JP6170423B2 - 機械式駐車設備 - Google Patents

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本願発明は、パレット下端から車両通行面までの高さが異なるパレットの利用が可能な機械式駐車設備に関する。
従来、入庫時及び出庫時ともに車両の前進運転が可能なように、乗入階の入出庫床や搬器にパレット旋回装置(180度旋回式等)が備えられた機械式駐車設備がある。
一方、この種の機械式駐車設備においても、車いす使用者が利用できるように障害物(凹凸物)を取り除いたバリアフリー化が求められている。例えば、エレベータ式駐車装置におけるバリアフリー化の要件に、車両を搭載するパレットの上面(車両通行面)全体を平坦にすることと、この上面が平坦なパレットが乗入階に配置されたときに、周囲のデッキや乗入床との段差を小さくして車いすの走行が行えるようにすること、が求められている。
そこで、本出願人は、この種の先行技術として、通常のパレットと車両通行面(以下、「車路面」ともいう」)が平坦になったパレットとを混在して格納できるようにしたエレベータ式駐車装置を出願した(例えば、特許文献1参照)。このエレベータ式駐車装置では、乗入階の入出庫方向の前部と後部の固定部に、標準パレットの着床時には凹状車路面を乗入床面と同一高さに支持し、特殊パレットの着床時には平坦な上面を乗入床面と同一高さに支持するパレット端部担持手段を備えさせている。
また、他の先行技術として、通常パレットとフラットパレットとを混在して使用可能にした機械式駐車設備がある(例えば、特許文献2参照)。この機械式駐車設備では、乗入階においてパレットの前後端部を支持する複数の固定式支持台を設け、いずれのパレットでもパレットプレートの辺縁部の裏側を固定式支持台で支持するようにしている。
特開2009−24337号公報 特開2008−8003号公報
しかしながら、上記特許文献1では、パレット端部担持手段が乗入階のパレット長手方向における前後位置に備えられている。そのため、入出庫の車両の向きと昇降路での車両の向きが異なる(例えば、90度旋回式)駐車設備の場合には対応できるが、入出庫の向きと昇降路での車両の向きが同一(例えば、180度旋回式)の駐車設備の場合には、パレット端部担持手段が昇降路に位置して搬器を配置できなくなり、対応できない。その上、パレット端部担持手段が固定式であるため、パレットが通過する中間乗入れや上部乗入れに適用できない。
また、上記特許文献2では、入出庫の車両の向きと昇降路での車両の向きが同一の場合には、固定式支持台でパレットの前後端部を支持するには、平面視においてパレットの前後部が搬器の前後部から突出していなければ適用できない。しかし、エレベータ式の搬器の場合、4隅が索状体で吊下げられているため、格納棚と搬器との間で横行させるパレットを索状体の前後方向吊下げ位置よりも大きくすることは難しい。仮に、パレットの前後端部を支持できる構造にしたとしても、パレットの辺縁部しか支持しないため、支持間距離が長くなって、パレットの剛性によっては車重によるパレットの撓みが大きくなる恐れがある。そのため、支持位置の設計自由度が狭くなる。
このように、上記文献1,2に示された方法は、入出庫の車両の向きと昇降路において昇降させる車両の向きとが同一で、搬器の前後方向とパレットの前後方向とが同一方向のままの場合には利用できない。
一方、パレット下端から車両通行面までの高さが異なるそれぞれのパレットを、車両通行面が乗入階の床面と同一レベルとなった状態で停止させることも考えられる。しかし、車両通行面の高さが異なるパレットとしては、車両通行面の高さの差が数十ミリ〜100ミリ程度である。そのため、エレベータ式駐車設備のように、搬器を長尺のロープ(「索状体」ともいう)で吊下げる構成の場合には、実車・空車の重量変化で索状体の弾性伸び量が変化するので搬器を乗入階や格納棚で停止させるロック装置が一般的に設けられている。しかし、このロック装置を車両通行面の高さが異なるそれぞれのパレットに応じて搬器の上下方向に並設することは、上記間隔ではスペース上困難である。そのため、180度旋回式のエレベータ式駐車装置では、車両通行面の高さが異なるパレットの混在型は実現困難と考えられている。
そこで、本願発明は、入出庫の車両の向きと搬器で昇降路を昇降させる車両の向きとが同一であり、パレット下端から車両通行面までの高さが異なるパレットの車両通行面を同一高さに支持できる機械式駐車設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明は、パレット支持部と車両通行面とを有する第1パレットと、パレット支持部と車両通行面とを有し、パレット支持部に対する車両通行面の高さが第1パレットよりも高い第2パレットと、車両を前記パレットとの間で入出庫する乗入階と、前記乗入階で車両を搭載したパレットを入出庫の向きと同一の向きで格納部との間で昇降させる搬器と、を備えた機械式駐車設備であって、前記搬器は、前記第2パレットを載置して乗入階に昇降したときには、前記第2パレットの車両通行面を前記乗入階の乗入床面と同一レベルに支持して定位置で停止するように構成され、前記乗入階は、前記搬器が第2パレットを載置して乗入階に下降したときには昇降路から退避する退避位置となり、前記搬器が第1パレットを載置して乗入階に下降したときには昇降路に進出する進出位置となって前記第1パレットの車両通行面を乗入床面と同一レベルに支持する可動式パレット受を備えている。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「同一の向き」は、車両の前後方向が同じ向きであることをいい、車両の前部と後部とが逆向きの場合も含む。
この構成により、車両通行面の高さが低い第1パレットが搬器によって乗入階に運ばれると、可動式パレット受を昇降路に進出させた進出位置として第1パレットを支えて車両通行面を乗入床面と同一レベルに支持して、搬器は定位置まで下降して停止する。また、車両通行面の高さが高い第2パレットが搬器によって乗入階に運ばれると、搬器は同一の定位置で停止して車両通行面を乗入床面と同一レベルに支持して、第2パレットは搬器に乗ったままで停止する。この場合、可動式パレット受は退避位置であり、第2パレットは支えていない状態である。このように、乗入階に運ばれるパレットに応じて可動式パレット受に支えられるか否かを異ならせることで、搬器の停止位置が同一の定位置であるにも関わらず、車両通行面の高さが異なるパレットの車両通行面を乗入階の乗入床面に合わせることができる。その上、可動式パレット受は進退自在なので、乗入階よりも下方に駐車室がある中間乗入れ式にも対応できる。
また、前記搬器は、前記第1パレットの下面を所定の範囲で受け、前記可動式パレット受の進出時に係合して第1パレットの下面を支持するパレット受フレームを備えていてもよい。
このように構成すれば、搬器に備えたパレット受フレームを可動式パレット受で支持し、このパレット受フレームで第1パレットの下面を所定の範囲で受けるので、乗入階で支持する第1パレットの支持剛性・支持強度を上げることができる。しかも、パレット受フレームを介して第1パレットの荷重を支持するので、第1パレットの可動式パレット受で支持する部分の形状について制約を受けにくくできる。
また、前記パレット受フレームは、前記搬器のフレーム体の上面に載置され、幅方向両端部の前後方向に前記可動式パレット受で支持する強度部材を有していてもよい。
このように構成すれば、第1パレットの前後方向をパレット受フレームの強度部材で支持して、第1パレットの支持剛性・支持強度を上げることができる。
また、前記可動式パレット受は、前記パレットの前後方向に延びる支持部材と、前記支持部材を昇降路に進出させる進出位置と、乗入床の下方に退避させる退避位置とに変位させる揺動アームと、前記揺動アームを揺動させる回転軸と、前記回転軸を回転させる駆動機と、を有していてもよい。
このように構成すれば、可動式パレット受を退避位置と進出位置とに小さな駆動力で揺動させることができる。
また、前記可動式パレット受は、前記乗入階における昇降路の幅方向両側に備えられ、前記パレットの前後位置を支持するように配置されていてもよい。
このように構成すれば、第1パレットの幅方向両側の前後位置の4箇所を支持部材で安定して支持することができる。
本願発明によれば、入出庫方向と搬器の昇降方向とが同一の場合でも、パレット下面から車両通行面までの高さが異なるパレットの車両通行面を乗入床面と同一レベルに配置することが可能となる。
また、これにより180度乗入れ方式の下部乗入、中間乗入、上部乗入を共通の構成で実施でき、バリアフリー対応などが実現可能となる。
図1は本願発明の一実施形態に係るエレベータ式駐車装置を示す正面視の断面図である。 図2は図1に示すII−II矢視拡大平面図である。 図3は図1に示すIII−III矢視拡大平面図である。 図4は図3に示すIV−IV矢視断面図である。 図5は図1に示す可動式パレット受の図面であり、(a) は平面図であり、(b) はV矢視の側面図である。 図6は図5に示すVI−VI矢視の拡大断面図である。 図7は乗入階で第1パレットを支持する図面であり、(a) は支持前の正面図、(b) は支持状態の正面図である。 図8は乗入階でパレット受を介して第1パレットを支持する図面であり、(a) は支持前の正面図、(b) は支持状態の正面図である。 図9は乗入階で第2パレットを支持する図面であり、(a) は支持前の正面図、(b) は支持状態の正面図である。
以下、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、180度旋回式の中間乗入方式となったエレベータ式駐車設備を例に説明する。また、この実施形態では、乗入階において異なるパレットの車両通行面を乗入床面に支持する例を説明する。なお、この明細書及び特許請求の範囲の書類中における方向の概念は、図2に示す前後左右方向の記載に基く。
図1に示すように、エレベータ式駐車設備1は鉄骨構造体で形成された駐車塔2を有し、この駐車塔2は、上部の水平方向に設けられた上部梁3と、駐車塔2の外壁4に近接して垂直方向に設けられた主柱5(図2)とによって枠状に形成されている。駐車塔2には、主柱5の内側に棚柱6が設けられており、この棚柱6に駐車棚(格納部)7が設けられている。
駐車塔2の幅方向中央部には、搬器11を昇降させる昇降路10が設けられ、この昇降路10の左右両側に複数段の上記駐車棚7が設けられている。駐車棚7には、車両Vを搭載する第1パレット40と第2パレット50とが格納されている。
第1パレット40は、標準的な形態のパレットであって、幅方向の両側部長手方向が上方へ折れ曲がった側部立上がり部41と、その内側に車両Vのタイヤが通行する凹状の車両通行面42(「凹状車路面42」ともいう)が形成され、その内側に中央隆起部43が形成されている。この第1パレット40の下部には、幅方向に延びる載置横材44が設けられている。この載置横材44の下面が、パレット支持部である。このパレット支持部とは、パレットが搬器11に載置されたとき、搬器11と接触してそのパレットの荷重を受ける部分のことである。
また、第2パレット50は、上記第1パレット40の凹状車路42と同様に形成された凹状部52の全長に亘って、側部立上がり部51及び中央隆起部53と同一高さの車路デッキ56を設けている。これにより、第2パレット50は、上面全体が平面状に形成されている。第2パレット50は、車路デッキ56の上面が車両通行面57となる。この実施形態の車路デッキ56は、前後方向端部を凹状部52にボルト55(図9)で固定している。第2パレット50は、第1パレット40と同様の断面形状にすることで剛性を持たせている。この第2パレット50の下部にも、幅方向に延びる載置横材54が設けられている。この載置横材54の下面が、パレット支持部である。このように、第2パレット50は、パレット支持部に対する車両通行面57の高さが、第1パレット40よりも高くなっている。
上記搬器11は、上部梁3に設けられた滑車12を介して巻上げ駆動機構13に巻かれた索状体14によって昇降させられる。索状体14の他端には、ローラ15を介して所定重量のウエイト16が吊下げられている。このウエイト16により、搬器11の巻上げに要する力を軽減させている。
また、駐車塔2の乗入階30は、地表面8と同じレベルに設けられている。この乗入階30には、車両Vを入出庫させるパレット40,50の車両通行面42,57と連なる乗入床32が設けられている。上記駐車棚7は、この乗入階30から下方に向けて形成されたピット31内と上方の駐車塔2内とに設けられている。
図2は、乗入階30の部分を示す平面図である。図示するように、このエレベータ式駐車設備1は、180度旋回式であり、搬器11の中央部分には、パレット40(50)を持上げて旋回させる旋回駆動装置22が設けられている。また、この旋回駆動装置22の近くには、パレット40,50を上記駐車棚7へ横行させるクランクアーム方式の横行駆動装置23が設けられている。この横行移載装置23によれば、クランクアームの先端24をパレット40,50に設けられた横行移載用溝部材46,58に係合させて回転させることで移載できる。この実施形態における横行駆動装置23は一例であり、他の構成であってもよい。さらに、搬器11には、所定の駐車棚7の位置で固定するロッキング装置(図示略)が設けられている。上記旋回駆動装置22、横行駆動装置23及びロッキング装置は、公知の技術であるため、詳細な説明は省略する。
さらに、搬器11には、上記索状体14で吊下げられて昇降路10を昇降する枠状のフレーム体17が設けられている。また、このフレーム体17の前後端部が、上記索状体14で吊下げられている。この図では、後述するパレット受フレーム80がフレーム体17の上部に設けられた例を示している。
そして、この乗入階30には、上記第1パレット40の車両通行面42を乗入床32の上面と同一レベルに支持する可動式パレット受60が設けられている。可動式パレット受60の詳細は、後述する。
図3は、駐車塔2の中間部分を示す平面図である。この図は、第1パレット40が格納される駐車棚7の位置の図面である。図示するように、昇降路10(図1)の左右両側に設けられた駐車棚7にパレット40が格納された状態を示している。この実施形態の搬器11は、前後位置にパレット40(50)を横行させる横行用ローラ18が設けられている。この横行用ローラ18は、フレーム体17の幅方向に設けられており、搬器11が所定の駐車棚7の位置に停止したときに、横行用ローラ18が駐車棚7の駐車棚側ローラ19と連続するようになっている。この図でも、後述するパレット受フレーム80がフレーム体17の上部に設けられている。
図4に示すように、これらの横行用ローラ18及び駐車棚側ローラ19は、パレット40(50)の下面の幅方向に設けられた載置横材44(54)を側方から案内するサイドローラ20,21を有している。これにより、パレット40,50は、搬器11が所定の駐車棚7の位置に停止した状態で、搬器11の横行用ローラ18及びサイドローラ20と、駐車棚7の駐車棚側ローラ19及びサイドローラ21とによってガイドされながら横行させられる。
次に、図5(a),(b) に基づいて可動式パレット受60を説明する。図5(a) に示すように、可動式パレット受60は、昇降路10に向けて進出した状態で第1パレット40を下方から支持する支持部材61を有している。支持部材61は、第1パレット40の前後方向の所定長さを支持する長さとなっている(図2)。この実施形態の支持部材61は、乗入階30前後方向に延びる回転軸62の中心軸回りに揺動するように構成されている。回転軸62には、前後位置に揺動アーム64が設けられ、これらの揺動アーム64の上端に上記支持部材61が設けられている。回転軸62の両端部は、軸受63によって回転可能に支持されている。軸受63は、固定側(乗入床32の梁33(図6))に設けられた柱34に設けられている。なお、支持部材61は、水平方向に進退可能に構成してもよい。
また、回転軸62は、リニアアクチュエータ(液圧シリンダ)65で回転させられる。回転軸62には、半径方向に突出するブラケット66が設けられており、このブラケット66にリニアアクチュエータ65の先端がピンで結合されている。リニアアクチュエータ65の基部は、固定側に設けられた柱35に設けられたブラケット67にピンで結合されている。なお、リニアアクチュエータ65は、他の駆動機構であってもよい。
図6に示すように、上記支持部材61は、リニアアクチュエータ65を伸張すると、支持部材61が乗入床32の下方に退避する退避位置Rに揺動し(二点鎖線)、リニアアクチュエータ65を短縮すると、支持部材61が昇降路10に進出する進出位置Fに揺動する(実線)。支持部材61は、進出位置Fに揺動したときに第1パレット40を下方から支持する。
支持部材61は、進出位置Fに揺動した状態で、上面が水平となる角パイプが用いられている。支持部材61の上面には、パレット40を支持する位置にゴム板68が取付けられている。また、この実施形態では、支持部材61の上面に、乗入床32の下方に向けて延びる落下防止部材69が設けられている。この落下防止部材69により、乗入床32とパレット40との隙間から物が落ちても、下方に落ちるのを防止できる。
さらに、上記揺動アーム64の下端には、固定側の柱34に設けられたストッパー36に当接するゴム板70が設けられている。このゴム板70がストッパー36に当接することで、支持部材61の進出位置Fが決まる。また、柱34には支持部材61が退避位置Rに揺動したときに揺動アーム64が当接するストッパー37も設けられている。
このように構成された可動式パレット受60は、図2に示すように、第1パレット40の4隅部分を下方から支持するように設けられている。
なお、この可動式パレット受60は、以下に説明するように、第1パレット40を乗入階30に支持するときには進出位置Fとなるが、下方の駐車棚7に向けて移動させる場合などには退避位置Rの状態となっている。
次に、図7(a),(b) 〜図9(a),(b) に基づいて、上記第1パレット40と第2パレット50とを乗入階30で支持する流れを説明する。なお、この明細書及び特許請求の範囲の書類中において、第1パレット40の車両通行面42、第2パレット50の車両通行面57を乗入床面と同一レベルに支持するとは、車両通行面42,57を乗入床32の上面と同一レベルに支持する他、車いすの走行ができる程度の多少の段差を有するレベルに支持することを含む。
まず、図7(a),(b) に基づいて、第1パレット40の車両通行面42を乗入床32の上面と同一レベルに支持する流れを説明する。
図7(a) に示すように、所定の駐車棚7に格納されていた第1パレット40が搬器11の横行駆動装置23(図3)によって搬器上に移載され、乗入階30に向けて下降する。
そして、図7(b) に示すように、搬器11が所定位置(乗入床32から所定高さの位置:図示略)に達すると、可動式パレット受60のリニアアクチュエータ65(図6)が駆動され、回転軸62が揺動アーム64を揺動させる。これにより、支持部材61を昇降路10に向けて揺動させて進出位置F(図6)で停止する。
その後、搬器11はさらに下降させられて、第1パレット40の4隅部分に設けられた強度部材45が支持部材61によって支持される。そして、搬器11は、第1パレット40が支持部材61に支持された後も下方の定位置Pまで下降して停止させられる。このように、車両通行面42の高さが低い第1パレット(標準)40は、乗入階30で進退自在な可動式パレット受60の支持部材61で支持して搬器11はこれより低い定位置Pまで下降して停止する。
このようにして、第1パレット40は可動式パレット受60によって支持された状態となり、第1パレット40の車両通行面42を乗入床32の上面と同一レベルに支持した状態が保たれる。
また、図8(a),(b) に示すように、上記搬器11のフレーム体17の上部にパレット受フレーム80を設けるようにしてもよい。パレット受フレーム80は、フレーム体17の上部に載置され、フレーム体17に対して上方には移動自在となっている。このパレット受フレーム80は、搬器11の前後位置に設けられ、搬器11の幅方向に連なる枠体となっている(図2)。パレット受フレーム80の左右両端部には、前後方向に延びる強度部材81が設けられている。この強度部材81としては、角材などが用いられる。
図8(a) に示すように、パレット受フレーム80は、搬器11に第1パレット40が載置された状態ではフレーム体17に載った状態で第1パレット40とは離れている。その後、図8(b) に示すように、搬器11が第1パレット40を載置して乗入階30に下降すると、可動式パレット受60の支持部材61が昇降路10に進出して進出位置Fになる。そして、この支持部材61がパレット受フレーム80の強度部材81を支持し、パレット受フレーム80が第1パレット40を下方から保持した状態となる。このパレット受フレーム80による第1パレット40の支持は、両側部に設けられた強度部材81による支持となる。
このようにパレット受フレーム80を介して第1パレット40を支持することにより、第1パレット40の支持剛性や支持強度を上げることができるので、第1パレット40に通常パレットを使用することも可能となる。なお、パレット受フレーム80を設けるか否かは、必要に応じて決定すればよい。
次に、図9(a),(b) に基づいて、第2パレット50の車両通行面57を乗入床32の上面と同一レベルに支持する流れを説明する。
図9(a) に示すように、所定の駐車棚7に格納されていた第2パレット50は、搬器11の横行駆動装置23によって搬器上に移載され、乗入階30に向けて下降してくる。
そして、図9(b) に示すように、搬器11は第2パレット50を載置した状態のまま所定位置Pまで下降させられる。この搬器11を下降させる定位置Pは、搬器11に第2パレット50を載置した状態で、この第2パレット50の車両通行面57が乗入床32の上面と同一レベルになる位置となっている。
つまり、車両通行面57の高さが高い第2パレット(バリアフリーパレット)50の場合は、搬器11によって乗入階30に運ばれたとしても、可動式パレット受60の支持部材61は昇降路10に向けて進出せず、搬器11に載置されたままの状態となる。
従って、第2パレット50を搭載した搬器11は、第2パレット50を載置したまま所定の定位置Pまで下降して停止させることで、車両通行面57が乗入床32の上面と同一レベルになって支持される。なお、図8(a),(b) で説明したように、搬器11のフレーム体17上部にパレット受フレーム80を設けるようにした構成においても、パレット受フレーム80は搬器11に載置されたままの状態となり、車両通行面57が乗入床32の上面と同一レベルになって支持される。
このように、搬器11の停止位置は、上記第1パレット40を載置して下降した場合の定位置Pと、第2パレット50を載置して下降した場合の定位置Pと同一であるが、第1パレット40が可動式パレット受60によって支持されたときの車両通行面42の高さ位置と、第2パレット50が搬器11に載置された状態のまま停止したときの車両通行面57の高さ位置はほぼ同一であり、いずれの場合も、乗入階30の乗入床32の上面と同一レベルとなっている。
つまり、搬器11を乗入階30の定位置Pで停止させる制御は同じであるが、パレット40,50の車両通行面42,57の高さに応じた高さに支持することができるので、車両通行面42,57の高さが異なるパレット40,50が混載された駐車設備においても、車両通行面42,57を乗入床32の上面と同一レベルに支持することが可能となる。
このような第1パレット40と第2パレット50とに応じた可動式パレット受60の動作は、駐車棚7とそこに格納している第1パレット40又は第2パレット50の関係を制御装置(図示略)で記憶しておき、出庫要求された車両Vの駐車棚7に格納されているパレット応じて乗入階30に達する搬器11に対して可動式パレット受60の支持部材61を進出位置F又は退避位置Rとするように制御すればよい。
以上のように、上記エレベータ式駐車設備(機械式駐車設備)1によれば、車両Vの入出庫の向きと搬器11の昇降路10での向きとが同一(180度)の場合でも、搬器11を乗入階30に向けて下降させ、パレットに応じて可動式パレット受60の支持部材61を進出位置F又は退避位置Rにすることで、搬器11を定位置Pまで下降させて停止させれば、パレット支持部に対する車両通行面(車路面)42,57の高さが異なる第1パレット40、第2パレット50のいずれでも、車両通行面42,57を乗入階30の床面と同一レベルに支持することが可能となる。
従って、パレット支持部に対する車両通行面42,57の高さが異なる異種パレットの混在が可能なエレベータ式駐車設備(機械式駐車設備)1を構成することができる。
なお、上記実施形態では、180度旋回式の中間乗入方式となったエレベータ式駐車設備1を例に説明したが、上部乗入方式のエレベータ式駐車設備や、循環式駐車設備などの機械式駐車設備においても適用することはでき、機械式駐車設備は上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、第2パレット50を側部立上がり部51と凹状部52と中央隆起部53とを有する構成に車路デッキ56を設けた構成としたが、独自の構造で上面が平面状となったパレットを形成してもよく、第2パレット50の構成は上記実施形態に限定されるものではない。なお、ここでいう「平面状」には、車いすでの走行ができる程度の段差があるものを含む。
さらに、上記実施形態は一例を示しており、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。
本願発明に係る機械式駐車設備は、バリアフリー化を図りたい180度旋回式のエレベータ式駐車設備などに利用できる。
1 エレベータ式駐車設備(機械式駐車設備)
2 駐車塔
7 駐車棚(格納部)
10 昇降路
11 搬器
17 フレーム体
18 横行用ローラ
19 駐車棚側ローラ
20 サイドローラ
21 サイドローラ
22 旋回駆動装置
23 横行駆動装置
30 乗入階
32 乗入床
40 第1パレット(標準)
42 車両通行面(車路面)
44 載置横材
50 第2パレット(バリアフリーパレット)
54 載置横材
56 車路デッキ
57 車両通行面
60 可動式パレット受
61 支持部材
62 回転軸
64 揺動アーム
65 リニアアクチュエータ
80 パレット受フレーム
81 強度部材
F 進出位置
R 退避位置
P 定位置
V 車両

Claims (5)

  1. パレット支持部と車両通行面とを有する第1パレットと、パレット支持部と車両通行面とを有し、パレット支持部に対する車両通行面の高さが第1パレットよりも高い第2パレットと、車両を前記パレットとの間で入出庫する乗入階と、前記乗入階で車両を搭載したパレットを入出庫の向きと同一の向きで格納部との間で昇降させる搬器と、を備えた機械式駐車設備であって、
    前記搬器は、前記第2パレットを載置して乗入階に昇降したときには、前記第2パレットの車両通行面を前記乗入階の乗入床面と同一レベルに支持して定位置で停止するように構成され、
    前記乗入階は、前記搬器が第2パレットを載置して乗入階に下降したときには昇降路から退避する退避位置となり、前記搬器が第1パレットを載置して乗入階に下降したときには昇降路に進出する進出位置となって前記第1パレットの車両通行面を乗入床面と同一レベルに支持する可動式パレット受を備えていることを特徴とする機械式駐車設備。
  2. 前記搬器は、前記第1パレットの下面を所定の範囲で受け、前記可動式パレット受の進出時に係合して第1パレットの下面を支持するパレット受フレームを備えている請求項1に記載の機械式駐車設備。
  3. 前記パレット受フレームは、前記搬器のフレーム体の上面に載置され、幅方向両端部の前後方向に前記可動式パレット受で支持する強度部材を有している請求項2に記載の機械式駐車設備。
  4. 前記可動式パレット受は、前記パレットの前後方向に延びる支持部材と、前記支持部材を昇降路に進出させる進出位置と、乗入床の下方に退避させる退避位置とに変位させる揺動アームと、前記揺動アームを揺動させる回転軸と、前記回転軸を回転させる駆動機と、を有している請求項1〜3のいずれか1項に記載の機械式駐車設備。
  5. 前記可動式パレット受は、前記乗入階における昇降路の幅方向両側に備えられ、前記パレットの前後位置を支持するように配置されている請求項4に記載の機械式駐車設備。
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