JP4341037B2 - 昇降式立体駐車装置 - Google Patents
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Description
グループAとグループBとの間に、フェンスや壁等の物理的な仕切は設けられておらず、外観上はグループAとグループBとが連続した態様となっている。一方、入出庫操作をするための操作盤36は、各グループ毎(36A、36B)に設けられている。
又、各グループの制御盤34A、34Bは、隣り合う他のグループの基の入出庫動作時に、入出庫動作に係る基と隣接する基を下限位置に固定する隣基インターロックを備えている。図12の例では、グループAの第3基A3が入出庫動作中であることから、第3基A3と隣接するグループBの第1基B1は隣基インターロックによる動作制限を受け、定位置に固定されている。なお、説明の便宜上、隣基インターロックによる動作制限に係る基を点線aLで囲んでいる。
一方、グループBの第2基B2及び第3基B3については、隣基インターロックによる動作制限を受けないため、いずれか一方は入出庫動作可能である。図12の例では、第2基B2が入出庫動作中であることから、隣基インターロックによる動作制限を受けている第1基B1を除いた残りの基、即ち、第3基B3が下限インターロックによる動作制限を受けている。なお、説明の便宜上、下限インターロックによる動作制限に係る基を2点鎖線bLで括っている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
従って、各基の上段のパレットに係る車両1、4、7、10、13、16については、操作盤36A、36Bの昇降ボタンを押し続けることによる入出庫操作が不要であり、迅速な入出庫が可能であるが、中段、下段のパレットに係る車両の入出庫の際には、操作盤36A、36Bの昇降ボタンを一定時間押し続ける必要があり、特に、下段の入出庫時には、合計で4分以上、上昇・下降ボタンを押し続けなければならないといった場合があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、装置の安全性を確保しつつ、昇降式立体駐車装置の操作性の向上を図ることにある。
又、一つのグループ内では、下限インターロックによって、任意の一つの基の入出庫動作のみ許容され、その他の基は下限位置に固定される。更に、隣接するグループとの関係においても、隣基インターロックによって、隣り合う他のグループの基の入出庫動作時に、該入出庫動作中の基と隣接する基は、下限位置に固定される。なおかつ、ゲートインターロックによって、下限インターロック又は隣基インターロックによる動作制限を受けた基に係る、前面ゲートの開放が制限されることで、入出庫動作中の基以外の基へと人が誤進入することを効果的に防ぐことが可能となる。
この構成によれば、主制御盤と副制御盤とで役割が明確に分担される。すなわち、隣り合うグループの主制御盤同士がインターロックケーブルで接続されることで、入出庫に係るパレットを具体的に指定して自動呼出し操作を行う形式の操作盤からの、入出庫の開始信号と、隣り合う他のグループに隣接する基に係る隣基インターロック信号又はゲートインターロック信号は、主制御盤で一括管理される。そして、各グループの主制御盤で、一つのグループ内における動作させる基及び下限位置へ固定する基を選択し、各基毎に設けられた副制御盤に対し司令を送る。各基は、副制御盤からの司令に基づき、動作し又は動作を制限されることとなる。
従って、呼出しが掛けられたパレットが、基の昇降作動を伴わない、待機状態でグランド面と一致するパレットである場合にも、前記開放中の前面ゲートに係る基と隣接する基は前面ゲートによって閉鎖され、入出庫動作中の基以外の基へと人が誤進入することを効果的に防ぐことが可能となる。
この構成によれば、装置の動作中に、各基の間に設けられた床板に人が誤侵入した場合であっても、全基が停止することにより、装置の安全性をより確実なものとすることができる。
本発明の実施の形態に係る昇降式立体駐車装置38は、図1に示されるように、各基A1〜A3、B1〜B3毎に、独立して開閉可能な前面ゲート40が設けられている点に、外観上の特徴がある。なお、図1においても、説明の便宜上、隣基インターロックによる動作制限に係る基を点線aLで囲み、下限インターロックによる動作制限に係る基を一点鎖線bLで括っている。更に、後述するゲートインターロックによる作動制限に係る基を、二点鎖線gLで括っている。
更に、図3に示されるように、各ユニットを4基又はそれ以上で構成することも可能である。又、各基A1〜A4の間に床板46が設けられ、なおかつ、床板46上の障害物を検出する光電管等の障害物センサ48が設けられている。
なお、主制御盤50には、障害物センサ48の検知信号を受けて、全基の入出庫動作を停止する制御回路も設けられている。
(10)待機状態では、グループA〜Cの、最上段のパレットがグランド面GLと一致し、中段及び下段のパレットがピット35内に格納された状態にある。
(20)呼出し操作では、ユーザーは、入出庫に係るパレットが含まれるグループの操作盤36を操作して、呼出すパレットを具体的に指定し、装置を起動させる。なお、実際にユーザーが行うパレットの指定操作は、装置全体の通し番号(車両1〜27の番号)を入力することで足り、起動操作は、起動ボタンを一回押すことで足りることから、ボタンを押し続ける操作は不要である。
(30)操作盤36が操作されたグループの主制御盤50では、ステップ(20)において呼出しを掛けたパレットが、そのグループ内の左端基(A1、B1、C1)、中間基(A2、B2、C2)、又は右端基(A3、B3、C3)の何れに属し、なおかつ、上段、中段、下段の何れであるかが把握される。
中間基に係る副制御盤502は、主制御盤50からの動作司令を受けて、中間基の該当パレットをグランド面GLに呼出し、パレットの高さがグランド面GLに一致した後に、中間基の前面ゲート40を開放するよう制御する。呼出しが掛けられたパレットが、最上段のパレットである場合には、直ちに、前面ゲート40が開放される。一方、右端基及び左端基に係る副制御盤は、左端基及び右端基を定位置に固定すると共に、左端基及び右端基の前面ゲート40を閉状態に固定する。
なお、前面ゲート40の解放後は、ユーザーが車両に乗り込み、車両の入出庫を行う。
(50M)入出庫完了の後、ユーザーは、再び操作盤を操作して、復帰のための起動操作を行う。実際にユーザーが行う操作は、復帰ボタンを押すことで足り、ボタンを押し続ける操作は不要である。
そして、主制御盤50から、中間基に係る副制御盤502(図4参照)に対し、動作指令が送信される。副制御盤502は、主制御盤50からの動作司令を受けて、前面ゲート40を閉じ、最上段のパレットがグランド面GLと一致し、中段及び下段のパレットがピット35内に格納された定位置へと下降させる。
(60M)中間基が定位置へと復帰することにより、入出庫動作完了となる。
(70)装置は待機状態となる。
(34L)ステップ(32L)において、隣基インターロック信号及びゲートインターロック信号の何れも受けていないと確認された場合には、主制御盤50は、隣基インターロック信号をONとする。この隣基インターロック信号は、入出庫作業中のグループに隣接するグループの主制御盤50へと送信され、隣接するグループの右端基が隣基インターロックによる動作制限を受けることとなる。なお、呼出しが掛けられたパレットが、最上段のパレットである場合には、左端基が上昇することなく前面ゲート40の開放が行われるので、この場合には、ゲートインターロック信号が入出庫作業中のグループに隣接するグループの主制御盤50へと送信され、隣接するグループの右端基は、ゲートインターロックによる動作制限を受けることとなる。そして、ステップ(40L)へと移行する。
(36L)ステップ(32L)において、隣基インターロック信号及びゲートインターロック信号インターロック信号の何れかを受けていると確認された場合には、主制御盤50は、左端基に隣基インターロックによる動作制限を掛け、パレットの呼出しは中止され、待機状態となる。
左端基に係る副制御盤501は、主制御盤50からの動作司令を受けて、左端基の該当パレットをグランド面GLに呼出し、パレットの高さがグランド面GLに一致した後に、左端基の前面ゲート40を開放するよう制御する。呼出しが掛けられたパレットが、最上段のパレットである場合には、直ちに、前面ゲート40が開放される。一方、中間基及び右端基に係る副制御盤は、中間基及び右端基を定位置に固定すると共に、中間基及び右端基の前面ゲート40を閉状態に固定する。
そして、前面ゲート40の解放後は、ユーザーが車両に乗り込み、車両の入出庫を行う。
(50L)入出庫完了の後、ユーザーは、再び操作盤を操作して、復帰のための起動操作を行う。実際にユーザーが行う操作は、復帰ボタンを押すことで足り、ボタンを押し続ける操作は不要である。
そして、主制御盤50から、左端基に係る副制御盤501(図4参照)に対し、動作指令が送信される。副制御盤501は、主制御盤50からの動作司令を受けて、前面ゲート40を閉じ、最上段のパレットがグランド面GLと一致し、中段及び下段のパレットがピット35内に格納された定位置へと下降させる。
(60L)左端基が定位置へと復帰することにより、入出庫動作完了となる。
(62L)主制御盤50は、隣基インターロック信号をOFFとする。その結果、隣接するグループの右端基が受けていた隣基インターロックによる動作制限が解除されることとなる。
(70)装置は待機状態となる。
(34R)ステップ(32R)において、隣基インターロック信号及びゲートインターロック信号の何れも受けていないと確認された場合には、主制御盤50は、隣基インターロック信号をONとする。この隣基インターロック信号は、入出庫作業中のグループに隣接するグループの主制御盤50へと送信され、隣接するグループの左端基が隣基インターロックによる動作制限を受けることとなる。なお、呼出しが掛けられたパレットが、最上段のパレットである場合には、右端基が上昇することなく前面ゲート40の開放が行われるので、この場合には、ゲートインターロック信号が入出庫作業中のグループに隣接するグループの主制御盤50へと送信され、隣接するグループの左端基は、ゲートインターロックによる動作制限を受けることとなる。そして、ステップ(40R)へと移行する。
(36R)ステップ(32R)において、隣基インターロック信号及びゲートインターロック信号の何れかを受けていると確認された場合には、主制御盤50は、右端基に隣基インターロックによる動作制限を掛け、パレットの呼出しは中止され、待機状態となる。
右端基に係る副制御盤は、主制御盤50からの動作司令を受けて、右端基の該当パレットをグランド面GLに呼出し、パレットの高さがグランド面GLに一致した後に、右端基の前面ゲート40を開放するよう制御する。呼出しが掛けられたパレットが、最上段のパレットである場合には、直ちに、前面ゲート40が開放される。一方、中間基及び左端基に係る副制御盤は、中間基及び左端基を定位置に固定すると共に、中間基及び左端基の前面ゲート40を閉状態に固定する。
そして、前面ゲート40の解放後は、ユーザーが車両に乗り込み、車両の入出庫を行う。
(50R)入出庫完了の後、ユーザーは、再び操作盤を操作して、復帰のための起動操作を行う。実際にユーザーが行う操作は、復帰ボタンを押すことで足り、ボタンを押し続ける操作は不要である。
そして、主制御盤50から、右端基に係る副制御盤に対し、動作指令が送信される。右端基に係る副制御盤は、主制御盤50からの動作司令を受けて、前面ゲート40を閉じ、最上段のパレットがグランド面GLと一致し、中段及び下段のパレットがピット35内に格納された定位置へと下降させる。
(60R)右端基が定位置へと復帰することにより、入出庫動作完了となる。
(62R)主制御盤50は、隣基インターロック信号をOFFとする。その結果、隣接するグループの左端基が受けていた隣基インターロックによる動作制限が解除されることとなる。
(70)装置は待機状態となる。
まず、図8に例示されるように、各グループA〜Cの何れも、中間基A2、B2、C2の入出庫動作を同時に行うことが可能である。この動作パターンは、図7のステップ(30)―(40M)―(50M)―(60M)―(70)で説明したように、中間基の入出庫動作中には、各グループの主制御盤50から隣り合う他のグループの主制御盤50に対し、隣基インターロック信号又はゲートインターロック信号を送信しないことから、各グループ内で任意の基を入出庫作動させることが可能であることによるものである。したがって、図9に例示されるように、グループBの中間基B2の入出庫作動中に、グループAの右端基A3と、グループCの左端基C1とを、同時に入出庫作動させることも可能である。
例えば、図10に例示されるように、グループBの右端基B3の入出庫作動中に、グループCの左端基C1の入出庫動作が制限され、グループCの中間基C2及び右端基C3のみが、選択的に入出庫作動可能である。そして、仮に右端基C3の昇降動作が開始されると、中間基C2は、右端基C3の昇降動作に起因する下限インターロックによる動作制限を受ける。一方、グループAの各基は、グループBの右端基B3の入出庫動作に起因する作動制限を受けないが、図示のごとく、左端基A1の昇降動作中は、中間基A2、及び右端基A3は、左端基A1の入出庫動作に起因する下限インターロックによる作動制限を受ける。
例えば、図11において、グループAの中間基A1の前面ゲート40が開放されると、それに起因するゲートインターロックにより、左端基A1及び右端基A3は、動作制限を受けることとなる。又、グループCの左端基C1の前面ゲート40が開放されると、それに起因するゲートインターロックにより、中間基C2、右端基C3及びグループBの右端基B3が、作動制限を受けることとなる。この場合、グループBの左端基B1及び中間着B2は、何れのインターロックによる作動制限を受けず、選択的に入出庫作動可能となる。
まず、本発明の実施の形態に係る昇降式立体駐車装置38は、各グループA〜C毎に、入出庫に係るパレット32を具体的に指定して自動呼出し操作を行う形式の操作盤36が設けられており、この操作盤36により特定のパレットを指定して入出庫の開始を指示すると、その後の入出庫動作は全て自動運転となる。したがって、入出庫に係るパレットが呼出されるまでの間、ボタンを押し続けるといった操作が不要となる。しかも、各基A1〜A3、B1〜B3、C1〜C3毎に独立して開閉可能な前面ゲート40が設けられていることから、自動運転の間、装置内への人の誤侵入を効果的に防ぐことが可能となる。
又、一つのグループ内では、下限インターロックbL(図1)によって、任意の一つの基の入出庫動作のみ許容され、その他の基は下限位置に固定される。更に、隣接するグループとの関係においても、隣基インターロックaL(図1)によって、隣り合う他のグループの基の入出庫動作時に、入出庫動作中の基と隣接する基は、下限位置に固定される。なおかつ、ゲートインターロックgL(図1)によって、下限インターロックbL又は隣基インターロックaLによる動作制限を受けた基に係る、前面ゲートの開放が制限されることで、入出庫動作中の基以外の基へと人が誤進入することを効果的に防ぐことが可能となる。
そして、各グループの主制御盤50で、一つのグループ内の動作させる基及び下限位置へ固定する基を選択し、各基毎に設けられた副制御盤501、502、‥‥、50nに対し司令を送ることで、各基A1〜A3、B1〜B3、C1〜C3は、副制御盤からの司令に基づき、動作し又は動作を制限されることとなる。すなわち、主制御盤50と副制御盤501、502、‥‥、50nとで役割が明確に分担されている。
従って、呼出しが掛けられたパレットが、基の昇降作動を伴わない、待機状態でグランド面GLと一致するパレットである場合にも、前記開放中の前面ゲートに係る基と隣接する基は前面ゲートによって閉鎖され、入出庫動作中の基以外の基へと人が誤進入することを、効果的に防ぐことが可能となる。
Claims (4)
- 上下一列に固定された複数のパレットと、該複数のパレットを一体に昇降させる昇降機構とを備える基が、左右に隣接して複数配置され、かつ、一つの制御盤と該一つの制御盤に動作制御される複数の基により一つのグループが構成され、更に、複数のグループが、仕切を介することなく左右に隣接配置されてなる昇降式立体駐車装置であって、
前記各基毎に、独立して開閉可能な前面ゲートが設けられ、
前記各グループ毎に、入出庫に係るパレットを具体的に指定して自動呼出し操作を行う形式の操作盤が設けられ、
前記各グループの制御盤には、任意の一つの基の入出庫動作のみ許容し、その他の基を下限位置に固定する下限インターロックと、隣り合う他のグループの基の入出庫動作時に、該入出庫動作中の基と隣接する基を下限位置に固定する隣基インターロックと、前記下限インターロック又は前記隣基インターロックによる動作制限を受けた基に係る、前記前面ゲートの開放を制限するゲートインターロックとが設けられていることを特徴とする昇降式立体駐車装置。 - 前記各グループの制御盤は、前記操作盤からの入出庫の開始信号を受け、入出庫動作を行う基及びパレットの認識、並びに前記各インターロックによる動作制限を行う基の選択を行う主制御盤と、
各々の基毎に設けられ、前記主制御盤からの司令を受けて基を動作させ又は動作を制限する副制御盤とからなり、
前記主制御盤は、隣り合うグループの主制御盤との間で、隣基インターロック信号又はゲートインターロック信号の授受を行うために、隣り合うグループの主制御盤とインターロックケーブルによって接続されていることを特徴とする請求項1記載の昇降式立体駐車装置。 - 呼出しが掛けられたパレットが、待機状態でグランド面と一致するパレットである場合に、前記開放中の前面ゲートに係る基と隣接する基の前面ゲートは、グループの同異を問わずゲートインターロックによる動作制限を受けることを特徴とする請求項1又は2記載の昇降式立体駐車装置。
- 前記各基の間に床板が設けられ、なおかつ、該床板上に障害物センサが設けられ、前記各グループの制御盤には、前記障害物センサの検知信号を受けて、全基の入出庫動作を停止する制御回路が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の昇降式立体駐車装置。
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