JP2010016630A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ライブビューで表示される画像の画質の維持と電力消費量の抑制とを両立させる。
【解決手段】撮像装置は、被写体像を撮像して画素信号を出力する、複数の画素141が行列状に配置された撮像素子14と、所定行に含まれる画素141から第1画素信号を読み出す第1読出手段144と、表示用の画像および記録用の画像のいずれかを生成するための第2画素信号を複数の画素141から読み出す第2読出手段144と、第1前記画素信号を用いて、第2画素信号の画素列ごとの誤差を補正するための補正値を算出する算出手段181と、算出された補正値を用いて表示用および記録用の画像のいずれか画素信号に対して補正を施す補正手段181と、記録媒体への記録を伴わず画像を表示するライブビューモード時に、所定条件が満たされているときには、第1読出手段144に対して第1画素信号の読み出しを禁止させる読出制御手段18とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】撮像装置は、被写体像を撮像して画素信号を出力する、複数の画素141が行列状に配置された撮像素子14と、所定行に含まれる画素141から第1画素信号を読み出す第1読出手段144と、表示用の画像および記録用の画像のいずれかを生成するための第2画素信号を複数の画素141から読み出す第2読出手段144と、第1前記画素信号を用いて、第2画素信号の画素列ごとの誤差を補正するための補正値を算出する算出手段181と、算出された補正値を用いて表示用および記録用の画像のいずれか画素信号に対して補正を施す補正手段181と、記録媒体への記録を伴わず画像を表示するライブビューモード時に、所定条件が満たされているときには、第1読出手段144に対して第1画素信号の読み出しを禁止させる読出制御手段18とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、撮像素子からの画素信号に含まれるノイズを補正する撮像装置に関する。
従来から、X−Yアドレス型固体撮像素子に起因する固定パターンノイズ(FPN)を補正するカメラが知られている(たとえば、特許文献1)。
特開平10−126697号公報
しかしながら、ライブビューで表示される画像の画質の維持と電力消費量の抑制との両立が困難であるという問題がある。
請求項1に記載の発明による撮像装置は、被写体像を撮像して画素信号を出力する、複数の画素が行列状に配置された撮像素子と、複数の画素のうち、所定行に含まれる画素から第1画素信号を読み出す第1読出手段と、表示用の画像および記録用の画像のいずれかを生成するための第2画素信号を複数の画素から読み出す第2読出手段と、第1画素信号を用いて、第2画素信号の画素列ごとの誤差を補正するための補正値を算出する算出手段と、算出された補正値を用いて第2画素信号に対して補正を施す補正手段と、記録媒体への記録を伴わず画像を表示するライブビューモード時に、所定条件が満たされているときには、第1読出手段に対して第1画素信号の読み出しを禁止させる読出制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ライブビューモード時に、所定条件が満たされているときには、第1画素信号の読み出しを禁止させることができる。
−第1の実施の形態−
図面を参照して、本発明による第1の実施の形態におけるカメラを説明する。図1は電子カメラ1の要部構成を示す図である。電子カメラ1のボディに、撮影レンズL1と絞り20とを備える交換レンズ2が着脱可能に装着されている。カメラ1のボディ側には、クイックリターンミラー10、焦点板11、ペンタプリズム12、接眼レンズ13、撮像素子14、および焦点検出用センサ15が設けられている。
図面を参照して、本発明による第1の実施の形態におけるカメラを説明する。図1は電子カメラ1の要部構成を示す図である。電子カメラ1のボディに、撮影レンズL1と絞り20とを備える交換レンズ2が着脱可能に装着されている。カメラ1のボディ側には、クイックリターンミラー10、焦点板11、ペンタプリズム12、接眼レンズ13、撮像素子14、および焦点検出用センサ15が設けられている。
図2は電子カメラ1の制御系のブロック図である。図2において、図1に示した構成要素には同一の符号を付して説明する。電子カメラ1の制御系は、撮像素子14、A/D変換回路16、タイミングジェネレータ17、制御回路18、LCD駆動回路19、液晶表示器191、操作部30、およびメモリカードインタフェース31を備えている。
図1を参照して説明すると、交換レンズ2を通過して電子カメラ1に入射した被写体光は、シャッタレリーズ前は図1において実線で示すように位置するクイックリターンミラー10で上方へ導かれて焦点板11に結像する。焦点板11に結像された被写体像は、ペンタプリズム12により接眼レンズ13へ導かれる。その結果、被写体像が撮影者に観察される。被写体光の一部はクイックリターンミラー10の半透過領域を透過し、サブミラー10aにて下方に反射され、焦点検出用センサ15へ入射される。レリーズ後はクイックリターンミラー10が図1の破線で示される位置へ回動し、被写体光が撮像素子14へ導かれ、その撮像面上に被写体像が結像する。
図2を参照して制御系について詳細に説明する。
撮像素子14は、行列状に多数配列された画素フォトダイオード141、画素フォトダイオード141のそれぞれに設けられたスイッチ142、画素フォトダイオード141の各行を順に選択するための垂直走査回路143、およびカラム処理回路144を有する、X−Yアドレス型の光電変換素子である。スイッチ142には、トランスファーゲートスイッチ142A(以下、スイッチ142Aと称する)、画素選択スイッチ142B(以下、スイッチ142Bと称する)およびコンデンサ142Cが含まれている。
撮像素子14は、行列状に多数配列された画素フォトダイオード141、画素フォトダイオード141のそれぞれに設けられたスイッチ142、画素フォトダイオード141の各行を順に選択するための垂直走査回路143、およびカラム処理回路144を有する、X−Yアドレス型の光電変換素子である。スイッチ142には、トランスファーゲートスイッチ142A(以下、スイッチ142Aと称する)、画素選択スイッチ142B(以下、スイッチ142Bと称する)およびコンデンサ142Cが含まれている。
スイッチ142Aは、画素フォトダイオード141と、コンデンサ142Cとの間に設けられ、画素フォトダイオード141とコンデンサ142Cとの間の電気的接続のON/OFFをスイッチングするスイッチである。コンデンサ142Cは、画素フォトダイオード141が光電変換した電荷を電圧値に変換するために設けられている。スイッチ142Bは、コンデンサ142Cとカラム処理回路144との間に設けられ、コンデンサ142Cとカラム処理回路144との間の電気的接続のON/OFFをスイッチングするスイッチである。ある画素のスイッチ142A、142Bが共にオンされている場合には、その画素で受光した信号が光電変換されてカラム処理回路144に伝達される。
一方、ある画素のスイッチ142Aがオフされ、かつスイッチ142Bがオンされている場合には、画素フォトダイオード141とカラム処理回路144との接続が遮断されているときの信号、すなわち、その画素が受光していない状態における信号(後述するFPNの一要素)と等価な信号がカラム処理回路144に伝達される。画素フォトダイオード141は、受光した被写体光をその強度に応じた画素信号に変換して、スイッチ142(スイッチ142A、スイッチ142B)およびカラム信号回路144を介してA/D変換回路16へ出力する。
撮像素子14は、たとえば、ISO100相当〜ISO1600相当の範囲内において撮像感度(露光感度)を所定のステップで変更可能に構成されている。撮像感度とは、撮像素子14に蓄積される電荷の検出感度、もしくは不図示の増幅回路の増幅利得を変化させる被制御量のことをいう。
カラム処理回路144はCDS回路やラインメモリなどを画素フォトダイオード141の列ごとに備え、垂直走査回路143によって選択された所定行の画素フォトダイオード141(選択された行の画素毎のスイッチ142Aはオフされ、かつスイッチ142Bはオンされる)から出力される画素信号を入力する。この場合において、選択されていない行に含まれる各画素フォトダイオード141の、少なくともスイッチ142Bは、全てオフにされている。
そして、カラム処理回路144は選択行の画素毎のスイッチ142Aがオフで、かつスイッチ142Bがオンのときに得られる画素信号を、列毎にオフセット信号として保持する。このときのスイッチ142A、142Bのオンおよびオフは、選択画素間でほぼ同時に行われる。このようにして得られたオフセット信号が、後述するカラム処理回路144に起因して撮影画像の縦方向に発生する筋状の固定パターンノイズ(以下、FPN:Fixed Pattern Noise)、すなわち撮像素子14の列毎の固定パターンノイズ(FPN)である。
後述する制御回路18は、この求められたFPNを使って補正値(FPN補正値)を算出し、その算出したFPN補正値を使って、画像信号に対してFPN補正を施す。また、算出されたFPN補正値は、後述する画像処理部181に設けられた一時メモリ183に格納される。
なお、FPNを得る際には、上述のように所定行(選択行)の画素フォトダイオード141から(選択されている行の画素スイッチ142Aを一斉にオフし、かつスイッチ142Bを一斉にオンした状態で)画素信号を得る方法以外に、次のような方法で得てもよい。たとえば、全ての行の画素(つまり全画素)のスイッチ142Aを一斉にオフし、かつ所定行(選択行)の画素スイッチ142Bのみを一斉にオンした状態で、FPNを得るようにしてもよい。
A/D変換回路16は、撮像素子14が出力する画素信号にアナログ的な処理をしてからデジタルの画像データに変換する回路である。タイミングジェネレータ17は、制御回路18の命令に応じて、撮像素子14とA/D変換回路16とにタイミング信号を出力し、撮像素子14とA/D変換回路16との駆動タイミングを制御する回路である。
制御回路18は、図示しないCPU、ROM、RAMなどを有し、電子カメラ1の各構成要素を制御したり、各種のデータ処理を実行する演算回路である。制御回路18は、前述したタイミングジェネレータ17を制御する。
制御回路18は、画像処理部181および圧縮部182を有する。画像処理部181は、入力した画像データに対して、ホワイトバランス処理、ガンマ補正処理、色補間処理、輪郭強調、ビネット補正などの画像処理を実行する。また、画像処理部181は、入力した画像データに対して画像処理を施して、後述する操作部30により変更された拡大率に応じて画像の拡大率を変更する電子ズーム処理を施す。圧縮部182は、画像処理部181で画像処理が施されて生成された画像データに対してJPEG圧縮処理を実行する回路である。
メモリカードインタフェース31は、メモリカード32が着脱可能なインタフェースである。メモリカードインタフェース31は、制御回路18の制御に基づいて、画像データをメモリカード32に書き込んだり、メモリカード32に記録されている画像データを読み出す。メモリカード32はコンパクトフラッシュ(登録商標)やSDカードなどの半導体メモリカードである。
LCD駆動回路19は、制御回路18の命令に基づいて液晶表示器191を駆動する回路である。液晶表示器191は、再生モードにおいて、メモリカード32に記録されている画像データに基づいて制御回路18で作成された表示データの表示を行う。また、液晶表示器191は、いわゆるライブビュー画像を表示するように構成されている。ライブビューとは、レリーズ前にクイックリターンミラー10を上方に跳ね上げて撮像素子14で撮像した画像をリアルタイムに液晶表示器191に表示する表示形態であり、一眼レフカメラにおいて採用される撮像モードである。
操作部30は、ユーザの操作を受け付けるスイッチである。操作部30には、電源スイッチ、レリーズスイッチ、撮影画像の拡大率変更操作をするためのズームスイッチ、その他の設定メニューの表示切換スイッチ、設定メニュー決定ボタン、上述した撮像素子14の撮像感度を変化させるための感度設定スイッチなどが含まれる。また、操作部30により、撮影モードとして静止画撮影モードと動画撮影モードとの間の切り替えの設定、および上記のライブビュー画像を表示するためのライブビューモードの設定が可能である。したがって、静止画撮影モードおよびライブビューモードが設定されている場合は、ライブビュー画像表示中にユーザがレリーズスイッチを全押しすると静止画撮影に移行し、動画撮影モードおよびライブビューモードが設定されている場合は、ライブビュー画像表示中にユーザがレリーズスイッチを全押しすると動画撮影に移行する。
−静止画撮影モード−
操作部30の操作により静止画撮影モードが設定され、レリーズスイッチの全押し操作により撮影が指示されると、制御回路18は、クイックリターンミラー10を図1の破線で示す位置へ回動し、撮影レンズL1を通過した被写体光が撮像素子14に導かれるようにする。さらに、制御回路18は、タイミングジェネレータ17に指示して、撮像素子14を構成する全画素の範囲のうち、たとえば1/3の領域に相当する画素に対応する画素フォトダイオード141から出力されるように垂直走査回路143を介してスイッチ142Aをオフし、かつスイッチ142Bをオンさせる。
操作部30の操作により静止画撮影モードが設定され、レリーズスイッチの全押し操作により撮影が指示されると、制御回路18は、クイックリターンミラー10を図1の破線で示す位置へ回動し、撮影レンズL1を通過した被写体光が撮像素子14に導かれるようにする。さらに、制御回路18は、タイミングジェネレータ17に指示して、撮像素子14を構成する全画素の範囲のうち、たとえば1/3の領域に相当する画素に対応する画素フォトダイオード141から出力されるように垂直走査回路143を介してスイッチ142Aをオフし、かつスイッチ142Bをオンさせる。
図3に、FPN補正値の算出に用いる補正値信号(FPN)が読み出される画素の領域を斜線領域で示す。なお、説明を簡単にするため、撮像素子14の画素数を3000×1500画素とする。本実施の形態においては、たとえば全画素範囲の上部1/3の領域に相当する画素(3000×500画素)から出力される画素信号を列ごとに3000列分読み出す。すなわち、垂直走査回路143は、第1行から第500行までを選択行として、スイッチ142Aをオフし、かつスイッチ142Bをオンする。なお、選択行を所定行(たとえば3行)おきに設定してもよい。その結果、撮像素子14の第1列〜第3000列の各列について、それぞれ500個の画素フォトダイオード141から画素信号(FPN)が読み出され、カラム処理回路144に入力される。
カラム処理回路144は、全ての列、すなわち3000列分のそれぞれの画素信号(補正値信号/FPN)をA/D変換回路16を介して、制御回路18へ出力する。制御回路18は、上述のようにして入力した3000列分の列ごとの画素信号(500画素分)をそれぞれ平均して列毎のFPN補正値を算出して、一時メモリ183に格納しておく。
次に、制御回路18は、タイミングジェネレータ17に指令して全てのスイッチ142Aおよび142Bをオンさせて、撮像素子14の全画素から出力される画素信号を本画像用信号として画像処理部181に入力させる。画像処理部181は、入力した第1列の本画像用信号から対応する第1列のFPN補正値を減算する。画像処理部181は、上記の減算を3000列分のそれぞれの画素信号に対して行うことにより、FPN補正処理を施す。FPN補正処理の施された画素信号は、制御回路18により上述した画像処理や圧縮処理が施されて、静止画像データとしてメモリカード32に記録される。なお、ライブビュー画像表示中から静止画撮影に移行する場合のFPN補正処理については後述する。
−動画撮影時−
操作部30の操作により動画撮影モードが設定され、レリーズスイッチの全押し操作により撮影が指示されると、制御回路18は、クイックリターンミラー10を図1の破線で示す位置へ回動し、動画撮影を開始する。図4(a)に示すように、制御回路18は、動画撮影モード時においては、撮像素子14を構成する全画素のうち、垂直方向に1/3(500行)に間引いた画素フォトダイオード141から読み出された本画像用信号を用いて、本画像用の動画像データを生成する。
操作部30の操作により動画撮影モードが設定され、レリーズスイッチの全押し操作により撮影が指示されると、制御回路18は、クイックリターンミラー10を図1の破線で示す位置へ回動し、動画撮影を開始する。図4(a)に示すように、制御回路18は、動画撮影モード時においては、撮像素子14を構成する全画素のうち、垂直方向に1/3(500行)に間引いた画素フォトダイオード141から読み出された本画像用信号を用いて、本画像用の動画像データを生成する。
制御回路18は、本画像用信号の読み出しに先立って、FPN補正値の算出に用いる補正用信号を読み出す。本画像用信号の読み出しに500行を用いる場合、制御回路18は、タイミングジェネレータ17に指示して、さらに垂直方向に、たとえば1/3に間引いた500/3行(166行)の画素フォトダイオード141から補正用信号が出力されるように、垂直走査回路143を介してスイッチ142Aをオフさせ、かつスイッチ142Bをオンさせる。
図4(b)に、動画撮影時に補正用信号を取得するために間引いて読み出される画素を示す。この場合に画素信号が読み出される画素を斜線領域で示す。すなわち、垂直走査回路143は、第1行〜第166行を選択行として、スイッチ142Aをオフし、かつスイッチ142Bをオンする。なお、選択行を所定行(たとえば3行)おきに設定してもよい。その結果、撮像素子14の第1列について合計166個の画素フォトダイオード141から補正用信号(FPN)が読み出され、カラム処理回路144に入力される。カラム処理回路144は、全ての列、すなわち3000列分のそれぞれの画素信号(FPN)をA/D変換回路16を介して、制御回路18へ出力する。
制御回路18は、上述したようにして入力した3000列分の列ごとの補正用信号をそれぞれ平均してFPN補正値を列毎に算出し、一時メモリ183に格納する。
図4(a)に、動画撮影時に間引いて読み出される画素を示す。この場合に本画像用信号が読み出される画素を斜線領域で示す。すなわち、垂直走査回路143は、たとえば、第2行、第5行、・・・、第(3n−1)行(nは自然数:n≦500)を選択行として、スイッチ142Aおよび142Bをオンする。その結果、撮像素子14の第1列について合計500個の画素フォトダイオード141から本画像用信号が読み出され、カラム処理回路144に入力される。すなわち、撮像素子14の第1列について3画素ごとに合計500個の画素フォトダイオード141から画素信号が読み出され、カラム処理回路144に入力される。カラム処理回路144は、全ての列、すなわち3000列分のそれぞれの画素信号をA/D変換回路16を介して、制御回路18へ出力する。
第1フレームの画像を取得する際には、画像処理部181は、上述したようにして入力した3000列分の列ごとの補正用信号をそれぞれ平均してFPN補正値を列毎に算出し、一時メモリ183に格納する。そして、画像処理部181は、第1列の本画像用信号から第1列に対応するFPN補正値を減じる。画像処理部181は、上記の減算を3000列分のそれぞれの本画像用信号に対して行うことにより、FPN補正処理を施す。第2フレーム以降の画像については、画像処理部181は、上記のFPN補正値を用いて本画像用信号に対してFPN補正を施す。FPN補正処理の施された本画像用信号は、制御回路18により上述した画像処理や圧縮処理が施されて、動画像データとしてメモリカード32に記録される。さらに、制御回路18は、取得した動画像データ対応する動画を液晶表示器191に表示する。なお、ライブビュー画像表示中から動画撮影に移行する場合のFPN補正については後述する。
−ライブビューモード−
操作部30の操作によりライブビューモードが設定されると、制御回路18は、クイックリターンミラー10を図1の破線で示す位置へ回動し、撮影レンズL1を通過した被写体光が撮像素子14に導かれるようにする。さらに、制御回路18は、操作部30の操作による拡大率の変更の有無に応じて、撮像素子14を構成する全画素の中から画素信号を読み出す画素を選択する。以下、拡大表示用の処理がなされているとき(以下、拡大率が変更されている場合という)と、等倍表示のとき(以下、拡大率が変更されていない場合という)とに分けて説明する。
操作部30の操作によりライブビューモードが設定されると、制御回路18は、クイックリターンミラー10を図1の破線で示す位置へ回動し、撮影レンズL1を通過した被写体光が撮像素子14に導かれるようにする。さらに、制御回路18は、操作部30の操作による拡大率の変更の有無に応じて、撮像素子14を構成する全画素の中から画素信号を読み出す画素を選択する。以下、拡大表示用の処理がなされているとき(以下、拡大率が変更されている場合という)と、等倍表示のとき(以下、拡大率が変更されていない場合という)とに分けて説明する。
−−拡大率が変更されていない場合−−
図5(a)に示すように、制御回路18は、ライブビューモード時においては、動画撮影時と同様に、撮像素子14を構成する全画素のうち、垂直方向に1/3(500行)に間引いた画素フォトダイオード141から読み出された本画像用信号を用いて、本画像用の画像データを生成する。なお、画素信号は、たとえば1/30秒周期で読み出される。以下、詳細に説明する。
図5(a)に示すように、制御回路18は、ライブビューモード時においては、動画撮影時と同様に、撮像素子14を構成する全画素のうち、垂直方向に1/3(500行)に間引いた画素フォトダイオード141から読み出された本画像用信号を用いて、本画像用の画像データを生成する。なお、画素信号は、たとえば1/30秒周期で読み出される。以下、詳細に説明する。
制御回路18は、本画像用信号の読み出しに先立って、FPN補正値の算出に用いる補正用信号(FPN)を読み出す。本画像用信号の読み出しに500行を用いる場合、制御回路18は、タイミングジェネレータ17に指示して、さらに垂直方向に、たとえば1/3に間引いた500/3行(166行)の画素フォトダイオード141から補正用信号が出力されるように、垂直走査回路143を介してスイッチ142Aをオフし、かつスイッチ142Bをオンさせる。
図5(b)に、ライブビューモード時に補正用信号を取得するために間引いて読み出される画素を示す。この場合に画素信号が読み出される画素を斜線領域で示す。すなわち、垂直走査回路143は、第1行〜第166行を選択行として、スイッチ142Aをオフし、かつスイッチ142Bをオンする。なお、選択行を所定行(たとえば3行)おきに設定してもよい。その結果、撮像素子14の各列について合計166個の画素フォトダイオード141から補正用信号が読み出され、カラム処理回路144に入力される。カラム処理回路144は、全ての列、すなわち3000列分のそれぞれの補正用信号(FPN)をA/D変換回路16を介して、制御回路18へ出力する。
制御回路18は、上述したようにして入力した3000列分の列ごとの画素信号をそれぞれ平均してFPN補正値1を列毎に算出し、一時メモリ183に格納する。
第1フレームの画像を取得する際には、制御回路18は、図5(a)に示すように、タイミングジェネレータ17に指示して、500行の画素フォトダイオード141から本画像用信号が出力されるように、垂直走査回路143を介してスイッチ142Aおよび142Bをオンさせる。すなわち、動画撮影時の場合と同様に、垂直走査回路143は、たとえば、第2行、第5行、・・・、第(3n−1)行(nは自然数:n≦500)を選択行として、スイッチ142Aおよび142Bをオンする。そして、動画撮影時の説明と同様にして、本画像用信号は、制御回路18の画像処理部181へ出力され、第1列の本画像用信号から第1列に対応するFPN補正値1が減算される。画像処理部181は、上記の減算を3000列分のそれぞれの本画像用信号に対して行って、FPN補正処理を施す。
第2フレームの画像を取得する場合においても、制御回路18は、まず、撮像素子14の各列について合計166個の画素フォトダイオード141から補正用信号を読み出し、カラム処理回路144に入力させる。カラム処理回路144は、全ての列、すなわち3000列分のそれぞれの補正用信号をA/D変換回路16を介して、制御回路18へ出力する。
制御回路18は、第1フレームの場合と同様にして、3000列分の列ごとの補正用信号をそれぞれ平均して、FPN補正値2を列毎に算出する。そして、画像処理部181は、一時メモリ183に格納されたFPN補正値1を読み出して、算出したFPN補正値2と読み出したFPN補正値1とを平均してFPN補正値2AVEを列毎に算出し、一時メモリ183に格納する。以後、第1フレームの場合と同様に、本画像用信号を読み出し、3000列分の本画像用信号に対して対応する列のFPN補正値2AVEを減算して、FPN補正を施す。
ライブビューモードにより画像が取得されている間は、上述のようにして画像処理部181はFPN補正値を計算する。すなわち、第Nフレームの画像を取得する際には、1つ前の第(N−1)フレームの画像を取得した際に算出したFPN補正値(N−1)AVEが読み出されて、以下の式(1)を用いてFPN補正値NAVEが列毎に算出される。
FPN補正値NAVE={FPN補正値(N−1)AVE+FPN補正値N}/2 ・・・(1)
FPN補正値NAVE={FPN補正値(N−1)AVE+FPN補正値N}/2 ・・・(1)
画像処理部181は、算出したFPN補正値NAVEを本画像用信号から減算してFPN補正処理を施す。そして、画像処理部181は、FPN補正処理後の本画像用信号に対して上述した画像処理を施して画像データを生成し、制御回路18は画像データに対応する画像を液晶表示器191に表示する。なお、第Nフレームの補正用信号を読み出している間は、制御回路18は、第(N−1)フレームの画像を液晶表示器191に表示する。
−−拡大率が変更されている場合−−
制御回路18は、ライブビューモード時において拡大率が変更されている場合は、撮像素子14を構成する全画素から出力される画素信号を本画像用信号として用い、本画像用の画像データを生成する。図6に示すように、制御回路18は、本画像用信号の読み出しに先立つ補正用信号の読み出しにおいて、たとえば1500/15行(100行)に間引いて補正用信号を読み出す。制御回路18は、タイミングジェネレータ17に指示して、第1行〜第100行の画素フォトダイオード141から補正用信号が出力されるように、垂直走査回路143を介してスイッチ142Aをオフさせ、かつスイッチ142Bをオンさせる。なお、選択行を所定行(たとえば3行)おきに設定してもよい。
制御回路18は、ライブビューモード時において拡大率が変更されている場合は、撮像素子14を構成する全画素から出力される画素信号を本画像用信号として用い、本画像用の画像データを生成する。図6に示すように、制御回路18は、本画像用信号の読み出しに先立つ補正用信号の読み出しにおいて、たとえば1500/15行(100行)に間引いて補正用信号を読み出す。制御回路18は、タイミングジェネレータ17に指示して、第1行〜第100行の画素フォトダイオード141から補正用信号が出力されるように、垂直走査回路143を介してスイッチ142Aをオフさせ、かつスイッチ142Bをオンさせる。なお、選択行を所定行(たとえば3行)おきに設定してもよい。
補正用信号が読み出されると、画像処理部181は、上述した場合と同様にしてFPN補正値を算出して、一時メモリ183に格納する。そして、画像処理部181は、上述の場合と同様に、本画像用信号からFPN補正値を減算してFPNを補正する。
次に、ライブビュー画像表示から静止画撮影に移行する場合と、ライブビュー画像表示から動画撮影に移行する場合について説明する。
−ライブビュー画像表示から静止画撮影への移行−
上記のライブビューモードにおいて、第Nフレームの画像が取得された後に、制御回路18がレリーズスイッチの全押し操作による撮影指示信号を入力すると、制御回路18は、タイミングジェネレータ17に指令して全てのスイッチ142Aおよび142Bをオンさせる。そして、撮像素子14の全画素から出力される画素信号が本画像用信号として画像処理部181に入力される。画像処理部181は、一時メモリ183に格納したFPN補正値NAVEを読み出して、入力した本画像用信号から対応する列のFPN補正値NAVEを減算する。すなわち、画像処理部181は、撮影開始前に最後に取得したFPN補正値NAVEを用いて、入力した本画像用信号に対してFPN補正処理を施す。
−ライブビュー画像表示から静止画撮影への移行−
上記のライブビューモードにおいて、第Nフレームの画像が取得された後に、制御回路18がレリーズスイッチの全押し操作による撮影指示信号を入力すると、制御回路18は、タイミングジェネレータ17に指令して全てのスイッチ142Aおよび142Bをオンさせる。そして、撮像素子14の全画素から出力される画素信号が本画像用信号として画像処理部181に入力される。画像処理部181は、一時メモリ183に格納したFPN補正値NAVEを読み出して、入力した本画像用信号から対応する列のFPN補正値NAVEを減算する。すなわち、画像処理部181は、撮影開始前に最後に取得したFPN補正値NAVEを用いて、入力した本画像用信号に対してFPN補正処理を施す。
−ライブビュー画像表示から動画撮影への移行−
上記のライブビューモードにおいて、第Nフレームの画像が取得された後に、制御回路18がレリーズスイッチの全押し操作による撮影指示信号を入力すると、制御回路18は、第1フレームの動画像データを生成するための本画像用信号の取得を指令する。すなわち、制御回路18は、タイミングジェネレータ17に指令して、垂直方向に、たとえば2/3行(1000行)に間引いた本画像用信号を読み出させる。読み出された本画像用信号は画像処理部181に入力される。
上記のライブビューモードにおいて、第Nフレームの画像が取得された後に、制御回路18がレリーズスイッチの全押し操作による撮影指示信号を入力すると、制御回路18は、第1フレームの動画像データを生成するための本画像用信号の取得を指令する。すなわち、制御回路18は、タイミングジェネレータ17に指令して、垂直方向に、たとえば2/3行(1000行)に間引いた本画像用信号を読み出させる。読み出された本画像用信号は画像処理部181に入力される。
画像処理部181は、一時メモリ183に格納したFPN補正値NAVEを読み出して、入力した第1フレームの本画像用信号から対応する列のFPN補正値NAVEを減算する。続いて、制御回路18は、第2フレームの本画像用信号の取得を指令する。第1フレームの場合と同様に、垂直方向に2/3に間引かれた画素信号が本画像用信号として読み出され、画像処理部181に入力される。画像処理部181は、一時メモリ183に格納したFPN補正値NAVEを読み出して、入力した第2フレームの本画像用信号から対応する列のFPN補正値NAVEを減算する。以後、画像処理部181は、動画撮影開始前に最後に取得されたFPN補正値NAVEを用いて、動画撮影時に取得された第Nフレームの本画像用信号に対してFPN補正処理を施す。
上述したようにして動画撮影が行われている時に、撮像感度が変更された場合について、図7の動画撮影時のタイムチャートを参照して説明する。なお、図7においては、斜線でしめす領域は補正用信号の取得に要する時間を示す。第1フレーム〜第Nフレームのそれぞれの本画像用信号に関しては、上述したようにしてライブビューモードで最後に取得されたFPN補正値NAVEによりFPN補正処理が施される。図7は、動画撮影中の第Nフレームの本画像用信号が取得された後に、操作部30の感度設定スイッチが操作されて撮像感度が変更された場合を示す。この時、画像処理部181は、第(N+1)フレームの本画像用信号については、ライブビューモードで最後に取得したFPN補正値NAVEを用いてFPN補正処理を施す。そして、制御回路18は、第(N+1)フレームの本画像用信号を取得した後、補正用信号の取得を指令する。
制御回路18は、補正用信号を取得するために、たとえば500/6行(83行)に間引いて画素信号を読み出す。制御回路18は、タイミングジェネレータ17に指示して、第1行〜第83行の画素フォトダイオード141から補正用信号が出力されるように、垂直走査回路143を介してスイッチ142Aをオフし、かつスイッチ142Bをオンさせる。なお、選択行を所定行(たとえば3行)おきに設定してもよい。補正用信号が読み出されると、画像処理部181は、上述した場合と同様にしてFPN補正値(N+2)を列毎に算出して、一時メモリ183に格納する。
制御回路18は、補正用信号を取得した後、第1〜第(N+1)フレームの場合と同様にして、第(N+2)フレームの本画像用信号を取得する。そして、画像処理部181は、上述の場合と同様に、第(N+2)フレームの本画像用信号からFPN補正値(N+2)を減算してFPNを補正する。撮像感度の変更操作が行われない限り、画像処理部181は、第(N+3)フレーム以降の本画像用信号に対しても、FPN補正値(N+2)を用いてFPN補正処理を施す。
以上で説明した第1の実施の形態のカメラによれば、以下の作用効果が得られる。
(1)ライブビューモードから動画撮影に移行した場合、画像処理部181は、ライブビューモードにおいて取得したFPN補正値NAVEを用いて、動画像データを生成するための本画像用信号に対してFPN補正処理を施すようにした。したがって、動画撮影時に、フレームごとに、FPN補正値を算出するために新たに補正用信号を取得する必要がないので、動画撮影時におけるフレームレートの低下を防ぐことができる。
(1)ライブビューモードから動画撮影に移行した場合、画像処理部181は、ライブビューモードにおいて取得したFPN補正値NAVEを用いて、動画像データを生成するための本画像用信号に対してFPN補正処理を施すようにした。したがって、動画撮影時に、フレームごとに、FPN補正値を算出するために新たに補正用信号を取得する必要がないので、動画撮影時におけるフレームレートの低下を防ぐことができる。
(2)ライブビューモードから動画撮影に移行した場合、画像処理部181は、ライブビューモードにおいて最後に取得したFPN補正値NAVEと同一のFPN補正値NAVEを用いて、本画像用信号に対してFPN補正処理を施すようにした。このFPN補正値NAVEは、ライブビューモード時において、第Nフレームの補正用信号から算出したFPN補正値Nと、1フレーム前(第(N−1)フレーム)の補正用信号から算出したFPN補正値(N−1)AVEとを平均して算出したものである。したがって、FPN補正値NAVEには、温度などの要因によるカラム処理回路144を構成する内部回路の特性の変動が加味されているので、精度良くFPN補正を施して高画質の動画像を得ることができる。
(3)動画撮影中に撮像素子14の撮像感度が変更された場合は、制御回路18は、新たに補正用信号の取得を指示し、画像処理部181は、新たに取得した補正用信号に基づいてFPN補正値を算出して、本画像用信号に対してFPN補正を施すようにした。一般的に、撮像感度が、たとえば2倍に変更されると、画素ごとのFPNも2倍になる。したがって、FPN補正値を撮像感度の変更に応じて変化させることができるので、精度良くFPN補正が施された高画質の動画像を取得できる。
(4)撮像素子14の撮像感度の変更に応じて算出したFPN補正値と同一のFPN補正値を用いて、画像処理部181は、次回に撮像感度が変更されるまでは、以後のフレームで取得された動画像データを生成するための本画像用信号に対してFPN補正処理を施すようにした。したがって、動画撮影時に、フレームごとに、FPN補正値を算出するために新たに補正用信号を取得する必要がないので、動画撮影時におけるフレームレートの低下を防ぐことができる。
−第2の実施の形態−
図8、図9を参照して、本発明の第2の実施の形態によるカメラについて説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、ライブビュー画像表示中においてバッテリの残容量が所定値以下になると、補正用信号の読み出しを禁止し、既に用いられているFPN補正値NAVEを用いて本画像用信号に対してFPN補正を施す点で、第1の実施の形態と異なる。
図8、図9を参照して、本発明の第2の実施の形態によるカメラについて説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、ライブビュー画像表示中においてバッテリの残容量が所定値以下になると、補正用信号の読み出しを禁止し、既に用いられているFPN補正値NAVEを用いて本画像用信号に対してFPN補正を施す点で、第1の実施の形態と異なる。
図8に示すように、電子カメラ1は、各部に電力を供給するためのバッテリ40およびバッテリ電圧検出回路41を備えている。バッテリ電圧検出回路41は、バッテリ40が有する電力残容量を常時計測する。計測結果である残容量信号は、図示しないA/D変換回路を介して制御回路18へ出力される。制御回路18は、入力した残容量信号に基づいて、バッテリ40の残容量と予め設定された閾値(たとえば全容量の50パーセント)とを比較する。制御回路18は、ライブビューモード時において、バッテリ40の残容量が閾値以上であることを検出した場合は、第1の実施の形態と同様に、本画像用信号および補正用信号の選択行を決定する。すなわち、制御回路18は、本画像用信号を撮像素子14の全画素のうち垂直方向に1/3(500行)に間引いて読み出し、撮像素子14の全画素のうち、500/3行(166行)を選択行として補正用信号を読み出す。以後、画像処理部181は、第1の実施の形態と同様にして、FPN補正値を算出し、本画像用信号に対してFPNの補正処理を施す。
第Nフレームの画像を取得した後、制御回路18がバッテリ40の残容量が閾値である全容量の50パーセント未満であることを検出すると、第(N+1)フレーム以後の補正用信号の取得を禁止して、既に使用しているFPN補正値NAVEを用いてFPN補正処理を施す。すなわち、制御回路18は、タイミングジェネレータ17に指令して、本画像用信号のみを読み出させる。図9のタイムチャートに示すように、画像処理部181は、第(N+1)フレーム以後の本画像用信号に対しては、一時メモリ183に格納したFPN補正値NAVEを読み出して、入力した第(N+1)フレーム以降の本画像用信号から対応する列のFPN補正値NAVEを減算する。
バッテリ40の残容量が閾値未満の時に撮像感度が変更された場合について説明する。図9は、ライブビューモード時において第Mフレームの本画像用信号が取得された後に、操作部30の感度設定スイッチが操作されて撮像感度が変更された場合を示す。この時、画像処理部181は、第(M+1)フレームの本画像用信号に対しては、一時メモリ183に格納されたFPN補正値NAVEを用いてFPN補正処理を施す。そして、制御回路18は、第(M+1)フレームの本画像用信号を取得した後、タイミングジェネレータ17に指令して、補正用信号を読み出させる。すなわち、制御回路18は、補正用信号の読み出しの禁止を一旦解除する。
制御回路18は、補正用信号を取得するために、上述したように500/3行(166行)に間引いて画素信号を読み出す。補正用信号が読み出されると、画像処理部181は、上述した場合と同様にしてFPN補正値(M+2)を算出して、一時メモリ183に格納する。制御回路18は、補正用信号を取得した後、第(M+2)フレームの本画像用信号を取得する。そして、画像処理部181は、上述の場合と同様に、第(M+2)フレームの本画像用信号からFPN補正値(M+2)を減算してFPNを補正する。撮像感度の変更操作が行われない限り、画像処理部181は、第(M+3)フレーム以降の本画像用信号に対しても、FPN補正値(M+2)を用いてFPN補正処理を施す。
なお、ライブビューモードが設定された時点で、制御回路18がバッテリ40の残容量が閾値である全容量の50パーセント未満であることを検出すると、第1フレームに対するFPN補正値1を算出し、第2フレーム以降の本画像用信号に対しても、FPN補正値1を用いてFPN補正処理を施すものとする。
以上で説明した第2の実施の形態の電子カメラ1によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)制御回路18は、ライブビューモードが設定されている時に、バッテリ40の残容量が閾値未満であることを検出すると、FPN補正値を算出するために使用する補正用信号の取得を禁止するようにした。すなわち、制御回路18は、既に使用しているFPN補正値を用いてFPN補正処理を施すようにした。したがって、バッテリ40の残容量が減少した場合には、撮像素子14の駆動時間を減少させることができるので、省電力化に寄与する。
(1)制御回路18は、ライブビューモードが設定されている時に、バッテリ40の残容量が閾値未満であることを検出すると、FPN補正値を算出するために使用する補正用信号の取得を禁止するようにした。すなわち、制御回路18は、既に使用しているFPN補正値を用いてFPN補正処理を施すようにした。したがって、バッテリ40の残容量が減少した場合には、撮像素子14の駆動時間を減少させることができるので、省電力化に寄与する。
(2)補正用信号の取得が禁止された後、画像処理部181は、補正用信号が取得される前に算出したFPN補正値NAVEと同一のFPN補正値NAVEを用いて、本画像用信号に対してFPN補正処理を施すようにした。このFPN補正値NAVEは、ライブビューモード時において、第Nフレームの補正用信号から算出したFPN補正値Nと、1フレーム前(第(N−1)フレーム)の補正用信号から算出したFPN補正値(N−1)AVEとを平均して算出したものである。したがって、FPN補正値NAVEには、温度などの要因によるカラム処理回路144を構成する内部回路の特性の変動が加味されているので、精度良くFPN補正を施して高画質の画像を得ることができる。
(3)ライブビューモードにより画像を表示中に撮像素子14の撮像感度が変更された場合は、制御回路18は、補正用信号の読み出し禁止を一旦解除して、新たに補正用信号の取得を指示する。そして、画像処理部181は、新たに取得した補正用信号に基づいてFPN補正値を算出して、本画像用信号に対してFPN補正を施すようにした。一般的に、撮像感度が、たとえば2倍に変更されると、画素ごとのFPNも2倍になる。したがって、FPN補正値を撮像感度の変更に応じて変化させることができるので、精度良くFPN補正が施された高画質の画像を取得して、表示できる。
(4)撮像素子14の撮像感度の変更に応じて算出したFPN補正値と同一のFPN補正値を用いて、画像処理部181は、次回に撮像感度が変更されるまでは、以後のフレームで取得された本画像用信号に対してFPN補正処理を施すようにした。したがって、ライブビューモード時に、フレームごとに、FPN補正値を算出するために新たに補正用信号を取得する必要がないので、バッテリ40の電力消費を抑制できる。
−第3の実施の形態−
図10を参照して、本発明の第3の実施の形態によるカメラについて説明する。以下の説明では、第1または第2の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1または第2の実施の形態と同じである。本実施の形態では、ライブビュー画像表示中に撮像素子14近傍の温度が所定値以上になると補正用信号の読み出しを禁止し、既に用いられているFPN補正値NAVEを用いて本画像用信号に対してFPN補正を施す点で、第1および第2の実施の形態と異なる。
図10を参照して、本発明の第3の実施の形態によるカメラについて説明する。以下の説明では、第1または第2の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1または第2の実施の形態と同じである。本実施の形態では、ライブビュー画像表示中に撮像素子14近傍の温度が所定値以上になると補正用信号の読み出しを禁止し、既に用いられているFPN補正値NAVEを用いて本画像用信号に対してFPN補正を施す点で、第1および第2の実施の形態と異なる。
図10に示すように、電子カメラ1は温度センサ42を備えている。温度センサ42は、撮像素子14周辺の温度を常時測定し、測定結果である温度信号を図示しないA/D変換回路を介して制御回路18へ出力する。制御回路18は、入力した温度信号に基づいて、温度センサ42で計測された撮像素子14近傍の温度と予め設定された閾値(たとえば45℃)とを比較する。なお、閾値は撮像素子14の定格に依存して決定される値である。また、撮像素子14近傍の温度が所定値以上のときにライブビューモードを終了する機能を有するカメラの場合には、閾値は上記の所定値よりも低い値に設定されるものとする。
制御回路18は、ライブビューモード時において、温度センサ42で計測された撮像素子14近傍の温度が閾値(45℃)未満であることを検出した場合は、本画像用信号および補正用信号の選択行を決定する。すなわち、制御回路18は、本画像用信号を撮像素子14の全画素のうち垂直方向に1/3(500行)に間引いて読み出し、撮像素子14の全画素のうち、500/3行(166行)を選択行として補正用信号を読み出す。以後、画像処理部181は、第1の実施の形態と同様にして、FPN補正値を算出し、本画像用信号に対してFPNの補正処理を施す。
制御回路18は、ライブビューモード時において、第Nフレームの本画像用信号が取得された後、温度センサ42で計測された撮像素子14近傍の温度が閾値(45℃)以上であることを検出した場合は、第(N+1)フレーム以後の補正用信号の取得を禁止して、既に使用しているFPN補正値NAVEを用いてFPN補正処理を施す。すなわち、制御回路18は、タイミングジェネレータ17に指令して、本画像用信号のみを読み出させる。そして、画像処理部181は、第(N+1)フレーム以降の本画像用信号に対して、一時メモリ183に格納されたFPN補正値NAVEを用いてFPN補正処理を施す。なお、撮像感度が変更された場合については、第2の実施の形態において説明したように、制御回路18は、補正用信号の読み出しの禁止を一旦解除する。
なお、ライブビューモードが設定された時点で、制御回路18が撮像素子14近傍の温度が閾値(45℃)以上であることを検出すると、第1フレームに対するFPN補正値1を算出し、第2フレーム以降の本画像用信号に対しても、FPN補正値1を用いてFPN補正処理を施すものとする。
以上で説明した第3の実施の形態の電子カメラ1によれば、第2の実施の形態により得られた(2)〜(4)の作用効果に加えて、以下の作用効果が得られる。
(1)制御回路18は、ライブビューモードが設定されている時に、温度センサ42で検出した撮像素子14近傍の温度が閾値以上である場合には、FPN補正値を算出するために使用する補正用信号の取得を禁止するようにした。すなわち、制御回路18は、既に使用しているFPN補正値を用いてFPN補正処理を施すようにした。したがって、撮像素子14の駆動時間を減少させて温度上昇を防ぎ、ライブビューモードで表示される画像に暗電流等によるノイズが発生することを抑えるので、表示される画像の画質の劣化を防ぐことができる。
(1)制御回路18は、ライブビューモードが設定されている時に、温度センサ42で検出した撮像素子14近傍の温度が閾値以上である場合には、FPN補正値を算出するために使用する補正用信号の取得を禁止するようにした。すなわち、制御回路18は、既に使用しているFPN補正値を用いてFPN補正処理を施すようにした。したがって、撮像素子14の駆動時間を減少させて温度上昇を防ぎ、ライブビューモードで表示される画像に暗電流等によるノイズが発生することを抑えるので、表示される画像の画質の劣化を防ぐことができる。
以上で説明した実施の形態によるカメラを、以下のように変形できる。
(1)ライブビューモードにおいて、拡大率が変更された場合、選択行を変更するものに代えて、画像上で拡大された位置に対応する位置に配置された画素フォトダイオード141を用いて、本画像用信号および補正用信号を読み出すようにしてもよい。図11に、この場合に本画像用信号および補正用信号が読み出される画素の一例を示す。制御回路18は、図11(a)の斜線部に示すように、500×1000画素の画素信号を本画像用信号として読み出す。さらに、制御回路18は、図11(b)の斜線部に示すように、500/15行(33行)を選択行として、33×1000画素の画素信号を補正用信号として読み出す。
(1)ライブビューモードにおいて、拡大率が変更された場合、選択行を変更するものに代えて、画像上で拡大された位置に対応する位置に配置された画素フォトダイオード141を用いて、本画像用信号および補正用信号を読み出すようにしてもよい。図11に、この場合に本画像用信号および補正用信号が読み出される画素の一例を示す。制御回路18は、図11(a)の斜線部に示すように、500×1000画素の画素信号を本画像用信号として読み出す。さらに、制御回路18は、図11(b)の斜線部に示すように、500/15行(33行)を選択行として、33×1000画素の画素信号を補正用信号として読み出す。
(2)電子カメラ1がバッテリ40および温度センサ42を備える場合は、制御回路18は、温度センサ42で検出した撮像素子14近傍の温度が閾値以上の時、もしくはバッテリ40の残容量が閾値未満の時のいずれかの場合に補正用信号の取得を禁止するようにしてもよい。
(3)電子カメラ1は、撮影レンズ交換可能なものに代えて、撮影レンズ固定式のカメラであってもよい。
(3)電子カメラ1は、撮影レンズ交換可能なものに代えて、撮影レンズ固定式のカメラであってもよい。
また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
14・・・撮像素子 18・・・制御回路 40・・・バッテリ 41・・・バッテリ電圧検出回路
42・・・温度センサ 141・・・画素フォトダイオード
144・・・カラム処理回路 181・・・画像処理部
42・・・温度センサ 141・・・画素フォトダイオード
144・・・カラム処理回路 181・・・画像処理部
Claims (7)
- 被写体像を撮像して画素信号を出力する、複数の画素が行列状に配置された撮像素子と、
前記複数の画素のうち、所定行に含まれる画素から第1画素信号を読み出す第1読出手段と、
表示用の画像および記録用の画像のいずれかを生成するための第2画素信号を前記複数の画素から読み出す第2読出手段と、
前記第1画素信号を用いて、前記第2画素信号の画素列ごとの誤差を補正するための補正値を算出する算出手段と、
前記算出された前記補正値を用いて前記第2画素信号に対して補正を施す補正手段と、
記録媒体への記録を伴わず画像を表示するライブビューモード時に、所定条件が満たされているときには、前記第1読出手段に対して前記第1画素信号の読み出しを禁止させる読出制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記補正手段は、前記読出制御手段が前記第1画素信号の読み出しを禁止する以前に前記算出手段が算出した最後の補正値を用いて、前記第1画素信号の読み出しが禁止された後に前記第2読出手段が読み出した第2画素信号に対して補正を施すことを特徴とする撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置において、
前記補正手段は、前記ライブビューモード時に用いた最後の補正値を用いて、前記第2画素信号に対して補正を施すことを特徴とする撮像装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の撮像装置において、
動画の撮影開始を指示する指示手段をさらに備え、
前記第1画素信号の読み出しを禁止するための前記所定条件として、前記指示手段により動画の撮影開始が指示された場合であることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1または2に記載の撮像装置において、
バッテリの残容量を検出する容量検出手段をさらに備え、
前記第1画素信号の読み出しを禁止するための前記所定条件として、前記検出された前記バッテリの残容量が所定の閾値未満となる場合を条件とすることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1または2に記載の撮像装置において、
前記撮像素子近傍の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、
前記第1画素信号の読み出しを禁止するための前記所定条件として、前記検出された温度が所定の閾値以上となる場合を条件とすることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の撮像装置において、
前記撮像素子の撮像感度を設定する感度設定手段をさらに備え、
前記読出制御手段が第1画素信号の読み出しを禁止している時に、前記撮像感度が変更された場合、前記読出制御手段は、第1画素信号の読み出しの禁止を解除し、
前記算出手段は、前記第1読出手段により読み出された前記第1画素信号を用いて、前記撮像素子から読み出された前記第2画素信号に対して画素列ごとの誤差を補正するための第2の補正値を算出し、
前記補正手段は、前記第2の補正値を用いて前記第2画素信号に対して補正を施すことを特徴とする撮像装置。
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2008
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