JP2010166479A - 撮像装置及び撮像画像の補正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】暗電流を高精度に検出して画像中の縦スジ状のノイズを精度良く補正する。
【解決手段】半導体基板表面の第1方向に沿って延びる電荷転送路が第1方向と略直角の第2方向に平行に複数並置され各電荷転送路毎に複数の画素が配置された固体撮像素子で撮像された被写体画像の暗電流ノイズを補正する際に、電荷転送路を第1周期で転送駆動する第1駆動方法25aと、電荷転送路を第1周期より長い第2周期で転送駆動する第2駆動方法25bとを用意しておき、被写体を撮像しない状態で第2駆動方法25bにより電荷転送路を転送駆動し、固体撮像素子から出力された電荷転送路毎の信号の第2方向に対する高周波成分をローパスフィルタ処理部32bによって求め、該高周波成分により、被写体を撮像した状態で第1駆動方法により電荷転送路を転送駆動し固体撮像素子から出力された信号を補正する。
【選択図】図3

Description

本発明は、垂直電荷転送路上で発生する暗電流に起因する縦スジ状のノイズを精度良く補正し高品質な撮像画像を得ることができる撮像装置及び撮像画像の補正方法に関する。
垂直電荷転送路(VCCD)を持つ固体撮像素子は、半導体基板表面部に二次元アレイ状に配列形成された多数の光電変換素子(フォトダイオード:以下、画素ともいう。)を有し、各画素が受光量に応じて検出した信号電荷を垂直電荷転送路に読み出し転送することで、信号電荷量に応じた撮像画像信号を出力する様になっている。
垂直電荷転送路を持つ固体撮像素子では、垂直電荷転送路上で暗電流ノイズが発生するため、固体撮像素子の出力信号中の暗電流成分(暗電流ノイズ)を精度良く検出して補正しないと、高品質な撮像画像を得ることができない。
暗電流ノイズは、水平電荷転送路に近い位置の有効画素から読み出された信号電荷より、遠い位置の有効画素から読み出された信号電荷ほど、即ち、垂直電荷転送路上で長い時間に渡って転送される信号電荷ほど大きく重畳する。このため、特許文献1記載の従来技術では、暗電流ノイズを垂直方向の各画素座標位置の一次関数に従って補正している。
補正に用いる一次関数は、有効画素領域の下辺部と水平電荷転送路との間に設けられたオプティカルブラック(OB)画素から読み出されたOB信号の平均値と、有効画素領域の上辺の外側に設けられたOB画素から読み出されたOB信号の平均値と、固体撮像素子の検出温度とから算出され、暗電流ノイズの温度追従性も補正している。
特開2008―113141号公報
上述した特許文献1では、暗電流ノイズを補正する一次関数を既知のものとして扱っているが、実際には、固体撮像素子の出力信号に含まれる暗電流成分を精度良く検出するのは困難である。
特に、垂直電荷転送路上で発生する暗電流ノイズは高温下で顕著に発生する一方で、常温下ではノイズレベルが低く、その検出が困難である。しかも、固体撮像素子に数千本も存在する垂直電荷転送路で発生する暗電流ノイズは垂直電荷転送路毎に異なり、補正に用いる一次関数も、垂直電荷転送路毎に異なる関数になってしまう。
更にまた、固体撮像素子の出力信号には、暗電流ノイズの他に、固体撮像素子の出力段に設けられた出力アンプのノイズや、後段に設けられた信号処理回路(アナログフロントエンド(AFE))等の回路ノイズが重畳し、これ等のアンプノイズや回路ノイズから暗電流ノイズだけを弁別して抽出するのも困難である。
近年の固体撮像素子は、数百万画素以上を搭載するため1画素1画素が微細化されて信号電荷の飽和量が小さくなり、固体撮像素子の出力信号に対する暗電流ノイズの影響も大きくなってきており、精度良く暗電流ノイズを補正しないと、撮像画像中に縦スジ状のノイズとして残ってしまう。
本発明の目的は、常温下で暗電流成分を精度良く検出し、撮像画像を補正して高品質な撮像画像を得ることができる撮像装置及び撮像画像の補正方法を提供することにある。
本発明の撮像装置は、半導体基板表面の第1方向に沿って延びる電荷転送路が該第1方向と略直角の第2方向に複数平行に並置され各電荷転送路毎に複数の画素が配置された固体撮像素子と、
前記電荷転送路を第1周期で転送駆動する第1駆動手段と、
前記電荷転送路を前記第1周期より長い第2周期で転送駆動する第2駆動手段と、
被写体を撮像しない状態で前記第2駆動手段により前記電荷転送路を転送駆動し前記固体撮像素子から出力された前記電荷転送路毎の信号の前記第2方向に対する高周波成分によって、被写体を撮像した状態で前記第1駆動手段により前記電荷転送路を転送駆動し前記固体撮像素子から出力された信号を補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
本発明の撮像画像の補正方法は、半導体基板表面の第1方向に沿って延びる電荷転送路が該第1方向と略直角の第2方向に複数平行に並置され各電荷転送路毎に複数の画素が配置された固体撮像素子で撮像された被写体画像の暗電流ノイズを補正する撮像画像の補正方法であって、前記電荷転送路を第1周期で転送駆動する第1駆動方法と、
前記電荷転送路を前記第1周期より長い第2周期で転送駆動する第2駆動方法とを用意しておき、
被写体を撮像しない状態で前記第2駆動方法により前記電荷転送路を転送駆動し前記固体撮像素子から出力された前記電荷転送路毎の信号の前記第2方向に対する高周波成分によって、被写体を撮像した状態で前記第1駆動方法により前記電荷転送路を転送駆動し前記固体撮像素子から出力された信号を補正することを特徴とする。
本発明によれば、暗電流を高精度に検出して画像中の縦スジ状のノイズを精度良く補正することができるため、高品質な被写体画像を得ることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る撮像装置の機能ブロック構成図である。 図1に示す固体撮像素子の表面模式図である。 図1に示す撮像装置のうち暗電流検出,補正を行う部分の機能図である。 暗電流検出処理手順を示すフローチャートである。 暗電流ノイズの垂直方向の分布説明図である。 画像中の暗電流ノイズの説明図である。 暗電流補正処理手順を示すフローチャートである。 垂直電荷転送路の特性が1列置きに異なる場合の説明図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の撮像装置のブロック構成図である。この撮像装置(この例ではデジタルスチルカメラ)10は、CCD型の固体撮像素子11と、固体撮像素子11の前段に置かれたメカニカルシャッタ12,撮影レンズ13,絞り(アイリス)14と、固体撮像素子11の出力信号(撮像画像信号)をアナログ信号処理するCDSAMP(相関二重サンプリング(CDS),利得制御増幅器(AMP))15と、CDSAMP15の出力信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル(A/D)変換器16とを備える。
撮像装置10は、更に、A/D変換器16から出力されるデジタル信号でなる撮像画像信号を取り込む画像入力コントローラ21と、この撮像装置10の全体を統括制御する演算処理装置(CPU)22と、撮像画像信号を画像処理する画像信号処理回路23と、露光量,ホワイトバランスを自動検出するAE&AWB検出回路24と、画像処理用ワークメモリとして使用したり後述の撮像素子駆動信号ファイルを予め保存しておく記憶手段としてのSDRAM25と、画像処理後の撮像画像データをJPEG画像やMPEG画像等に圧縮する圧縮処理回路26と、カメラ背面等に設けられた液晶表示装置27に撮像画像やスルー画像を表示するビデオエンコーダ28と、記録メディア29に撮像画像データを保存するメディアコントローラ30と、固体撮像素子11の温度を検出する温度センサ31と、暗電流補正用信号処理回路32と、これらを相互接続するバス33とを備える。
この撮像装置10は、更に、メカニカルシャッタ12の駆動モータ12aに駆動パルスを供給するモータドライバ34と、撮影レンズ13のフォーカスレンズ位置を駆動制御するモータ13aに駆動パルスを供給するモータドライバ35と、絞り14の絞り位置制御を行う駆動モータ14aに駆動パルスを供給するモータドライバ36と、固体撮像素子11に駆動タイミングパルス(電子シャッタパルス,読み出しパルス,転送パルス等)を供給するタイミングジェネレータ37とを備え、これらは、CPU22から指令に基づいて動作する。また、CDSAMP15もCPU22からの指令に基づいて動作する。
CPU22には、更に、撮影モード/再生モードを切り換えるスイッチ38と、2段シャッタ(S1,S2)のシャッタレリーズボタン39とが接続され、これらスイッチ38,39から入力されるユーザ指示に基づき、CPU22は撮像装置10を制御する。
図2は、図1に示す固体撮像素子11の表面模式図である。この固体撮像素子11は、半導体基板表面部に複数の画素41が二次元アレイ状(この例では正方格子状)に配列形成されており、各画素列に沿って垂直電荷転送路(VCCD)42が形成され、各垂直電荷転送路42の転送方向端部に沿って水平電荷転送路(HCCD)43が形成され、水平電荷転送路の転送方向端部に、転送されてきた電荷量に応じた電圧値信号を撮像画像信号として出力するアンプ44が設けられている。
図示する例では、上側(HCCD側)2行と下側2行の画素41にハッチングを施しているが、これは、これら画素が遮光膜に覆われた遮光画素(オプティカルブラック(OB)画素)であることを示しており、上OB部45と、下OB部46が設けられている。
尚、OB部は、有効画素領域(遮光膜で覆われていない感光画素が設けられた領域)の左右端部分にも設けられるが、本実施形態ではこの左右のOB部については暗電流補正に用いないため、図示は省略している。また、「垂直」「水平」という用語を用いて説明したが、これは、半導体基板の表面に沿う「1方向」「この1方向に対して直交する方向」という意味である。
図3は、図1に示す構成部材のうちの、暗電流検出処理と暗電流補正処理を行う部分の機能構成図である。暗電流検出及び暗電流補正は、固体撮像素子11と、A/D変換器16と、タイミングジェネレータ37と、CPU22と、メモリ25と、温度センサ31と、暗電流補正用信号処理回路32とで、詳細は後述するように処理される。
メモリ25内には、固体撮像素子11の駆動信号(読出パルス,垂直転送パルス,水平転送パルス,OFD信号等)を生成するファイルとして2種類の駆動信号ファイル25a,25bが格納されている。また、メモリ25内には、固体撮像素子11から出力されA/D変換器16でデジタルデータに変換されたままの所謂RAWデータのままの画像信号を保存する撮影RAW保存領域25cと、暗電流補正に用いる高周波成分・低周波成分保存領域25dとが設けられている。
駆動信号ファイル25aは、被写体画像の撮影処理を行うときの通常駆動時の駆動信号ファイルであり、これに基づいて生成された駆動信号を第1駆動信号とする。駆動信号ファイル25bは、暗電流を検出するときの駆動信号ファイルであり、これに基づいて生成された駆動信号を第2駆動信号とする。
この第2駆動信号は、第1駆動信号の周期に対して長い周期の信号とする。例えば、通常駆動時の垂直転送パルスの周期を、暗電流検出時には2倍や3倍等の定数倍の周期とし、転送速度を遅くする。この結果、通常駆動時に比べて暗電流検出時の電荷転送用電位パケットは、2倍,3倍などの時間だけ垂直電荷転送路上に存在することになり、暗電流成分が増加した状態で検出される。これは、高温環境下で増加する暗電流に似た状態のデータとなる。
また、第2駆動信号は、メカニカルシャッタ12が「閉」となっている状態で垂直電荷転送路42に印加され、更に、読出パルスは印加しない。メカニカルシャッタ12で画素41を遮光しているため、スミアの発生を防ぐことができ、また、画素41の暗電流成分の混入を防いで、垂直電荷転送路42だけの暗電流成分を検出することが可能となる。
タイミングジェネレータ37は、メモリ25から受け取った駆動信号ファイルを展開する駆動信号展開部37aと、展開された駆動信号ファイルに基づいて駆動信号を生成し固体撮像素子11に出力する駆動信号出力部37bとを備える。
CPU22は、メモリ25内の2つの駆動信号ファイル25a,25bのいずれか一方を選択してタイミングジェネレータ37の駆動信号展開部37aに渡す駆動方法選択部22aを備える。
暗電流補正用信号処理回路32は、垂直方向平均値演算部32aと、水平方向ローパスフィルタ処理部32bと、加減算処理部32cとを備える。垂直方向平均値演算部32aは、撮影RAW保存領域25cから読み出された信号を受け取って垂直方向の平均値を演算し、演算結果を水平方向ローパスフィルタ処理部32bに渡し、水平方向ローパスフィルタ処理部32bは、後述するフィルタ処理の結果として得られる高周波成分,低周波成分をメモリ25の保存領域25dに格納する。
加減算処理部32cは、撮影RAW保存領域25cから読み出された信号と、高・低周波成分保存領域25dから読み出された高周波成分,低周波成分とを、温度センサ31の検出温度を関数とする所要の演算式に基づいて加減算し、暗電流補正処理した撮像画像信号を出力する。
図4は、暗電流検出処理手順を示すフローチャートである。暗電流検出処理を開始すると、先ず、固体撮像素子11の駆動信号として「第2駆動信号」を選択する(ステップS1)。
そして、メカニカルシャッタ12の遮光状態下で、且つ、読出信号オフで撮影を行う(ステップS2)。即ち、真っ暗な状態で撮影を行い、且つ、画素41の暗電流を垂直電荷転送路42に読み出すことなく、垂直電荷転送路42,水平電荷転送路43を転送駆動し、アンプ44から出力される信号(RAWデータ)をメモリ25の保存領域25cに格納する(ステップS3)。
この様にして保存領域25cに格納されたデータは、ノイズ成分だけのデータとなる。第2駆動信号により、垂直電荷転送路42は低速にて転送駆動され、電荷転送に用いる電位パケットが垂直電荷転送路42上にとどまる時間は、通常撮影時と比較して長くなる。この結果、垂直電荷転送路42上で発生する暗電流量も、低速になった分だけ増量される。
水平電荷転送路43の転送速度は、垂直電荷転送路42の転送速度より桁違いに高速であるため、水平電荷転送路43の暗電流分は非常に少なく、考慮する必要はない。従って、保存領域25aに格納されたRAWデータは、垂直電荷転送路42上で発生した暗電流ノイズに、アンプ44やCDSAMP15等で発生した回路ノイズが重畳したノイズ量を表すデータとなる。
次のステップS4では、保存されたRAWデータの画素配列を、光学配置に並べ替える。即ち、同じ垂直電荷転送路42で転送された画素が同じ列に来るように並べ替える。図2に示す例は、各画素を正方格子状に配列し、各画素列に沿って垂直電荷転送路を設けているため、画素配列の並べ替えは行う必要はない。
そして、次のステップS5で「x=感光画素領域の左端=1」と設定する。感光画素領域とは、図2で説明した有効画素領域と同じであり、図2の各垂直電荷転送路に対して左側からx=1,x=2,…と列番号を付けて、以下の処理を行う。
ステップS6では、暗電流レベルが垂直方向(垂直電荷転送路の転送方向)に分布を持つか否かを判定する。例えば、図5(a)に示す様に、垂直電荷転送路の転送方向の位置座標(転送段位置:図5(a)では横軸座標位置)にかかわらず暗電流レベルが所定閾値幅以内に収まるか、図5(b)に示す様に、所定閾値幅を超えて分布するかを判定する。この場合には、x=1となる垂直電荷転送路の暗電流レベルが垂直方向に分布を持つか否かを判定する。
暗電流レベルが垂直方向に分布を持つ場合には、ステップS7に進み、垂直方向分布を、一次関数「Sx(Y)=Ax*Y+Bx」で近似する。ここで、Axは図5(b)の一次関数の傾斜を表し、Bxは切片を表す。
傾斜Axは、例えば、次の様にして求める。処理対象とする列番号の垂直電荷転送路の上OB部45と下OB部46との間に挟まれた垂直電荷転送路部分を上下に2分割し、上半分の暗電流レベルの平均値(S1)及び中心座標位置(y1)と、下半分の暗電流レベルの平均値(S2)及び中心座標位置(y2)を求め、2点(y1,S1)(y2,S2)を結ぶ直線式から算出する。切片Bxは、下OB部46の暗電流レベルとなる。この演算は、図3の垂直方向平均演算部32aが行う。
次のステップS8では、「x=感光画素領域の右端」か否かを判定する。右端の垂直電荷転送路まで処理が終わっていない場合には次にステップS9に進んで「x=x+1」としてステップS6に戻る。
ステップS6での判定の結果、処理対象とする垂直電荷転送路の転送方向に暗電流レベルが分布を持たない場合(図5(a))には、ステップS6からステップS10に進み、一次関数式「Sx(Y)=Ax*Y+Bx」のAxを「Ax=0」とし、感光画素の信号レベル(実際には感光画素の信号は読み出さずに処理しているため、上OB部と下OB部との間に挟まれた垂直電荷転送路部分の暗電流レベル)を平均化して「平均値=Bx」とし(ステップS11)、次にステップS8に進む。
ステップS6〜S11の処理を繰り返し行って垂直電荷転送路のx列番号が右端まで来たとき、ステップS8からステップS12に進む。このステップS12では、ステップS7,S11で求めた垂直電荷転送路毎のAx,Bxの値を、x順に並べて、即ち水平方向に並べて、ローパスフィルタをかけ、低周波成分を垂直電荷転送路毎に求める。このローパスフィルタ処理は、図3の水平方向ローパスフィルタ処理部32bが行う。求めた低周波成分を、Alowx,Blowxとする。
図6は、暗電流ノイズを簡単なモデルで説明する図である。図6(a)は、暗電流ノイズだけの画像を示している。この画像中に、2本の縦スジ状のノイズa,bが存在する。この画面において、水平方向線Xに沿った暗電流ノイズを求めると、図6(b)に示す様になる。即ち、ベースとなる暗電流成分に、縦スジ状ノイズa,bを対応する成分が重畳した形となる。ベースとなる成分が低周波成分であり、縦スジノイズに対応する成分が高周波成分となる。
図6の例は、説明を簡単にするために2本の縦スジ状ノイズa,bしか示していないが、実際には、垂直電荷転送路毎に暗電流量が異なるため、多数の縦スジ状ノイズが、低周波成分に重畳することになる。高周波成分は縦スジ状のノイズに対応するが、低周波成分は、画面中の広い面積における輝度ムラとして観察される。
次のステップS13では、垂直電荷転送路毎に、Ax,Bxの高周波成分Ahix,Bhixを求める。高周波成分は、例えば、Ax,Bxの値から、低周波成分を「Ahix=Ax−Alowx」「Bhix=Bx−Blowx」の演算式で減算することで算出できる。
次のステップS14では、ステップS12,S13で求めた各垂直電荷転送路毎の低周波成分Alowx,Blowx、高周波成分Ahix,Bhixを、図3のメモリ25に設けた保存領域25dに格納し、この図4の暗電流検出処理を終了する。
図7は、暗電流補正処理手順を示すフローチャートである。暗電流補正は、被写体画像を撮影する本撮影後に行うため、先ずステップS21で本撮影用に第1駆動信号を選択する。そして次のステップS22で撮影処理を行い、固体撮像素子11から撮像画像データ(RAWデータ)を読み出し、これをメモリ25の保存領域25cに格納する(ステップS23)。本撮影では、暗電流が小さいほど高品質な被写体画像を得ることができるため、第1駆動信号を選択して、電位パケットが垂直電荷転送路上に待機する時間を短くする。
被写体画像データ(RAWデータ)の取得後に、温度補償を実施する。暗電流成分は、温度上昇に伴いレベルが上昇するため、OB部から検出したOBレベルの大小から、補正用の一次関数の傾きおよび切片の値を決めてもよい。また、固体撮像素子11の温度を測定する温度センサ31により温度を取得し、傾きと切片の大小を決定してもよい。どちらを選択するかの撮影条件を予め撮像装置に設定しておく。
そこで、次のステップS24では、温度補償用の入力パラメータを、OB平均値とするか、測定温度とするかを判定する。判定結果が「OB平均値」の場合にはステップS25に進んで下OB部46の信号レベルの平均値を算出し、ステップS27に進む。ステップS24の判定結果が「測定温度」の場合にはステップS26に進んで温度センサ31の検出温度を取得し、ステップS27に進む。
ステップS27では、各垂直転送路毎に算出した傾きAx,切片Bxの低周波成分と高周波成分に乗じる適正な倍率を、その本撮影時の撮影条件や、暗電流を検出したときの撮影条件を勘案して算出する。低周波成分Alowx,Blowxの適正倍率をNal,Nbl、高周波成分Ahix,Bhixの適正倍率をNah,Nbhとする。
例えば、暗電流ノイズの高周波成分は、温度が高くなるほど増加し、電荷が垂直電荷転送路上に待機する時間が長くなるほど比例的に増加する。そこで、暗電流検出時の第2駆動信号と本撮影時の第1駆動信号における待機時間の大小関係やその時の測定温度の違いから、保存領域25dに格納した値を用いて本撮影時の撮像画像データをどの程度の倍率で補正すれば良いかが決まる。
次のステップS28では、x=1とする。即ち、処理対象とする垂直電荷転送路を感光画素領域の左端の垂直電荷転送路とする。そして、ステップS29で、「A’hix=Ahix*Nah」「B’hix=Bhix*Nbh」とする。
次にステップS30に進み、低周波成分による補正も実施するか否かを判定する。低周波成分の補正の実施の有無は、例えば、予めユーザからの低周波成分による補正の有無の設定入力があるか否か等で判定する。低周波成分の補正を実施しない場合にはステップS31に進み、「A’lowx=0」「B’lowx=0」とする。
ステップS30の判定の結果、低周波成分による補正も実施する場合には、ステップS32に進んで「A’lowx=Alowx*Nal」とし、次のステップS33で、B’lowを、本撮影で得られた撮像画像データのうちOB部の暗電流レベル(OBレベル)から算出するか否かを判定する。本撮影のOBレベルを用いるか否かは、予めユーザが設定入力する構成でも良く、あるいは、撮影条件等に基づいて撮像装置が自動的に決定しても良い。
本撮影で得られたOBレベルからB’lowxの値を求める場合には、ステップS33からステップS34に進み、本撮影で得られた上OB部45または下OB部46の信号レベルの垂直方向平均値を求め、更に、ローパスフィルタをかけた値をB’lowxとする。
本撮影で得られたOBレベルを用いない場合には、ステップS33からステップS35に進み、「B’lowx=Blowx*Nbl」として算出する。
ステップS31,S34,S35の次にステップS36に進み、「x=感光画素領域の右端」まで処理が終了したか否かを判定する。右端の垂直電荷転送路まで処理が終わっていない場合には次にステップS37に進んで「x=x+1」としてステップS29に戻る。
垂直電荷転送路毎に行うステップS29〜ステップS31,S34,S35の処理が終了した場合には、ステップS38に進み、暗電流補正演算処理を行い、この図5の処理を終了する。この暗電流補正演算処理は、図3に示す加減算処理部32cが行い、本撮影され得られたRAWデータの座標位置(X,Y)の信号レベルから、「(A’lowx+A’hix)*Y+(B’lowx+B’hix)」を減算することで行う。
本実施形態では、垂直転送周期の長い駆動の方が、周期の短い駆動に比べて暗電流量を多く取得することができるという現象を利用している。垂直転送周期が異なると、水平シェーディング特性など暗電流特性以外にも差が生じるが、取得した暗電流成分のデータに暗電流成分以外の成分が混じる危険性を回避するため、本実施形態では、垂直転送周期の長い駆動を用いて暗電流成分を抽出し、更に、ローパスフィルタを用いて高周波成分を抽出する構成としている。これにより、暗電流起因の縦スジ状のノイズ以外の成分が除去でき、暗電流成分を精度良く取得することが可能となる。
尚、上述した実施形態では、適正な倍率が乗じられた高周波成分を減算して被写体画像中に現れる縦スジ状のノイズを除去しているが、ステップS30で低周波成分による補正も合わせて実施する処理パターンも用意している。低周波成分にも暗電流成分は含まれるが、相関二重サンプリング処理を行うCDSAMP15で垂直クランプを実施していた場合、低周波成分の増加の一部はクランプで吸収されてしまう。このため、ステップS27で求める低周波成分の適正な倍率は、高周波成分の適正な倍率と異なる倍率となる。しかし、主成分が暗電流成分であれば、定数倍を減算することで低周波成分による補正は可能であり、より高精度な暗電流補正ができる。
図8は、図7のステップS34で水平方向にローパスフィルタをかけるときの別実施形態を示す図である。CCD型の固体撮像素子11は、その形式あるいは製造方法等によって、垂直電荷転送路の特性が、1列置きに異なる場合がある。即ち、奇数列の暗電流成分の変化と、偶数列の暗電流成分の変化とが異なる場合がある。斯かる場合に、垂直電荷転送路の暗電流成分の変化を、図8(b)に示す点線で結んだ変化としてローパルスフィルタをかけると、高周波成分が多くなってしまう。
そこで、斯かる固体撮像素子の場合には、偶数列の垂直電荷転送路のグループと、奇数列の垂直電荷転送路のグループとに分け、各グループ内で水平方向にローパスフィルタをかければ、適切な暗電流補正が可能となる。
尚、以上述べた実施形態では、暗電流ノイズの高周波成分を求めるために、ローパルスフィルタで低周波成分を求め、暗電流ノイズから低周波成分を減算した残りを高周波成分としたが、ハイパスフィルタを用いて高周波成分を直接的に求め、これを暗電流ノイズから減算して低周波成分も求める構成としても良い。
また、上述した実施形態では、全ての処理を、デジタルカメラ内で実施したが、デジタルカメラ外のパソコンなどで実施する構成としても良い。暗電流ノイズを得るための遮光した画像データ(RAWデータ)を、記録メディア29に保存しても良く、また、デジタルカメラ内で上述した暗電流ノイズの傾きAx,切片Bxの高周波成分,低周波成分を算出し、これを本撮影したRAWデータに添付して記録メディア29に保存する構成としても良い。また、図4で求める暗電流の高周波成分,低周波成分を外部のパソコン等で算出し、得られた値をデジタルカメラ内の図3の保存領域25dに格納する様にすることも可能である。
更に、上述した実施形態では、暗電流検出処理を行った後の本撮影で暗電流補正処理を行う例を説明したが、本撮影を行った直後に暗電流検出処理を行い、暗電流補正処理を行う構成としても良い。しかし、本撮影を行う毎に、毎回、その直前または直後に暗電流検出処理を行う構成だと、デジタルカメラの制御処理装置(CPU22,画像信号処理回路23,暗電流補正用信号処理回路32等)の処理負荷が高くなる。
そこで、温度センサ31の検出温度を監視し、ある検出温度から所定温度範囲内では同じ暗電流検出処理で得られた暗電流ノイズの高周波成分,低周波成分の保存データを使用し(所定温度範囲内における温度変化に対しては、ステップS27で説明した適正倍率で対処する)、検出温度が所定温度範囲から外れたとき、新たに暗電流検出処理を行って高周波成分,低周波成分の保存データを更新する構成としても良い。
上述した実施形態では、画素配列が図2に示される正方格子配列の固体撮像素子を例に説明したが、複数の平行な電荷転送路を持つ形式の固体撮像素子であればいずれの固体撮像素子にも上述した実施形態を適用可能である。例えば、奇数行の画素行に対して偶数行の画素行が1/2画素ピッチづつずれ、垂直電荷転送路が画素を避ける様に蛇行して設けられた、例えば特開2000―224599号公報に記載された様な所謂ハニカム画素配列の固体撮像素子にも適用可能である。
以上述べた様に、本実施形態の撮像装置及び撮像画像の補正方法は、半導体基板表面の第1方向に沿って延びる電荷転送路が該第1方向と略直角の第2方向に複数平行に並置され各電荷転送路毎に複数の画素が配置された固体撮像素子で撮像された被写体画像の暗電流ノイズを補正する撮像装置及び撮像画像の補正方法であって、前記電荷転送路を第1周期で転送駆動する第1駆動方法と、
前記電荷転送路を前記第1周期より長い第2周期で転送駆動する第2駆動方法とを用意しておき、
被写体を撮像しない状態で前記第2駆動方法により前記電荷転送路を転送駆動し前記固体撮像素子から出力された前記電荷転送路毎の信号の前記第2方向に対する高周波成分によって、被写体を撮像した状態で前記第1駆動方法により前記電荷転送路を転送駆動し前記固体撮像素子から出力された信号を補正することを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及び撮像画像の補正方法の上記固体撮像素子がCCD型であることを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及び撮像画像の補正方法は、前記被写体を撮像しない状態で前記第2駆動方法により前記電荷転送路を転送駆動するとき前記被写体からの入射光を遮光手段で遮光することを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及び撮像画像の補正方法の前記第2駆動方法は、前記第1駆動方法を時間軸上で定数倍した駆動方法であることを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及び撮像画像の補正方法は、被写体を撮像しない状態で前記第2駆動方法により前記電荷転送路を転送駆動し前記固体撮像素子から出力された前記電荷転送路毎の信号の前記第2方向に対する高周波成分をフィルタ手段で取り出すことを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及び撮像画像の補正方法は、被写体を撮像しない状態で前記第2駆動方法により前記電荷転送路を転送駆動し前記固体撮像素子から出力された前記電荷転送路毎の信号の前記第2方向に対する低周波成分をフィルタ手段で取り出すことを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及び撮像画像の補正方法は、前記半導体基板表面に設けた前記画素のうち有効画素領域から外れるオプティカルブラック画素からの信号を用いて前記低周波成分を求めることを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及び撮像画像の補正方法は、前記電荷転送路をグループ分けし各グループ毎に前記高周波成分または低周波成分を求めることを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及び撮像画像の補正方法は、前記高周波成分と前記低周波成分を用いて前記補正を行うことを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及び撮像画像の補正方法は、被写体を撮像しない状態で前記第2駆動方法により前記電荷転送路を転送駆動し、前記固体撮像素子から出力された前記電荷転送路毎の信号を、該電荷転送路の転送方向の座標による一次関数で近似することを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及び撮像画像の補正方法は、前記一次関数の傾きまたは切片が、前記半導体基板表面に設けた前記画素のうち有効画素領域から外れるオプティカルブラック画素からの信号の平均値の関数とすることを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及び撮像画像の補正方法は、前記一次関数の傾きまたは切片を、前記固体撮像素子の温度を検出する温度センサの検出温度の関数とすることを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及び撮像画像の補正方法は、予め求めた前記高周波成分をメモリに格納しておくことを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及び撮像画像の補正方法は、予め求めた前記低周波成分をメモリに格納しておくことを特徴とする。
また、実施形態の撮像装置及び撮像画像の補正方法は、被写体を撮像する本撮影の直前または直後に前記高周波成分を求める前記第2駆動方法による処理を行うことを特徴とする。
本実施形態は係る構成により、暗電流を高精度に検出して画像中の縦スジ状のノイズを精度良く補正でき、高品質な被写体画像を得ることができる。
本発明に係る撮像画像の補正方法及び撮像装置は、暗電流を高精度に検出して補正することができ、高品質な撮像画像を得ることができるため、デジタルスチルカメラ,デジタルビデオカメラ,カメラ付携帯電話機など固体撮像素子を用いて被写体画像を撮像できる電子機器一般に適用可能である。
11 固体撮像素子
12 メカニカルシャッタ(遮光手段)
22 CPU
22a 駆動方法選択部
25 メモリ
25a 第1駆動信号ファイル
25b 第2駆動信号ファイル
25c 撮影RAW保存領域
25d 高周波成分・低周波成分保存領域
31 温度センサ
32 暗電流補正用信号処理回路
32a 垂直方向平均演算部
32b 水平方向ローパスフィルタ処理部
32c 加減算処理部
37 タイミングジェネレータ(第1駆動手段,第2駆動手段)
41 画素(フォトダイオード:光電変換素子)
42 垂直電荷転送路(VCCD)
45 上OB部
46 下OB部

Claims (30)

  1. 半導体基板表面の第1方向に沿って延びる電荷転送路が該第1方向と略直角の第2方向に複数平行に並置され各電荷転送路毎に複数の画素が配置された固体撮像素子と、
    前記電荷転送路を第1周期で転送駆動する第1駆動手段と、
    前記電荷転送路を前記第1周期より長い第2周期で転送駆動する第2駆動手段と、
    被写体を撮像しない状態で前記第2駆動手段により前記電荷転送路を転送駆動し前記固体撮像素子から出力された前記電荷転送路毎の信号の前記第2方向に対する高周波成分によって、被写体を撮像した状態で前記第1駆動手段により前記電荷転送路を転送駆動し前記固体撮像素子から出力された信号を補正する補正手段とを備える撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、前記固体撮像素子がCCD型である撮像装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の撮像装置であって、前記被写体を撮像しない状態で前記第2駆動手段により前記電荷転送路を転送駆動するとき前記被写体からの入射光を遮光する遮光手段を備える撮像装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかの撮像装置であって、前記第2駆動手段は前記第1駆動手段を時間軸上で定数倍した駆動手段である撮像装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の撮像装置であって、被写体を撮像しない状態で前記第2駆動手段により前記電荷転送路を転送駆動し前記固体撮像素子から出力された前記電荷転送路毎の信号の前記第2方向に対する高周波成分を取り出すフィルタ手段を備える撮像装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の撮像装置であって、被写体を撮像しない状態で前記第2駆動手段により前記電荷転送路を転送駆動し前記固体撮像素子から出力された前記電荷転送路毎の信号の前記第2方向に対する低周波成分を取り出すフィルタ手段を備える撮像装置。
  7. 請求項6に記載の撮像装置であって、前記半導体基板表面に設けた前記画素のうち有効画素領域から外れるオプティカルブラック画素からの信号を用いて前記低周波成分を求める撮像装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の撮像装置であって、前記電荷転送路をグループ分けし各グループ毎に前記高周波成分または低周波成分を求める撮像装置。
  9. 請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の撮像装置であって、前記高周波成分と前記低周波成分を用いて前記補正を行う撮像装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の撮像装置であって、被写体を撮像しない状態で前記第2駆動手段により前記電荷転送路を転送駆動し、前記固体撮像素子から出力された前記電荷転送路毎の信号を、該電荷転送路の転送方向の座標による一次関数で近似する撮像装置。
  11. 請求項10に記載の撮像装置であって、前記一次関数の傾きまたは切片が、前記半導体基板表面に設けた前記画素のうち有効画素領域から外れるオプティカルブラック画素からの信号の平均値の関数である撮像装置。
  12. 請求項10に記載の撮像装置であって、前記固体撮像素子の温度を検出する温度センサを備え、前記一次関数の傾きまたは切片が前記温度センサの検出温度の関数である撮像装置。
  13. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の撮像装置であって、予め求めた前記高周波成分を格納しておくメモリを備える撮像装置。
  14. 請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の撮像装置であって、予め求めた前記低周波成分を格納しておくメモリを備える撮像装置。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の撮像装置であって、被写体を撮像する本撮影の直前または直後に前記高周波成分を求める前記第2駆動手段による処理を行う撮像装置。
  16. 半導体基板表面の第1方向に沿って延びる電荷転送路が該第1方向と略直角の第2方向に複数平行に並置され各電荷転送路毎に複数の画素が配置された固体撮像素子で撮像された被写体画像の暗電流ノイズを補正する撮像画像の補正方法であって、前記電荷転送路を第1周期で転送駆動する第1駆動方法と、
    前記電荷転送路を前記第1周期より長い第2周期で転送駆動する第2駆動方法とを用意しておき、
    被写体を撮像しない状態で前記第2駆動方法により前記電荷転送路を転送駆動し前記固体撮像素子から出力された前記電荷転送路毎の信号の前記第2方向に対する高周波成分によって、被写体を撮像した状態で前記第1駆動方法により前記電荷転送路を転送駆動し前記固体撮像素子から出力された信号を補正する撮像画像の補正方法。
  17. 請求項16に記載の撮像画像の補正方法であって、前記固体撮像素子がCCD型である撮像画像の補正方法。
  18. 請求項16または請求項17に記載の撮像画像の補正方法であって、前記被写体を撮像しない状態で前記第2駆動方法により前記電荷転送路を転送駆動するとき前記被写体からの入射光を遮光手段で遮光する撮像画像の補正方法。
  19. 請求項16乃至請求項18のいずれかの撮像画像の補正方法であって、前記第2駆動方法は前記第1駆動方法を時間軸上で定数倍した駆動方法である撮像画像の補正方法。
  20. 請求項16乃至請求項19のいずれかに記載の撮像画像の補正方法であって、被写体を撮像しない状態で前記第2駆動方法により前記電荷転送路を転送駆動し前記固体撮像素子から出力された前記電荷転送路毎の信号の前記第2方向に対する高周波成分をフィルタ手段で取り出す撮像画像の補正方法。
  21. 請求項16乃至請求項20のいずれかに記載の撮像画像の補正方法であって、被写体を撮像しない状態で前記第2駆動方法により前記電荷転送路を転送駆動し前記固体撮像素子から出力された前記電荷転送路毎の信号の前記第2方向に対する低周波成分をフィルタ手段で取り出す撮像画像の補正方法。
  22. 請求項21に記載の撮像画像の補正方法であって、前記半導体基板表面に設けた前記画素のうち有効画素領域から外れるオプティカルブラック画素からの信号を用いて前記低周波成分を求める撮像画像の補正方法。
  23. 請求項21または請求項22に記載の撮像画像の補正方法であって、前記電荷転送路をグループ分けし各グループ毎に前記高周波成分または低周波成分を求める撮像画像の補正方法。
  24. 請求項21乃至請求項23のいずれかに記載の撮像画像の補正方法であって、前記高周波成分と前記低周波成分を用いて前記補正を行う撮像画像の補正方法。
  25. 請求項16乃至請求項24のいずれかに記載の撮像画像の補正方法であって、被写体を撮像しない状態で前記第2駆動方法により前記電荷転送路を転送駆動し、前記固体撮像素子から出力された前記電荷転送路毎の信号を、該電荷転送路の転送方向の座標による一次関数で近似する撮像画像の補正方法。
  26. 請求項25に記載の撮像画像の補正方法であって、前記一次関数の傾きまたは切片が、前記半導体基板表面に設けた前記画素のうち有効画素領域から外れるオプティカルブラック画素からの信号の平均値の関数とする撮像画像の補正方法。
  27. 請求項25に記載の撮像画像の補正方法であって、前記一次関数の傾きまたは切片を、前記固体撮像素子の温度を検出する温度センサの検出温度の関数とする撮像画像の補正方法。
  28. 請求項16乃至請求項21のいずれかに記載の撮像画像の補正方法であって、予め求めた前記高周波成分をメモリに格納しておく撮像画像の補正方法。
  29. 請求項22乃至請求項24のいずれかに記載の撮像画像の補正方法であって、予め求めた前記低周波成分をメモリに格納しておく撮像画像の補正方法。
  30. 請求項16乃至請求項29のいずれかに記載の撮像画像の補正方法であって、被写体を撮像する本撮影の直前または直後に前記高周波成分を求める前記第2駆動方法による処理を行う撮像画像の補正方法。
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JP2011004273A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Casio Computer Co Ltd 撮像装置
JP2016201634A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 キヤノン株式会社 撮像装置、撮像方法及びプログラム

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