを用いて生成された、部分領域31、部分領域32、部分領域33に対する補正データである。
補正データは、図3b)、図3c)で示した第1の基準データ及び第2の基準データを加重平均することで算出する。すなわち、第1の基準データ及び第2の基準データに対して、各部分領域の中心座標に応じた係数を乗算し、各乗算結果を加算することで算出する。具体的には、図3d)に示した部分領域31に対する補正データは、行ごとに、
(補正データ)=(第1の基準データ)×(4/5)
+(第2の基準データ)×(1/5)・・・数式1
となる。図3e)に示した部分領域32に対する補正データは、行ごとに、
(補正データ)=(第1の基準データ)×(1/2)
+(第2の基準データ)×(1/2)・・・数式2
となる。図3f)に示した部分領域33に対する補正データは、行ごとに、
(補正データ)=(第1の基準データ)×(1/5)
+(第2の基準データ)×(4/5)・・・数式3
となる。すなわち、トリミングモードでは、第1の演算領域205の中心から部分領域の中心への第1の距離と第2の演算領域206の中心から部分領域の中心への第2の距離とに応じて、上記の加重平均に用いるための第1の係数と第2の係数とを決定する。第1の係数は、上記の加重平均における第1の基準データを用いる際の重み付け係数である。第2の係数は、上記の加重平均における第2の基準データを用いる際の重み付け係数である。そして、第1の基準データに第1の係数をかけたものと第2の基準データに第2の係数をかけたものとの和を補正データとして生成する。
具体的には、トリミングモードにおいて、第1の距離をX、第2の距離をYとした場合、Y/(X+Y)として第1の係数を決定し、X/(X+Y)として第2の係数を決定する。そして、
(補正データ)=(第1の基準データ)×Y/(X+Y)
+(第2の基準データ)×X/(X+Y)・・・数式4
により、補正データを生成する。これにより、図3d)、図3e)、図3f)に示すような各部分領域31,32,33に対する補正データが得られる。
ここで、図3の場合、部分領域31、32、33に対応する行の第1の基準データのレベルは、ほぼゼロである(図3b)参照)。そのため、実質的に、第2の演算領域206の第2の基準データ(図3c)参照)のみを用いて補正を行うことになる。図3g)、図3h)、図3i)は、それぞれ、部分領域31、32、33に対し、各行の有効領域の出力に対して、図3d)、図3e)、図3f)の補正データを各画素ごとに減算することで生成される補正後の部分画像である。
なお、上記のトリミングモードにおける垂直シェーディング補正方法では、左右のOB領域から生成される基準画像データを元に、切り出される領域の水平方向の位置に応じて生成される算出される補正データによって垂直シェーディング補正がなされる。このため、垂直シェーディングの水平方向の変化が線形に推移されているような状況であれば、生成される画像におけるシェーディング成分を大幅に低減させることが可能となる。
また、上記のトリミングモードにおける垂直シェーディング補正方法では、垂直シェーディングの水平方向の変化が線形に推移されているような状況を想定したため、各領域の補正データも、水平方向の座標に対して線形に推移するように算出される構成としている。すなわち、数式4に示されるように、第1の係数と第2の係数とは、ともに、第1の距離(X)及び第2の距離(Y)についての1次関数としている。
しかし、本発明は、これに限定されず、例えば、垂直シェーディングの水平方向の変化が非線形に推移されているような状況を想定して、各領域の補正データも、水平方向の座標に対して非線形に推移するように算出される構成としても良い。例えば、垂直シェーディングの水平方向の変化がn次関数的(n:2以上の整数)に推移されている場合、第1の係数と第2の係数とは、ともに、第1の距離(X)及び第2の距離(Y)についてのn次関数としてもよい。
また、上記のトリミングモードにおける垂直シェーディング補正方法では、部分領域の水平方向の位置として、部分領域の中心座標をもとに補正データを算出するような構成としている。しかし、本発明は、これに限定されず、例えば、部分領域における左端の座標をもとに補正データを算出するなどのような構成としてもかまわない。
また、上記のトリミングモードにおける垂直シェーディング補正方法では、全ての部分領域において、第1の基準データ及び第2の基準データの両方を用いて補正データを算出するような構成としている。本発明は、これに限定されず、例えば、部分領域31のように第1の水平OB領域(第1の演算領域)に接する領域の補正データは、第1の基準データのみを用いてもよい。この場合、部分領域33のように第2の水平OB領域(第2の演算領域)に接する領域の補正データは、第2の基準データのみを用いてもよい。このように、部分領域の位置に応じては第1の基準データ及び第2の基準データの一方のみを用いて補正データを算出するような構成としてもかまわない。
また、上記のトリミングモードにおける垂直シェーディング補正方法において、仮に、背景技術で説明した、左右の水平OB領域の信号出力の差からの補間により有効領域を補正する2次元シェーディング補正を行う場合を考える。この場合は、画素ごとに補正値を異ならせるため、演算量が多くなり、補正システムも複雑になる。その結果、部分領域のシェーディング補正を効率的に行うことが困難になる。それに対して、本実施形態では、トリミングモードの垂直シェーディング補正方法として、各部分領域毎に水平方向に均一な補正値としているので、演算量を低減することができる。
次に、デジタル信号処理回路の構成を、図4を用いて説明する。図4を用いて説明するデジタル信号処理回路は、本実施形態の垂直シェーディング補正を実現する信号処理回路を有している。デジタル信号処理回路112(図1参照)は、第1のデジタル信号処理部401、垂直シェーディング補正回路402、及び第2のデジタル信号処理部403を含む。
第1のデジタル信号処理部401は、アナログ信号処理回路104より出力されたデジタル画像信号を受信する。第1のデジタル信号処理部401は、受信したデジタル画像信号に対し、垂直OB領域201(図2参照)から出力された基準信号を用いることにより、水平シェーディング補正を行い垂直シェーディング補正回路402へ出力する。垂直シェーディング補正回路402は、受信したデジタル画像信号に対し、第1の演算領域202及び第2の演算領域203から出力された基準信号を用いることにより、垂直シェーディング補正を行い第2のデジタル信号処理部403へ出力する。
第2のデジタル信号処理部403は、受信したデジタル画像信号に対し、ガンマ処理やホワイトバランス処理などを行う第2のデジタル信号処理部403によって構成される。ここで、垂直シェーディング補正回路402は、第1のスイッチ404、第2のスイッチ405、第1の生成部406、第2の生成部407、第3の生成部408、メモリ部409、及び補正部412(補正手段)を含む。
第1のスイッチ404は、オン/オフすることにより、第1のデジタル信号処理部401と第1の生成部406とを接続/遮断するように構成されている。第2のスイッチ405は、オン/オフすることにより、第1のデジタル信号処理部401と第2の生成部407とを接続/遮断するように構成されている。第3の生成部408は、第1の生成部406、第2の生成部407、メモリ部409、及び補正部412に接続されている。補正部412は、第1のデジタル信号処理部401、第3の生成部408、及び第2のデジタル信号処理部403に接続されている。補正部412は、減算器410及び加算器411を含む。
次に、図4を用いて本実施形態にかかる垂直シェーディング補正処理について説明する。なお、図4を用いて説明する本実施形態にかかる撮像装置においては、各行の画素の出力順として、第2の水平OB領域203、第1の水平OB領域202、有効領域204の画素の順に出力されるように読み出し駆動されるものとする。第1のデジタル信号処理部401は、アナログ信号処理回路104から出力された画像信号に対して、水平シェーディング補正などの、基本的な各種補正を行う。続けて、垂直シェーディング補正回路402は、第1のデジタル信号処理部401から出力された画像信号に対し、垂直シェーディング補正を行う。
具体的には、第2の水平OB領域203における第2の演算領域206の基準信号が第1のデジタル信号処理部401から出力される期間に、第1のスイッチ404がオフしており、第2のスイッチ405がオンしている。これにより、第2の生成部407(第2の生成手段)は、第2の演算領域206の基準信号を受信する。第2の生成部407は、第2の演算領域206から出力された基準信号に応じて第2の基準データを生成する。第2の生成部407は、例えば、第2の演算領域206における行ごとの基準信号の代表値に応じて第2の基準データを生成して第3の生成部408へ出力する。代表値は、例えば、平均値又は中央値である。
また、第1の水平OB領域202における第1の演算領域205の基準信号が第1のデジタル信号処理部401から出力されている期間に、第1のスイッチ404がオンしており、第2のスイッチ405がオフしている。これにより、第1の生成部406は、第1の演算領域205の基準信号を受信する。第1の生成部406は、第1の演算領域205から出力された基準信号に応じて第1の基準データを生成する。第1の生成部406(第1の生成手段)は、例えば、第1の演算領域205における行ごとの基準信号の代表値に応じて第1の基準データを生成して第3の生成部408へ出力する。代表値は、例えば、平均値又は中央値である。
第3の生成部408(第3の生成手段)は、受けた第1の基準データと第2の基準データとを用いることにより、補正データを生成する。例えば、第3の生成部408は、全画面モードにおいて、第1の基準データと第2の基準データとを単純平均したものを補正データとして生成して補正部412へ出力する。全画面モードは、有効領域の全体に対応した画像(全体画像)を記録又は表示するモードである。
例えば、第3の生成部408は、トリミングモードにおいて、有効領域における部分領域の位置に応じて、第1の基準データを用いる際の重み付け係数である第1の係数と第2の基準データを用いる際の重み付け係数である第2の係数とを決定する。そして、第3の生成部408は、トリミングモードにおいて、第1の基準データに第1の係数をかけたものと第2の基準データに第2の係数をかけたものとの和を補正データとして生成して補正部412へ出力する(数式1〜4参照)。すなわち、第3の生成部408は、トリミングモードにおいて、第1の基準データと第2の基準データとを加重平均することにより、補正データを生成する。なお、第3の生成部408は、生成した補正データの値と、メモリ部409に格納されている、事前に読み出された補正データに関する履歴情報を基に、補正データの値をさらに調整しても良い。
第3の生成部408は、温度検出回路121、蓄積時間設定部122、撮影モード設定部123などからの情報に基づき、撮影条件や撮影モード設定に応じた適切な値になるように、補正データの値をさらに調整しても良い。第3の生成部408は、補正データの値を生成する際に用いた各種情報を、補正データに関する履歴情報として、メモリ部409に格納する。
有効領域204の画像信号が第1のデジタル信号処理部401から出力されている期間に、補正部412は、補正データを用いることにより、複数の有効画素から出力された画像信号の基準レベル(ダークレベル)を補正する。具体的には、補正部412の減算器410が、有効領域204の画像信号を第1のデジタル信号処理部401から受信し、補正データを第3の生成部408から受信する。減算器410は、有効領域204の画像信号から補正データを減算して加算器411へ出力する。加算器411は、補正データが減算された画像信号に所定のオフセット値を加算して、その加算された画像信号を垂直シェーディング補正された画像信号として第2のデジタル信号処理部403へ出力する。
次に、本実施形態の垂直シェーディング補正処理の手順について、図5のフローチャートを用いて説明する。図5のフローチャートは、第1の記憶部119に記憶されたプログラムに基づいて、システム制御部118の制御により実行される。システム制御部118は、入力部(図示せず)を介して撮影開始の指示をユーザから受けると、S501において、動画撮影、静止画撮影やトリミング領域などの駆動条件及び、感度、絞り値、露光時間などの撮影条件を初期設定する。次に、S502において、システム制御部118は、メカニカルシャッタ102及び撮像素子103を制御することにより、撮像素子103を露光する露光処理を行う。
システム制御部118は、駆動条件によって、デジタル信号処理回路112において実行される垂直シェーディング補正の補正データ作成方法の切り替えを行う。システム制御部118は、S503において、撮影モード設定部123により設定されている撮影モードを参照する。撮影モードが第1のモードである場合、処理をS505へ進め、撮影モードが第2のモードである場合、処理をS504へ進める。第1のモードは、動画撮影時のデジタルズームモードや、静止画撮影時のトリミングモードなどの、有効領域の一部である部分領域に対応する画像を切り出して表示・記録するモードである。第2のモードは、通常の静止画撮影モードや動画記録時の全画面モードなどの、有効領域全体を表示・記録するモードである。
S504では、デジタル信号処理回路112が、第1の演算領域205から出力された基準信号に応じて第1の基準データを生成するように制御し、第2の演算領域206から出力された基準信号に応じて第2の基準データを生成するように制御する。デジタル信号処理回路112は、第1の基準データと第2の基準データとを行ごとに単純平均する。これにより、デジタル信号処理回路112は、垂直シェーディング補正に用いる補正データを生成し、処理をS506に進める。
S505では、デジタル信号処理回路112が、第1の演算領域205から出力された基準信号に応じて第1の基準データを生成するように制御し、第2の演算領域206から出力された基準信号に応じて第2の基準データを生成するように制御する。デジタル信号処理回路112は、有効領域における部分領域の位置に応じて、第1の基準データを用いる際の重み付け係数である第1の係数と第2の基準データを用いる際の重み付け係数である第2の係数とを決定する。そして、第3の生成部408は、第1の基準データに第1の係数を掛けたものと第2の基準データに第2の係数を掛けたものとの和を補正データとして生成し(数式1〜4参照)、処理をS506に進める。このように、システム制御部118は、第3の生成部408が補正データを生成する際に用いる第1の基準データと第2の基準データとを重み付けして加重平均するように制御する。
S506では、デジタル信号処理回路112が、S504もしくはS505で生成した補正データを用いて、有効領域の画像データに対して、垂直シェーディング補正を行い、処理をS507に進める。S507では、システム制御部118が、補正後の画像信号を画像メモリ113、記録回路115、もしくは表示回路117に出力し、本撮影を終了する。
以上により、画素配列における部分領域の位置によらず、より精度の高い垂直シェーディング補正を行うデジタル信号処理回路(画像信号処理装置)を含む撮像装置を提供することが可能となる。
なお、図1〜図5を用いて本発明にかかる撮像装置の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、様々な形態をとることが可能である。例えば、図5を用いて説明した本実施形態のフローチャートにおいては、撮影時の撮影条件を判定した上で、その判定結果を元に2種類の補正データのうち、どちらか一方の補正データだけを生成するように選択するような構成としている。
しかし、本発明は、これに限定されず、例えばあらかじめ第1の生成部及び第2の生成部により、2種類の補正データ両方を生成しておいてもよい。この場合、撮影時の撮影条件の判定結果をもとに、どちらの補正データを使用して垂直シェーディング補正を行うかを選択し、実行するような構成とすることも可能である。
また、図3を用いた垂直シェーディング補正方法の説明、及び図5を用いて説明したフローチャートにおいては、あらかじめ全行分の画像データを生成した上で垂直シェーディング補正を行うような構成で表現している。
しかし、本発明は、これに限定されず、例えば行ごとに2つの水平OB領域の演算領域からの出力信号の平均値を算出し、そこから行ごとの補正データを算出してもよい。この場合、その行の読み出し時に同時に、その行の有効領域の出力信号に対し補正をかけるような構成とすることも可能である。

Claims (6)

  1. 光に応じた画像信号をそれぞれ生成する複数の有効画素が行に沿った方向および列に沿った方向に配列された有効領域と、前記有効領域に隣接して前記有効領域の前記行に沿った方向における第1の側に配置された領域であり基準信号をそれぞれ生成する複数の第1の遮光画素が配列された第1の遮光領域と、前記有効領域に隣接して前記有効領域を挟んで前記行に沿った方向における前記第1の側と反対の第2の側に配置された領域であり基準信号をそれぞれ生成する複数の第2の遮光画素が配列された第2の遮光領域とを含む画素配列を有する撮像素子から出力される前記画像信号に所定の補正処理を施す画像信号処理装置であって、
    前記複数の第1の遮光画素から出力される第1の基準信号に応じて第1の基準データを生成する第1の生成手段と、
    前記複数の第2の遮光画素から出力される第2の基準信号に応じて第2の基準データを生成する第2の生成手段と、
    前記第1の基準データと前記第2の基準データとを用いることにより、前記列に沿った方向における一次元のシェーディング補正データを生成する第3の生成手段と、
    前記列に沿った方向における一次元のシェーディング補正データを用いて前記複数の有効画素から出力される画像信号のシェーディングを補正する補正手段と、
    前記有効領域の一部である部分領域に対応した画像を記録又は表示するモードにおいて、前記有効領域における前記部分領域の前記行に沿った方向の位置に応じて、前記第3の生成手段が前記第1の基準データと前記第2の基準データとをそれぞれ行ごとに加重平均することで、前記部分領域の各々に対応した前記列に沿った方向における一次元のシェーディング補正データを生成するように制御し、前記補正手段が前記部分領域ごとに対応する前記列に沿った方向における一次元のシェーディング補正データを用いて前記複数の有効画素から出力される画像信号のシェーディングを補正するように制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 前記第3の生成手段は、前記モードにおいて、前記行に沿った方向における前記第1の遮光領域から前記部分領域への第1の距離と前記第2の遮光領域から前記部分領域への第2の距離とに応じて、前記加重平均にそれぞれ用いるための、前記第1の基準データに対する第1の係数と前記第2の基準データに対する第2の係数とを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  3. 前記第3の生成手段は、前記モードにおいて、前記第1の距離をX、前記第2の距離をYとした場合、Y/(X+Y)として前記第1の係数を決定し、X/(X+Y)として前記第2の係数を決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像信号処理装置。
  4. 前記有効領域では、前記複数の有効画素が行に沿った方向及び列に沿った方向に配列されており、
    前記第1の遮光領域は、行に沿った方向における前記第1の側で前記有効領域に隣接しており、
    前記第1の遮光領域では、前記複数の第1の遮光画素が行に沿った方向及び列に沿った方向に配列されており、
    前記第2の遮光領域は、行に沿った方向における前記第2の側で前記有効領域に隣接しており、
    前記第2の遮光領域では、前記複数の第2の遮光画素が行に沿った方向及び列に沿った方向に配列されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像信号処理装置。
  5. 前記第1の生成手段は、前記第1の遮光領域における行ごとの基準信号の代表値に応じて前記第1の基準データを生成し、
    前記第2の生成手段は、前記第2の遮光領域における行ごとの基準信号の代表値に応じて前記第2の基準データを生成する
    ことを特徴とする請求項4記載の画像信号処理装置。
  6. 撮像素子と、
    前記撮像素子から出力される画像信号に所定の補正処理を施す請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像信号処理装置と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
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