JP6440572B2 - エレベータ式駐車装置とその制御方法 - Google Patents
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Description
前記横行装置は、前記ケージの長手方向中央に上方に分離可能に設置され、かつ鉛直下方に延びる下方出力軸を回転駆動する横行駆動装置を有し、
前記リフト装置は、前記ケージが前記最下端に位置するときに下降位置から上昇位置まで上昇し、前記パレットと前記横行装置を支持してこれらを前記ケージから分離する旋回支持部と、
前記旋回支持部を旋回可能に支持するリフト部と、
前記リフト部を旋回不能に支持し、かつ前記リフト部を上下動させる昇降機構と、を有し、
さらに、前記上昇位置において、前記下方出力軸を回転不能に固定する出力軸固定装置を備える、ことを特徴とするエレベータ式駐車装置が提供される。
前記1対又は複数対のフリーローラは、前記下方出力軸の軸心から間隔を隔てた位置に、前記下方出力軸の回転方向に一定の隙間を隔てて配置され、
前記1又は複数の鉛直固定板は、前記フリーローラの前記隙間に嵌合する厚さを有する。
前記リフト部が上昇して前記パレットが前記パレット支持部で支持され、かつ前記横行装置が前記装置支持部で支持されるときに、前記ケージと前記横行装置及び前記パレットとの係合が外れ、かつ前記下方出力軸と前記リフト部とが回転不能に嵌合するように、前記パレット支持部と前記装置支持部の支持面が設定されている。
前記横行駆動装置は、鉛直上方に延びる上方出力軸を有し、
前記横行装置は、前記1対の縦フレーム上に前記開口を跨いで上方に分離可能に位置決めされた横行フレームと、前記上方出力軸に内端部が固定され、水平に延びる横行アームと、前記横行アームの外端部に設けられ上方に延びる係合ドグと、を有し、
前記係合ドグが前記パレットと係合して、前記昇降路に隣接する格納棚との間で前記パレットを水平に横行させる。
前記横行装置を、前記ケージの長手方向中央に上方に分離可能に設置し、かつ前記横行装置に鉛直下方に延びる下方出力軸を回転駆動する横行駆動装置を設け、
前記リフト装置に、前記ケージが前記最下端に位置するときに下降位置から上昇位置まで上昇し、前記パレットと前記横行装置を支持してこれらを前記ケージから分離する旋回支持部と、前記旋回支持部を旋回可能に支持するリフト部と、前記リフト部を旋回不能に支持し、かつ前記リフト部を上下動させる昇降機構と、を設け、
出力軸固定装置により、前記上昇位置において、前記下方出力軸を回転不能に固定する、ことを特徴とするエレベータ式駐車装置の制御方法が提供される。
従って、ケージが最下端に位置するときに旋回支持部が下降位置から上昇位置まで上昇することにより、パレットと横行装置がケージから分離されて旋回支持部で旋回可能に支持された状態となる。
従って、この状態で横行駆動装置により下方出力軸を回転駆動すると、下方出力軸は回転せずにその反作用で横行駆動装置が下方出力軸まわりに水平旋回する。また、横行駆動装置は横行装置のフレーム(横行フレーム)に固定されており、パレットと横行装置は旋回支持部を介してリフト部に旋回可能に支持されている。そのため、横行駆動装置の水平旋回により、パレットと横行フレームを下方出力軸まわりに水平旋回させることができる。
また、横行装置は、ケージの長手方向中央に設置されているので、横行レールでパレットの横行を案内して、ケージ上の1台の横行装置のみでパレットを横行させることができる。
さらに、横行装置の横行駆動装置でパレットの横行動作と旋回動作の両方を行うことができるので、旋回専用モータを省略することができる。
これにより、ケージ全重量を低減し、ケージ昇降装置(例えばケージ吊上げ装置)のモータを小型化し、省エネ化と入出庫時間の短縮ができる。
この図において、本発明のエレベータ式駐車装置10は、ケージ12、格納棚14、横行装置16、及びリフト装置20を備える。
格納棚14は、この例では、昇降路3の両側に、車両1の幅方向に設けられているが、片側のみであってもよい。以下、「幅方向」とは、特に明記しない限り車両1の幅方向を意味する。
なお、本発明は、下部乗入れ方式のエレベータ式駐車装置10に限定されず、中間乗入れ方式であってもよい。
パレット2は、その長手方向両端部(図で上下端部)に、それぞれ1対(合計4つ)の車輪2aを有する。格納棚14は、車輪2aを支持する1対の棚レール14aを有し、その上にパレット2を収容する。1対の棚レール14aは、互いに間隔を隔てて平行に位置する。
また、車輪2aの一部(例えば長手方向一端に位置するもの)は、両鍔を有する鍔付車輪であり、棚レール14aからの脱輪を防ぎ、棚レール14aに沿って車輪2aで支持されたパレット2の横行を案内するようになっている。
1対の横行レール12aは、パレット2の長手方向(図で上下方向)に互いに間隔を隔てて平行に位置し、パレット2の横行を案内する。1対の横行レール12aの上部(車輪2aと接触する部分)は、棚レール14aと実質的に同一であり、パレット2の横行時には、各横行レール12aは各棚レール14aの延長上に位置する。
この構成により、横行レール12aと棚レール14aとの間で、パレット2を円滑に横行させることができる。
横行駆動装置16bは、横行フレーム16aに固定され、鉛直上方に延びる上方出力軸16cを回転駆動する。
横行アーム17aは、上方出力軸16cに内端部が固定され水平に延びる。
係合ドグ17bは、横行アーム17aの外端部に設けられ上方に延びる。係合ドグ17bは、好ましくは鉛直軸を中心に自由に回転できる円筒形部材である。
なお、ケージ12がパレット2を載せて昇降する場合には、係合ドグ17bは係合溝2bと係合した状態を維持し、ケージ12がパレットなしで昇降する場合には係合ドグ17bは係合溝2bと係合しない横行準備位置(図2のAとC)に位置する。
また、図4は、図3(A)の側面図(A)とこれを上下に分離して示した図(B)である。
また、下方出力軸16dの下端には出力軸固定装置30(後述する)の一部が取り付けられている。
この例において、位置決め装置18は、鉛直板19aと複数(この例では3つ)のガイドローラ19bからなる。鉛直板19aは、横行フレーム16aの下面に設けられ鉛直に延びる平板である。また、この例で3つのガイドローラ19bは、縦フレーム12bに固定され、鉛直板19aの3方を囲み、水平軸を中心に自由回転する。位置決め装置18は、少なくとも2組設けるのがよい。
この構成により、上方に分離した鉛直板19aが下降する際、ガイドローラ19bの半径より内側に位置することで、ガイドローラ19bにより鉛直板19aを精度よく位置決めすることができる。
また、図6は、図5(A)の側面図(A)とその上昇位置を示す図(B)である。
旋回支持部22は、ケージ12が最下端に位置するときに下降位置から上昇位置まで上昇し、パレット2と横行装置16を支持してこれらをケージ12から分離する。
リフト部24は、旋回軸受23により旋回支持部22を旋回可能に支持する。
昇降機構26は、リフト部24を旋回不能に支持し、かつリフト部24を上下動させる。
パレット支持部22aは、開口13のうち、横行装置16のケージ12の長手方向前後に位置する。
装置支持部22bは、上述したガイドローラ19bを有し、横行装置16を装置支持部22bの中央に回転しないように支持し、かつ上方に分離可能に設置されている。
また、装置支持部22bの支持面の高さは、リフト部24が上昇して横行装置16が装置支持部22bで支持されるときに、ケージ12と横行装置16との係合が外れ、かつ下方出力軸16dとリフト部24とが回転不能に嵌合するように設定されている。
この構成により、昇降機構26は、複数のボールネジ26aを同期して回転駆動して、旋回支持部22及びリフト部24を昇降させることができる。図5、図6において、(A)は下降位置、(B)は上昇位置を示している。
旋回支持部22及びリフト部24は、下降位置と上昇位置との間で上下動可能に構成されている。
この例において、旋回防止機構27は、旋回支持部22に設けられた旋回防止ローラ27aと、昇降機構26の固定部に設けられたローラガイド27bとからなる。
旋回防止ローラ27aは、この例では、水平軸を中心に自由に回転する円筒形ローラである。またローラガイド27bは旋回防止ローラ27aを旋回方向に挟んで上下に延びるガイド板である。
なお、ローラガイド27bの長さは、図5、図6の下降位置(A)では旋回防止ローラ27aに係合してリフト部24を旋回不能に支持し、上昇位置(B)では、旋回防止ローラ27aに係合せず、リフト部24が自由に旋回できるようになっている。
出力軸固定装置30は、上昇位置において、下方出力軸16dを回転不能に固定する機能を有する。
各フリーローラ30aは、水平軸を中心に自由に回転する。また、1対又は複数対のフリーローラ30aは、下方出力軸16dの軸心から間隔を隔てた位置に、下方出力軸16dの回転方向に一定の隙間を隔てて配置されている。
また各鉛直固定板30bは、フリーローラ30aの隙間に嵌合する厚さを有する。
図7に示すように、上述した開口13は、リフト装置20のパレット支持部22aと装置支持部22bの両方が鉛直に通る大きさに設定されている。
また、図9は、図8(A)の側面図、図10は、図8(B)の側面図である。
また、上述した位置決め装置18により、横行装置16の横行フレーム16aはケージ12の長手方向中央に上方に分離可能に位置決めされている。
従って、図8(A)と図9の状態では、図2に示したように、格納棚14に隣接した高さにおいて、横行レール12aと棚レール14aとの間で、パレット2を円滑に横行させることができる。
この状態においても、パレット2はケージ12の横行レール12aに載り、横行装置16はケージ12の縦フレーム12bに載っている。
またこの下降位置において、係合ドグ17bはパレット2の係合溝2bに嵌合したままであり、パレット支持部22aと装置支持部22bの支持面と、パレット2と横行フレーム16aの下面との間には隙間G1,G2がある。さらに上述した出力軸固定装置30は分離したままである。
なおこの下降位置において、パレット2の下面高さは、入出庫部4の車両乗込み高さ4aと一致している。
またさらに旋回支持部22及びリフト部24を上昇させると、装置支持部22bの支持面が横行フレーム16aの下面を支持して、横行フレーム16aを縦フレーム12bからその上方に持ち上がる。
この持ち上げにより、横行フレーム16aはケージ12から旋回支持部22に載せ替えられる。また同時にパレット2の係合溝2bが上昇して、係合ドグ17bとの係合が外れる。
すなわち、出力軸固定装置30は、パレット2と横行装置16が旋回支持部22に支持され、かつパレット2と横行装置16がケージ12と係合しないときに、下方出力軸16dをリフト部24に連結して下方出力軸16dを回転不能に固定する。
言い換えれば、リフト部24が上昇してパレット2がパレット支持部22aで支持され、横行装置16が装置支持部22bで支持されるときに、ケージ12と横行装置16及びパレット2との係合が外れ、かつ下方出力軸16dとリフト部24とが連結する。
次いで、出力軸固定装置30により、ケージ12が最下端に位置し、かつリフト部24が上昇位置に位置するときに、下方出力軸16dをリフト部24に連結してその回転を固定する。
従って、ケージ12が最下端に位置するときに旋回支持部22が下降位置から上昇位置まで上昇することにより、パレット2と横行装置16がケージ12から分離されて旋回支持部22で旋回可能に支持された状態となる。
従って、この状態で横行駆動装置16bにより下方出力軸16dを回転駆動すると、下方出力軸16dは回転せずにその反作用で横行駆動装置16bが下方出力軸16dまわりに水平旋回する。また、横行駆動装置16bは横行装置16のフレーム(横行フレーム16a)に固定されており、パレット2と横行装置16は旋回支持部22に支持されており、旋回支持部22はリフト部24に旋回可能に支持されている。そのため、横行駆動装置16bの水平旋回により、パレット2と横行フレーム16aを下方出力軸16dまわりに水平旋回させることができる。
(1)ケージ12が軽量化されるため、カウンタバランスの重量が減り、その結果、ケージ昇降装置(例えばケージ吊上げ装置)のモータ容量が下る。
(2)加速減速時間が短縮される。
(3)リフト部24の上昇位置(図11(B))において、係合ドグ17bがパレット2の係合溝2bから下方に外れるので、そのまま、図2に示した空振り動作を実施できる。これにより、入出庫時間を短縮できる。
3 昇降路、4 入出庫部、4a 車両乗込み高さ、5 ピット、6 棚柱、
10 エレベータ式駐車装置、12 ケージ、12a 横行レール、
12b 縦フレーム、12c 吊上げ部、13 開口、14 格納棚、
14a 棚レール、16 横行装置、16a 横行フレーム、16b 横行駆動装置、
16c 上方出力軸、16d 下方出力軸、17a 横行アーム、17b 係合ドグ、
18 位置決め装置、19a 鉛直板、19b ガイドローラ、20 リフト装置、
22 旋回支持部、22a パレット支持部、22b 装置支持部、23 旋回軸受、
24 リフト部、26 昇降機構、26a ボールネジ、26b ボールナット、
27 旋回防止機構、27a 旋回防止ローラ、27b ローラガイド、
30 出力軸固定装置、30a フリーローラ、30b 鉛直固定板
Claims (6)
- パレットに車両を載せて昇降路を昇降するケージと、ケージ上に設置され前記パレットを水平に横行させる横行装置と、前記昇降路の最下端に設置され前記パレットを水平旋回させるリフト装置と、を備えたエレベータ式駐車装置であって、
前記横行装置は、前記ケージの長手方向中央に上方に分離可能に設置され、かつ鉛直下方に延びる下方出力軸を回転駆動する横行駆動装置を有し、
前記リフト装置は、前記ケージが前記最下端に位置するときに下降位置から上昇位置まで上昇し、前記パレットと前記横行装置を支持してこれらを前記ケージから分離する旋回支持部と、
前記旋回支持部を旋回可能に支持するリフト部と、
前記リフト部を旋回不能に支持し、かつ前記リフト部を上下動させる昇降機構と、を有し、
さらに、前記上昇位置において、前記下方出力軸を回転不能に固定する出力軸固定装置を備える、ことを特徴とするエレベータ式駐車装置。 - 前記出力軸固定装置は、前記下方出力軸と前記リフト部の一方に設けられ、水平軸を中心に自由に回転する1対又は複数対のフリーローラと、他方に設けられた1又は複数の鉛直固定板とを有し、
前記1対又は複数対のフリーローラは、前記下方出力軸の軸心から間隔を隔てた位置に、前記下方出力軸の回転方向に一定の隙間を隔てて配置され、
前記1又は複数の鉛直固定板は、前記フリーローラの前記隙間に嵌合する厚さを有する、ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。 - 前記旋回支持部は、前記パレットを支持するパレット支持部と、前記横行装置を支持する装置支持部と、を有し、
前記リフト部が上昇して前記パレットが前記パレット支持部で支持され、かつ前記横行装置が前記装置支持部で支持されるときに、前記ケージと前記横行装置及び前記パレットとの係合が外れ、かつ前記下方出力軸と前記リフト部とが回転不能に嵌合するように、前記パレット支持部と前記装置支持部の支持面が設定されている、ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータ式駐車装置。 - 前記パレット支持部は、前記横行装置の前記ケージの長手方向前後に位置する、ことを特徴とする請求項3に記載のエレベータ式駐車装置。
- 前記ケージは、前記パレットの横行を案内し互いに間隔を隔てた1対の横行レールと、前記ケージの中央部を鉛直に貫通する開口と、前記1対の横行レールの両端部を連結して前記ケージの長手方向に延び、その間に前記開口を構成する1対の縦フレームとを有し、
前記横行駆動装置は、鉛直上方に延びる上方出力軸を有し、
前記横行装置は、前記1対の縦フレーム上に前記開口を跨いで上方に分離可能に位置決めされた横行フレームと、前記上方出力軸に内端部が固定され、水平に延びる横行アームと、前記横行アームの外端部に設けられ上方に延びる係合ドグと、を有し、
前記係合ドグが前記パレットと係合して、前記昇降路に隣接する格納棚との間で前記パレットを水平に横行させる、ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。 - パレットに車両を載せて昇降路を昇降するケージと、ケージ上に設置され前記パレットを水平に横行させる横行装置と、前記昇降路の最下端に設置され前記パレットを水平旋回させるリフト装置と、を備えたエレベータ式駐車装置の制御方法であって、
前記横行装置を、前記ケージの長手方向中央に上方に分離可能に設置し、かつ前記横行装置に鉛直下方に延びる下方出力軸を回転駆動する横行駆動装置を設け、
前記リフト装置に、前記ケージが前記最下端に位置するときに下降位置から上昇位置まで上昇し、前記パレットと前記横行装置を支持してこれらを前記ケージから分離する旋回支持部と、前記旋回支持部を旋回可能に支持するリフト部と、前記リフト部を旋回不能に支持し、かつ前記リフト部を上下動させる昇降機構と、を設け、
出力軸固定装置により、前記上昇位置において、前記下方出力軸を回転不能に固定する、ことを特徴とするエレベータ式駐車装置の制御方法。
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