JP2009188437A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
従来のオフセット性FPNを除去する処理は、同期性ノイズを除去できず、撮影画像に縦縞状のノイズが現れてしまうという問題があった。
【解決手段】
2次元(行,列)状に配置された複数の単位画素を有する撮像素子と、前記撮像素子が出力するダーク信号から列間のオフセット成分を求めるオフセットデータ生成部と、同期性ノイズデータを記憶しておく同期性ノイズ記憶部と、前記オフセットデータ生成部が生成したオフセットデータと、前記同期性ノイズ記憶部に記憶された同期性ノイズデータとを演算して補正データを生成する補正データ生成部とを設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像装置のノイズ低減技術に関する。
近年、固体撮像素子を用いたビデオカメラや電子カメラなどの撮像装置が広く一般に普及している。固体撮像素子は、受ける光を電気信号に変換する光電変換部を有する複数の単位画素が2次元(行(ロー),列(カラム))に配置されている。各単位画素が出力する電気信号は、カラム毎に設けられた読み出し回路を通して行単位で固体撮像素子から外部に読み出される。
ところが、カラム間の回路素子などのばらつきなどによって、カラム間の読み出し信号にオフセット成分が生じる。この結果、撮影画像のカラム方向に縦縞状の固定ノイズ(FPN:Fixed Pattern Noise)が現れるという問題があった。
そこで、このようなオフセット性FPNを除去するために、カラム間のオフセット成分を除去する処理が行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−287378号公報
ところが、このようなオフセット性FPNの抽出は、画像信号の読み出し時ではなくダーク信号の読み出し時に行われているので、ダーク信号の読み出し時に動作しないが画像信号の読み出し時に動作する画像処理回路やメモリの動作信号などが同期性ノイズとなって画像信号に混入する場合がある。逆に、画像信号の読み出し時には出ない同期性ノイズがダーク信号の読み出し時だけに生じる場合がある。この場合は、ダーク信号読み出し時にしか存在しない同期性ノイズが画像信号から余計に減算されてしまうことになる。
このような同期性ノイズは、従来技術で行われているカラム間のオフセット成分を除去する処理を行っても除去できないため、撮影画像に縦縞状のノイズが生じてしまうという問題があった。
本発明の目的は、オフセット性FPNの補正データだけでは除去できない同期性ノイズが生じた場合でも、その同期性ノイズを除去可能な高精度な補正データを生成することにより、高品質な画像が得られる撮像装置を提供することである。
本発明に係る撮像装置は、2次元(行,列)状に配置された複数の単位画素を有する撮像素子と、前記撮像素子が出力するダーク信号から列間のオフセット成分を求めるオフセットデータ生成部と、同期性ノイズデータを記憶しておく同期性ノイズ記憶部と、前記オフセットデータ生成部が生成したオフセットデータと、前記同期性ノイズ記憶部に記憶された同期性ノイズデータとを演算して補正データを生成する補正データ生成部とを有することを特徴とする。
また、前記同期性ノイズ記憶部に記憶された同期性ノイズデータを所定係数で重み付けして修正データを生成する同期性ノイズ生成部を更に設け、前記補正データ生成部は、前記オフセットデータ生成部が生成したオフセットデータと、前記同期性ノイズ生成部が生成した修正データとを演算して補正データを生成することを特徴とする。
さらに、前記補正データ生成部が生成した補正データを用いて、前記撮像素子が出力する画像信号を補正する画像処理部を更に設けたことを特徴とする。
特に、前記同期性ノイズ生成部は、前記同期性ノイズ記憶部に記憶された同期性ノイズデータを読み出して、感度,温度,露光時間の少なくとも1つに応じた係数で重み付けして前記修正データを生成することを特徴とする。
本発明によれば、オフセット性FPNの補正データだけでは除去できない同期性ノイズが生じた場合でも、その同期性ノイズを除去可能な高精度な補正データを得ることができる。この結果、撮影画像のカラム方向に現れる縦縞状のノイズが少ない高画質な画像を得ることができる。
以下、本発明に係る撮像装置の各実施形態について、図面を用いて詳しく説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る撮像装置101のブロック図を図1に示す。撮像装置101は、撮像素子102と、アンプ103と、A/D変換部104と、画像処理部105と、補正データ作成部106と、同期性ノイズデータメモリ107と、同期性ノイズ演算部108とで構成される。
尚、同期性ノイズデータメモリ107および同期性ノイズ演算部108は、撮像素子102からの信号の読み出しや撮影光学系や撮像装置101全体の動作を制御する制御部109に含まれる。制御部109は、CPUなどで構成され、予め設定されたプログラムに従って処理する。また、図1の撮像装置101は、本発明に関係する主要部分のみを描いてあり、制御部109が一時的なバッファとして使用する内部メモリや、画像処理部105が出力する画像データを保存するメモリカードなどの記憶媒体は省略してある。
撮像素子102は、CMOS型固体撮像素子など一般的な撮像素子で構成され、複数の画素が行方向および列方向に2次元マトリクス状に配置されている。各画素は、入射する光を電荷として蓄積する光電変換部や、光電変換部に蓄積された電荷をリセットするリセットトランジスタ、列毎に設けられた垂直信号線に行単位で読み出す選択トランジスタなどで構成されている。また、撮像素子102から行単位で読み出されるアナログの画像信号は、アンプ103で所定レベルになるように増幅され、A/D変換部104に出力される。
A/D変換部104は、アンプ103から出力されるアナログの画像信号をデジタルの画像データに変換し、画像処理部105と補正データ作成部106とに出力する。尚、アンプ103およびA/D変換部104は、撮像素子102に内蔵しても構わない。
ここで、撮像素子102からアンプ103およびA/D変換部104を介して出力される信号について詳しく説明する。
撮像素子102から読み出される信号には2つの種類がある。第1は、光が入射しない状態で、光電変換部に蓄積された電荷をリセットした時に読み出すダーク信号である。第2は、被写体から入射した光量に応じて電気信号に変換された画像信号、つまり画像を撮影した時の画像信号である。尚、通常、撮影毎にダーク信号を読み出してから画像信号を読み出す。また、ダーク信号は1画面分を読み出す必要はなく、複数行の読み出しだけで
も構わない。
全画面または一部の複数行に亘って読み出されたダーク信号は、アンプ103およびA/D変換部104を介してデジタルデータに変換され、補正データ作成部106に入力される。補正データ作成部106は、オフセット性FPNデータを抽出する。例えば、ダーク信号を読み出す時に同じ列毎に平均化してオフセット性FPNの補正データを作成する。作成した補正データは、内部のメモリなどに一時的に保存しておく。オフセット性FPNについては後で詳しく説明する。
一方、本撮影時の画像信号は、アンプ103およびA/D変換部104を介してデジタルの画像データに変換され、画像処理部105に出力される。画像処理部105は、A/D変換部104から入力する画像データに、補正データ作成部106から入力するオフセット性FPN補正データを行毎に加減算して、オフセット性FPNの補正処理を行う。
ここで、オフセット性FPN補正データの加減算処理は、例えば、オフセット性FPN補正データがオフセット性FPNと同じ極性の符号で保存されている場合は、本撮影された画像データからオフセット性FPN補正データを減算し、オフセット性FPN補正データがオフセット性FPNと逆の極性の符号で保存されている場合は、本撮影された画像データにオフセット性FPN補正データを加算する。
画像処理部105でオフセット性FPNの補正を行った画像データは、メモリカードなどの記憶媒体に本撮影画像として保存される。尚、ダーク信号の読み出し動作や本撮影時の画像信号の読み出し動作のシーケンス制御は、先に説明した撮像装置101の制御部109によって行われる。
ここで、本実施形態に係る撮像装置101の特徴が分かり易いように、従来の撮像装置901について図7を用いて説明する。尚、図1と同符号のものは同じものを示す。図7において、撮像装置901は、本実施形態に係る撮像装置101と異なり、図1に示した同期性ノイズデータメモリ107と同期性ノイズ演算部108とがなく、補正データ作成部906はA/D変換部104から出力されるダーク信号から得られるオフセット性FPNデータからのみ補正データを作成し、画像処理部105に出力するようになっている。従って、従来の撮像装置901は、オフセット性FPNの補正は行われるが、同期性ノイズの補正は行われていない。
次に、補正データ作成部106が出力する補正データについて説明する。図8は、オフセット性FPNによる縦筋302〜305が発生した補正前の画像301の様子と、ダーク信号を読み出した時のダーク信号のノイズ351と、画像信号を読み出した時の画像信号のノイズ信号352と、補正データ作成部906が作成した補正データ353と、画像処理部105が補正データ353を用いて画像信号を補正後の画像301bとの関係を描いた説明図である。尚、各ノイズや補正データは行方向の信号レベルの変化を示してあり、実際にはマイクロボルトオーダーの変化であるが図面では強調して描いてある。
図8のダーク信号のノイズ351において、信号レベルの変化を見ると、ゆっくりと変化する信号成分のシェーディング308aと、スパイク状の固定パターンノイズ302a〜305aが発生している。このようなシェーディング308aや固定パターンノイズ302a〜305aは、撮像素子102の製造時における列間の素子特性のばらつきなどによるオフセット成分がカラム方向に固有のノイズを生じさせる。これらのノイズ(シェーディング308bや固定パターンノイズ302b〜305b)は、ダーク信号の読み出し時だけでなく、画像信号の読み出し時にも発生する。特に、画像信号のノイズ352に示したように、ダーク信号のノイズ351と同じ位置に同じ信号レベルで発生する。
また、図8において、固定パターンノイズ302aと302b,304aと304bは、信号レベルが高い方にばらついているので、画面には白い縦筋302,304となって現れ、固定パターンノイズ303aと303b,305aと305bは、信号レベルが低い方にばらついているので、画面には黒い縦筋303,305となって現れる。また、これらのノイズはスパイク状に見えるが、実際には(a)の点線円に描いたように、シェーディング308aにも小さなノイズが乗っており、その中のレベルの高いレベルのノイズに過ぎない。また、シェーディング308a,308bは、補正前の画像301に描いたように、信号レベルが低い位置から高い位置に向けて画面が徐々に白くなり、逆に信号レベルが高い位置から低い位置に向けて画面が徐々に黒くなる。以降、特に明記しない限り、シェーディング308a,308bや固定パターンノイズ302a〜305a,302b〜305bなどをまとめてオフセット性FPNと称する。
先に説明したように、補正データ作成部906は、ダーク信号のノイズ351を列毎に平均化して補正データ353を作成し、メモリなどに一時的に保存しておく。その後、本撮影時に画像処理部105が撮像素子102から画像データを読み出す際に、補正データ353を本画像データから減算することによってオフセット性FPNの補正処理を行う。つまり、画像信号のノイズ352は、補正データ353を画像信号から減算することによって除去され、オフセット性FPNの無い撮影画像301bが得られる。
以上の処理は、従来から行われているオフセット性FPNの補正処理である。ところが、図9に示すように、画像信号の読み出し時には発生しないが、ダーク信号の読み出し時にだけ同期性ノイズ306a,307aが発生する場合がある。このような場合、先に説明した従来のオフセット性FPNの補正処理を行うと、次のような問題が生じる。図9に示したオフセット性FPN(シェーディング308a,308bや固定パターンノイズ302a〜305a,302b〜305b)は、ダーク信号の読み出し時と画像信号の読み出し時の両方に同じ位置に同じ信号レベルで発生するので、画像信号から除去できた。ところが、同期性ノイズ306a,307aはダーク信号の読み出し時しか発生しないので、このダーク信号のノイズ354から補正データ356を作成すると、画像信号には含まれていない同期性ノイズ成分307c,308cを画像信号から引き算することになる。この結果、補正後の画像301cに描いたように、補正データ356の同期性ノイズ成分306c,307cの逆相となって画像301cに現れてしまう。つまり、同期性ノイズ306cは白い縦筋306となって現れ、同期性ノイズ307cは黒い縦筋307となって現れてしまう。
また、図10に示したように、ダーク信号の読み出し時には発生しないが、画像信号の読み出し時にだけ同期性ノイズ309b,310bが発生する場合がある。このような場合、先に説明した従来のオフセット性FPNの補正処理を行うと、次のような問題が生じる。図10に示したオフセット性FPN(シェーディング308a,308bや固定パターンノイズ302a〜305a,302b〜305b)は、ダーク信号の読み出し時と画像信号の読み出し時の両方に同じ位置に同じ信号レベルで発生するので、画像信号から除去できた。ところが、同期性ノイズ309b,310bはダーク信号の読み出し時には発生しないので、このダーク信号のノイズ351から補正データ353を作成すると、画像信号にだけ含まれる同期性ノイズ309b,310bを減算することができない。この結果、画像信号の同期性ノイズ309b,310bが残ってしまい、補正後の画像301dに描いたように、同期性ノイズ309bは黒い縦筋309となって現れ、同期性ノイズ310bは白い縦筋310となって現れてしまう。
以上が、従来から行われているオフセット性FPNの補正処理の問題点である。
ここで、同期性ノイズの発生メカニズムについて説明する。例えば、撮像素子102からダーク信号または画像信号を読み出す際に、行単位で読み出されて処理されるので間欠動作を行うことになる。また、タイミングジェネレータや撮像素子102から読み出した信号をA/D変換部104でデジタルの画像データに変換する際に数画素分の時間ずれが生じる。或いは、処理の都合で倍速処理した場合など行単位の処理タイミングに時間のずれが生じる。一般に、電気回路が連続して動作している時は回路に流れる電流の変化は少ないのでノイズが生じにくいが、間欠動作や処理タイミングのずれなどによって電流が変化すると、電流の変化点でパルス状のノイズが生じ、撮像素子102から読み出し中のアナログ信号に混入する。特に、行単位の処理タイミングの遅延時間は各行毎に同じなので、画面の各行の同じ位置に同じ信号レベルでノイズが現れ、オフセット性FPNと同様に、ノイズの極性によって白筋や黒筋となって撮影画像に現れてしまう。
先に説明したように、ダーク信号の読み出し時だけに出る同期性ノイズや画像信号の読み出し時だけに出る同期性ノイズがあるのは、ダーク信号の読み出し時だけしか動作しない回路や処理があり、同様に画像信号の読み出し時だけしか動作しない回路や処理があるからである。
そこで、本実施形態では、ダーク信号の読み出し時だけに出る同期性ノイズや画像信号の読み出し時だけに出る同期性ノイズを除去するために、図1に示したように、同期性ノイズデータメモリ107と同期性ノイズ演算部108とを設けている。
同期性ノイズデータメモリ107には、図9で説明したような画像信号の読み出し時には発生しないが、ダーク信号の読み出し時にだけ発生する同期性ノイズ306a,307aなどがダーク信号の同期性ノイズデータとして予め記憶されている。同様に、同期性ノイズデータメモリ107には、図10で説明したようなダーク信号の読み出し時には発生しないが、画像信号の読み出し時にだけ発生する同期性ノイズ309b,310bなどが画像信号の同期性ノイズデータとして予め記憶されている。
尚、ダーク信号や画像信号の同期性ノイズデータは、撮像装置101の製造時に様々な動作モードで実際に測定して、不揮発性メモリなどに記憶しておく。或いは、A/D変換部104や画像処理部105などの動作タイミングが予め分かっているので、これらの設計値から同期性ノイズの位置やレベルを予測して記憶しておいても構わない。また、温度や撮影モード(長時間露光など)に応じて同期性ノイズの位置やレベルを測定して、温度や撮影モードに対応させたルックアップテーブルとして同期性ノイズデータメモリ107に記憶しておいても構わない。さらに、予め測定された同期性ノイズデータは、実際に1行分のデータを記憶していても構わないし、列方向の画素の位置(列番号)と信号レベルとを記憶しておいても構わない。
ここで、同期性ノイズデータメモリ107に記憶される同期性ノイズのテーブル例を図2に示す。図2(a)は、ダーク信号読み出し時の同期性ノイズのテーブル例を示している。図2(a)において、ノイズが生じる画素位置を示す列番号に対応させて、その時の信号レベルを記憶している。例えば、73列目には信号レベルが56μVの同期性ノイズ、485列目には信号レベルが33μVの同期性ノイズ、754列目には信号レベルが126μVの同期性ノイズがそれぞれ生じることがわかる。
図2(b)は、画像信号読み出し時の同期性ノイズのテーブル例を示している。図2(a)と同様に、ノイズが生じる画素位置を示す列番号に対応させて、その時の信号レベルを記憶している。例えば、12列目には信号レベルが78μVの同期性ノイズ、234列目には信号レベルが145μVの同期性ノイズ、561列目には信号レベルが26μVの同期性ノイズがそれぞれ生じることがわかる。
尚、ノイズレベルの測定は、例えば、撮像装置101の撮影時の設定感度の中で一番高い感度で製造時にデータを実測して同期性ノイズデータメモリ107に記憶しておくのが好ましい。これにより、補正時にレベルを低くする方向に調整することになり、信号レベルの精度を高くすることができる。
同期性ノイズ演算部108は、同期性ノイズデータメモリ107に記憶されている同期性ノイズデータの信号レベルを調整する。例えば、撮像装置101の撮影時の設定感度に応じて、実際に画像に現れる同期性ノイズの信号レベルを増減する。レベル調整後の同期性ノイズデータは補正データ作成部106に出力される。尚、同様に、オフセット性FPNについても、補正データ作成部106において信号レベルの調整が行われる。
ここで、同期性ノイズおよびオフセット性FPNを含む補正データの信号レベルの調整について、図3を用いて詳しく説明する。図3は、撮像装置101の設定感度に応じて補正データの信号レベルを可変する様子を示した説明図である。例えば、図3の補正データ360は感度(ISO400)の時のオフセット性FPN(シェーディング308c,固定パターンノイズ302c〜305c)と、同期性ノイズ311c,312cを描いてある。撮像装置101の撮影感度がISO400の時は、補正データ360の信号レベルのデータを補正データとして、補正データ作成部106は画像処理部105に出力する。
撮像装置101の撮影感度をISO200に変更した時は、補正データ作成部106は補正データ361の信号レベルのデータを補正データとして、画像処理部105に出力する。この時、図2で説明したように、ISO200に対応した同期性ノイズデータテーブルを予め同期性ノイズデータメモリ107に記憶しておいても構わないし、同期性ノイズデータメモリ107にはISO400の感度の補正データ360のみを記憶しておき、同期性ノイズ演算部108でISO400の補正データ360の信号レベルを例えば1/2に演算処理してISO200に対応した補正データ361を求めても構わない。同様に、ISO800に変更した場合も、同期性ノイズ演算部108でISO400の同期性ノイズデータテーブルから信号レベルを例えば2倍に演算処理してISO800に対応した補正データ362を求めても構わない。
尚、上記の例では、撮像装置101の設定感度に応じて、補正データの信号レベルを可変するようにしたが、撮像装置101の使用時の温度や、露光時間などの撮影モードに応じて、補正データの信号レベルを可変するようにしても構わない。例えば、様々な撮影モードで発生する可能性がある全ての同期性ノイズに対応する重み係数をルックアップテーブルとして製造時に同期性ノイズデータメモリ107に記憶しておく。この時、例えば、同期性ノイズXは撮影モードAの時には出るが撮影モードBの時には出ない場合、撮影モードBに対応する同期性ノイズXの重み係数を0として記憶しておく。このようにすれば、撮影モード対応する全ての同期性ノイズに対する重み係数を機械的に読み出して乗算するだけで済むので、撮影モード毎にどの同期性ノイズが発生するかを判断する必要がなくなる。
同期性ノイズ演算部108が出力する同期性ノイズデータを受け取った補正データ作成部106は、従来のオフセット性FPNの補正データに、同期性ノイズ演算部108が出力する同期性ノイズデータを併せて補正データを作成し、画像処理部105に出力する。尚、補正データ作成部106は、先に説明したように、オフセット性FPNの補正データを作成する際にも、同期性ノイズ演算部108と同様に、撮像装置101の設定感度に応じた補正をオフセット性FPNに対して行っているものとする。
このようにして、補正データ作成部106から補正データを受け取った画像処理部10
5は、オフセット性FPNだけでなく、同期性ノイズの除去も行うことができる。
次に、本実施形態に係る撮像装置101の撮影時の処理について図4のフローチャートを用いて説明する。尚、図4のフローチャートは、図1の制御部109に予め記憶されたプログラムに従って動作し、撮像素子102からダーク信号,画像信号を読み出して、補正データ作成部106,画像処理部105に取り込む処理や、各部へのデータの受け渡し処理などを行う。
以下、図4のフローチャートを順に説明する。
(ステップS201)この時点で、撮像装置101のレリーズボタンが押され、撮影処理を開始する。
(ステップS202)補正データ作成部106は、撮像素子102からダーク信号を読み出す。
(ステップS203)補正データ作成部106は、読み出したダーク信号からオフセット性FPNデータを抽出する。尚、この時、全画面または一部の複数行のダーク信号データを読み出して、列毎に平均化してオフセット性FPN補正データを作成し、内部メモリなどに一時的に保存する。また、撮像装置101の設定感度に応じて、オフセット性FPNの補正データの信号レベルを増減する。尚、信号レベルの調整は、同期性ノイズ演算部108で説明した方法と同様に行われる。
(ステップS204)同期性ノイズ演算部108は、同期性ノイズデータメモリ107に記憶されている同期性ノイズデータを読み出す。尚、同期性ノイズデータは、例えば、図2で説明したように、同期性ノイズの位置(画素列番号)と信号レベルで同期性ノイズデータメモリ107に記憶されている。
(ステップS205)同期性ノイズ演算部108は、同期性ノイズデータメモリ107から読み出した同期性ノイズデータの信号レベルを調整する。例えば、図3で説明したように、撮像装置101の設定感度に応じて、同期性ノイズの信号レベルを増減する。
(ステップS206)補正データ作成部106は、信号レベルの調整が行われたオフセット性FPNデータと同期性ノイズデータとを合成処理(加減算処理)する。
ここで、オフセット性FPNデータと同期性ノイズデータとの加減算処理について、ダーク信号のみに含まれる同期性ノイズデータの場合と、画像信号のみに含まれる同期性ノイズデータの場合とに分けて詳しく説明する。尚、ここでは、オフセット性FPNデータと同期性ノイズデータの極性は、実際のオフセット性FPNと同期性ノイズの極性と同じ極性を有しているものとする。
[1]ダーク信号のみに含まれる同期性ノイズデータの場合:この様子を図5に示す。図5は従来技術の図9に対応する図で、図9と同符号のものは同じものを示す。同期性ノイズのうちダーク信号のみに含まれる同期性ノイズ306a,307aは、画像信号のノイズ352には含まれないので、ダーク信号のノイズ354から同期性ノイズ306a,307aを除去した補正データ358を作成する必要がある。つまり、ステップS203で抽出したオフセット性FPNデータには、ダーク信号のみに含まれる同期性ノイズデータが含まれているので、これを除去するために、同期性ノイズデータメモリ107から読み出してレベル調整したダーク信号のみに含まれる同期性ノイズデータをダーク信号のノイズ354から減算する。この結果、ダーク信号のみに含まれる同期性ノイズ306a,307aの無い補正データ352を得ることができる。
[2]画像信号のみに含まれる同期性ノイズデータの場合:この様子を図6に示す。図6は従来技術の図10に対応する図で、図10と同符号のものは同じものを示す。同期性ノイズのうち画像信号のみに含まれる同期性ノイズ309b,310bは、ダーク信号のノイズ351には含まれないので、ダーク信号のノイズ351に同期性ノイズ309b,310bを加算した補正データ359を作成する必要がある。つまり、ステップS203で抽出したオフセット性FPNデータには、画像信号のみに含まれる同期性ノイズデータが含まれていないので、これを加えるために、同期性ノイズデータメモリ107から読み出してレベル調整した画像信号のみに含まれる同期性ノイズデータをオフセット性FPNの補正データに加算する。この結果、画像信号のみに含まれる同期性ノイズ309b,310bを含む補正データ359を得ることができる。
尚、ダーク信号のみに含まれる同期性ノイズデータと画像信号のみに含まれる同期性ノイズデータの加減算処理は、例えば加算処理に統一するために、予めダーク信号のみに含まれる同期性ノイズデータの極性を逆にして同期性ノイズデータメモリ107に記憶しておいても構わない。
(ステップS207)ステップS206で求めた補正データを補正データ作成部106の内部メモリなどに一時的に保存して補正データの生成を完了する。尚、補正データ作成部106は、撮影動作中、この補正データを画像処理部105に出力する。
(ステップS208)画像処理部105は、撮像素子102から画像信号を読み出し、アンプ103およびA/D変換部104を介して画像データを取り込む。
(ステップS209)画像処理部105は、撮像素子102から取り込んだ画像データのノイズ減算処理を行う。つまり、撮像素子102から取り込んだ1行毎の画像データからステップS207で一時的に記憶しておいた補正データを減算する。
(ステップS210)ステップS209でノイズを除去した画像データを本撮影画像としてメモリカードなどの記憶媒体に保存して撮影処理を終了する。
このようにして、ダーク信号のみに含まれる同期性ノイズデータがある場合は、図5に示したように、ダーク信号のみに含まれる同期性ノイズ306a,307aを除去した補正データ358を作成するので、図9の画像301cのように同期性ノイズ306a,307aによる縦筋306,307が画像に現れることがなく、図5の画像301eに示したようなきれいな画像を得ることができる。
同様に、画像信号のみに含まれる同期性ノイズデータがある場合は、図6に示したように、画像信号のみに含まれる同期性ノイズ309b,310bを加えた補正データ359を作成するので、図10の画像301dのように同期性ノイズ309b,310bによる縦筋309,310が画像に現れることがなく、図6の画像301fに示したようなきれいな画像を得ることができる。
このように、本実施形態に係る撮像装置101は、オフセット性FPNの補正データだけでは除去できない同期性ノイズが生じた場合でも、補正データ作成部106は、予め同期性ノイズデータメモリ107に記憶しておいた同期性ノイズデータと従来のオフセット性FPNの補正データとを併せて最終的な補正データを作成する。この結果、撮影画像からオフセット性FPNだけでなく同期性ノイズも除去することが可能な高精度な補正データを作成でき、高品質な画像を得ることができる。
また、設定感度などの撮影モードや撮影時の温度に応じて、同期性ノイズデータメモリ
107に記憶しておいた同期性ノイズデータのレベルおよびオフセット性FPNの補正データのレベルを可変するので、設定感度などの撮影モードや撮影時の温度などに依らず、同期性ノイズを確実に除去することができ、より高品質な画像を得ることができる。
尚、上記の実施形態では、図4のフローチャートを用いてソフトウェアで処理するようにしたが、専用のハードウェアで処理するようにしても構わない。
第1の実施形態の撮像装置101のブロック図である。 同期性ノイズデータテーブル例を示す説明図である。 補正データのレベル調整の様子を示す説明図である。 撮像装置101の撮影処理を示すフローチャートである。 ダーク信号読み出し時の同期性ノイズと補正データの関係を示す説明図である。 画像信号読み出し時の同期性ノイズと補正データの関係を示す説明図である。 従来の撮像装置901のブロック図である。 オフセット性FPNの様子を示す説明図である。 ダーク信号読み出し時の同期性ノイズの問題点を示す説明図である。 画像信号読み出し時の同期性ノイズの問題点を示す説明図である。
符号の説明
101・・・撮像装置 102・・・撮像素子
103・・・アンプ 104・・・A/D変換部
105・・・画像処理部 106・・・補正データ作成部
107・・・同期性ノイズデータメモリ
108・・・同期性ノイズ演算部
109・・・制御部

Claims (4)

  1. 2次元(行,列)状に配置された複数の単位画素を有する撮像素子と、
    前記撮像素子が出力するダーク信号から列間のオフセット成分を求めるオフセットデータ生成部と、
    同期性ノイズデータを記憶しておく同期性ノイズ記憶部と、
    前記オフセットデータ生成部が生成したオフセットデータと、前記同期性ノイズ記憶部に記憶された同期性ノイズデータとを演算して補正データを生成する補正データ生成部と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記同期性ノイズ記憶部に記憶された同期性ノイズデータを所定係数で重み付けして修正データを生成する同期性ノイズ生成部を更に設け、
    前記補正データ生成部は、前記オフセットデータ生成部が生成したオフセットデータと、前記同期性ノイズ生成部が生成した修正データとを演算して補正データを生成する
    ことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または2に記載の撮像装置において、
    前記補正データ生成部が生成した補正データを用いて、前記撮像素子が出力する画像信号を補正する画像処理部を更に設けた
    ことを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項2〜3のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記同期性ノイズ生成部は、前記同期性ノイズ記憶部に記憶された同期性ノイズデータを読み出して、感度,温度,露光時間の少なくとも1つに応じた係数で重み付けして前記修正データを生成する
    ことを特徴とする撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012044307A (ja) * 2010-08-16 2012-03-01 Nikon Corp 撮像装置
JP2013085196A (ja) * 2011-10-12 2013-05-09 Hoya Corp 固定パターンノイズ検出装置、除去装置、およびその方法

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