JP5476140B2 - エレベータ式駐車装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、異高車種の車両を混載して格納することができるエレベータ式駐車装置に関し、特に、異高車種の車両の連続入庫に対応可能なエレベータ式駐車装置とその制御方法に関する。
従来、一般集合住宅や商業集合ビルなどには、これらに併設又は建物に組み込まれたエレベータ式駐車装置が多く設置されており、各戸・企業・商店等が利用契約をして車両を駐車している。
このようなエレベータ式駐車装置は、一般的に、地上の乗入れ部(入出庫階ともいう)から鉛直上方にエレベータ搬器の昇降路が形成され、この昇降路の左右両側方に複数段の駐車棚が設けられている。そして、昇降路を昇降するエレベータ搬器(以下、単に「搬器」ともいう)と各駐車棚との間で車両搭載用パレット(以下、単に「パレット」ともいう)の受渡し(移載)を行っている。
一方、近年、自動車の車種が多様化し、例えば、ハイルーフ車のようの高車高車、ミニバン等のミドルルーフ車のような中車高車、セダンタイプの普通乗用車のような低車高車が普及している。そのため、このように車高が大きく異なる車種(この明細書及び特許請求の範囲の書類中では、「異高車種」という)の車両を効率良く混載して格納できるようにした異高車種混載格納型(以下、「ミックス型」という)のエレベータ式駐車装置の発明がなされている。
例えば、上層にはハイルーフ車を格納する高駐車棚をまとめて配置し、下層には普通乗用車を格納する普通駐車棚をまとめて配置し、それぞれの棚にハイルーフ車と普通乗用車とを駐車できるようにしたエレベータ式駐車装置がある(例えば、特許文献1参照)。このエレベータ式駐車装置では、乗入れ部に空パレット搭載の搬器を待機させておき、空パレットに搭載した入庫車種の車高に応じて、その車高車種の棚へ車両を搭載した実車パレットを格納するようにしている。
また、他の先行技術として、普通乗用車用駐車棚とハイルーフ車用駐車棚とを上下多段に配置し、それぞれの駐車棚から空パレットを1つずつ取出して、1つの空パレットは昇降台に載置して入出庫部に待機させ、1つの空パレットは床下ピットに設置したパレット格納部に格納して車両の入出庫に備えさせるようにしたエレベータ式駐車装置がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−303710号公報 特許第3592890号公報
ところで、上記したような異高車種の車両を駐車させるエレベータ式駐車装置では、入庫する車両の車高に応じた駐車棚にそれぞれの車両を格納しなければ駐車効率の良い運用ができないため、車高に応じて駐車棚が決まる。
しかしながら、上記特許文献1に記載の駐車装置では、空棚の車高車種と異なる車種の入庫要求があると、その車種に対応する駐車棚から空パレットを取出し直すという余分な作業を要し、入庫待ち時間が長くなるので、異高車種の駐車に対して迅速に対応するのは難しい。
また、上記特許文献2に記載の駐車装置では、異高車種の駐車に対して迅速に対応することができるが、床ピットのパレット格納部から空パレットを出し入れするために、エレベータ搬器を下方に沈み込ませるための深さ分でピットを深く掘削する必要がある。そのため、新設のエレベータ式駐車装置では建築工事費が増加し、既設のエレベータ式駐車装置ではピットを深くする改造は実質上不可能であり実現できない。
一方、乗入れ部の天井部分に空パレットを一時的に仮置きする仮置棚を設置することも考えられる。しかし、この場合、乗入れ部内は人の出入りのために所定高さ以上を確保しなければならないので、仮置棚を配置する高さ分、駐車塔の全高を高くする必要がある。そのため、建築工事費が割高になるとともに、駐車塔の全高を高くすることにより、駐車塔の屋根部が日影規制の斜線制限線(後述する図1に示す「L」参照)に少しでも干渉するようであれば、棚階層数を1つ減らして全高を下げる必要があり、そうなると、収容台数が2つ減り、収容効率が低下してしまう。また、既設のエレベータ式駐車装置では、全高を高くする改造は実質上不可能であり実現できない。
その上、近年、建物の高層化に伴ってエレベータ式駐車装置も高層化(例えば、60m〜100m超)されたものがあり、そのようなエレベータ式駐車装置では、上層の駐車棚に対する入庫及び出庫のための待ち時間をできるだけ短くしたい、という要望もある。
そこで、本発明は、新設及び既設のエレベータ式駐車装置のいずれであっても、建築工事費を抑えて異高車種の車両の迅速な連続入庫に対応できるエレベータ式駐車装置とその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るエレベータ式駐車装置は、乗入れ部から入出庫する車両を搭載する複数の車両搭載用パレットと、該車両搭載用パレットを格納する複数段の駐車棚と、前記車両搭載用パレットを搭載して昇降し前記駐車棚との間で該車両搭載用パレットを移載するエレベータ搬器とを備えたエレベータ式駐車装置であって、前記駐車棚は、所定車高で分類された異高車種の車両を駐車するそれぞれの高さの駐車棚に形成され、該駐車棚は、前記異高車種の分類数よりも1つ少ない数の駐車棚に、該駐車棚の高さ内に空の車両搭載用パレットを配置する仮置棚を有し、前記異高車種の各駐車棚から空の車両搭載用パレットを取出して前記仮置棚に仮置きするとともに前記エレベータ搬器に搭載し、該エレベータ搬器を前記乗入れ部に待機させる制御装置を有し、前記仮置棚は、前記エレベータ搬器が昇降する昇降路を挟んで左・右両側方の対応する位置に配置されている。
これにより、駐車棚の高さ内に設けた仮置棚に空の車両搭載用パレットを仮置きし、搬器に1つの空車両搭載用パレットを搭載しておくことで、各異高車種の駐車棚に空棚を形成することができ、異高車種のいずれの入庫に際しても、即座に空棚への連続入庫をさせることができる。しかも、駐車棚の高さ内に仮置棚を設けているので、ピットの掘削量や地上全高を増加させることなく仮置棚を形成することができ、建築工事費を抑えることができる。その上、既設のエレベータ式駐車装置における連続入庫対応への改造も容易に行える。さらに、鉛直方向位置が左・右両側方で対応した位置の仮置棚に空の車両搭載用パレットを仮置きする制御、及びこの仮置棚から空の車両搭載用パレットを取出す制御等を制御装置に容易に組み込むことができる。
また、前記駐車棚は、異高車種の車両を駐車させる駐車棚層に区分され、該駐車棚層は、所定車高で分類された異高車種の車両を駐車する駐車棚を有し、前記制御装置は、前記乗入れ部に待機させたエレベータ搬器の空の車両搭載用パレットに乗入れた車両を、その車高に応じた高さの前記駐車棚に格納した後、前記仮置棚に仮置きした空の車両搭載用パレットをエレベータ搬器に搭載して前記乗入れ部で待機させるように構成されていてもよい。このようにすれば、乗入れ部に待機しているエレベータ搬器の車両搭載用パレットに乗入れた車両を駐車棚へ搬送して格納した後、次の空の車両搭載用パレットを乗入れ部に待機させることが迅速にできるので、異高車種の車両を迅速に連続入庫させることができる。
さらに、前記駐車棚層は、前記分類された異高車種の車両ごとに格納する棚層に区分され、前記制御装置は、該棚層ごとに空の車両搭載用パレットを取出して前記仮置棚に仮置きするとともに前記エレベータ搬器に搭載するように構成されていてもよい。このようにすれば、異高車種の車両ごとに空棚が形成された棚層に、入庫した車両の車高に応じて迅速に搬送して格納することで、異高車種の車両を迅速に連続入庫させることができる。
一方、本発明に係るエレベータ式駐車装置の制御方法は、前記いずれかのエレベータ式駐車装置の制御方法であって、前記異高車種の各車種の駐車棚から空の車両搭載用パレットを取出して前記仮置棚に仮置きするとともに前記エレベータ搬器に搭載し、該エレベータ搬器を前記乗入れ部に待機させて、該エレベータ搬器の空の車両搭載用パレットに乗入れた車両を、該車両の車高に応じた高さの前記駐車棚に格納するようにしている。これにより、異高車種の車両の入庫に際し、乗入れ部に待機させた搬器の空の車両搭載用パレットに乗込んだ車両は、即座に各異高車種の駐車棚に形成した空棚へ迅速な入庫ができるので、迅速な連続入庫に対応することができる。
また、前記車両を車高に応じた高さの前記駐車棚に格納した後、前記仮置棚に仮置きした空の車両搭載用パレットをエレベータ搬器に搭載して前記乗入れ部で待機させるようにしてもよい。このようにすれば、乗入れ部に待機させた搬器の空の車両搭載用パレットに乗入れた車両を即座に駐車棚に格納した後、次の空の車両搭載用パレットを迅速に乗入れ部に待機させることができる。
本発明によれば、大きな建築工事を要することなく、異高車種の駐車棚を利用した仮置棚に空の車両搭載用パレットを仮置きし、異高車種の連続入庫に対して迅速に対応できるエレベータ式駐車装置を構成することが可能となる。
しかも、既設のミックス型エレベータ式駐車装置においても、仮置棚を駐車棚に増設することで異高車種の連続入庫が可能なミックス型エレベータ式駐車装置への改造が容易に可能となる。
本発明を採用したミックス型エレベータ式駐車装置の全体概略正面図である。 図1に示すII−II矢視拡大平面図である。 図2に示すIII−III矢視拡大側面図である。 図1に示すエレベータ式駐車装置の制御ブロック図である。 (a) 〜(j) は、図1に示すエレベータ式駐車装置による連続入庫制御方法の順次動作説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、3車種の車高で分類された異高車種の棚層(H棚層、M棚層、N棚層)群を上・中・下層群として区分したミックス型エレベータ式駐車装置を例にし、全ての駐車棚を利用契約方式としている場合を説明する。また、この明細書及び特許請求の範囲の書類中における上下左右方向の概念は、図1に示すように駐車装置の正面に向った状態の上下左右方向の概念と一致するものとする。
図1に示すように、この実施形態のエレベータ式駐車装置1は、鉄骨構造体の外面に外装板が設けられた駐車塔2を有し(図は正面外装板を除去した状態)、この駐車塔2の地上1階が乗入れ部3となっている。この乗入れ部3にはピット4が形成され、前部には入出庫口6が設けられている。この入出庫口6には、入出庫口扉7が設けられている。また、入出庫口6の外部の右方側部には運転操作盤8が配設され、乗入れ部3内には制御装置50が配設されている。さらに、駐車塔2の中央鉛直方向に昇降路25が形成され、この昇降路25を挟んで左右両側方の鉛直方向に設けられた棚柱9に、この実施形態では、複数段の駐車棚10,11,12が設けられている。この駐車棚10,11,12が設けられた部分が、駐車部である。
また、上記昇降路25にはエレベータ搬器20が設けられており、この搬器20は、駐車塔2の上部機械室に設けられたエレベータ昇降駆動部21によって巻かれる昇降用ワイヤロープ22によって昇降させられるようになっている。この昇降用ワイヤロープ22の反エレベータ搬器側には、カウンタウエイト23が設けられている。また、搬器20には、車輪31が設けられたパレット30を上記駐車棚10,11,12との間で移載する機能と、パレット30を乗入れ部3で乗入れ床5よりも持上げて旋回させる持上旋回機能とを有するパレット持上旋回兼移載機構24が備えられている。このパレット持上旋回兼移載機構24によって、各パレット30が乗入れ部3において持上げられて180°旋回させられる。なお、このパレット持上旋回兼移載機構24は、公知の手段が採用される。また、上記駐車塔2の右上方に示す一点鎖線の斜線は、建築基準法に基づく「中高層建築物の日影規制」の斜線制限線Lである。
そして、上記駐車棚10,11,12が形成された部分が、ハイルーフ車HV(高車高車;以下、「H車」ともいう)用の高車高車用棚層13(以下、「H棚層」ともいう)と、ミドルルーフ車MV(中車高車;以下、「M車」ともいう)用の中車高車用棚層14(以下、「M棚層」ともいう)と、普通乗用車NV(低車高車;以下、「N車」ともいう)用の低車高車用棚層15(以下、「N棚層」ともいう)とに区分されている。この例では、駐車塔2の上部からH棚層13、M棚層14、N棚層15が配置され、H棚層13にはH棚10、M棚層14にはM棚11、N棚層15にはN棚12がそれぞれ配設されている。
なお、上記ハイルーフ車HV、ミドルルーフ車MV、普通乗用車NVを分類する所定車高としては、この実施形態では、例えば、上記ハイルーフ車HVを、車高2000mm以下とし、ミドルルーフ車MVはハイルーフ車HVよりも200〜250mm低く、普通乗用車NVは更に200〜250mm低く設定されている。これら異高車種の車高設定値は、適宜決定すればよい。
また、この実施形態では、駐車棚10,11,12とH棚10、M棚11、N棚12とを上・中・下層群の3層群に区分しているが、例えば、高層群と低層群との2層群に区分し、各層群にH棚10、M棚11、N棚12をそれぞれ配置したミックス型のレイアウトでもよく、各層群の構成及び各棚の配置は、この実施形態に限定されるものではない。
そして、上記M棚層14の最上部M棚11の左・右両側方の対応する位置には、空パレット30aを仮置きする仮置棚40が設けられている。この仮置棚40は、左右それぞれの両棚柱9に棚受け部材41を固定し、これらの棚受け部材41の間に棚レール42を固定することによって設けられている。この仮置棚40に仮置きされる空のパレット30は、後述するように仮置き及び取出されるので、左・右の対応する位置に配設するのが制御動作上好ましい。また、この仮置棚40には、後述するようにして各棚層13,14,15から1台ずつ取出した空パレット30aの内の2台が仮置きされる。
図2,3に示すように、上記M棚層14に設けられた仮置棚40はM棚層14の最上部の駐車棚11に設けられており、駐車塔2の鉄骨主柱2a、梁2b等によって形成された鉄骨構造体に固定された棚柱9に、棚受け部材41を固定し、この棚受け部材41に棚レール42を固定している。この棚受け部材41及び棚レール42は、他の駐車棚10,11,12における棚受け部材17及び棚レール18と同一の構成である。また、仮置棚40は、通常の駐車棚11の高さMH内に設けられており、M車MVを格納していない時にのみ空パレット30aを仮置きすることができるようになっている。従って、図3に二点鎖線で示すように、この仮置棚40は、仮置きした空パレット30aが取出された後は、M棚11としてM車MVを搭載したパレット30が格納されるようになっている。
図4に示すように、上記エレベータ式駐車装置1の制御ブロックとしては、この実施形態では全ての駐車棚10〜12を利用契約方式としているため、「契約者暗証番号及びICカードID、車両車種(H車、M車、N車)、現在駐車棚番号、などを登録及び記憶しておくRAMや、ROM、CPU等を備えた制御装置50と、エレベータの昇降駆動部、パレットの持上げ・旋回・移載駆動部、入出庫口扉の開閉駆動部等を備えた駆動部51と、乗入れ部の車両・人検知手段、入出庫口の車両・人検知手段等を備えた検知部52と、上記運転操作盤8とが、I/O装置53(入出力装置)を介して接続されており、各部の間で信号の送受信が行われるようになっている。
また、上記運転操作盤8には、最上部に表示部54が設けられ、その下方に、「スタート」釦、「安全確認」釦、「終了扉閉」釦、「空呼」、「暗証」、「取消」の各釦が配置された釦部55が設けられている。この釦部55の側方には、「入口番号」と「呼番号」の表示部56、入出庫を行うパレット番号や暗証番号の入力等に使用されるテンキー57、「非常停止」釦58が設けられている。
さらに、上記テンキー57の側方には、駐車契約会員毎に提供されているICカード59によって認証できるIC操作部60が設けられている。このIC操作部60には、認証可能状態で点灯している「緑ランプ」とICカード59を点線部分にかざしたときに点灯する「赤ランプ」とが設けられている。このIC操作部60にICカード59をかざすと、記憶されたIDが入力される。また、最下部には、「制御電源」、「運転モード」、「運転管理」の各選択スイッチが配設されたスイッチ部61が設けられている。
そして、このように構成されたエレベータ式駐車装置1において、以下に説明するようにして連続入庫制御を行う態勢の事前配備として、図1に示すように、異高車種として分類したH棚層13、M棚層14、N棚層15から各1台ずつ、計3台の空パレット30aを取出し、このうち2台の空パレット30aを仮置棚40に格納し、1台の空パレット30aを搬器20に搭載して、この搬器20を乗入れ部3に待機させておく。
図5(a) 〜(j) は、上記空パレット30aの事前配備により、H棚層13、M棚層14、N棚層15に1つずつ空棚16が形成され、他の駐車棚10,11,12には全て入庫している状態を示している。そして、以上のように構成されたエレベータ式駐車装置1によれば、以下のようにして連続入庫制御を行うことができる。以下、各図に基いてエレベータ式駐車装置1による連続入庫制御方法の順次動作一例を説明する。
図5(a) ;いま、上記事前配備した状態で、例えば、H車HVの入庫要求があったとすれば、即座に乗入れ部3に待機している搬器20上の空パレット30aにH車HVが乗り込み、入庫を受け入れる。そして、搬器20の上昇・移載動作により、H車搭載のパレット30がH棚層13の空棚16に格納される。
図5(b) ;上記H車HVを搭載した実車パレット30の格納を終えた搬器20は、乗入れ部3に戻る途中で、M棚層14の左側仮置棚40から空パレット30aを取出して搭載したうえで下降し、乗入れ部3に着床して待機する。
図5(c) ;次ぎにM車MVの入庫要求があれば、M車MVは待機中の搬器20に搭載の空パレット30aに乗り込み、即座に搬器20の上昇・移載動作によりM棚層14の空棚16に格納される。
図5(d) ;上記M車MVを搭載した実車パレット30の格納を終えた搬器20は、乗入れ部3に戻る前に、若干上昇してM棚層14の右側仮置棚40から空パレット30aを取出して搭載したうえで下降し、乗入れ部3に着床して待機する。
図5(e) ;次ぎにN車NVの入庫要求があれば、N車NVは待機中の搬器20に搭載の空パレット30aに乗り込み、即座に搬器20の上昇・移載動作によりN棚層15の空棚16に格納される。この動作により、H棚層13、N棚層15は満車となり、更に入庫要求があるとすれば、仮置棚40を設けているM棚層14のM車MVということになる。
図5(f) ;上記N車NVを搭載した実車パレット30の格納を終えた搬器20は、乗入れ部3に戻る前に、若干上昇して仮置棚40を配設したM棚層14の右側M棚11から空パレット30aを取出して搭載したうえで下降し、乗入れ部3に着床して待機する。
図5(g) ;続いてM車MVの入庫要求があれば、M車MVは待機中の搬器20に搭載の空パレット30aに乗り込み、即座に搬器20の上昇・移載動作により上記図5(f) で取出したM棚11に格納される。
図5(h) ;上記(b) でM車MVを搭載した実車パレット30の格納を終えた搬器20は、その位置で左側のM棚11から空パレット30aを取出して搭載したうえで下降し、乗入れ部3に着床して待機する。
図5(i) ;更にM車MVの入庫要求があれば、M車MVは待機中の搬器20に搭載の空パレット30aに乗り込み、即座に搬器20の上昇・移載動作により上記図5(h) で取出したM棚11に格納される。
図5(j) ;これでH棚層13、M棚層14、N棚層15とも全て実車パレット30で埋まり満車状態となる。
このようにして満車状態となった次ぎの入出庫要求は必ず「出庫」要求であるため、上記図5(j) でのM車MVを搭載した実車パレット30をM棚11に格納した後の搬器20は、乗入れ部3に戻らず、その棚階で待機させられる。これにより、出庫優先モードとなる。
なお、上記例では、図5(a) で最初にH車HVの入庫要求があった場合を説明したが、図5(a) の状態であれば、M車MV及びN車NVのいずれの入庫要求があった場合でも即座に入庫を受入れることができ、全ての異高車種において迅速な入庫作業を行うことができる。
また、上記例では、H棚層13、M棚層14、N棚層15に1つずつ空棚16が形成され、他の駐車棚10,11,12には全て入庫している状態を説明したが、各駐車棚10,11,12に多くの空棚16がある場合でも、各異高車種の駐車棚10,11,12に空棚16を形成しておいて、乗入れ部3に待機させた搬器20に搭載されたパレット30に入庫した車両を即座にその車両に適した空棚16に格納できるように制御される。
以上のように、上記エレベータ式駐車装置1によれば、異高車種を格納するミックス型エレベータ式駐車装置において、異高車種数よりも少なくとも1つ少ない数の仮置棚40を駐車棚10,11,12の部分に設け、この仮置棚40とエレベータ搬器20とに空パレット30aを配置して待機させて上述したように制御することにより、異高車種の連続入庫に対して迅速に対応できるエレベータ式駐車装置1を構成することが可能となる。
しかも、駐車塔2の地上全高としては、通常の乗入れ部3の高さh2と、駐車部と上部機械室の高さを合わせた高さh1との合計高さh3であり、ピット4の深さも通常のピット深さPHであるため、乗入れ部3のピット4を深くすることが無いので建築工事費の増加を抑えることができ、また駐車塔2の地上全高を高くすることが無いので屋根部が日影規制の斜線制限線Lに干渉することもなく、迅速な連続入庫が可能な異高車種ミックス型エレベータ式駐車装置1を容易に構成することができる。
その上、既設のミックス型エレベータ式駐車装置においても、仮置棚40を駐車棚10,11,12の何処かに増設(棚受け部材41と棚レール42の増設)するという簡単な工事と、制御装置50のプログラム変更等で迅速な連続入庫が可能なミックス型エレベータ式駐車装置へ改造することが容易にできる。
なお、上記実施形態では、異高車種を3車種(H、M、N)としたが、2車種(HとN、又はMとN等)でもよく、異高車種の分類車種は上記実施形態に限定されるものではない。異高車種が2車種の場合、仮置棚40は1つでよい。
また、上記実施形態では、仮置棚40をM棚層14の昇降路25を挟んだ左・右対応する位置に設けたが、H棚層13やN棚層15の左・右対応する位置に設けてもよい。さらに、上記2つの仮置棚40は、例えば、H棚層13の1つの棚と、M棚層14の1つの棚とに設けるようにして、異なる異高車種の棚層13〜15に振り分けて配設してもよい
また、上述した実施形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
本発明に係るエレベータ式駐車装置の制御方法は、異高車種の駐車が可能なミックス型エレベータ式駐車装置において利用できる。
1 エレベータ式駐車装置
2 駐車塔
3 乗入れ部
4 ピット
5 乗入れ床
8 運転操作盤
9 棚柱
10 駐車棚(H棚)
11 駐車棚(M棚)
12 駐車棚(N棚)
13 高車高車用棚層(H棚層)
14 中車高車用棚層(M棚層)
15 低車高車用棚層(N棚層)
16 空棚
17 棚受け部材
18 棚レール
20 エレベータ搬器
24 パレット移載兼持上旋回機構
25 昇降路
30 車両搭載用パレット
30a 空パレット
31 車輪
40 仮置棚
41 棚受け部材
42 棚レール
50 制御装置
L 斜線制限線
HV ハイルーフ車(H車)
MV ミドルルーフ車(M車)
NV 普通乗用車(N車)

Claims (5)

  1. 乗入れ部から入出庫する車両を搭載する複数の車両搭載用パレットと、該車両搭載用パレットを格納する複数段の駐車棚と、前記車両搭載用パレットを搭載して昇降し前記駐車棚との間で該車両搭載用パレットを移載するエレベータ搬器とを備えたエレベータ式駐車装置であって、
    前記駐車棚は、所定車高で分類された異高車種の車両を駐車するそれぞれの高さの駐車棚に形成され、
    該駐車棚は、前記異高車種の分類数よりも1つ少ない数の駐車棚に、該駐車棚の高さ内に空の車両搭載用パレットを配置する仮置棚を有し、
    前記異高車種の各駐車棚から空の車両搭載用パレットを取出して前記仮置棚に仮置きするとともに前記エレベータ搬器に搭載し、該エレベータ搬器を前記乗入れ部に待機させる制御装置を有し
    前記仮置棚は、前記エレベータ搬器が昇降する昇降路を挟んで左・右両側方の対応する位置に配置されていることを特徴とするエレベータ式駐車装置。
  2. 前記駐車棚は、異高車種の車両を駐車させる駐車棚層に区分され、
    該駐車棚層は、所定車高で分類された異高車種の車両を駐車する駐車棚を有し、
    前記制御装置は、前記乗入れ部に待機させたエレベータ搬器の空の車両搭載用パレットに乗入れた車両を、その車高に応じた高さの前記駐車棚に格納した後、前記仮置棚に仮置きした空の車両搭載用パレットをエレベータ搬器に搭載して前記乗入れ部で待機させるように構成されている請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。
  3. 前記駐車棚層は、前記分類された異高車種の車両ごとに格納する棚層に区分され、
    前記制御装置は、該棚層ごとに空の車両搭載用パレットを取出して前記仮置棚に仮置きするとともに前記エレベータ搬器に搭載するように構成されている請求項2に記載のエレベータ式駐車装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載のエレベータ式駐車装置の制御方法であって、
    前記異高車種の各車種の駐車棚から空の車両搭載用パレットを取出して前記仮置棚に仮置きするとともに前記エレベータ搬器に搭載し、該エレベータ搬器を前記乗入れ部に待機させて、該エレベータ搬器の空の車両搭載用パレットに乗入れた車両を、該車両の車高に応じた高さの前記駐車棚に格納するようにしたことを特徴とするエレベータ式駐車装置の制御方法。
  5. 前記車両を車高に応じた高さの前記駐車棚に格納した後、前記仮置棚に仮置きした空の車両搭載用パレットをエレベータ搬器に搭載して前記乗入れ部で待機させるようにした請求項に記載のエレベータ式駐車装置の制御方法。
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