JP2649739B2

JP2649739B2 - エレベータ式駐車装置

Info

Publication number: JP2649739B2
Application number: JP26121790A
Authority: JP
Inventors: 泰夫渡部; 憲治本岡
Original assignee: Shin Meiva Industry Ltd
Current assignee: Shinmaywa Industries Ltd
Priority date: 1990-09-27
Filing date: 1990-09-27
Publication date: 1997-09-03
Anticipated expiration: 2012-09-03
Also published as: JPH04136378A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、エレベータ式駐車装置の改良に関し、特に
パレットを載せる旋回台の位置決め対策に関するもので
ある。

（従来の技術）従来より、エレベータ式駐車装置として、例えば特開
昭62−268475号公報に開示されているように、駐車塔の
内部に、車両を車両搭載用パレットと共に収容する複数
の駐車棚が上下方向に層状に配置され、その側方に形成
された上下方向に延びる昇降路の下方のピット内に、車
両を入出庫に備えて上記パレットと共に水平面内で所定
角度旋回させる旋回装置が設置されているものが知られ
ている。この旋回装置では、車両の入出庫に備えてパレ
ットを旋回させる場合、昇降台の下降により該昇降台か
らパレットを旋回装置の旋回台上に受け渡し、その後、
上記昇降台をさらに下降させて退避させた状態で、上記
旋回台を旋回させるようになされているものが一般的で
ある。そして、この場合、旋回台上のパレットの車両乗
入れ部上面と乗降デッキ上面とを略同一平面上に位置付
けることにより、入出庫に際しての両者間での車両移載
がスムーズに行われる。

しかし、上記の旋回装置では、旋回台は、入出庫に備
えて水平面内で旋回するだけであるから、上述の如くパ
レットの車両乗入れ部上面と乗降デッキ上面とを略同一
平面上に位置付けると、パレット側部は一般に車両乗入
れ部より高く設定されているため、該パレット側部上面
と乗降デッキ上面との段差が大きくなり、車両からの乗
降がし難くなるという問題があった。

そこで、最近では、上記の旋回機能に昇降機能を付加
した旋回装置つまり、パレットを載せる旋回台と、該旋
回台を支持して昇降する昇降支持台と、上記旋回台を昇
降支持台上で水平に旋回させる旋回作動手段と、上記昇
降支持台を昇降させる昇降手段とでもって構成された旋
回装置が開発されている。そして、この昇降機能を付加
したタイプのものでは、旋回台の昇降動作によって昇降
台との干渉を避けるとともに、旋回台上のパレット側部
上面と乗降デッキ上面とを略同一平面上に位置付けるこ
とができる。

（発明が解決しようとする課題）ところで、上述の如く構成された旋回装置を備えたエ
レベータ式駐車装置において、パレットを入出庫に際し
昇降台と駐車棚との間で横送りする横送り装置と、その
際に上記パレットの車輪を乗せパレットをその移送方向
に走行可能にする走行用レールとが昇降台側に設けられ
ている場合がある。この場合、車両の出庫を例に挙げて
説明すると、まず、パレットを所定の駐車棚から上記横
送り装置および走行レールを介して昇降台上に移載す
る。この際、パレットの車輪が走行レールに係合すると
ともに、横送り装置側の係合ピンがパレットのガイド板
の係合溝に係合し、パレットの前後および左右方向の位
置決めがなされる。次いで、上記パレットを昇降台の下
降動作により旋回装置の旋回台上に載せる。その後、こ
のパレットを上記旋回台の上昇動作によって持ち上げ、
上記横送り装置および走行レールに対する係合を解除す
る。しかる後、上記パレットを旋回台の旋回動作によっ
て所定角度旋回させた後、再び上記横送り装置および走
行レールに対し係合させるようになされている。

しかし、例えば旋回台が水平面に対し若干傾斜してい
たり、パレットに搭載した車両の重量・位置等によって
旋回装置にかかる負荷が変動したり、あるいは旋回装置
のガタ付きによって旋回台の旋回停止位置が変動したり
すると、上述の如き車輪と走行用レールとの係合及び、
係合ピンとガイド板の係合溝との係合が適正に行われな
い事態も生じ得、この場合には、車両を出庫できなくな
る。このことは入庫に際しても同様のことがいえる。

本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、旋回台の入出庫に備えての下降動
作を利用して上記旋回台を旋回規制することにより、旋
回台を正規の旋回位置に確実に位置付けんとすることに
ある。

（課題を解決するための手段）上記の目的を達成するため、本発明の解決手段は、車
両を車両搭載用パレットと共に収容する複数の駐車棚の
側方で上下方向に延びる昇降路の下方のピット内に設け
られ、上記パレットを載せる旋回台と、該旋回台を支持
して昇降する昇降支持台と、上記旋回台を昇降支持台上
で水平に旋回させる旋回作動手段と、上記昇降支持台を
昇降させる昇降手段とを有し、車両を入出庫に備えて上
記パレットと共に持ち上げて水平面内で所定角度旋回さ
せた後下降させる旋回手段を備えたエレベータ式駐車装
置において、上記旋回手段の旋回台にに、側方に突出す
る位置決めピンを設ける一方、上記ピット内の固定側
に、上記位置決めピンが係合する位置決め部材を設け、
上記位置決めピンを、上記旋回台を旋回規制するようそ
の下降動作により上記位置決め部材に係合させるように
したことである。

（作用）上記の構成により、本発明では、例えば出庫に際し、
車両を搭載したパレットは、所定の駐車棚から横送り装
置および走行用レールを介して昇降台上のパレットに移
載され、該昇降台のその後の下降動作により旋回手段の
旋回台上に載せられた後、該旋回台の上昇動作によって
持ち上げられる。これにより、パレットの各車輪と走行
用レールとの係合及び、横送り装置側の係合ピンとパレ
ットのガイド板の係合溝との係合が一旦解除され、上記
パレットは水平面内で所定角度旋回させられる。その
後、上記旋回台の下降動作により、再びパレットの各車
輪が走行用レールに係合されるとともに、横送り装置側
の係合ピンがパレットのガイド板の係合溝に係合され、
上記パレットの前後および左右方向の位置決めがなされ
る。また、これと同時に、旋回台側の位置決めピンが固
定側の位置決め部材に係合する。

このことから、例えば旋回台が水平面に対し若干傾斜
していたり、パレットに搭載した車両の重量・位置等に
よって旋回装置にかかる負荷が変動したり、あるいは旋
回装置のガタ付きによって旋回台の旋回停止位置が変動
していても、上記位置決めピンと位置決め部材との係合
によって位置ずれが修正され、旋回台が正規の旋回位置
に確実に位置付けられることとなる。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第８図は本発明の実施例に係るエレベータ式駐車装置
の全体構成を示す。１は駐車塔、２は該駐車塔１内の地
面に掘設されたピットであって、該ピット２内には、車
両（図示せず）を入出庫に備えて車両搭載用パレットＰ
と共に持ち上げて水平面内で所定角度（180℃）旋回さ
せた後下降させる旋回手段としての旋回装置３が設置さ
れ、該旋回装置３の上方には昇降路４が形成されてい
る。また、該昇降路４の両側方には、車両を上記パレッ
トＰと共に収容する複数の駐車棚5,5,…が上下方向に所
定間隔をあけて層状に設けられ、図では最上段の駐車棚
５とその下段の駐車棚５とで構成される空間をハイルー
フ車用の駐車スペースS₁に、その他の空間を普通車用の
駐車スペースS₂,S₂,…にしている。上記各駐車棚５は、
第９図に示すように、駐車塔１内壁寄りに位置する２本
の棚レール6,6（第９図で上下２本のもの）でもって構
成され、該各棚レール６は、２本の上下方向に延びる支
柱7,7に水平に支持され、該各支柱７は、上下方向に所
定間隔をあけて配置された複数の取付ブラケット8,8,…
に水平に支持されて、上記各棚レール６にかかる水平荷
重を支えるようになされている。

また、上記昇降路４には、パレットＰを支持して昇降
する偏平な矩形に枠組みされた昇降台９が配置され、該
昇降台９は、四隅の張出部に連結された４本のワイヤロ
ープ10,10,…によって吊り下げられ、最上段の駐車棚５
から乗降デッキ11までの間を昇降するようになされてい
る。つまり、上記各ワイヤロープ10は、駐車塔１上端部
の機械室12内に配置されたそらせ車13,13,13と駆動車14
とに巻き掛けられ、かつ一端側が上記昇降台９に、他端
側がバランスウェイト15にそれぞれ連結され、図示しな
い駆動モータの作動によって走行させられて、昇降台９
を所定の駐車棚５との接続位置に移動させるようになさ
れている。

さらに、上記昇降路４の片側（第９図左側）には、上
記昇降台９を昇降移動に際し案内支持する２つの案内支
持手段16,16が、昇降台９の両張出部の外側にそれぞれ
位置するように配置されている。上記各案内支持手段16
は、第５図および第６図に拡大詳示するように、上記昇
降路４に沿って上下方向に延びるエレベータレール17を
備えてなり、該エレベータレール17は、上下方向に所定
間隔をあけて配置された複数（第５図および第６図では
１つのみ表われる）の取付ブラケット18,18,…によって
駐車塔１内壁に倒れないように支持されている。

また、上記エレベータレール17には、上下方向に延び
る長尺のガイドシュー19が摺動可能にその摺動溝19aを
嵌合させて支持され、該ガイドシュー19の摺動溝19a両
端には、上記エレベータレール17と摺接する例えば青銅
やホワイトメタル等からなる摺接材20,20が介装されて
いる。さらに、上記ガイドシュー19の長手方向中程に
は、支軸21が一体に取り付けられ、該支軸21には、筒状
のホルダ22がコイルスプリング23のばね力により付勢さ
れた状態で回動自在に装着されている。また、上記ホル
ダ22の回動中心線方向中程には、２つのピン孔22a,22a
が形成され、該各ピン孔22aには、上記昇降台９の各張
出部に取り付けられた『Ｌ』字形のブラケット24,24の
各ピン25が回動自在に挿入され、これにより上記昇降台
９をホルダ22を介してガイドシュー19によって支持する
ようになされている。なお、このようにトラニオン・ジ
ョイント方式を採用したのは、上記エレベータレール17
の曲がりや据付位置の誤差、昇降台９の変形や傾き等に
対処するためのものである。

そして、上述の如く構成された案内支持手段16では、
第７図に示すように、昇降台９に対する荷重の偏りによ
りエレベータレール17に作用する水平力Ａが、ガイドシ
ュー19両端に介装した摺接材20,20の２箇所となってこ
の２箇所で分散され、第10図に示すように１箇所でしか
水平力Ａが作用しない場合に比べて、エレベータレール
17に発生する曲げモーメントＭを大幅に小さくすること
ができる。したがって、サイズの小さいエレベータレー
ル17を使用しても支障がなくコストダウン化を図ること
ができる。

なお、第５図、第７図および第10図中、l₁はエレベー
タレール17に対する取付ブラケット18の取付間隔を、l₂
はガイドシュー19の２つの摺接材20,20の間隔をそれぞ
れ示す。また、△印は取付ブラケット18の取付位置つま
り取付ブラケット18によるエレベータレール17の支持点
を示す。

さらに、上記昇降台９側には、パレットＰを入出庫に
際し昇降台９と駐車棚５との間で横送りする横送り装置
26,26と、その際に上記パレットＰの車輪p₁,p₁,…を乗
せパレットＰをその移送方向に走行可能にする走行用レ
ール27,27とが設けられている。

一方、上記旋回装置３は、第１図および第２図に示す
ように、パレットＰを載せる旋回台28と、該旋回台28を
支持して昇降する昇降支持台29と、上記旋回台28を昇降
支持台29上で水平に旋回させる旋回作動手段30と、上記
昇降支持台29を昇降させる昇降手段31とを備えてなる。

上記旋回台28は、２本の縦フレーム28a,28aと４本の
第１および第２横フレーム28b,28b、28c,28cとで枠組ま
れて形成され、上記各第２横フレーム28c上には断面
『コ』字形の支持フレーム32が防振ゴム33を介して取り
付けられ、かつ上記支持フレーム32の両端上面にはゴム
パッド34,34が取り付けられ、該各ゴムパッド34で上記
パレットＰの横架材p₂を支持して該パレットＰを旋回台
28に載せるようになされている。また、上記各支持フレ
ーム32の中央部内側には、第４図に示すように、上向き
に開口する係合溝35aを有するガイド板35が取り付けら
れ、該ガイド板35の係合溝35aに上記パレットＰの横架
材p₂に設けられた係合ピンp₃を係合させることにより、
旋回台28に対するパレットＰの位置決めをするようにな
されている。さらに、このように位置決めされたパレッ
トＰは、走行用レール27とパレットＰの各車輪p₁との係
合及び、パレットＰの縦架材p₄,p₄外端寄りに取り付け
られたガイド板36の下向きに開口する係合溝（図示せ
ず）と上記横送り装置26側に設けられた係合ピン26aと
の係合により、入出庫に備えて前後および左右方向にそ
れぞれ位置決めされるようになされている。

また、上記昇降支持台29は、上記旋回台28と同様に２
本の縦フレーム37,37と横フレーム38,38とで枠組まれて
形成され、該各縦フレーム37の両端外面には、ガイドシ
ュー39が取り付けられ、該ガイドシュー39は、上記ピッ
ト２内に設けられた固定フレーム40,40の案内柱41,41,
…の内面に摺接せしめられて左右方向（第２図上下方
向）の位置が規制されるようになされている。また、上
記ガイドシュー39,39,…のうちの１つ（第２図左下側の
もの）には、上下方向に延びるガイド溝39aが形成さ
れ、該ガイド溝39aには、上記案内柱41に取り付けられ
たガイド棒42が摺動可能に嵌合され、前後方向（第２図
左右方向）の位置を規制するようになされている。

さらに、上記昇降支持台29の各縦フレーム37一端（第
１図および第２図右端）外面には、第１スプロケット43
が取り付けられ、他端（第１図および第２図左端）外面
には、第２スプロケット44と第３スプロケット45とが接
近して取り付けられ、該第１〜３スプロケット43〜45に
は、一端が上記一方（第１図右側）の案内柱41の上端
に、他端が上記固定フレーム40底面の他方（第１図左
側）の案内柱41近くにそれぞれ連結された第１チェーン
46が巻き掛けられている。また、上記第２および第３ス
プロケット44,45には、一端が他方（第１図左側）の案
内柱41の上端に、他端が上記第１チェーン46と同様に固
定フレーム40底面にそれぞれ連結された第２チェーン47
がさらに巻き掛けられている。そして、上記第１および
第２チェーン46,47によって上記昇降支持台29を昇降可
能に吊り下げ支持している。さらに、上記両第２スプロ
ケット44,44には、シャフト48が回転一体に連結され、
該シャフト48には、第４スプロケット49が回転一体に取
り付けられ、該第４スプロケット49は、上記昇降支持台
29上面に設置された第１駆動モータ50（ブレーキ付ギヤ
ードモータ）の駆動軸50aに回転一体に連結された第５
スプロケット51に第３チェーン52によって駆動連結され
ている。そして、上記第１駆動モータ50の正逆転動作に
より上記昇降支持台29を昇降させ、旋回時にはパレット
Ｐの車輪p₁が乗降デッキ11と干渉しないようにその上方
に移動位置する一方、乗降時にはパレットＰの乗入れ部
上面が乗降デッキ11上面とほぼ同一平面上に位置するよ
うになされている。また、昇降台９の昇降時には第１図
の状態よりもさらに10cm程下降して待機するようになさ
れている。したがって、上記第１〜５スプロケット43〜
45,49,51、第１〜３チェーン46,47、52および第１駆動
モータ50等により、昇降支持台29を昇降させる昇降手段
31が構成されている。

また、上記旋回作動手段30は、上記旋回台28の裏面に
回転一体に取り付けられたリング状の大ギヤ53を備えて
なり、該大ギヤ53は、昇降支持台29上面に配置された複
数（６個）の支持ローラ54,54,…で水平に支持されてい
るとともに、内周面に摺接する複数（３個）の規制ロー
ラ55,55,55で旋回軌跡を規制するようになされている。
また、上記昇降支持台29上面には第２駆動モータ56（ブ
レーキ付ギヤードモータ）が配置され、該第２駆動モー
タ56の駆動軸56aには、上記大ギヤ53に噛合する小ギヤ5
7が回転一体に連結され、上記第２駆動モータ56の駆動
により上記大ギヤ53つまり昇降支持台29を水平面内で所
定角度（180゜）旋回させるようになされている。

さらに、本発明の特徴として、上記旋回台28の一方
（第１図および第２図で左側）の第２横フレーム28cに
は、先端にローラ58aを有する位置決めピン58が外側方
に等出して取り付けられ、一方、上記両固定フレーム4
0,40上端の横フレーム60の中程には、第３図に拡大詳示
するように、上方に開口するガイド溝59aを有する板材
からなる位置決め部材59,59が互いに対向するように取
り付けられ、かつ上記ガイド溝59aの上端開口部には上
方に拡がるテーパ部59bが形成されている。そして、第
３図仮想線のように位置決めピン58が位置決め部材59と
干渉しないように旋回台28を上昇させた状態で、該旋回
台28を正逆方向に180゜旋回させた後下降させることに
より、その旋回を規制するよう上記位置決め部材59のガ
イド溝59aに上記位置決めピン58のローラ58aを係合さ
せ、旋回台28が正規の旋回位置から位置ずれしないよう
になされている。なお、この際、上記第２駆動モータ56
はブレーキが解放され、旋回台28の旋回位置を修正でき
るようになされている。

したがって、この旋回装置３では、例えば出庫に際
し、まず、所定の駐車棚５から横送り装置26および走行
用レール27を介して昇降台９上のパレットＰに移送さ
れ、上記昇降台９の下降動作により乗降デッキ11の位置
まで移動させられた車両を、昇降作動により旋回台28で
受ける。この際、上記パレットＰの係合ピンp₃が支持フ
レーム32のガイド板35の係合溝35aに係合し、旋回台28
に対するパレットＰの位置決めがなされる。次いで、上
記旋回台28を上昇させてパレットＰを持ち上げ、パレッ
トＰの各車輪p₁と走行用レール27との係合及び、横送り
装置側26の係合ピン26aとパレットＰのガイド板36の係
合溝との係合を一旦解除した後、上記パレットＰを出庫
に備えて水平面内で180゜反転させ、その後、上記旋回
台28を下降させる。これにより、再びパレットＰの各車
輪p₁が走行用レール27に係合するとともに、横送り装置
26側の係合ピン26aがパレットＰのガイド板36の係合溝
に係合し、上記パレットＰの前後および左右方向の位置
決めがなされる。また、これと同時に、旋回台28側の位
置決めピン58のローラ58aが固定フレーム40側の位置決
め部材59のガイド溝59aに係合する。なお、入庫に際し
ても同様のことがいえる。

このことから、例えば旋回台28が水平面に対し若干傾
斜していたり、パレットＰに搭載した車両の重量・位置
等によって旋回装置３にかかる負荷が変動したり、ある
いは旋回装置３のガタ付きによって旋回台28の旋回停止
位置が変動したりすることによって、上述の如き車輪p₁
と走行用レール27との係合及び、係合ピン26aとガイド
板36の係合溝との係合が行われない場合であっても、上
記位置決めピン58のローラ58aと位置決め部材59のガイ
ド溝59aとの係合によって位置ずれを修正し得、これに
より旋回台28を正規の旋回位置に確実に位置付けること
ができる。また、上記ガイド溝59aには、上方に拡がる
テーパ部59bが形成されているので、旋回台28の位置ず
れが比較的大きい場合であっても、上記テーパ部59bで
ガイドしてその修正を確実に行い得るというメリットを
有する。

（発明の効果）以上説明したように、本発明によれば、旋回手段の旋
回台に側方に突出する位置決めピンを設ける一方、ピッ
ト内の固定側に上記位置決めピンが係合する位置決め部
材を設け、上記位置決めピンを、上記旋回台を旋回規制
するようその下降動作により位置決め部材に係合させる
ようにしたので、例えば旋回台が水平面に対し若干傾斜
している場合等であっても、上記位置決めピンと位置決
め部材との係合によって位置ずれを修正でき、旋回台を
正規の旋回位置に確実に位置付けることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は旋回装置の側面
図、第２図は同平面図、第３図は旋回台と固定フレーム
との係合状態を示す要部拡大側面図、第４図は旋回台と
パレットとの係合状態を示す側面図、第５図はガイドシ
ューの側面図、第６図は第５図のVI−VI線における断面
図、第７図はエレベータレールに作用する曲げモーメン
トを説明する説明図、第８図はエレベータ式駐車装置の
全体概略構成図、第９図は第８図のIX−IX線における断
面図である。第10図は従来例の第７図相当図である。２……ピット３……旋回装置（旋回手段）４……昇降路５……駐車棚 28……旋回台 29……昇降支持台 30……旋回作動手段 31……昇降手段 40……固定フレーム（固定側） 58……位置決めピン 59……位置決め部材Ｐ……パレット

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】車両を車両搭載用パレットと共に収容する
複数の駐車棚の側方で上下方向に延びる昇降路の下方の
ピット内に設けられ、上記パレットを載せる旋回台と、
該旋回台を支持して昇降する昇降支持台と、上記旋回台
を昇降支持台上で水平に旋回させる旋回作動手段と、上
記昇降支持台を昇降させる昇降手段とを有し、車両を入
出庫に備えて上記パレットと共に持ち上げて水平面内で
所定角度旋回させた後下降させる旋回手段を備えたエレ
ベータ式駐車装置であって、上記旋回手段の旋回台に
は、側方に突出する位置決めピンが設けられ、一方、上
記ピット内の固定側には、上記位置決めピンが係合する
位置決め部材が設けられ、上記位置決めピンは、上記旋
回台を旋回規制するようその下降動作により上記位置決
め部材に係合されるようになされていることを特徴とす
るエレベータ式駐車装置。