JPH08232491A - エレベータ式駐車装置 - Google Patents
エレベータ式駐車装置Info
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- JPH08232491A JPH08232491A JP3567995A JP3567995A JPH08232491A JP H08232491 A JPH08232491 A JP H08232491A JP 3567995 A JP3567995 A JP 3567995A JP 3567995 A JP3567995 A JP 3567995A JP H08232491 A JPH08232491 A JP H08232491A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車の入出庫部下部のピットにおいてトレ
ー移載装置を搭載した昇降枠を旋回可能なトレー旋回機
構を設置して、入出庫部外部のターンテーブル装置を不
要とし、全体としてコストの大幅な低減を図る。 【構成】 昇降枠33上のトレー移載装置34をその係
合片345の回転中心を昇降枠33の中心に対し前方向
に偏心した位置に設定して設置し、ピット2内に、トレ
ー旋回機構20を構成する。トレー旋回機構20は、昇
降枠33およびトレー移載装置34の昇降経路を残して
配置され、昇降枠33の中心位置でトレー40を支持旋
回する旋回軸218およびその駆動装置221と、トレ
ー40の下面をその前後で支承可能な一対の旋回用台車
211およびこれらの旋回用台車211をピット2上で
支持してその走行経路を形成する一対の走行板216と
を有するトレー旋回装置21と、その昇降装置23とを
備えている。
ー移載装置を搭載した昇降枠を旋回可能なトレー旋回機
構を設置して、入出庫部外部のターンテーブル装置を不
要とし、全体としてコストの大幅な低減を図る。 【構成】 昇降枠33上のトレー移載装置34をその係
合片345の回転中心を昇降枠33の中心に対し前方向
に偏心した位置に設定して設置し、ピット2内に、トレ
ー旋回機構20を構成する。トレー旋回機構20は、昇
降枠33およびトレー移載装置34の昇降経路を残して
配置され、昇降枠33の中心位置でトレー40を支持旋
回する旋回軸218およびその駆動装置221と、トレ
ー40の下面をその前後で支承可能な一対の旋回用台車
211およびこれらの旋回用台車211をピット2上で
支持してその走行経路を形成する一対の走行板216と
を有するトレー旋回装置21と、その昇降装置23とを
備えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇降路を昇降する昇降
枠と、昇降路の側方に階層的に画成された複数の駐車室
に横行可能に配置された自動車載置用のトレーとを有
し、昇降枠にトレーを駐車室から昇降枠へまたは昇降枠
から駐車室へ移載するトレー移載装置を搭載したエレベ
ータ式駐車装置に関する。
枠と、昇降路の側方に階層的に画成された複数の駐車室
に横行可能に配置された自動車載置用のトレーとを有
し、昇降枠にトレーを駐車室から昇降枠へまたは昇降枠
から駐車室へ移載するトレー移載装置を搭載したエレベ
ータ式駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9にこの種従来のエレベータ式駐車装
置の一例として独立鉄塔型のエレベータ式駐車装置の構
成を示している。図9において、91は地上1階に設定
された自動車の入出庫部であり、その下部にピット92
を有している。93は昇降路であり、入出庫部のピット
92上方に画成されている。94は昇降路93上に設置
されたエレベータ装置であり、95はその昇降枠であ
る。この昇降枠95にはトレー移載装置100が搭載さ
れている。ここで、トレー移載装置100は、図10に
示すように、駆動モータ101および減速器102と、
これに直結する駆動軸103と、この駆動軸103に取
り付けられた旋回アーム104と、旋回アーム104の
先端に装着されたローラ等の係合片105とを備え、係
合片105の回転中心を昇降枠95のほぼ中心に設定し
て設置し、係合片105が後述のトレー99裏面の案内
摺動板99aに嵌合可能になっている。96は昇降路9
3の両側に階層的に画成された駐車室であり、これらの
駐車室96にはその前後に配列された一対の固定レール
97と、両側に車輪98を有し、その一対の固定レール
97上に横行可能に配置された自動車載置用のトレー9
9とを備えている。このトレー99には、図10に示す
ように、その裏面両側にアングル状の案内摺動板99a
が設けられている。
置の一例として独立鉄塔型のエレベータ式駐車装置の構
成を示している。図9において、91は地上1階に設定
された自動車の入出庫部であり、その下部にピット92
を有している。93は昇降路であり、入出庫部のピット
92上方に画成されている。94は昇降路93上に設置
されたエレベータ装置であり、95はその昇降枠であ
る。この昇降枠95にはトレー移載装置100が搭載さ
れている。ここで、トレー移載装置100は、図10に
示すように、駆動モータ101および減速器102と、
これに直結する駆動軸103と、この駆動軸103に取
り付けられた旋回アーム104と、旋回アーム104の
先端に装着されたローラ等の係合片105とを備え、係
合片105の回転中心を昇降枠95のほぼ中心に設定し
て設置し、係合片105が後述のトレー99裏面の案内
摺動板99aに嵌合可能になっている。96は昇降路9
3の両側に階層的に画成された駐車室であり、これらの
駐車室96にはその前後に配列された一対の固定レール
97と、両側に車輪98を有し、その一対の固定レール
97上に横行可能に配置された自動車載置用のトレー9
9とを備えている。このトレー99には、図10に示す
ように、その裏面両側にアングル状の案内摺動板99a
が設けられている。
【0003】次に上記従来例の動作について図9を参照
しながら説明する。自動車を入庫する場合、予め入庫準
備運転により、いずれかの駐車室96のトレー99が昇
降枠95に支持されて入出庫部91に待機中であり、入
庫する自動車を自走により前進でトレー99上に乗り入
れる。ここでまず、エレベータ装置94の作動により、
昇降枠95が入出庫部91から昇降路93上を予め決め
られた入庫先の駐車室96の階層まで上昇し、その階層
に到達したところで停止する。次いで、昇降枠95に搭
載されたトレー移載装置100において、図10に示す
ように、駆動モータ101の作動により、旋回アーム1
04が正転または逆転し、旋回アーム104先端の係合
片105がその回転運動によりトレー99裏面の案内摺
動板99a上に沿って摺動することによって、トレー9
9を駐車室96の一対の固定レール97上に送り出し、
駐車室96へ移載する。
しながら説明する。自動車を入庫する場合、予め入庫準
備運転により、いずれかの駐車室96のトレー99が昇
降枠95に支持されて入出庫部91に待機中であり、入
庫する自動車を自走により前進でトレー99上に乗り入
れる。ここでまず、エレベータ装置94の作動により、
昇降枠95が入出庫部91から昇降路93上を予め決め
られた入庫先の駐車室96の階層まで上昇し、その階層
に到達したところで停止する。次いで、昇降枠95に搭
載されたトレー移載装置100において、図10に示す
ように、駆動モータ101の作動により、旋回アーム1
04が正転または逆転し、旋回アーム104先端の係合
片105がその回転運動によりトレー99裏面の案内摺
動板99a上に沿って摺動することによって、トレー9
9を駐車室96の一対の固定レール97上に送り出し、
駐車室96へ移載する。
【0004】自動車を出庫する場合、エレベータ装置9
4の作動により、昇降枠95が昇降路93上を上昇また
は下降し、出庫先の駐車室96の階層に到達したところ
で停止する。次いで、昇降枠95に搭載のトレー移載装
置100において、駆動モータ101の作動により、旋
回アーム104が正転または逆転し、旋回アーム104
先端の係合片105がその回転運動により駐車室96の
トレー99裏面の案内摺動板99aに嵌合し、この案内
摺動板99aに沿って摺動することによって、トレー9
9を駐車室96の一対の固定レール97から昇降枠95
上へ引き込み移載する。そして再び、エレベータ装置9
4の作動により、昇降枠95が入出庫部91まで下降
し、着床した後、自動車を自走で出庫する。
4の作動により、昇降枠95が昇降路93上を上昇また
は下降し、出庫先の駐車室96の階層に到達したところ
で停止する。次いで、昇降枠95に搭載のトレー移載装
置100において、駆動モータ101の作動により、旋
回アーム104が正転または逆転し、旋回アーム104
先端の係合片105がその回転運動により駐車室96の
トレー99裏面の案内摺動板99aに嵌合し、この案内
摺動板99aに沿って摺動することによって、トレー9
9を駐車室96の一対の固定レール97から昇降枠95
上へ引き込み移載する。そして再び、エレベータ装置9
4の作動により、昇降枠95が入出庫部91まで下降
し、着床した後、自動車を自走で出庫する。
【0005】このように上記従来のエレベータ式駐車装
置では、昇降枠95にトレー移載装置100を搭載し、
この1台のトレー移載装置100を用いて昇降枠95と
駐車室96との間でトレー99を移載するようにしてい
るので、他の方式で各駐車室にトレーの横行駆動機構を
備え、個々の横行駆動機構を用いてトレーを送り出しま
たは引き込みを行なうエレベータ式駐車装置に比べて、
駆動装置他種々の部品が1台あるいは1組で済み、コス
トの低減を図ることができる。
置では、昇降枠95にトレー移載装置100を搭載し、
この1台のトレー移載装置100を用いて昇降枠95と
駐車室96との間でトレー99を移載するようにしてい
るので、他の方式で各駐車室にトレーの横行駆動機構を
備え、個々の横行駆動機構を用いてトレーを送り出しま
たは引き込みを行なうエレベータ式駐車装置に比べて、
駆動装置他種々の部品が1台あるいは1組で済み、コス
トの低減を図ることができる。
【0006】なお、トレー移載装置には、上記従来例に
示したものの他に、特開平5−272250号公報に開
示されているように、チェーンを用いて係合片を回転運
動させるものがある。
示したものの他に、特開平5−272250号公報に開
示されているように、チェーンを用いて係合片を回転運
動させるものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のエレベータ式駐車装置では、前述したように昇降枠
にトレー移載装置を搭載しているため、入出庫部におい
て通常使用される公知のトレー旋回装置ではトレー移載
装置が干渉して、トレーを旋回することができない。こ
のため出庫車が前進出庫できるように、従来において
は、入出庫部の外にターンテーブル装置を備えてこれに
対処する他なかった。低コストを目的として昇降枠にト
レー移載装置を搭載したことで入出庫部外部にターンテ
ーブル装置を必要とし、逆にコストを押し上げるという
二律背反の結果になっている。
来のエレベータ式駐車装置では、前述したように昇降枠
にトレー移載装置を搭載しているため、入出庫部におい
て通常使用される公知のトレー旋回装置ではトレー移載
装置が干渉して、トレーを旋回することができない。こ
のため出庫車が前進出庫できるように、従来において
は、入出庫部の外にターンテーブル装置を備えてこれに
対処する他なかった。低コストを目的として昇降枠にト
レー移載装置を搭載したことで入出庫部外部にターンテ
ーブル装置を必要とし、逆にコストを押し上げるという
二律背反の結果になっている。
【0008】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、自動車の入出庫部下部のピットにおいて
トレー移載装置を搭載した昇降枠を旋回可能なトレー旋
回機構を設置して、入出庫部外部のターンテーブル装置
を不要とし、全体としてコストの大幅な低減を図ること
のできるエレベータ式駐車装置を提供することを目的と
する。
るものであり、自動車の入出庫部下部のピットにおいて
トレー移載装置を搭載した昇降枠を旋回可能なトレー旋
回機構を設置して、入出庫部外部のターンテーブル装置
を不要とし、全体としてコストの大幅な低減を図ること
のできるエレベータ式駐車装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、昇降枠上のトレー移載装
置をその係止片の回転中心を昇降枠の中心に対し前後方
向に偏心した位置に設定して設置し、ピット内におい
て、トレー旋回装置を設け、トレー旋回装置が、昇降枠
およびトレー移載装置の昇降経路を残して配置され、昇
降枠の中心位置でトレーを支持旋回する旋回軸およびそ
の駆動装置と、トレーの下面をその前後で支承可能な一
対の旋回用台車およびこれらの旋回用台車をピット上で
支持してその走行経路を形成する一対の走行板とを有す
るとともに、このトレー旋回装置を支持し、これを上昇
または下降する昇降装置を備え、昇降枠がトレー移載装
置とともに通り抜け可能なトレー旋回機構を構成したも
のである。
に、請求項1に記載の発明は、昇降枠上のトレー移載装
置をその係止片の回転中心を昇降枠の中心に対し前後方
向に偏心した位置に設定して設置し、ピット内におい
て、トレー旋回装置を設け、トレー旋回装置が、昇降枠
およびトレー移載装置の昇降経路を残して配置され、昇
降枠の中心位置でトレーを支持旋回する旋回軸およびそ
の駆動装置と、トレーの下面をその前後で支承可能な一
対の旋回用台車およびこれらの旋回用台車をピット上で
支持してその走行経路を形成する一対の走行板とを有す
るとともに、このトレー旋回装置を支持し、これを上昇
または下降する昇降装置を備え、昇降枠がトレー移載装
置とともに通り抜け可能なトレー旋回機構を構成したも
のである。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、上記構成
において、各トレーの下面とトレー旋回装置の旋回軸の
上面とのいずれか一方に係止部を備え、いずれか他方に
その被係止部を備えたものである。
において、各トレーの下面とトレー旋回装置の旋回軸の
上面とのいずれか一方に係止部を備え、いずれか他方に
その被係止部を備えたものである。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、上記各構
成において、トレー旋回装置の一対の旋回用台車はそれ
ぞれ同心円の一部をなす円弧状に形成されたトレー支持
用のフレームと、このフレームの側部に沿って円弧状に
配列された複数のローラとを備えたものである。
成において、トレー旋回装置の一対の旋回用台車はそれ
ぞれ同心円の一部をなす円弧状に形成されたトレー支持
用のフレームと、このフレームの側部に沿って円弧状に
配列された複数のローラとを備えたものである。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、上記各構
成において、各トレーの下面とトレー旋回装置の各旋回
用台車の上面とのいずれか一方に係止部を備え、いずれ
か他方にその被係止部を備えたものである。
成において、各トレーの下面とトレー旋回装置の各旋回
用台車の上面とのいずれか一方に係止部を備え、いずれ
か他方にその被係止部を備えたものである。
【0013】また、請求項5に記載の発明は、上記各構
成において、トレー旋回装置の各走行板に各旋回用台車
を所定の待機位置でロックするロック装置を備えたもの
である。
成において、トレー旋回装置の各走行板に各旋回用台車
を所定の待機位置でロックするロック装置を備えたもの
である。
【0014】また、請求項6に記載の発明は、上記各構
成において、昇降装置はトレー旋回装置の各部を配置す
る昇降台フレームと、この昇降台フレームを支持してこ
れを上昇または下降するシリンダとを備えたものであ
る。
成において、昇降装置はトレー旋回装置の各部を配置す
る昇降台フレームと、この昇降台フレームを支持してこ
れを上昇または下降するシリンダとを備えたものであ
る。
【0015】
【作用】したがって、本発明によれば、請求項1の構成
により、次のような出庫運転を行なう。まず、昇降枠が
昇降路上を出庫車を格納している駐車室へ昇降中、自動
車の入出庫部でトレー旋回装置がその昇降装置により上
昇し、一対の旋回用台車と旋回軸とが昇降枠の着床位置
よりも高い位置で待機する。次いで、昇降枠が出庫車を
格納する駐車室の階層で停止すると、昇降枠に装着され
たトレー移載装置により、トレーがその駐車室から昇降
枠へ移載される。次いで、この昇降枠が昇降路上を入出
庫部まで下降し、トレー旋回装置を通り抜けると同時
に、トレー裏面に対するトレー移載装置の係合を外しな
がらトレーが旋回軸とその両側の旋回用台車に受け渡し
される。昇降枠はそのまま最下降位置まで下降して着床
する。そして、トレー旋回装置の旋回軸の回転によりト
レーが旋回用台車に乗って旋回し、自動車の前後の向き
が反転されたところで旋回を停止し、昇降装置によりト
レー旋回装置を下降する。この下降により、反転した向
きのトレーがトレー旋回装置の旋回用台車から再び昇降
枠へ受け渡しされる。ここで、自動車を自走により前進
で出庫する。
により、次のような出庫運転を行なう。まず、昇降枠が
昇降路上を出庫車を格納している駐車室へ昇降中、自動
車の入出庫部でトレー旋回装置がその昇降装置により上
昇し、一対の旋回用台車と旋回軸とが昇降枠の着床位置
よりも高い位置で待機する。次いで、昇降枠が出庫車を
格納する駐車室の階層で停止すると、昇降枠に装着され
たトレー移載装置により、トレーがその駐車室から昇降
枠へ移載される。次いで、この昇降枠が昇降路上を入出
庫部まで下降し、トレー旋回装置を通り抜けると同時
に、トレー裏面に対するトレー移載装置の係合を外しな
がらトレーが旋回軸とその両側の旋回用台車に受け渡し
される。昇降枠はそのまま最下降位置まで下降して着床
する。そして、トレー旋回装置の旋回軸の回転によりト
レーが旋回用台車に乗って旋回し、自動車の前後の向き
が反転されたところで旋回を停止し、昇降装置によりト
レー旋回装置を下降する。この下降により、反転した向
きのトレーがトレー旋回装置の旋回用台車から再び昇降
枠へ受け渡しされる。ここで、自動車を自走により前進
で出庫する。
【0016】このようにピット内に設置したトレー旋回
機構によって、トレー移載装置搭載の昇降枠に載せたト
レーを入出庫部で旋回できるので、入出庫部の外部にタ
ーンテーブル装置を設けるのと異なり、低コストを図る
ことができる。
機構によって、トレー移載装置搭載の昇降枠に載せたト
レーを入出庫部で旋回できるので、入出庫部の外部にタ
ーンテーブル装置を設けるのと異なり、低コストを図る
ことができる。
【0017】また、請求項2の構成により、トレーを旋
回軸上に固定し、円滑に旋回することができる。
回軸上に固定し、円滑に旋回することができる。
【0018】また、請求項3の構成により、各旋回用台
車が同心円上の旋回運動を行ない、トレーの円滑な旋回
動作を実現することができる。
車が同心円上の旋回運動を行ない、トレーの円滑な旋回
動作を実現することができる。
【0019】また、請求項4の構成により、トレーを旋
回用台車上に固定し、トレーの揺れを防止するなど安定
した旋回動作を行なうことができる。
回用台車上に固定し、トレーの揺れを防止するなど安定
した旋回動作を行なうことができる。
【0020】また、請求項5の構成により、旋回用台車
を走行板上の所定位置に待機させて、トレーを旋回用台
車上の安定した位置に載せることができ、トレーの安定
した円滑な旋回動作を行なうことができる。
を走行板上の所定位置に待機させて、トレーを旋回用台
車上の安定した位置に載せることができ、トレーの安定
した円滑な旋回動作を行なうことができる。
【0021】また、請求項6の構成により、昇降装置を
簡単な装置構成としているので、ピット内にその占有空
間を大きく取ることなしに設置することができる。
簡単な装置構成としているので、ピット内にその占有空
間を大きく取ることなしに設置することができる。
【0022】
【実施例】図1は本発明の一実施例における独立鉄塔型
のエレベータ式駐車装置の全体構成を示すものである。
図1において、1は自動車入出庫階層として地上1階に
設定された自動車の入出庫部であり、その下部にピット
2を備えている。3はピット2の上方に画成された昇降
路であり、4はその両側に階層的に画成された自動車の
駐車室である。
のエレベータ式駐車装置の全体構成を示すものである。
図1において、1は自動車入出庫階層として地上1階に
設定された自動車の入出庫部であり、その下部にピット
2を備えている。3はピット2の上方に画成された昇降
路であり、4はその両側に階層的に画成された自動車の
駐車室である。
【0023】30は昇降路3上に設置されたエレベータ
装置であり、昇降路3最上部の機械室31に設けられた
エレベータ駆動装置32により、昇降枠33が昇降路3
上をピット2内に設定された着床位置と最上階層との間
で昇降するようになっている。34は昇降枠33上に搭
載されたトレー移載装置であり、図2に示すように、駆
動モータ341および減速器342と、これに直結する
駆動軸343と、この駆動軸343に取り付けられた旋
回アーム344と、旋回アーム344の先端に装着され
たローラ等の係合片345とを備え、係合片345の回
転中心、すなわち駆動軸343を昇降枠33の中心に対
して前方向に偏心した位置に設定して設置し、係合片3
45がその回転運動により後述するトレー40裏面の案
内摺動板43に嵌合可能になっている。
装置であり、昇降路3最上部の機械室31に設けられた
エレベータ駆動装置32により、昇降枠33が昇降路3
上をピット2内に設定された着床位置と最上階層との間
で昇降するようになっている。34は昇降枠33上に搭
載されたトレー移載装置であり、図2に示すように、駆
動モータ341および減速器342と、これに直結する
駆動軸343と、この駆動軸343に取り付けられた旋
回アーム344と、旋回アーム344の先端に装着され
たローラ等の係合片345とを備え、係合片345の回
転中心、すなわち駆動軸343を昇降枠33の中心に対
して前方向に偏心した位置に設定して設置し、係合片3
45がその回転運動により後述するトレー40裏面の案
内摺動板43に嵌合可能になっている。
【0024】40は各駐車室4に収容された自動車載置
用のトレーであり、図2に示すように、その前後両側に
車輪41を有し、駐車室4の前後に配列された一対の固
定レール42上に横行可能に配置されている。また、各
トレー40の下面には、その左右両側にアングル状の案
内摺動板43を備え、その前後両側に後述する一対の旋
回用台車211に設けた係止突起214に対する被係止
部をなす係止穴44を有し、さらにほぼ中央の所定位置
に後述する旋回軸218の各係止ピン220に対する被
係止部をなす2個一対の係止穴45を有している。
用のトレーであり、図2に示すように、その前後両側に
車輪41を有し、駐車室4の前後に配列された一対の固
定レール42上に横行可能に配置されている。また、各
トレー40の下面には、その左右両側にアングル状の案
内摺動板43を備え、その前後両側に後述する一対の旋
回用台車211に設けた係止突起214に対する被係止
部をなす係止穴44を有し、さらにほぼ中央の所定位置
に後述する旋回軸218の各係止ピン220に対する被
係止部をなす2個一対の係止穴45を有している。
【0025】20は入出庫部1下部のピット2内に設置
されたトレー旋回機構であり、エレベータ装置30の昇
降枠33がトレー移載装置34とともに通り抜け可能な
トレー旋回装置21と、このトレー旋回装置21を支持
して昇降する昇降装置23とを有している。
されたトレー旋回機構であり、エレベータ装置30の昇
降枠33がトレー移載装置34とともに通り抜け可能な
トレー旋回装置21と、このトレー旋回装置21を支持
して昇降する昇降装置23とを有している。
【0026】ここでまず、トレー旋回装置21の各部の
構成について図3、図4および図5を用いて詳しく説明
する。図3において、218はトレー40を旋回する旋
回軸であり、上部に円盤状のプレート219を有し、こ
のプレート219の相互に対向する位置に先細のテーパ
状をなす一対の係止ピン220が設けられている。22
1はこの旋回軸218をインバータ運転により回転駆動
する駆動装置である。本実施例では、この駆動源にサー
ボモータ等を用い、モータの回転数によりトレーの18
0°旋回を検出するようになっている。また、サーボモ
ータ以外のモータを用いる場合には、エンコーダを備え
ることによって、モータの回転数を検出するようにして
もよい。これらの旋回軸218およびその駆動装置22
1は、下降する昇降枠33に対してその中心で昇降枠3
3およびトレー移載装置34の昇降経路を残した位置に
配置されて後述する昇降台フレーム231上に組み付け
られている。
構成について図3、図4および図5を用いて詳しく説明
する。図3において、218はトレー40を旋回する旋
回軸であり、上部に円盤状のプレート219を有し、こ
のプレート219の相互に対向する位置に先細のテーパ
状をなす一対の係止ピン220が設けられている。22
1はこの旋回軸218をインバータ運転により回転駆動
する駆動装置である。本実施例では、この駆動源にサー
ボモータ等を用い、モータの回転数によりトレーの18
0°旋回を検出するようになっている。また、サーボモ
ータ以外のモータを用いる場合には、エンコーダを備え
ることによって、モータの回転数を検出するようにして
もよい。これらの旋回軸218およびその駆動装置22
1は、下降する昇降枠33に対してその中心で昇降枠3
3およびトレー移載装置34の昇降経路を残した位置に
配置されて後述する昇降台フレーム231上に組み付け
られている。
【0027】211は各トレー40の下面を前後で支承
可能な一対の旋回用台車であり、各旋回用台車211は
同心円の一部をなす円弧状に形成されたトレー支持用の
フレーム212と、このフレーム212の両側面に沿っ
て円弧状に、相互に所定のピッチをおいて配列された複
数のローラ213とからなり、さらにその上面に先細の
テーパ状に形成された係止突起214を備え、その下面
に円錐形に形成されたロック穴215を備えている。こ
れらの旋回用台車211は下降する昇降枠33に対して
その内側でトレー移載装置34の両側を挿通可能に全体
の大きさが設定されている。216はピット2上で一対
の旋回用台車211を支持し、その走行路を形成する一
対の走行板であり、円弧状のプレートからなる。これら
の走行板216はそれぞれ、下降する昇降枠33に対し
てその内側でトレー移載装置34の両側を挿通可能に全
体の大きさが設定されるとともにピット2内においてそ
の設置位置が定められて、図4に示すように、後述する
昇降台フレーム231上に立設された複数の支柱231
a上に固定されている。
可能な一対の旋回用台車であり、各旋回用台車211は
同心円の一部をなす円弧状に形成されたトレー支持用の
フレーム212と、このフレーム212の両側面に沿っ
て円弧状に、相互に所定のピッチをおいて配列された複
数のローラ213とからなり、さらにその上面に先細の
テーパ状に形成された係止突起214を備え、その下面
に円錐形に形成されたロック穴215を備えている。こ
れらの旋回用台車211は下降する昇降枠33に対して
その内側でトレー移載装置34の両側を挿通可能に全体
の大きさが設定されている。216はピット2上で一対
の旋回用台車211を支持し、その走行路を形成する一
対の走行板であり、円弧状のプレートからなる。これら
の走行板216はそれぞれ、下降する昇降枠33に対し
てその内側でトレー移載装置34の両側を挿通可能に全
体の大きさが設定されるとともにピット2内においてそ
の設置位置が定められて、図4に示すように、後述する
昇降台フレーム231上に立設された複数の支柱231
a上に固定されている。
【0028】また、これらの走行板216には、図5に
示すように、旋回用台車211を所定の待機位置でロッ
クするためのロック装置217が設けられている。この
ロック装置217は、ロックピン217aと、これを進
退可能に駆動するシリンダ装置217bとからなり、シ
リンダ装置217bを各走行板216の下部で後述の昇
降台フレーム231に取り付けて、そのロックピン21
7aを走行板216の所定位置に穿いてあるロックピン
挿通穴216aに配置したものであり、通常、ロックピ
ン217aがロックピン挿通穴216aを通じて走行板
216上に突出し、これが旋回用台車211下部のロッ
ク穴215に挿入されて、旋回用台車211を走行板2
16上の所定の位置に停止し、その移動をロックする。
また、トレー40の旋回時に、ロックピン217aをロ
ックピン挿通穴216aを通じて走行板216下に引き
込み、旋回用台車211のロック穴215との係合を外
してロックを解除する。
示すように、旋回用台車211を所定の待機位置でロッ
クするためのロック装置217が設けられている。この
ロック装置217は、ロックピン217aと、これを進
退可能に駆動するシリンダ装置217bとからなり、シ
リンダ装置217bを各走行板216の下部で後述の昇
降台フレーム231に取り付けて、そのロックピン21
7aを走行板216の所定位置に穿いてあるロックピン
挿通穴216aに配置したものであり、通常、ロックピ
ン217aがロックピン挿通穴216aを通じて走行板
216上に突出し、これが旋回用台車211下部のロッ
ク穴215に挿入されて、旋回用台車211を走行板2
16上の所定の位置に停止し、その移動をロックする。
また、トレー40の旋回時に、ロックピン217aをロ
ックピン挿通穴216aを通じて走行板216下に引き
込み、旋回用台車211のロック穴215との係合を外
してロックを解除する。
【0029】図3において、222は行き過ぎ用リミッ
トスイッチであり、223は原点確認センサであり、こ
れらの検出器によりトレーの180°旋回完了後の原点
復帰を行なうとともにその停止位置の確認を行なう。
トスイッチであり、223は原点確認センサであり、こ
れらの検出器によりトレーの180°旋回完了後の原点
復帰を行なうとともにその停止位置の確認を行なう。
【0030】また、これらの検出器に代えて、光電管と
反射板を用いてもよい。これは、ピット内の前後両側に
第1、第2、第3、第4の光電管を順次配置するととも
に、各トレーの前後部の両側に第1、第2、第3、第4
の反射板を順次設けておき、トレーが旋回を開始し、例
えば第2の反射板がその対称位置の第3の光電管の位置
に入っていくと、第3の光電管がこれを感知してトレー
の回転速度を減速し、さらに第2の反射板がその対角線
上の第4の光電管上に、第1の反射板がその対角線上の
第3の光電管上に入っていくと、その反対側の第3、第
4の反射板が第1、第2の光電管上に入り、各光電管が
この正確な停止位置を検出して、トレーの回転を停止す
るようにしたものである。
反射板を用いてもよい。これは、ピット内の前後両側に
第1、第2、第3、第4の光電管を順次配置するととも
に、各トレーの前後部の両側に第1、第2、第3、第4
の反射板を順次設けておき、トレーが旋回を開始し、例
えば第2の反射板がその対称位置の第3の光電管の位置
に入っていくと、第3の光電管がこれを感知してトレー
の回転速度を減速し、さらに第2の反射板がその対角線
上の第4の光電管上に、第1の反射板がその対角線上の
第3の光電管上に入っていくと、その反対側の第3、第
4の反射板が第1、第2の光電管上に入り、各光電管が
この正確な停止位置を検出して、トレーの回転を停止す
るようにしたものである。
【0031】次に、このトレー旋回装置21の昇降装置
23の各部の構成について図4および図5を用いて詳し
く説明する。231は昇降台フレームであり、エレベー
タ装置30の昇降枠33よりも小さいフレームであり、
この昇降台フレーム231上にトレー旋回装置21の各
部が前述した所定の配置構成で取り付けられている。2
32はそれぞれシリンダであり、ピット2底部上に設置
されたベースフレーム233の4隅に立設され、その作
動ロッド232a上に昇降台フレーム231が固定され
ている。なお、234はこの昇降装置の位置決め用リミ
ットスイッチである。
23の各部の構成について図4および図5を用いて詳し
く説明する。231は昇降台フレームであり、エレベー
タ装置30の昇降枠33よりも小さいフレームであり、
この昇降台フレーム231上にトレー旋回装置21の各
部が前述した所定の配置構成で取り付けられている。2
32はそれぞれシリンダであり、ピット2底部上に設置
されたベースフレーム233の4隅に立設され、その作
動ロッド232a上に昇降台フレーム231が固定され
ている。なお、234はこの昇降装置の位置決め用リミ
ットスイッチである。
【0032】図6において、10は自動車の入出庫部1
に配置された制御装置であり、このエレベータ式駐車装
置全体の制御を行なう。
に配置された制御装置であり、このエレベータ式駐車装
置全体の制御を行なう。
【0033】次に上記エレベータ式駐車装置の入出庫動
作について説明する。なお、この駐車装置全体の制御は
自動車の入出庫部1に配置されている制御装置10によ
り行なわれる。自動車の入庫運転において、図1および
図6に示すように、自動車の入出庫部1では、予め次の
入庫先の駐車室4のトレー40がピット2内の最下降位
置で着床している昇降枠33に支持されて待機してお
り、入庫する自動車を自走により前進でこのトレー40
上に乗り入れる。そしてまず、エレベータ装置30の作
動により、昇降枠33が入出庫部1から昇降路3を上昇
し、入庫先の駐車室4の階層に到達したところで停止す
る。次いで、昇降枠33に搭載のトレー移載装置34に
より、トレー40が昇降枠33から駐車室4の一対の固
定レール42上に送り出され、駐車室4へ移載される。
作について説明する。なお、この駐車装置全体の制御は
自動車の入出庫部1に配置されている制御装置10によ
り行なわれる。自動車の入庫運転において、図1および
図6に示すように、自動車の入出庫部1では、予め次の
入庫先の駐車室4のトレー40がピット2内の最下降位
置で着床している昇降枠33に支持されて待機してお
り、入庫する自動車を自走により前進でこのトレー40
上に乗り入れる。そしてまず、エレベータ装置30の作
動により、昇降枠33が入出庫部1から昇降路3を上昇
し、入庫先の駐車室4の階層に到達したところで停止す
る。次いで、昇降枠33に搭載のトレー移載装置34に
より、トレー40が昇降枠33から駐車室4の一対の固
定レール42上に送り出され、駐車室4へ移載される。
【0034】出庫運転において、エレベータ装置30の
作動により、図7(a)に示すように、昇降枠33が昇
降路3上を出庫車を格納する駐車室4まで昇降し、これ
と同時に、入出庫部1でトレー旋回装置21がその昇降
装置23により上昇し、旋回軸218と一対の旋回用台
車211が昇降枠33の着床位置よりも高い位置で待機
する。次いで、昇降枠33が出庫車を格納する駐車室4
の階層に到達したところで停止し、昇降枠33のトレー
移載装置34により、トレー40がその駐車室4から昇
降枠33へ移載される。図8に示すように、昇降枠33
のトレー移載装置34において、駆動モータ341の作
動により、旋回アーム344が正転または逆転し、旋回
アーム344先端の係合片345がその回転運動により
駐車室4のトレー40裏面の案内摺動板43に嵌合し、
この案内摺動板43に沿って摺動することによって、駐
車室4の一対の固定レール42から昇降枠33上へ引き
込み移載する。次いで、図7(b)に示すように、昇降
枠33は昇降路3を下降し、入出庫部1で、昇降枠33
がトレー旋回装置21の外側を、トレー移載装置34が
トレー旋回装置21の内側をそれぞれ通り抜け、この通
り抜けと同時に、トレー40裏面に対するトレー移載装
置34の係合片345の係合を外してその旋回軸218
と旋回用台車211上にトレー40を受け渡しし、その
まま最下降位置まで進んで着床する。次いで、トレー旋
回装置21の旋回軸218の回転によりトレー40を支
承した旋回用台車211が、図7(c)に示すように、
ピット2上の一対の走行板216とピット2両側の床面
とに設定された旋回経路に沿って旋回移動し、トレー4
0を旋回する。ここで、この旋回用台車211は複数の
ローラ213が所定のピッチで配列されて、各ローラ2
13がピット2上走行板216とピット2両側の床面と
の間の隙間上を通過する際に、他のローラ213が常に
走行板216上に位置するようになっているため、各ロ
ーラ213がその隙間に落ちることなしにスムーズに移
動する。自動車の前後の向きが反転する180°旋回し
たところで、その旋回が停止するとともに、行き過ぎ用
リミットスイッチ222により原点復帰が行なわれ、ト
レー40の停止位置が原点確認センサ223により確認
される。なお、ここでトレー40の停止位置に異常があ
ると、次の動作が行なわれない。そして図7(d)に示
すように、昇降装置23によりトレー旋回装置21が下
降し、トレー40がトレー旋回装置21の旋回軸218
および旋回用台車211から昇降枠33へ受け渡しされ
る。これにより、トレー40が着床している昇降枠33
上で入出庫部1の床面レベルに支持され、自動車を自走
により前進で出庫する。
作動により、図7(a)に示すように、昇降枠33が昇
降路3上を出庫車を格納する駐車室4まで昇降し、これ
と同時に、入出庫部1でトレー旋回装置21がその昇降
装置23により上昇し、旋回軸218と一対の旋回用台
車211が昇降枠33の着床位置よりも高い位置で待機
する。次いで、昇降枠33が出庫車を格納する駐車室4
の階層に到達したところで停止し、昇降枠33のトレー
移載装置34により、トレー40がその駐車室4から昇
降枠33へ移載される。図8に示すように、昇降枠33
のトレー移載装置34において、駆動モータ341の作
動により、旋回アーム344が正転または逆転し、旋回
アーム344先端の係合片345がその回転運動により
駐車室4のトレー40裏面の案内摺動板43に嵌合し、
この案内摺動板43に沿って摺動することによって、駐
車室4の一対の固定レール42から昇降枠33上へ引き
込み移載する。次いで、図7(b)に示すように、昇降
枠33は昇降路3を下降し、入出庫部1で、昇降枠33
がトレー旋回装置21の外側を、トレー移載装置34が
トレー旋回装置21の内側をそれぞれ通り抜け、この通
り抜けと同時に、トレー40裏面に対するトレー移載装
置34の係合片345の係合を外してその旋回軸218
と旋回用台車211上にトレー40を受け渡しし、その
まま最下降位置まで進んで着床する。次いで、トレー旋
回装置21の旋回軸218の回転によりトレー40を支
承した旋回用台車211が、図7(c)に示すように、
ピット2上の一対の走行板216とピット2両側の床面
とに設定された旋回経路に沿って旋回移動し、トレー4
0を旋回する。ここで、この旋回用台車211は複数の
ローラ213が所定のピッチで配列されて、各ローラ2
13がピット2上走行板216とピット2両側の床面と
の間の隙間上を通過する際に、他のローラ213が常に
走行板216上に位置するようになっているため、各ロ
ーラ213がその隙間に落ちることなしにスムーズに移
動する。自動車の前後の向きが反転する180°旋回し
たところで、その旋回が停止するとともに、行き過ぎ用
リミットスイッチ222により原点復帰が行なわれ、ト
レー40の停止位置が原点確認センサ223により確認
される。なお、ここでトレー40の停止位置に異常があ
ると、次の動作が行なわれない。そして図7(d)に示
すように、昇降装置23によりトレー旋回装置21が下
降し、トレー40がトレー旋回装置21の旋回軸218
および旋回用台車211から昇降枠33へ受け渡しされ
る。これにより、トレー40が着床している昇降枠33
上で入出庫部1の床面レベルに支持され、自動車を自走
により前進で出庫する。
【0035】このように上記実施例によれば、図1に示
したように、自動車の入出庫部1下部のピット2内にト
レー旋回機構20を昇降枠33のトレー移載装置34に
干渉することなしに設けているので、従来のような入出
庫部の外部にターンテーブル装置を設けるのと異なり、
低コスト化を図ることができ、さらに重要なことは昇降
枠33にトレー移載装置34を搭載し、この1台のトレ
ー移載装置34を用いて昇降枠33と駐車室4との間で
トレー40の受け渡しを行なうことのコスト上の利点を
維持した点にあり、その結果、全体としてコストの大幅
な低減を実現することができる。
したように、自動車の入出庫部1下部のピット2内にト
レー旋回機構20を昇降枠33のトレー移載装置34に
干渉することなしに設けているので、従来のような入出
庫部の外部にターンテーブル装置を設けるのと異なり、
低コスト化を図ることができ、さらに重要なことは昇降
枠33にトレー移載装置34を搭載し、この1台のトレ
ー移載装置34を用いて昇降枠33と駐車室4との間で
トレー40の受け渡しを行なうことのコスト上の利点を
維持した点にあり、その結果、全体としてコストの大幅
な低減を実現することができる。
【0036】また、トレー旋回装置21において、図5
に示したように、旋回軸218上に一対の係止ピン22
0を設けるとともに、トレー40にその被係止部をなす
一対の係止穴45を設け、これら一対の係止ピン220
と係止穴45との係合により、旋回軸218上でトレー
40を固定するようにしているので、トレー40に安定
した旋回動作を実現することができる。
に示したように、旋回軸218上に一対の係止ピン22
0を設けるとともに、トレー40にその被係止部をなす
一対の係止穴45を設け、これら一対の係止ピン220
と係止穴45との係合により、旋回軸218上でトレー
40を固定するようにしているので、トレー40に安定
した旋回動作を実現することができる。
【0037】また、図3に示したように、一対の旋回用
台車211およびその走行板216を同心円の一部をな
す円弧状に構成しているので、これら旋回用台車211
が同心円上の回転運動を行ない、トレー40の旋回動作
を円滑に行なうことができる。
台車211およびその走行板216を同心円の一部をな
す円弧状に構成しているので、これら旋回用台車211
が同心円上の回転運動を行ない、トレー40の旋回動作
を円滑に行なうことができる。
【0038】また、図5に示したように、一対の旋回用
台車211にその係止突起214を設けるとともに、ト
レー40にその被係止部をなす係止穴44を設け、これ
ら係止突起214と係止穴44との係合により、旋回用
台車211上でトレー40を固定するようにしているの
で、トレー40の旋回中にその揺れを防止することがで
きる。
台車211にその係止突起214を設けるとともに、ト
レー40にその被係止部をなす係止穴44を設け、これ
ら係止突起214と係止穴44との係合により、旋回用
台車211上でトレー40を固定するようにしているの
で、トレー40の旋回中にその揺れを防止することがで
きる。
【0039】また、一対の走行板216にそれぞれ一対
の旋回用台車211を所定位置で停止し、これをロック
するロック装置217を設けているので、トレー40を
旋回用台車211上の一定した位置に載せることがで
き、トレー40を安定して旋回させることができる。
の旋回用台車211を所定位置で停止し、これをロック
するロック装置217を設けているので、トレー40を
旋回用台車211上の一定した位置に載せることがで
き、トレー40を安定して旋回させることができる。
【0040】また、昇降装置23をトレー旋回装置21
を設置する昇降台フレーム231と、これを昇降可能に
支持するシリンダ232とで構成しているので、構造が
簡単であり、下部ピット2においてその占有空間を大き
くとることなしに設置することができる。
を設置する昇降台フレーム231と、これを昇降可能に
支持するシリンダ232とで構成しているので、構造が
簡単であり、下部ピット2においてその占有空間を大き
くとることなしに設置することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果を有する。すなわち、 (1)請求項1の構成により、トレー移載装置を搭載し
た昇降枠を入出庫部で旋回可能にしているので、入出庫
部の外部にターンテーブル装置を設けるのと異なり、低
コストを図ることができる。 (2)請求項2の構成により、トレーを旋回軸上に確実
に固定できるので、トレーの安定した旋回動作を実現す
ることができる。 (3)請求項3の構成により、旋回用台車が同心円上の
回転運動を行なうので、トレーの円滑な旋回動作を実現
することができる。 (4)請求項4の構成により、トレーを旋回用台車上に
確実に固定できるので、トレーに揺れを防止して安定し
た旋回動作を実現することができる。 (5)請求項5の構成により、旋回用台車を走行板上の
所定位置に正確に待機できるので、トレーを旋回用台車
の安定した位置に確実に載せることができ、トレーの円
滑な旋回動作を実現することができる。 (6)請求項6の構成により、昇降装置が簡単な装置構
成を取り、ピット内に大きな占有空間を必要とすること
なしに設置することができる。
次のような効果を有する。すなわち、 (1)請求項1の構成により、トレー移載装置を搭載し
た昇降枠を入出庫部で旋回可能にしているので、入出庫
部の外部にターンテーブル装置を設けるのと異なり、低
コストを図ることができる。 (2)請求項2の構成により、トレーを旋回軸上に確実
に固定できるので、トレーの安定した旋回動作を実現す
ることができる。 (3)請求項3の構成により、旋回用台車が同心円上の
回転運動を行なうので、トレーの円滑な旋回動作を実現
することができる。 (4)請求項4の構成により、トレーを旋回用台車上に
確実に固定できるので、トレーに揺れを防止して安定し
た旋回動作を実現することができる。 (5)請求項5の構成により、旋回用台車を走行板上の
所定位置に正確に待機できるので、トレーを旋回用台車
の安定した位置に確実に載せることができ、トレーの円
滑な旋回動作を実現することができる。 (6)請求項6の構成により、昇降装置が簡単な装置構
成を取り、ピット内に大きな占有空間を必要とすること
なしに設置することができる。
【図1】(a)本発明の一実施例におけるエレベータ式
駐車装置の部分破断正面図 (b)同駐車装置の部分破断側面図
駐車装置の部分破断正面図 (b)同駐車装置の部分破断側面図
【図2】同駐車装置の昇降枠に搭載したトレー移載装置
および各階層の駐車室に配置された自動車載置用のトレ
ーの平面図
および各階層の駐車室に配置された自動車載置用のトレ
ーの平面図
【図3】同駐車装置のピットに設置されたトレー旋回機
構の平面図
構の平面図
【図4】同トレー旋回機構の側面図
【図5】同トレー旋回機構の正面図
【図6】同駐車装置の自動車の入出庫部の平面図
【図7】同駐車装置の出庫運転を示す動作説明図
【図8】同駐車装置のトレー移載動作を示す動作説明図
【図9】(a)従来のエレベータ式駐車装置の一部省略
部分破断正面図 (b)同駐車装置の一部省略部分破断側面図
部分破断正面図 (b)同駐車装置の一部省略部分破断側面図
【図10】同駐車装置に用いているトレー移載装置の平
面図
面図
1 自動車の入出庫部 10 制御装置 2 ピット 20 トレー旋回機構 21 トレー旋回装置 211 一対の旋回用台車 212 トレー支持用のフレーム 213 ローラ 214 係止突起 215 ロック穴 216 一対の走行板 216a ロックピン挿通穴 217 ロック装置 217a ロックピン 217b シリンダ装置 218 旋回軸 219 プレート 220 一対の係止ピン 221 駆動装置 222 行き過ぎ用リミットスイッチ 223 原点確認用センサ 23 昇降装置 231 昇降台フレーム 231a 支柱 232 シリンダ 232a 作動ロッド 233 ベースフレーム 234 位置決め用リミットスイッチ 3 昇降路 30 エレベータ装置 31 機械室 32 エレベータ駆動装置 33 昇降枠 34 トレー移載装置 341 駆動モータ 342 減速器 343 駆動軸 344 旋回アーム 345 係合片 4 駐車室 40 自動車載置用のトレー 41 車輪 42 一対の固定レール 43 案内摺動板 44 係止穴 45 一対の係止穴
Claims (6)
- 【請求項1】 自動車の入出庫階層下部に設けたピット
内に着床位置を設定され、この上方に画成された昇降路
内を昇降する昇降枠と、前記昇降路の側方に階層的に画
成された複数の駐車室に横行可能に配置された自動車載
置用のトレーとを備え、前記昇降枠上に回転中心を設定
し、係合片が前記各駐車室に対して水平方向に回転運動
するトレー移載装置を搭載し、前記トレー移載装置の係
合片と前記トレー裏面に設けられた被係合部との係合に
より前記トレーを前記駐車室から前記昇降枠へまたは前
記昇降枠から前記駐車室へ移載するようにしたエレベー
タ式駐車装置において、 前記昇降枠上のトレー移載装置をその係止片の回転中心
を前記昇降枠の中心に対し前後方向に偏心した位置に設
定して設置し、 前記ピット内に、トレー旋回装置を設け、 前記トレー旋回装置は、前記昇降枠およびトレー移載装
置の昇降経路を残して配置され、前記昇降枠の中心位置
で前記トレーを支持旋回する旋回軸およびその駆動装置
と、前記トレーの下面をその前後で支承可能な一対の旋
回用台車およびこれらの旋回用台車を前記ピット上で支
持してその走行経路を形成する一対の走行板とを有する
とともに、このトレー旋回装置を支持し、これを上昇ま
たは下降する昇降装置を備え、前記昇降枠がトレー移載
装置とともに通り抜け可能なトレー旋回機構を構成した
ことを特徴とするエレベータ式駐車装置。 - 【請求項2】 各トレーの下面とトレー旋回装置の旋回
軸の上面とのいずれか一方に係止部を備え、いずれか他
方にその被係止部を備えている請求項1記載のエレベー
タ式駐車装置。 - 【請求項3】 トレー旋回装置の一対の旋回用台車はそ
れぞれ同心円の一部をなす円弧状に形成されたトレー支
持用のフレームと、このフレームの側部に沿って円弧状
に配列された複数のローラとを備えている請求項1また
は2記載のエレベータ式駐車装置。 - 【請求項4】 各トレーの下面とトレー旋回装置の各旋
回用台車の上面とのいずれか一方に係止部を備え、いず
れか他方にその被係止部を備えている請求項1から3の
いずれかに記載のエレベータ式駐車装置。 - 【請求項5】 トレー旋回装置の各走行板に各旋回用台
車を所定の待機位置でロックするロック装置を備えてい
る請求項1から4のいずれかに記載のエレベータ式駐車
装置。 - 【請求項6】 昇降装置はトレー旋回装置の各部を配置
する昇降台フレームと、この昇降台フレームを支持して
これを上昇または下降するシリンダとを備えている請求
項1から5のいずれかに記載のエレベータ式駐車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3567995A JPH08232491A (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | エレベータ式駐車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3567995A JPH08232491A (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | エレベータ式駐車装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08232491A true JPH08232491A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12448579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3567995A Pending JPH08232491A (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | エレベータ式駐車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08232491A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100477375B1 (ko) * | 1996-03-25 | 2005-09-02 | 닛세이 가부시키가이샤 | 평면왕복식주차장치 |
JP2016199851A (ja) * | 2015-04-07 | 2016-12-01 | Ihi運搬機械株式会社 | エレベータ式駐車装置とその制御方法 |
JP2016223091A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | Ihi運搬機械株式会社 | エレベータ式駐車装置とその制御方法 |
-
1995
- 1995-02-23 JP JP3567995A patent/JPH08232491A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100477375B1 (ko) * | 1996-03-25 | 2005-09-02 | 닛세이 가부시키가이샤 | 평면왕복식주차장치 |
JP2016199851A (ja) * | 2015-04-07 | 2016-12-01 | Ihi運搬機械株式会社 | エレベータ式駐車装置とその制御方法 |
JP2016223091A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | Ihi運搬機械株式会社 | エレベータ式駐車装置とその制御方法 |
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