JP6533086B2 - フォーク式駐車装置とその運転方法 - Google Patents
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Description
この昇降駆動機構は、エレベータ用の昇降駆動機構と別個独立に必要であるため、依然として製造費用が過大であり、かつメンテナンスが困難である。
前記ケージは、前記車両を載せ前記昇降路に沿って昇降駆動されるケージ吊部と、
前記ケージ吊部の支持部に載せられ該支持部より上方に移動可能なケージ本体と、を有し、
前記ケージ本体は、前記昇降路内で前記トレイを水平に支持する中間レールと、
前記昇降路に設けられた固定支持部に支持される支持位置と、前記固定支持部と干渉しない退避位置との間でストッパを出没可能なストッパ装置と、
前記ケージと前記格納棚との間で前記トレイを横行させる横行装置と、を有し、
前記横行装置は、前記格納棚の棚レールの延長上に近接する位置まで前記中間レールを水平移動可能なレール移動装置を有し、
前記レール移動装置は、前記中間レールの水平を保持したまま揺動させる平行リンク機構と、前記中間レールを揺動駆動する直動アクチュエータとを有する、ことを特徴とするフォーク式駐車装置が提供される。
前記トレイ移動装置は、前記中間レールの車両の幅方向両側に設けられ水平軸を中心に回転駆動可能な1対のスプロケットと、該スプロケットの間に掛け渡されたエンドレスチェーンと、前記エンドレスチェーンに固定され前記移動用把持部の前記幅方向両側に位置する1対のアーム部とを有する。
前記車輪は、前記中間レールと前記格納棚の棚レールとに沿って前記トレイを案内する。
前記ケージ吊部は、櫛歯状の第2フォーク部を有し、
前記第1フォーク部と前記第2フォーク部は、同一の前記車両を載せた状態で互いに干渉しない位置に設けられている。
(A)前記ストッパ装置のストッパを突出させて前記ケージ本体を前記支持位置に支持し、
(B)前記横行装置により、前記ケージと前記格納棚との間で前記トレイを横行させる、ことを特徴とするフォーク式駐車装置の運転方法が提供される。
(B1)レール移動装置により、前記格納棚の棚レールの延長上に近接する位置まで前記中間レールを水平移動し、
(B2)トレイ移動装置により、前記中間レールと前記棚レールとの間で前記トレイを水平移動させる。
(C)所定の高さで前記ストッパ装置のストッパを突出させた後に前記車両を載せた前記ケージ吊部を下降させて、前記ケージ本体を前記固定支持部に支持し、
(D)トレイ移動装置により、前記格納棚の棚レールから前記中間レールまで前記トレイを水平移動させ、
(E)前記ケージ吊部を下降させて、前記ケージ吊部から前記トレイに前記車両を載せ替える。
(C)所定の高さで前記ストッパ装置のストッパを突出させた後に前記ケージ吊部を下降させて、前記ケージ本体を前記固定支持部に支持し、次いで、前記ケージ吊部の前記車両の支持面が前記トレイより下方に位置する高さまで下降させ、
(D)トレイ移動装置により、前記格納棚の棚レールから前記中間レールまで前記車両を載せた前記トレイを水平移動させ、
(E)前記ケージ吊部を上昇させて、前記トレイから前記ケージ吊部に前記車両を載せ替える。
また、ケージ本体は、ケージ吊部の支持部に載せられているので、昇降路を独立して昇降可能な装置をケージ以外に必要としない。
さらに、ケージ本体が、昇降路に設けられた固定支持部に支持される出没可能なストッパ装置を備えているので、ケージ本体を固定支持部に支持した後に、車両を載せたケージ吊部を下降させることで、ケージからトレイに車両を移載することができる。
また、横行装置によりトレイを横行させて格納棚に格納することができる。
また、ケージを構成するケージ吊部とケージ本体は、アクセスが容易な高さ(例えば地上部)でメンテナンスできるので、メンテナンスが容易となる。
格納棚16は、この例では、昇降路3の両側に、車両1の幅方向に設けられているが、片側のみであってもよい。
以下、「幅方向」とは、特に明記しない限り車両1の幅方向を意味する。
なお以下、必要な場合に、ケージ吊部18とケージ本体20の一部を、明示のため斜線を付して示す。
この図において、トレイ12は、櫛歯状の第1フォーク部12aを有し、ケージ吊部18は、櫛歯状の第2フォーク部18aを有する。
この構成により、後述する図6(B)(C)に示すように、昇降路3において、第1フォーク部12aより上方で第2フォーク部18aに載る車両1を、第2フォーク部18aの下降により、第1フォーク部12aに載せ替えることができる。また、後述する図7(B)(C)に示すように、トレイ12の第1フォーク部12aに載る車両を、その下方からのケージ吊部18の第2フォーク部18aの上昇により、第2フォーク部18aに載せ替えることができる。
また各格納棚16には、その長手方向両端部に1対の棚レール16aが装置フレームの固定部分(図示せず)に固定されている。
ケージ吊部18は、4本のガイドレール17にそれぞれ案内される4つのケージ案内部18bと、第2フォーク部18aとケージ案内部18bを連結する4つの連結部18cとを有する。
ケージ案内部18bは、水平軸を中心に自由に回転するガイドローラによりガイドレール17に沿って案内される。またケージ案内部18bは、上部に固定された吊材19(例えば、ワイヤ又はチェーン)により上方から吊り下げられ、図示しない昇降駆動機構により同期して昇降するようになっている。
上述した構成により、ケージ吊部18の第2フォーク部18aに車両1を載せ昇降路3に沿って昇降駆動することができる。
また、図1において、ケージ吊部18は、その一部(この例では下端部)に昇降路3に向けて突出した支持部18dを有する。
ケージ本体20は、その一部(この例では下端部)に支持部18dの上に載るように張出した張出部21を有する。また、ケージ本体20は、張出部21を除き、昇降路3の内側にケージ吊部18と干渉しないように位置しており、支持部18dより上方には自由に移動可能に構成されている。
この構成により、張出部21を介してケージ吊部18の支持部18dに載せた状態で、ケージ本体20をケージ吊部18とケージ本体20を昇降路3に沿って一体として昇降駆動することができる。
なお、ケージ吊部18の支持部18dに載せる位置以外で、ケージ本体20をケージ吊部18に開放可能に固定する遠隔連結装置(図示せず)を設けてもよい。この遠隔連結装置を設けることにより、車両1の入出庫の際の無駄時間を短縮することができる。
中間レール22は、図2に示すように、平面視で格納棚16の棚レール16aの延長上に位置しており、棚レール16aの端面との間にケージ吊部18の連結部18cが通る隙間Cを有する。
また、中間レール22が棚レール16aと同一の高さに位置するときに、車輪12bは、中間レール22と棚レール16aとに沿ってトレイ12を案内するようになっている。
なお、本発明はこの構成に限定されず、例えば車輪12bを、トレイ12の四隅に2つずつ(計4対)設け、2つの車輪12bが交互に隙間Cを通過するようにしてもよい。
ストッパ装置24は、支持位置S(図3参照)と退避位置B(図1参照)との間で出没可能なストッパ24aと、ストッパ24aを支持位置Sと退避位置Bとの間で移動させる駆動装置24bとを有する。
また、退避位置Bは、ストッパ24aが固定支持部13と干渉しない位置である。
また、ストッパ24aを退避位置Bに移動させた状態では、ケージ吊部18の支持部18dにケージ本体20を載せた状態で、ケージ吊部18とケージ本体20を昇降路3に沿って一体として昇降駆動することができる。
図3は、横行装置30の全体構成図である。この図は、昇降路3に設けられた固定支持部13にケージ本体20が支持され、中間レール22の上面が棚レール16aの上面と同一の高さに位置する支持状態を示している。
この構成により、レール移動装置32で格納棚16の棚レール16aの延長上に近接する位置まで中間レール22を水平移動することができる。
1対のスプロケット36aは、中間レール22の車両1の幅方向両側に設けられ水平軸を中心に回転駆動可能に構成されている。
エンドレスチェーン36bは、1対のスプロケット36aの間に水平に掛け渡されている。
1対のアーム部36cは、エンドレスチェーン36bに固定され移動用把持部12cの幅方向両側に位置する。
なお、トレイ移動装置36は、車両1の長手方向両端部に1対を設けることが好ましいが、片側のみであってもよい。
図3の位置で、レール移動装置32により格納棚16の棚レール16aの延長上に近接する位置まで中間レール22を水平移動することにより、棚レール16aの端面と中間レール22の端面との隙間Cを実質的に0まで短縮することができる。この近接時の隙間は、車輪12bが、中間レール22と棚レール16aとに沿ってトレイ12を円滑に案内できる範囲であればよい。
図4に示すように、移動用把持部12cは、トレイ12が格納棚16に収容された位置で、昇降路3に近接して位置しており、その位置で、アーム部36cの一方(図で左側)は、移動用把持部12cより下方までスプロケット36aにより旋回している。従って、この状態で、レール移動装置32により中間レール22を昇降路3側に水平移動することにより、トレイ12が格納棚16に収容されたまま、中間レール22を元の位置(図3参照)に戻すことができる。
この図において、レール移動装置32は、中間レール22の水平を保持したまま揺動させる平行リンク機構32cと、中間レール22を揺動駆動する直動アクチュエータ32dとを有する。
この構成によっても、レール移動装置32により格納棚16の棚レール16aの延長上に近接する位置まで中間レール22を水平移動することができる。
(B)では、所定の高さでストッパ装置24のストッパ24aを突出させた後にケージ吊部18を下降させて、ケージ本体20を固定支持部13(図3参照)に支持した後、棚レール16aから中間レール22(図3参照)までトレイ12を水平移動させる。
(C)では、ケージ吊部18を下降させて、ケージ吊部18からトレイ12に車両1を載せ替える。
(B)(C)の動作により、ケージ吊部18とトレイ12との間の車両1の載せ替え動作が完了する。なおこの載せ替え動作の詳細は後述する。
その後、通常の場合は、ケージ14が入出庫段まで下降して、待機状態となる。
(B)では、ケージ吊部18を上昇させて、トレイ12からケージ吊部18に車両1を載せ替える。
(C)では、中間レール22(図3参照)から棚レール16aまでトレイ12を水平移動させる。
(B)(C)の動作により、ケージ吊部18とトレイ12との間の車両1の載せ替え動作が完了する。
次いで、(D)では、ケージ14が入出庫段まで下降する。車両1は入出庫段から外部に出庫する。
次いで、上述した出庫動作を実施する。
本発明のフォーク式駐車装置の運転方法は、上述したフォーク式駐車装置10を用い、ステップS1とステップS2を順に実行する。
ステップS1では、ストッパ装置24のストッパ24aを突出させてケージ本体20を固定支持部13に支持する。
ステップS2では、横行装置30により、ケージ14と格納棚16との間でトレイ12を横行させる。
この水平移動は、中間レール22から棚レール16aへの移動と、棚レール16aから中間レール22への移動の2通りがある。
この場合、アーム部36cの位置が逆になるため、予めスプロケット36aを回転させて、逆位置までアーム部36cを移動させておくのが好ましい。
なお、2対のアーム部36cをエンドレスチェーン36bの幅方向両側に1対ずつ設け、逆位置までのアーム部36cの移動を省略してもよい。
この図において、中心線CLより右側は、車両1がケージ吊部18の第2フォーク部18aに載った状態、左側は車両1がトレイ12の第1フォーク部12aに載った状態を示している。
ステップT11では、所定の高さでストッパ装置24のストッパ24aを突出させた後に車両1を載せたケージ吊部18を下降させて、ケージ本体20を固定支持部13に支持する。次いで、図9の右側に示すように、車両1を載せた車両支持部(この例で第2フォーク部18a)がトレイ12より上方に位置する高さまでケージ吊部18を下降させる。
ステップT12では、トレイ移動装置36により、棚レール16aから中間レール22までトレイ12を水平移動させる。
ステップT13では、ケージ吊部18を下降させて、図9の左側に示すように、ケージ吊部18からトレイ12に車両1を載せ替える。
ステップT21では、所定の高さでストッパ装置24のストッパ24aを突出させた後にケージ吊部18を下降させて、ケージ本体20を固定支持部13に支持し、次いで、図9の左側に示すように、ケージ吊部18の車両1の支持面がトレイ12より下方に位置する高さまで下降させる。
ステップT22では、トレイ移動装置36により、棚レール16aから中間レール22まで車両1を載せたトレイ12を水平移動させる。
ステップT23では、ケージ吊部18を上昇させて、図9の右側に示すように、トレイ12からケージ吊部18に車両1を載せ替える。
また、ケージ本体20は、ケージ吊部18の支持部18dに載せられているので、昇降路3を独立して昇降可能な装置をケージ以外に必要としない。
さらに、ケージ本体20が、昇降路3に設けられた固定支持部13に支持される出没可能なストッパ装置24を備えているので、ケージ本体20を固定支持部13に支持した後に、車両1を載せたケージ吊部18を下降させることで、ケージ14からトレイ12に車両1を移載することができる。
また、横行装置30によりトレイ12を横行させて格納棚16に格納することができる。
また、ケージ14を構成するケージ吊部18とケージ本体20は、アクセスが容易な高さ(例えば地上部)でメンテナンスできるので、メンテナンスが容易となる。
1 車両、3 昇降路、10 フォーク式駐車装置、12 トレイ、
12a 第1フォーク部、12b 車輪、12c 移動用把持部、
13 固定支持部、14 ケージ、16 格納棚、16a 棚レール、
17 ガイドレール、18 ケージ吊部、18a 第2フォーク部、
18b ケージ案内部、18c 連結部、18d 支持部、19 吊材、
20 ケージ本体、21 張出部、22 中間レール、24 ストッパ装置、
24a ストッパ、24b 駆動装置、30 横行装置、32 レール移動装置、
32a 水平ガイド、32b 水平駆動アクチュエータ、32c 平行リンク機構、
32d 直動アクチュエータ、36 トレイ移動装置、36a スプロケット、
36b エンドレスチェーン、36c アーム部
Claims (9)
- 車両を載せるトレイと、前記車両を載せ鉛直な昇降路を昇降するケージと、前記昇降路に隣接し上下方向に間隔を隔てて配置された複数の格納棚と、を備えたフォーク式駐車装置であって、
前記ケージは、前記車両を載せ前記昇降路に沿って昇降駆動されるケージ吊部と、
前記ケージ吊部の支持部に載せられ該支持部より上方に移動可能なケージ本体と、を有し、
前記ケージ本体は、前記昇降路内で前記トレイを水平に支持する中間レールと、
前記昇降路に設けられた固定支持部に支持される支持位置と、前記固定支持部と干渉しない退避位置との間でストッパを出没可能なストッパ装置と、
前記ケージと前記格納棚との間で前記トレイを横行させる横行装置と、を有し、
前記横行装置は、前記格納棚の棚レールの延長上に近接する位置まで前記中間レールを水平移動可能なレール移動装置を有し、
前記レール移動装置は、前記中間レールの水平を保持したまま揺動させる平行リンク機構と、前記中間レールを揺動駆動する直動アクチュエータとを有する、ことを特徴とするフォーク式駐車装置。 - 前記横行装置は、前記中間レールと前記格納棚の棚レールとの間で前記トレイを水平移動させるトレイ移動装置を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のフォーク式駐車装置。
- 前記トレイは、その長手方向端部に突出して設けられた移動用把持部を有し、
前記トレイ移動装置は、前記中間レールの車両の幅方向両側に設けられ水平軸を中心に回転駆動可能な1対のスプロケットと、該スプロケットの間に掛け渡されたエンドレスチェーンと、前記エンドレスチェーンに固定され前記移動用把持部の前記幅方向両側に位置する1対のアーム部とを有する、ことを特徴とする請求項2に記載のフォーク式駐車装置。 - 前記トレイは、その長手方向両端部に設けられた複数対の車輪を有し、
前記車輪は、前記中間レールと前記格納棚の棚レールとに沿って前記トレイを案内する、ことを特徴とする請求項1に記載のフォーク式駐車装置。 - 前記トレイは、櫛歯状の第1フォーク部を有し、
前記ケージ吊部は、櫛歯状の第2フォーク部を有し、
前記第1フォーク部と前記第2フォーク部は、同一の前記車両を載せた状態で互いに干渉しない位置に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のフォーク式駐車装置。 - 請求項1に記載のフォーク式駐車装置の運転方法であって、
(A)前記ストッパ装置のストッパを突出させて前記ケージ本体を前記支持位置に支持し、
(B)前記横行装置により、前記ケージと前記格納棚との間で前記トレイを横行させる、ことを特徴とするフォーク式駐車装置の運転方法。 - 前記(B)において、
(B1)レール移動装置により、前記格納棚の棚レールの延長上に近接する位置まで前記中間レールを水平移動し、
(B2)トレイ移動装置により、前記中間レールと前記棚レールとの間で前記トレイを水平移動させる、ことを特徴とする請求項6に記載のフォーク式駐車装置の運転方法。 - 入庫時に、
(C)所定の高さで前記ストッパ装置のストッパを突出させた後に前記車両を載せた前記ケージ吊部を下降させて、前記ケージ本体を前記固定支持部に支持し、
(D)トレイ移動装置により、前記格納棚の棚レールから前記中間レールまで前記トレイを水平移動させ、
(E)前記ケージ吊部を下降させて、前記ケージ吊部から前記トレイに前記車両を載せ替える、ことを特徴とする請求項6に記載のフォーク式駐車装置の運転方法。 - 出庫時に、
(C)所定の高さで前記ストッパ装置のストッパを突出させた後に前記ケージ吊部を下降させて、前記ケージ本体を前記固定支持部に支持し、次いで、前記ケージ吊部の前記車両の支持面が前記トレイより下方に位置する高さまで下降させ、
(D)トレイ移動装置により、前記格納棚の棚レールから前記中間レールまで前記車両を載せた前記トレイを水平移動させ、
(E)前記ケージ吊部を上昇させて、前記トレイから前記ケージ吊部に前記車両を載せ替える、ことを特徴とする請求項6に記載のフォーク式駐車装置の運転方法。
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