JP5720213B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置に関する。
XYアドレス方式のCMOS型撮像素子を備える撮像装置では、全画素のフォトダイオードの電荷を一斉にリセットするグローバルリセットを行ってから露光を行い、露光によって生じた電荷量に応じた信号が各画素から読み出される。一般にXYアドレス方式のCMOS型撮像素子における信号の読み出しには、1ライン毎に順番に各画素から信号を読み出すローリング読み出し方式が用いられる。ところが、ローリング読み出し方式は、読み出し開始から読み出し終了までの時間差があるため、ライン毎にフォトダイオードで発生する暗電流量が異なり、読み出された画像に垂直シェーディングが現れるという問題がある。そこで、予め取得したシェーディング補正データを用いて、撮影画像のシェーディング補正を行う方法が考えられている(例えば特許文献1参照)。
特開2008−118293号公報
従来の方法は、予め取得したシェーディング補正データを用いてシェーディング補正を行っていた。ところが、フォトダイオードで発生する暗電流量は、時間、温度変化、撮像素子の個体差など状況に応じて異なり、特にローリング読み出し方式のようにグローバルリセットから信号を読み出すまでの時間が異なる場合には、精度の高いシェーディング補正を行うことができないという問題があった。
本発明の目的は、読み出し時間が異なる場合でも暗電流の影響を受けることなく精度の高いシェーディング補正を行うことができる撮像装置を提供することである。
本発明に係る撮像装置は、複数の画素が二次元状に配列され画素部と、前記画素における単位時間当たりの暗電流増加量を求め、前記画素の暗電流補正量を算出する演算部と、前記演算部が求めた前記暗電流補正量を用いて前記画素から読み出される信号の暗電流補正を行う補正部とを有し、前記画素部は、遮光領域と受光領域とを有し、前記遮光領域には、光電変換部の無い第1画素と光電変換部の有る第2画素とが配置され、前記受光領域には、光電変換部の有る第3画素が配置され、前記演算部は、前記第1画素および前記第2画素から信号を読み出す時に当該信号を用いて単位時間当たりの前記暗電流増加量を求め、前記第3画素から読み出される信号の読み出し時間に応じた前記暗電流補正量を算出することを特徴とする。
また、前記信号の読み出し時間は、グローバルリセットから前記第3画素の信号読み出し開始タイミングまでの時間であることを特徴とする。
特に、前記画素部の前記複数の画素は行列状に配置され、各行は前記第1画素と前記第2画素と前記第3画素とを含み、各画素の信号は行順にローリング読み出しされることを特徴とする。
或いは、前記各画素の信号は、ランダムにアドレス指定された画素から読み出されることを特徴とする。
また、前記演算部は、グローバルリセットから前記第2画素の信号読み出し開始タイミングまでの第1時間と、前記第1画素の信号レベルに対する前記第1時間経過後の前記第2画素の信号レベルの増分とに基づいて単位時間当たりの前記暗電流増加量を求めることを特徴とする。
特に、前記演算部は、前記第3画素から信号が読み出される毎に、読み出された画素の前記暗電流補正量を求めることを特徴とする。
また、前記演算部は、グローバルリセットから前記第2画素の信号の読み出し開始タイミングまでの前記第1時間をTexp、前記第2画素の信号レベルと前記第1画素の信号レベルとのレベル差をDark0とした場合に、単位時間当たりの前記暗電流増加量ΔDを
ΔD=Dark0/Texp
により求め、さらに、時間変数をt、前記グローバルリセットのタイミングをt0、前記第3画素の時間tにおける黒レベルをHOB(t)、予め設定された係数をaとした場合に、前記第3画素と共に読み出された画素の信号のクランプレベルHOB’(t)を
HOB’(t)=HOB(t) + a・ΔD・(t−t0)
により求め、前記補正部は、前記演算部が求めた前記クランプレベルHOB’(t)で前記第3画素から読み出される信号のクランプ処理を行うことを特徴とする。
本発明に係る撮像装置は、読み出し時間が異なる場合でも暗電流の影響を受けることなく精度の高いシェーディング補正を行うことができる。
本実施形態に係る電子カメラ101の構成例を示すブロック図である。 撮像部104の構成例を示すブロック図である。 画素部151の構成例を示すブロック図である。 画素p(m,n)の一例を示す回路図である。 ローリング読み出しと画素領域の一例を示す説明図である。 暗電流による信号レベルの変化を示す説明図である。 暗電流補正時の信号レベルの様子を示す説明図である。 撮像部104と画像処理部106の補正部155の処理分担例を示す説明図である。 撮像部104と画像処理部106の補正部155の処理分担例を示す説明図である。 撮影処理のフローチャートである。 ランダムアクセス読み出しと画素領域の一例を示す説明図である。
以下、本発明に係る撮像装置の実施形態について図面を用いて詳しく説明する。尚、以下の実施形態では、本発明に係る撮像装置が搭載された電子カメラ101の例について説明する。
[電子カメラ101の構成]
先ず、本実施形態に係る電子カメラ101の構成について説明する。図1は電子カメラ101の構成例を示すブロック図である。図1において、電子カメラ101は、光学系102と、メカニカルシャッタ103と、撮像部104と、制御部105と、画像処理部106と、RAM107と、表示モニタ108と、記録I/F部109と、ROM110と、操作部111と、測光センサ112とで構成される。尚、撮像部104、制御部105、画像処理部106、RAM107、表示モニタ108、記録I/F部109およびROM110は、バス113によって相互に接続されている。
図1において、光学系102に入射される被写体光は、メカニカルシャッタ103を介して撮像部104の受光面に入射される。ここで、光学系102は、ズームレンズやフォーカスレンズなどの複数枚のレンズおよびレンズ駆動部や絞り機構などを有し、制御部105からの指令に応じて、ズームレンズやフォーカスレンズの位置或いは絞り値などが制御される。
撮像部104は、例えばXYアドレス方式のCMOS型撮像素子で構成される。撮像部104は、複数の画素が行列状に配列され、露光後の各画素の信号は、行順にローリング読み出しされる。或いは、ランダムにアドレス指定された画素の信号が読み出される。特に、本実施形態に係る電子カメラ101は、全画素の電荷を一斉にリセットするグローバルリセットから信号が読み出されるまでの時間が行毎あるいは画素毎に異なる場合に問題となる暗電流によるシェーディングを抑制することができる。尚、撮像部104の構成については後で詳しく説明する。
制御部105は、例えばROM110に記憶されたプログラムに従って動作するCPUで構成され、電子カメラ101全体の動作を制御する。例えば制御部105は、操作部111のレリーズボタンが押下されると、光学系102のフォーカス制御や絞り制御を行ってメカニカルシャッタ103を開閉し、撮像部104に結像される被写体画像を撮影する。そして、制御部105は、予め設定された解像度またはアドレス指定された画素から信号を読み出し、画像処理部106で画像処理を行う。撮像部104から読み出された画像データや画像処理部106で画像処理された画像データは、RAM107に一時的に保持される。さらに、制御部105は、RAM107に保持された画像処理後の画像データに所定のファイル名やヘッダ情報を付加し、記録I/F109を介してメモリカードなどの記憶媒体109aに保存する。或いは、制御部105は、表示モニタ108に撮影画像を表示する。
画像処理部106は、撮像部104が出力する画像データ或いはRAM107に取り込まれた画像データに対して、画像処理を施す。画像処理は、例えば、ホワイトバランス処理、色補間処理、ガンマ補正処理、彩度強調処理、輪郭輪郭強調処理、或いはJPEG規格などに準拠した画像圧縮処理などである。さらに、本実施形態では、画像処理部106は、後に説明するように、撮像部104の演算部154との処理分担により、暗電流補正のための補正処理を行う補正部155を有する。尚、暗電流補正のための補正処理の内容については、撮像部104の演算部154と画像処理部106の補正部155との処理分担により、いくつかのバリエーションがあり、詳細については後で説明する。
RAM107は、例えば揮発性の高速メモリで構成され、バス113によって接続される各ブロック間で入出力される画像データや一時的なパラメータなどを記憶する。例えば、撮像部104や画像処理部106が出力する画像データを記憶する。或いは、RAM107は、画像処理部106が画像処理する際のバッファメモリや、表示モニタ108に画像を表示する際の表示メモリとしても使用される。
表示モニタ108は、液晶モニタなどで構成され、制御部105により撮影画像や電子カメラ101の操作に必要な設定メニュー画面などが表示される。
記録I/F109は、電子カメラ101にメモリカードなどの記憶媒体109aを接続するためのインターフェースである。そして、制御部105は記録I/F109を介して記憶媒体109aに画像データを読み書きする。
ROM110は、例えばフラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性の半導体メモリで構成され、制御部105のプログラムが予め記憶されている。また、ROM110には、電子カメラ101の撮影モードや露出情報,フォーカス情報などのパラメータも記憶される。制御部105は、これらのパラメータを参照して電子カメラ101の動作を制御する。尚、これらのパラメータは、操作部111を介して行われるユーザー操作に応じて適宜更新される。
操作部111は、電源ボタン、レリーズボタン、撮影モード選択ダイヤル、カーソルボタンなどで構成される。ユーザーは、これらの操作ボタンを用いて電子カメラ101を操作する。尚、これらの操作ボタンの操作情報は制御部105に出力され、制御部105は操作部111から入力する操作情報に応じて電子カメラ101全体の動作を制御する。
測光センサ112は、被写体の明るさを測定して制御部105に出力し、制御部105は、測光センサ112の測光値に応じて露出制御を行い、絞り値やシャッター速度を決定する。
以上が電子カメラ101の構成および基本動作である。
[撮像部104の構成]
次に、撮像部104の構成について詳しく説明する。図2において、撮像部104は、画素部151と、TG(タイミングジェネレータ)152と、A/D変換部153と、演算部154とで構成される。また、画像処理部106は、暗電流補正を行うための補正部155を有し、演算部154と補正部155とで暗電流補正処理を行う。
画素部151は、行列状に配置された複数の画素を有し、TG152によって各画素から信号が読み出され、A/D変換部153でデジタル値に変換される。また、演算部154は、画像処理部106の補正部155と共に暗電流補正を行うための処理を行うブロックであるが、画像処理部106の補正部155との処理分担によって各部で実行される処理の内容が異なる。処理分担については後で説明する。
ここで、画素部151の構成例を図3に示す。図3において、画素部151は、行列状に配置された複数の画素を有する画素回路161と、TG152が出力するタイミング信号に応じて画素回路161から行毎に各画素の信号を読み出す垂直走査回路162と、画素回路161から行毎に読み出された信号を一時的に保持し、TG152が出力するタイミング信号に応じて画素順(列順)に保持された信号をA/D変換部153に出力する水平出力回路163とで構成される。尚、垂直走査回路162をTG152に含めてもよいし、水平出力回路163とA/D変換部153とを1つにまとめてもよい。また、画素回路161の部分のみを画素部と称してもよい。
画素回路161は、図3の例では画素p(1,1)から画素p(M,N)までのM行N列で構成されるM×N個の画素を有する。ここで、Mは垂直方向の画素数を示す整数で、Nは水平方向の画素数を示す整数である。また、以降の説明において、特定の行又は列の画素を指定しない場合は画素p(m,n)と称し、(m)は1からMの整数で行番号を示し、(n)は1からNの整数で列番号を示す。
垂直走査回路162は、リセット信号RST(m)と、転送信号TX(m)と、選択信号SEL(m)とが画素回路161の行番号mの各画素に与えられる。ここで、画素p(m,n)は、図4に示すように、入射光量に応じた電荷を蓄積するフォトダイオードPDと、蓄積された電荷を読み出すために半導体基板上に容量を形成する浮遊拡散領域(FD領域)に転送するための転送トランジスタTtxと、FD領域に転送された電荷量に応じた電気信号に変換するための増幅トランジスタTampと、各画素を選択して増幅トランジスタTampの出力を読み出すための選択トランジスタTselと、フォトダイオードPDまたはFD領域の電荷をリセットするためのリセットトランジスタTrstとで構成される。
図4において、フォトダイオードPDに蓄積された電荷は、転送信号TX(m)で制御される転送トランジスタTtxによってFD領域に転送される。そして、増幅トランジスタTampは、FD領域に転送された電荷に応じた電気信号を出力する。さらに、増幅トランジスタTampが出力する電気信号は、選択信号SEL(m)で制御される選択トランジスタTselによって、垂直信号線VL(n)を介して水平出力回路163に読み出される。また、リセット信号RST(m)はFD領域の電荷およびフォトダイオードPDの電荷をリセットするための信号である。尚、転送信号TX(m),選択信号SEL(m)およびリセット信号RST(m)は、垂直走査回路162から行毎に出力されるので、各画素の電荷のリセットや信号の読み出しは行単位で行われる。
ここで、画素部151の各画素のリセットについて説明する。画素のリセットには、フォトダイオードPDの電荷のリセットと、FD領域の電荷のリセットとがある。フォトダイオードPDの電荷をリセットする場合は、転送トランジスタTtxを転送信号TX(m)で導通状態(オン)に保ちながらリセットトランジスタTrstを導通させる。これにより、フォトダイオードPDの電荷はFD領域を介してFD領域の電荷と共に電源電圧Vddに排出される。また、FD領域の電荷のみをリセットする場合は、転送トランジスタTtxを転送信号TX(m)で非導通状態(オフ)にしてリセットトランジスタTrstをリセット信号RST(m)で導通させ、FD領域の電荷を電源電圧Vddに排出する。
本実施形態に係る電子カメラ101では、フォトダイオードPDのリセットは、露光前に画素部151の全画素(画素p(1,1)から画素p(M,N))に対して行う。これをグローバルリセット(全画素一括リセット)と称する。
[画素部151の遮光領域と受光領域]
画素部151において、画素p(1,1)から画素p(M,N)は、図5(a)に示すように、遮光領域201または受光領域202に配置される。さらに、遮光領域201は、PD無しOB領域203と、PD有りOB領域204とを有する。ここで、「PD無し」とは、画素回路にフォトダイオードPDが無いダミーの画素を意味し、「PD有り」とは、受光領域202に配置される画素と同様にフォトダイオードPDが有る画素を意味する。従って、PD無しOB領域203ではフォトダイオードPDに起因する暗電流は発生しないが、PD有りOB領域204では受光領域202の各画素と同様にフォトダイオードPDに起因する暗電流が発生する。
また、図5(a)において、PD無しOB領域203の画面上側を上部PD無しOB領域203a、画面左側の水平方向の読み出し位置の部分を水平PD無しOB領域203b、とそれぞれ称する。尚、図5(a)において、PD有りOB領域204は、画面上側にしか描いていないが、水平PD無しOB領域203bと同様に画面左側の遮光領域201に配置してもよい。
ここで、遮光領域201のPD無しOB領域203から出力された信号レベルをダークレベル(黒レベルの基準)として、受光領域202から出力された信号の黒レベルを調整するクランプ処理が画像処理部106の補正部155で行われる。例えば図5(a)の場合、受光領域202の各行の黒レベルは、同じ行の水平PD無しOB領域203bの画素の信号レベルを基準とする。
尚、図5(a)において、水平PD有りOB領域を画面左側に設けて、水平PD有りOB領域の画素の信号レベルを各行の基準の黒レベルとすれば、この黒レベルには各行のローリング読み出しの時間差による暗電流の変動分も含まれるので、これによりクランプ処理する方法も考えられるが、実際にはフォトダイオードがあるOB領域の画素信号には暗電流ショットノイズや暗時白点などが発生することがあり、クランプレベルの精度が悪くなる場合があるので好ましくない。そこで、本実施形態では、各行の読み出し時間に応じて求めた暗電流レベルを水平PD無しOB領域203bの信号レベルに加算した信号をクランプレベルとする。そして、このクランプレベルでクランプ処理することにより、各画素から読み出される信号に含まれる暗電流成分を精度良く除去できる暗電流補正処理を実現する。
[暗電流補正処理]
先ず、ローリング読み出しと暗電流の関係について図5(b)を用いて説明する。図5(b)は、画素部151の全画素の電荷をリセットするグローバルリセットから受光領域202の最終行(N行目)をローリング読み出しするまでの処理を横軸を時間変数tにして描いた図である。
ここで、暗電流は、主にフォトダイオードPDで発生する熱雑音で、遮光状態であっても時間と共にフォトダイオードPDに電荷が蓄積される。特に温度が高い場合や長秒時露光或いは読み出し速度が遅い場合は発生する暗電流量が多くなり、撮影画像の暗部が実際よりも明るくなるという問題が生じる。特に、図5(b)に示したようなローリング読み出しを行う場合、タイミングt0で操作部111のレリーズボタンが押下され、画素部151の全画素の電荷がグローバルリセットされる。そして、タイミングt0からタイミングt1まで露光時間が与えられた後、例えば画素部151の上の行から順番にローリング読み出しが開始される。尚、ここでは、遮光領域201の行も読み出されるものとするが、PD有りOB領域204の行から読み出すようにしてもよい。
一方、タイミングt0のグローバルリセット以降、PD有りOB領域204および受光領域202のフォトダイオードPDでの暗電流は増加し続ける。ところが、グローバルリセットのタイミングt0から、受光領域202の最初の行の各画素から信号が読み出されるタイミングt3までの時間と、受光領域202の最終行(N行目)の各画素から信号が読み出されるタイミングt4までの時間とは異なり、受光領域202の最初の行の画素よりN行目の画素の方が暗電流の蓄積時間が長くなる。このため、撮影画像の上部の行から読み出される信号よりも下部の行から読み出される信号の方が暗電流量が多くなるので、一様な明るさの画面を撮影した場合、画面の上から下にかけて画像が徐々に明るくなってしまう(垂直シェーディング)。
そこで、本実施形態に係る電子カメラ101では、受光領域202の各画素から信号の読み出しを行う前に、グローバルリセットからPD有りOB領域204の予め指定した画素(指定画素)の信号を読み出すまでの時間と、この時間にPD有りOB領域204の指定画素に蓄積された暗電流量とを用いて単位時間当たりの暗電流増加量を求める。そして、受光領域202の各画素から信号を読み出す際に、グローバルリセットからローリング読み出しされるまでの時間に応じて発生する暗電流量を算出する。この暗電流量は、受光領域202の画素から読み出される信号(画素信号)に含まれる暗電流量であり、補正すべき暗電流補正量に相当する。そして、画素信号から暗電流補正量を減算することにより暗電流補正を行うことができる。このように、各画素から画素信号を読み出す毎に暗電流補正量を求めてリアルタイムで補正を行うので、読み出し時間や温度変化などに影響されることなく、精度の高い暗電流補正を行うことができる。
ここで、図5(a)で行順にローリング読み出しを行った場合の列方向の信号レベルの変化について、図6(a)および図6(b)を用いて説明する。尚、図6(a)は図5(a)に対応する図で、縦軸に時間軸tを示し手ある。そして、各領域の最初の行を読み出すタイミングt1からt3と、ローリング読み出しする最後の行を読み出すタイミングt4とを示してある。図6(a)において、タイミングt0でグローバルリセットを行い、露光期間が終了後のタイミングt1からt2の期間に上部PD無しOB領域203aの各画素から行順に信号を読み出す。続いて、タイミングt2からt3の期間にPD有りOB領域204の各画素から信号を読み出す。そして、タイミングt3からt4の期間に受光領域202の各画素から信号を読み出す。尚、上部PD無しOB領域203a、PD有りOB領域204および受光領域202の各行の画素から信号が読み出される際に、同じ行の水平PD無しOB領域203bの画素の信号も読み出される。
また、図6(a)において、二点鎖線Aは水平PD無しOB領域203bの列(複数の列がある場合はある1つの列)を示す。同様に、二点鎖線Bは上部PD無しOB領域203aと、PD有りOB領域204と、受光領域202とを通る1つの列を示す。そして、読み出し時間tに応じた二点鎖線Aの列にある各画素の信号レベルの変化は、図6(b)の実線251に示すように、暗電流の変動の影響を受けず、全ての行で一定の信号レベルLaを維持する。一方、二点鎖線Bの列にある各画素の信号レベルは、図6(b)の実線252に示すように、PD有りOB領域204の読み出し開始タイミングt2から受光領域202の読み出し終了タイミングt4までの期間で増加し続ける。これにより、図6(b)の画面253に示すように、PD有りOB領域204から受光領域202の最終行にかけて徐々に画像が明るくなる。
ここで、PD有りOB領域204においても、各画素はタイミングt0でグローバルリセットされているので、その画素から読み出した信号レベルはグローバルリセットから読み出すまでの時間にフォトダイオードPDで発生した暗電流により増加している。そこで、タイミングt2で読み出されるPD有りOB領域204の画素の信号レベルLbとグローバルリセット時の信号レベルLaとのレベル差をDark0とし、グローバルリセットのタイミングt0からPD有りOB領域204の読み出し開始タイミングt2までの期間Texpとレベル差Dark0とを用いて単位時間当たりの暗電流増加量を求める。この場合、単位時間当たりの暗電流増加量ΔDは、(式1)により求められる。尚、暗電流増加量ΔDは、時間軸に対して暗電流が増加する割合(傾き)を示している。
ΔD = Dark0 / Texp …(式1)
ここで、Dark0=Lb−La、Texp=t2−t0である。尚、Texpは、実質的には露光時間と同じであると見なしてもよい。また、タイミングt2でのPD有りOB領域204の画素の信号レベルは、ノイズなどの影響を除去するために、タイミングt2からt3までの期間に読み出したPD有りOB領域204の画素信号の平均値を用いてもよい。或いは、タイミングt2とタイミングt3でのPD有りOB領域204の画素の信号レベルの誤差は小さいと思われるので(図7ではわかり易いようにt2とt3間を大きく描いてあるが実際は微小である)、タイミングt3における水平PD有りOB領域204の指定された画素の信号レベルを用いてDark0を求めてもよい。
次に、グローバルリセットのタイミングt0から受光領域202の各行の信号を読み出すまでの時間tに応じた暗電流補正量を行毎に算出する。例えばタイミングt4で読み出される受光領域202の最終行(N行目)の暗電流補正量Dkは、(式2)により求められる。
Dk = ΔD × (t4−t0) …(式2)
このようにして、受光領域202の各行から読み出す信号から各行毎に求めた暗電流補正量を減算することにより、リアルタイムで精度の高い暗電流補正を行うことができる。
次に、クランプ処理を利用した暗電流補正の方法について図7を用いて説明する。尚、図7は図6(b)と同様に、グローバルリセットのタイミングt0から各行のローリング読み出しまでの時間に対応する各処理での信号レベルの変化を示す図である。
ここで、通常のクランプ処理は、先に説明したように、各画素から読み出した信号を予め設定した黒レベルにクランプする処理である。そこで、本実施形態に係る電子カメラ101では、クランプ処理で暗電流補正を行うために、暗電流の影響を受けない黒レベルに暗電流補正量を加算した値をクランプ処理の基準となるクランプレベルとする。
図7において、実線S1は、図6(b)の信号レベルLaに対応し、水平PD無しOB領域203bの時間tにおける信号レベルHOB(t)を示す。尚、HOB(t)は図7に示すように時間tに依らず一定である。
実線S2は、各行の読み出し時間tにおける暗電流量Dark(t)を示し、(式3)により求められる。
Dark(t) = a × ΔD × (t−t0) …(式3)
ここで、tは時間変数で、グローバルリセットのタイミングt0を基準にする場合は(式3)において、t0=0となる。また、aは傾きを補正するための係数で、0.9から1.1程度の値が予め設定されている。
そして、実線S1と実線S2の信号レベルを加算した実線S3の信号レベルは、時間tにおけるクランプレベルHOB’(t)となり、次の(式4)により求められる。
HOB’(t) = HOB(t) + Dark(t) …(式4)
そして、画像処理部106の補正部155は、HOB’(t)をクランプレベルとしてクランプ処理を行い、実線Soutに示すような補正後の画像信号が得られる。尚、実線Soutは、暗電流量Dark(t)が除去されることが分かり易いように、受光領域202に被写体光が入射していない場合の画素信号を示している。
ここで、暗電流補正処理は、例えば以下に示す複数の処理に分けることができる。尚、本実施形態に係る電子カメラ101では、演算部154と画像処理部106の補正部155とでこれらの処理を分担して暗電流補正を行う。
・暗電流算出処理:単位時間当たりの暗電流増加量を算出する処理(式1)。
・補正量算出処理:単位時間当たりの暗電流増加量を用いて、グローバルリセットから各画素のフォトダイオードPDに蓄積された電荷を読み出すまでの時間に応じて、読み出された信号に含まれる暗電流レベルを算出する処理(式3)。
・暗電流補正処理:読み出された画素信号に含まれる暗電流分を減算する処理。
ここで、本実施形態に係る電子カメラ101では、図7の例のように、基準となる黒レベルに暗電流補正量を加算したクランプレベルを算出する処理(加算処理)と、このクランプレベルにクランプする処理(クランプ処理)とで暗電流分を除去する。
尚、他の方法として、通常行われているクランプ処理(基準となる固定の黒レベルでクランプ)後に、別途(式3)で求めた暗電流量を減算する処理(減算処理)を行ってもよい。
また、上記の説明では、演算部154と画像処理部106の補正部155との処理分担を説明するために、暗電流補正処理を複数の処理に分けたが、必ずしも上記のように処理を分ける必要はなく、複数の処理の全てまたは一部を統合しても構わない。例えば本実施形態では、暗電流算出処理、補正量算出処理および加算処理を演算部154で行い、クランプ処理を画像処理部106の補正部155で行う。
[演算部154と画像処理部106の補正部155との処理分担]
次に、上記の暗電流処理を演算部154と画像処理部106の補正部155との処理分担のバリエーションについて図8および図9を用いて説明する。
(処理分担例1)図8(a)に示すように、撮像部104の演算部154は、単位時間当たりの暗電流増加量を求める暗電流算出処理と、単位時間あたりの暗電流増加量を用いて、行毎の読み出し時間差に応じた暗電流補正量を求める補正量算出処理と、求めた暗電流補正量を黒レベルに加算して行毎のクランプレベルを求める加算処理とを行う。この場合、画像処理部106の補正部155では通常のクランプ処理のみを行うので、従来の画像処理部106の処理内容を変更する必要がない。
具体的には、図8(a)に示すように、m行目を読み出す場合に、撮像部104から画像処理部106に出力するm行目の信号の水平PD無しOB領域203bの信号レベルにm行目の暗電流補正量を加算したクランプレベルを画像処理部106に出力する。そして、画像処理部106の補正部155は、通常のクランプ処理を行い、受光領域の画素から読み出された信号(受光信号)から暗電流分を除去する。
尚、画像処理部106の補正部155が行うクランプ処理を撮像部104で行うようにしても構わない。この場合は、撮像部104単体で全ての暗電流補正を行うことができるので、撮像部104を1つの半導体デバイスに格納すれば、本実施形態の特徴である暗電流補正機能を有する撮像素子を実現することができる。
(処理分担例2)図8(b)に示すように、撮像部104の演算部154は、暗電流算出処理と、補正量算出処理とを行う。そして、画像処理部106の補正部155は、求めた暗電流補正量を黒レベルに加算して行毎のクランプレベルを求める加算処理と、クランプ処理とを行う。この場合、演算部154が求めた暗電流補正量をm行目の信号の水平PD無しOB領域203bの信号および受光信号とは別にm行目の読み出し時に補正部155に出力される。
(処理分担例3)図9(a)に示すように、撮像部104の演算部154は、暗電流算出処理のみを行う。そして、画像処理部106の補正部155は、補正量算出処理と、加算処理と、クランプ処理とを行う。この場合、演算部154が求めた単位時間あたりの暗電流増加量をm行目の信号の水平PD無しOB領域203bの信号および受光信号とは別にm行目の読み出し時に補正部155に出力される。
(処理分担例4)図9(b)に示すように、撮像部104の演算部154は、処理を行わず、画像処理部106の補正部155は、暗電流算出処理と、補正量算出処理と、加算処理と、クランプ処理とを行う。この場合、撮像部104に暗電流補正に関係する処理を行うための演算部154は不要なので、一般に用いられているローリング読み出し可能な撮像素子を利用することができる。
[撮影処理]
次に、グローバルリセットしてローリング読み出しを行って撮影する場合の処理の流れについて図10のフローチャートを用いて説明する。尚、ここでは、演算部154と画像処理部106の補正部155との処理分担は、先述の処理分担例1を用いるものとする。
(ステップS101)制御部105は、操作部111のレリーズボタンが押下されたか否かを判別する。レリーズボタンが押下された場合はステップS102に進み、押下されていない場合はステップS101で待機する。
(ステップS102)制御部105は、撮像部104に指令して、画素部151のグローバルリセットを行う。
(ステップS103)制御部105は、測光センサ112で計測した露出条件に応じて決定したシャッタ速度でメカニカルシャッタ103を開閉して露光を行う。
(ステップS104)制御部105は、露光後に、撮像部104にローリング読み出しの開始を指令する。
(ステップS105)撮像部104の演算部154は、画素部151の遮光領域201のPD有りOB領域204の画素から読み出した信号レベルと、グローバルリセットからその画素を読み出すまでの時間とから単位時間当たりの暗電流増加量を算出する(暗電流算出処理(式1))。
(ステップS106)撮像部104の演算部154は、受光領域202の画素から行順にローリング読み出しされる信号に含まれる暗電流レベル(暗電流補正量に対応)を行毎に算出する(補正量算出処理(式3))。これは、ステップS105で求めた単位時間当たりの暗電流増加量に、受光領域202の画素から信号を読み出した時のグローバルリセットからの時間を乗算することにより求まる。尚、厳密には、グローバルリセットから各画素のフォトダイオードPDの電荷をFD領域に転送までの時間が暗電流の増加に関係する時間であるが、FD領域に転送された電荷に応じた信号が読み出される時間は露光時間など全体の時間に対して微少なので、グローバルリセットから信号が読み出されるまでの時間を用いて計算する。
(ステップS107)撮像部104の演算部154は、ステップS106で求めた暗電流補正量をその画素を読み出すときに同じ行の水平PD無しOB領域203bの画素から読み出した黒レベルに加算しクランプレベルを求める(加算処理)。そして、求めたクランプレベルを画像処理部106の補正部155に出力する。
(ステップS108)画像処理部106の補正部155は、ステップS107求めたクランプレベルを用い、水平PD無しOB領域203bの画素に続いて読み出される同じ行の受光領域202の各画素の信号に対してクランプ処理を行う。
ここで、撮像部104のTG152は、最終行のローリング読み出しが終了するまで画素部151の各画素の信号を行順に読み出す。そして、演算部154および画像処理部106の補正部155は、1画面分の読み出しが終了するまで、ステップS106からステップS108までの処理を行毎に繰り返す。
(ステップS109)制御部105は、読み出された1画面分の画像信号に対して、通常の画像処理(ホワイトバランス処理、ガンマ処理、色補間処理、エッジ強調処理など)を行うよう画像処理部106に指令する。
(ステップS110)制御部105は、画像処理後の画像データにファイル名を付加して記録I/F部109を介して記録媒体109aに保存し、一連の撮影処理を終了する。
尚、上記の説明では、ローリング読み出し方式を例に挙げて説明したが、フォトダイオードPDの電荷のリセットから読み出されるまでの時間が画素によって異なる場合であれば同様に適用可能である。
次に、一例として、ランダムアクセスで画素部151の指定された領域の画素から信号を読み出す場合について説明する。図11は、図5に対応する図で、ランダムアクセスの場合も画素部151から行単位で取り出された後、指定された領域の画素から信号が読み出される。
図11(a)において、領域301(5行分)の画素から信号を読み出し、続いて領域302(2行分)の画素から信号を読み出す場合、図11(b)に示すように、タイミングt0でグローバルリセットを行って露光後に、タイミングt2で遮光領域201のPD有りOB領域204の指定画素の信号を読み出し、グローバルリセットからその画素から読み出すまでの時間(t2−t0)と、読み出した指定画素の信号レベルとタイミングt1で読み出したPD無しOB領域203の信号レベルとのレベル差を用いて単位時間当たりの暗電流増加量を求める(式1)。
そして、先に説明した(式3)を用いて、グローバルリセット(t0)からタイミングt11で領域301の1行目を読み出すまでの時間に応じて発生する暗電流量を求める。同様にして、領域301の2行目から5行目までの各画素の信号を読み出すまでの時間に応じて発生する暗電流量を求める。さらに、領域302の1行目および2行目の各画素の信号を読み出すまでの時間に応じて発生する暗電流量を求める。求めた暗電流量は、各行における暗電流補正量として、同じ行の水平PD無しOB領域203bの画素から読み出された信号レベル(黒レベル)に加算され、クランプレベルとして画像処理部106の補正部155に出力される。そして、画像処理部106の補正部155でクランプ処理を行い、暗電流分が除去される。
このように、本実施形態に係る電子カメラ101では、グローバルリセットを行ってから画素信号を読み出すまでの時間が異なる場合でも発生する暗電流量の違いによるシェーディングを補正できるので、優れた画質の撮影画像を得ることができる。特に、各行を読み出す毎に暗電流補正量を算出して補正を行うので、リアルタイムで処理することができる。
以上、本発明に係る撮像装置について、各実施形態で例を挙げて説明してきたが、その精神またはその主要な特徴から逸脱することなく他の多様な形で実施することができる。そのため、上述した実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明は、特許請求の範囲によって示されるものであって、本発明は明細書本文にはなんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内である。
101・・・電子カメラ;102・・・光学系;103・・・メカニカルシャッタ;104・・・撮像部;105・・・制御部;106・・・画像処理部;107・・・RAM;108・・・表示モニタ;109・・・記録I/F部;110・・・ROM;111・・・操作部;112・・・測光センサ;113・・・バス;151・・・画素部;152・・・TG;153・・・A/D変換部;154・・・演算部;155・・・補正部;161・・・画素回路;162・・・垂直走査回路;163・・・水平出力回路;201・・・遮光領域;202・・・受光領域;203・・・PD無しOB領域;203a・・・上部PD無しOB領域;203b・・・水平PD無しOB領域;204・・・PD有りOB領域

Claims (7)

  1. 複数の画素が二次元状に配列され画素部と、
    前記画素における単位時間当たりの暗電流増加量を求め、前記画素の暗電流補正量を算出する演算部と、
    前記演算部が求めた前記暗電流補正量を用いて前記画素から読み出される信号の暗電流補正を行う補正部と
    を有し、
    前記画素部は、遮光領域と受光領域とを有し、前記遮光領域には、光電変換部の無い第1画素と光電変換部の有る第2画素とが配置され、前記受光領域には、光電変換部の有る第3画素が配置され、
    前記演算部は、前記第1画素および前記第2画素から信号を読み出す時に当該信号を用いて単位時間当たりの前記暗電流増加量を求め、前記第3画素から読み出される信号の読み出し時間に応じた前記暗電流補正量を算出する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記信号の読み出し時間は、グローバルリセットから前記第3画素の信号読み出し開始タイミングまでの時間である
    ことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または2に記載の撮像装置において
    前記画素部の前記複数の画素は行列状に配置され、各行は前記第1画素と前記第2画素と前記第3画素とを含み、各画素の信号は行順にローリング読み出しされることを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1または2に記載の撮像装置において、
    記各画素の信号は、ランダムにアドレス指定された画素から読み出されることを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記演算部は、グローバルリセットから前記第2画素の信号読み出し開始タイミングまでの第1時間と、前記第1画素の信号レベルに対する前記第1時間経過後の前記第2画素の信号レベルの増分とに基づいて単位時間当たりの前記暗電流増加量を求める
    ことを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記演算部は、前記第3画素から信号が読み出される毎に、読み出された画素の前記暗電流補正量を求める
    ことを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項5または6に記載の撮像装置において、
    前記演算部は、グローバルリセットから前記第2画素の信号の読み出し開始タイミングまでの前記第1時間をTexp、前記第2画素の信号レベルと前記第1画素の信号レベルとのレベル差をDark0とした場合に、単位時間当たりの前記暗電流増加量ΔDを
    ΔD=Dark0/Texp
    により求め、
    さらに、時間変数をt、前記グローバルリセットのタイミングをt0、前記第3画素の時間tにおける黒レベルをHOB(t)、予め設定された係数をaとした場合に、前記第3画素と共に読み出された画素の信号のクランプレベルHOB’(t)を
    HOB’(t)=HOB(t) + a・ΔD・(t−t0)
    により求め、
    前記補正部は、前記演算部が求めた前記クランプレベルHOB’(t)で前記第3画素から読み出される信号のクランプ処理を行う
    ことを特徴とする撮像装置。
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