JP7299731B2 - 複数列多段式駐車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車を駐車する昇降横行式の複数列多段式駐車装置に関する。
従来、昇降横行式の複数列多段式駐車装置には、パレットが横行する中段と、中段の空きスペースに向けて上段及び下段からパレットを昇降させる多段式がある。例えば、車高の低い普通車や、車高の高いハイルーフ車、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)など(以下、車高の低い自動車を「普通車」、車高の高い自動車を総称して「ハイルーフ車」として説明する)のどちらか1種類だけを駐車する複数列多段式駐車装置であって、契約等により契約者の入庫パレットが固定されている駐車装置の場合には、乗入部に複数の空きパレットが並んでいると、利用者が呼び出されたパレットと異なるパレットに入庫してしまう誤入庫が生じることがある。この場合、誤入庫したパレットの正規の契約者が入庫できなくなる不都合が発生する。
一方、このような複数列多段式駐車装置には、普通車とハイルーフ車とを混在させて駐車させることが可能な車高混在型がある。車高混在型の複数列多段式駐車装置には、普通車用のパレットとハイルーフ車用のパレットがあり、普通車用のパレットにハイルーフ車を入庫させる誤入庫を生じることがある。普通車用のパレットにハイルーフ車を入庫させる誤入庫が生じた場合、昇降横行式の駐車装置では機械動作時に自動車や機械を破損させることがある。逆に、普通車をハイルーフ専用パレットに入庫させてしまうと、ハイルーフ車を入庫できるハイルーフ専用パレットの空きが減ってしまうという不都合も生ずる。
そこで、この種の先行技術として、複数個の自動車搭載パレットのうち、任意のパレットが呼び出された場合に、呼出しが行われたパレットが収容することのできる自動車の制限情報を音声信号として発するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、他の先行技術として、普通車用パレットとハイルーフ車用パレットとが上下方向に昇降又は循環可能に設けられた立体駐車装置において、乗入部上方にハイルーフ車の侵入を規制する規制板を昇降可能に設けたものがある(例えば、特許文献2参照)。この立体駐車装置では、乗入部に普通車用パレットがある場合には規制板を下降位置にしてハイルーフ車の侵入を規制している。
その他、呼び出されたパレットが乗入部のどの列に配置されるかを、パレット毎に固定して誤入庫を防止するものもある。
特開2001-65184号公報 特開2003-253904号公報
しかしながら、上記した特許文献1のように自動車の制限情報を音声信号で発した場合、利用者の注意が散漫な場合には十分に理解することが難しい場合がある。また、住宅街などでは音声信号による騒音の問題を生じる場合がある。
さらに、上記した特許文献2のようにハイルーフ車の侵入を規制する規制板を設ける場合、規制板、および、規制板を昇降させるための駆動機構、規制板を昇降させる制御が必要となる。そのため、誤入庫防止のための構成が複雑になって多くの費用を要し、設置条件によっては採用が難しい場合がある。
また、呼び出されたパレット以外の空きパレットが乗入部に配置されている場合、いくらパレット毎に配置される列が固定されていたとしても、ちょっとした勘違いで呼び出されたパレットとは異なる空きパレットに誤って入庫してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、費用を抑えて、乗入部に配置されたパレットの内、呼び出されたパレットがどれなのかを利用者が視覚で認識できる複数列多段式駐車装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、複数列の乗入部に、自動車を載置するための複数のパレットを配置する複数列多段式駐車装置であって、複数列の前記乗入部は、前記パレットの呼び操作により特定され該乗入部に呼び出されたパレットが該乗入部のどの列に配置されているかを表示する表示部を各列に備えている。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「表示部」は、「入庫可」「入庫不可」等の表示灯や、単色や異なる色の信号灯、記号等を含む。ここで、呼び操作とは、複数の前記パレットの中から1つのパレットを特定し、必要に応じて前記駐車装置を動作させ前記特定されたパレットを前記乗入部に配置させるための操作であり、呼び出されたパレットとは、前記呼び操作により特定され前記乗入部に配置されるパレットである。
この構成により、呼び操作で乗入部に呼び出されたパレットがどれなのかを各々の乗入部の表示部によって利用者が視覚で認識することができる。表示部にLEDを用いることで、視認性をより向上させることもできる。よって、利用者は視覚によって呼び出されたパレットがどれかを容易に知ることができ、自動車の誤入庫を防止できる。しかも、誤入庫防止のための費用を抑えることができる。
また、前記表示部は、呼び出された前記パレットに対応する表示部のみ表示を行い、その他のパレットに対応する表示部には表示を行わないように構成されていてもよい。
このように構成すれば、呼び出されたパレットの位置の表示部のみが表示されるので、利用者は呼び出されたパレットを適切に視認することができる。
また、前記表示部は、呼び出された前記パレットに対応する表示部には入庫可能または呼び出されたパレットであることを表示し、その他のパレットに対応する表示部には入庫不可または呼び出されたパレットではないことを表示するように構成されていてもよい。
このように構成すれば、利用者は、呼び出されたパレットの位置と自動車の入庫が可能か否かを表示部の表示によって適切に視認することができる。
また、前記表示部は、呼び出された前記パレットの入庫可能な車高に応じた表示を含んでいてもよい。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「入庫可能な車高に応じた表示」は、「ハイルーフ車入庫可」「ハイルーフ車入庫不可」等の表示灯や、記号灯等を含む。
このように構成すれば、呼び操作で乗入部に呼び出されたパレットに車高の高い自動車が入庫可能か不可能かを各々の乗入部の表示部によって利用者が視覚で認識することができる。よって、車高の高い自動車の入庫可否を容易に知ることができ、自動車の誤入庫を防止できる。これにより、例えば、車高の高い自動車に対応した限られた数のパレットを車高の低い自動車で消費してしまうことや、車高の高い自動車の誤入庫による自動車の損傷などを未然に防ぐことが期待できる。
また、前記表示部は、各々の前記乗入部に加えて操作盤の付近にも備えられていてもよい。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「操作盤の付近」は、操作盤と一体となった構成を含む。
このように構成すれば、操作盤の付近における表示部の表示による入庫可能な車高の視認と、乗入部に向かって入庫させるときの乗入部における表示部の表示による入庫可能な車高の視認とができるので、より効果的に誤入庫を防止することができる。
また、呼び出された前記パレットの入庫可能な車高に対応する音声案内を行う音声案内部をさらに備えていてもよい。音声案内は、表示部の表示と同じ内容の案内、表示部の表示と同じ意味の案内などを含む。
このように構成すれば、利用者は視覚による入庫可能な車高の認識と、聴覚による入庫可能な車高の認識とができ、より効果的に誤入庫を防止することができる。音声案内は、特定の時間帯に行うように切り替えることもできる。
また、前記呼び操作により前記乗入部に配置された前記パレットは、所定の定位置入庫の配置となるように制御されていてもよい。
このように構成すれば、呼び出されたパレットは所定の定位置入庫の配置となるので、表示部の表示により、呼び出されたパレットの認識と、入庫可能な車高の認識に加えて、定位置入庫による誤入庫防止を図ることができる。
本発明によれば、各乗入部の表示部により、呼び操作で乗入部に呼び出されたパレットがどれなのかを利用者は視覚で認識することが可能となる。よって、自動車の誤入庫を防止できる。しかも、誤入庫防止のための費用を抑えることができる。
また、表示部に、乗入部に配置されたパレットに車高の高い自動車の入庫が可能か否かの表示をすれば、利用者は視覚で入庫可能な車高か否かを認識して誤入庫を防止することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る複数列多段式駐車装置の全体構成を示す正面図である。 図2は、図1に示す表示部の拡大図であり、(A)は図1に示す第1例の表示部を示す拡大図、(B)は他の第2例の表示部を示す拡大図である。 図3は、図1に示す表示部のさらに異なる例を示す拡大図であり、(A)は第3例の表示部を示す拡大図、(B)は第4例の表示部を示す拡大図である。 図4は、図1に示す複数列多段式駐車装置の操作盤と一部の制御部分を示す図面である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、3列3段で普通車LVとハイルーフ車LVとの駐車が可能な車高混在型の複数列多段式駐車装置1を例に説明する。また、この明細書及び特許請求の範囲の書類中における上下左右方向の概念は、図1に示すように乗入部20に向かった状態における上下左右方向の概念と一致するものとする。
(複数列多段式駐車装置の構成)
図1は、一実施形態に係る複数列多段式駐車装置1の全体構成を示す正面図である。なお、複数列多段式駐車装置1としては、公知の構成の複数列多段式駐車装置が用いられてよく、複数列多段式駐車装置1の各構成の詳細な説明は省略する。
この実施形態の複数列多段式駐車装置1は、複数本の支柱2及び横梁3により枠組みされた枠組体5を骨格として構築され、上下に3段、左右に3列の格納スペースが形成されている。上段はハイルーフ車HVの格納が可能な上段格納スペース6、中段はハイルーフ車HVの格納が可能な中段格納スペース7、下段は普通車LVを格納する下段格納スペース8となっている。下段格納スペース8は、地下に掘削して形成されたピット9内に設けられており、地上階の中段格納スペース7が乗入部20となっている。
初期状態で、上段格納スペース6には3台の上段パレット10(この例では、左から右に向けて、1番~3番のパレット番号を付す)が横方向に並設され、下段格納スペース8には3台の下段パレット11(この例では、左から右に向けて、6番~8番のパレット番号を付す)が横方向に並設されている。中段格納スペース7には、2台の中段パレット12(この例では、左から右に向けて、4番と5番のパレット番号を付す)が並設されている。上段パレット10と中段パレット12とはハイルーフ車HVの入庫が可能なパレットであり、下段パレット11は普通車LVの入庫が可能なパレットであり、これらは入庫可能高さの異なるパレットとなっている。
上段格納スペース6の上段パレット10は、昇降駆動部15によって駆動される昇降用チェーン16によって中段格納スペース7との間で昇降可能となっている。下段格納スペース8の下段パレット11は、図示しない昇降駆動部によって駆動される昇降用チェーン17によって中段格納スペース7との間で昇降可能となっている。中段パレット12は、横行駆動部(図示略)によって中段格納スペース7で横行可能となっている。この図では、ハイルーフ車HVの入庫が可能な右端の上段パレット10が中段格納スペース7に下降して配置された状態を示している。なお、上段パレット10及び下段パレット11を昇降させる昇降駆動部は公知の技術を採用することができるため、詳細な説明は省略する。
また、枠組体5の支柱2には、操作盤30が設けられており、パレット10,11をこの操作盤30において呼び操作を行った場合、上段または下段から呼びだされたパレットが乗入部20に配置される。乗入部20の前部には、前面フェンス21が上下方向に開閉可能に設けられている。前面フェンス21は、フェンス開閉駆動部25によってチェーン26を介して開閉される。前面フェンス21を開放することで、乗入部20の中段格納スペース7に配置された各パレット10,11,12と乗入床22との間でハイルーフ車HV及び普通車LVを入出庫させることができる。
そして、下段パレット11が乗入部20に配置されたときに、ハイルーフ車HVを入庫させてしまう誤入庫の可能性が生じる。そこで、この複数列多段式駐車装置1には、乗入部20の各列に表示部50が備えられている。表示部50は、枠組体5の乗入部20における奥側の支柱2の間に設けられた横梁材(図示略)に設けられている。表示部50は、乗入部20の各列に対応する表示であると分かるものであれば、機械直近のフェンスや壁に取り付けても良い。
(表示部の構成)
図2は、図1に示す表示部50の拡大図であり、(A)は図1に示す第1例の表示部50を示す拡大図、(B)は他の第2例の表示部60を示す拡大図である。図3は、図1に示す表示部50のさらに異なる例を示す拡大図であり、(A)は第3例の表示部70を示す拡大図、(B)は第4例の表示部80を示す拡大図である。
図2(A)に示すように、第1例では、乗入部20の各列に「ハイルーフ車 入庫可」という表示灯51と表示ランプ52を備えた表示部50を有している。図1に示す例では、利用者が呼び操作を行った上段パレット10(3番パレット)が中段格納スペース7の右端に下降して配置されている。上段パレット10はハイルーフ車HVの入庫が可能であるため、表示部50は「ハイルーフ車 入庫可」という表示灯51が点灯するとともに呼び出されたパレットであることを示す表示ランプ52が点灯する。これにより、利用者は表示部50の表示でハイルーフ車HVの入庫が可能な呼び出されたパレットであることを視認することができる。また、呼び出されたパレットがハイルーフ車HVの入庫が出来ないパレットであっても表示部50の表示灯52の点灯によって、呼び出されたパレットがどれなのかを視認することができる。表示灯51,52は、緑色で点灯させたり、点滅させることでハイルーフ車HVの入庫が可能であること、それが呼び出されたパレットであることをより明確に視認させるようにしてもよい。
例えば、上記図1において、中段格納スペース7の右端に下段パレット11(8番パレット)が上昇して配置されている場合、下段パレット11はハイルーフ車HVの入庫が不可能なパレットであるため、表示部50の表示灯51は消灯した状態となり表示灯52が無ければ呼び出されたパレットがどれか分からなくなる場合があるが、表示灯52が点灯することで、利用者に対して呼び出されたパレットであって、ハイルーフ車HVの入庫は不可能であることを視認させることができる。よって、下段パレット11にハイルーフ車HVを入庫させる誤入庫を防止することができる。
また、図2(B)に示す表示部60のように、「入庫」という表示61と表示ランプ62を備えさせることもできる。この場合、車高混在型でない駐車装置においても利用でき、例えば、利用者が呼び操作を行ったパレットが配置された列の表示ランプ62を点灯させることで、利用者は呼び出されたパレットがどれであるかを視認することができる。表示ランプ62は、緑色にしたり、点滅させてより明確に視認させるようにしてもよい。また、表示61を「ハイルーフ車」という表示にすることで、車高混在型においても利用できる。この場合、利用者は、表示ランプ62が点灯していることでハイルーフ車HVの入庫が可能であることを視認でき、表示ランプ62が点灯しないことでハイルーフ車HVの入庫が不可能であることを視認することができる。
さらに、図3(A)に示す表示部70のように、「ハイルーフ車」という表示71とは別に「○表示灯」72と「×表示灯」73を備えさせてもよい。この場合、例えば、利用者が呼び操作を行ったパレットがハイルーフ車HVの入庫が可能な上段パレット10又は中段パレット12である場合は、「ハイルーフ車」表示71を点灯させることで利用者に視認させることができる。「ハイルーフ車」表示71は、緑色にしてハイルーフ車HVの入庫が可能であることをより明確に視認させるようにしてもよいし、点滅させてより利用者の注意を引くようにしてもよい。また、利用者が呼び操作を行ったパレットか否かを「○表示灯」72、「×表示灯」73の何れかを点灯させることで利用者に視認させることができる。「×表示灯」73は、赤色にしてそのパレットが呼び出されたパレットでないことをより明確に視認させるようにしてもよい。また、「○表示灯」72は、青や緑色にしてそのパレットが呼び出されたパレットであることをより明確に視認させるようにしてもよい。
また、図3(B)に示す表示部80のように、「ハイルーフ車 入庫不可」という表示灯81と「ハイルーフ車 入庫可」という表示灯82を備えることもできる。この場合、例えば、利用者が呼び操作を行って図1に示す乗入部20の右端にハイルーフ車HVの入庫が不可能な下段パレット11(8番パレット)が上昇して配置されている場合は、表示部80の「ハイルーフ車 入庫不可」という表示灯81を点灯させることで利用者にそのパレットにハイルーフ車が入庫できないことを視認させることができる。また、ハイルーフ車HVが入庫可能なパレットが配置されている場合は、表示灯82を点灯させることで、呼び出されたパレットのところは何れかの表示灯が点灯することになり、呼び出されたパレットを利用者に明確に視認させることができる。表示灯81は、赤色で点灯させたり、点滅させることでハイルーフ車HVの入庫が不可能であることをより明確に視認させるようにしてもよいし、表示灯82は、青色や緑色で点灯させることでハイルーフ車HVの入庫が可能であることをより明確に視認させるようにしてもよい。これにより、下段パレット11にハイルーフ車HVを入庫させる誤入庫を防止することができる。
これらの誤入庫防止のための表示は、組み合せることができる。表示部50,60,70,80における各表示の点滅や、各表示の発光色(「緑色」、「赤色」など)を組み合わせることができる。また、各表示灯にLEDを用いることで、視認性を向上させたり、文字を表示する表示灯の場合は、消灯時には文字が読めないように反射光では読みにくく透過光でのみ読めるような構成とすることで昼間での誤入庫を減少させることができる。このような表示部50,60,70,80を設けることにより、車高に関係なく、利用者が乗入部20の列を間違える誤入庫も防ぐことができる。
(操作盤の構成例)
図4は、図1に示す複数列多段式駐車装置1の操作盤30と一部の制御部分を示す図面である。この例の操作盤30は、下部に電源のON・OFF切換えを行う電源キースイッチ31が設けられており、利用者が貸与されたキーを挿入して回転させることで駐車装置1の電源がONとなる。操作盤30の上部には、利用者が暗証番号及びパレット番号を入力するためのテンキー35が設けられ、テンキー35の上方には入力された暗証番号、パレット番号を表示するディスプレイ36が設けられている。テンキー35は、個々のボタンとパレットが一対一に対応した個別押しボタンにすることもできる。ディスプレイ36の上方には、動作開始後に何らかの異常が発生した場合に停止させる非常停止ボタン37が設けられている。また、テンキー35の下方には、利用者がパレット番号を入力した後に駐車装置1を動作させるスタートボタン34と、前面フェンス21を開閉するためのフェンス開ボタン32及びフェンス閉ボタン33が設けられている。これらのボタン32,33の下方には、警報などを発する音声案内部38が設けられている。音声案内部38は、例えばスピーカなどを用いることができる。
そして、操作盤30の最上部には、呼び操作を行ったパレット10,11,12にハイルーフ車HVが入庫可能か否かを表示する表示部90が設けられている。この例の表示部90は、利用者が呼び操作を行ったパレットがハイルーフ車HVの入庫が可能な上段パレット10又は中段パレット12の場合は、「ハイルーフ車 入庫可」という表示灯91が点灯することで利用者に視認させる。表示灯91は、緑色にしてハイルーフ車HVの入庫が可能であることをより明確に視認させるようにしてもよい。また、表示部90は、「ハイルーフ車 入庫不可」という表示灯91にすることもできる。この場合、利用者が呼び操作を行ったパレットがハイルーフ車HVの入庫が不可能な下段パレット11の場合は、「ハイルーフ車 入庫不可」という表示灯91が点灯することで利用者に視認させる。表示灯91を赤色とすることでハイルーフ車HVの入庫が不可能であることをより明確に視認させることができる。さらに、表示灯91を点滅させることもできる。
また、ハイルーフ車HVの入庫が可能な場合、上記表示部90の表示に対応して音声案内部38から「ハイルーフ車の入庫が可能です」などの音声案内や、「ハイルーフ車は入庫できないパレットです」などの音声案内を行うようにしてもよい。音声案内は、表示部90の表示と同じ内容の案内でも、表示部90の表示と同じ意味の案内でもよい。操作盤30における表示部90の表示灯91及び音声案内部38からの音声案内は、上記制御部40によって制御される。
操作盤30は、I/O装置42を介して上記制御部40(図1)の演算装置41に接続されている。演算装置41は、CPU、RAM、ROM等を有する。演算装置41のRAMには、契約した利用者の暗証番号や各パレット番号がハイルーフ車用か普通車用か(各パレット10,11,12のどれがハイルーフ車用か普通車用か、各パレット番号がパレット10,11,12の何れに対応するのかをそれぞれ記憶しても良い。)、暗証番号に対して契約パレットがどれなのか、などが記憶されている。演算装置41は、I/O装置42を介して、上段パレット10及び下段パレット11の昇降駆動部15、中段パレット12の横行駆動部(図示略)、フェンス開閉駆動部25(図1)との間で信号の送受信が行われる。また、演算装置41には、I/O装置42を介して、パレットの位置検知部(図示略)などの各種のセンサ(図示略)からの信号が受信される。
このような操作盤30において、利用者がパレット番号を入力して呼び操作を行うと、演算装置41のROMに保存されたプログラムに基づいてCPUがRAMを用いて演算処理を行う。そして、演算装置41によって、操作盤30で呼び操作されたパレット10,11,12にハイルーフ車HVの入庫が可能か否かの判断がなされ、呼び操作されたパレット10,11,12の位置の表示部50,60,70,80に適切な表示が出力される。表示部50の場合、呼び操作されたパレットにハイルーフ車HVの入庫が可能であれば、I/O装置42を介して表示部50の表示灯51、52が点灯させられる。このように、表示部50(60,70,80)における誤入庫防止の表示は、制御部40によって制御されている。
(表示部を備えた複数列多段式駐車装置の作用)
次に、上記複数列多段式駐車装置1における入庫時の作用について説明する。以下の説明では、複数列多段式駐車装置1の契約利用者がハイルーフ車HVの入庫が可能な契約パレットである上段パレット10(3番)を呼び出す基本的な例を説明する。
利用者は、操作盤30によって自身の契約している上段パレット10(ハイルーフ車HVの入庫が可能なパレット)のパレット番号(3番)を指定して呼び操作を行う。これにより、操作盤30に設けられた表示部90は「ハイルーフ車 入庫可」の表示が点灯する。これにより、利用者は呼び操作を行った自身のパレットにハイルーフ車HVを入庫させることが可能であることを目視で認識することができる。
そして、3番の上段パレット10が乗入部20の所定列に配置され、その列の表示部50における「ハイルーフ車 入庫可」の表示灯51と、呼び出されたパレットであることを示す表示灯52が点灯される。乗入部20の表示部50は、操作盤30を操作した後の車外でも、その後、ハイルーフ車HVに乗った後の車内でも利用者は目視で認識することができる。
一方、乗入部20に呼び操作で呼び出されたパレットが、車高の高いハイルーフ車HVの入庫が不可能な下段パレット11の場合には、表示部50の表示灯51は消灯した状態が保たれる一方で表示灯52が点灯する。これにより、利用者は呼び操作を行った自身のパレットがどれであるかと、そこにハイルーフ車HVを入庫させることが不可能であることを目視で認識することができる。よって、利用者の勘違いなどによる誤入庫を未然に防ぐことができる。なお、表示部80のように「ハイルーフ車 入庫不可」という表示灯81、または、「ハイルーフ車 入庫可」という表示灯82を点灯するようにしてもよい。この場合、表示灯81の「ハイルーフ車 入庫不可」という表示を赤色や点滅表示などにし、表示灯82の「ハイルーフ車 入庫可」という表示を青色や緑色とすることができる。
(総括)
以上のように、上記した複数列多段式駐車装置1によれば、利用者は、複数列の乗入部20における各々の表示部50,60,70,80によって、呼び操作で乗入部に呼び出されたパレットがどれなのかを視覚で認識することができる。しかも、乗入部20に配置されたパレット10,11,12に車高の高いハイルーフ車HVが入庫可能か否かの表示がなされるので、利用者の視覚に明確に訴えることができる。よって、利用者による勘違いなどを防ぎ、誤入庫を適切に防止することが可能となる。
また、操作盤30の付近に備えさせた表示部90にも、乗入部20に呼び出されたパレット10,11,12に車高の高いハイルーフ車HVが入庫可能か否かを表示するようにしてもよい。このようにすれば、利用者は、操作盤30を操作しているときと乗入部20に向かったときの両方で表示部50,60,70,80,90によって車高の高いハイルーフ車HVが入庫可能か否かを視認することができ、より利用者に対して誤入庫防止を認識させることが可能となる。
さらに、表示部60のように、ハイルーフ車HVの入庫が可能か否かの表示が無い場合でも、呼び操作によって乗入部20に呼び出されたパレット10,11,12がどれなのかを視覚で認識でき、他人のパレットへの誤入庫を防止することが可能となる。
(その他の変形例)
複数列多段式駐車装置1は、上記した実施形態における構成に限定されない。例えば、複数列の乗入部20に配置されるパレット12が、入庫時には常に所定の定位置入庫の配
置となるように制御されていてもよい。例えば、入庫時には乗入部20で横行するパレット12を呼び出したときは常に左詰めとなる左行横行位置又は右詰めとなる右行横行位置となるように制御する構成としてもよい。このような定位置入庫とすることで、各パレット10,11,12へは常に定まった列で入出庫することになり、より誤入庫を防止することができる。
また、複数列多段式駐車装置1の設置条件等に応じて、表示部50,60,70,80,90による誤入庫防止の表示に加えて、音声、表示色などを組み合わせることは可能であり、上記した実施形態の構成に限定されるものではない。
さらに、上記した実施形態は一例を示しており、表示部50,60,70,80,90における表示内容、表示色、音声案内の内容など、上記した実施形態以外の内容でも本発明は実施可能であり、本発明は要旨を損なわない範囲での種々の構成を変更してもよく、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。
1 複数列多段式駐車装置
6 上段格納スペース
7 中段格納スペース
8 下段格納スペース
10 上段パレット
11 下段パレット
12 中段パレット
20 乗入部
30 操作盤
38 音声案内部
40 制御部
41 演算装置
50 表示部
51 表示灯
52 表示灯
60 表示部
61 表示
70 表示部
71 表示
80 表示部
81 表示灯
82 表示灯
90 表示部
91 表示灯

Claims (6)

  1. 複数列の乗入部に、自動車を載置するための複数のパレットを車両の入出庫が可能な状態で配置する複数列多段式駐車装置であって、
    入庫時には、呼び操作により特定されたパレットを前記乗入部のいずれかの列に配置するとともに、前記乗入部の他の列には呼び出されたパレットと異なるパレットが配置され、前記乗入部の各列には表示部が設けられ、前記パレットの呼び操作により特定され該乗入部に呼び出されたパレットが配置されている列の前記表示部のみ表示を行い、その他のパレットに対応する表示部には表示を行わないように構成されていることを特徴とする複数列多段式駐車装置。
  2. 複数列の乗入部に、自動車を載置するための複数のパレットを車両の入出庫が可能な状態で配置する複数列多段式駐車装置であって、
    入庫時には、呼び操作により特定されたパレットを前記乗入部のいずれかの列に配置するとともに、前記乗入部の他の列には呼び出されたパレットと異なるパレットが配置され、前記乗入部の各列には表示部が設けられ、前記パレットの呼び操作により特定され該乗入部に呼び出されたパレットが配置されている列の前記表示部には入庫可能または呼び出されたパレットであることを表示し、その他のパレットに対応する表示部には入庫不可または呼び出されたパレットではないことを表示するように構成されていることを特徴とする複数列多段式駐車装置。
  3. 前記表示部は、呼び出された前記パレットの入庫可能な車高に応じた表示を含んでいる、
    請求項1又は2に記載の複数列多段式駐車装置。
  4. 前記表示部は、各々の前記乗入部に加えて操作盤の付近にも備えられている、
    請求項1~のいずれか1項に記載の複数列多段式駐車装置。
  5. 呼び出された前記パレットの入庫可能な車高に対応する音声案内を行う音声案内部をさらに備えている、
    請求項1~のいずれか1項に記載の複数列多段式駐車装置。
  6. 前記呼び操作により前記乗入部に配置された前記パレットは、所定の定位置入庫の配置となるように制御されている、
    請求項1~のいずれか1項に記載の複数列多段式駐車装置。
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