JP6440572B2 - エレベータ式駐車装置とその制御方法 - Google Patents

エレベータ式駐車装置とその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6440572B2
JP6440572B2 JP2015108451A JP2015108451A JP6440572B2 JP 6440572 B2 JP6440572 B2 JP 6440572B2 JP 2015108451 A JP2015108451 A JP 2015108451A JP 2015108451 A JP2015108451 A JP 2015108451A JP 6440572 B2 JP6440572 B2 JP 6440572B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
cage
output shaft
traversing
lift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015108451A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016223091A (ja
Inventor
政春 大隈
政春 大隈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Transport Machinery Co Ltd
Original Assignee
IHI Transport Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Transport Machinery Co Ltd filed Critical IHI Transport Machinery Co Ltd
Priority to JP2015108451A priority Critical patent/JP6440572B2/ja
Publication of JP2016223091A publication Critical patent/JP2016223091A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6440572B2 publication Critical patent/JP6440572B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Description

本発明は、横行装置と旋回装置を備えたエレベータ式駐車装置とその制御方法に関する。
横行装置と旋回装置を備えたエレベータ式駐車装置は、例えば特許文献1〜5に開示されている。
特開平9−60327号公報 特開2006−219971号公報 特開平7−102814号公報 特開2011−58186号公報 特開2003−221941号公報
特許文献1,2のエレベータ式駐車装置は、昇降路を昇降するケージに横行装置と旋回装置の両方を設けている。そのため、ケージ全体の重量が大きく、ケージ昇降装置(例えばケージ吊上げ装置)のモータが大型化して省エネ化が困難であり、かつ加速、減速に時間がかかり車両の入出庫時間の短縮が困難であった。
また、特許文献3,4のエレベータ式駐車装置は、昇降路を昇降するケージには横行装置のみを設け、旋回装置は昇降路の最下端に設けている。さらにこれらの装置では、ケージの中央に開口を設け、この開口を通して旋回装置でパレットを昇降し旋回させるようになっている。そのため、これらの装置では、パレットを横行させる横行装置が開口を挟んでケージの長手方向前後に1台ずつ合計2台が必要となる。従ってこれらの装置は、依然としてケージ全体の重量が大きく、ケージ昇降装置のモータが大型化して省エネ化が困難であり、かつ加速、減速に時間がかかり車両の入出庫時間の短縮が困難であった。
さらに、特許文献5のエレベータ式駐車装置は、単一の駆動装置で横行と旋回を実施できるが、そのため、パレットの左右に配置された旋回板にパレットを固定する必要があった。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、ケージ上の横行装置が1台のみでパレットを横行させることができ、これにより、ケージ全重量を低減し、ケージ昇降装置のモータを小型化し、省エネ化と入出庫時間の短縮ができ、かつパレットを水平に旋回させて前進入庫及び前進出庫が可能であるエレベータ式駐車装置とその制御方法を提供することにある。
本発明によれば、パレットに車両を載せて昇降路を昇降するケージと、ケージ上に設置され前記パレットを水平に横行させる横行装置と、前記昇降路の最下端に設置され前記パレットを水平旋回させるリフト装置と、を備えたエレベータ式駐車装置であって、
前記横行装置は、前記ケージの長手方向中央に上方に分離可能に設置され、かつ鉛直下方に延びる下方出力軸を回転駆動する横行駆動装置を有し、
前記リフト装置は、前記ケージが前記最下端に位置するときに下降位置から上昇位置まで上昇し、前記パレットと前記横行装置を支持してこれらを前記ケージから分離する旋回支持部と、
前記旋回支持部を旋回可能に支持するリフト部と、
前記リフト部を旋回不能に支持し、かつ前記リフト部を上下動させる昇降機構と、を有し、
さらに、前記上昇位置において、前記下方出力軸を回転不能に固定する出力軸固定装置を備える、ことを特徴とするエレベータ式駐車装置が提供される。
前記出力軸固定装置は、前記下方出力軸と前記リフト部の一方に設けられ、水平軸を中心に自由に回転する1対又は複数対のフリーローラと、他方に設けられた1又は複数の鉛直固定板とを有し、
前記1対又は複数対のフリーローラは、前記下方出力軸の軸心から間隔を隔てた位置に、前記下方出力軸の回転方向に一定の隙間を隔てて配置され、
前記1又は複数の鉛直固定板は、前記フリーローラの前記隙間に嵌合する厚さを有する。
前記旋回支持部は、前記パレットを支持するパレット支持部と、前記横行装置を支持する装置支持部と、を有し、
前記リフト部が上昇して前記パレットが前記パレット支持部で支持され、かつ前記横行装置が前記装置支持部で支持されるときに、前記ケージと前記横行装置及び前記パレットとの係合が外れ、かつ前記下方出力軸と前記リフト部とが回転不能に嵌合するように、前記パレット支持部と前記装置支持部の支持面が設定されている。
前記パレット支持部は、前記横行装置の前記ケージの長手方向前後に位置する。
前記ケージは、前記パレットの横行を案内し互いに間隔を隔てた1対の横行レールと、前記ケージの中央部を鉛直に貫通する開口と、前記1対の横行レールの両端部を連結して前記ケージの長手方向に延び、その間に前記開口を構成する1対の縦フレームとを有し、
前記横行駆動装置は、鉛直上方に延びる上方出力軸を有し、
前記横行装置は、前記1対の縦フレーム上に前記開口を跨いで上方に分離可能に位置決めされた横行フレームと、前記上方出力軸に内端部が固定され、水平に延びる横行アームと、前記横行アームの外端部に設けられ上方に延びる係合ドグと、を有し、
前記係合ドグが前記パレットと係合して、前記昇降路に隣接する格納棚との間で前記パレットを水平に横行させる。
また本発明によれば、パレットに車両を載せて昇降路を昇降するケージと、ケージ上に設置され前記パレットを水平に横行させる横行装置と、前記昇降路の最下端に設置され前記パレットを水平旋回させるリフト装置と、を備えたエレベータ式駐車装置の制御方法であって、
前記横行装置を、前記ケージの長手方向中央に上方に分離可能に設置し、かつ前記横行装置に鉛直下方に延びる下方出力軸を回転駆動する横行駆動装置を設け、
前記リフト装置に、前記ケージが前記最下端に位置するときに下降位置から上昇位置まで上昇し、前記パレットと前記横行装置を支持してこれらを前記ケージから分離する旋回支持部と、前記旋回支持部を旋回可能に支持するリフト部と、前記リフト部を旋回不能に支持し、かつ前記リフト部を上下動させる昇降機構と、を設け、
出力軸固定装置により、前記上昇位置において、前記下方出力軸を回転不能に固定する、ことを特徴とするエレベータ式駐車装置の制御方法が提供される。
上記本発明によれば、横行装置が、ケージの長手方向中央に上方に分離可能に設置されており、ケージが最下端に位置するときに、リフト装置の旋回支持部が下降位置から上昇位置まで上昇し、パレットと横行装置を支持してこれらをケージから分離する。
従って、ケージが最下端に位置するときに旋回支持部が下降位置から上昇位置まで上昇することにより、パレットと横行装置がケージから分離されて旋回支持部で旋回可能に支持された状態となる。
また、横行装置は、鉛直下方に延びる下方出力軸を回転駆動する横行駆動装置を有しており、さらに、上昇位置において、下方出力軸を回転不能に固定する出力軸固定装置を備える。
従って、この状態で横行駆動装置により下方出力軸を回転駆動すると、下方出力軸は回転せずにその反作用で横行駆動装置が下方出力軸まわりに水平旋回する。また、横行駆動装置は横行装置のフレーム(横行フレーム)に固定されており、パレットと横行装置は旋回支持部を介してリフト部に旋回可能に支持されている。そのため、横行駆動装置の水平旋回により、パレットと横行フレームを下方出力軸まわりに水平旋回させることができる。
すなわち本発明によれば、パレットと横行フレームの両方を旋回支持部に載せ、横行駆動装置によりその両方を水平に旋回させることができる。従って、前進入庫及び前進出庫が可能である。
また、横行装置は、ケージの長手方向中央に設置されているので、横行レールでパレットの横行を案内して、ケージ上の1台の横行装置のみでパレットを横行させることができる。
さらに、横行装置の横行駆動装置でパレットの横行動作と旋回動作の両方を行うことができるので、旋回専用モータを省略することができる。
これにより、ケージ全重量を低減し、ケージ昇降装置(例えばケージ吊上げ装置)のモータを小型化し、省エネ化と入出庫時間の短縮ができる。
本発明によるエレベータ式駐車装置の正面図である。 図1のA−A矢視図である。 図1のケージと横行装置の拡大図とこれを上下に分離して示した図である。 図3(A)の側面図とこれを上下に分離して示した図である。 図1のリフト装置の拡大図とその上昇位置を示す図である。 図5(A)の側面図とその上昇位置を示す図である。 図1の最下端(入出庫部)におけるケージ及びリフト装置の平面図である。 図7のA−A矢視図である。 図8(A)の側面図である。 図8(B)の側面図である。 ケージが昇降路の最下端に位置するときの、リフト部の下降位置(A)と上昇位置(B)を示す図である。
本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明によるエレベータ式駐車装置10の正面図である。
この図において、本発明のエレベータ式駐車装置10は、ケージ12、格納棚14、横行装置16、及びリフト装置20を備える。
ケージ12は、パレット2に車両1を載せて鉛直な昇降路3を昇降する。ケージ12は、上方から吊り下げられ、図示しないケージ昇降装置(例えばケージ吊上げ装置)により昇降する。
格納棚14は、昇降路3に隣接し上下方向に間隔を隔てて複数が配置されている。
格納棚14は、この例では、昇降路3の両側に、車両1の幅方向に設けられているが、片側のみであってもよい。以下、「幅方向」とは、特に明記しない限り車両1の幅方向を意味する。
横行装置16は、ケージ上に設置され、ケージ12と格納棚14との間でパレット2を水平に横行させる。以下、「横行」とは、パレット2を幅方向に水平移動させることをいう。
リフト装置20は、昇降路3の最下端のピット5内に設置され、横行装置16とパレット2の両方をその上に載せ、その両方を水平旋回させる。リフト装置20の詳細は、後述する。
図1に示すエレベータ式駐車装置10は、入出庫部4が昇降路3の最下端に設けられた下部乗入れ方式である。この例では、リフト装置20は、入出庫部4に設けられ、リフト装置20で支持されたパレット2に車両1が直接入庫し、かつこのパレット2から外部に出庫するようになっている。
なお、本発明は、下部乗入れ方式のエレベータ式駐車装置10に限定されず、中間乗入れ方式であってもよい。
図2は、図1のA−A矢視図である。この図は、各格納棚14におけるパレット2の横行動作を説明している。
パレット2は、その長手方向両端部(図で上下端部)に、それぞれ1対(合計4つ)の車輪2aを有する。格納棚14は、車輪2aを支持する1対の棚レール14aを有し、その上にパレット2を収容する。1対の棚レール14aは、互いに間隔を隔てて平行に位置する。
また、車輪2aの一部(例えば長手方向一端に位置するもの)は、両鍔を有する鍔付車輪であり、棚レール14aからの脱輪を防ぎ、棚レール14aに沿って車輪2aで支持されたパレット2の横行を案内するようになっている。
図2において、ケージ12は、1対の横行レール12aと1対の縦フレーム12bを有する。
1対の横行レール12aは、パレット2の長手方向(図で上下方向)に互いに間隔を隔てて平行に位置し、パレット2の横行を案内する。1対の横行レール12aの上部(車輪2aと接触する部分)は、棚レール14aと実質的に同一であり、パレット2の横行時には、各横行レール12aは各棚レール14aの延長上に位置する。
この構成により、横行レール12aと棚レール14aとの間で、パレット2を円滑に横行させることができる。
1対の縦フレーム12bは、1対の横行レール12aの両端部を連結してケージ12の長手方向に延び、その間に開口13を構成する。開口13は、ケージ12の中央部を鉛直に貫通する。
図2において、昇降路3の4隅外側に鉛直に延びる棚柱6(この図でH形鋼)が設けられている。棚柱6は、ケージ12の4隅外側に張出した吊上げ部12cを案内する。また、ケージ12は、吊上げ部12cに下端が固定された吊材(例えば、ワイヤ又はチェーン)により上方から吊り下げられ、図示しないケージ昇降装置(例えばケージ吊上げ装置)により同期して昇降する。
横行装置16は、ケージ12の長手方向中央に、開口13を幅方向に跨いで1対の縦フレーム上に位置決めされている。
図2において、横行装置16は、横行フレーム16a、横行駆動装置16b、横行アーム17a、及び係合ドグ17bを有する。
横行フレーム16aは、1対の縦フレーム12b上に開口13を跨いで位置する。
横行駆動装置16bは、横行フレーム16aに固定され、鉛直上方に延びる上方出力軸16cを回転駆動する。
横行アーム17aは、上方出力軸16cに内端部が固定され水平に延びる。
係合ドグ17bは、横行アーム17aの外端部に設けられ上方に延びる。係合ドグ17bは、好ましくは鉛直軸を中心に自由に回転できる円筒形部材である。
図2において、パレット2は、その幅方向端部に、パレット2の長手方向(図で上下方向)に延びる係合溝2bを有する。係合溝2bは、下方が開いたコの字形部材であり、パレット2の昇降路3側に、図で横行アーム17aの回転中心から上方のみに設けられている。また、係合溝2bの幅方向内寸は、係合ドグ17bの外径よりわずかに大きく設定されている。
上述した構成により、係合ドグ17bがパレット2の係合溝2bと係合した状態で、横行アーム17aを水平に、例えば図2でAからBを通ってCまで旋回駆動する。この旋回駆動により、パレット2の車輪2aを横行レール12aと棚レール14aで案内しながら、昇降路3に隣接する格納棚14との間でパレット2を水平に横行させることができる。
なお、ケージ12がパレット2を載せて昇降する場合には、係合ドグ17bは係合溝2bと係合した状態を維持し、ケージ12がパレットなしで昇降する場合には係合ドグ17bは係合溝2bと係合しない横行準備位置(図2のAとC)に位置する。
また、係合ドグ17bが係合溝2bと係合していない状態で、例えば図2でAとCの間で、逆方向に旋回駆動することで、横行アーム17aを図で右側又は左側のパレット2の横行準備位置に変更することができる。この変更動作を「空振り動作」と呼ぶ。
図3は、図1のケージ12と横行装置16の拡大図(A)とこれを上下に分離して示した図(B)である。
また、図4は、図3(A)の側面図(A)とこれを上下に分離して示した図(B)である。
図3、図4において、横行駆動装置16bは、鉛直下方に延びる下方出力軸16dを有し、これを回転駆動する。この例において、下方出力軸16dは、上方出力軸16cと同軸である。
また、下方出力軸16dの下端には出力軸固定装置30(後述する)の一部が取り付けられている。
図3、図4において、横行装置16は、ケージ12の長手方向中央に位置決め装置18を介して上方に分離可能に設置されている。
この例において、位置決め装置18は、鉛直板19aと複数(この例では3つ)のガイドローラ19bからなる。鉛直板19aは、横行フレーム16aの下面に設けられ鉛直に延びる平板である。また、この例で3つのガイドローラ19bは、縦フレーム12bに固定され、鉛直板19aの3方を囲み、水平軸を中心に自由回転する。位置決め装置18は、少なくとも2組設けるのがよい。
この構成により、上方に分離した鉛直板19aが下降する際、ガイドローラ19bの半径より内側に位置することで、ガイドローラ19bにより鉛直板19aを精度よく位置決めすることができる。
図5は、図1のリフト装置20の拡大図(A)とその上昇位置を示す図(B)である。
また、図6は、図5(A)の側面図(A)とその上昇位置を示す図(B)である。
図5、図6において、リフト装置20は、旋回支持部22、リフト部24、及び昇降機構26を備える。
旋回支持部22は、ケージ12が最下端に位置するときに下降位置から上昇位置まで上昇し、パレット2と横行装置16を支持してこれらをケージ12から分離する。
リフト部24は、旋回軸受23により旋回支持部22を旋回可能に支持する。
昇降機構26は、リフト部24を旋回不能に支持し、かつリフト部24を上下動させる。
図6に示すように、旋回支持部22は、パレット2を支持するパレット支持部22aと、横行装置16を支持する装置支持部22bとを有する。パレット支持部22aと装置支持部22bは、一体に構成され、一体的に上下動する。
パレット支持部22aは、開口13のうち、横行装置16のケージ12の長手方向前後に位置する。
装置支持部22bは、上述したガイドローラ19bを有し、横行装置16を装置支持部22bの中央に回転しないように支持し、かつ上方に分離可能に設置されている。
パレット支持部22aの支持面の高さは、リフト部24が上昇してパレット2がパレット支持部22aで支持されるときに、ケージ12とパレット2との係合が外れるように設定されている。
また、装置支持部22bの支持面の高さは、リフト部24が上昇して横行装置16が装置支持部22bで支持されるときに、ケージ12と横行装置16との係合が外れ、かつ下方出力軸16dとリフト部24とが回転不能に嵌合するように設定されている。
昇降機構26は、リフト部24を昇降させる複数対のボールネジ26a及びボールナット26bと、複数のボールネジ26aを同期して回転駆動する昇降駆動機構(図示せず)を有する。
この構成により、昇降機構26は、複数のボールネジ26aを同期して回転駆動して、旋回支持部22及びリフト部24を昇降させることができる。図5、図6において、(A)は下降位置、(B)は上昇位置を示している。
旋回支持部22及びリフト部24は、下降位置と上昇位置との間で上下動可能に構成されている。
図6において、リフト装置20は、さらに旋回防止機構27を有する。
この例において、旋回防止機構27は、旋回支持部22に設けられた旋回防止ローラ27aと、昇降機構26の固定部に設けられたローラガイド27bとからなる。
旋回防止ローラ27aは、この例では、水平軸を中心に自由に回転する円筒形ローラである。またローラガイド27bは旋回防止ローラ27aを旋回方向に挟んで上下に延びるガイド板である。
なお、ローラガイド27bの長さは、図5、図6の下降位置(A)では旋回防止ローラ27aに係合してリフト部24を旋回不能に支持し、上昇位置(B)では、旋回防止ローラ27aに係合せず、リフト部24が自由に旋回できるようになっている。
図3、図6において、本発明のエレベータ式駐車装置10は、さらに出力軸固定装置30を有する。
出力軸固定装置30は、上昇位置において、下方出力軸16dを回転不能に固定する機能を有する。
出力軸固定装置30は、下方出力軸16dとリフト部24の一方(この例では下方出力軸16dの下端)に設けられた1対又は複数対のフリーローラ30aと、他方(この例ではリフト部24の上端)に設けられた1又は複数の鉛直固定板30bとを有する。
各フリーローラ30aは、水平軸を中心に自由に回転する。また、1対又は複数対のフリーローラ30aは、下方出力軸16dの軸心から間隔を隔てた位置に、下方出力軸16dの回転方向に一定の隙間を隔てて配置されている。
また各鉛直固定板30bは、フリーローラ30aの隙間に嵌合する厚さを有する。
上述した出力軸固定装置30は、ケージ12が最下端に位置し、かつリフト部24が上昇位置に位置するときに、鉛直固定板30bがフリーローラ30aの隙間に嵌合して、下方出力軸16dをリフト部24に連結して回転不能に固定する。
図7は、図1の最下端(入出庫部4)におけるケージ12及びリフト装置20の平面図である。
図7に示すように、上述した開口13は、リフト装置20のパレット支持部22aと装置支持部22bの両方が鉛直に通る大きさに設定されている。
図8は、図7のA−A矢視図であり、(A)はケージ12の昇降中の図、(B)は下降した図である。
また、図9は、図8(A)の側面図、図10は、図8(B)の側面図である。
図8(A)と図9に示すように、ケージ12の昇降中には、パレット2の車輪2aがケージ12の横行レール12aの上に載り、横行装置16の横行フレーム16aがケージ12の縦フレーム12bの上に載っている。
また、上述した位置決め装置18により、横行装置16の横行フレーム16aはケージ12の長手方向中央に上方に分離可能に位置決めされている。
従って、図8(A)と図9の状態では、図2に示したように、格納棚14に隣接した高さにおいて、横行レール12aと棚レール14aとの間で、パレット2を円滑に横行させることができる。
図8(B)と図10に示すように、ケージ12が昇降路3の最下端に下降した状態において、リフト装置20のリフト部24は下降位置に位置している。
この状態においても、パレット2はケージ12の横行レール12aに載り、横行装置16はケージ12の縦フレーム12bに載っている。
またこの下降位置において、係合ドグ17bはパレット2の係合溝2bに嵌合したままであり、パレット支持部22aと装置支持部22bの支持面と、パレット2と横行フレーム16aの下面との間には隙間G1,G2がある。さらに上述した出力軸固定装置30は分離したままである。
なおこの下降位置において、パレット2の下面高さは、入出庫部4の車両乗込み高さ4aと一致している。
図11は、ケージ12が昇降路3の最下端に位置するときの、リフト部24の下降位置(A)と上昇位置(B)を示す図である。
図11(A)は、図8(B)と同じであり、パレット2はケージ12の横行レール12aに載り、横行装置16はケージ12の縦フレーム12bに載っている。またこの下降位置において、係合ドグ17bはパレット2の係合溝2bに嵌合しており、パレット支持部22aと装置支持部22bの支持面と、パレット2と横行フレーム16aの下面との間には隙間G1,G2(図10参照)がある。さらに上述した出力軸固定装置30は分離したままである。
図11(B)に示すように、旋回支持部22及びリフト部24を下降位置(A)から上昇させると、パレット支持部22aの支持面がパレット2の下面を支持して、パレット2を横行レール12aからその上方に持ち上がる。
またさらに旋回支持部22及びリフト部24を上昇させると、装置支持部22bの支持面が横行フレーム16aの下面を支持して、横行フレーム16aを縦フレーム12bからその上方に持ち上がる。
この持ち上げにより、横行フレーム16aはケージ12から旋回支持部22に載せ替えられる。また同時にパレット2の係合溝2bが上昇して、係合ドグ17bとの係合が外れる。
また、図11(B)に示すように、リフト部24の上昇により、鉛直固定板30bが上昇して、フリーローラ30aの隙間に嵌合し、下方出力軸16dとリフト部24とが連結する。
すなわち、出力軸固定装置30は、パレット2と横行装置16が旋回支持部22に支持され、かつパレット2と横行装置16がケージ12と係合しないときに、下方出力軸16dをリフト部24に連結して下方出力軸16dを回転不能に固定する。
言い換えれば、リフト部24が上昇してパレット2がパレット支持部22aで支持され、横行装置16が装置支持部22bで支持されるときに、ケージ12と横行装置16及びパレット2との係合が外れ、かつ下方出力軸16dとリフト部24とが連結する。
リフト部24の下降位置は、最下端に位置するケージ上の横行装置16及びパレット2に旋回支持部22が係合しない高さである。また、リフト部24の上昇位置は、最下端に位置するケージ上の横行装置16及びパレット2を旋回支持部22が支持し、かつケージ12と横行装置16及びパレット2の係合が外れる高さである。
本発明によるエレベータ式駐車装置10の制御方法は、上述した横行装置16に横行駆動装置16bを設け、上述したリフト装置20に、旋回支持部22と、リフト部24と、昇降機構26とを設け、さらに、上述した出力軸固定装置30を設ける。
次いで、出力軸固定装置30により、ケージ12が最下端に位置し、かつリフト部24が上昇位置に位置するときに、下方出力軸16dをリフト部24に連結してその回転を固定する。
上述した本発明によれば、横行装置16がケージ12の長手方向中央に上方に分離可能に設置されており、ケージ12が最下端に位置するときに、リフト装置20の旋回支持部22が上昇し、パレット2と横行装置16を支持してこれらをケージ12から分離する。
従って、ケージ12が最下端に位置するときに旋回支持部22が下降位置から上昇位置まで上昇することにより、パレット2と横行装置16がケージ12から分離されて旋回支持部22で旋回可能に支持された状態となる。
また、横行装置16は、鉛直下方に延びる下方出力軸16dを回転駆動する横行駆動装置16bを有しており、さらに、上昇位置において、下方出力軸16dを回転不能に固定する出力軸固定装置30を備える。
従って、この状態で横行駆動装置16bにより下方出力軸16dを回転駆動すると、下方出力軸16dは回転せずにその反作用で横行駆動装置16bが下方出力軸16dまわりに水平旋回する。また、横行駆動装置16bは横行装置16のフレーム(横行フレーム16a)に固定されており、パレット2と横行装置16は旋回支持部22に支持されており、旋回支持部22はリフト部24に旋回可能に支持されている。そのため、横行駆動装置16bの水平旋回により、パレット2と横行フレーム16aを下方出力軸16dまわりに水平旋回させることができる。
すなわち本発明によれば、パレット2と横行フレーム16aの両方を旋回支持部22に載せ、横行駆動装置16bによりその両方を水平に旋回させることができる。従って、前進入庫及び前進出庫が可能である。
さらに、本発明によれば、以下の付随する効果が得られる。
(1)ケージ12が軽量化されるため、カウンタバランスの重量が減り、その結果、ケージ昇降装置(例えばケージ吊上げ装置)のモータ容量が下る。
(2)加速減速時間が短縮される。
(3)リフト部24の上昇位置(図11(B))において、係合ドグ17bがパレット2の係合溝2bから下方に外れるので、そのまま、図2に示した空振り動作を実施できる。これにより、入出庫時間を短縮できる。
なお本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
G1,G2 隙間、1 車両、2 パレット、2a 車輪、2b 係合溝、
3 昇降路、4 入出庫部、4a 車両乗込み高さ、5 ピット、6 棚柱、
10 エレベータ式駐車装置、12 ケージ、12a 横行レール、
12b 縦フレーム、12c 吊上げ部、13 開口、14 格納棚、
14a 棚レール、16 横行装置、16a 横行フレーム、16b 横行駆動装置、
16c 上方出力軸、16d 下方出力軸、17a 横行アーム、17b 係合ドグ、
18 位置決め装置、19a 鉛直板、19b ガイドローラ、20 リフト装置、
22 旋回支持部、22a パレット支持部、22b 装置支持部、23 旋回軸受、
24 リフト部、26 昇降機構、26a ボールネジ、26b ボールナット、
27 旋回防止機構、27a 旋回防止ローラ、27b ローラガイド、
30 出力軸固定装置、30a フリーローラ、30b 鉛直固定板

Claims (6)

  1. パレットに車両を載せて昇降路を昇降するケージと、ケージ上に設置され前記パレットを水平に横行させる横行装置と、前記昇降路の最下端に設置され前記パレットを水平旋回させるリフト装置と、を備えたエレベータ式駐車装置であって、
    前記横行装置は、前記ケージの長手方向中央に上方に分離可能に設置され、かつ鉛直下方に延びる下方出力軸を回転駆動する横行駆動装置を有し、
    前記リフト装置は、前記ケージが前記最下端に位置するときに下降位置から上昇位置まで上昇し、前記パレットと前記横行装置を支持してこれらを前記ケージから分離する旋回支持部と、
    前記旋回支持部を旋回可能に支持するリフト部と、
    前記リフト部を旋回不能に支持し、かつ前記リフト部を上下動させる昇降機構と、を有し、
    さらに、前記上昇位置において、前記下方出力軸を回転不能に固定する出力軸固定装置を備える、ことを特徴とするエレベータ式駐車装置。
  2. 前記出力軸固定装置は、前記下方出力軸と前記リフト部の一方に設けられ、水平軸を中心に自由に回転する1対又は複数対のフリーローラと、他方に設けられた1又は複数の鉛直固定板とを有し、
    前記1対又は複数対のフリーローラは、前記下方出力軸の軸心から間隔を隔てた位置に、前記下方出力軸の回転方向に一定の隙間を隔てて配置され、
    前記1又は複数の鉛直固定板は、前記フリーローラの前記隙間に嵌合する厚さを有する、ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。
  3. 前記旋回支持部は、前記パレットを支持するパレット支持部と、前記横行装置を支持する装置支持部と、を有し、
    前記リフト部が上昇して前記パレットが前記パレット支持部で支持され、かつ前記横行装置が前記装置支持部で支持されるときに、前記ケージと前記横行装置及び前記パレットとの係合が外れ、かつ前記下方出力軸と前記リフト部とが回転不能に嵌合するように、前記パレット支持部と前記装置支持部の支持面が設定されている、ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータ式駐車装置。
  4. 前記パレット支持部は、前記横行装置の前記ケージの長手方向前後に位置する、ことを特徴とする請求項3に記載のエレベータ式駐車装置。
  5. 前記ケージは、前記パレットの横行を案内し互いに間隔を隔てた1対の横行レールと、前記ケージの中央部を鉛直に貫通する開口と、前記1対の横行レールの両端部を連結して前記ケージの長手方向に延び、その間に前記開口を構成する1対の縦フレームとを有し、
    前記横行駆動装置は、鉛直上方に延びる上方出力軸を有し、
    前記横行装置は、前記1対の縦フレーム上に前記開口を跨いで上方に分離可能に位置決めされた横行フレームと、前記上方出力軸に内端部が固定され、水平に延びる横行アームと、前記横行アームの外端部に設けられ上方に延びる係合ドグと、を有し、
    前記係合ドグが前記パレットと係合して、前記昇降路に隣接する格納棚との間で前記パレットを水平に横行させる、ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ式駐車装置。
  6. パレットに車両を載せて昇降路を昇降するケージと、ケージ上に設置され前記パレットを水平に横行させる横行装置と、前記昇降路の最下端に設置され前記パレットを水平旋回させるリフト装置と、を備えたエレベータ式駐車装置の制御方法であって、
    前記横行装置を、前記ケージの長手方向中央に上方に分離可能に設置し、かつ前記横行装置に鉛直下方に延びる下方出力軸を回転駆動する横行駆動装置を設け、
    前記リフト装置に、前記ケージが前記最下端に位置するときに下降位置から上昇位置まで上昇し、前記パレットと前記横行装置を支持してこれらを前記ケージから分離する旋回支持部と、前記旋回支持部を旋回可能に支持するリフト部と、前記リフト部を旋回不能に支持し、かつ前記リフト部を上下動させる昇降機構と、を設け、
    出力軸固定装置により、前記上昇位置において、前記下方出力軸を回転不能に固定する、ことを特徴とするエレベータ式駐車装置の制御方法。
JP2015108451A 2015-05-28 2015-05-28 エレベータ式駐車装置とその制御方法 Active JP6440572B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015108451A JP6440572B2 (ja) 2015-05-28 2015-05-28 エレベータ式駐車装置とその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015108451A JP6440572B2 (ja) 2015-05-28 2015-05-28 エレベータ式駐車装置とその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016223091A JP2016223091A (ja) 2016-12-28
JP6440572B2 true JP6440572B2 (ja) 2018-12-19

Family

ID=57747408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015108451A Active JP6440572B2 (ja) 2015-05-28 2015-05-28 エレベータ式駐車装置とその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6440572B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7002352B2 (ja) * 2018-01-26 2022-01-20 新明和工業株式会社 横行装置とそれを備えた機械式駐車設備
CN108487746A (zh) * 2018-06-26 2018-09-04 陆建兴 升降横移类立体停车库用驱动装置
JP7263024B2 (ja) * 2019-01-23 2023-04-24 Ihi運搬機械株式会社 エレベータ式駐車装置とその制御方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2679748B2 (ja) * 1991-10-15 1997-11-19 株式会社ダイフク 立体駐車設備
US5314284A (en) * 1993-04-23 1994-05-24 Tsai Chi Chung Parking tower with a carrier handling device on a elevator
JPH08232491A (ja) * 1995-02-23 1996-09-10 Nissei Ltd エレベータ式駐車装置
JP3759836B2 (ja) * 1998-04-22 2006-03-29 新明和工業株式会社 エレベータ式立体駐車装置
JP2003213956A (ja) * 2002-01-23 2003-07-30 Shin Meiwa Ind Co Ltd 機械式駐車設備およびそのパレット昇降装置
JP2010138542A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Shinmaywa Engineering Ltd 立体駐車場の監視システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016223091A (ja) 2016-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6440572B2 (ja) エレベータ式駐車装置とその制御方法
KR101382195B1 (ko) 자재 보관장치
JP6442350B2 (ja) エレベータ式駐車装置とその制御方法
JP5715490B2 (ja) 機械式駐車設備
JP5351654B2 (ja) エレベータ式駐車装置
JP6010401B2 (ja) 駐車装置
JP6434371B2 (ja) エレベータ式駐車装置とその制御方法
JP2003213956A (ja) 機械式駐車設備およびそのパレット昇降装置
JP6560544B2 (ja) エレベータ式駐車装置とその制御方法
JP5351671B2 (ja) エレベータ式駐車装置
JP6468092B2 (ja) 機械式駐輪設備及び方法
JP7263024B2 (ja) エレベータ式駐車装置とその制御方法
JP6533086B2 (ja) フォーク式駐車装置とその運転方法
JP7229048B2 (ja) エレベータ式駐車装置とその運転方法
JP2006207359A (ja) 乗込口の横行装置
JP6664275B2 (ja) バース付きフォークパーキングとその入出庫方法
JP6801983B2 (ja) バース付きフォークパーキングとその入出庫方法
JP2001207671A (ja) 機械式駐車場のリフト装置
JP7427751B2 (ja) 機械式駐車装置とその制御方法
JP5753724B2 (ja) 駐車装置
JP2009270252A (ja) エレベータ式駐車装置
JP6010400B2 (ja) 駐車装置
JP6688759B2 (ja) 機械駐車装置リプレース方法およびリプレース型機械駐車装置
JP6216424B2 (ja) 駐車装置
JP6688752B2 (ja) 機械駐車装置リプレース方法およびリプレース型機械駐車装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6440572

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250