JP2003213956A - 機械式駐車設備およびそのパレット昇降装置 - Google Patents

機械式駐車設備およびそのパレット昇降装置

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JP2003213956A
JP2003213956A JP2002013795A JP2002013795A JP2003213956A JP 2003213956 A JP2003213956 A JP 2003213956A JP 2002013795 A JP2002013795 A JP 2002013795A JP 2002013795 A JP2002013795 A JP 2002013795A JP 2003213956 A JP2003213956 A JP 2003213956A
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lifting
lowering
elevating
lifting device
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JP2002013795A
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Kouichi Warabino
浩一 蕨野
Masahiro Nanba
政浩 難波
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Shinmaywa Industries Ltd
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Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降体へのパレットの良好な載置案内が行わ
れ、昇降体上をパレットをスムーズに横行させることが
できるパレット昇降装置を提供すること。 【解決手段】 パレット載置部23を有するパレット旋
回装置10と、横行レール24を有する、昇降可能な昇
降本体部11と、昇降本体部11における横行レール2
4に近接して配置される案内ローラ26とを備え、パレ
ット旋回装置10の旋回フレーム13が昇降本体部11
に対して上下方向に相対変位可能な状態で昇降本体部1
1によって下から支持可能に連結されており、昇降本体
部11が旋回フレーム13を支持するときに昇降本体部
11が旋回フレーム13に対して上向きに変位してパレ
ット載置部23が横行レール24より下方に位置し、支
持しないときに昇降本体部11が下向きに変位して横行
レール24がパレット載置部23より下方に位置するよ
うに構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は機械式駐車設備およ
びそのパレット昇降装置に関する。さらに詳しくは、駐
車スペースが上下複数段に設けられたいわゆるエレベー
タ式の駐車設備、および、この駐車設備に好適に装備さ
れるパレット昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記エレベータ式の駐車設備は、昇降装
置(エレベータともいう)の昇降路に沿って複数段に配
設された駐車棚とエレベータとの間で車両搭載用のパレ
ットを受け渡し(移載)するものである。この駐車設備
には、車両を前進で入庫させて前進で出庫させることが
できるようにパレット旋回装置(ターンテーブルともい
う)を備えたものがある。ターンテーブルは昇降路内の
入出庫階に固定的に設けられたものや、エレベータ自体
に設けられてエレベータとともに昇降するものがある。
【0003】いずれの駐車設備においても、パレットを
旋回させるときにはターンテーブルがパレットをエレベ
ータのパレット載置部から持ち上げた上で旋回させる。
そして、車両を所定の向きにし終えると下降することに
よってパレットをエレベータのパレット載置部上に載置
する。このような駐車設備としては、たとえば実開平7
−4717号公報に記載された駐車設備が知られてい
る。
【0004】図14および図15に示すように、この駐
車設備では、エレベータかご51の前後両端縁にパレッ
ト52の横行方向に整列した多数個の横行ローラ53が
配設されており、パレット52の下面にはこの横行ロー
ラ53に係合するレール54が配設されている。また、
駐車棚55にも、その前後両端縁に整列した多数個の横
行ローラ56が配設されている。そして、エレベータか
ご51が駐車棚55と同一高さに停止させされ、パレッ
ト52が横行ローラ53、56上をエレベータかご51
と駐車棚55との間を移動させられる。また、このエレ
ベータかご51には上記横行ローラ53に近接し且つ横
行ローラ53の配列方向に沿って多数個の案内ローラ5
7が配設されている。この案内ローラ57はパレット5
2をスムーズに横行なさしめるものである。
【0005】符号58で示すのはターンテーブルであ
る。ターンテーブル58はパレット52を旋回させると
きには上昇してパレット52を横行ローラ53から持ち
上げ、180゜旋回して車両の前後を反転した後、下降
して再度パレット52を横行ローラ53の上に載置す
る。
【0006】図16に示すように、案内ローラ57は鉛
直方向の回転軸57a回りに回転自在にされており、上
方が小径となるようにテーパ状にされている。こうする
ことにより、旋回後のパレット52が下降してきたとき
に多少の位置ずれがあったとしても、下降に伴ってパレ
ット52の側縁(この場合はレール54)がテーパ状の
案内ローラ57の周面に当接して滑りつつ位置合わせが
行われる。その結果、パレット52下面のレール54が
うまく横行ローラ53に係合するというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
とおりパレットのレール54が案内ローラ57の周面を
滑りつつ下降してくるため、レール54と案内ローラ5
7との摩擦による摩耗が激しくなる。その結果、長期間
の使用によって案内ローラによる良好な案内が困難にな
ってくる。
【0008】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたものであり、とくに旋回機構を備えた駐車設備に
おいて、昇降体へのパレットの良好な載置案内が行わ
れ、その結果、昇降体上をパレットをスムーズに横行さ
せることができるパレット昇降装置、および、このパレ
ット昇降装置が適用される機械式駐車設備を提供するこ
とを目的とする。なお、載置案内とはパレットが昇降体
へ載置されるときに所定の位置に適正に載置されるよう
にいわば位置決めすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のパレット昇降装
置は、パレットを載置して昇降させるためのパレット昇
降装置であって、下降してくるパレットの実質的前端辺
および/または後端辺に当接してパレットの載置を案内
する案内ローラを備えており、この案内ローラがパレッ
トの横行方向に沿った回転軸を有してなることを特徴と
している。
【0010】かかる構成により、パレット昇降装置上に
載置されるべきパレットがいわゆる位置ずれしていて
も、下降に伴って上記案内ローラに押されることにより
所定の載置位置に位置決めされる。その結果、所定の駐
車棚へパレットを預ける際にもスムーズにパレットを横
行させることができる。なお、パレットの実質的前端辺
および/または後端辺とは、パレット自体の前端辺およ
び/または後端辺のみならず、パレットに固設された部
材の前後端をも含む意味である。
【0011】そして、上記案内ローラが、載置されたパ
レットの四隅に対応する四カ所のうち、少なくともパレ
ットの横行方向に沿って並ぶ二カ所に取り付けられてな
るパレット昇降装置が好ましい。
【0012】パレットの実質的前端辺および/または後
端辺に当接して行う位置決めを部品点数を増やさずに効
果的に行えるからである。
【0013】また、上記案内ローラがその両端に向けて
直径が漸減するように構成されてなるパレット昇降装置
にあっては、パレットを横行させる際に案内ローラにパ
レットが引っかかることが防止されるからである。
【0014】両端に向けて直径が漸減している上記案内
ローラのうち、端部に向けてテーパ状に形成されてなる
パレット昇降装置にあっては、加工が容易で安価である
点で好ましい。
【0015】または、直径が漸減している案内ローラの
うち、クラウンが施されたもの、すなわち案内ローラの
周面の、回転軸を含む面による断面形状が曲線状に形成
されてなるパレット昇降装置にあっては、パレットとの
接触が滑らかでローラの耐久性が向上する点で好まし
い。
【0016】如上のパレット昇降装置であって、パレッ
ト載置部を有するパレット旋回部材と、パレット横行レ
ールを有する、昇降可能な昇降本体部とを備え、パレッ
ト旋回部材が昇降本体部に対して上下方向に相対変位可
能な状態で昇降本体部によって下から支持可能に連結さ
れており、上記案内ローラが昇降本体部におけるパレッ
ト横行レールに近接して配置されており、昇降本体部が
パレット旋回部材を支持するときに昇降本体部がパレッ
ト旋回部材に対して上向きに変位して横行レールがパレ
ット載置部より上方に位置し、支持しないときに昇降本
体部が下向きに変位してパレット載置部が横行レールよ
り上方に位置するように構成されてなるパレット昇降装
置が好ましい。
【0017】本発明の機械式駐車設備はパレット旋回装
置がパレット昇降装置とは分離して固設されている駐車
設備であって、車両搭載用のパレットと、如上のうちの
いずれか一の項に記載のパレット昇降装置と、このパレ
ット昇降装置の昇降路における入出庫階に配設されたパ
レット旋回装置と、パレット昇降装置の昇降路に沿って
複数段に配設された、パレットを載置するための駐車棚
とを備えており、上記パレット昇降装置が、パレット横
行レールと、パレット旋回装置が上方に貫入する開口と
を有しており、上記パレット旋回装置がパレット載置部
を有しており、上記案内ローラがパレット昇降装置にお
けるパレット横行レールに近接して配置されており、パ
レット昇降装置がパレット旋回装置に外嵌したときにパ
レット載置部が横行レールより上方に位置し、パレット
昇降装置がパレット旋回装置から上方に離脱するときに
横行レールがパレット載置部より上方に位置するように
構成されている。
【0018】かかる構成により、旋回させられたパレッ
トがパレット昇降装置の横行レールに載置される際に、
効果的に位置決めされ、駐車棚へスムーズに横行させる
ことができる。
【0019】本発明の他の機械式駐車設備はパレット旋
回装置がパレット昇降装置に装備されている駐車設備で
あって、車両搭載用のパレットと、前述したパレット旋
回部材および昇降本体部をともに具備したパレット昇降
装置と、このパレット昇降装置の昇降路に沿って複数段
に配設された、パレットを載置するための駐車棚とを備
えており、上記パレット昇降装置が入出庫階に着地した
ときに昇降本体部がパレット旋回部材に対して下向きに
変位し、パレット昇降装置が入出庫階から離脱するとき
に昇降本体部がパレット旋回部材に対して上向きに変位
するように構成されている。
【0020】かかる構成により、旋回させられたパレッ
トがパレット昇降装置の横行レールに載置される際に、
効果的に位置決めされ、駐車棚へスムーズに横行させる
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しつつ本
発明の一実施形態にかかる機械式駐車設備およびそのパ
レット昇降装置を説明する。
【0022】図1は本発明の機械式駐車設備の一実施形
態である、エレベータ方式の立体駐車設備(以下、単に
駐車設備という)を示す斜視図である。図2は図1の駐
車設備の正面断面図である。
【0023】図1および図2に示す駐車設備1におい
て、車両搭載用のパレット2を昇降させるエレベータ3
は、建造物4内部の平面視中央部を昇降する昇降体5
と、この昇降体5をワイヤ6aで吊り下げて昇降させる
巻き上げ装置6およびカウンターウエイト7とを備えて
いる。また、昇降体5の昇降路8の両側に多数段の駐車
棚(以下、単に棚という)9が配設されている。棚9に
はパレット2の左右方向の横行を案内するためのレール
22(図8参照)が取り付けられている。レール22は
棚9の前後端近傍に取り付けられている。そして、各棚
9のレール22上にはパレット2が載置される。
【0024】昇降体5は両側のパレット群の間を昇降
し、呼び出されたパレット2の棚9まで移動したうえで
当該パレット2を受け取り、入出庫階Eへ搬送する。本
駐車設備1では入出庫階Eは一番下の床面(1階)とさ
れている。図1では昇降体5がパレット2を載置して入
出庫階Eまで下降した状態を示している。昇降体5に
は、棚9からパレット2を受け取り、且つ、戻すための
後述の移動装置が配設されている。
【0025】また、昇降体5には載置されたパレット2
を水平面内で旋回させるためのパレット旋回装置10が
備えられている。後述するように、パレット旋回装置1
0は昇降体5が入出庫階Eに着地したときにのみその作
動が可能である。
【0026】図3、図4、図5および図6には昇降体5
および昇降体5に組み付けられたパレット旋回装置10
が示されている。図3は昇降体5を示す斜視図であり、
図4はその平面図であり、図5および図6はそれぞれ昇
降体5の縦線断面図である。ただし、図5は入出庫階E
に着地した状態の昇降体5を示し、図6は入出庫階Eか
ら離れた吊り下げ状態の昇降体5を示している。昇降体
5は昇降本体部11とフレーム基台12と旋回フレーム
13とを備えている。旋回フレーム13にはパレット2
を載置するためのパレット載置部23が形成されてい
る。旋回フレーム13は、フレーム基台12上に水平面
内において旋回可能にベアリング14(図5および図6
参照)を介して支持されている。フレーム基台12は、
昇降本体部11に上下動可能に支持されている。また、
昇降本体部11にはパレット2を載置してその横行を案
内するための横行レール24が配設されている。この横
行レール24は昇降本体部11の幅方向に延設されてお
り、昇降体5が棚9に対応する所定位置に停止したとき
に棚9のレール22とほぼ連続するように対応する。
【0027】また、図7に示すようにパレット2の下面
にはその四隅近傍に固設されたブラケット25aを介し
て横行輪25が配設されており、この横行輪25が横行
レール24上および棚9のレール22上を転動する。上
記ブラケット25aの面はパレット2の前後端辺にほぼ
平行にされている。なお、図7はパレット2の前半分
(または後半分)を示す切欠き斜視図である。
【0028】このフレーム基台12と昇降本体部11と
の相対的上下動については図5と図6とを比較すれば容
易に理解できる。昇降時に実際につり上げられるのは昇
降本体部11であり、図6に示すように昇降本体部11
に形成された当接部15がフレーム基台12に当接する
ことにより下から支持し、フレーム基台12を旋回フレ
ーム13とともに持ち上げるのである。このときは昇降
本体部11がフレーム基台12に対して相対的に上方へ
移動していることになる。図5に示すように、昇降体5
が入出庫階Eの床面に着地しているときはフレーム基台
12が着地している。すなわち、フレーム基台12はい
わば床面によって支持されているのであって、昇降本体
部11は自重によってフレーム基台12に対して相対的
に下方へ移動している。
【0029】昇降本体部11には、旋回フレーム13を
旋回させるための旋回駆動装置としての第一モータ16
aおよび第二モータ16bが取り付けられている。この
モータ16a、16bにより、相互に揺動可能な第一お
よび第二の旋回アーム17a、17bを介して旋回フレ
ーム13が旋回させられる。すなわち、図4および図5
を併せて参照すれば明らかなように、昇降体5が着地し
たときに、第一旋回アーム17aの先端に形成された係
合突起18と旋回フレームに形成された被係合部19と
が係合するので、旋回アーム17a、17bが旋回させ
られることによって旋回フレーム13が旋回する。被係
合部19は、係合突起18の上下方向の通過を許すが、
係合時には回転方向の相対移動を許さない形状にされて
いる。こうすることにより、昇降体5が入出庫階Eに着
地したときにのみパレット旋回装置10の作動を可能に
することができる。上記フレーム基台12、旋回フレー
ム13および旋回駆動装置がパレット旋回装置10を構
成する。
【0030】また、この旋回アーム17a、17bは棚
9からパレット2を受け取り、且つ、戻すための前述の
移動装置としても機能する。すなわち、第二旋回アーム
17bの先端に配設された係合ローラ20がパレット2
の下面に配設された係合溝21(図6および図7参照)
に係合したうえで、旋回アーム17a、17bが旋回さ
せられることによってパレットが横行するのである。図
7および図8に示すように、係合溝21は係合ローラ2
0の、パレット長手方向の通過を許し、パレット幅方向
(パレットの横行方向)の相対移動を許さない形状にさ
れている。
【0031】図8を参照しながらパレットの横行動作を
簡単に説明する。図8(a)に示すように、二つのモー
タ16a、16bによって両旋回アーム17a、17b
のなす角が変化しないように第一旋回アーム17aを所
定方向に旋回させて、係合ローラ20を係合溝21に係
合させる。ついで、図8(b)に示すように、係合ロー
ラ20がパレット幅方向に移動するように二つのモータ
16a、16bによって適宜駆動する。こうしてパレッ
ト2を棚9に向けて横行させる。図8(c)に示すよう
に、パレット2が棚9に収まると、第一旋回アーム17
aが回転しないように第二旋回アーム17bを旋回させ
て係合ローラ20を係合溝21から離脱させる(二点鎖
線で示す)。この旋回アーム17a、17bの駆動につ
いては本出願人の出願にかかる特願2001−2391
16号に詳しい。
【0032】前述したように、旋回フレーム13にはパ
レット2を載置するためのパレット載置部23が形成さ
れており、昇降本体部11にはパレット2を載置してそ
の横行を案内するための横行レール24が配設されてい
る(図3〜図6)。そして、図5に示すように、昇降体
5が入出庫階Eに着地しているときは旋回フレーム13
のパレット載置部23が昇降本体11の横行レール24
よりも上方に位置しており、パレット2はパレット載置
部23の上に乗っている。パレット載置部23はパレッ
ト2のちょうど車輪案内床2a(図5参照)の下面に当
接している。また、図6に示すように、昇降体5が上昇
しようとすると昇降本体部11がフレーム基台12に対
して相対的に上方に移動し、横行レール24がパレット
載置部23より上方に位置することになる。このとき
に、パレット2を下から支持するものがパレット載置部
23から横行レール24へと変更される。
【0033】このときの昇降体5の動作を詳細に説明す
る。昇降体5がパレット載置部23の上にパレット2を
載せて入出庫階Eに着地しているとき、入庫車両がパレ
ット上に乗り入れる。ついで、旋回アーム17a、17
bを旋回させることによって上記パレット2を水平面内
に180゜旋回させる。ついで昇降本体部11を吊り上
げる。これに伴って横行レール24がパレット載置部2
3に対して上方へ移動してくる。そして横行レール24
がパレットの横行輪25を下から支持するようにしてパ
レット2をパレット載置部23から持ち上げる。
【0034】このとき、パレットの旋回角度の誤差等が
あればパレットの横行輪25がうまく横行レール24に
乗らないおそれがある。このときに横行輪25が横行レ
ール24に乗るようにパレット2を案内するのが以下説
明する案内ローラ26である。案内ローラ26の形状は
後述するように図10、11に示されている。案内ロー
ラ26は昇降本体部11の上面における、載置されたパ
レット2の四隅に対応する位置に取り付けられている。
個数は四個であり、横行レール24の両端に近接した位
置に取り付けられている。また、各案内ローラ26の回
転軸26aは横行レール24の長手方向に平行にされて
いる。
【0035】したがって、パレット2が旋回したときに
その旋回角度に誤差があって、パレット2の中心軸と昇
降本体部11の中心軸とが一致せずにわずかな角度をも
って相互に傾斜した場合、昇降本体部11が上昇して横
行レール24および案内ローラ26が上昇してくると、
図9(a)に示すように案内ローラ26がパレット2の
横行輪25のブラケット25aの下端に当接する。その
まま案兄ローラ26が上昇を続けるとパレット2はこの
ブラケット25aを介して案内ローラ26に押されるこ
とにより、わずかに旋回させられて位置を修正する。そ
して、横行輪25はうまく横行レール24の上に乗る。
案内ローラ26と横行レール24とはそのような位置関
係にされている。案内ローラ26はブラケット25aを
押しながら上昇するときにその回転軸26a回りに回転
するため、ブラケット25aは案内ローラ26の表面を
滑らず、摩耗が抑制される。
【0036】図10、11には各種の案内ローラが示さ
れている。図10はクラウンが施された案内ローラ27
である。すなわち、この案内ローラ27はその軸方向の
中央部から両端に向けてほぼ二次曲線的に直径が漸減し
たものである。
【0037】また、図11に示された案内ローラ28
は、その軸方向の中央部から両端に向けてほぼ直線的に
直径が漸減したものである。すなわち、両端に向けてテ
ーパ状にされている。なお、ローラの軸方向中央部には
回転軸28aに平行な周面部分28bが形成されてい
る。
【0038】いずれの案内ローラ27、28も、両端に
向けて縮径されているので、パレット2の旋回角度に誤
差があった場合に、上記ブラケット25aが案内ローラ
の摩耗しやすい端部に当接しないため有利である。ま
た、パレット2を横行させる際、上記ブラケット25a
が案内ローラに引っかかることが防止され、スムーズな
横行が可能となる点で好ましい。
【0039】図12および図13には、パレット旋回装
置32が入出庫階EのピットP内に固設された駐車設備
31を示す。したがって、この駐車設備31では昇降体
33にパレット旋回装置は取り付けられていない。この
点が前述した駐車設備1(図1〜6)と異なるところで
ある。したがって、前述の駐車設備1と同一の構成部材
に対しては同一符号を付してその説明を省略する。
【0040】このパレット旋回装置32には前述したよ
うな移動装置としても機能する旋回アームは装備されて
おらず、フレーム基台34に対して旋回フレーム35が
旋回可能に装着されている。具体的には、図示しない
が、旋回フレーム35がたとえばモータに減速機を介し
て取り付けられており、このモータおよび減速機がフレ
ーム基台34に収容されている。フレーム基台34がピ
ットP内の床面に固定されている。旋回フレーム35の
上面にはパレットを載置するためのパレット載置部23
が形成されている。
【0041】昇降体33は図示のごとくフレーム状を呈
しており、その中央部にパレット旋回装置32が上向き
に貫入しうる開口36が形成されている。また、昇降体
33の上面にはパレットを載置してその横行を案内する
ための横行レール24が配設されている。さらに、昇降
体33の上面における、載置されたパレットの四隅に対
応する位置に案内ローラ26が取り付けられている。個
数および配置は図示のごとく前述したものと同じであ
る。もちろん、円柱状の案内ローラ26や図11に示す
案内ローラ28をこの昇降体33に取り付けてもよい。
上記開口36は、昇降体33が入出庫階Eに下降してき
たときに、昇降体33がパレット旋回装置32に外嵌す
るように下降を続けるためのものである。その結果、図
12の二点鎖線で示すように、また、図13に示すよう
にパレット載置部23が横行レール24より上方に相対
的に移動する。
【0042】図13に示す状態でパレット2が180゜
旋回させられる。ついで昇降体33が上昇し始めるが、
このときに昇降体33の案内ローラ27がパレット2の
横行輪のブラケット25aを案内する。
【0043】以上説明した実施形態では、案内ローラは
横行レール24の外側に配置されているが、横行レール
24の内側であってもよい。また案内ローラの個数は四
個に限定されず、五個以上取り付けてもよい。また、一
方の横行レールの両端側にそれぞれ一個ずつ配置しても
よい。
【0044】また、以上説明した案内ローラはパレット
2の横行輪25のブラケット25aに当接することによ
ってパレット2の下降を案内するものであるが、本発明
ではブラケットに限定されない。パレット自体の前後端
辺に当接してもよく、また、パレット2に固設された他
の部材に当接することによって案内するものでもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、パレットを昇降させる
昇降体へのパレットの良好な載置案内が行われ、その結
果、昇降体上をパレットをスムーズに横行させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる機械式駐車設備を
示す一部切欠き斜視図である。
【図2】図1の駐車設備の概略を示す正面断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態にかかるパレット昇降装置
であって、図1の駐車設備におけるパレット昇降装置の
概略を示す斜視図である。
【図4】図3のパレット昇降装置の平面図である。
【図5】図3のパレット昇降装置が入出庫階に着地した
状態を示す縦断面図である。
【図6】図3のパレット昇降装置が入出庫階から吊り上
げられた状態を示す縦断面図である。
【図7】図1の駐車設備におけるパレットの一部を示す
切欠き斜視図である。
【図8】図8(a)〜図8(c)はその順に、図3のパ
レット昇降装置によるパレットの駐車棚への横行動作を
示す概略平面図である。
【図9】図9(a)および図9(b)はそれぞれ、図3
のパレット昇降装置における案内ローラが行うパレット
の載置案内を示す側面図である。
【図10】本発明の駐車設備における案内ローラの他の
例を示す平面図である。
【図11】本発明の駐車設備における案内ローラのさら
に他の例を示す平面図である。
【図12】本発明の機械式駐車設備の他の実施形態の要
部を示す斜視図である。
【図13】図12の駐車設備の要部を示す側面図であ
る。
【図14】従来の機械式駐車設備の要部を示す側面図で
ある。
【図15】図14の駐車設備の一駐車階の概略を示す平
面図である。
【図16】図14の駐車設備における昇降体の案内ロー
ラの一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1・・・駐車設備 2・・・パレット 2a・・車輪案内床 3・・・エレベータ 4・・・建造物 5・・・昇降体 6・・・巻き上げ装置 6a・・ワイヤ 7・・・カウンターウエイト 8・・・昇降路 9・・・(駐車用の)棚 10・・・パレット旋回装置 11・・・昇降本体部 12・・・フレーム基台 13・・・旋回フレーム 14・・・ベアリング 15・・・当接部 16a・・第一モータ 16b・・第二モータ 17a・・第一旋回アーム 17b・・第二旋回アーム 18・・・係合突起 19・・・被係合部 20・・・係合ローラ 21・・・係合溝 22・・・(棚の)レール 23・・・パレット載置部 24・・・横行レール 25・・・横行輪 25a・・ブラケット 26、27、28・・・案内ローラ 26a、28a・・(案内ローラの)回転軸 28b・・(回転軸に平行な)周面部分 31・・・駐車設備 32・・・パレット旋回装置 33・・・昇降体 34・・・フレーム基台 35・・・旋回フレーム 36・・・開口 E・・・入出庫階 P・・・ピット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレットを載置して昇降させるためのパ
    レット昇降装置であって、 下降してくるパレットの実質的前端辺および/または後
    端辺に当接してパレットの載置を案内する案内ローラを
    備えており、 該案内ローラがパレットの横行方向に沿った回転軸を有
    してなることを特徴とするパレット昇降装置。
  2. 【請求項2】 上記案内ローラが、載置されたパレット
    の四隅に対応する四カ所のうち、少なくともパレットの
    横行方向に沿って並ぶ二カ所に取り付けられてなる請求
    項1記載のパレット昇降装置。
  3. 【請求項3】 上記案内ローラが、その両端に向けて直
    径が漸減するように構成されてなる請求項1記載のパレ
    ット昇降装置。
  4. 【請求項4】 上記案内ローラが、端部に向けてテーパ
    状に形成されてなる請求項3記載のパレット昇降装置。
  5. 【請求項5】 上記案内ローラの周面の、回転軸を含む
    面による断面形状が、曲線状に形成されてなる請求項3
    記載のパレット昇降装置。
  6. 【請求項6】 パレット載置部を有するパレット旋回部
    材と、 パレット横行レールを有する、昇降可能な昇降本体部と
    を備え、 パレット旋回部材が昇降本体部に対して上下方向に相対
    変位可能な状態で昇降本体部によって下から支持可能に
    連結されており、 上記案内ローラが昇降本体部におけるパレット横行レー
    ルに近接して配置されており、 昇降本体部がパレット旋回部材を支持するときに昇降本
    体部がパレット旋回部材に対して上向きに変位して横行
    レールがパレット載置部より上方に位置し、支持しない
    ときに昇降本体部が下向きに変位してパレット載置部が
    横行レールより上方に位置するように構成されてなる請
    求項1〜5のうちのいずれか一の項に記載のパレット昇
    降装置。
  7. 【請求項7】 車両搭載用のパレットと、 請求項1〜5のうちのいずれか一の項に記載のパレット
    昇降装置と、 該パレット昇降装置の昇降路における入出庫階に配設さ
    れたパレット旋回装置と、 パレット昇降装置の昇降路に沿って複数段に配設され
    た、パレットを載置するための駐車棚とを備えており、 上記パレット昇降装置が、パレット横行レールと、パレ
    ット旋回装置が上方に貫入する開口とを有しており、 上記パレット旋回装置がパレット載置部を有しており、 上記案内ローラがパレット昇降装置におけるパレット横
    行レールに近接して配置されており、 パレット昇降装置がパレット旋回装置に外嵌したときに
    パレット載置部が横行レールより上方に位置し、パレッ
    ト昇降装置がパレット旋回装置から上方に離脱するとき
    に横行レールがパレット載置部より上方に位置するよう
    に構成されてなる機械式駐車設備。
  8. 【請求項8】 車両搭載用のパレットと、 請求項7に記載のパレット昇降装置と、 該パレット昇降装置の昇降路に沿って複数段に配設され
    た、パレットを載置するための駐車棚とを備えており、 上記パレット昇降装置が入出庫階に着地したときに昇降
    本体部がパレット旋回部材に対して下向きに変位し、パ
    レット昇降装置が入出庫階から離脱するときに昇降本体
    部がパレット旋回部材に対して上向きに変位するように
    構成されてなる機械式駐車設備。
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