JP5351654B2 - エレベータ式駐車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入出庫時に、パレットを所定角度に旋回させる下部乗入れ方式のエレベータ式駐車装置に関する。
従来、エレベータ式駐車装置は、設置条件等に応じて、例えば、下部乗入れ部のピットに設置したパレット持上旋回装置でパレットを90°旋回させて格納する下部乗入れ方式のエレベータ式駐車装置等が採用されている。
例えば、このようなエレベータ式駐車装置として、特許文献1記載のエレベータ式駐車装置がある。このエレベータ式駐車装置では、キャリッジ(以下、「エレベータ搬器」という)の中央部にリフタ付きターン装置(以下、「パレット持上げ旋回装置」という)のテーブル(以下、「旋回台」という)が上下方向に素通りできる開口が形成され、エレベータ搬器の前・後部には、パレットをエレベータ搬器と駐車棚との間で横方向に移載するための伸縮フォーク装置が設置され、上記開口と各伸縮フォーク装置との間に利用者が歩行するステップ(以下、「エレベータデッキ」という)が設けられている。
しかし、上記エレベータ式駐車装置の場合、パレット移載時に伸縮フォーク装置とエレベータデッキとが干渉するのを回避するために、エレベータデッキは伸縮フォーク装置よりも低位置、即ちホームポジション(以下、「乗入れ床面」という)よりもかなり低い位置に配置されている。
また、エレベータデッキの長手方向端部に上記伸縮フォーク装置が配設されているため、この部位にはステップを設けることができず、必然的に上記エレベータデッキの幅(歩行幅)は狭いものとなっている。
従って、パレット上の車両に対する利用者の乗降に際しては、エレベータデッキとの段差が大きいので乗降に支障を来たし、またエレベータデッキの幅の狭さに加えて乗入れ床面との段差も大きいので、利用者の入・退場の歩行にも困難を伴う。
一方、パレットを移載する機構として、上記伸縮フォーク装置よりも簡単なツインクランクアーム方式を採用したパレット移載装置がある(例えば、特許文献2参照)。このパレット移載装置は、昇降台(エレベータ搬器)の前・後部に、先端に係止ローラを取り付けたスイングアームを往復回動可能に設置し、このスイングアームの回動により先端の係止ローラをパレット側端部下部に形成した移載用係合溝に係合させて、駐車棚と昇降台との問でパレットの移載を行うようにしている。
そのため、上記特許文献1に記載された90°下部乗入れ方式のエレベータ式駐車装置に上記特許文献2に記載のパレット移載装置(ツインクランクアーム方式)を採用して、エレベータ搬器の前・後部の広い範囲に歩行用のデッキを設けることが考えられる。この場合、図7に示すように、エレベータ搬器100には、中央部に旋回台101が上下方向に素通りできる開口102が形成され、この開口102の前・後部には、基部を水平回転可能に支承したクランクアーム103が設けられる。このクランクアーム103は、先端に係合ローラ104が取り付けられており、2本のクランクアーム103を有するツインクランクアーム方式のパレット移載機構105となっている。このような構成にすれば、開口102の前・後部に内側エレベータデッキ106を設け、その外側の前・後端部に外側エレベータデッキ107を設けることができる。
特許第2717419号公報 特開平9−209600号公報
しかしながら、図7に示すような構成のエレベータ搬器100の場合、クランクアーム103の部分を覆う内側エレベータデッキ106は入出庫時における乗入れ床面108に合わせた高さ位置に設けることができるが、クランクアーム103の旋回動作における係合ローラ104の旋回軌跡を回避するために、エレベータ搬器100の長手方向のデッキ幅を狭くせざるを得ない。
また、エレベータ搬器100の前・後端部に外側エレベータデッキ107を設けることはできるが、クランクアーム103の旋回を許容するためにはクランクアーム103よりも下方位置に設置することになり、クランクアーム103よりも上方に位置する上記内側エレベータデッキ106との間に大きな段差を生じる。そのため、利用者が車両Vのドア開閉に際して、片足を内側エレベータデッキ106に掛け、他方の足を段差のある外側エレベータデッキ107に掛ける等、不安定な姿勢を余儀なくされる。しかも、車椅子利用者による乗降は不可能である。
さらに、エレベータ搬器100が乗入れ部110に配置された状態で、外側エレベータデッキ107と周囲の乗入れ部固定デッキ111との間に大きな段差112を生じ、乗降に支障を来たす。
また、クランクアーム103の係合ローラ104は、乗入れ部110の固定デッキ111との干渉を回避させるために、エレベータ搬器100の枠体内、即ち外側エレベータデッキ107の上方に露出させることになり、外側エレベータデッキ107上の歩行にも支障を来たす。
そこで、本発明は、入出庫時にパレットを旋回させるエレベータ式駐車装置において、入出庫時にパレットを取り巻く乗入れ部全体が段差の無いほぼ平坦な床面(デッキ面)を形成することができる下部乗入れ方式のエレベータ式駐車装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、昇降路を昇降してパレットを駐車棚に格納するエレベータ搬器と、乗入れ部のピットに設置されて前記パレットを入出庫時に前記駐車棚に格納する角度に旋回させるパレット持上旋回装置とを有する下部乗入れ方式のエレベータ式駐車装置であって、前記エレベータ搬器は、前記パレット持上旋回装置の旋回台が通過するように中央部に形成された開口と、該開口の前・後部で水平回転可能に支承されて先端の係合ローラで前記パレットをエレベータ搬器と前記駐車棚との間で移載するクランクアームを有するパレット移載機構と、該パレット移載機構の上方で上下動自在に支持された内側エレベータデッキと、該内側エレベータデッキの外側位置で前記クランクアームの旋回軌跡の高さよりも低い位置まで上下動可能に支持された外側エレベータデッキとを備え、前記パレット持上旋回装置は、入出庫時に、前記旋回台を乗入れ床面よりも上方の旋回レベルで待機させるように構成されている。この明細書及び特許請求の範囲の書類中では、エレベータ搬器の中央方向を「内側」、端部方向を「外側」といい、長方向を「前後方向」、短方向を「幅方向」という。これにより、乗入れ部でパレットを旋回させる旋回台はエレベータ搬器の開口を通過した上方の旋回レベルでパレットを支持して旋回させ、パレットを乗入れ床面(乗入れレベル)に整合させて面一とした状態では、クランクアームを内側エレベータデッキの下方に位置させて内側エレベータデッキ及び外側エレベータデッキを乗入れ床面と面一にすることができ、パレットを取り巻く乗入れ部全体を段差の無いほぼ平坦な床面とすることができる。
また、前記クランクアームは、基部回転中心が前記エレベータ搬器の幅方向中心位置に配置されていてもよい。このようにすれば、クランクアームの回転中心をエレベータ搬器の幅方向中心で不動とし、パレット移載機構を簡単な構造とすることができる。
さらに、前記内側エレベータデッキは、前記クランクアームの基部上部に該内側エレベータデッキの中央部下面を上下動自在に支持されるとともに、前記乗入れ床面と面一に支持される支持部を側端部に有していてもよい。このようにすれば、パレットの旋回時に回転させるクランクアームに内側エレベータデッキを干渉させることなく、エレベータ搬器の下降によって乗入れ床面と面一となるように支持することが容易にできる。
また、前記外側エレベータデッキは、上下動させる昇降機構を下部に有し、該昇降機構の駆動制御により該外側エレベータデッキを前記乗入れ床面と面一となるように上下動させるように構成されていてもよい。このようにすれば、クランクアームの退避動作に連動して昇降機構を駆動することで、外側エレベータデッキを迅速に乗入れ床面と面一にすることができる。
さらに、前記外側エレベータデッキは、上下動自在に支持する昇降案内部を下部に有するとともに、前記乗入れ床面と面一に支持される支持部を側端部に有していてもよい。このようにすれば、パレットの旋回時に回転させるクランクアームに外側エレベータデッキを干渉させることなく、エレベータ搬器の下降によって乗入れ床面と面一となるように支持することが容易にできる。
本発明によれば、旋回式の下部乗入れ方式のエレベータ式駐車装置における乗入れ部全体をほぼ平坦な床面にできるので、利用者の乗降及び歩行が容易に行えるようにできる。また、バリアフリー対応の乗入れ部を形成することで、車椅子利用者も容易に利用することが可能となる。
本発明の第1実施の形態に係るエレベータ式駐車装置における全体概略正面図である。 図1に示すII−II矢視拡大平面図である。 (a) は、図1に示すパレット持上旋回装置の機構説明図、(b) は、図2に示す内側エレベータデッキの上下動案内機構とパレット移載機構の断面図、(c) は、図2に示すIII−III矢視のパレット載置横行支持機構の断面図である。 図1に示すエレベータ式駐車装置の作用説明図である。 図4Aに続くエレベータ式駐車装置の作用説明図である。 図4Bに続くエレベータ式駐車装置の作用説明図である。 図4Cに続くエレベータ式駐車装置の作用説明図である。 図4Dに続くエレベータ式駐車装置の作用説明図である。 図4Eに続くエレベータ式駐車装置の作用説明図である。 図4Fに続くエレベータ式駐車装置の作用説明図である。 本発明の第2実施の形態に係るエレベータ式駐車装置の図1に示すII−II矢視拡大平面図である。 図5に示すエレベータ式駐車装置の作用説明図である。 図6Aに続くエレベータ式駐車装置の作用説明図である。 図6Bに続くエレベータ式駐車装置の作用説明図である。 図6Cに続くエレベータ式駐車装置の作用説明図である。 従来のエレベータ式駐車装置における乗入れ部における正面図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。以下の実施の形態では、90°下部乗入れ方式のエレベータ式駐車装置を例に説明する。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における上下、左右、前後方向の概念は、図1に示すように駐車装置の正面に向った状態の上下方向、左右方向、前後方向の概念と一致するものとする。
図1に示すように、第1実施の形態に係るエレベータ式駐車装置1は、鉄骨構造体の外面に外装板が設けられた駐車塔2を有し、この駐車塔2の地上1階が乗入れ部3となっている。この乗入れ部3には、乗入れ床面4から下方に向けてピット5が形成されている。このエレベータ式駐車装置1は、90°下部乗入れ方式であり、図示する左方向に入出庫口6が設けられている。この入出庫口6には、昇降開閉式の入出庫口扉7が設けられ、入出庫口6の外部の側方には、運転操作盤8が設けられている。
このようなエレベータ式駐車装置1は、駐車塔2の中央部の鉛直方向に昇降路10が形成され、この昇降路10を挟んで左右両側の鉛直方向に設けられた棚柱12に複数段の駐車棚11が形成されている。上記昇降路10にはエレベータ搬器13が設けられており、このエレベータ搬器13は、駐車塔2の上部に設けられたエレベータ昇降駆動部14によって巻かれる昇降用ワイヤロープ15によって昇降させられる。この昇降用ワイヤロープ15の反エレベータ側には、カウンタウエイト16が設けられている。また、エレベータ搬器13には、パレット20を上記駐車棚11との間で移載する機能を有するパレット移載機構25が設けられている。
さらに、上記ピット5のピット床9には、パレット20を乗入れ床面4よりも持上げて旋回させる旋回台27を有するパレット持上旋回装置26が備えられている。このパレット持上旋回装置26によって、各パレット20が乗入れ部3において持上げられて90°旋回させられる。
図2に示すように、昇降路10を昇降するエレベータ搬器13は、上記棚柱12に沿って昇降するようになっており、このエレベータ搬器13を形成する枠体30の中央部には、上記パレット持上旋回装置26の旋回台27が上下方向に通過できる開口31が設けられている。
また、この開口31の前・後部には、内側エレベータデッキ32が設けられ、その前・後部には外側エレベータデッキ33が設けられている。開口31の前方に設けられた内側エレベータデッキ32と外側エレベータデッキ33とで前側エレベータデッキ部34が形成され、後方に設けられた内側エレベータデッキ32と外側エレベータデッキ33とで後側エレベータデッキ部35が形成されている。この実施の形態では、前側エレベータデッキ部34の各エレベータデッキ32,33と、後側エレベータデッキ部35の各エレベータデッキ32,33とは同一の構成である。
さらに、上記内側エレベータデッキ32の両側端部には、上記枠体30から側方に突出する爪部材36がそれぞれ設けられている。この爪部材36が内側エレベータデッキ32の支持部であり、この爪部材36によって内側エレベータデッキ32が、後述するように、ピット5に設けられたサイド固定デッキ37(図4B)の爪受け部材38に支持されるようになっている。
上記内側エレベータデッキ32の下方には、パレット20の長手方向端部の側端部下面に設けられた横行移載用溝部材21に係合させる係合ローラ41が上端に設けられた鉛直支持体42を先端に具備したクランクアーム43が設けられている。このクランクアーム43は、基部44が水平回転可能に支承されており、この実施の形態では、パレット移載時にクランクアーム43を外周りで旋回させることによって、上記係合ローラ41がパレット20の溝部材21に係合されてパレット20を横行させるようになっている。図示する一点鎖線の円は、クランクアーム43で右側のパレット20をエレベータ搬器13に移載する時の係合ローラ41の軌跡を示している。このようにクランクアーム43を旋回させるアーム旋回機構40が、上記パレット移載機構25に備えられている。このパレット移載機構25は、2本のクランクアーム43を有するツインクランクアーム方式である。なお、このパレット移載機構25は、上記クランクアーム43の基部回転中心をエレベータ搬器13の幅方向中心で不動とすることで構造を簡単にしている。
また、上記外側エレベータデッキ33の下方には、この外側エレベータデッキ33を昇降させる昇降機構50が設けられている。この昇降機構50により、外側エレベータデッキ33はクランクアーム43の旋回軌跡の高さよりも低い位置から上下動可能となっている。この実施の形態の昇降機構50は、アクチュエータ51によって駆動されるリンク部材52によって外側エレベータデッキ33を昇降させるシザース機構が採用されている。
さらに、エレベータ搬器13の外側エレベータデッキ33の前・後部と上記駐車棚11とには、このエレベータ搬器13と駐車棚11との間で横行するパレット20を支持するパレット載置横行支持機構55が設けられている。
図3(a) に示すように、上記パレット持上旋回装置26には、ピット床9に固定された固定ガイド筒体60と、この固定ガイド筒体60に沿って鉛直方向に昇降する昇降筒体61を有する昇降体62とが設けられている。この昇降体62は、昇降機構63によって昇降させられるようになっている。この実施の形態の昇降機構63は、昇降用モータ64で駆動する昇降用チェーン65で昇降体62を固定ガイド筒体60に沿って昇降させるチェーン・スプロケット機構が採用されている。この昇降機構63は、油圧シリンダ機構等、他の機構を採用してもよい。
また、昇降体62の上部には上記旋回台27が設けられており、この旋回台27は、昇降体62に設けられた旋回用モータ66の駆動歯車67が噛合する被動歯車68によって旋回させられるようになっている。旋回台27の上面には載置板69が設けられており、この載置板69にパレット20が載置されるようになっている。
このパレット持上旋回装置26によれば、入出庫時に、二点鎖線で示すように旋回台27を乗入れ床面4(以下、「乗入れレベル4」ともいう)よりも上方に持上げられた旋回レベル86まで上昇させてパレット20を旋回させる。この持上げ旋回レベル86は、旋回台27を待機させるレベルでもある。
図3(b) に示すように、上記パレット移載機構25のアーム旋回機構40は、エレベータ搬器13の枠体30から鉛直方向に固定筒体70が設けられ、この固定筒体70の周囲に回転可能に設けられた回転筒体71に被動歯車72が設けられ、この被動歯車72が駆動モータ73(図2)によって回転駆動されるようになっている。被動歯車72が回転駆動されると、上記回転筒体71に設けられたクランクアーム43が一体的に回転させられる。この回転筒体71がクランクアーム43の基部44である。クランクアーム43の先端には上記鉛直支持体42が上向きに突設され、この鉛直支持体42の先端に上記係合ローラ41が設けられている。
また、上記固定筒体70の内部には、鉛直方向に移動自在に内筒74が挿入されている。この内筒74は、固定筒体70の鉛直方向に設けられた縦溝75に沿って摺動する縦突起76が設けられており、この縦突起76を上記縦溝75に嵌挿することで、内筒74が回転することなく鉛直方向にスライドするようになっている。この内筒74を回転させることなく上下方向にスライド可能とすることにより、この内筒74の上端に設けられた支持板77に固定された内側エレベータデッキ32が回転することなく昇降するようにしている。これにより、クランクアーム43の基部44の上部において、内側エレベータデッキ32の中央部下面を上下動自在に支持している。この構成が、クランクアーム43の旋回基部に設けた内側エレベータデッキ32の上下動案内機構である。
図3(c) に示すように、上記パレット載置横行支持機構55は、上記したようにエレベータ搬器13の前部及び後部と、上記駐車棚11の前部及び後部とに設けられている。このパレット載置横行支持機構55には、上記パレット移載機構25で駐車棚11に移載されるパレット20の下面に設けられた載置横材22を案内するパレット載置横行支持ローラ56とサイド規制用ローラ57とが設けられており、これらのローラ56,57にガイドされながらパレット20がエレベータ搬器13と駐車棚11との間で移載されるようになっている。
図4A〜図4Gに基いて、上記第1実施の形態のエレベータ式駐車装置1による入庫時の作用を以下に説明する。この第1実施の形態は、上記外側エレベータデッキ33を、アクチュエータ51(図2)によって昇降制御するようにした例である。
図4Aに示すように、所定の駐車棚11において、エレベータ搬器13が、クランクアーム43の外回り旋回により駐車棚11から空パレット20をエレベータ搬器13上に移載した上で、乗入れ部3に向けて下降する。
次に、図4Bに示すように、エレベータ搬器13が乗入れ部3に到達し、ピット5内に沈み込む途上で、エレベータ搬器13上のパレット20は、乗入れレベル4よりも上方の旋回レベル86に上昇して待機している旋回台27に支持されて預けられる。そして、エレベータ搬器13がさらに下降することにより、クランクアーム43の係合ローラ41がパレット20の溝部材21から下方に離脱する。
次に、図4Cに示すように、上記係合ローラ41が完全に離脱したところで、旋回台27が90°旋回し、パレット20が90°方向転換されて長手方向が入出庫口6(図1)に差し向けられる。
また、エレベータ搬器13の下降最終段階で、内側エレベータデッキ32の側端部に突設された爪部材36が、ピット5に立設されたサイド固定デッキ37の側面下部から突設された爪受け部材38に載置係合される。これにより、内側エレベータデッキ32の上面が、乗入れレベル4と同一レベルとなるように設けられたサイド固定デッキ37の上面と面一状態となった状態で支持される。即ち、内側エレベータデッキ32が乗入れ床面4に整合状態となり、内側エレベータデッキ32の上面と乗入れ床面4とが面一となる。このように爪部材36が爪受け部材38で支持された内側エレベータデッキ32は、この内側エレベータデッキ32に固定された上記内筒74が固定筒体70内で上下動自在となっているため、その後、エレベータ搬器13が下降してもサイド固定デッキ37に支持された状態が保たれる。
次に、図4Dに示すように、エレベータ搬器13がさらに継続して若干下降し、係合ローラ41が内側エレベータデッキ32及びサイド固定デッキ37よりも下方に沈んだところで、エレベータ搬器13の下降が停止する。この状態では、係合ローラ41及びクランクアーム43は外側エレベータデッキ33の上方に位置しているので、その後、クランクアーム43が二点鎖線矢印で示すように若干の角度で内側に向けて旋回することで、係合ローラ41を含むクランクアーム43全体がサイド固定デッキ37及び内側エレベータデッキ32の直下に退避させられる。
そして、図4Eに示すように、外側エレベータデッキ33を昇降させる昇降機構50のアクチュエータ51(図2)を伸長させることにより、リンク部材52によって外側エレベータデッキ33が上昇させられ、この外側エレベータデッキ33の上面がサイド固定デッキ37の上面(乗入れ床面4)に整合した状態で停止させられる(図の左側に外側エレベータデッキ33の側端部を示す)。また、この動作に並行して、パレット持上旋回装置26の下降動作が行われ、旋回台27及び入出庫口6に差し向けられたパレット20が一体的に下降し、パレット20のパレット車路面23が乗入れ床面4(乗入れレベル4)に整合したところで下降が停止させられる。
以上のような順次動作が行われることにより、図4F,Gに示すように、パレット車路面23、内側エレベータデッキ32、外側エレベータデッキ33、及びこれらを取り巻くサイド固定デッキ37が、全て乗入れ床面4と面一に整合し、乗入れ部3の全体を、段差の無い平坦な広々としたバリアフリー対応に形成することができる。従って、車椅子87の利用者も面一のデッキ37,33,32上を移動して、車両Vへ容易に乗降することができる。
図5は、第2実施の形態に係るエレベータ式駐車装置80の平面図である。この第2実施の形態では、上述した第1実施の形態と同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
この実施の形態では、外側エレベータデッキ81が、内側エレベータデッキ32と同様に上下動自在に支持され、上記エレベータ搬器13の下降途上でサイド固定デッキ37(図4F)によって支持されることで上面が乗入れ床面4(図6B)と面一となるようになっている。
この実施の形態のエレベータ搬器13には、枠体30に鉛直ガイド筒体82が設けられ、上記外側エレベータデッキ81の下面には、鉛直方向の被ガイド棒83が設けられている。そして、この被ガイド棒83を上記鉛直ガイド筒体82に沿って鉛直方向に上下動自在とすることで、外側エレベータデッキ81が上下動自在な状態でエレベータ搬器13に支持されている。また、外側エレベータデッキ81の左右両側端部に爪部材84が突設されており、これらの爪部材84がサイド固定デッキ37の爪受け部材38(図6B)で支持されるようになっている。このようにして外側エレベータデッキ33を上下動自在とする機構が、この実施の形態における昇降機構50である。
この第2実施の形態では、パレット移載時のクランクアーム43の旋回方向を内周りとしており、パレット20の長手方向中央部の側端部下面に溝部材21が設けられている。図示する一点鎖線の円は、クランクアーム43で右側のパレット20をエレベータ搬器13に移載する時の係合ローラ41の軌跡を示している。この実施の形態では、パレット20をエレベータ搬器13に移載した時の係合ローラ41が開口31の隅部に位置するため、開口31を通過する旋回台85は、上述した第1実施の形態の旋回台27に比べて平面視が小形となっている。なお、他の構成で上述した第1実施の形態と同一の構成には、第1実施の形態と同一の符号を付している。
図6A〜図6Dに基いて、上記第2実施の形態のエレベータ式駐車装置80による入庫時の作用を以下に説明する。
図6Aに示すように、所定の駐車棚11において、エレベータ搬器13が、クランクアーム43の内回り旋回により駐車棚11から空パレット20をエレベータ搬器13上に移載した上で、乗入れ部3に向けて下降する。
次に、図6Bに示すように、エレベータ搬器13が乗入れ部3に到達し、ピット5内に沈み込む途上で、パレット20が旋回台85に支持されて預けられる。そして、エレベータ搬器13がさらに下降することにより、クランクアーム43の係合ローラ41がパレット20の溝部材21から下方に離脱する。この時、係合ローラ41は、エレベータ搬器13の中央部に設けられた開口31の位置で旋回台85に干渉しない隅部に位置している(図5)。
また、このエレベータ搬器13の下降最終段階で、先ず外側エレベータデッキ81の両側端部に突設された爪部材84がサイド固定デッキ37の側面下部に突設された爪受け部材38に載置されて支持され、次いで内側エレベータデッキ32の両側端部に突設された爪部材36がサイド固定デッキ37の側面下部に突設された爪受け部材38に載置されて支持されることで、外側エレベータデッキ81及び内側エレベータデッキ32の上面がサイド固定デッキ37の上面と面一になった状態で支持される。即ち、エレベータデッキ32,81の上面が、乗入れレベル4(乗入れ床面4)に整合した状態となる。
次に、図6Cに示すように、上記係合ローラ41の上端がパレット20の溝部材21(図6B)から完全に離脱したところで、旋回台85が90°旋回し、パレット20が90°方向転換されて長手方向が入出庫口6(図1)に差し向けられる。
次に、図6Dに示すように、パレット持上げ旋回装置26の下降動作により、旋回台27及び入出庫口6に差し向けられたパレット20が一体的に下降し、パレット20のパレット車路面23が乗入れ床面4(乗入れレベル4)に整合したところで下降が停止させられる。この下降時には、上記内側エレベータデッキ32は、上記内筒74が固定筒体70内で上下動自在となっているためサイド固定デッキ37に支持された状態が保たれ、外側エレベータデッキ81は、被ガイド棒83が上記鉛直ガイド筒体82に沿って鉛直方向に上下動自在となっているためサイド固定デッキ37に支持された状態が保たれる。
以上のような順次動作が行われることにより、この第2実施の形態も上述した第1実施の形態の図4F,Gと同様に、パレット車路面23、内側エレベータデッキ32、外側エレベータデッキ81、及びこれらを取り巻くサイド固定デッキ37が、全て乗入れ床面4と面一に整合し、乗入れ部3の全体を、段差の無い平坦な広々としたバリアフリー対応に形成することができる。従って、車椅子87の利用者も面一のデッキ37,81,32上を移動して、車両Vへ容易に乗降することができる。
以上のように、上記エレベータ式駐車装置1,80によれば、入出庫時に、パレット車路面23、内側・外側エレベータデッキ32,33,81、及びこれらを取り巻くサイド固定デッキ37が、全て乗入れ床面4のレベルと面一に整合し、乗入れ部3の全体を、段差の無い平坦な広々としたバリアフリー対応に形成することができるので、利用者の乗降及び歩行が安全に行え、一般利用者ばかりでなく車椅子利用者も安全に利用できる。
なお、上記実施の形態におけるパレット持上旋回装置26は一例であり、他の形式でパレット20を持上げて旋回させることができる構成であってもよく、上記実施の形態に限定されるものではない。
また、上記実施の形態における内側エレベータデッキ32の上下動案内機構、及びパレット載置横行支持機構55も一例であり、他の構成で同様の機能を有するものであってもよく、上記実施の形態に限定されるものではない。
さらに、上記内側エレベータデッキ32又は外側エレベータデッキ33,81の側端部に設けられた爪部材36,84とサイド固定デッキ37の爪受け部材38との組合わせも一例であり、エレベータデッキ32,33,81側又はサイド固定デッキ37側の一方に爪部材又は受け部材を設けるような構成であってもよく、エレベータデッキ32,33,81をサイド固定デッキ37で支持する構成は、これらのエレベータデッキ32,33,81の下降時にサイド固定デッキ37で面一に支持できる構成であればよく、他の構成であってもよい。
また、上述した実施の形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。
本発明に係るエレベータ式駐車装置は、90°下部乗入れ方式等、パレットを乗入れ部で旋回させる乗入れ方式のエレベータ式駐車装置に利用できる。
1 エレベータ式駐車装置
3 乗入れ部
4 乗入れ床面(乗入れレベル)
5 ピット
6 入出庫口
9 ピット床
10 昇降路
11 駐車棚
13 エレベータ搬器
20 パレット
21 溝部材
22 載置横材
23 パレット車路面
25 パレット移載機構
26 パレット持上旋回装置
27 旋回台
31 開口
32 内側エレベータデッキ
33 外側エレベータデッキ
34 前側エレベータデッキ部
35 後側エレベータデッキ部
36 爪部材
37 サイド固定デッキ
38 爪受け部材
40 アーム旋回機構
41 係合ローラ
43 クランクアーム
44 基部
50 昇降機構
51 アクチュエータ
52 リンク部材
55 パレット載置横行支持機構
62 昇降体
63 昇降機構
80 エレベータ式駐車装置
81 外側エレベータデッキ
82 鉛直ガイド筒体
83 被ガイド棒
84 爪部材
85 旋回台
86 旋回レベル
87 車椅子

Claims (5)

  1. 昇降路を昇降してパレットを駐車棚に格納するエレベータ搬器と、乗入れ部のピットに設置されて前記パレットを入出庫時に前記駐車棚に格納する角度に旋回させるパレット持上旋回装置とを有する下部乗入れ方式のエレベータ式駐車装置であって、
    前記エレベータ搬器は、前記パレット持上旋回装置の旋回台が通過するように中央部に形成された開口と、該開口の前・後部で水平回転可能に支承されて先端の係合ローラで前記パレットをエレベータ搬器と前記駐車棚との間で移載するクランクアームを有するパレット移載機構と、該パレット移載機構の上方で上下動自在に支持された内側エレベータデッキと、該内側エレベータデッキの外側位置で前記クランクアームの旋回軌跡の高さよりも低い位置まで上下動可能に支持された外側エレベータデッキとを備え、
    前記パレット持上旋回装置は、入出庫時に、前記旋回台を乗入れ床面よりも上方の旋回レベルで待機させるように構成されていることを特徴とするエレベータ式駐車装置
  2. 前記クランクアームは、基部回転中心が前記エレベータ搬器の幅方向中心位置に配置されている請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。
  3. 前記内側エレベータデッキは、前記クランクアームの基部上部に該内側エレベータデッキの中央部下面を上下動自在に支持されるとともに、前記乗入れ床面と面一に支持される支持部を側端部に有している請求項1又は請求項2に記載のエレベータ式駐車装置。
  4. 前記外側エレベータデッキは、上下動させる昇降機構を下部に有し、該昇降機構の駆動制御により該外側エレベータデッキを前記乗入れ床面と面一となるように上下動させるように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のエレベータ式駐車装置。
  5. 前記外側エレベータデッキは、上下動自在に支持する昇降案内部を下部に有するとともに、前記乗入れ床面と面一に支持される支持部を側端部に有している請求項1〜3のいずれか1項に記載のエレベータ式駐車装置。
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